JPH08338506A - 油圧機械式変速装置 - Google Patents
油圧機械式変速装置Info
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- JPH08338506A JPH08338506A JP7168014A JP16801495A JPH08338506A JP H08338506 A JPH08338506 A JP H08338506A JP 7168014 A JP7168014 A JP 7168014A JP 16801495 A JP16801495 A JP 16801495A JP H08338506 A JPH08338506 A JP H08338506A
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Abstract
式変速装置を提供する。 【構成】 油圧ポンプ及び油圧モータによる油圧式動力
伝達機構と、歯車による機械式動力伝達機構とを切換え
使用可能に設けて入力回転を変速し出力する油圧機械式
変速装置において、(a) 機械式動力伝達機構20は少な
くとも1つの遊星歯車機構を備えると共に、この機械式
動力伝達機構20の出力軸24を直接外部へ出力可能に
設け、(b) 油圧式動力伝達機構10の油圧ポンプ11及
び油圧モータ12は可変容量式とし、かつ、(c) 油圧式
動力伝達機構10の出力軸14と機械式動力伝達機構2
0の出力軸24との間に1つの直結クラッチ30を設け
た。
Description
ベル等の変速装置として、好適に使用できる油圧機械式
変速装置に関する。
HST)、油圧機械式、ベルト式等、各種知られる。ま
たこれら各形式も、例えば機械式が選択摺動式、常時噛
合式、同期噛合式、遊星歯車式等と分類されるように、
それぞれ分類される。
式は、油圧ポンプ及び油圧モータによる油圧式動力伝達
機構と、歯車による機械式動力伝達機構とを切換え使用
可能に設けて入力回転を変速し出力するものである。そ
して近時、高トルクが得られる油圧式動力伝達機構を低
速出力時に用い、他方、高伝達効率が得られる機械式動
力伝達機構を高速出力時に用いる、例えば次のような油
圧機械式変速装置が知られる。
油圧機械式変速装置(本出願人による先の提案)は、機
械式動力伝達機構と油圧式動力伝達機構とで2つの遊星
歯車機構を共用し、かつ4つの直結クラッチを用いるこ
とにより、前後進各3速の油圧式変速走行と、前後進各
3速の機械式変速走行との切換えを可能としている。
の油圧機械式変速装置は、機械式動力伝達機構と油圧式
動力伝達機構とで4つの複軸クラッチを共用し、かつ2
つの直結クラッチを用いることにより、回送時における
後進1速及び前進発進時の油圧式走行並びに前進1速〜
前進4速の機械式走行と、作業走行時における前進1速
〜前進4速の油圧式走行との切換えを可能としている。
油圧ショベルのように、油圧駆動される作業機を別途備
えた自走車両では、低速走行しつつ作業機をフル駆動す
る機会が極めて多い。また公道では高速移動も要求され
る。このような自走車両に対し油圧機械式変速装置を搭
載すれば、低速走行時は、油圧式動力伝達機構を用いる
ことにより、しかもHSTのように油圧ポンプ及び油圧
モータを可変容量式とした油圧式動力伝達機構を用いる
ことにより、前後進切換えを効率良く行うことができ、
高トルクで発進でき、無段変速でき、かつ走行速度に係
わらず作業機に対し大きな油圧馬力を分配でき、他方、
高速走行時は、機械式動力伝達機構を用いることにより
高伝達効率の走行を行えるという利点がある。しかるに
上記従来技術は次のような問題点がある。
は、油圧式動力伝達機構の油圧ポンプ及び油圧モータが
可変容量式であるか否かが明記されていない。仮に2事
例の油圧ポンプ及び油圧モータを可変容量式であるとす
るならば、それ自体が無段変速できるのであるから、こ
れら2事例が「2つの遊星歯車装置や4つの複軸クラッ
チによって多段変速化されている」ことの趣旨が不明と
なる。また2事例は、多段変速された油圧式走行と、同
じく多段変速された機機式走行とを切換え可能とするた
めに多数の直結クラッチを用いるが、これでは構造が複
雑となるばかりである。即ち、2事例は、上記説明の油
圧機械式変速装置の利点を十分引き出せたものとは言え
ないのである。
単純な構成で油圧機械式変速装置の利点を最大引き出し
た油圧機械式変速装置を提供することを目的とする。
め、本発明に係わる油圧機械式変速装置は、例えば図1
を参照して説明すれば、油圧ポンプ及び油圧モータによ
る油圧式動力伝達機構と、歯車による機械式動力伝達機
構とを切換え使用可能に設けて入力回転を変速し出力す
る油圧機械式変速装置において、(a) 機械式動力伝達機
構20は少なくとも1つの遊星歯車機構を備えると共
に、この機械式動力伝達機構20の出力軸24を直接外
部へ出力可能に設け、(b) 油圧式動力伝達機構10の油
圧ポンプ11及び油圧モータ12は可変容量式とし、か
つ、(c) 油圧式動力伝達機構10の出力軸14と機械式
動力伝達機構20の出力軸24との間に1つの直結クラ
ッチ30を設けたことを特徴としている。
0を変速装置ケースbの潤滑油面Hよりも高い位置に設
けてもよい。
による油圧式動力伝達機構と、歯車による機械式動力伝
達機構とを切換え使用可能に設けて入力回転を変速し出
力する油圧機械式変速装置において、(a) 機械式動力伝
達機構20は2つの遊星歯車機構22、23を備えると
共に、この機械式動力伝達機構20の出力軸24を直接
外部へ出力可能に設け、(b) 油圧式動力伝達機構10の
油圧ポンプ11及び油圧モータ12は可変容量式とし、
かつ、(c) 油圧式動力伝達機構10の出力軸14と機械
式動力伝達機構20の出力軸24との間に1つの回転ク
ラッチ30を変速装置ケースbの潤滑油面Hよりも高い
位置に設けたことを特徴とする油圧機械式変速装置でも
よい。
遊星歯車機構を採用して小さなスペースで大きな減速比
が1段又は多段得られるようにしてある。また、油圧式
動力伝達機構10に可変容量式の油圧ポンプ11及び油
圧モータ12を採用し、それ自体で無段変速できるよう
にしてある。そして直結クラッチ30は、只1つとし、
これを接続することにより、油圧式動力伝達機構10の
出力が機械式動力伝達機構20の出力に変わって外部へ
出力可能とされている。
直結クラッチ30を接続して油圧式動力伝達機構10の
出力回転を外部への出力とするときは、その回転速度に
関わりなく、駆動源を同じくする他のアクチュエータに
対して所望の馬力を供給することを達成している。また
上記構成によれば、油圧式動力伝達機構10それ自体が
無段変速可能であるため、従来技術のように複数の遊星
歯車装置や複軸クラッチを油圧式動力伝達機構10と機
械式動力伝達機構20とで共用させかつ油圧式走行と機
械式走行とを多段変速させる必要がなく、機械式動力伝
達機構20のみを油圧式動力伝達機構10とは無関係に
多段変速可能としている。従って従来技術のように、油
圧式走行と機械式走行との多段変速間の切換用に必要と
される複数の直結クラッチは不要となる。そこで上記構
成では、只1つの直結クラッチ30を採用している。即
ち、上記構成によれば、構造のコンパクト化は元より、
油圧機械式変速装置の利点を最大に引き出せるようにな
る。
高い位置に設けたため、直結クラッチ30による潤滑油
のかき回しがなくなる。この結果、潤滑油のかき回しに
よる動力伝達効率の低下や潤滑油の泡立ち等の不都合発
生も阻止できる。
参照して説明する。図1において、実施例Bなる油圧機
械式変速装置は、図示しない走輪式油圧ショベル(以
下、単に「例機」とする)に搭載されている。このた
め、例機のエンジンAは、本実施例Bと、油圧ショベル
なる作業機Cとに動力を必要量配分可能とされる必要が
ある。
圧式動力伝達機構10と、機械式動力伝達機構20と、
1個の直結クラッチ30とを備えている。尚、油圧式動
力伝達機構10の一部(出力軸14)と、機械式動力伝
達機構20と、直結クラッチ30とは、変速装置ケース
bに内蔵されている。詳しくは次の通りである。
指令と作業機Cの状態とによりマイコン制御された指令
S1を受け、この指令S1に応じた必要最適油量を吐出
するように、押し退け容積を変化する可変容量式油圧ポ
ンプ11(以下、単に「ポンプ11」とする)と、オペ
レータやマイコン等からの指令S2を受け、この指令S
2に応じた必要最適トルクを得るように、押し退け容積
を変化する可変容量式油圧モータ12(以下、単に「モ
ータ12」とする)と、油路13とで油圧回路を構成し
ている。尚、ポンプ11及びモータ12は、変速装置ケ
ースbにおけるエンジンAの装着面とは反対側面に装着
し、実施例Bのコンパクト化に寄与させてある。
ンAから回転力を入力し、他端で前記ポンプ11を駆動
する主軸21を備えている。主軸21には、2つの遊星
歯車機構22、23のサンギヤ22a、23aが固設し
てある。図示左側の遊星歯車機構22のプラネットキャ
リア22bと、図示右側の遊星歯車機構23のリングギ
ヤ23cとは一体連結され、また図示右側の遊星歯車機
構23のプラネットキャリア23bは出力軸24にギヤ
連結されている。出力軸24は図示しないドライブシャ
フトに接続され、差動機や終減速機等を介して出力回転
をホイールへ伝えることにより例機を自走可能としてい
る。
cを空転させ、かつ遊星歯車機構23のリングギヤ23
cを変速装置ケースbに固定させて得られる出力軸24
の回転速度は、遊星歯車機構22のリングギヤ22cを
変速装置ケースbに固定させ、かつ遊星歯車機構23の
リングギヤ23cを空転させて得られる出力軸24の回
転速度よりも低速となる。
dへ図示しない油圧回路から圧油を送ってリングギヤ2
3cを変速装置ケースbに固定し、かつクラッチ22d
の圧油をドレンさせてリングギヤ22cを空転させるこ
とにより、出力軸24の低速回転を達成している。他
方、前記とは逆に、クラッチ22dへ図示しない油圧回
路から圧油を送ってリングギヤ22cを変速装置ケース
bに固定し、かつクラッチ23dの圧油をドレンさせて
リングギヤ23cを空転させることにより、出力軸24
の高速回転を達成している。これらクラッチ22d、2
3dへの圧油の給排は、オペレータ席の変速レバーやマ
イコンからの指令によって行っている。
の出力軸14の回転を前記出力軸24に断続自在に伝達
する1つの回転クラッチ30が設けてある。即ち、オペ
レータ席からの変速レバーやマイコン等からの指令に基
づき、前記両遊星歯車機構22、23のクラッチ22
d、23dの圧油がドレンし、かつ図示しない油圧回路
から圧油が回転クラッチ30に作用すると、出力軸24
には遊星歯車機構22、23からの回転入力が遮断さ
れ、代わって出力軸14の回転が入力する。つまり只一
つの回転クラッチ30で油圧式動力伝達機構10と機械
式動力伝達機構20との使用を自在に切換えて変速を達
成している(勿論、前述したように、機械式動力伝達機
構20内でもクラッチ22d、23dへの圧油の給排に
より、2段変速を達成していることはいうまでもな
い)。即ち、前記回転クラッチ30は、直結クラッチと
なる。
伝達機構10の油圧ポンプ11及び油圧モータ12を可
変容量式としたため、無段変速が可能となる。従って、 (1)前後進切換えを効率良く行うことができる。 (2)ポンプ11の吐出量を多くし、他方モータ12の
押し退け容積を小さくすれば、作業機Cをフル稼働させ
つつ微速走行できる。 (3)油圧回路中に例えば流量制御弁等を追設すれば、
油圧ポンプの吐出量を多くし、かつ油圧モータの押し退
け容積も大きくした状態で、前記流量制御弁等によって
油圧モータへの流量を絞れば、油圧ポンプからの流量を
油圧機械式変速装置以外の駆動系へ大半回してこれをフ
ル駆動させつつ、油圧機械式変速装置自体は高トルクで
微速出力できる。尚、作業機Cが無ければ、油圧ポンプ
の吐出量を少なくし、他方油圧モータの押し退け容積を
大きくすれば、高トルクで微速走行できる。 (4)上記(1)〜(3)の効果を備える油圧式動力伝
達機構10を前進1速用及び後進用とし、他方、機械式
動力伝達機構20の低速回転側を2速とし、高速回転側
を3速とすることができる。
動力伝達機構20に専属させることにより只1つの直結
クラッチ30で油圧式走行と機械式走行との切換えを可
能としたので、極めて簡素な構造の油圧機械式変速装置
となる。勿論、機械式動力伝達機構20の遊星歯車機構
は、本実施例のように2つに限る必要はなく、1つで
も、又は3つ以上でもよい。そしてこのような場合で
も、直結クラッチ30は只1つ設置するだけで良い。
図2(本実施例Bのポンプ11側から見た断面図)に示
すように、変速装置ケースbの潤滑油面Hよりも高い位
置に設けてある。この結果、直結クラッチ30が回転
時、潤滑油をかき回すことがなく、潤滑油かき回しによ
る動力の伝達損失及び潤滑油の飛散や泡立ち等の不都合
発生を阻止できる。尚、直結クラッチ30は、上記実施
例のように、回転クラッチ30に限る必要はない。
油圧ポンプを、実施例Bにおける油圧ポンプと同じ(符
号11)としたが、作業機C用の油圧ポンプを別途備え
てもよい。この場合でも、動力源なるエンジン10は只
一つであるだから、上記実施例Bと同様の効果が得られ
る。
本発明は、要すれば、特許請求の範囲記載の手段を講じ
たものであり、上記実施例の説明から分かるように、単
純な構成で油圧機械式変速装置の利点を最大引き出した
油圧機械式変速装置となる。詳しくは、次のような効果
を奏する。
出力(車両ならば前後進)の切換えを効率良く行うこと
ができる。 (2)油圧ポンプの吐出量を多くし、他方油圧モータの
押し退け容積を小さくすれば、油圧機械式変速装置以外
の駆動系をフル駆動させつつ、油圧機械式変速装置自体
は微速出力できる。 (3)油圧ポンプの吐出量を少なくし、他方油圧モータ
の押し退け容積を大きくすれば、高トルクで微速出力で
きる。尚、油圧機械式変速装置以外に駆動系があるとき
は、油圧回路中に例えば流量制御弁等を追設し、油圧ポ
ンプの吐出量を多くし、かつ油圧モータの押し退け容積
も大きくした状態で、前記流量制御弁等によって油圧モ
ータへの流量を絞れば、油圧ポンプからの流量を油圧機
械式変速装置以外の駆動系へ大半回してこれをフル駆動
させつつ、油圧機械式変速装置自体は高トルクで微速出
力できる。 (4)只1つの直結クラッチで油圧式出力と機械式出力
とを切り換えることができるので、コンパクトな油圧機
械式変速装置となる。
でのギヤスケルトン)である。
プ、12…可変容量式油圧モータ、14…出力軸、20
…機械式動力伝達機構、22…遊星歯車機構、23…遊
星歯車機構、24…出力軸、30…直結クラッチ、A…
エンジン、b…変速装置ケース、C…作業機、H…油
面。
Claims (3)
- 【請求項1】 油圧ポンプ及び油圧モータによる油圧式
動力伝達機構と、歯車による機械式動力伝達機構とを切
換え使用可能に設けて入力回転を変速し出力する油圧機
械式変速装置において、(a) 機械式動力伝達機構20は
少なくとも1つの遊星歯車機構を備えると共に、この機
械式動力伝達機構20の出力軸24を直接外部へ出力可
能に設け、(b) 油圧式動力伝達機構10の油圧ポンプ1
1及び油圧モータ12は可変容量式とし、かつ、(c) 油
圧式動力伝達機構10の出力軸14と機械式動力伝達機
構20の出力軸24との間に1つの直結クラッチ30を
設けたことを特徴とする油圧機械式変速装置。 - 【請求項2】 前記直結クラッチ30を変速装置ケース
bの潤滑油面Hよりも高い位置に設けたことを特徴とす
る請求項1記載の油圧機械式変速装置。 - 【請求項3】 油圧ポンプ及び油圧モータによる油圧式
動力伝達機構と、歯車による機械式動力伝達機構とを切
換え使用可能に設けて入力回転を変速し出力する油圧機
械式変速装置において、(a) 機械式動力伝達機構20は
2つの遊星歯車機構22、23を備えると共に、この機
械式動力伝達機構20の出力軸24を直接外部へ出力可
能に設け、(b) 油圧式動力伝達機構10の油圧ポンプ1
1及び油圧モータ12は可変容量式とし、かつ、(c) 油
圧式動力伝達機構10の出力軸14と機械式動力伝達機
構20の出力軸24との間に1つの回転クラッチ30を
変速装置ケースbの潤滑油面Hよりも高い位置に設けた
ことを特徴とする油圧機械式変速装置。
Priority Applications (6)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP (1) | JP3703108B2 (ja) |
KR (1) | KR100310447B1 (ja) |
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