JPH08202974A - 車線逸脱警報装置 - Google Patents
車線逸脱警報装置Info
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Abstract
れた画像信号を画像処理装置で2値化することにより路
面上の車線を検出し該車線から該車両の逸脱を検出した
とき警報を発する車線逸脱警報装置において、車両生産
ライン上のような環境下にあっても特別な装置を用いず
に短時間で簡単に調整が行えるようにする。 【構成】ラインカメラ取り付け後に車両の所定位置に設
定されたマーカを撮影して予め記憶しておき、この位置
情報を車両の側端位置情報として用いることにより警報
判断処理を行う。
Description
し、特に車両の前方又は後方の路面状態をラインカメラ
(撮像カメラ)によって監視することにより車両の車線
(白線又は黄線)からの逸脱を検出して警報する装置に
関するものである。
(例えば特願平4−170593号)は、図10(a)
及び(b)に示すように、ラインカメラ1を車両20の
所定の前部中央に取り付け、路面30上の車線WLを検
出して2値化することにより車両20と車線WLとの位
置関係、即ち両者間の距離から車両20の車線WLに対
する逸脱の有無を判定し、逸脱していると判定したとき
に警報をドライバに発するものである。
車両と車線との位置関係は予めラインカメラと車両およ
び路面間の幾何学的位置関係を設定・固定することによ
り警報判定を行っている。
が設計により設定された幾何学的条件からずれてしまう
と、ラインカメラと車両及び路面間の幾何学的位置関係
が崩れて車線逸脱警報判定のずれとなって表れてしま
う。
えば車線逸脱警報装置のラインカメラの光軸と車両の中
心線とが一致していることを条件としていた場合には、
ラインカメラの取り付け位置がずれることによりライン
カメラで検出される路面上の範囲は左右非対称になり左
側検出と右側検出とでは車線逸脱したこと(例えば車線
と車両端部との距離が“0”になったこと)を検出する
タイミングが異なってしまい、検出が早めになったり遅
めになったりしてしまう。言い換えれば、車両端部の位
置が左右対称ではないのに対称な位置にあると擬制して
いることになる。
慎重に行う必要があるが、従来においてはラインカメラ
の取り付け状態がずれていないかどうかを確認するため
に、ラインカメラを搭載した後、実際に車両走行により
逸脱を再現したり特別なモニタ装置をラインカメラに接
続してチェックを行っていた。
インカメラの調整に時間を要したり特別な準備が必要で
あり取り付け工程上大きな問題があった。
号において、ラインカメラを車両の所定の前部中央に設
置して車両の中心線上の所定の前方地点にマーカをおい
たときの該マーカの2値化画像の水平位置データを基準
データとして初期設定しておき、調整時には、該マーカ
を撮影したときの2値化画像の水平位置データと上記の
基準データとを比較してその差分に応じて調整モードラ
ンプの出力状態を変化させることにより調整時の2値化
画像と基準データとが一致するようにしてラインカメラ
の検出範囲が左右対称となるようにラインカメラの取り
付け角度を調整する方法を提案している。
うな特願平5−35363号においては、設計段階で規
定した幾何学的条件を満足するようにラインカメラの取
り付け角度を調整する方法となっており、車線逸脱警報
装置を搭載した車両を生産ライン上で検査・調整する場
合を考えると、特に工程上の時間制約から大きな問題と
なる。
れたラインカメラから得られた画像信号を画像処理装置
で2値化することにより路面上の車線を検出し該車線か
ら該車両の逸脱を検出したとき警報を発する車線逸脱警
報装置において、車両生産ライン上のような環境下にあ
っても特別な装置を用いずに短時間で簡単に調整が行え
ることを目的とする。
明においては、ラインカメラは特別な調整なしで車両前
部に取り付けることとし、ラインカメラの取り付け角度
の調整を不要にする。
計段階で想定した取り付け角度に対して或る程度の角度
誤差を含むが、この角度誤差は従来のようにラインカメ
ラで調整せず、装置内で自動的に補正し最適な警報処理
を行うものである。
を車両の所定前部中央に設置して車両の左右側端のパン
方向許容誤差に相当する所定外側地点にマーカをおいて
撮影したときの該マーカの2値化画像の水平位置データ
を車両左右側端位置データとしてメモリに予め記憶して
おき、該検出した車両の水平位置データと該車両左右側
端位置データとの位置関係から警報を発生することによ
り、ラインカメラの取り付け誤差分を補正・吸収したも
のである。
検討:図1はラインカメラの車両前部への取り付け状況
を示した図であり、ラインカメラ1は車両20のキャブ
前部上端に下向きに取り付けられており、取り付け地上
高はHであり、カメラ1の光軸が鉛直線と成す角度はθ
である。また、ラインカメラ1の光軸長(カメラ視野中
心線のカメラから路面30までの距離)はLである。
には図2に示すようにカメラ1のチルト方向(θ)とパ
ン方向(α)の2つの要素が考えられる。
響 いま、図1に示したカメラの取り付け状態において具体
的な数値として、H=2600mm,θ=13°の場合に
ついて考えると、H及びθから、L=H/cosθ=2
668mmとなる。
あり、これにより光軸長Lが変化する。
平視野角αは一定であるので、水平視野幅は相似則によ
り光軸長Lの変化割合と同じ割合で変化する。
ラ1の光軸中心からの水平距離に光軸長Lの変化割合を
乗じた値が変化後の水平距離となる。ラインカメラ1の
取り付けブラケット等の機械的位置決め精度をθ±3°
とした場合、光軸中心から左右約144mmの位置に設定
される車線逸脱判定用の車両側端設定値は、1400×
(L−ΔL)/Lに変化することになる。
変化が図4に示されている。
方向の誤差であり、厳密には光軸長Lも変化するが、ラ
インカメラ1の取り付けブラケット等のパン方向の機械
的位置決め精度を±3°と仮定すると、光軸長Lの変化
ΔL≒0と近似でき、簡易的にカメラ視野が水平方向に
平行移動すると考えることができる。
ンカメラ1のパン方向の誤差は、水平方向への平行移動
であるため、車線逸脱判定用の車両側端設定値そのもの
の誤差として表れる。
n(誤差角)で求められ、この値が車両側端設定値の誤
差と近似できることになる。
が図6に示されている。
3°の精度を仮定した場合、チルト方向では±約20mm
の車両逸脱判定用車両側端設定値の変化として表れる
が、車線逸脱警報機能への影響は殆ど無視することが可
能である。
3°の場合は±約140mmの車線逸脱判定用車両側端設
定値の変化となるので、車線逸脱判定用車両側端設定値
への影響が大きく、警報を発生するタイミングが固体毎
にバラツキを生じることとなり、ラインカメラ1を取り
付けた後の補正が必要となる。
メラ1を取り付けた場合の誤差はパン方向についてのみ
影響が大きいのでこれを考慮すれば良く、このような誤
差を補正・吸収するため、図7に示すように車両の左右
側端にパン方向の許容誤差に相当する所定外側地点(オ
フセット地点)にマーカM1及びM2を設置する。
1,M2を撮影してその2値化画像の水平位置データを
車両20の左右側端位置データとしてメモリに予め記憶
しておく。
左右側端は実質的にマーカM1及びM2よって規定され
ることとなり、車両幅が拡張されたことと等価となる。
した車線の水平位置データとどのような位置関係にある
かを従来と同様にして判定すればラインカメラ1の取り
付け誤差を吸収した形で正確に警報を発生することが可
能となる。
去・書込が行えるEEPROMを用いれば、電源OFF
時にも記憶データを揮発させないようにすることができ
る。
置データを該メモリに予め記憶しておく調整動作を設定
スイッチのON/OFFに基づいて行うことができ、こ
の場合、該設定スイッチが左右のマーカに対応して2個
設けられており、各マーカに対する該調整動作を独立し
て行うことができる。
通常の走行時に車線を該マーカに見做して行わせるよう
にしてもよい。
例をブロック図で示したもので、1は車線を検出する為
のラインカメラ、2は設定スイッチ、3はラインカメラ
1や設定スイッチ2の各出力信号を処理するCPU等で
構成される画像処理装置、4は車線逸脱時に運転者に警
報を与えるブザー等の警報装置、5は設定スイッチ2の
信号を受けて起動する書込制御回路、6は設定スイッチ
2がOFFのときには記憶されたデータを画像処理装置
へ出力し、設定スイッチ2がONのときには画像処理装
置3からのデータを記憶するメモリでありEEPROM
等より構成されている。また7は、メモリ6にデータが
記憶されていない場合に点灯する警報ランプである。
後述するマーカを検出してそのデータをメモリ6に記憶
させる為のスイッチであり、書込制御回路5はメモリ6
にデータ書込を行うときに、メモリ6がEEPROMを
用いているので所定の電圧を印加する必要が有りこの為
の回路である。
に示したフローチャートに従い以下に説明する。
判定用設定値をメモリに書き込む場合(設定スイッチ2
=ON):まず、図7について説明したように、車両2
0の前部のラインカメラ視野内の所定の位置に、車線
(白線)相当のマーカM1,M2を設置する。マーカM
1,M2の設置位置は、ラインカメラ1のパン方向許容
誤差(±3°)に相当する車両の所定外側地点(オフセ
ット位置)であり、実質的に車両20の幅を拡張したこ
とと等価である。なお、これは、車両生産ライン等の出
荷調整では、所定オフセット量を満足する治具等を用い
て決定すればよく、またマーカM1,M2の長さはマー
カが確実にラインカメラ視野内に収まるようにチルト方
向取り付け角度の精度を考慮して必要最低長を確保すれ
ばよい。
に設置する。また、設定スイッチ2は、メモリ書き込み
の為にONとしておく。
トを実行すると、まずステップS1にて、画像処理装置
(CPU)3はイニシャライズ処理を行い、装置を起動
する。
出力信号の読み込みを行う。これにより、左右マーカM
1,M2が撮影される。
まれたラインカメラ1の出力信号(輝度信号)を2値化
処理する。これによりマーカM1,M2のみが抽出され
る。
らマーカM1,M2の2値化画像の水平位置データをカ
メラ1のセンサ上の座標として求める。
チェックするが、上記のように設定スイッチ2は予めO
Nにセットしたので、ステップS6へ進むことになる。
4で得られた座標データを書き込んで良いか否かをチェ
ックする。具体的には、ステップS4で得られたマーカ
M1,M2のデータが座標上異常な位置でないか、また
マーカ相当の線幅のデータであるかをチェックする。こ
れは、ラインカメラ1で得られた画像内のノイズ分(マ
ーカと紛らわしい輝度の汚れ等)により誤ったデータを
メモリ6に書き込まない様にするためである。
として適切と判断された場合には、ステップS7にて、
ステップS4の座標データをメモリ6に書き込む。この
際に既にデータが書き込まれている場合には、最新デー
タ書き込みの為に、旧データは一旦消去した後に書き込
むものとする。
4を付勢せず警報出力をOFFのままとして終了してス
テップS2に戻る。
影結果を車線逸脱警報を発生するか否かの判定用データ
としてメモリ6に記憶する事が出来る。ここでは、設定
スイッチ2を1個としてマーカを左右同時に設置して左
右データを同時にメモリに書き込む場合を述べたが、左
右独立にメモリ書込が可能な様に構成する事により(例
えば設定スイッチを左側用、右側用と別々に設ける)、
出荷調整の場合以外にも例えば実際の道路を走行中に、
実際に道路上にペイントされている白線等を用いて、運
転者の好み等に合わせて任意に設定する事も可能とな
る。(運転者が希望する所に白線が来るように車線内を
走行して、該当する設定スイッチ2をONするだけで良
い。)
させる場合(設定スイッチ2=OFF):まず、ステッ
プS1〜S4までの処理は上記の場合(1)と同様にし
て行われる。
クするが、設定スイッチ2は通常の車線逸脱警報装置と
して作動させておく場合にはOFFのままとしておくの
で、ステップS8へ進む。
いるデータの有無をチェックする。上記のようにメモリ
6にデータが記憶されていない(メモリ記憶データが無
い)状態の場合には、車線逸脱警報判定が行えないの
で、ステップS14にて警報ランプ7を点灯させ、装置
が作動できない状態である事を運転者に知らせ、ステッ
プS12にて警報出力をOFFのままとしてステップS
2へ戻る。
有る場合(即ち、メモリ6へデータ書込が既に行われて
いる場合)には、ステップS9にて警報ランプ7を消灯
させる。
で車線位置座標として求めた座標データとメモリ6に記
憶しているマーカM1,M2の座標データとを比較す
る。この比較の結果、車両が車線内に収まっていないと
判断された場合、ステップS11にて警報必要と判断し
(ステップS11)、ステップS13にて警報装置4を
付勢して警報出力を発生させる。
両が車線内に収まっていると判断された場合、ステップ
S11にて警報不要と判断し、ステップS12にて警報
出力をOFFする。
は、ステップS2に戻り、上記一連の処理を繰り返す。
Mを使用しておくと、装置電源をOFFにしても記憶デ
ータが消失しない為、車両生産ラインの出荷段階でマー
カのデータをメモリに書き込んでおけば、その後は装置
電源のON/OFFや、点検等によりバッテリ端子を取
り外してもメモリ書込操作を一々実施する必要は無くな
る。
脱警報装置によれば、ラインカメラ取り付け後に車両の
所定位置に設定されたマーカを撮影して予め記憶してお
き、この位置情報を車両の側端位置情報として用いるこ
とにより警報判断処理を行うように構成したので、複雑
且つ微妙なラインカメラ取り付け角度の調整を行うこと
無しに短時間で簡単に調整を行うことが可能となる。
載した車両の出荷調整において出荷製品性能の均一化を
図ることが可能となり、また市場出荷後においてはユー
ザの好み等に合わせてディーラ等で簡単に設定値の変更
も可能であり実際の走行中に警報設定値を変更すること
も可能となる。
した概略側面図である。
した斜視図である。
ラの水平視野幅の変化を示した平面図である。
定値の変化(チルト方向誤差による警報発生位置のず
れ)を示した特性グラフ図である。
野の変化を模式的に示した平面図である。
定値の変化(パン方向誤差による警報発生位置のずれ)
を示した特性グラフ図である。
を示した平面図である。
たブロック図である。
れ且つ実行される制御プログラムのフローチャート図で
ある。
示した概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】車両ルーフに搭載されたラインカメラから
得られた画像信号を画像処理装置で2値化することによ
り路面上の車線を検出し該車線から該車両の逸脱を検出
したとき警報を発生する車線逸脱警報装置において、 該画像処理装置が、該ラインカメラを該車両の所定前部
中央に設置して該車両の左右側端のパン方向許容誤差に
相当する所定外側地点にマーカを置いて撮影したときの
該マーカの2値化画像の水平位置データを車両左右側端
位置データとしてメモリに予め記憶しておき、該検出し
た車線の水平位置データと該車両左右側端位置データと
の位置関係から該警報を発生することを特徴とした車線
逸脱警報装置。 - 【請求項2】該メモリが、電気的に消去・書込が行える
EEPROMであることを特徴とした請求項1に記載の
車線逸脱警報装置。 - 【請求項3】該マーカの2値化画像の水平位置データを
該メモリに予め記憶しておく調整動作を設定スイッチの
ON/OFFに基づいて行うことを特徴とした請求項1
又は2に記載の車線逸脱警報装置。 - 【請求項4】該設定スイッチが左右のマーカに対応して
2個設けられており、各マーカに対する該調整動作を独
立して行わせることを特徴とした請求項3に記載の車線
逸脱警報装置。 - 【請求項5】該調整動作において、該マーカとして実際
に走行しているときの車線を用いることを特徴とした請
求項4に記載の車線逸脱警報装置。
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