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JPH09132790A - ギヤ油組成物 - Google Patents

ギヤ油組成物

Info

Publication number
JPH09132790A
JPH09132790A JP7314871A JP31487195A JPH09132790A JP H09132790 A JPH09132790 A JP H09132790A JP 7314871 A JP7314871 A JP 7314871A JP 31487195 A JP31487195 A JP 31487195A JP H09132790 A JPH09132790 A JP H09132790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfur
extreme pressure
oil
gear
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7314871A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hayashi
健司 林
Toshio Kunugi
俊夫 功刀
Yukio Okano
幸夫 岡野
Kazuyoshi Mise
一好 三瀬
Ikuo Fukuhara
郁男 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by COSMO SOGO KENKYUSHO KK, Cosmo Oil Co Ltd filed Critical COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Priority to JP7314871A priority Critical patent/JPH09132790A/ja
Publication of JPH09132790A publication Critical patent/JPH09132790A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた極圧性、耐ピッチング性、シンクロ特
性、酸化安定性、耐スラッジ性及び貯蔵安定性を有し、
手動変速機と終減速機とを共通に潤滑できる兼用ギヤ油
組成物を提供する。 【解決手段】 100℃で2〜50mm2/sの動粘度
を有する基油に、(A)硫黄−リン系極圧剤2〜10質
量%、(B)アルカリ金属ホウ酸塩水和物0.05〜
0.5質量%、及び(C)アルキルジチオリン酸亜鉛
0.1〜1質量%を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギヤ油組成物に関
し、詳しくは、優れた極圧性、耐ピッチング性、シンク
ロ特性、酸化安定性、耐スラッジ性及び貯蔵安定性を有
し、手動変速機と終減速機とを共通に潤滑できる自動車
用のいわば兼用ギヤ油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ギヤは、高速、高負荷条件で使
用されるため、これに用いるギヤ油は、焼き付き防止
性、耐摩耗性に優れたものでなければならない。このた
め、従来のギヤ油は、焼き付き防止性を高めるために硫
化オレフィン、硫化油脂等に代表される硫黄系の添加剤
を、また、摩耗防止性を高めるためにリン酸エステルあ
るいはリン酸エステルのアミン塩等のリン系添加剤を添
加したギヤ油(すなわち、硫黄−リン系極圧剤(以下、
SP系極圧剤と記すこともある)を添加したギヤ油)が
用いられている。例えば、手動減速機には、マイルドな
硫黄−リン系極圧剤を含有する極圧レベルがGL−3な
いしGL−4のマルチグレードギヤ油が使用され、終減
速機には高い極圧性が要求されるため、活性の高い硫黄
−リン系極圧剤を含有する極圧レベルがGL−5以上の
ギヤ油が使用されている。従って、手動変速機、終減速
機に使用するギヤ油は、各々要求特性が異なるため、手
動変速機には手動変速機油、終減速機には終減速機油が
使用されている。近年、高速道路の発達や宅急便の全国
的拡大、高速輸送需要の急増等により、高速運転の割合
が多くなると共に、エンジンの高出力化や空力特性改善
等の面からのギヤ部の遮蔽化、燃費向上の面からのギヤ
ユニットの小型化等により、手動変速機並びに終減速機
のギヤ油温の上昇が著しくなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような背景から、
従来から用いられている硫黄−リン系極圧剤では、耐熱
性不足からの油劣化、金属腐食、スラッジ生成等の問題
を生じ、手動変速機では、シンクロメッシュ機構におけ
るシンクロナイザーリングとギヤコーン部で、摩擦係数
低下あるいは異常摩耗を生じ、同期がうまく行かず、シ
フト力の増加、強いては変速ができなくなる等のトラブ
ルを発生することがある。さらに、近年、自動車用ギヤ
油に関する市場での問題の中では、摩耗、焼き付き等に
比べて、金属の疲労、いわゆるピッチングの発生による
機械のトラブルが多く、このため、より高度な疲労防止
性(耐ピッチング性)が要求されるようになってきてい
る。一方、昨今、メンテナンスフリー化、油管理の合理
化への要望が強く、一種類のギヤ油で全て潤滑できるも
のが望まれている。本発明は、以上のような実情を考慮
し、優れた極圧性、シンクロ特性、耐ピッチング性、酸
化安定性、耐スラッジ性、貯蔵安定性を有し、手動変速
機と終減速機とを共通に潤滑できる自動車用兼用ギヤ油
組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために検討を重ねた結果、100℃で2〜5
0mm2/sの動粘度を有する基油に、(A)成分とし
て硫黄−リン系極圧剤、(B)成分としてアルカリ金属
ホウ酸塩水和物、及び(C)成分としてアルキルジチオ
リン酸亜鉛をそれぞれ特定量配合した組成物が、これら
の配合剤の相互作用により、優れた極圧性、シンクロ特
性、耐ピッチング性を示し、また、これら(A)〜
(C)成分と共に(D)成分としてアルケニルコハク酸
イミドまたはその誘導体を特定量配合すると、耐スラッ
ジ性、貯蔵安定性が良好になり、さらに、上記基油の代
わりに100℃で2〜50mm2/sの動粘度を有し、
硫黄分を1500ppm以下にまで減少させた基油を配
合することにより、耐熱性が良好になることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、100℃で2〜50
mm2/sの動粘度を有する基油に、(A)硫黄−リン
系極圧剤2〜10質量%、(B)アルカリ金属ホウ酸塩
水和物0.05〜0.5質量%、及び(C)アルキルジ
チオリン酸亜鉛0.1〜1質量%を含有してなることを
特徴とするギヤ油組成物を要旨とする。また、本発明
は、100℃で2〜50mm2/sの動粘度を有し、硫
黄分を1500ppm以下にまで減少させた基油に、
(A)硫黄−リン系極圧剤2〜10質量%、(B)アル
カリ金属ホウ酸塩水和物0.05〜0.5質量%、
(C)アルキルジチオリン酸亜鉛0.1〜1質量%、及
び(D)アルケニルコハク酸イミドまたはその誘導体
0.1〜3重量%を含有してなることを特徴とするギヤ
油組成物を要旨とする。
【0006】以上の成分からなる本発明のギヤ油組成物
は、手動変速機油として具備すべき性能、すなわち、 1)シンクロナイザーリングとギヤコーン部分で適切な
摩擦係数を有する。 2)この摩擦係数を長期に亘って維持する。 3)耐ピッチング性に優れる。 4)酸化安定性に優れる。 5)耐スラッジ性に優れる。 6)貯蔵安定性に優れる。 等の性能と、終減速機油として具備すべき性能、すなわ
ち、 1)極圧性に優れる。 2)耐ピッチング性に優れる。 3)酸化安定性に優れる。 4)耐スラッジ性に優れる。 5)貯蔵安定性に優れる。 等の性能とを有しており、手動変速機と終減速機とを共
通に潤滑できる。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】(A)成分の硫黄−リン系極圧剤は、1つ
の化合物中に硫黄とリンを含むものを使用してもよい
し、いずれか一方を含むいわゆる硫黄系極圧剤とリン系
極圧剤とを混合して使用することもできる。この硫黄系
極圧剤として、化1の一般式で表される炭化水素硫化
物、硫化テルペン、油脂と硫黄との反応生成物である硫
化油脂などを用いることができる。
【0008】
【化1】R1−Sx−(R2−Sxn−R1
【0009】化1の一般式中、R1は一価の炭化水素基
で、R2は二価の炭化水素基である。xは1以上の整数
であり、好ましくは1〜8であり、繰り返し単位中にお
いてそれぞれのxは同一または異なる数であり得る。n
は0または1以上の整数である。化1の一般式で表され
る炭化水素硫化物において、R1としては、炭素数2〜
20の直鎖または分岐の飽和あるいは不飽和脂肪族炭化
水素基(例えば、アルキル基、アルケニル基)炭素数6
〜26の芳香族炭化水素基が挙げられ、具体的には、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ドデシル
基、プロペニル基、ブテニル基、ベンジル基、フェニル
基、トリル基、ヘキシルフェニル基などが挙げられる。
【0010】R2としては、炭素数2〜20の直鎖また
は分岐の飽和あるいは不飽和脂肪族炭化水素基、炭素数
6〜26の芳香族炭化水素基が挙げられ、具体的には、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、フェニレン基
などが挙げられる。化1の一般式で表される炭化水素硫
化物の代表的なものは、硫黄オレフィン及び一般式R1
−Sx−R1(xは2以上の整数)で示されるポリサルフ
ァイド化合物である。具体的には、ジイソブチルジサル
ファイド、ジオクチルポリサルファイド、ジターシャリ
ノニルポリサルファイド、ジターシャリブチルポリサル
ファイド、ジターシャリベンジルポリサルファイド、そ
してポリイソブチレンやテルペン類等のオレフィン類を
硫黄等の硫化剤で硫化したオレフィン類などが挙げられ
る。油脂と硫黄の反応生成物である硫化油脂は、油脂と
してラード、牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油
等の動植物油脂を使用したものであり、この反応生成物
は、化学構造が単一ではなく、種々の混合物であり、化
学構造そのものは明確ではない。また、上記のリン系極
圧剤または硫黄−リン系極圧剤としては、化2の一般式
で示されるリン酸エステル、亜リン酸エステル、チオリ
ン酸エステル、ジチオリン酸エステルなどが用いられ
る。
【0011】
【化2】(R3a3-a−X3PXb
【0012】化2の一般式中、R3は一価の炭化水素基
であり、Xは酸素原子または硫黄原子である。aは1、
2または3であり、bは0または1である。R3として
は、炭素数5〜20の直鎖または分岐の飽和あるいは不
飽和脂肪族炭化水素基(例えば、アルキル基、アルケニ
ル基)、炭素数6〜26の芳香族炭化水素基、シクロア
ルキル基が挙げられる。上記化2で表されるエステル化
合物の具体例としては、例えばリン酸モノオクチル、リ
ン酸ジオクチル、リン酸トリオクチル、亜リン酸ジオク
チル、亜リン酸トリオクチル、チオリン酸ジオクチル、
チオリン酸トリオクチル、リン酸ジデシル、亜リン酸ジ
デシル、リン酸ジドデシル、リン酸トリドデシル、亜リ
ン酸ジドデシル、亜リン酸トリドデシル、チオリン酸ト
リデシル、リン酸トリヘキサデシル、亜リン酸トリヘキ
サデシル、チオリン酸トリヘキサデシル、リン酸トリオ
クタデセニル、亜リン酸トリオクタデセニル、チオリン
酸トリオクタデセニル、リン酸トリ(オクチルフェニ
ル)、リン酸トリ(オクチルシクロヘキシル)、ジチオ
リン酸トリデシルなどが挙げられる。
【0013】また、リン系極圧剤は、化2の一般式で表
される酸性リン酸エステル、酸性亜リン酸エステル、酸
性チオリン酸エステル、酸性ジチオリン酸エステルのア
ルキルアミン塩等も使用することができる。これらのア
ミン塩の具体例としては、酸性リン酸エステルとして、
ブチルアシッドホスフェート、2−エチルへキシルアシ
ッドホスフェート、オクチルアシッドホスフェート、ラ
ウリルアシッドホスフェート、オレイルアシッドホスフ
ェート、トリールアシッドホスフェートなどが挙げられ
る。これらを中和するためのアルキルアミンは、一般式
NR456(式中、R4、R5およびR6は、一価の炭化
水素基または水素原子であり、そのうち少なくとも1つ
は炭化水素基)で表され、これらの化合物の具体例は、
ジブチルアミン、オクチルアミン、ジオクチルアミン、
ラウリルアミン、ジラウリルアミン、ココナッツアミ
ン、牛脂アミンなどが挙げられる。(A)成分の硫黄−
リン系極圧剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0014】また、(B)成分としてのアルカリ金属ホ
ウ酸塩水和物は、ホウ酸リチウム水和物、ホウ酸ナトリ
ウム水和物、ホウ酸カリウム水和物、ホウ酸ルビジウム
水和物、ホウ酸セシウム水和物などが挙げられ、好まし
くは、ホウ酸カリウム水和物、ホウ酸ナトリウム水和物
であり、特に好ましくはホウ酸カリウム水和物である。
アルカリ金属ホウ酸塩水和物は、例えば、特公昭53−
9763号公報や米国特許第3929650号明細書等
に開示されている方法により製造することができる。す
なわち、ホウ素/カリウムが原子比で2.5〜4.5に
なるように、水酸化カリウムおよびホウ酸の水溶液を、
中性のアルカリ土類金属スルフォネートまたはコハク酸
イミド系無灰型分散剤を含む油溶液に加え、激しく撹拌
して油中水型エマルションを作り、それを脱水して得た
ホウ酸カリウム水和物の微粒子分散体を用いることがで
きる。
【0015】さらに、別の製法として、アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属中性スルフォネートを、アルカリ
金属水酸化物の存在下において炭酸化して、超塩基性ス
ルフォネートを得、これにホウ酸を反応させて得られる
アルカリ金属ホウ酸塩の微粒子分散体を用いることがで
きる。この場合の炭酸化反応は、コハク酸イミドのよう
な無灰型分散剤の共存下で行うこともある。(B)成分
であるアルカリ金属ホウ酸塩水和物としては、より好ま
しくは、中性カルシウムスルフォネートまたはコハク酸
イミド等の無灰型分散剤を使用して製造されるホウ酸カ
リウムまたはホウ酸ナトリウム分散体を挙げることがで
きる。これらの方法で得られるアルカリ金属ホウ酸塩水
和物は、例えば式K2O・3B23・3H2OあるいはN
2O・2H2Oで表される。(B)成分のアルカリ金属
ホウ酸塩水和物は、1種単独で用いてもよく、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。また、(C)成分として
のアルキルジチオリン酸亜鉛は、化3で表される。
【0016】
【化3】
【0017】(式中R7、R8、R9及びR10は、アルキ
ル基であり、炭素数1〜20のアルキル基が好まし
い。) 化3の一般式において、R7、R8、R9及びR10は、特
に炭素数が5以上のアルキル基が好ましく、例えばオク
チル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキ
サデシル基のようなアルキル基である。また、R7
8、R9及びR10は、第1級アルキル基が好ましい。R
7、R8、R9及びR10は、同一でもよいし、または異種
のものでもよい。(C)成分のアルキルジチオリン酸亜
鉛は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0018】また、(D)成分としてのアルケニルコハ
ク酸イミドまたはその誘導体は、特に限定されるもので
はなく、通常潤滑油の無灰型分散剤として使用できる種
々のものが使用できる。アルケニルコハク酸イミドまた
はその誘導体の具体例としては、例えばポリブテン等の
分子量300〜3000のポリオレフィンを無水マレイ
ン酸と反応させてモノアルケニルコハク酸とした後、さ
らにエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジプロ
ピレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミンのようなポリアミンを用いてイミド化
したものでモノイミド、ジイミド、トリイミド等の種々
のアルケニルコハク酸イミド類、あるいは、得られたイ
ミドに芳香族ポリカルボン酸を作用させて残りのアミノ
基を一部アミド化したもの(例えば、分子量900のポ
リブテンを無水マレイン酸と反応させた後に、テトラエ
チレンペンタミンでイミド化したもの、あるいはトリメ
リット酸を作用させたものなどが挙げられる。)、ま
た、特公昭42−8013号公報、特公昭42−801
4号公報、特開昭51−52381号公報、特開昭51
−130408号公報に記載されているようなアルケニ
ルコハク酸イミドのホウ素化合物誘導体、有機ホスホネ
ート誘導体等あるいはアルケニルコハク酸イミドをアル
デヒド、ケトン、カルボン酸、スルホン酸、アルキレン
オキシド、硫黄等と反応させたアルケニルコハク酸イミ
ドの誘導体などが挙げられる。これらのアルケニルコハ
ク酸イミドまたはその誘導体のうち好ましいものは、ポ
リブテンとして分子量600〜1000のポリブテンを
無水マレイン酸と反応させた後に、テトラエチレンペン
タミンでイミド化したアルケニルコハク酸モノイミドで
ある。なお、これらのアルケニルコハク酸イミドまたは
その誘導体は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0019】本発明のギヤ油組成物において用いられる
基油は、100℃で2〜50mm2/sの動粘度を有す
るものであり、鉱油系、合成系、又はこれらの混合系の
ものが使用できる。基油の動粘度の好ましい範囲は、1
00℃で5〜50mm2/sであり、特に好ましい範囲
は、100℃で7〜50mm2/sである。鉱油系潤滑
油の場合は、溶剤精製、水素化精製など適宜組み合わせ
て精製したものを用いれば良い。合成系潤滑油として
は、例えば炭素数3〜12のα−オレフィンの重合体で
あるα−オレフィンオリゴマー、ジオクチルセバケート
を始めとするセバケート、アゼレート、アジペートなど
の炭素数4〜12のジアルキルジエステル類、1−トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトールと炭素数3
〜12の一塩基酸から得られるエステルを始めとするポ
リオールエステル類、炭素数9〜40のアルキル基を有
するアルキルベンゼン類などが挙げられる。上記鉱油系
潤滑油及び合成系潤滑油は1種単独であるいは2種以上
を混合して使用することができる。
【0020】本発明のギヤ油組成物において、(A)〜
(D)成分を含む場合、使用する基油は、100℃で2
〜50mm2/sの動粘度を有し、硫黄分を1500p
pm以下にまで減少させた基油が好ましい。この基油の
動粘度の好ましい範囲は、100℃で5〜50mm2
sであり、特に好ましい範囲は、100℃で7〜50m
2/sである。また、この基油の硫黄分含有量の好ま
しい範囲は、1000ppm以下であり、特に好ましい
範囲は800ppm以下である。硫黄分の含有量が15
00ppmを超えると、酸化安定性が低下する傾向があ
る。100℃で2〜50mm2/sの動粘度を有し、硫
黄分を1500ppm以下にまで減少させた基油は、通
常潤滑油基油の中で、高精製基油、高粘度指数基油、低
流動点基油等と呼ばれるものである。
【0021】本発明の各成分の配合割合は、(A)成分
が2〜10質量%、好ましくは6〜9質量%、(B)成
分が0.05〜0.5質量%、好ましくは0.2〜0.
4質量%、(C)成分が0.1〜1質量%、好ましくは
0.3〜0.7質量%である。また、これら(A)〜
(C)成分に加えて、(D)成分を配合する場合は、
(D)成分が0.1〜3質量%、好ましくは0.5〜
1.5質量%である。(A)成分が上記範囲より少な過
ぎると、ギヤ性能(極圧性)が下がり、多過ぎてもこの
効果は飽和し、経済的に不利である。(B)成分が上記
範囲より少な過ぎると、酸化安定性およびシンクロ性能
が下がり、多過ぎると耐ピッチング性及び耐スラッジ性
が下がる。(C)成分が上記範囲より少な過ぎると、耐
ピッチング性、シンクロ性能が下がり、多過ぎると耐ス
ラッジ性が下がる。(D)成分が上記範囲より少な過ぎ
ると、酸化安定性、耐スラッジ性、貯蔵安定性が下が
り、多過ぎると効果が飽和し経済的に不利である。
【0022】本発明のギヤ油組成物においては、上記成
分のほかに、必要に応じて通常使用される公知の添加
剤、例えば摩擦調整剤、酸化防止剤、腐食防止剤、粘度
指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤などを配合すること
ができる。摩擦調整剤としては、脂肪酸、有機モリブデ
ン化合物などが、酸化防止剤としては、アミン系、フェ
ノール系酸化防止剤などが、腐食防止剤としては、ベン
ゾトリアゾール、アルケニルコハク酸エステルなどが、
粘度指数向上剤としては、ポリメタクリレート、オレフ
ィンコポリマーなどが、流動点降下剤としては、ポリメ
タクリレートなどが、消泡剤としては、シリコーン化合
物、エステル系消泡剤などが、それぞれ挙げられる。ま
た、これら以外にも各種の添加物を適宜配合することが
できる。
【0023】本発明のギヤ油組成物の調整方法は、基
油、上記必須成分及び必要に応じて各種添加剤を適宜混
合すればよく、その混合順序は特に限定されるものでは
なく、基油に必須成分を順次混合してもよく、必須成分
を予め混合した後基油に混合してもよい。さらに、各種
添加剤についても、予め基油に添加してもよく、必須成
分に添加してもよい。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。ただし、本発明はこれらの例によっては何ら限
定されるものではない。各実施例、各比較例のギヤ油組
成物の調製に用いた基油、必須成分、添加剤の種類及び
各評価試験は次の通りである。
【0025】1.基油 基油A:100℃で12mm2/sの動粘度を有するニ
ュートラル基油 基油B:100℃で10mm2/sの動粘度を有する合
成基油(ポリアルファオレフィン) 基油C:100℃で12mm2/sの動粘度を有し、硫
黄分700ppmの水素化精製基油 2.添加剤及びギヤ油 硫黄−リン系極圧剤:硫黄−リン系極圧剤のパッケー
ジ型添加剤(硫黄分含有量:22.9質量%、リン分含
有量:1.4質量%) ホウ酸カリウム:水酸化カリウムおよびホウ酸の水溶
液を、中性のアルカリ土類金属スルフォネートまたはコ
ハク酸イミド系無灰型分散剤を含む油溶液に加え、激し
く撹拌して油中水型エマルションを作り、それを脱水し
て得たホウ酸カリウム水和物の微粒子分散体(ホウ素分
の含有量:7.6質量%) ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP):炭素数
8、8、8、8の第1級アルキル基を持つ1級ジアルキ
ルジチオリン酸亜鉛
【0026】アルケニルコハク酸イミド:ポリブテン
として分子量700のポリブテンを無水マレイン酸と反
応させた後に、テトラエチレンペンタミンでイミド化し
たアルケニルコハク酸モノイミド その他の添加剤:粘度指数向上剤、消泡剤など全て市
販品 市販ギヤ油D:硫黄−リン系極圧剤を含む市販のトラ
ンスミッションギヤ油(GL−3 90) 市販ギヤ油E:硫黄−リン系極圧剤を含む市販のディ
ファレンシャルギヤ油(GL−5 90) 市販ギヤ油F:硫黄−リン系極圧剤を含むトランスミ
ッション・ディファレンシャル兼用ギヤ油
【0027】3.評価試験 (1)耐ピッチング性試験 耐ピッチング性の評価として四円筒試験を行った。四円
筒試験の試験条件及び疲労寿命の判定法は、以下の通り
である。 イ)試験条件 回転数:1000rpm 滑り率:30% 接触圧力:65kg/mm2 油温:80℃ ロ)疲労寿命の判定法 運転開始から5万サイクル毎に試験機を停止し、肉眼で
観察できる損傷が発生するまでのサイクル数を疲労寿命
とした。すなわち、サイクル数が長い程疲労寿命は長い
ことになる。本試験結果では、疲労寿命30万サイクル
を合格とした。
【0028】(2)シンクロ特性評価試験 まず、シンクロナイザーリングとギヤコーンを台上に設
置し、ギヤコーンの回転数をモーターにより1200r
pmに維持する。次いで、シンクロナイザーリングを4
0kgfの荷重にて押しつける。その後、シンクロナイ
ザーリングの荷重を取り除き、ギヤコーンからシンクロ
ナイザーリングを切り離す。このシンクロナイザーリン
グを押しつけと切り離しとからなるパターンを、100
00サイクル繰り返す。この繰り返しにおいて、シンク
ロナイザーリングを押しつけた時に発生するトルクを測
定し、摩擦係数を求めた。この摩擦係数を、100サイ
クルと10000サイクルとで比較し、摩擦係数の高低
で評価した。すなわち、摩擦係数が高く、かつ耐久後で
もこの高い摩擦係数が維持できるものをシンクロ特性が
優れているものとした。本試験結果では、10000サ
イクル後の摩擦係数μが0.100以上を有するものを
合格とした。
【0029】(3)極圧試験 表1に示す条件にてIAEギヤ試験を行った。なお、I
EAギヤ試験は、IP(イギリス石油協会規定)法のI
P166/68に従って行い、焼き付き限界荷重を測定
した。
【0030】
【表1】 (10ポンドの荷重で運転を開始し、5分間毎に5ポン
ドずつ荷重を増加させた。)
【0031】(4)酸化安定性試験 内燃機関用潤滑油安定度試験法(JIS K 251
4)に準拠し、135℃、96hrの条件で行った。評
価は、粘度増加、全酸価増加及びスラッジの有無により
行った。 (5)耐スラッジ性試験 潤滑油熱安定度試験法(JIS K 2540)に準拠
し、160℃、24hrの条件で行った。評価は、試験
後のスラッジの有無により行った。 (6)貯蔵安定性試験 300cc用ビーカーに、150ccの油を入れ、15
日間室温で放置(開放状態)した。評価は、油の濁り及
び沈殿の有無により行った。
【0032】実施例及び比較例 表2および3に示す各種基油及び各種添加剤を、表2お
よび3に示す割合で配合してギヤ油組成物を調製し、こ
れらのギヤ油組成物について前記性能試験を行った。ま
た、表4に示す市販のギヤ油についても、前記性能試験
を行った。これらの評価試験結果を表2〜4に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】本発明のギヤ油組成物は、優れた耐ピッ
チング性、極圧性、酸化安定性、耐スラッジ性、貯蔵安
定性を有すると共に、シンクロ特性をも向上させること
ができる。これにより、手動変速機と終減速機とを共通
に潤滑できるギヤ油を提供することができると共に、ロ
ングドレン化に寄与でき、かつ在庫管理が簡易となるこ
とによる省力化にも寄与できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:10 135:06 135:20 137:02 125:26 133:56) C10N 10:02 20:02 30:06 30:10 40:04 (72)発明者 岡野 幸夫 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 三瀬 一好 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 福原 郁男 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】100℃で2〜50mm2/sの動粘度を
    有する基油に、(A)硫黄−リン系極圧剤2〜10質量
    %、(B)アルカリ金属ホウ酸塩水和物0.05〜0.
    5質量%、及び(C)アルキルジチオリン酸亜鉛0.1
    〜1質量%を含有してなることを特徴とするギヤ油組成
    物。
  2. 【請求項2】さらに、アルケニルコハク酸イミドまたは
    その誘導体0.1〜3質量%を含有してなる請求項1記
    載のギヤ油組成物。
  3. 【請求項3】100℃で2〜50mm2/sの動粘度を
    有し、硫黄分を1500ppm以下にまで減少させた基
    油に、(A)硫黄−リン系極圧剤2〜10質量%、
    (B)アルカリ金属ホウ酸塩水和物0.05〜0.5質
    量%、(C)アルキルジチオリン酸亜鉛0.1〜1質量
    %、及び(D)アルケニルコハク酸イミドまたはその誘
    導体0.1〜3重量%を含有してなることを特徴とする
    ギヤ油組成物。
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