JPH09143997A - 矢板圧入引抜装置 - Google Patents
矢板圧入引抜装置Info
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- JPH09143997A JPH09143997A JP30925595A JP30925595A JPH09143997A JP H09143997 A JPH09143997 A JP H09143997A JP 30925595 A JP30925595 A JP 30925595A JP 30925595 A JP30925595 A JP 30925595A JP H09143997 A JPH09143997 A JP H09143997A
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- Japan
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- sheet pile
- press
- fitting
- steel sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 矢板の打ち込みあるいは引き抜き作業時にお
ける騒音の発生を抑止し、地中の土砂の状態に影響する
ことなく、矢板の打ち込み作業を効率よく行えるように
する。 【解決手段】 上下方向に延びる中空構造の下部リーダ
21に対して上部リーダ22を昇降させる第1の圧入引
抜用アクチュエータ24と、オーガ駆動用アクチュエー
タ31により回動するオーガスクリュー29を周方向に
取り囲む圧入筒30と、オーガスクリュー29及び圧入
筒30を上部リーダ22に対して昇降させ且つ地中から
引き抜くべき鋼矢板1が連結され得る第2の圧入引抜用
アクチュエータ33と、地中に打ち込むべき鋼矢板1の
上端部に当接し得るように圧入筒30に装着された矢板
圧入用部材40とを備えている。
ける騒音の発生を抑止し、地中の土砂の状態に影響する
ことなく、矢板の打ち込み作業を効率よく行えるように
する。 【解決手段】 上下方向に延びる中空構造の下部リーダ
21に対して上部リーダ22を昇降させる第1の圧入引
抜用アクチュエータ24と、オーガ駆動用アクチュエー
タ31により回動するオーガスクリュー29を周方向に
取り囲む圧入筒30と、オーガスクリュー29及び圧入
筒30を上部リーダ22に対して昇降させ且つ地中から
引き抜くべき鋼矢板1が連結され得る第2の圧入引抜用
アクチュエータ33と、地中に打ち込むべき鋼矢板1の
上端部に当接し得るように圧入筒30に装着された矢板
圧入用部材40とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は矢板圧入引抜装置に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水道管、ガス管、電話線挿通管のように
地表に対して横方向に延びる管材を地中に埋設する工事
を実施する場合には、前記の管材を埋設するための溝を
掘削するのに先立ち、溝掘削時における土留め用の矢板
を、掘削すべき溝の両側に連続的に並ぶように地中に打
ち込む矢板打ち込み作業を行っている。
地表に対して横方向に延びる管材を地中に埋設する工事
を実施する場合には、前記の管材を埋設するための溝を
掘削するのに先立ち、溝掘削時における土留め用の矢板
を、掘削すべき溝の両側に連続的に並ぶように地中に打
ち込む矢板打ち込み作業を行っている。
【0003】図8は従来の矢板打ち込み作業の一例を示
すもので、1は鋼矢板、2はバイブロハンマ、3は移動
式クレーンである。
すもので、1は鋼矢板、2はバイブロハンマ、3は移動
式クレーンである。
【0004】バイブロハンマ2は、地中に打ち込まれた
際に上端となるべき鋼矢板1の一端を把持し得る把持機
構4と、該把持機構4の上部に設けられ且つ把持機構4
を介して鋼矢板1に振動を付与する起振機構5と、該起
振機構5の上部に吊りロッド6a及び緩衝用のばね6b
を介して連結された係合部7とを備えている。
際に上端となるべき鋼矢板1の一端を把持し得る把持機
構4と、該把持機構4の上部に設けられ且つ把持機構4
を介して鋼矢板1に振動を付与する起振機構5と、該起
振機構5の上部に吊りロッド6a及び緩衝用のばね6b
を介して連結された係合部7とを備えている。
【0005】把持機構4は、下方へ向って突出する固定
爪4aと、下方へ向って突出し且つ固定爪4aに対して
近接離反可能な移動爪4bと、該移動爪4bを前記の固
定爪4aに近接あるいは離反させる把持用シリンダ4c
とを有しており、把持用シリンダ4cのヘッド側流体室
に流体圧を付与すると、移動爪4bが固定爪4aに近接
し、また、把持用シリンダ4cのロッド側流体室に流体
圧を付与すると、移動爪4bが固定爪4aから離反する
ようになっている。
爪4aと、下方へ向って突出し且つ固定爪4aに対して
近接離反可能な移動爪4bと、該移動爪4bを前記の固
定爪4aに近接あるいは離反させる把持用シリンダ4c
とを有しており、把持用シリンダ4cのヘッド側流体室
に流体圧を付与すると、移動爪4bが固定爪4aに近接
し、また、把持用シリンダ4cのロッド側流体室に流体
圧を付与すると、移動爪4bが固定爪4aから離反する
ようになっている。
【0006】起振機構5は、一対の偏心ウエイト5a
と、該偏心ウエイト5aを逆位相で回動させる起振用モ
ータ5bとを有しており、該起振用モータ5bを作動さ
せると、偏心ウエイト5aが回動して前記の把持機構4
に振動が伝達されるようになっている。
と、該偏心ウエイト5aを逆位相で回動させる起振用モ
ータ5bとを有しており、該起振用モータ5bを作動さ
せると、偏心ウエイト5aが回動して前記の把持機構4
に振動が伝達されるようになっている。
【0007】移動クレーン3は、左右一対の無端状のク
ローラシュー8を有する下部走行体9と、該下部走行体
9の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体10と、該
上部旋回体10に基端部が枢支されたテレスコピック構
造のブーム11と、該ブーム11を起伏させるブーム起
伏用シリンダ12とを備えている。
ローラシュー8を有する下部走行体9と、該下部走行体
9の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体10と、該
上部旋回体10に基端部が枢支されたテレスコピック構
造のブーム11と、該ブーム11を起伏させるブーム起
伏用シリンダ12とを備えている。
【0008】ブーム起伏用シリンダ12の本体部分は、
上部旋回体10の前端部に設けたブラケット13にピン
14を介して枢支され、また、ブーム起伏用シリンダ1
2のピストンロッド12aは、前記のブーム11に設け
たブラケット15にピン16を介して枢支されており、
ブーム起伏用シリンダ12のヘッド側流体室あるいはロ
ッド側流体室に流体圧を付与すると、上部旋回体10に
対してブーム11が起伏するようになっている。
上部旋回体10の前端部に設けたブラケット13にピン
14を介して枢支され、また、ブーム起伏用シリンダ1
2のピストンロッド12aは、前記のブーム11に設け
たブラケット15にピン16を介して枢支されており、
ブーム起伏用シリンダ12のヘッド側流体室あるいはロ
ッド側流体室に流体圧を付与すると、上部旋回体10に
対してブーム11が起伏するようになっている。
【0009】更に、上部旋回体10には、キャブ17と
ウインチドラム(図示せず)が搭載されている。
ウインチドラム(図示せず)が搭載されている。
【0010】ウインチドラムに巻き付けられているワイ
ヤロープ18の繰り出し側端部寄りの部分は、ブーム1
1の先端部に枢支されたシーブ11a,11bを経て垂
下されてフックブロック19のシーブ19aに巻き掛け
られたうえ、最先端部分がブーム11の先端部に係止さ
れており、ウインチドラムをワイヤロープ18を巻き取
る方向、あるいはワイヤロープ18を繰り出す方向に回
動させると、ブーム11に対してフックブロック19が
昇降するようになっている。
ヤロープ18の繰り出し側端部寄りの部分は、ブーム1
1の先端部に枢支されたシーブ11a,11bを経て垂
下されてフックブロック19のシーブ19aに巻き掛け
られたうえ、最先端部分がブーム11の先端部に係止さ
れており、ウインチドラムをワイヤロープ18を巻き取
る方向、あるいはワイヤロープ18を繰り出す方向に回
動させると、ブーム11に対してフックブロック19が
昇降するようになっている。
【0011】バイブロハンマ2及び移動式クレーン3を
用いて土留め用の鋼矢板1を地中に打ち込む際には、フ
ックブロック19のフック19bに係合部7を係合させ
ることにより、移動式クレーン3のブーム11の先端部
からバイブロハンマ2が吊り下げられた状態にする。
用いて土留め用の鋼矢板1を地中に打ち込む際には、フ
ックブロック19のフック19bに係合部7を係合させ
ることにより、移動式クレーン3のブーム11の先端部
からバイブロハンマ2が吊り下げられた状態にする。
【0012】次いで、地中に打ち込まれた際に上端とな
るべき鋼矢板1の一端を、把持機構4の固定爪4a及び
移動爪4bによって把持し、鋼矢板1の他端(下端)が
地表20の鋼矢板1を打ち込むべき位置に当接し且つ鋼
矢板1が略垂直となるように移動式クレーン3を適宜操
作する。
るべき鋼矢板1の一端を、把持機構4の固定爪4a及び
移動爪4bによって把持し、鋼矢板1の他端(下端)が
地表20の鋼矢板1を打ち込むべき位置に当接し且つ鋼
矢板1が略垂直となるように移動式クレーン3を適宜操
作する。
【0013】この状態で、ワイヤロープ18が若干繰り
出されるようにウインチドラムを回動させて鋼矢板1及
びバイブロハンマ2の重量が地表20に加わるようにす
るとともに、起振機構5の起振用モータ5bを作動させ
て偏心ウエイト5aを回動させると、該偏心ウエイト5
aの回動によって生じる振動が把持機構4を介して鋼矢
板1に伝達され、該鋼矢板1が自重及びバイブロハンマ
2の重量と振動とによって地中に打ち込まれる。
出されるようにウインチドラムを回動させて鋼矢板1及
びバイブロハンマ2の重量が地表20に加わるようにす
るとともに、起振機構5の起振用モータ5bを作動させ
て偏心ウエイト5aを回動させると、該偏心ウエイト5
aの回動によって生じる振動が把持機構4を介して鋼矢
板1に伝達され、該鋼矢板1が自重及びバイブロハンマ
2の重量と振動とによって地中に打ち込まれる。
【0014】一方、鋼矢板1を地中から引き抜く際に
は、地中に打ち込まれている鋼矢板1の上端をバイブロ
ハンマ2の把持機構4によって把持する。
は、地中に打ち込まれている鋼矢板1の上端をバイブロ
ハンマ2の把持機構4によって把持する。
【0015】この状態で起振機構5により鋼矢板1に振
動を付与しつつ、ワイヤロープ18が巻き取られるよう
にウインチドラムを回動させると、フックブロック19
とともにバイブロハンマ2が上昇することにより、鋼矢
板1が地中から引き抜かれる。
動を付与しつつ、ワイヤロープ18が巻き取られるよう
にウインチドラムを回動させると、フックブロック19
とともにバイブロハンマ2が上昇することにより、鋼矢
板1が地中から引き抜かれる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイブ
ロハンマ2により鋼矢板1に振動を付与する際には、振
動とともに騒音が発生するので、住宅地での作業にはふ
さわしくない。
ロハンマ2により鋼矢板1に振動を付与する際には、振
動とともに騒音が発生するので、住宅地での作業にはふ
さわしくない。
【0017】また、鋼矢板1を地中に打ち込む場合、地
中の土砂の状態に起因して、バイブロハンマ2により鋼
矢板1に振動を付与するだけでは、該鋼矢板1の打ち込
み作業を行いにくいことがある。
中の土砂の状態に起因して、バイブロハンマ2により鋼
矢板1に振動を付与するだけでは、該鋼矢板1の打ち込
み作業を行いにくいことがある。
【0018】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、作業時における騒音の発生を抑止することができ、
また、地中の土砂の状態に影響することなく、矢板打ち
込み作業を効率よく行うことが可能な矢板圧入引抜装置
を提供することを目的としている。
で、作業時における騒音の発生を抑止することができ、
また、地中の土砂の状態に影響することなく、矢板打ち
込み作業を効率よく行うことが可能な矢板圧入引抜装置
を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の矢板圧入引抜装置では、
上下方向に延びる中空構造の下部リーダ21と、該下部
リーダ21に対して昇降可能な上部リーダ22と、該上
部リーダ22を下部リーダ21に対して昇降させる第1
の圧入引抜用アクチュエータ24と、上下方向に延びる
オーガスクリュー29と、該オーガスクリュー29を周
方向に取り囲む圧入筒30と、前記のオーガスクリュー
29を回転させるオーガ駆動用アクチュエータ31と、
前記のオーガスクリュー29及び圧入筒30を上部リー
ダ22に対して昇降させ且つ地中から引き抜くべき鋼矢
板1が連結され得る第2の圧入引抜用アクチュエータ3
3と、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧入筒30に沿う
ように配設した際に鋼矢板1の上端部に当接し得るよう
に前記の圧入筒30に装着された矢板圧入用部材40と
を備えている。
め、本発明の請求項1に記載の矢板圧入引抜装置では、
上下方向に延びる中空構造の下部リーダ21と、該下部
リーダ21に対して昇降可能な上部リーダ22と、該上
部リーダ22を下部リーダ21に対して昇降させる第1
の圧入引抜用アクチュエータ24と、上下方向に延びる
オーガスクリュー29と、該オーガスクリュー29を周
方向に取り囲む圧入筒30と、前記のオーガスクリュー
29を回転させるオーガ駆動用アクチュエータ31と、
前記のオーガスクリュー29及び圧入筒30を上部リー
ダ22に対して昇降させ且つ地中から引き抜くべき鋼矢
板1が連結され得る第2の圧入引抜用アクチュエータ3
3と、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧入筒30に沿う
ように配設した際に鋼矢板1の上端部に当接し得るよう
に前記の圧入筒30に装着された矢板圧入用部材40と
を備えている。
【0020】また、本発明の請求項2に記載の矢板圧入
引抜装置では、上述した本発明の請求項1に記載の矢板
圧入引抜装置の構成に加えて、一端が既設の構造物ある
いは重量物に連結可能な反力保持用アクチュエータ45
の他端を下部リーダ21に連結している。
引抜装置では、上述した本発明の請求項1に記載の矢板
圧入引抜装置の構成に加えて、一端が既設の構造物ある
いは重量物に連結可能な反力保持用アクチュエータ45
の他端を下部リーダ21に連結している。
【0021】更に、本発明の請求項3に記載の矢板圧入
引抜装置では、先に述べた本発明の請求項1あるいは請
求項2に記載の矢板圧入引抜装置の構成に加えて、圧入
筒30の断面形状を矩形に形成している。
引抜装置では、先に述べた本発明の請求項1あるいは請
求項2に記載の矢板圧入引抜装置の構成に加えて、圧入
筒30の断面形状を矩形に形成している。
【0022】本発明の請求項1から請求項3に記載の矢
板圧入引抜装置のいずれにおいても、第1の圧入引抜用
アクチュエータ24により下部リーダ21に対して上部
リーダ22を下降させ、第2の圧入引抜用アクチュエー
タ33により上部リーダ22に対してオーガスクリュー
29及び圧入筒30を下降させ、該圧入筒30に沿うよ
うに配設された鋼矢板1を圧入筒30に装着した矢板圧
入用部材40によって地中に打ち込む。
板圧入引抜装置のいずれにおいても、第1の圧入引抜用
アクチュエータ24により下部リーダ21に対して上部
リーダ22を下降させ、第2の圧入引抜用アクチュエー
タ33により上部リーダ22に対してオーガスクリュー
29及び圧入筒30を下降させ、該圧入筒30に沿うよ
うに配設された鋼矢板1を圧入筒30に装着した矢板圧
入用部材40によって地中に打ち込む。
【0023】また、地中から引き抜くべき鋼矢板1に第
2の圧入引抜用アクチュエータ33を連結し、該第2の
圧入引抜用アクチュエータ33により上部リーダ22に
対して鋼矢板1を上昇させ、第1の圧入引抜用アクチュ
エータ24により下部リーダ21に対して上部リーダ2
2を上昇させ、鋼矢板1を地中から引き抜く。
2の圧入引抜用アクチュエータ33を連結し、該第2の
圧入引抜用アクチュエータ33により上部リーダ22に
対して鋼矢板1を上昇させ、第1の圧入引抜用アクチュ
エータ24により下部リーダ21に対して上部リーダ2
2を上昇させ、鋼矢板1を地中から引き抜く。
【0024】本発明の請求項2に記載の矢板圧入引抜装
置においては、地中に打ち込む鋼矢板1に作用する抵抗
が大きい場合に、反力保持用アクチュエータ45を既設
の構造物や重量物に連結して、鋼矢板1の打ち込みを促
進する。
置においては、地中に打ち込む鋼矢板1に作用する抵抗
が大きい場合に、反力保持用アクチュエータ45を既設
の構造物や重量物に連結して、鋼矢板1の打ち込みを促
進する。
【0025】更に、本発明の請求項3に記載の矢板圧入
引抜装置においては、圧入筒30の断面形状を矩形とす
ることにより、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧入筒3
0に沿わせやすくする。
引抜装置においては、圧入筒30の断面形状を矩形とす
ることにより、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧入筒3
0に沿わせやすくする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
を参照しつつ説明する。
【0027】図1から図7は本発明の矢板圧入引抜装置
の実施の形態の一例を示すものである。
の実施の形態の一例を示すものである。
【0028】21は下部リーダであり、該下部リーダ2
1は、上下方向に延び且つ矩形断面を有する中空構造体
の前側部分に、該前側部分の上縁から下端部近傍に延び
る切欠部21a(図2参照)を形成したものである。
1は、上下方向に延び且つ矩形断面を有する中空構造体
の前側部分に、該前側部分の上縁から下端部近傍に延び
る切欠部21a(図2参照)を形成したものである。
【0029】22は上部リーダであり、該上部リーダ2
2は、上下方向に延び且つ下部リーダ21よりも小さい
矩形断面を有する中空構造体であって、前記の下部リー
ダ21に上下方向へ移動し得るように挿入されている。
2は、上下方向に延び且つ下部リーダ21よりも小さい
矩形断面を有する中空構造体であって、前記の下部リー
ダ21に上下方向へ移動し得るように挿入されている。
【0030】この上部リーダ22の外側面の所定箇所に
は、上部リーダ22が下部リーダ21に対して前後方向
及び左右方向へ振れないようにするためのライナ23
が、下部リーダ21の内側面に沿って摺動し得るように
装着されている。
は、上部リーダ22が下部リーダ21に対して前後方向
及び左右方向へ振れないようにするためのライナ23
が、下部リーダ21の内側面に沿って摺動し得るように
装着されている。
【0031】前記の下部リーダ21内側面の所定箇所に
は、上部リーダ22が下部リーダ21に対して前後方向
及び左右方向へ振れないようにするためのライナ23
(図2及び図3参照)が、上部リーダ22の外側面に沿
って摺動し得るように取り付けられている。
は、上部リーダ22が下部リーダ21に対して前後方向
及び左右方向へ振れないようにするためのライナ23
(図2及び図3参照)が、上部リーダ22の外側面に沿
って摺動し得るように取り付けられている。
【0032】上部リーダ22の振れ止め手段としてのラ
イナ23は、上述したように下部リーダ21に取り付け
ることにだけ限定されるものではなく、ライナ23を上
部リーダ22の所定箇所に、下部リーダ21の内側面に
沿って摺動し得るように取り付けてもよい。
イナ23は、上述したように下部リーダ21に取り付け
ることにだけ限定されるものではなく、ライナ23を上
部リーダ22の所定箇所に、下部リーダ21の内側面に
沿って摺動し得るように取り付けてもよい。
【0033】また、下部リーダ21、上部リーダ22の
断面形状は、必ずしも矩形に限定されるものではなく、
下部リーダ21と上部リーダ22とを周方向に相互に変
位させないためのスプライン機構を適用することを前提
とすれば、下部リーダ21、上部リーダ22の断面形状
を円形とすることもできる。
断面形状は、必ずしも矩形に限定されるものではなく、
下部リーダ21と上部リーダ22とを周方向に相互に変
位させないためのスプライン機構を適用することを前提
とすれば、下部リーダ21、上部リーダ22の断面形状
を円形とすることもできる。
【0034】24は流体圧作動方式のシリンダよりなる
第1の圧入引抜用アクチュエータであり、該第1の圧入
引抜用アクチュエータ24は、本体部分が下側に位置す
るように、前記の下部リーダ21の内部に配置されてい
る(図1から図3参照)。
第1の圧入引抜用アクチュエータであり、該第1の圧入
引抜用アクチュエータ24は、本体部分が下側に位置す
るように、前記の下部リーダ21の内部に配置されてい
る(図1から図3参照)。
【0035】この第1の圧入引抜用アクチュエータ24
の本体部分は、ピン25によって下部リーダ21の下端
部近傍に連結され、第1の圧入引抜用アクチュエータ2
4のピストンロッド24aは、ピン26によって上部リ
ーダ22の上端部近傍に連結されており、第1の圧入引
抜用アクチュエータ24のヘッド側流体室に流体圧を付
与すると、ピストンロッド24aの前進に伴い、上部リ
ーダ22が下部リーダ21に対して上昇し、また、第1
の圧入引抜用アクチュエータ24のロッド側流体室に流
体圧を付与すると、ピストンロッド24aの後退に伴
い、上部リーダ22が下部リーダ21に対して下降する
ようになっている。
の本体部分は、ピン25によって下部リーダ21の下端
部近傍に連結され、第1の圧入引抜用アクチュエータ2
4のピストンロッド24aは、ピン26によって上部リ
ーダ22の上端部近傍に連結されており、第1の圧入引
抜用アクチュエータ24のヘッド側流体室に流体圧を付
与すると、ピストンロッド24aの前進に伴い、上部リ
ーダ22が下部リーダ21に対して上昇し、また、第1
の圧入引抜用アクチュエータ24のロッド側流体室に流
体圧を付与すると、ピストンロッド24aの後退に伴
い、上部リーダ22が下部リーダ21に対して下降する
ようになっている。
【0036】下部リーダ21に対する上部リーダ22の
昇降手段としての第1の圧入引抜用アクチュエータ24
は、流体圧作動方式のシリンダのみに限定されるもので
はなく、シリンダに替えてスクリュージャッキを適用す
るようにしてもよい。
昇降手段としての第1の圧入引抜用アクチュエータ24
は、流体圧作動方式のシリンダのみに限定されるもので
はなく、シリンダに替えてスクリュージャッキを適用す
るようにしてもよい。
【0037】27は上下方向に延びる固定案内部材であ
り、該固定案内部材27は、上部リーダ22の前側部分
の上下方向中間部から下縁にかけて、前記の切欠部21
aから下部リーダ21の外方へ突出するように取り付け
られている。
り、該固定案内部材27は、上部リーダ22の前側部分
の上下方向中間部から下縁にかけて、前記の切欠部21
aから下部リーダ21の外方へ突出するように取り付け
られている。
【0038】この固定案内部材27は、上部リーダ22
の前面に互いに平行に固着された一対の角棒よりなる左
方あるいは右方への逸脱防止部27a,27aと、該逸
脱防止部27a,27aの間隔よりも相互の間隔が狭く
なるように逸脱防止部27a,27aの反上部リーダ側
の面に互いに平行に固着された角棒よりなる前方への逸
脱防止部27b,27bとによって構成されている(図
2及び図3参照)。
の前面に互いに平行に固着された一対の角棒よりなる左
方あるいは右方への逸脱防止部27a,27aと、該逸
脱防止部27a,27aの間隔よりも相互の間隔が狭く
なるように逸脱防止部27a,27aの反上部リーダ側
の面に互いに平行に固着された角棒よりなる前方への逸
脱防止部27b,27bとによって構成されている(図
2及び図3参照)。
【0039】28は移動案内部材であり、該移動案内部
材28は、前記の固定案内部材27に上下方向へ移動し
得るように嵌合されている。
材28は、前記の固定案内部材27に上下方向へ移動し
得るように嵌合されている。
【0040】この移動案内部材28は、逸脱防止部27
a,27a、逸脱防止部27b,27b、上部リーダ2
2により囲まれる空間に上下方向へ移動し得るように挿
入された移動片28aと、該移動片28aに逸脱防止部
27b,27bの間から固定案内部材27の外方へ突出
するように固着された支持片28bと、該支持片28b
の固着された左右一対の連結片28c,28cとによっ
て構成されている(図3参照)。
a,27a、逸脱防止部27b,27b、上部リーダ2
2により囲まれる空間に上下方向へ移動し得るように挿
入された移動片28aと、該移動片28aに逸脱防止部
27b,27bの間から固定案内部材27の外方へ突出
するように固着された支持片28bと、該支持片28b
の固着された左右一対の連結片28c,28cとによっ
て構成されている(図3参照)。
【0041】29は上下方向に延びるオーガスクリュー
であり、該オーガスクリュー29は、先に述べた下部リ
ーダ21の前方側に配置されている。
であり、該オーガスクリュー29は、先に述べた下部リ
ーダ21の前方側に配置されている。
【0042】このオーガスクリュー29の全長は、下部
リーダ21の全長よりも長く形成されている。
リーダ21の全長よりも長く形成されている。
【0043】30は圧入筒であり、該圧入筒30は、上
下方向に延び且つ矩形断面を有する中空構造体であっ
て、オーガスクリュー29と略等しい全長に形成され且
つオーガスクリュー29を周方向に取り囲むように配置
されている(図1及び図2参照)。
下方向に延び且つ矩形断面を有する中空構造体であっ
て、オーガスクリュー29と略等しい全長に形成され且
つオーガスクリュー29を周方向に取り囲むように配置
されている(図1及び図2参照)。
【0044】圧入筒30の所定箇所には、オーガスクリ
ュー29によって掘削される土砂を外部へ排出するため
の排土口30aが開口されている。
ュー29によって掘削される土砂を外部へ排出するため
の排土口30aが開口されている。
【0045】この排土口30aは、圧入筒30の上端部
のみならず、中間部分に開口してもよい。
のみならず、中間部分に開口してもよい。
【0046】31は流体圧作動モータよりなるオーガ駆
動用アクチュエータであり、該オーガ駆動用アクチュエ
ータ31は、前記の圧入筒30の上端部に装着され且つ
駆動軸がオーガスクリュー29の上端部に連結されてお
り、このオーガ駆動用アクチュエータ31によってオー
ガスクリュー29が回転するようになっている。
動用アクチュエータであり、該オーガ駆動用アクチュエ
ータ31は、前記の圧入筒30の上端部に装着され且つ
駆動軸がオーガスクリュー29の上端部に連結されてお
り、このオーガ駆動用アクチュエータ31によってオー
ガスクリュー29が回転するようになっている。
【0047】オーガスクリュー29の回転手段としての
オーガ駆動用アクチュエータ31は、流体圧モータのみ
に限定されるものではなく、流体圧モータに替えて電動
モータを適用するようにしてもよい。
オーガ駆動用アクチュエータ31は、流体圧モータのみ
に限定されるものではなく、流体圧モータに替えて電動
モータを適用するようにしてもよい。
【0048】更に、オーガ駆動用アクチュエータ31に
設けられたブラケット31aは、先に述べた移動案内部
材28を構成する連結片28cにピン32によって連結
されている。
設けられたブラケット31aは、先に述べた移動案内部
材28を構成する連結片28cにピン32によって連結
されている。
【0049】また、ピン32には、連結片28cとブラ
ケット31aとの間に位置するように短筒状のスペーサ
32a(図3参照)が外嵌されている。
ケット31aとの間に位置するように短筒状のスペーサ
32a(図3参照)が外嵌されている。
【0050】このピン32には、上記のオーガ駆動用ア
クチュエータ31に替えて、フックよりなる矢板引抜用
係合部材(図示せず)が、チェーン等の連結部材(図示
せず)を介して連結され得るようになっている。
クチュエータ31に替えて、フックよりなる矢板引抜用
係合部材(図示せず)が、チェーン等の連結部材(図示
せず)を介して連結され得るようになっている。
【0051】また、矢板引抜用係合部材は、鋼矢板1の
上端部に開口されている係合孔(図示せず)に嵌入し得
るように形成されている。
上端部に開口されている係合孔(図示せず)に嵌入し得
るように形成されている。
【0052】33は流体圧作動方式のシリンダよりなる
第2の圧入引抜用アクチュエータであり、該第2の圧入
引抜用アクチュエータ33は、本体部分が上側に位置す
るように、先に述べた上部リーダ22の前方側に配置さ
れている。
第2の圧入引抜用アクチュエータであり、該第2の圧入
引抜用アクチュエータ33は、本体部分が上側に位置す
るように、先に述べた上部リーダ22の前方側に配置さ
れている。
【0053】この第2の圧入引抜用アクチュエータ33
の本体部分は、ピン34によって上部リーダ22の上端
部に設けたブラケット35に連結され、第2の圧入引抜
用アクチュエータ33のピストンロッド33aは、ピン
36によって先に述べた移動案内部材28の連結片28
cに連結されており、第2の圧入引抜用アクチュエータ
33のロッド側流体室に流体圧を付与すると、ピストン
ロッド24aの後退に伴い、移動案内部材28とともに
オーガスクリュー29及び圧入筒30が上部リーダ22
に対して上昇し、また、第2の圧入引抜用アクチュエー
タ33のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、ピスト
ンロッド24aの前進に伴い、移動案内部材28ととも
にオーガスクリュー29及び圧入筒30が上部リーダ2
2に対して下降するようになっている。
の本体部分は、ピン34によって上部リーダ22の上端
部に設けたブラケット35に連結され、第2の圧入引抜
用アクチュエータ33のピストンロッド33aは、ピン
36によって先に述べた移動案内部材28の連結片28
cに連結されており、第2の圧入引抜用アクチュエータ
33のロッド側流体室に流体圧を付与すると、ピストン
ロッド24aの後退に伴い、移動案内部材28とともに
オーガスクリュー29及び圧入筒30が上部リーダ22
に対して上昇し、また、第2の圧入引抜用アクチュエー
タ33のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、ピスト
ンロッド24aの前進に伴い、移動案内部材28ととも
にオーガスクリュー29及び圧入筒30が上部リーダ2
2に対して下降するようになっている。
【0054】上部リーダ22に対するオーガスクリュー
29及び圧入筒30の昇降手段としての第2の圧入引抜
用アクチュエータ33は、流体圧作動方式のシリンダの
みに限定されるものではなく、シリンダに替えてスクリ
ュージャッキを適用するようにしてもよい。
29及び圧入筒30の昇降手段としての第2の圧入引抜
用アクチュエータ33は、流体圧作動方式のシリンダの
みに限定されるものではなく、シリンダに替えてスクリ
ュージャッキを適用するようにしてもよい。
【0055】37は位置決めアームであり、該位置決め
アーム37は、先に述べた下部リーダ21の左右両側部
にそれぞれ配置されている。
アーム37は、先に述べた下部リーダ21の左右両側部
にそれぞれ配置されている。
【0056】この位置決めアーム37の基端部は、回動
可能な状態と固定された状態のいずれにもなるようにボ
ルト38を介して下部リーダ21に支持されている。
可能な状態と固定された状態のいずれにもなるようにボ
ルト38を介して下部リーダ21に支持されている。
【0057】また、位置決めアーム37の先端部には、
該位置決めアーム37が略水平に下部リーダ21の前方
側へ突出した状態において、移動案内部材28より吊り
下げられている圧入筒30の前面に当接して該圧入筒3
0の前方側への振れを抑制するためのストッパ39が取
り付けられている。
該位置決めアーム37が略水平に下部リーダ21の前方
側へ突出した状態において、移動案内部材28より吊り
下げられている圧入筒30の前面に当接して該圧入筒3
0の前方側への振れを抑制するためのストッパ39が取
り付けられている。
【0058】40は矢板圧入用部材であり、該矢板圧入
用部材40は、地中に打ち込むべき鋼矢板1の上端部に
当接し得るように、先に述べた圧入筒30の前面、左側
面、右側面の上端部近傍に装着され、また、必要に応じ
て圧入筒30から取り外すことができるようになってい
る。
用部材40は、地中に打ち込むべき鋼矢板1の上端部に
当接し得るように、先に述べた圧入筒30の前面、左側
面、右側面の上端部近傍に装着され、また、必要に応じ
て圧入筒30から取り外すことができるようになってい
る。
【0059】この矢板圧入用部材40は、図示するよう
な板形状のみに限定されるものではなく、地中に打ち込
むべき鋼矢板1の上端部に上方側から嵌合し得るような
形状としてもよい。
な板形状のみに限定されるものではなく、地中に打ち込
むべき鋼矢板1の上端部に上方側から嵌合し得るような
形状としてもよい。
【0060】41はワイヤロープよりなる連結部材であ
り、該連結部材41は、先に述べた上部リーダ22の上
端部に設けた流体圧駆動方式の駆動機構(図示せず)を
有するウインチドラム42に巻き付けられている。
り、該連結部材41は、先に述べた上部リーダ22の上
端部に設けた流体圧駆動方式の駆動機構(図示せず)を
有するウインチドラム42に巻き付けられている。
【0061】連結部材41は、ワイヤロープのみに限定
されるものではなく、ワイヤロープに替えてチェーンを
用いるようにしてもよい。
されるものではなく、ワイヤロープに替えてチェーンを
用いるようにしてもよい。
【0062】また、ウインチドラム42の駆動機構も、
流体圧駆動方式に限定されるものではなく、電気駆動方
式のものを適用してもよい。
流体圧駆動方式に限定されるものではなく、電気駆動方
式のものを適用してもよい。
【0063】43はフックよりなる矢板装着用係合部材
であり、該矢板装着用係合部材43は、前記のウインチ
ドラム42に巻き付けられている連結部材41の繰り出
し側端部に係止されている。
であり、該矢板装着用係合部材43は、前記のウインチ
ドラム42に巻き付けられている連結部材41の繰り出
し側端部に係止されている。
【0064】この矢板装着用係合部材43は、鋼矢板1
の上端部に開口されている係合孔(図示せず)に嵌入し
得るように形成されている。
の上端部に開口されている係合孔(図示せず)に嵌入し
得るように形成されている。
【0065】44は一対の反力保持用ブラケットであ
り、該反力保持用ブラケット44は、、基端部が先に述
べた下部リーダ21の左右両側部に固着され、先端部が
圧入筒30の前方側へ突出している。
り、該反力保持用ブラケット44は、、基端部が先に述
べた下部リーダ21の左右両側部に固着され、先端部が
圧入筒30の前方側へ突出している。
【0066】この反力保持用ブラケット44は、上方か
ら見ると(図2及び図3参照)、屈曲した形状に形成さ
れているが、これは、反力保持用ブラケット44がオー
ガ駆動用アクチュエータ31の移動を阻害しないように
するためであって、下部リーダ21の左右方向の寸法が
オーガ駆動用アクチュエータ31の左右方向の寸法より
も大きい場合には、反力保持用ブラケット44を上方か
ら見て直線的な形状にすることができる。
ら見ると(図2及び図3参照)、屈曲した形状に形成さ
れているが、これは、反力保持用ブラケット44がオー
ガ駆動用アクチュエータ31の移動を阻害しないように
するためであって、下部リーダ21の左右方向の寸法が
オーガ駆動用アクチュエータ31の左右方向の寸法より
も大きい場合には、反力保持用ブラケット44を上方か
ら見て直線的な形状にすることができる。
【0067】45は流体圧作動方式のシリンダよりなる
反力保持用アクチュエータであり、該反力保持用アクチ
ュエータ45は、ピストンロッド45aが下方を向くよ
うに本体部分がピン46によって前記の反力保持用ブラ
ケット44に連結されている。
反力保持用アクチュエータであり、該反力保持用アクチ
ュエータ45は、ピストンロッド45aが下方を向くよ
うに本体部分がピン46によって前記の反力保持用ブラ
ケット44に連結されている。
【0068】また、ピン46には、反力保持用ブラケッ
ト44と反力保持用アクチュエータ45の本体部分との
間に位置するように短筒状のスペーサ46a(図2及び
図3参照)が外嵌されている。
ト44と反力保持用アクチュエータ45の本体部分との
間に位置するように短筒状のスペーサ46a(図2及び
図3参照)が外嵌されている。
【0069】反力保持用アクチュエータ45は、流体圧
作動方式のシリンダのみに限定されるものではなく、シ
リンダに替えてスクリュージャッキを適用するようにし
てもよい。
作動方式のシリンダのみに限定されるものではなく、シ
リンダに替えてスクリュージャッキを適用するようにし
てもよい。
【0070】47はキャスタ方式の移動用車輪であり、
該移動用車輪47は、先に述べた下部リーダ21の下端
部に装着されている。
該移動用車輪47は、先に述べた下部リーダ21の下端
部に装着されている。
【0071】48,49は連結用ブラケットであり、一
方の連結用ブラケット48は、先に述べた下部リーダ2
1の後面上端部近傍に固着され、また、他方の連結用ブ
ラケット49は、下部リーダ21の後面上下方向中間部
に固着されている。
方の連結用ブラケット48は、先に述べた下部リーダ2
1の後面上端部近傍に固着され、また、他方の連結用ブ
ラケット49は、下部リーダ21の後面上下方向中間部
に固着されている。
【0072】上述したような構成を有する矢板圧入引抜
装置は、油圧作動方式の作業機50に装着することが望
ましい(図4及び図5参照)。
装置は、油圧作動方式の作業機50に装着することが望
ましい(図4及び図5参照)。
【0073】作業機50は、左右一対の無端状のクロー
ラシュー8を有する下部走行体9と、該下部走行体9の
上部に旋回可能に設けられた上部旋回体10と、該上部
旋回体10に搭載されたキャブ51と、主ブーム52、
ブーム起伏用シリンダ53、中間ブーム54、先端ブー
ム55、ブーム揺動用シリンダ56、アーム57、アー
ム回動用シリンダ58、角度調整用シリンダ59により
構成され且つ前記の上部旋回体10に装着されたオフセ
ット方式のアタッチメント60とを備えている。
ラシュー8を有する下部走行体9と、該下部走行体9の
上部に旋回可能に設けられた上部旋回体10と、該上部
旋回体10に搭載されたキャブ51と、主ブーム52、
ブーム起伏用シリンダ53、中間ブーム54、先端ブー
ム55、ブーム揺動用シリンダ56、アーム57、アー
ム回動用シリンダ58、角度調整用シリンダ59により
構成され且つ前記の上部旋回体10に装着されたオフセ
ット方式のアタッチメント60とを備えている。
【0074】また、先に述べた第1の圧入引抜用アクチ
ュエータ24、オーガ駆動用アクチュエータ31、第2
の圧入引抜用アクチュエータ33、ウインチドラム42
の駆動機構、反力保持用アクチュエータ45のそれぞれ
に対しては、この作業機50の上部旋回体10に搭載さ
れている油圧ポンプ(図示せず)から作動油圧が付与さ
れるようになっている。
ュエータ24、オーガ駆動用アクチュエータ31、第2
の圧入引抜用アクチュエータ33、ウインチドラム42
の駆動機構、反力保持用アクチュエータ45のそれぞれ
に対しては、この作業機50の上部旋回体10に搭載さ
れている油圧ポンプ(図示せず)から作動油圧が付与さ
れるようになっている。
【0075】以下、アタッチメント60の構造を説明す
る。
る。
【0076】主ブーム52の基端部は、上部旋回体10
に設けたブラケット61に略水平に延びるピン62によ
って枢支されている。
に設けたブラケット61に略水平に延びるピン62によ
って枢支されている。
【0077】ブーム起伏用シリンダ53の本体部分は、
上部旋回体10の前端部に設けたブラケット63にピン
62に平行なピン64を介して枢支され、また、ブーム
起伏用シリンダのピストンロッド53aは、前記の主ブ
ーム52に設けたブラケット65にピン62に平行なピ
ン66を介して枢支されており、ブーム起伏用シリンダ
53のヘッド側流体室あるいはロッド側流体室に流体圧
を付与すると、上部旋回体10に対して主ブーム52が
起伏するようになっている。
上部旋回体10の前端部に設けたブラケット63にピン
62に平行なピン64を介して枢支され、また、ブーム
起伏用シリンダのピストンロッド53aは、前記の主ブ
ーム52に設けたブラケット65にピン62に平行なピ
ン66を介して枢支されており、ブーム起伏用シリンダ
53のヘッド側流体室あるいはロッド側流体室に流体圧
を付与すると、上部旋回体10に対して主ブーム52が
起伏するようになっている。
【0078】中間ブーム54の基端部は、該中間ブーム
54が左右へ揺動し得るように、前記の主ブーム52の
先端部に上下方向に延びるピン67によって枢支されて
いる。
54が左右へ揺動し得るように、前記の主ブーム52の
先端部に上下方向に延びるピン67によって枢支されて
いる。
【0079】先端ブーム55の中間部は、該先端ブーム
55が左右へ揺動し得るように、前記の中間ブーム54
の先端部にピン67に平行なピン68によって枢支され
ている。
55が左右へ揺動し得るように、前記の中間ブーム54
の先端部にピン67に平行なピン68によって枢支され
ている。
【0080】先に述べた主ブーム52の先端部左側面に
設けたブラケット(図示せず)には、リンクバー(図示
せず)の基端部がピン67と平行なピン(図示せず)に
よって枢支され、また、先端ブーム55の中間部左側面
に設けたブラケット(図示せず)には、前記のリンクバ
ーの先端部がピン67と平行なピン(図示せず)によっ
て枢支されており、主ブーム52、中間ブーム54、先
端ブーム55によって構成される平行四辺形リンク機構
により、上方から見て主ブーム52に対する中間ブーム
54の揺動角度が変化しても、常に主ブーム52と先端
ブーム55との平行が保たれるようになっている。
設けたブラケット(図示せず)には、リンクバー(図示
せず)の基端部がピン67と平行なピン(図示せず)に
よって枢支され、また、先端ブーム55の中間部左側面
に設けたブラケット(図示せず)には、前記のリンクバ
ーの先端部がピン67と平行なピン(図示せず)によっ
て枢支されており、主ブーム52、中間ブーム54、先
端ブーム55によって構成される平行四辺形リンク機構
により、上方から見て主ブーム52に対する中間ブーム
54の揺動角度が変化しても、常に主ブーム52と先端
ブーム55との平行が保たれるようになっている。
【0081】ブーム揺動用シリンダ56の本体部分は、
前記の主ブーム52の先端部右側面に設けたブラケット
69にピン67に平行なピン70によって枢支され、ま
た、ブーム揺動用シリンダ56のピストンロッド56a
は、中間ブーム54の先端部右側面に設けたブラケット
71にピン67に平行なピン72によって枢支されてお
り、ブーム揺動用シリンダ56のヘッド側流体室あるい
はロッド側流体室に流体圧を付与すると、主ブーム52
に対して中間ブーム54が左右へ揺動し、これにより、
主ブーム52に対して先端ブーム55が左右へ平行移動
するようになっている。
前記の主ブーム52の先端部右側面に設けたブラケット
69にピン67に平行なピン70によって枢支され、ま
た、ブーム揺動用シリンダ56のピストンロッド56a
は、中間ブーム54の先端部右側面に設けたブラケット
71にピン67に平行なピン72によって枢支されてお
り、ブーム揺動用シリンダ56のヘッド側流体室あるい
はロッド側流体室に流体圧を付与すると、主ブーム52
に対して中間ブーム54が左右へ揺動し、これにより、
主ブーム52に対して先端ブーム55が左右へ平行移動
するようになっている。
【0082】アーム57の中間部は、先端ブーム55の
先端部に前記のピン62に平行なピン73によって枢支
されている。
先端部に前記のピン62に平行なピン73によって枢支
されている。
【0083】アーム回動用シリンダ58の本体部分は、
先端ブーム55の基端部にピン62に平行なピン74に
よって枢支され、アーム回動用シリンダ58のピストン
ロッド58aは、アーム57の基端部にピン62に平行
なピン75によって枢支されており、アーム回動用シリ
ンダ58のヘッド側流体室あるいはロッド側流体室に流
体圧を付与すると、先端ブーム55に対してアーム57
が回動するようになっている。
先端ブーム55の基端部にピン62に平行なピン74に
よって枢支され、アーム回動用シリンダ58のピストン
ロッド58aは、アーム57の基端部にピン62に平行
なピン75によって枢支されており、アーム回動用シリ
ンダ58のヘッド側流体室あるいはロッド側流体室に流
体圧を付与すると、先端ブーム55に対してアーム57
が回動するようになっている。
【0084】角度調整用シリンダ59の本体部分は、ピ
ン62に平行なピン76によって先端ブーム55の先端
部近傍に枢支されている。
ン62に平行なピン76によって先端ブーム55の先端
部近傍に枢支されている。
【0085】上述したブーム起伏用シリンダ53、ブー
ム揺動用シリンダ56、アーム回動用シリンダ58、角
度調整用シリンダ59のそれぞれに対しては、作業機5
0の上部旋回体10に搭載されている油圧ポンプ(図示
せず)から作動油圧が付与されるようになっている。
ム揺動用シリンダ56、アーム回動用シリンダ58、角
度調整用シリンダ59のそれぞれに対しては、作業機5
0の上部旋回体10に搭載されている油圧ポンプ(図示
せず)から作動油圧が付与されるようになっている。
【0086】更に、このアタッチメント60のアーム5
7の先端部分には、ピン62に平行なピン77によって
下部リーダ21に固着された連結用ブラケット48が枢
支され、また、角度調整用シリンダ59のピストンロッ
ド59aには、ピン62に平行なピン78によって下部
リーダ21に固着された連結用ブラケット49が枢支さ
れている。
7の先端部分には、ピン62に平行なピン77によって
下部リーダ21に固着された連結用ブラケット48が枢
支され、また、角度調整用シリンダ59のピストンロッ
ド59aには、ピン62に平行なピン78によって下部
リーダ21に固着された連結用ブラケット49が枢支さ
れている。
【0087】以下、矢板圧入引抜装置の作動を説明す
る。
る。
【0088】図1から図7に示す矢板圧入引抜装置及び
作業機50を用いて土留め用の鋼矢板1を地中に打ち込
む際には、連結部材41の繰り出し側端部に係止されて
いる矢板装着用係合部材43を鋼矢板1の上端部の係合
孔(図示せず)に嵌入した後、ウインチドラム42に連
結部材41を巻き取って鋼矢板1を直立させることによ
り、圧入筒30の前面の上端部近傍に矢板圧入用部材4
0を予め装着し、下部リーダ21に対して上部リーダ2
2が最も上昇し且つ上部リーダ22に対してオーガスク
リュー29及び圧入筒30が最も上昇した状態になるよ
うに、矢板圧入引抜装置の第1の圧入引抜用アクチュエ
ータ24、第2の圧入引抜用アクチュエータ33の双方
に対して流体圧を付与する(図1参照)。
作業機50を用いて土留め用の鋼矢板1を地中に打ち込
む際には、連結部材41の繰り出し側端部に係止されて
いる矢板装着用係合部材43を鋼矢板1の上端部の係合
孔(図示せず)に嵌入した後、ウインチドラム42に連
結部材41を巻き取って鋼矢板1を直立させることによ
り、圧入筒30の前面の上端部近傍に矢板圧入用部材4
0を予め装着し、下部リーダ21に対して上部リーダ2
2が最も上昇し且つ上部リーダ22に対してオーガスク
リュー29及び圧入筒30が最も上昇した状態になるよ
うに、矢板圧入引抜装置の第1の圧入引抜用アクチュエ
ータ24、第2の圧入引抜用アクチュエータ33の双方
に対して流体圧を付与する(図1参照)。
【0089】また、鋼矢板1を打ち込むべき箇所の略直
上に圧入筒30が位置し且つ該圧入筒30が略垂直とな
るように、アタッチメント60のブーム起伏用シリンダ
53、ブーム揺動用シリンダ56、アーム回動用シリン
ダ58、角度調整用シリンダ59のそれぞれに流体圧を
付与する(図4及び図5参照)。
上に圧入筒30が位置し且つ該圧入筒30が略垂直とな
るように、アタッチメント60のブーム起伏用シリンダ
53、ブーム揺動用シリンダ56、アーム回動用シリン
ダ58、角度調整用シリンダ59のそれぞれに流体圧を
付与する(図4及び図5参照)。
【0090】更に、ストッパ39が圧入筒30の前面に
当接して該圧入筒30の前方側への振れが抑制されるよ
うに、位置決めアーム37を下部リーダ21の前方側へ
突出させ且つボルト38によって下部リーダ21に対し
て固定する。
当接して該圧入筒30の前方側への振れが抑制されるよ
うに、位置決めアーム37を下部リーダ21の前方側へ
突出させ且つボルト38によって下部リーダ21に対し
て固定する。
【0091】なお、矢板圧入用部材40を圧入筒30の
左側面あるいは右側面の上端部近傍のいずれかに装着し
た場合には、矢板圧入用部材40の下方に位置する位置
決めアーム37を下部リーダ21の前方側へ突出させな
いようにしておく。
左側面あるいは右側面の上端部近傍のいずれかに装着し
た場合には、矢板圧入用部材40の下方に位置する位置
決めアーム37を下部リーダ21の前方側へ突出させな
いようにしておく。
【0092】次いで、鋼矢板1を圧入筒30の前面に沿
うように略垂直に配置し、オーガ駆動用アクチュエータ
31に付与してオーガスクリュー29を回転させるとと
もに、第1の圧入引抜用アクチュエータ24のロッド側
流体室に流体圧を付与すると、ピストンロッド24aの
下降に伴い、下部リーダ21に対して上部リーダ22が
下降し、第2の圧入引抜用アクチュエータ33、オーガ
駆動用アクチュエータ31、圧入筒30、オーガスクリ
ュー29が一体的に下降する。
うように略垂直に配置し、オーガ駆動用アクチュエータ
31に付与してオーガスクリュー29を回転させるとと
もに、第1の圧入引抜用アクチュエータ24のロッド側
流体室に流体圧を付与すると、ピストンロッド24aの
下降に伴い、下部リーダ21に対して上部リーダ22が
下降し、第2の圧入引抜用アクチュエータ33、オーガ
駆動用アクチュエータ31、圧入筒30、オーガスクリ
ュー29が一体的に下降する。
【0093】これにより、圧入筒30に装着されている
矢板圧入用部材40が鋼矢板1の上端部を下方へ押圧
し、該鋼矢板1が地表20から地中に打ち込まれること
になる(図6参照)。
矢板圧入用部材40が鋼矢板1の上端部を下方へ押圧
し、該鋼矢板1が地表20から地中に打ち込まれること
になる(図6参照)。
【0094】このとき、オーガスクリュー29が地中に
突入して該地中を掘進することにより地中における圧入
筒30の下降が促進される。
突入して該地中を掘進することにより地中における圧入
筒30の下降が促進される。
【0095】また、オーガスクリュー29により掘削さ
れる土砂は、排土口30aから圧入筒30の外部へ排出
される。
れる土砂は、排土口30aから圧入筒30の外部へ排出
される。
【0096】更に、上部リーダ22が下部リーダ21に
挿入されているので、圧入筒30が略垂直に下降し、よ
って、鋼矢板1が真っ直ぐに打ち込まれる。
挿入されているので、圧入筒30が略垂直に下降し、よ
って、鋼矢板1が真っ直ぐに打ち込まれる。
【0097】更にまた、圧入筒30の断面形状が矩形に
形成されているので、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧
入筒30に沿わせやすい。
形成されているので、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧
入筒30に沿わせやすい。
【0098】このようにして、鋼矢板1を地中に打ち込
む際に、鋼矢板1に作用する抵抗が大きく、第1の圧入
引抜用アクチュエータ24の反力によって作業機50が
浮き上がろうとする傾向が見られる場合には、反力保持
用アクチュエータ45のピストンロッド45aをチェー
ン等の係合手段(図示せず)により既設の固定構造物
(図示せず)、あるいは他の作業機等の重量物(図示せ
ず)に連結し、作業機50の浮き上がりを抑制するとと
もに、鋼矢板1の打ち込みが促進されるようにする。
む際に、鋼矢板1に作用する抵抗が大きく、第1の圧入
引抜用アクチュエータ24の反力によって作業機50が
浮き上がろうとする傾向が見られる場合には、反力保持
用アクチュエータ45のピストンロッド45aをチェー
ン等の係合手段(図示せず)により既設の固定構造物
(図示せず)、あるいは他の作業機等の重量物(図示せ
ず)に連結し、作業機50の浮き上がりを抑制するとと
もに、鋼矢板1の打ち込みが促進されるようにする。
【0099】下部リーダ21に対して上部リーダ22が
最も下降した状態になったならば第1の圧入引抜用アク
チュエータ24に対する流体圧の付与を中断する。
最も下降した状態になったならば第1の圧入引抜用アク
チュエータ24に対する流体圧の付与を中断する。
【0100】また、位置決めアーム37を下部リーダ2
1の前方側へ突出しないようにしておく。
1の前方側へ突出しないようにしておく。
【0101】これは、位置決めアーム37がオーガ駆動
用アクチュエータ31の移動を阻害しないようにするた
めであって、オーガ駆動用アクチュエータ31の左右方
向の寸法が圧入筒30の左右方向の寸法よりも大きい場
合には、位置決めアーム37を下部リーダ21の前方側
へ突出させた状態のままでも何ら支障はない。
用アクチュエータ31の移動を阻害しないようにするた
めであって、オーガ駆動用アクチュエータ31の左右方
向の寸法が圧入筒30の左右方向の寸法よりも大きい場
合には、位置決めアーム37を下部リーダ21の前方側
へ突出させた状態のままでも何ら支障はない。
【0102】次いで、第2の圧入引抜用アクチュエータ
33のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、ピストン
ロッド33aの下降に伴い、固定案内部材27、移動案
内部材28に案内されつつオーガ駆動用アクチュエータ
31、圧入筒30、オーガスクリュー29を下降し、圧
入筒30に装着されている矢板圧入用部材40によって
鋼矢板1が地中へより深く打ち込まれることになる(図
7参照)。
33のヘッド側流体室に流体圧を付与すると、ピストン
ロッド33aの下降に伴い、固定案内部材27、移動案
内部材28に案内されつつオーガ駆動用アクチュエータ
31、圧入筒30、オーガスクリュー29を下降し、圧
入筒30に装着されている矢板圧入用部材40によって
鋼矢板1が地中へより深く打ち込まれることになる(図
7参照)。
【0103】このときも、オーガスクリュー29が地中
を掘進することにより、地中における圧入筒30の下降
が促進される。
を掘進することにより、地中における圧入筒30の下降
が促進される。
【0104】また、オーガスクリュー29により掘削さ
れる土砂は、排土口30aから圧入筒30の外部へ排出
される。
れる土砂は、排土口30aから圧入筒30の外部へ排出
される。
【0105】更に、オーガ駆動用アクチュエータ31が
固定案内部材27、移動案内部材28に案内されるの
で、圧入筒30が略垂直に下降し、よって、鋼矢板1が
真っ直ぐに打ち込まれる。
固定案内部材27、移動案内部材28に案内されるの
で、圧入筒30が略垂直に下降し、よって、鋼矢板1が
真っ直ぐに打ち込まれる。
【0106】このようにして、鋼矢板1を地中に打ち込
んだならば、第1の圧入引抜用アクチュエータ24に流
体圧を付与することにより下部リーダ21に対して上部
リーダ22を上昇させるとともに、第2の圧入引抜用ア
クチュエータ33に流体圧を付与することにより、上部
リーダ22に対してオーガ駆動用アクチュエータ31、
圧入筒30、オーガスクリュー29を上昇させて、圧入
筒30及びオーガスクリュー29を地中から引き出す。
んだならば、第1の圧入引抜用アクチュエータ24に流
体圧を付与することにより下部リーダ21に対して上部
リーダ22を上昇させるとともに、第2の圧入引抜用ア
クチュエータ33に流体圧を付与することにより、上部
リーダ22に対してオーガ駆動用アクチュエータ31、
圧入筒30、オーガスクリュー29を上昇させて、圧入
筒30及びオーガスクリュー29を地中から引き出す。
【0107】このとき、必要に応じてオーガスクリュー
29を掘進方向とは逆の方向に回転させるようにする。
29を掘進方向とは逆の方向に回転させるようにする。
【0108】鋼矢板1を地中に打ち込む際には、第2の
圧入引抜用アクチュエータ33を作動させてから第1の
圧入引抜用アクチュエータ24を作動させるような手順
としてもよく、あるいは、第1の圧入引抜用アクチュエ
ータ24と第2の圧入引抜用アクチュエータ33の双方
を同時に作動させるようにしてもよい。
圧入引抜用アクチュエータ33を作動させてから第1の
圧入引抜用アクチュエータ24を作動させるような手順
としてもよく、あるいは、第1の圧入引抜用アクチュエ
ータ24と第2の圧入引抜用アクチュエータ33の双方
を同時に作動させるようにしてもよい。
【0109】次ぎなる鋼矢板1を地中に打ち込むのにあ
たっては、該鋼矢板1を打ち込むべき箇所の略直上に圧
入筒30が位置し且つ該圧入筒30が略垂直となるよう
に、アタッチメント60のブーム起伏用シリンダ53、
ブーム揺動用シリンダ56、アーム回動用シリンダ5
8、角度調整用シリンダ59のそれぞれに流体圧を付与
するが、アタッチメント60はオフセット方式であるた
め、先に鋼矢板1を打ち込んだ位置からそれに隣接する
次ぎなる鋼矢板1を打ち込むべき位置へ圧入筒30を容
易に且つ正確に移動させることができる。
たっては、該鋼矢板1を打ち込むべき箇所の略直上に圧
入筒30が位置し且つ該圧入筒30が略垂直となるよう
に、アタッチメント60のブーム起伏用シリンダ53、
ブーム揺動用シリンダ56、アーム回動用シリンダ5
8、角度調整用シリンダ59のそれぞれに流体圧を付与
するが、アタッチメント60はオフセット方式であるた
め、先に鋼矢板1を打ち込んだ位置からそれに隣接する
次ぎなる鋼矢板1を打ち込むべき位置へ圧入筒30を容
易に且つ正確に移動させることができる。
【0110】このようにして圧入筒30を次ぎなる鋼矢
板1を打ち込むべき位置へ移動させたならば、先に述べ
たような手順で鋼矢板1の打ち込みを行う。
板1を打ち込むべき位置へ移動させたならば、先に述べ
たような手順で鋼矢板1の打ち込みを行う。
【0111】このとき、鋼矢板1に作用する抵抗が大き
く、第1の圧入引抜用アクチュエータ24の反力によっ
て作業機50が浮き上がろうとする傾向が見られる場合
には、反力保持用アクチュエータ45のピストンロッド
45aをチェーン等の係合手段により既設の固定構造
物、他の作業機等の重量物や先に打ち込んだ鋼矢板1の
上端部に連結し、作業機50の浮き上がりを抑制すると
ともに、鋼矢板1の打ち込みが促進されるようにする。
く、第1の圧入引抜用アクチュエータ24の反力によっ
て作業機50が浮き上がろうとする傾向が見られる場合
には、反力保持用アクチュエータ45のピストンロッド
45aをチェーン等の係合手段により既設の固定構造
物、他の作業機等の重量物や先に打ち込んだ鋼矢板1の
上端部に連結し、作業機50の浮き上がりを抑制すると
ともに、鋼矢板1の打ち込みが促進されるようにする。
【0112】一方、図1から図7に示す矢板圧入引抜装
置及び作業機50を用いて地中に打ち込まれている鋼矢
板1を引き抜く際には、ピン32による移動案内部材2
8の連結片28cとオーガ駆動用アクチュエータ31の
ブラケット31aとの連結を解除することにより、オー
ガスクリュー29、圧入筒30、オーガ駆動用アクチュ
エータ31を取外し、ピン32に先に述べた矢板引抜用
係合部材(図示せず)を連結部材(図示せず)を介して
連結する。
置及び作業機50を用いて地中に打ち込まれている鋼矢
板1を引き抜く際には、ピン32による移動案内部材2
8の連結片28cとオーガ駆動用アクチュエータ31の
ブラケット31aとの連結を解除することにより、オー
ガスクリュー29、圧入筒30、オーガ駆動用アクチュ
エータ31を取外し、ピン32に先に述べた矢板引抜用
係合部材(図示せず)を連結部材(図示せず)を介して
連結する。
【0113】このとき、第1の圧入引抜用アクチュエー
タ24を縮小状態に設定し、また、第2の圧入引抜用ア
クチュエータ33を伸張状態に設定しておく。
タ24を縮小状態に設定し、また、第2の圧入引抜用ア
クチュエータ33を伸張状態に設定しておく。
【0114】更に、先に述べた鋼矢板1を地中に打ち込
んだ後と同様に、第1の圧入引抜用アクチュエータ24
のヘッド側流体室及び第2の圧入引抜用アクチュエータ
33のロッド側流体室に流体圧を付与すると、鋼矢板1
が地中から引き抜かれることになる。
んだ後と同様に、第1の圧入引抜用アクチュエータ24
のヘッド側流体室及び第2の圧入引抜用アクチュエータ
33のロッド側流体室に流体圧を付与すると、鋼矢板1
が地中から引き抜かれることになる。
【0115】鋼矢板1を地中から引き抜く際には、第1
の圧入引抜用アクチュエータ24及び第2の圧入引抜用
アクチュエータ33をそれぞれ別箇に作動させるように
しても、あるいは、第1の圧入引抜用アクチュエータ2
4と第2の圧入引抜用アクチュエータ33の双方を同時
に作動させるようにしてもよい。
の圧入引抜用アクチュエータ24及び第2の圧入引抜用
アクチュエータ33をそれぞれ別箇に作動させるように
しても、あるいは、第1の圧入引抜用アクチュエータ2
4と第2の圧入引抜用アクチュエータ33の双方を同時
に作動させるようにしてもよい。
【0116】このように、図1から図7に示す矢板圧入
引抜装置では、第1の圧入引抜用アクチュエータ24と
第2の圧入引抜用アクチュエータ33によって矢板打ち
込み作業及び矢板引き抜き作業を行うので、振動による
騒音が発生せず、また、オーガスクリュー29によって
地中における圧入筒30の下降を促進するので、地中の
土砂の状態に影響されることなく、矢板打ち込み作業を
効率よく行うことができる。
引抜装置では、第1の圧入引抜用アクチュエータ24と
第2の圧入引抜用アクチュエータ33によって矢板打ち
込み作業及び矢板引き抜き作業を行うので、振動による
騒音が発生せず、また、オーガスクリュー29によって
地中における圧入筒30の下降を促進するので、地中の
土砂の状態に影響されることなく、矢板打ち込み作業を
効率よく行うことができる。
【0117】なお、本発明の矢板圧入引抜装置は、上述
した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加え得る
ことは勿論である。
した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加え得る
ことは勿論である。
【0118】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の矢板圧入引
抜装置においては、下記のような種々の優れた効果を奏
し得る。
抜装置においては、下記のような種々の優れた効果を奏
し得る。
【0119】(1)本発明の請求項1から請求項3に記
載した矢板圧入引抜装置のいずれにおいても、第1の圧
入引抜用アクチュエータ24と第2の圧入引抜用アクチ
ュエータ33によって矢板打ち込み作業及び矢板引き抜
き作業を行うので、振動による騒音が発生せず、住宅地
での作業に適している。
載した矢板圧入引抜装置のいずれにおいても、第1の圧
入引抜用アクチュエータ24と第2の圧入引抜用アクチ
ュエータ33によって矢板打ち込み作業及び矢板引き抜
き作業を行うので、振動による騒音が発生せず、住宅地
での作業に適している。
【0120】(2)本発明の請求項1から請求項3に記
載した矢板圧入引抜装置のいずれにおいても、オーガス
クリュー29によって地中における圧入筒30の下降を
促進するので、地中の土砂の状態に影響されることな
く、矢板打ち込み作業を効率よく行うことができる。
載した矢板圧入引抜装置のいずれにおいても、オーガス
クリュー29によって地中における圧入筒30の下降を
促進するので、地中の土砂の状態に影響されることな
く、矢板打ち込み作業を効率よく行うことができる。
【0121】(3)本発明の請求項2に記載した矢板圧
入引抜装置においては、地中に打ち込む鋼矢板1に作用
する抵抗が大きい場合に、反力保持用アクチュエータ4
5を既設の構造物や重量物に連結して、鋼矢板1の打ち
込みを促進することができる。
入引抜装置においては、地中に打ち込む鋼矢板1に作用
する抵抗が大きい場合に、反力保持用アクチュエータ4
5を既設の構造物や重量物に連結して、鋼矢板1の打ち
込みを促進することができる。
【0122】(4)本発明の請求項3に記載の矢板圧入
引抜装置においては、圧入筒30の断面形状を矩形とし
ているので、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧入筒30
に沿わせやすい。
引抜装置においては、圧入筒30の断面形状を矩形とし
ているので、地中に打ち込むべき鋼矢板1を圧入筒30
に沿わせやすい。
【図1】本発明の矢板圧入引抜装置の実施の形態の一例
を示す右側面図である。
を示す右側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】本発明の矢板圧入引抜装置の実施の形態の一例
をオフセット方式のアタッチメントを有する作業機に装
着した状態を示す右側面図である。
をオフセット方式のアタッチメントを有する作業機に装
着した状態を示す右側面図である。
【図5】本発明の矢板圧入引抜装置の実施の形態の一例
において鋼矢板の打ち込み開始前の状態を示す右側面図
である。
において鋼矢板の打ち込み開始前の状態を示す右側面図
である。
【図6】本発明の矢板圧入引抜装置の実施の形態の一例
において鋼矢板を打ち込んでいる状態を示す右側面図で
ある。
において鋼矢板を打ち込んでいる状態を示す右側面図で
ある。
【図7】本発明の矢板圧入引抜装置の実施の形態の一例
において鋼矢板の打ち込みを完了した状態を示す右側面
図である。
において鋼矢板の打ち込みを完了した状態を示す右側面
図である。
【図8】バイブロハンマを用いた従来の鋼矢板の打ち込
み作業の一例を示す右側面図である。
み作業の一例を示す右側面図である。
1 鋼矢板 21 下部リーダ 22 上部リーダ 24 第1の圧入引抜用アクチュエータ 29 オーガスクリュー 30 圧入筒 31 オーガ駆動用アクチュエータ 33 第2の圧入引抜用アクチュエータ 40 矢板圧入用部材 45 反力保持用アクチュエータ
Claims (3)
- 【請求項1】 上下方向に延びる中空構造の下部リーダ
(21)と、該下部リーダ(21)に対して昇降可能な
上部リーダ(22)と、該上部リーダ(22)を下部リ
ーダ(21)に対して昇降させる第1の圧入引抜用アク
チュエータ(24)と、上下方向に延びるオーガスクリ
ュー(29)と、該オーガスクリュー(29)を周方向
に取り囲む圧入筒(30)と、前記のオーガスクリュー
(29)を回転させるオーガ駆動用アクチュエータ(3
1)と、前記のオーガスクリュー(29)及び圧入筒
(30)を上部リーダ(22)に対して昇降させ且つ地
中から引き抜くべき鋼矢板(1)が連結され得る第2の
圧入引抜用アクチュエータ(33)と、地中に打ち込む
べき鋼矢板(1)を圧入筒(30)に沿うよう配設した
際に鋼矢板(1)の上端部に当接し得るように前記の圧
入筒(30)に装着された矢板圧入用部材(40)とを
備えてなることを特徴とする矢板圧入引抜装置。 - 【請求項2】 一端が既設の構造物あるいは重量物に連
結可能な反力保持用アクチュエータ(45)の他端を下
部リーダ(21)に連結した請求項1に記載の矢板圧入
引抜装置。 - 【請求項3】 圧入筒(30)の断面形状を矩形に形成
した請求項1あるいは請求項2に記載の矢板圧入引抜装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30925595A JP2908738B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 矢板圧入引抜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30925595A JP2908738B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 矢板圧入引抜装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09143997A true JPH09143997A (ja) | 1997-06-03 |
JP2908738B2 JP2908738B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=17990804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30925595A Expired - Lifetime JP2908738B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 矢板圧入引抜装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2908738B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0843048A1 (en) * | 1996-11-18 | 1998-05-20 | Giken Seisakusho Co. Ltd. | Pile press-in apparatus and pile press-in method |
JP2007154552A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 柱状体引き抜き用アタッチメントと柱状体引き抜き機 |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP30925595A patent/JP2908738B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0843048A1 (en) * | 1996-11-18 | 1998-05-20 | Giken Seisakusho Co. Ltd. | Pile press-in apparatus and pile press-in method |
JP2007154552A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 柱状体引き抜き用アタッチメントと柱状体引き抜き機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2908738B2 (ja) | 1999-06-21 |
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