JPH0832308A - 誘電体フィルタとその特性調整方法 - Google Patents
誘電体フィルタとその特性調整方法Info
- Publication number
- JPH0832308A JPH0832308A JP18679594A JP18679594A JPH0832308A JP H0832308 A JPH0832308 A JP H0832308A JP 18679594 A JP18679594 A JP 18679594A JP 18679594 A JP18679594 A JP 18679594A JP H0832308 A JPH0832308 A JP H0832308A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric
- conductor
- dielectric filter
- capacitance
- input
- Prior art date
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- Pending
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 簡単な構造、電極パターンによって有極型の
誘電体フィルタを実現する。 【構成】 複数の誘電体共振器を誘導性の結合Ｍによっ
て結合させ、インピーダンス整合点で入出力端子ＩＮ及
びＯＵＴと接続するとともに、接地端子に接続する誘電
体フィルタの接地端子に容量ＣＴを接続する。容量ＣＴ
は、入出力用の配線パターンと基板に一体に形成する導
体パターンによって得ることができる。この容量値ＣＴ
の調整によって極の位置を調整できる。
誘電体フィルタを実現する。 【構成】 複数の誘電体共振器を誘導性の結合Ｍによっ
て結合させ、インピーダンス整合点で入出力端子ＩＮ及
びＯＵＴと接続するとともに、接地端子に接続する誘電
体フィルタの接地端子に容量ＣＴを接続する。容量ＣＴ
は、入出力用の配線パターンと基板に一体に形成する導
体パターンによって得ることができる。この容量値ＣＴ
の調整によって極の位置を調整できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体同軸共振器を複
数個用いた誘電体フィルタに係るもので、誘導性の結合
によって結合させて所望の通過帯域特性を得る誘電体フ
ィルタに関するものであり、またその特性の調整方法に
関するものである。
数個用いた誘電体フィルタに係るもので、誘導性の結合
によって結合させて所望の通過帯域特性を得る誘電体フ
ィルタに関するものであり、またその特性の調整方法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】誘電体共振器を複数個用いたバンドパス
フィルタが高周波領域において各方面で用いられてい
る。円筒形や角筒型の誘電体同軸共振器を結合させ、入
出力端は容量を介して入出力端子と接続され、外導体と
短絡導体は金属ケースや接地される導体パターンに接続
されて接地される。複数の誘電体共振器を一体にブロッ
ク化したものもある。
フィルタが高周波領域において各方面で用いられてい
る。円筒形や角筒型の誘電体同軸共振器を結合させ、入
出力端は容量を介して入出力端子と接続され、外導体と
短絡導体は金属ケースや接地される導体パターンに接続
されて接地される。複数の誘電体共振器を一体にブロッ
ク化したものもある。
【０００３】このような誘電体フィルタを用いてバンド
パスフィルタを構成する場合、通過帯域（パスバンド）
の両側に減衰極を有する有極型のものが必要となる場合
がある。
パスフィルタを構成する場合、通過帯域（パスバンド）
の両側に減衰極を有する有極型のものが必要となる場合
がある。
【０００４】図５は、そのような有極型のバンドパスフ
ィルタの一例の等価回路図を示すもので、ＬＣ並列の共
振器が誘導性結合Ｍによって結合され、入出力端子との
間にＣINとＣOUT が配置されて入出力結合容量を得てい
る。共振器の低電位側すなわち短絡導体側は接地されて
いる。
ィルタの一例の等価回路図を示すもので、ＬＣ並列の共
振器が誘導性結合Ｍによって結合され、入出力端子との
間にＣINとＣOUT が配置されて入出力結合容量を得てい
る。共振器の低電位側すなわち短絡導体側は接地されて
いる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような誘導性結合
を利用した誘電体フィルタを有極性とするためには、ホ
ット側に容量ＣT を接続する必要がある。この容量ＣT
は入出力結合容量を形成する誘電体基板の導体パターン
の形成によって得たり、チップコンデンサを搭載して得
ているが、いずれもある程度の面積を要する配線パター
ンが必要となり、誘電体基板のパターンや寸法に制約が
生じてしまう。
を利用した誘電体フィルタを有極性とするためには、ホ
ット側に容量ＣT を接続する必要がある。この容量ＣT
は入出力結合容量を形成する誘電体基板の導体パターン
の形成によって得たり、チップコンデンサを搭載して得
ているが、いずれもある程度の面積を要する配線パター
ンが必要となり、誘電体基板のパターンや寸法に制約が
生じてしまう。
【０００６】本発明は、特別な素子を必要とすることな
く、また複雑な導体パターンを形成することなく、減衰
極を作るために必要なコンデンサを形成できる誘電体フ
ィルタを提供するものである。特に、入出力結合容量を
設けない誘電体フィルタにおいても、減衰極を得るもの
である。
く、また複雑な導体パターンを形成することなく、減衰
極を作るために必要なコンデンサを形成できる誘電体フ
ィルタを提供するものである。特に、入出力結合容量を
設けない誘電体フィルタにおいても、減衰極を得るもの
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、アース側の導
体パターンを利用して、接地電位との間に容量を介在さ
せることによって、上記の課題を解決するものである。
体パターンを利用して、接地電位との間に容量を介在さ
せることによって、上記の課題を解決するものである。
【０００８】すなわち、複数の誘電体同軸共振器を誘導
性結合によって結合させ、入出力端の誘電体同軸共振器
のインピーダンス整合点で入出力端子と接続され、それ
らの外導体と短絡導体が接地された誘電体フィルタにお
いて、外導体と短絡導体は容量を介して接地されたこと
に特徴を有するものである。
性結合によって結合させ、入出力端の誘電体同軸共振器
のインピーダンス整合点で入出力端子と接続され、それ
らの外導体と短絡導体が接地された誘電体フィルタにお
いて、外導体と短絡導体は容量を介して接地されたこと
に特徴を有するものである。
【０００９】また、複数の誘電体同軸共振器を誘導性結
合によって結合させ、入出力端の誘電体同軸共振器のイ
ンピーダンス整合点で入出力端子と接続され、それらの
外導体と短絡導体が接地された誘電体フィルタの特性調
整方法において、外導体と短絡導体を容量を介して接地
し、その容量値の調整によって減衰極を調整することに
特徴を有するものである。
合によって結合させ、入出力端の誘電体同軸共振器のイ
ンピーダンス整合点で入出力端子と接続され、それらの
外導体と短絡導体が接地された誘電体フィルタの特性調
整方法において、外導体と短絡導体を容量を介して接地
し、その容量値の調整によって減衰極を調整することに
特徴を有するものである。
【００１０】
【作用】接地端に接続される容量を変えることにより、
減衰極がパスバンドから離れたり、パスバンドに近づい
たりする。これを利用して、容量値を選択することによ
って所定の周波数に減衰極を形成することができる。
減衰極がパスバンドから離れたり、パスバンドに近づい
たりする。これを利用して、容量値を選択することによ
って所定の周波数に減衰極を形成することができる。
【００１１】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【００１２】図１は、本発明の実施例の等価回路図であ
る。ＬＣ並列共振回路を構成する誘電体共振器間を誘導
性結合Ｍで結合させ、タップ（インピーダンス整合点）
で入出力端子と接続するものである。本発明において
は、誘電体フィルタの低電位側すなわち短絡導体側が容
量ＣT を介して接地されている。この容量ＣT は複数の
共振器に共通に接続して形成、配置することができる。
る。ＬＣ並列共振回路を構成する誘電体共振器間を誘導
性結合Ｍで結合させ、タップ（インピーダンス整合点）
で入出力端子と接続するものである。本発明において
は、誘電体フィルタの低電位側すなわち短絡導体側が容
量ＣT を介して接地されている。この容量ＣT は複数の
共振器に共通に接続して形成、配置することができる。
【００１３】図２は、本発明の実施例を示す斜視図であ
る。誘電体基板10の表面に誘電体フィルタ15が搭載され
たもので、誘電体フィルタ15は二枚の誘電体基板を貼り
合わせ、貫通孔内に内導体16、外周面に外導体17、さら
に貫通孔の開口する一端面に図示しない短絡導体を形成
したものである。入出力端の共振器の内導体のインピー
ダンス整合点から貼り合わせ面に形成した導体パターン
で側面に引出し、端子電極18に接続される。端子電極18
が誘電体基板10の表面に形成された導体パターンと接続
される。
る。誘電体基板10の表面に誘電体フィルタ15が搭載され
たもので、誘電体フィルタ15は二枚の誘電体基板を貼り
合わせ、貫通孔内に内導体16、外周面に外導体17、さら
に貫通孔の開口する一端面に図示しない短絡導体を形成
したものである。入出力端の共振器の内導体のインピー
ダンス整合点から貼り合わせ面に形成した導体パターン
で側面に引出し、端子電極18に接続される。端子電極18
が誘電体基板10の表面に形成された導体パターンと接続
される。
【００１４】図３は、本発明による誘電体フィルタに用
いられる結合用基板の一例の部分平面図である。誘電体
基板20の一表面に入出力導体パターン21とアース用の導
体パターン22が形成されており、入出力用導体パターン
21は入出力端の誘電体共振器のインピーダンス整合点で
誘電体共振器の内導体と接続される。アース用の導体パ
ターン22は誘電体共振器の外導体と導通される。外部回
路との接続のために、裏面に誘電体共振器との接続用の
パターンを形成した方がよい。
いられる結合用基板の一例の部分平面図である。誘電体
基板20の一表面に入出力導体パターン21とアース用の導
体パターン22が形成されており、入出力用導体パターン
21は入出力端の誘電体共振器のインピーダンス整合点で
誘電体共振器の内導体と接続される。アース用の導体パ
ターン22は誘電体共振器の外導体と導通される。外部回
路との接続のために、裏面に誘電体共振器との接続用の
パターンを形成した方がよい。
【００１５】アース用の導体パターン22はそのまま接地
されずに、その接地用の導体パターン22と分離絶縁され
た導体パターン23が近接し、対向して形成される。この
導体パターン23から端子が引き出されて接地される。こ
れによって、導体パターン22と導体パターン23との間に
容量が形成され、図１で示した容量ＣT が付加されたこ
とになる。なお、この実施例では入出力端の一方しか示
していないが、入出力端をそれぞれ形成し、接地端は共
通とすることによって通常の誘電体フィルタを構成する
ことができる。
されずに、その接地用の導体パターン22と分離絶縁され
た導体パターン23が近接し、対向して形成される。この
導体パターン23から端子が引き出されて接地される。こ
れによって、導体パターン22と導体パターン23との間に
容量が形成され、図１で示した容量ＣT が付加されたこ
とになる。なお、この実施例では入出力端の一方しか示
していないが、入出力端をそれぞれ形成し、接地端は共
通とすることによって通常の誘電体フィルタを構成する
ことができる。
【００１６】図４は、本発明の他の実施例を示す部分平
面図で、プリント基板30の片面に入出力の導体パターン
31ａ、31ｂを形成するとともに、アース用導体パターン
32と容量形成用の導体パターン33ａ、33ｂを形成したも
のである。この基板の裏面にも導体パターンを形成し、
誘電体共振器や外導体と接続することは、前記の例と同
様である。
面図で、プリント基板30の片面に入出力の導体パターン
31ａ、31ｂを形成するとともに、アース用導体パターン
32と容量形成用の導体パターン33ａ、33ｂを形成したも
のである。この基板の裏面にも導体パターンを形成し、
誘電体共振器や外導体と接続することは、前記の例と同
様である。
【００１７】本発明を利用できる誘電体フィルタは上記
の例に限られるものではなく、個別の共振器を組み合わ
せたものと複数の誘電体共振器を一体化したブロック型
のもの全般に利用できる。また、誘電体基板やプリント
基板での容量の形成を表裏面で行うことも可能である。
また、三段以上の素子を有するフィルタにおいても同様
の構成で有極型のフィルタが得られる。さらに、アース
側の容量はチップコンデンサ等によって得ることもでき
る。
の例に限られるものではなく、個別の共振器を組み合わ
せたものと複数の誘電体共振器を一体化したブロック型
のもの全般に利用できる。また、誘電体基板やプリント
基板での容量の形成を表裏面で行うことも可能である。
また、三段以上の素子を有するフィルタにおいても同様
の構成で有極型のフィルタが得られる。さらに、アース
側の容量はチップコンデンサ等によって得ることもでき
る。
【００１８】本発明による誘電体フィルタにおいては、
接地する容量ＣT の容量値を大きくすると減衰極がパス
バンドから離れた位置に形成される。容量値を小さくす
ると、減衰極がパスバンドに近づくような特性の変化が
生じる。これを利用して、極を形成する周波数を任意に
調整することができる。また、導体パターンのトリミン
グによって調整も可能となる。
接地する容量ＣT の容量値を大きくすると減衰極がパス
バンドから離れた位置に形成される。容量値を小さくす
ると、減衰極がパスバンドに近づくような特性の変化が
生じる。これを利用して、極を形成する周波数を任意に
調整することができる。また、導体パターンのトリミン
グによって調整も可能となる。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、アース電極の形状を変
えるのみで、誘電体基板等の上に容量が形成でき、それ
によって有極型の誘電体フィルタが得られる。したがっ
て、製造も容易で小型の誘電体フィルタが得られる。
えるのみで、誘電体基板等の上に容量が形成でき、それ
によって有極型の誘電体フィルタが得られる。したがっ
て、製造も容易で小型の誘電体フィルタが得られる。
【００２０】また、アース電極の形状や面積の調整によ
って容量値の設定ができ、そのトリミングも可能である
ので、特性の調整も容易となる。
って容量値の設定ができ、そのトリミングも可能である
ので、特性の調整も容易となる。
【図１】 本発明の実施例の等価回路図
【図２】 本発明の実施例の斜視図
【図３】 本発明の実施例の部分平面図
【図４】 本発明の他の実施例の部分平面図
【図５】 従来の誘電体フィルタの等価回路図
21、31：入出力用導体パターン 22、32：アース用導体パターン 23、33：容量形成用導体パターン
【手続補正書】
【提出日】平成７年８月９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図２
【補正方法】変更
【補正内容】
【図２】
【手続補正２】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図３
【補正方法】変更
【補正内容】
【図３】
【手続補正３】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図４
【補正方法】変更
【補正内容】
【図４】
Claims (5)
- 【請求項１】 複数の誘電体同軸共振器を誘導性結合に
よって結合させ、入出力端の誘電体同軸共振器のインピ
ーダンス整合点で入出力端子と接続され、それらの外導
体と短絡導体が接地された誘電体フィルタにおいて、外
導体と短絡導体は容量を介して接地されたことを特徴と
する誘電体フィルタ。 - 【請求項２】 その容量が、誘電体基板の表面に形成さ
れた導体パターンによって構成される請求項１記載の誘
電体フィルタ。 - 【請求項３】 その容量が、外導体および短絡導体と接
続された導体パターンと同じ平面で対向する導体パター
ンとの間で得られる請求項１記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項４】 その容量が、誘電体共振器を搭載する配
線基板上に形成された請求項１記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項５】 複数の誘電体同軸共振器を誘導性結合に
よって結合させ、入出力端の誘電体同軸共振器のインピ
ーダンス整合点で入出力端子と接続され、それらの外導
体と短絡導体が接地された誘電体フィルタの特性調整方
法において、外導体と短絡導体を容量を介して接地し、
その容量値の調整によって減衰極を調整することを特徴
とする誘電体フィルタの特性調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18679594A JPH0832308A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 誘電体フィルタとその特性調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18679594A JPH0832308A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 誘電体フィルタとその特性調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0832308A true JPH0832308A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16194725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18679594A Pending JPH0832308A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 誘電体フィルタとその特性調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0832308A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100343897B1 (ko) * | 1998-09-08 | 2002-07-19 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 필터, 복합 유전체 필터, 안테나 듀플렉서 및 통신장치 |
| US7348868B2 (en) | 2003-04-01 | 2008-03-25 | Soshin Electric Co., Ltd. | Passive component having stacked dielectric layers |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP18679594A patent/JPH0832308A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100343897B1 (ko) * | 1998-09-08 | 2002-07-19 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 필터, 복합 유전체 필터, 안테나 듀플렉서 및 통신장치 |
| US7348868B2 (en) | 2003-04-01 | 2008-03-25 | Soshin Electric Co., Ltd. | Passive component having stacked dielectric layers |
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