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JP2004170111A - 異物検査装置 - Google Patents

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JP2004170111A
JP2004170111A JP2002333387A JP2002333387A JP2004170111A JP 2004170111 A JP2004170111 A JP 2004170111A JP 2002333387 A JP2002333387 A JP 2002333387A JP 2002333387 A JP2002333387 A JP 2002333387A JP 2004170111 A JP2004170111 A JP 2004170111A
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JP
Japan
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light
inspection
spatial filter
circuit pattern
shielding mask
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Pending
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JP2002333387A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Mase
健一郎 間瀬
Tatsuo Nagasaki
達夫 長崎
Yoshihiro Ikemoto
義寛 池本
和政 ▲高▼田
Kazumasa Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】検査対象物1全面の各検査エリアで最適な遮光マスクパターンを透過型空間フィルタ12上に形成していたが、液晶を用いた透過型空間フィルタ12では遮光性能が低く、回折光の一部が遮光マスクパターンを透過してノイズ成分となり、遮光マスクパターン以外の部分を通った散乱光は、液晶のガラスを透過するために光量が低下していた。さらに、液晶のガラスの収差により結像特性が低下し、散乱光の集光が困難であるため信号成分が減少し、S/N比が低下するため、透過型空間フィルタによる検査感度の向上には限界があった。
【解決手段】検出手段に反射型空間フィルタ14を用い、検査対象物1上の回路パターンから発生する回折光を遮光する複数の遮光マスクパターンを回路パターンに合わせて反射型空間フィルタ14上で変化させて、回折光の80%以上を遮光し、微小な異物の検出が可能となる異物検査装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、半導体ウエハ等の電子機器デバイスに含まれる回路パターン上の異物を検出する異物検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、半導体ウエハ等の電子機器デバイス製造における異物検査工程は、人による目視検査で行うか、又は自動機による画像処理で行うかのいずれかの方法で実施されていた。人による目視検査で行う場合は、異物の詳細位置を特定するには時間がかかり、スループットが悪いという欠点があった。また、検査基準に曖昧さがあり、検査品質にばらつきが発生するため検査品質の維持が困難であるという課題があった。一方、自動機による画像処理で行う場合は、不良位置の特定を素早く行え、また、検査品質にばらつきが少ないため検査品質の維持が容易であるという利点があった。
【0003】
しかしながら、最近の液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、半導体ウエハ等の電子機器デバイスの微細化、高集積化にともない、より微小な異物の存在も許容されなくなってきているため、自動機の性能向上に大きな期待が寄せられている。
【0004】
回路パターンの異物検査は、検査面に対しレーザ光のように指向性の良い光源で斜め上方から照射して異物に散乱光を発生させ、異物からの散乱光を検出する方法が検査速度及び感度の観点から有利であるとされているが、回路パターンを有する検査対象物を照射した場合に異物から散乱光が発生するだけでなく、回路パターンのエッジ部からも回折光が発生する。そこで、前記回折光と前記散乱光が混在する反射光の中から前記散乱光のみを弁別し異物のみを検出する方法として、検査対象物に照明光を照射する光源として直線偏光レーザを用い、直線偏光レーザを照射した際に回路パターンからの回折光と異物からの散乱光とで光の偏光方向が異なることを利用し、回路パターンに対応する偏光方向にフィルタを用いて、異物の散乱光のみを透過させて検出する方法を用いた異物検査装置が提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
しかし、回路パターンの高精細化により回折光の強度が増し、偏光特性のみで回路パターンからの回折光を遮光することが困難になってきたため、回路パターンから発生する回折光がスポット状になることを利用し、特定のパターンからの回折光に対して一定位置に固定した空間フィルタを用い、スポット回折光部分のみ光を透過させず、検査感度を向上させる方法が提案されていた(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
しかしながら、最近の回路パターンはパターン形状が複雑になってきており、回路パターンにより様々な位置にスポット回折光が発生するため、遮光マスクパターンを動的に変化させる必要があり、例えば、未公開自社出願の特願2002−206783号明細書に記載された方法がある。
【0007】
ここで、未公開自社出願の特願2002−206783号明細書に記載された異物検査装置について図3から図6を用いて説明する。
【0008】
図3は従来の遮光マスクパターンを動的に変化させる異物検査装置の構成を示す図である。1は検査対象物、2は検査対象物1に照明光を照射する照明用レーザ光源、3は照明用レーザ光源2から照射された照明光であるレーザビームのレーザスポット、4はレーザスポット3が走査する走査エリア、5は照明用レーザ光源2から照射されたレーザビームを平行光とするためのコリメータレンズ、6はレーザスポット3が検査対象物1上の走査エリア4で所定のスポット径になるように集光させるための集光レンズ、7はレーザスポット3を走査エリア4の全面を走査させるためのポリゴンミラーである。レーザビームの検査対象物1への入射角度は、検査対象物1とほぼ平行に近い微小な角度、例えば2°程度に設定される。
【0009】
8は照明用レーザ光源2より走査エリア4に照射されたレーザビームの反射光を受光し結像させるための受光系レンズ群である。12は遮光マスクパターンを変化させるための空間フィルタであり、9は受光系レンズ群8を通して受光した光を光電変換して電気信号に変換する光電子増倍管である。受光系レンズ群8の検査対象物1に対する角度は、レーザビームの検査対象物1への入射角度よりも大きな鋭角をなす角度、例えば30°に設定される。
【0010】
10は光電子増倍管9にて光電変換された電気信号を所定のサンプリング時間でサンプリングしA/D変換するA/D変換部、11はA/D変換部10でサンプリングされたデータを処理する信号処理部であり、信号処理部11にてサンプリングされたデータをもとに異物の判定を行う。また、検査対象物1上の異物検査を行う際には、走査エリア4が検査対象物1上の検査対象領域全面をカバーするように走査することにより異物検査を行う。
【0011】
空間フィルタ12は遮光マスクパターンを変化させることが可能な透過型液晶フィルタを用い、各検査エリアの回路パターンより発生する回折光に応じた遮光マスクパターンを形成し、回路パターンに合わせて空間フィルタ12上で遮光マスクパターンを制御手段13により変化させる。
【0012】
検査感度を向上させるため、検査対象物1の回路パターンが周期性を有していることに着目し、周期性を有している回路パターンからの回折光がそれぞれの回路パターンの形状に固有の位置に集光する原理を利用し、それぞれの検査対象物1に対応した遮光マスクパターンを作成し、回路パターンからの回折光を遮光して検出能力の向上を図っている。
【0013】
図4は検査対象物1上に形成されている回路パターンの一部を概念的に示した図である。41a〜41dは回路パターンであり周期性を有している。42a〜42fは回路パターン41a中に存在するパターンを概念的に示しており、回路パターン41b〜41dも同様のパターンを有している。パターン42a〜42fは異物検査を行う際の検査エリアに相当する。ここで、回路パターン中のパターンを2×3としているが、これに限られるものではない。
【0014】
パターン42a〜42fにレーザビームを照射するとそれぞれ回折光が発生する。パターン42aから発生する回折光を図5(a)、パターン42bから発生する回折光を図5(b)とすると、図5(a)に対しては図6(a)の遮光マスクパターン、図5(b)に対しては図6(b)の遮光マスクパターンを生成することによりパターンから発生する回折光を遮光し、異物とのS/N比を向上させることができる。
【0015】
そこで、パターン42aには図6(a)の遮光マスクパターンを、パターン42bには図6(b)の遮光マスクパターンを適用すればよく、検査エリア毎でパターンに対応した遮光マスクパターンを形成するための空間フィルタを用いていた。
【0016】
【特許文献1】
特開平9−15163号公報
【特許文献2】
特開平6−167458号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示したような従来の方法では、検査対象物上の全面検査を行う際、検査対象物全面で検査感度を向上させるため、検査対象物全面の各検査エリアで最適な遮光マスクパターンを空間フィルタ上に形成し、次検査エリアに移動する際に次検査エリアで最適な遮光マスクパターンに空間フィルタ上で変化させ、各検査エリアで最適な遮光マスクパターンを形成させる空間フィルタを用いて検査エリアからの回折光を低減していたが、従来の液晶を用いた透過型空間フィルタでは遮光性能が低く、回折光の一部が遮光マスクパターンを透過してノイズ成分となり、遮光マスクパターン以外の部分を通った散乱光は、液晶のガラスを透過するために光量が低下していた。さらに、液晶のガラスの収差により結像特性が低下し、散乱光の集光が困難であるため信号成分が減少し、S/N比が低下するため、透過型空間フィルタによる検査感度の向上には限界があった。
【0018】
そこで本発明は、異物検査装置における検出手段に反射型空間フィルタを備え、検査エリアの回路パターンより発生する回折光によるノイズ成分の80%以上を遮光し、異物から発生する散乱光による信号成分の減少を抑制し、異物検出のS/N比を向上させ、微小な異物の検出を可能にする異物検査装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、検出手段に反射型空間フィルタを用い、検査対象物上の回路パターンから発生する回折光を遮光する複数の遮光マスクパターンを前記回路パターンに合わせて前記反射型空間フィルタ上で変化させて、前記回折光を完全に遮光し、微小な異物の検出が可能となる異物検査装置を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1から図2を用いて説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施の形態における異物検査装置の構成を示す図である。図1において図3と同一物については同一番号を付し説明を省略する。
【0022】
本発明の一実施の形態において、従来の異物検査装置と異なるところは、次の1点である。14は遮光マスクパターンを変化させるための反射型空間フィルタである。本発明の実施の形態においては、反射型空間フィルタ14としてデジタルマイクロデバイス(以下、DMDとする)を用いて説明する。
【0023】
DMDとは、画像投影方式デジタルライトプロセッシング(以下、DLPとする)に用いられているデバイスであり、液晶投影方式とは原理が根本的に異なっている。DMDは数十万枚の微細な鏡をワンチップに集積しており、ミラー群は16μm平方のアルミニウムミラーが17μmピッチで数十万個(最大SXGAで1280×1024画素)の配列で構成され、メモリアドレス出力に応じてミラーの角度を±10°の二方向に変化させることが可能であり、DMDの1枚の鏡がそれぞれ1つの画素に対応する。半導体上に搭載されたそれぞれの鏡について角度を変えることにより、光源から発せられた光をレンズに通すか通さないかを選択する。光を反射させるDLP方式は、光を透過させる液晶方式に比べて光のロスが少ない。
【0024】
従来の液晶を用いた透過型空間フィルタ12では、検査エリアの回路パターンより発生する回折光の遮光率は60%程度であったが、DMDを用いた反射型空間フィルタ14では、ミラー角度により受光部と別方向に反射させるため、遮光率は実質上100%となり、ノイズ成分を完全に遮光することが可能となる。また、異物から発生する散乱光による信号成分は、液晶を用いた透過型空間フィルタ12では、透過率が70%程度であり光量が低下していたが、DMDを用いた反射型空間フィルタ14では、ミラーの表面がアルミニウムコーティングであれば反射率が90%程度であり信号成分の減少を抑制することが可能である。また、数値では表せないが、透過型空間フィルタ12では液晶のガラスの収差により結像特性が低下するが、反射型空間フィルタ14では収差は発生せず、散乱光の集光度合を高くすることが可能である。したがって、透過型空間フィルタ12を用いた場合より反射型空間フィルタ14を用いた場合のほうが、S/N比を向上させることが可能となる。
【0025】
また、DMDの動作速度は2μs程度の光学スイッチング時間と15μs程度の機械的安定スイッチング時間の高速スイッチング素子で数十μsであり、液晶の動作速度は数十msであるため、液晶よりも高速に遮光マスクパターンを設定、変更することが可能となる。
【0026】
ここで、DMDを用いた反射型空間フィルタ14による回折光の遮光方法について図2を用いて説明する。
【0027】
図2(a)は遮光マスクパターンがない状態のDMDであり、入射してきた光を全て光電子増倍管9に反射し受光させる。検査エリアの回路パターンによる回折光が発生し、遮光マスクパターンが必要な場合には、図2(b)に示すように一部のミラーの角度を変化させ、入射してきたノイズ成分である回折光を光電子増倍管9に受光させないように反射させる。
【0028】
ここで、DMDを4×4画素として説明しているが、DMDは実際には最大1280×1024画素であり、この値に限るものではない。
【0029】
遮光マスクパターンを生成する方法は従来と同様であり、回折光のパターンに合わせて、図6(a)や図6(b)のような遮光マスクパターンを適用すればよい。
【0030】
また、受光系レンズ群8と光電子増倍管9の間にスリットを用いて異物からの散乱光以外のノイズ光を遮光する場合には、受光系レンズ群8とスリットの間かスリットと光電子増倍管9の間のどちらに設置してもよい。
【0031】
以上のように本発明の一実施の形態によれば、DMDを用いた反射型空間フィルタ14により、回路パターン中の各パターンによって遮光マスクパターンを生成し、パターンによって遮光マスクパターンを変化させることにより、異物検出のS/N比を向上させることが可能となり、微小な異物の検出が可能となる。
【0032】
また、本発明の一実施の形態においては、走査方法としてポリゴンミラーを用いたが、音響光学素子やガルバノミラーやレゾナント等の他の走査手段を用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、検査対象物全面の各検査エリアで最適な遮光マスクパターンを、反射型空間フィルタ上に形成し、検査エリアからの回折光を低減し、検査対象物全面での検査感度を向上させることが可能となる。
【0034】
また、検査感度が向上されるため、微小な異物の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における異物検査装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態におけるDMDを用いた遮光方法を示す図
【図3】従来の異物検査装置の構成図
【図4】検査対象物上の回路パターン概念図
【図5】回路パターンから発生する回折光を示す図
【図6】遮光マスクパターン図
【符号の説明】
1 検査対象物
2 照明用レーザ光源
3 レーザスポット
4 走査エリア
5 コリメータレンズ
6 集光レンズ
7 ポリゴンミラー
8 受光系レンズ群
9 光電子増倍管
10 A/D変換部
11 信号処理換部
13 制御手段
14 反射型空間フィルタ

Claims (2)

  1. 回路パターンを有する検査対象物を斜方から照射する照明手段と、前記照明手段と角度をなし前記検査対象物の斜方に位置し前記照射された照明光により前記検査対象物から発生する反射光を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号を2値化し前記反射光から前記検査対象物上の異物からの散乱光を弁別する判定手段とを有する異物検査装置において、前記検査対象物上の回路パターンから発生する回折光を遮光する複数の遮光マスクパターンを前記回路パターンに合わせて変化させる反射型空間フィルタを備えたことを特徴とする異物検査装置。
  2. 反射型空間フィルタがデジタルマイクロデバイスであることを特徴とする請求項1記載の異物検査装置。
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