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JPH0886822A - ワイヤーハーネス検査装置 - Google Patents

ワイヤーハーネス検査装置

Info

Publication number
JPH0886822A
JPH0886822A JP6220356A JP22035694A JPH0886822A JP H0886822 A JPH0886822 A JP H0886822A JP 6220356 A JP6220356 A JP 6220356A JP 22035694 A JP22035694 A JP 22035694A JP H0886822 A JPH0886822 A JP H0886822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire harness
inspection
master
slave
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6220356A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hamada
博之 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP6220356A priority Critical patent/JPH0886822A/ja
Publication of JPH0886822A publication Critical patent/JPH0886822A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 管理点数の低減を図ると共に、効率よく使用
でき、使い勝手のよいワイヤーハーネス検査装置11を
提供する。 【構成】 通信ケーブル19で接続するための上位機接
続部および下位機接続部を備える。ワイヤーハーネス2
2の各配線に対し信号の入出力を行う信号入出力手段1
2を備える。合格データを記憶する正常配線データ記憶
手段13と、正常配線データ記憶手段13に記憶された
合格データと検出されたデータとを比較して良否を判定
する照合判定手段14を備える。情報管理・判断・処理
を統轄するマスター機Mとマスター機Mの統轄下とされ
るスレーブ機Sとを設定するマスター/スレーブ設定手
段を備える。ワイヤーハーネス検査装置11間の並列処
理のタイミングをとる同期手段を備える。通信ケーブル
19を通じてデータの送受を行う通信手段17と、前記
各手段12〜17を制御する制御部18を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーハーネスの配
線状態の良否を検査するためのワイヤーハーネス検査装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤーハーネス検査装置とし
て、検査可能な配線数が装置固有に定まった構造のもの
があり、例えば図9に示される如く、中継ケーブル1の
一端側をワイヤーハーネス検査装置2の接続部に接続
し、中継ケーブル1の他端側の各中継コネクタ3を検査
台4の所定位置にセットする。
【0003】そして、被検査ワイヤーハーネス5の各端
部に備えられた端末コネクタ6を対応する各中継コネク
タ3に接続した後、ワイヤーハーネス検査装置2側のス
タートスイッチ7を入力操作することによりワイヤーハ
ーネス5の検査が行われるように構成されている。
【0004】このワイヤーハーネス検査装置2による動
作を図10に示されるフローチャートに基づき説明する
と、先ずワイヤーハーネス検査装置2の電源を投入する
(ステップS1)。この電源投入により自己診断が実行
される(ステップS2)。ここではメモリの入出力チェ
ック、データの有無、データ破壊の有無等が確認され
る。
【0005】次に、検査の基準データとなる合格データ
があるかどうかが判断され(ステップS3)、合格デー
タが無い場合にはデータ入力手段により合格データが入
力されて(ステップS4)、メモリに記憶される。この
データ入力はパーソナルコンピュータからの通信、フロ
ッピーディスク、磁気カード、ICカード、ティーチン
グ、固定データ等がある。
【0006】その後、検査対象としてのワイヤーハーネ
ス5の各端末コネクタ6を検査台4の各中継コネクタ3
にそれぞれ接続する(ステップS5)。この状態で、ス
タートスイッチ7を入力操作することによって検査がス
タートされる(ステップS6、ステップS7)。
【0007】検査がスタートすると、ワイヤーハーネス
検査装置2はワイヤーハーネス5の検査データを順次読
み取り(ステップS8)、読み取り内容、即ち検出され
たデータとあらかじめ記憶されている合格データとを比
較し、一致していれば合格と判定され、不一致であれば
不合格と判定される(ステップS9)。
【0008】そして、合格であれば、表示器、ランプ、
ブザー等で報知される(ステップS10)。また、この
状態は手動または自動的にリセットされる。
【0009】この合格報知の確認に伴い、作業者によっ
てそのワイヤーハーネス5が検査台4より取り外され
(ステップS11)、このワイヤーハーネス5の検査が
終了し、次に検査されるワイヤーハーネス5が接続され
(ステップS5)、同様の手順が繰り返される。
【0010】一方、ステップS9において、不合格と判
定された場合には、検出した順に不合格の内容を判別
し、その結果を表示器やプリンタ等で報知する(ステッ
プS12)。例えば、その不良は断線(未配線)/短絡
/誤配線に判別され、その端子番号で報知される。
【0011】そして、作業者は検査結果が不合格であれ
ば、その不良内容に従い修理を行い(ステップS1
3)、不良部分が解消されればステップS10に移行さ
れる。
【0012】上記検査データのサンプリングを、図11
および図12に示される如く、検査用の入出力端子数が
60端子の場合を例にして説明する。
【0013】接続されたワイヤーハーネス5の接続状態
を確認する場合には、1番端子より検査信号を出力し、
その信号が入力される端子をサンプリングする。この場
合、図11に示される如く、32番端子にのみ入力さ
れ、1番端子と32番端子とが接続されていることが確
認される。
【0014】以下同様にして、2番端子、3番端子、・
・60番端子まで順番に検査信号を出力し、その信号が
入力される端子をサンプリングする。
【0015】なお、各端子の検査信号の信号出力時間T
1は電気信号の伝搬遅延時間から適宜定められ、各端子
の検査信号の出力およびデータのサンプリングは図12
に示される如く、一定時間T2ずらして行われ、各端子
より出力される検査信号が重なることがないように制御
されている。
【0016】一方、予め定められた範囲で検査される配
線数を増減できるように専用の入出力ユニットを備えた
ワイヤーハーネス検査装置もある。例えば、特開平5ー
288791号公報に開示の如くである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記検
査可能な配線数が装置固有に定まった構造のワイヤーハ
ーネス検査装置によれば、検査可能な配線数を増やすこ
とはできなかった。しかしながら、検査対象となるワイ
ヤーハーネスの配線数は1本〜数千本まで多種多様であ
る。
【0018】従って、検査するための配線数が不足する
場合には別タイプの多配線用のワイヤーハーネス検査装
置を別途準備する必要があった。また少配線の検査に多
配線用のワイヤーハーネス検査装置を使用するのは無駄
が多いため、少配線用のワイヤーハーネス検査装置も準
備しておく必要があった。
【0019】即ち、この種のワイヤーハーネス検査装置
にあっては、少配線用のワイヤーハーネス検査装置から
多配線用のワイヤーハーネス検査装置まで何種類ものワ
イヤーハーネス検査装置を準備もしくは管理しておく必
要があり、装置の多品種管理が必要となると共に、装置
を効率よく使用するためには装置の検査可能配線数と検
査対象の配線数を考慮して装置を割り振る必要があり、
使い勝手に難点があった。
【0020】また、予め定められた範囲で検査される配
線数を増減できるように専用の入出力ユニットを備えた
ワイヤーハーネス検査装置にあっては、配線数を一定の
範囲内で配線数を増減できる利点がある反面、検査装置
本体なしの入出力ユニット単体では機能させることがで
きなかった。
【0021】そして、このような増設ユニットタイプの
検査装置を使用する場合は、検査装置本体の数が対応可
能な検査工程数の数だけ必要となり、少配線の検査工程
ばかりの場合にはユニットが多く余る不利が生じると共
に、検査工程数が検査装置本体の数を上回れば、ユニッ
トがいくら余っていても検査装置本体を別途購入しなけ
れば使用できないという不便もあった。
【0022】即ち、検査装置本体と増設ユニットとの別
管理が必要となり、管理点数の増加を招くと共に、少回
路、多検査工程時にはユニット余りにもかかわらず、検
査装置本体を追加購入する必要があり、使用効率が悪く
なるという欠点があった。
【0023】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、管理
点数の低減を図ると共に、効率よく使用でき、使い勝手
のよいワイヤーハーネス検査装置を提供することを目的
とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、ワイヤーハーネスの各配線位置相互間
の導通の有無を検出することにより配線状態の良否を検
査するためのワイヤーハーネス検査装置において、別の
ワイヤーハーネス検査装置と通信ケーブルで接続するた
めの上位機接続部および下位機接続部と、被検査ワイヤ
ーハーネス側が接続状とされる被検査ハーネス接続部
と、接続されたワイヤーハーネスの各配線に対し信号の
入出力を行う信号入出力手段と、検査情報を記憶するデ
ータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶された検査情報
と検出されたデータとを比較して良否を判定する照合判
定手段と、ワイヤーハーネス検査装置自身が情報管理・
判断・処理を統轄するマスター機とマスター機の統轄下
とされるスレーブ機とのいずれになるかを設定するマス
ター/スレーブ設定手段と、互いに接続された各ワイヤ
ーハーネス検査装置間の並列処理のタイミングをとる同
期手段と、前記通信ケーブルを通じてデータの送受を行
う通信手段と、前記各手段を制御する制御部とを備えて
なる点にある。
【0025】また、前記通信ケーブルによる前記上位機
接続部および下位機接続部の接続状態により、マスター
/スレーブ設定手段によってマスター機とスレーブ機の
上位・下位の割り当てが自動的になされる構造としても
よい。
【0026】さらに、前記互いに接続された各ワイヤー
ハーネス検査装置間における前記マスター機より、前記
検査情報がスレーブ機にダウンロードされ、この検査情
報に従って各検査装置により各々並列処理が行われる構
造としてもよい。
【0027】また、前記同期手段による並列処理のタイ
ミングが共通のタイミングクロックによりなされる構造
としてもよい。
【0028】
【作用】本発明によれば、ワイヤーハーネス検査装置単
体でも機能できると共に、通信ケーブルで互いに接続す
ることで各ワイヤーハーネス検査装置を一体的に連結で
き、被検査ワイヤーハーネスの配線数に応じてワイヤー
ハーネス検査装置を連結すればよい。
【0029】従って、検査対象となるワイヤーハーネス
の配線数に合わせて異なる種類のワイヤーハーネス検査
装置を何種類も準備する必要がなく、設備の管理点数が
削減できると共に、何種類もの異なるワイヤーハーネス
検査装置の使い方を覚える必要もなく、使い勝手が向上
する。
【0030】また、同じ種類のワイヤーハーネス検査装
置の連結台数を変更することによって少配線から多配線
まで対応できるため、検査装置の効率のよい使用が行え
ると共にその割り振り作業も簡単に行える。
【0031】また、通信ケーブルによる上位機接続部お
よび下位機接続部の接続状態により、マスター/スレー
ブ設定手段によってマスター機とスレーブ機の上位・下
位の割り当てがなされる構造にあっては、マスター機と
スレーブ機の上位・下位の割り当てが自動的に行われる
ため、使い勝手の向上が図れる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すると、図1および図2において、11はワイヤーハー
ネス検査装置で、信号入出力手段12と、正常配線デー
タ記憶手段13と、照合判定手段14と、マスター/ス
レーブ設定手段15と、同期手段16と、通信手段17
と、制御部18とから主構成されている。
【0033】また、ワイヤーハーネス検査装置11は別
のワイヤーハーネス検査装置11と通信ケーブル19で
接続するための上位機接続部20および下位機接続部2
1、被検査ワイヤーハーネス22が中継ケーブル23を
介して接続状とされる被検査ハーネス接続部24、合格
表示器・プリンタ等が接続される入出力接続部25等が
備えられている。
【0034】前記信号入出力手段12は、接続されたワ
イヤーハーネス22の各配線に対して検査信号を出力す
ると共に、その検査信号が入力される配線を検出するよ
うに制御されている。
【0035】前記正常配線データ記憶手段13は、メモ
リ等から構成され、検査情報としての基準データとなる
合格データを書き換え自在に記憶するように制御されて
いる。
【0036】前記照合判定手段14は、正常配線データ
記憶手段13に記憶された合格データと検査によって検
出された検査データとを比較して良否を判定するように
制御されている。
【0037】前記マスター/スレーブ設定手段15は、
ワイヤーハーネス検査装置11自身が情報管理・判断・
処理を統轄するマスター機Mと、マスター機Mの統轄下
とされるスレーブ機Sとのいずれになるかを設定するよ
うに制御されている。
【0038】本実施例の場合、上位機接続部20および
下位機接続部21と通信ケーブル19との接続状態によ
り、マスター機Mおよびスレーブ機Sの上位・下位の割
り当てがマスター/スレーブ設定手段15によって自動
的になされる。
【0039】即ち、複数のワイヤーハーネス検査装置1
1が通信ケーブル19で互いに連結された場合に、ワイ
ヤーハーネス検査装置11の上位機接続部20が通信ケ
ーブル19によって接続されていない場合には、接続さ
れた上位機がなく、自身が最上位機であると判断し、マ
スター機Mとして設定される。また、ワイヤーハーネス
検査装置11の上位機接続部20および下位機接続部2
1のいずれもが通信ケーブル19によって別のワイヤー
ハーネス検査装置11にそれぞれ接続されている場合に
は、上位機および下位機が接続されているスレーブ機S
として設定される。さらに、ワイヤーハーネス検査装置
11の下位機接続部21が通信ケーブル19によって接
続されていない場合には、接続された下位機がなく、自
身が最下位機であると判断し、スレーブ機Sとして設定
される。
【0040】なお、図3に示される如く、通信ケーブル
19には短絡端子部19a(図では8番と9番)が備え
られており、ワイヤーハーネス検査装置11の上位機接
続部20や下位機接続部21に通信ケーブル19が接続
されると短絡端子部19aによって短絡されるため、通
信ケーブル19が接続されているかどうかが認識され
る。そして、マスター機Mに続く各スレーブ機Sは、マ
スター機M下位のスレーブ機Sから順次下位に行くに従
ってスレーブ1(S1)、スレーブ2(S2)、・・ス
レーブn(Sn)というようにスレーブナンバーが割り
当てられるよう制御される。
【0041】前記同期手段16は、互いに接続された各
ワイヤーハーネス検査装置11相互間の並列処理のタイ
ミングをとるべく、タイミングクロックを出力するよう
に制御されている。
【0042】前記通信手段17は、通信ケーブル19を
通じて各ワイヤーハーネス検査装置11相互間でデータ
の送受を行うように制御されている。
【0043】前記制御部18は、CPUから構成されて
おり、前記信号入出力手段12、正常配線データ記憶手
段13、照合判定手段14、マスター/スレーブ設定手
段15、同期手段16、通信手段17を制御するように
構成されている。
【0044】そして、検査対象となるワイヤーハーネス
22の配線数に合わせて適宜数のワイヤーハーネス検査
装置11を通信ケーブル19で互いに接続する。この
際、上位機となるワイヤーハーネス検査装置11と接続
する場合は、上位機側の下位機接続部21と自身の上位
機接続部20とを通信ケーブル19で接続する。また、
下位機となるワイヤーハーネス検査装置11と接続する
場合は、下位機側の上位機接続部20と自身の下位機接
続部21とを通信ケーブル19で接続する。そして、前
述の従来同様に中継ケーブル23を介してワイヤーハー
ネス22を接続し、ワイヤーハーネス22の配線状態の
良否を検査すればよい。
【0045】このワイヤーハーネス検査装置11による
動作を図4および図5に示されるフローチャートに基づ
き説明すると、被検査ワイヤーハーネス22の配線数に
応じた適宜数のワイヤーハーネス検査装置11が通信ケ
ーブル19で互いに接続された状態で、各ワイヤーハー
ネス検査装置11のそれぞれの電源を投入する(ステッ
プS21)。この電源投入により各ワイヤーハーネス検
査装置11がそれぞれ自己診断を実行する(ステップS
22)。ここではメモリの入出力チェック、合格データ
の有無、データ破壊の有無等が確認される。
【0046】次に、検査の基準データとなる合格データ
があるかどうかが判断され(ステップS23)、合格デ
ータが無い場合にはデータ入力手段により合格データが
入力されて(ステップS24)、正常配線データ記憶手
段13に記憶される。このデータ入力は図2に示される
如く、パーソナルコンピュータ27から接続ケーブル2
8を通じての通信や、その他フロッピーディスク、磁気
カード、ICカード、ティーチング、固定データ等があ
る。
【0047】その後、各ワイヤーハーネス検査装置11
相互間の外部接続確認がなされる(ステップS25)。
この場合、通信ケーブル19の接続状態により、各ワイ
ヤーハーネス検査装置11の上位・下位が認識され、マ
スター機Mが認識される。そして、マスター機Mの認識
後、全体の接続状態を確認するためにその下位のスレー
ブ機S(スレーブ1)に接続の確認を行う。スレーブ1
はさらにその下位のスレーブ機S(スレーブ2)に同様
に接続の確認を行い、以下同様に最終のスレーブ機S
(スレーブn)まで接続の確認を行う。この過程で各ス
レーブ機Sは上位から順にスレーブナンバーが割り当て
られる。そして最終スレーブ機S到達後は逆に上位に対
して最終スレーブ番号が戻される。この操作によりマス
ター機Mは接続台数を認識する。
【0048】そして、マスター機Mは接続台数確認を行
い、合格データとして設定された台数と接続確認した台
数とが一致していれば検査可能とし、一致していなけれ
ば検査は行わずに、プリンタ、ブザー等で報知する。こ
れにより接続台数間違いを防止する。
【0049】以上のようにして連結された各ワイヤーハ
ーネス検査装置11の中で、最上位機がマスター機Mと
なり、マスター機Mに近い方からスレーブ1(S1)、
スレーブ2(S2)、・・スレーブn(Sn)と自動的
に設定される。
【0050】次に、マスター機Mに記憶されている合格
データと接続台数とが整合すれば、通信ケーブル19を
通じてマスター機Mは検査前に各スレーブ機Sに対して
合格データのダウンロードを行う(ステップS26)。
このダウンロードされるデータは少なくとも検査信号の
出力端子、出力タイミング、正しい配線状態の3つの内
容を含んでいる。なお、このダウンロードは各ワイヤー
ハーネス検査装置11の連結完了後の検査スタート前に
1回だけ行い、この後は電源が切断されるか、または連
結状態が変化した場合、およびデータが破壊された場合
を除いて保持される。
【0051】次に、検査対象としてのワイヤーハーネス
22の各端末コネクタを前述同様、検査台の所定位置に
配置された各中継ケーブル23の各中継コネクタにそれ
ぞれ接続する(ステップS27)。この状態で、スター
トスイッチを入力操作することによって検査がスタート
される(ステップS28、ステップS29)。
【0052】検査がスタートすると、各ワイヤーハーネ
ス検査装置11はワイヤーハーネス22の検査データを
順次読み取る(ステップS30)。
【0053】即ち、同期手段16から出力されるタイミ
ングクロックに同期して所定の端子から順番に検査信号
が出力される。この際、検査信号が出力される端子とそ
の順序はダウンロードされた合格データに従う。また、
タイミングクロックの一周期内で検査信号の出力と、全
端子のサンプリングを行う。
【0054】このサンプリングは各ワイヤーハーネス検
査装置11が同時に自機の入出力の範囲内で行う。従っ
て、連結時は全端子のデータが各ワイヤーハーネス検査
装置11に分散して取り込まれることとなる。そして、
ノイズ除去のため、全端子2回以上のサンプリングを行
う。また、サンプリングは検査信号出力後、一定時間t
経過後に行われる。この一定時間tは主に検査信号が各
端子に伝わるまでの伝搬遅延時間によって適宜定められ
る。そして、タイミングクロックに同期して検査信号の
出力および全端子のサンプリングを端子数分繰り返し、
サンプリング終了後、検査信号の出力が停止される。
【0055】サンプリング終了後に、マスター機Mはタ
イミングクロックを止め、マスター機Mからの要求によ
り、各スレーブ機Sよりマスター機Mにサンプリングデ
ータを転送し、データを収集する(ステップS31)。
即ち、各ワイヤーハーネス検査装置11は自機の入出力
の範囲内の接続情報しか持たないため、全体としての配
線状態の良否の判別ができず、各ワイヤーハーネス検査
装置11の持つ情報を一旦1台のマスター機Mに収集し
ている。
【0056】マスター機Mはこの収集されたデータと予
め記憶されている合格データとを比較し、一致していれ
ば合格と判定し、不一致であれば不合格と判定する(ス
テップS32)。
【0057】そして、合格であれば、表示器、ランプ、
ブザー等で報知される(ステップS33)。また、この
状態は手動または自動的にリセットされる。
【0058】この合格報知の確認に伴い、作業者によっ
てそのワイヤーハーネス22が検査台より取り外され
(ステップS34)、このワイヤーハーネス22の検査
が終了し、次に検査されるワイヤーハーネス22が接続
され(ステップS27)、同様の手順が繰り返される。
【0059】一方、ステップS32において、不合格と
判定された場合には、検出した順に不合格の内容を判別
し、その結果を表示器やプリンタ等で報知する(ステッ
プS35)。例えば、その不良は断線(未配線)/短絡
/誤配線に判別され、その端子番号で報知される。ここ
で、断線(未配線)とは配線されるべきところに配線さ
れていない状態を意味し、短絡とは配線されるべきとこ
ろに配線されていてかつ他へも配線されている状態を意
味し、誤配線とは配線されるべきところに配線されずに
他へ配線されている状態を意味する。
【0060】そして、作業者は検査結果が不合格であれ
ば、その不良内容に従い修理を行い(ステップS3
6)、不良部分が解消されればステップS33に移行さ
れる。
【0061】上記検査データのサンプリングを、図6な
いし図8に示される如く、各ワイヤーハーネス検査装置
11の検査用の入出力端子数が60端子の場合を例にし
て説明する。この場合、3台のワイヤーハーネス検査装
置11が連結されている。
【0062】接続されたワイヤーハーネス22の接続状
態を確認する場合には、1番端子より検査信号を出力
し、全端子のサンプリングを行う。この場合、図6に示
される如く、125番端子にのみ入力され、1番端子と
125番端子とが接続されていることが確認される。
【0063】以下同様にして、2番端子、3番端子、・
・180番端子まで順番に検査信号を出力し入力される
端子をサンプリングする。
【0064】なお、検査信号の出力およびサンプリング
は図7および図8に示される如く、各端子より出力され
る検査信号が重なることがないようにタイミングクロッ
クに同期して行われる。即ち、タイミングクロックは合
格データによって定められた端子から検査信号を出力
し、その信号が入力される各端子のデータをサンプリン
グするタイミングを定めるものであり、各ワイヤーハー
ネス検査装置11はこのタイミングクロックと同期して
並列処理を行う。
【0065】また、タイミングクロックがスタートする
ことを知らせるために、この例では補助クロックヘッド
が採用されているが、一定のハイレベル信号でもよい
し、クロックでもよい。そして、タイミングクロックの
周期t1は、主に各単配線固有の抵抗、容量および加工
(長さ、束ね方等)状態によって生じる電気信号の伝搬
遅延時間から適宜定められる。
【0066】以上のように、通信ケーブル19で互いに
接続することで各ワイヤーハーネス検査装置11を一体
的に連結でき、検査対象となるワイヤーハーネス22の
配線数に応じて必要な数のワイヤーハーネス検査装置1
1を連結すればよい。
【0067】従って、従来のようにワイヤーハーネス2
2の配線数に合わせて異なる種類のワイヤーハーネス検
査装置を何種類も準備する必要がなく、単一種類のワイ
ヤーハーネス検査装置11を複数準備するだけでよく、
設備の管理点数が削減できると共に、何種類ものワイヤ
ーハーネス検査装置の使い方を覚える必要もなく、使い
勝手が向上する。
【0068】また、同じ種類のワイヤーハーネス検査装
置11の連結台数を変更することによって単体による少
配線から複数台連結による多配線まで多種の配線数にわ
たって対応できるため、検査装置11の効率のよい使用
が行えると共にその割り振り作業も簡単に行える。
【0069】また、通信ケーブル19による上位機接続
部20および下位機接続部21の接続状態により、マス
ター/スレーブ設定手段15によってマスター機Mとス
レーブ機Sの上位・下位の割り当てが自動的に行われる
ため、この点からも使い勝手の向上が図れる。
【0070】なお、上記において、ワイヤーハーネス検
査装置11の検査用の入出力端子数が60端子の場合を
例にして説明したが、入出力端子数が100端子等であ
ってもよく、また、入出力端子数が異なるワイヤーハー
ネス検査装置11を連結して使用する方式であってもよ
い。
【0071】さらに、スタートスイッチにより検査をス
タートして、全合格で検査をストップし、合格状態は手
動または自動的にリセットされ、検査待ちとなる方式を
示しているが、常に検査を繰り返す方式であってもよ
い。
【0072】また、マスター機Mに対するデータの収集
において、データ転送効率の観点から不良部分のデータ
のみ収集する方式としてもよい。
【0073】さらに、ワイヤーハーネス22の検査に際
して、ワイヤーハーネス22の完成品に対して検査を行
う方式であっても、組み立てながら検査を行う方式であ
ってもよい。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明のワイヤーハーネ
ス検査装置によれば、別のワイヤーハーネス検査装置と
通信ケーブルで接続するための上位機接続部および下位
機接続部と、被検査ワイヤーハーネス側が接続状とされ
る被検査ハーネス接続部と、接続されたワイヤーハーネ
スの各配線に対し信号の入出力を行う信号入出力手段
と、検査情報を記憶するデータ記憶手段と、データ記憶
手段に記憶された検査情報と検出されたデータとを比較
して良否を判定する照合判定手段と、ワイヤーハーネス
検査装置自身が情報管理・判断・処理を統轄するマスタ
ー機とマスター機の統轄下とされるスレーブ機とのいず
れになるかを設定するマスター/スレーブ設定手段と、
互いに接続された各ワイヤーハーネス検査装置間の並列
処理のタイミングをとる同期手段と、前記通信ケーブル
を通じてデータの送受を行う通信手段と、前記各手段を
制御する制御部とを備えてなるものであり、ワイヤーハ
ーネスの配線数に合わせて異なる種類のワイヤーハーネ
ス検査装置を何種類も準備する必要がなく、単一種類の
ワイヤーハーネス検査装置を複数準備するだけでよく、
設備の管理点数が低減できると共に、何種類ものワイヤ
ーハーネス検査装置の使い方を覚える必要もなく、使い
勝手が向上するという利点がある。
【0075】また、同じ種類のワイヤーハーネス検査装
置の連結台数を変更することによって単体による少配線
から複数台連結による多配線まで多種の配線数にわたっ
て対応できるため、検査装置の効率のよい使用が行える
と共にその割り振り作業も簡単に行えるという利点があ
る。
【0076】さらに、通信ケーブルによる上位機接続部
および下位機接続部の接続状態により、マスター/スレ
ーブ設定手段によってマスター機とスレーブ機の上位・
下位の割り当てがなされる構造にあっては、マスター機
とスレーブ機の上位・下位の割り当てが自動的に行われ
るため、この点からも使い勝手の向上が図れるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】同概略説明図である。
【図3】通信ケーブルの概略説明図である。
【図4】検査の動作を示すフローチャートである。
【図5】検査の動作を示すフローチャートである。
【図6】ワイヤーハーネスの接続例を示す説明図であ
る。
【図7】サンプリングのタイミングを示すタイムチャー
トである。
【図8】同拡大説明図である。
【図9】検査状態の概略図である。
【図10】従来における検査の動作を示すフローチャー
トである。
【図11】同ワイヤーハーネスの接続例を示す説明図で
ある。
【図12】同サンプリングのタイミングを示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
11 ワイヤーハーネス検査装置 12 信号入出力手段 13 正常配線データ記憶手段 14 照合判定手段 15 マスター/スレーブ設定手段 16 同期手段 17 通信手段 18 制御部 19 通信ケーブル 20 上位機接続部 21 下位機接続部 22 ワイヤーハーネス 23 中継ケーブル 24 被検査ハーネス接続部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤーハーネスの各配線位置相互間の
    導通の有無を検出することにより配線状態の良否を検査
    するためのワイヤーハーネス検査装置において、 別のワイヤーハーネス検査装置と通信ケーブルで接続す
    るための上位機接続部および下位機接続部と、被検査ワ
    イヤーハーネス側が接続状とされる被検査ハーネス接続
    部と、接続されたワイヤーハーネスの各配線に対し信号
    の入出力を行う信号入出力手段と、検査情報を記憶する
    データ記憶手段と、データ記憶手段に記憶された検査情
    報と検出されたデータとを比較して良否を判定する照合
    判定手段と、ワイヤーハーネス検査装置自身が情報管理
    ・判断・処理を統轄するマスター機とマスター機の統轄
    下とされるスレーブ機とのいずれになるかを設定するマ
    スター/スレーブ設定手段と、互いに接続された各ワイ
    ヤーハーネス検査装置間の並列処理のタイミングをとる
    同期手段と、前記通信ケーブルを通じてデータの送受を
    行う通信手段と、前記各手段を制御する制御部とを備え
    てなることを特徴とするワイヤーハーネス検査装置。
  2. 【請求項2】 前記通信ケーブルによる前記上位機接続
    部および下位機接続部の接続状態により、マスター/ス
    レーブ設定手段によってマスター機とスレーブ機の上位
    ・下位の割り当てが自動的になされることを特徴とする
    請求項1記載のワイヤーハーネス検査装置。
  3. 【請求項3】 前記互いに接続された各ワイヤーハーネ
    ス検査装置間における前記マスター機より、前記検査情
    報がスレーブ機にダウンロードされ、この検査情報に従
    って各検査装置により各々並列処理が行われることを特
    徴とする請求項1記載のワイヤーハーネス検査装置。
  4. 【請求項4】 前記同期手段による並列処理のタイミン
    グが共通のタイミングクロックによりなされることを特
    徴とする請求項1記載のワイヤーハーネス検査装置。
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