JPH08242548A - 永久磁石と鉄の接合方法 - Google Patents
永久磁石と鉄の接合方法Info
- Publication number
- JPH08242548A JPH08242548A JP7041731A JP4173195A JPH08242548A JP H08242548 A JPH08242548 A JP H08242548A JP 7041731 A JP7041731 A JP 7041731A JP 4173195 A JP4173195 A JP 4173195A JP H08242548 A JPH08242548 A JP H08242548A
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- JP
- Japan
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- permanent magnet
- iron
- magnet
- joining
- solder
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- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 永久磁石と鉄とを低い温度で接合し、永久磁
石の性能が損なわれないようにすることのできる接合法
を提供することを目的とする。 【構成】 永久磁石と鉄とを接合する際に、アルミニウ
ム用半田を用いること特徴とする。
石の性能が損なわれないようにすることのできる接合法
を提供することを目的とする。 【構成】 永久磁石と鉄とを接合する際に、アルミニウ
ム用半田を用いること特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石と鉄とを接合
する方法に関する。
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、界磁極に永久磁石を有する同期電
動機では、高速回転時に発生する遠心応力によって、永
久磁石が回転子から脱落しないように固着するため、
接着材を用いる方法、補強リングの焼きばめによる方
法、アラミド繊維等の強化繊維を巻き付ける方法、
機械的にかしめる方法等の4つの方法が採用されてい
る。一方、永久磁石には、防食を目的として、永久磁石
表面にNiめっき或いAlコーティングを施している。
動機では、高速回転時に発生する遠心応力によって、永
久磁石が回転子から脱落しないように固着するため、
接着材を用いる方法、補強リングの焼きばめによる方
法、アラミド繊維等の強化繊維を巻き付ける方法、
機械的にかしめる方法等の4つの方法が採用されてい
る。一方、永久磁石には、防食を目的として、永久磁石
表面にNiめっき或いAlコーティングを施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、回転子に界磁極
を有する場合、高速回転時に発生する遠心応力によっ
て、永久磁石が回転子から脱落しないように固着されて
いる。その手法として、以下の四つの手法が挙げられ
る。
を有する場合、高速回転時に発生する遠心応力によっ
て、永久磁石が回転子から脱落しないように固着されて
いる。その手法として、以下の四つの手法が挙げられ
る。
【0004】接着剤を用いる方法 補強リング等の焼きばめによる方法 アラミド繊維などの強化繊維を巻き付ける方法 機械的にかしめる方法
【0005】しかしながら、上述した〜の手法で
は、次の問題を生じていた。上記の方法は、永久磁石
と回転子とを接着剤により固着する方法であが、回転数
が上昇すると、遠心力に耐えられないという欠点があ
る。上記の方法は、非磁性の補強リングを永久磁石装
着後に焼きばめをし、固着する方法であるが、焼きばめ
リングに高精度の加工を必要とし、また、組立にも高い
精度が要求されるという欠点がある。
は、次の問題を生じていた。上記の方法は、永久磁石
と回転子とを接着剤により固着する方法であが、回転数
が上昇すると、遠心力に耐えられないという欠点があ
る。上記の方法は、非磁性の補強リングを永久磁石装
着後に焼きばめをし、固着する方法であるが、焼きばめ
リングに高精度の加工を必要とし、また、組立にも高い
精度が要求されるという欠点がある。
【0006】上記の方法は、アラミド繊維などの強化
繊維を巻き付ける方法であるが、張力を掛けながら巻き
付ける必要があり、困難な作業を必要とするという欠点
がある。上記の方法は、機械的なひっかかり、即ち、
かしめ用のピンを用いて固着する方法であるが、永久磁
石が脆性材料のため、引っ掛かり部またはかしめ部等に
応力が集中した場合、信頼性に乏しいという欠点があ
る。
繊維を巻き付ける方法であるが、張力を掛けながら巻き
付ける必要があり、困難な作業を必要とするという欠点
がある。上記の方法は、機械的なひっかかり、即ち、
かしめ用のピンを用いて固着する方法であるが、永久磁
石が脆性材料のため、引っ掛かり部またはかしめ部等に
応力が集中した場合、信頼性に乏しいという欠点があ
る。
【0007】以上のことから、上記〜の手法に代わ
る、永久磁石と鉄との新たな接合法が望まれている。
尚、金属材料の接合に一般に用いられている硬ろう付け
では、その接合温度が800℃程度の高温となるので、
永久磁石の性能が低下してしまうという欠点もある。本
発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、永
久磁石と鉄とを低い温度で接合し、永久磁石の性能が損
なわれないようにすることのできる接合法を提供するこ
とを目的とする。
る、永久磁石と鉄との新たな接合法が望まれている。
尚、金属材料の接合に一般に用いられている硬ろう付け
では、その接合温度が800℃程度の高温となるので、
永久磁石の性能が低下してしまうという欠点もある。本
発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、永
久磁石と鉄とを低い温度で接合し、永久磁石の性能が損
なわれないようにすることのできる接合法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の構成は、永久磁石と鉄とを接合する際に、アルミ
ニウム用半田を用いること特徴とし、更に、記永久磁石
を着磁したままで接合することを特徴とする。
発明の構成は、永久磁石と鉄とを接合する際に、アルミ
ニウム用半田を用いること特徴とし、更に、記永久磁石
を着磁したままで接合することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、永久磁石と鉄とを接合する際
に、アルミニウム用半田を用いることで、低い温度での
接合が可能となる。更に、アルミニウム用半田の半田付
けの温度は、永久磁石の性能を損なわない程度の温度で
あるため、着磁された永久磁石をそのまま接合できる。
に、アルミニウム用半田を用いることで、低い温度での
接合が可能となる。更に、アルミニウム用半田の半田付
けの温度は、永久磁石の性能を損なわない程度の温度で
あるため、着磁された永久磁石をそのまま接合できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
【0011】本発明の一実施例を図1に示す。本実施例
は、永久磁石と鉄とを半田付けする方法に関するもので
ある。先ず、永久磁石を100℃程度に加熱する。永久
磁石を半田付したときに表面と内部との温度差による割
れが発生しないようにするためである。次に、永久磁石
にフラックスを塗布する。
は、永久磁石と鉄とを半田付けする方法に関するもので
ある。先ず、永久磁石を100℃程度に加熱する。永久
磁石を半田付したときに表面と内部との温度差による割
れが発生しないようにするためである。次に、永久磁石
にフラックスを塗布する。
【0012】引き続き、アルミニウム用半田を用いて、
永久磁石と鉄とを半田付けする。本実施例では、永久磁
石として、Sm-Co系永久磁石を採用した。ここで、Sm
-Co系永久磁石は400〜450℃で消磁が生じ、ま
た、Nd-Fe-B系永久磁石は200〜250℃で消磁が
消磁が生じる。
永久磁石と鉄とを半田付けする。本実施例では、永久磁
石として、Sm-Co系永久磁石を採用した。ここで、Sm
-Co系永久磁石は400〜450℃で消磁が生じ、ま
た、Nd-Fe-B系永久磁石は200〜250℃で消磁が
消磁が生じる。
【0013】従って、半田付けの温度を、高くとも25
0℃程度とすると、Sm-Co系永久磁石の性能を損なう
ことはない。また、この程度の温度ならば、着磁したま
まの作業が可能であり、磁気を消すことなく作業をする
ことができる。更に、接合完了後に、硬ろう付けの場合
には、着磁を行う。本実施例では、半田及びフラックス
として、日本ウェルディングロット製アルミニウム用半
田(商品名:T235)及びフラックス(商品名:SD
G)を用いた。
0℃程度とすると、Sm-Co系永久磁石の性能を損なう
ことはない。また、この程度の温度ならば、着磁したま
まの作業が可能であり、磁気を消すことなく作業をする
ことができる。更に、接合完了後に、硬ろう付けの場合
には、着磁を行う。本実施例では、半田及びフラックス
として、日本ウェルディングロット製アルミニウム用半
田(商品名:T235)及びフラックス(商品名:SD
G)を用いた。
【0014】上述したように本実施例では、永久磁石と
鉄とを接合する際に、アルミニウム用半田を用いること
で、低い温度での接合が可能となるため、接着に代わる
密着性の高い接合が可能となる。具体的には、密着強度
はおよそ80MPa(≒8kgf/mm2)であり、従来
の接着材による方法の20MPaに比べて高くなってい
る。また、アルミニウム用半田の半田付けの温度は、永
久磁石の性能を損なわない程度の温度であるため、着磁
された永久磁石をそのまま接合でき、作業工程が簡略化
される。
鉄とを接合する際に、アルミニウム用半田を用いること
で、低い温度での接合が可能となるため、接着に代わる
密着性の高い接合が可能となる。具体的には、密着強度
はおよそ80MPa(≒8kgf/mm2)であり、従来
の接着材による方法の20MPaに比べて高くなってい
る。また、アルミニウム用半田の半田付けの温度は、永
久磁石の性能を損なわない程度の温度であるため、着磁
された永久磁石をそのまま接合でき、作業工程が簡略化
される。
【0015】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明によれば、永久磁石と鉄とを接合する
際に、アルミニウム用半田を用いることで、低い温度で
の接合が可能となるため、接着に代わる密着性の高い接
合が可能となる。また、半田付けの温度は、永久磁石の
性能を損なわない程度の温度であるため、着磁された永
久磁石をそのまま接合でき、作業工程が簡略化される。
たように、本発明によれば、永久磁石と鉄とを接合する
際に、アルミニウム用半田を用いることで、低い温度で
の接合が可能となるため、接着に代わる密着性の高い接
合が可能となる。また、半田付けの温度は、永久磁石の
性能を損なわない程度の温度であるため、着磁された永
久磁石をそのまま接合でき、作業工程が簡略化される。
【図1】永久磁石と鉄との接合を示すフローチャートで
ある。
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、界磁極に永久磁石を有する同期電
動機では、高速回転時に発生する遠心応力によって、永
久磁石が回転子から脱落しないように固着するため、
接着材を用いる方法、補強リングの焼きばめによる方
法、アラミド繊維等の強化繊維を巻き付ける方法、
機械的にかしめる方法等の4つの方法が採用されてい
る。一方、永久磁石には、防食を目的として、永久磁石
表面にNiめっき或いはAlコーティングを施している。
動機では、高速回転時に発生する遠心応力によって、永
久磁石が回転子から脱落しないように固着するため、
接着材を用いる方法、補強リングの焼きばめによる方
法、アラミド繊維等の強化繊維を巻き付ける方法、
機械的にかしめる方法等の4つの方法が採用されてい
る。一方、永久磁石には、防食を目的として、永久磁石
表面にNiめっき或いはAlコーティングを施している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】引き続き、アルミニウム用半田を用いて、
永久磁石と鉄とを半田付けする。本実施例では、永久磁
石として、Sm-Co系永久磁石を採用した。ここで、Sm
-Co系永久磁石は400〜450℃で消磁が生じ、ま
た、Nd-Fe-B系永久磁石は200〜250℃で消磁が
生じる。
永久磁石と鉄とを半田付けする。本実施例では、永久磁
石として、Sm-Co系永久磁石を採用した。ここで、Sm
-Co系永久磁石は400〜450℃で消磁が生じ、ま
た、Nd-Fe-B系永久磁石は200〜250℃で消磁が
生じる。
Claims (2)
- 【請求項1】 永久磁石と鉄とを接合する際に、アルミ
ニウム用半田を用いること特徴とする永久磁石と鉄との
接合方法。 - 【請求項2】 前記永久磁石を着磁したままで接合する
ことを特徴とする請求項1記載の永久磁石と鉄の接合方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041731A JPH08242548A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 永久磁石と鉄の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7041731A JPH08242548A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 永久磁石と鉄の接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08242548A true JPH08242548A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12616575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7041731A Withdrawn JPH08242548A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 永久磁石と鉄の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08242548A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002538596A (ja) * | 1999-03-05 | 2002-11-12 | エテック システムズ インコーポレイテッド | 強化された角強度を有するショットキーおよびフィールド・エミッション電子銃 |
JP2016533148A (ja) * | 2013-10-11 | 2016-10-20 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | 電気機械用のアセンブリ、アセンブリの製造方法、及び、アセンブリを備えた電気機械 |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP7041731A patent/JPH08242548A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002538596A (ja) * | 1999-03-05 | 2002-11-12 | エテック システムズ インコーポレイテッド | 強化された角強度を有するショットキーおよびフィールド・エミッション電子銃 |
JP2016533148A (ja) * | 2013-10-11 | 2016-10-20 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | 電気機械用のアセンブリ、アセンブリの製造方法、及び、アセンブリを備えた電気機械 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |