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JPH09126834A - センサ装置 - Google Patents

センサ装置

Info

Publication number
JPH09126834A
JPH09126834A JP28627095A JP28627095A JPH09126834A JP H09126834 A JPH09126834 A JP H09126834A JP 28627095 A JP28627095 A JP 28627095A JP 28627095 A JP28627095 A JP 28627095A JP H09126834 A JPH09126834 A JP H09126834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
circuit board
housing
sensor device
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28627095A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Taniguchi
直博 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP28627095A priority Critical patent/JPH09126834A/ja
Publication of JPH09126834A publication Critical patent/JPH09126834A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】センサ装置の小型化を図る。 【解決手段】チップ状のセンサ部1やセンサ部1の出力
を信号処理する信号処理部2などが実装された回路基板
3が合成樹脂により略函形に形成されたハウジング11
内に納装される。ハウジング11には金属部材を帯板状
に形成して成る複数の端子板20…がインサート成形に
より列設してある。これらの端子板20…の内でハウジ
ング11の一方の側面に列設された端子板20…の基端
部20aは支持台12の上に載置されている。そして、
略半円状のスルーホール3aが形成された回路基板3の
端部を上記基端部20aに傾けて交差させ、この状態で
導電性を有する接着剤4によって接合している。このよ
うに、回路基板3と端子板20…とを傾けて交差させた
ことにより、従来例に比較してハウジング11の寸法を
小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力や加速度のよ
うな物理量を検出するためのセンサ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図17は従来のセンサ装置の一例を示す
側面断面図である。このセンサ装置は装置本体に印加さ
れる加速度を検出するためのものであり、例えば半導体
加工技術を利用して形成されるダイアフラムを具備して
チップ状に形成され、印加される加速度の大きさに応じ
た信号を出力するセンサ部1、このセンサ部1の出力信
号を信号処理して検出出力(電圧出力など)を得る信号
処理部2を構成するICや抵抗、コンデンサなどの回路
素子が実装された回路基板3が合成樹脂製のハウジング
11内に納装されている。
【0003】ハウジング11は一面が開口する略函状に
形成されており、開口面に対向する底面に実装面を対向
させ且つ若干傾斜させた状態にて回路基板3の端部がハ
ウジング11内に突設された支持台12の上に載置され
ている。さらに、ハウジング11の開口面と隣合う両側
面からは帯板状に形成された端子板20…が複数本ずつ
列設され且つその先端部が外部に突出されるとともにハ
ウジング11の底面側に折曲されている。
【0004】また、ハウジング11の片方の側面側に列
設された端子板20…は、それぞれハウジング11内に
おいてその基端部20aが支持台12の上に回路基板3
に隣接させて載置されており、回路基板3の反実装面側
の端部に設けられたパターン(図示せず)と金線40を
ワイヤボンディングすることで電気的に接続されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
では、センサ部1や信号処理部2が実装された回路基板
3と各端子板20…との接続にワイヤボンディングによ
る接続方法を採っているため、回路基板3の反実装面と
端子板20…の表面とはほぼ面一とする必要があった。
すなわち、両者の傾きをせいぜい±1度、段差を1μm
程度に収めなければならず、また、ワイヤボンダのキャ
ピラリー35をハウジング11内に挿入する際に、ハウ
ジング11の側壁がキャピラリー35に当たってボンデ
ィングの邪魔にならないように支持台12と側壁との間
隔に配慮する必要があったため、ハウジング11の小型
化が容易に為し得ないという問題があった。
【0006】一方、上記従来例ではハウジング11が単
に合成樹脂のみで形成されていたために熱や外的な力
(端子板20…から伝わる歪みを含む)による変形が生
じ易いという問題、および合成樹脂製のハウジング11
では内部の回路基板3を電気的にシールドするような構
造になっていないために回路基板3に実装されたセンサ
部1や信号処理部2などが外来のノイズの影響を受け易
いという問題があった。
【0007】請求項1乃至3の発明は上記前者の問題点
の解決を目的とするものであり、小型化の図れるセンサ
装置を提供しようとするものである。また、請求項4乃
至7の発明は上記後者の問題点の解決を目的とするもの
であり、熱や外力による変形が防止されるとともに外来
のノイズの影響を受けにくいセンサ装置を提供しようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、所定の物理量を検出するセンサ
部及びこのセンサ部の出力を信号処理して外部への検出
出力を得る信号処理部を構成する回路素子が少なくとも
実装される平板状の回路基板と、この回路基板が内部に
収められるハウジングと、回路基板の端部に設けられた
1乃至複数の端子接続部に各々基端部が接合されて回路
基板上のセンサ部及び信号処理部に電気的に接続される
とともに各先端部がハウジング外に突出させられる1乃
至複数の端子板とを備えて成るセンサ装置であって、回
路基板端部が端子板の基端部と所定の角度だけ傾けて交
差させられた状態で互いに交差した端子接続部と端子板
の基端部とが導電性を有する接着剤により接合されて成
るものであり、回路基板と端子板とを交差させた分だけ
ハウジングの寸法を小さくすることができ、しかも、回
路基板と端子板とを所定の角度だけ傾けたため、回路基
板と端子板との間に生じる隙間を大きくして導電性接着
剤の接着面積を広くとることができ、回路基板の端子接
続部と端子板の基端部との接合強度を向上させることが
できる。さらに、接合に導電性接着剤を用いることで、
半田付けによる接合に比べて作業性を向上させることが
できるだけでなく、半田付けの場合のようにハウジング
が高温にさらされないために回路基板と端子板との熱膨
張率の違いによる所謂ヒートショックがなく、接合部分
にクラックなどが生じるのを防止でき、ハウジングを高
耐熱性の樹脂によって形成する必要がない。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、回路基板の端子接続部と端子板の基端部とを接合す
る接着剤が軟性を有する樹脂から成るものであり、熱ス
トレスによる接合部分のクラック発生を防止でき、安定
した特性を得ることができる。請求項3の発明は、請求
項1又は2の発明において、回路基板の端子接続部に略
半円状のスルーホールを設けて成るものであり、端子接
続部と端子板の基端部との間に上記スルーホールによっ
て適度な隙間が形成されることになるため、接着剤が接
合部分の全体に回り込みやすくなり、端子接続部の接合
面積を拡大して接合強度を向上させることができる。
【0010】請求項4の発明は、上記目的を達成するた
めに、所定の物理量を検出するセンサ部及びこのセンサ
部の出力を信号処理して外部への検出出力を得る信号処
理部を構成する回路素子が少なくとも実装される平板状
の回路基板と、この回路基板が内部に収められる合成樹
脂製のハウジングと、回路基板の端部に複数個列設され
た端子接続部に各々基端部が接合されて回路基板上のセ
ンサ部及び信号処理部に電気的に接続されるとともに各
先端部がハウジング外に突出させられる複数の端子板と
を備えて成るセンサ装置であって、端子板より幅広の平
板状に形成され複数の端子板の各基端部を一体に連結す
る端子連結板が具備され、この端子連結板がハウジング
の底面内に埋設されて成るものであり、端子連結板によ
ってハウジングの強度を向上させて熱や外力によるハウ
ジングの変形を抑制することができ、また、端子連結板
が導電性を有していることからハウジング内の回路基板
が端子連結板によってシールドされ、外来ノイズの影響
を受けにくくすることができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、少なくとも一面が開口する函状に形成されたハウジ
ングの開口部に導電性を有する部材にて略函状に形成さ
れたカバーが被嵌されて成るものであり、導電性を有す
るカバーによって回路基板がハウジングの開口面側から
もシールドされ、外来ノイズの影響をさらに受けにくく
することができる。
【0012】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、カバーと端子連結板とが電気的に接続されて成るも
のであり、ハウジング内の回路基板をより確実にシール
ドして外来ノイズの影響を非常に受けにくくすることが
できる。請求項7の発明は、請求項5又は6の発明にお
いて、端子板及びカバーが磁性体金属部材により形成さ
れて成るものであり、電気的なシールドだけでなく磁気
的なシールドも可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の第1の実施形態を示す側
面断面図である。本実施形態におけるセンサ装置は加速
度検出用のものであって、基本的な構成は従来例と共通
であるから共通する部分については同一の符号を付して
説明は省略する。なお、プリント基板から成る回路基板
3に実装されるセンサ部1は、従来例と同じく半導体加
工技術を利用したダイアフラムを具備して加速度を検出
するものであるが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、センサ部の構成あるいは検出される物理量は本発
明の要旨ではない。
【0014】図3に示すように、回路基板3は矩形板状
に形成されており、長手方向に沿った両端部の端子接続
部にあたる箇所には、略半円状のスルーホール3aが各
々4個ずつほぼ等間隔で列設してある。また、一端側の
4個のスルーホール3aの周縁近傍及び内側面にはそれ
ぞれAgPtを取着して成るランド3bが設けてある。
これらのランド3bは回路基板3に形成された配線パタ
ーンと接続してあり、図4に示すセンサ装置の内部結線
図におけるVcc端子、OUT端子、GND端子及びER
R端子にそれぞれ対応させてある。
【0015】また、図5に示すように複数の端子板20
…は薄板状の金属部材を打ち抜き加工するなどして帯板
状に形成してあり、各端子板20…の基端部20aは先
端部20bよりも幅広にしてある。そして、合成樹脂に
よって略函形のハウジング11が射出成形される際に、
図6に示すように端子板20…がインサート成形され、
その後に各端子板20…を不要な縁部分21から分断す
ることでハウジング11の両側面から各々端子板20…
の先端部20b側が突出されたハウジングブロック10
が形成してある(図1参照)。ここで、ハウジング11
の片方の側面にインサートされている4本の端子板20
1 〜204 は、それぞれ各基端部20aがハウジング1
1内部に立設された支持台12の上に所定の間隔を隔て
て載置してある。
【0016】次に、本実施形態の要旨となる回路基板3
と端子板20の基端部20aとの接合部分について説明
する。本実施形態は、図1及び図2に示すようにランド
3b及びスルーホール3aが設けられた回路基板3の端
部を端子板20の基端部20aの上に所定の角度だけ傾
けて交差させ、この状態で互いに交差したランド3bと
端子板20の基端部20aとを導電性を有する接着剤4
により接合している点に特徴がある。すなわち、回路基
板3と端子板20とをその接合部分で交差させることに
より、図1及び従来例を示す図17における寸法例の如
くハウジング11を小型化(約1.5mm)することが
可能となる。但し、単純に両者を略平行状態で交差させ
ただけでは回路基板3と端子板20との接合面積があま
り大きくとれずに接合強度が弱くなるので、本発明では
回路基板3と端子板20とを傾けて交差させることによ
り、回路基板3の実装面と端子板20の上面との間に接
着剤が回り込む隙間を形成している。このため接着剤に
よる接着面積が拡大されて接合強度の向上が図れるので
ある。さらに、回路基板3側の端子接続部にあたる箇所
に略半円状のスルーホール3aを形成することにより、
図2に示すようにスルーホール3aの周縁と端子板20
との間に適度な隙間ができ、回路基板3を端子板20に
対して傾けたことによって生じた空間に、上記隙間から
接着剤が回り込み易くしている。
【0017】また、本実施形態では回路基板3のランド
3bと端子板20の基端部20aとの接合は導電性を有
する接着剤によって行っているが、半田付けによって接
合する場合に比べて以下のような利点がある。すなわ
ち、半田付けの場合には作業を容易にするために接合部
分とハウジング11の側壁10aとの間隔をあまり詰め
ることができずに小型化には不利となるが、接着剤を用
いる場合には半田付けの場合に比較して上記間隔を詰め
ることが可能であり、また、ハウジング11を形成する
合成樹脂には半田付けを行う際の高温に耐え得るような
耐熱性が必要であるが、接着剤の場合には比較的に硬化
温度の低いもの(約150℃)を用いればハウジング1
1の形成材料に高耐熱樹脂を用いる必要がなくコストダ
ウンが図れる。さらに、半田付けの場合には回路基板3
及び端子板20の熱膨張率の違いに伴う所謂ヒートショ
ックがかかったときに半田接合面にクラックが生じてし
まうという不具合があるが、接着剤の場合にはこのよう
な不具合は生じないのである。なお、接着剤としてSi
系やウレタン系等の軟性を有する合成樹脂系の導電性接
着剤を用いることにより、上記のような熱ストレスによ
るクラックの発生をより確実に抑制することができ、セ
ンサ装置としても特性の安定化が図れる。
【0018】ところで、回路基板3が収納されたハウジ
ング11の内部にはSiゲルから成るポッティング剤5
がポッティングされたあと、図7に示すように略函形に
形成された合成樹脂製のカバー13がハウジング11の
開口面側から被嵌され、センサ装置が完成する。なお、
カバー13の長手方向の両側面にはそれぞれ一対の係止
孔13aが設けてあり、ハウジング11の長手方向両側
面に突設された各一対の係合爪14を係止孔13aの周
縁に係合させることにより、カバー13をハウジング1
1に結合するようになっている。
【0019】また、このように組み立てられたセンサ装
置は、図7(b)における矢印方向に印加される加速度
を検出することができる。すなわち、図4に示すVcc
子・GND端子間に外部から動作電源を供給することに
より、図8に示すような印加された加速度の向きと大き
さに応じた検出出力(電圧出力)をOUT端子より取り
出すことができるようになっている。
【0020】(実施形態2)本発明の第2の実施形態は
ハウジングブロック10’の構造に特徴を有するもので
あり、その他の構成については実施形態1と共通であ
る。よって、本実施形態の特徴となる部分についてのみ
説明し、実施形態1と共通する部分については図示及び
説明は省略する。
【0021】本実施形態におけるハウジングブロック1
0’においては、図10に示すように回路基板3と接合
されない方の3つの端子板205 〜207 の基端部20
aに略L形に形成された端子連結板22を設けて各基端
部20a…を一体に連結し、この端子連結板22を図9
に示すようにハウジング11’の底部にインサート成形
することで埋設してある。
【0022】端子連結板22は端子板20…を打ち抜き
加工によって形成する際に同時に形成されるのであっ
て、実施形態1の場合では取り除かれていた部分、すな
わち一端が4つの端子板201 〜204 から分断された
平板状の部分を、他端の3つの端子板205 〜207
基端部20aのところで略L形に折曲することにより形
成してある。そして、実施形態1にて説明したように、
7つの端子板20…と端子連結板22とをハウジング1
1’を射出成形する際に同時にインサート成形し、端子
連結板22をハウジング11’の開口面に対向する底部
に埋設してある。
【0023】本実施形態によれば、合成樹脂製のハウジ
ング11’の底部に端子板205 〜207 の各基端部2
0a…を一体に連結する端子連結板22を埋設したか
ら、この端子連結板22によってハウジング11’の強
度を上げることができる。そのため、外部から加わる熱
や外力によるハウジング11’の変形を生じにくくする
ことができ、ハウジング11’の変形に伴う回路基板3
への応力や歪みの伝達を抑制することができる。その結
果、回路基板3に実装された回路部品の半田付け部分に
クラックが生じたり、センサ部1の歪みによる加速度検
出の特性変化を抑制することができる。また、端子連結
板22は金属部材によって形成してあるため、ハウジン
グ11’内部の回路基板3に実装されたセンサ部1や信
号処理部2を構成する回路部品などを電気的にシールド
することも可能となり、外来ノイズの影響を受けにくく
することができ、特性の安定化が図れるのである。
【0024】(実施形態3)本発明の第3の実施形態は
ハウジング11’に被嵌されるカバー15に特徴を有す
るものであり、その他の構成については実施形態1及び
2と共通である。よって、本実施形態の特徴となる部分
についてのみ説明し、実施形態1及び2と共通する部分
については図示及び説明は省略する。
【0025】本実施形態におけるカバー15は、図11
に2点破線で示すように矩形の天板15aの四辺の対向
する各辺にそれぞれ側片15b,15cを備えた展開形
状を有するカバー15を板状の金属部材から切取り、各
側片15b,15cを同一の方向に略直角に折曲するこ
とで略函形に形成される。なお、天板15aの長手方向
に対向する側片15bには折曲が容易なように一対の切
り込み16が形成してある。また、この切り込み16に
よって分割された両端部には、カバー15をハウジング
11’に結合するための係止孔17が設けてある。さら
に、両側片15bの略中央部には、展開した状態にて天
板15aの長手方向に沿うように端子片18がそれぞれ
突設してある。このように形成されたカバー15は、図
12に示すように、ハウジングブロック10’にその開
口面側より被嵌され、ハウジング11’の係合爪14を
係止孔17の周部に係合することでカバー15とハウジ
ング11’が結合されてセンサ装置が完成する。
【0026】本実施形態によれば、ハウジング11’に
被嵌されるカバー15を金属製としたため、このカバー
15によってハウジング11’内の回路基板3に実装さ
れたセンサ部1や信号処理部2を構成する回路部品など
を電気的にシールドすることができる。しかも、本実施
形態ではハウジング11’の底部に金属製の端子連結板
22を埋設して底面側からもシールドしていることか
ら、より高いシールド効果を得ることが可能となってい
る。また、カバー15には端子片18が設けてあるので
(図13参照)、この端子片18を端子連結板22で連
結された端子板205 〜207 に電気的に接続してシー
ルド性を向上させることができ、さらに、端子板205
〜207 及び端子片18を適宜センサ装置のGND端子
とともにグランドに落とすことにより、より効果的なシ
ールドを行うことができる。なお、端子板205 〜20
7 を含めた端子連結板22と、カバー15とをそれぞれ
磁性体金属部材、例えば42アロイ及びSPCなどの鉄
系の金属部材で形成すれば、端子連結板22とカバー1
5とで電気的シールドと同時に磁気的シールドを行うこ
とができる。
【0027】ここで、本実施形態のセンサ装置の製造工
程を、図14に模式的に示した工程フロー図を参照して
簡単に説明する。なお、一部ハウジングブロック10’
の構造やカバー15の材質・形状を除いて実施形態1〜
3におけるセンサ装置の製造工程は共通である。まず、
裏面にトリミング用の厚膜抵抗を形成した平板状のアル
ミナ基板30の表面に、複数個の回路基板3に分割する
ためのVノッチ31を縦横に形成し、このVノッチ31
により区画化された各回路基板3の部分に信号処理部2
を構成するIC32やセラミックコンデンサ33などの
回路部品を実装し(同図(a)参照)、さらに、チップ
状のセンサ部1を実装して金線34をワイヤボンディン
グし、基板30のパターンにセンサ部1を接続する(同
図(b)参照)。それから、金線34を含めたセンサ部
1とパターンとの接続部分に保護用のJCR(Junctin C
oating Resin) 36を塗布する(同図(c)参照)。
【0028】次に、Vノッチ31の箇所でアルミナ基板
30を分断することで個々の回路基板3が得られ(同図
(d)参照)、この回路基板3をハウジングブロック1
0’のハウジング11’内に納装する(同図(e)参
照)。この際、ハウジング11’内に立設された支持台
12のうちで、端子板20…の基端部20aが載置され
ていない上面部分に接着剤を塗布しておき、回路基板3
を支持台12に固着させる。そして、回路基板3の周端
部に形成された略半円状のスルーホール3aから導電性
接着剤を注入して回路基板3のランド3bとハウジング
11’にインサート成形されている端子板201 〜20
4 の基端部20aとを接合する(同図(f)参照)。
【0029】それから、ハウジング11’の内部にSi
ゲルから成るポッティング剤5をポッティングし(同図
(g)参照)、端子板20…の先端部20bから縁部分
21を分断して端子板20…を底面側に折曲する(同図
(h)参照)。そして、最後に金属製のカバー15をハ
ウジング11’に開口面側から被嵌してハウジング1
1’にカバー15を結合してセンサ装置が完成する(同
図(i)(j)参照)。
【0030】(実施形態4)本発明の第4の実施形態は
ハウジング11’に被嵌されるカバー15’の構造に特
徴を有するものであり、その他の構成については実施形
態1〜3と共通である。よって、本実施形態の特徴とな
る部分についてのみ説明し、実施形態1〜3と共通する
部分については図示及び説明は省略する。
【0031】本実施形態におけるカバー15’は金属部
材によって略函形に形成されている点で実施形態3と共
通であるが、図15に示すように、端子片18の代わり
にハウジングブロック10’の端子板205 〜207
圧入される圧入溝19が設けてある点が異なる。すなわ
ち、カバー15’の天板15a’の長手方向に沿って対
向する両側片15c’の下端に矩形の圧入溝19を設
け、カバー15’をハウジングブロック10’に組み立
てる際に、図16に示すようにこれらの圧入溝19に端
子板205 〜207 を圧入している点に本実施形態の特
徴がある。なお、圧入溝19の下端部は端子板205
の圧入が容易なように僅かに拡径させてある。
【0032】本実施形態によれば、カバー15’に端子
板205 …が圧入される圧入溝19を設けたため、カバ
ー15’をハウジング11’に被嵌して結合する際に圧
入溝19に端子板205 …を圧入すれば、端子板205
…とカバー15’とを容易に電気的に接続することがで
き、カバー15’の端子片18も不要となることからコ
ストダウンが図れるものである。なお、本実施形態にお
いても、端子板205…及びカバー15’を磁性体金属
部材により形成し、電気的シールドと同時に磁気的シー
ルドを行うようにできることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、所定の物理量を検出
するセンサ部及びこのセンサ部の出力を信号処理して外
部への検出出力を得る信号処理部を構成する回路素子が
少なくとも実装される平板状の回路基板と、この回路基
板が内部に収められるハウジングと、回路基板の端部に
設けられた1乃至複数の端子接続部に各々基端部が接合
されて回路基板上のセンサ部及び信号処理部に電気的に
接続されるとともに各先端部がハウジング外に突出させ
られる1乃至複数の端子板とを備えて成るセンサ装置で
あって、回路基板端部が端子板の基端部と所定の角度だ
け傾けて交差させられた状態で互いに交差した端子接続
部と端子板の基端部とが導電性を有する接着剤により接
合されて成るので、回路基板と端子板とを交差させた分
だけハウジングの寸法を小さくすることができ、しか
も、回路基板と端子板とを所定の角度だけ傾けたため、
回路基板と端子板との間に生じる隙間を大きくして導電
性接着剤の接着面積を広くとることができ、回路基板の
端子接続部と端子板の基端部との接合強度を向上させる
ことができるという効果がある。さらに、接合に導電性
接着剤を用いることで、半田付けによる接合に比べて作
業性を向上させることができるだけでなく、半田付けの
場合のようにハウジングが高温にさらされないために回
路基板と端子板との熱膨張率の違いによる所謂ヒートシ
ョックがなく、接合部分にクラックなどが生じるのを防
止でき、また、ハウジングを高耐熱性の樹脂によって形
成する必要がなくコストダウンが図れるという効果があ
る。
【0034】請求項2の発明は、回路基板の端子接続部
と端子板の基端部とを接合する接着剤が軟性を有する樹
脂から成るので、熱ストレスによる接合部分のクラック
発生を防止でき、安定した特性を得ることができるとい
う効果がある。請求項3の発明は、回路基板の端子接続
部に略半円状のスルーホールを設けて成るので、端子接
続部と端子板の基端部との間に上記スルーホールによっ
て適度な隙間が形成されることになるため、接着剤が接
合部分の全体に回り込みやすくなり、端子接続部の接合
面積を拡大して接合強度を向上させることができるとい
う効果がある。
【0035】請求項4の発明は、所定の物理量を検出す
るセンサ部及びこのセンサ部の出力を信号処理して外部
への検出出力を得る信号処理部を構成する回路素子が少
なくとも実装される平板状の回路基板と、この回路基板
が内部に収められる合成樹脂製のハウジングと、回路基
板の端部に複数個列設された端子接続部に各々基端部が
接合されて回路基板上のセンサ部及び信号処理部に電気
的に接続されるとともに各先端部がハウジング外に突出
させられる複数の端子板とを備えて成るセンサ装置であ
って、端子板より幅広の平板状に形成され複数の端子板
の各基端部を一体に連結する端子連結板が具備され、こ
の端子連結板がハウジングの底面内に埋設されて成るの
で、端子連結板によってハウジングの強度を向上させて
熱や外力によるハウジングの変形を抑制することがで
き、また、端子連結板が導電性を有していることからハ
ウジング内の回路基板が端子連結板によってシールドさ
れ、外来ノイズの影響を受けにくくすることができ、特
性の安定化が図れるという効果がある。
【0036】請求項5の発明は、少なくとも一面が開口
する函状に形成されたハウジングの開口部に導電性を有
する部材にて略函状に形成されたカバーが被嵌されて成
るので、導電性を有するカバーによって回路基板がハウ
ジングの開口面側からもシールドされ、外来ノイズの影
響をさらに受けにくくすることができるという効果があ
る。
【0037】請求項6の発明は、カバーと端子連結板と
が電気的に接続されて成るので、ハウジング内の回路基
板をより確実にシールドして外来ノイズの影響を非常に
受けにくくすることができるという効果がある。請求項
7の発明は、端子板及びカバーが磁性体金属部材により
形成されて成るので、電気的なシールドだけでなく磁気
的なシールドも可能となり、電気的なノイズと磁気的な
ノイズの両方の影響を受けにくくすることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のカバーを外した状態の側面断面図
である。
【図2】同上の要部を示す側面断面図である。
【図3】同上における回路基板を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。
【図4】同上の内部結線図である。
【図5】同上における端子板を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図6】同上におけるハウジングブロックを示し、
(a)は平面図、(b)は側面断面図、(c)は別の側
面断面図、(d)は裏面図である。
【図7】同上を示し、(a)は一部破断した平面図、
(b)は側面図、(c)は別の側面図、(d)は同図
(a)のA−A線側面断面図である。
【図8】同上の動作を説明するための説明図である。
【図9】実施形態2におけるハウジングブロックを示
し、(a)は平面図、(b)は側面断面図、(c)は別
の側面断面図、(d)は裏面図である。
【図10】同上における端子板を示し、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図11】実施形態3におけるカバーを示し、(a)は
平面図、(b)は一部破断した側面図、(c)は一部破
断した別の側面図である。
【図12】同上を示し、(a)は一部破断した平面図、
(b)は側面図、(c)は別の側面図、(d)は同図
(a)のA−A線側面断面図である。
【図13】同上の内部結線図である。
【図14】同上の製造工程を説明するための説明図であ
る。
【図15】実施形態4を示し、(a)は一部破断した平
面図、(b)は側面図、(c)は別の側面図、(d)は
同図(a)のA−A線側面断面図である。
【図16】同上の要部を示す斜視図である。
【図17】従来例のカバーを外した状態の側面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 センサ部 2 信号処理部 3 回路基板 3a スルーホール 4 接着剤 11 ハウジング 20 端子板 20a 基端部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の物理量を検出するセンサ部及びこ
    のセンサ部の出力を信号処理して外部への検出出力を得
    る信号処理部を構成する回路素子が少なくとも実装され
    る平板状の回路基板と、この回路基板が内部に収められ
    るハウジングと、回路基板の端部に設けられた1乃至複
    数の端子接続部に各々基端部が接合されて回路基板上の
    センサ部及び信号処理部に電気的に接続されるとともに
    各先端部がハウジング外に突出させられる1乃至複数の
    端子板とを備えて成るセンサ装置であって、回路基板端
    部が端子板の基端部と所定の角度だけ傾けて交差させら
    れた状態で互いに交差した端子接続部と端子板の基端部
    とが導電性を有する接着剤により接合されて成ることを
    特徴とするセンサ装置。
  2. 【請求項2】 回路基板の端子接続部と端子板の基端部
    とを接合する接着剤が軟性を有する樹脂から成ることを
    特徴とする請求項1記載のセンサ装置。
  3. 【請求項3】 回路基板の端子接続部に略半円状のスル
    ーホールを設けて成ることを特徴とする請求項1又は2
    記載のセンサ装置。
  4. 【請求項4】 所定の物理量を検出するセンサ部及びこ
    のセンサ部の出力を信号処理して外部への検出出力を得
    る信号処理部を構成する回路素子が少なくとも実装され
    る平板状の回路基板と、この回路基板が内部に収められ
    る合成樹脂製のハウジングと、回路基板の端部に複数個
    列設された端子接続部に各々基端部が接合されて回路基
    板上のセンサ部及び信号処理部に電気的に接続されると
    ともに各先端部がハウジング外に突出させられる複数の
    端子板とを備えて成るセンサ装置であって、端子板より
    幅広の平板状に形成され複数の端子板の各基端部を一体
    に連結する端子連結板が具備され、この端子連結板がハ
    ウジングの底面内に埋設されて成ることを特徴とするセ
    ンサ装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも一面が開口する函状に形成さ
    れたハウジングの開口部に導電性を有する部材にて略函
    状に形成されたカバーが被嵌されて成ることを特徴とす
    る請求項4記載のセンサ装置。
  6. 【請求項6】 カバーと端子連結板とが電気的に接続さ
    れて成ることを特徴とする請求項5記載のセンサ装置。
  7. 【請求項7】 端子板及びカバーが磁性体金属部材によ
    り形成されて成ることを特徴とする請求項5又は6記載
    のセンサ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008118779A (ja) * 2006-11-03 2008-05-22 Denso Corp モータドライバ及びその製造方法
JP2020176528A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 三菱電機株式会社 燃料供給装置

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JP2008118779A (ja) * 2006-11-03 2008-05-22 Denso Corp モータドライバ及びその製造方法
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