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JPH0864374A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JPH0864374A
JPH0864374A JP20250494A JP20250494A JPH0864374A JP H0864374 A JPH0864374 A JP H0864374A JP 20250494 A JP20250494 A JP 20250494A JP 20250494 A JP20250494 A JP 20250494A JP H0864374 A JPH0864374 A JP H0864374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
discharge lamp
winding
switch element
transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20250494A
Other languages
English (en)
Inventor
Shojiro Kido
正二郎 木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP20250494A priority Critical patent/JPH0864374A/ja
Publication of JPH0864374A publication Critical patent/JPH0864374A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】極性反転用のスイッチ素子の耐圧を定常点灯時
に必要な耐圧以上にすることなく、起動時に十分な無負
荷2次電圧を放電灯両端に供給する。 【構成】電源投入と同時に昇圧回路2はスイッチ素子Q
3 が制御部3によりスイッチング駆動され、昇圧された
電圧を発生させる。その電圧は高圧放電灯PLの両端に
並列に接続されるコンデンサC1 をスイッチ素子Q1
2 を介さず直接充電する。この充電によりコンデンサ
1 の電圧Vc1 は数百Vの無負荷2次電圧まで上昇
し、高圧放電灯LPの両端に印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、起動時に高い無負荷2
次電圧を必要とする高圧放電灯の点灯装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は、特開平4−281369号に示
された放電灯点灯装置の概略回路図を示しており、この
従来例装置は、メタルハライドランプのような高圧放電
灯を、音響的共鳴現象を回避しながら点灯させるために
略矩形波電圧を印加する極性反転回路を備えているもの
である。
【0003】つまり図8の装置では、直流電源Eにトラ
ンスTの1次巻線n1 を介して高周波fH (例えば20
kHz〜100kHz)で図9(a)に示すように駆動
される第1のスイッチ素子Q0 を接続し、このトランス
Tの2次巻線n2 の中間端子には負荷回路の一端を接続
し、この負荷回路の他端と2次巻線n2 の一端との間に
ダイオードD1 と第2のスイッチ素子Q1 との直列回路
を接続し、負荷回路の他端と2次巻線n2 の他端との間
に第3のスイッチ素子Q2 とダイオードD2 との直列回
路を接続してある。負荷回路はコンデンサC1 に、高圧
放電灯LPとイグナイタ部IGの高圧パルストランスP
Tの2次巻線との直列回路を並列接続して構成され、ス
イッチ素子Q1 ,Q2 を図9(b)(c)に示すように
交互に低周波fL (例えば100Hz〜1kHz)で駆
動するようになっている。
【0004】そしてスイッチ素子Q0 がオンすると、直
流電源E→トランスT1 の1次巻線n1 →スイッチ素子
0 →直流電源Eの回路で電流が流れてトランスT1
エネルギが蓄積され、スイッチ素子Q0 のオフ時にその
蓄積エネルギをトランスT2の2次側に放出するように
なっている。そしてスイッチ素子Q1 がオンの時にはト
ランスT2 の2次巻線n2 の一端→ダイオードD1 →ス
イッチ素子Q1 →負荷回路→2次巻線n2 の中間端子の
閉回路にて蓄積エネルギが放出され、スイッチ素子Q2
がオンの時にはトランスT2 の2次巻線n2 の中間端子
→負荷回路→スイッチ素子Q2 →ダイオードD2 →2次
巻線n2 の他端の閉回路にて蓄積エネルギが放出されて
負荷回路の両端には低周波の矩形波電圧が印加されるの
である。そして定常点灯時には図9(e)及び(d)に
示す高圧放電灯PLのランプ電圧Va及びコンデンサC
1 の両端電圧Vc1 は、例えば70乃至120V程度と
なっている。
【0005】ところで、高圧放電灯PLの起動時にはイ
グナイタ部IGの高圧パルストランスPTを介して高圧
パルス電圧(4kV乃至数十kV)を高圧放電灯PLに
印加した後、コンデンサC1 からアーク放電に移行する
のに十分なエネルギを供給するために、コンデンサC1
の両端電圧Vc1 を予め定常点灯時の電圧よりも高い無
負荷2次電圧V2 (250〜400V程度)に上げてお
く必要があった。
【0006】またスイッチ素子Q1 ,Q2 に印加される
最大の電圧はオフ時に印加されるで電圧Voff、即ち
下式で表される電圧となる。 Voff=Vc1 +VT1 …Q2 の場合 Voff=Vc1 +VT2 …Q1 の場合 但しVT1, VT2はトランスTの2次側の巻線電圧であ
る。
【0007】そこでスイッチ素子Q1 ,Q2 に求められ
る定格電圧VQ は、 VQ >Voff 即ち VQ >2×Vaで決まる。 但し、Va≒Vc1 ≒VT1 以上によりスイッチ素子Q1 ,Q2 の定格電圧VQ とし
ては、無負荷2次電圧V2 の2倍以上は必要であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例の装置では上述
したようにスイッチ素子Q1 ,Q2 の定格電圧VQ が無
負荷2次電圧V2 の2倍以上必要である。一般にスイッ
チ素子としてパワーMOSFETやバイポーラトランジ
スタ、IGBT等半導体のスイッチ素子が用いられる
が、これらはいずれも高耐圧になる程、そのオン抵抗
(パワーMOSFET、例えば定格電圧が800V時に
はオン抵抗は1.5Ω位で、500V時にはオン抵抗は
0.75Ω位)若しくはオン電圧(バイポーラトランジ
スタ、IGBT)が大きくなる傾向にあるため、上記の
ように高い定格電圧VQ を要求される従来例のスイッチ
素子Q1 ,Q2 では、その損失が増加して、回路効率が
低下するという欠点があった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは、極性反転用のスイッチ素
子の耐圧を定常点灯時に必要な耐圧以上にすることな
く、起動時に十分な無負荷2次電圧を放電灯両端に供給
することができる放電灯点灯装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、直流電源と、前記直流電源の電
圧をスイッチングする第1のスイッチ素子と、前記第1
のスイッチ素子を介して前記直流電源の両端間に接続さ
れ、中間端子を持つ巻線からなるインダクタンス素子又
は前記第1のスイッチ素子を介して前記直流電源の両端
間に接続された1次巻線と中間端子を有する2次巻線と
を有するトランスと、前記インダクタンス素子の巻線の
中間端子若しくは前記トランスの2次巻線の中間端子に
一端を接続した負荷回路と、前記負荷回路の他端と前記
インダクタンス素子の巻線の両端又は前記トランスの2
次巻線の両端との間に夫々整流素子を介して接続され、
交互にオンオフする極性反転用の第2、第3のスイッチ
素子とで構成され、前記負荷回路が放電灯と該放電灯に
並列に接続したコンデンサとで構成され、前記直流電源
の電圧を前記放電灯の状態に応じて昇降圧して前記負荷
回路に印加する放電灯点灯装置において、少なくとも前
記放電灯の起動時に前記第2、第3のスイッチ素子を介
さずに前記放電灯の両端にアーク放電するのに十分な移
行電流が供給できる無負荷2次電圧を印加する電源部を
具備したものである。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記電源部を、前記インダクンス要素に前記無負
荷2次電圧を発生させる昇圧用巻線を設け、この昇圧用
巻線に発生する電圧を前記放電灯の起動時に第4のスイ
ッチ素子を介して前記放電灯の両端に印加する回路によ
り構成したものである。請求項3の発明では、請求項1
又は2記載の発明において、前記整流素子に並列にイン
ピーダンス素子を接続したものである。
【0012】請求項4の発明では、請求項1又は2記載
の発明において、前記整流素子として前記第1のスイッ
チ素子のスイッチングと同期してスイッチングするスイ
ッチ素子を用いたものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、少なくとも前記放電
灯の起動時に前記第2、第3のスイッチ素子を介さずに
前記放電灯の両端にアーク放電するのに十分な移行電流
が供給できる無負荷2次電圧を印加する電源部を具備し
たので、定常点灯時に電力供給を行なうための第2、第
3のスイッチ素子の耐圧が前記無負荷2次電圧の2倍よ
りも小さくても良くなり、そのため第2、第3のスイッ
チ素子に耐圧が低いものを使用しても放電灯を起動させ
るのに必要な十分な無負荷2次電圧を印加することがで
き、また第2、第3のスイッチ素子に耐圧の低いものが
使用できるため、スイッチ素子の小型化、低コスト化、
低オン抵抗化が図れ、その結果小型で、低コストの放電
灯点灯装置を実現することができる。
【0014】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、前記電源部は、前記インダクンス要素に昇圧
用の巻線を設け、この昇圧用巻線に発生する電圧により
前記放電灯の起動時に第4のスイッチ素子を介して前記
放電灯の両端に前記無負荷2次電圧を印加する回路によ
り構成したので、インバータ部のトランスが前記無負荷
2次電圧を得るための電源部の一部を構成することにな
り、結果部品点数の削減が図れて一層の低コスト化、小
型化が可能となる。
【0015】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
記載の発明において、前記整流素子に並列にインピーダ
ンス素子を接続したので、又請求項4の発明によれば、
請求項1又は2記載の発明において、前記整流素子とし
て前記第1のスイッチ素子のスイッチングと同期してス
イッチングするスイッチ素子を用いたので、第2、第3
のスイッチ素子による極性反転時に整流素子の寄生コン
デンサに充電される電荷によるスイッチ素子への電圧ス
トレスの心配が無くなり、そのためスイッチ素子の一層
の耐圧低減が図れる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は本実施例の回路を示しており、本実
施例はインバータ部1と、負荷回路と、後述する無負荷
2次電圧を得るための電源部たる昇圧回路2とから構成
され、インバータ部1は、交流電源を整流して得た直流
又は車輛用バッテリからなる直流電源Eに絶縁型フライ
バックトランスからなるトランスTの1次巻線n1 を介
して高周波fH (例えば20kHz〜100kHz)で
駆動されるパワーMOSFET、バイポーラトランジス
タ等の半導体スイッチ素子からなる第1のスイッチ素子
0 を接続し、このトランスTの2次巻線n2 の中間端
子には負荷回路の一端を接続し、この負荷回路の他端と
2次巻線n2 の一端との間にダイオードD1 とパワーM
OSFET、バイポーラトランジスタ等の半導体スイッ
チ素子からなる第2のスイッチ素子Q1 との直列回路を
接続し、負荷回路の他端と2次巻線n2 の他端との間に
パワーMOSFET、バイポーラトランジスタ等の半導
体スイッチ素子からなる第3のスイッチ素子Q2 とダイ
オードD2 との直列回路を接続して構成され、負荷回路
のコンデンサC1 の両端電圧、つまり高圧放電灯PLの
両端電圧より高圧放電灯PLの状態を検出する検出部4
の出力に基づいて各スイッチ素子Q0 のスッチングをP
WM制御するとともに、スイッチ素子Q1 ,Q2 及び昇
圧回路2のスイッチ素子Q3 のスイッチングを制御する
制御部3を備えている。
【0017】負荷回路は上記コンデンサC1 に例えばメ
タルハライドランプのような高圧放電灯LPとイグナイ
タ部IGの高圧パルストランスPTの2次巻線との直列
回路を並列接続して構成される。昇圧回路2は直流電源
Eにスイッチ素子Q3 を介して昇圧トランスPT2 の1
次巻線を接続し、スイッチ素子Q3 を上記制御部3から
の制御信号によってスイッチング駆動することにより昇
圧トランスPT2 の2次巻線側に昇圧した交流電圧を
得、この交流電圧をダイオードD3 で整流してその整流
出力で負荷回路のコンデンサC1 を2次無負荷電圧V2
まで充電するとともに、イグナイタ部IGの高圧パルス
トランスPTの2次巻線に、サイリスタ、トライアッ
ク、放電ギャップ等からなるスイッチ素子Q4 を介して
接続したコンデンサC2 を抵抗Rを介して充電するよう
になっている。
【0018】イグナイタ部IGはグランドを高圧放電灯
LPの片側に接続してしており、これにより高圧放電灯
LPの電極の内、露出している側に放電灯交換時等で人
が誤って触れても安全なようにしてある。グランドの位
置は高圧放電灯LPの片側と同一方向であれば特に図示
例に限定されるものでないが、図1の位置は制御部3と
の絶縁等を不要としスイッチ素子Q1 ,Q2 の駆動回路
の簡略化、小型化に有利な位置となっている。
【0019】次の本実施例回路の動作を図2のタイムチ
ャートを参照して説明する。まず図2に示すA区間は高
圧放電灯LPが消灯状態で、高圧放電灯LPの両端に無
負荷2次電圧V2 を昇圧回路2により印加し、またイグ
ナイタ部IGにパルスエネルギを蓄えるための区間であ
る。従って電源投入と同時に昇圧回路2のスイッチ素子
3 を図2(e)に示すように制御部3によりスイッチ
ング駆動して昇圧回路2より昇圧された電圧を発生さ
せ、その電圧によりコンデンサC1 を充電する。この充
電によりコンデンサC 1 の電圧Vc1 は図2(a)に示
すように数百Vの無負荷2次電圧V2 まで上昇し、高圧
放電灯LPの両端に印加される。一方イグナイタ部IG
のコンデンサC 2 も高圧放電灯PLの起動に必要なパル
スエネルギを充電する。
【0020】ここで高圧放電灯PLの起動に必要なパル
スエネルギがコンデンサC2 に充電されると、その電圧
でブレークオーバ或いは外部駆動信号によりスイッチ素
子Q 4 が図2(f)に示すように時刻t1 でオンし、ス
イッチ素子Q4 を介してパルストランスPTの1次巻線
にコンデンサC2 の充電エネルギが流れる。この放電に
よりパルストランスPTの2次側に高圧パルスが発生し
て高圧放電灯LPの両端に印加され、高圧放電灯LPは
絶縁破壊して放電を開始する。そこで高圧放電灯LPの
インピーダンスが数Ω乃至数百Ω程度に低下して、コン
デンサC1 から高圧パルストランスPTの2次巻線を介
して高圧放電灯LPに押し込み電流が流れ、そのため高
圧放電灯LPの放電はグロー放電からアーク放電へ移行
する。この移行により更に高圧放電灯LPのインピーダ
ンスが低下してコンデンサC1 の電圧Vc1 も更に低下
する。この電圧Vc1 が所定の電圧V2 ’(例えばスイ
ッチ素子Q1 ,Q2 の耐圧の1/2位に設定)に下がっ
たのを検出部4が検出すると、制御部3は図2(b)に
示すようにスイッチ素子Q0 を高周波でスッチングさせ
るとともに、まずスイッチ素子Q1 を図2(c)に示す
ようにオンさせる。
【0021】上記時刻t1 から制御部3によるスイッチ
素子Q0 のスイッチング制御の開始と、スイッチ素子Q
1 をオンさせるまでの区間が図2に示すB区間となる。
B区間が過ぎると、定常点灯の区間Cとなり、この区間
Cではスイッチ素子Q 0 の高周波スイッチングを高圧放
放電灯LPの両端電圧に応じて制御部3がPWM制御す
ることにより、トランスTを介して直流電源Eの電圧を
昇降圧し、高圧放電灯LPの状態に応じた電力供給を行
なう。
【0022】例えば高圧放電灯LPが車輛用前照灯の光
源の場合、コールドスタート時に電力の2倍程度の電力
を供給することにより、光束の立ち上がりが短時間に終
えるように電力を制御するのである。そして区間Cでは
コンデンサC1 の電圧Vc1 がV2 ’以下になるため制
御部3は昇圧回路2のスイッチ素子Q3 のスイッチング
を停止させるるとともに、スイッチ素子Q1 ,Q2 を図
2(c)(d)に示すように交互に低周波でオンオフし
て高圧放電灯LPに矩形波電圧を印加して交番した電流
を流す。
【0023】以上のように本実施例では、高圧放電灯L
Pの起動時に、少なくとも無負荷2時電圧V2 を、定常
点灯時とは別経路で高圧放電灯LPに印加することによ
り、定常点灯時に電力供給を行なうインバータ部1のス
イッチ素子Q1 ,Q2 の耐圧を低減させることができ、
そのためオン抵抗が低くなり、スイッチ素子Q1 ,Q 2
が半導体の場合チップパッケージの小型化が可能とな
り、結果放電灯点灯装置の回路損失が減少し、また低コ
スト化が図れる。
【0024】尚トランスTは本実施例では、絶縁型のフ
ライバックトランスを用いているが、非絶縁型でも良
く、定常点灯に必要な電圧が得られればフライバックト
ランス以外のフォワード型のトランスでもよい。 (実施例2)上記実施例1は昇圧回路2として独立した
昇圧トランスPT1 を設けているが、本実施例は図3に
示すようにインバータ部1のトランスTの2次巻線n2
に直列な3次巻線n3 を設けてこの3次巻線n3 の高圧
端をダイオードD3 とスイッチ素子Q3 とを介してスイ
ッチ素子Q1 ,Q2 の接続点に接続して昇圧回路2を構
成している。
【0025】またインバータ部1ではトランスTの2次
巻線n2 の一端と中間端子との間にダイオードD1 を介
して平滑コンデンサC3 を、またトランスTの2次巻線
2の他端と中間端子との間にダイオードD2 を介して
平滑コンデンサC4 を接続し、スイッチ素子Q1 ,Q2
に流れる電流のピーク値を低減して電流容量の小さなス
イッチ素子の使用を可能とし、またトランスTのサージ
電圧のスイッチ素子Q 1 ,Q2 への印加を防止してい
る。
【0026】イグナイタ部IGは1次側回路の両端を高
圧パルストランスPTの1次巻線と高圧放電灯PLとの
直列回路に並列接続してある。以上の構成以外は実施例
1に準ずるため同じ動作を為す回路要素には同じ記号、
番号を付しその説明は省略する。次に本実施例の動作を
図4に示すタイムチャートを参照して説明する。
【0027】まず図4に示す区間Aでは、電源投入と同
時に制御部3によりスイッチ素子Q 0 を図4(b)に示
すように高周波でスイッチングさせて、昇圧した電圧を
トランスTの3次巻線n3 に発生させる。一方昇圧回路
2のスイッチ素子Q3 を図4(e)に示すようにオンさ
せ、3次巻線n3 の一端→ダイオードD3 →スイッチ素
子Q3 →コンデンサC1 →2次巻線n2 の中間端子→2
次巻線n2 の一端(3次巻線n3 の他端)の経路でコン
デンサC1 に充電電流を流して、コンデンサC 1 を充電
する。この充電によりコンデンサC1 の電圧Vc1 は図
4(a)に示すように数百Vの無負荷2次電圧V2 まで
上昇し、高圧放電灯LPの両端に印加する。一方イグナ
イタ部IGのコンデンサC2 も高圧放電灯PLの起動に
必要なパルスエネルギを抵抗Rを介して充電する。
【0028】このときスイッチ素子Q1 又はQ2 に印加
される電圧VQ1又はVQ2はコンデンサC1 の両端電圧V
1 と、トランスTの2次巻線n2 の一端(他端)と中
間端子との間の電圧となる。そしてこの電圧はコンデン
サC1 の両端電圧Vc1 を3次巻線n3 と、2次巻線n
1 の一端と中間端子との間巻線とで分圧したものである
から、電圧VQ1(又はVQ2)は無負荷2次電圧V2 の2
倍より小さくできる。
【0029】さてコンデンサC2 に高圧放電灯PLの起
動に必要なパルスエネルギが充電されると、その電圧で
ブレークオーバ或いは外部駆動信号によりスイッチ素子
4が図4(f)に示すように時刻t1 でオンすると、
スイッチ素子Q4 を介してパルストランスPTの1次巻
線にコンデンサC2 の充電エネルギに流れ、パルストラ
ンスPTの2次側には高圧パルスが発生して高圧放電灯
LPの両端に印加される。高圧放電灯LPはこの高圧パ
ルスにより絶縁破壊が起こり放電を開始する。そこで高
圧放電灯LPのインピーダンスが数Ω乃至数百Ω程度に
低下して、コンデンサC1 から高圧パルストランスPT
の2次巻線を介して高圧放電灯LPに押し込み電流が流
れ、そのため高圧放電灯LPの放電はグロー放電からア
ーク放電へ移行する。この移行により更に高圧放電灯L
Pのインピーダンスは低下してコンデンサC1 の電圧V
1 も更に低下し、この電圧Vc1 が所定の電圧V2
(例えばスイッチ素子Q1 ,Q2 の耐圧の1/2位に設
定)に下がったのを検出部4が検出すると、制御部3は
図4(c)に示すようにまずスイッチ素子Q1 をオンさ
せる。
【0030】上記時刻t1 から制御部3によるスイッチ
素子Q0 のスイッチング制御の開始と、スイッチ素子Q
1 をオンさせるまでの区間がB区間となる。このB区間
が過ぎると、以後定常点灯の区間Cとなり、実施例1と
同様にスイッチ素子Q0 の高周波スイッチングを高圧放
放電灯LPの両端電圧に応じて制御部3がPWM制御す
ることにより、トランスTを介して直流電源Eの電圧を
昇降圧し、高圧放電灯LPの状態に応じた電力供給を行
なう。つまり上述したように高圧放電灯LPが車輛用前
照灯の光源の場合、コールドスタート時に電力の2倍程
度の電力を供給することにより、光束の立ち上がりが短
時間に終えるように電力を制御するのである。
【0031】そして区間CではコンデンサC1 の電圧V
1 がV2 ’以下になるため制御部3は昇圧回路2のス
イッチ素子Q3 のスイッチングを停止させるるととも
に、スイッチ素子Q1 ,Q2 を図4(c)(d)に示す
ように交互に低周波でオンオフして高圧放電灯LPに矩
形波電圧を印加して交番した電流を流す。以上のように
本実施例では、インバータ部1のトランスTの2次巻線
2 に直列な3次巻線n3 を設けてこの3次巻線n3
高圧端をダイオードD3 とスイッチ素子Q3 を介してス
イッチ素子Q1 ,Q2 の接続点に接続して昇圧回路2を
構成しているため、2次巻線n2 の両端と中間端子との
間には無負荷2次電圧V2の分圧された電圧しか印加さ
れず、そのためインバータ部1のスイッチ素子Q1,Q
2 の耐圧を低減できてオン抵抗を低くすることが可能と
なり、結果スイッチ素子Q1 ,Q2 が半導体の場合チッ
プパッケージの小型化が可能となり、また放電灯点灯装
置の回路損失が減少し、また低コスト化が図れる。
【0032】更に図3では図示していないが、イグナイ
タ部IGの高圧パルストランスPTの小型化のため等
で、スイッチ素子Q4 の両端電圧VQ4を上げたい場合
は、トランスTに4次巻線を加えてその4次巻線から昇
圧しても良い。またスイッチ素子Q1 ,Q2 を交互にオ
ンオフさせて、コンデンサC2 へ倍電圧昇圧(又は数倍
電圧昇圧)した後、無負荷2次電圧V2 へ昇圧しても良
く、コンデンサC2 の充電方法は特に限定されない。
【0033】またトランスTは本実施例では1つだけで
あるが、2個並列でも良く、特に高圧放電灯PLの消費
電力が大きくなった場合には有効である。 (実施例3)ところでダイオードには寄生コンデンサが
並列に接続された形で存在しており、そのため実施例2
の図3の回路において、スイッチ素子Q1 ,Q2 が交互
にオンオフする極性反転時に、ダイオードD1 ,D2
寄生コンデンサに電荷が充電され、そのためスイッチ素
子Q1 ,Q2 への電圧ストレスが大きくなる場合があ
る。
【0034】そこで本実施例では、図5に示すようにダ
イオードD1 、D2 に並列に放電用抵抗R1 ,R2 を並
列に接続して、寄生コンデンサCd1 ,Cd2 にチャー
ジされた電荷を放電するようにしてある。従って極性反
転時にスイッチ素子Q1 ,Q 2 に過大な電圧ストレスが
印加されない。つまりスイッチ素子Q1 ,Q2 の一層の
耐圧の低減が図れるのである。
【0035】尚その他の構成は実施例2の回路と同じで
あるため、構成の説明、動作の説明は省略する。また図
4ではスイッチ素子Q1 ,Q2 としてパワーMOSFE
Tを用いているが、その他のスイッチ素子でも勿論よ
い。尚図5においてスイッチ素子Q1 ,Q2 に並列に接
続されているダイオードは寄生ダイオードを示す。 (実施例4)本実施例の回路は実施例1の図1の回路の
ダイオードD1 ,D2 の代わりに、図6に示すようにM
OSFETQ5 ,Q6 を用い、このMOSFETQ5
6のゲート信号をトランスTに設けた駆動用巻線
5 、n6 を通じて与えるようしている。
【0036】つまりスイッチ素子Q0 のスイッチングに
同期してこれらMOSFETQ5 ,Q6 がスイッチング
するため、ダイオードの寄生コンデンサに電荷が充電さ
れるような問題がなく、極性反転時にスイッチ素子
1 ,Q2 に過大な電圧ストレスが印加されない。つま
りスイッチ素子Q1 ,Q2 の一層の耐圧の低減が図れる
のである。
【0037】尚図6では制御部3、検出部4は図示して
いないが、実施例1と同様に設けられる。またスイッチ
素子Q1 ,Q2 にはバイポーラトランジスタを使用して
いるが、これに限定されるものではない。またMOSF
ETQ5 ,Q6 の代わりにバイポーラトランジスタ等ダ
イオードの代わりに使えて、スイッチ素子Q0 のスイッ
チングに同期して整流素子とし機能するができるもので
あれば、特に限定されるものではない。
【0038】(実施例5)上記実施例1乃至4のインバ
ータ部1のトランスTの代わりに中間端子を持つ巻線か
らなるインダクタンス素子を用いても勿論良い。図7は
実施例1におけるトランスTをインダクタンス素子T’
に置き代えた本実施例の構成を示しており、昇圧回路2
の構成は実施例1に順次、また制御部3、検出部4は図
示していないが、実施例1と同様に設けられるのは勿論
である。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、少なくとも前記放電
灯の起動時に前記第2、第3のスイッチ素子を介さずに
前記放電灯の両端にアーク放電するのに十分な移行電流
が供給できる無負荷2次電圧を印加する電源部を具備し
たので、定常点灯時に電力供給を行なうための第2、第
3のスイッチ素子の耐圧が前記無負荷2次電圧の2倍よ
りも小さくても良くなり、そのため第2、第3のスイッ
チ素子に耐圧が低いものを使用しても放電灯を起動させ
るのに必要な十分な無負荷2次電圧を印加することがで
き、また第2、第3のスイッチ素子に耐圧の低いものが
使用できるため、スイッチ素子の小型化、低コスト化、
低オン抵抗化が図れ、その結果小型で、低コストの放電
灯点灯装置を実現することができるという効果がある。
【0040】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電源部は、前記インダクンス要素に昇圧用の巻
線を設け、この昇圧用巻線に発生する電圧により前記放
電灯の起動時に第4のスイッチ素子を介して前記放電灯
の両端に前記無負荷2次電圧を印加する回路により構成
したので、インバータ部のトランスが前記無負荷2次電
圧を得るための電源部の一部を構成することになり、結
果部品点数の削減が図れて一層の低コスト化、小型化が
可能となるという効果がある。
【0041】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明において、前記整流素子に並列にインピーダンス素
子を接続したので、又請求項4の発明は、請求項1又は
2記載の発明において、前記整流素子として前記第1の
スイッチ素子のスイッチングと同期してスイッチングす
るスイッチ素子を用いたので、第2、第3のスイッチ素
子による極性反転時に整流素子の寄生コンデンサに充電
される電荷によるスイッチ素子への電圧ストレスの心配
が無くなり、そのためスイッチ素子の一層の耐圧低減が
図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図3】本発明の実施例2の回路図である。
【図4】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図5】本発明の実施例3の回路図である。
【図6】本発明の実施例4の回路図である。
【図7】本発明の実施例5の回路図である。
【図8】従来例の回路図である。
【図9】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 インバータ部 2 昇圧回路 3 制御部 4 検出部 IG イグナイタ部 Q0 〜Q4 スイッチ素子 T トランス n1 1次巻線 n2 2次巻線 PT 高圧パルストランス PT1 昇圧トランス C1 ,C2 コンデンサ R 抵抗 D1 ,D2 ダイオード E 直流電源 LP 高圧放電灯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、前記直流電源の電圧をスイッ
    チングする第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ
    素子を介して前記直流電源の両端間に接続され、中間端
    子を持つ巻線からなるインダクタンス素子又は前記第1
    のスイッチ素子を介して前記直流電源の両端間に接続さ
    れた1次巻線と中間端子を有する2次巻線とを有するト
    ランスと、前記インダクタンス素子の巻線の中間端子若
    しくは前記トランスの2次巻線の中間端子に一端を接続
    した負荷回路と、前記負荷回路の他端と前記インダクタ
    ンス素子の巻線の両端又は前記トランスの2次巻線の両
    端との間に夫々整流素子を介して接続され、交互にオン
    オフする極性反転用の第2、第3のスイッチ素子とで構
    成され、前記負荷回路が放電灯と該放電灯に並列に接続
    したコンデンサとで構成され、前記直流電源の電圧を前
    記放電灯の状態に応じて昇降圧して前記負荷回路に印加
    する放電灯点灯装置において、少なくとも前記放電灯の
    起動時に前記第2、第3のスイッチ素子を介さずに前記
    放電灯の両端にアーク放電するのに十分な移行電流が供
    給できる無負荷2次電圧を印加する電源部を具備して成
    ることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】前記電源部を、前記インダクンス要素に前
    記無負荷2次電圧を発生させる昇圧用巻線を設け、この
    昇圧用巻線に発生する電圧を前記放電灯の起動時に第4
    のスイッチ素子を介して前記放電灯の両端に印加する回
    路により構成したことを特徴とする請求項1記載の放電
    灯点灯装置。
  3. 【請求項3】前記整流素子に並列にインピーダンス素子
    を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の放電
    灯点灯装置。
  4. 【請求項4】前記整流素子として前記第1のスイッチ素
    子のスイッチングと同期してスイッチングするスイッチ
    素子を用いたことを特徴とする請求項1又は2記載の放
    電灯点灯装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173130A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 放電点灯装置
US7327095B2 (en) 2000-05-24 2008-02-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Discharge lamp lighting apparatus
CN118042663A (zh) * 2024-04-11 2024-05-14 深圳麦格米特电气股份有限公司 一种氙灯启辉预燃电路以及电子设备

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