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JPH082974A - 窒化珪素焼結体の製造方法 - Google Patents

窒化珪素焼結体の製造方法

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Publication number
JPH082974A
JPH082974A JP6137071A JP13707194A JPH082974A JP H082974 A JPH082974 A JP H082974A JP 6137071 A JP6137071 A JP 6137071A JP 13707194 A JP13707194 A JP 13707194A JP H082974 A JPH082974 A JP H082974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon nitride
raw material
sintered body
material powder
type silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6137071A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Watanabe
敬一郎 渡邊
Hiroki Bessho
裕樹 別所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP6137071A priority Critical patent/JPH082974A/ja
Publication of JPH082974A publication Critical patent/JPH082974A/ja
Priority to US08/879,484 priority patent/US5833917A/en
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/515Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
    • C04B35/58Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides
    • C04B35/584Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride
    • C04B35/593Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride obtained by pressure sintering
    • C04B35/5935Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride obtained by pressure sintering obtained by gas pressure sintering

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 窒化珪素原料粉末の原料ロット間におけるβ
型窒化珪素の重量分率のバラツキδNβ1 (%)が65
%以下の窒化珪素原料粉末を用いる窒化珪素焼結体の製
造方法。焼結過程において、窒化珪素焼結体の表面近傍
と焼結体の中心部におけるβ型窒化珪素の重量分率のバ
ラツキδNβ2 (%)が常に65%以下となるように、
焼成スケジュールを制御する窒化珪素焼結体の製造方
法。 【効果】 再現性よく、安定して高温高強度など特性の
良好な窒化珪素焼結体を製造することができる。製品群
全体において密度、強度等特性のバラツキを極力抑えた
窒化珪素焼結体を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、高温においても高強
度な窒化珪素焼結体を得ることができる製造方法、更に
詳しくは、窒化珪素原料粉末の特性を制御して高温高強
度な窒化珪素焼結体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、窒化珪素焼結体は、高強度、高
靱性、高耐熱性、高耐食性などの優れた特性を有するた
め、構造材料や機械部品としての使用が急拡大してい
る。このような窒化珪素焼結体は、一般に窒化珪素原料
粉末に、Y23 、Al23 等の焼結助剤を所定量添
加して焼成することにより製造されている。
【0003】 最近になり、窒化珪素原料粉末の特性に
より、得られる焼結体の特性が微妙に影響されることが
分かってきた。すなわち、窒化珪素の結晶形態には、α
相からなるα型窒化珪素とβ相からなるβ型窒化珪素の
2種類が存在するが、従来からの研究の結果、焼結体の
製造原料としては、α型窒化珪素の含有率が85%以上
の窒化珪素原料粉末が望ましいといわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
ようなα型窒化珪素の含有率85%以上の窒化珪素原料
粉末を用いて焼結体を製造した場合であっても、原料ロ
ット間において生じている微妙な特性のバラツキに起因
して、得られる焼結体の特性に大きな相違、バラツキが
生じることがあり、再現性よく、安定して高温高強度な
窒化珪素焼結体を製造することができないという問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】 そこで、本発明者は上
記した問題を解決し、再現性よく安定して特性の良い窒
化珪素焼結体を得るため種々検討行なった結果、窒化珪
素原料粉末中のβ型窒化珪素の重量分率が所定のもの
で、かつ原料ロット間のバラツキを所定範囲にすること
により、上記の問題を解決できることを見出し、本発明
に到達した。
【0006】 即ち、本発明によれば、下記(1)式及び
下記(2)式で表わされる窒化珪素原料粉末の原料ロット
間におけるβ型窒化珪素の重量分率のバラツキδNβ1
(%)を65%以下の窒化珪素原料粉末を用いることを
特徴とする窒化珪素焼結体の製造方法(第一発明)が提
供される。
【0007】 β型窒化珪素の重量分率Nβ(%)= 〔β型窒化珪素(wt%) /(α型窒化珪素(wt%) +β型窒化珪素(wt%) )〕 ×100 …(1) δNβ1 (%)=〔(Nβ(%)の最大値−Nβ(%)の最小値) /Nβ(%)の平均値〕×100 …(2) なお、ここでいう原料ロットとは、混合等の均一化操作
を行なった見掛け上均質とみなされる原料の単位をい
う。また、本発明では、β型窒化珪素の重量分率のバラ
ツキδNβ1 (%)が上記で規定する範囲になるよう
に、原料ロット間の窒化珪素原料粉末を混合して使用す
ることによっても、密度、強度等特性のバラツキを極力
抑えた窒化珪素焼結体を製造することができ、好まし
い。
【0008】 さらに本発明によれば、焼結過程におい
て、下記(3)式及び(4)式で表わされる窒化珪素焼結体
の表面近傍と焼結体の中心部におけるβ型窒化珪素の重
量分率のバラツキδNβ2 (%)が常に65%以下とな
るように、焼成スケジュールを制御することを特徴とす
る窒化珪素焼結体の製造方法(第二発明)が提供され
る。 焼結体中のβ型窒化珪素の重量分率Nβ(%)= 〔β型窒化珪素(wt%) /(α型窒化珪素(wt%) +β型窒化珪素(wt%) )〕 ×100 …(3) δNβ2 (%)= 〔(焼結体表面近傍のNβ(%)−焼結体中心部のNβ(%)) /Nβ(%)の平均値〕×100 …(4)
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本願の第
一発明における窒化珪素焼結体の製造方法では、窒化珪
素原料粉末の原料ロット間におけるβ型窒化珪素の重量
分率のバラツキδNβ1 (%)を65%以下、好ましく
は50%以下、更に好ましくは28%以下の窒化珪素原
料粉末を用いる。しかも、窒化珪素原料粉末中における
β型窒化珪素の重量分率Nβ(%)は3.0%以下が好
ましく、さらに好ましくは1.8〜2.8%の範囲の窒
化珪素原料粉末を使用する。
【0010】 各原料ロット間のバラツキδNβ1
(%)が65%を超えると、たとえβ型窒化珪素の重量
分率Nβ(%)が3.0%以下の窒化珪素原料粉末を用
いた場合であっても、同一製造条件で製造した場合の製
品群の密度、強度のバラツキが大きくなる。また、β型
窒化珪素の重量分率Nβ(%)が3.0%を超えると、
焼結時のα→β相転移に伴う柱状結晶の成長が抑制さ
れ、アスペクト比の高い柱状結晶の割合が減少するた
め、窒化珪素焼結体の高温強度が低下する傾向にある。
【0011】 又、ある場合には、原料ロット間の窒化
珪素原料粉末を混合して使用する必要が生じることが起
こる。その場合、本発明では、β型窒化珪素の重量分率
のバラツキδNβ1 (%)が65%以下になるように、
また好ましくは、β型窒化珪素の重量分率Nβ(%)が
3.0%以下になるように、原料ロット間の窒化珪素原
料粉末を均一混合して使用することによって、密度、強
度等特性のバラツキを極力抑えた窒化珪素焼結体を製造
することができる。
【0012】 なお、本願において、窒化珪素原料粉末
中におけるβ型窒化珪素の重量分率Nβ(%)は、粉末
X線回折パターンのリートベルト解析〔ジャーナル・オ
ブ・マテリアルズ・サイエンス 19巻の3115〜3
120頁(F.Izumi, M.Mitomo and y.Bando 著、198
4年出版)参照〕により求めた値である。従来の粉末X
線回折手法では、5重量%以下の微小成分の割合を精度
良く測定することが困難であり、例えばNβ(%)が
3.0%以下の窒化珪素原料粉末を再現性良く製造する
ことはできない。上記のリートベルト解析によれば、微
量の結晶相を精度良く定量することができる。
【0013】 また、本願の第二発明では、その焼結過
程において、窒化珪素焼結体の表面近傍と焼結体の中心
部におけるβ型窒化珪素の重量分率のバラツキδNβ2
(%)が常に65%以下、望ましくは50%以下、さら
に望ましくは28%以下となるように、焼成スケジュー
ルを制御する。この場合、窒化珪素焼結体の表面近傍は
中心部より温度が高くなるので、β型窒化珪素の重量分
率Nβ(%)が中心部に比して大きくなる。このように
すると、得られる窒化珪素焼結体の強度等の特性のバラ
ツキを抑え、得られる製品群全体のバラツキを極力低下
させることができる。本発明者が検討・確認したとこ
ろ、焼結過程において、窒化珪素焼結体中のバラツキδ
Nβ2 (%)が65%を超えると、特に肉厚焼結体を製
造する場合において、焼結体の内部と外部で焼成雰囲
気、条件に差が生じて、α相→β相への相変態速度に差
が生じ易く、そのために内部と外部に緻密化の程度に不
均一が発生し、製品内部に密度、強度などの品質上の不
均一が生じる。
【0014】 第二発明の製造方法では、第一発明と異
なり、窒化珪素原料粉末中におけるβ型窒化珪素の重量
分率や、窒化珪素原料粉末の原料ロット間におけるβ型
窒化珪素の重量分率のバラツキを所定範囲内のものとす
る必要はない。即ち、そのような特定の窒化珪素原料粉
末を使用する必要はない。あくまで、焼成過程におい
て、窒化珪素焼結体中のバラツキを上記した65%以下
に制御すればよい。
【0015】 焼結過程において、窒化珪素焼結体中の
バラツキを65%以下に制御する具体的な方法として
は、例えば、焼成途中において、所定温度でのキープ
(温度保持)を行なうことが挙げられる。焼成中には焼
成炉の温度分布、熱伝導や焼結体中の温度の不均一が生
じ、このため焼結体の内部と外部で結晶相の不均一が生
じ易いことから、焼成途中での温度キープによりこの不
均一を解消することができる。上記所定温度でのキープ
の温度、回数は特に制限されない。焼結助剤、窒化珪素
原料ロットにより、適当な条件に設定できる。例えば、
焼結体の内部と外部で結晶相の不均一が発生し始める温
度でキープすることが挙げられる。また、昇温速度の変
更や一時的な降温も有効な方法である。これらの条件
は、製造に先立つ先行試験により設定できる。従って、
これらの条件は、製品の炉内での設置方法、炉内雰囲
気、窯の種類、能力などにより異なるため、一概には設
定できないものである。
【0016】 ここで、焼成スケジュールの具体的な制
御方法を説明する。まず、窒化珪素焼結体中におけるβ
型窒化珪素の重量分率は、例えば、アメリカン セラミ
ック ソサイアティ(American Ceramic Society)発行の
「CeramicTransactions,Vol.7,1990,674-686 頁」に記
載されている方法を応用して測定することができる。即
ち、図4のように焼成途中で試料に急冷をかけ、急冷前
の温度の焼結体の状態を凍結することによって、図5に
示すように、焼結体中のβ型窒化珪素の重量分率を知る
ことができる。従って、急冷する温度を焼成スケジュー
ルに沿って連続的に変化させることによって、焼成途中
の状態を室温にて観測することができる。ただし、急冷
は5000℃/hr 程度に急激である必要がある。急冷速
度が小さい場合には、焼結の進展や焼結体中の冷却の不
均一が生じ、測定精度を低下させることがあるからであ
る。そして、窒化珪素焼結体中の結晶相の測定は、窒化
珪素原料粉末に対してと同様のX線回折法(微量成分の
結晶相の場合にはリートベルト解析法)を適用して行な
う。
【0017】 次に、本発明で用いる窒化珪素原料粉末
は、金属珪素粉末の直接窒化法、シリカ粉末の還元窒化
法、イミド分解法等、種々の方法で製造することができ
るが、結晶相の割合、内部酸素量、一次粒子径、二次粒
子径、比表面積等の粉末特性を任意に調整できるイミド
分解法が最適である。イミド分解法では、例えば、シリ
コンイミドの熱分解生成物であるアモルファス窒化珪素
を焼成して結晶化させる際の焼成条件(充填密度、昇温
速度、最高保持温度、保持時間等)を所定に設定するこ
とにより、その粉末特性を制御することができる。
【0018】 本発明では、上記した特定の窒化珪素原
料粉末を用い、これにY23 、Yb23 、Al2
3 等の焼結助剤を所定量添加混合し、所定の形状に成形
した後、所定の焼成条件で焼成することにより、窒化珪
素焼結体を製造することができる。ここで、焼成条件と
しては、通常、焼成温度が1700〜2000℃、焼成
雰囲気が窒素中の常圧または9.8atmまでの圧力
下、焼成時間が1〜8時間である。
【0019】 本発明で製造される窒化珪素焼結体は、
特に高温強度が大きく、ばらつきが小さいことから、高
温で使用され、特に高い強度信頼性を要求されるディー
ゼル、ガスタービンなどの熱機関用の高温構造材料や機
械部品として好適に使用することができる。
【0020】
【実施例】 次に、本発明を実施例に基づき更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもので
はない。 (実施例1〜9、比較例1〜3)表1に示すβ型窒化珪
素の重量分率Nβ(%)およびそのバラツキδNβ1
(%)を有するNo.1〜5の5種類の原料ロットのそ
れぞれの窒化珪素原料粉末に、Y23 3重量%とA
23 7重量%を加えて混合粉末とし、粉末総量に
対し50重量%の水分を添加し、ポットミルにて24時
間分散混合した。次いで、得られたスラリーをスプレー
ドライ法により造粒して成形用粉末を得た。次に、この
成形用粉末を成形圧力1ton/cm3 で静水圧加圧(CI
P)成形を行なった。得られた成形体を、9kg/cm2のN
2 雰囲気中1900℃で3時間焼成して窒化珪素焼結体
を得た。
【0021】 得られた窒化珪素焼結体について、その
到達密度、室温時の曲げ強度および1300℃の曲げ強
度を測定した。なお、曲げ強度は、JIS R1601
に従って測定した。結果を表2〜4及び図1〜図3に示
す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】 これらの結果から明らかなように、原料
ロット毎の窒化珪素原料粉末中におけるβ型窒化珪素の
重量分率Nβ(%)のバラツキδNβ1 (%)が65%
以下の窒化珪素原料粉末を用いて焼結体を製造した場合
には、室温および高温において強度が大きく、均質な焼
結体が得られることがわかる。さらにβ型窒化珪素の重
量分率Nβ(%)が3.0%以下がより好ましいことが
わかる。
【0027】(実施例10〜15、比較例4〜7)表5
に示すβ型窒化珪素の重量分率Nβ(%)およびそのバ
ラツキδNβ1 (%)を有する窒化珪素原料粉末を用い
た以外は、実施例1〜9と同様に混合、成形し、直径8
0mm、厚さ25mmの円盤状成形体を得た。
【0028】 得られた成形体を、9kg/cm2のN2 雰囲
気中、図6及び表5に示す焼成スケジュールにて焼結し
た。なお、焼結過程において、表6に示すように、16
00℃、1700℃、1800℃及び1900℃で急冷
し、その状態での焼結体の内部(厚みの中心部)と表面
近傍から、厚さ4mm×3mm×40mmの試験片を切り出
し、結晶相を測定してβ型窒化珪素の重量分率Nβとそ
のバラツキδNβ2 を測定した。また、焼結後の試料に
ついても同様にして試験片を切り出し、密度、室温時の
曲げ強度および1300℃の曲げ強度を測定した。な
お、曲げ強度はJIS R 1601に従って測定し
た。結果を表7に示す。この結果から、焼成途中にバラ
ツキδNβ2 が65%を超えるものは、焼結体中での特
性(密度、強度)のバラツキが大きくなることがわか
る。
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】
【表7】
【0032】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1〜2の
製造方法によれば、窒化珪素原料粉末の原料ロット間に
おけるβ型窒化珪素の重量分率のバラツキを所定以下に
小さくしたので、再現性よく、安定して高温高強度など
特性の良好な窒化珪素焼結体を製造することができると
いう利点を有する。また、請求項3の製造方法によれ
ば、焼結過程において、窒化珪素焼結体の表面近傍と焼
結体の中心部におけるβ型窒化珪素の重量分率のバラツ
キを所定以下になるように焼成スケジュールを制御した
ので、高温高強度で、製品群全体において密度、強度等
特性のバラツキを極力抑えた窒化珪素焼結体を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表2に示すバラツキδNβ1 と到達密度の関
係を示すグラフである。
【図2】 表3に示すバラツキδNβ1 と室温強度の関
係を示すグラフである。
【図3】 表4に示すバラツキδNβ1 と高温強度の関
係を示すグラフである。
【図4】 焼成途中で試料に急冷をかける例を示すグラ
フである。
【図5】 焼成途中におけるβ型窒化珪素の重量分率の
例を示すグラフである。
【図6】 実施例10〜15、比較例4〜7の焼成スケ
ジュールを示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1) 式及び下記(2)式で表わされる
    窒化珪素原料粉末の原料ロット間におけるβ型窒化珪素
    の重量分率のバラツキδNβ1 (%)が65%以下の窒
    化珪素原料粉末を用いることを特徴とする窒化珪素焼結
    体の製造方法。 β型窒化珪素の重量分率Nβ(%)= 〔β型窒化珪素(wt%) /(α型窒化珪素(wt%) +β型窒化珪素(wt%) )〕 ×100 …(1) δNβ1 (%)=〔(Nβ(%)の最大値−Nβ(%)の最小値) /Nβ(%)の平均値〕×100 …(2)
  2. 【請求項2】 異なる原料ロットの窒化珪素原料粉末を
    混合して、β型窒化珪素の重量分率のバラツキδNβ1
    (%)が請求項1で規定する範囲になるようにして使用
    することを特徴とする窒化珪素焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】 焼結過程において、下記(3)式及び(4)
    式で表わされる窒化珪素焼結体の表面近傍と焼結体の中
    心部におけるβ型窒化珪素の重量分率のバラツキδNβ
    2 (%)が常に65%以下となるように、焼成スケジュ
    ールを制御することを特徴とする窒化珪素焼結体の製造
    方法。 焼結体中のβ型窒化珪素の重量分率Nβ(%)= 〔β型窒化珪素(wt%) /(α型窒化珪素(wt%) +β型窒化珪素(wt%) )〕 ×100 …(3) δNβ2 (%)= 〔(焼結体表面近傍のNβ(%)−焼結体中心部のNβ(%)) /Nβ(%)の平均値〕×100 …(4)
JP6137071A 1994-06-20 1994-06-20 窒化珪素焼結体の製造方法 Withdrawn JPH082974A (ja)

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