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JPH0858357A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JPH0858357A
JPH0858357A JP6202099A JP20209994A JPH0858357A JP H0858357 A JPH0858357 A JP H0858357A JP 6202099 A JP6202099 A JP 6202099A JP 20209994 A JP20209994 A JP 20209994A JP H0858357 A JPH0858357 A JP H0858357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
temperature
pressure
upper limit
discharge pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6202099A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Kusano
勝也 草野
Akira Isaji
晃 伊佐治
Yuji Takeo
裕治 竹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP6202099A priority Critical patent/JPH0858357A/ja
Publication of JPH0858357A publication Critical patent/JPH0858357A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変速モータにより回転されるコンプレッサ
の冷媒吐出温度上昇による過熱防止を図りながら空調能
力の低下を極力抑制する。 【構成】 ヒートポンプサイクルを構成するコンプレッ
サはこれと一体に設けられる可変速モータにより回転駆
動される。コンプレッサは制御装置のインバータ装置に
より給電される。制御回路は、インバータ装置に制御信
号を与えて所定の周波数の交流出力を生成させる。制御
回路は、外気温度センサの検出温度Toに基づいてコン
プレッサの冷媒吐出温度の上限値に相当する上限吐出圧
力Psを計算し、コンプレッサの冷媒吐出圧力を検出す
る圧力センサからの検出圧力PdがPsを超えていると
きに、コンプレッサの回転数Ncを所定回転数ΔN1だ
け低下させる。PdがPs以下のときには、コンプレッ
サの回転数Ncが指令回転数Noより低い場合には所定
回転数ΔN2だけ上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変速モータにより回
転駆動されるコンプレッサを備えた冷凍サイクルにより
車室内の空調制御を行うようにした車両用空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電気自動車等においては、空調
装置のコンプレッサは、通常モータを用いて回転数を制
御しながら駆動する構成とされており、この場合に、モ
ータとコンプレッサは一体となった構造のものが一般的
である。
【0003】ところで、コンプレッサを高速回転で運転
する場合に、冷凍サイクルの冷媒がかなりの高温となる
ことがある。この場合、冷媒の温度がモータの巻線の被
覆の溶融温度を超えるような高温(例えば140℃程
度)になると、その絶縁性に支障を来す場合が生ずるの
で、このような事態を避ける必要がある。
【0004】そこで、従来では、コンプレッサから吐出
される冷媒の温度を検出する構成を設けて、その検出温
度があらかじめ設定された限界温度を超える場合には、
コンプレッサの回転数を一定レベルだけ低下させるよう
に制御して、冷媒の温度上昇を抑制するようにしたもの
が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来構成のもののように、コンプレッサの冷媒吐出温度
を直接検出するものでは、コンプレッサの回転数を低下
するように制御した場合でも、コンプレッサ本体の熱容
量が大きいために、すぐには温度を低下させることがで
きない場合があり、また、この場合には、冷媒吐出温度
が高い状態では常に一定レベルだけ空調能力を低下させ
るので、場合によっては車室内の乗員に不快感を与える
ことになるという不具合がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、コンプレッサの回転数を必要以上に低
下させない構成としながら、コンプレッサと一体に設け
られているモータの配線の過熱保護を行うことができる
ようにした車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、可変速モータ
により回転駆動されるコンプレッサを備えた冷凍サイク
ルにより車室内の空調制御を行うようにした車両用空調
装置を対象とするものであり、前記コンプレッサの冷媒
吐出圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段
の検出圧力が前記コンプレッサの冷媒吐出温度の上限値
に相当する上限吐出圧力よりも高い場合に前記コンプレ
ッサの回転数を所定回転数だけ低下させるように制御す
る制御手段と、車室外の空気温度を検出する温度検出手
段と、この温度検出手段の検出温度の上昇に伴って前記
上限吐出圧力を高く変更設定する設定手段とを設けて構
成したところに特徴を有する。
【0008】また、本発明は、上記構成における温度検
出手段に代えて、前記ヒートポンプサイクルを構成する
室外熱交換器の冷媒出口温度を検出する温度検出手段を
設ける構成とすることもできる。
【0009】さらに、前記制御手段を、前記圧力検出手
段の検出圧力が前記上限吐出圧力以下である場合に、前
記コンプレッサの回転数が目標とする指令回転数に達し
ていないときには前記コンプレッサの回転数を所定回転
数だけ上昇させるように制御する構成とすることが好ま
しい。
【0010】そして、前記設定手段を、前記温度検出手
段の検出温度の変化に対して連続的に変化する上限吐出
圧力を設定するように構成すると良い。
【0011】あるいは、前記設定手段を、前記温度検出
手段の検出温度の変化に対して段階的に変化する上限吐
出圧力を設定するように構成することもできる。
【0012】
【作用および発明の効果】請求項1記載の車両用空調装
置によれば、モータによりコンプレッサを回転駆動させ
て冷凍サイクルを運転すると、制御手段は、コンプレッ
サの冷媒吐出温度の上限値に相当する冷媒吐出圧力であ
る上限吐出圧力に対して圧力検出手段からのコンプレッ
サの冷媒吐出圧力が大きいときにはコンプレッサの回転
数を所定回転数だけ低下させるように制御するようにな
る。そして、このような制御動作において、設定手段
は、室外温度検出手段による検出温度が高くなるのに伴
って上限吐出圧力を大きくするように変更設定するよう
になる。
【0013】これにより、コンプレッサの冷媒吐出温度
で制御する場合に比べて熱容量による制御の遅れを解消
できると共に、外気温度に応じて変化するコンプレッサ
の上限吐出圧力に対応してコンプレッサの回転数を低下
する制御を行うので、コンプレッサの過熱に対する保護
動作を行いながら空調能力の低下を極力抑制した空調制
御を行うことができるようになる。
【0014】請求項2記載の車両用空調装置によれば、
上述の構成における室外温度検出手段に代えて、室外熱
交換器の冷媒出口温度を検出する温度検出手段を設け、
設定手段によりコンプレッサの冷媒の上限吐出圧力を室
外熱交換器の冷媒出口温度に応じて変更設定するので、
上述同様の効果を得ることができる。
【0015】請求項3記載の車両用空調装置によれば、
圧力検出手段の検出圧力が上限吐出圧力以下である場合
に、制御手段により、コンプレッサの回転数が指令回転
数に達していないときにコンプレッサの回転数を所定回
転数だけ上昇させるように制御するので、コンプレッサ
の回転数を常に指令回転数に近付けて空調制御の能力低
下を防止しながら、コンプレッサの過熱保護を確実に行
うことができる。
【0016】請求項4記載の車両用空調装置によれば、
設定手段により、温度検出手段の検出温度の変化に対し
て連続的に変化するように上限吐出圧力を設定するの
で、検出温度に追随して上限吐出圧力の設定を正確に行
うことができ、コンプレッサの過熱保護を行いながら、
空調能力を最大限に実施することができる。
【0017】請求項5記載の車両用空調装置によれば、
設定手段により、温度検出手段の検出温度の変化に対し
て段階的に変化するように上限吐出圧力を設定するの
で、検出温度に追随した上限吐出圧力の設定を簡単且つ
迅速に行うことができ、コンプレッサの過熱保護を行い
ながら、空調能力を大きくするように実施することがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を電気自動車に適用した場合の
第1の実施例について図1ないし図4を参照しながら説
明する。全体の概略構成を示す図2において、電気自動
車(図示せず)の車室内の冷房および暖房運転を行うた
めの冷凍サイクルとしてのヒートポンプサイクル1は、
コンプレッサ2,四方弁3,室外熱交換器4,室内熱交
換器5,減圧器6および気液分離器7から構成されてお
り、これらは冷媒流路により結合されている。コンプレ
ッサ2は、回転数が可変な可変速モータを一体に有する
もので、後述するインバータ装置11により所定周波数
の交流出力が与えられることにより回転駆動されるよう
になっており、その運転状態では、気液分離器7から気
体冷媒を吸入圧縮して高温高圧の冷媒として四方弁3側
に排出する。
【0019】四方弁3は、電気的な駆動機構により流路
を切り換えるように構成されており、暖房運転モードで
はコンプレッサ2からの高温高圧の冷媒を室内熱交換器
5側に導くと共に室外熱交換器4からの低圧の冷媒を気
液分離器7に導く流路を形成し、冷房運転モードでは、
コンプレッサ2からの高温高圧の冷媒を室外熱交換器4
側に導くと共に室内熱交換器5からの低圧の冷媒を気液
分離器7に導く流路を形成するように制御される。
【0020】減圧器6は、室外熱交換器4と室内熱交換
器5との間の冷媒流路に配設されており、いずれか一方
から導かれた液冷媒を断熱膨張させて他方側に流通させ
るものである。また、室外熱交換器4の近傍には、内部
を流通する冷媒を冷却するためのファン装置8が配設さ
れている。
【0021】次に、制御装置9の構成について説明す
る。制御手段および設定手段としての制御回路10は、
マイクロコンピュータ,ROM,RAMなどから構成さ
れるもので、コンプレッサ2の回転数を制御するための
制御プログラムがあらかじめ記憶されている。インバー
タ回路11は、電源12の直流出力を制御回路10から
与えられる制御信号に基づいて所定周波数の交流出力に
変換してコンプレッサ2に供給するもので、図示はしな
いが、三相に対応してトランジスタなどのスイッチング
素子をブリッジ接続した構成とされている。
【0022】圧力検出手段としての圧力センサ13は、
コンプレッサ2の冷媒吐出側に設けられ、その検出信号
は、制御装置10の入力回路14を介して制御回路10
に入力されるようになっている。室外温度検出手段とし
ての外気温度センサ15は、車外の空気温度を検出する
ように配設されるもので、その検出信号は、入力回路1
4を介して制御回路10に入力されるようになってい
る。
【0023】また、図示しない運転席部には、コンプレ
ッサ2の指令回転数Noを設定するための回転数設定ダ
イヤル16が配設されており、その設定信号は制御回路
10に入力されるようになっている。なお、この回転数
設定ダイヤル16は、使用者により指令回転数Noを直
接設定する構成のもの以外に、設定温度に対応した目盛
りを設けた構成としたものでも良い。
【0024】次に、本実施例の作用について図1,図3
および図4をも参照して説明する。まず、空調運転が開
始されると、制御回路10は、図示しない空調運転プロ
グラムに従って、設定温度に応じた空調制御を行うよう
にコンプレッサ2の駆動制御を行う。これにより、コン
プレッサ2が回転制御されると、ヒートポンプサイクル
1が稼働されて暖房運転モードあるいは冷房運転モード
のいずれかに応じて空調運転が行われる。
【0025】なお、暖房運転モードに設定されていると
きには、制御回路10は、四方弁3の流路を前述のよう
に切り換え設定し(図2中実線の矢印で示す流路)、コ
ンプレッサ2から吐出される高温高圧の冷媒を室内熱交
換器5に導き、ここで室内に導入される空気と熱交換を
行うことにより、空気を加熱して車室内を暖房し、冷媒
自体は冷却された状態となって凝縮され減圧器6を介し
て室外熱交換器4に流入して外気と熱交換することで加
熱された状態となって気液分離器7を介して再びコンプ
レッサ2に流入するようになる。
【0026】また、冷房運転モードに設定されていると
きには、制御回路10は、四方弁3の流路を前述のよう
に切り換え設定し(図2中破線の矢印で示す流路)、コ
ンプレッサ2から吐出される高温高圧の冷媒を室外熱交
換器4に導き、ここで外気と熱交換することにより冷媒
を凝縮させ、減圧器6を介して断熱膨張させることで気
化させて室内熱交換器5に流入させ、車室内に導入され
る空気と熱交換を行って冷却し、加熱された冷媒を気液
分離器7に導いて再びコンプレッサ2に流入させるよう
になっている。
【0027】さて、このように空調運転を実施している
状態で、制御回路10は、適宜のタイミングで図1に示
す制御プログラムを実行するようになっている。この場
合には、例えば、暖房運転モードにおいて実施されるも
ので、制御回路10は、プログラムをスタートすると、
外気温度センサ15からの検出温度信号を入力回路14
を介して外気温度Toとして入力し(ステップS1)、
この外気温度Toの値に基づいて上限吐出圧力Psを演
算する。
【0028】この場合、制御回路10は、外気温度To
の値に応じて、図3に示す上限吐出圧力Psをあらかじ
め記憶されている算出式(1)に従って演算するように
なっている。 Ps=A×To+B …(1) ただし、A,Bは定数である。
【0029】この算出式(1)は、発明者らの実験結果
に基づいて設定されるもので、コンプレッサ2の冷媒吐
出圧力Pdに対する冷媒吐出温度Tdの関係が、図4に
示すように、外気温度Toの値をパラメータとした相関
関係として得られることがわかり、冷媒吐出温度Tdが
110℃となるときの各外気温度Toに対する冷媒吐出
圧力Pdを上限吐出圧力Psとして設定するもので、こ
れを示したのが図3である。そして、制御回路10に
は、上述の算出式(1)と定数A,Bが記憶されてお
り、ステップS2においては、外気温度Toのデータに
基づいて上限吐出圧力Psを計算するのである。
【0030】次に、制御回路10は、圧力センサ13か
らの検出信号を入力回路14を介して冷媒吐出圧力Pd
として入力し(ステップS3)、その値がステップS2
で求めた制御吐出圧力Psを超えているか否かを判定し
(ステップS4)、「YES」の場合には、ステップS
5に移行してコンプレッサ2の回転数Ncを所定回転数
ΔN1として例えば1000rpmだけ低下させるよう
に制御してプログラムを終了し、「NO」の場合には、
ステップS6に移行するようになる。
【0031】制御回路10は、ステップS6において
は、回転数設定ダイヤル16により設定されている指令
回転数Noの値を入力し、続いてステップS7にてコン
プレッサ2の現在の回転数Ncの値を算出するようにな
る。このとき、制御回路10は、コンプレッサ2の回転
数Ncの値を、次式(2)に従って計算する。 Nc(rpm )=[(120×f)/P]×[1−(X/100)]…(2) ただし、fは電源周波数、Pはコンプレッサモータの極
数、Xは回転時のすべり(%)を示している。
【0032】次に、制御回路10は、コンプレッサ2の
回転数Ncの値が指令回転数Noに達しているか否かを
判定し(ステップS8)、「NO」の場合にはプログラ
ムを終了し、「YES」の場合にはステップS9に移行
してコンプレッサ2の回転数Ncの値を所定回転数ΔN
2として例えば100rpmだけ上昇させるように制御
してプログラムを終了するようになる。
【0033】以上の制御は、空調運転制御を実行してい
る期間中に所定周期で制御プログラムを割り込み処理等
により実行するようになっており、常に、コンプレッサ
2の駆動を指令回転数Noに近付けるようにしながら、
コンプレッサ2本体の温度が過剰に高くならないように
して配線部などの過熱から保護するようになっているも
のである。
【0034】このような本実施例によれば、制御回路1
0により、外気温度センサ15の検出温度に基づいてコ
ンプレッサ2の冷媒吐出温度の上限値に対応する上限吐
出圧力Psを求め、コンプレッサ2の冷媒吐出圧力Pd
が上限吐出圧力Psを超えたときにはコンプレッサ2の
回転数Ncを所定回転数ΔN1だけ低下させるようにし
たので、コンプレッサ2の冷媒吐出温度が高くなり過ぎ
ないようにして保護しながら、空調能力の低下を極力抑
制して空調制御に大きな支障を来たさないように制御す
ることができるようになる。
【0035】また、本実施例によれば、コンプレッサ2
の冷媒吐出圧力Pdが上限吐出圧力Ps以下であるとき
には、コンプレッサ2の回転数Ncが指令回転数Ncよ
りも低い場合に、制御回路10により所定回転数ΔN2
だけ上昇させるようにしたので、コンプレッサ2の過熱
保護を実施しながら常にコンプレッサ2の回転数Ncを
指令回転数Noに近付けるように制御することができ、
空調能力の低下防止を図ることができる。
【0036】図5は本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なるところは、外気温度センサ1
5の検出温度Toに対する上限吐出圧力Psの設定を段
階的な値となるようにしたところである。すなわち、第
1の実施例においては、外気温度Toに対して演算式
(1)を用いて上限吐出圧力Psを計算することにより
直線的に変化する設定の仕方をしているのに対して、本
実施例においては、例えば、外気温度Toの範囲を下記
のような3つの領域に分割し、それぞれの領域で下限吐
出圧力Psを同一の値に設定するようにしている。
【0037】 領域a[−5℃<To≦0℃]…上限吐出圧力Ps=12.5( kg/cm) 領域b[0℃<To≦5℃] …上限吐出圧力Ps=14.5( kg/cm) 領域c[5℃<To≦10℃]…上限吐出圧力Ps=17.0( kg/cm
【0038】そして、このような第2の実施例によれ
ば、外気温度Toに対するコンプレッサ2の上限吐出圧
力Psの値を簡単且つ迅速に設定することができ、しか
も、第1の実施例と略同様の作用効果を得ることができ
るようになる。
【0039】図6ないし図9は本発明の第3の実施例を
示すもので、第1の実施例と異なるところは、外気温度
センサ15に代えて、室外熱交換器4の冷媒出口温度T
eを検出する温度検出手段としての冷媒温度センサ17
を設け、制御回路10により、その温度センサ17の検
出温度Teに基づいてコンプレッサ2の上限吐出圧力P
sを設定するように構成したところである(図7参
照)。
【0040】図6は、制御プログラムのフローチャート
を示すもので、第1の実施例におけるステップS1の処
理に代えてステップS1aを設けて、室外熱交換器4の
冷媒出口温度Teを入力するようにしたところが異な
る。また、ステップS2にて行う上限吐出圧力Psの計
算過程においては、これに対応して以下のようにして行
うようになっている。
【0041】すなわち、制御回路10は、室外熱交換器
4の冷媒出口温度Teの値に応じて、図8に示す上限吐
出圧力Psをあらかじめ記憶されている算出式(3)に
従って演算するようになっている。 Ps=C×Te+D …(3) ただし、C,Dは定数である。
【0042】この算出式(3)は、発明者らの実験結果
に基づいて設定されるもので、コンプレッサ2の冷媒吐
出圧力Pdに対する冷媒吐出温度Tdの関係が、図9に
示すように、室外熱交換器4の冷媒出口温度Teの値を
パラメータとした相関関係として得られることがわか
り、冷媒吐出温度Tdが110℃となるときの各冷媒出
口温度Teに対するコンプレッサ2の冷媒吐出圧力Pd
を上限吐出圧力Psとして設定するもので、これを示し
たのが図8である。そして、制御回路10には、上述の
算出式(3)と定数C,Dが記憶されており、ステップ
S2においては、室外熱交換器4の冷媒出口温度Teの
データに基づいて上限吐出圧力Psを計算するのであ
る。したがって、このような第3の実施例によっても第
1の実施例と略同様の作用効果を得ることができるもの
である。
【0043】図10は本発明の第4の実施例を示すもの
で、第3の実施例と異なるところは、温度センサ17の
検出温度Teに対する上限吐出圧力Psの設定を段階的
な値となるようにしたところである。すなわち、第3の
実施例においては、検出温度Teに対して演算式(3)
を用いて上限吐出圧力Psを計算することにより直線的
に変化する設定の仕方をしているのに対して、本実施例
においては、例えば、検出温度Teの範囲を下記のよう
な3つの領域に分割し、それぞれの領域で下限吐出圧力
Psを同一の値に設定するようにしている。
【0044】 領域d[−15℃<Te≦−10℃]…上限吐出圧力Ps=13.2( kg/cm) 領域e[−10℃<Te≦−5℃]…上限吐出圧力Ps=14.5( kg/cm) 領域f[−5℃<Te≦0℃] …上限吐出圧力Ps=15.7( kg/cm
【0045】そして、このような第4の実施例によれ
ば、室外熱交換器4の冷媒出口温度Teに対するコンプ
レッサ2の上限吐出圧力Psの値を簡単且つ迅速に設定
することができ、しかも、第3の実施例と略同様の作用
効果を得ることができるようになる。
【0046】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形また拡張できる。回転数検
出手段は、コンプレッサの回転数を直接検出するもので
も良い。冷凍サイクルは、ヒートポンプシステム以外
に、通常の冷凍サイクルシステムでも良い。
【0047】温度検出手段としての外気温度センサ15
は、コンプレッサ2の近傍の雰囲気温度を検出するよう
に設けたものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す制御プログラムの
フローチャート
【図2】全体の概略的構成図
【図3】室外空気温度と設定圧力との相関図
【図4】室外空気温度に対する設定圧力を決めるための
実験結果を示す相関図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図6】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図7】図2相当図
【図8】図3相当図
【図9】図4相当図
【図10】本発明の第4の実施例を示す図5相当図
【符号の説明】
1はヒートポンプシステム、2はコンプレッサ、3は四
方弁、4は室外熱交換器、5は室内熱交換器、6は減圧
器、7は気液分離器、8はファン装置、9は制御装置、
10は制御回路(制御手段)、11はインバータ回路、
12は電源、13は圧力センサ(圧力検出手段)、14
は入力回路、15は外気温度センサ(温度検出手段)、
16は回転数設定ダイヤル、17は冷媒温度センサ(温
度検出手段)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変速モータにより回転駆動されるコン
    プレッサを備えた冷凍サイクルにより車室内の空調制御
    を行うようにした車両用空調装置において、 前記コンプレッサの冷媒吐出圧力を検出する圧力検出手
    段と、 この圧力検出手段の検出圧力が前記コンプレッサの冷媒
    吐出温度の上限値に相当する上限吐出圧力よりも高い場
    合に前記コンプレッサの回転数を所定回転数だけ低下さ
    せるように制御する制御手段と、 車室外の空気温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段の検出温度の上昇に伴って前記上限吐
    出圧力を高く変更設定する設定手段とを具備したことを
    特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 可変速モータにより回転駆動されるコン
    プレッサを備えた冷凍サイクルにより車室内の空調制御
    を行うようにした車両用空調装置において、 前記コンプレッサの冷媒吐出圧力を検出する圧力検出手
    段と、 この圧力検出手段の検出圧力が前記コンプレッサの冷媒
    吐出温度の上限値に相当する上限吐出圧力よりも高い場
    合に前記コンプレッサの回転数を所定回転数だけ低下さ
    せるように制御する制御手段と、 前記ヒートポンプサイクルを構成する室外熱交換器の冷
    媒出口温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段の検出温度の上昇に伴って前記上限吐
    出圧力を高く変更設定する設定手段とを具備したことを
    特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記圧力検出手段の検
    出圧力が前記上限吐出圧力以下である場合に、前記コン
    プレッサの回転数が目標とする指令回転数に達していな
    いときには前記コンプレッサの回転数を所定回転数だけ
    上昇させるように制御することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記温度検出手段の検
    出温度の変化に対して連続的に変化する上限吐出圧力を
    設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、前記温度検出手段の検
    出温度の変化に対して段階的に変化する上限吐出圧力を
    設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の車両用空調装置。
JP6202099A 1994-08-26 1994-08-26 車両用空調装置 Pending JPH0858357A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6202099A JPH0858357A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 車両用空調装置

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JP6202099A JPH0858357A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 車両用空調装置

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Publication Number Publication Date
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6484522B2 (en) 2000-06-23 2002-11-26 Kobe Steel, Ltd. Screw compressor for refrigerating apparatus
US6679078B2 (en) 2001-11-02 2004-01-20 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Variable displacement compressors and methods for controlling the same
KR20150032980A (ko) * 2013-09-23 2015-04-01 한라비스테온공조 주식회사 차량용 히트 펌프 시스템의 전동 압축기 제어 방법
WO2019009109A1 (ja) * 2017-07-04 2019-01-10 サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社 車両用空気調和装置
JP2020051649A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 シャープ株式会社 空気調和機

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