JPH0821183A - トンネル掘削開始方法 - Google Patents
トンネル掘削開始方法Info
- Publication number
- JPH0821183A JPH0821183A JP15845094A JP15845094A JPH0821183A JP H0821183 A JPH0821183 A JP H0821183A JP 15845094 A JP15845094 A JP 15845094A JP 15845094 A JP15845094 A JP 15845094A JP H0821183 A JPH0821183 A JP H0821183A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- excavator
- cylindrical member
- tunnel
- retaining wall
- wellhead
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】土留め壁体に対する坑口の形成や地盤の固化な
どの掘削機発進の準備作業を大幅に簡素化し安全とす
る、新規なトンネル掘削開始方法を提供する。 【構成】本発明の方法は、土留め壁体１前面の坑口予定
位置に円筒形部材２の前端部分を封止固定し、次いで円
筒形部材２内空間に地盤に向けて据え付けたシールド型
トンネル掘削機４の外周面と円筒形部材２内面との間を
円筒形部材２の内周面に沿って周設した複数のゴム製の
シール材３により摺動可能に封止し、更にトンネル掘削
機４の後端部分にトンネル覆工用セグメント部材５を接
続すると共にトンネル掘削機４に対する支承構造体６を
構築し、その後トンネル掘削機４をセグメント部材５と
共に発進させて土留め壁体１に坑口を形成し、続いて坑
口にセグメント部材５を結合固定し、トンネル掘削機４
をセグメント部材５から切り離すと共にトンネル掘削機
４によりトンネル掘進を開始するものである。
どの掘削機発進の準備作業を大幅に簡素化し安全とす
る、新規なトンネル掘削開始方法を提供する。 【構成】本発明の方法は、土留め壁体１前面の坑口予定
位置に円筒形部材２の前端部分を封止固定し、次いで円
筒形部材２内空間に地盤に向けて据え付けたシールド型
トンネル掘削機４の外周面と円筒形部材２内面との間を
円筒形部材２の内周面に沿って周設した複数のゴム製の
シール材３により摺動可能に封止し、更にトンネル掘削
機４の後端部分にトンネル覆工用セグメント部材５を接
続すると共にトンネル掘削機４に対する支承構造体６を
構築し、その後トンネル掘削機４をセグメント部材５と
共に発進させて土留め壁体１に坑口を形成し、続いて坑
口にセグメント部材５を結合固定し、トンネル掘削機４
をセグメント部材５から切り離すと共にトンネル掘削機
４によりトンネル掘進を開始するものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトンネル掘削開始方法に
関し、更に詳しくは坑口から地盤内に向かってトンネル
掘削機を発進貫入させるに際して坑口とトンネル掘削機
との間を封止することによって安全に掘削を開始する方
法に関する。
関し、更に詳しくは坑口から地盤内に向かってトンネル
掘削機を発進貫入させるに際して坑口とトンネル掘削機
との間を封止することによって安全に掘削を開始する方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、トンネルなどの掘削にあたってシ
ールド型の掘削機が多く用いられている。かかる掘削機
による工事を開始するにあたっては、まず掘削機を発進
する位置の前方地盤面にコンクリートなどによって補強
した土留め壁体を造成すると共に進入方向の地盤内に薬
液等を注入して奥行きの深い固化地盤層を形成し、次い
でこの壁体に掘削機が進入するための坑口を形成してこ
れにエントランスパッキン装置を取り付け、その後に坑
口に残った壁体をすべて破壊して除去し、掘削機の先端
を坑口に嵌合させて据え付けたうえ坑口と掘削機との隙
間をエントランスパッキン装置により封止した後に、掘
削機とエントランスパッキン装置との間の封止性能を耐
圧試験により調べて安全を確認し、しかるのち前記の固
化層に向かって掘削機を発進させるようにしていた。
ールド型の掘削機が多く用いられている。かかる掘削機
による工事を開始するにあたっては、まず掘削機を発進
する位置の前方地盤面にコンクリートなどによって補強
した土留め壁体を造成すると共に進入方向の地盤内に薬
液等を注入して奥行きの深い固化地盤層を形成し、次い
でこの壁体に掘削機が進入するための坑口を形成してこ
れにエントランスパッキン装置を取り付け、その後に坑
口に残った壁体をすべて破壊して除去し、掘削機の先端
を坑口に嵌合させて据え付けたうえ坑口と掘削機との隙
間をエントランスパッキン装置により封止した後に、掘
削機とエントランスパッキン装置との間の封止性能を耐
圧試験により調べて安全を確認し、しかるのち前記の固
化層に向かって掘削機を発進させるようにしていた。
【０００３】このような従来の方法は、坑口を形成する
ための工数が多くまた日数も多くかかるほか、掘削機を
嵌合させる前に前面に残った壁体を除去するのにも人手
がかかる。そのうえこれらの作業中に土砂の崩壊や出水
などが発生することを防止するために、土留め壁体背後
の固化地盤層の深さも１０ｍ程度に厚くすることが必要
であり、工費が嵩むという問題があった。
ための工数が多くまた日数も多くかかるほか、掘削機を
嵌合させる前に前面に残った壁体を除去するのにも人手
がかかる。そのうえこれらの作業中に土砂の崩壊や出水
などが発生することを防止するために、土留め壁体背後
の固化地盤層の深さも１０ｍ程度に厚くすることが必要
であり、工費が嵩むという問題があった。
【０００４】そこで本発明者は、人手による坑口形成作
業量や固化地盤層の深さを減らしても出水事故などを阻
止することができるようにするために、坑口に封止固定
した円筒形部材の内周面に沿ってゴム製中空のシール材
を周設すると共に該シール材の頭部と尾部との隣接部を
ゴム質充填材により接合し、中空部に圧入された流体に
より膨張した前記シール材により前記円筒形部材内空間
を地盤内に向かって貫通する円筒体の外周面と前記円筒
形部材内面との間を摺動可能に封止した構造の坑口封止
装置を発明し、特許出願している（特願平５−１４７４
８５号）。
業量や固化地盤層の深さを減らしても出水事故などを阻
止することができるようにするために、坑口に封止固定
した円筒形部材の内周面に沿ってゴム製中空のシール材
を周設すると共に該シール材の頭部と尾部との隣接部を
ゴム質充填材により接合し、中空部に圧入された流体に
より膨張した前記シール材により前記円筒形部材内空間
を地盤内に向かって貫通する円筒体の外周面と前記円筒
形部材内面との間を摺動可能に封止した構造の坑口封止
装置を発明し、特許出願している（特願平５−１４７４
８５号）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの新しい坑口
封止装置は従来の装置より大幅に封止性能が改良されて
いるものの、地盤が著しく軟弱であるような場合には壁
体背後の地盤に対する予備的な固化安定処理を完全に省
略することはできなかった。そこで本発明は、土留め壁
体に対する坑口の形成を更に容易とし、しかも坑口形成
前の地盤の固化安定処理を省略して、掘削機の据え付け
発進のための準備作業を大幅に簡素化すると同時に安全
化することができる、新規なトンネル掘削開始方法を提
供することを目的とした。
封止装置は従来の装置より大幅に封止性能が改良されて
いるものの、地盤が著しく軟弱であるような場合には壁
体背後の地盤に対する予備的な固化安定処理を完全に省
略することはできなかった。そこで本発明は、土留め壁
体に対する坑口の形成を更に容易とし、しかも坑口形成
前の地盤の固化安定処理を省略して、掘削機の据え付け
発進のための準備作業を大幅に簡素化すると同時に安全
化することができる、新規なトンネル掘削開始方法を提
供することを目的とした。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するこ
とができるトンネル掘削開始方法は、土留め壁体前面の
坑口予定位置に円筒形部材の前端部分を封止固定し、次
いで前記円筒形部材内空間に地盤に向けて据え付けたシ
ールド型トンネル掘削機の外周面と前記円筒形部材内面
との間を前記円筒形部材の内周面に沿って周設した複数
のゴム製のシール材により摺動可能に封止し、更に前記
トンネル掘削機の後端部分にトンネル覆工用セグメント
部材を接続すると共に前記トンネル掘削機に対する支承
構造体を構築し、その後前記トンネル掘削機を前記セグ
メント部材と共に発進させて前記土留め壁体に坑口を形
成し、続いて前記坑口に前記セグメント部材を結合固定
し、前記トンネル掘削機を前記セグメント部材から切り
離すと共に前記トンネル掘削機による掘進を開始するこ
とを特徴とするものである。
とができるトンネル掘削開始方法は、土留め壁体前面の
坑口予定位置に円筒形部材の前端部分を封止固定し、次
いで前記円筒形部材内空間に地盤に向けて据え付けたシ
ールド型トンネル掘削機の外周面と前記円筒形部材内面
との間を前記円筒形部材の内周面に沿って周設した複数
のゴム製のシール材により摺動可能に封止し、更に前記
トンネル掘削機の後端部分にトンネル覆工用セグメント
部材を接続すると共に前記トンネル掘削機に対する支承
構造体を構築し、その後前記トンネル掘削機を前記セグ
メント部材と共に発進させて前記土留め壁体に坑口を形
成し、続いて前記坑口に前記セグメント部材を結合固定
し、前記トンネル掘削機を前記セグメント部材から切り
離すと共に前記トンネル掘削機による掘進を開始するこ
とを特徴とするものである。
【０００７】本発明のトンネル掘削開始方法を図によっ
て説明するが、ここでトンネルの出発地点である坑口を
設けるための土留め壁体１は、例えばトンネル掘削工事
の中間地点である地下作業用空間を囲む壁体の一部であ
ってもよく、或いはまた山腹等の坑口予定地に築造され
たものであってもよい。またかかる土留め壁体１の前面
に前端部分を封止固定される円筒形部材２は、例えば図
４に示すような前端部材２ａ、主部材２ｂ、及び後端部
材２ｃからなる耐圧構造を有するものであり、それぞれ
２個、３個、或いは４個等の各分割部分をボルト２ｄ及
びナット２ｅなどで結合することにより円筒形に組み立
てられているものである。
て説明するが、ここでトンネルの出発地点である坑口を
設けるための土留め壁体１は、例えばトンネル掘削工事
の中間地点である地下作業用空間を囲む壁体の一部であ
ってもよく、或いはまた山腹等の坑口予定地に築造され
たものであってもよい。またかかる土留め壁体１の前面
に前端部分を封止固定される円筒形部材２は、例えば図
４に示すような前端部材２ａ、主部材２ｂ、及び後端部
材２ｃからなる耐圧構造を有するものであり、それぞれ
２個、３個、或いは４個等の各分割部分をボルト２ｄ及
びナット２ｅなどで結合することにより円筒形に組み立
てられているものである。
【０００８】土留め壁体１に対しアンカーボルト２ｆ等
によって前端部材２ａが固定された円筒形部材２には、
その内周面に沿ってゴム製のシール材３が順次に複数個
設けられる。ここで用いられるシール材３としては、例
えば先に本発明者が特願平５−１４７４８５号で提案し
たような、長尺のゴム製中空のシール部材から形成され
ていて、円筒形部材２の内面を一周して更にその頭部と
尾部とを隙間が出来ないように結合してあるものが好適
に使用できるが、必ずしもこれに限られるものではな
い。
によって前端部材２ａが固定された円筒形部材２には、
その内周面に沿ってゴム製のシール材３が順次に複数個
設けられる。ここで用いられるシール材３としては、例
えば先に本発明者が特願平５−１４７４８５号で提案し
たような、長尺のゴム製中空のシール部材から形成され
ていて、円筒形部材２の内面を一周して更にその頭部と
尾部とを隙間が出来ないように結合してあるものが好適
に使用できるが、必ずしもこれに限られるものではな
い。
【０００９】次にこのような円筒形部材２の内部にはシ
ールド型トンネル掘削機４を据え付けるが、円筒形部材
２の内周面に設けられたシール材３は、その中空部分に
例えば圧力空気などを導入して全体を膨張させ、また排
出して全体を収縮させることにより、円筒形部材２の内
部に据え付けたトンネル掘削機４の外周面と円筒形部材
２の内周面との間を自由に封止又は開放できるようにな
っている。
ールド型トンネル掘削機４を据え付けるが、円筒形部材
２の内周面に設けられたシール材３は、その中空部分に
例えば圧力空気などを導入して全体を膨張させ、また排
出して全体を収縮させることにより、円筒形部材２の内
部に据え付けたトンネル掘削機４の外周面と円筒形部材
２の内周面との間を自由に封止又は開放できるようにな
っている。
【００１０】またこのトンネル掘削機４後端部分にはト
ンネル覆工用セグメント部材５を接続しておき、トンネ
ル掘削機４と共に坑口位置まで移動させることができる
ような構造となっている。そして据え付けたトンネル掘
削機４の後方には、トンネル掘削機４を推進する際の反
力を支えるために、例えば強固な壁体などの支承構造体
６を構築しておく。
ンネル覆工用セグメント部材５を接続しておき、トンネ
ル掘削機４と共に坑口位置まで移動させることができる
ような構造となっている。そして据え付けたトンネル掘
削機４の後方には、トンネル掘削機４を推進する際の反
力を支えるために、例えば強固な壁体などの支承構造体
６を構築しておく。
【００１１】このように準備作業が完了したのちトンネ
ル掘削機４の運転を開始するが、土留め壁体１の背後の
地盤に対しては固化処理などの安定化のための前処理を
行なう必要がない。そしてトンネル掘削機４を用いてそ
の前面の土留め壁体１を削って坑口を形成し、次いでト
ンネル掘削機４を発進させるが、このときにセグメント
部材５もトンネル掘削機４と共に前進する。そして前方
のシール材３ａ、３ｂが円筒形部材２とトンネル掘削機
４との隙間を封止している間に後方のシール材３ｃは円
筒形部材２とセグメント部材５との隙間を封止するよう
に働く。更にトンネル掘削機４が地盤内に進入した後に
は、円筒形部材２とセグメント部材５との隙間がシール
材３ａで封止されているから、その封止が保持されてい
る間に土留め壁体１とセグメント部材５とをコンクリー
ト等で結合して、坑口構造を形成する。
ル掘削機４の運転を開始するが、土留め壁体１の背後の
地盤に対しては固化処理などの安定化のための前処理を
行なう必要がない。そしてトンネル掘削機４を用いてそ
の前面の土留め壁体１を削って坑口を形成し、次いでト
ンネル掘削機４を発進させるが、このときにセグメント
部材５もトンネル掘削機４と共に前進する。そして前方
のシール材３ａ、３ｂが円筒形部材２とトンネル掘削機
４との隙間を封止している間に後方のシール材３ｃは円
筒形部材２とセグメント部材５との隙間を封止するよう
に働く。更にトンネル掘削機４が地盤内に進入した後に
は、円筒形部材２とセグメント部材５との隙間がシール
材３ａで封止されているから、その封止が保持されてい
る間に土留め壁体１とセグメント部材５とをコンクリー
ト等で結合して、坑口構造を形成する。
【００１２】このようにして完全な坑口構造が完成した
のちは、トンネル掘削機４とセグメント部材５との接続
を切離してトンネル掘削機４のみを前進させることによ
り、通常のトンネル掘削作業と同様にして掘削を進める
ことができるが、必要に応じて掘削部分前面に地盤安定
化処理などを実施しながら掘進することもできる。
のちは、トンネル掘削機４とセグメント部材５との接続
を切離してトンネル掘削機４のみを前進させることによ
り、通常のトンネル掘削作業と同様にして掘削を進める
ことができるが、必要に応じて掘削部分前面に地盤安定
化処理などを実施しながら掘進することもできる。
【００１３】
【作用】本発明のトンネル掘削開始方法においては、土
留め壁体１に坑口を形成する前に円筒形部材２内の正確
な位置にトンネル掘削機４を据え付けたうえ、坑口形成
用のセグメント部材５を組み立てて準備しておくことに
より、トンネル掘削機４の発進が極めて容易に実施でき
る。そしてまた、土留め壁体１に円筒形部材２の前端部
分が封止固定されており、円筒形部材２とトンネル掘削
機４との隙間はシール材３で多重に封止してあるため
に、トンネル掘削の開始時に土留め壁体１の背後の地盤
内に高圧地下水などが含まれていてもトンネル掘削機４
の外側からの出水事故は完全に防止される。そして安全
に坑口構造を形成することができるので、その後に地下
水の出水があったときでも地盤の固化工法などを実施し
て止水処理を行うことにより、安全にトンネル掘削を進
めることができる。
留め壁体１に坑口を形成する前に円筒形部材２内の正確
な位置にトンネル掘削機４を据え付けたうえ、坑口形成
用のセグメント部材５を組み立てて準備しておくことに
より、トンネル掘削機４の発進が極めて容易に実施でき
る。そしてまた、土留め壁体１に円筒形部材２の前端部
分が封止固定されており、円筒形部材２とトンネル掘削
機４との隙間はシール材３で多重に封止してあるため
に、トンネル掘削の開始時に土留め壁体１の背後の地盤
内に高圧地下水などが含まれていてもトンネル掘削機４
の外側からの出水事故は完全に防止される。そして安全
に坑口構造を形成することができるので、その後に地下
水の出水があったときでも地盤の固化工法などを実施し
て止水処理を行うことにより、安全にトンネル掘削を進
めることができる。
【００１４】
【発明の効果】本発明のトンネル掘削開始方法は、坑口
を形成する前にトンネル掘削機の据え付けを含む掘削準
備作業がすべて開放された安全な環境下で完了している
ばかりでなく、土留め壁体に坑口を開削したときの土砂
の崩壊や出水事故の発生予防対策も完成しているので、
トンネル掘削機の発進及び坑口の形成時には極めて安全
かつ容易に作業を進めることができる。そしてその後の
トンネル掘進は従来のとおりの作業工程に従って安全に
実施することができる。従って、従来から実施されてい
た土留め壁体に坑口を形成するための人手によるハツリ
作業、並びに土砂や水の流出を予防するための土留め壁
体の背後地盤の予備的固化安定処理も省略することがで
き、作業上の安全が確保されるばかりでなく作業工数の
低減と工期の短縮が図れ、極めて経済的である。
を形成する前にトンネル掘削機の据え付けを含む掘削準
備作業がすべて開放された安全な環境下で完了している
ばかりでなく、土留め壁体に坑口を開削したときの土砂
の崩壊や出水事故の発生予防対策も完成しているので、
トンネル掘削機の発進及び坑口の形成時には極めて安全
かつ容易に作業を進めることができる。そしてその後の
トンネル掘進は従来のとおりの作業工程に従って安全に
実施することができる。従って、従来から実施されてい
た土留め壁体に坑口を形成するための人手によるハツリ
作業、並びに土砂や水の流出を予防するための土留め壁
体の背後地盤の予備的固化安定処理も省略することがで
き、作業上の安全が確保されるばかりでなく作業工数の
低減と工期の短縮が図れ、極めて経済的である。
【図１】本発明のトンネル掘削開始方法におけるトンネ
ル掘削機の発進準備状態を示す説明図である。
ル掘削機の発進準備状態を示す説明図である。
【図２】本発明のトンネル掘削開始方法におけるトンネ
ル掘削機の発進直後の状態を示す説明図である。
ル掘削機の発進直後の状態を示す説明図である。
【図３】本発明のトンネル掘削開始方法における坑口構
造形成直前の状態を示す説明図である。
造形成直前の状態を示す説明図である。
【図４】本発明のトンネル掘削開始方法において用いら
れる円筒形部材の構成を示す外観斜視図である。
れる円筒形部材の構成を示す外観斜視図である。
１ 土留め壁体 ２ 円筒形部材２ ２ａ 前端部材 ２ｂ 主部材 ２ｃ 後端部材 ２ｄ ボルト ２ｅ ナット ２ｆ アンカーボルト ３ シール材 ４ トンネル掘削機 ５ セグメント部材 ６ 支承構造体
Claims (1)
- 【請求項１】 土留め壁体前面の坑口予定位置に円筒形
部材の前端部分を封止固定し、次いで前記円筒形部材内
空間に地盤に向けて据え付けたシールド型トンネル掘削
機の外周面と前記円筒形部材内面との間を前記円筒形部
材の内周面に沿って周設した複数のゴム製のシール材に
より摺動可能に封止し、更に前記トンネル掘削機の後端
部分にトンネル覆工用セグメント部材を接続すると共に
前記トンネル掘削機に対する支承構造体を構築し、その
後前記トンネル掘削機を前記セグメント部材と共に発進
させて前記土留め壁体に坑口を形成し、続いて前記坑口
に前記セグメント部材を結合固定し、前記トンネル掘削
機を前記セグメント部材から切り離すと共に前記トンネ
ル掘削機による掘進を開始することを特徴とするトンネ
ル掘削開始方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15845094A JPH0821183A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | トンネル掘削開始方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15845094A JPH0821183A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | トンネル掘削開始方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0821183A true JPH0821183A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15672025
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15845094A Withdrawn JPH0821183A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | トンネル掘削開始方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0821183A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020894A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Okumura Corp | シールド機発進機構及び発進方法 |
| EP1650402A1 (de) * | 2004-10-20 | 2006-04-26 | Hochtief Construction AG | Verfahren und Vorrichtung zur Schildanfahrt für die Herstellung von Tunnelröhren mittels Schildvortrieb |
| JP2007262853A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Fujita Corp | 分岐トンネル施工用エントランスリング |
| EP1986244A2 (en) | 2002-11-12 | 2008-10-29 | Fujitsu Limited | Mounting structure |
| CN102691510A (zh) * | 2012-06-15 | 2012-09-26 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 盾构隧道中对接段衬砌结构 |
| CN108825898A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-11-16 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种新型曲面连接法兰及其加工方法 |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP15845094A patent/JPH0821183A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020894A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Okumura Corp | シールド機発進機構及び発進方法 |
| JP4549585B2 (ja) * | 2001-07-09 | 2010-09-22 | 株式会社奥村組 | シールド機発進機構及び発進方法 |
| EP1986244A2 (en) | 2002-11-12 | 2008-10-29 | Fujitsu Limited | Mounting structure |
| EP1650402A1 (de) * | 2004-10-20 | 2006-04-26 | Hochtief Construction AG | Verfahren und Vorrichtung zur Schildanfahrt für die Herstellung von Tunnelröhren mittels Schildvortrieb |
| JP2007262853A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Fujita Corp | 分岐トンネル施工用エントランスリング |
| JP4678865B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-04-27 | 株式会社フジタ | 分岐トンネル施工用エントランスリング |
| CN102691510A (zh) * | 2012-06-15 | 2012-09-26 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 盾构隧道中对接段衬砌结构 |
| CN102691510B (zh) * | 2012-06-15 | 2014-05-21 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 盾构隧道中对接段衬砌结构 |
| CN108825898A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-11-16 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种新型曲面连接法兰及其加工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |