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JPH08253470A - 新規チオフェン化合物、その製造方法及びそれらを含む医薬組成物 - Google Patents

新規チオフェン化合物、その製造方法及びそれらを含む医薬組成物

Info

Publication number
JPH08253470A
JPH08253470A JP8035131A JP3513196A JPH08253470A JP H08253470 A JPH08253470 A JP H08253470A JP 8035131 A JP8035131 A JP 8035131A JP 3513196 A JP3513196 A JP 3513196A JP H08253470 A JPH08253470 A JP H08253470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
compound according
methoxyphenyl
thien
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8035131A
Other languages
English (en)
Inventor
Michel Wierzbicki
ミッシェル・ヴィルズビッキー
Frederic Sauveur
フレデリック・ソヴュール
Jacqueline Bonnet
ジャクリン・ボンネ
Charles Tordjman
シャルル・トルジマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ADIR SARL
Original Assignee
ADIR SARL
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ADIR SARL filed Critical ADIR SARL
Publication of JPH08253470A publication Critical patent/JPH08253470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D333/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D333/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D333/04Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings not substituted on the ring sulphur atom
    • C07D333/06Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings not substituted on the ring sulphur atom with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to the ring carbon atoms
    • C07D333/24Radicals substituted by carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シクロオキシゲナーゼとリポキシゲナーゼの
両方の酵素経路を阻害し、炎症に関連した初期脈管相と
慢性組織破壊相の両方を阻害することができ、急性又は
慢性のリウマチ性炎症及び腸型又は皮膚型の炎症に有効
である抗炎症剤を提供する。 【解決手段】 式(I) [式中、X、X、Y、Yは水素原子、ハロゲン
原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ
基、又はCFを;Rは水素原子又はC〜Cアル
キル基を;Rは水素原子、C〜Cアルキル基、シ
クロヘキシル基又はベンジル基を;AはC〜C直鎖
炭化水素基を;それぞれ表す]で示されるチオフェン化
合物、又はその薬学的に許容しうる適当な塩基との付加
塩、その製造方法、及びそれらを含む医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規チオフェン化
合物、その製造方法、及びそれらを含む医薬組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明に最も近い先行技術は、特にPC
T WO 91/19708公報に記載されており、この特許は、抗
炎症活性を有する式:
【0003】
【化7】
【0004】で示される化合物に関するが、この参考文
献は、本発明の主題をなす後記式(I)の化合物を記載
も示唆もしていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明は特に、式(I):
【0006】
【化8】
【0007】(式中、X1 、X2 、Y1 及びY2 は、同
一か又は異なって、各々水素原子、ハロゲン原子、各々
1〜5個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖状のア
ルキル基もしくはアルコキシ基、又はトリフルオロメチ
ル基を表し;R1 は、水素原子、又は1〜5個の炭素原
子を有する直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基を表し;
Aは、各炭素原子が、場合により1〜5個の炭素原子を
有するアルキルでモノ−又はジ−置換されていてもよ
い、1〜5個の炭素原子を有する直鎖状の炭化水素鎖を
表し;そしてR2 は、水素原子、1〜5個の炭素原子を
有する直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基、シクロヘキ
シル基又はベンジル基を表す)で示されるチオフェン化
合物、あるいはその薬学的に許容しうる適切な塩基との
付加塩に関する。
【0008】本発明はまた、式(II):
【0009】
【化9】
【0010】(式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1
びAは、上記と同義であり、そしてnは、1又は2を表
す)で示されるエステルを加水分解して、式(III):
【0011】
【化10】
【0012】(式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1
びAは、上記と同義である)で示される酸を形成し、こ
の酸を、式(IV):
【0013】
【化11】
【0014】(式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1
びAは、上記と同義であり;そしてZは、クロロ又はイ
ミダゾール−1−イル基を表す)で示される対応する活
性化合物に変換し、これと式(V):
【0015】
【化12】
【0016】(式中、R2 は、上記と同義である)で示
されるO−シリル化ヒドロキシルアミンを反応させて、
式(VI):
【0017】
【化13】
【0018】(式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、A、R
1 及びR2 は、上記と同義である)で示される化合物を
得、これを加水分解して、対応する式(I)の化合物を
得ることからなる、式(I)の化合物の製造方法に関す
る。
【0019】式(II)のエステルの加水分解は、水性ア
ルコール媒質中で水酸化ナトリウムにより実施すること
が好適である。
【0020】式(III)の酸の式(IV)の活性化合物への
変換は、クロロホルム媒質中で塩化オキサリルにより行
って、Zがクロロを表す式(IV)の化合物を得るか、又
はジクロロメタン媒質中でカルボニルジイミダゾールに
より行って、Zがイミダゾール−1−イル基を表す式
(IV)の化合物を得ることが有利である。
【0021】式(VI)の化合物を生成する化合物(IV)
と(V)の反応は、例えば、下記のような適当な溶媒中
で操作することにより実施することが特に好適である: − 使用する化合物(IV)の式中でZがクロロを表す場
合、ジメチルアミノピリジン及びトリエチルアミンの存
在下で、アセトニトリル;及び − 使用する化合物(IV)の式中でZがイミダゾール−
1−イル基を表す場合、ジクロロメタン。
【0022】式(I)の化合物を得るための式(VI)の
化合物の加水分解は、ジクロロメタンとトリフルオロ酢
酸の混合物中で操作することにより実施することが有利
である。
【0023】出発物質として使用する式(II)のエステ
ルは、下記反応式により調製する:
【0024】
【化14】
【0025】このスキーム中では下記のように理解され
たい:
【0026】Ar1 は、式:
【0027】
【化15】
【0028】の基を表し;Ar2 は、式:
【0029】
【化16】
【0030】の基を表し;
【0031】PPA=ポリリン酸;DMF=ジメチルホ
ルムアミドEt=−C25 ;Me=−CH3 ;n=1
又は2;R1 及びAは、式(I)と同義であり;そして
A’とAの関係は、A=HA’である。
【0032】式(I)の化合物は、その薬学的に許容し
うる適当な塩基との付加塩に変換してもよい。下記実施
例に記載するように従来法により調製されたこのような
塩は、本発明の一部をなす。
【0033】本発明の化合物は、特に炎症の分野におい
て有用な薬理学的及び治療的性質を有する。
【0034】炎症の過程で、ホスホリパーゼA2により
細胞膜のリン脂質から放出されるアラキドン酸は、2つ
の主要な酵素経路(即ち、プロスタグランジンの生成を
導くシクロオキシゲナーゼ経路、及びロイコトリエンの
生成を導くリポキシゲナーゼ経路)により速やかに代謝
される。プロスタグランジン、特にPGE2 は、胃粘膜
への保護効果を同時に発揮する一方、炎症性疼痛と共に
炎症に関連する脈管事象に重要な役割を担っている。最
近2つの型のシクロオキシゲナーゼが証明された:これ
らは、生理的状態で種々の胃の組織中に見い出される構
成性1型シクロオキシゲナーゼ(COX1)、及び炎症
過程中に誘導される2型シクロオキシゲナーゼ(COX
2)である。ロイコトリエン、特に血管透過性を上昇さ
せることが可能で、免疫性を有する、強力な好中球化学
誘引物質である5HETE及びロイコトリエンB4は、
リウマチ様多発性関節炎のような免疫炎症性疾患の進行
性組織破壊に関与し;更にこれらは胃潰瘍の過程に関与
すると考えられている。非ステロイド性抗炎症剤(NS
AI)によるシクロオキシゲナーゼの阻害が、炎症の初
期相の症状に対するこれらの有用な効果の基になってい
るが、この阻害はまた、その種の薬剤による、特に胃腸
粘膜に対する望ましくない副作用をも生じさせる。これ
らのNSAI類は、白血球の遊走に関連した組織破壊の
進行に何の効果も示さない。
【0035】本発明の化合物は、シクロオキシゲナーゼ
の酵素経路とリポキシゲナーゼの酵素経路の両方を阻害
する。更にこれらは、COX1に比較してCOX2をよ
り優先的に阻害する。この特別の性質により、これら
は、特に慢性症状に作用する強力な抗炎症効果を有し、
また既存のNSAI類に比較して胃腸における許容性が
改善されている。
【0036】本発明の化合物は、炎症に関連した初期脈
管相と慢性組織破壊相の両方を阻害することのできる強
力な抗炎症剤であることも判明している。
【0037】従ってこれらは、ロイコトリエンが関与す
ることが認められている、例えば、リウマチ様多発性関
節炎や強直性脊椎炎のような急性又は慢性のリウマチ性
炎症、及び腸型(クローン病)又は皮膚型(乾癬)の炎
症の治療において有効であろう。
【0038】本発明はまた、例えば、グルコース、デン
プン、タルク、エチルセルロース、ステアリン酸マグネ
シウム、ココアバター又は蒸留水のような適当な薬剤賦
形剤と混合して、又は共存させて、活性成分として式
(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩よりなる
医薬組成物に関する。
【0039】このようにして得られた医薬組成物は、一
般に10〜300mgの活性成分を含有する剤型で提供さ
れる;これらは、例えば、錠剤、ドラジェ、ゼラチンカ
プセル剤、坐剤、注射用もしくは飲用液剤、又は軟膏剤
の形をとってよく、また対象症例により、経口、直腸
内、非経口又は局所経路により投与してよい。
【0040】用量は、患者の年齢と体重、投与経路、疾
患の性質及び併用療法により変化させることができる。
【0041】例として、経口経路による用量は、1日当
り10〜300mgの活性成分の範囲であってよい。
【0042】
【実施例】下記の実施例により本発明を説明する。反対
の記載がなければ、融点はコフラー(Kofler)ホットプ
レートを使用して測定した。
【0043】実施例1 3−〔4,5−ビス(4−メトキシフェニル)チエン−
2−イル〕−N−ヒドロキシ−N−メチルプロピオンア
ミド
【0044】
【化17】
【0045】A)3−〔4,5−ビス(4−メトキシフ
ェニル)チエン−2−イル〕プロピオン酸の調製:1N
水酸化ナトリウム溶液94mlを、1リットルの三つ口フ
ラスコ中のエチル3−〔4,5−ビス(4−メトキシフ
ェニル)チエン−2−イル〕プロピオネート32.6g
(0.082mol)とエタノール94mlに添加して、全体
を還流しながら1時間加熱した。エタノールの除去後、
残った相を水180mlにとり、次いでエーテル150ml
で抽出した。次に水層を1N 塩酸95mlで酸性にして、
続いて各回エーテル300mlで2回抽出した。
【0046】MgSO4 で乾燥し、アニマルブラックで
処理し、次いで濾過及び濃縮後、122℃で融解する白
色固体の形で目的の酸29gを得た(収率:96%)。
【0047】B)標題化合物の調製 全て冷却浴中に配置した、機械的撹拌装置、温度計及び
滴下ロートを取付けた1リットルの三つ口フラスコに、
N−メチル−O−〔(Si−ジメチル−Si−tert
−ブチル)シリル〕ヒドロキシルアミン12g(0.0
746mol)、アセトニトリル240ml、ジメチルアミノ
ピリジン0.9g(0.0075mol)及び新たにKOH
で精留したトリエチルアミン7.54g(0.075mo
l)を導入した。この反応混合物をブライン浴中で0℃に
した。
【0048】この間に、塩化オキサリル20.98g
を、クロロホルムに溶解した工程Aで調製した酸25g
(0.078mol)と反応させることにより、3−〔4,
5−ビス(4−メトキシフェニル)チエン−2−イル〕
プロピオニルクロリドを調製した。
【0049】真空下で蒸留することにより過剰の塩化オ
キサリルを除去後、このようにして得た酸塩化物をCH
3 CN50mlに溶解して、この溶液を、温度を0℃に維
持しながら、N−メチル−O−〔(Si−ジメチル−S
i−tert−ブチル)シリル〕ヒドロキシルアミンを
含有する反応混合物に20分間で添加した。数分間撹拌
後、温度を20℃にして、この混合物を水210mlで加
水分解し、酢酸エチル210mlで希釈した。有機相をデ
カントして、水相を、各回酢酸エチル100mlで2回抽
出した。有機相を合わせ、飽和NaCl溶液70mlで洗
浄し、MgSO4 で乾燥し、アニマルブラックで処理
し、濾過して濃縮した。得られた粗油状物(35.9
g、収率:100%)を精製することなく使用した。
【0050】全て冷却浴中に配置した、磁気撹拌装置、
温度計及び滴下ロートを取付けた1リットルの三つ口フ
ラスコ中に、ジクロロメタン280ml中の上記で得た生
成物35.9g(0.0678mol)の溶液を、温度を0
℃に維持しながら、ジクロロメタン300mlとトリフル
オロ酢酸68.2mlの混合物に1時間で導入した。
【0051】次に温度を20℃にして、混合物を水30
0mlで加水分解した。有機相をデカントして、10%炭
酸水素塩200mlと水140mlで洗浄した。MgSO4
で乾燥し、アニマルブラックで処理し、濾過及び濃縮
後、得られた相を、ジクロロメタンと酢酸エチルの混合
物(90/10)を溶離液として使用するシリカクロマ
トグラフィーに付した。有用な分画を合わせて濃縮し、
得られた残渣をエーテル中で結晶化させ、吸引し、乾燥
して、96℃で融解する白色の結晶化固体の形で標題生
成物20.9gを得た(収率:78%)。
【0052】このように得た生成物を、水−メタノール
媒質中でCaCl2 とNaOHで処理して、対応するカ
ルシウム塩を得た。
【0053】CaCl2 の代わりにZnCl2 を使用し
て同一方法により、対応する亜鉛塩を得ることができ
た。
【0054】実施例2〜29 実施例1に記載したように反応させて、下記の表に記載
する実施例の主題をなす式(I)の化合物を調製した:
【0055】
【化18】
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】式(II)の出発物質の合成 下記の方法の一方又は他方に示したように、出発物質と
して使用する式(II)のエステルを合成した。Aが−C
2 −を表す式(II)のエステルを合成するためには第
1法を、そして他の場合には第2法を使用することを勧
める。
【0060】第1法:実施例1、2、7〜11、17〜
20、22及び23の主題をなす化合物の合成において
出発物質として使用するエステル(II)を調製するため
に、本法を使用した。
【0061】実施例1の主題をなす化合物の合成のため
に使用する出発物質である、エチル3−〔4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)チエン−2−イル)プロピオ
ネートの調製により詳細を例示した。
【0062】1)下記式の化合物の調製:
【0063】
【化19】
【0064】ポリリン酸50g、2−(4−メトキシフ
ェニル)酢酸20g(0.12mol)及びアニソール1
5.2gを、機械的撹拌装置と温度計を取付け、油浴中
に浸漬した250mlの三つ口フラスコ中に注ぎ入れた。
この反応混合物を撹拌しながら120℃に加熱し、この
温度で45分間維持した。鮮紅色に変わったこの混合物
を、1N のHCl1リットル中に勢いよく注ぎ入れた。
全体を1時間30分間激しく撹拌した。生成した黄色の
沈殿物を濾過し、多量の水で洗浄して、慎重に吸引し
た。集めた固体をジクロロメタン600mlに溶解した。
有機相を水200ml、10%炭酸水素ナトリウム水溶液
100ml、及び最後に水100mlで洗浄した。
【0065】有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、アニ
マルブラックで無色にし、濾過し、濃縮して、CH2
2 を溶離液として使用するシリカクロマトグラフィー
に付した。有用な分画を合わせて濃縮した。得られた固
体を石油エーテルにとり、濾過し、吸引して真空下で乾
燥した。融点158℃の白色固体の形で、目的の生成物
19.8gを得た(収率:64.5%)。
【0066】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した。
【0067】
【化20】
【0068】
【表4】
【0069】注意:下記式の化合物の調製のために、上
記方法の変法を使用した。
【0070】
【化21】
【0071】パラ−トリル酢酸60gと無水酢酸200
mlを、1リットルの三つ口フラスコ中に導入した。次に
パラ−トルアルデヒド48gと、トリエチルアミン10
0mlを滴下により、この懸濁液に添加した。全体を穏や
かな還流下で12時間加熱し、次いで無水酢酸を留去し
た。この混合物を酢酸エチル1リットルにとり、次いで
1N のHCl 1,100mlをゆっくり添加した。デカ
ントして、有機相を1N のHCl 100ml、次に0.
1N のHCl 100mlで洗浄した。酢酸エチルの90
%を留去することにより、有機相を濃縮した。有機相を
濾過して、沈殿物を少量の氷冷酢酸エチル、次に石油エ
ーテルで洗浄した。このようにして、式:
【0072】
【化22】
【0073】で示される酸45gを得た。この酸をクロ
ロホルム1リットルに溶解し、ここに塩化オキサリル6
8gを添加し、気体の発生が停止するまで全体を還流し
ながら加熱した。次に溶媒と揮発性物質を留去した。こ
のようにして得た酸塩化物をアセトン200mlに溶解
し、次いでこの溶液を、水200mlとアセトン200ml
中の炭酸水素ナトリウム37.4gとアジ化ナトリウム
12.7gの混合物に添加した。この混合物を室温で更
に1時間撹拌して、次にアセトンを減圧下で留去した。
生成した無機残渣を除去しながらトルエンで抽出し、有
機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮乾
固させた。このようにして不安定な褐色油状物51gを
得た。酢酸230ml、次に水125mlを続けてこの油状
物に注ぎ、全体を還流しながら1時間加熱し、次いで冷
却し、生じた沈殿物を濾過し、水、次に冷エタノールで
洗浄した。このようにして式:
【0074】
【化23】
【0075】で示される化合物35.6gを得、実施例
23の主題をなす化合物の合成のための出発物質である
エステル(II)を調製するために、これを使用した。
【0076】同一方法で、式:
【0077】
【化24】
【0078】で示される化合物を調製し、実施例15及
び17の主題をなす化合物の合成のための出発物質であ
るエステル(II)を調製するために、これを使用した。
【0079】2)下記式の化合物の調製:
【0080】
【化25】
【0081】無水ジメチルホルムアミド172mlを、機
械的撹拌装置、温度計及び滴下ロートを取付けて冷却浴
中に配置した2リットルの三つ口フラスコに導入した。
この混合物をブライン浴を使用して0℃にして、30分
間でPOCl3 74.7g(0.049mol)をここに添
加した。20分間撹拌後、無水ジメチルホルムアミド7
00mlに溶解したデオキシアニソイン100g(0.3
9mol)を、撹拌しながら0〜5℃の温度で1時間でここ
に添加した。黄色の沈殿物が急速に生成した。反応混合
物の温度を80℃に上昇させ、そこで6時間維持した。
次に残渣を、25%酢酸ナトリウム水溶液750ml中に
注ぎ入れた。生成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、沸
騰エタノール1リットル中で処理した。懸濁液を冷却
し、濾過し、吸引し、そして生成物を乾燥後、158℃
で融解する白色固体の形で目的生成物104gを得た
(収率:88%)。
【0082】同一方法で反応させて、E/Z混合物の形
で下記の化合物を調製した:
【0083】
【化26】
【0084】
【表5】
【0085】3)下記式の化合物の調製:
【0086】
【化27】
【0087】機械的撹拌装置、温度計及び滴下ロートを
取付け、油浴中に浸漬した2リットルの三つ口フラスコ
中に、無水エタノール450mlを注ぎ入れ、ここにナト
リウム6.7g(0.29mol)を少量づつ添加した。次
にこの混合物を溶解が完了するまで還流しながら加熱し
た。冷却後、無水エタノール100mlに溶解したエチル
2−メルカプトアセテート28g(0.231mol)を急
速に添加した。得られた無色の溶液をブラインで0℃に
冷却した。次に上記セクション2)で調製したクロロホ
ルミル誘導体を30分間で少しづつ添加した。この混合
物を4時間撹拌し、次いで室温にした。細かい沈殿物が
生成した。エタノールを留去後、残渣を無水エーテル6
50mlにとり、48時間凍結させた。塩化ナトリウムを
濾過し、エーテル性溶液を濃縮した。残渣をイソプロパ
ノール100mlから再沈殿させて、75℃で融解する黄
色固体の形で目的生成物72gを得た(収率:84
%)。
【0088】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した:
【0089】
【化28】
【0090】
【表6】
【0091】4)下記式の化合物の調製
【0092】
【化29】
【0093】冷却器と機械的撹拌装置を取付けた1リッ
トルの一つ口フラスコ中で、上記で調製したエステル7
1.7g(0.194mol)をエタノール197mlと1N
水酸化ナトリウム溶液197mlに懸濁した。この混合物
を還流しながら加熱し、1時間撹拌した。この固体は急
速に溶解した。減圧下でエタノールを留去した。残渣を
水200mlにとった。各回エーテル100mlで3回洗浄
した水相を、4N のHCl 50mlで酸性にした。得ら
れた黄色の沈殿を濾過し、水、次いで氷冷エタノール数
ml、エーテル数ml及び最後に石油エーテルで洗浄した。
空気中で乾燥後、〔4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)チエン−2−イル〕カルボン酸である白色固体51
gを得た。融点:215℃(収率:77%)
【0094】この固体30gを、銅粉末1gを添加した
キノリン180mlに懸濁した。この混合物を油浴上で1
80℃に加熱し、気体の発生が停止するまでこの温度で
維持した(即ち、45分間)。冷却後、残渣を水520
gと濃HCl325mlの混合物中に注ぎ入れた。水相を
各回エーテル650mlで3回抽出した。エーテル相を水
200ml、10%炭酸水素ナトリウム水溶液200ml及
び水200mlで洗浄した。
【0095】MgSO4 とアニマルブラックで処理後、
有機相を濃縮して、残渣を石油エーテル100mlから結
晶化させて、濾過し、吸引して空気中で乾燥した。11
3〜114℃で融解する白色固体の形で目的生成物2
4.7gを得た(収率:95%)。
【0096】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した:
【0097】
【化30】
【0098】
【表7】
【0099】各々、下記の中間体の酸から出発した:
【0100】
【化31】
【0101】
【表8】
【0102】5)下記式の化合物の調製:
【0103】
【化32】
【0104】無水ジクロロメタン450mlに溶解した
2,3−ビス(4−メトキシフェニル)チオフェン〔セ
クション4)のように調製した〕29.6g(0.09
98mol)を、機械的撹拌装置、温度計及び滴下ロートを
取付けて窒素流下に配置した2リットルの三つ口フラス
コ中に導入した。この混合物を−50℃にして、ジクロ
ロメチルエーテル13.3g(0.115mol)を一度に
添加し、次いでSnCl4 35.3g(0.135mol)
を20分間で−50℃で添加した(褐色になった)。温
度を20℃に戻して、混合物を水−氷(150g)/濃
HCl(25ml)混合物で加水分解した。有機相をデカ
ントして、水相を各回ジクロロメタン50mlで2回抽出
した。有機相を合わせ、1N のHCl 60ml、水60
ml、炭酸水素ナトリウム60ml及び最後に水60mlで洗
浄し、次いでMgSO4 とアニマルブラックで処理して
から濃縮した。残渣をエーテル80mlから結晶化させ
て;沈殿物を濾過し、吸引して空気中で乾燥した。こう
して122℃で融解する白色固体の形で目的生成物2
8.5gを得た(収率:88%)。
【0105】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した:
【0106】
【化33】
【0107】
【表9】
【0108】6)下記式の化合物の調製:
【0109】
【化34】
【0110】機械的撹拌装置、温度計及び滴下ロートを
取付けた1リットルの三つ口フラスコ中で、水素化ナト
リウム3.85g(0.0963mol)を無水ジメチルホ
ルムアミド63mlに懸濁し、次いで無水ジメチルホルム
アミド182mlに溶解したトリエチルホスホノアセテー
ト21.6g(0.0963mol)を40分間で添加し
た。この反応は発熱性であった。30分の撹拌後、温度
を20℃にして、無水ジメチルホルムアミド103mlに
溶解したアルデヒド28.5g(0.0878mol)を2
0分間で添加した。この混合物の撹拌を10時間続けた
(橙色溶液)。
【0111】減圧下でジメチルホルムアミドを留去し
た。残渣を水120mlにとり、次いで各回エーテル30
0mlで3回抽出した。有機相をMgSO4 で乾燥し、ア
ニマルブラックで処理し、濾過して濃縮した。88〜9
0℃で融解する白色固体の形で目的生成物33.6gを
得た(収率:97%)。
【0112】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した:
【0113】
【化35】
【0114】
【表10】
【0115】(*)注意:それ自体上記セクション5)
に記載された方法により調製された、−COCH3 基で
5位が置換されている2,3−ビス(4−メトキシフェ
ニル)チオフェンから、この化合物を調製した。
【0116】下記式の化合物の調製:
【0117】
【化36】
【0118】硫化ナトリウム一水和物11.9gとジメ
チルホルムアミド50mlを、500mlの三つ口フラスコ
中に導入した。トリエチルアミン5滴を添加し、次いで
ジメチルホルムアミド100mlに溶解した2−(4−ク
ロロフェニル)−2−(α−クロロ−2,4−ジメトキ
シベンジリデン)アセトアルデヒド15.2gを添加し
た。全体を室温で1時間撹拌し、次に−10℃に冷却し
た。ジメチルホルムアミド13mlに溶解したエチル4−
クロロアセチルアセテート7.4gを添加した。全体を
−10℃で1時間、次に室温で24時間撹拌した。全体
を飽和NaCl溶液1リットルに注ぎ入れた。生成した
ゴム状固体を濾過し、ジクロロメタンにとり、ジクロロ
メタンを溶離液として使用するシリカクロマトグラフィ
ーに付した。こうして〜95%純粋な生成物8.5gを
得た。
【0119】7)エチル3−〔4,5−ビス(4−メト
キシフェニル)チエン−2−イル〕プロピオネートの調
製:
【0120】
【化37】
【0121】(実施例1に使用した出発物質):セクシ
ョン6)で調製したエチレン化合物33.6g(0.0
85mol)を無水ジメチルホルムアミド900mlに溶解し
て、低圧水素化装置(low-pressure hydrogenator)に充
填した。ここに10%パラジウム担持炭素9gを添加し
た。数回のパージ後、5.5×105 Pa下で水素を導入
し、反応混合物を激しく撹拌した。水素が吸収されなく
なってから、反応を50℃で15分間続けた。冷却後、
この溶液を濾過し、ジメチルホルムアミドを真空下で除
去し、残渣をエーテル/石油エーテル混合物(50/5
0)20mlに溶解した。濾紙で濾過後、溶媒を留去し
た。淡黄色油状物の形で目的生成物32.6gを得た
(収率:96.7%)。
【0122】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した:
【0123】
【化38】
【0124】
【表11】
【0125】第2法 実施例3〜6、12〜16、21及び24〜29の主題
をなす化合物の合成における出発物質として使用される
エステル(II)を調製するために、本法を使用した。例
として、実施例3の主題をなす化合物の合成のために使
用する出発物質である、メチル5−〔4,5−ビス(4
−メトキシフェニル)チエン−2−イル)−3,3−ジ
メチルペンタノエートの調製について詳細を以下に記載
した。
【0126】1)下記式の化合物の調製:
【0127】
【化39】
【0128】無水ジクロロメタン32mlに溶解した2,
3−ビス(4−メトキシフェニル)チオフェン〔第1法
のセクション4)に記載されたように調製した〕3g
(0.0101mol)を、磁石式撹拌装置、温度計及び滴
下ロートを取付けて、冷却浴中に配置した250mlの三
つ口フラスコ中に導入した。この混合物をブラインで0
℃に冷却し、次にメチル3,3−ジメチルグルタレート
1.75g(0.01mol)と塩化チオニル2mlから調製
したメチル3,3−ジメチルグルタレートクロリドをこ
こに添加した。次にSnCl4 3.9g(0.015mo
l)を10分間で添加した(赤色になった)。30分の撹
拌後、残渣を水−氷(20g)/濃HCl(2ml)混合
物で加水分解した。水相を各回ジクロロメタン30mlで
3回抽出した。この有機相を1N のHCl20ml、10
%炭酸水素ナトリウム水溶液20ml及び最後に水20ml
で洗浄した。MgSO4 とアニマルブラックで処理し、
濾過及び濃縮後、無色油状物の形で目的生成物4.7g
を得た(収率:100%)。
【0129】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した:
【0130】
【化40】
【0131】
【表12】
【0132】2)メチル5−〔4,5−ビス(4−メト
キシフェニル)チエン−2−イル〕−3,3−ジメチル
ペンタノエートの調製:
【0133】
【化41】
【0134】(実施例3及び4の主題をなす化合物の合
成のための出発物質として使用) 上記セクション1)に記載されたように調製した化合物
5.94g(0.0131mol)とトリフルオロ酢酸5.
98g(0.052mol)を、磁石式撹拌装置、冷却器及
び温度計を取付けた100mlの三つ口フラスコ中の無水
ジクロロメタン10mlに添加した。次にトリエチルシラ
ン3.04g(0.0262mol)を10分間で添加し
た。この混合物を還流しながら8時間加熱し、トリエチ
ルシラン3.04gを再度添加した。更に10時間還流
後、残渣を濃縮し、ジクロロメタン20mlにとり、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液20ml、及び次に水20mlで
洗浄した。MgSO4 とアニマルブラックで処理し、濾
過及びジクロロメタンを溶離液として使用するシリカカ
ラムクロマトグラフィー、有用な分画の濃縮後、無色油
状物の形で目的生成物17gを得た(収率:67%)。
【0135】同一方法で反応させて、下記の化合物を調
製した:
【0136】
【化42】
【0137】
【表13】
【0138】実施例30 薬理学的検討 1)一方でシクロオキシゲナーゼ経路の、もう一方では
リポキシゲナーゼ経路の化学伝達物質の生合成に及ぼす
本発明の化合物の効果を、C. Tordjman et al.(「ラッ
トの多形核白血球由来のアラキドン酸のシクロオキシゲ
ナーゼ及びリポキシゲナーゼによる代謝物の高速液体ク
ロマトグラフィーによる定量(High-performance liqui
d chromatographic quantitation of cyclooxygenase a
nd lipoxygenase metabolites of arachidonic acid fr
om rat polymorphonuclear leucocytes)」, Journal of
Chromatography, 532, 1990, 135-143)により記載され
たプロトコールにより、イオノホアA23187で刺激
したラットの多形核白血球において、in vitroで証明し
た。
【0139】得られた結果を下記の表に要約した:
【0140】
【表14】
【0141】2)マウスの急性炎症性疼痛試験であるジ
ークムント試験(Siegmund test )(「マウスにおける
化学誘導した「ライシング」に対する拮抗作用に基づ
く、アスピリン型化合物を含む鎮痛剤のスクリーニン
グ」(Screening of analgesics, including aspirin-t
ype compounds, based upon the antagonism of chemic
allyinduced "writhing" in mice) , J. Pharm. Exp. T
her. 119, 1957, 184)で、本発明の化合物の in vivo
活性を検討した。例えば、本発明化合物の経口投与後、
実施例1の化合物の場合は1mg/kg の用量で、実施例6
の化合物の場合は2.5mg/kg で、そして実施例2の化
合物の場合は5mg/kg で、マウスの反応の50%阻害が
得られた。
【0142】3)J. Bonnet et al.(「ラットのアジュ
バント誘導性多発性関節炎骨減少症における骨の形態計
測的変化;初期骨形成欠損の証拠(Bone morphometric
changes in adjuvant-induced polyarthritic osteopen
ia in rats; evidence for anearly bone formation de
fect)」, J. Bone Miner. Res., 8, 1993, 659-668)に
より記載されたプロトコールにより、フロイントアジュ
バントを使用して、ラットの多発性関節炎自己免疫モデ
ルにおいて、慢性炎症に及ぼす活性を評価した。例とし
て、実施例1の化合物は、5mg/kg/日の経口用量で、1
4病日における関節炎の拡散を30%阻害した。
【0143】4)結論:上記結果は、試験化合物が、炎
症に関連した初期脈管相と慢性組織破壊相の両方を阻害
できる強力な抗炎症剤であることを示した。この事実の
結果として、本化合物を、ロイコトリエンが関与するこ
とが認められている急性又は慢性のリウマチ性炎症(リ
ウマチ様多発性関節炎、強直性脊椎炎)、及び腸型(ク
ローン病)又は皮膚型(乾癬)の炎症に使用することが
可能であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャクリン・ボンネ フランス国、エフ−75013 パリ、リュ・ シャルコット、19 (72)発明者 シャルル・トルジマン フランス国、エフ−92100 ブローニュ、 ケ・ル・ガロ、21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、 X1 、X2 、Y1 及びY2 は、同一か又は異なって、各
    々水素原子、ハロゲン原子、各々1〜5個の炭素原子を
    有する直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基もしくはアル
    コキシ基、又はトリフルオロメチル基を表し;R1 は、
    水素原子、又は1〜5個の炭素原子を有する直鎖もしく
    は分岐鎖状のアルキル基を表し;Aは、各炭素原子が、
    場合により1〜5個の炭素原子を有するアルキルでモノ
    −又はジ−置換されていてもよい、1〜5個の炭素原子
    を有する直鎖状の炭化水素鎖を表し;そしてR2 は、水
    素原子、1〜5個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐
    鎖状のアルキル基、シクロヘキシル基又はベンジル基を
    表す)で示されるチオフェン化合物、あるいはその薬学
    的に許容しうる適当な塩基との付加塩。
  2. 【請求項2】 3−〔4,5−ビス(4−メトキシフェ
    ニル)チエン−2−イル〕−N−ヒドロキシ−N−メチ
    ルプロピオンアミド又はそのカルシウム塩である、請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 3−〔4−(4−フルオロフェニル)−
    5−(4−メトキシフェニル)チエン−2−イル〕−N
    −ヒドロキシ−N−メチルプロピオンアミドである、請
    求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 4−〔4,5−ビス(4−メトキシフェ
    ニル)チエン−2−イル〕−N−ヒドロキシ−N−メチ
    ルブタンアミドである、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 3−〔4−(4−メチルフェニル)−5
    −(4−メトキシフェニル)チエン−2−イル〕−N−
    ヒドロキシ−N−メチルプロピオンアミド又はそのカル
    シウム塩である、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 3−〔4,5−ビス(4−メトキシフェ
    ニル)チエン−2−イル〕−N−エチル−N−ヒドロキ
    シプロピオンアミドである、請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の化合物の製造方法であっ
    て、式(II): 【化2】 (式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1 及びAは、請求
    項1と同義であり、そしてnは、1又は2を表す)で示
    されるエステルを加水分解して、式(III): 【化3】 (式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1 及びAは、上記
    と同義である)で示される酸を形成し、この酸を、式
    (IV): 【化4】 (式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1 及びAは、上記
    と同義であり;そしてZは、クロロ又はイミダゾール−
    1−イル基を表す)で示される対応する活性化合物に変
    換し、これと式(V): 【化5】 (式中、R2 は、請求項1と同義である)で示されるO
    −シリル化ヒドロキシルアミンを反応させて、式(V
    I): 【化6】 (式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、A、R1 及びR2
    は、上記と同義である)で示される化合物を得、これを
    加水分解して、対応する式(I)の化合物を得、必要で
    あれば、このようにして得た化合物をその薬学的に許容
    しうる塩基との付加塩に変換することからなる方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項記載の化合
    物を含有する医薬組成物。
  9. 【請求項9】 ロイコトリエンが関与することが認めら
    れている急性又は慢性のリウマチ性炎症、及び腸又は皮
    膚型の炎症の治療に使用することができる医薬組成物で
    あって、請求項1〜6のいずれか1項記載の少なくとも
    1つの化合物を活性成分として、単独に、又は1つ以上
    の適当な薬剤賦形剤と組み合せて含有する請求項8記載
    の医薬組成物。
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