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JPH0897441A - 炭化けい素ショットキーダイオードの製造方法 - Google Patents

炭化けい素ショットキーダイオードの製造方法

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Publication number
JPH0897441A
JPH0897441A JP6228560A JP22856094A JPH0897441A JP H0897441 A JPH0897441 A JP H0897441A JP 6228560 A JP6228560 A JP 6228560A JP 22856094 A JP22856094 A JP 22856094A JP H0897441 A JPH0897441 A JP H0897441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
silicon carbide
electrode
schottky diode
junction
Prior art date
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Pending
Application number
JP6228560A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Ueno
勝典 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
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    • H01L29/47
    • H01L29/6606
    • H01L29/872

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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高温に耐え得る半導体材料よりなるSiCを用
いた高耐圧化の可能なショットキーダイオードのショッ
トキー電極が、高温でSiCと反応せず、また密着性が
良好で剥離が起きないようにする。 【構成】n形SiCの上にAl−Ti合金により、ある
いはAl膜とTi膜を交互に積層してショットキー電極
を形成し、高温で熱処理する。そして、ショットキー接
合の周りにp形SiC層を形成してpn接合を設けるこ
とにより、ショットキー接合周縁における電界集中を防
ぎ、高耐圧特性を安定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体材料として炭化
けい素 (以下SiCと記す) を用いた高耐圧で高速スイ
ッチングを行うSiCショットキーダイオードの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】SiCは、その最大電界強度が大きいこ
とから、大電力、高耐圧を制御する電力用半導体デバイ
スへの応用が期待されている。ショットキーダイオード
は、p−n接合ダイオードと異なり、少数キャリアを使
用しないことから高速スイッチングができる。しかし、
半導体材料としてシリコンを用いると、逆方向バイアス
時のもれ電流が大きいことや、順方向特性が悪いことか
ら、100V以上の高耐圧には使用できない。SiCで
は、これらの問題が解決されるとして、ショットキーダ
イオードの試作が行われている。従来のSiCショット
キーダイオードにおいては、ショットキー電極として、
T. Kimoto, et al.IEEEElect.
Dev.Lett.Vol. 14 (1993) p548
ではAuを、M. Bhatnagar, et al. I
EEE Elect. DeV. Lett. Vol. 13
(1992) p501にはPtを用い、高耐圧で素子抵
抗の小さい良好な特性が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの報告による
と、AuやPtのショットキー電極を室温ないし300
℃の低温で形成しており、その後それ以上の熱処理を行
わないまま、特性が評価されている。その理由は、別に
D. E. Ioannou, et al. IEEETra
ns. Elect. Dev. Vol. ED−34 (19
87) p1694に報告されているように、高温の熱処
理を行うことでAuやPtがSiCと反応し、ショット
キー特性、特にリーク電流が増加するためである。この
ため、SiC自体が高温でも耐えられる材料でありなが
ら、AuやPtを用いたショットキーダイオードは高温
に使用できないことになる。そのほか、AuやPtの電
極は密着性が悪く、洗浄工程などで剥離が発生するなど
の問題点があげられる。従って、大面積の電極を形成す
ることは困難であった。
【0004】本発明の目的は、上述の問題を解決し、高
温でも使用することができ、大面積化、あるいは量産化
も可能なSiCショットキーダイオードの製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明のSiCショットキーダイオードの製造方
法は、n形SiC半導体素体表面上にAlおよびTiよ
りなる電極層を被着したのち、これを600〜1200
℃の温度範囲で熱処理してショットキー電極を形成する
ものとする。半導体素体上に被着するAlおよびTiよ
りなる電極層をAl−Ti合金より形成することも、A
l膜とTi膜とを交互に積層して形成することも良い方
法である。n形SiC素体表面上にp形SiC層を積層
し、上記のショットキー電極をそのp形SiC層の開口
部でn形SiC素体の露出面に接触させると共に、その
周囲でp形SiC層表面に被着させることが有効であ
る。そして、n形SiC素体にオーム性接触する電極を
Niにより形成することが良い。
【0006】
【作用】AlおよびTiの金属膜を6H−SiC基体上
に形成し、400ないし600℃で熱処理してそのショ
ットキーバリア高さを測定したことは、J. R. Wal
drop, et al. Appl. Phys. Let
t. Vol62 (1993) p2685に報告されてい
る。しかし、ショットキーダイオードとしての耐圧につ
いては報告されていない。AlおよびTiよりなる電極
層を被着したのち、600℃以上で熱処理してショット
キー電極を形成したショットキーダイオードでは、高温
で熱処理されているため、電極がSiCと合金化層を形
成して、大面積電極とした場合も基板と良好に密着する
とともに、高温の使用でも耐える接合となる。しかし、
ショットキー接合に逆電圧を印加してアバランシェ電流
が流れるとき、接合の周縁部に電界が集中するため、そ
の部分で放電が集中する。n形SiC素体とのショット
キー接合の周縁部をp形領域で囲めば、AlおよびTi
よりなるショットキー電極はこのp形領域とオーム性接
触し、ショットキー接合の周囲に平面接合に近いpn接
合がつながるため、電界集中が大幅に緩和される。
【0007】
【実施例】以下、図を引用して本発明の実施例について
述べる。図1 (a) 〜 (c) は本発明の一実施例のSi
Cショットキーダイオードの製造工程を示す。先ず、高
不純物濃度で抵抗率0.02Ωcm以下の低抵抗SiC単
結晶基板を用意し、その上に低不純物濃度のn- 層1を
エピタキシャル成長で形成、その表面を保護するための
絶縁膜として熱酸化膜3を成膜する〔図1 (a) 〕。こ
の熱酸化膜3に開口部31を明け〔図1 (b) 〕、次い
でAl50%、Ti50%のAl−Ti合金よりなるシ
ョットキー電極層4を全面に形成したのちエッチングに
よりパターニングする。このショットキー電極層4は、
AlとTiの別個のソースを用いるか、Al−Ti合金
のソースを用いてのスパッタあるいは蒸着により形成す
る。しかし、厚さの比が比重と逆の比の4.5:2.7のA
l膜とTi膜を交互にスパッタあるいは蒸着により成膜
して積層してもよい。パターニング・エッチングは、プ
ラズマエッチングなどのドライエッチング、あるいはり
ん硝酸およびふっ酸などによりウェットエッチングで行
う。次に、裏面側のn+ 層2の表面にn形SiCと良好
なオーム性接触できる金属電極層5の一例であるNi層
を成膜する〔図1 (c) 〕。このあと、600〜120
0℃の温度範囲で熱処理を行うと、表面側のn- 層1の
上にショットキー接合、裏面のn+ 層2の上にオーム性
接合が形成される。このようにして形成したショットキ
ーダイオードの一例として、n- 層1の不純物濃度が4
×1017cm-3耐圧250Vが得られた。この値は最大
電界強度2×106 V/cmに対応し良好な値である。
また、リーク電流も100Vで10-5A/cm2 以下で
あり、実用可能な値である。
【0008】図2は本発明の別の実施例のショットキー
ダイオードの断面構造を示し、図1と共通部分には同一
の符号が付されている。このダイオードは、ショットキ
ー接合の周縁部での電界集中を防止するために、n-
1の表面とAl/Ti電極層4との間のショットキー接
合の周りに、n- 層とのpn接合を有するp領域6が形
成されている。n形SiC上のショットキー電極である
Al−Ti合金もしくはAl/Ti積層膜は、p形Si
Cに対しオーム性接触をするため、ショットキー接合と
pn接合は並列接続になり、両接合の連続したほぼ平面
的な接合を形成する。このため、ショットキー電極4の
周縁部での電界集中は大幅に緩和できる。
【0009】図3 (a) 〜 (d) は図2のショットキー
ダイオードの製造工程を示す。この場合は、n+ SiC
基板2の上にn- 層1をエピタキシャル成長させたの
ち、不純物濃度1017/cm3 程度で厚さ約1μmのp
形SiC層60を積層する〔図3 (a) 〕。このp層6
0を、その上にレジストパターン7を形成し〔図3
(b) 〕、ドライエッチングあるいは選択的酸化などの
方法で部分的に除去してp形SiC領域6を形成し、そ
の間にn- 層1を露出させる〔図3 (c) 〕。以下、図
1 (c) に示す工程と同様にショットキー電極層4およ
びオーム性電極層5を形成し、600〜1200℃のア
ニールを行う。以上により、より安定して高耐圧を示す
ショットキーダイオードが得られた〔図3 (d) 〕。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、Al/Tiよりなるシ
ョットキー電極層を設けて高温で熱処理することによ
り、SiCを半導体材料として用いて高温で使用できる
ショットキーダイオードで、また大面積の大容量ショッ
トキーダイオードも製造可能になった。また、これらの
素子の量産化も容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のSiCショットキーダイオ
ードの製造工程を (a) ないし(c) の順に示す断面図
【図2】本発明の別の実施例のSiCショットキーダイ
オードの断面図
【図3】図2に示したSiCショットキーダイオードの
製造工程を (a) ないし (d)の順に示す断面図
【符号の説明】
1 n- SiC層 2 n+ SiC基板 4 ショットキー電極層 5 オーム性電極層 6 pSiC領域 60 pSiC層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n形炭化けい素半導体素体表面にアルミニ
    ウムおよびチタンよりなる電極層を被着したのち、これ
    を600〜1200℃の温度範囲で熱処理してショット
    キー電極を形成することを特徴とする炭化けい素ショッ
    トキーダイオードの製造方法。
  2. 【請求項2】半導体素体上に被着するアルミニウムおよ
    びチタンよりなる電極層をアルミニウム・チタン合金よ
    り形成する請求項1記載の炭化けい素ショットキーダイ
    オードの製造方法。
  3. 【請求項3】半導体素体上に被着するアルミニウムおよ
    びチタンよりなる電極層をアルミニウム膜とチタン膜と
    を交互に積層して形成する請求項1記載の炭化けい素シ
    ョットキーダイオードの製造方法。
  4. 【請求項4】n形炭化けい素素体表面上にp形炭化けい
    素層を積層し、ショットキー電極をそのp形炭化けい素
    層の開口部でn形炭化けい素素体の露出面に接触させる
    と共に、その周囲でp形炭化けい素層表面に被着させる
    請求項1ないし3のいずれかに記載の炭化けい素ショッ
    トキーダイオードの製造方法。
  5. 【請求項5】n形炭化けい素素体にオーム性接触する電
    極をニッケルにより形成する請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の炭化けい素ショットキーダイオードの製造方
    法。
JP6228560A 1994-09-26 1994-09-26 炭化けい素ショットキーダイオードの製造方法 Pending JPH0897441A (ja)

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