JPH0890599A - 発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法Info
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- JPH0890599A JPH0890599A JP6224836A JP22483694A JPH0890599A JP H0890599 A JPH0890599 A JP H0890599A JP 6224836 A JP6224836 A JP 6224836A JP 22483694 A JP22483694 A JP 22483694A JP H0890599 A JPH0890599 A JP H0890599A
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- thermoplastic resin
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/58—Moulds
- B29C44/586—Moulds with a cavity increasing in size during foaming
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】変形がなく外観に優れた低比重且つ高剛性の熱
可塑性樹脂成形体の製造方法を提供する。 【構成】金型1を閉型して縮小状態としたキャビティ内
に、熱可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡性樹脂組成物を
発泡剤の発泡温度以上の温度に加熱して充填する工程、
スライドコア15の先端を雄型11の凸部111に当接
させた状態にて雄型11と雌型12とを相離反する方向
に摺動させることによりキャビティ17の容積を拡大さ
せつつ発泡性樹脂組成物を発泡させる工程、スライドコ
ア17を後退させるともに開型して成形体を取り出す工
程を包含する。
可塑性樹脂成形体の製造方法を提供する。 【構成】金型1を閉型して縮小状態としたキャビティ内
に、熱可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡性樹脂組成物を
発泡剤の発泡温度以上の温度に加熱して充填する工程、
スライドコア15の先端を雄型11の凸部111に当接
させた状態にて雄型11と雌型12とを相離反する方向
に摺動させることによりキャビティ17の容積を拡大さ
せつつ発泡性樹脂組成物を発泡させる工程、スライドコ
ア17を後退させるともに開型して成形体を取り出す工
程を包含する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低比重且つ高剛性の発
泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法に関するものである。
泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表面スキン層を有する発泡体、いわゆる
ストラクチャルフォームは、軽量で且つ高剛性であるた
め、家具、建材、家電製品、事務用品、自動車部品等の
用途に用いられている。これらのストラクチャルフォー
ムを製造する方法としては、例えば、工業材料第29巻
第3号1981年P.60─64(松本健次郎)に記載
の如く、金型内空間に、発泡ガスが混合された発泡性熱
可塑性樹脂を充填した後、金型内空間容積を拡大して発
泡させる方法が知られている。
ストラクチャルフォームは、軽量で且つ高剛性であるた
め、家具、建材、家電製品、事務用品、自動車部品等の
用途に用いられている。これらのストラクチャルフォー
ムを製造する方法としては、例えば、工業材料第29巻
第3号1981年P.60─64(松本健次郎)に記載
の如く、金型内空間に、発泡ガスが混合された発泡性熱
可塑性樹脂を充填した後、金型内空間容積を拡大して発
泡させる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この成
形方法を用いてストラクチャルフォームを成形すると、
金型接触面付近が発泡しないため、低発泡倍率の成形体
しか得られず、高発泡倍率の成形体を得ようとすると、
変形を生ずるという欠点があった。これは、金型を型閉
めした状態で、溶融した発泡性熱可塑性樹脂を充填した
ときに金型接触面で冷却固化されて形成されるスキン層
が、型開して金型内空間容積を拡大しても発泡せず、成
形体内部だけが発泡するためである。本発明は上記の如
き従来の問題点を解消し、変形がなく外観に優れた低比
重且つ高剛性の熱可塑性樹脂成形体の製造方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
形方法を用いてストラクチャルフォームを成形すると、
金型接触面付近が発泡しないため、低発泡倍率の成形体
しか得られず、高発泡倍率の成形体を得ようとすると、
変形を生ずるという欠点があった。これは、金型を型閉
めした状態で、溶融した発泡性熱可塑性樹脂を充填した
ときに金型接触面で冷却固化されて形成されるスキン層
が、型開して金型内空間容積を拡大しても発泡せず、成
形体内部だけが発泡するためである。本発明は上記の如
き従来の問題点を解消し、変形がなく外観に優れた低比
重且つ高剛性の熱可塑性樹脂成形体の製造方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、凹部を備えた
雌型と、その凹部の内側法よりも小さい外側法を有する
凸部を備えた雄型とからなり、雌型にスライドコアが凹
部の開口端面を摺動するようにして閉型時の雄型の凸部
に対して出退自在に設けられ、スライドコアを突出させ
その先端を雄型の凸部に当接させた状態にてキャビティ
容積を拡縮自在とされた金型を用いて、金型を閉型して
縮小状態としたキャビティ内に、熱可塑性樹脂と発泡剤
からなる発泡性樹脂組成物を発泡剤の発泡温度以上の温
度に加熱して充填する工程、スライドコアの先端を雄型
の凸部に当接させた状態にて雄型と雌型とを相離反する
方向に摺動させることによりキャビティ容積を拡大させ
つつ発泡性樹脂組成物を発泡させる工程、スライドコア
を後退させるともに開型して成形体を取り出す工程を包
含する発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法である。
雌型と、その凹部の内側法よりも小さい外側法を有する
凸部を備えた雄型とからなり、雌型にスライドコアが凹
部の開口端面を摺動するようにして閉型時の雄型の凸部
に対して出退自在に設けられ、スライドコアを突出させ
その先端を雄型の凸部に当接させた状態にてキャビティ
容積を拡縮自在とされた金型を用いて、金型を閉型して
縮小状態としたキャビティ内に、熱可塑性樹脂と発泡剤
からなる発泡性樹脂組成物を発泡剤の発泡温度以上の温
度に加熱して充填する工程、スライドコアの先端を雄型
の凸部に当接させた状態にて雄型と雌型とを相離反する
方向に摺動させることによりキャビティ容積を拡大させ
つつ発泡性樹脂組成物を発泡させる工程、スライドコア
を後退させるともに開型して成形体を取り出す工程を包
含する発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法である。
【0005】本発明に用いる金型としては、例えば、図
1〜図3又は図4に示す様な構造を有するものが使用さ
れる。図1〜図3に示す金型1は、固定型としての雄型
11と可動型としての雌型12とからなり、両者間を開
閉することができるようにされている。
1〜図3又は図4に示す様な構造を有するものが使用さ
れる。図1〜図3に示す金型1は、固定型としての雄型
11と可動型としての雌型12とからなり、両者間を開
閉することができるようにされている。
【0006】雌型12は角溝状の凹部121を備えてお
り、雄型11は角筒状の凸部111を備えている。雄型
11の凸部111の外側法は、対応する雌型12の凹部
121の内側法より若干(後述するスライドコア15の
突出分だけ)小さくされている。
り、雄型11は角筒状の凸部111を備えている。雄型
11の凸部111の外側法は、対応する雌型12の凹部
121の内側法より若干(後述するスライドコア15の
突出分だけ)小さくされている。
【0007】雄型11には、凸部111の先端部の外周
部に、摺動面部材13が嵌め込まれ、摺動面部材13中
に、蒸気配管兼冷却水配管14が配管されており、図示
していない射出成形機のノズルからスプルー112、ゲ
ート113を経て、溶融樹脂を金型1内に充填すること
ができるようにされている。
部に、摺動面部材13が嵌め込まれ、摺動面部材13中
に、蒸気配管兼冷却水配管14が配管されており、図示
していない射出成形機のノズルからスプルー112、ゲ
ート113を経て、溶融樹脂を金型1内に充填すること
ができるようにされている。
【0008】雌型12には、凹部121の全開口端面を
摺動するようにして、油圧シリンダー16によりそれぞ
れ閉型時の雄型11の凸部111に対して出退自在とさ
れた4個のスライドコア15が設けられている。スライ
ドコア15の相互に隣接する両側面は45℃の傾斜面と
されている。
摺動するようにして、油圧シリンダー16によりそれぞ
れ閉型時の雄型11の凸部111に対して出退自在とさ
れた4個のスライドコア15が設けられている。スライ
ドコア15の相互に隣接する両側面は45℃の傾斜面と
されている。
【0009】そして、図1に示す如く、金型1を閉型時
に、雄型11の凸部111と、雌型12の凹部121
と、雄型11の凸部111に対して突出させて隣接する
両側面同士を当接させるとともに、その先端を雄型11
の凸部111に当接させた状態のスライドコア15とに
より囲まれた空間としてキャビティ17が形成される。
に、雄型11の凸部111と、雌型12の凹部121
と、雄型11の凸部111に対して突出させて隣接する
両側面同士を当接させるとともに、その先端を雄型11
の凸部111に当接させた状態のスライドコア15とに
より囲まれた空間としてキャビティ17が形成される。
【0010】スライドコア15の先端を雄型11の凸部
111に当接させた状態にて、雌型12をやや後退させ
るようにして、雄型11に対して雌型12が離反する方
向に摺動させることにより、金型1のキャビティ17の
容積を縮小状態から拡大状態に変化させることができる
ようにされている。即ち、金型1のキャビティ17の容
積は、図1に示す如く、雌型12を最も進出させたとき
に縮小状態となり、図2に示す如く、雌型12をやや後
退させたとき拡大状態とされる。
111に当接させた状態にて、雌型12をやや後退させ
るようにして、雄型11に対して雌型12が離反する方
向に摺動させることにより、金型1のキャビティ17の
容積を縮小状態から拡大状態に変化させることができる
ようにされている。即ち、金型1のキャビティ17の容
積は、図1に示す如く、雌型12を最も進出させたとき
に縮小状態となり、図2に示す如く、雌型12をやや後
退させたとき拡大状態とされる。
【0011】スライドコア15の突出距離(X)、つま
り雌型12の凹部121の内側面と雄型11の凸部11
1の外側面間の距離は、得られる成形体の側面に必要強
度のスキン層を形成させるとともに、キャビティ容積の
拡大のない部分の発泡倍率低下の影響を勘案して適宜決
定される必要がある。
り雌型12の凹部121の内側面と雄型11の凸部11
1の外側面間の距離は、得られる成形体の側面に必要強
度のスキン層を形成させるとともに、キャビティ容積の
拡大のない部分の発泡倍率低下の影響を勘案して適宜決
定される必要がある。
【0012】即ち、突出距離(X)が小さすぎると、得
られる成形体の側面に形成されるスキン層が薄くなり必
要強度が得られず、大きすぎるとキャビティ容積の拡大
のない部分の発泡倍率が低下してしまう。従って、その
突出距離(X)は、得ようとする成形体の大きさ、必要
強度、用いる熱可塑性樹脂の種類、金型温度等により異
なるが、一般的には、0.1〜15mmが好ましく、3
〜5mmがより好ましい。
られる成形体の側面に形成されるスキン層が薄くなり必
要強度が得られず、大きすぎるとキャビティ容積の拡大
のない部分の発泡倍率が低下してしまう。従って、その
突出距離(X)は、得ようとする成形体の大きさ、必要
強度、用いる熱可塑性樹脂の種類、金型温度等により異
なるが、一般的には、0.1〜15mmが好ましく、3
〜5mmがより好ましい。
【0013】又、図3に示す如く、スライドコア15を
後退させるともに、雌型12を更に後退させるようにし
て開型状態となし、成形体を取り出すことができるよう
にされている。
後退させるともに、雌型12を更に後退させるようにし
て開型状態となし、成形体を取り出すことができるよう
にされている。
【0014】本発明においては、図4に示す如く、拡大
状態のキャビティ17′の形状を外方に円弧状に膨出さ
せた状態となるようにしたこと以外は、図1〜図3に示
すものと同じ金型1′を使用してもよい。
状態のキャビティ17′の形状を外方に円弧状に膨出さ
せた状態となるようにしたこと以外は、図1〜図3に示
すものと同じ金型1′を使用してもよい。
【0015】次に、図1〜図3に示す金型1を用いた本
発明の発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法の例の工程
を、図5〜図7を参照して説明する。まず、図5に示す
如く、雄型11に対して最も雌型12を進出させるとと
もに、スライドコア15を雄型11に対して突出させて
その先端を雄型11の凸部111に当接させるようにし
て閉型する。金型1の縮小状態のキャビティ17内に、
射出機のノズル21から雄型11のスプルー112、ゲ
ート113を経て、熱可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡
性樹脂組成物を発泡剤の発泡温度以上の温度に加熱して
射出充填する。
発明の発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法の例の工程
を、図5〜図7を参照して説明する。まず、図5に示す
如く、雄型11に対して最も雌型12を進出させるとと
もに、スライドコア15を雄型11に対して突出させて
その先端を雄型11の凸部111に当接させるようにし
て閉型する。金型1の縮小状態のキャビティ17内に、
射出機のノズル21から雄型11のスプルー112、ゲ
ート113を経て、熱可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡
性樹脂組成物を発泡剤の発泡温度以上の温度に加熱して
射出充填する。
【0016】次に、図6に示す如く、スライドコア15
の先端を雄型11の凸部111に当接させた状態にて、
雌型12をやや後退させるようにして、雄型11に対し
て雌型12が離反する方向に摺動させることによりキャ
ビティ17の容積を拡大させつつ発泡性樹脂組成物を発
泡させた後、冷却し固化させる。
の先端を雄型11の凸部111に当接させた状態にて、
雌型12をやや後退させるようにして、雄型11に対し
て雌型12が離反する方向に摺動させることによりキャ
ビティ17の容積を拡大させつつ発泡性樹脂組成物を発
泡させた後、冷却し固化させる。
【0017】最後に、図7に示す如く、スライドコア1
5を後退させるともに、雌型12を更に後退させるよう
にして開型して、図8に示す如く、外周部がスキン層3
1が覆われ、中央部に発泡層32が充填された四角平板
状の成形体3を取り出す。
5を後退させるともに、雌型12を更に後退させるよう
にして開型して、図8に示す如く、外周部がスキン層3
1が覆われ、中央部に発泡層32が充填された四角平板
状の成形体3を取り出す。
【0018】尚、発泡性樹脂組成物を射出しながら金型
1の閉型を行い、結果的に縮小状態のキャビティ17内
に発泡性樹脂組成物を充填するようにしてもよい。又、
射出充填は、熱可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡性樹脂
組成物を、発泡剤の発泡温度以上の温度に加熱した状態
にて行われる。尚、発泡温度とは、発泡剤として分解型
発泡剤を用いた場合は、その分解温度を、揮発型発泡剤
を用いた場合は、その沸点をいう。但し、双方とも、熱
可塑性樹脂が発泡可能な温度であるのはいうまでもな
い。
1の閉型を行い、結果的に縮小状態のキャビティ17内
に発泡性樹脂組成物を充填するようにしてもよい。又、
射出充填は、熱可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡性樹脂
組成物を、発泡剤の発泡温度以上の温度に加熱した状態
にて行われる。尚、発泡温度とは、発泡剤として分解型
発泡剤を用いた場合は、その分解温度を、揮発型発泡剤
を用いた場合は、その沸点をいう。但し、双方とも、熱
可塑性樹脂が発泡可能な温度であるのはいうまでもな
い。
【0019】金型1のキャビティ17内への発泡性樹脂
組成物の充填は、射出機やアキュムレーターを用いて行
うのが好ましい。射出機やアキュムレーターによる充填
は、溶融状態の熱可塑性樹脂に高圧をかけた状態で且つ
短時間で充填を行うことが可能であり、発泡剤から発生
したガスのガス抜けを最小限に押さえることができるた
め、高発泡倍率の成形体が得られ易いからである。
組成物の充填は、射出機やアキュムレーターを用いて行
うのが好ましい。射出機やアキュムレーターによる充填
は、溶融状態の熱可塑性樹脂に高圧をかけた状態で且つ
短時間で充填を行うことが可能であり、発泡剤から発生
したガスのガス抜けを最小限に押さえることができるた
め、高発泡倍率の成形体が得られ易いからである。
【0020】キャビティ17内に発泡性樹脂組成物を充
填したときに、雄型11の摺動面部材13の温度が低い
と、その部分に接触した発泡性樹脂組成物がすぐに冷却
固化されてスキン層ができてしまい、得られる成形品の
表面の外観低下をもたらすので、摺動面部材13の部分
を加熱するのが好ましい。
填したときに、雄型11の摺動面部材13の温度が低い
と、その部分に接触した発泡性樹脂組成物がすぐに冷却
固化されてスキン層ができてしまい、得られる成形品の
表面の外観低下をもたらすので、摺動面部材13の部分
を加熱するのが好ましい。
【0021】雄型11の摺動面部材13の部分の加熱
は、発泡性樹脂組成物をキャビティ17内に充填してか
ら、キャビティ容積を拡大状態にして発泡を完了するま
での間中、スキン層が形成されない温度となるように行
う。その加熱温度は、成形に用いる熱可塑性樹脂の溶融
粘度、溶融温度に応じて選択されるが、その目安として
は、熱可塑性樹脂の融点より50℃低い温度〜融点より
40℃高い温度範囲である。
は、発泡性樹脂組成物をキャビティ17内に充填してか
ら、キャビティ容積を拡大状態にして発泡を完了するま
での間中、スキン層が形成されない温度となるように行
う。その加熱温度は、成形に用いる熱可塑性樹脂の溶融
粘度、溶融温度に応じて選択されるが、その目安として
は、熱可塑性樹脂の融点より50℃低い温度〜融点より
40℃高い温度範囲である。
【0022】ここで、融点とは、熱可塑性樹脂の結晶状
態が完全に失われる温度をいい、ガラス転移温度をTg
とすると、一般に非対称性の熱可塑性樹脂の場合には、
3×Tg/2、対称性の熱可塑性樹脂の場合には、2×
Tgで表される式で求めることができる。
態が完全に失われる温度をいい、ガラス転移温度をTg
とすると、一般に非対称性の熱可塑性樹脂の場合には、
3×Tg/2、対称性の熱可塑性樹脂の場合には、2×
Tgで表される式で求めることができる。
【0023】加熱温度が、熱可塑性樹脂の融点より50
℃低い温度に満たないと、キャビティ17内に発泡性樹
脂組成物を充填したときに、雄型11の摺動面部材13
の部分に接触した発泡性樹脂組成物がすぐに冷却固化さ
れてスキン層ができてしまい、得られる成形品の表面の
外観低下をもたらし、熱可塑性樹脂の融点より40℃を
超えると、得られる成形体に焼けがでる場合がある。但
し、各組成の成分量によって溶融時の粘度特性が大きく
異なる共重合体や、変性熱可塑性樹脂等は上記の温度範
囲に当てはまらない場合もある。
℃低い温度に満たないと、キャビティ17内に発泡性樹
脂組成物を充填したときに、雄型11の摺動面部材13
の部分に接触した発泡性樹脂組成物がすぐに冷却固化さ
れてスキン層ができてしまい、得られる成形品の表面の
外観低下をもたらし、熱可塑性樹脂の融点より40℃を
超えると、得られる成形体に焼けがでる場合がある。但
し、各組成の成分量によって溶融時の粘度特性が大きく
異なる共重合体や、変性熱可塑性樹脂等は上記の温度範
囲に当てはまらない場合もある。
【0024】雄型11の摺動面部材13の部分の加熱手
段としては、熱媒体やヒーターによる加熱が挙げられる
が、成形サイクルの短縮を考慮すると、蒸気による加熱
が望ましい。蒸気圧6kg/cm2 で150℃の温度が
得られる。冷却する場合は、蒸気配管に冷却水を流すと
一配管系統で加熱冷却ができるので好ましい。
段としては、熱媒体やヒーターによる加熱が挙げられる
が、成形サイクルの短縮を考慮すると、蒸気による加熱
が望ましい。蒸気圧6kg/cm2 で150℃の温度が
得られる。冷却する場合は、蒸気配管に冷却水を流すと
一配管系統で加熱冷却ができるので好ましい。
【0025】雄型11の摺動面部材13の部分以外の部
分、例えば、雄型11の凸部111の基端部や雌型12
の凹部121の底部の金型温度としては、30〜110
℃が好ましく、60〜90℃が更に好ましい。その金型
全体が高すぎると、得られる成形体のスキン層が薄くな
り、強度の弱いものになるとともに、成形サイクルが長
くなり、金型温度が低すぎると、得られる成形体の表面
性が悪くなる。摺動面部材13の雄型11との接合部
は、温度が影響し合わないように断熱材を介して行うの
が好ましい。
分、例えば、雄型11の凸部111の基端部や雌型12
の凹部121の底部の金型温度としては、30〜110
℃が好ましく、60〜90℃が更に好ましい。その金型
全体が高すぎると、得られる成形体のスキン層が薄くな
り、強度の弱いものになるとともに、成形サイクルが長
くなり、金型温度が低すぎると、得られる成形体の表面
性が悪くなる。摺動面部材13の雄型11との接合部
は、温度が影響し合わないように断熱材を介して行うの
が好ましい。
【0026】金型1のキャビティ17の容積の拡大は、
成形体を目的とする発泡倍率となるようにするために行
う。キャビティ17の容積拡大は、充填された発泡性樹
脂組成物中の熱可塑性樹脂の樹脂温度が溶融温度以上が
あるうちに行わなければならない。拡大状態のキャビテ
ィ17内にて成形される成形体は、その表面層から徐々
に内部へと冷却されていくので、表面層成形からキャビ
ティ17の容積拡大までの時間が長いと、高発泡倍率の
成形体を得られ難く、巣が発生し易いという問題点があ
る。
成形体を目的とする発泡倍率となるようにするために行
う。キャビティ17の容積拡大は、充填された発泡性樹
脂組成物中の熱可塑性樹脂の樹脂温度が溶融温度以上が
あるうちに行わなければならない。拡大状態のキャビテ
ィ17内にて成形される成形体は、その表面層から徐々
に内部へと冷却されていくので、表面層成形からキャビ
ティ17の容積拡大までの時間が長いと、高発泡倍率の
成形体を得られ難く、巣が発生し易いという問題点があ
る。
【0027】キャビティ17の容積の拡大速度は、充填
される熱可塑性樹脂の樹脂温度と溶融粘度、金型温度、
キャビティ17の拡大率、製品形状により異なるが、一
般的には、キャビティ17の容積拡大率100%当り
0.1〜4秒であるのが好ましい。拡大速度が速すぎる
と、成形体の発泡がキャビティ17の拡大に追随するこ
とができず、成形品の表面性の低下を招くおそれがあ
り、拡大速度が遅すぎると、発泡倍率が上がるにつれて
成形時間が長くなってしまう。
される熱可塑性樹脂の樹脂温度と溶融粘度、金型温度、
キャビティ17の拡大率、製品形状により異なるが、一
般的には、キャビティ17の容積拡大率100%当り
0.1〜4秒であるのが好ましい。拡大速度が速すぎる
と、成形体の発泡がキャビティ17の拡大に追随するこ
とができず、成形品の表面性の低下を招くおそれがあ
り、拡大速度が遅すぎると、発泡倍率が上がるにつれて
成形時間が長くなってしまう。
【0028】本発明において、発泡性樹脂組成物中の熱
可塑性樹脂としては、一般に発泡体製造に用いられるも
のであれば特に限定されることなく用いることができ、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。
可塑性樹脂としては、一般に発泡体製造に用いられるも
のであれば特に限定されることなく用いることができ、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。
【0029】又、上記熱可塑性樹脂を主成分とする共重
合体、グラフト樹脂、ブレンド樹脂も用いることができ
る。これらの樹脂の具体例としては、例えば、エチレン
─塩化ビニル共重合体、アクリロニトリル─スチレン共
重合体、アクリロニトリル─ブタジエン─スチレン共重
合体、アクリル酸変性ポリプロピレン、マレイン酸変性
ポリエチレン等が挙げられる。
合体、グラフト樹脂、ブレンド樹脂も用いることができ
る。これらの樹脂の具体例としては、例えば、エチレン
─塩化ビニル共重合体、アクリロニトリル─スチレン共
重合体、アクリロニトリル─ブタジエン─スチレン共重
合体、アクリル酸変性ポリプロピレン、マレイン酸変性
ポリエチレン等が挙げられる。
【0030】又、リサイクルを行う場合は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の樹脂を用い
るのが望ましい。
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系の樹脂を用い
るのが望ましい。
【0031】熱可塑性樹脂は、必要に応じて架橋を行っ
てもよい。例えば、ポリエチレンは結晶性のポリマーで
あるので、融点付近では粘弾性が急激に変化し、架橋な
しでは高発泡体を得ることが困難である。このような場
合、有機過酸化物や架橋性シラン変性熱可塑性樹脂によ
り架橋するのが好ましい。
てもよい。例えば、ポリエチレンは結晶性のポリマーで
あるので、融点付近では粘弾性が急激に変化し、架橋な
しでは高発泡体を得ることが困難である。このような場
合、有機過酸化物や架橋性シラン変性熱可塑性樹脂によ
り架橋するのが好ましい。
【0032】有機過酸化物としては、例えば、2,4─
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド、1,1─ジ(t─ブチルパーオキシ)3,
3,5─トリメチルシクロヘキサン、n─ブチル4,4
─ジ(t─ブチルパーオキシ)バレエート、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5─ジメチル─2,5─ジ(t─ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシクメ
ン、ジ─t─ブチルパーオキサイド、2,5─ジメチル
─2,5─ジ(t─ブチルパーオキシ)ヘキシン─3等
が挙げられる。
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド、1,1─ジ(t─ブチルパーオキシ)3,
3,5─トリメチルシクロヘキサン、n─ブチル4,4
─ジ(t─ブチルパーオキシ)バレエート、ジクミルパ
ーオキサイド、2,5─ジメチル─2,5─ジ(t─ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシクメ
ン、ジ─t─ブチルパーオキサイド、2,5─ジメチル
─2,5─ジ(t─ブチルパーオキシ)ヘキシン─3等
が挙げられる。
【0033】有機過酸化物の添加量は、少ないと架橋効
果が得られず、多いと流動性を損なうので、熱可塑性樹
脂100重量部に対して0.1〜4重量部が好ましく、
0.5〜3重量部がより好ましい。ポリマーの架橋効率
が1の場合、ポリマー100gに対して、─O−O─基
0.01モルが一般的である。例えば、架橋効率が1で
あるポリエチレンをジクミルパーオキサイドを用いて架
橋する場合、ジクミルパーオキサイドの架橋効率は1で
あるので、ポリエチレン100gに対してジクミルパー
オキサイド0.01モル、即ち約2.7gを添加するの
が好ましい。
果が得られず、多いと流動性を損なうので、熱可塑性樹
脂100重量部に対して0.1〜4重量部が好ましく、
0.5〜3重量部がより好ましい。ポリマーの架橋効率
が1の場合、ポリマー100gに対して、─O−O─基
0.01モルが一般的である。例えば、架橋効率が1で
あるポリエチレンをジクミルパーオキサイドを用いて架
橋する場合、ジクミルパーオキサイドの架橋効率は1で
あるので、ポリエチレン100gに対してジクミルパー
オキサイド0.01モル、即ち約2.7gを添加するの
が好ましい。
【0034】シラン架橋性熱可塑性樹脂の熱可塑性樹脂
中の添加量は、10〜80重量%が好ましく、15〜3
0重量%が更に好ましい。シラン架橋性樹脂が多すぎる
と架橋効果が過剰となり、流動性を損ない、少なすぎる
架橋効果が少なくなる。
中の添加量は、10〜80重量%が好ましく、15〜3
0重量%が更に好ましい。シラン架橋性樹脂が多すぎる
と架橋効果が過剰となり、流動性を損ない、少なすぎる
架橋効果が少なくなる。
【0035】熱可塑性樹脂のシラン架橋性熱可塑性樹脂
による架橋は、水処理工程を経て行われる。ここにいう
水処理とは、液状の水処理の他に、気体状の水、即ち水
蒸気処理も含まれる。水処理の方法としては、熱可塑性
樹脂とシラン架橋性熱可塑性樹脂との混合物を水中に浸
漬する方法や、水蒸気にさらす方法等が挙げられる。水
中に浸漬したり水蒸気のさらす時間は、架橋反応が完結
するまでの時間である。架橋反応の完結を知るには、例
えば、上記混合物のゲル分率を測定し、ゲル分率の上昇
が飽和した時点をもって判断する。ゲル分率の測定方法
は、上記混合物を120℃のキシレン中に24時間放置
した後の未溶解物の混合物に対する重量%を測定する。
による架橋は、水処理工程を経て行われる。ここにいう
水処理とは、液状の水処理の他に、気体状の水、即ち水
蒸気処理も含まれる。水処理の方法としては、熱可塑性
樹脂とシラン架橋性熱可塑性樹脂との混合物を水中に浸
漬する方法や、水蒸気にさらす方法等が挙げられる。水
中に浸漬したり水蒸気のさらす時間は、架橋反応が完結
するまでの時間である。架橋反応の完結を知るには、例
えば、上記混合物のゲル分率を測定し、ゲル分率の上昇
が飽和した時点をもって判断する。ゲル分率の測定方法
は、上記混合物を120℃のキシレン中に24時間放置
した後の未溶解物の混合物に対する重量%を測定する。
【0036】水(水蒸気を含む)の温度としては、70
〜130℃が好ましく、100〜120℃が更に好まし
い。温度が低すぎると架橋反応に時間がかかり、高すぎ
ると上記混合物の形態に変化が生じて均一な架橋反応が
できなくなる。温度は、通常高い方が望ましいが、1気
圧では100℃以上にならないので、加圧して100℃
以上の温度になるようにして処理してもよい。
〜130℃が好ましく、100〜120℃が更に好まし
い。温度が低すぎると架橋反応に時間がかかり、高すぎ
ると上記混合物の形態に変化が生じて均一な架橋反応が
できなくなる。温度は、通常高い方が望ましいが、1気
圧では100℃以上にならないので、加圧して100℃
以上の温度になるようにして処理してもよい。
【0037】熱可塑性樹脂には、必要に応じて、安定
剤、滑剤、加工助剤、可塑剤、着色剤のような添加剤
や、タルク、マイカ、炭酸カルシウムのような充填剤
や、繊維等の強化材等が配合されてもよい。
剤、滑剤、加工助剤、可塑剤、着色剤のような添加剤
や、タルク、マイカ、炭酸カルシウムのような充填剤
や、繊維等の強化材等が配合されてもよい。
【0038】安定剤としては、耐熱性向上を目的とした
ものと、耐候性向上を目的としたものとがある。耐熱性
向上を目的とした安定剤としては、例えば、三塩基性硫
酸鉛、二塩基性亜燐酸鉛、塩基性硫酸鉛、珪酸鉛、塩基
性炭酸鉛等の無機塩類、二塩基性ステアリン酸鉛、ステ
アリン酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、サリチル酸鉛、三塩
基性マレイン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸
バリウム、リシノレン酸バリウム、カルシウム塩、アル
ミニウム塩、マグネシウム塩、ストロンチウム塩等の金
属石鹸類、ジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ラウレ
ート、ジブチル錫マレートラウレートジブチル錫マレー
ト、ジオクチル錫マレート等の有機錫化合物等が挙げら
れる。
ものと、耐候性向上を目的としたものとがある。耐熱性
向上を目的とした安定剤としては、例えば、三塩基性硫
酸鉛、二塩基性亜燐酸鉛、塩基性硫酸鉛、珪酸鉛、塩基
性炭酸鉛等の無機塩類、二塩基性ステアリン酸鉛、ステ
アリン酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、サリチル酸鉛、三塩
基性マレイン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸
バリウム、リシノレン酸バリウム、カルシウム塩、アル
ミニウム塩、マグネシウム塩、ストロンチウム塩等の金
属石鹸類、ジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ラウレ
ート、ジブチル錫マレートラウレートジブチル錫マレー
ト、ジオクチル錫マレート等の有機錫化合物等が挙げら
れる。
【0039】耐候性向上を目的とした安定剤としては、
例えば、二塩基性亜燐酸鉛、塩基性亜硫酸鉛、塩基性炭
酸塩等の無機塩類、二塩基性フタル酸鉛、サリチル酸
鉛、酸塩基性マレイン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、
ラウリン酸カドミウム、オクチル酸カドミウム、ラウリ
ン酸カドミウム、オクチル酸カドミウム、リシノレイン
酸カドミウム、安息香酸カドミウム、ナフテン酸カドミ
ウム、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等の金属石鹸
類、ジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ラウレート、
ジブチル錫マレートラウレート、ジブチル錫ラウレー
ト、ジオクチル錫マレート等の有機錫化合物等が挙げら
れる。
例えば、二塩基性亜燐酸鉛、塩基性亜硫酸鉛、塩基性炭
酸塩等の無機塩類、二塩基性フタル酸鉛、サリチル酸
鉛、酸塩基性マレイン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、
ラウリン酸カドミウム、オクチル酸カドミウム、ラウリ
ン酸カドミウム、オクチル酸カドミウム、リシノレイン
酸カドミウム、安息香酸カドミウム、ナフテン酸カドミ
ウム、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等の金属石鹸
類、ジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ラウレート、
ジブチル錫マレートラウレート、ジブチル錫ラウレー
ト、ジオクチル錫マレート等の有機錫化合物等が挙げら
れる。
【0040】安定剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重
量部に対して、0.1〜10重量部が好ましい。添加量
が少なすぎると安定効果がなく、多く加えても安定効果
に変わりはなく、かえってブルーミング等の弊害を起こ
すことがある。
量部に対して、0.1〜10重量部が好ましい。添加量
が少なすぎると安定効果がなく、多く加えても安定効果
に変わりはなく、かえってブルーミング等の弊害を起こ
すことがある。
【0041】滑剤としては、例えば、二塩基性ステアリ
ン酸鉛、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ラ
ウリン酸カドミウム、リシノレイン酸カドミウム、ステ
アリン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、リシノレイン
酸バリウム等の金属石鹸類、ジブチル錫ラウレート、ジ
オクチル錫ラウレート、ジブチル錫マレートラウレー
ト、ジブチル錫マレート、ジオクチル錫マレート等の有
機錫化合物等が挙げられる。
ン酸鉛、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ラ
ウリン酸カドミウム、リシノレイン酸カドミウム、ステ
アリン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、リシノレイン
酸バリウム等の金属石鹸類、ジブチル錫ラウレート、ジ
オクチル錫ラウレート、ジブチル錫マレートラウレー
ト、ジブチル錫マレート、ジオクチル錫マレート等の有
機錫化合物等が挙げられる。
【0042】滑剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重量
部に対して、0.1〜3重量部が好ましい。添加量が少
なすぎると滑剤を添加した効果がなく、多すぎると加工
性を低下させたり透明性を阻害したりする。
部に対して、0.1〜3重量部が好ましい。添加量が少
なすぎると滑剤を添加した効果がなく、多すぎると加工
性を低下させたり透明性を阻害したりする。
【0043】可塑剤としては、フタル酸エステル、フタ
ル酸混基エステル、脂肪族二塩基酸エステル、グリコー
ルエステル、脂肪酸エステル、燐酸エステル等が挙げら
れる。可塑剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に
対して、1〜60重量部が好ましい。添加量が少なすぎ
ると可塑剤を添加した効果がなく、多すぎるとストラク
チャルフォームとしては軟質になりすぎる。
ル酸混基エステル、脂肪族二塩基酸エステル、グリコー
ルエステル、脂肪酸エステル、燐酸エステル等が挙げら
れる。可塑剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に
対して、1〜60重量部が好ましい。添加量が少なすぎ
ると可塑剤を添加した効果がなく、多すぎるとストラク
チャルフォームとしては軟質になりすぎる。
【0044】本発明において、発泡性樹脂組成物中の発
泡剤としては、熱により化学分解してガスを生成する分
解型発泡剤と、揮発性液体のガス化を利用する揮発型発
泡剤の両方が使用できる。
泡剤としては、熱により化学分解してガスを生成する分
解型発泡剤と、揮発性液体のガス化を利用する揮発型発
泡剤の両方が使用できる。
【0045】分解型発泡剤としては、例えば、アゾジカ
ルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N′
─ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p,p′─オ
キシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、アゾジカルボ
ン酸バリウム、トリヒドラジノトリアジン、p─トルエ
ンスルホニルヒドラジド等の有機系発泡剤、重炭酸ナト
リウム、炭酸アンモニウム等の無機系発泡剤等が挙げら
れる。
ルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N′
─ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p,p′─オ
キシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、アゾジカルボ
ン酸バリウム、トリヒドラジノトリアジン、p─トルエ
ンスルホニルヒドラジド等の有機系発泡剤、重炭酸ナト
リウム、炭酸アンモニウム等の無機系発泡剤等が挙げら
れる。
【0046】揮発型発泡剤としては、例えば、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、
塩化メチル、二塩化メチレン等の塩素化脂肪族炭化水
素、1,1′─ジクロロ─1─フルオロエタン、2,2
─ジクロロ─1,1,1─トリフルオロエタン等のフロ
ンガス等が挙げられる。
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、
塩化メチル、二塩化メチレン等の塩素化脂肪族炭化水
素、1,1′─ジクロロ─1─フルオロエタン、2,2
─ジクロロ─1,1,1─トリフルオロエタン等のフロ
ンガス等が挙げられる。
【0047】発泡剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重
量部に対して1〜20重量部が好ましい。添加量が少な
すぎると発泡した成形体が得られず、多すぎるとセルが
破泡して緻密なセルが得られない。
量部に対して1〜20重量部が好ましい。添加量が少な
すぎると発泡した成形体が得られず、多すぎるとセルが
破泡して緻密なセルが得られない。
【0048】しかし、発泡剤の種類によって発生するガ
ス量は異なるので、その配合量は適宜調整しなければな
らない。例えば、発泡剤としてアゾジカルボンアミドを
用いて10倍発泡の熱可塑性発泡体を製造する場合は、
熱可塑性樹脂100重量部に対して、アゾジカルボンア
ミド5〜7.5重量部添加するのが適当である。発泡剤
としてN,N′─ジニトロソペンタメチレンテトラミン
を用いる場合も同様でよい。発泡剤として重炭酸ナトリ
ウムを用いて10倍発泡の熱可塑性発泡体を製造する場
合は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、10〜15
重量部添加するのが適当である。
ス量は異なるので、その配合量は適宜調整しなければな
らない。例えば、発泡剤としてアゾジカルボンアミドを
用いて10倍発泡の熱可塑性発泡体を製造する場合は、
熱可塑性樹脂100重量部に対して、アゾジカルボンア
ミド5〜7.5重量部添加するのが適当である。発泡剤
としてN,N′─ジニトロソペンタメチレンテトラミン
を用いる場合も同様でよい。発泡剤として重炭酸ナトリ
ウムを用いて10倍発泡の熱可塑性発泡体を製造する場
合は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、10〜15
重量部添加するのが適当である。
【0049】本発明の製造方法によると、表面にスキン
層、内部の発泡コア層により構成される、目的とする形
状の発泡体を得ることができる。
層、内部の発泡コア層により構成される、目的とする形
状の発泡体を得ることができる。
【0050】
【作用】本発明の発明熱可塑性樹脂成形体の製造方法
は、金型を閉型して縮小状態としたキャビティ内に、熱
可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡性樹脂組成物を発泡剤
の発泡温度以上の温度に加熱して充填する工程、スライ
ドコアの先端を雄型の凸部に当接させた状態にて雄型と
雌型とを相離反する方向に摺動させることによりキャビ
ティ容積を拡大させつつ発泡性樹脂組成物を発泡させる
工程、スライドコアを後退させるともに開型して成形体
を取り出す工程を包含することにより、型閉めし、縮小
状態のキャビティ内に充填された発泡性樹脂組成物は、
雌型の凹部接触面において、スキン層を形成するが、か
かるスキン層は、所望成形体外形形態を有しており、キ
ャビティ容積拡大に伴う伸張を強いられない。従って、
従来法の如くキャビティ容積を拡大する際、スキン層の
伸張を伴わないので外観に優れた低比重且つ高剛性の発
泡熱可塑性樹脂成形体を得ることができる。
は、金型を閉型して縮小状態としたキャビティ内に、熱
可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡性樹脂組成物を発泡剤
の発泡温度以上の温度に加熱して充填する工程、スライ
ドコアの先端を雄型の凸部に当接させた状態にて雄型と
雌型とを相離反する方向に摺動させることによりキャビ
ティ容積を拡大させつつ発泡性樹脂組成物を発泡させる
工程、スライドコアを後退させるともに開型して成形体
を取り出す工程を包含することにより、型閉めし、縮小
状態のキャビティ内に充填された発泡性樹脂組成物は、
雌型の凹部接触面において、スキン層を形成するが、か
かるスキン層は、所望成形体外形形態を有しており、キ
ャビティ容積拡大に伴う伸張を強いられない。従って、
従来法の如くキャビティ容積を拡大する際、スキン層の
伸張を伴わないので外観に優れた低比重且つ高剛性の発
泡熱可塑性樹脂成形体を得ることができる。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1 発泡性樹脂組成物として、ホモポリプロピレン100重
量部に対して、アゾジカルボンアミド系発泡剤(大塚化
学社製、商品名「ユニフォームAZH−M」)1.5重
量部を添加し、これを180℃にて加熱混練したものを
用いた。
量部に対して、アゾジカルボンアミド系発泡剤(大塚化
学社製、商品名「ユニフォームAZH−M」)1.5重
量部を添加し、これを180℃にて加熱混練したものを
用いた。
【0052】金型として、図1〜図3に示す射出成形用
金型1を用いた。尚、金型1は、キャビティ17の空間
の寸法が、図2に示す状態にて、縦×横×厚み=300
mm×300mm×30mmmであり、スライドコア1
5の突出長(X)が5mmであり、キャビティ17が図
1に示す縮小状態から図2に示す拡大状態とするのに要
する雌型12の後退長さが5mmであり、ゲート113
の直径が3mmのものである。
金型1を用いた。尚、金型1は、キャビティ17の空間
の寸法が、図2に示す状態にて、縦×横×厚み=300
mm×300mm×30mmmであり、スライドコア1
5の突出長(X)が5mmであり、キャビティ17が図
1に示す縮小状態から図2に示す拡大状態とするのに要
する雌型12の後退長さが5mmであり、ゲート113
の直径が3mmのものである。
【0053】又、この金型1は、摺動面部材13が断熱
材を介して雄型11の先端外周部に嵌め込まれた構造と
なっており、摺動面部材13中には、蒸気配管兼冷却水
配管14が配管され、その内部を蒸気と冷却水を交互に
通せるようにされている。そして、蒸気配管兼冷却水配
管14内に7kg/cm2 の蒸気を通すと、摺動面部材
13を70秒で150℃に加熱することができ、23
℃、5kg/cm2 の冷却水を通すと、摺動面部材13
を70秒で50℃まで冷却することができる。
材を介して雄型11の先端外周部に嵌め込まれた構造と
なっており、摺動面部材13中には、蒸気配管兼冷却水
配管14が配管され、その内部を蒸気と冷却水を交互に
通せるようにされている。そして、蒸気配管兼冷却水配
管14内に7kg/cm2 の蒸気を通すと、摺動面部材
13を70秒で150℃に加熱することができ、23
℃、5kg/cm2 の冷却水を通すと、摺動面部材13
を70秒で50℃まで冷却することができる。
【0054】発泡性樹脂組成物を射出成形機2内にて2
20℃にて加熱混練し、摺動面部材13が150℃に加
熱され、摺動面部材13以外の部分が80℃に加熱され
た金型1を閉型し、スライドコア15を雄型11に突出
させてその先端を凸部111に当接させた縮小状態のキ
ャビティ17内に約1秒にて充填した(図5参照)。
20℃にて加熱混練し、摺動面部材13が150℃に加
熱され、摺動面部材13以外の部分が80℃に加熱され
た金型1を閉型し、スライドコア15を雄型11に突出
させてその先端を凸部111に当接させた縮小状態のキ
ャビティ17内に約1秒にて充填した(図5参照)。
【0055】充填完了から1秒後に、雌型12を途中ま
で(5mmだけ)後退させることにより、キャビティ1
7を拡大状態として、その内部に充填した発泡性樹脂組
成物を発泡させた。更にその10秒後に、蒸気配管兼冷
却水配管14内に冷却水を通して、摺動面部材13を5
0℃まで冷却した(図6参照)。
で(5mmだけ)後退させることにより、キャビティ1
7を拡大状態として、その内部に充填した発泡性樹脂組
成物を発泡させた。更にその10秒後に、蒸気配管兼冷
却水配管14内に冷却水を通して、摺動面部材13を5
0℃まで冷却した(図6参照)。
【0056】その後、スライドコア15を後退させると
ともに、開型して、発泡倍率2倍の成形体3を取り出し
た(図7参照)。尚、取出し時に成形体3の温度は90
℃であり、射出開始から成形体取り出しまでの成形時間
は125秒であった。
ともに、開型して、発泡倍率2倍の成形体3を取り出し
た(図7参照)。尚、取出し時に成形体3の温度は90
℃であり、射出開始から成形体取り出しまでの成形時間
は125秒であった。
【0057】得られた成形体3は、図7に示す如く、全
周囲に均一な3mmのスキン層31が形成され、内部に
発泡層32が形成され、変形のない長方形平板状のもの
であった。
周囲に均一な3mmのスキン層31が形成され、内部に
発泡層32が形成され、変形のない長方形平板状のもの
であった。
【0058】実施例2 金型として、図4に示す金型1′(側部が曲率半径20
mmの円弧をなすもの)を用いたこと以外は実施例1に
同様にして、2倍発泡の成形体を得た。図9に示す如
く、得られた成形体4は、全周囲に均一な3mmのスキ
ン層41が形成され、内部に発泡層42が形成され、変
形のない側部が円弧状をした長方形平板状のものであっ
た。
mmの円弧をなすもの)を用いたこと以外は実施例1に
同様にして、2倍発泡の成形体を得た。図9に示す如
く、得られた成形体4は、全周囲に均一な3mmのスキ
ン層41が形成され、内部に発泡層42が形成され、変
形のない側部が円弧状をした長方形平板状のものであっ
た。
【0059】比較例 金型として、図10に示す如く、凹部521を備えた雌
型52と、凹部521の内側法と同じ外側法を有する凸
部511を備えた雄型51からなり、雌型52の凹部5
21の内側面と雄型51の凸部511の外側面間の相互
間を摺動するようにして開閉自在とされ、キャビティ内
に発泡性樹脂組成物を充填後、キャビティ容積を拡大さ
せつつ発泡できる金型5を用いた。金型5のキャビティ
の寸法は拡径状態にて縦×横×厚み=300mm×30
0mm×30mmmである。
型52と、凹部521の内側法と同じ外側法を有する凸
部511を備えた雄型51からなり、雌型52の凹部5
21の内側面と雄型51の凸部511の外側面間の相互
間を摺動するようにして開閉自在とされ、キャビティ内
に発泡性樹脂組成物を充填後、キャビティ容積を拡大さ
せつつ発泡できる金型5を用いた。金型5のキャビティ
の寸法は拡径状態にて縦×横×厚み=300mm×30
0mm×30mmmである。
【0060】発泡性樹脂組成物を射出成形機内にて22
0℃にて加熱混練し、80℃に加熱された金型5を閉型
し、縮小状態のキャビティ内に約1秒にて充填した。充
填完了から1秒後に、雌型52をやや(3mmだけ)後
退させることにより、キャビティを拡大状態として、そ
の内部に充填した発泡製樹脂組成物を発泡させた。又、
雌型52の途中まで後退後10秒後に、開型して、発泡
倍率2倍の、図11に示す如き成形体6を取り出した。
尚、取出し時に成形体の温度は120℃であり、射出開
始から成形体取り出しまでの成形時間は125秒であっ
た。
0℃にて加熱混練し、80℃に加熱された金型5を閉型
し、縮小状態のキャビティ内に約1秒にて充填した。充
填完了から1秒後に、雌型52をやや(3mmだけ)後
退させることにより、キャビティを拡大状態として、そ
の内部に充填した発泡製樹脂組成物を発泡させた。又、
雌型52の途中まで後退後10秒後に、開型して、発泡
倍率2倍の、図11に示す如き成形体6を取り出した。
尚、取出し時に成形体の温度は120℃であり、射出開
始から成形体取り出しまでの成形時間は125秒であっ
た。
【0061】図10に示す如く、得られた成形体6は、
全周囲に均一な3mmのスキン層61が形成され、内部
に発泡層62が形成されていたが、側部の発泡層が十分
発泡せず、中央部の発泡層が盛り上がるよう発泡した成
形体6しか得ることができなかった。
全周囲に均一な3mmのスキン層61が形成され、内部
に発泡層62が形成されていたが、側部の発泡層が十分
発泡せず、中央部の発泡層が盛り上がるよう発泡した成
形体6しか得ることができなかった。
【0062】
【発明の効果】本発明の発泡加熱可塑性樹脂成形体の製
造方法は上記の如き構成とされているので、全周囲に必
要強度を有するスキン層が形成され、内部に十分発泡し
た発泡層が形成され、外観に優れた低比重且つ高剛性の
発泡熱可塑性樹脂成形体を得ることができる。
造方法は上記の如き構成とされているので、全周囲に必
要強度を有するスキン層が形成され、内部に十分発泡し
た発泡層が形成され、外観に優れた低比重且つ高剛性の
発泡熱可塑性樹脂成形体を得ることができる。
【0063】
【図1】本発明に使用する金型の一例の閉型状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に示す金型のキャビティ容積を拡大した状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図3】図1に示す金型の開型状態を示す断面図であ
る。
る。
【図4】本発明に使用する金型の別の例の閉型状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】本発明の実施例における、閉型状態のキャビテ
ィ内に発泡性樹脂組成物を充填する工程を示す断面図で
ある。
ィ内に発泡性樹脂組成物を充填する工程を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例における、金型のキャビティ容
積を拡大し、成形体を発泡させた後、冷却固化させる工
程を示す断面図である。
積を拡大し、成形体を発泡させた後、冷却固化させる工
程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例における、金型を開型して、成
形体を取り出す工程を示す断面図である。
形体を取り出す工程を示す断面図である。
【図8】本発明により得られた成形体の一例を示す断面
図である。
図である。
【図9】本発明により得られた成形体の別の例を示す断
面図である。
面図である。
【図10】従来の方法に用いる金型の一例を示す断面図
てある。
てある。
【図11】従来の方法により得られた成形体の一例を示
す断面図である。
す断面図である。
1,1′ 金型 3,4 成形体 11 雄型 12 雌型 15 スライドコア 17,17′ キャビティ
Claims (1)
- 【請求項1】 凹部を備えた雌型と、その凹部の内側法
よりも小さい外側法を有する凸部を備えた雄型とからな
り、雌型にスライドコアが凹部の開口端面を摺動するよ
うにして閉型時の雄型の凸部に対して出退自在に設けら
れ、スライドコアを突出させその先端を雄型の凸部に当
接させた状態にてキャビティ容積を拡縮自在とされた金
型を用いて、金型を閉型して縮小状態としたキャビティ
内に、熱可塑性樹脂と発泡剤からなる発泡性樹脂組成物
を発泡剤の発泡温度以上の温度に加熱して充填する工
程、スライドコアの先端を雄型の凸部に当接させた状態
にて雄型と雌型とを相離反する方向に摺動させることに
よりキャビティ容積を拡大させつつ発泡性樹脂組成物を
発泡させる工程、スライドコアを後退させるともに開型
して成形体を取り出す工程を包含することを特徴とする
発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6224836A JPH0890599A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6224836A JPH0890599A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890599A true JPH0890599A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16819946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6224836A Pending JPH0890599A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 発泡熱可塑性樹脂成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0890599A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001341154A (ja) * | 1999-08-30 | 2001-12-11 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び熱可塑性樹脂発泡体成形用金型 |
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-
1994
- 1994-09-20 JP JP6224836A patent/JPH0890599A/ja active Pending
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