JP4152021B2 - 卵の自動選別包装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送されてくる卵の重量値を測定する秤量装置と、測定された重量値に基づいて卵を選別する制御装置と、秤量された卵を搬送する第1コンベアと、この第1コンベアから放出された卵を複列で搬送可能な第2コンベアと、この第2コンベアから卵を取り出して、卵が包装される包装容器が搬送される容器コンベアに卵を移し替える卵移送手段とを備えたとを備えた卵の自動選別包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鶏卵等の卵の自動選別包装装置においては、一般的に、卵をコンベアに搭載させて搬送させながら洗卵・乾燥・検卵・秤量などの所定の処理を経て、最終的に包装容器に収容されて出荷される。秤量された卵は単列コンベア(第1コンベア)にて通常1列で搬送され、単列コンベアと直交する状態に配置された容器コンベアにより搬送される包装容器に収容される。容器コンベア (従来技術ではこれが選別ステーションを構成する。) は複数設けられており、秤量装置において測定された卵の重量値に基づいて選別された卵は、選別結果に基づいていずれかの選別ステーションにて包装される。
【0003】
ところで、かかる自動選別包装装置ではパックやトレイと言った種々の包装容器に卵を包装することができるが、近年においては、販売形態の複雑化に伴い包装容器の種類も増加してきており、卵の選別方法の多様化が進んできている。
【0004】
これに対応するため従来では、生産すべき包装製品 (卵が包装された包装容器) の内容に応じて、サイズ (重量) の変更、選別ステーションの変更、包装パターン設定の変更、包装容器の変更などを複数の作業者間で連携を取り合って選別包装作業を行っていた。この場合、卵が包装された包装容器は容器コンベアにより搬送されて、その最終段階でラックやコンテナに詰め込みを行っている作業者が出来上がりの製品の個数を確認しながら、各変更の指示を出すようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記包装製品の変更を行うためには、自動選別包装装置の作動を停止させなければならないだけでなく、装置を停止し設定変更後もしばらくは、単列コンベアにおける搬送途中にある選別済みの卵が、設定変更前の従前の包装形態で包装されるため、この余分に包装された卵については詰め替え作業を余分にする必要があり、作業効率を低下させる原因となっていた。卵の包装作業を行う業者にとっては、その顧客である大手スーパーなどの販売店の要望にこたえるため多様な包装パターンにて包装を行っているが、これに対応するための作業効率の低下は重大な問題点となってきている。
【0006】
そこで、本発明の目的は包装作業の効率を低下させないで多品種少量生産の選別包装作業を実現可能な卵の自動選別包装装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る卵の自動選別包装装置は、
搬送されてくる卵の重量値を測定する秤量装置と、
測定された卵を搬送する第1コンベアと、
前記秤量装置により測定された重量値に基づいて選別された卵が、前記第1コンベアから放出され、この放出された卵を複列で搬送可能な第2コンベアと、
この第2コンベアから卵を取り出して、卵が包装される包装容器が搬送される容器コンベアに卵を移し替える卵移送手段とを備えた卵の自動選別包装装置において、
複数のサイズ区分からなる重量規格設定をサイズ区分する閾値を変えて複数記憶すると共に、包装容器の種類や包装される卵の個数が異なる包装パターンを複数記憶する記憶装置と、
前記複数の重量規格設定のうちから特定の重量規格設定における特定のサイズを選択して設定する第1設定手段と、
前記複数の包装パターン設定のうちから特定の包装パターンを選択して設定する第2設定手段と、
前記設定されたサイズと包装パターンの組み合わせに基づいて卵が包装される前記包装容器の生産予定個数を設定する第3設定手段と、を備え、
前記サイズと包装パターンの組み合わせは、同一の前記第2コンベアにて複数設定することが可能であり、更に、
ある組み合わせについての前記包装容器の生産が完了した直後に、次の組み合わせについての生産を可能にすべく制御を行う制御装置を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
この構成によると、所定の処理が完了して搬送されてくる卵は、まず秤量装置にて重量値を測定される。この測定された重量値に基づいて制御装置では卵の選別を行う。例えば、農林規格に基づいた選別を行うのであれば、M級(58.0〜63.9g)、L級(64.0〜69.9g)と言った選別を行うのである。秤量装置による秤量が終了すると、卵は例えば1列状態で第1コンベアにて搬送される。次に、卵は先ほどの選別結果に基づいて第1コンベアにおける所定の場所から放出されて、包装容器に包装される前に一旦第2コンベアにて搬送される。第1コンベアから放出される位置は、先ほどの選別結果に基づいて決定される。
【0009】
第1コンベアから直接容器コンベアの包装容器に卵を放出するのではなく、第2コンベアを介在させる理由は次の通りである。即ち、容器コンベアにおいて包装容器を変更したり容器コンベアでのトラブル発生のときに、容器コンベアを停止しなければならない。この時、第1コンベアには次々と卵が搬送されてきているが、仮に第1コンベアから直接包装容器に卵を放出する構成だと、容器コンベアを停止させると第1コンベアを含めた自動選別包装装置の全体を停止させなければならず、これにより包装作業の効率が大幅に低下してしまう。しかしながら、第1コンベアから一旦第2コンベアに放出する構成を採用すれば、第1コンベアから放出される卵を第2コンベアにチャージさせておくことができるので、容器コンベアを停止させなければならない事態が生じたとしても、第1コンベアなどの他の装置部分を停止させなくてすむので作業効率を低下させなくてすむのである。
【0010】
さらに、本発明の特徴構成によれば、複数の重量規格設定のうちから特定のサイズを選択して設定する第1設定手段を備えている。ここで、重量規格設定とは前述した農林規格によるものや顧客の要望によるカスタム的なものがある。サイズとは前述したM級とかL級とかを指す。また、複数の包装パターン設定のうちから特定の包装パターンを選択して設定する第2設定手段を備えている。複数の包装パターンには、トレイとかパックとか言う包装容器の種類の違いや、同じパックでも10個詰め、6個詰め等があるように包装される卵の個数の違いなどがある。そして、前記設定されたサイズと包装パターンにより生産される包装容器の生産予定個数を設定する第3設定手段とを備えている。
【0011】
このように、サイズと包装パターンとの組み合わせ、及びその組み合わせに係る包装製品の生産個数を自由に設定できるので多品種少量生産に対応することができる。生産個数を設定できるようにしたことで、設定変更がなされる場合にでも、従来のように選別済みの卵が従前の包装形態で包装されてしまうと言うことがなくなり、包装作業の効率を低下させなくてすむのである。また、ある第2コンベアについてあるサイズと包装パターンの組み合わせについての包装製品の予定生産数の生産が完了した後、自動選別包装装置を停止させることなく直ちに次の組み合わせについての包装製品の生産を開始することができるので、作業を低下させずに設定変更が可能となる。また、同一の前記第2コンベアにて複数設定することができるので、多品種少量生産に対応することが容易になる。
【0012】
本発明の好適な実施形態として、前記第2コンベアは、前記第1コンベアから放出された卵を収納するための多数の充填容器を搬送可能であり、この充填容器が循環経路に沿って循環駆動するように構成されているものがある。
【0013】
この構成によると、第1コンベアから放出された卵は充填容器に収納される。いくつか (所定数)の充填容器に卵が収納されると、卵移送手段により卵を複列コンベアから容器コンベアの包装容器に移送して移し替えるのである。
【0014】
多数の充填容器を設けることにより、充填容器の数に応じて卵をチャージしておくことが可能であるから、容器コンベアの作動停止に対応することができるようになり作業効率の向上に寄与することができる。
【0015】
本発明の別の好適な実施形態として、前記第2コンベアは複数設けられており、各第2コンベア毎に前記生産予定個数を設定可能に構成されているものがあげられる。
【0016】
この構成によると、各第2コンベア毎 (各選別ステーション毎) に生産される包装製品の仕様を異ならせることができ、多品種少量生産に効果的に寄与することができる。
【0019】
本発明の更に別の好適な実施形態として、前記複数設けられた第2コンベアのうち、一の第2コンベアにて設定された前記サイズと、他の第2コンベアにて設定された前記サイズについて、いずれの選別を優先するかを設定する優先順位設定手段を備えているものがあげられる。
【0020】
この構成によると、異なる第2コンベアにおいて重複した範囲のサイズを設定できるのでサイズ設定の自由度が広がると共に、優先順位設定手段を設けることで確実に卵の選別を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図を参照しながら本発明に係る卵の自動選別包装装置の実施形態を説明する。
【0022】
<本実施形態に係る卵の自動選別包装装置の全体構成>
図1は、自動選別包装装置の全体構成を示す模式図である。この装置は、大きく分けて卵の一例である鶏卵1を矢印A方向に6列で搬送する給卵搬送部2と、給卵搬送部2から鶏卵1を受け取り矢印B方向に鶏卵1を一列で搬送する単列搬送部3と、鶏卵1のうち不良卵を回収するための不良卵回収ステーション4と、鶏卵を選別状態にて搬送する選別ステーション5と、選別された鶏卵1を実際に包装容器に包装するための包装ステーション6と、装置の各部の制御を行う制御装置7とを備えている。
【0023】
給卵搬送部2は、ひび卵、血卵、汚卵、腐敗卵等の不良卵の検査を行う自動検査装置10と、搬送経路の最下流に設けられた秤量装置11と、鶏卵1を6列状態で搬送する給卵コンベア12とを備えている。自動検査装置10は、CCDカメラなどで鶏卵1の画像情報を取り込み、これを画像処理・解析して不良卵を検出するものである。不良卵であると検出された鶏卵1は、不良卵ステーション4に回収すべく、選別対象から外されることになる。
【0024】
秤量装置11は、搬送されてくる鶏卵1の重量値を測定するものであり、この測定データは制御装置7に送られて重量値に基づいて選別がされる。また、給卵コンベア12に連動するエンコーダ13が設けられており、給卵コンベア12上の鶏卵1が所定距離移動する毎にパルス信号を発生し、給卵コンベア12の搬送や自動検査装置10の作動の制御を行う。本実施形態では給卵コンベア12は鶏卵1を6列で搬送しているが、もちろんこれに限定されるものではなく6列以下、もしくは6列を超えた状態で搬送するようにしても良い。
【0025】
単列搬送部3は、鶏卵1を一列で搬送するための単列コンベア14(第1コンベア)と、単列コンベア14を駆動するための駆動モータ15と、単列コンベア14に連動するエンコーダ16と、鶏卵1を秤量装置11から単列コンベア14の鶏卵1を収納するためのカップ (不図示) に移し替えるための移し替え装置17と、カップから鶏卵1を落下放出させるキック装置18とを備えている。
【0026】
エンコーダ16は、単列コンベア14により鶏卵1が所定距離搬送される毎にパルス信号を発生し、これにより制御装置7は単列コンベア14の搬送制御を行う。また、秤量装置11による鶏卵1の重量値が測定されると制御装置7により選別が行われるが、この時選別ステーション5における鶏卵1の放出位置が決定され、秤量装置11から単列コンベア14における放出位置までの距離に相当するパルス値が設定される。このパルス値は、鶏卵1が単列コンベア14により所定距離搬送される毎に、前述したエンコーダ13から発生するパルスにより減算されていき、設定されたパルス値が0になった時点で鶏卵1が放出されるように制御される。
【0027】
鶏卵1の搬送制御やキック装置17などの構成は公知のものを採用すればよく、例えば本出願人が出願した特開平8- 82546号公報に開示された技術を利用することができる。
【0028】
不良卵回収ステーション4は、回収容器4aと、この回収容器4aを矢印C方向に搬送する回収コンベア4bとを備えている。自動検査装置10で不良卵であると判定された鶏卵1は、秤量装置11による測定結果のいかんに関わらず、この不良卵回収ステーション4にて回収される。回収コンベア4bは単列コンベア14と直交する状態に配置されており、図1においては1本のみ示されているが、不良卵の種類に応じて複数本設けることも可能である。例えば、再利用不能なヒビ卵と、再利用可能な汚卵とは別々の回収コンベア4bにて回収するようにすれば、その後の処理が簡単になり好ましいことがあるからである。
【0029】
選別ステーション5は、図1では第1〜第4選別ステーション5A、5B,5C,5Dの4つが示されているが、選別ステーションの設置数は適宜変更可能であり、任意に設定できるものである。各ステーション5A〜5Dはいずれも同じ構成であり、基本的な構成は充填容器21 (以下、チャージャと言う。) を循環経路に沿って矢印D方向に循環搬送させる充填コンベア20(第2コンベア)を備えている。詳細な説明は後述する。チャージャ21は鶏卵1を6個横並びに収納できるので、充填コンベア20は単列コンベア14から放出された鶏卵1を複列 (6列) で搬送する第2コンベアとして機能するものである。なお、チャージャ21における鶏卵1の収納個数は適宜設定できるものである。
【0030】
包装ステーション6は、包装容器の一例である透明樹脂のパック60を搬送するためのパック用コンベア62と、同じく包装容器の一例である紙製のトレイ61を搬送するためのトレイ用コンベア63とを備え、更に、パック用コンベア62の搬送経路上流部にはパック供給装置64が、トレイ用コンベア63の搬送経路上流部にはトレイ供給装置65が設けられており、パック60及びトレイ61は矢印F方向に搬送される。これらパック用コンベア62とトレイ用コンベア63は、包装容器を搬送する容器コンベアとして機能するものである。図1ではパック60は鶏卵1を2×6=12個収納でき、トレイ61は鶏卵1を5×6= 30個収納できるが、これはあくまでも一例であって種々の包装容器を利用することができる。また、図1において、包装ステーション6として、包装容器搬送用コンベアを2本設けているが、もちろん本数設定も任意である。
【0031】
また、チャージャ21に収納された鶏卵1をパック60やトレイ61に移送するための卵移送手段として機能する鶏卵吸引装置70が設けられている。鶏卵吸引装置70は、各ステーションを横切るように配置されたガイドレール71に沿って矢印E方向に移動するガイド部72に支持されており、更に不図示の昇降機構により上下方向 (図1の紙面に垂直な方向) にも移動できるように構成されている。
【0032】
制御装置7は、自動選別包装装置の各部の作動を制御し、CPUなどのハードウェアの部分と作動プログラムのソフトウェアとで構成されている。又、制御装置7にはモニター7aと、各種設定を行うためのキーボード7bが接続されている。
【0033】
<充填コンベアの構成>
次に、各選別ステーション5を構成する充填コンベア20の詳細を説明する。図2は充填コンベア20の側面図、図3は図2のG方向から見た矢視図、図4は外観斜視図である。充填コンベア20は、循環経路に沿って循環する搬送経路の搬送幅方向両端に一対設けられる無端チェーン30と、上側搬送経路から下側搬送経路へと無端チェーン30を案内する第1、第2、第3スプロケット31a,31b,31cと、下側搬送経路から上側搬送経路へと無端チェーン30,30を案内する第4、第5、第6スプロケット32a,32b,32cと、上側搬送経路から下側搬送経路へと湾曲状 (円弧状) の第1ガイド溝M1を形成するための第1、第2ガイド体33a,33bと、下側搬送経路から上側搬送経路へと湾曲状の第2ガイド溝M2を形成するための第3、第4ガイド体34a,34bとを備えている。
【0034】
第3ガイド体34aは、円盤状をした部材で構成されており、その円周方向に沿って揺動自在に支持された複数の係合レバー35が取り付けられている。第3ガイド体34aは、電動モータ36によりチェーン37を介して連結され駆動されるようになっている。
【0035】
P1で示されるのはチャージ先頭位置であり、搬送経路上に出入り可能な第1ストッパー40と、第1ストッパー40を駆動する第1シリンダ41と、鶏卵1が取り出された空のチャージャ21の通過を検出するための第1センサー42とを備えている。
【0036】
P2で示されるのは単列コンベア14から放出される鶏卵1を受け取るための受け取り位置であり、搬送経路上に出入り可能な第2ストッパー43と、第2ストッパー43を駆動する第2シリンダ44と、放出された鶏卵1が収納されたチャージャ21の通過を検出する第2センサー45とを備えている。
【0037】
チャージ先頭位置P1には、鶏卵吸引装置70が位置しており、チャージャ21の鶏卵1を一度に最大60個(6×10)真空吸引できる吸引部70aを備えている。吸引部70a同士の間隔はチャージャ21における鶏卵1の配置間隔や、包装容器における鶏卵1の収納部分の間隔に合わせて可変できるように構成されている。
【0038】
次に、チャージャ21の形状を簡単に説明する。図3、図4に示されるように、チャージャ21は、鶏卵1を横一列に6個収納するための収納部21aと、無端チェーン30のローラ30aの上に載せられて係合する係合部21bとを備えている。係合部21bは、搬送経路の幅方向に一対設けられており、上側搬送経路においては下部当接面21cがローラ30aの外周に当接し、下側搬送経路においては上部当接面21dがローラ30aの外周に当接する。ここに示されるチャージャ21の形状は一例であって、他の構造を採用できる。単列コンベア14から放出される鶏卵1を受け取るに当たり、放出時のエネルギーを吸収するための素材の選択や構造の工夫をすることが好ましい。
【0039】
上側搬送経路と下側搬送経路においては、チャージャ21は無端チェーン30に載せられた形態で搬送されるが、第1ガイド溝M1と第2ガイド溝M2をチャージャ21が搬送されるときは一旦チャージャ21と無端チェーン30との係合が外れるようにしている。そのための機構が図3に簡単に示される。すなわち、スラシ部材29により、一対のチェーン30,30の搬送幅方向の間隔を第1ガイド溝M1の部分において広げるようにしている(第2ガイド溝M2についても同様)。第1、第2ガイド溝M1,M2をチャージャ21が搬送されるときは、係合部21bが第1、第2ガイド溝M1,M2に挟持される状態で搬送される。
図3に示されるように、第1センサー42を構成する発光部42aと受光部42bとがチャージャ21を挟むように配置されている。
【0040】
<包装容器供給装置の構成>
次に、パック供給装置64の概略構成を図5の模式図で説明する。パック用コンベア62の上方にパック供給装置64が設けられ、第1のパック60を積層して収容する第1収容室64aと、第2のパック600を積層して収容する第2収容室64bとを備えている。第1のパック60は鶏卵1が収納される収納部60aと、蓋部60bと、収納部60aと蓋部60bとを連結する連結部60cとで構成されている。一番最下位にあるパック60が収容室64aの底部に設けられた支持部64cにて支持されている。第2のパック600についても同様である。
【0041】
パック用コンベア62の下部には吸着用シリンダ66,67が設けられており、その吸着部66a,67aが、パック用コンベア62に形成された穴62aを通じて出入りし、第1、第2のパック60,600の連結部60c、600cを吸着して第1、第2のパック60,600を1つだけパック用コンベア62上に供給する。パック60,600は可撓性を有し、連結部60c、600cを下方に引っ張ると容易に変形し、支持部64cとの支持状態を解除することができるようにしている。パック用コンベア62上に供給された第1のパック60又は第2のパック600は矢印F方向に搬送される。
なお、吸着シリンダ66,67は、制御装置7からの指令に基づいて作動するようにプログラムされている。
【0042】
図6にトレイ供給装置65の構成を模式図で示す。この図はトレイ用コンベア63を、トレイ搬送方向の上流側(後ろ側)から見たもので、トレイ用コンベア63をまたぐように一対のベルトコンベア65aが配置され、更に所定ピッチごとに支持部65bが設けられており、左右一対の支持部65bにトレイ61が搭載されている。制御装置7からの指令を受けて、ベルトコンベア65aを所定ピッチ駆動すると、最下位にあるトレイ61を1つだけトレイ用コンベア63上に供給することができる。
【0043】
<選別条件の設定>
次に鶏卵の選別を行うための各種設定について説明する。図7は、重量規格設定を示すテーブルであり、記憶装置(メモリ)に予め記憶されている。テーブルNO.1は、農林規格に基づく設定を示すものであり、例えばM級は58.0g〜63.9gの範囲であることを示している。鶏卵の重さにより、3S、2S,S,MS,M,L,2L,3Lの8つの等級に分かれている。なお、鶏卵は重さとサイズとが比例関係にあるから、これらの等級はサイズを表わすものでもある。
【0044】
図7に示すように、重量規格設定は、農林規格に基づくもの以外に各店の個別の要望に答えるべく、カスタムな重量規格を設定することもでき、テーブルNO.2〜NO.6にA店からE店までの個別の重量規格設定が示されている。ここには、6つの重量規格設定がテーブルで示されているが、テーブル数を増減したり、既に設定したテーブルの内容を変更することは任意に行うことができる。
【0045】
図8と図9に各ステーションの設定内容が示されており、これはモニター7aの表示画面でもある。図8(イ)、(ロ)のステーションNO.1とNO.2は不良卵を回収するステーション4の設定内容を示し、図8(ハ)、(ニ)及び図9(イ)(ロ)(ハ)(ニ)にはNO.3〜NO.8の選別ステーション5の設定内容を示す。図1に示される構成とはステーション数が異なるが、既述したようにステーション数は適宜増減できるものである。
【0046】
図8(イ)(ロ)において『重量指定』の欄にある「P1」はヒビ卵を、「P2」は汚卵をそれぞれ示す。つまり、ステーションNO.1は不良卵のうちヒビ卵を回収し、ステーションNO.2は不良卵のうち汚卵を回収するためのステーションとして設定されている。
【0047】
図8(ハ)に選別ステーションNO.3の設定内容が示されている。『重量指定』において「1−3L」と設定されているが、これは図7に示すテーブルNO.1(農林規格)の3Lサイズが設定されていることを示す。『パターン』は包装パターンを示すものであり「52」で示されるのは2×6の12個詰めのパックに鶏卵を12個収納する包装パターンを示している。このように、包装パターンを示す数字と具体的な包装内容は一対一に対応している。先ほどの、不良卵回収ステーションNO.1とNO.2における『パターン』の「50」は、所定の回収容器にて包装(回収)することを示している。
【0048】
図8(ニ)に選別ステーションNO.4の設定内容が示されている。ここでは『重量指定』及び『パターン』の組み合わせとして「2−2L」「5」;「1−2L」「5」;「1−2L」「51」の3通りが設定されている。このステーションでは「2−2L」「5」の組み合わせについての選別・包装が完了すると、直ちにその次の「1−2L」「5」の組み合わせについての選別・包装を行うことができる。このように、同一のステーションにて複数設定することができるので、多品種少量生産に対応することができる。なお、『パターン』の「5」は5×6= 30個詰めのトレイ61への包装を示し、「51」は2×3=6個詰めのパック60への包装を示す。なお、包装パターンの違いとしては、容器の種類の違いだけでなく同じ容器でも収納される個数が変わる場合は、包装パターンが異なるものとして取り扱う。
【0049】
また、『予定数量』とあるのは、ある重量指定及び包装パターンの組み合わせで鶏卵を収納した包装容器(これを、包装製品と呼ぶ。)の生産予定個数を示すものである。『予定数量』が「1000」とあるのは、その包装製品を1000個生産することを示し、『生産数量』が「250」とあるのは、現時点での生産個数が250個であることを示す。なお、『予定数量』の欄が空欄になっているのは、特に生産予定個数を決めていないことを示す。
【0050】
次に、図9の『ランク』には「1」「2」「3」の数字が設定されているものがあるが、これは鶏卵を選別するときの優先順位の設定を示すものである。『ランク』が「1」と言うことは最も優先順位が高いことを示している。
【0051】
図10は、各ステーションの状態を表示したモニター表示例である。図8、図9の設定画面の表示例については1つの画面上で1つのステーションを表示してもよいし、複数のステーションを同時に表示しても良い。この図10の画面をオペレータが見ることで、現在の装置の運転状況を確認することができる。設定が自動的に切り替わると画面上の表示も自動的に変更される。例えば、図9(ロ)に示すように、ステーションNO.6において、『重量指定』が「2−M」;『パターン』が「20」に設定されているが、この組み合わせについての予定生産数量(4000個に設定されている。)が完了すると、その次の組み合わせである『重量指定』が「1−M」;『パターン』が「25」の包装製品の生産を行うので、それに対応して図10に示される表示画面(ステーションNO.6の箇所)も自動的に変更されるのである。
【0052】
各選別ステーションでの重量指定(サイズ設定)が行われると、選別用の重量範囲テーブルをメモリに新たに作成するが、この重量範囲テーブルは優先順位を示すランク毎に作成される。『ランク』が空白になっているのは優先順位が最も低いことを示している。また、上述したように設定が自動変更されると重量範囲テーブルの見直し・変更も自動的に行われる。
【0053】
<ブロック構成図>
次に、本実施形態にかかる自動選別包装装置の制御ブロック構成(制御装置7の構成)を図11、図12で説明する。
図11において、第1設定手段80は、キーボード7bからの入力に基づき、複数の重量規格設定のうちから特定のサイズ、即ち重量を指定して制御装置7内のメモリに設定する。第2設定手段81は、キーボード7bからの入力に基づき、複数の包装パターン設定のうちから特定の包装パターンを指定して制御装置7内のメモリに設定する。第3設定手段82は、キーボード7bからの入力に基づき、設定されたサイズと包装パターンにより生産される包装製品の生産個数を制御装置7内のメモリに設定する。優先順位設定手段83は、キーボード7bからの入力に基づき、鶏卵の選別を行うときにどのサイズのものを優先するかについての優先順位を制御装置7内のメモリに設定する。
【0054】
選別制御手段84は、秤量装置11から送信されてきた秤量データと、第1〜第3設定手段80,81,82及び優先順位設定手段83の設定内容に基づき、鶏卵1の選別を行う。そして、鶏卵1を放出させる位置までの距離に相当するパルス数を設定し、これをエンコーダ16からパルスが出力される毎に減算し、設定されたパルス数が0になるとキック装置18を作動させて、鶏卵1を充填コンベア20に放出する。
【0055】
第1搬送制御手段85は、エンコーダ13から発生されるパルス信号に基づいて、給卵コンベア12及び自動検査装置10の作動を制御する。第2搬送制御手段86は、エンコーダ16から発生されるパルス信号に基づいて、単列コンベア14の作動を制御する。
【0056】
図12において、第1シリンダ制御手段90は、第1センサー42からの出力と第2シリンダ44及び鶏卵吸引装置70の作動信号に基づき第1シリンダ41の駆動制御を行う。具体的には、第2シリンダ44の作動回数に基づきチャージ先頭位置P1に向けて送られてきたチャージャ21の個数が所定個数(10個)になると、鶏卵吸引装置70を作動させ鶏卵1を吸引する。そして、鶏卵1の吸引・取り出し後、第1シリンダ41を作動して第1ストッパー40を解除し、第1センサー42を通過するチャージャの個数をカウントし、所定個数通過すると再び第1シリンダを作動して第1ストッパー40を挿入する。
【0057】
第2シリンダ制御手段91は、キック装置18の作動回数をカウントし鶏卵1が6個チャージャに放出されたことを検出すると、第2シリンダ44を作動して第2ストッパー43を解除してチャージャ21を送り出し、第2センサー45によりチャージャ21が1個だけ通過したことを検出すると、再び第2シリンダを作動して第2ストッパー43を挿入する。
【0058】
鶏卵吸引装置駆動手段92は、第2シリンダ44の作動回数をカウントして所定個数のチャージャ21が送られてきたことを検出すると、鶏卵吸引装置70を作動させる。充填コンベア駆動制御手段93は、充填コンベア20の作動を制御する。パック制御手段94は、選別制御手段84(図11参照)からの選別情報に基づきパック用コンベア62及びパック供給装置64の作動を制御する。トレイ制御手段95は、選別制御手段84からの選別情報に基づきトレイ用コンベア63及びトレイ供給装置65の作動を制御する。
【0059】
<自動選別包装装置の作動説明>
次に、本実施形態にかかる卵の自動選別包装装置の作動について順を追って説明する。
図13に、鶏卵1の処理工程の概略を示す。まず、鶏舎等から投入された鶏卵1は6列状態で搬送され、洗卵・乾燥が行われる。次に、鶏卵1の鈍端部と鋭端部の方向をそろえるための方向整列(オリエンター)を行った後、自動検査装置10にて検卵を行う。次いで、秤量装置11で鶏卵1の秤量を行った後、移し替え装置17により単列コンベア14に移し替え6列から1列搬送状態にする。単列コンベア14により搬送される鶏卵1は選別結果に基づき、チャージャ21に放出される。そして、チャージャ21に収納されている鶏卵1は鶏卵吸着装置70により包装容器に移送かつ包装されて一連の処理が完了する。
【0060】
図14は、選別作業を説明するフローチャートである。まず、鶏卵1の秤量が行われるが(#10)、自動検査装置10にて不良卵であると判定された鶏卵1は、通常の選別は行わずに不良卵として選別され(#11、#12)、不良卵回収ステーション4にて回収される。この場合も、後述する正常卵と同様に不良卵回収ステーション4までのパルス数が設定される。
【0061】
さて、不良卵でない鶏卵1は正常卵としての選別が行われるが(#12)、まずランク1の重量範囲テーブルによる選別を行う(#13)。図8〜図10の例によると、ランク1に設定されているのは選別ステーションNO.6の重量指定「2−M」である。これは図7(イ)によると57.0〜63.9gであるから、鶏卵1の重量値がこの範囲にあれば選別される。この範囲になければ、ランク2の重量範囲テーブルによる選別を行う(#14)。ランク2に設定されているのは、図10からステーションNO.5の「4−L」とステーションNO.7の「1−M」であり、これらの範囲は、図7より「4−L」が63.0〜70.9gであり、「1−M」が58.0〜63.9gであり、これら何れかの範囲にあれば選別される。そして、ランク2による選別からも外れた場合には、最下位ランクによる選別を行う(#15)。これは図10において、『ランク』の欄が空欄になっているステーションにて選別されることになる。
【0062】
鶏卵1の選別により、鶏卵1を搬送すべき選別ステーション5が決定され、選別ステーション5を構成する充填コンベア20のチャージャ21に鶏卵1を放出する放出位置までの距離に相当するパルス数が制御装置7内のメモリに設定される(#16)。鶏卵1は、単列コンベア14により単列で搬送され(#17)、単列コンベア14に連動するエンコーダ16からパルス信号が発生するごとに設定されたパルス数を減算カウントし、パルス数が0になった時点でキック装置18を作動させて鶏卵1を放出する(#18、#19)。
【0063】
<充填コンベアの作動説明>
次に、選別ステーション5における充填コンベア20の作動を、図15のフローチャートと図2〜図4とにより説明する。
単列コンベア14からチャージャ21への鶏卵1の放出は、キック装置18により1個づつ行われる。チャージャ21に鶏卵1が横1列に6個放出されると(#30)、第2シリンダ44を作動して第2ストッパ43を解除する(#31)。これにより鶏卵1が収納されたチャージャ21の拘束が解除され、無端チェーン30により矢印D方向に搬送される。第2センサー45により、チャージャ21が1つだけ通過したことを検出すると(#32)、第2シリンダ44を再び作動させ第2ストッパ43を搬送経路上に挿入し、その次のチャージャ21を受け取り位置P2に位置決めする(#33)。
【0064】
送り出されたチャージャ21はチャージ先頭位置P1から順番にチャージされていく。制御装置7では、第2シリンダ44の作動回数により、チャージされているチャージャ21の個数をカウントしており、個数が10個(この個数は包装パターンにより変わる)になると(#34)、鶏卵吸引装置70のを作動させ吸引部70aにチャージャ21に収納されている鶏卵1を真空吸引して取り出す(#35)。
【0065】
鶏卵1の取り出しが終わると、第1シリンダ41を作動して第1ストッパ40を搬送経路から引っ込めて解除する(#36)。これにより、空になったチャージャ21は再び無端チェーン30により搬送される。第1センサー42により、チャージャ21が10個通過したことが検出されると(#37)、再び第1シリンダ41を作動して第1ストッパ40を搬送経路上に挿入する(#38)。これにより、再びチャージャのチャージを開始していく。このように、チャージャ21をチャージしておくことができるから、パック用コンベア62やトレイ用コンベア63を停止させる必要が生じたとしても、それ以外の部分を停止させる必要がなく選別作業を引き続いて行うことができ、作業効率を低下させることがない。
【0066】
空になったチャージャ21が上側搬送経路から下側搬送経路へと移動する際に、第1ガイド溝M1により案内される。上側搬送経路では、チャージャ21の下部当接面21cが無端チェーン30のローラ30aに搭載された状態で搬送されるが、チャージャ21が第1ガイド溝M1を通過する際は、一旦無端チェーン30との縁が切れる。図2に示すように、第1ガイド溝M1と、無端チェーン30とは途中で交差しているが、図3にも示すように一対の無端チェーン30は幅寸法が広げられており、チャージャ21と干渉することはない。なお、チャージャ21は第1ガイド溝M1を自重で滑って降りるので特別な動力源は必要ない。チャージャ21が第1ガイド溝M1を滑り降りると、一対の無端チェーン30の幅は元に戻り、下側搬送経路ではチャージャ21の上側当接面21dが無端チェ−ン30のローラ30aの上に搭載された状態で搬送される。従って、下側搬送経路においてチャージャ21は逆さま状態であるが落ちてくることはない。なお、滑り降りるときは、チャージャ21の係合部21bが第1ガイド溝M1に挟持された状態でガイドされる。
【0067】
下側搬送経路の終端を過ぎると今度は第2ガイド溝M2に沿って上側搬送経路へと持ち上げられる。下側搬送経路の終端にくると、係合レバー35によりチャージャ21を係合させ(係合機構は省略する。)第3ガイド体34aを図2の反時計周りに回転させることでチャージャ21を強制的に第2ガイド溝M2に沿って持ち上げる。この場合も、無端チェーン30の幅寸法が広げられているから、無端チェーン30と第2ガイド溝M2とが交差しているにもかかわらず、無端チェーン30とチャージャ21とは干渉することはない。第2ガイド溝M2に沿ってチャージャ21が持ち上げられると、再びチャージャ21の下部当接面21cが無端チェーン30のローラ30aに当接する状態となる。
【0068】
<包装作業の説明>
次に、鶏卵1の包装作業に関する作動を図16のフローチャートにより説明する。図16はパック60に包装する場合であるが、トレイ61に包装する場合も同様である。
鶏卵1を吸引した状態の鶏卵吸引装置70がガイドレール71に沿って動かされ、吸引した鶏卵1を包装すべきパック用コンベア62のことろまで移動される。鶏卵1は6×10=60個吸引されている。一方、パック60は6×2=12個詰めであるから、5パック分一度に包装することができる。パック用コンベア62上で、パック60は所定間隔毎に並べて搬送されており、このパック60の間隔に合わせて、鶏卵吸引装置70の吸引部70aの間隔も変えることができるようになっている(機構の説明は省略する。)。このようにして、パック60に鶏卵1を移動させ、包装を完了する(#40)。
【0069】
次に、吸着シリンダ66を作動し(#41)、パック供給装置64の収納室64aに収納されているパック60を1つだけパック用コンベア62上に供給する(#42)。そして、パック用コンベア62を駆動して所定距離パック60を搬送する(#43)。パック60を、5個供給することで次の包装作業のための準備が完了する(#44)。
【0070】
次に、包装容器を切り換える時の作動を簡単に説明する。例えば、パック供給装置64において第1のパック60から第2のパック600に切り換える場合であるが、まず第1のパック60による包装製品の生産予定個数を生産すると、制御装置7から吸着シリンダ67に対して指令を出し、第2のパック600をパック用コンベア62に供給する。このように、包装容器の切換をする際にパック用コンベア62を停止させなくても良いので、設定変更をしても選別作業の効率が低下することがない。
【0071】
なお、鶏卵1の秤量装置11と包装ステーション6とは離れた場所にあるので、包装容器を交換せよと言う制御装置7からの信号は、鶏卵1が秤量装置11を通過した後、所定の位置にまで搬送されてきたときに出力される。
【0072】
<別実施形態>
次に、別実施形態についていくつか説明する。
本実施形態では鶏卵の選別を行っているが、鶏卵以外の卵を選別することも可能である。
本実施形態では、給卵コンベア12により鶏卵1を6列で搬送しているが、この給卵コンベア12を2つ設けて12列で搬送し、これに対応して単列コンベア14を2本あるいはそれ以上設けるようにしても良い。
【0073】
選別ステーションとして、定重量パッキング用のものを設けることもできる。ここで、定重量パッキングとは包装個数と総重量を指定して行う包装方法であり、個々の鶏卵の重量値を問わないものを言う。
本実施形態の制御装置7として、卵の自動選別包装装置の全体を制御するものが示されているが、ステーションの部分の作動を制御する制御部と、それ以外の制御を行う制御部とを分けて構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動選別包装装置の全体構成を示す模式図
【図2】充填コンベアの側面図
【図3】図2のG方向から見た矢視図
【図4】充填コンベアの外観斜視図
【図5】パック供給装置の構成を示す模式図
【図6】トレイ供給装置の構成を示す模式図
【図7】重量規格設定を示すテーブル
【図8】各ステーションにおける設定内容を示す図
【図9】各ステーションにおける設定内容を示す図
【図10】各ステーションの状態の表示画面例を示す図
【図11】制御ブロック構成を示す図
【図12】制御ブロック構成を示す図
【図13】鶏卵の処理工程の概略を示す図
【図14】選別作業を説明するフローチャート
【図15】充填コンベアの作動を説明するフローチャート
【図16】包装作業に関連する作業を説明するフローチャート
【符号の説明】
1 鶏卵
5 選別ステーション
6 包装ステーション
7 制御装置
11 秤量装置
14 単列コンベア (第1コンベア)
20 充填コンベア (第2コンベア)
21 チャージャ (充填容器)
60 パック
61 トレイ
70 鶏卵吸引装置 (卵移送手段)
80 第1設定手段
81 第2設定手段
82 第3設定手段
84 選別制御手段
Claims (4)
- 搬送されてくる卵の重量値を測定する秤量装置と、
測定された卵を搬送する第1コンベアと、
前記秤量装置により測定された重量値に基づいて選別された卵が、前記第1コンベアから放出され、この放出された卵を複列で搬送可能な第2コンベアと、
この第2コンベアから卵を取り出して、卵が包装される包装容器が搬送される容器コンベアに卵を移し替える卵移送手段とを備えた卵の自動選別包装装置において、
複数のサイズ区分からなる重量規格設定をサイズ区分する閾値を変えて複数記憶すると共に、包装容器の種類や包装される卵の個数が異なる包装パターンを複数記憶する記憶装置と、
前記複数の重量規格設定のうちから特定の重量規格設定における特定のサイズを選択して設定する第1設定手段と、
前記複数の包装パターン設定のうちから特定の包装パターンを選択して設定する第2設定手段と、
前記設定されたサイズと包装パターンの組み合わせに基づいて卵が包装される前記包装容器の生産予定個数を設定する第3設定手段と、を備え、
前記サイズと包装パターンの組み合わせは、同一の前記第2コンベアにて複数設定することが可能であり、更に、
ある組み合わせについての前記包装容器の生産が完了した直後に、次の組み合わせについての生産を可能にすべく制御を行う制御装置を備えた、ことを特徴とする卵の自動選別包装装置。 - 前記第2コンベアは、前記第1コンベアから放出された卵を収納するための多数の充填容器を搬送可能であり、この充填容器が循環経路に沿って循環駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の卵の自動選別包装装置。
- 前記第2コンベアは複数設けられており、各第2コンベア毎に前記生産予定個数を設定可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の卵の自動選別包装装置。
- 前記複数設けられた第2コンベアのうち、一の第2コンベアにて設定された前記サイズと、他の第2コンベアにて設定された前記サイズについて、いずれの選別を優先するかを設定する優先順位設定手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の卵の自動選別包装装置。
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