JP2006228676A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で点灯に必要な高電圧を確保し、定常点灯時には構成部品による損失の少ない放電灯点灯装置を得る。
【解決手段】 2個のトランスT1,T2の1次巻線P1,P2を電源1に接続し、1次巻線P1,P2と直列接続するスイッチング素子3,4と、発生する電圧が対称となるように直列接続した2個のトランスT1,T2の2次巻線S1,S2の出力電圧を印加する放電灯15と、2個のトランスT1,T2の1次巻線P1,P2に交互に電源1の電圧を印加するようにスイッチング素子3,4を開閉制御する制御部5とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 2個のトランスT1,T2の1次巻線P1,P2を電源1に接続し、1次巻線P1,P2と直列接続するスイッチング素子3,4と、発生する電圧が対称となるように直列接続した2個のトランスT1,T2の2次巻線S1,S2の出力電圧を印加する放電灯15と、2個のトランスT1,T2の1次巻線P1,P2に交互に電源1の電圧を印加するようにスイッチング素子3,4を開閉制御する制御部5とを備えた。
【選択図】 図1
Description
この発明は、2個のトランスから出力される電圧によって放電灯を点灯する放電灯点灯装置に関するものである。
従来の放電灯点灯装置は、昇圧チョッパ式スイッチングレギュレータ等の昇圧用DC/DCコンバータによって高電圧を発生させ、この電圧をDC/ACインバータへ入力して高周波電圧を発生させて放電灯を点灯させている(例えば、特許文献1参照)。
また、プッシュプル結線構成のコンバータ回路により、放電開始電圧が1200V程度の冷陰極放電蛍光管を点灯させるものがある。これはプッシュプル型コンバータ回路を構成するトランスの1次側入力端子にダイオードを接続し、トランスの1次側に接続されている半導体スイッチが開動作した直後にトランスから回生電流が電源へ流れないように阻止して、トランスの2次側に発生するフライバック電圧を充分な大きさとして冷陰極放電蛍光管へ印加している(例えば、特許文献2参照)。
また、プッシュプル結線構成のコンバータ回路により、放電開始電圧が1200V程度の冷陰極放電蛍光管を点灯させるものがある。これはプッシュプル型コンバータ回路を構成するトランスの1次側入力端子にダイオードを接続し、トランスの1次側に接続されている半導体スイッチが開動作した直後にトランスから回生電流が電源へ流れないように阻止して、トランスの2次側に発生するフライバック電圧を充分な大きさとして冷陰極放電蛍光管へ印加している(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の放電灯点灯装置として、放電灯の電極の両サイドにDC昇圧回路を配置し、この二つのDC昇圧回路を交互に動作させて当該放電灯に交流電力を供給して点灯するものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、二つのDC昇圧回路を備え、放電灯へそれぞれのDC昇圧回路から極性の異なるDC電圧を印加するようにスイッチング制御を行うものがある(例えば、特許文献4参照)。
また、二つのDC昇圧回路を備え、放電灯へそれぞれのDC昇圧回路から極性の異なるDC電圧を印加するようにスイッチング制御を行うものがある(例えば、特許文献4参照)。
従来の放電灯点灯装置は以上のように構成されているので、特許文献1に示された昇圧用のDC/DCコンバータと高電圧を高周波へ変換するDC/ACインバータとを直列接続したものでは、HIDランプ等の高輝度放電灯の点灯に必要な高電圧を発生するDC/DCコンバータと、このDC/DCコンバータと同等な容量を有するDC/ACインバータとを使用することになり、装置のサイズを小さくすることが難しく、コストも高くなる。
また、特許文献2に示された回生電流を阻止するダイオードを備えたプッシュプル型のコンバータ回路を用いて電力の大きなHIDランプ等の放電灯を点灯させる場合には、トランスに直列接続されているダイオードに大電流が流れて大きな損失が生じる。例えば12V電源で35Wの放電灯を点灯させる場合には効率を80%として入力電流が3.6Aとなる。ダイオードの順方向電圧降下を1Vとしたとき、3.6Wという大きな損失が生じる。またプッシュプル型コンバータの動作では、スイッチング素子の通電時間は最大でも出力電圧の1/2周期になり、この周期でトランスの1次側に流れる電流方向が反転するため、トランスには充分な磁気エネルギを蓄えることができず、フライバック電圧を発生させることができないことから大きなサイズのトランスを用いて高電圧を発生させなければならず、装置の小型化が難しくコストも高くなる。
また、特許文献3,4に示された二つのDC昇圧回路を備えて放電灯を点灯させる場合には、回路構成が複雑になって部品点数が多くなり、サイズの小型化が難しくコストも高くなる。
放電灯を点灯させるためには特許文献1,2に示されているようにある程度の高電圧が必要で、特にHIDランプのような高輝度放電灯は放電を開始する前に定格電圧の5〜10倍ほどの電圧を印加しなければならない。上記のように直流高電圧を生成してから交流電圧へ変換して放電灯へ印加する場合には、回路を成す部品によってサイズの膨大やコストの高騰を招き、また各回路部品による損失が大きくなって動作効率が悪化するという課題があった。
また、特許文献3,4に示された二つのDC昇圧回路を備えて放電灯を点灯させる場合には、回路構成が複雑になって部品点数が多くなり、サイズの小型化が難しくコストも高くなる。
放電灯を点灯させるためには特許文献1,2に示されているようにある程度の高電圧が必要で、特にHIDランプのような高輝度放電灯は放電を開始する前に定格電圧の5〜10倍ほどの電圧を印加しなければならない。上記のように直流高電圧を生成してから交流電圧へ変換して放電灯へ印加する場合には、回路を成す部品によってサイズの膨大やコストの高騰を招き、また各回路部品による損失が大きくなって動作効率が悪化するという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で点灯に必要な高電圧を確保し、定常点灯時には構成部品による損失の少ない放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
この発明に係る放電灯点灯装置は、1次巻線を電源に接続した2個のトランスと、1次巻線と直列に接続したスイッチング素子と、発生する電圧が対称となるように直列接続した2個のトランスの2次巻線の出力電圧を印加する放電灯と、2個のトランスの1次巻線に交互に電源電圧を印加するようにスイッチング素子を開閉制御する制御手段とを備えたものである。
この発明によれば、発生する電圧が対称となるように直列接続した2個のトランスの2次巻線の出力電圧を放電灯に印加し、制御手段がスイッチング素子を制御して2個のトランスの1次巻線に交互に電源電圧を印加するようにしたので、トランスの2次巻線の発生するフライバック電圧を有効に利用して、簡素な構成で放電灯を確実に点灯することができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。直流電圧を供給する電源1の正電極はトランスT1の1次巻線P1の巻き始め側端子とトランスT2の1次巻線P2の巻き始め側端子に接続される。電源1の負電極は接地される。なお、図1等の各回路図に記載された各トランスの巻線の巻き始め側に「・」を付記して各巻き始め側端子を示す。2個のトランスT1,T2は、1次巻線と2次巻線が絶縁された同一の定格を有するものである。トランスT1の1次巻線P1の終端側端子にはスイッチング素子3が接続される。トランスT2の1次巻線P2の終端側端子にはスイッチング素子4が接続される。スイッチング素子3,4として、例えばnチャネルFETを用いた場合は、スイッチング素子3のドレインに1次巻線P1の終端側端子が接続され、スイッチング素子4のドレインに1次巻線P2の終端側端子が接続される。スイッチング素子3,4の各ソースは接地され、各ゲートは制御部(制御手段)5に接続される。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。直流電圧を供給する電源1の正電極はトランスT1の1次巻線P1の巻き始め側端子とトランスT2の1次巻線P2の巻き始め側端子に接続される。電源1の負電極は接地される。なお、図1等の各回路図に記載された各トランスの巻線の巻き始め側に「・」を付記して各巻き始め側端子を示す。2個のトランスT1,T2は、1次巻線と2次巻線が絶縁された同一の定格を有するものである。トランスT1の1次巻線P1の終端側端子にはスイッチング素子3が接続される。トランスT2の1次巻線P2の終端側端子にはスイッチング素子4が接続される。スイッチング素子3,4として、例えばnチャネルFETを用いた場合は、スイッチング素子3のドレインに1次巻線P1の終端側端子が接続され、スイッチング素子4のドレインに1次巻線P2の終端側端子が接続される。スイッチング素子3,4の各ソースは接地され、各ゲートは制御部(制御手段)5に接続される。
トランスT1の2次巻線S1の終端側端子は、トランスT2の2次巻線S2の終端側端子と接続され、トランスT1の2次巻線S1とトランスT2の2次巻線S2は、それぞれの巻き始め側端子が両端となるように直列接続されている。2次巻線S1の巻き始め側端子は、コンデンサ6の一端及びコンデンサ14の一端が接続される。コンデンサ14の他端は、HIDバルブ等の放電灯15の一方の電極に接続される。コンデンサ6の他端は、ダイオード7のカソード及びダイオード8のアノードに接続される。ダイオード7のアノードは、トランスT2の2次巻線S2の巻き始め側端子、コンデンサ9の一端、コンデンサ11の一端、及びイグナイタトランスT3の1次巻線端子に接続される。このように接続されたダイオード7,8、コンデンサ6,9及び抵抗10により逓倍電圧整流回路が構成される。
イグナイタトランスT3は、1次巻線と2次巻線の一部分を共通に構成したオートトランスである。コンデンサ9の他端は、ダイオード8のカソード及び抵抗10の一端に接続される。抵抗10の他端は、コンデンサ11の他端及びGAPスイッチ12の一端に接続される。GAPスイッチ12の他端は、イグナイタトランスT3の1次巻線と2次巻線の共通端子に接続される。GAPスイッチ12は、自ら備えるブレークダウン特性によって、電極間に数百V以上の高電圧が印加されると絶縁破壊を起こして導通状態となるものである。イグナイタトランスT3の2次巻線端子は、放電灯15の他方の電極に接続される。放電(高電圧パルス発生)用のコンデンサ11、GAPスイッチ12、及びイグナイタトランスT3によりイグナイタ回路が構成される。
次に動作について説明する。
前述のように、トランスT2の2次巻線S2と放電灯15の間には、高電圧パルスを発生するイグナイタトランスT3が直列に接続されており、2次巻線S1,S2を直列接続しているトランスT1,T2の出力電圧に高電圧パルスを重畳して、放電灯15の電極間をブレークダウンさせ、放電灯15を起動する。
トランスT1とトランスT2は、各1次巻線P1,P2が電源1に対して並列に接続され、各2次巻線S1,S2が負荷となる放電灯15に対して直列に接続されている。このように接続することにより、トランスT1,T2は磁気結合することなく、互いに独立して動作し、各々フライバック電圧を発生することができる。従って、放電灯15の電極間がブレークダウンする前の無負荷に近い状態では高電圧を発生することができ、放電灯15が放電を開始して電流が流れるようになると、自ずと出力電圧が下がり適当な電流を供給する。制御部5は、各トランスT1,T2の2次巻線S1,S2に充分な高電圧値を有するフライバック電圧が発生するように、スイッチング素子3,4のスイッチング周波数を制御する。
前述のように、トランスT2の2次巻線S2と放電灯15の間には、高電圧パルスを発生するイグナイタトランスT3が直列に接続されており、2次巻線S1,S2を直列接続しているトランスT1,T2の出力電圧に高電圧パルスを重畳して、放電灯15の電極間をブレークダウンさせ、放電灯15を起動する。
トランスT1とトランスT2は、各1次巻線P1,P2が電源1に対して並列に接続され、各2次巻線S1,S2が負荷となる放電灯15に対して直列に接続されている。このように接続することにより、トランスT1,T2は磁気結合することなく、互いに独立して動作し、各々フライバック電圧を発生することができる。従って、放電灯15の電極間がブレークダウンする前の無負荷に近い状態では高電圧を発生することができ、放電灯15が放電を開始して電流が流れるようになると、自ずと出力電圧が下がり適当な電流を供給する。制御部5は、各トランスT1,T2の2次巻線S1,S2に充分な高電圧値を有するフライバック電圧が発生するように、スイッチング素子3,4のスイッチング周波数を制御する。
また制御部5は、スイッチング素子3とスイッチング素子4を交互にON状態とするようにスイッチング動作を制御する。スイッチング素子3がON状態のとき、トランスT1の1次巻線P1の終端側端子は接地接続され、電源1の電圧が1次巻線P1に印加される。制御部5の制御によりスイッチング素子3がOFF状態になると、1次巻線P1の接地接続が遮断される。スイッチング素子3がON状態からOFF状態へ遷移する瞬間に2次巻線S1の両端には、当該トランスT1がON状態の間に蓄積したエネルギによりフライバック電圧が発生する。スイッチング素子4を接続しているトンラスT2においても同様に、スイッチング素子4がON状態のときトランスT2の1次巻線P2に電源1の電圧が印加され、その間に蓄積したエネルギによってスイッチング素子4がON状態からOFF状態へ遷移する瞬間に2次巻線S2の両端にフライバック電圧が発生する。
コンデンサ6、ダイオード7,8、コンデンサ9、及び抵抗10から成る逓倍電圧整流回路は、トランスT1,T2の直列接続された2次巻線S1,S2の両端に生じる高電圧を入力し、逓倍整流して放電用のコンデンサ11に印加する。逓倍電圧整流回路を備えることにより、トランスT1,T2の出力電圧が低い場合でもイグナイタ回路が高いパルス電圧を発生することが可能になる。即ち、トランスT1,T2として出力電圧の低い小型のトランスを用いることが可能になる。この逓倍電圧整流回路は、イグナイタトランスT3から高電圧パルスが出力されるとき、正負両極性に振動するサージ電圧を吸収し、トランスT1,T2の各1次コイルP1,P2に接続されているスイッチング素子3,4へ過大な電圧が印加されないようにして、スイッチング素子3,4を保護する作用を有する。なお、トランスT1,T2の2次巻線S1,S2の出力電圧が充分高く、放電用のコンデンサ11を所定の高電圧まで充電することができるときには、整流回路によりトランスT1,T2の出力電圧を整流して直流電圧をコンデンサ11へ印加するようにしてもよい。
トランスT1,T2の2次巻線S1,S2の両端に生じた電圧は、前述の逓倍電圧整流回路によって直流の高電圧に変換され、この直流の高電圧をコンデンサ11に印加して充電する。この充電によりコンデンサ11の両端電圧が所定の高電圧に達すると、コンデンサ11の両端電圧が印加されているGAPスイッチ12の電極間の絶縁が破壊されてターンONし、コンデンサ11の放電電圧がイグナイタトランスT3の1次巻線に印加される。するとイグナイタトランスT3の2次巻線に高電圧パルスが発生し、この高電圧パルスが放電灯15に印加される。イグナイタトランスT3によって発生された高電圧パルスにより、放電灯15の電極間がブレークダウンして放電を開始する。
ターンON電圧の高いGAPスイッチ12を用いると、コンデンサ11からイグナイタトランスT3へ印加される電圧が高くなることから、放電灯15を起動させる高電圧パルスを巻数の少ないイグナイタトランスT3によって発生させることが可能になる。
ターンON電圧の高いGAPスイッチ12を用いると、コンデンサ11からイグナイタトランスT3へ印加される電圧が高くなることから、放電灯15を起動させる高電圧パルスを巻数の少ないイグナイタトランスT3によって発生させることが可能になる。
起動した放電灯15は、トランスT1の2次巻線S1から出力される電圧をコンデンサ14を介して一方の電極に印加し、またイグナイタトランスT3を介してトランスT2の2次巻線S2から出力される電圧を他方の電極に印加して定常点灯を行う。
放電灯15が起動する前は電極間に電流が流れないため、トランスT1,T2は概ね無負荷の状態となる。トランスT1,T2の出力電圧は、ダイオード7を介してコンデンサ6に印加される。コンデンサ6の一端はトランスT1の2次巻線S1の巻き始め側端子に接続され、また他端はダイオード7のカソードに接続されているので、コンデンサ6にはトランスT1の2次巻線S1に生じたフライバック電圧が印加され、例えば400Vの両端電圧が生じる。この電圧はダイオード8を介してコンデンサ9の他端へ印加される。コンデンサ9の一端にはトランスT2の2次巻線S2の巻き始め側端子に接続されているので、2次巻線S2に生じたフライバック電圧が当該コンデンサ9の一端に印加され、コンデンサ9の両端電圧は800Vとなる。コンデンサ9に生じた電圧は抵抗10を介してコンデンサ11に印加され、当該コンデンサ11を充電する。コンデンサ11の両端電圧が、例えば800Vに達するとGAPスイッチ12はON状態となって、イグナイタトランスT3の1次巻線の両端に電圧が印加され、イグナイタトランスT3の2次巻線に発生した例えば25kVの高電圧パルスが放電灯15に印加される。
放電灯15が起動する前は電極間に電流が流れないため、トランスT1,T2は概ね無負荷の状態となる。トランスT1,T2の出力電圧は、ダイオード7を介してコンデンサ6に印加される。コンデンサ6の一端はトランスT1の2次巻線S1の巻き始め側端子に接続され、また他端はダイオード7のカソードに接続されているので、コンデンサ6にはトランスT1の2次巻線S1に生じたフライバック電圧が印加され、例えば400Vの両端電圧が生じる。この電圧はダイオード8を介してコンデンサ9の他端へ印加される。コンデンサ9の一端にはトランスT2の2次巻線S2の巻き始め側端子に接続されているので、2次巻線S2に生じたフライバック電圧が当該コンデンサ9の一端に印加され、コンデンサ9の両端電圧は800Vとなる。コンデンサ9に生じた電圧は抵抗10を介してコンデンサ11に印加され、当該コンデンサ11を充電する。コンデンサ11の両端電圧が、例えば800Vに達するとGAPスイッチ12はON状態となって、イグナイタトランスT3の1次巻線の両端に電圧が印加され、イグナイタトランスT3の2次巻線に発生した例えば25kVの高電圧パルスが放電灯15に印加される。
イグナイタトランスT3によって25kVの高電圧パルスを印加された放電灯15は、自らのブレークダウン特性によって電極間において放電を開始する。放電灯15が点灯を開始した後は、放電現象の安定に伴って放電灯15の電極間に電流が流れるようになり、電流が流れることによりフライバック電圧を放電灯15へ印加しているトランスT1,T2の2次巻線S1,S2の両端電圧は、例えば85V程度まで下降して一定となる。放電灯15がイグナイタトランスT3から出力された高電圧パルスによって起動した直後から定常点灯状態となるまで、即ち放電開始から放電状態が安定するまでの間、放電状態を維持するために必要な電圧は刻々と変化し、このときトランスT1,T2から出力されるフライバック電圧が負荷変動に応じて変化して放電灯15の点灯を持続させている。
放電を開始した放電灯15は、トランスT1,T2から出力される交流電圧によって点灯する。この交流電圧は、スイッチング素子3,4のスイッチング周波数を有するものである。
放電を開始した放電灯15は、トランスT1,T2から出力される交流電圧によって点灯する。この交流電圧は、スイッチング素子3,4のスイッチング周波数を有するものである。
放電灯15が点灯すると当該放電灯15の電極間に電流が流れ、トランスT2の2次巻線S2と放電灯15との間に直列接続されているイグナイタトランスT3が、この電流に抵抗として作用する。イグナイタトランスT3の抵抗成分(インダクタンス)を打ち消すため、トランスT1の2次巻線S1と放電灯15との間にコンデンサ14を直列に接続し、即ちイグナイタトランスT3とコンデンサ14とを直列に接続した共振回路を構成して、コンデンサ14のキャパシタンスとイグナイタトランスT3のインダクタンスとを共振させる。
制御部5は、スイッチング素子3,4のスイッチング周波数を制御して、トランスT1,T2の2次巻線S1,S2から出力される電圧の周波数、即ち放電灯15を点灯させる電圧の周波数を、コンデンサ14のキャパシタンスとイグナイタトランスT3のインダクタンスとの共振周波数、もしくは共振周波数の近傍の周波数となるように調整する。また、コンデンサ14には、放電灯15が定常点灯を行う周波数においてイグナイタトランスT3のインダクタンスによるインピーダンスを打ち消すキャパシタンスを有するものを用いる。このようにイグナイタトランスT3等のインピーダンスを打ち消すことにより無効電力を無くすことができ、効率よく放電灯15に電力を伝達することが可能になる。
制御部5は、スイッチング素子3,4のスイッチング周波数を制御して、トランスT1,T2の2次巻線S1,S2から出力される電圧の周波数、即ち放電灯15を点灯させる電圧の周波数を、コンデンサ14のキャパシタンスとイグナイタトランスT3のインダクタンスとの共振周波数、もしくは共振周波数の近傍の周波数となるように調整する。また、コンデンサ14には、放電灯15が定常点灯を行う周波数においてイグナイタトランスT3のインダクタンスによるインピーダンスを打ち消すキャパシタンスを有するものを用いる。このようにイグナイタトランスT3等のインピーダンスを打ち消すことにより無効電力を無くすことができ、効率よく放電灯15に電力を伝達することが可能になる。
上記のように放電灯15を点灯させる回路にコンデンサ14を直列接続して、当該回路に存在するインダクタンスの影響を打ち消すとき、トランスT1,T2も放電灯15からみたとき直列に接続されていることから、トランスT1,T2の2次巻線S1,S2が有するインダクタンスも共振要素として影響する。
トランスT1,T2の2次巻線S1,S2は、スイッチング素子3,4がOFF状態のときインダクタンスが大きくなる。スイッチング素子3,4のON/OFF状態によって変動するインダクタンスの影響を少なくして共振周波数を一定とするため、トランスT1,T2のインダクタンスは小さな値が好ましく、イグナイタトランスT3のインダクタンスよりも小さなインダクタンスを有するトランスT1,T2を使用し、例えば、トランスT1,T2のインダクタンスとイグナイタトランスT3のインダクタンスの比が1:10となるものを用いる。
なお、トランスT1,T2のインダクタンスは、当該トランスT1,T2のコア部材のギャップや形状等によってその値が変化するもので、これらの要素を適切に調整されたインダクタンスの小さなものを用いる。
トランスT1,T2の2次巻線S1,S2は、スイッチング素子3,4がOFF状態のときインダクタンスが大きくなる。スイッチング素子3,4のON/OFF状態によって変動するインダクタンスの影響を少なくして共振周波数を一定とするため、トランスT1,T2のインダクタンスは小さな値が好ましく、イグナイタトランスT3のインダクタンスよりも小さなインダクタンスを有するトランスT1,T2を使用し、例えば、トランスT1,T2のインダクタンスとイグナイタトランスT3のインダクタンスの比が1:10となるものを用いる。
なお、トランスT1,T2のインダクタンスは、当該トランスT1,T2のコア部材のギャップや形状等によってその値が変化するもので、これらの要素を適切に調整されたインダクタンスの小さなものを用いる。
図2及び図3は、実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。この図は、図中「P1の電圧」として示したトランスT1の1次巻線P1の両端電圧、「S1の電圧」として示した2次巻線S1の両端電圧、「P2の電圧」として示したトランスT2の1次巻線P2の両端電圧、及び「S2の電圧」として示した2次巻線S2の両端電圧の各波形を示したもので、最下段には「S1−S2の電圧」としてトランスT1の2次巻線S1の巻き始め側端子とトランスT2の2次巻線S2巻き始め側端子との間に生じる電位差の波形を示したものである。図2は、トランスT1,T2に電源電圧を印加するスイッチング素子3,4のONデューティを50%以上として動作させたとき、また図3はONデューティを50%未満として動作させたときの電圧波形である。
スイッチング素子3,4のON/OFF動作によりトランスT1,T2の2次巻線S1,S2には、それぞれフライバック電圧が発生し、スイッチング素子3,4がON状態となっている間よりもOFF状態のとき、特にON状態からOFF状態に遷移した瞬間に最大の高電圧が出力される。トランスT1,T2は、フライバック電圧として例えば400V程度の高電圧を発生する。図1に示したように、トランスT1の2次巻線S1とトランスT2の2次巻線S2はそれぞれの終端側端子を接続しており、各2次巻線に発生する電圧の極性が正負対称となるようにして、直列接続された2次巻線S1と2次巻線S2の両端電圧を用いて放電灯15を点灯させている。このように二つの2次巻線を接続してスイッチング素子3,4を交互にONすると、トランスT1,T2からそれぞれ出力されるフライバック電圧を、ハイサイドとローサイドの電圧が対称になっている交流電圧として放電灯15へ印加することができる。
このように2次巻線S1,S2を直列接続した場合には、例えばトランスT1の出力電圧がトランスT2の出力電圧によって打ち消されることが生じる。
図2に示したようにスイッチング素子3,4のONデューティを50%以上として動作させた場合には、例えば図中「P1の電圧」がOFFのとき「S1の電圧」としてトランスT1から出力されるフライバック電圧は、このフライバック電圧が発生している間はトランスT2の「S2の電圧」がローサイドの一定電圧を維持していることから、「S1−S2の電圧」として示した電圧波形のように高電圧として放電灯15へ印加される。これはトランスT2からフライバック電圧が出力されているとき、即ち図2の「P2の電圧」がOFFのとき「S2の電圧」にフライバック電圧が発生しているときも同様である。
図2に示したようにスイッチング素子3,4のONデューティを50%以上として動作させた場合には、例えば図中「P1の電圧」がOFFのとき「S1の電圧」としてトランスT1から出力されるフライバック電圧は、このフライバック電圧が発生している間はトランスT2の「S2の電圧」がローサイドの一定電圧を維持していることから、「S1−S2の電圧」として示した電圧波形のように高電圧として放電灯15へ印加される。これはトランスT2からフライバック電圧が出力されているとき、即ち図2の「P2の電圧」がOFFのとき「S2の電圧」にフライバック電圧が発生しているときも同様である。
図3に示したようにスイッチング素子3,4のONデューティを50%未満として動作させた場合は、図3の「P1の電圧」がOFFのとき「S1の電圧」として表したトランスT1から出力されているフライバック電圧が、「S2の電圧」として表したトランスT2から出力されているフライバック電圧と重なる状態が生じる。この状態は、「P1の電圧」がON状態からOFF状態へ遷移する瞬間にトランスT1の出力電圧が最大の高電圧となったとき、「P2の電圧」がまだOFF状態のためトランスT2から出力されている高電圧の「S2の電圧」が重なって、「S1−S2の電圧」として示したようにトランスT1から出力された高電圧が打ち消されて小さくなってしまう。これは、「P2の電圧」がON状態からOFF状態へ遷移する瞬間に生じるトランスT2のフライバック電圧も同様に、トランスT1の出力電圧によって高電圧が打ち消されて小さくなる。
スイッチング素子3あるいはスイッチング素子4がOFF状態のときには、トランスT1,T2の各巻線が有するインダクタンスが大きくなる。2次巻線S1と2次巻線S2とを直列接続した場合は、一方のトランスのOFF状態のときのインダクタンスにより、他方のトランスに発生した急峻なフライバック電圧が吸収され、図3の「S1−S2の電圧」のように高電圧の出力が困難になる。
従って放電灯15を点灯している状態において、一方のトランスのスイッチング素子がOFF状態になって当該一方のトランスがフライバック電圧を発生するときには、他方のトランスに接続されたスイッチング素子がON状態を保っているように、スイッチング素子3,4のONデューティを50%以上として動作させる。制御部5は、このようにスイッチング素子3,4のスイッチング動作を制御するとき、スイッチング素子3のON状態とスイッチング素子4のON状態の位相が180度ずれるように動作させ、また両スイッチング素子3,4のONデューティを50%以上として動作させる。このように動作させると、一方のスイッチング素子がON状態からOFF状態へ遷移する瞬間に、他方のスイッチング素子が必ずON状態を保っていることになり、フライバック電圧が打ち消されることなく出力される。
従って放電灯15を点灯している状態において、一方のトランスのスイッチング素子がOFF状態になって当該一方のトランスがフライバック電圧を発生するときには、他方のトランスに接続されたスイッチング素子がON状態を保っているように、スイッチング素子3,4のONデューティを50%以上として動作させる。制御部5は、このようにスイッチング素子3,4のスイッチング動作を制御するとき、スイッチング素子3のON状態とスイッチング素子4のON状態の位相が180度ずれるように動作させ、また両スイッチング素子3,4のONデューティを50%以上として動作させる。このように動作させると、一方のスイッチング素子がON状態からOFF状態へ遷移する瞬間に、他方のスイッチング素子が必ずON状態を保っていることになり、フライバック電圧が打ち消されることなく出力される。
以上のように実施の形態1によれば、2個のトランスT1,T2の1次巻線P1,P2の各一端を電源1に接続し、1次巻線P1,P2の各他端と接地との間にそれぞれスイッチング素子3,4を接続し、また発生する電圧が対称となるように2個のトランスT1,T2の2次巻線S1,S2を直列接続して、その両端の出力電圧を放電灯15へ印加するように接続して、2個のトランスT1,T2の1次巻線P1,P2に交互に電源1の電圧を印加するように制御部5がスイッチング素子3,4を制御するようにしたので、簡素な構成で効率よく放電灯15を点灯させることができるという効果がある。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。また、図1に示した回路と同様に構成される部分の説明を省略し、実施の形態2による放電灯点灯装置の特徴となる部分を説明する。図4に示した回路は、トランスT1の2次巻線S1及びトランスT2の2次巻線S2の各終端側端子を接地した以外は、図1に示したものと同様に接続構成されている。
図4は、この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。また、図1に示した回路と同様に構成される部分の説明を省略し、実施の形態2による放電灯点灯装置の特徴となる部分を説明する。図4に示した回路は、トランスT1の2次巻線S1及びトランスT2の2次巻線S2の各終端側端子を接地した以外は、図1に示したものと同様に接続構成されている。
次に動作について説明する。
図4に示した放電灯点灯装置は、トランスT1,T2の2次巻線S1,S2の各終端側端子を接地することにより、発生するフライバック電圧は、接地レベルから上昇した高電圧となり、トランスT1から出力される電圧とトランスT2から出力される電圧は接地レベルを基準として重ね合わせられ、接地レベルを中心として正負対称の値を有する交流電圧を放電灯15へ印加して点灯させる。このように2次巻線S1,S2の一端を接地することにより、2次巻線S1,S2から出力される交流電圧が接地レベルを基準電位として変化するものとなって、2次巻線S1,S2から出力される最大電圧値を低く抑えることができ、1次巻線と2次巻線との絶縁破壊電圧が低いトランスをトランスT1,T2として使用することができるようになる。
この他の動作は、図1〜3を用いて説明した実施の形態1による放電灯点灯装置と同様に動作する。ここでは実施の形態1による放電灯点灯装置と同様な動作について説明を省略する。なお、基準電位は接地レベルに限定されず、2次巻線S1と2次巻線S2との接続点に適当な電位を印加して動作させてもよい。
図4に示した放電灯点灯装置は、トランスT1,T2の2次巻線S1,S2の各終端側端子を接地することにより、発生するフライバック電圧は、接地レベルから上昇した高電圧となり、トランスT1から出力される電圧とトランスT2から出力される電圧は接地レベルを基準として重ね合わせられ、接地レベルを中心として正負対称の値を有する交流電圧を放電灯15へ印加して点灯させる。このように2次巻線S1,S2の一端を接地することにより、2次巻線S1,S2から出力される交流電圧が接地レベルを基準電位として変化するものとなって、2次巻線S1,S2から出力される最大電圧値を低く抑えることができ、1次巻線と2次巻線との絶縁破壊電圧が低いトランスをトランスT1,T2として使用することができるようになる。
この他の動作は、図1〜3を用いて説明した実施の形態1による放電灯点灯装置と同様に動作する。ここでは実施の形態1による放電灯点灯装置と同様な動作について説明を省略する。なお、基準電位は接地レベルに限定されず、2次巻線S1と2次巻線S2との接続点に適当な電位を印加して動作させてもよい。
以上のように実施の形態2によれば、トランスT1の2次巻線S1の終端側端子を接地し、トランスT2の2次巻線S2の終端側端子を接地して放電灯15へ電圧を印加するようにしたので、1次巻線と2次巻線の絶縁破壊電圧が低いトランスT1,T2を使用することができ、コストを抑制することができるという効果がある。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1,4に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図5に示した放電灯点灯装置は、図4に示した1次巻線と2次巻線との間が絶縁されているトランスT1,T2に替えて、1次巻線と2次巻線の一部分を共通化して構成している単巻きトランス、即ちオートトランスのトランスT11,T12を用いたものである。
トランスT11は、1次巻線端子を電源1の正電極に接続し、2次巻線端子をコンデンサ14の一端及びコンデンサ6の一端に接続する。また、1次巻線と2次巻線の共通端子をスイッチング素子3のドレインに接続する。トランスT12は、1次巻線端子を電源1の正電極に接続し、2次巻線端子をダイオード7のアノード、コンデンサ9の一端、コンデンサ11の一端、及びイグナイタトランスT3の1次巻線端子に接続する。また、1次巻線と2次巻線の共通端子をスイッチング素子4のドレインに接続する。
上記以外の部分は図4に示したもの、さらに図1に示したものと同様に接続され、ここでは説明を省略する。また、図5に示した放電灯点灯装置は、図4に示したものと同様に動作するもので、その説明を省略する。なお、トランスT11,T12のインダクタンスについても、実施の形態1で説明したように小さなものが好ましい。
図5は、この発明の実施の形態3による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1,4に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図5に示した放電灯点灯装置は、図4に示した1次巻線と2次巻線との間が絶縁されているトランスT1,T2に替えて、1次巻線と2次巻線の一部分を共通化して構成している単巻きトランス、即ちオートトランスのトランスT11,T12を用いたものである。
トランスT11は、1次巻線端子を電源1の正電極に接続し、2次巻線端子をコンデンサ14の一端及びコンデンサ6の一端に接続する。また、1次巻線と2次巻線の共通端子をスイッチング素子3のドレインに接続する。トランスT12は、1次巻線端子を電源1の正電極に接続し、2次巻線端子をダイオード7のアノード、コンデンサ9の一端、コンデンサ11の一端、及びイグナイタトランスT3の1次巻線端子に接続する。また、1次巻線と2次巻線の共通端子をスイッチング素子4のドレインに接続する。
上記以外の部分は図4に示したもの、さらに図1に示したものと同様に接続され、ここでは説明を省略する。また、図5に示した放電灯点灯装置は、図4に示したものと同様に動作するもので、その説明を省略する。なお、トランスT11,T12のインダクタンスについても、実施の形態1で説明したように小さなものが好ましい。
以上のように実施の形態3によれば、オートトランスのトランスT11,T12を用いて放電灯15の点灯電圧を発生するようにしたので、放電灯点灯装置の小型化を図ることができるという効果がある。
1 電源、3,4 スイッチング素子、5 制御部(制御手段)、6 コンデンサ、7,8 ダイオード、9 コンデンサ、10 抵抗、11 コンデンサ、12 GAPスイッチ、14 コンデンサ、15 放電灯、T1,T2,T11,T12 トランス、T3 イグナイタトランス。
Claims (7)
- 1次巻線を電源に接続した2個のトランスと、
前記1次巻線と直列に接続したスイッチング素子と、
発生する電圧が対称となるように直列接続した前記2個のトランスの2次巻線の出力電圧を印加する放電灯と、
前記2個のトランスの1次巻線に交互に電源電圧を印加するように前記スイッチング素子を開閉制御する制御手段とを備えた放電灯点灯装置。 - 2個のトランスの直列接続された2次巻線の接続点を基準電位として接地したことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 直列接続した2個のトランスの2次巻線と放電灯との間に高電圧パルスを発生するイグナイタトランスを直列接続したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電灯点灯装置。
- 直列接続した2個のトランスの2次巻線とイグナイタトランスとの間にコンデンサを直列接続し、
制御手段は、前記イグナイタトランスのインダクタンスと前記コンデンサのキャパシタンスによる共振周波数の近傍周波数で放電灯を点灯するようにスイッチング素子を動作させることを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。 - 2個のトランスの直列接続された2次巻線の出力電圧を整流あるいは逓倍整流してイグナイタの高電圧パルス発生用コンデンサを充電することを特徴とする請求項3または請求項4記載の放電灯点灯装置。
- 制御手段は、スイッチング素子のONデューティを50%以上で動作させることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
- 2個のトランスの直列接続された2次巻線のインダクタンスは、イグナイタトランスのインダクタンスよりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005044269A JP2006228676A (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | 放電灯点灯装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009158344A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Hitachi High-Technologies Corp | 重水素放電管用電源装置とその制御方法並びに分析装置 |
JP2010512630A (ja) * | 2006-12-12 | 2010-04-22 | オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 高圧放電ランプ用の点弧装置および点弧装置を備えた高圧放電ランプ |
JP2010530597A (ja) * | 2007-06-06 | 2010-09-09 | オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 点弧能力が改善された高圧放電ランプならびにガス放電ランプのための点弧装置 |
-
2005
- 2005-02-21 JP JP2005044269A patent/JP2006228676A/ja active Pending
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