JPH0877829A - 誘電体磁器組成物および誘電体共振器 - Google Patents
誘電体磁器組成物および誘電体共振器Info
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Abstract
aおよびTiを含み、これらの成分をモル比で、aLn
2 Ox ・bAl2 O3 ・cCaO・dTiO2 と表した
時、a, b, c, dおよびxの値が、a+b+c+d=
1、0.056≦a≦0.214、0.056≦b≦
0.214、0.286≦c≦0.500、0.23<
d<0.470、3≦x≦4を満足する主成分100モ
ル部に対して、SrOおよび/またはBaOを0.01
〜0.10モル部含有するものであり、このような組成
を有する誘電体を、一対の入出力端子間に配置してなる
誘電体共振器である。 【効果】高周波において高い誘電率、高いQ値、及び共
振周波数の温度係数の小さい誘電特性を有しており、高
周波にて使用される共振器あるいは回路基板材料として
の用途に対し満足したものが得られる。
Description
コードレステレホン, パーソナル無線機, 衛星放送受信
機に搭載されるマイクロ波領域での共振器や回路基板材
料として適した誘電体磁器組成物および誘電体共振器に
関する。
パーソナル無線機, 衛星放送受信機の実用化に伴ってマ
イクロ波領域での誘電体磁器が広く使用されている。こ
のようなマイクロ波用誘電体磁器は主として共振器に用
いられるが、そこに要求される特性として(1) 誘電体中
では波長が1/εr1/2に短縮されるので、小型化の要求に
対して比誘電率が大きい事、(2) 高周波での誘電損失が
小さいこと、すなわち高Q値であること、(3) 共振周波
数の温度に対する変化が小さいこと、即ち、比誘電率の
温度依存性が小さく且つ安定であること、以上の3特性
が主として挙げられる。
ば、BaO-TiO2系材料,BaO-REO-TiO2( 但し、REO は希土
類元素酸化物) 系材料,MgTiO3- CaTiO3系材料などの酸
化物磁器材料が知られている(例えば、特開昭61−1
0806号公報,特開昭63−100058号公報,特
開昭60−19603号公報等参照)。
O2系材料では比誘電率εrが37〜40と高く、Q値は
40000と大きいが、単一相では共振周波数の温度係
数τfがゼロのものが得難く、組成変化に対する比誘電
率及び比誘電率の温度依存性の変化も大きいため、高い
比誘電率,低い誘電損失を維持したまま共振周波数の温
度係数τfを安定に小さく制御することが困難である。
Nd2O3-TiO2系あるいはBa0-Sm2O3-Ti02系等が知られてい
るが、これらの系では比誘電率εrが40〜60と非常
に高く、また共振周波数の温度係数τfがゼロのものも
得られているが、Q値が5000以下と小さい。
30000と大きく、共振周波数の温度係数τfがゼロ
のものも得られているが、比誘電率εrが16〜25と
小さい。
も高周波用誘電体材料に要求される前記3特性を共に充
分には満足していない。
体磁器であるLn2 OX −Al2 O3 −CaO−TiO
2 系を開発し、先に、特開昭6−76633号公報に開
示した。このLn2 OX −Al2 O3 −CaO−TiO
2 系の高周波用誘電体材料では、上記した材料よりも、
比誘電率εrおよびQ値が高く、共振周波数の温度係数
τfも良好である。
Q値が高く、共振周波数の温度係数τfが良好の材料
で、小型化を目的とするために高い比誘電率εrおよび
良好な焼結性が要求されるようになっているが、上記し
たLn2 OX −Al2 O3 −CaO−TiO2 系では未
だ比誘電率,Q値および焼結性が充分ではなかった。
で、従来のLn2 OX −Al2 O3−CaO−TiO2
系よりも比誘電率が大きく、高Q値で、比誘電率の温度
依存性が小さく且つ焼結性に優れており、しかも比誘電
率が32以上、Q値が14000以上、共振周波数の温
度係数τfが30ppm/℃以内、気孔率が3%以下で
ある誘電体磁器組成物および誘電体共振器を提供せんと
するものである。
に対し、検討を重ねた結果、Ln2 OX とAl2 O3 と
CaOとTiO2 からなる系(Lnは少なくとも1種類
以上の希土類元素、3≦x≦4)に、SrOおよび/ま
たはBaOを添加含有させ、これらを特定の範囲に調整
することによって、従来のLn2 OX −Al2 O3 −C
aO−TiO2 系よりも比誘電率が大きく、高Q値で、
比誘電率の温度依存性が小さく且つ焼結性に優れた誘電
体磁器組成物が得られることを知見した。
元素として希土類元素(Ln),Al,CaおよびTi
を含み、これらの成分をモル比で、aLn2 Ox ・bA
l2O3 ・cCaO・dTiO2 と表した時、a, b,
c, dおよびxの値が、a+b+c+d=1、0.05
6≦a≦0.214、0.056≦b≦0.214、
0.286≦c≦0.500、0.23<d<0.47
0、3≦x≦4を満足する主成分100モル部に対し
て、SrOおよび/またはBaOを0.01〜0.10
モル部含有するものであり、気孔率が3%以下であるこ
とが望ましい。また、SrOおよび/またはBaOは
0.05〜0.10モル部含有することが望ましい。
出力端子間に誘電体磁器を配置してなり、電磁界結合に
より作動する誘電体共振器において、前記誘電体磁器
が、金属元素として希土類元素(Ln),Al,Caお
よびTiを含み、これらの成分をモル比で、aLn2 O
x ・bAl2 O3 ・cCaO・dTiO2 と表した時、
a, b, c, dおよびxの値が、a+b+c+d=1、
0.056≦a≦0.214、0.056≦b≦0.2
14、0.286≦c≦0.500、0.23<d<
0.470、3≦x≦4を満足する主成分100モル部
に対して、SrOおよび/またはBaOを0.01〜
0.10モル部含有するものであり、気孔率が3%以下
であることが望ましい。SrOおよび/またはBaOは
0.05〜0.10モル部含有することが望ましい。
して希土類元素(Ln),Al,Ca,Ti,Srおよ
び/またはBaOを含むものであるが、これらの組成を
上記の範囲に限定した理由は以下の通りである。
≦0.214としたのは、0.0560>aの場合やa
>0.214の場合はQ値が低下するからである。特
に、0.0790≦a≦0.1700が好ましい。
Ce,Pr,Sm,Eu,Gd,Dy,Er,Yb,N
d等があり、これらのなかでもNdが最も良い。本発明
では、希土類元素(Ln)は2種類以上であっても良
い。比誘電率の温度依存性の点からは、Y,Ce,P
r,Sm,Eu,Gd,Dy,Er,Ybが好ましい。
≦0.214としたのは、0.0560>bの場合やb
>0.214の場合はQ値が低下するからである。特
に、0.0790≦b≦0.1700が好ましい。
0.500としたのは、c>0.5000の場合は共振
周波数の温度係数τfの絶対値が30ppm/℃を越え
てしまうからであり、0.286よりも小さい場合に
は、Q値が低下するからである。CaO量cは0.39
≦c≦0.47であることが望ましい。
700としたのは、0.2300≧dの場合やd≧0.
4700の場合には、Q値が低下するからである。特
に、0.3333≦d≦0.3836が好ましい。
対して、SrOおよび/またはBaOを0.01〜0.
1モル部含有させたのは、SrOおよび/またはBaO
の添加量が0.01モル部以下の場合にはQ値および比
誘電率の向上効果が小さいからであり、0.1モル部よ
りも多い場合にはSrO,BaOの添加前よりもQ値が
低下するからである。SrOおよび/またはBaOの含
有量は、Q値および比誘電率向上,焼結性向上のために
は、0.05〜0.1モル部含有することが望ましい。
SrO単独、BaO単独でも良いし、SrOおよびBa
Oでも良い。Q値が高いという点からSrOが望まし
い。
ることが望ましいが、これは気孔率が3%よりも多い場
合には比誘電率およびQ値の向上効果が小さいからであ
る。この気孔率は2%以下であることが望ましいが、こ
れは、気孔率が2%以下の場合には、比誘電率およびQ
値をさらに向上することができ、これにより、所望の特
性を得るために必要な磁器体積を大幅に低減し、共振器
の小型化を図ることができるからである。気孔率は比誘
電率およびQ値向上のためには1%以下が望ましい。気
孔率を小さくするには、成形体の生密度を上げることが
有効である。このためには、例えば、プレス成形により
成形体を作成する場合にはプレス圧を上げることが有効
である。本発明において、気孔率は、単位面積中に1μ
m以上の径を有するボイドの平均径とその数から求めた
ボイドの面積率とした。
組成物に対して、ZnO,NiO,SnO2 ,Co3 O
4 ,MnCO3 ,ZrO2 ,WO3 ,LiCO3 ,Rb
2 CO3 ,Sc2 O3 ,V2 O5 ,CuO,SiO2 ,
MgCO3 ,Cr2 O3 ,B2 O3 ,GeO2 ,Sb2
O5 ,Nb2 O5 ,Ta2 O5 等を添加した組成物を主
成分としても良い。これらは、その添加成分にもよる
が、前記組成物100重量部に対して6重量部以下の割
合で添加することができる。これらの中でも、特にNb
2 O5 ,Ta2 O5 を1〜4重量部添加すると、無添加
の場合よりも比誘電率が向上するとともに温度特性が0
に近づくため、性能上優れた誘電体磁器を得ることがで
きる。
下のようにして作成される。出発原料として、炭酸スト
ロンチウムおよび/または炭酸バリウム、高純度の希土
類酸化物,酸化アルミニウム,酸化チタン,炭酸カルシ
ウムの各粉末を用いて、所望の割合となるように秤量す
る。これらに対してNb2 O5 ,Ta2 O5 ,ZnO等
の粉末を添加しても良い。そして、この後、純水を加
え、混合原料の平均粒径が1.6μm以下となるまで1
0〜30時間、ジルコニアボール等を使用したミルによ
り湿式混合・粉砕を行う。この混合物を乾燥後、110
0〜1300℃で1〜4時間仮焼し、さらに0.8〜5
重量%のバインダーを加えてから整粒し、得られた粉末
を所望の成形手段、例えば、金型プレス,冷間静水圧プ
レス,押出し成形等により任意の形状に成形後、150
0〜1700℃の温度で1〜10時間大気中において焼
成することにより得られる。
図1のTEモード型共振器は、金属ケース1の両側に入
力端子2および出力端子3を形成し、これらの端子2,
3の間に上記したような組成からなる誘電体磁器4を配
置して構成される。このようなTEモード型の誘電体共
振器は、入力端子2からマイクロ波が入力され、マイク
ロ波は誘電体磁器4と自由空間との境界の反射によって
誘電体磁器4内に閉じ込められ、特定の周波数で共振を
起こす。この信号が出力端子3と電磁界結合し、出力さ
れる。また、図示しないが、本発明の誘電体磁器組成物
を、TEMモードを用いた同軸形共振器やストリップ線
路共振器、TMモードの誘電体磁器共振器、その他の共
振器に適用しても良いことは勿論である。
て希土類元素(Ln),Al,Ca、Ti、Srおよび
/またはBaを含むものであるが、これらを特定の範囲
に調整することによって、従来のSr,Baを所定量含
有しない材料よりも比誘電率およびQ値が大きくなり、
共振器の小型化を図ることができる。また、焼結性が向
上するため、大型の焼結体を作成する場合でもクラック
の発生を防止することが可能となる。
り、比誘電率およびQ値をさらに大きくすることがで
き、共振器の小型化を促進できる。
器を使用して、電磁界結合により作動する誘電体共振器
を作製することにより、小型で低損失であり、使用温度
に対して安定した共振周波数を得ることが可能となる。
た共振器に最適であるが、例えば、直径10cm程度の
誘電体磁器を作成する場合でも、クラックの発生がな
い。
酸化アルミニウム(Al2 O3 ),酸化チタン(TiO
2 ),炭酸カルシウム(CaCO3 )の各粉末を用いて
それらを表1となるように秤量後、純水を加え、混合原
料の平均粒径が1.6μm以下となるまで、ミルにより
約20時間湿式混合・粉砕を行なった。ミルのボールの
種類や他の種々の条件により、ZrO2 やSiO2 ,そ
の他の希土類元素の不純物が1重量%以下含有される場
合がある。
仮焼し、さらに約1重量%のバインダーを加えてから整
粒し、得られた粉末を約1000Kg/cm2の圧力で円板状
に成形し、1500〜1700℃の温度で2時間大気中
において焼成し、直径14mm,厚み8mmの磁器を得
た。
トン中で超音波洗浄し、150℃で1時間乾燥した後、
円柱共振器法により測定周波数3.5〜4.5GHzで
比誘電率, Q値, 共振周波数の温度係数τfを測定し
た。Q値は、マイクロ波誘電体において一般に成立する
Q値×測定周波数f=一定の関係から1GHzでのQ値
に換算した。共振周波数の温度係数τfは、−40℃か
ら+85℃間で共振周波数を測定し、25℃の時の共振
周波数を基準にして、−40℃〜+85℃の温度係数τ
fを算出した。結果を表1に示す。
りに種々の希土類酸化物を用い、後の条件は、上記と同
様にして作成した磁器の比誘電率, Q値, 共振周波数の
温度係数τfを、上記と同様にして測定し、その結果を
表2に示す。
のNo.8の組成、No.43〜45については表1のNo.
7の組成、No.46〜48については表1のNo.10の
組成のNd2 O3 を他の希土類元素酸化物と換えた場合
である。
部に対して各種の金属酸化物を添加し、後の条件は、上
記と同様にして作成した磁器の比誘電率, Q値, 共振周
波数の温度係数τfを、上記と同様にして測定し、その
結果を表3,4に示す。
ム(Al2 O3 ),酸化チタン(TiO2 ),炭酸カル
シウム(CaCO3 ),炭酸ストロンチウム(SrCO
3 )および/または炭酸バリウム(BaCO3 )の各粉
末を表5〜7となるように秤量した。尚、表中において
主成分No.とは表1〜4の主成分No.を意味する。この
後、純水を加え、混合原料の平均粒径が1.6μm以下
となるまで、ミルにより約20時間湿式混合・粉砕を行
なった。ミルのボールの種類や他の種々の条件により、
ZrO2 やSiO2 ,その他の希土類元素の不純物が1
重量%以下含有される場合がある。
仮焼し、さらに約1重量%のバインダーを加えてから整
粒し、得られた粉末を約1000Kg/cm2の圧力で円板状
に成形し、1500〜1700℃の温度で2時間大気中
において焼成し、直径14mm,厚み8mmの磁器を得
た。
トン中で超音波洗浄し、150℃で1時間乾燥した後、
円柱共振器法により測定周波数3.5〜4.5GHzで
比誘電率, Q値, 共振周波数の温度係数τfを測定し
た。Q値は、マイクロ波誘電体において一般に成立する
Q値×測定周波数f=一定の関係から1GHzでのQ値
に換算した。共振周波数の温度係数τfは、−40℃か
ら+85℃間で共振周波数を測定し、25℃の時の共振
周波数を基準にして、−40℃〜+85℃の温度係数τ
fを算出した。また、磁器表面を鏡面研磨し、鏡面を顕
微鏡で400倍に拡大し、500μm×500μmの面
積内に存在するボイド径1μm以上のボイドの平均径と
その数から、ボイドの面積率を求め、これを気孔率とし
た。結果を表5〜7に示す。表において、気孔率Pが0
<P≦1%の場合に●、1%<P≦2%の場合に○、2
%<P≦3%の場合に△、3%<Pの場合に×とした。
してSrO,BaOを0.01〜0.1モル部添加含有
した場合には、従来のSrOおよび/またはBaOを添
加しない場合に比較して、比誘電率およびQ値が向上し
ていることが判る。
試料No.32〜37について、製造工程中にクラックが
発生するか否かを目視により確認した。尚、クラックに
ついては、上記と同様にして直径60mm,厚み30m
mの磁器を作製して試料とした。クラックは、クラック
端が表面に存在しており、長さが5mm以上のものとし
た。この結果を図2,3にグラフとして示す。図2は試
料No.19〜29のグラフ、図3は試料No.32〜37
のグラフである。また、グラフの縦軸は磁器を20個製
造中にクラックが入った個数を示し、横軸は、Sr,B
a量を示す。これらのグラフより、本発明の試料では焼
結性が向上し、強度が向上し、製造中にクラックが入り
にくいことが判る。
BaOを0.05モル部、表1の主成分No,8に添加
し、プレス圧1ton/cm2 とした場合について実験した結
果、比誘電率が45、Q値が48000、共振周波数の
温度係数が−45ど85℃それぞれ+1であった。ま
た、気孔率は1〜2%であった。
3 の代わりに種々の希土類酸化物を用い、後の条件は、
上記と同様にして作成した磁器の比誘電率, Q値, 共振
周波数の温度係数τfを、上記と同様にして測定し、そ
の結果を表8の試料No.76〜91に示す。尚、試料N
o.76〜85については表1の試料No.8の組成におい
て、試料No.86〜88については表1の試料No.7の
組成において、試料No.89〜91については表1の試
料No.10の組成において、Nd2 O3 のNdを表2の
ように他の希土類元素と代えて実験を行なった。
O3 に代えて他の希土類酸化物を用いた場合も、SrO
および/またはBaOを0.01〜0.1モル部添加含
有した場合には、従来のSrOおよび/またはBaOを
添加しない場合に比較して、比誘電率およびQ値が向上
していることが判る。
て、炭酸ストロンチウム(SrCO3 )および/または
炭酸バリウム(BaCO3 )の各粉末を用いてそれらを
表8のNo,92以降および表9となるように秤量し、後
の条件は、上記実施例1と同様にして作成した磁器の比
誘電率, Q値, 共振周波数の温度係数τfを、上記実施
例1と同様にして測定し、その結果を表8および表9に
示す。
び/またはBaOを0.01〜0.1モル部添加含有し
た場合には、従来のSrOおよび/またはBaOを含有
しない場合に比較して、比誘電率およびQ値が向上して
いることが判る。
器組成物は、金属元素として希土類元素(Ln),A
l,Ca,Srおよび/またはBa,Tiを含むもので
あるが、これらを特定の範囲に調整することによって、
Srおよび/またはBaを0.01〜0.1モル部含有
していない従来の系の誘電体磁器組成物よりも、高周波
において高い比誘電率、高いQ値、及び共振周波数の温
度係数の小さい誘電特性を有することができる。従っ
て、高周波にて使用される共振器あるいは回路基板材料
としての用途に対し満足したものが得られる。
の磁器を20個製造する際におけるクラックが生じた磁
器の個数との関係を示すグラフである。
を20個製造する際におけるクラックが生じた磁器の個
数との関係を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】金属元素として希土類元素(Ln),A
l,CaおよびTiを含み、これらの成分をモル比で aLn2 Ox ・bAl2 O3 ・cCaO・dTiO2 と表した時、a, b, c, dおよびxの値が a+b+c+d=1 0.056 ≦a≦0.214 0.056 ≦b≦0.214 0.286 ≦c≦0.500 0.23 <d<0.470 3≦x≦4 を満足する主成分100モル部に対して、SrOおよび
/またはBaOを0.01〜0.10モル部含有するこ
とを特徴とする誘電体磁器組成物。 - 【請求項2】気孔率が3%以下であることを特徴とする
請求項1記載の誘電体磁器組成物。 - 【請求項3】SrOおよび/またはBaOを0.05〜
0.10モル部含有することを特徴とする請求項1また
は2記載の誘電体磁器組成物。 - 【請求項4】一対の入出力端子間に誘電体磁器を配置し
てなり、電磁界結合により作動する誘電体共振器におい
て、前記誘電体磁器が、金属元素として希土類元素(L
n),Al,CaおよびTiを含み、これらの成分をモ
ル比で aLn2 Ox ・bAl2 O3 ・cCaO・dTiO2 と表した時、a, b, c, dおよびxの値が a+b+c+d=1 0.056 ≦a≦0.214 0.056 ≦b≦0.214 0.286 ≦c≦0.500 0.23 <d<0.470 3≦x≦4 を満足する主成分100モル部に対して、SrOおよび
/またはBaOを0.01〜0.10モル部含有するこ
とを特徴とする誘電体共振器。 - 【請求項5】気孔率が3%以下であることを特徴とする
請求項4記載の誘電体共振器。 - 【請求項6】SrOおよび/またはBaOを0.05〜
0.10モル部含有する請求項4または5記載の誘電体
共振器。
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JP6-149493 | 1994-06-30 | ||
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