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JPH08262271A - 光ファイバコネクタ用防塵キャップ - Google Patents

光ファイバコネクタ用防塵キャップ

Info

Publication number
JPH08262271A
JPH08262271A JP6622695A JP6622695A JPH08262271A JP H08262271 A JPH08262271 A JP H08262271A JP 6622695 A JP6622695 A JP 6622695A JP 6622695 A JP6622695 A JP 6622695A JP H08262271 A JPH08262271 A JP H08262271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
ferrule
cap
adapter
dustproof cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6622695A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Murakami
和也 村上
Hiroyuki Kusuyama
裕幸 樟山
Takashi Nishiyama
隆 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Electric Co Ltd
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hirose Electric Co Ltd
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirose Electric Co Ltd, Hitachi Cable Ltd filed Critical Hirose Electric Co Ltd
Priority to JP6622695A priority Critical patent/JPH08262271A/ja
Publication of JPH08262271A publication Critical patent/JPH08262271A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防塵性を向上し、保存後の接続の際に清浄を
不要とすると共に、多連アダプタにも使用可能な光ファ
イバコネクタ用防塵キャップを提供する。 【構成】 本発明に係る請求項1記載の光ファイバコネ
クタ用防塵キャップ40は、一方側から光ファイバコネ
クタ1が挿入されるアダプタ10内にその対向側から挿
入される本体41と、この本体41の先端41aに形成
され、上記光ファイバコネクタ1の光ファイバ端4から
離間するための凹部51とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信に用いるプッシ
ュオン締結型多心光ファイバコネクタを保護するための
防塵キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プッシュオン締結型多心光ファイバコネ
クタは、一般に図7に示す如く構成されている。図示す
るように、光ファイバコネクタ1は、プラグ本体2と、
その外周部に取り付けられるスライダ3とを有する。プ
ラグ本体2内には光ファイバフェルール6が収容され、
そのフェルール6の先端面には複数の光ファイバが面一
状に露出されて光ファイバ端4が形成されている。スラ
イダ3はプラグ本体2に図示しない弾性体を介して取り
付けられ、その付勢力により通常はプラグ本体2の長手
方向先端側に位置される。
【0003】コネクタ1同士の接続はアダプタ10を介
して行われる。このアダプタ10は多連(図示例では4
連)アダプタで、各アダプタ10は共通のボディaに縦
並びに配置されている。筒状に形成されたアダプタ10
内には、その一方側と他方側とからそれぞれコネクタ1
が挿入され、アダプタ10内でフェルール6の先端面同
士が突き合わされることにより、光ファイバ端4同士が
位置ずれなく当接して接続されるようになっている。こ
こでアダプタ10の内周部には、プラグ本体2の溝(通
常はスライダ3に隠されている)に係合する爪21aが
設けられており、この爪21aが溝に係合し、コネクタ
1のロックを行う。コネクタ1の挿入過程では先ず爪2
1aがスライダ3に当接し、そのスライダ3を弾性体の
付勢力に逆らって基端側に移動させる。そして爪21a
が溝内に係合した後はスライダ3が元の位置に戻り、爪
21aに被さることでその係合状態を保持してコネクタ
1の抜けを防止する。
【0004】上記コネクタは、アダプタの一方側に挿入
された状態で長期間保存される場合があり、この場合に
は、図8及び図9に示す防塵キャップにより、特にフェ
ルール先端面で露出する光ファイバ端を保護する。先ず
図8においては、コネクタ1が、多連でないシングルタ
イプのアダプタ10に一方側から挿入されている。防塵
キャップbはその他方側に外側から被せられ、装着後は
図9のように他方側を閉塞する。この防塵キャップbは
ゴム製で、被せられた後はコネクタ1内への塵埃等の侵
入を防止し、フェルール6先端面の光ファイバ端4を保
護する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
防塵キャップは、アダプタの一方側にのみコネクタが挿
入され他方側が空きとなる場合に、その他方側に装着さ
れて光ファイバ端の保護を行うものである。
【0006】しかしながら、前述した従来の防塵キャッ
プだと次のような問題が生じる。
【0007】 密閉性が必ずしも良好でなく、長期間
保存した場合に塵埃等の侵入が生じる。これにより光フ
ァイバ端への塵埃等の付着が発生し、保存後の接続の際
に清浄が必要となる。
【0008】 前述した多連アダプタにおいて、その
幾つかには対向側からコネクタが挿入されるものの、残
りのものには一方側にしか挿入されない場合がある。こ
の場合、空きの部分に防塵キャップを装着できず、光フ
ァイバ端の保護ができない。
【0009】そこで、上記課題を解決すべく本発明は創
案されたものであり、その目的は、防塵性を向上し、保
存後の接続の際に清浄を不要とすると共に、多連アダプ
タにも使用可能な光ファイバコネクタ用防塵キャップを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る請求項1記載の光ファイバコネクタ用
防塵キャップは、一方側から光ファイバコネクタが挿入
されるアダプタ内にその対向側から挿入される本体と、
この本体の先端に形成され、上記光ファイバコネクタの
光ファイバ端から離間するための凹部とを備えたもので
ある。
【0011】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の光ファイバコネクタ用防塵キャップにおいて、上
記先端が、上記光ファイバ端の周囲のフェルール先端に
密着する当接部を有したものである。
【0012】また、請求項3記載の本発明は、請求項1
又は2いずれかに記載の光ファイバコネクタ用防塵キャ
ップにおいて、上記凹部が、上記フェルール先端から突
出する位置決め用のピンと上記光ファイバ端とを覆うよ
うに形成されたものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、本体がアダプ
タ内に挿入されてアダプタを閉塞する。そして凹部は、
光ファイバ端と接触しないように本体を光ファイバ端か
ら離間する。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、当接部
が、光ファイバ端の周囲のフェルール先端に密着して塵
埃を遮断する。
【0015】請求項3記載の本発明によれば、凹部が、
位置決め用のピンをも覆って光ファイバ端との接触を防
止する。
【0016】
【実施例】以下本発明の好適実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0017】先ず、図2、図3、図7及び図8を用い
て、光ファイバコネクタとこれが挿入(締結)・離脱さ
れるアダプタとを説明する。なお図2(a)は、離脱状
態の横断平面図、(b)は同縦断正面図、図3(a)は
挿入状態の横断平面図、(b)は同縦断正面図である。
これらは従来と同様のものであり、外観上分かる部分に
ついては図7、図8を、内部構造については図2、図3
を主に参照されたい。
【0018】図7に示すように、光ファイバコネクタ1
は、一方向に延出されるプラグ本体2と、その外周部に
取り付けられるスライダ3とを有する。プラグ本体2
は、樹脂或いはプラスチック材料等による成形品で、こ
れには複数の光ファイバを有するテープファイバ(又は
テープファイバコード)5が埋め込まれる。プラグ本体
2内部では、テープファイバ5の先端部に設けられる光
ファイバフェルール6が光ファイバを内蔵する。このフ
ェルール6の先端部はプラグ本体2から突出され、その
端面7には各光ファイバの端面即ちファイバ端4が面一
状に露出されている。光ファイバ端4は、フェルール6
の幅方向に沿って並列されている。
【0019】プラグ本体2は、その長手方向先端側の挿
入部8と、長手方向基端側の手持部9とからなる。スラ
イダ3は挿入部8の中間位置に取り付けられ、プラグ本
体2の長手方向に沿って所定ストロークのみスライド移
動自在である。
【0020】図2に示すように、光ファイバコネクタ1
の挿入部8は、幅広の略矩形筒状に形成され、その長手
方向に沿う穴11内には、テープファイバ5とフェルー
ル6とが収容されている。フェルール6は穴11内で摺
動可能であり、且つその段部12が穴11の段部13に
当接して先端方向への移動が規制される。フェルール6
の幅方向両端部にはガイドピン14が差し込まれてお
り、これらガイドピン14はスペーサ(ピンクランプ)
15に一体とされる。スペーサ15は、フェルール6の
基端部16に嵌合されて穴11の内壁との隙間をうめ
る。テープファイバ5の外側には矩形又は楕円コイルス
プリングからなる押圧バネ17が設けられ、これはコネ
クタ同士の接続時、フェルール6の先端面が相手方のフ
ェルール(図示せず)の先端面に当接したとき、その反
力で圧縮変形して、フェルール6をスペーサ15を介し
て相手方に押し付ける役割を果たす。フェルール6の基
端側への移動は、押圧バネ17の外周側に設けられる固
定スリーブ18によって規制される。
【0021】図7も参照して、挿入部8の外周部には、
その幅方向の両側部に案内溝19が、高さ方向の上側部
に凸部20が、いずれも長手方向に沿って形成されてい
る。これらは、挿入部8のアダプタ10への挿抜を案内
するためのもので、よってアダプタ10の内周部にも、
案内溝19をスライドさせる爪21aと、凸部20をス
ライドさせる案内溝21bとが形成される。挿入部8の
案内溝19は、その途中に設けられた断面略台形の乗り
上げ部22によって仕切られ、これによって案内溝19
の基端部には穴状溝23が形成される。なお凸部20と
案内溝21bとは、コネクタ1の反転挿入を防止すべく
上側部にのみ設けられる。
【0022】スライダ3は、挿入部8を外側から囲繞
し、その幅方向両側の内面部に、挿入部8に延出するス
ライダ押しバネ24を有する。スライダ押しバネ24
は、傾斜して取り付けられる多数の板バネによって構成
されて、スライダ3を先端側に向けて付勢する。これに
よって付勢されたスライダ3は、その上下の段部25が
挿入部8の凸部20及び下側突出部26に当接して停止
するようになっている。そしてこのとき、スライダ3の
先端突出部3aが穴状溝23を覆い隠す。
【0023】図7に示すように、スライダ3の外周部に
は、これを一周する環状凸部27が長手方向等間隔で形
成される。これは手のスライダ3への密着を向上させ、
離脱時のスライダ3の移動を容易とすべく機能する。
【0024】他方、図2に示すように、アダプタ10
は、その外形がスライダ3よりも大きい略矩形筒状に形
成され、対向側の挿入口10aから光ファイバコネクタ
1を挿入させることができる。しかし本実施例では、一
方側の挿入口10aにコネクタ1を挿入させ、他方側の
挿入口10aには本発明に係る防塵キャップ40を挿入
させる。防塵キャップ40に関しては後に詳述する。な
おこのアダプタ10は、図8(図9)に示したものから
取付用のフランジ部cを取り除いたものとなっている。
アダプタ10は、その長手方向中間位置を境とする対称
的な構成となっている。
【0025】アダプタ10は、樹脂、プラスチック材料
等からなる一対のアダプタ半体29を互いに反対方向を
向けて一体にしたものであり、それぞれのアダプタ半体
29は前記爪21aと案内溝21bとを有する。爪21
aはアダプタ半体29の先端部に、隙間31を形成しつ
つ内方に突出して形成される。爪21aの断面形状は、
プラグ本体2の穴状溝23に適合する略台形状とされ
る。爪21aよりも基端側では長手方向の所定距離だけ
切り離されて割り部30が形成され、これによるアダプ
タ半体29の板バネ部32が、その弾性変形により爪2
1aの移動を許容する。
【0026】ここでコネクタ1のアダプタ10への締結
・離脱の様子を説明する。先ず締結に際しては、プラグ
本体2の挿入部8先端をアダプタ10の一方側に挿入す
る。この挿入は手持部9を手で持って行う。挿入を続け
ると、爪21aが乗り上げ部22に乗り上げてスライダ
3の先端突出部3aに当接し、スライダ3を基端側或い
は後方へ移動させる。さらに図3に示すように、爪21
aが穴状溝23内に収まれば、スライダ3が押しバネ2
4の付勢力で元の位置に戻り、先端突出部3aが爪21
aの外側に被さって、爪21aを穴状溝23内に保持す
る。これにより締結が終了し、コネクタ1はアダプタ1
0に完全にロックされる。なおこのとき、先端突出部3
aは隙間31に入って外筒部材30に覆われる。このよ
うにして、コネクタ1を押し込むだけのプッシュオン締
結がなされる。
【0027】そして仮に、アダプタ10の他方側に別の
コネクタ(図示せず)を挿入すればコネクタ同士が接続
される。ここでフェルール6の先端面7は、上方に比べ
下方が基端側に引込む傾斜面とされる。従って別のコネ
クタのフェルール先端面は、これに面接触するような逆
の傾斜面とされる。これにより、互いの先端面同士が面
接触し、光ファイバ端4同士が完全接触する。別のコネ
クタのフェルールには、ガイドピン14に代わる孔が設
けられ、ピン14の孔への挿入によってより正確な位置
決めが達成される。フェルール同士は押圧バネ17の作
用により押し付け合う。
【0028】他方、離脱に際しては、スライダ3を手で
持って基端側に引っ張る。こうすると、先端突出部3a
による爪21aの保持が外れ、さらに引っ張り続けるこ
とにより爪21aが穴状溝23内から脱出してコネクタ
1が離脱する。なおこのときには、挿入部8に形成され
たストッパ33(図7参照)が、スライダ3の移動を規
制すると共にその引張力をプラグ本体2に伝達する。こ
のように、離脱に際しても、スライダ3を引っ張るだけ
のプルオフ離脱となる。
【0029】さて、アダプタ10の一方側に締結された
コネクタ1を長期間保存する場合には、前述の防塵キャ
ップ40が他方側に挿入されてそのコネクタ1の保護を
行う。
【0030】図1は、本発明に係る光ファイバコネクタ
用防塵キャップを示す斜視図、図2、図3はそれぞれ離
脱、締結(挿入)状態を示す断面図である。
【0031】図から分かるように、かかる防塵キャップ
40は、コネクタ1とほぼ同様な構成がなされ、同一の
部品が流用されて構成されている。即ち、防塵キャップ
40は、プラグ本体2と略同様なキャップ本体41と、
スライダ3と完全同一なスライダ部材42とを有する。
キャップ本体41は、その基端41aがテープファイバ
5の挿入がないために閉塞されている。キャップ本体4
1の挿入部43内部には、穴11と同形状の穴部44が
形成され、穴部44内には、キャップ本体41から突出
されてその先端41bを形成するダミーフェルール45
と、その基端側に位置されるスペーサ部材46とが摺動
可能に収容されている。ダミーフェルール45は段部4
7を有し、この段部47の基端面にスペーサ部材46が
当接する。ダミーフェルール45はその幅方向両端部
に、フェルール6のガイドピン14を差し込ませるため
の孔部48を有する。そして、キャップ本体41から突
出されるダミーフェルール45の先端部が、光ファイバ
端4の周囲のフェルール先端面7に当接乃至密着する当
接部49を形成する。スペーサ部材46のファイバ疑似
部48の外側には、押圧バネ17が流用して設けられ
る。他、流用部品或いは同一の部分には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0032】当接部49は、その先端当接面50が、フ
ェルール先端面7の傾斜に適合する、即ち上方に比べ下
方が先端側に突出する傾斜面とされる。そして当接面5
0には、両孔部48の間に位置される凹部51が形成さ
れる。凹部51は、ダミーフェルール45を光ファイバ
端4から離間すべく、その光ファイバ端4を一括して収
容するような位置、大きさに形成され、ここでは幅方向
に長い矩形状に、且つ当接部49の突出長に等しい深さ
に形成される。これにより当接部49は、光ファイバ端
4を一括して取り囲む枠状に形成される。そして図3に
示すように、防塵キャップ40が挿入された場合には、
先端当接面50がフェルール先端面7に、光ファイバ端
4に一切接触することなく面接触する。これにより光フ
ァイバ端4の傷付きは防止される。なおこれら面50,
7同士は、押圧バネ17の作用により互いに押し付け合
って密着する。ここで、フェルール先端面7と先端当接
面50との上部には垂直面52,53がそれぞれ形成さ
れ、本実施例ではこれら垂直面52,53も密着するよ
うになっているが、これら面52,53同士を僅かに離
間させ、フェルール先端面7と先端当接面50との密着
力を高めるようにしてもよい。
【0033】上記構成による防塵キャップ40において
は以下のような利点がある。
【0034】先ず第1に、キャップ本体41をアダプタ
10の挿入口10aに挿入させるので、挿入口10aを
閉塞することができる。これにより殆どの塵埃は遮断さ
れるが、長期間の保存の場合にはこれでも微細な塵埃の
侵入が考えられる。しかしながら、かかる防塵キャップ
40は、当接部49が光ファイバ端4の周囲のフェルー
ル先端面7に当接するため、そのような微細な塵埃を完
全に遮断し、フェルール先端面7特に光ファイバ端4へ
の付着を完全に防止できる。また湿気等も遮断でき、光
ファイバ端4が汚れるのを防止できる。このように、防
塵性、密閉性は極めて良好となり、保存中の光ファイバ
端4の保護を確実に行うと共に、保存後の接続の際にも
清浄を不要とすることができる。そして保存後の接続
を、防塵キャップ40を取り外して即座に行うことがで
きる。
【0035】また第2の利点として、かかる防塵キャッ
プ40は、多連アダプタの空きの部分に挿着可能であ
る。これは従来のように外側から被せるものではなく、
アダプタ内部に挿入させる構成としたためである。
【0036】さらに別の利点として、防塵キャップ40
をコネクタ1と同様に構成し、部品の流用も行ったた
め、製作コストを大巾に低減できる点がある。例えば、
キャップ本体41の製作には、プラグ本体2の製作用金
型を一部改造(基端部41aの閉塞)して流用でき、ス
ライダ部材42にあってはスライダ3をそのまま流用で
きる。
【0037】また、スライダ部材42を設けたことで、
コネクタ1同様のプッシュオン締結・プルオフ離脱が可
能となり、締結・離脱の容易性といったメリットをその
まま受け継ぐことができる。そしてスライダ部材42
が、挿入時の防塵キャップ40を確実にロックするた
め、振動や衝撃の際に外れるのを防止できる。さらに締
結時、スライダ部材42の先端突出部42aがアダプタ
10の隙間31に入るため、防塵性をさらに向上でき
る。
【0038】次に変形実施例について説明する。
【0039】図4、図5及び図6に示すように、この変
形実施例にあっては、キャップ本体54の構成が前記実
施例と異なっている。キャップ本体54は、前記穴部4
4を有さず中実に成形され、その先端54aには当接部
55が一体的に形成されている。当接部55は、コネク
タ1の先端部の最外周端縁位置、即ちプラグ本体2の先
端面に沿う大きさの矩形枠状に形成され、当接部55の
先端面56は、プラグ本体2の先端面全体に面接触或い
は密着するようになっている。当接部49の内側は矩形
状の凹部57とされるが、この凹部57は前記実施例の
ものよりも幅、高さ、深さともに大きく、その幅、高さ
はフェルール6を収容可能とするほぼ同等の大きさとさ
れ、深さはガイドピン14に当接せぬような大きさとさ
れる。よって凹部57は、ピン14と光ファイバ端4と
を覆うように形成されることになる。なお、前記同様、
スライダ部材42がスライダ押しバネ24により付勢さ
れて取り付けられ、前記ダミーフェルール45等は設け
られない。
【0040】これによっても前記同様の作用効果を発揮
し得るが、本実施例の場合は特に、凹部57がピン14
をも覆うため、前記実施例のようなピン14による位置
決めが必要なく、挿入を容易に行える利点がある。また
フェルール先端面7との当接ではないので、当接部55
の先端面56を傾斜面にする必要がなく、長手方向に対
し垂直な面とすればよいので、製作・加工が容易となる
メリットがある。また部品点数が少なくなるため、構造
・組立てが簡単となり、製作コストを低減できる等のメ
リットもある。
【0041】以上の実施例にかかる防塵キャップを実際
に製作し、アダプタの一方側にはコネクタを、他方側に
はその防塵キャップを挿入し長期間保存する防塵試験を
行った結果、コネクタのフェルール先端面を清浄しなく
ても、接続損失1dB以内の低損失接続が可能であった。
比較のため、従来のゴム製防塵キャップによる試験も行
ったが、清浄なしでは最大3dBと低損失接続は不可能で
あった。このように、かかる防塵キャップは清浄なしで
低損失接続を可能とするものである。
【0042】尚、本発明は上記実施例に限定されず様々
な態様において実施可能である。例えば、上記実施例に
おいてスライダ部材を省略し、構成をより簡単にして低
価格化を図ることもできる。但しこの場合には、振動等
に対して防塵キャップが外れやすくもなるであろう。本
発明は、あらゆる光通信や、装置内外の信号伝送を光で
行う光インタコネクトに適用可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0044】(1)請求項1記載の本発明によれば、多
連アダプタに使用可能とすることができる。
【0045】(2)請求項2記載の本発明によれば、防
塵性を向上し、保存後の接続の際に清浄を不要とするこ
とができる。
【0046】(3)請求項3記載の本発明によれば、ピ
ンによる位置決めを不要とし、挿入を容易とすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバコネクタ用防塵キャッ
プの一実施例を示す斜視図である。
【図2】光ファイバコネクタ、アダプタ及び防塵キャッ
プの離脱状態を示し、(a)は横断平面図、(b)は縦
断正面図である。
【図3】図2の挿入状態を示し、(a)は横断平面図、
(b)は縦断正面図である。
【図4】本発明に係る光ファイバコネクタ用防塵キャッ
プの変形実施例を示す斜視図である。
【図5】光ファイバコネクタ、アダプタ及び防塵キャッ
プの離脱状態を示し、(a)は横断平面図、(b)は縦
断正面図である。
【図6】図5の挿入状態を示し、(a)は横断平面図、
(b)は縦断正面図である。
【図7】光ファイバコネクタ及び多連アダプタを示す斜
視図である。
【図8】従来の防塵キャップの離脱状態を示す斜視図で
ある。
【図9】図8の挿入状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光ファイバコネクタ 4 光ファイバ端 7 フェルール先端面 10 アダプタ 14 ガイドピン 40 光ファイバコネクタ用防塵キャップ 41,54 キャップ本体 41b,54a 先端 49,55 当接部 51,57 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 隆 東京都品川区大崎5丁目5番23号 ヒロセ 電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方側から光ファイバコネクタが挿入さ
    れるアダプタ内にその対向側から挿入される本体と、該
    本体の先端に形成され、上記光ファイバコネクタの光フ
    ァイバ端から離間するための凹部とを備えたことを特徴
    とする光ファイバコネクタ用防塵キャップ。
  2. 【請求項2】 上記先端が、上記光ファイバ端の周囲の
    フェルール先端に密着する当接部を有した請求項1記載
    の光ファイバコネクタ用防塵キャップ。
  3. 【請求項3】 上記凹部が、上記フェルール先端から突
    出する位置決め用のピンと上記光ファイバ端とを覆うよ
    うに形成された請求項1又は2いずれかに記載の光ファ
    イバコネクタ用防塵キャップ。
JP6622695A 1995-03-24 1995-03-24 光ファイバコネクタ用防塵キャップ Pending JPH08262271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6622695A JPH08262271A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 光ファイバコネクタ用防塵キャップ

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