JPH08242590A - 電力変換装置のドライブ回路 - Google Patents
電力変換装置のドライブ回路Info
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- JPH08242590A JPH08242590A JP7068738A JP6873895A JPH08242590A JP H08242590 A JPH08242590 A JP H08242590A JP 7068738 A JP7068738 A JP 7068738A JP 6873895 A JP6873895 A JP 6873895A JP H08242590 A JPH08242590 A JP H08242590A
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Abstract
ング損失やスイッチング素子へのストレスを低減する。 【構成】信号源4aより出力される低周波の矩形波のオ
ン期間とオフ期間とに駆動トランスTcの各1次巻線n
11,n12に対して、信号源4cから出力される高周波を
交互に流す。駆動トランスTcの2次巻線n2 の出力は
ダイオードDc1,Dc2 で整流されてコンデンサCc
1 ,Cc2 に充電される。高周波のオンデューティを適
宜設定することで、コンデンサCc1 ,Cc2 の両端電
圧は、信号源4aからの矩形波のオン期間とオフ期間と
で大小が入れ代わる。この大小関係をコンパレータCP
1 で比較することによりスイッチング素子Qをオン・オ
フさせる信号を得る。
Description
に入力に電力変換を施して出力する電力変換装置に用い
られているスイッチング素子を駆動する電力変換装置の
ドライブ回路に関するものである。
換装置では、トランジスタやMOSFETのようなスイ
ッチング素子を備え、スイッチング素子を制御回路から
の制御信号でオン・オフさせるように構成されている。
制御信号はスイッチング素子を駆動するレベルになるよ
うにドライブ回路を通してスイッチング素子に与えられ
る。
直流から交流を得るものであって、フライバック型のD
C−DCコンバータを用いて直流電源Eを昇圧し(降圧
の場合もある)、昇圧後の直流電圧をインバータ回路2
により交流電圧に変換する構成になっている。DC−D
Cコンバータは、MOSFETのようなスイッチング素
子Q0 とトランスT0 の1次巻線n1 との直列回路を直
流電源Eの両端に接続し、トランスT0 の2次巻線n2
の両端にダイオードD0 を介してコンデンサC0 を接続
した構成を有する。トランスT0 の1次巻線n1 と2次
巻線n2 とは図示する極性で用いられており、スイッチ
ング素子Q0 のオン時にトランスT0 にエネルギを蓄積
し、スイッチング素子Q0 のオフ時にトランスT0 から
放出されるエネルギでダイオードD0 を通してコンデン
サC0 を充電することにより、コンデンサC0 の両端電
圧を直流電源Eに対して昇圧ないし降圧した電圧とする
ことができるのである。スイッチング素子Q0 は高周波
の矩形波信号を出力する制御回路3によりオン・オフさ
れる。
る4個のスイッチング素子Q1 〜Q4 をブリッジ接続し
たフルブリッジ型のものであり、各2個ずつのスイッチ
ング素子Q1 ,Q2 およびQ3 ,Q4 をそれぞれ直列接
続した一対の直列回路をそれぞれコンデンサC0 の両端
間に接続した構成を有する。インバータ回路2の出力は
直列接続された2個のスイッチング素子Q1 ,Q2 およ
びQ3 ,Q4 におけるスイッチング素子Q1 〜Q4 同士
の接続点に接続した出力端子t1 ,t2 から取り出され
る。また、直列接続された2個のスイッチング素子
Q1 ,Q2 およびQ3 ,Q4 は同時にオンにならないよ
うにオン・オフされ、かつ一対のスイッチング素子
Q1 ,Q4 あるいはQ2 ,Q3 は同時にオンになる期間
が設けられる。したがって、スイッチング素子Q1 ,Q
4 が同時にオンになる期間と、スイッチング素子Q2 ,
Q3 が同時にオンになる期間とを交互に生じさせること
によって、出力端子t1 ,t2 に生じる電圧の極性を交
番させることができるのである。
は矩形波の制御信号を出力する制御回路4がドライブ回
路51 〜54 を介して接続される。制御回路4は、矩形
波を出力する信号源4aと、信号源4aから出力された
矩形波を反転する反転回路4bとからなり、信号源4a
からの出力周波数は、DC−DCコンバータにおけるス
イッチング素子Q0 のスイッチング周波数よりも低く設
定されている。また、スイッチング素子Q1 ,Q4 のオ
ン時にスイッチング素子Q2 ,Q3 がオフになるよう
に、スイッチング素子Q1 ,Q4 は信号源4aから出力
される矩形波を制御信号として駆動され、スイッチング
素子Q2 ,Q3 は信号源4aから出力される矩形波を反
転回路4bで反転した信号を制御信号として駆動され
る。
ンサC0 の正極側と負極側とにそれぞれスイッチング素
子Q1 〜Q4 が接続されているものであるから、正極側
と負極側とではスイッチング素子Q1 〜Q4 の基準電位
が異なる。たとえば、スイッチング素子Q2 はコンデン
サC0 の負極側を基準電位としているが、スイッチング
素子Q1 は出力端子t1 ,t2 に接続された負荷の大き
さや、各スイッチング素子Q1 〜Q4 のオン・オフなど
によって変動する。したがって、コンデンサC0 の正極
側に接続されているスイッチング素子Q1 ,Q3 に対す
るドライブ回路51 ,53 では制御回路4とスイッチン
グ素子Q1 ,Q3 との間を絶縁する構成が必要になる。
1 ,52 では、コンプリメンタリ接続された各一対のト
ランジスタQa1 ,Qb1 ,Qa2 ,Qb2 を備え、各
一対のトランジスタQa1 ,Qb1 ,Qa2 ,Qb2 の
ベースを共通に接続して制御信号を入力している。ま
た、各一対のトランジスタQa1 ,Qb1 ,Qa2 ,Q
b2 のエミッタ−コレクタの直列回路は直流電源Eの両
端間に接続される。スイッチング素子Q2 に対応するド
ライブ回路52 では、コンプリメンタリ接続したトラン
ジスタQa2 ,Qb2 のエミッタ同士の接続点に抵抗R
2 を介してスイッチング素子Q2 のゲートを接続してい
る。また、スイッチング素子Q1 に対応するドライブ回
路51 では、コンプリメンタリ接続したトランジスタQ
a1 ,Qb1 のエミッタ同士の接続点と、直流電源Eの
負極との間に駆動トランスTaの1次巻線n1 とコンデ
ンサCaとの直列回路を接続し、駆動トランスTaの2
次巻線n2 の一端を抵抗R1 を介してスイッチング素子
Q1 のゲートに接続し、2次巻線n2 の他端をスイッチ
ング素子Q1 のソースに接続してある。すなわち、スイ
ッチング素子Q1 は駆動トランスTaを介して駆動トラ
ンスTaの1次側と絶縁されることになる。
成と同様に、直流電源Eの負極を接地側としているとき
に、コンデンサC0 の正極を接地側とするような構成を
採用した場合には、すべてのドライブ回路51 〜54 に
おいて駆動トランスTaが必要になり一層の大型化をま
ねくことになる。したがって、小型化という目的のため
には図29の構成に比較すれば、図27の構成を採用す
るほうが望ましいが、それでも十分に小型化することは
できないという問題がある。
4−17575号公報に記載された構成のように(図3
0参照)、制御回路4において低周波の矩形波を出力す
る信号源4aに加えて高周波を出力する信号源4cを付
加し、低周波の制御信号でアンドゲート4d1 〜4d4
を通過可能にしている間に高周波をアンドゲート4d1
〜4d4 に通過させ、通過した高周波を駆動トランスT
a11〜Ta14に通す構成が考えられている。
素子を直列接続したインバータ回Aを駆動するものであ
って、スイッチング素子への出力は2出力になってい
る。また、低周波の制御信号を出力する信号源4aは2
出力を備え、一方の出力がHレベルである期間には他方
の出力がLレベルになるようにし、かつ一方の出力がH
レベルである期間から他方の出力がHレベルである期間
に移行する間は両出力がLレベルになるようにしてあ
る。信号源4aの各出力は、アンドゲート4d1 ,4d
3 にはそのまま入力され、アンドゲート4d2 ,4d4
には反転回路4e2,4e4 で反転した後に入力され
る。ここに反転回路4e2 ,4e4 はインバータ回路の
スイッチング素子のオン期間が終了するとスイッチング
素子に逆バイアスをかけることでオフへの移行を速める
ために設けられている。
n1 はそれぞれトランジスタQa11〜Qa14との直列回
路を直流電源Eの両端間に接続してある。各駆動トラン
スTa11〜Ta14の2次巻線n2 は、抵抗Ra11〜Ra
14とダイオードDa11,Da14との直列回路を介してイ
ンバータ回路2の各スイッチング素子に接続される。イ
ンバータ回路2の1つのスイッチング素子には2つずつ
の駆動トランスTa11,Ta12およびTa13,Ta14を
対応付けているのであり、1つのスイッチング素子に対
応する2つの駆動トランスTa11,Ta12およびT
a13,Ta14では1次巻線n1 と2次巻線n2 とが互い
に逆極性であり、1つのスイッチング素子に対応する駆
動トランスTa11,Ta12およびTa13,Ta14の2次
巻線n2 と抵抗Ra11,Ra12およびRa13,Ra14と
ダイオードDa11,Da12およびDa13,Da14との直
列回路は、並列に接続される。ただし、並列接続された
上記直列回路のダイオードDa11,Da12およびD
a13,Da14は逆並列になる。
子に対応する各一対の駆動トランスTa11,Ta12およ
びTa13,Ta14の一方の1次巻線n1 には信号源4a
の出力が反転せずに入力されるアンドゲート4d1 ,4
d3 の出力でオン・オフされるトランジスタQa11,Q
a13が接続され、他方の1次巻線n1 には信号源4aの
出力を反転回路4e2 ,4e4 で反転して入力されるア
ンドゲート4d2 ,4d4 の出力でオン・オフされるト
ランジスタQa12,Qa14が接続される。
〜Qa14をオン・オフさせる信号は、高周波信号を低周
波の制御信号で変調した信号になる。また、信号源4a
の各一方の出力がHレベルである期間には、トランジス
タQa11,Qa13がオン・オフされることによって、ト
ランジスタQa11,Qa13のオン期間にインバータ回路
2のスイッチング素子がオンになる。一方、信号源4a
の各一方の出力がLレベルである期間には、トランジス
タQa12,Qa14がオン・オフされることによって、ト
ランジスタQa12,Qa14のオン期間にインバータ回路
2のスイッチング素子に逆バイアスがかかり、スイッチ
ング素子のオフを速める。結局、図28に示したドライ
ブ回路51 ,52 におけるコンプリメンタリ接続したト
ランジスタQa1 ,Qa2 と同様に、トランジスタQa
11,Qa12およびQa13,Qb14もインバータ回路2の
スイッチング素子に対して相補的に機能するのである。
は、駆動トランスTa11〜Ta14の1次側と2次側とで
伝達される信号は高周波を低周波で断続させた信号であ
るから、駆動トランスTa11〜Ta14として高周波用の
ものを用いることができ小型化が可能になる。しかしな
がら、駆動トランスTa11〜Ta14の2次側に流れる電
流を小さくしておかなければ、1次側から2次側に放電
して絶縁が保てなくなる。そこで、通常は2次側の直列
抵抗(すなわち、抵抗Ra11〜Ra14および駆動トラン
スTa11〜Ta14の2次巻線n2 の直流抵抗)を比較的
大きく設定している。ところが、2次側の直列抵抗を大
きくとると、インバータ回路2のスイッチング素子(M
OSFETとする)のゲート−ソース間容量の充放電に
要する時間が長くなり、スイッチング素子の立ち上が
り、立ち下がりが鈍くなって、スイッチング素子のスイ
ッチング時の損失が大きくなったり、スイッチング素子
へのストレスが大きくなったりする。しかも、スイッチ
ング素子のゲートへの出力インピーダンスが高いことに
よって、スイッチング素子の主回路側(スイッチング素
子がMOSFETならばドレイン側、トランジスタなら
ばコレクタ側)から制御回路4側に流れ込む電流によっ
てスイッチング素子が誤動作する可能性が高くなる。
あり、その目的は、スイッチング素子と制御側との間で
トランスによる絶縁を必要とする場合に、トランスを小
型化し、スイッチング素子を制御する信号の立ち上がり
や立ち下がりを急峻にしてスイッチング損失やスイッチ
ング素子へのストレスを低減し、さらに、出力インピー
ダンスを低減することにより誤動作の生じにくい電力変
換装置のドライブ回路を提供することにある。
くとも1個のスイッチング素子を備え、スイッチング素
子のオン・オフにより電源の電力を変換して出力する電
力変換装置に用いられ、スイッチング素子をオン・オフ
させるように制御するドライブ回路において、高周波の
2種類の信号を所定周期で切り換えて発生させる手段
と、上記各信号を電気的に絶縁して後段回路に伝達する
駆動トランスと、駆動トランスの2次側に整流手段を介
して接続された一対のコンデンサと、上記各信号に応じ
て各コンデンサの両端電圧の大小関係を入れ換える手段
と、両コンデンサの両端電圧の大小関係の判定結果に応
じて2値出力を発生し、この2値出力によりスイッチン
グ素子を駆動する手段とを備えることを特徴とする。
なる周波数であって、駆動トランスと各コンデンサへの
充電経路にはそれぞれ各信号の周波数を共振周波数とす
る共振回路が挿入され、各コンデンサの両端電圧の大小
関係が信号の周波数に応じて入れ換えられることを特徴
とする。請求項3の発明は、上記2種類の信号は異なる
周波数であって、駆動トランスと各コンデンサへの充電
経路にはそれぞれ各信号の周波数の中間の周波数をカッ
トオフ周波数とするローパスフィルタとハイパスフィル
タとの一方が挿入され、各コンデンサの両端電圧の大小
関係が信号の周波数に応じて入れ換えられることを特徴
とする。
線を複数個備え、整流手段を介して接続された一対のコ
ンデンサと、上記各信号に応じて各コンデンサの両端電
圧の大小関係を入れ換える手段と、両コンデンサの両端
電圧の大小関係の判定結果に応じて2値出力を発生し、
この2値出力によりスイッチング素子を駆動する手段と
を備えることを特徴とする。
圧の大小関係を判定する手段の入力部に比較すべき一方
の電圧を安定化するフィルタ回路を設けたことを特徴と
する。請求項6の発明は、両コンデンサの容量を異なら
せたことを特徴とする。。請求項7の発明は、両コンデ
ンサの両端電圧の大小関係を判定する手段の入力部に比
較すべき一方の電圧変化を遅延させる遅延回路を挿入し
たことを特徴とする。
ッチング素子を備え、スイッチング素子のオン・オフに
より電源の電力を変換して出力する電力変換装置に用い
られ、スイッチング素子をオン・オフさせるように制御
するドライブ回路において、高周波の2種類の信号を所
定周期で切り換えて発生させる手段と、上記各信号を電
気的に絶縁して後段回路に伝達する駆動トランスと、駆
動トランスの2次側に整流手段を介して接続された一対
のコンデンサと、上記各信号に応じて各コンデンサの両
端電圧の大小関係を入れ換える手段と、両コンデンサの
両端電圧の差を閾値と比較して2値出力を発生し、この
2値出力によりスイッチング素子を駆動する手段とを備
えることを特徴とする。
ば、高周波の2種類の信号を駆動トランスを通すことに
よって信号側とスイッチング素子との絶縁を行ない、か
つトランスでは高周波を伝達することによって小型のも
のを用いることができる。また、2種類の信号により一
対のコンデンサの両端電圧の大小関係を入れ換えるよう
に充電し、この大小関係に基づく2値信号を発生させる
から、スイッチング素子をオン・オフさせることができ
る。しかも、従来構成のように、トランスの2次巻線に
抵抗を介してスイッチング素子を接続するのではなく、
2値信号を発生させてスイッチング素子を駆動すること
により、スイッチング素子を制御する信号の立ち上がり
や立ち下がりを急峻にすることができ、スイッチング損
失やスイッチング素子へのストレスを低減することがで
きる。しかも、スイッチング素子に対する出力インピー
ダンスは回路構成として適宜設定できるから、スイッチ
ング素子により制御される主回路側からの回り込みを低
減して誤動作の生じにくくすることができる。
れば、両コンデンサの両端電圧の大小関係を比較するに
あたって、比較対象となる電圧の時間変化に差を付ける
ことができ、結果的にスイッチング素子をオン・オフさ
せるタイミングを適宜に設定することが可能になる。す
なわち、複数のスイッチング素子を用いて互いにオン・
オフのタイミングをずらすことが要求される場合に、駆
動トランスの1次側の信号を共通にしながらも、駆動ト
ランスの2次側の調節のみで要求を満たすことができる
のである。
ンサの両端電圧の差を閾値と比較して2値信号を発生さ
せるから、請求項1ないし請求項4と同様の作用を奏す
るとともに、コンデンサの両端電圧の差と閾値との関係
を適宜設定することで、駆動トランスの2次側での調節
のみでスイッチング素子のオン・オフのタイミングを調
節できることになる。
換回路に用いるドライブ回路であって、電力変換回路に
用いるスイッチング素子の個数にかかわらず同様の構成
を採用することができるから、以下の説明では1個のス
イッチング素子についてのドライブ回路について説明す
る。スイッチング素子が複数個である場合には、個数に
応じて同様のドライブ回路を拡張して用いればよい。
示した従来構成と同様の制御回路4を用いている。すな
わち、低周波の矩形波を出力する信号源4aと、高周波
の矩形波を出力する信号源4cとを用いている。信号源
4aの出力は、信号源4cの出力とともにアンドゲート
4d1 に入力され、また反転回路4e1 で反転された後
にアンドゲート4d2 に入力される。また、各アンドゲ
ート4d1 ,4d2 の出力によってそれぞれトランジス
タQc1 ,Qc2 がオン・オフされる。ところで、本実
施例で用いる駆動トランスTcはセンタタップ付きの1
次巻線n11,n12を備え、1次巻線n11,n12の各一端
をトランジスタQc1 ,Qc2 のコレクタに直列接続す
るとともに、センタタップ−各1次巻線n11,n12−各
トランジスタQc1 ,Qc2 のコレクタ−エミッタの直
列回路を、直流電源Eの両端間に接続してある。
一端は一対のダイオードDc1 ,Dc2 の直列回路の接
続点に接続され、他端は一対のコンデンサCc1 ,Cc
2 の直列回路の接続点に接続される。ダイオードD
c1 ,Dc2 の直列回路とコンデンサCc1 ,Cc2 の
直列回路とは並列接続され、さらに、一対の抵抗R
c1 ,Rc2 の直列回路も並列接続される。したがっ
て、駆動トランスTcの2次巻線n2 の出力をダイオー
ドDc1 ,Dc2 により全波整流し、コンデンサC
c1 ,Cc2 の直列回路で平滑した電圧を抵抗Rc1 ,
Rc2 の直列回路の両端に印加していることになる。ま
た、コンデンサCc1 ,Cc2 の直列回路の中点の電位
は駆動トランスTcの2次巻線n2 に生じる起電力の向
きに応じて変化する。ここにおいて、互いに直列接続さ
れたダイオードDc1 ,Dc2 、コンデンサCc1 ,C
c2 、抵抗Rc1 ,Rc2 にはそれぞれ仕様の等しいも
のを用いているものとする。
コンパレータCP1 の非反転入力端に接続され、コンデ
ンサCc1 ,Cc2 の直列回路の接続点はコンパレータ
CP1 の反転入力端に接続される。したがって、抵抗R
c1 ,Rc2 の直列回路の接続点の電位と、コンデンサ
Cc1 ,Cc2 の直列回路の接続点の電位とがコンパレ
ータCP1 によって比較される。また、コンパレータC
P1 の出力端はコンプリメンタリ接続された一対のトラ
ンジスタQa,Qbのベースに共通に接続され、かつ抵
抗RdによりコンデンサCc1 ,Cc2 の直列回路の正
極側にプルアップされている。また、両トランジスタQ
a,Qbのコレクタ−エミッタの直列回路はコンデンサ
Cc1 ,Cc2 の直列回路に並列接続されている。この
ように構成されたドライブ回路5に対して、インバータ
回路2のスイッチング素子(MOSFET)Qのゲート
を両トランジスタQa,Qbのエミッタ同士の接続点に
接続し、スイッチング素子QのソースをコンデンサCc
1 ,Cc2 の直列回路の負極に接続する。
図2(b)に示すように所定周期で所定期間ごとにHレ
ベルになる低周波の矩形波である制御信号を出力し、信
号源4cは図2(a)に示すように高周波の矩形波を連
続的に出力する。したがって、アンドゲート4d1 から
は図2(c)のように制御信号のHレベルの期間に高周
波が出力され、アンドゲート4d2 からは図2(d)の
ように制御信号のLレベルの期間に高周波が出力され
る。各トランジスタQc1 ,Qc2 はそれぞれベースに
接続されたアンドゲート4d1 ,4d2 の出力がHレベ
ルの期間にオンになる。
にはダイオードDc1 を通してコンデンサCc1 が充電
され、トランジスタQc1 がオフになると駆動トランス
Tcの蓄積エネルギによってダイオードDc2 を通して
コンデンサCc2 が充電される。ここで、コンデンサC
c1 の充電エネルギに比較してコンデンサCc2 の充電
エネルギが小さくなるように信号源4cから出力される
高周波のオンデューティが設定されており、コンデンサ
Cc1 の両端電圧はコンデンサCc2 の両端電圧よりも
高くなるようにしてある。同様にして、トランジスタQ
c2 についてはオン時にダイオードDc2 を通してコン
デンサCc2 が充電され、トランジスタQc2 がオフに
なると駆動トランスTcの蓄積エネルギがダイオードD
c1 を通して放出されコンデンサCc1 が充電されるよ
うにしてある。この場合には、コンデンサCc2 の両端
電圧がコンデンサCc1 の両端電圧よりも高くなる。つ
まり、制御信号がHレベルの期間にはコンデンサCc1
の両端電圧がコンデンサCc2 の両端電圧よりも高く、
制御信号がLレベルの期間にはこの関係が逆になるので
ある。
2 の接続点の電位とコンデンサCc 1 ,Cc2 の接続点
の電位とを比較する。ここで、上述したように各コンデ
ンサCc1 ,Cc2 の両端電圧は制御信号がHレベルか
Lレベルかに応じて変化するが、両コンデンサCc1 ,
Cc2 の両端電圧の加算値はほぼ一定と考えられるか
ら、コンパレータCP1 の非反転入力端への印加電圧は
ほぼ一定になる。一方、コンパレータCP1 の反転入力
端への印加電圧は、制御信号がHレベルのときには低
く、制御信号がLレベルのときには高くなるのであり、
このことによって、コンパレータCP1 の出力は制御信
号と同波形になる。要するに、ダイオードDc1 ,Dc
2 、コンデンサCc1 ,Cc2 、抵抗Rc1 ,Rc2 、
コンパレータCP1 によって駆動トランスTcを通過し
た高周波の崩落線を取り出していることになる。その
後、コンプリメンタリ接続されたトランジスタQa,Q
bをコンパレータCP1 の出力で駆動することにより、
コンパレータCP1 の出力がHレベルの期間にはトラン
ジスタQaがオンになってスイッチング素子Qをオンに
し、コンパレータCP1 がLレベルの期間にはトランジ
スタQbがオンになってスイッチング素子Qのソース−
ゲート間容量による電荷が抜かれ、スイッチング素子Q
を急速にオフにすることができる。以上の説明から明ら
かなように、トランジスタQa,QbはコンデンサCc
1 ,Cc2 の直列回路の両端電圧を電源としており、駆
動トランスTcによって直流電源Eに対しては絶縁され
ている。
とスイッチング素子Qとの間を絶縁し、かつ絶縁用に用
いる駆動トランスTcでは高周波を伝達させることによ
って駆動トランスTcに小型のものを用いることができ
るようにしているのであり、しかも、スイッチング素子
Qをコンプリメンタリ接続した一対のトランジスタQ
a,Qbを用いて駆動しているから、スイッチング素子
Qを急速にオン・オフさせることができてスイッチング
損失が低減されるとともに、スイッチング素子Qへのス
トレスが低減される。また、スイッチング素子Qとの接
続部位にコンプリメンタリ接続した一対のトランジスタ
Qa,Qbを用いていることによって、スイッチング素
子Qに対する出力インピーダンスが小さくなり、主回路
(スイッチング素子Qのドレイン側)から電流が流入し
ても他に影響を及ぼすことがないのである。
に、駆動トランスTcとして1次巻線n1 にセンタタッ
プのないものを用い、この1次巻線n1 とトランジスタ
Qcとの直列回路を直流電源Eの両端間に接続し、トラ
ンジスタQcは信号源4aと信号源4cとの出力をエク
スクルーシブオア回路XORに通した信号により駆動さ
れる。つまり、信号源4aから図4(b)のような矩形
波低周波の制御信号が出力され、信号源4cから図4
(a)のような高周波の信号が連続的に出力されている
ときに、エクスクルーシブオア回路XORの出力は図4
(c)のようになる。要するに、制御信号がLレベルの
期間には信号源4cからの高周波がそのまま出力され、
瀬魚信号HがHレベルの期間には信号源4cからの高周
波のLレベルの期間にHレベルになるような信号が出力
される。また、駆動トランスTcの1次巻線n1と2次
巻線n2 との極性は、トランジスタQcのオン期間にコ
ンデンサCc2 が充電されるように設定される。
周波のオン期間をオフ期間より短く設定しておけば、制
御信号がHレベルの期間にはスイッチング素子Qcのオ
ン期間がオフ期間よりも長くなり、逆に制御信号がLレ
ベルの期間にはスイッチング素子Qcのオン期間がオフ
期間よりも短くなる。しかして、スイッチング素子Qc
のオンデューティが小さい期間(制御信号がLレベルの
期間)では、コンデンサC2 の両端電圧がコンデンサC
1 の両端電圧よりも高くなり、制御信号がHレベルの期
間には、コンデンサC2 の両端電圧がコンデンサC1 の
両端電圧よりも低くなる。つまり、コンパレータCP1
の出力は制御信号がLレベルの期間にLレベルになり、
制御信号がHレベルの期間にHレベルになる。つまり、
制御信号と同様の信号でスイッチング素子Qを制御する
ことができるのである。他の構成および動作は実施例1
と同様である。
ンスTcの2次巻線n1 を1巻線としていたが、図5に
示すようにセンタタップ付きの2次巻線n21,n22を設
けてもよい。センタタップは2つに分轄された2次巻線
n21,n22の同極性の一端に共通接続される。この構成
では、2次巻線n21,n22の出力を全波整流するための
ダイオードDc1 、Dc2 を2次巻線n21,n22の各一
端に接続し、センタタップはコンデンサCc1 ,Cc2
の接続点に接続する。他の構成は実施例1ないし実施例
2と同様であって、図5において符号6で示したスイッ
チング回路は、図1、図3において同符号を付した回路
に相当する。ただし、図1のようにセンタタップ付きの
1次巻線n11,n12を用いる場合には、図5に示した駆
動トランスTcの1次巻線n1 を図1の構成に置き換え
るものとする。この点は、以下の各実施例でも同様であ
る。
2次巻線n21からダイオードDc1を通してコンデンサ
Cc1 を充電する期間と、駆動トランスTcの2次巻線
n22からダイオードDc2 を通してコンデンサCc2 を
充電する期間とが設けられ、両コンデンサCc1 ,Cc
2 の両端電圧に差を生じさせることができる。したがっ
て、制御信号のHレベルとLレベルとに応じて両コンデ
ンサCc1 ,Cc2 の両端電圧の大小関係を逆転させれ
ば、コンパレータCP1 の出力を制御信号に応じて反転
させることができるのである。
うに、駆動トランスTcにセンタタップ付きの2次巻線
n21,n22を用い、かつ2つに分轄された2次巻線
n21,n22の異極性の一端にセンタタップを共通接続し
てある。したがって、2つのダイオードDc1,Dc2
はいずれも駆動トランスTc側をアノードにしてある。
電位にとり、コンパレータCP1 ではコンデンサC
c1 ,Cc2 の接続点の電位と抵抗Rc1 ,Rc2 の接
続点の電位とを比較するのではなく、各コンデンサCc
1 ,Cc2 と各ダイオードDc1,Dc2 との接続点の
電位同士を比較する。つまり、制御信号がHレベルかL
レベルかに応じて、センタタップから見たコンデンサC
c1 ,Cc2 の各端の電位の大小関係が逆転することを
利用してコンパレータCP1 の出力を反転させるのであ
る。他の構成および動作は実施例3と同様である。
に、2個の駆動トランスTc1 ,Tc2 を用いたもので
あり、各駆動トランスTc1 ,Tc2 の1次巻線n1 と
2次巻線n2 とはそれぞれ同極性の一端同士を接続して
ある。他の構成は実施例3と同様であって、実施例3と
同様の機能する。スイッチング回路6に実施例1と同様
のものを用いる場合には、センタタップ付きの1次巻線
n11,n12を並列接続して用いることになる。これは次
の実施例6でも同様である。
に、2個の駆動トランスTc1 ,Tc2 を用いたもので
あり、各駆動トランスTc1 ,Tc2 の1次巻線n1 は
同極性の一端同士を接続し、2次巻線n2 は異極性の一
端同士を接続してある。他の構成は実施例4と同様であ
って、実施例4と同様の機能する。
に、コンデンサCc1 ,Cc2 の直列回路にコンデンサ
Cdを並列接続したものであって、コンパレータCP1
においてコンデンサCc1 ,Cc2 の両端電圧と比較さ
れる電圧およびコンプリメンタリ接続されたトランジス
タQa,Qbの直列回路への給電電圧を、コンデンサC
dにより安定化してある。他の構成および動作は実施例
1、実施例2と同様である。
うに、実施例3の構成において、駆動トランスTcの2
次巻線n21,n22と各ダイオードDc1 ,Dc2 との間
にそれぞれコンデンサCr1 ,Cr2 とインダクタLr
1 ,Lr2 からなる直列共振回路71 ,7 2 を挿入し、
各直列共振回路71 ,72 とダイオードDc1 ,Dc2
との接続点間に抵抗Rr1 ,Rr2 の直列回路を接続し
た構成を有する。また、2次巻線n21,n22のセンタタ
ップと、抵抗Rr1 ,Rr2 の接続点と、コンデンサC
c1,Dc2 の接続点とは互いに接続される。各直列共
振回路71 ,72 は異なる共振周波数に設定されてい
る。
71 ,72 の共振周波数に等しい周波数の高周波を出力
し、信号源4aから出力される制御信号がHレベルかL
レベルかに応じて信号源4cの出力周波数が切り換えら
れるようにしてある。つまり、制御信号がHレベルの期
間には直列共振回路71 の共振周波数にほぼ等しい高周
波が駆動トランスTcに与えられ、コンデンサC1 が主
として充電され、制御信号がLレベルの期間には直列共
振回路72 の共振周波数にほぼ等しい高周波が駆動トラ
ンスTcに与えられ、コンデンサC2 が主として充電さ
れる。したがって、制御信号がHレベルかLレベルかに
応じて両コンデンサC1 ,C2 の両端電圧の大小関係を
逆転させることができ、実施例1、実施例2と同様に、
コンパレータCP1 の出力を制御信号に応じて反転させ
ることができるのである。他の構成および動作は実施例
1、実施例2と同様である。
に、信号源4cとして2種類の周波数の高周波を出力す
るものを用いている。ただし、直列共振回路71 ,72
および抵抗Rr1,Rr2 に代えて、一方をインダクタ
Lf1 とコンデンサCf1 とからなるローパスフィルタ
81 とし、他方をインダクタLf2 とコンデンサCf2
とからなるハイパスフィルタ81 としてある。つまり、
駆動トランスTcの分轄された各2次巻線n21,n22の
出力の一方はローパスフィルタ81 およびダイオードD
c1を通してコンデンサCc1 を充電し、他方はハイパ
スフィルタ81 およびダイオードDc2 を通してコンデ
ンサCc2 を充電する。ここで、ローパスフィルタ81
およびハイパスフィルタ82 のカットオフ周波数は等し
く、そのカットオフ周波数は信号源4cから出力される
高周波の両周波数の間に設定される。
御信号がHレベルである期間に周波数の低いほうの高周
波を信号源4cから出力させれば、ローパスフィルタ8
1 を通過することによってコンデンサCc1 の両端電圧
がコンデンサCc2 の両端電圧よりも高くなり、逆に制
御信号がLレベルである期間に周波数の高いほうの高周
波を信号源4cから出力させることで、コンデンサCc
1 の両端電圧がコンデンサCc2 の両端電圧よりも低く
なるのである。他の構成および動作は実施例3と同様で
ある。
ータ回路2のスイッチング素子QとコンパレータCP1
との間にコンプリメンタリ接続したトランジスタQa,
Qbを介在させているが、図12に示すように、演算増
幅器OP1 をコンパレータとして用いればトランジスタ
Qa,Qbに相当する出力回路が内蔵されているから、
トランジスタQa,Qbを省くことができる。上述した
各実施例のいずれについても本実施例の構成に置換可能
である。
CP1 としてオープンコレクタ型の出力回路を持つもの
を用いた例であって、図13に示すように、コンパレー
タCP1 の出力端にプルアップ抵抗Rpを接続してあ
る。したがって、スイッチング素子Qをオンさせる際に
はプルアップ抵抗Rpを通してスイッチング素子Qにゲ
ート電圧が印加され、スイッチング素子Qをオフにする
際にはコンパレータCP1 に内蔵されたスイッチング素
子がオンになってゲートの残留電荷を抜くのである。実
施例1ないし実施例9のいずれの構成でも本実施例の構
成に置換可能である。
ように、実施例11におけるプルアップ抵抗Rpの両端
にトランジスタQdのコレクタ−ベースを接続し、トラ
ンジスタQdのベース−エミッタ間にダイオードDdを
逆方向に接続した構成を有する。また、コンパレータC
P1 の出力端はトランジスタQdのベースとダイオード
Ddのカソードとの接続点に接続され、トランジスタQ
dのエミッタとダイオードDdのアノードとの接続点を
スイッチング素子Qのゲートに接続してある。
する際には、トランジスタQdが導通してスイッチング
素子Qのゲートに供給する電流を実施例11よりも大き
くすることができるから、スイッチング素子Qのオン時
間が実施例11よりも短縮される。他の構成および動作
は実施例11と同様であり、実施例1ないし実施例9の
いずれでも本実施例の構成に置換可能である。
ように、実施例1ないし実施例9で用いているコンパレ
ータCP1 に代えて、コンプリメンタリ接続した一対の
トランジスタQe1,Qe2 を用いてコンデンサC
c1 ,Cc2 の接続点と抵抗Rc1 ,Rc2 の接続点と
の電位の大小関係を判定する構成としてある。また、各
トランジスタQe1 ,Qe2 のコレクタには出力用のト
ランジスタQf1 ,Qf2 のベースがそれぞれ接続され
る。トランジスタQf1 ,Qf2 はコンプリメンタリな
ものを用いてあり、コレクタ同士をスイッチング素子Q
のゲートに共通接続している。
の接続点の電位と抵抗Rc1 ,Rc2 の接続点の電位と
の大小関係に応じてトランジスタQe1 ,Qe2 の一方
がオンになり、オンになったほうのトランジスタQ
e1 ,Qe2 にベースの接続されているトランジスタQ
f1 ,Qf2 がオンになる。したがって、実施例1ない
し実施例9と同様に、制御信号がHレベルかLレベルか
に応じてスイッチング素子Qをオン・オフすることがで
きる。
ように、ツェナーダイオードZD1 ,ZD2 の直列回路
の両端にそれぞれ抵抗Re1 ,Re2 を直列接続した直
列回路をコンデンサCc1 ,Cc2 の直列回路に並列接
続し、両コンデンサCc1 ,Cc2 の接続点と両ツェナ
ーダイオードZD1 ,ZD2 の接続点とを共通接続し、
さらに、ツェナーダイオードZD1 ,ZD2 と各抵抗R
e1 ,Re2 との接続点にトランジスタQf1 ,Qf2
のベースを接続した構成を有する。トランジスタQ
f1 ,Qf2 は実施例13と同様にコンプリメンタリな
ものを用いている。また、両ツェナーダイオードZ
D1 ,ZD2 のブレークオーバ電圧は等しく設定され
る。
の両端電圧をツェナーダイオードZD1 ,ZD2 で検出
している。コンデンサCc1 の両端電圧がツェナーダイ
オードZD1 のブレークオーバ電圧以上になるとトラン
ジスタQf1 がオンになり、コンデンサCc2 の両端電
圧がツェナーダイオードZD2 のブレークオーバ電圧以
上になるとトランジスタQf2 がオンになる。したがっ
て、コンパレータCP1 およびトランジスタQa,Qb
を用いた構成と同様に動作する。また、本実施例の構成
は実施例1ないし実施例9のいずれの構成にも置換可能
である。
おいては、スイッチング素子Qを駆動するためのトラン
ジスタQa,QbをコンデンサCc1 ,Cc2 の直列回
路の両端電圧を電源として駆動していたが、図17のよ
うにスイッチング素子Qの両端から電源を得るようにし
てもよい。すなわち、限流用の抵抗Rfおよびダイオー
ドDfを通して得たスイッング素子Qの両端電圧を、ツ
ェナーダイオードZDfにより安定化し、コンデンサC
gで平滑することにより、コンデンサCgの両端電圧を
トランジスタQa,Qbの駆動用電源としているのであ
る。他の構成および動作は実施例1、実施例2と同様で
ある。
ように、実施例1、実施例2などの回路構成において、
1個の駆動トランスTcに2個の2次巻線n23,n24を
設け、各2次巻線n 23,n24ごとにドライブ回路51 ,
52 を設けて各別のスイッチング素子Q1 ,Q2 を駆動
するものである。ここにおいて、図18において実施例
1の各構成と同機能を有するものには、実施例1と同符
号を付した後に1または2の添字を付してある。この構
成では、駆動トランスTcの各2次巻線n23,n24は後
段の回路に対して逆極性に接続してある。このことによ
って、スイッング素子Q1 とスイッチング素子Q2 とは
オン・オフのタイミングが逆になるのである。本実施例
の構成では、たとえばハーフブリッジ型のインバータ回
路2の駆動用に用いることができる。また、本実施例の
構成を2組用いればフルブリッジ型のインバータ回路2
を駆動することも可能である。他の構成および動作につ
いては実施例1、実施例2と同様である。
ように、実施例1、実施例2などの回路構成において、
1個の駆動トランスTcに4個の2次巻線n23〜n26を
設け、各2次巻線n23〜n26ごとにドライブ回路51 〜
54 を設けて各別のスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動
するものである。つまり、2次巻線n23〜n26は後段の
回路に対して2個ずつが互いに逆極性になる。ここにお
いて、図19において実施例1の各構成と同機能を有す
るものには、実施例1と同符号を付した後に1ないし4
の添字を付してある。この回路を用いれば、たとえばフ
ルブリッジ型のインバータ回路2を駆動することができ
る。
ように、実施例1の構成において、抵抗Rc2 にコンデ
ンサChを並列接続したものである。実施例1で説明し
たように、コンパレータCP1 では非反転入力端への入
力電圧(実施例1では抵抗Rc1 ,Rc2 の接続点の電
位)と、コンデンサCc1 ,Cc2 の接続点の電位とを
比較しているのであって、コンデンサCc1 ,Cc2 の
接続点の電位はコンデンサCc2 の負極側を基準にとっ
たときのコンデンサCc2 の両端電圧に等しい。この電
圧は図21(f)に示すように、トランジスタQc2 が
オンになると(図21(d)参照)ただちにコンデンサ
Cc2 が充電されるからすぐに立ち上がるが、放電は抵
抗Rc1 ,Rc2 などを通して行なわれるから、トラン
ジスタQc2 のオフ後の電圧の立ち下がりは緩やかにな
る(図21(c)に示すトランジスタQc1 のオン・オ
フに対する図21(e)に示すコンデンサCc1 の両端
電圧も同様)。
には上記コンデンサChを接続していることによって、
非反転入力端への印加電圧は図21(g)のように安定
しているから、コンパレータCP1 の出力変化のタイミ
ングを図21(h)のようにコンデンサCc2 の電圧変
化に応じて設定できることになる。つまり、実施例17
のように4個のスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動する
場合に、図22に示すようなタイミングで各スイッチン
グ素子Q1 〜Q4 の動作タイミングをずらすことを要求
されることがあるが、このようなタイミングのずれをコ
ンデンサCc2の放電特性を適宜設定する(つまり、コ
ンデンサCc1 ,Cc2 の容量、抵抗Rc1 ,Rc2 の
抵抗値などを変える)ことで容易に実現することができ
る。なお、図21において、(a)は信号源4cの出
力、(b)は信号源4aの出力を示す。
ンデンサCc1 ,Cc2 の容量をほぼ等しく設定してい
るが、実施例1の構成において両コンデンサCc1 ,C
c2 の容量に差を持たせる(Cc1 <Cc2 )ことによ
っても各スイッチング素子Q1 〜Q4 の動作タイミング
に図22のような時間差を設けることができる。
Chを用いない構成とすることで、図23(g)に示す
ように、コンパレータCP1 の非反転入力端への入力に
は変動が生じ、コンデンサCc1 ,Cc2 の容量に差が
あるから、充放電の時間にも差が生じるのであって(図
21(e)はコンデンサCc1 の両端電圧、図21
(f)はコンデンサCc2 の両端電圧)、図23(h)
のようにコンパレータCP1 の立ち上がりと立ち下がり
とは、制御信号(図23(b)に示す)の立ち上がりと
立ち下がりとに対して、タイミングのずれtd1 ,td
2 がずれることになる。なお、図23において、(a)
は信号源4cの出力、(c)はトランジスタQc1 の動
作、(d)はトランジスタQc2 の動作である。また、
コンデンサCc1 ,Cc2 の容量以外の構成について
は、実施例1と同様である。
路構成において、抵抗Rc1 ,Rc2 の抵抗値を異なら
せたものである(Rc1 >Rc2 )。ここで、コンパレ
ータCP1 の非反転入力端への印加電圧は、両コンデン
サCc1 ,Cc2 の両端電圧の加算値の半分であり、理
論的には一定値になるのであるが、実際には図24
(g)′や図24(g)に示すように、コンデンサCc
1,Cc2 の両端電圧の立ち上がりと立ち下がりとの速
度に差があるから(図24(e)はコンデンサCc1 の
両端電圧、図24(f)はコンデンサCc2 の両端電
圧)、制御信号(図24(b)に示す)がHレベルとL
レベルとで切り換わる際には短時間だけ高くなる。すな
わち、抵抗Rc1 ,Rc2 の抵抗値が等しいとすれば、
制御信号がHレベルからLレベルに変化する際には、コ
ンデンサCc2の両端電圧がただちに上昇してコンパレ
ータCP1 の出力をLレベルにする。また、制御信号が
LレベルからHレベルに変化する際には、コンデンサC
c2 の両端電圧の立ち下がりは緩やかではあるが、コン
パレータCP1 の非反転入力端の電圧が一時的に上昇す
ることによってコンパレータCP1 の出力は比較的短時
間でHレベルに立ち上がる。
1 ,Rc2 の抵抗値に差を設けることによって、コンパ
レータCP1 の非反転入力端への印加電圧が高くなるタ
イミングが図24(g)のように遅れて、図24(h)
のようにコンパレータCP1の出力がHレベルに立ち上
がる時間に遅れが生じる。このようにして、抵抗R
c1 ,Rc2 の抵抗値に差を設けることによっても制御
信号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングに対して、
コンパレータCP1 の出力の立ち上がり、立ち下がりの
タイミングをずらすことが可能になる。
の構成を採用する場合には、ツェナーダイオードZ
D1 ,ZD2 のブレークオーバ電圧に差を持たせること
によって、制御信号の反転のタイミングに対してスイッ
チング素子Qの反転のタイミングをずらすことが可能で
ある。
ように、実施例1の構成において、コンデンサCc1 ,
Cc2 の接続点とコンパレータCP1 の反転入力端との
間に、抵抗RkとダイオードDkとコンデンサCkとか
らなる遅延回路を挿入したものである。抵抗Rkとダイ
オードDkとは並列に接続され、ダイオードDkのカソ
ードがコンデンサCc1 ,Cc2 の接続点に接続され
る。また、ダイオードDkとコンデンサCkとの直列回
路がコンデンサCc2 に並列接続される。
て、コンデンサCc2 の両端電圧の立ち上がり時にはコ
ンパレータCP1 の反転入力への入力が遅延されること
になり、また、コンデンサCc2 の両端電圧の立ち下が
り時にはダイオードDkの存在によって遅延なく立ち下
がることになる。したがって、遅延回路の時定数を適宜
設定することで、制御信号に対してスイッチング素子Q
のオン・オフのタイミングをずらすことができる。他の
構成および動作は実施例1と同様である。
うに、図20に示した実施例18において、コンパレー
タCP1 の入出力端間に抵抗Rjを挿入したものであっ
て、コンパレータCP1 の動作にヒステリシスを付与し
ているのである。この構成により、入力が多少変動して
もコンパレータCP1 の出力が安定する。他の構成およ
び動作は実施例18と同様である。
路のスイッチング素子Q1 〜Q4 における基準端子(た
とえば、トランジスタではエミッタ、FETではソー
ス)をコンデンサCc1 ,Cc2 に対して電位が最低と
なる点に接続しているが、たとえば、実施例1、実施例
2などにおいてコンデンサCc1 ,Cc2 の接続点に基
準端子を接続すれば、スイッチング素子Q1 〜Q4 のオ
フ時に、スイッチング素子Q1 〜Q4 の制御端子(ベー
スないしゲート)の電位を負に設定することも可能であ
る。
波の2種類の信号を駆動トランスを通すことによって信
号側とスイッチング素子との絶縁を行ない、かつトラン
スでは高周波を伝達することによって小型のものを用い
ることができるという利点がある。また、2種類の信号
により一対のコンデンサの両端電圧の大小関係を入れ換
えるように充電し、この大小関係に基づく2値信号を発
生させるから、スイッチング素子をオン・オフさせるこ
とができる。しかも、従来構成のように、トランスの2
次巻線に抵抗を介してスイッチング素子を接続するので
はなく、2値信号を発生させてスイッチング素子を駆動
することにより、スイッチング素子を制御する信号の立
ち上がりや立ち下がりを急峻にすることができ、スイッ
チング損失やスイッチング素子へのストレスを低減する
ことができる。しかも、スイッチング素子に対する出力
インピーダンスは回路構成として適宜設定できるから、
スイッチング素子により制御される主回路側からの回り
込みを低減して誤動作の生じにくくすることができると
いう利点がある。
デンサの両端電圧の大小関係を比較するにあたって、比
較対象となる電圧の時間変化に差を付けることができ、
結果的にスイッチング素子をオン・オフさせるタイミン
グを適宜に設定することが可能になる。すなわち、複数
のスイッチング素子を用いて互いにオン・オフのタイミ
ングをずらすことが要求される場合に、駆動トランスの
1次側の信号を共通にしながらも、駆動トランスの2次
側の調節のみで要求を満たすことができるという利点を
有する。
圧の差を閾値と比較して2値信号を発生させるから、請
求項1ないし請求項4と同様の効果を奏するとともに、
コンデンサの両端電圧の差と閾値との関係を適宜設定す
ることで、駆動トランスの2次側での調節のみでスイッ
チング素子のオン・オフのタイミングを調節できるとい
う利点がある。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも1個のスイッチング素子を備
え、スイッチング素子のオン・オフにより電源の電力を
変換して出力する電力変換装置に用いられ、スイッチン
グ素子をオン・オフさせるように制御するドライブ回路
において、高周波の2種類の信号を所定周期で切り換え
て発生させる手段と、上記各信号を電気的に絶縁して後
段回路に伝達する駆動トランスと、駆動トランスの2次
側に整流手段を介して接続された一対のコンデンサと、
上記各信号に応じて各コンデンサの両端電圧の大小関係
を入れ換える手段と、両コンデンサの両端電圧の大小関
係の判定結果に応じて2値出力を発生し、この2値出力
によりスイッチング素子を駆動する手段とを備えること
を特徴とする電力変換装置のドライブ回路。 - 【請求項2】 上記2種類の信号は異なる周波数であっ
て、駆動トランスと各コンデンサへの充電経路にはそれ
ぞれ各信号の周波数を共振周波数とする共振回路が挿入
され、各コンデンサの両端電圧の大小関係が信号の周波
数に応じて入れ換えられることを特徴とする請求項1記
載の電力変換装置のドライブ回路。 - 【請求項3】 上記2種類の信号は異なる周波数であっ
て、駆動トランスと各コンデンサへの充電経路にはそれ
ぞれ各信号の周波数の中間の周波数をカットオフ周波数
とするローパスフィルタとハイパスフィルタとの一方が
挿入され、各コンデンサの両端電圧の大小関係が信号の
周波数に応じて入れ換えられることを特徴とする請求項
1記載の電力変換装置のドライブ回路。 - 【請求項4】 駆動トランスは2次巻線を複数個備え、
整流手段を介して接続された一対のコンデンサと、上記
各信号に応じて各コンデンサの両端電圧の大小関係を入
れ換える手段と、両コンデンサの両端電圧の大小関係の
判定結果に応じて2値出力を発生し、この2値出力によ
りスイッチング素子を駆動する手段とを備えることを特
徴とする請求項1記載の電力変換装置のドライブ回路。 - 【請求項5】 両コンデンサの両端電圧の大小関係を判
定する手段の入力部に比較すべき一方の電圧を安定化す
るフィルタ回路を設けたことを特徴とする請求項1ない
し請求項4記載の電力変換装置のドライブ回路。 - 【請求項6】 両コンデンサの容量を異ならせたことを
特徴とする請求項1ないし請求項4記載の電力変換装置
のドライブ回路。 - 【請求項7】 両コンデンサの両端電圧の大小関係を判
定する手段の入力部に比較すべき一方の電圧変化を遅延
させる遅延回路を挿入したことを特徴とする請求項1な
いし請求項4記載の電力変換装置のドライブ回路。 - 【請求項8】 少なくとも1個のスイッチング素子を備
え、スイッチング素子のオン・オフにより電源の電力を
変換して出力する電力変換装置に用いられ、スイッチン
グ素子をオン・オフさせるように制御するドライブ回路
において、高周波の2種類の信号を所定周期で切り換え
て発生させる手段と、上記各信号を電気的に絶縁して後
段回路に伝達する駆動トランスと、駆動トランスの2次
側に整流手段を介して接続された一対のコンデンサと、
上記各信号に応じて各コンデンサの両端電圧の大小関係
を入れ換える手段と、両コンデンサの両端電圧の差を閾
値と比較して2値出力を発生し、この2値出力によりス
イッチング素子を駆動する手段とを備えることを特徴と
する電力変換装置のドライブ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06873895A JP3417127B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 電力変換装置のドライブ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH08242590A true JPH08242590A (ja) | 1996-09-17 |
JP3417127B2 JP3417127B2 (ja) | 2003-06-16 |
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ID=13382438
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