JPH0824321A - 脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその製造方法 - Google Patents
脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0824321A JPH0824321A JP6183033A JP18303394A JPH0824321A JP H0824321 A JPH0824321 A JP H0824321A JP 6183033 A JP6183033 A JP 6183033A JP 18303394 A JP18303394 A JP 18303394A JP H0824321 A JPH0824321 A JP H0824321A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- antibacterial
- deodorant
- essential oil
- pest repellent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
与して、発泡体において脱臭、抗菌や、ダニ等に対する
害虫忌避を実現し、簡易に衛生、快適性を保持する。 【構成】 脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体10は、網状組
織12と、この網状組織12間に形成される気泡14と
を有している。この網状組織12中には、脱臭、抗菌、
害虫忌避作用を有するシネオール等の精油成分をゲスト
化合物とし、このゲスト化合物をホスト化合物により包
接した包接化合物16が担持されている。
Description
ドのマットレス等に用いられる発泡体の改良、特に、脱
臭、抗菌、害虫忌避作用を有する発泡体及びその製造方
法に関するものである。
は、さまざまな細菌が存在し、我々の衛生、清潔性の保
持に少なからず影響を与えている。例えば、人体の皮膚
に常時存在する黄色ブドウ状球菌によって、汗中の尿素
がアンモニアとなり臭いの原因となったり、また、水虫
等によるムレ、痒み等も白癬菌等の細菌を原因とするも
のである。また、日常生活に限らず、例えば、病院内に
おいても、細菌による院内感染が問題となっている。こ
のため、従来から、これらの細菌、臭気等による被害の
防止又は排除による衛生、快適性の保持が強く望まれて
いる。
エネルギー吸収、振動吸収、吸音、軽量化等を目的とし
て、例えば、自動車のシート材やベッドのマットレス等
の様々な発泡体が用いられている。これらの発泡体は、
細菌が繁殖等して衛生に悪影響を与えたり、また、細菌
を原因として発生する臭気物質や発泡体の原料である樹
脂自体、製造する際に用いる添加剤の性質等によって、
悪臭の原因となり、発泡体が一般に人体に直接的又は間
接的に接触して用いられることから、人間に不快感を与
えることがある。このため、これらの発泡体について
も、抗菌、脱臭等を図ることが望ましい。
か、又は防臭、除臭スプレー等の特別な手段を講じて対
応していた。
等の特別な手段を用いるのでは、非常に手間がかかる。
とりわけ、自動車のシート材等に用いられる発泡体のよ
うに、発泡体の中には、衣類等の繊維製品と異なり、容
易には洗浄等できないものもある。このため、発泡体に
おいては、特に、簡易に抗菌や脱臭を図ることが望まれ
る。
する発泡体がいくつか提供されているが、我々の衛生的
で快適な生活は、細菌や臭気によるものばかりではな
く、種々の害虫によっても脅かされている。例えば、自
動車のシート材や、ベッドのマットレス、ソファのクッ
ション等にダニ等の害虫が寄生して、ダニに噛まれる等
して皮膚に損傷を受けることがある。このように、人肌
に接触して用いられる発泡体については、抗菌、脱臭は
勿論のこと、特に、ダニ等の害虫に対する忌避作用の必
要性が、非常に高いと考えられる。この場合、従来のよ
うに、防虫スプレー等の特別の手段を用いて、虫さされ
等の被害を防止するのでは手間がかかる。
て蚊等の害虫に対しても忌避作用を発揮できる成分とし
て、例えばユーカリ油、レモン油、ローズゼラニウム油
等の精油中に含まれているシネオール、リモネン等の精
油成分が好適であることが知られている。また、これら
の精油成分は芳香性、殺菌による脱臭性をも有するもの
が多く、人体に接触して用いられることが多い発泡体に
用いるのに適しているといえる。
に簡易に洗浄等できないもの、また長期にわたって使用
されるものもあるため、これらの精油成分を担持させて
発泡体を形成する場合、精油成分の有する脱臭、抗菌、
害虫忌避作用を持続的に発揮させることができなければ
実用性の点で必ずしも効果的とはいえない。また、発泡
体の中には、例えば、各種フィルタ、食器洗い用のスポ
ンジ等のように水分に接触して用いられるものもあるた
め、水中に曝されても、精油成分が水中に放出又は溶解
してその害虫忌避作用等が低下しないように、耐水性等
を付与し安定的に精油成分の脱臭作用等を発揮させるこ
とが必要となる。これは、従来の脱臭作用を有する発泡
体の解決すべき問題点でもあった。
油成分を担持して脱臭、抗菌、害虫忌避作用を発揮する
ことにより簡易に衛生、快適性を保持することができる
と同時に、精油成分に徐放性を付与してその害虫忌避等
の作用の持続性、耐水性を向上し、効果的にかつ実用的
に脱臭、害虫忌避等をすることができる脱臭・抗菌・害
虫忌避発泡体及びその製造方法を提供することを目的と
する。
解決するための第1の手段として、脱臭・抗菌・害虫忌
避作用を有する精油成分をゲスト化合物とし、このゲス
ト化合物をホスト化合物により包接した包接化合物を網
状組織中に担持して形成されていることを特徴とする脱
臭・抗菌・害虫忌避発泡体を提供するものである。
2の手段として、脱臭・抗菌・害虫忌避作用を有する精
油成分をゲスト化合物とし、このゲスト化合物をホスト
化合物により包接した包接化合物を発泡体原料に混合
し、その後、この包接化合物が混合された発泡体原料を
発泡成形させることを特徴とする脱臭・抗菌・害虫忌避
発泡体の製造方法を提供するものである。
題解決手段において、ホスト化合物が、特に、下記一般
式[1]で示される1,1,2,2−テトラキス(ヒド
ロキシフェニル)エタン(以下、TEPという)である
ことを特徴とする脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその
製造方法を提供するものである。
題解決手段において、脱臭・抗菌・害虫忌避作用を有す
る精油成分が、特に、シネオールであることを特徴とす
る脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその製造方法を提供
するものである。この場合において、ホスト化合物とし
て上述したようにTEPを用いることができるのは勿論
である。
接化合物を担持させて発泡体を形成すると、これらの精
油成分により、発泡体自体が脱臭、抗菌作用に加えて、
害虫忌避作用を発揮して簡易に衛生、快適性を保持する
ことができる。
包接化合物を混合して、これを一体的に発泡成形させる
と、特別な設備を要することなく、容易に脱臭、抗菌、
害虫忌避発泡体を得ることができ、簡易に発泡体におい
て脱臭、害虫忌避等を実現することができる。
スト化合物としてゲスト化合物である精油成分を包接し
て網状組織中に担持すると、精油成分の放出速度が遅
く、精油成分が徐々に放散されるため(すなわち、徐放
性が高い)、精油成分の脱臭、抗菌、害虫忌避作用を長
期にわたって確実に発揮させることができ、発泡体にお
いて持続的に脱臭、害虫忌避、抗菌等をすることができ
る。また、この徐放性は水中系においても同様に発揮さ
れ、精油成分が水中に放出又は溶解するのが制御される
ため、耐水性が向上し、効果的に脱臭、抗菌等を行うこ
とができ、水分に接触して用いられる発泡体における実
用性も確保することができる。
すると、図1は本発明の脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体1
0の概念図であり、この脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体1
0は、網状組織12と、この網状組織12間に形成され
る気泡14とを有している。
図1に示すように、脱臭・抗菌・害虫忌避作用を有する
精油成分をゲスト化合物とし、このゲスト化合物をホス
ト化合物により包接した包接化合物16を網状組織12
中に担持して形成されている。
は、脱臭、抗菌、害虫忌避等の作用を発揮することがで
きる精油成分であれば種類を問わず用いることができ、
主なものとしては、天然の精油成分のシネオール、リモ
ネン、ヒノキチオール、メントール、テルピネオール、
ボルネオール、ノポール、シトラール、シトロネロー
ル、シトロネラール、ゲラニオール、リナロール、ジメ
チルオクタノール、ノピネン、フェニルエチルアルコー
ル、ピペロナール等を挙げることができる。これらの精
油成分は、害虫忌避、脱臭、抗菌作用を有しており、し
かも芳香性をも有し一般に香料としても用いられるもの
も多いことから、人間の身の回りにおいて使用されるこ
とが多い脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体10において脱
臭、害虫忌避、抗菌等の作用を発揮させるには好適とい
える。
油中に含まれており、例えば、シネオールはユーカリ
油、ローズマリー油等に、リモネンは橙皮油、レモン
油、ベルガモット油、ういきょう油、松葉油、ハッカ油
等に、メントールはハッカ油に、ボルネオールはラベン
ダー油、ローズマリー油中に酢酸エステルとして、シト
ラールはレモン油、レモングラス油、ゲラニウム油等
に、シトロネラールはシトロネラ油、ユーカリ油等に、
リナロールはリナロエ油、芳樟油の主成分として、また
ベルガモット油、ラベンダー油等の中にエステルとし
て、ゲラニオールはバラ油、ゲラニウム油、シトロネラ
油等に、それぞれ含まれている。その他、化学合成によ
り生成されたものを用いてもよく、例えば、シネオール
やテルピネオールはテルピンを酸と煮て脱水することに
より得ることができる。また、これらの精油成分は、各
々を単独で用いてもよいし、必要に応じて2種以上を混
合して用いてもよい。
物である精油成分を包接することができれば、種々のホ
スト化合物を用いることができるが、その中でも、特
に、TEP、すなわち、下記一般式[1]で示される
1,1,2,2−テトラキス(ヒドロキシフェニル)エ
タンを用いることが好ましい。このTEPは、水難溶性
を有し、また、精油成分の放出速度が遅いことから、精
油成分の徐放性が高いためである。
2,2−テトラキス(3−ヒドロキシフェニル)エタン
等を掲げることができるが、特に、下記構造式[2]で
示される1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン(以下、TEP−DFという)を用い
ることが望ましい。TEP−DFをホスト化合物として
得られる包接化合物は、常温で固体であり、取扱いが容
易であるためである。
ル、イソプロパノール、メチルエチルケトン等の溶媒中
にTEP等のホスト化合物が溶解するまで加温しながら
攪拌したスラリー中に、液体化したゲスト化合物である
シネオール等の精油成分を徐々に滴下して反応させ、反
応後、必要に応じて溶媒を蒸発留去するか、冷却するこ
とにより析出物として生成し、この析出物を濾過するこ
とにより得ることができる。
溶媒を用いることなく容易に製造することができ、この
場合には、液状の精油成分中にTEPを直接添加して反
応させることにより析出した固形物を、上記の方法と同
様に、濾過分離して目的とする包接化合物16を得るこ
とができる。なお、上記の2つの製造方法のいずれにお
いても、0℃〜100℃、好ましくは10℃〜60℃に
おいて、5分〜24時間反応させる。
精油成分が有する優れた脱臭、抗菌、害虫忌避作用を損
なうことなく、精油成分を脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体
10の網状組織12に担持するのに適した物性とするこ
とができる。
け、TEP−DF)を用いた場合、精油成分の放出速度
が水系中においても遅く(すなわち、徐放性が高い)、
脱臭、抗菌、害虫忌避等の作用の持続性、耐水性等の物
性が向上し、また、TEP(ホスト化合物)に対して、
通常、2倍モル〜4倍モルの精油成分(ゲスト化合物)
を包接することができる。
的な製造方法の一例を挙げると、5mlのメタノール中
に、旭有機材工業製のTEP−DFを1.0g(2.5
1mmol)加え、TEP−DFが完全に溶解するまで
加温しながら攪拌した溶液中に、1,8−シネオールを
1.55g(10.04mmol)徐々に滴下し、60
℃において10分間攪拌しながら反応させた。その後、
直ちに濾過し、この濾液を室温で放置して結晶物を析出
させ、この析出物を濾過分離後、室温にて真空乾燥させ
て白色結晶物として本発明に用いる包接化合物16を得
た。因に、このようにして得られた包接化合物16は、
ゲスト(シネオール)/ホスト(TEP)がモル比で
4.0と効率よく精油成分を包接していた。
は、発泡体原料としては、何らかの反応で液状の原料が
三次元の網状組織12を構成するようになるものであれ
ば特に種類を問わず用いることができ、代表的には、ウ
レタン、塩化ビニル、ポリエチレン、EVA樹脂、シリ
コン等を挙げることができる。
・害虫忌避発泡体10の用途に応じて適宜選択して用い
ればよく、例えば、自動車のシート材やヘッドレスト材
等に用いる脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体10とする場合
には、振動吸収や乗り心地に優れるウレタンを用いてウ
レタンフォームとすることができる。このように、脱臭
・抗菌・害虫忌避発泡体10を構成する網状組織12と
して、種々の発泡体原料を用いることができるため、脱
臭・抗菌・害虫忌避発泡体10の用途に応じて要求され
る振動吸収性等の脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体10本来
の機能を損なうことなく、脱臭、抗菌等を図ることがで
きる。また、これらの発泡体原料により形成される発泡
体10は、軟質、半硬質、硬質のいずれであってもよ
く、更に、これらの発泡体原料に発泡剤、整泡剤、分散
剤等の添加剤を添加して用いてもよいのは勿論である。
ル、ポリエチレン、EVA樹脂、シリンコン等の発泡体
原料は、発泡させる際の熱で、精油成分が放出されたり
包接化合物16が溶融することもないため、好適な例と
いえる。すなわち、本発明においては、例えば、シネオ
ール等の熱に弱い精油成分をホスト化合物、特に分解温
度が160℃と比較的高いTEPにより包接することに
より、発泡体原料を発泡させる際の熱に耐え得るように
精油成分の加工性を向上し、脱臭、害虫忌避等の作用を
損なうことなく精油成分を網状組織12に担持させるこ
とを可能としたものである。従って、本発明において
は、網状組織12を形成し得る材料の中で、発泡させる
際の熱で、包接化合物16の溶融等を引き起こすもので
なければ、その材質を問わず用いることができる。これ
により、精油成分が有する害虫忌避等の作用を発泡体1
0自体において有効に発揮させることができる。
ってもよいし、また、外部から遮蔽された独立気泡であ
ってもよい。この場合、気泡14の全てが連続気泡であ
る場合に限られず、一部に独立気泡が形成されたもの
等、両者が混在していてもよいのは勿論である。
体10の製造方法について説明すると、包接化合物16
を発泡体原料に混合し、その後、この包接化合物16が
混合された発泡体原料を発泡成形させることにより製造
することができる。この場合、包接化合物16を発泡体
原料中に混合分散するには、ボールミル、グラインドミ
ル、ロールミル、スピードランミル等の適宜な分散装置
を用いることができる。また、この包接化合物16が混
合された発泡体原料を、成形型に流し込み発泡成形させ
ることにより、脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体10を用途
に応じた所定の形状に形成することができる。このよう
に、脱臭等の作用を発揮させるにあたり、特別な設備な
どを用いることなく、容易に脱臭・抗菌・害虫忌避発泡
体10を得ることができ、発泡体における脱臭、害虫忌
避等を簡易に実現することができる。
理等、従来から行われている工程上の当然の注意を払う
必要はあるが、ワンショット法、セミプリポリマ法、完
全プリポリマ法、フロス発泡法等の内のいずれかに限定
されるものではなく、また、連続スラブ法、注入法、モ
ールド法、吹付法等、いずれかに限定されるものではな
く、脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体10の用途に応じて適
宜選択することができる。
忌避発泡体10の発泡段階において同時に精油成分を脱
臭・抗菌・害虫忌避発泡体10の網状組織12中に担持
させることにより、既成の発泡体又は発泡体製品に事後
的に殺菌剤等の薬品を塗布、浸漬等することなく、精油
成分により発泡体自体が脱臭、抗菌作用、更には、害虫
忌避作用を発揮することができるため、手間と時間をか
けることなく、簡易に衛生、快適性を保持することがで
きる。
体10の用途について説明すると、本発明の脱臭・抗菌
・害虫忌避発泡体10は、まず、自動車のシート材、ヘ
ッドレスト材、内張り材等として用いることができる。
この場合には、脱臭作用により車内を快適に、また抗菌
作用により車内を清潔に保持することができ、加えて、
害虫忌避作用により、乗員がダニ等に噛まれたりするの
を防止することができる。特に、特別な手段を施すこと
なく脱臭、抗菌、害虫忌避を図ることができ、またその
効果の持続性があるため、簡易に洗浄等をすることがで
きず、また長期にわたって使用される自動車のシート材
等として用いるのは有用である。
体10は、ベッドのマットレスや、敷布団の下敷きとし
て用いられるマットレス、枕等の寝具や家具の材料とし
ても、更には、衣類に用いられる肩パット等にも用いる
ことができる。この場合には、抗菌、脱臭作用により汗
臭さや体臭等を防止したり、また、ダニ等による被害の
防止にも役立つ。特に、本発明を用いたマットレスを医
療用のベッド等に用いることにより、細菌による院内感
染等も防止することができ有用である。
り、汗等による細菌の繁殖、悪臭、水虫の発生等の温床
となり易い靴において衛生の保持に寄与することができ
る。また、食器洗い用、自動車洗浄用等のスポンジ等に
用いることも考えられる。この場合、水系中においても
精油成分の徐放性に優れる本発明の脱臭・抗菌・害虫忌
避発泡体10を使用することにより、これらのスポンジ
等のように水分に接触して用いられるものにおいても、
その脱臭、抗菌等の作用が損なわれることがなく実用的
に使用することができる。その他、各種フィルタのエレ
メントとして用いることも考えられる。
体10の用途は、以上のものに限られず、発泡体を用い
る幅広い分野において有効に用いることができる。ま
た、これらの発泡体製品において、必ずしもその全体を
本発明の脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体10により構成す
る必要はなく、例えば表面層等の一部に用いてもよい。
分を包接して形成された包接化合物を担持させて発泡体
を形成しているため、これらの精油成分により、発泡体
自体が脱臭、抗菌作用に加えて、害虫忌避作用を発揮し
て簡易に衛生、快適性を保持することができる実益があ
る。
の発泡体を構成する発泡体原料に包接化合物を混合し
て、これを一体的に発泡成形させているため、特別な設
備を要することなく、容易に脱臭、抗菌、害虫忌避発泡
体を得ることができ、簡易に発泡体において脱臭、害虫
忌避等を実現することができる実益がある。
物としてゲスト化合物である精油成分を包接して網状組
織中に担持すると、精油成分の放出速度が遅く、精油成
分が徐々に放散されるため(すなわち、徐放性が高
い)、精油成分の脱臭、抗菌、害虫忌避作用を長期にわ
たって確実に発揮させることができ、発泡体において持
続的に脱臭、害虫忌避、抗菌等をすることができる実益
がある上に、この徐放性は水中系においても同様に発揮
され、精油成分が水中に放出又は溶解するのが制御され
るため、耐水性が向上し、効果的に脱臭、抗菌等を行う
ことができ、水分に接触して用いられる発泡体における
実用性も確保することができる実益がある。
面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 脱臭・抗菌・害虫忌避作用を有する精油
成分をゲスト化合物とし、前記ゲスト化合物をホスト化
合物により包接した包接化合物を網状組織中に担持して
形成されていることを特徴とする脱臭・抗菌・害虫忌避
発泡体。 - 【請求項2】 ホスト化合物が、下記一般式[1]で示
される1,1,2,2−テトラキス(ヒドロキシフェニ
ル)エタンであることを特徴とする請求項1に記載の脱
臭・抗菌・害虫忌避発泡体。 【化1】 - 【請求項3】 脱臭・抗菌・害虫忌避作用を有する精油
成分が、シネオールであることを特徴とする請求項1又
は請求項2に記載の脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体。 - 【請求項4】 脱臭・抗菌・害虫忌避作用を有する精油
成分をゲスト化合物とし、前記ゲスト化合物をホスト化
合物により包接した包接化合物を発泡体原料に混合し、
その後、前記包接化合物が混合された発泡体原料を発泡
成形させることを特徴とする脱臭・抗菌・害虫忌避発泡
体の製造方法。 - 【請求項5】 ホスト化合物が、下記一般式[1]で示
される1,1,2,2−テトラキス(ヒドロキシフェニ
ル)エタンであることを特徴とする請求項4に記載の脱
臭・抗菌・害虫忌避発泡体の製造方法。 【化2】 - 【請求項6】 脱臭・抗菌・害虫忌避作用を有する精油
成分が、シネオールであることを特徴とする請求項4又
は請求項5に記載の脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183033A JPH0824321A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183033A JPH0824321A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0824321A true JPH0824321A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16128569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6183033A Pending JPH0824321A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0824321A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002037747A (ja) * | 2000-05-16 | 2002-02-06 | Teika Seiyaku Kk | 眼科用剤 |
EA008447B1 (ru) * | 2004-11-16 | 2007-06-29 | Елена Борисовна Иванова | Полифункциональная пенная композиция для комплексной специальной обработки поверхностей, объемов и объектов от опасных агентов и веществ |
CN103907599A (zh) * | 2014-03-14 | 2014-07-09 | 江西农业大学 | N,n-二甲基氢化诺卜酰胺用作昆虫驱避剂的应用 |
CN113900200A (zh) * | 2021-09-28 | 2022-01-07 | 国网北京市电力公司 | 光缆 |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP6183033A patent/JPH0824321A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002037747A (ja) * | 2000-05-16 | 2002-02-06 | Teika Seiyaku Kk | 眼科用剤 |
EA008447B1 (ru) * | 2004-11-16 | 2007-06-29 | Елена Борисовна Иванова | Полифункциональная пенная композиция для комплексной специальной обработки поверхностей, объемов и объектов от опасных агентов и веществ |
CN103907599A (zh) * | 2014-03-14 | 2014-07-09 | 江西农业大学 | N,n-二甲基氢化诺卜酰胺用作昆虫驱避剂的应用 |
CN113900200A (zh) * | 2021-09-28 | 2022-01-07 | 国网北京市电力公司 | 光缆 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6117440A (en) | Compositions effective for controlling dust mites and the allergens produced by dust mites | |
US7985722B2 (en) | Rhamnolipid-based formulations | |
JP2009510100A (ja) | プレガン酸昆虫忌避剤 | |
NZ332787A (en) | Dust mite control compositions containing benzyl benzoate and a c1-4 alcohol | |
JP5730485B2 (ja) | 寝具用ダニ忌避剤 | |
WO2018039376A1 (en) | Insect repellent compounds and compositions, and methods thereof | |
JPH10265408A (ja) | 殺菌剤組成物 | |
JPH0824321A (ja) | 脱臭・抗菌・害虫忌避発泡体及びその製造方法 | |
JP3529059B2 (ja) | 抗菌消臭剤 | |
JP2004067586A (ja) | 抗菌剤組成物及びそれを用いた抗菌性シート状物品 | |
JPH0827624A (ja) | 害虫忌避・脱臭・抗菌繊維及びその使用方法 | |
JP3130235B2 (ja) | 不織布、その積層体及び不織布の製造方法 | |
JPH0381202A (ja) | 屋内用殺ダニ剤 | |
JPH09151106A (ja) | 徐放性ヨウ素複合体、その製造方法及び用途 | |
WO2019161678A1 (zh) | 一种抗菌杀菌释放负离子可清洗垫及其制备方法 | |
JP3224719B2 (ja) | ヒノキ属またはアスナロ属の常緑灌木より抽出した非刺激性でかつ金属腐食性を持たない芳香性中性樹脂油を主成分とする創傷治癒剤ならびに上皮形成促進剤 | |
CN103283788A (zh) | 一种高效环保驱蚊露 | |
CN115867139A (zh) | 节肢动物防治组合物 | |
JP3626071B2 (ja) | ヒノキ属またはアスナロ属の常緑灌木より抽出した非刺激性でかつ金属腐食性を持たない芳香性中性樹脂油を主成分とする育毛剤 | |
JP2006096718A (ja) | 精油含有樹脂ペレット | |
JP2022175610A (ja) | 吸収性物品 | |
JP4517488B2 (ja) | 便座 | |
JPH06256792A (ja) | 抗菌性薬用洗浄剤 | |
CN114586782A (zh) | 抗微生物组合物 | |
JP7513518B2 (ja) | 屋内ダニ忌避剤、及び屋内ダニ忌避方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040305 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040414 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20040604 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070228 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070228 |