JPH0867047A - 印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 規定の大きさの記録紙を用いなくても画情報
の欠落なしに受信した画情報を記録すること。 【構成】 受信された画情報はモデム１２で復調し、画
像メモリ１９に蓄積される。記録紙の横幅サイズを検知
する記録紙サイズ検出器２０より検知された記録紙のサ
イズに合わせて、画像メモリ１９に蓄積された画情報
は、制御部１１により記録紙のサイズに合わせて縮小ま
たは拡大され、符号化・複合化手段でデコードされた
後、記録部１６に送られる。記録部１６に送られた画像
データは、インクジェットヘッドにより記録紙に記録さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画情報を記録手段によ
り記録紙上に記録する印字装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、印字装置、例えばファクシミリ装
置においては、記録紙はロール紙またはカット紙の指定
用紙サイズしか選ぶことは出来ず、特にその用紙の幅は
特定のサイズの幅がほとんどであり、また送信する画情
報も特定のサイズの幅以下に限定されるものがほとんど
であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のファクシミリ装置では、記録紙に指定用
紙しか選ぶことが出来ず、特に形式の違うサイズの用紙
は使用することが出来ない。特に今日の環境エコロジー
より再生紙はもとより、片面が使用された紙、例えば広
告紙のようにサイズが規定サイズと異なる用紙の再利用
が強く望まれている。

【０００４】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、規定の大きさの記録紙を用いな
くても画情報の欠落なしに受信した画情報を記録するこ
とができる印字装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項１では、受信した画情報を記録手段に
より記録紙上に記録する印字装置において、前記記録紙
の幅を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前
記記録紙の幅に対応して受信した画情報のサイズを変更
して前記記録手段に記録させる制御手段とを備えてい
る。

【０００６】請求項２では、前記制御手段は、受信した
画情報の幅が前記記録紙の幅より大きいときに、前記画
情報を縮小して前記記録手段に記録させることを特徴と
する。

【０００７】請求項３では、前記制御手段は、受信した
画情報の幅が前記記録紙の幅より小さいときに、前記画
情報を拡大して前記記録手段に記録させることを特徴と
する。

【０００８】請求項４では、前記記録手段は、インクを
噴射するインクジェットヘッドであることを特徴とす
る。

【０００９】

【作用】上記の構成を有する本発明の印字装置では、前
記検出手段手段が検出した前記記録紙の幅に対応して、
前記制御部が、受信した画情報のサイズを変更して前記
記録手段に記録させることにより、受信された画情報が
欠落なし記録紙上に記録される。

【００１０】

【実施例】以下、本発明をインクジェットファクシミリ
に採用した一実施例を、図面を参照して具体的に説明す
る。

【００１１】図１に示すように、インクジェットヘッド
５８（図３）を搭載したインクジェットファクシミリ１
は、本体２、本体２上部に設けられ原稿が載置される原
稿台３、操作部４及びハンドセット５、記録紙台６等を
備えている。操作部４にはテンキー４ａやその他のコマ
ンドを入力する操作キー４ｂおよび入力コマンドやイン
クジェットファクシミリ１からオペレータへ、伝送する
情報を表示する表示部４ｃ等を備えており、ハンドセッ
ト５は本体２に設けられた設置台５ａにセットされてい
る。

【００１２】インクジェットファクシミリ１は、図２に
示すように、制御部１１、モデム１２、操作部４、メモ
リ１３、時計機構１４、スキャナ部１５、記録部１６、
網制御部１８、画像メモリ１９及び記録紙サイズ検出器
２０等を備えている。

【００１３】制御部１１はインクジェットファクシミリ
１全体の制御プログラム等を格納するＲＯＭを備え、Ｒ
ＯＭ内のプログラムに従って、インクジェットファクシ
ミリ１の各部を制御して、ファクシミリ装置としてのシ
ーケンスを実行する。また、画情報サイズの縮小、拡
大、記録紙５４（図３）のサイズと画情報とのマッチィ
ング等の制御を行う。

【００１４】メモリ１３にはワークエリアが形成され、
各種データが格納される。

【００１５】モデム１２は、送信時には、画情報を外部
回線の伝達に適した形態に変調し、受信時には、外部回
線から送られてきた変調信号を復調する。

【００１６】時計機構１４は、各種データの送信時間、
受信時間をチェックするのに用いられる。

【００１７】スキャナ部１５は、ＣＣＤを利用したライ
ンイメージセンサを備えており、１ライン毎に原稿の画
情報を読み取って出力する。

【００１８】記録部１６は、インクジェットヘッド５８
（図３）、インクカートリッジ６０（図３）、カートリ
ッジ保持部６７（図３）及びカートリッジ検出器２３を
備えており、受信した画情報を記録紙５４（図３）に記
録する。

【００１９】網制御部１８は一般にＮＣＵと称され、こ
の網制御部１８には外部回線及びハンドセット５が接続
されている。網制御部１８は、送信時には、回線からの
ＣＥＤ信号（被呼端末識別信号）、回線の極性反転、回
線からのリングバックトーンやビジートーン等を監視す
ると共に、受信時にはこれらの信号を必要に応じて回線
に出力させるものである。

【００２０】画像メモリ１９は、図示しない符号化・複
合化手段によりコード化された画情報を蓄積し、その画
情報は、制御部１１の制御下においてモデム１２あるい
は記録部１６に送出される。

【００２１】記録紙サイズ検出器２０は、図４に示すよ
うに記録紙５４の両横側端の位置を検出して、検出した
両位置の間の距離から記録紙５４の幅サイズを検知す
る。

【００２２】次に、図３により記録部１６の構成を説明
する。記録紙５４を所定の記録位置にて保持するプラテ
ン５６は、モータ５７により回転可能にされており、そ
のプラテン５６に対向する位置には、インクジェットヘ
ッド５８がキャリッジ５９に載置されて設けられてい
る。また、インクジェットヘッド５８には、交換可能な
インクカートリッジ６０を支持するカートリッジ保持部
６７と連通するインクチューブ６６が接続されている。
そして、キャリッジ５９には、駆動ベルト６１を介して
キャリッジモータ６２の駆動力が伝達されるようにされ
ており、キャリッジ５９は、記録時にはプラテン５６に
沿って往復移動するとともに、所定のタイミングでメン
テナンス位置６３に移送されることにより、ワイパー６
４によるヘッド５８のオリフィス面（図示せず）の清掃
や、吸引手段６５によるヘッド５８内のインクの吸引が
行われるようにされている。

【００２３】尚、インクジェットヘッド５８のインク噴
射方式は、例えば特公昭５３−１２１３８号公報に開示
されているカイザー型や、特公昭６１−５９９１４号公
報に開示されているサーマルジェット型や、特開平２−
１５０３５５号公報に開示されている圧電セラミックス
を利用したせん断モード型等の方式が採用される。

【００２４】次にインクジェットファクシミリ１の動作
を説明する。インクジェットファクシミリ１は、受信時
には、回線から入力された画情報（変調信号）をモデム
１２で復調し、画像メモリ１９に蓄積する。そして、記
録紙サイズ検出器２０より検知された記録紙５４のサイ
ズに合わせて、画像メモリ１９に蓄積された画情報は、
即時にあるいは所定時期に読み出され、制御部１１によ
り記録紙５４のサイズに合わせて縮小または拡大され、
符号化・複合化手段でデコードされた後、記録部１６に
送られる。記録部１６に送られた画像データは、インク
ジェットヘッド５８により記録紙５４に記録される。画
情報が一枚の記録紙５４に記録しきれない場合は、次の
記録紙５４の横幅サイズを記録紙サイズ検出器２０が検
知し、そのサイズに合わせてさらに記録を続ける。ここ
で、記録紙５４の縦方向の長さ、すなわち記録紙の先端
と記録紙の後端は同様に検出され、制御部１１において
制御されるものである。尚、受信した画情報が記録紙５
４の横幅より小さい場合は、拡大することなく、記録を
行ってもよい。尚、デコード後に、記録紙５４のサイズ
に合わせて縮小または拡大してもよい。

【００２５】一方、送信時には、インクジェットファク
シミリ１は、原稿台３にセットされた各種の大きさの原
稿を先頭ページから走査して画情報を読み取り、図示し
ない符号化・複合化手段に送出してコード化する。コー
ド化された画情報は、その画情報が例えばＡ４サイズの
縦置きの幅より大きい場合は、制御部１１が、画情報デ
ータをＡ４サイズ（またはＡ４サイズ以下）に縮小して
画像メモリ１９に蓄積された後、所定の時間に前記縮小
した画情報データを送信する。また、画情報がＡ４サイ
ズの縦置きの幅より小さい場合は、制御部１１が、画情
報をモデム１２に送り、変調した後、そのサイズのまま
網制御部１８を介して送信する。

【００２６】以上説明したように、本実施例インクジェ
ットファクシミリ１では、受信した画情報を、記録紙５
４の大きさに合わせてサイズ変更しているので、規格サ
イズ以外の記録紙５４にでも、画情報の欠落なしに、記
録を行うことができる。

【００２７】本実施例では記録部１６にインクジェット
記録方式を用いている。これは、本実施例がどの様な品
質の記録紙においても受信した画情報の記録を可能にす
るためであり、インクジェット記録方式は記録紙を限定
することがなくまた紙質が変化してもその印字品質が変
化しにくい印字方法である。従って、本実施例の一つの
主旨であるどの様な記録紙、すなわち今日問題となって
いる環境エコロジー問題を鑑み再生紙は言うに及ばず、
広告紙の裏面をもその対象とする為には、このような印
字方法が好ましい。他にこのような印字方法としては、
インクリボンを用いたドットインパクト方式やインクリ
ボンを用いた熱転写方式やレーザ印字方式も考えられ
る。

【００２８】なお、上記実施例では、記録部１６のヘッ
ド５８とインクカートリッジ６０とが別々に設けられて
いたが、インクカートリッジにヘッドが一体となって設
けられていてもよい。また、インクカートリッジをキャ
リッジ上に搭載してもよい。さらに、液体のインクが収
納されたインクカートリッジ６０を使用したインクジェ
ットファクシミリであったが、固体のインクを収納した
インクカートリッジを使用した、周知のホットメルトイ
ンクジェット方式のインクジェットファクシミリでもよ
い。

【００２９】更に、本実施例では、キャリッジ５９の移
動とともにヘッド５８からインクを噴射して印字してい
たが、記録媒体の幅以上の幅を有しているヘッド、いわ
ゆるラインヘッドによって印字を行ってもよい。

【００３０】また、本実施例では、インクを充填したタ
イプのカートリッジ交換式のインクジェット装置につい
て述べたが、インクを充填したカートリッジを交換する
のでなく、インクのみを充填してもよい。

【００３１】また、記録紙５４の幅を検出するモードと
検出しないモードとを設け、切り替え可能にしてもよ
い。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の印字装置によれば、前記検出手段手段が検出した
前記記録紙の幅に対応して、前記制御部が、受信した画
情報のサイズを変更しているので、前記記録手段により
受信された画情報が欠落なしに前記記録紙に記録され
る。従って、記録紙のサイズ、紙質を選択する必要がな
くどの様なサイズの記録紙をも用いることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のインクジェットファクシミ
リの外観を示す斜視図である。

【図２】上記実施例のインクジェットファクシミリの制
御系の構成を示すブロック図である。

【図３】上記実施例のインクジェットファクシミリの内
部の構成を示す斜視図である。

【図４】上記実施例のインクジェットファクシミリの記
録紙のサイズを検知する説明図である。

【符号の説明】

１ インクジェットファクシミリ １１ 制御部 １６ 記録部 ２０ 記録紙サイズ検出器 ５４ 記録紙 ５８ インクジェットヘッド

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 1/393

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受信した画情報を記録手段により記録紙
   上に記録する印字装置において、 前記記録紙の幅を検出する検出手段と、 前記検出手段が検出した前記記録紙の幅に対応して受信
   した画情報のサイズを変更して前記記録手段に記録させ
   る制御手段とを備えたことを特徴とする印字装置。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、受信した画情報の幅が
   前記記録紙の幅より大きいときに、前記画情報を縮小し
   て前記記録手段に記録させることを特徴とする請求項１
   記載の印字装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段は、受信した画情報の幅が
   前記記録紙の幅より小さいときに、前記画情報を拡大し
   て前記記録手段に記録させることを特徴とする請求項２
   記載の印字装置。
4. 【請求項４】 前記記録手段は、インクを噴射するイン
   クジェットヘッドであることを特徴とする請求項１記載
   の印字装置。