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JPH08224271A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

Info

Publication number
JPH08224271A
JPH08224271A JP7035155A JP3515595A JPH08224271A JP H08224271 A JPH08224271 A JP H08224271A JP 7035155 A JP7035155 A JP 7035155A JP 3515595 A JP3515595 A JP 3515595A JP H08224271 A JPH08224271 A JP H08224271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent body
absorbent article
flap
central
sanitary napkin
Prior art date
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Granted
Application number
JP7035155A
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English (en)
Other versions
JP3591542B2 (ja
Inventor
Yoichi Suzuki
陽一 鈴木
Reiko Konno
玲子 今野
Yasuo Toyoshima
泰生 豊島
Minoru Nakanishi
稔 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP03515595A priority Critical patent/JP3591542B2/ja
Priority to GB9526444A priority patent/GB2296445B/en
Priority to CN95120439A priority patent/CN1109533C/zh
Priority to MYPI95004083A priority patent/MY117842A/en
Publication of JPH08224271A publication Critical patent/JPH08224271A/ja
Priority to US08/921,373 priority patent/US5921975A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3591542B2 publication Critical patent/JP3591542B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着用時に使用者の排泄部に当接する部位に対
するフィット性に優れ、横漏れの生じる惧れが少ない吸
収性物品を提供すること。 【構成】 トップシートとバックシートと吸収体とを具
備する中央吸収体部、及び該中央吸収体部の左右両側部
に設けられたフラップを有し、該フラップは非肌当接面
側に連設されており、トップシート側に向けて折り曲げ
られて、上記中央吸収体部の左右両側縁に位置する防漏
壁を形成しており、外方に向けて折り返されて防漏面を
形成しており、該防漏壁は、着用時に使用者の排泄部に
当接する部位の前方部及び後方部において上記中央吸収
体部に固定されており、該部位における上記防漏面が肌
当接面と略平行な面状に形成されており、該中央吸収体
部の左右両側縁部における非肌当接面側に吸収性物品を
固定するウイング部が連設されている吸収性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理用ナプキン等の体
液を吸収するために肌に接触して着用される吸収性物品
に関し、詳しくは、特に横漏れの防止性能に優れた吸収
性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、紙おむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品は、種々
提案されており、実用に供されているが、横漏れにより
使用者の着衣を汚損することがあり、これにより使用者
に不快感を与えるといった問題があるため、この問題を
解消すべく種々改良がなされている。
【0003】例えば、吸収性物品の長手方向両側に防漏
壁を形成すること、吸収性物品自体の形状を予め装着部
位の形状に対応した形状すること、弾性体を設けて装着
時における形態の変化に追従しうるようにすること等が
提案されており、具体的には、実公昭60−19693
号公報には、トップシートとバックシートとを左右両側
方で貼り合わせたフラップ部分を吸収性物品の表面に折
り曲げてなる吸収性物品が提案されており、特公昭60
−3491号公報には、トップシートとバックシートと
を左右両側方で貼り合わせたフラップ部分を吸収性物品
の表面に折り曲げた後、更に外側に向けて折り返してな
る吸収性物品が提案されている。
【0004】しかし、上述の吸収性物品は、使用者が排
泄部を吸収体中央部に位置させ、身体に密着した下着を
着用する装着状態では、吸収体本体からの液漏れを低下
させるものの、未だ完全に液漏れを抑制するには至って
いない。特に、実際の使用時においては、吸収性物品の
装着状態が上述の装着状態ばかりではなく、排泄部が吸
収体の中央部よりズレた状態で装着されたり、装着され
た吸収性物品が着用者の動きによる複雑な形態に追随し
得ず、吸収性物品と装着部位との間に隙間ができたりす
る場合があり、このような場合、上述の吸収性物品では
着用者の満足のいく液漏れ防止効果が得られないのが現
状である。また、上述の吸収性物品は、いずれも折り曲
げたフラップ部分の前後両端を、吸収性物品の前後両端
部において吸収性物品と接着させたものであり、着用時
に使用者の排泄部に当接する部位に対するフィット性が
十分ではなく、依然として横漏れを生じるものであっ
た。
【0005】従って、本発明の目的は、着用時に使用者
の排泄部に当接する部位に対するフィット性に優れ、横
漏れの生じる惧れが少ない吸収性物品を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシートと、液不透過性のバックシートと、両シート
間に配されてなる吸収体とを具備する中央吸収体部、及
び該中央吸収体部の左右両側部に設けられたフラップを
有する吸収性物品において、上記フラップは、上記吸収
性物品の非肌当接面側に連設されており、また、上記中
央吸収体部のトップシート側に向けて折り曲げられて、
上記中央吸収体部の左右両側縁に位置する防漏壁をそれ
ぞれ形成しており、更に、上記中央吸収体部の外方に向
けて折り返されて防漏面を形成しており、上記防漏壁
は、着用時に使用者の排泄部に当接する部位の前方部及
び後方部において上記中央吸収体部に固定されており、
上記の排泄部に当接する部位における上記防漏面が上記
中央吸収体部の肌当接面と略平行な面状に形成されてお
り、上記中央吸収体部の左右両側縁部における非肌当接
面側に、使用時に吸収性物品を固定するウイング部が連
設されている、ことを特徴とする吸収性物品を提供する
ことにより上記目的を達成したものである。
【0007】
【作用】本発明の吸収性物品は、非肌当接面側に連設さ
れたフラップが、上記中央吸収体部のトップシート側に
向けて折り曲げられて防漏壁を形成しており、更に折り
返されて防漏面を形成している。また、上記防漏壁は、
着用時に使用者の排泄部に当接する部位の前方部及び後
方部において上記中央吸収体部に固定されており、これ
により、上記の排泄部に当接する部位における上記防漏
面が上記中央吸収体部の肌当接面と略平行な面状に形成
されている。更に、上記非肌当接面側にウイング部が連
設されている。そして、本発明の吸収性物品である生理
用ナプキンは、このような構造を有することにより、フ
ラップと中央吸収体部との間にサイドポケットが形成さ
れ、上記トップシートの表面より体液が流れても該体液
がフラップを伝わって漏れることがなく、また、防漏面
を生理用ナプキンの肌当接面よりも高い位置に設けるこ
とができるので、吸収体がよれて厚くなってもフィット
性が低下することがない。また、防漏面が装着時に着用
者の肌に沿って広がり、フラップが吸収体に折り込まれ
ることがないため、安定してサイドポケットが形成さ
れ、更には、吸収体のよれが抑制される。更に、上記ウ
イング部により強固に固定されるので、ズレが生じな
い。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をより具体的に
説明する。ここで、図1は、本発明の吸収性物品の第1
の実施例としての生理用ナプキンを示す斜視図であり、
図2は、図1に示す生理用ナプキンの断面を示す模式図
である。
【0009】図1及び図2に示す本実施例の生理用ナプ
キン1は、液透過性のトップシート11と、液不透過性
のバックシート12と、両シート間に配されてなる吸収
体13とを具備する中央吸収体部10、及び該中央吸収
体部10の左右両側部に設けられたフラップ20を有す
る。このような構造は、通常の生理用ナプキンと同様の
構造である。
【0010】更に、本実施例の生理用ナプキン1につい
て説明すると、上記トップシート11及び上記バックシ
ート12は、それぞれ延長部を有するように、上記吸収
体13よりも全体に大きく形成されている。そして、上
記フラップは、上記トップシートの延長部と上記バック
シートの延長部とを貼り合わせて形成されている。ま
た、これにより、前方縁部4及び後方縁部5を形成して
いる。ここで、上記トップシート11及び上記バックシ
ート12は、ヒートシール法、接着剤法等の通常の方法
によって貼り合わされている。
【0011】また、上記生理用ナプキン1の中央吸収体
部10における非肌当接面3上には、生理用ナプキン1
の使用時において該生理用ナプキン1をショーツに貼着
するためのズレ止剤(図示せず)が設けられている。
【0012】上記トップシート11及び上記バックシー
ト12を形成する材料としては、通常、生理用ナプキン
等の吸収性物品のトップシート及びバックシートとして
用いられるものであれば特に制限なく、用いることがで
きる。また、上記吸収体13は、パルプ及び高吸収性ポ
リマー等からなる通常公知の吸収体を特に制限なく用い
ることができる。
【0013】而して、本実施例の生理用ナプキン1は、
図1及び図2に示すように、上記フラップ20が、上記
生理用ナプキンの非肌当接面3側に連設されており、ま
た、上記中央吸収体部10のトップシート11側に向け
て折り曲げられて、上記中央吸収体部10の左右両側縁
に位置する防漏壁21をそれぞれ形成しており、更に、
上記中央吸収体部10の外方に向けて折り返されて防漏
面24を形成しており、上記防漏壁21は、着用時に使
用者の排泄部に当接する部位6の前方部及び後方部にお
いて上記中央吸収体部10に固定されており、上記の排
泄部に当接する部位6における上記防漏面24が上記中
央吸収体部10の肌当接面2と略平行な面状に形成され
ており、上記中央吸収体部10の左右両側縁部における
非肌当接面3側に、使用時に生理用ナプキン1を固定す
るウイング部30が連設されている。
【0014】更に詳細に説明すると、図1及び図2に示
すように、上記トップシート11は、上記吸収体13の
側面を覆って、その延長部を上記バックシート12の延
長部に貼り合わせられており、これにより、上記トップ
シート11の延長部と上記バックシート12の延長部と
により形成される上記フラップ20が、上記非肌当接面
3側に連設されている。
【0015】また、上記フラップ20は、図2に示すよ
うに、上記中央吸収体部10の側縁において折り曲げら
れることにより、上記防漏壁21を形成しており、更
に、生理用ナプキン1の肌当接面2よりやや上方にて上
記中央吸収体部10の外方に向けて折り返されて、上記
防漏面24を形成している。
【0016】また、上記防漏壁21は、上記の排泄部に
当接する部位6の前方部及び後方部において、前方部の
固定部22〔図1参照〕及び後方部の固定部23〔図1
参照〕を介して上記中央吸収体部10における上記トッ
プシート11に固定されている。ここで、上記の「排泄
部に当接する部位」とは、生理用ナプキンの使用時にお
いて、着用者の排泄部に当接される生理用ナプキンの表
面部分を指し、具体的には、生理用ナプキンの長手方向
に対する上記固定部22と上記固定部23との間に位置
する部分である。また、上記「前方部」とは、上記の排
泄部に当接する部位6よりも前方(着用者における前
側)に位置する部分の全てを指し、上記前方縁部も含
む。更に、上記「後方部」とは、上記の排泄部に当接す
る部位6よりも後方(着用者における後側)に位置する
部分の全てを指し、上記後方縁部も含む。また、上記固
定部22、23は、通常、吸収性物品に用いられる接着
剤等を用いて又はヒートシール等により容易に形成する
ことができる。
【0017】そして、このように、固定されていること
により、図2に示すように、上記の排泄部に当接する部
位6における上記防漏壁21と上記中央吸収体部10と
の間にサイドポケット25が形成されており、また、上
記の排泄部に当接する部位6における上記防漏面24
が、上記肌当接面2のやや上方において、上記中央吸収
体部10の肌当接面2と略平行な面状に形成されてい
る。
【0018】また、図1及び図2に示すように、本実施
例の生理用ナプキン1は、上記前方縁部4及び後方縁部
5において上記フラップ20を固定しておらず、前方部
の固定部22より前方(生理用ナプキンにおける使用時
に着用者の前側に位置する部位)及び後方部の固定点2
3より後方(生理用ナプキンにおける使用時に着用者の
後側に位置する部位)においては、それぞれ前方又は後
方に向かうに従って次第に上記の折り返された状態が解
除されて、上記フラップ20が略フラットな面状形状と
なるようになされており、上記防漏面24の肌当接面2
との略平行な形状及び上記サイドポケット25を安定し
て形成・保持している。
【0019】また、本実施例の生理用ナプキン1におい
て、上記排泄部に当接する部位6の長さLは、好ましく
は3〜20cmであり、更に好ましくは5〜15cmで
ある。また、上記生理用ナプキン1において、上記固定
部22より前方に位置するナプキン前方部の長さMは、
好ましくは0〜10cmであり、更に好ましくは2〜8
cmである。更に、上記生理用ナプキン1において、上
記固定部23より後方に位置するナプキン後方部の長さ
Nは、好ましくは3〜25cmであり、更に好ましくは
5〜18cmである。
【0020】また、上記排泄部に当接する部位6におけ
る上記防漏面24の幅Sは、好ましくは0.5〜4cm
であり、更に好ましくは0.7〜2.5cmである。
0.5cm未満であると、上記防漏壁21が中央吸収体
部10上に伏倒してサイドポケット25が形成されない
場合があり、4cmを超えると、防漏面24の平面形状
が維持し難く、更には、液漏れを誘発する場合があるの
で、上記範囲内とするのが好ましい。また、上記防漏面
24の高さ(非肌当接面3からの高さ)U(図2参照)
は、好ましくは40mm以下、更に好ましくは5〜25
mmである。また、上記排泄部に当接する部位6におけ
る左右両防漏面24間の幅Tは、該防漏面24が中央吸
収体部10の肌当接面2を塞がないように、30mm以
上であるのが好ましい。
【0021】また、上記ウイング部30は、上記バック
シート12の表面上に長方形状のシート31を貼着し
て、上記左右両側縁部に連設されており、上記ウイング
部30には、粘着部32が非肌当接面3側に設けられて
いる。また、上記シート31の上記中央吸収体部10に
貼着されている部分における表面(非貼着面)は剥離処
理されており、これにより、生理用ナプキン1の使用前
(保存時)には、上記ウイング部30を非肌当接面3に
向けて折り曲げ、上記シート31の表面に剥離自在に粘
着させて粘着部32を保護することができる。上記シー
ト31としては、上記バックシートに用いられるポリエ
チレンやポリエチレンテレフタレート(PET)等のプ
ラスチックシート、及びラミネート加工を施した紙や不
織布が用いられる。また、上記粘着部32は、上記ウイ
ング部30の非肌当接面3側に粘着剤を塗布して形成さ
れており、該粘着剤としては、通常公知の粘着剤を特に
制限なく用いることができる。
【0022】本実施例の生理用ナプキン1は、上述の如
き構造を有しているので、上記防漏面24が着用者の肌
に良好にフィットし、横漏れを効果的に防止することが
できるものであり、具体的には上記サイドポケット25
が形成されることにより、上記トップシート11の表面
を流れた排泄物が上記サイドポケット25に一旦流入し
た後、上記中央吸収体部10の側面から上記吸収体13
に吸収され、横漏れを効果的に防止することができ、更
には、上記ウイング部30により、生理用ナプキン1を
強固に固定することができるものである。
【0023】また、本実施例の生理用ナプキン1は、上
記防漏面24の上記の排泄部に当接する部分にそれぞれ
弾性部材26が配されている。上記弾性部材26が配さ
れていることにより、上記防漏壁21の形状が良好に維
持され、また、上記防漏面24の上記中央吸収体部10
の肌当接面2と略平行な面状形状が良好に維持され、更
には着用者に対するフィット性がより向上される。ま
た、このように防漏面24〔折り返し線27(図2参
照)より外方〕に弾性部材26を配することにより、上
記サイドポケット25の形状を大きくすることができ、
横漏れを効果的に防止することができる。上記弾性部材
26としては、通常、吸収性物品に用いられる弾性部材
であれば、特に制限されないが、ポリオレフィン類、ポ
リウレタン類の発泡体や天然ゴム等を特に好ましく用い
ることができる。また、その形状は、紐状、フィルム
状、平面状等の形状とすることができ、本実施例におい
ては、紐状の弾性部材を用いている。また、該弾性部材
26の本数は特に制限されないが、該弾性部材26が紐
状の形状である場合、2本以上であるのが、形状保持、
横漏れ防止の点から効果的である。また、上記弾性部材
26は、上記の弾性部材26を配した上記フラップ20
の20%伸長時の応力が100g以下となるような弾性
力を有するものを用いるのが好ましい。尚、本発明の吸
収性物品は、上述の実施例に限定されるものではなく、
例えば、使い捨ておむつ等に適用することもできる。
【0024】次に、本発明の吸収性物品の第2〜第6の
実施例について、図3〜図7を参照して説明する。ここ
で、図3は、本発明の吸収性物品の第2の実施例として
の生理用ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であり、
図4は、本発明の吸収性物品の第3の実施例としての生
理用ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であり、図5
は、本発明の吸収性物品の第4の実施例としての生理用
ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であり、図6は、
本発明の吸収性物品の第5の実施例としての生理用ナプ
キンを示す断面図〔図2相当図〕であり、図7(a)
は、本発明の吸収性物品の第6の実施例としての生理用
ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であり、図6
(b)は、図7(a)に示す生理用ナプキンをショーツ
に装着した状態を示す断面図である。尚、第2の実施例
〜第6の実施例において特に説明しない点は上述した第
1の実施例と同じである。
【0025】図3に示す第2の実施例の生理用ナプキン
1は、上記フラップ20が、上記トップシート11及び
上記バックシート12以外の他のシート40により形成
されている。また、ウイング部30は、上記バックシー
ト12の上記の排泄部に当接する部位6に対応する部分
の左右両側縁部を延長して形成されている。
【0026】上記の他のシート40としては、防水処理
を施したシート又は液不透過性シート等を用いることが
できる。上記の防水処理を施したシートとしては、撥水
性油剤で処理した不織布等を挙げることができ、上記の
液不透過性シートとしては、エチレン、ポリプロピレン
等のプラスチックシート、又は不織布をラミネート加工
したシート等を挙げることができる。
【0027】更に詳述すると、上記トップシート11
は、吸収体13の左右両側面を覆って非肌当接面3側の
左右両側縁まで被覆しており、上記他のシート40は、
その縁部が、非肌当接面3側において、上記トップシー
ト11と上記バックシート12とにより挟持固定されて
おり、これにより、フラップ20が上記非肌当接面3側
に連設されている。そして、上記フラップ20は、上記
の第1の実施例におけるフラップ20と同様にして防漏
壁21及び防漏面24を形成しており、該防漏面24の
側縁で非肌当接面3に向けて折り返されており、弾性部
材26は、この折り返された部分と該防漏面24とで挟
持されて配されている。
【0028】図4に示す第3の実施例の生理用ナプキン
1は、上記フラップ20が、上記トップシート11によ
り形成されており、ウイング部30は、上記バックシー
ト12の上記の排泄部に当接する部位6に対応する部分
の左右両側縁部を延長して形成されている。具体的に
は、上記トップシート11は、吸収体13の左右両側面
まで被覆させ、更に、左右両側縁を外方に向けて延長し
て形成されており、これにより、上記フラップ20が上
記非肌当接面3側に連設されている。また、上記トップ
シート11の端部は、上記吸収体13の非肌当接面3側
において上記吸収体13と上記バックシート12とによ
り挟持固定されている。そして、上記フラップ20は、
上記の第1の実施例におけるフラップ20と同様にして
防漏壁21及び防漏面24を形成しており、該防漏面2
4の側縁で非肌当接面3に向けて折り返されており、弾
性部材26は、この折り返された部分と該防漏面24と
で挟持されて配されている。また、この際、上記フラッ
プ20を形成する上記トップシート11には、防水性が
必要であり、この場合に用いることができる上記トップ
シート11としては、一般的に用いられているトップシ
ートの材料におけるフラップを形成する部分のみを撥水
処理したもの、吸収体に当接する部分は開孔しているが
フラップを形成する部分は開孔していないプラスチック
シート又はフラップを形成する部分にラミネート加工を
施した不織布等が挙げられる。
【0029】図5に示す第4の実施例の生理用ナプキン
1は、上記フラップ20が、上記トップシート11及び
上記バックシート12により形成されており、上記ウイ
ング部30が上記バックシート12により形成されてい
る。具体的には、上記バックシート12における上記の
排泄部に当接する部分に対応する部分の左右両側縁部を
外方に向けて延長させて上記ウイング部30が形成され
ており、更に、上記バックシート12を上記トップシー
ト11側に折り返して上記トップシート11と貼合わせ
て、上述の第1の実施例と同様に上記フラップ20が形
成されており、該フラップ20により、防漏壁21及び
防漏面24を形成している。尚、上記の生理用ナプキン
1においては、上記フラップ20全体がバックシート1
2とトップシート11とにより形成されている。このよ
うなフラップ20及びウイング部30は、バックシート
12をその長手方向全辺に渡って延長し折り返して上記
トップシート11に貼り合わせて、上記中央吸収体部1
0の全辺に渡ってフラップ20を形成し、次いでバック
シート12を折り返して2重に折り返された部分を上記
ウイング部の所望の形状に合わせて切断して、上記ウイ
ング部30を形成することにより作成される。
【0030】図6に示す第5の実施例の生理用ナプキン
1は、上記ウイング部30が、上記非肌当接面3の左右
両側部に2枚のシート31,31’を敷設して形成され
ている。これ以外は、上記の第1の実施例と同様であ
る。
【0031】図7(a)に示す第5の実施例の生理用ナ
プキン1は、上記ウイング部30が、上記非肌当接面3
よりやや上方で、中央吸収体部10の長手方向に沿って
接着剤を塗布して形成された接着部33を介して、上記
フラップ20に固定されている。これ以外は、上記の第
1の実施例と同様である。ここで、上記「やや上方」と
は、非肌当接面3より上方で且つ防漏面24より下方で
あって、使用時にショーツに装着させてサイドポケット
25を形成した際に防漏面24が肌当接面2よりも下方
にならない位置であるのが好ましい。
【0032】そして、このように、構成されていること
により、上記生理用ナプキン1の使用に際して、図7
(b)に示すように生理用ナプキン1をショーツ50に
装着させた時に、より大きなサイドポケット25が形成
されるので、より効果的に横漏れを防止することができ
る。
【0033】尚、本発明の吸収性物品は、上述の実施例
に限定されるものではなく、例えば、図1及び図2に示
す第1の実施例において、下記の如き構成とすることも
できる。即ち、本発明の生理用ナプキン1においては、
図8に示すように、その前方縁部4において、折り返さ
れたフラップ20を、その折り返された状態のまま防漏
面を上にしてヒートシールして、固定してもよい。これ
により、上記の排泄部に当接する部位6における上記フ
ラップ20の形状を良好に維持することができ、更に
は、上記中央吸体部10と上記フラップ20とが当接す
る部分の全域に上記サイドポケット25を形成すること
ができる。この場合には、上記の前方部の固定点22を
固定しなくてもよい。
【0034】また、本発明の生理用ナプキン1において
は、その前方縁部4及び後方縁部5において、折り返さ
れたフラップ20を、その折り返された状態のまま防漏
面を上にしてヒートシールして、固定してもよい。これ
により、上記の排泄部に当接する部位6における上記フ
ラップ20の形状を良好に維持することができ、更に
は、上記中央吸体部10と上記フラップ20とが当接す
る部分の全域に上記サイドポケットを形成することがで
きる。また、前方縁部4及び後方縁部5において、折り
返されたフラップ20を、その折り返された状態のまま
防漏面を上にしてヒートシールして、固定した場合に
は、上記の前方部及び後方部の固定点22,23を固定
しなくてもよい。
【0035】更に、第1の実施例では、上記中央吸収体
部10の表面(肌当接面)で上記防漏壁21をトップシ
ート11に固定した例で説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば、上記中央吸収体部10
の側方で上記防漏壁21をトップシート11に固定して
もよい。
【0036】また、図1及び図2に示す第1の実施例に
おいては、防漏壁の中央吸収体部への固定を点状に固定
した例により説明したが、線状(吸収性物品の長手方向
に沿った線状)に固定することもできる。この際、該線
状の固定は、上記固定点と同様に接着剤又はヒートシー
ル等により固定することができ、また該線状に固定して
形成される固定部の長さは任意であり、上記の排泄部に
当接する部位の前方部及び後方部に形成される固定部の
少なくとも何れか一方は、前方縁部又は後方縁部まで及
んでいてもよい。
【0037】また、図1及び図2に示す第1の実施例に
おいては、バックシート12のみで上記フラップ20を
形成することもできる。更に、図1及び図2に示す第1
の実施例においては、上記ウイング部30が排泄部に当
接する部位6に対応する部分に設けられたものを例示し
て説明したが、上記ウイング部30を設ける場所はこれ
に限定されず、該排泄部に当接する部位6より、前方又
は後方にずらして設けることもできる。また、本発明の
吸収性物品においては、上記ウイング部30を形成する
材料には、図3〜5に示す第2〜4の実施例の如く、上
記ウイング部30がバックシート12と一体に形成され
ている場合を除いて、特に液体不透過性は必要なく、こ
の場合には、通常の不織布や紙等の液透過性の材料を用
いて上記ウイング部30を形成することもできる。ま
た、図3及び4に示すバックシート12によりウイング
部30が形成された生理用ナプキンにおいては、該バッ
クシートにおける中央吸収体部の前方に位置する部分、
ウイング部を形成する部位に位置する部分及び中央吸収
体部の後方に位置する部分のそれぞれを形成するバック
シート部材を、それぞれ所定の位置に配して形成された
バックシートを用いることもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、着用時に使用者
の排泄部に当接する部位に対するフィット性に優れ、横
漏れの生じる惧れが少ないものであり、具体的には、下
記効果〜が奏される。 フラップと中央吸収体部との間にサイドポケットが形
成され、上記トップシートの表面より体液が流れても該
体液がフラップを伝わって漏れることがない。 防漏面を生理用ナプキンの肌当接面よりも高い位置に
設けることができるので、吸収体がよれて厚くなっても
フィット性が低下することがない。 防漏面が装着時に肌に沿って広がり、フラップが吸収
体に折り込まれることがなく、安定してサイドポケット
を形成することができる。 防漏面が肌に沿って広がることにより吸収体のよれが
抑制される。 防漏壁と防漏面とにより液モレが抑制される。 防漏面により、フラップの肌に対する広がりを促進で
き、肌に対するフィット性を向上させて、違和感を低減
させることができる。 前後方縁部にてフラップを固定せずに、前後方縁部で
は該フラップが外方に開放して略フラットな面状形状を
なすようにした場合には、この開放されたフラップによ
り、防漏面の肌当接面に対する略平行な形状及び防漏壁
により形成されるサイドポケットを安定して形成、保持
することができる。 上記ウイング部を有しているので、使用時においてシ
ョーツ等に強固に固定することができ、吸収性物品がそ
の使用時にズレることが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品の第1の実施例と
しての生理用ナプキンを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す生理用ナプキンのA−A断
面を示す模式図である。
【図3】図3は、本発明の吸収性物品の第2の実施例と
しての生理用ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であ
る。
【図4】図4は、本発明の吸収性物品の第3の実施例と
しての生理用ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であ
る。
【図5】図5は、本発明の吸収性物品の第4の実施例と
しての生理用ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であ
る。
【図6】図6は、本発明の吸収性物品の第5の実施例と
しての生理用ナプキンを示す断面図〔図2相当図〕であ
る。
【図7】図7(a)は、本発明の吸収性物品の第6の実
施例としての生理用ナプキンを示す断面図〔図2相当
図〕であり、図7(b)は、図7(a)に示す生理用ナ
プキンをショーツに装着した状態を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の吸収性物品の他の実施例とし
ての生理用ナプキンを示す斜視図(図1相当図)であ
る。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン 2 肌当接面 3 非肌当接面 10 中央吸収体部 11 トップシート 12 バックシート 13 吸収体 20 フラップ 21 防漏壁 22 固定部 23 固定部 24 防漏面 25 サイドポケット 26 弾性部材 30 ウイング部 40 他のシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 稔 栃木県河内郡南河内町緑三丁目23−11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性
    のバックシートと、両シート間に配されてなる吸収体と
    を具備する中央吸収体部、及び該中央吸収体部の左右両
    側部に設けられたフラップを有する吸収性物品におい
    て、 上記フラップは、上記吸収性物品の非肌当接面側に連設
    されており、また、上記中央吸収体部のトップシート側
    に向けて折り曲げられて、上記中央吸収体部の左右両側
    縁に位置する防漏壁をそれぞれ形成しており、更に、上
    記中央吸収体部の外方に向けて折り返されて防漏面を形
    成しており、 上記防漏壁は、着用時に使用者の排泄部に当接する部位
    の前方部及び後方部において上記中央吸収体部に固定さ
    れており、上記の排泄部に当接する部位における上記防
    漏面が上記中央吸収体部の肌当接面と略平行な面状に形
    成されており、 上記中央吸収体部の左右両側縁部における非肌当接面側
    に、使用時に吸収性物品を固定するウイング部が連設さ
    れている、 ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 上記防漏面に弾性部材が配されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 上記ウイング部は、上記バックシートの
    上記の排泄部に当接する部位に対応する部分の左右両側
    縁部を延長して形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 上記ウイング部は、非肌当接面よりやや
    上方において上記フラップに接着固定されていることを
    特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
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