【発明の詳細な説明】
スノーボードパーキングブレーキ装置
本発明は、スノーボードパーキングブレーキ装置に関するものである。
米国特許第2,134,587号、第2,359,076号、第2,997,309号、第3,628,804号、第
4,116,461号、第4,256,319号、第4,311,215号、第4,379,570号、第4,792,155号
、及び第4,795,183号は、色々な種類のスノーボード、スキー等のためのブレー
キ及びその他の類似の装置に関するものである。特に米国特許第2,134,587号明
細書は、レバー起動式の、ブレーキ突起物を有しているそり及びジャンパーのた
めのブレーキを開示している。米国特許第2,359,076号明細書は、ブレーキアセ
ンブリを有しているスケートスキータイプの構造を開示している。ブレーキアセ
ンブリは、ブレーキペダル及び開放された状態に変位するバネによって起動され
る。米国特許第2,997,309号及び第4,379,570号明細書は、スキーブーツをスキー
ビンディングから取り外す際に開放されるスノースキーための慣用のブレーキ装
置を開示している。米国特許第3,628,804号明細書は、移動不可能であるがスノ
ーサーフボードを固定する際にブレーキ作用を及ぼすフィン構造を有するブレー
キ構造を備えているスノーサーフボードを開示している。米国特許第4,256,319
号明細書は、かじ取り機能を有するレバー起動式パネルアセンブリを備えている
トボガシそりを開示している。米国特許第4,311,215号明細書は、ブレーキ機能
を提供する間に動作するブレードを有する、レバー起動式のスライドコースター
そりのブレーキを開示している。米国特許第4,
792,155号明細書は、側部領域に取り付けられ、スキーブーツをブーツビンディ
ングから取り外す際に起動されるモノスキー(monoski)のブレーキを開示して
いる。米国特許第4,795,183号明細書は、スノースキーのブレーキを開示してい
る。当該スノースキーは、バネ変位し、スキーのストックの先端部で起動される
。
本発明によるスノーボードパーキングブレーキ装置は、スノーボード部材上に
取り付けられたスノーボードパーキングブレーキ装置において、スノーボードア
センブリに接続された支持ベースアセンブリと、当該支持ベースアセンブリに接
続されたブレーキアンカー及び支持アセンブリ、当該ブレーキアンカー及び支持
アセンブリに接続された移動可能ブレード及びアクチュエータアセンブリ、及び
前記移動可能ブレード及びブレーキアクチュエータアセンブリに接続され、非ブ
レーキポジションからスノーボードブレーキポジションに移行するアクチュエー
タブレーキハンドルアセンブリと、を備え、スノーボードアセンブリの使用者に
よって前記アクチュエータブレーキハンドルアセンブリを選択的に移動させ、前
記スノーボードアセンブリの横方向に前記移動可能ブレード及びブレーキアクチ
ュエータアセンブリの一部を移動させ、隣接支持面と係合し、ブレーキ機能を実
現する。
本発明の一好適例では、スノーボードパーキングブレーキ装置は、スノーボー
ドアセンブリに容易に固定され、スノーボードアセンブリを停止させるためのブ
レーキ手段を備え、通常雪及び/又は氷で被覆されている傾斜面を滑り落ちない
ようにしている。スノーボードパーキングブレーキ装置は、その使用者によって
、その位置を保存状態から、スノーボードアセンブリ底面の上方、横方向及び下
方
へ選択的に移動するように動作し、その支持面において雪及び/又は氷と引っか
かり、本発明の停止機能を達成する。
本発明によるスノーボードパーキングブレーキ装置は、新型の又は現行のスノ
ーボードアセンブリに、その側壁部又は縁部に沿って、容易に取り付けることが
でき、容易に動作し、容易に取り付けることができ、補修がほとんど不要である
。
間隔をあけて配置された前方ブーツアンカービンディングと、後方ブーツアン
カービンディングとの間に位置決めされ、使用者が容易に使用できるスノーボー
ドパーキング装置は、コンパクトなアクチュエータブレーキハンドルアセンブリ
の動きによって容易に停止機能を発揮し、スノーボードアセンブリのオペレータ
がスキーリフトに乗り込む前にブーツアンカービンディングに取り付ける必要が
ある場合に望ましい。
図面中、
図1は、一対の間隔をあけて配置されたブーツアンカービンディング間に取り
付けられた、本発明によるスノーボードパーキングブレーキ装置を有するスノー
ボードアセンブリを示す斜視図であり、
図2は、本発明によるスノーボードパーキングブレーキ装置の斜視図であり、
図3は、主ブレーキハウジングアセンブリを取り除いたスノーボードパーキン
グブレーキ装置の、図2と同様な斜視図であり、
図4は、図1のライン4−4における拡大断面図であり、スノーボード使用者
のブーツを点線で示しており、
図5は、図3のライン5−5における拡大部分断面図であり、
図6は、主ブレーキハウジングアセンブリを取り除いている図1のライン6−
6における拡大断面図であり、
図7は、氷及び/又は雪を捕らえるのに使用されるブレーキが起動された状態
のスノーボードパーキングブレーキ装置を示す、図6と同様の図であり、
図8は、主ブレーキハウジングアセンブリを取り外しているスノーボードパー
キングブレーキ装置の分解斜視図であり、
図9は、簡単のため一部分を切り放している、未使用又は保存状態における、
アクチュエータブレーキハンドルアセンブリの部分正面図であり、
図10及び11は、ブレーキ動作の準備のために延びた状態に移行するアクチ
ュエータブレーキハンドルアセンブリの一部分を示す、図9と同様の図である。
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1において、一般的に参照番号1
2にて示す本発明によるスノーボードパーキング装置は、図に示すように慣用の
スノーボードアセンブリ14に取り付けられている。スノーボードパーキング装
置12の目的及び機能は、以下に説明する特定のスノーボードの状況において、
スノーボードの使用者にパーキング機能を提供するものである。
スノーボードアセンブリ14は、1)慣用の形状のスノーボード部材16と、
2)スノーボード部材16に取り付けられスノーボードパーキング装置12の付
近に配置されるブーツ支持パッド部材17と、3)一対の間隔をあけて配置され
たブーツアンカービンディング18とを備えている。
スノーボード部材16は、間隔のある平行な側壁部26を有する中間部22と
一体的な、湾曲した前方部20を有している。
ブーツアンカービンディング18は、スノーボードアセンブリ14の使用者の
特定の要求に応じてそこに取り付けられる前方ブーツビンディング30及び後方
ブーツビンディング28を有している。
スノーボードパーキングブレーキ装置12は、1)図1に示すようにブーツア
ンカービンディング18の間の、側壁部26の一方においてスノーボード部材1
6に取り付けられた基本支持ベースアセンブリ32と、2)基本支持ベースアセ
ンブリ32に取り付けられた主パーキングブレーキアセンブリ34と、3)主パ
ーキングブレーキアセンブリ34の付近に取り付けられ、基本支持ベースアセン
ブリ32に接続された主ブレーキハウジングアセンブリ36とを備えている。
図3に示すように、基本支持ベースアセンブリ32は、1)スノーボード部材
16に接続された取付プレート部材38と、2)取付プレート部材38上に取り
付けられたベースプレート部材40と、3)ベースプレート部材40の一方の縁
部を隣接取付プレート部材38に相互接続する主ヒンジ部材42と、4)以下に
説明する方法で、ベースプレート部材40及び取付プレート部材38に動作可能
な状態で接続されるプレートバイアスアセンブリ44と、を備えている。
図2に示すように、複数の、すなわち6個(一方の側に3個)の
間隔をあけて配置されたアンカー部材43を使用し、取付プレート部材38をス
ノーボード部材16に固定する。アンカー部材43は、木製ねじ57であること
が好ましく、穴50を介してスノーボード部材16のネジ穴に螺合し、スノーボ
ードパーキングブレーキ装置12全体を強固なものとする。
取付プレート部材38は、一般的に長方形状であり、ねじ57を受け入れるた
めの穴50と共にねじ穴48を有する本体部46を備えている。
ベースプレート部材40は、取付プレート部材38よりも幅が狭いが取付プレ
ート部材38と同一の長さの、一般的に長方形状であり、間隔をあけて配置され
た一対のボルト貫通穴52を備えている。
図8に示すように、主ヒンジ部材42は、1)取付プレート部材38に接続さ
れる第1ヒンジセクション54と、2)ベースプレート部材40に接続される第
2ヒンジセクション55と、3)慣用の方法で、第1及び第2ヒンジセクション
54,55を近接して整列させることによって取り付けられるコネクタシャフト
56とを備えている。主ヒンジ部材42は、固定された取付プレート部材38の
一方の縁部に沿って、ベースプレート部材40を回動運動させる。
プレートバイアス(bias)アセンブリ44は、一対の間隔をあけて配置された
同一のスプリングバイアスアセンブリ58(図8)を備えている。図5に示すよ
うに、間隔をあけて配置された同一の各スプリングバイアスアセンブリ58は、
1)一方の端部を、取付プレート部材38のねじ穴48にねじ留めしているねじ
切りされたア
ンカーボルト60と、2)アンカーボルト部材60の頂部61に近接して配置さ
れたキャップワッシャー62と、3)ベースプレート部材40の上面に一方の端
部を取り付け、キャップワッシャ62の下面に他方の端部を取り付けている圧縮
スプリング64と、を備えている。このことによって、ベースプレート部材40
が主軸ヒンジ部材42の回りを回動して上方に移動すると、スプリングがベース
プレート部材40を圧縮する。
主パーキングブレーキアセンブリ34は、1)ベースプレート部材40に接続
されるブレーキアンカー及び支持アセンブリ51と、2)ブレーキアンカー支持
部材51に接続される移動可能ブレード及びブレーキアクチュエータアセンブリ
68と、3)ブレーキアンカー及び支持アセンブリ51の一部と、移動可能ブレ
ード及びブレーキアクチュエータアセンブリ68とに接続されるアクチュエータ
ブレーキハンドルアセンブリ70と、を備えている。
ブレーキアンカー及び支持アセンブリ51は、1)ボルト貫通穴52に近接し
て配置され、共同して作用する外側アクチュエータ支持プレート53と、2)バ
ネ支持プレート49と、3)アクチュエータブレーキハンドルアセンブリ70を
受け入れるように動作し、これに接続される内側ハンドル支持プレート59と、
を備えている。
外側アクチュエータ支持プレート53はL字形状であり、それぞれアンカー脚
部47と一体的に形成された垂直脚部61を有している。各垂直脚部61はピン
ホール63を備え、間隔をあけて配置された垂直脚部61の両方のピンアンカー
ホール63は、以下で説明する理由により整列している。アンカー脚部47は、
接着剤、ねじ
または他の既知の接続手段によって、ベースプレート部材42の上面に固定され
る。
バネ支持プレート49は、それぞれ、アンカー脚部47と一体的に形成された
垂直脚部61を有するL字形状である。各垂直脚部61は、バネコネクタホール
65を有している。
内側ハンドル支持プレート59はL字形状であり、アンカー脚部47と一体的
に形成された垂直脚部61を有すると共に、各垂直脚部61にピボットピン穴6
7を有している。
支持プレート49,53,59は、大きさが異なることを除いてほぼ同一であ
り、以下で説明するピボットピン、バネなどの種々の構成部材を受け入れるため
の穴とともに利用される。
移動可能ブレード及びブレーキアクチュエータアセンブリ68は、1)ブレー
キブレードアセンブリ74に接続される主ブレーキアクチュエータアセンブリ7
2を備えている。主ブレーキアクチュエータアセンブリ72は、アクチュエータ
ハウジング部材76を備え、当該アクチュエータハウジング部材76は、同一の
平行な側壁78を有し、当該側壁の上方縁部に沿って、上方壁部80が一体的に
形成されている。
各側壁部材78は、1)アクチュエータ案内溝84、2)移動案内溝86、3
)アンカー切欠部87、4)ブレーキ支持縁部88を有している本体セクション
82を備えている。
本体セクション82は、外側に湾曲した壁部89を有する不規則な形状からな
り、以下に説明する移動可能ブレード及びブレーキアクチュエータアセンブリ6
8の固有の動きを可能にしている。
アクチュエータ案内溝84は、中間弧状部92と一体的な第1弧状部90を備
えている。また、中間弧状部92は、後部弧状部94と一体的に形成されている
。図に示すように、アクチュエータ案内溝84は、スノーボードパーキングブレ
ーキ装置12の使用及び動作の間に関連する理由で、一般的に、かもめ形状また
は翼形状である。
移動案内溝86は、中間セクション98と一体的な第1セクション96を備え
ている。中間セクション98は、後部セクション102と一体的に形成されてい
る。移動案内溝86は、一般的な弧状であり、以下で説明するように、移動可能
ブレード及びブレーキアクチュエータアセンブリ68が固有の動きができるよう
にしている。
アンカー切欠部87は、スノーボードパーキングブレーキ装置12が図6に示
すように未使用状態または保存状態であるときに、ピボットピンと相まってロッ
ク機能を実現する。
ブレーキ支持縁部88は、図7に示すようにスノーボードパーキングブレーキ
装置12が停止またはブレーキ状態にあるとき、ベースプレート部材40の上面
に接触している。
図8に示すように、ブレーキブレードアセンブリ74は、下方支持ブレードセ
クション106及び内側支持ブレードセクション10
7と一体的な上方支持ブレードセクション104を備えている。上方支持ブレー
ドセクション104は、垂直壁部108と、水平壁部109と、間隔をあけて配
置された垂直フィン部材110とを備えている。上方支持ブレードセクション1
04とフィン部材110とが相まって、最小の重量で強度を増加させることがで
きる。垂直壁部108は、上方に傾斜した頂部縁部112を備えている。一般的
にV字形のコップ形領域が、フィン部材110と、垂直壁部108と、水平壁部
109との間に形成され、以下に説明するように、ダウンヒルの位置での保持・
停止機能を補助する。
下方支持ブレードセクション106は、フィン部材110と、フィン部材11
0の間の鋸歯状部115を有する垂直壁部114と、水平壁部109と、端部壁
部117とを備え、必要な強度を保持する。
内側支持ブレードセクション107は、フィン部材110と、垂直壁部114
と、水平壁部119とを備え、これらが相まって、これらの間にコップ形領域1
11を形成する。
図7に示すように、スノーボードパーキングブレーキ装置12がブレーキまた
は停止状態の場合、下方支持ブレードセクション106のフィン部材110及び
垂直壁部114は、隣接側壁部26の外側で且つスノーボード部材16の底面よ
りも下方に延在し、雪及び/又は氷に引っかかるように動作する。
図8に最も良く示されているように、アクチュエータブレーキアセンブリ、す
なわちアクチュエータ手段70は、1)ブレーキアン
カー及び支持アセンブリ51に接続された主アクチュエータアセンブリ116と
、2)主アクチュエータアセンブリ116及び主ブレーキアクチュエータアセン
ブリ72に接続された主ハンドルアセンブリ118とを備えている。
主アクチュエータアセンブリ116は、1)共同して動作する、一対の間隔を
あけて配置されたアクチュエータ支持プレート120,122及び、2)ブレー
キアクチュエータ支持アセンブリ51並びにL字形支持プレート49,53,5
9を相互接続するアクチュエータ制御アセンブリ126とを備えている。
各アクチュエータ支持プレート120,122は、1)リンクコネクタセクシ
ョン128と、2)当該リンクコネクタセクション128と一体的なカムコネク
タセクション130と、3)当該カムコネクタセクション130と一体的なハン
ドルコネクタセクション132と、を備えている。各リンクコネクタセクション
128は、コネクタホール134を備えている。当該コネクタホール134は、
間隔をあけて配置されたアクチュエータ支持プレート120,122において整
列している。
各コネクタセクション130は、整列されたカムピンホール136と、引張り
バネコネクタホール138とを有している。
ハンドルコネクタセクション132は、ケーブルコネクタホール140、ケー
ブルピン案内穴142、及び傾斜したハンドル案内溝144を備えている。
アクチュエータ制御アセンブリ126は、回動リンク部材146、第1回動ピ
ン又はシャフト148と、第2回動ピン又はシャフト150と、ケーブル支持ピ
ン又はシャフト151と、第1カムピン又はシャフト152と、ケーブルコネク
タピン又はシャフト153と、第2カムピン又はシャフト154と、支持ピン又
はシャフト155と、一対の引張りバネ156とを備えている。
各回動リンク部材146は、間隔をあけて配置されたピンホール147を備え
ている。当該ピンホール147は、第2回動ピン150及び第1回動ピン148
のそれぞれを挿入できるように構成されている。
各第1回動ピン148は、図7に示すように、内側ハンドル支持プレート59
の各回動ピンホール67によって取り付けられる。
図7及び図8に示すように、第2カムピン154は、間隔をあけて配置された
アクチュエータ支持プレート53の整列して配置されたピンアンカーホール63
及びアクチュエータ案内溝84を通って取り付けられる。
各引張りバネ156の一端は、それぞれ、各バネ支持プレート49のバネコネ
クタホール65内に取り付けられる。各引張りバネ156の上方端部を、支持ピ
ン155の外側端部に接続する。支持ピン155は、整列された引張りバネコネ
クタホール138に取り付けられる。
主ハンドルアセンブリ118は、1)主ハンドル部材162と、
2)一方の端部で主ハンドル部材162に接続され、他方の端部でケーブルコネ
クタピン153に接続される主バイアスアセンブリ164と、を備えている。
主ハンドル部材162は、図9に示すように、一体的な支持セクション168
を有する弧状前方セクション166を備えている。弧状前方セクション166は
、一対の間隔をあけ整列させて配置されたバネピン支持ホール170を備え、こ
こにバネピン支持又はシャフト171を挿入できるようにしている。弧状前方セ
クション166は、湾曲した外面を備え、以下で説明するように、主ハンドルア
センブリ118が動く際に、スノーボード使用者の手が握り易いようにしている
。
支持セクション168は、案内ピン又はシャフト178を挿入するための案内
ピン開口部172を備え、以下で説明するように、案内ピン又はシャフト178
がハンドル案内溝144内を移動できるようにしている。
図9に示すように、主バイアスアセンブリ164は、可撓性ケーブル部材17
6に接続される引張りバネ174を備えている。引張りバネ174の一端は、バ
ネ支持ピン171に接続され、ケーブル部材176の他端は、ケーブル支持ピン
151で曲げられ、ケーブルコネクタピン153に接続される。
図2に示されるように、主ブレーキハウジングアセンブリ36は、1)主パー
キングブレーキアセンブリ34の付近に取り付けられた外側ハウジングカバー部
材34と、2)当該外側ハウジングカバー
部材180の上方前方部に取り付けられたブーツスクレーパアセンブリ182と
、3)外側ハウジングカバー部材180の頂部に取り付けられ、主ハンドル部材
162の一部と選択的に係合し、ラッチ機能を実現するためのハンドルラッチア
センブリ184と、を備えている。
外側ハウジングカバー部材180は、1)ブレードカバーセクション186と
、2)アクチュエータカバーセクション188と、3)弧状ブーツコンタクト又
はハンドルセクション190と、4)上方壁部192とを備えている。外側ハウ
ジングカバー部材180は、一体的な構造からなり、主パーキングブレーキアセ
ンブリ34を包囲し、保護する。ハンドルセクション190は、U字形状であり
、スノーボード使用者が把持できるようにし、スノーボード部材16の運搬を容
易にしている。
ブーツスクレーパアセンブリ182は、一対の間隔をあけて配置されたブレー
ド部材194を備え、当該ブレード部材194は、その上に取り付けられたコネ
クタリング部材196を有している。ブレード部材194は、スノーボード使用
者のブーツの底を当てるための上方縁部を有し、ブーツの底から雪及び/又は氷
をかき落とし、取り除くことができるようにしている。このことは、本発明の重
要な特徴である。その理由は、スノーボードの場合、その使用者が、ブーツアン
カービンディング18を取り付ける前に雪をブーツから取り除くのに通常使用さ
れるスキーポールを使用しないからである。
コネクタリング部材196を使用し、スノーボード部材16の運搬を容易にす
るための帯ひも、又は保存の間の安全を保持するため
のパッドロック及びチェーンアセンブリなどの運搬セキュリティ部材197を接
続する。
ハンドルラッチアセンブリ184は、ラッチ支持シャフト202及びバイアス
部材204に回動自在に取り付けられたラッチ部材198を備えている。ラッチ
部材198は、シャフトホール206を備え、その中にラッチ支持シャフト20
2を挿入できるようにしている。
バイアス部材204は、ラッチ部材198を上方に押し上げ、主ハンドル部材
162の弧状前方セクション166の隣接頂面と係合して、図2に示すように、
バイアス部材204の力によって、ラッチされた状態を保持する。スノーボード
使用者の手によってラッチ部材198が後方に回動することによって、主ハンド
ル部材118の弧状前方セクション166が把持され、ブレーキ又は停止の間に
上方に移動する。
本発明によるスノーボードパーキングブレーキ装置12を使用する場合、一方
の側壁又は縁部26に沿って配置され、後方ビンディング28と前方ビンディン
グ30との間に取り付けられている図1に示す位置と同様な種々の位置において
新型の又は現行のスノーボードアセンブリ14に当該装置12を容易に取り付け
ることができる。
スノーボードパーキングブレーキ装置12の取付手段は簡易なものである。そ
の理由は、支持ベースアセンブリ32が外側壁部26に近接して配置され、且つ
取付プレート部材38がねじ57を使用
することによってスノーボード部材16に固定されている(図8)からである。
又、この取り付けられた状態を図6及び7に示す。
この取り付けられた状態の場合、プレートバイアスアセンブリ44がベースプ
レート部材40を取付プレート部材38に対して保持しているが、各プレートバ
イアスアセンブリ44の圧縮スプリング部材64に対して、主ヒンジ部材42の
回りに限られた回動運動ができるようにしている。
スノーボードパーキングブレーキ装置12は、図1及び6に示すように、未使
用又は保存状態である(主ブレーキハウジングアセンブリ36は取り外されてい
る。)。
スノーボードパーキングブレーキ装置12は、スキーリフトから降り、後方ス
ノーブーツをブーツアンカービンディング18から取外し後、スノーボード使用
者によって使用される。使用者は、スノーボード部材16を斜面(support slop
e)に交差させて配置するとともに、スノーボードパーキングブレーキ装置12
が取り付けられたスノーボード部材16の側壁部又は縁部26を上り坂の位置に
配置することができる。
次に、図9に示すように、スノーボードの使用者は、まず初めに、ハンドルラ
ッチアセンブリ184、特にラッチ部材198を把持し、それをピボットロック
シャフト202の回りに、バイアス部材204に対して外側に移動させる。ラッ
チ部材198を、主ハンドル部材162の弧状前方セクション166の上面との
接触しないようにすると、主ハンドルアセンブリ118が矢印209で示す方向
に回
動する。
図10に示すように、アクチュエータブレーキハンドルアセンブリ70は、ア
クチュエータ支持プレート120,122と整列する位置に至るまで、連続的に
上方へ移動する。
この軸方向の整列に達すると、引張りバネ174は、アクチュエータブレーキ
アセンブリ70を、図10の矢印211に示すように下方へ移動させ、図11に
示す位置に至る。このことは、主ハンドルアセンブリ118とアクチュエータ支
持プレート120,122との間にロック構造を形成し、図11に矢印214で
示すように、硬質のハンドル構造として、一体的に前方に移動する。
矢印214に示すように前方への移動を開始すると、移動案内溝86内の第1
カムピン部材152は、アクチュエータ案内溝84内の第2カムピン154と同
時に作用し、1)まず、アクチュエータハウジング部材76が上方に移動し、2
)次に、アクチュエータ案内溝84及び移動案内溝86の構成により下方へ移動
し、3)ブレーキブレードアセンブリ74が図7に示す位置に至るまで下方へ移
動する。
図7の場合、引張りバネ156が、平行回動リンク部材146、第1回動ピン
148、第2回動ピン150及び第1カムピン152に対してオーバーセンター
であるので、ロック構造を形成することに留意すべきである。これは、オーバー
センターポジションであり、引張りバネ156は、矢印216で示す力を作用さ
せ、図7に示す位置に保持される。このことによって、クランプロックポジショ
ン
に、ベースプレート部材40の上方面と接触するブレーキ支持縁部88を設け、
図7の矢印210で示す動きを防いでいる。
圧縮バネ64の変位によって、図6の矢印218に示すようにバイアスプレー
ト部材40が回動するので、プレートバイアスアセンブリ44は、ブレーキブレ
ードアセンブリ74の雪及び/又は氷との接触の際のショックを吸収できる。
移動可能ブレード及びブレーキアクチュエータアセンブリ68が、図7の停止
状態から図6の未使用状態へ移動する場合、図10及び11において記載した機
能及び動作とは逆の機能及び動作が行われ、主ハンドル部材162が図9のロッ
クされた保存状態に移行する。
この位置に移行する場合、ハンドルラッチアセンブリ184は、ラッチ部材1
84が主ハンドル部材162の弧状前方セクション166の頂面と係合してロッ
クされた保存状態を構成している図1の状態であると仮定する。
スノーボードパーキングブレーキ装置12は、下方支持ブレードセクション1
06、内側支持ブレードセクション107、コップ状領域111及び隣接縁部2
6を用いて、上り坂に配置されている間、一般的にパーキング機能として使用さ
れるが、これら全てが係合して、スノーボード部材16が、図7の220で示す
上り坂傾斜線で移動しないようにしている。
図7に示すように、スノーボードパーキングブレーキ装置12を、上方支持ブ
レードセクション104、下方支持セクション106、
フィン部材110、コップ状領域111及び隣接縁部26を用いて、下り坂傾斜
線222で使用する場合、これら全てが係合してスノーボード部材16が移動し
ないように保持することができる。コップ状領域111は、その中に雪を収容す
るとともに圧縮し、その結果としてパーキング機能を更に高めることができる。
スノーボードパーキングブレーキ装置12は、スノーボード部材16に停止機
能を与えるものであり、スノーボード部材16が移動している間ではブレーキと
しては動作しないことは明らかである。
本発明によるスノーボードパーキングブレーキ装置は、新型の又は現行のスノ
ーボードアセンブリに容易に取付が可能であり;保存のためにコンパクトである
が、容易にスノーボード使用者が停止状態に移行させることができ;主ブレーキ
ハウジングアセンブリによって自然の力から保護され;構造的に頑丈であり;補
修がほとんど不要である。
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【要約の続き】
レードアセンブリ(74)を、スノーボード部材(1
4)の上方、横方向、及びスノーボードアセンブリ(1
4)の底面より下の下方位置に移動可能とする。