JPH09107263A - 電子部品 - Google Patents
電子部品Info
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- JPH09107263A JPH09107263A JP26125695A JP26125695A JPH09107263A JP H09107263 A JPH09107263 A JP H09107263A JP 26125695 A JP26125695 A JP 26125695A JP 26125695 A JP26125695 A JP 26125695A JP H09107263 A JPH09107263 A JP H09107263A
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- Japan
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- electrode
- electronic component
- case
- extraction electrode
- hole
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は原子間結合によってケースを接合す
る電子部品のパッケージ封止性の向上を目的とするもの
である。 【解決手段】 そしてこの目的を達成するために本発明
は表裏ケース2,3の少なくとも一方にあらかじめ貫通
孔17を塞ぐようにケース内面に設けた取り出し電極1
8を内方に湾曲させることにより電子部品素子に設けた
引き出し電極14と電気的に接合させたものである。
る電子部品のパッケージ封止性の向上を目的とするもの
である。 【解決手段】 そしてこの目的を達成するために本発明
は表裏ケース2,3の少なくとも一方にあらかじめ貫通
孔17を塞ぐようにケース内面に設けた取り出し電極1
8を内方に湾曲させることにより電子部品素子に設けた
引き出し電極14と電気的に接合させたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水晶、ガラスなどの
パッケージを用いた電子部品に関するものである。
パッケージを用いた電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電子部品は、電子部品素
子と、この電子部品素子を覆うとともにその外周部で前
記電子部品素子の外周部を挟持した表裏ケースとを備
え、前記電子部品素子は前記表裏ケースによる挟持部内
方に舌片状の振動部を有し、この振動部の表裏には励振
用電極を形成していた。電子部品素子の電気的な引き出
しはケースにあけられた貫通孔に対してスパッタリング
により穴埋めを行うことによりなされていた。
子と、この電子部品素子を覆うとともにその外周部で前
記電子部品素子の外周部を挟持した表裏ケースとを備
え、前記電子部品素子は前記表裏ケースによる挟持部内
方に舌片状の振動部を有し、この振動部の表裏には励振
用電極を形成していた。電子部品素子の電気的な引き出
しはケースにあけられた貫通孔に対してスパッタリング
により穴埋めを行うことによりなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、スパ
ッタリングによって穴埋めを行っているために、ケース
に設けられた貫通孔の底面のエッジ部分では底面からの
膜の成長と貫通孔の壁面からの膜の成長の境目ができる
こととなる。この部分にピンホールができることにな
り、ピンホールがリークの経路となってパッケージの封
止がとれないという問題があった。
ッタリングによって穴埋めを行っているために、ケース
に設けられた貫通孔の底面のエッジ部分では底面からの
膜の成長と貫通孔の壁面からの膜の成長の境目ができる
こととなる。この部分にピンホールができることにな
り、ピンホールがリークの経路となってパッケージの封
止がとれないという問題があった。
【0004】本発明はパッケージの封止性を向上させた
電子部品を提供することを目的とする。
電子部品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、電子部品素子に設けた引き出し電極と表裏
ケースの少なくとも一方にあらかじめ設けた貫通孔を塞
ぐようにケース内面に設けた取り出し電極を内方に湾曲
させることにより、上記電子部品素子に設けた引き出し
電極と電気的に接合させたことにより、パッケージの封
止性を向上させることができる。
に本発明は、電子部品素子に設けた引き出し電極と表裏
ケースの少なくとも一方にあらかじめ設けた貫通孔を塞
ぐようにケース内面に設けた取り出し電極を内方に湾曲
させることにより、上記電子部品素子に設けた引き出し
電極と電気的に接合させたことにより、パッケージの封
止性を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、表裏ケース間を原子間結合または表裏ケース間に電
子部品素子を挟持して基板とケース間を原子間結合した
表裏ケース内に設けた密封空間中に電子部品素子を配置
し、前記表裏ケースの少なくとも一方にあらかじめ貫通
孔を塞ぐようにケース内面に設けた取り出し電極を内方
に湾曲させることにより上記電子部品素子に設けた引き
出し電極と電気的に接合したものであり、取り出し電極
の成膜が段差のない形状の上に行われ、封止性に優れた
緻密でピンホールのない膜を形成でき、電子部品素子を
密閉空間内に配置した後に取り出し電極を湾曲させ電子
部品素子に設けた引き出し電極と電気的に接合させるた
めケースを常に密閉された状態に保ちながら製造できる
ことになる。
は、表裏ケース間を原子間結合または表裏ケース間に電
子部品素子を挟持して基板とケース間を原子間結合した
表裏ケース内に設けた密封空間中に電子部品素子を配置
し、前記表裏ケースの少なくとも一方にあらかじめ貫通
孔を塞ぐようにケース内面に設けた取り出し電極を内方
に湾曲させることにより上記電子部品素子に設けた引き
出し電極と電気的に接合したものであり、取り出し電極
の成膜が段差のない形状の上に行われ、封止性に優れた
緻密でピンホールのない膜を形成でき、電子部品素子を
密閉空間内に配置した後に取り出し電極を湾曲させ電子
部品素子に設けた引き出し電極と電気的に接合させるた
めケースを常に密閉された状態に保ちながら製造できる
ことになる。
【0007】請求項2に記載の発明は、エッチングによ
ってケースに貫通孔を設ける場合に、この貫通孔を介し
て外圧によって取り出し電極を内側に湾曲させるもので
あり、これによって電子部品素子の引き出し電極と電気
的に接合できることになる。
ってケースに貫通孔を設ける場合に、この貫通孔を介し
て外圧によって取り出し電極を内側に湾曲させるもので
あり、これによって電子部品素子の引き出し電極と電気
的に接合できることになる。
【0008】請求項3に記載の発明は、サンドブラスト
法によってケースに貫通孔を設ける場合に砥粒噴射圧に
よって取り出し電極を内側に湾曲させるものであり、こ
れによって合理的に電子部品素子の引き出し電極と電気
的に接合できることになる。
法によってケースに貫通孔を設ける場合に砥粒噴射圧に
よって取り出し電極を内側に湾曲させるものであり、こ
れによって合理的に電子部品素子の引き出し電極と電気
的に接合できることになる。
【0009】請求項4に記載の発明は、ケースをSiO
2を主成分とする材料で構成し、エッチングやサンドブ
ラストによる貫通孔の形成を容易にしている。
2を主成分とする材料で構成し、エッチングやサンドブ
ラストによる貫通孔の形成を容易にしている。
【0010】請求項5に記載の発明は、取り出し電極を
サンドブラストによる加工レートに対してケースより小
さい材料で構成し、湾曲を容易にしたものである。
サンドブラストによる加工レートに対してケースより小
さい材料で構成し、湾曲を容易にしたものである。
【0011】請求項6に記載の発明は、取り出し電極が
少なくともケースに対して十分な密着性を得る層と容易
に変形し易くせん断力が大きい層によって構成され、湾
曲性と気密性の両方を向上させたものである。
少なくともケースに対して十分な密着性を得る層と容易
に変形し易くせん断力が大きい層によって構成され、湾
曲性と気密性の両方を向上させたものである。
【0012】以下、本発明の実施の形態を図面を用いて
説明する。図1において1は電子部品素子としての振動
板で、板厚100μmの水晶板で構成されている。振動
板1の表、裏には、板厚400μmの水晶板よりなる表
裏ケース2,3が水晶の相転移点より低い温度で加熱、
加圧した状態で水晶どうしが直接接合により接合されて
いる。前記振動板1は図2及び図3に示すように、その
内方にU字状の切り溝6が形成され、これにより舌片状
の振動部7が形成されている。
説明する。図1において1は電子部品素子としての振動
板で、板厚100μmの水晶板で構成されている。振動
板1の表、裏には、板厚400μmの水晶板よりなる表
裏ケース2,3が水晶の相転移点より低い温度で加熱、
加圧した状態で水晶どうしが直接接合により接合されて
いる。前記振動板1は図2及び図3に示すように、その
内方にU字状の切り溝6が形成され、これにより舌片状
の振動部7が形成されている。
【0013】この振動部7の表、裏面には、励振用電極
8,9が形成され各々振動部7の根元部10部分を介し
てそのリード電極11,12が引き出されている。この
内リード電極11の端部は、図2から図5に示すごとく
振動板1をスルーホール13により貫通し、その後図3
に示すごとく振動部7の側方を通って根元部10の反対
側に延長されて引き出し電極14を形成している。また
リード電極12は、根元部10側において引き出し電極
15を形成している。そしてこれらの引き出し電極1
4,15に対応する裏ケース3に形成された電極引き出
し部としての貫通孔16,17上に設けられた取り出し
電極18が引き出し電極14,15と接触することによ
り各々外部電極4,5に接続されている。
8,9が形成され各々振動部7の根元部10部分を介し
てそのリード電極11,12が引き出されている。この
内リード電極11の端部は、図2から図5に示すごとく
振動板1をスルーホール13により貫通し、その後図3
に示すごとく振動部7の側方を通って根元部10の反対
側に延長されて引き出し電極14を形成している。また
リード電極12は、根元部10側において引き出し電極
15を形成している。そしてこれらの引き出し電極1
4,15に対応する裏ケース3に形成された電極引き出
し部としての貫通孔16,17上に設けられた取り出し
電極18が引き出し電極14,15と接触することによ
り各々外部電極4,5に接続されている。
【0014】尚、表裏ケース2,3はその外周部で振動
板1の表、裏面の外周部を挟持し、また水晶どうしの直
接接合により接合されているものであるが、それは振動
板1の切り溝6の外周部において接合されているのであ
って、リード電極11が振動部7の側方を通過している
部分については、その外方において裏ケース3と接合さ
れている。
板1の表、裏面の外周部を挟持し、また水晶どうしの直
接接合により接合されているものであるが、それは振動
板1の切り溝6の外周部において接合されているのであ
って、リード電極11が振動部7の側方を通過している
部分については、その外方において裏ケース3と接合さ
れている。
【0015】そして、このように振動板1の裏面側にお
いて、振動部7の側方にリード電極11を形成するため
に、図5,図6から明らかなように振動板1は、表裏ケ
ース2,3との挟持部分だけを板厚を厚くし、振動部7
及びリード電極11,12を形成する部分などはエッチ
ングによってその板厚を薄くしている。
いて、振動部7の側方にリード電極11を形成するため
に、図5,図6から明らかなように振動板1は、表裏ケ
ース2,3との挟持部分だけを板厚を厚くし、振動部7
及びリード電極11,12を形成する部分などはエッチ
ングによってその板厚を薄くしている。
【0016】図4はこのエッチング工程後の振動板1を
明確に表しており、枠線19に対応する裏面部分がエッ
チングによりその板厚が薄くなっているのである。ま
た、この枠線19の外周部分が表裏ケース2,3によっ
て挟持接合されている部分であり、この図4からも明ら
かなように振動板1の長手方向側の挟持幅20は、短方
向の挟持幅21よりも広くしている。
明確に表しており、枠線19に対応する裏面部分がエッ
チングによりその板厚が薄くなっているのである。ま
た、この枠線19の外周部分が表裏ケース2,3によっ
て挟持接合されている部分であり、この図4からも明ら
かなように振動板1の長手方向側の挟持幅20は、短方
向の挟持幅21よりも広くしている。
【0017】また図3のごとくリード電極11を振動部
7の側方に設けたので、当然のこととして振動部7は振
動板1の中心部より一方側へずれている。
7の側方に設けたので、当然のこととして振動部7は振
動板1の中心部より一方側へずれている。
【0018】尚、根元部10における切り溝6の切り込
みは図4のごとく半円形状になっており、これにより過
大な衝撃が加わった際にもクラックが生じにくくなるの
である。
みは図4のごとく半円形状になっており、これにより過
大な衝撃が加わった際にもクラックが生じにくくなるの
である。
【0019】図7(a)〜(c)に示すごとく、単板状
態の裏ケース3にはあらかじめ取り出し電極18が形成
されており、その後に取り出し電極18と裏ケース3が
重なっている部分にあたる裏ケース3の一部を除去する
ことによって貫通孔16,17を設け、裏ケース3が形
成されている。取り出し電極18はパッケージの封止膜
となるために、裏ケース3への密着性と取り出し電極1
8自身の緻密性が要求される。裏ケース3が水晶の場
合、取り出し電極18を積層構造とし、Ti、Cr、N
iなどの材料を用いた密着層と、Cu、Au、Alなど
を用いた封止層をスパッタリングによって成膜すること
によって密着性と緻密性を得ることが可能となる。裏ケ
ース3の一部分を除去するには取り出し電極18が侵さ
れない薬品を用いて裏ケース3のみをエッチングする。
態の裏ケース3にはあらかじめ取り出し電極18が形成
されており、その後に取り出し電極18と裏ケース3が
重なっている部分にあたる裏ケース3の一部を除去する
ことによって貫通孔16,17を設け、裏ケース3が形
成されている。取り出し電極18はパッケージの封止膜
となるために、裏ケース3への密着性と取り出し電極1
8自身の緻密性が要求される。裏ケース3が水晶の場
合、取り出し電極18を積層構造とし、Ti、Cr、N
iなどの材料を用いた密着層と、Cu、Au、Alなど
を用いた封止層をスパッタリングによって成膜すること
によって密着性と緻密性を得ることが可能となる。裏ケ
ース3の一部分を除去するには取り出し電極18が侵さ
れない薬品を用いて裏ケース3のみをエッチングする。
【0020】取り出し電極18は振動板1のエッチング
厚みから励振用電極9の厚みを引いた裏ケース3と励振
用電極9のギャップ厚みよりも略1000Å薄くなるよ
う形成されており、裏ケース3と振動板1を直接接合に
よって接合した後には取り出し電極18と励振用電極9
の間には略1000Å程の隙間があくこととなる。表裏
ケース2,3と振動板1を直接接合によって接合したの
ち、取り出し電極18を貫通孔16,17の側よりたわ
ませることによって、励振用電極9に接続された引き出
し電極14,15と取り出し電極18が接続されること
になるのである。
厚みから励振用電極9の厚みを引いた裏ケース3と励振
用電極9のギャップ厚みよりも略1000Å薄くなるよ
う形成されており、裏ケース3と振動板1を直接接合に
よって接合した後には取り出し電極18と励振用電極9
の間には略1000Å程の隙間があくこととなる。表裏
ケース2,3と振動板1を直接接合によって接合したの
ち、取り出し電極18を貫通孔16,17の側よりたわ
ませることによって、励振用電極9に接続された引き出
し電極14,15と取り出し電極18が接続されること
になるのである。
【0021】このとき塑性変形による取り出し電極18
のクラックが発生するのを防止するために、取り出し電
極18の封止層は柔らかく、延性に富んだ材料を選んで
おく必要がある。また塑性変形に耐えうる厚みとして最
低1μmは必要である。外部電極4,5は高温はんだ、
共晶はんだなどが用いられるが、このときの熱プロセス
によっても取り出し電極18をたわませることができ
る。ただし、水晶とはんだは濡れ性が悪いためにあらか
じめ濡れ性のよいメタライズ層、たとえば、Au/T
i、Au/Cu/Ti、Au/Cr、Au/Cu/Cr
などを形成する必要がある。またこれらの材料をディス
ペンサーによってディップしディップの際に加圧するこ
とによって取り出し電極18の十分なたわみを得ること
ができる。
のクラックが発生するのを防止するために、取り出し電
極18の封止層は柔らかく、延性に富んだ材料を選んで
おく必要がある。また塑性変形に耐えうる厚みとして最
低1μmは必要である。外部電極4,5は高温はんだ、
共晶はんだなどが用いられるが、このときの熱プロセス
によっても取り出し電極18をたわませることができ
る。ただし、水晶とはんだは濡れ性が悪いためにあらか
じめ濡れ性のよいメタライズ層、たとえば、Au/T
i、Au/Cu/Ti、Au/Cr、Au/Cu/Cr
などを形成する必要がある。またこれらの材料をディス
ペンサーによってディップしディップの際に加圧するこ
とによって取り出し電極18の十分なたわみを得ること
ができる。
【0022】また、図8(a)〜(c)に示すように、
単板状態の裏ケース3にあらかじめ前述した条件で取り
出し電極18を設け、振動板1と直接接合によって接合
する。そして、裏ケース3の取り出し電極18が設けら
れていない側から裏ケース3に設けられる穴が取り出し
電極18より小さくなるようにサンドブラストによって
加工を行うと、取り出し電極18の材料のサンドブラス
ト加工レートが裏ケース3のサンドブラスト加工レート
より十分遅くなるように選べば、裏ケース3の一部のみ
を除去することができる。裏ケース3が水晶の場合、水
晶は非常に硬くサンドブラストによる加工レートが非常
に早く、取り出し電極18に金属を選ぶと金属は水晶に
比べ柔らかくサンドブラストによる加工レートが遅いた
め容易に十分な加工レートの比が得られる。
単板状態の裏ケース3にあらかじめ前述した条件で取り
出し電極18を設け、振動板1と直接接合によって接合
する。そして、裏ケース3の取り出し電極18が設けら
れていない側から裏ケース3に設けられる穴が取り出し
電極18より小さくなるようにサンドブラストによって
加工を行うと、取り出し電極18の材料のサンドブラス
ト加工レートが裏ケース3のサンドブラスト加工レート
より十分遅くなるように選べば、裏ケース3の一部のみ
を除去することができる。裏ケース3が水晶の場合、水
晶は非常に硬くサンドブラストによる加工レートが非常
に早く、取り出し電極18に金属を選ぶと金属は水晶に
比べ柔らかくサンドブラストによる加工レートが遅いた
め容易に十分な加工レートの比が得られる。
【0023】このようにしてサンドブラスト加工を用い
て裏ケース3に加工を施すと、裏ケース3部がサンドブ
ラストによって貫通した後にサンドブラストによって取
り出し電極18にも噴射圧がかかることとなり取り出し
電極18の十分なたわみを得ることができる。また、サ
ンドブラストによって取り出し電極18に噴射圧をかけ
ることで取り出し電極18の粒径を小さくし、膜質をさ
らに緻密化させることによって封止性に優れた膜が得ら
れることになる。サンドブラスト加工の際、通常レート
の速い#600の砥粒で加工を行うが、取り出し電極1
8のサンドブラストによる加工の制御が困難である。そ
こで、#1500の砥粒を用いると加工レートが遅くな
り裏ケース3の一部のみ除去するという制御が容易にな
るのである。
て裏ケース3に加工を施すと、裏ケース3部がサンドブ
ラストによって貫通した後にサンドブラストによって取
り出し電極18にも噴射圧がかかることとなり取り出し
電極18の十分なたわみを得ることができる。また、サ
ンドブラストによって取り出し電極18に噴射圧をかけ
ることで取り出し電極18の粒径を小さくし、膜質をさ
らに緻密化させることによって封止性に優れた膜が得ら
れることになる。サンドブラスト加工の際、通常レート
の速い#600の砥粒で加工を行うが、取り出し電極1
8のサンドブラストによる加工の制御が困難である。そ
こで、#1500の砥粒を用いると加工レートが遅くな
り裏ケース3の一部のみ除去するという制御が容易にな
るのである。
【0024】また、取り出し電極18と引き出し電極1
4,15の材料を選び高温で接触させた際に合金化する
と、より信頼性の高い接続を得ることとなる。このよう
にして、裏ケース3の貫通孔16,17を後で穴埋めす
るのではなく、あらかじめ封止性のある取り出し電極1
8を裏ケース3に設け、それをたわませることによって
パッケージ内の電極を外部に取り出すと、裏ケース3に
穴を貫通させずに外部に電極を取り出すことが可能とな
り、非常に封止性に優れたパッケージを作ることができ
る。この構成を用いれば、直接接合による接合時の雰囲
気を真空にすることによって、パッケージの真空封止が
可能となり、高信頼性を保証することのできる電子部品
が実現できることになる。
4,15の材料を選び高温で接触させた際に合金化する
と、より信頼性の高い接続を得ることとなる。このよう
にして、裏ケース3の貫通孔16,17を後で穴埋めす
るのではなく、あらかじめ封止性のある取り出し電極1
8を裏ケース3に設け、それをたわませることによって
パッケージ内の電極を外部に取り出すと、裏ケース3に
穴を貫通させずに外部に電極を取り出すことが可能とな
り、非常に封止性に優れたパッケージを作ることができ
る。この構成を用いれば、直接接合による接合時の雰囲
気を真空にすることによって、パッケージの真空封止が
可能となり、高信頼性を保証することのできる電子部品
が実現できることになる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、電子部品素子に
設けた引き出し電極と表裏ケースの少なくとも一方にあ
らかじめ設けた貫通孔を塞ぐようにケース内面に設けた
取り出し電極を内方に湾曲させて、電子部品素子に設け
た引き出し電極と電気的に接合させたため、あらかじめ
取り出し電極をケースの内面に設けるため、取り出し電
極の成膜が段差のない形状の上に行われ、封止性に優れ
た緻密でピンホールのない膜を形成することとなり、パ
ッケージの封止性を向上させることが可能となる。
設けた引き出し電極と表裏ケースの少なくとも一方にあ
らかじめ設けた貫通孔を塞ぐようにケース内面に設けた
取り出し電極を内方に湾曲させて、電子部品素子に設け
た引き出し電極と電気的に接合させたため、あらかじめ
取り出し電極をケースの内面に設けるため、取り出し電
極の成膜が段差のない形状の上に行われ、封止性に優れ
た緻密でピンホールのない膜を形成することとなり、パ
ッケージの封止性を向上させることが可能となる。
【図1】本発明の電子部品の実施の形態の斜視図
【図2】その分解斜視図
【図3】その分解斜視図
【図4】振動板の上面図
【図5】図4の振動板にカバーを接合した振動板のA−
A断面図
A断面図
【図6】図4の振動板にカバーを接合した振動板のB−
B断面図
B断面図
【図7】電極取り出し部分の製造工法の断面図
【図8】電極取り出し部分の製造工法の断面図
1 振動板 2 表ケース 3 裏ケース 4 外部電極 5 外部電極 6 切り溝 7 振動部 8 励振用電極 9 励振用電極 10 根元部 11 リード電極 12 リード電極 13 スルーホール 14 引き出し電極 15 引き出し電極 16 貫通孔 17 貫通孔 18 取り出し電極
Claims (6)
- 【請求項1】 表裏ケース間を原子間結合または表裏ケ
ース間に電子部品素子を挟持して基板とケース間を原子
間結合した表裏ケース内に設けた密封空間中に電子部品
素子を配置し、前記表裏ケースの少なくとも一方にあら
かじめ貫通孔を塞ぐようにケース内面に設けた取り出し
電極を内方に湾曲させることにより上記電子部品素子に
設けた引き出し電極と電気的に接合した電子部品。 - 【請求項2】 エッチングによってケースに貫通孔を形
成し、この貫通孔を介して外圧によって取り出し電極を
内側に湾曲させた請求項1記載の電子部品。 - 【請求項3】 サンドブラスト法による貫通孔の形成時
の砥粒噴射圧により導電体を内側に湾曲させた請求項1
記載の電子部品。 - 【請求項4】 ケースをSiO2を主成分とする材料で
構成した請求項1記載の電子部品。 - 【請求項5】 取り出し電極をサンドブラストによる加
工レートに対してケースより小さい材料で構成した請求
項3記載の電子部品。 - 【請求項6】 取り出し電極が少なくともケースに対し
て十分な密着性を得る層と容易に変形し易くせん断力が
大きい層によって構成された請求項1記載の電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26125695A JPH09107263A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26125695A JPH09107263A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09107263A true JPH09107263A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17359308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26125695A Pending JPH09107263A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09107263A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004105237A1 (ja) * | 2003-05-26 | 2004-12-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 圧電電子部品、およびその製造方法、通信機 |
JP2010004455A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 圧電デバイスとその製造方法 |
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1995
- 1995-10-09 JP JP26125695A patent/JPH09107263A/ja active Pending
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