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JPH09179723A - 乗算装置及び積和演算装置 - Google Patents

乗算装置及び積和演算装置

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Publication number
JPH09179723A
JPH09179723A JP7340331A JP34033195A JPH09179723A JP H09179723 A JPH09179723 A JP H09179723A JP 7340331 A JP7340331 A JP 7340331A JP 34033195 A JP34033195 A JP 34033195A JP H09179723 A JPH09179723 A JP H09179723A
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JP
Japan
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partial product
bit
data
multiplier
complement
Prior art date
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Granted
Application number
JP7340331A
Other languages
English (en)
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JP3558436B2 (ja
Inventor
Yuji Nakai
祐二 中居
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP34033195A priority Critical patent/JP3558436B2/ja
Publication of JPH09179723A publication Critical patent/JPH09179723A/ja
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Publication of JP3558436B2 publication Critical patent/JP3558436B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗算装置の中の部分積の加算のための加算器
の入力数を低減する。 【解決手段】 8ビット乗数を乗数エンコーダ101で
2次ブースアルゴリズムに従ってコード化する。これと
並行して、補数回路102で8ビット被乗数の下位5ビ
ットをビット反転して1を加算することにより2の補数
化し、補数データと桁上げとを求める。乗数エンコーダ
101の出力と被乗数とから第1〜第4の部分積発生器
110〜113で生成した4つの部分積を多入力加算器
104で加算して、積を求める。この際、乗数エンコー
ダ101の出力の最上位部分の中の部分積補数化ビット
の論理値が“1”ならば、第4の部分積発生器113で
生成される第4部分積データの下位5ビットを選択回路
103により補数回路102の補数データに差し替え、
かつ第4部分積データの上位3ビットへの補数回路10
2の桁上げの影響を第1及び第2の部分積発生器11
0,111の中で達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗算装置と、それ
を用いた積和演算装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高速化への要求
は高まっており、演算要素の1つである乗算装置につい
て、高速の乗算装置が必要になっている。高速の乗算装
置を実現するためのアルゴリズムの1つとして、乗数を
コード化して部分積を生成するブース(Booth)の
アルゴリズムがある。乗算装置では、一般に、乗数、被
乗数入力を用いて発生させた複数の部分積を加算するこ
とにより、積を算出する。ブースのアルゴリズムによれ
ば、乗数をコード化して部分積を生成することにより、
部分積の数を減らすことができる。例えば、2次のブー
スのアルゴリズムでは部分積の数を約半分にすることが
できる。部分積の加算を行う加算器の動作速度は、部分
積の数に依存し、部分積の数が多ければ動作速度は遅く
なる。部分積の数、すなわち加算器の入力数が約半分に
なれば、加算器の負担が軽減される結果、加算の高速化
が達成される。
【0003】さて、乗数をコード化して生成された負の
部分積データは、1の補数形式のデータである。したが
って、負の部分積データに符号拡張を施す処理と、負の
部分積データを2の補数化するための論理値“1”のビ
ットを該部分積データの最下位ビットに加算する処理と
が必要である。正の部分積データでは、その最下位ビッ
トに論理値“0”のビットが加算される。以下の説明で
は、部分積データの最下位ビットに加算されるべき論理
値“1”又は“0”のビットを補数化ビットという。
【0004】特開昭58−56033号には、2次のブ
ースのアルゴリズムを実現するための乗数エンコーダ
と、符号拡張省略機構とを備えた8ビット×8ビットの
乗算装置が開示されている。その部分積発生方法に係る
動作の概要を、図25に示す。図25において、X[0]
〜X[7] は被乗数の8ビットを、Y[0] 〜Y[7] は乗数
の8ビットを、M[0] 〜M[15]は積の16ビットをそれ
ぞれ表している。加算器の第1入力は、乗数エンコーダ
のコード化出力の第1の部分(最下位部分)と、被乗数
とを用いて生成された第1部分積データP0[0] 〜P0
[7] (ビット位置M[0] 〜M[7] )と、第1部分積の符
号の反転ビットIS0(ビット位置M[8])とで構成さ
れる。加算器の第2入力は、乗数エンコーダのコード化
出力の第2の部分と、被乗数とを用いて生成された第2
部分積データP1[0] 〜P1[7] (ビット位置M[2] 〜
M[9] )と、第2部分積の符号の反転ビットIS1(ビ
ット位置M[10])と、第1部分積データの最下位ビット
に加算されるべき補数化ビットBC0(ビット位置M
[0] )とで構成される。加算器の第3入力は、乗数エン
コーダのコード化出力の第3の部分と、被乗数とを用い
て生成された第3部分積データP2[0] 〜P2[7] (ビ
ット位置M[4] 〜M[11])と、第3部分積の符号の反転
ビットIS2(ビット位置M[12])と、第2部分積デー
タの最下位ビットに加算されるべき補数化ビットBC1
(ビット位置M[2] )とで構成される。加算器の第4入
力は、乗数エンコーダのコード化出力の第4の部分(最
上位部分)と、被乗数とを用いて生成された第4部分積
データP3[0] 〜P3[7] (ビット位置M[6] 〜M[1
3])と、第4部分積の符号の反転ビットIS3(ビット
位置M[14])と、第3部分積データの最下位ビットに加
算されるべき補数化ビットBC2(ビット位置M[4] )
とで構成される。加算器の第5入力は、ビット位置M
[8] ,M[9] ,M[11],M[13],M[15]の5個の論理値
“1”のビットと、第4部分積データの最下位ビットに
加算されるべき補数化ビットBC3(ビット位置M[6]
)とで構成される。第1〜第4部分積の各々の符号の
反転ビットIS0〜IS3と、桁上げ伝播のための5個
の論理値“1”のビットとは、各部分積の符号拡張を省
略するためのビットである。補数化ビットBC3は、乗
数エンコーダのコード化出力の最上位部分の中に含まれ
ていたビットであり、第4部分積データを2の補数化す
るためのビット、すなわち最上位部分積補数化ビットで
ある。そして、上記第1〜第5入力を加算することによ
り、2の補数形式の16ビットの積M[0] 〜M[15]が求
められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の8ビット×
8ビットの乗算装置は、5入力の加算器を必要とした。
つまり、一部のビット位置M[6] ,M[8] のみのため
に、加算器の負担が十分には軽減されない問題があっ
た。また、乗数のコード化処理のための時間は、被乗数
側では空き時間となっていた。
【0006】本発明の目的は、乗数のコード化処理の際
に生じる被乗数側の空き時間を有効利用して、乗算装置
の中の部分積の加算のための加算器の入力数を低減する
ことにある。
【0007】本発明の他の目的は、本発明の乗算装置を
用いることにより加算器の入力数を低減した積和演算装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来の8ビット×8
ビットの乗算装置において加算器の第5入力を構成する
6ビットのうち、ビット位置M[8] ,M[9] ,M[11],
M[13],M[15]の5個の論理値“1”のビットは、加算
器の第1〜第4入力の中へ容易に移動させることができ
る。本発明は、ビット位置M[6] への最上位部分積補数
化ビットBC3の加算と同等の効果を、被乗数の下位ビ
ットを補数回路で2の補数化することにより得られる補
数データと桁上げとを用いて、加算器の第1〜第4入力
の中で達成することとしたものである。すなわち、従来
は第4部分積データへの最上位部分積補数化ビットBC
3の加算が加算器の中で行われていたのに対して、本発
明では補数回路の中で被乗数の下位ビットの反転データ
に1を加算して補数データを求めておき、最上位部分積
補数化ビットBC3の論理値が“1”である場合には、
第4部分積データの下位ビットを補数データに差し替
え、かつ第4部分積データの上位ビットへの補数回路の
桁上げの影響を加算器の第1及び第2入力の中で達成す
ることとした。これにより、加算器の入力数が低減され
る。補数データと桁上げとを求める補数化処理は、乗数
のコード化処理の際に生じる被乗数側の空き時間を利用
して実行される。
【0009】詳細に説明すると、本発明の乗算装置は、
上記目的を達成するために、乗数をコード化するための
乗数エンコーダと、被乗数の下位ビットをビット反転し
て1を加算することにより2の補数化して補数データと
桁上げとを出力するための補数回路と、乗数エンコーダ
のコード化出力と被乗数と補数回路の出力する補数デー
タ及び桁上げとを用いて複数の部分積を生成するための
部分積発生手段と、該部分積発生手段で生成された複数
の部分積を加算するための加算器とを備えた構成を採用
したものである。
【0010】上記部分積発生手段は、少なくとも、次の
ような選択回路と、第1〜第3型の部分積発生器とで構
成される。すなわち、選択回路は、乗数エンコーダのコ
ード化出力の最上位部分の中の部分積補数化ビットに応
じて、被乗数の下位ビットと、補数回路の出力する補数
データとのいずれか一方を選択するための回路である。
第1型の部分積発生器は、乗数エンコーダのコード化出
力の一部と、被乗数とを用いて第1型の部分積データを
生成し、該第1型の部分積データを含んだ部分積を加算
器へ供給する。第2型の部分積発生器は、乗数エンコー
ダのコード化出力の他の一部と、被乗数とを用いて第2
型の部分積データを生成し、かつ補数回路の出力する桁
上げを第2型の部分積データの上位ビット位置に付加
し、該桁上げが付加された第2型の部分積データを含ん
だ部分積を加算器へ供給する。第3型の部分積発生器
は、乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分と、被
乗数の上位ビットとを用いて第3型の部分積データのう
ちの上位ビットを、乗数エンコーダのコード化出力の最
上位部分と、選択回路の出力データとを用いて第3型の
部分積データのうちの下位ビットをそれぞれ生成し、該
第3型の部分積データを含んだ部分積を加算器へ供給す
るものである。
【0011】上記本発明の乗算装置によれば、乗数のコ
ード化処理と並行して被乗数の補数化処理が行われるの
で、被乗数の補数化ビット数があまり大きくない限り、
乗数のコード化処理に要する時間と、被乗数の補数化処
理に要する時間とが釣り合って好都合である。なお、補
数回路の出力する補数データが選択回路によって選択さ
れる場合には第3型の部分積データの下位ビットの生成
に際して桁上げが生じるが、この桁上げは第2型の部分
積データの上位ビット位置に付加された桁上げとして反
映されている。
【0012】さて、第1の被乗数をXA、第1の乗数を
YAとした複数の部分積を上記本発明の乗算装置で求
め、第2の被乗数をXB、第2の乗数をYBとした複数
の部分積を同じ構成の乗算装置で求め、かつ全ての部分
積を多入力加算器で加算することとすれば、第1の積X
A×YAと第2の積XB×YBとの和、すなわち積和U
を算出するための、加算器の入力数を低減した演算装置
を実現できる。ただし、乗数及び被乗数XA,YA,X
B,YBがいずれも8ビットである場合には、第1の乗
数YAのコード最上位部分と第1の被乗数XAとを用い
て生成された部分積データを含んだ加算器入力と、第2
の乗数YBのコード最上位部分と第2の被乗数XBとを
用いて生成された部分積データを含んだ加算器入力との
各々のビット位置U[5] に空きが生じる。本発明の積和
演算装置は、このビット位置U[5]の2つの空きを利用
して、ビット位置U[6] への第2の積XB×YBに係る
最上位部分積補数化ビットの付加と同等の効果を実現す
ることとしたものである。
【0013】詳細に説明すると、本発明の積和演算装置
は、第1の乗数YAをコード化するための第1の乗数エ
ンコーダと、第2の乗数YBをコード化するための第2
の乗数エンコーダと、第1の被乗数XAの下位ビットを
ビット反転して1を加算することにより2の補数化して
補数データと桁上げとを出力するための補数回路と、第
1の乗数エンコーダのコード化出力と第2の乗数エンコ
ーダのコード化出力と第1の被乗数XAと補数回路の出
力する補数データ及び桁上げとを用いて複数の部分積を
生成するための第1の部分積発生手段と、第2の乗数エ
ンコーダのコード化出力と第2の被乗数XBとを用いて
複数の部分積を生成するための第2の部分積発生手段
と、第1の部分積発生手段で生成された複数の部分積と
第2の部分積発生手段で生成された複数の部分積とを加
算するための加算器とを備えた構成を採用したものであ
る。
【0014】上記第1の部分積発生手段は、少なくと
も、次のような選択回路と、第1〜第3型の部分積発生
器とで構成される。すなわち、選択回路は、第1の乗数
エンコーダのコード化出力の最上位部分の中の部分積補
数化ビットに応じて、第1の被乗数XAの下位ビット
と、補数回路の出力する補数データとのいずれか一方を
選択するための回路である。第1型の部分積発生器は、
第1の乗数エンコーダのコード化出力の一部と、第1の
被乗数XAとを用いて第1型の部分積データを生成し、
該第1型の部分積データを含んだ部分積を加算器へ供給
する。第2型の部分積発生器は、第1の乗数エンコーダ
のコード化出力の他の一部と、第1の被乗数XAとを用
いて第2型の部分積データを生成し、かつ補数回路の出
力する桁上げを第2型の部分積データの上位ビット位置
に付加し、該桁上げが付加された第2型の部分積データ
を含んだ部分積を加算器へ供給する。第3型の部分積発
生器は、第1の乗数エンコーダのコード化出力の最上位
部分と、第1の被乗数XAの上位ビットとを用いて第3
型の部分積データのうちの上位ビットを、第1の乗数エ
ンコーダのコード化出力の最上位部分と、選択回路の出
力データとを用いて第3型の部分積データのうちの下位
ビットをそれぞれ生成し、かつ第2の乗数エンコーダの
コード化出力の最上位部分の中の部分積補数化ビットを
第3型の部分積データの下位ビット位置に付加し、該部
分積補数化ビットが付加された第3型の部分積データを
含んだ部分積を加算器へ供給するものである。上記第2
の部分積発生手段は、少なくとも、次のような第4及び
第5型の部分積発生器で構成される。すなわち、第4型
の部分積発生器は、第2の乗数エンコーダのコード化出
力の一部と、第2の被乗数XBとを用いて第4型の部分
積データを生成し、該第4型の部分積データを含んだ部
分積を加算器へ供給する。第5型の部分積発生器は、第
2の乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分と、第
2の被乗数XBとを用いて第5型の部分積データを生成
し、かつ第2の乗数エンコーダのコード化出力の最上位
部分の中の部分積補数化ビットを第5型の部分積データ
の下位ビット位置に付加し、該部分積補数化ビットが付
加された第5型の部分積データを含んだ部分積を加算器
へ供給するものである。
【0015】上記本発明の積和演算装置によれば、第2
の乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分の中の部
分積補数化ビットが、第3型の部分積データの下位ビッ
ト位置と、第5型の部分積データの下位ビット位置とに
二重に付加される。これにより、加算器の入力数が低減
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る乗算装置及び
積和演算装置の具体例について、図面を参照しながら説
明する。
【0017】図1は、被乗数をX、乗数をYとして積M
を算出するための本発明に係る8ビット×8ビットの乗
算装置の概略構成例を示している。図1の乗算装置は、
2次のブースのアルゴリズムと符号拡張の省略とを採用
した乗算装置であって、乗数エンコーダ101と、補数
回路102と、選択回路103と、第1〜第4の部分積
発生器110〜113と、多入力加算器104とで構成
される。
【0018】乗数エンコーダ101は、2次のブースの
アルゴリズムに従って乗数Yをコード化し、第1(最下
位)、第2、第3及び第4(最上位)の部分を備えたコ
ード化出力を供給するものである。
【0019】補数回路102は、被乗数Xの下位5ビッ
トデータをビット反転して1を加算することによって2
の補数化し、5ビットの補数データ(IX+1)と、桁
上げとを出力するものである。ここに、“I”はビット
反転操作を意味するものとする。
【0020】選択回路103は、乗数エンコーダ101
のコード化出力の第4の部分(最上位部分)の中の部分
積補数化ビット、すなわち最上位部分積補数化ビットに
応じて、被乗数Xの下位5ビットデータと、補数回路1
02の出力する5ビットの補数データとのいずれか一方
を選択するものである。最上位部分積補数化ビットの論
理値が“0”ならば被乗数Xの下位5ビットデータが、
最上位部分積補数化ビットの論理値が“1”ならば補数
回路102の出力する5ビットの補数データがそれぞれ
選択される。
【0021】第1〜第4の部分積発生器110〜113
は、それぞれ第1(最下位)部分積データP0と、第2
部分積データP1と、第3部分積データP2と、第4
(最上位)部分積データP3とを生成するものである。
このうち、第1の部分積発生器110は、乗数エンコー
ダ101のコード化出力の第1の部分(最下位部分)
と、被乗数Xとを用いて第1部分積データP0を生成
し、第1部分積データP0の最下位ビットに加算される
べき補数化ビットを第2部分積データP1の下位ビット
位置に付加し、かつ第1部分積の符号ビットと、その反
転ビットと、最上位部分積補数化ビットを反映した補数
化ビットとを第1部分積データP0の上位ビット位置に
付加する。第2の部分積発生器111は、乗数エンコー
ダ101のコード化出力の第2の部分と、被乗数Xとを
用いて第2部分積データP1を生成し、第2部分積デー
タP1の最下位ビットに加算されるべき補数化ビットを
第3部分積データP2の下位ビット位置に付加し、かつ
第2部分積の符号の反転ビットと、補数回路102の出
力する桁上げを反映した補数化ビットとを第2部分積デ
ータP1の上位ビット位置に付加する。第3の部分積発
生器112は、乗数エンコーダ101のコード化出力の
第3の部分と、被乗数Xとを用いて第3部分積データP
2を生成し、第3部分積データP2の最下位ビットに加
算されるべき補数化ビットを第4部分積データP3の下
位ビット位置に付加し、かつ第3部分積の符号の反転ビ
ットと、論理値“1”のビットとを第3部分積データP
2の上位ビット位置に付加する。第4の部分積発生器1
13は、乗数エンコーダ101のコード化出力の第4の
部分(最上位部分)と、被乗数Xの上位3ビットとを用
いて第4部分積データP3のうちの上位3ビットを生成
し、乗数エンコーダ101のコード化出力の第4の部分
(最上位部分)と、選択回路103の出力データとを用
いて第4部分積データP3のうちの下位5ビットを生成
し、かつ第4部分積の符号の反転ビットと、論理値
“1”のビットとを第4部分積データP3の上位ビット
位置に付加する。
【0022】多入力加算器104は、第1〜第4の部分
積発生器110〜113の出力の加算を行い、2の補数
形式の積Mを出力するための加算器であって、ワレス
(Wallace)のトリー回路と、桁上げ伝搬加算器
(CPA)とで構成される。
【0023】図2は、乗数エンコーダ101の内部構成
を示している。図2の乗数エンコーダ101は、4つの
ブースエンコーダBEより構成される。各ブースエンコ
ーダBEには、乗数Yを構成する8ビットY[0] 〜Y
[7] のうちの3ビット、すなわちY[i*2+1] ,Y[i*2]
,Y[i*2-1] が入力される。ここに、“*”は乗算を
意味し、iは0、1、2又は3であり、Y[-1]=“0”
である。図2に示されたコード化出力のうちのBCP
[0] 〜BCP[3] は、各部分積データの最下位ビットに
加算されるべき補数化ビットである。BCP[3] は、前
述の最上位部分積補数化ビットである。
【0024】図3は、補数回路102及び選択回路10
3の詳細を示している。補数回路(COMP)102
は、被乗数Xの下位5ビットデータX[0] 〜X[4] をビ
ット反転して1を加算することにより2の補数化し、5
ビットの補数データXC[0] 〜XC[4] と桁上げXC
[5] とを出力する。選択回路(SEL)103は、最上
位部分積補数化ビットBCP[3] に応じて、被乗数の下
位5ビットデータX[0] 〜X[4] と、5ビットの補数デ
ータXC[0] 〜XC[4] とのいずれか一方を、被選択デ
ータXS[0] 〜XS[4] として出力する。
【0025】図4(a)及び(b)は第1の部分積発生
器110の内部構成を、図5(a)及び(b)は第2の
部分積発生器111の内部構成を、図6(a)及び
(b)は第3の部分積発生器112の内部構成を、図7
(a)及び(b)は第4の部分積発生器113の内部構
成をそれぞれ示している。第1〜第4の部分積発生器1
10〜113は、7種類の単位部分積発生器PPG1〜
PPG7の組み合わせで構成される。図4(a)に示さ
れたS3C及びIS3Cは、最上位部分積補数化ビット
BCP[3] から生成された補数化ビットと、その反転ビ
ットである。図5(a)に示されたC3[0] は、最上位
部分積補数化ビットBCP[3] と、補数回路102の桁
上げXC[5] と、選択回路103の出力データの最上位
ビットXS[4] とから生成された補数化ビットである。
また、図5(a)に示されたC3[1]は、最上位部分積
補数化ビットBCP[3] と、補数回路102の桁上げX
C[5]とから生成された補数化ビットである。
【0026】図8は各ブースエンコーダBEの内部構成
を、図9は各ブースエンコーダBEの真理値表をそれぞ
れ示している。図9中のX[7:0] は、被乗数Xを構成す
る8ビットX[0] 〜X[7] を意味する簡略表記である。
「BX1=“1”」は部分積として被乗数Xの1倍数を
発生すべきことを、「BX2=“1”」は部分積として
被乗数Xの2倍数を発生すべきことを、「BC=
“1”」は負の部分積を発生すべきことをそれぞれ表し
ている。
【0027】図10は補数回路COMPの内部構成を、
図11は選択回路SELの内部構成を、図12〜図18
は第1〜第7の単位部分積発生器PPG1〜PPG7の
内部構成をそれぞれ示している。各構成の詳細説明は省
略する。
【0028】図19は、図1の乗算装置における部分積
発生方法を示している。図19において、加算器104
の第1入力は、第1部分積データP0[0] 〜P0[7]
(ビット位置M[0] 〜M[7] )と、第1部分積の符号ビ
ットS0(ビット位置M[8] 及びM[9] )と、その反転
ビットIS0(ビット位置M[10])と、最上位部分積補
数化ビットBCP[3] から生成された補数化ビットS3
C(ビット位置M[12])と、その反転ビットIS3C
(ビット位置M[11])とで構成される。加算器104の
第2入力は、第2部分積データP1[0] 〜P1[7] (ビ
ット位置M[2] 〜M[9] )と、第2部分積の符号の反転
ビットIS1(ビット位置M[10])と、補数回路(CO
MP)102の桁上げXC[5] から生成された補数化ビ
ットC3[0],C3[1] (それぞれビット位置M[11],
M[12])と、第1部分積データの最下位ビットに加算さ
れるべき補数化ビットBC0(ビット位置M[0] )とで
構成される。加算器104の第3入力は、第3部分積デ
ータP2[0] 〜P2[7] (ビット位置M[4] 〜M[11])
と、第3部分積の符号の反転ビットIS2(ビット位置
M[12])と、論理値“1”のビット(ビット位置M[1
3])と、第2部分積データの最下位ビットに加算される
べき補数化ビットBC1(ビット位置M[2] )とで構成
される。加算器104の第4入力は、第4部分積データ
P3[0] 〜P3[7](ビット位置M[6] 〜M[13])と、
第4部分積の符号の反転ビットIS3(ビット位置M[1
4])と、論理値“1”のビット(ビット位置M[15])
と、第3部分積データの最下位ビットに加算されるべき
補数化ビットBC2(ビット位置M[4])とで構成され
る。4つのビットS3C,IS3C,C3[1] ,C3
[0] は、第4部分積データのうちの上位3ビットデータ
P3[5] 〜P3[7] を2の補数化するために付加された
ビットである。なお、必要に応じて(最上位部分積補数
化ビットBCP[3] の論理値が“1”ならば)、補数回
路(COMP)102で2の補数化された5ビットの補
数データXC[0] 〜XC[4] が、第4部分積データのう
ちの下位5ビットデータP3[0] 〜P3[4] として使わ
れる。そして、上記第1〜第4入力を加算器104で加
算することにより、2の補数形式の16ビットの積M
[0] 〜M[15]が求められる。
【0029】図20は第i+1部分積(0≦i≦2)、
すなわち第1(最下位)、第2及び第3部分積の発生に
係る真理値表を、図21は第4(最上位)部分積の発生
に係る真理値表をそれぞれ示している。ここに、“*”
は乗算を、“I”はビット反転操作を、“<<1”は1ビ
ット左シフト操作(2倍操作)をそれぞれ意味するもの
とする。Y[-1]は常に論理値“0”である。Pi[7:0]
、P3[7:6] 、P3[4:0] などの表記は、図9中の被
乗数X[7:0] と同様の簡略表記である。
【0030】図20によれば、例えば、Y[3] =
“0”、Y[2] =“0”、かつY[1] =“1”ならば、
発生すべき部分積は被乗数X[7:0] の1倍数である。こ
のとき、第2の部分積発生器111により、第2部分積
の符号ビットS1に被乗数の最上位ビットX[7] が設定
され(実際には、第2部分積の符号の反転ビットIS1
に被乗数の最上位反転ビットIX[7] が設定される)、
第2部分積データP1[7:0]に被乗数X[7:0] が設定さ
れ、第2部分積データの最下位ビットに加算されるべき
補数化ビットBC1に論理値“0”が設定される。ま
た、Y[3] =“1”、Y[2] =“0”、かつY[1] =
“0”ならば、発生すべき部分積は被乗数X[7:0]の−
2倍数である。このとき、第2の部分積発生器111に
より、第2部分積の符号ビットS1に被乗数の最上位反
転ビットIX[7] が設定され(実際には、第2部分積の
符号の反転ビットIS1に被乗数の最上位ビットX[7]
が設定される)、第2部分積データP1[7:0] に被乗数
の下位6ビットデータX[6:0] の2倍数の反転データが
設定され、第2部分積データの最下位ビットに加算され
るべき補数化ビットBC1に論理値“1”が設定され
る。なお、図20中の“FF(16進数表示)”は、8
個の論理値“1”のビットを表している。
【0031】図21によれば、例えば、Y[7] =
“0”、Y[6] =“0”、かつY[5] =“1”ならば、
発生すべき部分積は被乗数X[7:0] の1倍数である。こ
のとき、選択回路103は、被選択データXS[4:0] に
被乗数の下位5ビットデータX[4:0] を設定する。第4
の部分積発生器113は、第4部分積の符号ビットS3
に被乗数の最上位ビットX[7] を設定し(実際には、第
4部分積の符号の反転ビットIS3に被乗数の最上位反
転ビットIX[7] が設定される)、第4部分積データP
3[7:0] に被乗数X[7:0] を設定する。第1の部分積発
生器110は、補数化ビットS3Cに論理値“0”を、
その反転ビットIS3Cに論理値“1”をそれぞれ設定
する。第2の部分積発生器111は、補数化ビットC3
[1] ,C3[0]にそれぞれ論理値“0”を設定する。ま
た、Y[7] =“1”、Y[6] =“1”、かつY[5] =
“0”ならば、発生すべき部分積は被乗数X[7:0] の−
1倍数である。このとき、選択回路103は、被選択デ
ータXS[4:0] に被乗数の下位5ビットの補数データX
C[4:0] を設定する。第4の部分積発生器113は、第
4部分積の符号ビットS3に被乗数の最上位反転ビット
IX[7] を設定し(実際には、第4部分積の符号の反転
ビットIS3に被乗数の最上位ビットX[7] が設定され
る)、第4部分積データの上位3ビットP3[7:5] に被
乗数の上位反転3ビットIX[7:5] を、第4部分積デー
タの下位5ビットP3[4:0] に補数データXC[4:0] を
それぞれ設定する。第1の部分積発生器110は、補数
化ビットS3Cに論理値“0”を、その反転ビットIS
3Cに論理値“1”をそれぞれ設定する。第2の部分積
発生器111は、補数化ビットC3[1] に論理値“0”
を、補数化ビットC3[0] に補数回路102の桁上げX
C[5] をそれぞれ設定する。なお、図21中の“3(1
6進数表示)”は、2個の論理値“1”のビットを表し
ている。
【0032】以上説明してきたとおり、図1の乗算装置
によれば、従来の乗算装置におけるビット位置M[6] へ
の最上位部分積補数化ビットBC3の付加と同等の効果
を、被乗数の下位5ビットデータX[4:0] を2の補数化
することにより得られる補数データXC[4:0] と桁上げ
XC[5] とを用いて、加算器104の第1〜第4入力の
中で達成することとしたので、加算器104の入力数が
低減される結果、加算の高速化が達成される。
【0033】なお、演算X×Y+Aのための演算装置
は、図1中の加算器104を5入力加算器に置き換え、
該5入力加算器へ加数Aに応じた16ビットデータを第
5入力として供給することによって実現できる。
【0034】また、第1の被乗数(8ビット)をXA、
第1の乗数(8ビット)をYAとした第1の積XA×Y
Aと、第2の被乗数(8ビット)をXB、第2の乗数
(8ビット)をYBとした第2の積XB×YBとの和、
すなわち積和XA×YA+XB×YBを算出するための
積和演算装置は、図1中の加算器104を除く構成要素
を二重に設け、かつ8つの部分積を加算するための多入
力加算器を追加することによって実現できる。
【0035】図22は、本発明に係る8ビット・4入力
の積和演算装置の他の構成例を示している。図22の積
和演算装置は、第1の乗数エンコーダ101aと、第2
の乗数エンコーダ101bと、補数回路102aと、選
択回路103aと、第1〜第3の部分積発生器110a
〜112aと、第4の部分積発生器213と、第5〜第
8の部分積発生器310〜313と、多入力加算器30
4とで構成される。
【0036】第1の乗数エンコーダ101aは、2次の
ブースのアルゴリズムに従って第1の乗数YAをコード
化するものである。第2の乗数エンコーダ101bは、
2次のブースのアルゴリズムに従って第2の乗数YBを
コード化するものである。第1及び第2の乗数エンコー
ダ101a,101bの各々の内部構成は、図1の乗数
エンコーダ101と同様である。
【0037】補数回路102aは、第1の被乗数XAの
下位5ビットデータをビット反転して1を加算すること
によって2の補数化し、5ビットの補数データ(IXA
+1)と、桁上げとを出力するものである。
【0038】選択回路103aは、第1の乗数エンコー
ダ101aのコード化出力の最上位部分の中の部分積補
数化ビット、すなわち第1の最上位部分積補数化ビット
に応じて、第1の被乗数XAの下位5ビットデータと、
補数回路102aの出力する5ビットの補数データとの
いずれか一方を選択するものである。
【0039】第1〜第4の部分積発生器110a〜11
2a,213は、第1の積XA×YAに係る部分積を生
成するものであって、それぞれ第1部分積データP0
と、第2部分積データP1と、第3部分積データP2
と、第4部分積データP3とを生成する。第5〜第8の
部分積発生器310〜313は、第2の積XB×YBに
係る部分積を生成するものであって、それぞれ第5部分
積データP4と、第6部分積データP5と、第7部分積
データP6と、第8部分積データP7とを生成する。こ
のうち、第1〜第3の部分積発生器110a〜112a
の各々の内部構成は、図1の第1〜第3の部分積発生器
110〜112と同様である。第4の部分積発生器21
3は、第1の乗数エンコーダ101aのコード化出力の
最上位部分と、第1の被乗数XAの上位3ビットとを用
いて第4部分積データP3のうちの上位3ビットを生成
し、第1の乗数エンコーダ101aのコード化出力の最
上位部分と、選択回路103aの出力データとを用いて
第4部分積データP3のうちの下位5ビットを生成し、
第2の乗数エンコーダ101bのコード化出力の最上位
部分の中の部分積補数化ビット、すなわち第2の最上位
部分積補数化ビットを第4部分積データP3の下位ビッ
ト位置に付加し、かつ第4部分積の符号の反転ビット
と、論理値“1”のビットとを第4部分積データP3の
上位ビット位置に付加するものである。第4の部分積発
生器213の内部構成は、図1の第4の部分積発生器1
13とほぼ同様である。
【0040】第5の部分積発生器310は、第2の乗数
エンコーダ101bのコード化出力の第1の部分(最下
位部分)と、第2の被乗数XBとを用いて第5部分積デ
ータP4を生成し、第5部分積データP4の最下位ビッ
トに加算されるべき補数化ビットを第6部分積データP
5の下位ビット位置に付加し、かつ第5部分積の符号ビ
ットと、その反転ビットとを第5部分積データP4の上
位ビット位置に付加する。第6の部分積発生器311
は、第2の乗数エンコーダ101bのコード化出力の第
2の部分と、第2の被乗数XBとを用いて第6部分積デ
ータP5を生成し、第6部分積データP5の最下位ビッ
トに加算されるべき補数化ビットを第7部分積データP
6の下位ビット位置に付加し、かつ第6部分積の符号の
反転ビットと、論理値“1”のビットとを第6部分積デ
ータP5の上位ビット位置に付加する。第7の部分積発
生器312は、第2の乗数エンコーダ101bのコード
化出力の第3の部分と、第2の被乗数XBとを用いて第
7部分積データP6を生成し、第7部分積データP6の
最下位ビットに加算されるべき補数化ビットを第8部分
積データP7の下位ビット位置に付加し、かつ第7部分
積の符号の反転ビットと、論理値“1”のビットとを第
7部分積データP6の上位ビット位置に付加する。第8
の部分積発生器113は、第2の乗数エンコーダ101
bのコード化出力の第4の部分(最上位部分)と、第2
の被乗数XBとを用いて第8部分積データP7を生成
し、第8部分積データP7の最下位ビットに加算される
べき補数化ビット、すなわち前記第2の最上位部分積補
数化ビットを第8部分積データP7の下位ビット位置に
付加し、かつ第8部分積の符号の反転ビットと、論理値
“1”のビットとを第8部分積データP7の上位ビット
位置に付加する。第5〜第8の部分積発生器310〜3
13は、前記7種類の単位部分積発生器PPG1〜PP
G7のうちの第1及び第2の単位部分積発生器PPG
1,PPG2の組み合わせで構成される。
【0041】多入力加算器304は、第1〜第8の部分
積発生器110a〜112a,213,310〜313
の出力の加算を行い、2の補数形式の積和XA×YA+
XB×YBを出力するための加算器であって、ワレス
(Wallace)のトリー回路と、桁上げ伝搬加算器
(CPA)とで構成される。
【0042】図23は、図22の積和演算装置における
第1の積XA×YAに係る部分積の発生方法を示してい
る。図23に示された加算器304の第1〜第4入力
は、図19に示された加算器104の第1〜第4入力と
同様である。ただし、加算器304の第4入力では、第
4部分積データの最下位ビットP3[0] と、第3部分積
データの最下位ビットに加算されるべき補数化ビットB
C2との間に、第2の最上位部分積補数化ビットBC7
が挿入される。
【0043】図24は、図22の積和演算装置における
第2の積XB×YBに係る部分積の発生方法を示してい
る。加算器304の第5入力は、第5部分積データP4
[0]〜P4[7] と、第5部分積の符号ビットS4と、そ
の反転ビットIS4とで構成される。加算器304の第
6入力は、第6部分積データP5[0] 〜P5[7] と、第
6部分積の符号の反転ビットIS5と、論理値“1”の
ビットと、第5部分積データの最下位ビットに加算され
るべき補数化ビットBC4とで構成される。加算器30
4の第7入力は、第7部分積データP6[0] 〜P6[7]
と、第7部分積の符号の反転ビットIS6と、論理値
“1”のビットと、第6部分積データの最下位ビットに
加算されるべき補数化ビットBC5とで構成される。加
算器304の第8入力は、第8部分積データP7[0] 〜
P7[7] と、第8部分積の符号の反転ビットIS7と、
論理値“1”のビットと、第7部分積データの最下位ビ
ットに加算されるべき補数化ビットBC6と、第2の最
上位部分積補数化ビットBC7とで構成される。加算器
304の第8入力において、第2の最上位部分積補数化
ビットBC7は、第8部分積データの最下位ビットP7
[0] と、第7部分積データの最下位ビットに加算される
べき補数化ビットBC6との間に挿入される。そして、
上記第1〜第8入力を加算器304で加算することによ
り、2の補数形式の16ビットの積和XA×YA+XB
×YBが求められる。
【0044】図22の積和演算装置は、図20の真理値
表に従って第1〜第3部分積を、図21の真理値表に従
って第4部分積を、図20の真理値表に従って第5〜第
8部分積を生成するものである。しかも、第8部分積デ
ータの最下位ビットP7[0]に加算されるべき補数化ビ
ット、すなわち第2の最上位部分積補数化ビットBC7
を第8部分積データの最下位ビットP7[0] の1ビット
下位の位置に二重に付加することによって、該第2の最
上位部分積補数化ビットBC7を第8部分積データの最
下位ビットP7[0] の位置に付加したのと同等の効果を
あげている。これにより、8入力の加算器304で高速
加算が達成される。
【0045】以上、本発明に係る図1の乗算装置と、図
22の積和演算装置との詳細を説明した。
【0046】なお、図1の乗算装置では第4の部分積発
生器113と選択回路103とを別の回路ブロックとし
たが、第4の部分積発生器113の中の5個の単位部分
積発生器PPG3の中に選択回路103の機能を持たせ
てもよい。図22の積和演算装置の第4の部分発生器2
13と選択回路103aとについても同様である。
【0047】また、図1の乗算装置の乗数エンコーダ1
01では2次のブースのアルゴリズムを採用したが、こ
れに代えて、3次以上のブースのアルゴリズムや、その
他の乗数コード化アルゴリズムを採用してもよい。図2
2の積和演算装置の第1及び第2の乗数エンコーダ10
1a,101bについても同様である。
【0048】図1の乗算装置では、第4部分積データの
最下位ビットP3[0] (ビット位置M[6] )に加算され
るべき補数化ビットに代わる補数化ビットIS3Cを加
算器104の第1入力のビット位置M[11](これは、ビ
ット位置M[6] に最も近い空きビット位置である)に付
加するように、補数回路102で8ビット被乗数の下位
5ビットデータX[4:0] を2の補数化することとした。
ただし、補数化ビットIS3Cの付加ビット位置を変更
すれば、これに応じて補数回路102における被乗数の
補数化ビット数が変更され、かつ該補数回路102の桁
上げに基づく補数化ビットC3[0] ,C3[1] の付加ビ
ット位置が変更される。8ビット被乗数X[7:0] の全体
を2の補数化するようにしてもよい。被乗数X及び乗数
Yのビット数は任意に変更可能である。図22の積和演
算装置でも、同様の変更が可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、本発明の乗算
装置によれば、最上位部分積データの最下位ビットと同
じビット位置への最上位部分積補数化ビットの付加と同
等の効果を、被乗数の下位ビットを2の補数化すること
により得られる補数データと桁上げとを用いて、各部分
積データの中で達成することとしたので、乗数のコード
化処理の際に生じる被乗数側の空き時間を有効利用し
て、部分積の加算のための加算器の入力数を低減するこ
とができる。
【0050】また、本発明の積和演算装置によれば、第
1の積XA×YAの算出に上記本発明の乗算装置を用い
たので、加算器の入力数が低減される。しかも、第2の
積XB×YBに係る最上位部分積補数化ビットの二重付
加を採用したので、第2の積に係る加算器の入力数が低
減され、かつ第2の積を算出するための乗算装置の構成
が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗算装置の構成例を示す概略ブロ
ック図である。
【図2】図1中の乗数エンコーダの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1中の補数回路及び選択回路の詳細を示すブ
ロック図である。
【図4】(a)及び(b)は、図1中の第1の部分積発
生器の内部構成を示すブロック図である。
【図5】(a)及び(b)は、図1中の第2の部分積発
生器の内部構成を示すブロック図である。
【図6】(a)及び(b)は、図1中の第3の部分積発
生器の内部構成を示すブロック図である。
【図7】(a)及び(b)は、図1中の第4の部分積発
生器の内部構成を示すブロック図である。
【図8】図2中の各ブースエンコーダの内部構成を示す
回路図である。
【図9】図8のブースエンコーダの真理値表を示す図で
ある。
【図10】図3中の補数回路の内部構成を示す回路図で
ある。
【図11】図3中の選択回路の内部構成を示す回路図で
ある。
【図12】第1の単位部分積発生器の内部構成を示す回
路図である。
【図13】第2の単位部分積発生器の内部構成を示す回
路図である。
【図14】第3の単位部分積発生器の内部構成を示す回
路図である。
【図15】第4の単位部分積発生器の内部構成を示す回
路図である。
【図16】第5の単位部分積発生器の内部構成を示す回
路図である。
【図17】第6の単位部分積発生器の内部構成を示す回
路図である。
【図18】第7の単位部分積発生器の内部構成を示す回
路図である。
【図19】図1の乗算装置における部分積発生方法を示
す図である。
【図20】図1の乗算装置の第1、第2及び第3部分積
の発生に係る真理値表を示す図である。
【図21】図1の乗算装置の第4部分積の発生に係る真
理値表を示す図である。
【図22】本発明に係る積和演算装置の構成例を示す概
略ブロック図である。
【図23】図22の積和演算装置における第1の積に係
る部分積の発生方法を示す図である。
【図24】図22の積和演算装置における第2の積に係
る部分積の発生方法を示す図である。
【図25】従来の乗算装置における部分積発生方法を示
す図である。
【符号の説明】
101,101a,101b 乗数エンコーダ 102,102a 補数回路(COMP) 103,103a 選択回路(SEL) 104,304 多入力加算器 110〜113 部分積発生器 110a〜112a,213 部分積発生器 310〜313 部分積発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗数をコード化するための乗数エンコー
    ダと、 被乗数の下位ビットをビット反転して1を加算すること
    により2の補数化し、補数データと桁上げとを出力する
    ための補数回路と、 前記乗数エンコーダのコード化出力と、前記被乗数と、
    前記補数回路の出力する補数データ及び桁上げとを用い
    て複数の部分積を生成するための部分積発生手段と、 前記部分積発生手段で生成された複数の部分積を加算す
    るための加算器とを備えたことを特徴とする乗算装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乗算装置において、 前記部分積発生手段は、 前記乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分の中の
    部分積補数化ビットに応じて、前記被乗数の下位ビット
    と、前記補数回路の出力する補数データとのいずれか一
    方を選択するための選択回路と、 前記乗数エンコーダのコード化出力の一部と、前記被乗
    数とを用いて第1型の部分積データを生成し、該第1型
    の部分積データを含んだ部分積を前記加算器へ供給する
    ための第1型の部分積発生器と、 前記乗数エンコーダのコード化出力の他の一部と、前記
    被乗数とを用いて第2型の部分積データを生成し、かつ
    前記補数回路の出力する桁上げを前記第2型の部分積デ
    ータの上位ビット位置に付加し、該桁上げが付加された
    第2型の部分積データを含んだ部分積を前記加算器へ供
    給するための第2型の部分積発生器と、 前記乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分と、前
    記被乗数の上位ビットとを用いて第3型の部分積データ
    のうちの上位ビットを、前記乗数エンコーダのコード化
    出力の最上位部分と、前記選択回路の出力データとを用
    いて前記第3型の部分積データのうちの下位ビットをそ
    れぞれ生成し、該第3型の部分積データを含んだ部分積
    を前記加算器へ供給するための第3型の部分積発生器と
    を備えたことを特徴とする乗算装置。
  3. 【請求項3】 第1の被乗数をXA、第1の乗数をYA
    とした第1の積XA×YAと、第2の被乗数をXB、第
    2の乗数をYBとした第2の積XB×YBとの和を算出
    するための積和演算装置であって、 前記第1の乗数YAをコード化するための第1の乗数エ
    ンコーダと、 前記第2の乗数YBをコード化するための第2の乗数エ
    ンコーダと、 前記第1の被乗数XAの下位ビットをビット反転して1
    を加算することにより2の補数化し、補数データと桁上
    げとを出力するための補数回路と、 前記第1の乗数エンコーダのコード化出力と、前記第2
    の乗数エンコーダのコード化出力と、前記第1の被乗数
    XAと、前記補数回路の出力する補数データ及び桁上げ
    とを用いて複数の部分積を生成するための第1の部分積
    発生手段と、 前記第2の乗数エンコーダのコード化出力と、前記第2
    の被乗数XBとを用いて複数の部分積を生成するための
    第2の部分積発生手段と、 前記第1の部分積発生手段で生成された複数の部分積
    と、前記第2の部分積発生手段で生成された複数の部分
    積とを加算するための加算器とを備えたことを特徴とす
    る積和演算装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の積和演算装置において、 前記第1の部分積発生手段は、 前記第1の乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分
    の中の部分積補数化ビットに応じて、前記第1の被乗数
    XAの下位ビットと、前記補数回路の出力する補数デー
    タとのいずれか一方を選択するための選択回路と、 前記第1の乗数エンコーダのコード化出力の一部と、前
    記第1の被乗数XAとを用いて第1型の部分積データを
    生成し、該第1型の部分積データを含んだ部分積を前記
    加算器へ供給するための第1型の部分積発生器と、 前記第1の乗数エンコーダのコード化出力の他の一部
    と、前記第1の被乗数XAとを用いて第2型の部分積デ
    ータを生成し、かつ前記補数回路の出力する桁上げを前
    記第2型の部分積データの上位ビット位置に付加し、該
    桁上げが付加された第2型の部分積データを含んだ部分
    積を前記加算器へ供給するための第2型の部分積発生器
    と、 前記第1の乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分
    と、前記第1の被乗数XAの上位ビットとを用いて第3
    型の部分積データの上位ビットを、前記第1の乗数エン
    コーダのコード化出力の最上位部分と、前記選択回路の
    出力データとを用いて前記第3型の部分積データの下位
    ビットをそれぞれ生成し、かつ前記第2の乗数エンコー
    ダのコード化出力の最上位部分の中の部分積補数化ビッ
    トを前記第3型の部分積データの下位ビット位置に付加
    し、該部分積補数化ビットが付加された第3型の部分積
    データを含んだ部分積を前記加算器へ供給するための第
    3型の部分積発生器とを備え、 前記第2の部分積発生手段は、 前記第2の乗数エンコーダのコード化出力の一部と、前
    記第2の被乗数XBとを用いて第4型の部分積データを
    生成し、該第4型の部分積データを含んだ部分積を前記
    加算器へ供給するための第4型の部分積発生器と、 前記第2の乗数エンコーダのコード化出力の最上位部分
    と、前記第2の被乗数XBとを用いて第5型の部分積デ
    ータを生成し、かつ前記第2の乗数エンコーダのコード
    化出力の最上位部分の中の部分積補数化ビットを前記第
    5型の部分積データの下位ビット位置に付加し、該部分
    積補数化ビットが付加された第5型の部分積データを含
    んだ部分積を前記加算器へ供給するための第5型の部分
    積発生器とを備えたことを特徴とする乗算装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6272513B1 (en) 1998-02-23 2001-08-07 Denso Corporation Multiplying device
JP2007324980A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Nec Electronics Corp フィルタ処理装置、乗算器及び動き補償処理装置
JP2010165179A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Hiroshima Univ 半導体装置

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