JPH0882546A - 卵選別方法及び卵選別装置 - Google Patents
卵選別方法及び卵選別装置Info
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- JPH0882546A JPH0882546A JP21835494A JP21835494A JPH0882546A JP H0882546 A JPH0882546 A JP H0882546A JP 21835494 A JP21835494 A JP 21835494A JP 21835494 A JP21835494 A JP 21835494A JP H0882546 A JPH0882546 A JP H0882546A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 列状に搬送される被選別用原卵の中からでき
るだけ高い割合で定重詰め用として選別できる卵選別方
法及び卵選別装置を提供する。 【構成】 夫々の重量が予め測定され、列状に搬送され
る被選別用原卵の中から、総重量が目標総重量を含む設
定許容範囲内に収まるように設定個数の卵を選別する卵
選別方法又は卵選別装置において、前記被選別用原卵の
各卵の重量の分布情報を示すものと推定される統計的情
報を求めて、その統計的情報と前記目標総重量とに基づ
いて選別用許容範囲を設定し、前記被選別用原卵の各卵
の重量が、前記選別用許容範囲に入っているか否かによ
って、前記設定個数の卵として採用するか否かを判別す
る。
るだけ高い割合で定重詰め用として選別できる卵選別方
法及び卵選別装置を提供する。 【構成】 夫々の重量が予め測定され、列状に搬送され
る被選別用原卵の中から、総重量が目標総重量を含む設
定許容範囲内に収まるように設定個数の卵を選別する卵
選別方法又は卵選別装置において、前記被選別用原卵の
各卵の重量の分布情報を示すものと推定される統計的情
報を求めて、その統計的情報と前記目標総重量とに基づ
いて選別用許容範囲を設定し、前記被選別用原卵の各卵
の重量が、前記選別用許容範囲に入っているか否かによ
って、前記設定個数の卵として採用するか否かを判別す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、夫々の重量が予め測定
され、列状に搬送される被選別用原卵の中から、総重量
が目標総重量を含む設定許容範囲内に収まるように設定
個数の卵を選別する卵選別方法及び卵選別装置に関す
る。
され、列状に搬送される被選別用原卵の中から、総重量
が目標総重量を含む設定許容範囲内に収まるように設定
個数の卵を選別する卵選別方法及び卵選別装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】卵を包装用容器に詰める詰め方として
は、卵を重量区分によりLL,L,M,S等のサイズに
分類し、一つの包装容器に同一サイズの卵を設定個数詰
める標準的な詰め方があるが、この標準的な詰め方の場
合、一般消費者の需要の傾向として、L又はMのサイズ
の卵を詰めたものが好まれる傾向があり、L又はMのサ
イズの卵の単位重量当たりの単価が高くなる傾向があ
る。そこで、この単価の高低を平準化するため、一つの
包装容器に詰める卵の個数、詰めた卵の総重量、及び、
その総重量の許容範囲とが規定され、卵のサイズの制限
を受けない詰め方が考えられ、被選別原卵のうちのこの
詰め方に採用できる卵の割合を高くしたいという要請が
ある。以下、この詰め方を定重詰めと称する。
は、卵を重量区分によりLL,L,M,S等のサイズに
分類し、一つの包装容器に同一サイズの卵を設定個数詰
める標準的な詰め方があるが、この標準的な詰め方の場
合、一般消費者の需要の傾向として、L又はMのサイズ
の卵を詰めたものが好まれる傾向があり、L又はMのサ
イズの卵の単位重量当たりの単価が高くなる傾向があ
る。そこで、この単価の高低を平準化するため、一つの
包装容器に詰める卵の個数、詰めた卵の総重量、及び、
その総重量の許容範囲とが規定され、卵のサイズの制限
を受けない詰め方が考えられ、被選別原卵のうちのこの
詰め方に採用できる卵の割合を高くしたいという要請が
ある。以下、この詰め方を定重詰めと称する。
【0003】この定重詰めに採用できる卵を、列状に搬
送される被選別用原卵の中から選別するための方法とし
ては、従来、特公平2−29970号公報に記載のよう
に、一つの包装容器につめる最後の卵以外の卵を選別す
る場合は、一つの包装容器に詰めるものとして採用する
か否かを、選別対象となっている卵の重量を既に採用し
た卵の総重量に加えた重量が設定範囲内に入るか否かに
よって判別し、一つの包装容器に詰める最後の卵を選別
する場合は、選別対象となっている卵の重量を既に採用
した卵の総重量に加えた重量が、目標総重量を含む設定
許容範囲内に収まるか否かによって判別する方法が考え
られている。
送される被選別用原卵の中から選別するための方法とし
ては、従来、特公平2−29970号公報に記載のよう
に、一つの包装容器につめる最後の卵以外の卵を選別す
る場合は、一つの包装容器に詰めるものとして採用する
か否かを、選別対象となっている卵の重量を既に採用し
た卵の総重量に加えた重量が設定範囲内に入るか否かに
よって判別し、一つの包装容器に詰める最後の卵を選別
する場合は、選別対象となっている卵の重量を既に採用
した卵の総重量に加えた重量が、目標総重量を含む設定
許容範囲内に収まるか否かによって判別する方法が考え
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、例えば、列状に搬送されてくる被選別用原
卵の採否を判別する設定範囲を狭い範囲とした厳しい判
別条件で判別すると、ある程度確実に一つの包装容器に
つめる設定個数を採用することができるが、判別条件が
厳しいために、列状に搬送されてくる被選別用原卵のう
ち採用することができる卵の割合が小さくなってしまう
ことになる。一方、上記の判別条件を緩いものとする
と、一つの包装容器に詰める最後の卵を選別する段階
で、搬送されてくる被選別用原卵の中から上記の目標総
重量を含む設定許容範囲内に収まるという条件を満足す
る卵を見出すことができず、いつまでたっても設定個数
に達しない事態となるか、あるいは、設定個数に達した
としても、設定個数に達するまでに多数の被選別用原卵
を通過させてしまい、結局、列状に搬送されてくる被選
別用原卵のうち採用することができる卵の割合が小さく
なってしまうことになる。本発明は、上記実情に鑑みて
なされたものであって、その目的は、列状に搬送される
被選別用原卵の中からできるだけ高い割合で定重詰め用
として選別できる卵選別方法及び卵選別装置を提供する
ことにある。
来技術では、例えば、列状に搬送されてくる被選別用原
卵の採否を判別する設定範囲を狭い範囲とした厳しい判
別条件で判別すると、ある程度確実に一つの包装容器に
つめる設定個数を採用することができるが、判別条件が
厳しいために、列状に搬送されてくる被選別用原卵のう
ち採用することができる卵の割合が小さくなってしまう
ことになる。一方、上記の判別条件を緩いものとする
と、一つの包装容器に詰める最後の卵を選別する段階
で、搬送されてくる被選別用原卵の中から上記の目標総
重量を含む設定許容範囲内に収まるという条件を満足す
る卵を見出すことができず、いつまでたっても設定個数
に達しない事態となるか、あるいは、設定個数に達した
としても、設定個数に達するまでに多数の被選別用原卵
を通過させてしまい、結局、列状に搬送されてくる被選
別用原卵のうち採用することができる卵の割合が小さく
なってしまうことになる。本発明は、上記実情に鑑みて
なされたものであって、その目的は、列状に搬送される
被選別用原卵の中からできるだけ高い割合で定重詰め用
として選別できる卵選別方法及び卵選別装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の卵選別方法は、
夫々の重量が予め測定され、列状に搬送される被選別用
原卵の中から、総重量が目標総重量を含む設定許容範囲
内に収まるように設定個数の卵を選別するものであっ
て、その第1特徴は、前記被選別用原卵の各卵の重量の
分布情報を示すものと推定される統計的情報を求めて、
その統計的情報と前記目標総重量とに基づいて選別用許
容範囲を設定し、前記被選別用原卵の各卵の重量が、前
記選別用許容範囲に入っているか否かによって、前記設
定個数の卵として採用するか否かを判別する点にある。
本発明の卵選別方法の第2特徴は、上記卵選別方法の第
1特徴において、前記統計的情報が、前記被選別用原卵
の各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標準偏
差であり、前記選別用許容範囲が、前記目標総重量を前
記設定個数で除した平均目標重量を中心として、前記標
準偏差の設定倍の幅を有する範囲である点にある。
夫々の重量が予め測定され、列状に搬送される被選別用
原卵の中から、総重量が目標総重量を含む設定許容範囲
内に収まるように設定個数の卵を選別するものであっ
て、その第1特徴は、前記被選別用原卵の各卵の重量の
分布情報を示すものと推定される統計的情報を求めて、
その統計的情報と前記目標総重量とに基づいて選別用許
容範囲を設定し、前記被選別用原卵の各卵の重量が、前
記選別用許容範囲に入っているか否かによって、前記設
定個数の卵として採用するか否かを判別する点にある。
本発明の卵選別方法の第2特徴は、上記卵選別方法の第
1特徴において、前記統計的情報が、前記被選別用原卵
の各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標準偏
差であり、前記選別用許容範囲が、前記目標総重量を前
記設定個数で除した平均目標重量を中心として、前記標
準偏差の設定倍の幅を有する範囲である点にある。
【0006】本発明の卵選別方法の第3特徴は、上記卵
選別方法の第1特徴において、前記統計的情報が、前記
被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと推定
される標準偏差であり、前記選別用許容範囲が、前記目
標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量から、前
記設定個数の卵として既に選別した卵夫々の重量と平均
目標重量との差の積算値だけ差し引いた重量を中心とし
て、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲である点に
ある。
選別方法の第1特徴において、前記統計的情報が、前記
被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと推定
される標準偏差であり、前記選別用許容範囲が、前記目
標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量から、前
記設定個数の卵として既に選別した卵夫々の重量と平均
目標重量との差の積算値だけ差し引いた重量を中心とし
て、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲である点に
ある。
【0007】本発明の卵選別方法の第4特徴は、上記卵
選別方法の第1特徴において、前記統計的情報が、前記
被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと推定
される標準偏差であり、前記選別用許容範囲が、前記目
標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を中心と
して、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第1許容範囲
と、前記目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重
量から、前記設定個数の卵として既に選別した卵夫々の
重量と平均目標重量との差の積算値だけ差し引いた重量
を中心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第2
許容範囲との重複部分である点にある。本発明の卵選別
方法の第5特徴は、上記卵選別方法の第1、第2、第3
又は第4特徴において、前記選別用許容範囲を、前記設
定個数の卵のうちの何番目に採用する卵であるかに応じ
て設定変更する点にある。
選別方法の第1特徴において、前記統計的情報が、前記
被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと推定
される標準偏差であり、前記選別用許容範囲が、前記目
標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を中心と
して、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第1許容範囲
と、前記目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重
量から、前記設定個数の卵として既に選別した卵夫々の
重量と平均目標重量との差の積算値だけ差し引いた重量
を中心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第2
許容範囲との重複部分である点にある。本発明の卵選別
方法の第5特徴は、上記卵選別方法の第1、第2、第3
又は第4特徴において、前記選別用許容範囲を、前記設
定個数の卵のうちの何番目に採用する卵であるかに応じ
て設定変更する点にある。
【0008】本発明の卵選別装置は、夫々の重量が予め
測定され、列状に搬送される被選別用原卵の中から、総
重量が目標総重量を含む設定許容範囲内に収まるように
設定個数の卵を選別するものであって、その第1特徴構
成は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示す
ものと推定される統計的情報を求め、その統計的情報と
前記目標総重量とに基づいて選別用許容範囲を設定し、
前記被選別用原卵の各卵の重量が、前記選別用許容範囲
に入っているか否かによって、前記設定個数の卵として
採用するか否かを判別する判別手段と、その判別手段の
判別結果に基づいて、前記列状に搬送される被選別用原
卵を包装容器に移載する移載手段とが設けられた点にあ
る。
測定され、列状に搬送される被選別用原卵の中から、総
重量が目標総重量を含む設定許容範囲内に収まるように
設定個数の卵を選別するものであって、その第1特徴構
成は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示す
ものと推定される統計的情報を求め、その統計的情報と
前記目標総重量とに基づいて選別用許容範囲を設定し、
前記被選別用原卵の各卵の重量が、前記選別用許容範囲
に入っているか否かによって、前記設定個数の卵として
採用するか否かを判別する判別手段と、その判別手段の
判別結果に基づいて、前記列状に搬送される被選別用原
卵を包装容器に移載する移載手段とが設けられた点にあ
る。
【0009】本発明の卵選別装置の第2特徴構成は、上
記卵選別装置の第1特徴構成において、前記判別手段
は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される標準偏差を、前記統計的情報とし、前記
目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を中心
として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を、前
記選別用許容範囲とするように構成されている点にあ
る。
記卵選別装置の第1特徴構成において、前記判別手段
は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される標準偏差を、前記統計的情報とし、前記
目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を中心
として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を、前
記選別用許容範囲とするように構成されている点にあ
る。
【0010】本発明の卵選別装置の第3特徴構成は、上
記卵選別装置の第1特徴構成において、前記判別手段
は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される標準偏差を、前記統計的情報とし、前記
目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量から、
前記設定個数の卵として既に選別した卵夫々の重量と平
均目標重量との差の積算値だけ差し引いた重量を中心と
して、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を、前記
選別用許容範囲とするように構成されている点にある。
記卵選別装置の第1特徴構成において、前記判別手段
は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される標準偏差を、前記統計的情報とし、前記
目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量から、
前記設定個数の卵として既に選別した卵夫々の重量と平
均目標重量との差の積算値だけ差し引いた重量を中心と
して、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を、前記
選別用許容範囲とするように構成されている点にある。
【0011】本発明の卵選別装置の第4特徴構成は、上
記卵選別装置の第1特徴構成において、前記判別手段
は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される標準偏差を、前記統計的情報とし、前記
目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を中心
として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第1許容範
囲と、前記目標総重量を前記設定個数で除した平均目標
重量から、前記設定個数の卵として既に選別した卵夫々
の重量と平均目標重量との差の積算値だけ差し引いた重
量を中心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第
2許容範囲との重複部分を、前記選別用許容範囲とする
ように構成されている点にある。本発明の卵選別装置の
第5特徴構成は、上記卵選別装置の第1、第2、第3又
は第4特徴構成において、前記判別手段は、前記選別用
許容範囲を、前記設定個数の卵のうちの何番目に採用す
る卵であるかに応じて設定変更するように構成されてい
る点にある。
記卵選別装置の第1特徴構成において、前記判別手段
は、前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される標準偏差を、前記統計的情報とし、前記
目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を中心
として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第1許容範
囲と、前記目標総重量を前記設定個数で除した平均目標
重量から、前記設定個数の卵として既に選別した卵夫々
の重量と平均目標重量との差の積算値だけ差し引いた重
量を中心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第
2許容範囲との重複部分を、前記選別用許容範囲とする
ように構成されている点にある。本発明の卵選別装置の
第5特徴構成は、上記卵選別装置の第1、第2、第3又
は第4特徴構成において、前記判別手段は、前記選別用
許容範囲を、前記設定個数の卵のうちの何番目に採用す
る卵であるかに応じて設定変更するように構成されてい
る点にある。
【0012】
【作用】本発明の卵選別方法の第1特徴によれば、列状
に搬送される被選別用原卵の重量が、選別用許容範囲に
入っていれば設定個数の卵の内の一つとして選別し、入
っていなければ、そのまま通過させる。この選別用許容
範囲は、被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される統計的情報と設定個数の卵の総重量の目
標値である目標総重量とに基づいて設定される。つま
り、被選別用原卵の各卵の重量がどのような分布をして
いるかを予測した状態で選別用許容範囲を設定してお
り、被選別用原卵の各卵の重量の分布を鑑みて、ある卵
を設定個数の内の一つとして選別してしまうと最終的に
設定個数の卵の総重量が目標総重量を含む設定許容範囲
内に収めることができなくなる可能性が高くなると予想
される場合、その卵を設定個数の内の一つの卵としては
選別しないように選別用許容範囲を設定することができ
るのである。
に搬送される被選別用原卵の重量が、選別用許容範囲に
入っていれば設定個数の卵の内の一つとして選別し、入
っていなければ、そのまま通過させる。この選別用許容
範囲は、被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すも
のと推定される統計的情報と設定個数の卵の総重量の目
標値である目標総重量とに基づいて設定される。つま
り、被選別用原卵の各卵の重量がどのような分布をして
いるかを予測した状態で選別用許容範囲を設定してお
り、被選別用原卵の各卵の重量の分布を鑑みて、ある卵
を設定個数の内の一つとして選別してしまうと最終的に
設定個数の卵の総重量が目標総重量を含む設定許容範囲
内に収めることができなくなる可能性が高くなると予想
される場合、その卵を設定個数の内の一つの卵としては
選別しないように選別用許容範囲を設定することができ
るのである。
【0013】本発明の卵選別方法の第2特徴によれば、
被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差を推定し、
目標総重量を設定個数で除した平均目標重量を中心とし
て標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を選別用許容範囲
として設定し、定重詰め用の卵として選別するか否かを
判断する。このように選別用許容範囲を設定すること
で、設定個数の卵の総重量を目標総重量を含む設定許容
範囲内に収めることのできる重量を有する卵がいつまで
たっても搬送されてこないという事態を回避できる。こ
の回避できる理由を、このような事態を引き起こし得る
状況の例として、平均目標重量からの偏差が大きい重量
を有する卵を設定個数の卵の一つとして選別した場合を
例にとって説明する。
被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差を推定し、
目標総重量を設定個数で除した平均目標重量を中心とし
て標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を選別用許容範囲
として設定し、定重詰め用の卵として選別するか否かを
判断する。このように選別用許容範囲を設定すること
で、設定個数の卵の総重量を目標総重量を含む設定許容
範囲内に収めることのできる重量を有する卵がいつまで
たっても搬送されてこないという事態を回避できる。こ
の回避できる理由を、このような事態を引き起こし得る
状況の例として、平均目標重量からの偏差が大きい重量
を有する卵を設定個数の卵の一つとして選別した場合を
例にとって説明する。
【0014】平均目標重量からの偏差が大きい重量を有
する卵を設定個数の卵の一つとして選別した場合でも、
設定個数の卵の総重量を目標総重量を含む設定許容範囲
内に収めるようにするには、その平均目標重量からの偏
差の大きい卵と平均目標重量からの偏差の絶対値がほぼ
等しく正負の符号が逆の重量を有する一つ又は複数個の
卵を被選別用原卵から選別して平均目標重量からのずれ
を補償できれば良い。換言すると、被選別用原卵の中
に、そのような卵が存在しないと、設定個数の卵の総重
量を目標総重量を含む設定許容範囲内に収めることので
きる重量を有する卵がいつまでたっても搬送されてこな
いという事態となり易いのである。
する卵を設定個数の卵の一つとして選別した場合でも、
設定個数の卵の総重量を目標総重量を含む設定許容範囲
内に収めるようにするには、その平均目標重量からの偏
差の大きい卵と平均目標重量からの偏差の絶対値がほぼ
等しく正負の符号が逆の重量を有する一つ又は複数個の
卵を被選別用原卵から選別して平均目標重量からのずれ
を補償できれば良い。換言すると、被選別用原卵の中
に、そのような卵が存在しないと、設定個数の卵の総重
量を目標総重量を含む設定許容範囲内に収めることので
きる重量を有する卵がいつまでたっても搬送されてこな
いという事態となり易いのである。
【0015】例えば、被選別用原卵の平均重量が、平均
目標重量からずれているような場合、被選別用原卵は平
均目標重量を中心にして見ると左右非対象の重量分布を
持つことになり、平均目標重量からの偏差が大きい側の
端部の重量を有する卵を設定個数の卵の一つとして選別
してしまうと、この選別した卵の重量を補償して設定個
数の卵の総重量を目標総重量を含む設定許容範囲内に収
めることのできる重量を有する卵は被選別用原卵の中に
ほとんど存在しない状態となる。このような場合、複数
の卵で先に選別した卵の重量を補償する必要があるが、
この補償に要する卵の個数が増加すれば増加するほど選
別の条件が厳しいものとなり、所望の重量の卵がいつま
でたっても搬送されてこない事態となり、更には、その
補償に要した複数の卵と軽重の補償をとることが可能で
あったずの複数の卵が、上記のような平均目標重量から
の偏差が大きい卵を選別してしまうことで、結果として
定重詰め用の卵として採用されない事態となる。この事
態を回避するには、上記のような平均目標重量からの偏
差が大きい卵を設定個数の卵の一つとして選別しないよ
うにすれば良い。
目標重量からずれているような場合、被選別用原卵は平
均目標重量を中心にして見ると左右非対象の重量分布を
持つことになり、平均目標重量からの偏差が大きい側の
端部の重量を有する卵を設定個数の卵の一つとして選別
してしまうと、この選別した卵の重量を補償して設定個
数の卵の総重量を目標総重量を含む設定許容範囲内に収
めることのできる重量を有する卵は被選別用原卵の中に
ほとんど存在しない状態となる。このような場合、複数
の卵で先に選別した卵の重量を補償する必要があるが、
この補償に要する卵の個数が増加すれば増加するほど選
別の条件が厳しいものとなり、所望の重量の卵がいつま
でたっても搬送されてこない事態となり、更には、その
補償に要した複数の卵と軽重の補償をとることが可能で
あったずの複数の卵が、上記のような平均目標重量から
の偏差が大きい卵を選別してしまうことで、結果として
定重詰め用の卵として採用されない事態となる。この事
態を回避するには、上記のような平均目標重量からの偏
差が大きい卵を設定個数の卵の一つとして選別しないよ
うにすれば良い。
【0016】そこで、統計学上、平均値を中心として、
標準偏差の何倍かで規定される幅の範囲内に含まれる標
本数の全体の標本数に対する割合は既知であることか
ら、目標総重量を設定個数で除した平均目標重量を中心
として標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を選別用許容
範囲として設定すると、上記のような平均目標重量から
の偏差が大きい側の端部の重量を有する卵を設定個数の
卵の一つとして選別しないようにできるのである。
標準偏差の何倍かで規定される幅の範囲内に含まれる標
本数の全体の標本数に対する割合は既知であることか
ら、目標総重量を設定個数で除した平均目標重量を中心
として標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を選別用許容
範囲として設定すると、上記のような平均目標重量から
の偏差が大きい側の端部の重量を有する卵を設定個数の
卵の一つとして選別しないようにできるのである。
【0017】本発明の卵選別方法の第3特徴によれば、
被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差を推定し、
平均目標重量から、定重詰め用の卵として既に選別した
卵夫々の重量と平均目標重量との差の積算値を差し引い
た重量を中心として、標準偏差の設定倍の幅を有する範
囲を選別用許容範囲として設定し、定重詰め用の卵とし
て選別するか否かを判断する。選別用許容範囲の中心
を、平均目標重量から、定重詰め用の卵として既に選別
した卵夫々の重量と平均目標重量との差の積算値を差し
引いた重量とすることで、定重詰め用の卵として選別し
た卵夫々と平均目標重量との差の積算値の絶対値が大き
くなるのを抑制するのである。
被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差を推定し、
平均目標重量から、定重詰め用の卵として既に選別した
卵夫々の重量と平均目標重量との差の積算値を差し引い
た重量を中心として、標準偏差の設定倍の幅を有する範
囲を選別用許容範囲として設定し、定重詰め用の卵とし
て選別するか否かを判断する。選別用許容範囲の中心
を、平均目標重量から、定重詰め用の卵として既に選別
した卵夫々の重量と平均目標重量との差の積算値を差し
引いた重量とすることで、定重詰め用の卵として選別し
た卵夫々と平均目標重量との差の積算値の絶対値が大き
くなるのを抑制するのである。
【0018】本発明の卵選別方法の第4特徴によれば、
被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差を推定し、
目標総重量を設定個数で除した平均目標重量を中心とし
て標準偏差の設定倍の幅を有する第1許容範囲と、平均
目標重量から、定重詰め用の卵として既に選別した卵夫
々の重量と平均目標重量との差の積算値を差し引いた重
量を中心として、標準偏差の設定倍の幅を有する第2許
容範囲との重複部分を選別用許容範囲として設定し、定
重詰め用の卵として選別するか否かを判断する。
被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差を推定し、
目標総重量を設定個数で除した平均目標重量を中心とし
て標準偏差の設定倍の幅を有する第1許容範囲と、平均
目標重量から、定重詰め用の卵として既に選別した卵夫
々の重量と平均目標重量との差の積算値を差し引いた重
量を中心として、標準偏差の設定倍の幅を有する第2許
容範囲との重複部分を選別用許容範囲として設定し、定
重詰め用の卵として選別するか否かを判断する。
【0019】上記第2許容範囲のみによる選別では、そ
の許容範囲の中心がずれるので、そのずれた側の平均目
標重量からの偏差の大きい卵を選別してしまう虞れがあ
り、これを回避するためには、許容範囲の幅を狭くする
必要があり、許容範囲を必要以上に狭くしてしまうもの
となる。これに対し、上記第1許容範囲による選別と第
2許容範囲による選別とを併用することで、上記第2許
容範囲による選別では平均目標重量からの偏差の大きい
卵を選別してしまう虞れがあっても、上記第1許容範囲
による選別で、その平均目標重量からの偏差の大きい卵
を選別してしまうのを回避しているのであり、第2許容
範囲の幅を必要以上に狭くするのを回避できるのであ
る。
の許容範囲の中心がずれるので、そのずれた側の平均目
標重量からの偏差の大きい卵を選別してしまう虞れがあ
り、これを回避するためには、許容範囲の幅を狭くする
必要があり、許容範囲を必要以上に狭くしてしまうもの
となる。これに対し、上記第1許容範囲による選別と第
2許容範囲による選別とを併用することで、上記第2許
容範囲による選別では平均目標重量からの偏差の大きい
卵を選別してしまう虞れがあっても、上記第1許容範囲
による選別で、その平均目標重量からの偏差の大きい卵
を選別してしまうのを回避しているのであり、第2許容
範囲の幅を必要以上に狭くするのを回避できるのであ
る。
【0020】本発明の卵選別方法の第5特徴によれば、
設定個数の卵のうちの何番目に採用する卵であるかに応
じて選別用許容範囲を設定変更できるので、例えば、選
別用許容範囲の幅を徐々に狭めて行くことで、定重詰め
用の卵の選別を時間的な偏りを少なくして滑らかに行う
ことができる。本発明の卵選別装置の第1特徴構成によ
れば、判別手段が、上記卵選別方法の第1特徴による作
用に記載の如く定重詰め用の卵の選別を行い、その選別
された卵を移載手段が包装容器に移載する。本発明の卵
選別装置の第2特徴構成によれば、判別手段が、上記卵
選別方法の第2特徴による作用に記載の如く定重詰め用
の卵の選別を行う。本発明の卵選別装置の第3特徴構成
によれば、判別手段が、上記卵選別方法の第3特徴によ
る作用に記載の如く定重詰め用の卵の選別を行う。本発
明の卵選別装置の第4特徴構成によれば、判別手段が、
上記卵選別方法の第4特徴による作用に記載の如く定重
詰め用の卵の選別を行う。本発明の卵選別装置の第5特
徴構成によれば、判別手段が、上記卵選別方法の第5特
徴による作用に記載の如く定重詰め用の卵の選別を行
う。
設定個数の卵のうちの何番目に採用する卵であるかに応
じて選別用許容範囲を設定変更できるので、例えば、選
別用許容範囲の幅を徐々に狭めて行くことで、定重詰め
用の卵の選別を時間的な偏りを少なくして滑らかに行う
ことができる。本発明の卵選別装置の第1特徴構成によ
れば、判別手段が、上記卵選別方法の第1特徴による作
用に記載の如く定重詰め用の卵の選別を行い、その選別
された卵を移載手段が包装容器に移載する。本発明の卵
選別装置の第2特徴構成によれば、判別手段が、上記卵
選別方法の第2特徴による作用に記載の如く定重詰め用
の卵の選別を行う。本発明の卵選別装置の第3特徴構成
によれば、判別手段が、上記卵選別方法の第3特徴によ
る作用に記載の如く定重詰め用の卵の選別を行う。本発
明の卵選別装置の第4特徴構成によれば、判別手段が、
上記卵選別方法の第4特徴による作用に記載の如く定重
詰め用の卵の選別を行う。本発明の卵選別装置の第5特
徴構成によれば、判別手段が、上記卵選別方法の第5特
徴による作用に記載の如く定重詰め用の卵の選別を行
う。
【0021】
【発明の効果】本発明の卵選別方法の第1特徴及び本発
明の卵選別装置の第1特徴構成によれば、ある卵を設定
個数の内の一つとして選別してしまうと最終的に設定個
数の卵の総重量が目標総重量を含む設定許容範囲内に収
めることができなくなる可能性が高くなると予想される
場合、その卵を設定個数の内の一つの卵としては選別し
ないように選別用許容範囲を設定することができるの
で、搬送されてくる被選別用原卵の中から上記の目標総
重量を含む設定許容範囲内に収まるという条件を満足す
る卵を見出すことができないというような事態を回避し
て、列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだけ
高い割合で定重詰め用として選別できるに至った。
明の卵選別装置の第1特徴構成によれば、ある卵を設定
個数の内の一つとして選別してしまうと最終的に設定個
数の卵の総重量が目標総重量を含む設定許容範囲内に収
めることができなくなる可能性が高くなると予想される
場合、その卵を設定個数の内の一つの卵としては選別し
ないように選別用許容範囲を設定することができるの
で、搬送されてくる被選別用原卵の中から上記の目標総
重量を含む設定許容範囲内に収まるという条件を満足す
る卵を見出すことができないというような事態を回避し
て、列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだけ
高い割合で定重詰め用として選別できるに至った。
【0022】本発明の卵選別方法の第2特徴及び本発明
の卵選別装置の第2特徴構成によれば、上記の如く、平
均目標重量からの偏差が大きい側の端部の重量を有する
卵を設定個数の卵の一つとして選別しないようにできる
ので、列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだ
け高い割合で定重詰め用として選別できるに至った。本
発明の卵選別方法の第3特徴及び本発明の卵選別装置の
第3特徴構成によれば、定重詰め用の卵として選別した
卵夫々と平均目標重量との差の積算値の絶対値が大きく
なるのを抑制するので、容易に設定個数の卵の総重量を
目標総重量を含む設定許容範囲内に収めることができ、
列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだけ高い
割合で定重詰め用として選別できるに至った。
の卵選別装置の第2特徴構成によれば、上記の如く、平
均目標重量からの偏差が大きい側の端部の重量を有する
卵を設定個数の卵の一つとして選別しないようにできる
ので、列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだ
け高い割合で定重詰め用として選別できるに至った。本
発明の卵選別方法の第3特徴及び本発明の卵選別装置の
第3特徴構成によれば、定重詰め用の卵として選別した
卵夫々と平均目標重量との差の積算値の絶対値が大きく
なるのを抑制するので、容易に設定個数の卵の総重量を
目標総重量を含む設定許容範囲内に収めることができ、
列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだけ高い
割合で定重詰め用として選別できるに至った。
【0023】本発明の卵選別方法の第4特徴及び本発明
の卵選別装置の第4特徴構成によれば、上記の如く、上
記第2許容範囲による選別では平均目標重量からの偏差
の大きい卵を選別してしまう虞れがあっても、上記第1
許容範囲による選別で、その平均目標重量からの偏差の
大きい卵を選別してしまうのを回避しているのであり、
第2許容範囲の幅を必要以上に狭くするのを回避できる
ので、列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだ
け高い割合で定重詰め用として選別できるに至った。
の卵選別装置の第4特徴構成によれば、上記の如く、上
記第2許容範囲による選別では平均目標重量からの偏差
の大きい卵を選別してしまう虞れがあっても、上記第1
許容範囲による選別で、その平均目標重量からの偏差の
大きい卵を選別してしまうのを回避しているのであり、
第2許容範囲の幅を必要以上に狭くするのを回避できる
ので、列状に搬送される被選別用原卵の中からできるだ
け高い割合で定重詰め用として選別できるに至った。
【0024】本発明の卵選別方法の第5特徴及び本発明
の卵選別装置の第5特徴構成によれば、定重詰め用の卵
の選別を時間的な偏りを少なくして滑らかに行うことが
でき、設定個数のうちのある程度の個数の選別を終えた
時点で突然に、選別用許容範囲に入る卵が現れなくなっ
たというような事態を回避できるので、卵の選別をする
者に無用な不安感を抱かせることを回避できる。
の卵選別装置の第5特徴構成によれば、定重詰め用の卵
の選別を時間的な偏りを少なくして滑らかに行うことが
でき、設定個数のうちのある程度の個数の選別を終えた
時点で突然に、選別用許容範囲に入る卵が現れなくなっ
たというような事態を回避できるので、卵の選別をする
者に無用な不安感を抱かせることを回避できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を鶏卵の選別包装装置に適用し
た実施例を図面に基づいて説明する。図1の平面図及び
図2の側面図に示す選別包装装置には、矢印Aの方向に
卵の一例である鶏卵Eを搬送する6列の給卵コンベアF
Cと、給卵コンベアFCから鶏卵Eを受け取って矢印B
の方向に鶏卵Eを搬送する単列コンベア1と、単列コン
ベア1の鶏卵搬送方向に直交する矢印aで示す方向に包
装容器Pを搬送する容器コンベアPCと、各コンベアの
作動の制御等を行う制御装置COとが備えられている。
た実施例を図面に基づいて説明する。図1の平面図及び
図2の側面図に示す選別包装装置には、矢印Aの方向に
卵の一例である鶏卵Eを搬送する6列の給卵コンベアF
Cと、給卵コンベアFCから鶏卵Eを受け取って矢印B
の方向に鶏卵Eを搬送する単列コンベア1と、単列コン
ベア1の鶏卵搬送方向に直交する矢印aで示す方向に包
装容器Pを搬送する容器コンベアPCと、各コンベアの
作動の制御等を行う制御装置COとが備えられている。
【0026】給卵コンベアFCから供給される被選別用
原卵は、各鶏卵E毎に秤量された後、単列コンベア1に
移載され、容器コンベアPCとの交差箇所まで搬送され
る。この間、制御部COは、各鶏卵Eの秤量値に基づい
て、定重詰め用として採用できるか否かを判断し、定重
詰め用として選別した鶏卵Eが、定重詰めを行うように
指定している容器コンベアPCとの交差箇所に到達する
と、その容器コンベアPCによって搬送される包装容器
Pに移載する。定重詰め用として選別されなかった鶏卵
Eは、定重詰めを行うように指定している容器コンベア
PC以外の容器コンベアPCとの交差箇所にて包装容器
Pに移載され、例えば農林規格によるサイズ別の詰め方
等によって包装容器Pに収納される。鶏卵Eの収納が完
了した包装容器Pは、容器コンベヤPCにおける包装容
器Pの搬送方向下流側端部から完成品として取り出され
る。
原卵は、各鶏卵E毎に秤量された後、単列コンベア1に
移載され、容器コンベアPCとの交差箇所まで搬送され
る。この間、制御部COは、各鶏卵Eの秤量値に基づい
て、定重詰め用として採用できるか否かを判断し、定重
詰め用として選別した鶏卵Eが、定重詰めを行うように
指定している容器コンベアPCとの交差箇所に到達する
と、その容器コンベアPCによって搬送される包装容器
Pに移載する。定重詰め用として選別されなかった鶏卵
Eは、定重詰めを行うように指定している容器コンベア
PC以外の容器コンベアPCとの交差箇所にて包装容器
Pに移載され、例えば農林規格によるサイズ別の詰め方
等によって包装容器Pに収納される。鶏卵Eの収納が完
了した包装容器Pは、容器コンベヤPCにおける包装容
器Pの搬送方向下流側端部から完成品として取り出され
る。
【0027】以下、各構成部分毎に詳細説明する。給卵
コンベアFCは鶏卵Eを適当に離間した状態で搬送し、
給卵コンベアFCの単列コンベア1側の端部には、給卵
コンベアFCにて搬送される鶏卵Eを各別に秤量する秤
量部MUが各給卵コンベアFC毎に設けられている。秤
量部MUにて秤量された鶏卵Eの秤量データは、図3の
制御ブロック図に示すように、制御装置COに送られ
る。
コンベアFCは鶏卵Eを適当に離間した状態で搬送し、
給卵コンベアFCの単列コンベア1側の端部には、給卵
コンベアFCにて搬送される鶏卵Eを各別に秤量する秤
量部MUが各給卵コンベアFC毎に設けられている。秤
量部MUにて秤量された鶏卵Eの秤量データは、図3の
制御ブロック図に示すように、制御装置COに送られ
る。
【0028】単列コンベア1は、図4に示すように鶏卵
Eを載置するカップCの左右両端を保持する左右一対の
チェーン10と、チェーン10が掛け回される受動スプ
ロケットS1,S2,S3,S4と、駆動スプロケット
S5を介してチェーン10を回転駆動する駆動モータM
1と、鶏卵Eを給卵コンベアFCの秤量部MUからカッ
プCに移載する移替え装置TRと、カップCから鶏卵E
を落下させるためのキック装置2と、キック装置2の作
動によってカップCから落下する鶏卵Eを受け止め、容
器コンベアPCに搬送されている包装容器Pに収納する
包装装置3とがフレームFに備えられて構成されてい
る。
Eを載置するカップCの左右両端を保持する左右一対の
チェーン10と、チェーン10が掛け回される受動スプ
ロケットS1,S2,S3,S4と、駆動スプロケット
S5を介してチェーン10を回転駆動する駆動モータM
1と、鶏卵Eを給卵コンベアFCの秤量部MUからカッ
プCに移載する移替え装置TRと、カップCから鶏卵E
を落下させるためのキック装置2と、キック装置2の作
動によってカップCから落下する鶏卵Eを受け止め、容
器コンベアPCに搬送されている包装容器Pに収納する
包装装置3とがフレームFに備えられて構成されてい
る。
【0029】駆動モータM1は、図3の制御ブロック図
に示すように、制御部COにて制御され、チェーン10
の送り量すなわちカップCの搬送量は、受動スプロケッ
トS4に取り付けられたエンコーダECにて検出されて
制御部COに送られる。尚、駆動モータM1の動力は給
卵コンベアFCにも供給される。鶏卵Eを保持するカッ
プCは、図4に示すように、夫々、ピン13によって、
左右方向軸芯周りに揺動自在に左右一対のチェーン10
に取り付けられている後側支持部材11及び前側支持部
材12によって構成され、後側支持部材11及び前側支
持部材12における鶏卵Eの保持箇所は、平面視が略コ
の字状に斜め下方に延出し且つその延出した面が鶏卵E
の中心を向くように形成されて、鶏卵Eの外形形状に沿
うようにしてある。
に示すように、制御部COにて制御され、チェーン10
の送り量すなわちカップCの搬送量は、受動スプロケッ
トS4に取り付けられたエンコーダECにて検出されて
制御部COに送られる。尚、駆動モータM1の動力は給
卵コンベアFCにも供給される。鶏卵Eを保持するカッ
プCは、図4に示すように、夫々、ピン13によって、
左右方向軸芯周りに揺動自在に左右一対のチェーン10
に取り付けられている後側支持部材11及び前側支持部
材12によって構成され、後側支持部材11及び前側支
持部材12における鶏卵Eの保持箇所は、平面視が略コ
の字状に斜め下方に延出し且つその延出した面が鶏卵E
の中心を向くように形成されて、鶏卵Eの外形形状に沿
うようにしてある。
【0030】後側支持部材11の左側端部には前方に延
出する後側側板11aが形成され、前側支持部材12の
左側端部には後方に延出する前側側板12aが形成され
ている。この後側側板11aと前側側板12aとは、夫
々に端部が固定されたスプリング15によって、夫々の
下方側端部が接近する側に付勢されており、後側のピン
13の位置を中心とするギヤの歯の如くに後側側板11
aの先端に形成された突出部11bと、前側のピン13
の位置を中心とするギヤの歯の如くに前側側板12aの
先端に形成された突出部12bとにおいて互いに接当し
ている。前側支持部材12には、更に、斜め上方に突出
する突出片12cが形成されており、後述のように、こ
の突出片12cがキック装置2に押し操作されて、後側
支持部材11及び前側支持部材12が揺動する。
出する後側側板11aが形成され、前側支持部材12の
左側端部には後方に延出する前側側板12aが形成され
ている。この後側側板11aと前側側板12aとは、夫
々に端部が固定されたスプリング15によって、夫々の
下方側端部が接近する側に付勢されており、後側のピン
13の位置を中心とするギヤの歯の如くに後側側板11
aの先端に形成された突出部11bと、前側のピン13
の位置を中心とするギヤの歯の如くに前側側板12aの
先端に形成された突出部12bとにおいて互いに接当し
ている。前側支持部材12には、更に、斜め上方に突出
する突出片12cが形成されており、後述のように、こ
の突出片12cがキック装置2に押し操作されて、後側
支持部材11及び前側支持部材12が揺動する。
【0031】キック装置2は、図4(ロ)、(ハ)及び
(ニ)に示すロータリソレノイド2a及びキックアーム
2bが、容器コンベアPCとの交差箇所の夫々におい
て、矢印Bで示す単列コンベア1の鶏卵E搬送方向に5
個並ぶ状態で設けられて構成されている。このキック装
置2のロータリソレノイド2aの作動は、図3の制御ブ
ロック図に示すように、制御装置COによって制御され
る。
(ニ)に示すロータリソレノイド2a及びキックアーム
2bが、容器コンベアPCとの交差箇所の夫々におい
て、矢印Bで示す単列コンベア1の鶏卵E搬送方向に5
個並ぶ状態で設けられて構成されている。このキック装
置2のロータリソレノイド2aの作動は、図3の制御ブ
ロック図に示すように、制御装置COによって制御され
る。
【0032】キックアーム2bは、図4(ハ)及び
(ニ)に示すように側面視で略L字状に形成され、ロー
タリソレノイド2aの作動により、図4(ロ)において
矢印で示す方向に揺動する。矢印の方向に揺動すると、
キックアーム2bは、カップCの突出片12cの移動軌
跡上に位置し、そのキック装置2の設置箇所にカップC
が進行してくるとキックアーム2bと突出片12cとが
接当する。この接当によって、突出片12cが押し操作
されて、前側支持部材12がピン13を中心にして図4
(ニ)において反時計方向に揺動する。前側支持部材1
2が揺動作動は、夫々ギヤの歯の如く形成された突出部
11b,12bを介して後側支持部材11に伝達され、
後側支持部材11はピン13を中心にして図4(ニ)に
おいて時計方向に揺動する。この結果、カップCに鶏卵
Eが保持されていれば、その鶏卵Eは下方に落下する。
一方、キックアーム2bが図4(ロ)の位置にあれば、
図4(ハ)に示すように、カップCの鶏卵Eは、落下す
ることなく通過する。
(ニ)に示すように側面視で略L字状に形成され、ロー
タリソレノイド2aの作動により、図4(ロ)において
矢印で示す方向に揺動する。矢印の方向に揺動すると、
キックアーム2bは、カップCの突出片12cの移動軌
跡上に位置し、そのキック装置2の設置箇所にカップC
が進行してくるとキックアーム2bと突出片12cとが
接当する。この接当によって、突出片12cが押し操作
されて、前側支持部材12がピン13を中心にして図4
(ニ)において反時計方向に揺動する。前側支持部材1
2が揺動作動は、夫々ギヤの歯の如く形成された突出部
11b,12bを介して後側支持部材11に伝達され、
後側支持部材11はピン13を中心にして図4(ニ)に
おいて時計方向に揺動する。この結果、カップCに鶏卵
Eが保持されていれば、その鶏卵Eは下方に落下する。
一方、キックアーム2bが図4(ロ)の位置にあれば、
図4(ハ)に示すように、カップCの鶏卵Eは、落下す
ることなく通過する。
【0033】包装装置3は、キック装置2の下方側箇所
に位置し、図5の平面図及び図6の側面図に示すよう
に、主に、カップCから落下した鶏卵Eを受け止める5
個のホルダHと、ホルダHを揺動自在に支持する一対の
シャフト32,33と、シャフト32,33を固定支持
する一対のプレート39,40と、一対のプレート3
9,40の4角から下方に突出する状態で設けられてい
るガイドアーム43と、4つのガイドアーム43の夫々
を上下2段の案内孔にて摺動自在に案内するガイド44
と、一対のプレート39,40夫々の下部に設けられた
カムフォロア39a,40aと係合して一対のプレート
39,40を上下動させるための一対の偏心カム34,
35と、一対の偏心カム34,35を固定連結して連動
させるカムシャフト45と、カムシャフト45を回転駆
動する駆動モータM2とから構成されている。尚、本実
施例では、1列あたり5個の鶏卵Eを2列に詰める10
個詰めの包装容器Pを使用する場合を例示しているが、
例えば、1列あたり6個の鶏卵Eを詰める包装容器Pを
使用する場合等もあり、このような場合では、1列あた
りの鶏卵の個数に応じた数のロータリソレノイド2a、
キックアーム2b及びホルダHを設ければ良い。
に位置し、図5の平面図及び図6の側面図に示すよう
に、主に、カップCから落下した鶏卵Eを受け止める5
個のホルダHと、ホルダHを揺動自在に支持する一対の
シャフト32,33と、シャフト32,33を固定支持
する一対のプレート39,40と、一対のプレート3
9,40の4角から下方に突出する状態で設けられてい
るガイドアーム43と、4つのガイドアーム43の夫々
を上下2段の案内孔にて摺動自在に案内するガイド44
と、一対のプレート39,40夫々の下部に設けられた
カムフォロア39a,40aと係合して一対のプレート
39,40を上下動させるための一対の偏心カム34,
35と、一対の偏心カム34,35を固定連結して連動
させるカムシャフト45と、カムシャフト45を回転駆
動する駆動モータM2とから構成されている。尚、本実
施例では、1列あたり5個の鶏卵Eを2列に詰める10
個詰めの包装容器Pを使用する場合を例示しているが、
例えば、1列あたり6個の鶏卵Eを詰める包装容器Pを
使用する場合等もあり、このような場合では、1列あた
りの鶏卵の個数に応じた数のロータリソレノイド2a、
キックアーム2b及びホルダHを設ければ良い。
【0034】ホルダHの夫々は、先端の鶏卵保持箇所が
略コの字状に形成された左右一対の支持アーム30,3
1、その支持アーム30,31におけるシャフト32,
33に支持される位置を挟んで略コの字状の先端部分と
反対側の端部に取り付けられたバランスウェイト30
a,31a、一方の支持アーム30の図6における時計
方向への揺動を規制するストッパ42、他方の支持アー
ム31の図6における反時計方向への揺動を規制するロ
ック装置41とから構成されている。
略コの字状に形成された左右一対の支持アーム30,3
1、その支持アーム30,31におけるシャフト32,
33に支持される位置を挟んで略コの字状の先端部分と
反対側の端部に取り付けられたバランスウェイト30
a,31a、一方の支持アーム30の図6における時計
方向への揺動を規制するストッパ42、他方の支持アー
ム31の図6における反時計方向への揺動を規制するロ
ック装置41とから構成されている。
【0035】ホルダHに鶏卵Eが保持されていない状態
では、左右一対の支持アーム30,31は、バランスウ
ェイト30a,31aの作用によって、夫々ストッパ4
2及びロック装置41に接当することなく安定した静止
姿勢を保持し、ホルダHにカップCから鶏卵Eが落下す
ると、左右一対の支持アーム30,31が夫々ストッパ
42及びロック装置41に接当するまで姿勢変化し、こ
の姿勢変化によって鶏卵Eの落下衝撃が吸収される。
では、左右一対の支持アーム30,31は、バランスウ
ェイト30a,31aの作用によって、夫々ストッパ4
2及びロック装置41に接当することなく安定した静止
姿勢を保持し、ホルダHにカップCから鶏卵Eが落下す
ると、左右一対の支持アーム30,31が夫々ストッパ
42及びロック装置41に接当するまで姿勢変化し、こ
の姿勢変化によって鶏卵Eの落下衝撃が吸収される。
【0036】駆動モータM2は、制御装置COからの作
動指令により、駆動モータM2の回転軸に取り付けられ
た駆動ギヤ38、カムシャフト45に取り付けられた受
動ギヤ36、及び、駆動ギヤ38と受動ギヤ36とに亘
って掛け回された駆動チェーン37を介して、偏心カム
34,35を一体に回転駆動する。偏心カム34,35
は、夫々、図6に示すように、略円形の円板状の外形形
状で、その外周部近くに外周縁と同心円状のカム溝34
a,35aが形成され、このカム溝34a,35aが、
プレート39,40夫々の下部に設けられたカムフォロ
ア39a,40aを係合案内する。
動指令により、駆動モータM2の回転軸に取り付けられ
た駆動ギヤ38、カムシャフト45に取り付けられた受
動ギヤ36、及び、駆動ギヤ38と受動ギヤ36とに亘
って掛け回された駆動チェーン37を介して、偏心カム
34,35を一体に回転駆動する。偏心カム34,35
は、夫々、図6に示すように、略円形の円板状の外形形
状で、その外周部近くに外周縁と同心円状のカム溝34
a,35aが形成され、このカム溝34a,35aが、
プレート39,40夫々の下部に設けられたカムフォロ
ア39a,40aを係合案内する。
【0037】カムシャフト45は、図6に示すように、
偏心カム34,35の円の中心からずれた位置を貫通し
ているので、駆動モータM2がカムシャフト45を回転
駆動すると、カムフォロア39a,40aがカム溝34
a,35aに係合案内され、その結果、プレート39,
40が上下動する。上下動するプレート39,40が最
下点に位置するときに、すなわち、ホルダHが最下点に
位置するときに、ホルダHに保持されている鶏卵Eが、
ロック装置41の解除により、容器コンベアPCにて搬
送されてホルダHの下方側箇所に位置する包装容器Pに
向けて落下される。
偏心カム34,35の円の中心からずれた位置を貫通し
ているので、駆動モータM2がカムシャフト45を回転
駆動すると、カムフォロア39a,40aがカム溝34
a,35aに係合案内され、その結果、プレート39,
40が上下動する。上下動するプレート39,40が最
下点に位置するときに、すなわち、ホルダHが最下点に
位置するときに、ホルダHに保持されている鶏卵Eが、
ロック装置41の解除により、容器コンベアPCにて搬
送されてホルダHの下方側箇所に位置する包装容器Pに
向けて落下される。
【0038】容器コンベアPCは、図1に示すように、
包装容器Pの搬送下手側端部に設置された容器コンベア
駆動部PDにて、包装容器Pを蓋部を開いた状態で搬送
する。容器コンベア駆動部PDは、図3の制御ブロック
図に示すように、制御部COにて制御され、包装装置3
と同期しながら包装容器Pを搬送駆動する。次に、制御
部COが、秤量部MUから得た各鶏卵Eの秤量値に基づ
いて、定重詰め用として選別するか否かの判断をする選
別方法について説明する。
包装容器Pの搬送下手側端部に設置された容器コンベア
駆動部PDにて、包装容器Pを蓋部を開いた状態で搬送
する。容器コンベア駆動部PDは、図3の制御ブロック
図に示すように、制御部COにて制御され、包装装置3
と同期しながら包装容器Pを搬送駆動する。次に、制御
部COが、秤量部MUから得た各鶏卵Eの秤量値に基づ
いて、定重詰め用として選別するか否かの判断をする選
別方法について説明する。
【0039】この選別は、第1及び第2許容範囲の2つ
の許容範囲を設定し、鶏卵Eの秤量値が両方の許容範囲
内に収まる場合に、すなわち、鶏卵Eの秤量値が第1許
容範囲と第2許容範囲の重複部分からなる選別用許容範
囲内に収まる場合に、定重詰め用として採用するという
手法で行う。第1許容範囲は、鶏卵Eの秤量値をXとし
て、 x(ave) −3σ≦X≦x(ave) +3σ の範囲である。尚、ここで、x(ave) は、一つの包装容
器Pにつめる10個の鶏卵Eの目標総重量を、設定個数
である10で除した平均目標重量であり、σは、被選別
用原卵の各鶏卵Eの重量の分布における標準偏差として
推定した値である。ちなみに、統計学上、平均値を中心
として±3σの幅の範囲内には、約99.7%の個体が
含まれる。
の許容範囲を設定し、鶏卵Eの秤量値が両方の許容範囲
内に収まる場合に、すなわち、鶏卵Eの秤量値が第1許
容範囲と第2許容範囲の重複部分からなる選別用許容範
囲内に収まる場合に、定重詰め用として採用するという
手法で行う。第1許容範囲は、鶏卵Eの秤量値をXとし
て、 x(ave) −3σ≦X≦x(ave) +3σ の範囲である。尚、ここで、x(ave) は、一つの包装容
器Pにつめる10個の鶏卵Eの目標総重量を、設定個数
である10で除した平均目標重量であり、σは、被選別
用原卵の各鶏卵Eの重量の分布における標準偏差として
推定した値である。ちなみに、統計学上、平均値を中心
として±3σの幅の範囲内には、約99.7%の個体が
含まれる。
【0040】この第1許容範囲は、換言すれば、平均目
標重量x(ave) を中心として、標準偏差σの3倍の幅を
有する範囲と言える。被選別用原卵の各鶏卵Eの重量の
分布は、一般に、図7に実線Sで示すように、正規分布
又はそれに近い分布となる。このような分布をしている
被選別用原卵の中から、設定個数すなわち10個の鶏卵
Eで、目標総重量を含む許容範囲内に収まるように選別
するのには、もちろん許容範囲の幅によって変動する
が、図7に点線Tで示す平均目標重量x(ave) を中心と
した分布の中に含まれるものであることが望ましい。
標重量x(ave) を中心として、標準偏差σの3倍の幅を
有する範囲と言える。被選別用原卵の各鶏卵Eの重量の
分布は、一般に、図7に実線Sで示すように、正規分布
又はそれに近い分布となる。このような分布をしている
被選別用原卵の中から、設定個数すなわち10個の鶏卵
Eで、目標総重量を含む許容範囲内に収まるように選別
するのには、もちろん許容範囲の幅によって変動する
が、図7に点線Tで示す平均目標重量x(ave) を中心と
した分布の中に含まれるものであることが望ましい。
【0041】すなわち、選別できる鶏卵Eの個数が設定
個数に制限されているために、例えば、図7に点線Vで
示す平均目標重量x(ave) から3σずれた重量より更に
重い側にずれた重量の鶏卵Eを選別した場合は、その重
い側にずれたずれ量と同じずれ量だけ平均目標重量x(a
ve) から軽い側にずれた重量の鶏卵Eが存在する可能性
は、図7からも明らかなように、極めて低いので、平均
目標重量x(ave) から軽い側にずれた重量の鶏卵Eを複
数個集めて補償する必要がある。ところが、このように
重量の補償に要する鶏卵Eの個数が増えれば増えるほど
選別の条件は厳しいものとなり、このような厳しい条件
を課すと、その条件を満足する重量を有する鶏卵Eはな
かなか出現せず、その間に多数の被選別用原卵が定重詰
め用として採用されずに通過してしまうことになり、逆
に上記第1許容範囲の選別条件を課すことでそのような
事態を回避できるのである。
個数に制限されているために、例えば、図7に点線Vで
示す平均目標重量x(ave) から3σずれた重量より更に
重い側にずれた重量の鶏卵Eを選別した場合は、その重
い側にずれたずれ量と同じずれ量だけ平均目標重量x(a
ve) から軽い側にずれた重量の鶏卵Eが存在する可能性
は、図7からも明らかなように、極めて低いので、平均
目標重量x(ave) から軽い側にずれた重量の鶏卵Eを複
数個集めて補償する必要がある。ところが、このように
重量の補償に要する鶏卵Eの個数が増えれば増えるほど
選別の条件は厳しいものとなり、このような厳しい条件
を課すと、その条件を満足する重量を有する鶏卵Eはな
かなか出現せず、その間に多数の被選別用原卵が定重詰
め用として採用されずに通過してしまうことになり、逆
に上記第1許容範囲の選別条件を課すことでそのような
事態を回避できるのである。
【0042】第2許容範囲は、定重詰め用の10個の鶏
卵Eを順次選別する過程において、i個目に選別した選
別した鶏卵Eの重量をX'(i)として、n個目の選別をす
る段階であるとすると、
卵Eを順次選別する過程において、i個目に選別した選
別した鶏卵Eの重量をX'(i)として、n個目の選別をす
る段階であるとすると、
【0043】
【数1】 であり、この条件を満足する秤量値Xを有する鶏卵E
が、n個目の定重詰め用として選別される。数1を変形
すると、
が、n個目の定重詰め用として選別される。数1を変形
すると、
【0044】
【数2】 となり、換言すると、第2許容範囲は、平均目標重量x
(ave) から、既に選別した鶏卵Eの夫々の重量と平均目
標重量との差の積算値だけ差し引いた重量を中心とし
て、標準偏差の設定倍すなわちK×σの幅を有する範囲
である。このKの値は、何個目に選別するものであるか
によって設定変更し、本実施例の場合は、1〜6個目は
K=3、7〜8個目はK=1.5、9個目はK=0.5
と設定してある。
(ave) から、既に選別した鶏卵Eの夫々の重量と平均目
標重量との差の積算値だけ差し引いた重量を中心とし
て、標準偏差の設定倍すなわちK×σの幅を有する範囲
である。このKの値は、何個目に選別するものであるか
によって設定変更し、本実施例の場合は、1〜6個目は
K=3、7〜8個目はK=1.5、9個目はK=0.5
と設定してある。
【0045】このような選別条件を課すことで、既に選
別した鶏卵Eの夫々の重量と平均目標重量との差の積算
値が過度に大きくなってしまうのを防止できるので、1
0個の鶏卵を選別して目標総重量を含む設定許容範囲内
に収めるのが容易なものとできる。又、更に、第2許容
範囲の幅を、何個目に選別するものであるかによって設
定変更し、個数が増えるに従って狭める傾向としている
ので、9個目までは早く選別できたのに10個目の選別
に極端に時間がかかるというような事態を回避して、1
0個夫々の選別に要する時間をできるだけ均等にでき
る。
別した鶏卵Eの夫々の重量と平均目標重量との差の積算
値が過度に大きくなってしまうのを防止できるので、1
0個の鶏卵を選別して目標総重量を含む設定許容範囲内
に収めるのが容易なものとできる。又、更に、第2許容
範囲の幅を、何個目に選別するものであるかによって設
定変更し、個数が増えるに従って狭める傾向としている
ので、9個目までは早く選別できたのに10個目の選別
に極端に時間がかかるというような事態を回避して、1
0個夫々の選別に要する時間をできるだけ均等にでき
る。
【0046】上記の第1及び第2許容範囲による1個目
から9個目までの選別用許容範囲は、実際に選別した鶏
卵Eの重量を適当に仮定すると、図8に示す如くにな
る。図8中、一点鎖線は上記第1許容範囲を示し、二点
鎖線は上記第2許容範囲を示す。従って、図8中一点鎖
線及び二点鎖線の両方に囲まれる範囲が、選別用許容範
囲となる。尚、10個目の選別の条件は、10個の総重
量が目標総重量を含む設定許容範囲に入るように選別す
るのは、もちろんのことである。
から9個目までの選別用許容範囲は、実際に選別した鶏
卵Eの重量を適当に仮定すると、図8に示す如くにな
る。図8中、一点鎖線は上記第1許容範囲を示し、二点
鎖線は上記第2許容範囲を示す。従って、図8中一点鎖
線及び二点鎖線の両方に囲まれる範囲が、選別用許容範
囲となる。尚、10個目の選別の条件は、10個の総重
量が目標総重量を含む設定許容範囲に入るように選別す
るのは、もちろんのことである。
【0047】以下、制御装置COの制御により、鶏卵E
を選別そして包装する過程を図9乃至図14に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。選別包装装置を起動す
ると、制御装置COに備えられている記憶装置の記憶内
容を初期化して(ステップ#1)、初期設定入力を受け
付ける状態となる(ステップ#2)。初期設定入力の入
力内容としては、6列ある容器コンベアPCのうち、ど
の容器コンベアPCにおいて鶏卵Eの定重詰めを行うか
の指定、定重詰めの目標総重量とその設定許容範囲の指
定、及び、定重詰めを行わない容器コンベアPCにおい
てどのような詰め方を行うかの指定がある。尚、本実施
例においては、定重詰めにおいて一つの包装容器Pに収
納する鶏卵Eの個数は10個であるが、適宜設定変更可
能である。
を選別そして包装する過程を図9乃至図14に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。選別包装装置を起動す
ると、制御装置COに備えられている記憶装置の記憶内
容を初期化して(ステップ#1)、初期設定入力を受け
付ける状態となる(ステップ#2)。初期設定入力の入
力内容としては、6列ある容器コンベアPCのうち、ど
の容器コンベアPCにおいて鶏卵Eの定重詰めを行うか
の指定、定重詰めの目標総重量とその設定許容範囲の指
定、及び、定重詰めを行わない容器コンベアPCにおい
てどのような詰め方を行うかの指定がある。尚、本実施
例においては、定重詰めにおいて一つの包装容器Pに収
納する鶏卵Eの個数は10個であるが、適宜設定変更可
能である。
【0048】この初期設定入力の後、選別を行おうとす
る被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差が、それ
までの選別実績から予測可能である場合は、その予測し
た標準偏差の値を入力する(ステップ#4)。この後、
制御部COは、給卵コンベアFCの秤量部MUから鶏卵
Eの秤量データを受け取り(ステップ#5)、その秤量
データが設定値より大きく、秤量部MUにおいて鶏卵E
が適正に存在する状態で秤量したと判断した場合(ステ
ップ#6)は、標準偏差の算出処理を行う(ステップ#
7)。
る被選別用原卵の各卵の重量の分布の標準偏差が、それ
までの選別実績から予測可能である場合は、その予測し
た標準偏差の値を入力する(ステップ#4)。この後、
制御部COは、給卵コンベアFCの秤量部MUから鶏卵
Eの秤量データを受け取り(ステップ#5)、その秤量
データが設定値より大きく、秤量部MUにおいて鶏卵E
が適正に存在する状態で秤量したと判断した場合(ステ
ップ#6)は、標準偏差の算出処理を行う(ステップ#
7)。
【0049】標準偏差の算出処理は、図10に示すフロ
ーチャートに基づいて実行される。先ず、新しい鶏卵E
の秤量データを受け取ったことに伴って、標準偏差の算
出に供するデータ数をカウントするデータ数カウントを
「+1」する(ステップ#30)。この結果、データ数
カウントが100を超えれば(ステップ#31)、デー
タ数カウントを100に戻して(ステップ#32)、一
番古い秤量データを捨てる(ステップ#33)。つま
り、標準偏差の算出には、秤量データが100個に満た
ない場合を除いては、最新の100個の秤量データを用
いることとし、被選別用原卵の重量分布の標準偏差の推
定を、より確からしいものとしているのである。
ーチャートに基づいて実行される。先ず、新しい鶏卵E
の秤量データを受け取ったことに伴って、標準偏差の算
出に供するデータ数をカウントするデータ数カウントを
「+1」する(ステップ#30)。この結果、データ数
カウントが100を超えれば(ステップ#31)、デー
タ数カウントを100に戻して(ステップ#32)、一
番古い秤量データを捨てる(ステップ#33)。つま
り、標準偏差の算出には、秤量データが100個に満た
ない場合を除いては、最新の100個の秤量データを用
いることとし、被選別用原卵の重量分布の標準偏差の推
定を、より確からしいものとしているのである。
【0050】このようにして選び出した秤量データを記
憶して(ステップ#34)、秤量データ数が50以上の
場合にのみ(ステップ#35)、標準偏差の計算を行い
(ステップ#36)、図9に示すフローチャートのステ
ップ#7に戻る。そして、先に、ステップ#4において
標準偏差が手入力されていれば(ステップ#8)、その
標準偏差の値をそのまま利用し、入力されていなければ
(ステップ#8)、秤量データ数が50以上で標準偏差
の算出を行った場合は(ステップ#9)、その標準偏差
の値を新たに採用する(ステップ#10)。この後、鶏
卵Eの秤量データが上下限内にあるか否か、つまり、極
端に大きすぎたり又は極端に小さすぎたりしないかを判
断して(ステップ#11)、上記の第1許容範囲による
選別(ステップ#12)と、上記の第2許容範囲による
選別(ステップ#13)を行う。
憶して(ステップ#34)、秤量データ数が50以上の
場合にのみ(ステップ#35)、標準偏差の計算を行い
(ステップ#36)、図9に示すフローチャートのステ
ップ#7に戻る。そして、先に、ステップ#4において
標準偏差が手入力されていれば(ステップ#8)、その
標準偏差の値をそのまま利用し、入力されていなければ
(ステップ#8)、秤量データ数が50以上で標準偏差
の算出を行った場合は(ステップ#9)、その標準偏差
の値を新たに採用する(ステップ#10)。この後、鶏
卵Eの秤量データが上下限内にあるか否か、つまり、極
端に大きすぎたり又は極端に小さすぎたりしないかを判
断して(ステップ#11)、上記の第1許容範囲による
選別(ステップ#12)と、上記の第2許容範囲による
選別(ステップ#13)を行う。
【0051】両方の条件を満たした場合は、定重詰め用
の鶏卵Eとして採用し、定重詰め用の鶏卵として合計1
0個のうち何個目まで選別したかをカウントする卵数カ
ウントを「+1」して、選別した鶏卵Eをそのキック装
置2によって包装装置3に向けて落下させるかを指定す
るキックデータ確定処理を実行する。キックデータ確定
処理は、図11のフローチャートに基づいて行う。この
キックデータ確定処理のために、制御装置COに内蔵さ
れている記憶装置内に、図15に示すキックデータテー
ブルが記憶されている。
の鶏卵Eとして採用し、定重詰め用の鶏卵として合計1
0個のうち何個目まで選別したかをカウントする卵数カ
ウントを「+1」して、選別した鶏卵Eをそのキック装
置2によって包装装置3に向けて落下させるかを指定す
るキックデータ確定処理を実行する。キックデータ確定
処理は、図11のフローチャートに基づいて行う。この
キックデータ確定処理のために、制御装置COに内蔵さ
れている記憶装置内に、図15に示すキックデータテー
ブルが記憶されている。
【0052】このキックデータテーブルは、定重詰め用
として選別した鶏卵Eを単列コンベア1から落下させた
い位置に対応するキック装置1のロータリソレノイド2
aを特定するためのソレノイド番号欄、定重詰め用の鶏
卵Eとして選別を決定した時点におけるその選別された
鶏卵Eの単列コンベア1での位置から、キックデータテ
ーブルの同じ段のソレノイド番号欄に記憶されているキ
ック装置1の存在位置までの搬送量を、エンコーダEC
のパルス数に換算して記憶する欄である基本パルス欄、
及び、図14に示すフローチャートに基づいて、エンコ
ーダECがパルスを出力する毎に割り込み処理によっ
て、その出力パルス数をカウント値を保持するパルスカ
ウント欄の3つの欄が設けられ、このキックデータテー
ブルの段数は、単列コンベア1のスプロケットS1とS
2との間に存在するカップCの数だけ確保されている。
として選別した鶏卵Eを単列コンベア1から落下させた
い位置に対応するキック装置1のロータリソレノイド2
aを特定するためのソレノイド番号欄、定重詰め用の鶏
卵Eとして選別を決定した時点におけるその選別された
鶏卵Eの単列コンベア1での位置から、キックデータテ
ーブルの同じ段のソレノイド番号欄に記憶されているキ
ック装置1の存在位置までの搬送量を、エンコーダEC
のパルス数に換算して記憶する欄である基本パルス欄、
及び、図14に示すフローチャートに基づいて、エンコ
ーダECがパルスを出力する毎に割り込み処理によっ
て、その出力パルス数をカウント値を保持するパルスカ
ウント欄の3つの欄が設けられ、このキックデータテー
ブルの段数は、単列コンベア1のスプロケットS1とS
2との間に存在するカップCの数だけ確保されている。
【0053】ソレノイド番号欄には、具体的には、最初
の2桁が容器コンベアPCの番号を示し、後の2桁が上
記の卵数カウントを示す合計4桁の数字が記憶される。
つまり、何個目に選別された鶏卵Eは、その容器コンベ
アPCに対応して配置されている5つのキック装置2の
うち何番目のもので落下させるかを対応させているの
で、上記の4桁の数字で、使用するキック装置2を特定
できるのである。
の2桁が容器コンベアPCの番号を示し、後の2桁が上
記の卵数カウントを示す合計4桁の数字が記憶される。
つまり、何個目に選別された鶏卵Eは、その容器コンベ
アPCに対応して配置されている5つのキック装置2の
うち何番目のもので落下させるかを対応させているの
で、上記の4桁の数字で、使用するキック装置2を特定
できるのである。
【0054】キックデータ確定処理では、先ず、キック
データテーブルのソレノイド番号欄に空き状態を示す
「−999」と記憶されている段を探し(ステップ#4
0)、そのソレノイド番号欄に容器コンベアPCの番号
と何番目に選別した鶏卵Eであるかを記憶して(ステッ
プ#41)、同じ段の基本パルス欄に該当するロータリ
ソレノイド2aまでのすなわち該当するキック装置2ま
でのエンコーダECのパルスするを記憶した後(ステッ
プ#42)、同じ段のパルスカウント欄をクリアする。
データテーブルのソレノイド番号欄に空き状態を示す
「−999」と記憶されている段を探し(ステップ#4
0)、そのソレノイド番号欄に容器コンベアPCの番号
と何番目に選別した鶏卵Eであるかを記憶して(ステッ
プ#41)、同じ段の基本パルス欄に該当するロータリ
ソレノイド2aまでのすなわち該当するキック装置2ま
でのエンコーダECのパルスするを記憶した後(ステッ
プ#42)、同じ段のパルスカウント欄をクリアする。
【0055】このクリアしたパルスカウント欄は、この
時点以降、上述のようにして、エンコーダECの出力パ
ルスをカウントする。キックデータ確定処理の終了後、
卵数カウントが「10」に達していれば(ステップ#1
6)、卵数カウントをクリアして(ステップ#17)、
キック&包装処理を実行する(ステップ#19)。キッ
ク&包装処理では、図12のフローチャートに基づい
て、上記キックデータテーブルの各段毎に、選別した鶏
卵Eが落下予定の位置まで搬送されたか否かを確認し、
搬送されていれば落下させて包装する処理を実行する。
先ず、キックデータテーブルの各段の中から、ソレノイ
ド番号欄が「−999」ではなく(ステップ#50)、
且つ、その段の基本パルス欄の数値がパルスカウント欄
の数値以下になり、定重詰め用として選別された鶏卵E
が落下予定の位置まで搬送されているものを探し出す
(ステップ#51)。
時点以降、上述のようにして、エンコーダECの出力パ
ルスをカウントする。キックデータ確定処理の終了後、
卵数カウントが「10」に達していれば(ステップ#1
6)、卵数カウントをクリアして(ステップ#17)、
キック&包装処理を実行する(ステップ#19)。キッ
ク&包装処理では、図12のフローチャートに基づい
て、上記キックデータテーブルの各段毎に、選別した鶏
卵Eが落下予定の位置まで搬送されたか否かを確認し、
搬送されていれば落下させて包装する処理を実行する。
先ず、キックデータテーブルの各段の中から、ソレノイ
ド番号欄が「−999」ではなく(ステップ#50)、
且つ、その段の基本パルス欄の数値がパルスカウント欄
の数値以下になり、定重詰め用として選別された鶏卵E
が落下予定の位置まで搬送されているものを探し出す
(ステップ#51)。
【0056】落下予定の位置まで搬送されている鶏卵E
を見つけると、そのソレノイド番号欄の数値から、容器
コンベアFCの番号と、卵数カウントすなわち10個の
うち何個目に選別した鶏卵Eであるかを読み出し(ステ
ップ#52)、その卵数カウントが6以上であれば(ス
テップ#53)、キック装置2の番号と対応付けるため
に「5」を引いてキック装置2の番号として特定し(ス
テップ#54)、特定した容器コンベアFCの番号とキ
ック装置1の番号に該当するロータリソレノイド2aを
作動させて、鶏卵Eを包装装置3に放出する(ステップ
#55)。この処理を行うと、ソレノイド番号欄のデー
タは不要となるので「−999」の空き状態を示すデー
タを記憶する(ステップ#56)。
を見つけると、そのソレノイド番号欄の数値から、容器
コンベアFCの番号と、卵数カウントすなわち10個の
うち何個目に選別した鶏卵Eであるかを読み出し(ステ
ップ#52)、その卵数カウントが6以上であれば(ス
テップ#53)、キック装置2の番号と対応付けるため
に「5」を引いてキック装置2の番号として特定し(ス
テップ#54)、特定した容器コンベアFCの番号とキ
ック装置1の番号に該当するロータリソレノイド2aを
作動させて、鶏卵Eを包装装置3に放出する(ステップ
#55)。この処理を行うと、ソレノイド番号欄のデー
タは不要となるので「−999」の空き状態を示すデー
タを記憶する(ステップ#56)。
【0057】このとき、卵番号すなわち卵数カウント又
は必要に応じて卵数カウントから5を引いた値が「5」
となっていれば、すなわち、包装装置3の5個のホルダ
H全てが鶏卵Eを保持している状態であれば(ステップ
#57)、包装容器Pへの投入許可フラグを立てる(ス
テップ#58)。投入許可フラグが立って、且つ、一定
時間経過していれば(ステップ#59)、投入許可フラ
グを消して(ステップ#60)、包装装置3の駆動モー
タM2を作動させ、偏心カム34,35を一回転させる
(ステップ#61)。この偏心カム34,35の一回転
の途中において、ホルダHが最下点にあるときに、ロッ
ク装置41を解除して、鶏卵Eを包装容器Pに落下させ
るのである。偏心カム34,35を一回転させると、包
装装置3から包装容器Pに何回投入したかを示す投入カ
ウントを「+1」する(ステップ#62)。
は必要に応じて卵数カウントから5を引いた値が「5」
となっていれば、すなわち、包装装置3の5個のホルダ
H全てが鶏卵Eを保持している状態であれば(ステップ
#57)、包装容器Pへの投入許可フラグを立てる(ス
テップ#58)。投入許可フラグが立って、且つ、一定
時間経過していれば(ステップ#59)、投入許可フラ
グを消して(ステップ#60)、包装装置3の駆動モー
タM2を作動させ、偏心カム34,35を一回転させる
(ステップ#61)。この偏心カム34,35の一回転
の途中において、ホルダHが最下点にあるときに、ロッ
ク装置41を解除して、鶏卵Eを包装容器Pに落下させ
るのである。偏心カム34,35を一回転させると、包
装装置3から包装容器Pに何回投入したかを示す投入カ
ウントを「+1」する(ステップ#62)。
【0058】キックデータテーブルの全段について上記
一連の処理を繰り返し、全段終了すると(ステップ#6
3)、図9にフローチャートに戻り、容器送り処理を実
行する(ステップ#20)。容器送り処理は、図13の
フローチャートに基づいて行う。容器送り処理では、投
入カウントが「2」となり、一つの包装容器Pへの鶏卵
Eの収納が完了した場合は(ステップ#70)、投入カ
ウントをクリアして(ステップ#71)、次の包装容器
Pを包装装置3の下方の先頭位置まで搬送する(ステッ
プ#72)。
一連の処理を繰り返し、全段終了すると(ステップ#6
3)、図9にフローチャートに戻り、容器送り処理を実
行する(ステップ#20)。容器送り処理は、図13の
フローチャートに基づいて行う。容器送り処理では、投
入カウントが「2」となり、一つの包装容器Pへの鶏卵
Eの収納が完了した場合は(ステップ#70)、投入カ
ウントをクリアして(ステップ#71)、次の包装容器
Pを包装装置3の下方の先頭位置まで搬送する(ステッ
プ#72)。
【0059】一方、投入カウントが「1」で、包装容器
Pの2列の収納スペースのうち一列のみ収納が完了した
場合は(ステップ#73)、包装容器Pの収納スペース
の一列分搬送する(ステップ#74)。尚、投入カウン
トが「0」の場合は、何の処理も行わない。包装容器P
の搬送処理が終了すると、図9のフローチャートに戻
る。以上で、制御部COが秤量部MUから受け取った鶏
卵Eの秤量データ1個分についての処理を終了するが、
秤量部MUは6列の給卵コンベアFCの夫々に設けられ
ているので、6個の秤量データを同時に受け取ることに
なる。
Pの2列の収納スペースのうち一列のみ収納が完了した
場合は(ステップ#73)、包装容器Pの収納スペース
の一列分搬送する(ステップ#74)。尚、投入カウン
トが「0」の場合は、何の処理も行わない。包装容器P
の搬送処理が終了すると、図9のフローチャートに戻
る。以上で、制御部COが秤量部MUから受け取った鶏
卵Eの秤量データ1個分についての処理を終了するが、
秤量部MUは6列の給卵コンベアFCの夫々に設けられ
ているので、6個の秤量データを同時に受け取ることに
なる。
【0060】従って、その6個の秤量データ全てについ
て、標準偏差の算出処理(ステップ#7)以降の処理を
繰り返し、それが終了すると(ステップ#21)、被選
別用原卵の重量の平均値や重量分布の標準偏差の値か
ら、被選別用原卵の重量の分布の状況が、定重パックの
条件すなわち目標総重量及び目標総重量を含む設定許容
範囲からずれ過ぎていないか否かを判断して(ステップ
#22)、ずれ過ぎていればアラーム表示をして(ステ
ップ#23)、キック&包装処理(ステップ#19)
と、容器送り処理(ステップ#20)を実行しながら、
秤量データが送られてくるのを待つ。
て、標準偏差の算出処理(ステップ#7)以降の処理を
繰り返し、それが終了すると(ステップ#21)、被選
別用原卵の重量の平均値や重量分布の標準偏差の値か
ら、被選別用原卵の重量の分布の状況が、定重パックの
条件すなわち目標総重量及び目標総重量を含む設定許容
範囲からずれ過ぎていないか否かを判断して(ステップ
#22)、ずれ過ぎていればアラーム表示をして(ステ
ップ#23)、キック&包装処理(ステップ#19)
と、容器送り処理(ステップ#20)を実行しながら、
秤量データが送られてくるのを待つ。
【0061】尚、標準偏差を算出するのに十分な秤量デ
ータが揃っていない場合(ステップ#19)、鶏卵Eの
重量が重すぎる又は軽すぎる場合(ステップ#11)、
鶏卵Eの重量が第1許容範囲を満たすものでない場合
(ステップ#12)、鶏卵Eの重量が第2許容範囲を満
たすものでない場合(ステップ#13)は、定重詰めで
はなく、農林規格によるサイズ別の詰め方等の他の詰め
方の処理が実行される(ステップ#18)。従って、キ
ック装置2及び包装装置3は、被選別用原卵を包装容器
Pに移載する移載手段TRとして機能し、制御装置CO
は、定重詰め用の鶏卵Eとして採用するか否かを判別す
る判別手段DCとして機能する。
ータが揃っていない場合(ステップ#19)、鶏卵Eの
重量が重すぎる又は軽すぎる場合(ステップ#11)、
鶏卵Eの重量が第1許容範囲を満たすものでない場合
(ステップ#12)、鶏卵Eの重量が第2許容範囲を満
たすものでない場合(ステップ#13)は、定重詰めで
はなく、農林規格によるサイズ別の詰め方等の他の詰め
方の処理が実行される(ステップ#18)。従って、キ
ック装置2及び包装装置3は、被選別用原卵を包装容器
Pに移載する移載手段TRとして機能し、制御装置CO
は、定重詰め用の鶏卵Eとして採用するか否かを判別す
る判別手段DCとして機能する。
【0062】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する 上記実施例では、鶏卵Eの重量が、定重詰め用の卵
として採用するか否かを第1及び第2許容範囲の重複部
分からなる選別用許容範囲内に入るか否かによって判断
しているが、第1許容範囲のみによって、又は、第2許
容範囲のみによって判断しても良い。例えば、第2許容
範囲のみによって選別する場合は、選別用許容範囲の幅
は、最大でも±1.5σ以内とするのが望ましい。又、
第1許容範囲のみによって選別する場合は、その選別用
許容範囲の幅を設定個数の卵のうち何番目に選別した卵
であるかによって、設定変更するようにしても良い。
として採用するか否かを第1及び第2許容範囲の重複部
分からなる選別用許容範囲内に入るか否かによって判断
しているが、第1許容範囲のみによって、又は、第2許
容範囲のみによって判断しても良い。例えば、第2許容
範囲のみによって選別する場合は、選別用許容範囲の幅
は、最大でも±1.5σ以内とするのが望ましい。又、
第1許容範囲のみによって選別する場合は、その選別用
許容範囲の幅を設定個数の卵のうち何番目に選別した卵
であるかによって、設定変更するようにしても良い。
【0063】 上記実施例では、第1許容範囲は、平
均目標重量を中心として標準偏差の6倍の幅を有する範
囲としているが、平均目標重量を中心として図16にお
いてWで示す幅を有する範囲としても良い。すなわち、
被選別用原卵の重量の平均値と推定される値をX(ave)
として、 W=2×[x(ave) −(X(ave) −3σ)] の幅を有する範囲としても良い。尚、この式において、
σの係数は適宜設定変更可能である。
均目標重量を中心として標準偏差の6倍の幅を有する範
囲としているが、平均目標重量を中心として図16にお
いてWで示す幅を有する範囲としても良い。すなわち、
被選別用原卵の重量の平均値と推定される値をX(ave)
として、 W=2×[x(ave) −(X(ave) −3σ)] の幅を有する範囲としても良い。尚、この式において、
σの係数は適宜設定変更可能である。
【0064】 上記実施例では、移載手段TRは、キ
ック装置2と包装装置3とによって構成しているが、単
列コンベア1にて搬送される鶏卵Eを包装容器Pに移載
するマニプレータ等を設置しても良い。
ック装置2と包装装置3とによって構成しているが、単
列コンベア1にて搬送される鶏卵Eを包装容器Pに移載
するマニプレータ等を設置しても良い。
【0065】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図1】本発明を適用した鶏卵の選別包装装置の実施例
にかかる概略構成図
にかかる概略構成図
【図2】本発明を適用した鶏卵の選別包装装置の実施例
にかかる概略構成図
にかかる概略構成図
【図3】本発明の実施例にかかる制御ブロック図
【図4】本発明の実施例にかかる要部拡大図
【図5】本発明の実施例にかかる要部拡大図
【図6】本発明の実施例にかかる要部拡大図
【図7】本発明の実施例にかかる卵の選別条件の説明図
【図8】本発明の実施例にかかる卵の選別条件の説明図
【図9】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図10】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図11】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図12】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図13】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図14】本発明の実施例にかかるフローチャート
【図15】本発明の実施例にかかるキックデータテーブ
ルの説明図
ルの説明図
【図16】本発明の別実施例にかかる卵の選別条件の説
明図
明図
DC 判別手段 TR 移載手段 P 包装容器
Claims (10)
- 【請求項1】 夫々の重量が予め測定され、列状に搬送
される被選別用原卵の中から、総重量が目標総重量を含
む設定許容範囲内に収まるように設定個数の卵を選別す
る卵選別方法であって、 前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと
推定される統計的情報を求めて、 その統計的情報と前記目標総重量とに基づいて選別用許
容範囲を設定し、 前記被選別用原卵の各卵の重量が、前記選別用許容範囲
に入っているか否かによって、前記設定個数の卵として
採用するか否かを判別する卵選別方法。 - 【請求項2】 前記統計的情報が、前記被選別用原卵の
各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標準偏差
であり、 前記選別用許容範囲が、前記目標総重量を前記設定個数
で除した平均目標重量を中心として、前記標準偏差の設
定倍の幅を有する範囲である請求項1記載の卵選別方
法。 - 【請求項3】 前記統計的情報が、前記被選別用原卵の
各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標準偏差
であり、 前記選別用許容範囲が、前記目標総重量を前記設定個数
で除した平均目標重量から、前記設定個数の卵として既
に選別した卵夫々の重量と平均目標重量との差の積算値
だけ差し引いた重量を中心として、前記標準偏差の設定
倍の幅を有する範囲である請求項1記載の卵選別方法。 - 【請求項4】 前記統計的情報が、前記被選別用原卵の
各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標準偏差
であり、 前記選別用許容範囲が、前記目標総重量を前記設定個数
で除した平均目標重量を中心として、前記標準偏差の設
定倍の幅を有する第1許容範囲と、前記目標総重量を前
記設定個数で除した平均目標重量から、前記設定個数の
卵として既に選別した卵夫々の重量と平均目標重量との
差の積算値だけ差し引いた重量を中心として、前記標準
偏差の設定倍の幅を有する第2許容範囲との重複部分で
ある請求項1記載の卵選別方法。 - 【請求項5】 前記選別用許容範囲を、前記設定個数の
卵のうちの何番目に採用する卵であるかに応じて設定変
更する請求項1、2、3又は4記載の卵選別方法。 - 【請求項6】 夫々の重量が予め測定され、列状に搬送
される被選別用原卵の中から、総重量が目標総重量を含
む設定許容範囲内に収まるように設定個数の卵を選別す
る卵選別装置であって、 前記被選別用原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと
推定される統計的情報を求め、 その統計的情報と前記目標総重量とに基づいて選別用許
容範囲を設定し、 前記被選別用原卵の各卵の重量が、前記選別用許容範囲
に入っているか否かによって、前記設定個数の卵として
採用するか否かを判別する判別手段(DC)と、 その判別手段(DC)の判別結果に基づいて、前記列状
に搬送される被選別用原卵を包装容器(P)に移載する
移載手段(TR)とが設けられた卵選別装置。 - 【請求項7】 前記判別手段(DC)は、前記被選別用
原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標
準偏差を、前記統計的情報とし、 前記目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を
中心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲
を、前記選別用許容範囲とするように構成されている請
求項6記載の卵選別装置。 - 【請求項8】 前記判別手段(DC)は、前記被選別用
原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標
準偏差を、前記統計的情報とし、 前記目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量か
ら、前記設定個数の卵として既に選別した卵夫々の重量
と平均目標重量との差の積算値だけ差し引いた重量を中
心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する範囲を、
前記選別用許容範囲とするように構成されている請求項
6記載の卵選別装置。 - 【請求項9】 前記判別手段(DC)は、前記被選別用
原卵の各卵の重量の分布情報を示すものと推定される標
準偏差を、前記統計的情報とし、 前記目標総重量を前記設定個数で除した平均目標重量を
中心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有する第1許
容範囲と、前記目標総重量を前記設定個数で除した平均
目標重量から、前記設定個数の卵として既に選別した卵
夫々の重量と平均目標重量との差の積算値だけ差し引い
た重量を中心として、前記標準偏差の設定倍の幅を有す
る第2許容範囲との重複部分を、前記選別用許容範囲と
するように構成されている請求項6記載の卵選別装置。 - 【請求項10】 前記判別手段(DC)は、前記選別用
許容範囲を、前記設定個数の卵のうちの何番目に採用す
る卵であるかに応じて設定変更するように構成されてい
る請求項6、7、8又は9記載の卵選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21835494A JP2716372B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 卵選別方法及び卵選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21835494A JP2716372B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 卵選別方法及び卵選別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0882546A true JPH0882546A (ja) | 1996-03-26 |
JP2716372B2 JP2716372B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=16718573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21835494A Expired - Fee Related JP2716372B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 卵選別方法及び卵選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2716372B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007139695A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Ishida Co Ltd | 組合せ計量装置およびこれを備えた組合せ計量システム |
GB2472823A (en) * | 2009-08-19 | 2011-02-23 | Valka Ehf | Sorting items into receivers |
US8367131B2 (en) | 2006-02-23 | 2013-02-05 | Sanovo Engineering A/S | Method of monitoring the breaking of eggs, an egg receiving device for holding the contents of an egg, and an egg breaking apparatus comprising such an egg receiving device |
JP2014024028A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Yamato Scale Co Ltd | 重量選別機 |
EP2842877A1 (en) | 2013-08-28 | 2015-03-04 | Nabel Co., Ltd. | Egg conveying apparatus and method for transferring egg |
JP2015044662A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 株式会社ナベル | 卵の姿勢変更構造 |
US11259531B2 (en) | 2015-03-02 | 2022-03-01 | Valka Ehf | Apparatus for processing and grading food articles and related methods |
US11344036B2 (en) | 2015-03-02 | 2022-05-31 | Valka Ehf | Apparatus for processing and grading food articles and related methods |
US11357237B2 (en) | 2015-03-02 | 2022-06-14 | Valka Ehf | Apparatus for processing and grading food articles and related methods |
US11897703B2 (en) | 2019-05-07 | 2024-02-13 | Valka Ehf | Conveyor system and method |
WO2024052408A1 (en) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | Sanovo Technology Netherlands B.V. | Product sorting and packaging system and method |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP21835494A patent/JP2716372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007139695A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Ishida Co Ltd | 組合せ計量装置およびこれを備えた組合せ計量システム |
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EP2467212B1 (en) | 2009-08-19 | 2016-12-21 | Valka Ehf | Method for portioning of articles |
GB2472823A (en) * | 2009-08-19 | 2011-02-23 | Valka Ehf | Sorting items into receivers |
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EP2842877A1 (en) | 2013-08-28 | 2015-03-04 | Nabel Co., Ltd. | Egg conveying apparatus and method for transferring egg |
US11259531B2 (en) | 2015-03-02 | 2022-03-01 | Valka Ehf | Apparatus for processing and grading food articles and related methods |
US11344036B2 (en) | 2015-03-02 | 2022-05-31 | Valka Ehf | Apparatus for processing and grading food articles and related methods |
US11357237B2 (en) | 2015-03-02 | 2022-06-14 | Valka Ehf | Apparatus for processing and grading food articles and related methods |
US11897703B2 (en) | 2019-05-07 | 2024-02-13 | Valka Ehf | Conveyor system and method |
WO2024052408A1 (en) * | 2022-09-07 | 2024-03-14 | Sanovo Technology Netherlands B.V. | Product sorting and packaging system and method |
NL2032984B1 (en) * | 2022-09-07 | 2024-03-21 | Sanovo Technology Netherlands Bv | Product sorting and packaging system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2716372B2 (ja) | 1998-02-18 |
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