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JPH08266784A - 洗濯機の柔軟仕上剤投入装置 - Google Patents

洗濯機の柔軟仕上剤投入装置

Info

Publication number
JPH08266784A
JPH08266784A JP7076417A JP7641795A JPH08266784A JP H08266784 A JPH08266784 A JP H08266784A JP 7076417 A JP7076417 A JP 7076417A JP 7641795 A JP7641795 A JP 7641795A JP H08266784 A JPH08266784 A JP H08266784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
softening agent
detergent
storage container
storage chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7076417A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Murakami
寛 村上
Izumi Morita
いづみ 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7076417A priority Critical patent/JPH08266784A/ja
Publication of JPH08266784A publication Critical patent/JPH08266784A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟仕上剤貯留容器から排出された柔軟仕上
剤を含む希釈水の洗濯槽への投入時間を長時間化する。 【構成】 洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34には洗剤
・漂白剤貯留容器44,粉末洗剤貯留容器46及び柔軟
仕上剤貯留容器45が設けられている。洗剤・柔軟仕上
剤貯留ユニット34は注水ケース31に収納されてお
り、第1の給水弁37aの開放状態では粉末洗剤貯留容
器46及び洗剤・漂白剤貯留容器44に給水され、第2
の給水弁37bの開放状態で柔軟仕上剤貯留容器45に
給水されるようになっている。柔軟仕上剤貯留容器45
は、サイホン原理により柔軟仕上剤を含んだ希釈水を一
気に注水ケース31に排出する。注水ケース31には希
釈水貯留室57が形成されており、柔軟仕上剤貯留容器
45から排出された希釈水を一旦貯留してから排出口5
8を通じて小流量で排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すすぎ運転において柔
軟仕上剤を希釈して洗濯槽に投入する洗濯機の柔軟仕上
剤投入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗濯機においては、すすぎ運
転終了時に柔軟仕上剤を洗濯槽に自動的に投入し、洗濯
物をソフター処理するものが供されている。
【0003】このものは、給水に応じて貯留している柔
軟仕上剤を希釈した状態で例えばサイホン原理により洗
濯槽に一気に排出する柔軟仕上剤貯留容器を備え、すす
ぎ運転開始時にその柔軟仕上剤貯留容器に自動的に給水
するように構成されている。つまり、柔軟仕上剤は濃縮
液剤であることから、柔軟仕上剤貯留容器に貯留されて
いる柔軟仕上剤を洗濯槽に直接投入することは困難であ
ると共に、洗濯物に柔軟仕上剤が原液のまま付着した場
合は洗濯物が変色してしまうことがあるので、柔軟仕上
剤を希釈した状態で洗濯槽に投入するのである。
【0004】従って、洗濯運転の開始に先立って柔軟仕
上剤貯留容器に柔軟仕上剤を収納しておくことにより、
すすぎ運転開始時に柔軟仕上剤を含んだ希釈水を洗濯槽
に自動的に投入することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、すす
ぎ運転として、溜めすすぎ運転に代えて、洗濯物に給水
しながら同時に脱水を行う所謂脱水すすぎ運転を実行す
るものが供されている。この脱水すすぎ運転では、洗濯
物に含まれている洗濯水を効率良く排出することができ
るので、すすぎ運転の時間を短縮することができる。
【0006】しかしながら、上記従来例のものでは、柔
軟仕上剤を柔軟仕上げ行程の開始時に一気に洗濯槽に投
入するように構成されているので、脱水すすぎ運転を実
行する洗濯機に採用した場合にはそのまま素早く排出さ
れてしまい、洗濯物に柔軟仕上剤を含む希釈水が均一に
付着しないという欠点がある。
【0007】この場合、柔軟仕上剤貯留容器の排出口の
開口面積を小さく設定することにより洗濯槽への希釈水
の投入量を抑制することが考えられるが、柔軟仕上剤は
例えばサイホン原理により排出される際に水と混合して
十分に希釈されるので、斯様に柔軟仕上剤貯留容器の排
出口の開口面積を単に小さく設定したのでは抵抗が増し
てしまい、柔軟仕上剤が十分に排出されない状態とな
り、柔軟仕上剤貯留容器に柔軟仕上剤が残留してしまっ
て洗濯物を十分にソフター処理できなくなる虞がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、柔軟仕上剤を含む希釈水を洗濯槽に投
入する構成において、柔軟仕上剤を十分に含んだ希釈水
を脱水すすぎ実行中に長時間にわたって洗濯槽に投入す
ることにより衣類をむらなく柔軟仕上げすることができ
る洗濯機の柔軟仕上剤投入装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機の柔軟仕
上剤投入装置は、給水に応じて貯留している柔軟仕上剤
を希釈した状態で排出する柔軟仕上剤貯留容器を設け、
すすぎ運転に応じて前記柔軟仕上剤貯留容器に給水する
柔軟仕上剤用給水手段を設け、前記柔軟仕上剤貯留容器
からの希釈水を貯留する希釈水貯留室を設け、この希釈
水貯留室の壁部に当該希釈水貯留室に貯留されている希
釈水を洗濯槽に小流量で排出する排出口を設けたもので
ある(請求項1)。
【0010】上記構成において、給水に応じて貯留して
いる洗剤を排出する洗剤貯留容器を設け、洗い運転に応
じて前記洗剤貯留容器に給水する洗剤用給水手段を設
け、希釈水貯留室の壁部に沿うと共に当該壁部との間で
前記洗剤用給水手段から給水された水が通過する通水路
を形成する通水路形成用壁部を設けた上で、前記希釈水
貯留室の排出口は前記通水路に臨むように設けられてい
ると共に、洗剤用給水手段は、少なくとも柔軟仕上剤用
給水手段の動作中は動作するようにしてもよい(請求項
2)。
【0011】また、希釈水貯留室において通水路に沿っ
た壁部の高さ寸法は他の壁部の高さ寸法よりも小さく設
定されているようにしてもよい(請求項3)。
【0012】また、通水路形成用壁部の高さ寸法は希釈
水貯留室の通水路に沿った壁部の高さ寸法よりも大きく
設定されていてもよい(請求項4)。
【0013】また、希釈水貯留室の壁部には、通水路を
通過する水の一部を受けて排出口を通じて希釈水貯留室
に案内する突出部が設けられていてもよい(請求項
5)。
【0014】また、柔軟仕上剤用給水手段は、すすぎ運
転の開始から設定時間動作するようにしてもよい(請求
項6)。
【0015】また、柔軟仕上剤用給水手段は、洗剤用給
水手段の動作開始してから設定時間後に動作するように
してもよい(請求項7)。
【0016】また、柔軟仕上剤貯留容器は、希釈水をサ
イホン原理により排出するように構成されていると共
に、洗剤用給水手段は、前記柔軟仕上剤貯留容器からサ
イホン原理により希釈水が排出されるのに先立って動作
するようにしてもよい(請求項8)。
【0017】さらに、柔軟仕上剤用給水手段は、すすぎ
運転が終了するまでに再度動作するようにしてもよい
(請求項9)。
【0018】
【作用】請求項1記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装置の
場合、すすぎ運転を実行するときは、柔軟仕上剤用給水
手段は柔軟仕上剤貯留容器に給水する。すると、柔軟仕
上剤貯留容器は、柔軟仕上剤を希釈した状態で排出す
る。
【0019】そして、柔軟仕上剤貯留容器から排出され
た希釈水は希釈水貯留室に一旦貯留される。ここで、柔
軟仕上剤貯留容器の壁部には貯水されている希釈水を排
出する排出口が設けられているので、希釈水貯留室に貯
留されている希釈水はその排出口から排出されて洗濯槽
に投入される。
【0020】このとき、柔軟仕上剤貯留容器の排出口は
希釈水を小流量で排出するので、柔軟仕上剤を長時間に
わたって洗濯槽に安定して投入することができる。これ
により、希釈された柔軟仕上剤をすすぎ運転期間中にわ
たって洗濯槽に投入できるので、洗濯槽に収納されてい
る洗濯物が柔軟仕上剤により変色してしまうことを防止
できる。
【0021】請求項2記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
置の場合、柔軟仕上剤用給水手段が動作するときは、洗
剤用給水手段も動作するので、洗剤用給水手段から洗剤
貯留容器に給水される。このとき、洗剤用給水手段から
給水された水は柔軟仕上剤貯留容器の壁部と通水路形成
用壁部との間で形成された通水路を流れて洗濯槽に供給
される。
【0022】ここで、希釈水貯留室の排出口は通水路を
臨むように設けられているので、通水路を通過する水の
一部が排出口から希釈水貯留室内に侵入するようにな
る。これにより、希釈水貯留室から希釈水が排出される
ことを阻止することができるので、希釈水貯留室の貯水
される希釈水量が小さくとも希釈水を長時間にわたって
小流量で洗濯槽に投入することができる。
【0023】請求項3記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
置の場合、例えば水圧の上昇により柔軟仕上剤貯留容器
への給水量が多くなった場合、希釈水貯留室の希釈水の
水位が異常に上昇して溢れ出るようになる。
【0024】ここで、希釈水貯留室において通水路に沿
った壁部の高さ寸法は他の壁部の高さ寸法よりも小さく
設定されているので、上述のように希釈水貯留室の希釈
水が溢れ出るようになった場合は、希釈水は通水路に沿
った壁部を乗り越えて通水路に落下するようになる。こ
れにより、希釈水貯留室内から溢れ出た希釈水が他の壁
部を乗り越えて洗濯槽以外に無駄に排出されてしまうこ
とを防止することができる。
【0025】請求項4記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
置の場合、例えば水圧が上昇すると、希釈水貯留室の希
釈水の水位が上昇して溢れ出るようになる。ここで、通
水路形成用壁部は希釈水貯留室の通水路に沿った壁部の
高さ寸法よりも大きく設定されているので、希釈水貯留
室の壁部を乗り越えて溢れ出た希釈水は通水路に確実に
落下するようになる。これにより、通水路を通過する希
釈水の一部は排出口から再び希釈水貯留室に侵入するよ
うになるので、希釈水貯留室から溢れ出た希釈水が一気
に洗濯槽に投入されてしまうことを防止することができ
る。
【0026】請求項5記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
置の場合、希釈水貯留室の壁部に設けられた突出部は、
通水路を通過する水を排出口を通じて希釈水貯留室に案
内するので、通水路を通過する水を効率よく希釈水貯留
室に案内することができる。これにより、希釈水貯留室
から希釈水が排出口を通じて排出されるのを効果的に阻
止することができるので、希釈水貯留室の貯水容量が極
めて少なくとも希釈水を長時間にわたって小流量で洗濯
槽に投入することができる。
【0027】請求項6記載の洗濯機の柔軟仕上剤用投入
装置の場合、柔軟仕上剤用給水手段は、すすぎ運転の開
始から設定時間動作するので、希釈水貯留室には柔軟仕
上剤貯留容器から設定量の希釈水のみが貯留される。こ
れにより、設定時間を調整することにより希釈水貯留室
から希釈水が溢れ出てしまうことを防止できる。
【0028】請求項7記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
置の場合、まず、洗濯用給水手段が設定時間動作するの
で、通水路から排出口を通じて希釈水貯留室に水が侵入
する。続いて、柔軟仕上剤給水手段が動作するので、柔
軟仕上剤貯留容器に貯留されている柔軟仕上剤は希釈さ
れた状態で希釈水貯留室に供給される。このとき、希釈
水貯留室には通水路から水が既に侵入しているので、希
釈水が排出口を通じて洗濯槽に短時間で投入されてしま
うことを防止することができる。
【0029】請求項8記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
置の場合、柔軟仕上剤用給水手段が動作して柔軟仕上剤
貯留容器に水が供給されると、サイホン原理により希釈
水が一気に排出される。
【0030】この場合、希釈水貯留室から希釈水が排出
されるまでには洗濯用給水手段が動作して通水路を通じ
て希釈水貯留室に水が侵入しているので、柔軟仕上剤貯
留容器から希釈水がサイホン原理により一気に排出され
るにしても、希釈水貯留室から洗濯槽に希釈水が一気に
排出されてしまうことを防止することができる。
【0031】請求項9記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
置の場合、柔軟仕上剤用給水手段は、すすぎ運転が終了
するまでに再度動作するので、すすぎ運転に伴って希釈
水貯留室に付着した柔軟仕上剤を洗い流することができ
る。これにより、希釈水貯留室に柔軟仕上剤が滞積して
しまうことを防止することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を全自動洗濯機に適用した一実
施例を図1乃至図10を参照して説明する。
【0033】図2は洗濯機の縦断面を示している。この
図2において、外箱1内には複数の吊持機構2で弾性支
持された桶3が配設されている。この桶3の下方にはモ
ータ4及び伝達機構5が取付けられており、モータ4の
回転力がプーリ6を通じて伝達機構5に伝達されるよう
になっている。この伝達機構5は第1の軸5a及び当該
第1の軸5aを囲繞する円筒状の第2の軸5bを有して
おり、モータ4の回転力をそれらの第1及び第2の軸5
a,5bに伝達するようになっている。
【0034】この場合、伝達機構5は伝達機構切換装置
7により洗濯モード及び脱水モードに切換制御されるよ
うになっており、洗濯モードではモータ4の回転力を第
1の軸5aに減速して伝達することにより低速回転させ
ると共に、脱水モードではモータ4の回転力を第1及び
第2の軸5a,5bに直接伝達することにより高速回転
させるようになっている。
【0035】ここで、伝達機構5の第1の軸5aにはパ
ルセータ8が固定されている。また、桶3内には脱水槽
9が配設されており、その脱水槽9の底面が上記第2の
軸5bに取付部材10を介して固定されている。この脱
水槽9の側壁は上部となるに従って径大となるテーパ状
に形成されていると共に側壁の最上部には複数の孔11
が形成されている。そして、脱水槽9の上部にはバラン
スリング12が取着されている。脱水槽9内には内バス
ケット13が固定されている。この内バスケット13は
ステンレスからなり、その側壁には多数の孔(図示せ
ず)が形成されている。
【0036】伝達機構5の第2の軸5bの周囲には桶3
の底面と水密に分離された排水空間14が形成されてい
る。この排水空間14は、取付部材10に形成された孔
10a及び槽9の底面に形成された孔9aを通じて槽9
内と連通していると共に排水口15と連通している。こ
の排水口15は排水弁16を介して排水ホース17と接
続されている。排水口15と連通してエアトラップ18
が形成されており、そのエアトラップ18の空圧に応じ
て脱水槽9内の水位を検出する水位センサ19(図8の
みに図示)が設けられている。
【0037】また、桶3の底面には排水口20が形成さ
れており、その排水口20が排水弁16を介することに
なく排水ホース17と直接連通されている。以上の構成
により、排水弁16の閉鎖状態で脱水槽9内に給水され
たときは、脱水槽9内に水を貯留することができると共
に、排水弁16の開放により脱水槽9内に貯留されてい
る水を排水口15を通じて排水ホース17に排水するこ
とができる。また、桶3内に排水された水は排水口20
を通じて排水ホース17に直接排水することができる。
【0038】一方、桶3の上部には環状のカバー21が
装着されていると共にそのカバー21に内蓋22が回動
可能に枢支されており、内蓋22の回動位置に応じてカ
バー21の開口部が開閉されるようになっている。
【0039】図3は内蓋22を示している。この図3に
おいて、内蓋22の背面部位には注水受部23が形成さ
れていると共に、その注水受部23の前方位置に連なる
ように水受部24が形成されており、その水受部24に
複数の注水孔25が形成されている。
【0040】図4は洗濯機の斜視図である。この図4に
おいて、外箱1の上部には上部カバー26が取着されて
おり、その上部カバー26の開口部27が蓋体28によ
り閉鎖されるようになっている。また、上部カバー26
には操作パネル29が配設されている。
【0041】さて、上部カバー26の開口部27の奥壁
には内蓋22の注水受部23を臨むように洗剤・柔軟仕
上剤の投入を行う洗剤・柔軟仕上剤投入装置30(図2
及び図5参照)が配設されており、以下、この洗剤・柔
軟仕上剤投入装置30について説明する。
【0042】図1は上記洗剤・柔軟仕上剤投入装置30
の分解斜視図である。この図1において、洗剤・柔軟仕
上剤投入装置30は、容器状の注水ケース31内に洗剤
用給水手段としての洗剤用注水部材32及び柔軟仕上剤
用給水手段としての柔軟仕上剤用注水部材33並びに洗
剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34を装着して組立てられ
ている。
【0043】ここで、注水ケース31には通水ホース3
5,36が接続されていると共に、その通水ホース3
5,36にダブル給水弁37が接続されている。このダ
ブル給水弁37は洗剤用給水手段としての第1の給水弁
37a及び柔軟仕上剤用給水手段としての第2の給水弁
37bを有しており、各給水弁37a,37bの駆動状
態で給水口38を通じて給水された水を通水ホース3
5,36を通じて独立に注水ケース31に給水するよう
になっている。
【0044】図6及び図7は、洗剤用注水部材32、柔
軟仕上剤用注水部材33及び洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニ
ット34の取着状態で示す注水ケース31の正面図及び
横断面図である。これらの図6及び図7において、洗剤
用注水部材32は、通水ホース35を通じて給水を受け
るように取着されていると共に前面に複数の第1の注水
口39及び第2の注水口40が形成されており、通水ホ
ース35を通じた給水状態で第1の注水口39及び第2
の給水口40から同時に注水するようになっている。
【0045】この場合、洗剤用注水部材32の下部には
副注水口41が形成されており、洗剤用注水部材32へ
の給水状態では第1及び第2の注水口39及び40に加
えて副注水口41からも注水されるようになっている。
【0046】また、柔軟仕上剤用注水部材33は通水ホ
ース36からの給水を受けるように取着されていると共
に前面に注水口42を有しており、通水ホース36を通
じた給水状態で注水口42から注水するようになってい
る。
【0047】一方、洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34
は注水ケース31から引出し可能に構成されている。こ
の洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34は図1に示すよう
に断面L字状の本体ケース43を仕切ることにより液体
洗剤・漂白剤貯留容器44及び柔軟仕上剤貯留容器45
が形成されていると共に、それらの貯留容器44,45
に挟まれた部位に粉末洗剤貯留容器46が形成されてい
る。
【0048】この場合、液体洗剤・漂白剤貯留容器44
及び柔軟仕上剤貯留容器45にはケースカバー47が装
着されるようになっていると共に、粉末洗剤貯留容器4
6の背面は開口している。
【0049】次に、柔軟仕上剤貯留容器45の構造につ
いて説明するに、液体洗剤・漂白剤貯留容器44は柔軟
仕上剤貯留容器45と同一構造であるので、その説明を
省略する。
【0050】即ち、柔軟仕上剤貯留容器45には底が開
口した円筒部48が立設して形成されていると共に、ケ
ースカバー47の裏面には円筒部49が吊下げ状態で形
成されており、柔軟仕上剤貯留容器45にケースカバー
47が装着された状態では、円筒部48が円筒部49に
所定間隙存した状態で挿入されることによりサイホン通
路が形成されるようになっている。また、ケースカバー
47には周囲が傾斜面で囲繞された投入口50が形成さ
れている。
【0051】また、洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34
の前面上部には取手部51が形成されていると共に、前
面には液体洗剤・漂白剤貯留容器44、洗剤貯留容器4
6及び柔軟仕上剤貯留容器45に対応して、「液体洗剤
・漂白剤」、「洗剤」、「柔軟仕上剤」という文字が記
載されたシールが添着されている。
【0052】さて、注水ケース31の底面の中央領域は
注水面部52に設定されており、その注水面部52を仕
切るように壁部としてのリブ53,54が形成されてい
る。また、注水ケース31の底面の前端縁部において注
水面部52の両側となる部位には壁部としての仕切部材
55,56が固着されており、リブ53及び仕切部材5
5により希釈水貯留室57が形成されている。
【0053】この場合、希釈水貯留室57においてリブ
53の端部位置は仕切部材55に対して所定距離存する
ように設けられており、斯様な構成によりリブ53が仕
切部材56に当接する部位には排出口58が形成されて
いる。
【0054】一方、注水ケース31の底面にはリブ53
と所定間隙を存するように通水路形成用壁部としてのリ
ブ59が形成されており、リブ53とリブ59との間に
通水路60が形成されている。
【0055】この場合、希釈水貯留室57を形成する仕
切部材55は、リブ53とリブ59との間、つまり通水
路60を半分だけ閉鎖するように突出しており、その部
位が突出部55aに設定されている。また、仕切部材5
5及びリブ59の高さ寸法はリブ53の高さ寸法よりも
大きく設定されている。
【0056】図6及び図7に示すように洗剤・柔軟仕上
剤貯留ユニット34が注水ケース31に装着された状態
では、洗剤用注水部材32の第1の注水口39は洗剤・
柔軟仕上剤貯留ユニット34の粉末洗剤貯留容器46の
上方に位置し、第2の注水口40は液体洗剤・漂白剤貯
留容器44に装着されたケースカバー47の投入口50
の上方に位置している。また、洗剤用注水部材32の副
注水口41は通水路60の上方に位置している。
【0057】また、柔軟仕上剤用注水部材33の注水口
42は洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34の柔軟仕上剤
貯留容器45に装着されたケースカバー47の投入口5
0の上方に位置している。
【0058】そして、上記のように構成された洗剤・柔
軟仕上剤投入装置30は、図4に示すように洗剤・柔軟
仕上剤貯留ユニット34の前面が露出するように上部カ
バー26において開口部37に対応して取付けられてい
る。
【0059】図8は電気的構成を概略的に示している。
この図8において、制御回路61はマイクロコンピュー
タ及びA/D変換器を含んで構成されており、これは、
操作パネル29の各スイッチの操作状態を示す信号が与
えられると共に、水位センサ19からの水位検出信号が
与えられるようになっている。
【0060】この制御回路61は、操作パネル29によ
り設定された運転にコースに従って駆動回路62を通じ
てモータ4、第1及び第2の給水弁37a及び37b、
排水弁16、伝達機構切換装置8を適宜駆動する一方
で、操作パネル29に設けられた表示部63に運転情報
を表示すると共に運転の終了時にブザー64を駆動する
ようになっている。
【0061】次に上記構成の作用について説明する。使
用者は、洗濯運転を開始するのに先立って洗剤・柔軟仕
上剤貯留ユニット34の取手部51を掴んで前方に引出
す。すると、洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34に設け
られた粉末洗剤貯留容器46、液体洗剤・漂白剤貯留容
器44、柔軟仕上剤貯留容器45が現れるので、所定量
の粉末洗剤を粉末洗剤貯留容器46に投入する。
【0062】このとき、液体洗剤を使用する際は、所定
量の液体洗剤を液体洗剤・漂白剤貯留容器44のケース
カバー47の投入口50から投入する。また、所望に応
じて漂白剤を液体洗剤・漂白剤貯留容器44に投入する
と共に柔軟仕上剤を柔軟仕上剤貯留容器45に投入す
る。
【0063】そして、洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット3
4を元位置に収納した後に、操作パネル29の各スイッ
チにより所望の洗濯コースを設定してからスタートボタ
ンを操作する。このとき、図9に示す洗濯コースを設定
したとすると、制御回路61は、まず、洗い運転を実行
するために第1の給水弁37aを開放する。すると、第
1の給水弁37aから洗剤用注水部材32に給水される
ので、洗剤用注水部材32に設けられている第1及び第
2の注水口39及び40から注水される。
【0064】これにより、第1の注水口39に下方に位
置する洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34の粉末洗剤貯
留容器46に注水されるので、この粉末洗剤貯留容器4
6に貯留されている粉末洗剤が水に押し流され、内蓋2
4を通じて脱水槽9にシャワー状に投入される。
【0065】一方、第2の注水口40の下方に位置する
液体洗剤・漂白剤貯留容器44にも注水されるので、こ
の液体洗剤・漂白剤貯留容器44に貯留されている漂白
剤が水に混ざって希釈されるようになる。そして、液体
洗剤・漂白剤貯留容器44内の希釈水の水位が円筒部4
8,49により形成されているサイホン通路を浸漬する
まで上昇すると、漂白剤を含んだ希釈水がサイホン原理
によりサイホン通路を通じて注水ケース31に排出され
るようになる。これにより、注水ケース31に排出され
た水は注水面部52を通じて内蓋24を通じて脱水槽9
にシャワー状に給水される。
【0066】そして、上述のように第1の給水弁37a
の開放に伴って洗剤用注水部材32を通じて槽9内の水
位が設定水位に達したときは、制御回路61は、第1の
給水弁37aを閉鎖してからモータ4を所定の運転パタ
ーンで駆動することにより洗い行程を実行すると共に、
洗い行程が終了したときは、排水弁16を開放すること
により排水行程を実行する。
【0067】さて、上述のようにして洗濯が進行して1
回目のシャワーすすぎ行程となると、制御回路61は、
第1の給水弁37aを開放すると共に脱水槽9を回転す
る。すると、洗剤用注水部材32から粉末洗剤貯留容器
46及び液体洗剤・漂白剤貯留容器44(主に粉末洗剤
貯留容器46)を通じて脱水槽9に注水される。これに
より、脱水槽9に収納されている洗濯物にシャワー給水
された状態で脱水槽9が回転するので、洗濯物にあって
は給水と脱水とが同時に行われることになり、以て洗濯
物に付着した汚れを効率良くすすぐことができる。
【0068】そして、制御回路61は、2回目のシャワ
ーすすぎ行程となると、第2の給水弁37bをまず開放
する。すると、柔軟仕上剤用注水部材33の注水口42
から柔軟仕上剤貯留容器45に注水されるので、柔軟仕
上剤貯留容器45に貯留されている柔軟仕上剤が水に混
ざって希釈されると共にその希釈水の水位がサイホン通
路を上昇する。そして、柔軟仕上剤が含まれた希釈水が
サイホン通路を浸漬するまで上昇すると、希釈水がサイ
ホン原理によりサイホン通路を通じて希釈水貯留室57
に一気に排出される。
【0069】ここで、制御回路61は、2回目のシャワ
ーすすぎ行程において第2の給水弁37bを開放した後
は、そのタイミングから設定時間後に第1の給水弁37
bを開放する。これにより、洗剤用注水部材32に設け
られた副注水口41から通水路60に給水されるので、
給水された水は通水路60を通過する。このとき、仕切
部材55は通水路60の略半分を閉鎖しているので、通
水路60を通過した水の一部は仕切部材55に当たって
排出口58を通じて希釈水貯留室57に侵入するように
なる。
【0070】この場合、上述のようにして希釈水貯留室
57への排出口58を通じた水の侵入は、柔軟仕上剤貯
留容器45からサイホン原理により希釈水貯留室57へ
希釈水が供給される寸前に行われるように設定されてい
るので、希釈水貯留室57に貯留された希釈水が排出口
58を通じて直接的に排出されることが抑制されるよう
になる。従って、希釈水貯留室57に貯留されている希
釈水が一気に脱水槽9に投入されてしまうことはないの
で、希釈水貯留室57に貯留されている希釈水を長時間
にわたって脱水槽9に小流量で投入することができる。
【0071】そして、制御回路61は、シャワーすすぎ
行程において第1の給水弁37aの開放時間の終了直前
となると、第2の給水弁36bを再び開放する。これに
より、第2の給水弁36bから柔軟仕上剤用注水部材3
3を通じて柔軟仕上剤貯留容器45に給水されるので、
柔軟仕上剤貯留容器45から希釈水貯留室57に注水さ
れるようになる。従って、希釈水貯留室57は自動的に
洗浄されることになり、希釈水貯留室57に柔軟仕上剤
が残留するにしても、柔軟仕上剤が滞積してしまうこと
を防止することができる。このとき、柔軟仕上剤貯留容
器45も自動的に洗浄することができる。
【0072】上記構成のものによれば、注水ケース51
にリブ53及び仕切部材55により仕切られた希釈水貯
留室57を形成し、その希釈室貯留室57に柔軟仕上剤
貯留容器45から排出された柔軟仕上剤を含む希釈水を
給水すると共に希釈水貯留室45に貯留されている希釈
水を排出口58を通じて排出するようしたので、柔軟仕
上剤貯留容器から柔軟仕上剤の希釈水を一気に洗濯槽に
供給する構成のものに比べて、希釈水を長時間にわたっ
て小流量で脱水槽9に投入することができる。従って、
シャワーすすぎ行程を実行する際に、そのすすぎ行程の
全体にわたって柔軟仕上剤を含んだ希釈水を洗濯物にシ
ャワー注水できるので、洗濯物が変色してしまうことを
防止することができる。
【0073】また、柔軟仕上剤貯留容器45の排出口の
面積を小さく設定することにより柔軟仕上剤を含んだ希
釈水を長時間にわたって供給する構成に比べて、柔軟仕
上剤が十分に攪拌された希釈水を脱水槽9に供給するこ
とができる。
【0074】しかも、本実施例では、希釈水貯留室57
の側方にリブ53及びリブ59から通水路60を形成
し、希釈水貯留室57の排出口58を通水路60を臨む
ように設けたので、通水路60を通過する水が排出口5
8を通じて希釈水貯留室57に侵入するようになる。従
って、希釈水貯留室57に貯留された希釈水量が少ない
場合であっても、希釈水を長時間にわたって小流量で脱
水槽9に投入することができる。
【0075】この場合、仕切部材55を通水路60の略
半分を閉鎖するように突出するように設けたので、通水
路60を通過する水を前面用仕切部材56により受けて
効率よく希釈水貯留室57に案内することができる。
【0076】また、希釈水貯留室57の仕切部材55の
高さ寸法をリブ53の高さ寸法よりも大きく設定したの
で、水圧が高いことにより希釈水貯留室57への給水量
が過大となって当該希釈水貯留室57の貯留容量を上回
った場合でも、希釈水貯留室57から溢れた希釈水はリ
ブ53を乗り越えて通水路60に落下する。従って、希
釈水貯留室57内の希釈水が仕切部材55を乗り越える
ことはないので、内蓋22の水受部23以外の部位に希
釈水が無駄に排出されてしまうことを防止することがで
きる。
【0077】さらに、通水路60を形成するリブ59の
高さ寸法をリブ53の高さ寸法よりも大きく設定したの
で、希釈水貯留室57から溢れた希釈水は通水路60に
落下するようになり、その一部は再び希釈水貯留室53
に侵入して回収されるようになる。従って、希釈水貯留
室57から溢れた希釈水が一気に脱水槽9に投入される
ことはないので、柔軟仕上剤を含んだ希釈水を長時間に
わたって小流量で脱水槽9に投入することができる。
【0078】加えて、第1及び第2の給水弁37a及び
37bの動作を調整することにより、柔軟仕上剤貯留容
器45からサイホン原理により排出された柔軟仕上剤を
含んだ希釈水が希釈水貯留室57に供給されるのに先立
って、通水路60に給水することにより希釈水貯留室5
7に排出口58を通じて水を侵入させるようにしたの
で、希釈水貯留室57に柔軟仕上剤を含んだ水がサイホ
ン原理により一気に供給されるにしても、希釈水貯留室
57に貯留された希釈水が排出口58を通じて一気に脱
水槽9に投入されることを防止することができる。
【0079】ところで、シャワーすすぎ運転における柔
軟仕上剤貯留容器45への給水量は柔軟仕上剤貯留容器
45でサイホン動作が1回だけ行われるのに最適な量が
設定されているものの、柔軟仕上剤貯留容器45への給
水量が多すぎた場合には、柔軟仕上剤貯留容器45から
希釈水貯留室57へサイホン原理による給水が2回以上
行われることがあり、希釈水貯留室57から希釈水が溢
れ出てしまうことになる。
【0080】この場合、希釈水貯留室57から希釈水が
溢れ出た場合には、上述したように柔軟仕上剤を含んだ
希釈水を脱水槽9に無駄に投入することを防止するよう
にしているものの、脱水槽9に投入される希釈水の濃度
が変動することは避けられないことから、洗濯物に対す
るソフター処理効果が不均一となる虞がある。
【0081】ここで、柔軟仕上剤貯留容器45への給水
量が多くなる要因としては、柔軟仕上剤貯留容器45に
貯留されている柔軟仕上剤量と給水流量との関係によ
る。つまり、柔軟仕上剤貯留容器45に収納されている
柔軟仕上剤の水位が高い程、或いは給水流量が多い程、
短い給水時間でサイホン動作が生じるからである。
【0082】そこで、柔軟仕上剤貯留容器45に貯留さ
れている柔軟仕上剤の水位と給水流量とに応じて給水時
間を適宜設定することにより、希釈水貯留室57から希
釈水が溢れ出てしまうことを防止することができる。
【0083】図10は、柔軟仕上剤貯留容器に貯留され
ている柔軟仕上剤量及び給水流量と給水時間の関係を示
したもので、給水時間としては1回目のサイホン動作が
生じる時間を示している。この図10から、柔軟仕上剤
貯留容器45に貯留されている柔軟仕上剤量が多い程、
或いは給水流量が多い程、給水時間を短く設定するのが
望ましいことが分る。
【0084】この場合、柔軟仕上剤の水位及び給水流量
を設定する手段としては、柔軟仕上剤の水位を検出する
水位センサを設けると共に、給水流量を検出する流量セ
ンサを設ければよい。
【0085】次に本発明の変形例を説明する。図11
は、洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット34を示している。
この図11において、洗剤・柔軟仕上剤貯留ユニット3
4の本体ケース43に設けられた液体洗剤・漂白剤貯留
容器44、粉末洗剤貯留容器46及び柔軟仕上剤貯留容
器45の前面には透明板65が設けられており、各透明
板65に「高」、「中」、「低」という文字が指標線
「−」と共に突出加工されている。また、各貯留容器4
4,46及び貯留部45の内壁にも「高」、「中」、
「低」という文字が指標線「−」と共に突出加工されて
いる。これらの文字及び指標線は透明板65及び本体ケ
ース43を樹脂成形するときに一体成形により形成され
る。
【0086】このような構成によれば、粉末洗剤、漂白
剤或いは柔軟仕上剤の投入量を目視により確認すること
ができるので、計量カップを用いることなく適切な量を
投入することができる。
【0087】本発明は、上記実施例のみに限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。柔軟仕
上剤貯留容器45としては、サイホン原理を利用して希
釈水を排出する必要はない。少なくとも柔軟仕上剤貯留
容器45への給水期間中は通水路60に給水するように
してもよい。
【0088】仕切部材55の突出部55aを省略するよ
うにしてもよい。柔軟仕上剤だけを投入するように構成
してもよい。すすぎ運転時に通水路60に給水すること
を省略するようにしてもよいし、通水路60を省略する
ようにしてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の洗濯機の柔軟仕上剤投入装置によれば、以下の効果を
奏する。請求項1記載のものによれば、すすぎ運転に応
じて柔軟仕上剤用給水手段により柔軟仕上剤貯留容器へ
給水することにより柔軟仕上剤貯留容器から排出された
柔軟仕上剤を含む希釈水を希釈水貯留室に排出して貯留
すると共に、希釈水貯留室で貯留された希釈水を壁部に
設けられた排出口から小流量で排出することにより洗濯
槽に投入するようにしたので、洗濯槽に収納されている
洗濯物に均一に柔軟仕上げ処理をおこなうことができ
る。
【0090】請求項2記載のものによれば、通水路形成
用壁部により希釈水貯留室の壁部に沿って通水路を形成
し、その通水路に排出口を臨むように設けたので、通水
路への給水状態で希釈水貯留室へ水が侵入して排出口を
通じた希釈水の排出を抑制でき、以て希釈水貯留室に貯
水される希釈水量が少なくとも希釈水を長時間にわたっ
て小流量で洗濯槽に投入することができる。
【0091】請求項3記載のものによれば、希釈水貯留
室において通水路に沿った壁部の高さ寸法を他の壁部の
高さ寸法よりも小さく設定したので、希釈水貯留室の希
釈水が溢れ出るようになった場合であっても、希釈水は
通水路に沿った壁部を乗り越えるようになり、希釈水が
他の壁部を乗り越えて洗濯槽以外に無駄に排出されてし
まうことを防止することができる。
【0092】請求項4記載のものによれば、通水路形成
用壁部の高さ寸法を希釈水貯留室の通水路に沿った壁部
の高さ寸法よりも大きく設定するようにしたので、希釈
水貯留室から希釈水が溢れ出た場合であっても、溢れ出
た希釈水の一部は通水路を通じて希釈水貯留室に再び侵
入するようになり、以て希釈水貯留室から溢れ出た希釈
水が一気に洗濯槽に投入されてしまうことを防止するこ
とができる。
【0093】請求項5記載のものによれば、希釈水貯留
室の壁部に設けた突出部により通水路を通過する水の一
部を受けて排出口を通じて希釈水貯留室に案内するよう
にしたので、希釈水貯留室から希釈水が排出口を通じて
排出されるの効果的に阻止することができるので、希釈
水貯留室に貯水される希釈水量が極めて少なくとも希釈
水を長時間にわたって小流量で洗濯槽に投入することが
できる。
【0094】請求項6記載のものによれば、柔軟仕上剤
用給水手段を、すすぎ運転の開始から設定時間動作する
ようにしたので、希釈水貯留室には柔軟仕上剤貯留容器
から設定量の希釈水のみが貯留され、以て設定時間を調
整することにより希釈水貯留室から希釈水が溢れ出てし
まうことを防止できる。
【0095】請求項7記載のものによれば、柔軟仕上剤
用給水手段を、洗剤用給水手段が動作してから設定時間
後に動作するようにしたので、柔軟仕上剤を含んだ希釈
水が希釈水貯留室に供給されるまでには希釈水貯留室に
は通水路を通過した水が侵入しており、以て希釈水が排
出口を通じて洗濯槽に一気に投入されることを防止する
ことができる。
【0096】請求項8記載のものによれば、柔軟仕上剤
貯留容器を、希釈水をサイホン動作により排出するよう
に構成した上で、洗剤用給水手段を、前記柔軟仕上剤貯
留容器からサイホン動作により希釈水が排出される前に
動作するようにしたので、希釈水貯留室から希釈水が排
出されるまでには洗濯用給水手段が動作して通水路を通
じて希釈水貯留室に侵入しており、以て柔軟仕上剤貯留
容器から希釈水が一気に排出されるにしても、希釈水貯
留室から洗濯槽に希釈水が一気に排出されてしまうこと
を防止することができる。
【0097】請求項9記載のものによれば、柔軟仕上剤
用給水手段を、すすぎ運転が終了するまでに再度動作す
るようにしたので、すすぎ運転に伴って希釈水貯留室に
付着した柔軟仕上剤を洗い流し、以て希釈水貯留室に柔
軟仕上剤が滞積してしまうことを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における洗剤・柔軟仕上剤投
入装置の分解斜視図
【図2】洗濯機の縦断面図
【図3】内蓋の斜視図
【図4】洗濯機の斜視図
【図5】洗濯機の平面図
【図6】洗剤・柔軟仕上剤投入装置の正面図
【図7】洗剤・柔軟仕上剤投入装置の横断面図
【図8】電気的構成を示すブロック図
【図9】運転コースを示すタイミングチャート
【図10】本発明の一実施例における変形例における給
水時間の設定を示す図
【図11】本発明のその他の実施例を示す注水ケースの
斜視図
【符号の説明】
30は洗剤・柔軟仕上剤投入装置、31は注水ケース、
32は洗剤用注水部材(洗剤用給水手段)、33は柔軟
仕上剤用注水部材(柔軟仕上剤用給水手段)、37aは
第1の給水弁(洗剤用給水手段)、37bは第2の給水
弁(柔軟仕上剤用給水手段)、45は柔軟仕上剤貯留容
器、53はリブ(壁部)、55は仕切部材、55aは突
出部、57は希釈水貯留室、58は排出口、59はリブ
(通水路形成用壁部)、60は通水路である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水に応じて貯留している柔軟仕上剤を
    希釈した状態で排出する柔軟仕上剤貯留容器と、 すすぎ運転に応じて前記柔軟仕上剤貯留容器に給水する
    柔軟仕上剤用給水手段と、 前記柔軟仕上剤貯留容器からの希釈水を貯留する希釈水
    貯留室と、 この希釈水貯留室の壁部に設けられ当該希釈水貯留室に
    貯留されている希釈水を洗濯槽に小流量で排出する排出
    口とを備えたことを特徴とする洗濯機の柔軟仕上剤投入
    装置。
  2. 【請求項2】 給水に応じて貯留している洗剤を排出す
    る洗剤貯留容器と、 洗い運転に応じて前記洗剤貯留容器に給水する洗剤用給
    水手段と、 希釈水貯留室の壁部に沿うように設けられ当該壁部との
    間で前記洗剤用給水手段から給水された水が通過する通
    水路を形成する通水路形成用壁部とを備え、 前記希釈水貯留室の排出口は前記通水路に臨むように設
    けられ、 洗剤用給水手段は、少なくとも柔軟仕上剤用給水手段の
    動作中は動作することを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機の柔軟仕上剤投入装置。
  3. 【請求項3】 希釈水貯留室において通水路に沿った壁
    部の高さ寸法は他の壁部の高さ寸法よりも小さく設定さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の洗濯
    機の柔軟仕上剤投入装置。
  4. 【請求項4】 通水路形成用壁部の高さ寸法は希釈水貯
    留室の通水路に沿った壁部の高さ寸法よりも大きく設定
    されていることを特徴とする請求項2または3記載の洗
    濯機の柔軟仕上剤投入装置。
  5. 【請求項5】 希釈水貯留室の壁部には、通水路を通過
    する水の一部を受けて排出口を通じて希釈水貯留室に案
    内する突出部が設けられていることを特徴とする請求項
    2乃至4の何れかに記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装
    置。
  6. 【請求項6】 柔軟仕上剤用給水手段は、すすぎ運転の
    開始から設定時間動作することを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装置。
  7. 【請求項7】 柔軟仕上剤用給水手段は、洗剤用給水手
    段の動作開始してから設定時間後に動作することを特徴
    とする請求項2乃至5の何れかに記載の洗濯機の柔軟仕
    上剤投入装置。
  8. 【請求項8】 柔軟仕上剤貯留容器は、希釈水をサイホ
    ン原理により排出するように構成され、 洗剤用給水手段は、前記柔軟仕上剤貯留容器からサイホ
    ン原理により希釈水が排出されるの先立って動作するこ
    とを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の洗濯機
    の柔軟仕上剤投入装置。
  9. 【請求項9】 柔軟仕上剤用給水手段は、すすぎ運転が
    終了するまでに再度動作することを特徴とする請求項1
    乃至8の何れかに記載の洗濯機の柔軟仕上剤投入装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125133A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Toshiba Corp 洗濯機
CN107385797A (zh) * 2017-07-31 2017-11-24 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机的溶解盒组件和具有其的洗衣机
CN111321557A (zh) * 2018-12-17 2020-06-23 无锡小天鹅电器有限公司 投放装置、洗涤设备及投放装置的控制方法
WO2023199712A1 (ja) * 2022-04-12 2023-10-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機

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