JPH0915163A - 異物検査方法及び装置 - Google Patents
異物検査方法及び装置Info
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- JPH0915163A JPH0915163A JP7166208A JP16620895A JPH0915163A JP H0915163 A JPH0915163 A JP H0915163A JP 7166208 A JP7166208 A JP 7166208A JP 16620895 A JP16620895 A JP 16620895A JP H0915163 A JPH0915163 A JP H0915163A
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Abstract
とノイズとの弁別比を大にして、高精度の異物検出を行
う。 【構成】検査対象1の検査面1aに対してS偏光となる
ビーム13を前記検査対象1の検査面1aに対してほぼ
平行な軸が光軸となるように照射し、検査面1aとのな
す角αが鋭角で、かつ、前記ビームの光軸との差角φが
30°以内となる光軸にて、前記ビームによって発生す
る反射光及び散乱光中の検査面1aに対してP偏光とな
る成分18を異物として検出することを特徴とする。
Description
る異物を検出するための異物検査方法及び装置に関し、
主として液晶製造工程及び半導体製造工程におけるパタ
ーン付き基板の外観検査を行う方法及び装置に関するも
のである。
測自動制御学会論文集(vol.17,No.2237/242,1981) に
示されている。
構成図である。
査基板201を含み紙面に垂直な面を被検査基板201
の主面と定義する。202は被検査基板201上のパタ
ーン、203は被検査基板201上の異物、205は被
検査基板201の主面に対してほぼ平行方向に照射する
S偏光レーザー光源(S偏光とは紙面に垂直方向の偏光
を示している。)、206は被検査基板201の主面に
対してほぼ垂直な軸を光軸とする対物レンズ、207は
P偏光(紙面と平行な方向の偏光)を透過するように設
定された検光子、208は結像レンズ、209は光電変
換素子である。
法について、そのその動作を説明する。被検査基板20
1にほぼ平行な方向からS偏光レーザー光源205の光
を照射すると、パターン202による反射光210は偏
光方向を乱されることなくそのまま反射される。つま
り、S偏光の反射光210は、対物レンズ206を透過
後、P偏光を透過、つまり、S偏光を遮光するように設
定された検光子207により遮光される。一方、異物2
03にS偏光レーザー光源205からの光を照射する
と、異物203により散乱が発生し、偏光成分が乱さ
れ、P偏光成分を含んだ散乱光211となる。この散乱
光211は、対物レンズ206を透過した後、検光子2
07によりS偏光成分が遮光され、P偏光成分だけが透
過し、結像レンズ208により、光電変換素子209に
結像される。この光電変換素子209からの出力信号に
より異物203の存在位置を検出することが可能とな
る。
ような構成では、パターン202からの反射光210の
P偏光成分は、対物レンズ206の光軸上で完全に0と
なるが、光軸と角度をなす反射光についてはP偏光成分
を有し、かつパターンの反射率が大きければ、より強い
ノイズ源となる。
は、異物203のサイズが小さくなるほど、弱くなる。
図24においてレーザー光源205からの光と対物レン
ズ206の光軸とのなす角を検出角θとする。光電変換
素子209にて検出される異物203からの散乱光21
1のP偏光成分の光強度をS(信号),アルミ配線等の
反射率の大きいパターン202からの反射光210のP
偏光成分の光強度をN(ノイズ)とし、検出角θを横軸
とするS/N値は図25のごとくなる。この図から明ら
かなように、検出角90°、つまり、従来例のような構
成とした場合には、S/Nの値は1以下となり、異物2
03とパターン202のとの区別がつけられない。
No.5,127,726 に示されているものがある。この例で
は、検査対象の検査面に対して比較的低角度でレーザー
光を照射し、検査面との角が鋭角となる位置にて検出す
る方法を取っている。しかし、10°程度の角度以上の
位置からレーザー光を、照射した場合、反射率の大きい
パターンからのN(ノイズ)成分が大きくなってしま
う。すなわち、この例でもS/Nの値は小さくなり異物
とパターンの弁別がつけられない。
ンの反射率が高くパターンからの反射光が強い場合、あ
るいは異物のサイズが小さくなり、異物からの反射光が
弱い場合には、異物とパターンの弁別がつけられないと
いう問題があった。
き基板等の検査対象上の異物からの検出光の光強度を、
パターンからの検出光の光強度より著しく向上させ、異
物とパターンの弁別比を向上させ、かつ、微小な異物ま
で検出できる異物検査方法および異物検査装置を提供す
ることを目的とする。
に、本発明の異物検査方法は、検査対象の検査面に対し
てS偏光となるビームを前記検査対象の検査面に対して
ほぼ平行、または小さな角でもって交わる軸が光軸とな
るように照射し、検査面とのなす角が鋭角で、かつ、前
記ビームの光軸との差角が30°以内となる光軸にて、
前記ビームによって発生する反射光及び散乱光中の検査
面に対してP偏光となる成分を異物として検出すること
を特徴とするものである。
るビームとは、照明側光軸と前記検査面の法線ベクトル
とでなす入射面に対して電気ベクトル成分が垂直に振動
するビームを意味し、例えば図2に13で示されるもの
である。
ぼ平行、または小さな角でもって交わる軸が光軸となる
ように照射し、とは前記ビームの光軸と検査面とのなす
角(入射角)がほぼ0°または小さくなるように前記ビ
ームを照射することを意味し、例えば図2にαで示され
る入射角をほぼ0°または5°程度以下にすることを意
味する。
光軸と前記検査面とのなす角(検出角)が90°未満で
あることを意味し、例えば図2にθで示される検出角が
後述のように60°以下、特に好ましくは40°以下に
することを意味する。
る光軸とは、検出側光軸への検査面への投影ベクトル
と、照明側光軸の検査面への投影ベクトルとのなす角
(方位角)が30°以内となることを意味し、例えば図
2にφで示される方位角(差角)が0°〜30°となる
ことを意味している。
は、検査側の反射光及び散乱光において、検出側光軸と
前記検査面の法線ベクトルとでなす検出面に対し、電気
ベクトル成分が検出面内で振動する成分を意味し、例え
ば図2に18で示されるものである。
き基板の場合、反射光及び散乱光中のP偏光成分の光量
の比較により異物を検出すると好適である。
ムの光軸と検査対象の検査面とのなす角を1°〜5°に
すると好適である。
検査面とのなす角が60°以下、特に40°以下になる
光軸にて検出すると好適である。
に配した空間フィルタによって検査対象の周期パターン
を除去すると好適である。
にて、焦点距離fかつ開口径Dの対物レンズと、対物レ
ンズの主平面から距離Lの位置に主平面が配置され開口
径がD−2A+AL/f以上(但しAは光電変換素子の
検出幅と対物レンズ、結像レンズとの倍率関係により決
まる検査領域)となるように設定された結像レンズとか
らなる光学系を用いて、反射光及び散乱光中の検査面に
対してP偏光となる成分を異物として光電変換素子で検
出すると好適である。
リック光学系を用いて、反射光及び散乱光中の検査面に
対してP偏光となる成分を異物として検出すると好適で
ある。
にて、偏光を回転させる1/2波長板を検査対象に応じ
て付加することによって、反射光及び散乱光中の検査面
に対してS偏光となる成分をP偏光成分に変換して異物
として検出すると好適である。
源からのビームを点列と平行な方向の像の倍率を変化す
るように配置されたシリンドリカルレンズによってライ
ンビームに設定すると好適である。
面に対してほぼ平行な軸を光軸とするように配置され、
前記検査対象の検査面に対してS偏光となるようにビー
ムを照射する照明部と、検査面とのなす角が鋭角で、か
つ、前記照明部の光軸との差角が30°以内となる光軸
にて前記照明部によって発生する反射光及び散乱光中の
検査面に対してP偏光となる成分を検出し光電変換する
検出部と、前記検出部によって得られた信号を用いて異
物として判定する信号処理部を備えていることを特徴と
するものである。
に対してS偏光となるビームを前記検査対象の検査面に
対してほぼ平行、または小さな角でもって交わる軸が光
軸となるように照射し、検査面とのなす角が鋭角で、か
つ、前記ビームの光軸との差角が30°以内となる光軸
にて、前記ビームによって発生する反射光及び散乱光中
の検査面に対してP偏光となる成分を異物として検出す
ることにより、異物からの検出光の光強度を、パターン
等からの検出光の光強度より著しく向上させることによ
り、異物とパターン等ノイズとなる成分との弁別比を向
上させ、かつ、微小な異物まで検出することが可能であ
る。
とのなす角を1°〜5°にすることにより、更に、異物
とパターンとの弁別比が良くなるため、高精度に異物を
検出することが可能である。
ような位置の光軸にて検出することにより、さらに、異
物とパターンとの弁別比が良くなるため、高精度に異物
を検出することが可能である。
るような位置の光軸にて検出することにより、さらに、
光軸外においても、異物とパターンとの弁別比が良いた
め、高精度に異物を検出することが可能である。
空間フィルタを設けることにより、検査対象のパターン
からの光を除去できるため、さらに、高精度に異物を検
出することが可能である。
系以上の開口を有するように設定された光学系を設ける
ことにより、光軸外においても異物からの光量を多く受
光できるため、光軸外においても高精度に異物を検出す
ることが可能である。
設けることにより、検査対象がうねっていても倍率関係
が損なわれないため、高精度の異物の検査を実現でき
る。
種類に応じて1/2波長板を抜き差しする波長板移動制
御部を設けることにより、光強度の大きい偏光方向を選
ぶことができるため、高感度で異物の検査を実現でき
る。
な方向の像の倍率を変化させるように配置されたシリン
ドリカルレンズを設けることにより、照度が大きく均一
なラインビームを照射できるため、高精度に異物を検出
することが可能である。
軸を光軸とするように配置され、前記検査対象の検査面
に対してS偏光となるようにビームを照射する照明部
と、検査面とのなす角が鋭角で、かつ、前記照明部の光
軸との差角が30°以内となる光軸にて前記照明部によ
って発生する反射光及び散乱光中の検査面に対してP偏
光となる成分を検出し光電変換する検出部と、前記検出
部により得られた信号を用いて異物と判定する信号処理
部を設けることにより、検査対象のパターン等ノイズと
なる成分からの光はほとんど受光しない構成の異物検査
装置を構成することができ、高精度の異物検査を実現で
きる。
査方法の基本構成図である。
るベクトルの説明用図である。
象)、2はレーザー光源、3はレーザー光源からの光を
平行光化するコリメータレンズ、4は偏光子、5は平行
光をライン状に結像し被検査基板1の表面を後側の焦点
面とするシリンドリカルレンズである。また、6はシリ
ンドリカルレンズ5の後側焦点面を前側の焦点面とする
対物レンズ、7は検光子、8は結像レンズ、9は結像レ
ンズ8の結像面に配置されたラインセンサである。
1aの法線ベクトル、11はレーザー光源2、コリメー
タレンズ3,シリンドリカルレンズ4からなる光軸を示
す入射方向ベクトルであり、この入射方向ベクトル11
と被検査基板1とのなす角を入射角αとし、入射角αは
ほぼ0°となるように設定されている。また、12は法
線ベクトル10と入射方向ベクトル11とでなす入射面
である。13は、図3で示すように、入射面12に対し
て電気ベクトル成分が垂直に振動するS偏光レーザー
光、14は入射面12内で電気ベクトル成分が振動する
P偏光レーザー光であり、偏光子4はS偏光レーザー光
13のみが透過するように設定されている。15は対物
レンズ6と結像レンズ8からなる光軸を示す検出方向ベ
クトルであり、この検出方向ベクトル15と被検査基板
1とのなす角を検出角θとし、検出角θが鋭角となるよ
うに、また、入射方向ベクトル11と検出方向ベクトル
15のそれぞれの被検査基板1への投影ベクトルのなす
角を方位角(差角)φとし、方位角φが0°〜30°と
なるように設定されている。また、16は法線ベクトル
10と検出方向ベクトル15とでなす検出面、17は、
図3に示すように、検出面16に対して電気ベクトル成
分が垂直に振動するS偏光レーザー光、18は検出面1
6内で電気ベクトル成分が振動するP偏光レーザー光で
あり、偏光子7はP偏光レーザー光17のみが通過する
ように設定されている。
査方法について、その動作を説明する。レーザー光源2
からのレーザー光をコリメータレンズ3により平行光と
し、入射面12のS偏光レーザー光13が通過するよう
に方位設定した偏光子4によって入射面のS偏光レーザ
ー光13を通過させ、シリンドリカルレンズ5によって
被検査基板1に対してほぼ平行になる入射角αで被検査
基板1表面のライン状の領域を照明する。入射面12の
S偏光レーザー光13は被検査基板1表面上のパターン
23によって反射あるいは異物24によって散乱され
る。
反射される反射光ベクトル102を図4に示す。パター
ン23を多数の微小平面の集合とすると、それぞれの平
面での反射光ベクトル102が考えられる。これは、入
射方向ベクトル11とある微小平面の法線ベクトル10
1によって決まる。また、ある平面の法線ベクトル10
1は、その平面の傾きδと入射面12とのなす角ηによ
って決定されることから、反射光ベクトル102の方向
は、反射する平面の傾きδと入射面12とのなす角ηに
よって左右される。ある検出角θにおいて、S偏光レー
ザー光を入射したときにパターン23からの反射光のP
偏光成分が、検出系の対物レンズ6のどの位置にどの程
度の強度で入射されるかを図5に示した。
ーン23を構成している微小平面の傾きδを0°から9
0°まで連続的に変化させた入射光の位置を示し、線の
太さはその時の強度に比例して太くしている。これよ
り、検出角θ=90°では入光してくるηの範囲が大き
いのに対して、検出角θ=40°では範囲が小さいこと
が分かる。また、η=0°付近はP偏光成分はほとんど
生じないため、強度も微弱である。以上より、検出角θ
を低くすると、被検査基板1上のパターン23からの反
射光のP偏光成分は微弱になる。
ーザー光は、図6に示すような強度分布を有している。
この内で後方散乱光の一部が検出部の対物レンズ6の開
口に入射される。この散乱光は、図示したように、前方
と後方に絶対強度が強いため、側方等の方向に検出方向
ベクトル15を設定する場合に比較して高い信号強度が
得られる。
は、検光子7によって検出面16のP偏光レーザー光1
8のみが透過され、結像レンズ8によってラインセンサ
9上に結像される。検出面16のP偏光レーザー光18
はラインセンサ9によって光電変換され、検出信号を用
いて異物24の判定を高精度に行うことができる。
を用いる理由を以下に説明する。
方位角φ0°とし、入射面12のS偏光レーザー光13
を用いて検出面のP偏光レーザー光18で異物24を検
出する場合と、入射面のP偏光レーザー光14を用いて
検出面16のS偏光レーザー光17で異物24を検出す
る場合を実験比較したものである。なお各照明光の強度
は同一である。
光レーザー光13を用いて検出面16のP偏光レーザー
光18で検査すれば、異物24を高いS/N比で検査す
ることができる。
パワーを小さくできるので、低価格の小出力レーザーを
用いることもできる。
物レンズ6のNA(鏡口率数)を小さくしても異物検出
S/Nが確保できるので、検出部の焦点深度を深くし
て、被検査基板の表面凹凸によるデフォーカスの影響を
なくすことができる。
他の方式に比べて、簡単な構成にすることができ、検査
機の小型化、低コスト化を実現できるとともに、信頼性
も向上させることができる。従来方法の例としては、計
測自動制御学会論文集(vol.25.No.9,954/961,1989)に示
されている。これは入射角の異なる2種類の照明により
得られる反射光量を用いて異物の判定を行っている。従
来方法の他の例としては、計測自動制御学会論文集(vo
l.17.No.2,237/242,1981)に示されている。これは入射
角は同じであるが、方向の異なる2ないし4つの照明に
より得られる反射光量を用いて異物の判定を行ってい
る。
ンサ9を用いたが、検出部にホトダイオードやホトマル
等の光電変換素子を用いてもよいことは言うまでもな
い。
リカルレンズ5を用いたが、スリツト等を用いてライン
状の照明光を実現してもよいことは言うまでもない。
1と検出方向ベクトル15のそれぞれの被検査基板1へ
の投影ベクトルのなす角を方位角φが0°となるように
設定されているが、30°以内であれば良い。
は、対物レンズ6、検光子7、結像レンズ8により構成
されているが、対物レンズ、検光子の構成で実現しても
良いことは言うまでもない。
るような検出角θ=0°の場合の構成を図7に示す。レ
ーザー光源2から出射されるレーザー光源は、コリメー
タレンズ3、偏光ビームスプリッタ111、対物レンズ
110を通り、被検査基板1上にライン状の照明として
照射される。この時、レーザー光の電気ベクトルが入射
面に対して垂直になるS偏光成分のみ光路が曲げられ被
検査基板1上に照射されるように、偏光ビームスプリッ
タ111の方位が設定してある。被検査基板1上の異物
によって散乱し、あるいはパターンによって反射された
光は、対物レンズ110によって集光され、上記のよう
に設定された偏光ビームスプリッタ111によってP偏
光成分のみ透過し、結像レンズ8によってラインセンサ
9上に結像される。
1によって照明系と検出系の光軸を近づけることが可能
となり、また偏光ビームスプリッタ111が照明系の偏
光子4と検出系の検光子7の役割を兼ねることによって
図2に示した実施例と同様の性能が得られる。よって検
出角θを0°に設定することは可能であり、もちろん検
出角θを0°以上に設定することも可能である。
が望ましい理由を示す。ライセンサ9にて検出される異
物24からの散乱光のP偏光成分の光強度をS(信
号)、アルミ配線などの反射率の大きいパターン23か
らの反射光のP偏光成分の光強度をN(ノイズ)とし、
検出角θを横軸とするS/Nの値の測定値を図8に示
す。
S/N値が1以上、つまり、検出角θが60°以下であ
ることが必要である。
が望ましい理由は次の理由である。
とS/N値との関係を測定したグラフを図9に示す。入
射角αが1°未満の場合は、実現が困難であるのと、試
料端面からレーザービームが入射してしまい、裏面から
の反射光などノイズ成分が大きく増加する原因となる。
また、入射角αが5°より大きい場合は、図示したよう
に、S/N値が1以下、つまり、ノイズ成分の方が大き
くなるため異物が検出できない。よって、入射角αは1
°〜5°に設定する方が望ましい。
査方法の基本構成図を示すものである。図10におい
て、図中の番号で図2と同じ番号のものは同一のものを
示す。
角αの範囲が1°〜5°、検出角θの範囲が0°〜40
°に設定されていることである。
査方法の動作は、第1実施例の動作と同じである。
を示す。
11は、対物レンズの開口率0.3、テレセントリツク
光学系にした場合の光軸外のS/N値を示している。縦
軸に光軸上でのS/N値に対する相対比、横軸に像高を
とってある。図9より、視野の端、つまり、像高hのと
ころでは、S/N値が半分になる。
光軸から離れるにしたがって、つまり、軸外になるほ
ど、ラインセンサ9により受光できる角度が減少するた
め、異物24からの光量は減少する。一方、パターン2
3からの反射光は、鏡面反射であるため、対物レンズ6
全体に分布を持っているのではなく、ある一部のみに光
が集中しているため、受光できる角度が減少してもパタ
ーン23からの反射光の強度は減少しない。このため、
軸外になるほど、S/Nが低下するという問題が発生す
る。
と、視野全体でS/N値が1以上になるためには、光軸
上でS/N値2以上、検出角θは40°以下にすること
が必要条件となる。また入射角αを1°ないし5°に設
定する理由は、第1実施例にて説明した通りである。
例と同様の効果が得られる。さらに、本実施例によれ
ば、視野全体にわたって異物検出のS/N値がよいの
で、高精度に異物を検出することができる。
ンサ9を用いたが、検出部にホトダイオードやホトマル
などの光電変換素子を用いても良いことは言うまでもな
い。
リカルレンズ5を用いたが、スリット等を用いてライン
状の照明光を実現してもよいことは言うまでもない。
11と検出方向ベクトル15のそれぞれの被検査基板1
への投影ベクトルのなす角(方位角)φが0°となるよ
うに、設定されているが、30°以内であればよい。
対物レンズ6、検光子7、結像レンズ8により構成され
ているが、対物レンズ、検光子の構成で実現してもよい
ことは言うまでもない。
物検査方法の基本構成図を示すものである。図12にお
いて、図中の番号で図2と同じ番号のものは同一のもの
を示す。第1実施例と本実施例とが異なるのは、対物レ
ンズ6と結像レンズ8との間に、周期的パターンノイズ
をカツトするために、空間フィルタ25を設けているこ
とである。この空間フィルタ25は、以下のように作成
することができる。被検査基板1の周期パターンのCA
Dデータを用いて、周期パターンのフーリエ変換像を作
成し、周期パターンを遮光するように写真乾板に記録し
作成する。あるいは、被検査基板1の周期パターンを照
射し、対物レンズ後の空間フィルタの設置位置に設置さ
れた写真乾板に、周期パターンの反射光を記録し、周期
パターンを遮光するように写真乾板に記録し作成する。
査方法について、その動作を説明する。レーザー光源2
からのレーザー光をコリメータレンズ3により平行光と
し、入射面12のS偏光レーザー光13が透過するよう
に方位設定した偏光子4によって入射面12のS偏光レ
ーザ−光13を透過させ、シリンドリカルレンズ5によ
つて被検査基板1に対してほぼ平行になる入射角αで被
検査基板1の表面のライン状の領域を照明する。
表面上のパターン23によって反射され、対物レンズ6
に入射する光は、第1実施例で述べたように、ある特定
の方向の平面で偏光が歪められ、ごく微小であるが、存
在する。このようなパターン23からの反射光はパター
ン23の周期パターンに依存して発生し、周期的に発生
する。このような光が存在すると、異物検出S/Nが低
下する。
パターン23からの光に比べ大きい。このようなパター
ン23からの反射光及び異物24からの散乱光のうち、
対物レンズ6に入射した光は、検光子7によって検出面
16のP偏光レーザー光18のみが透過される。
23からの反射光および異物24からの散乱光は、空間
フィルタ25によつて、パターン23の特定方向の周期
パターンのみが除去されるため、この空間フィルタ25
を透過した光は、結像レンズ8によってラインセンサ9
上に結像される。検出面16のP偏光レーザ−光18は
ラインセンサ9によって光電変換され、検出信号を用い
て異物の判定を高精度に行うことができる。
施例と同様の効果が得られる。さらに、本実施例によれ
ば、パターン23の特定方向の平面等により周期的に発
生する反射光は、予めこのような光を遮光するように作
成された空間フィルタ25により遮光されるため、極め
てノイズを小さくでき、高精度に異物24を検査するこ
とができる。
サ9を用いたが検出部にホトダイオードやホトマル等の
光電変換素子を用いても良いことは言うまでもない。
リカルレンズ5を用いたが、スリット等を用いてライン
状のの照明光を実現しても良いことは言うまでもない。
り、さらに、高精度に異物を検査できることは言うまで
もない。
物検査方法の基本構成図を示すものである。図13にお
いて、図中の番号で図2と同一番号のものは同一のもの
を示す。本実施例と第1実施例とが異なるのは、シリン
ドリカルレンズ5の後側焦点面を前側の焦点面とし焦点
距離f1および径D1を有する対物レンズ27と焦点距
離f2および径D2を有する結像レンズ28を設けてい
ることである。ただし、結像レンズ28は式(1)の関
係を満足している。
結像レンズ28との倍率関係により決まる検査領域、L
は対物レンズ27と結像レンズ28の主平面間距離を示
している。
査方法について、その動作を説明する。レーザー光源2
からのレーザー光をコリメータレンズ3により平行光と
し、入射面12のS偏光レーザー光13が透過するよう
に方位設定した偏光子4によって入射面のS偏光レーザ
ー光13を透過させ、シリンドリカルレンズ5によって
被検査基板1に対してほぼ平行になる入射角α出被検査
基板1表面のライン状の領域を照明する。
の表面上のパターン23によって反射され、対物レンズ
27に入射する光は、第1実施例で述べたように、特定
方向の平面等により、極く微小である。
パターン23からの光に比べ大きい。このようなパター
ン23からの反射光および異物24からの散乱光のう
ち、対物レンズ27に入射した光は、検光子7によって
検出面16のP偏光レーザー光18のみが透過され、結
像レンズ28によってラインセンサ9上に結像される。
ンセンサ9によって光電変換され、この検出信号を用い
て異物24の判定を高精度に行うことができることは、
第1実施例と同様である。本実施例が第1実施例と異な
る点は、軸外でのS/Nが良くなることであり、以下そ
れについて説明する。
図4において、光軸からh離れた位置でのパターン23
あるいは異物24からの光は、紙面上方に対しては、式
(2)で表されるξ1の角度内であれば、ラインセンサ
9に結像できる。
度内であれば、ラインセンサ9に結像できる。 ξ2=tan-1{(D2/2+h−hL/f1)/f1} …(3) 式(2)、(3)よりわかるように、ξ1は対物レンズ
27のみで決まるが、ξ2は結像レンズ28の径D2と
主平面間距離Lによって決まる。
て、つまり、軸外になるほど、ラインセンサ9により受
光できる角度が減少するため、異物24からの光量は減
少する。
反射であるため、対物レンズ27全体に分布を持ってい
るのではなく、ある一部のみに光が集中しているため、
受光できる角度が減少しても、パターン23からの反射
光の強度は減少しない。このため、軸外になるほど、S
/Nが低下するという問題が発生する。
散乱光をできるだけ受光できるようにするため、少なく
とも、対物レンズ27により遮光される量よりも結像レ
ンズ28により遮光される量が小さくならないように、
条件を設定する。つまり、最大像高さh=A/2(A:
検査領域)において、ξ2≧ξ1となるように設定す
る。この関係に式(2)、(3)を代入し、整理すると
式(4)つまり、式(1)となる。
る場合が多いことと、説明を簡単にするために、D1=
D2として以下説明する。この場合には、式(4)は式
(5)のように書ける。
1の2倍以内にする。
離Lと光軸からの距離hを変化させた場合のS/Nを計
算機シミュレーションした結果を示している。図15よ
り、L≦2f1の場合には、S/Nの低下の割合が小さ
く、Lが2f1以上の場合に比べS/Nが良いことがわ
かる。
示すように設定することにより、光軸外でのS/Nの低
下の割合を低減できる。
例と同様の効果が得られる。さらに、本実施例によれ
ば、結像レンズ28を式4のように設定することによ
り、光軸外においても高精度に異物24を検出すること
ができる。
ンサ9を用いたが、検出部にホトダイオードやホトマル
等の光電変換素子を用いてもよいことは言うまでもな
い。
リカルレンズ5を用いたが、スリット等を用いてライン
状の照明光を実現しても良いことは言うまでもない。
せることにより、さらに、高精度に異物を検査できるこ
とは言うまでもない。
物検査方法の基本構成図を示すものである。図16にお
いて、図中の番号で図2と同一番号のものは同一のもの
を示す。第1実施例と本実施例が異なるのは、対物レン
ズ29と結像レンズ30が両テレセントリック光学系で
構成されていることである。例えば、結像レンズ30の
前側焦点面を対物レンズ29の後側焦点面とすることに
より実現できる。
査方法についてその動作を説明する。レーザー光源2か
らのレーザー光をコリメータレンズ3により平行光と
し、入射面12のS偏光レーザー光13が透過するよう
に方位設定した偏光子4によって入射面のS偏光レーザ
ー光13を透過させ、シリンドリカルレンズ5によって
被検査基板1に対してほぼ平行になる入射角αで被検査
基板1表面のライン状の領域を照明する。
面上のパターン23によって反射され、対物レンズ29
に入射する光は、第1実施例で述べたように、特定方向
の平面等により、ごく微小である。
パターン23からの光に比べ大きい。このようなパター
ン23からの反射光及び異物24からの散乱光のうち、
対物レンズ29に入射した光は、検光子7によって検出
面16のP偏光レーザー光のみが透過され、結像レンズ
30によってラインセンサ9上に結像される。検出面1
6のP偏光レーザー光18はラインセンサ9によって光
電変換され、この検出信号を用いて、異物24の判定を
高精度に行うことができることは、第1実施例と同様で
ある。
施例と同様の効果が得られる。さらに、本実施例によれ
ば、対物レンズ29と結像レンズ30は両テレセントリ
ックとしているため、被検査基板1にうねり等が生じて
も、倍率関係が変化しないため、異物の大きさを正確に
測定することができる。
サ9を用いたが、検出部にホトダイオードやホトマル等
の光電変換素子を用いても良いことは言うまでもない。
リカルレンズ5を用いたが、スリット等を用いてライン
状の照明光を実現しても良いことは言うまでもない。
とを組み合わせることにより、さらに、高精度に異物を
検査できることは言うまでもない。
物検査方法の基本構成図を示すものである。図17にお
いて、図中の番号で図2と同一番号のものは同一のもの
を示す。第1実施例と本実施例とが異なるのは、対物レ
ンズ6と検光子7の間に、1/2波長板31とこれを抜
き差しするための波長板移動制御部32を設けているこ
とである。但し、1/2波長板31は、図18に示すよ
うに、結晶の光軸が検出面16のS偏向レーザー光17
の偏光面となす角が45°程度に設定され、S偏向レー
ザー光17をP偏光に変換することで、P偏光レーザー
光18のみが透過するように方位設定した検光子7を透
過するようにした。
査方法についてその動作を説明する。ここでは、パター
ンの形成されていない被検査基板か、あるいはプロセス
の初期工程等におけるパターン段差の小さい被検査基板
を検査する場合において、検出系に1/2波長板31が
挿入された場合の動作を説明する。レーザー光源2から
のレーザー光をコリメータレンズ3により平行光とし、
入射面12のS偏光レーザー光13が透過するように方
位設定した偏光子4によって、入射面12のS偏光レー
ザー光13を透過させ、シリンドリカルレンズ5によっ
て、被検査基板1に対して平行になる入射角αで被検査
基板1表面のライン状の領域を照明する。
表面上のパターン23によって反射されるが、ここでは
パターン段差が小さい被検査基板を想定しているので、
対物レンズ6に入射するような反射面を持つパターンエ
ッジ部は微小で、対物レンズ6にはほとんどパターン2
3からの反射光が入射せず、パタ−ン23のノイズは殆
ど無い。
偏光成分が乱されるために、検出面16のS偏向レーザ
ー光17及びP偏光レーザー光18を含んだ反射光とな
る。
強度は、検出面16のP偏光レーザー光17の強度の約
5倍以上である。この反射光は対物レンズ6に入射後、
結晶の光軸が検出面16のS偏光レーザー光17の偏光
面となす角が45°程度に設定された1/2波長板31
を透過する。この際に波長板31に入射した高い強度の
P偏光レーザー光18として出射され、また波長板31
に入射した低い強度のP偏光レーザー光18は、低い強
度のS偏光レーザー光17として出射される。
ー光18のみが透過され、結像レンズ8によってライン
センサ9上に結像される。検出面16のP偏光レーザー
光18は、ラインセンサ9によって光電変換され、この
検出信号を用いて異物の判定を高精度に行うことができ
ることは、第1実施例と同様である。第1実施例と異な
るのは、パターンの形成されていない被検査基板1か、
あるいはプロセスの初期工程等に於けるパターン段差の
小さい被検査基板1を検査する場合において、より高感
度に異物24を検出できることである。以下、それにつ
いて説明する。
照明強度に対して、異物24から発生する後方散乱光に
おける検出面16のP偏光レーザー光18の強度は非常
に弱い。このため、パターンの形成されていない被検査
基板1か、あるいはプロセスの初期工程等におけるパタ
ーン段差の小さい被検査基板1等を検査する場合におい
ては、照明系の強度に限界があるために、パターン23
からのノイズによって異物検出S/Nが決まるのではな
く、ラインセンサ9等の検出系自体で決まるノイズによ
って、異物検出S/Nが決まっていた。
施例と同様の効果が得られる。さらに、本実施例によれ
ば、パターンの形成されていない被検査基板1か、ある
いはプロセスの初期工程等におけるパターン段差の小さ
い被検査基板1等を検査する場合に、検出系に1/2波
長板31を挿入して、異物24から発生する強い後方散
乱強度を持つ検出面16のS偏光レーザー光17を検出
し、高い異物検出異物検出S/Nによって異物検出感度
を向上させることができる。
波長板31の挿入によって、後方散乱強度が高いS偏光
レーザー光17をP偏光レーザー光18に変換して、P
偏光レーザー光18のみを透過するように方位設定した
検光子7により検出を行っているが、これに替えて、S
偏光レーザー光17のみを透過するように、検出系の検
光子を回転させてS偏光レーザー光を検出してもよい。
この回転移動は90°程度が望ましい。
サ9を用いたが、検出系にホトダイオードやホトマル等
の光電変換素子を併用としたものを用いてもよいことは
言うまでも無い。
リカルレンズ5を用いたが、スリット等を用いてライン
状の照明光を実現してもよいことは、言うまでもない。
例、第4実施例及び第5実施例とを組み合わせることに
より、さらに高精度に異物を検査できることは言うまで
もない。
検査方法の基本構成図を示すものである。図19におい
て、図中の番号で図2と同一番号のものは同一のものを
示す。第1実施例と本実施例とが異なるのは、照明部が
複数の点光源からなるアレイ状レーザー光源34と、ア
レイ方向の像の倍率を変化させる方向に配置されたシリ
ンドリカルレンズ35を備えていることである。
査方法についてその動作を説明する。アレイ状レーザー
光源34からの複数のレーザー光をコリメータレンズ3
により平行光とし、複数のレーザー光平行光をシリンド
リカルレンズ35によってライン状の平行光にし、入射
面12のS偏光レーザー光13が透過するように方位設
定した偏光子4によって入射面のS偏光レーザー光13
を透過させ、シリンドリカルレンズ5によって被検査基
板1に対してほぼ平行になる入射角αで被検査基板1表
面のライン状の領域を照明する。
表面上のパターン23によって反射され、対物レンズ6
に入射する光は、第1実施例で述べたように、特定方向
の平面等により、ごく微小である。
パターン23からの光に比べ大きい。このようなパター
ン23からの反射光及び異物24からの散乱光のうち、
対物レンズ6に入射した光は、検光子7によって検出面
16のP偏光レーザー光18のみが透過され、結像レン
ズ8によって、ラインセンサ9上に結像される。検出面
16のP偏光レーザー光18は、ラインセンサ9によっ
て光電変換され、この検出出力信号を用いて異物24の
判定を高精度に行うことができることは、第1実施例と
同じである。
て説明する。入射面12のS偏光レーザー光13による
照明強度に対して異物24から発生する検出面16のP
偏光レーザー光は非常に弱く、また、異物24のサイズ
が小さくなれば、より微弱になる。これでは、ラインセ
ンサ9等の検出系の性能で限界が決定される。そこで、
複数の光源を用いて、照明の光量を増加させる必要があ
る。
理由を説明する。図20にシリンドリカルレンズ35を
用いない場合の照明を示した。この場合の結像面36で
のライン状照明の強度分布は図22に実線で示すように
なる。ある間隔をもって並べられたアレイ状レーザー光
源34は、結像面36ではある間隔のピークを持った照
明になってしまい、視野の位置によって対象物の光り方
が異なるなどといった欠点が見られた。そこで、図21
に示すように、途中にアレイ状レーザー光源34のアレ
イ方向の像の倍率を変える方向にシリンドリカルレンズ
35を配置すると、離散的なレーザービーム列が融合さ
れる。その結果、結像面36での強度分布は、図22に
点線で示すように、均一なライン状照明が実現できる。
例と同様の効果が得られる。さらに、本実施例によれ
ば、複数の点光源からなるアレイ状レーザー光源34と
シリンドリカルレンズ35によって均一で大光量のライ
ン状照明が実現できるため、高感度に異物24を検出す
ることができる。
ンサ9を用いたが、検出部にホトダイオードやホトマル
等の光電変換素子を用いても良いことは言うまでもな
い。
カルレンズ35,5を用いたが、スリット等を用いてラ
イン状の照明光を実現してもよいことは言うまでもな
い。
物検査装置の基本構成図を示すものである。図23にお
いて、図2と同一番号のものは、同一のものを示す。こ
の装置は第1実施例を実現する装置で、レーザー光源
2,コリメータレンズ3、偏光子4及びシリンドリカル
レンズ5から構成された照明部、対物レンズ6,検光子
7,結像レンズ8及びラインセンサ9から構成された検
出部、ラインセンサ9で得られた信号を処理する信号処
理部、及び被検査基板1を搭載し2次元に移動させるX
Y移動台22を設けている。信号処理部は、ラインセン
サ9からの出力信号をA/D変換するA/D変換回路1
9,異物24を検出するために予め設定されたしきい値
を記憶しているメモリ回路20,A/D変換回路19の
出力とメモリ回路20に記憶されたしきい値を比較し異
物24を検査する信号比較回路21によって構成されて
いる。
査装置についてその動作を説明する。レーザー光源2か
らのレーザー光をコリメータレンズ3により平行光と
し、入射面12のS偏光レーザー光13が透過するよう
に方位設定した偏光子4によって入射面12のS偏光レ
ーザー光13を透過させ、シリンドリカルレンズ5によ
って被検査基板1に対してほぼ平行になる入射角αで被
検査基板1表面のライン状の領域を照明する。
表面上のパターン23によって反射され、対物レンズ6
に入射する光は、第1実施例で述べたように、特定方向
の平面等により、ごく微小である。
パターン23からの光に比べ大きい。このようなパター
ン23からの反射光及び異物24からの散乱光のうち、
対物レンズ6に入射した光は、検光子7によって検出面
16のP偏光レーザー光18のみが透過され、結像レン
ズ8によってラインセンサ9上に結像される。検出面1
6のP偏光レーザー光18はラインセンサ9によって光
電変換され、検出信号を得ることは第1実施例と同様で
ある。
換回路19によってA/D変換される。そしてこの出力
信号は、信号比較回路21によって、メモリ回路20に
あらかじめ設定しているしきい値と検出信号を比較する
事によって異物24の判定を行う。以後試料XY移動台
22を移動させて、順次被検査基板1の全表面の異物検
査を行うことができる。
ンサ9、試料移動手段としてXY移動台22を用いた
が、検出部にホトダイオードやホトマル等の光電変換素
子、試料移動手段として回転移動を併用したものを用い
ても良いことは言うまでもない。
カルレンズ5を用いたが、スリット等を用いてライン状
の照明光を実現しても良いことは言うまでもない。また
本実施例と第2実施例〜第7実施例とを組み合わせるこ
とにより、さらに、高精度に異物24を検査できること
は言うまでもない。
しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
によって、異物からの検出光の光強度を、パターン等か
らの検出光の光強度より著しく向上させることにより、
異物とパターン等ノイズとなる成分との弁別比を向上さ
せ、かつ、微小な異物まで検出することが可能である。
のなす角がを1°〜5°にすることにより、更に、異物
とパターンの弁別比が良くなるため、高精度に異物を検
出することが可能である。
る光軸にて検出することにより、さらに、異物とパター
ンとの弁別比が良くなるため、高精度に異物を検出する
ことが可能である。
ような位置の光軸にて検出することにより、更に、光軸
外においても、異物とパターンとの弁別比が良いため、
高精度に異物を検出することが可能である。
間フィルタを設けることにより、検査対象のパターンか
らの光を除去できるため、さらに、高精度に異物を検出
することが可能である。
系以上の開口を有するように設定された光学系を設ける
ことにより、光軸外においても異物からの光量を多く受
光できるため、光軸外においても高精度に異物を検出す
ることが可能である。
設けることにより、検査対象がうねっていても倍率関係
が損なわれないため、高精度の異物の検査を実現でき
る。
種類に応じて1/2波長板を抜き差しする波長板移動制
御部を設けることにより、光強度の大きい偏光方向を選
ぶことができるため、高感度で異物の検査を実現でき
る。
な方向の像の倍率を変化させるように配置されたシリン
ドリカルレンズを設けることにより、照度が大きく均一
なラインビームを照射できるため、高精度で異物を検出
することが可能である。
構成によって、検査対象のパターン等ノイズとなる成分
からの光はほとんど受光しないため、高精度の異物の検
査を実現できる。
図。
構成図。
の関係図。
の関係図。
図。
用いた照明部の構成図。
リンドリカルレンズを用いた照明部の構成図。
布図。
法について、その動作を説明する。被検査基板201に
ほぼ平行な方向からS偏光レーザー光源205の光を照
射すると、パターン202による反射光210は偏光方
向を乱されることなくそのまま反射される。つまり、S
偏光の反射光210は、対物レンズ206を透過後、P
偏光を透過、つまり、S偏光を遮光するように設定され
た検光子207により遮光される。一方、異物203に
S偏光レーザー光源205からの光を照射すると、異物
203により散乱が発生し、偏光成分が乱され、P偏光
成分を含んだ散乱光211となる。この散乱光211
は、対物レンズ206を透過した後、検光子207によ
りS偏光成分が遮光され、P偏光成分だけが透過し、結
像レンズ208により、光電変換素子209に結像され
る。この光電変換素子209からの出力信号により異物
203の存在位置を検出することが可能となる。
査方法について、その動作を説明する。レーザー光源2
からのレーザー光をコリメータレンズ3により平行光と
し、入射面12のS偏光レーザー光13が透過するよう
に方位設定した偏光子4によって入射面のS偏光レーザ
ー光13を透過させ、シリンドリカルレンズ5によって
被検査基板1に対してほぼ平行になる入射角αで被検査
基板1表面のライン状の領域を照明する。
Claims (11)
- 【請求項1】 検査対象の検査面に対してS偏光となる
ビームを前記検査対象の検査面に対してほぼ平行、また
は小さな角でもって交わる軸が光軸となるように照射
し、検査面とのなす角が鋭角で、かつ、前記ビームの光
軸との差角が30°以内となる光軸にて、前記ビームに
よって発生する反射光及び散乱光中の検査面に対してP
偏光となる成分を異物として検出することを特徴とする
異物検査方法. - 【請求項2】 検査対象がパターン付き基板であって、
反射光及び散乱光中のP偏光成分の光量の比較により異
物を検出することを特徴とする請求項1記載の異物検査
方法。 - 【請求項3】 S偏光となるビームの光軸と検査対象の
検査面とのなす角を1°〜5°にすることを特徴とする
請求項1または2記載の異物検査方法。 - 【請求項4】 検査対象の検査面とのなす角が60°以
下になる光軸にて検出することを特徴とする請求項1、
2または3記載の異物検査方法。 - 【請求項5】 検査対象の検査面とのなす角が40°以
下になる光軸にて検出することを特徴とする請求項4記
載の異物検査方法。 - 【請求項6】 検出側光軸上に配した空間フィルタによ
って検査対象の周期パターンを除去することを特徴とす
る請求項1、2、3、4または5記載の異物検査方法。 - 【請求項7】 検出側光軸にて、焦点距離fかつ開口径
Dの対物レンズと、対物レンズの主平面から距離Lの位
置に主平面が配置され、開口径がD−2A+AL/f以
上(但しAは光電変換素子の検出幅と対物レンズ、結像
レンズとの倍率関係により決まる検査領域)となるよう
に設定された結像レンズとからなる光学系を用いて、反
射光及び散乱光中の検査面に対してP偏光となる成分を
異物として光電変換素子で検出することを特徴とする請
求項1,2,3,4,5または6記載の異物検査方法。 - 【請求項8】 テレセントリック光学系を用いて、反射
光及び散乱光中の検査面に対してP偏光となる成分を異
物として検出することを特徴とする請求項1,2,3,
4,5または6記載の異物検査方法。 - 【請求項9】 検出側光軸にて、偏光を回転させる1/
2波長板を検査対象に応じて付加することによって、反
射光及び散乱光中の検査面に対してS偏光となる成分を
P偏光成分に変換して異物として検出することを特徴と
する請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の
異物検査方法。 - 【請求項10】 複数の点光源からのビームを点列と平
行な方向の像の倍率を変化するように配置されたシリン
ドリカルレンズによってラインビームに設定したことを
特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8また
は9記載の異物検査方法。 - 【請求項11】 検査対象の検査面に対してほぼ平行な
軸を光軸とするように配置され、前記検査対象の検査面
に対してS偏光となるようにビームを照射する照明部
と、検査面とのなす角が鋭角で、かつ、前記照明部の光
軸との差角が30°以内となる光軸にて前記照明部にて
よって発生する反射光及び散乱光中の検査面に対してP
偏光となる成分を検出し光電変換する検出部と、前記検
出部により得られた信号を用いて異物と判定する信号処
理部を備えていることを特徴とする異物検査装置。
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