JPH08207790A - 舵取り装置におけるラック支持構造 - Google Patents
舵取り装置におけるラック支持構造Info
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- JPH08207790A JPH08207790A JP1384895A JP1384895A JPH08207790A JP H08207790 A JPH08207790 A JP H08207790A JP 1384895 A JP1384895 A JP 1384895A JP 1384895 A JP1384895 A JP 1384895A JP H08207790 A JPH08207790 A JP H08207790A
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- steering
- bush
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラックピニオン型舵取り装置におけるラック
支持用ブッシュの軽量化、低コスト化を図るとともに、
必要部位の強度を確保する。 【構成】 ステアリングボディと一体の金属製パイプ体
7の一端部に設けられラック軸6を摺動自在に支持する
ラック支持用ブッシュ20を備える。このブッシュ20
を、合成樹脂材によって形成した本体部21と、強化合
成樹脂材または金属材による強度部材によって形成した
補強部22,23,24とから構成する。この補強部
は、機械的強度が要求されるボディへの固定用ねじ部、
ボディ端部に当接するフランジ部側面、タイロッド側が
当接する外方端側の端面に形成される。補強部は、本体
部に接着、嵌め込み、かしめ、インサート成形で一体的
に結合される。
支持用ブッシュの軽量化、低コスト化を図るとともに、
必要部位の強度を確保する。 【構成】 ステアリングボディと一体の金属製パイプ体
7の一端部に設けられラック軸6を摺動自在に支持する
ラック支持用ブッシュ20を備える。このブッシュ20
を、合成樹脂材によって形成した本体部21と、強化合
成樹脂材または金属材による強度部材によって形成した
補強部22,23,24とから構成する。この補強部
は、機械的強度が要求されるボディへの固定用ねじ部、
ボディ端部に当接するフランジ部側面、タイロッド側が
当接する外方端側の端面に形成される。補強部は、本体
部に接着、嵌め込み、かしめ、インサート成形で一体的
に結合される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラックピニオン型の舵取
り装置において、特にラックをステアリングボディ内で
摺動自在に支持するためのラック支持構造に関する。
り装置において、特にラックをステアリングボディ内で
摺動自在に支持するためのラック支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】舵取り装置において、ラックピニオン型
のものは構造が比較的簡単でしかも小型、軽量化を図
れ、車輌への配設にあたってスペースを有効に利用でき
るばかりでなく、舵取り性能面で優れている等の利点が
あり、小型車を始め各種車輌に広く搭載されている。
のものは構造が比較的簡単でしかも小型、軽量化を図
れ、車輌への配設にあたってスペースを有効に利用でき
るばかりでなく、舵取り性能面で優れている等の利点が
あり、小型車を始め各種車輌に広く搭載されている。
【0003】図10はこの種のラックピニオン型舵取り
装置としてパワーステアリングと呼ばれる動力舵取装置
1の本体部の概略構成を示す。同図において、符号2は
図示せぬ舵取りハンドルから延設されたステアリングシ
ャフトで、その先端はステアリングボディ3内に嵌挿さ
れるとともに、その先端に設けられるピニオンが車輌の
操舵輪(共に図示せず)間に横架された舵取リンク機構
4を構成するラック5のラック歯5aに噛合されてい
る。
装置としてパワーステアリングと呼ばれる動力舵取装置
1の本体部の概略構成を示す。同図において、符号2は
図示せぬ舵取りハンドルから延設されたステアリングシ
ャフトで、その先端はステアリングボディ3内に嵌挿さ
れるとともに、その先端に設けられるピニオンが車輌の
操舵輪(共に図示せず)間に横架された舵取リンク機構
4を構成するラック5のラック歯5aに噛合されてい
る。
【0004】6はラック5と一体に形成されてその軸線
方向に延設されたラック軸で、その軸線方向の略中間位
置にはピストン6aが設けられている。このラック軸6
は、ステアリングボディ3の一端部に一体的に連設され
るボディ筒状部である金属製パイプ体7内で摺動動作可
能に支持されている。そして、この金属製パイプ体7内
に、舵取リンク機構4に操舵補助力を与えるパワーシリ
ンダ8が形成されている。
方向に延設されたラック軸で、その軸線方向の略中間位
置にはピストン6aが設けられている。このラック軸6
は、ステアリングボディ3の一端部に一体的に連設され
るボディ筒状部である金属製パイプ体7内で摺動動作可
能に支持されている。そして、この金属製パイプ体7内
に、舵取リンク機構4に操舵補助力を与えるパワーシリ
ンダ8が形成されている。
【0005】すなわち、このパワーシリンダ8内でピス
トン6aの両側には、左、右室8a,8bが形成されて
いる。これら各室は、前記ステアリングシャフト2が内
設されたステアリングボディ3内でこのシャフト2と出
力軸側のピニオンとの間に介在して設けた回転型コント
ロールバルブ(図示せず)により切換えられる油圧回路
を介してポンプまたはタンクに選択的に接続されるよう
に構成されている。なお、9a,9bはシリンダ左、右
室8a,8bを油圧回路に接続するための接続部材、1
0,11はシリンダ左、右室8a,8bの外方端部分を
液封するためのオイルシールである。
トン6aの両側には、左、右室8a,8bが形成されて
いる。これら各室は、前記ステアリングシャフト2が内
設されたステアリングボディ3内でこのシャフト2と出
力軸側のピニオンとの間に介在して設けた回転型コント
ロールバルブ(図示せず)により切換えられる油圧回路
を介してポンプまたはタンクに選択的に接続されるよう
に構成されている。なお、9a,9bはシリンダ左、右
室8a,8bを油圧回路に接続するための接続部材、1
0,11はシリンダ左、右室8a,8bの外方端部分を
液封するためのオイルシールである。
【0006】12は前記金属製パイプ体7の外方端部分
に装着され、その保持孔12a内に前記ラック軸6を貫
通させて摺動自在に支持するラック支持用部品であるラ
ック支持用ブッシュである。このブッシュ12は、図1
1、図12の(a),(b)に示すように、外周部の一
部にねじ部12bを有し、前記金属製パイプ体7の外方
端部分にねじ込み固定されている。
に装着され、その保持孔12a内に前記ラック軸6を貫
通させて摺動自在に支持するラック支持用部品であるラ
ック支持用ブッシュである。このブッシュ12は、図1
1、図12の(a),(b)に示すように、外周部の一
部にねじ部12bを有し、前記金属製パイプ体7の外方
端部分にねじ込み固定されている。
【0007】また、このブッシュ12の外方端側にはフ
ランジ部12cが形成され、このフランジ部12cは金
属製パイプ体7の端部に突き当てられるストッパとして
機能するとともに、後述する蛇腹状ブーツ14の端部を
パイプ体7の端部に固定する際の抜け止め機能をも有す
る。なお、15はブーツ14の端部を緊縛するためのワ
イヤである。さらに、このブッシュ12のフランジ部1
2cよりも外方端部分は、六角形ナット部12dとして
形成され、前記ねじ部12bによるパイプ体7へのねじ
込み時に使用される。
ランジ部12cが形成され、このフランジ部12cは金
属製パイプ体7の端部に突き当てられるストッパとして
機能するとともに、後述する蛇腹状ブーツ14の端部を
パイプ体7の端部に固定する際の抜け止め機能をも有す
る。なお、15はブーツ14の端部を緊縛するためのワ
イヤである。さらに、このブッシュ12のフランジ部1
2cよりも外方端部分は、六角形ナット部12dとして
形成され、前記ねじ部12bによるパイプ体7へのねじ
込み時に使用される。
【0008】また、図10において、符号16は舵取リ
ンク機構4の両端側に設けられ操舵輪側のナックルアー
ム側に連設されるキングピン(図示せず)に連結された
タイロッドで、これら左、右両側のタイロッド12,1
2間にラック5およびラック軸6がボールジョイント1
7等を介して連結された状態で一連に設けられている。
前記蛇腹状ブーツ14,14は、上述したボディ3のラ
ック5を支持する筒状部3aおよびこれに連設された金
属製パイプ体7の外方端側で可動側であるラック5、ラ
ック軸6と一連に連結されたタイロッド16,16との
間に介在され、ステアリングボディ3の両端部分でのシ
ール性を確保し、外部からの塵埃等の侵入を防止する。
なお、18,18は前記ボディ筒状部3aおよびこれに
連設された金属製パイプ体7外方端側の外周部にマウン
トラバーを介して取付け固定されステアリングボディ3
の車体側への取付け用ブラケットである。
ンク機構4の両端側に設けられ操舵輪側のナックルアー
ム側に連設されるキングピン(図示せず)に連結された
タイロッドで、これら左、右両側のタイロッド12,1
2間にラック5およびラック軸6がボールジョイント1
7等を介して連結された状態で一連に設けられている。
前記蛇腹状ブーツ14,14は、上述したボディ3のラ
ック5を支持する筒状部3aおよびこれに連設された金
属製パイプ体7の外方端側で可動側であるラック5、ラ
ック軸6と一連に連結されたタイロッド16,16との
間に介在され、ステアリングボディ3の両端部分でのシ
ール性を確保し、外部からの塵埃等の侵入を防止する。
なお、18,18は前記ボディ筒状部3aおよびこれに
連設された金属製パイプ体7外方端側の外周部にマウン
トラバーを介して取付け固定されステアリングボディ3
の車体側への取付け用ブラケットである。
【0009】上述した構成による動力舵取装置1におい
て、タイロッド16と一連に連結されて舵取リンク機構
4を構成するラック5は、そのラック歯5a形成部分が
ステアリングボディ3の下方に配設されたラックガイド
(図示せず)にて摺動自在に支持されるとともに、他端
側のロッド部5b部分が、前述したようにステアリング
ボディ3と一体の金属製パイプ体7の外方端に装填され
たラック支持用ブッシュ12により摺動自在に支持され
ている。
て、タイロッド16と一連に連結されて舵取リンク機構
4を構成するラック5は、そのラック歯5a形成部分が
ステアリングボディ3の下方に配設されたラックガイド
(図示せず)にて摺動自在に支持されるとともに、他端
側のロッド部5b部分が、前述したようにステアリング
ボディ3と一体の金属製パイプ体7の外方端に装填され
たラック支持用ブッシュ12により摺動自在に支持され
ている。
【0010】このようなラック支持用ブッシュ12とし
て従来一般には、含油性焼結金属材等の鉄系材料やアル
ミニウム系材料からなる円筒状部材によって形成され、
前述したねじ部12bによりパイプ体7の外方端にねじ
込み固定されている。しかし、このような金属製のラッ
ク支持用ブッシュ12では、重量が大きく、加工が面倒
で、またコスト面でも問題であり、近年ではこのような
ラック支持用ブッシュを、加工性、軽量化、低コスト
化、さらに金属同士の打音防止等を考慮し、合成樹脂材
からなる成形品によって形成することが考えられてい
る。
て従来一般には、含油性焼結金属材等の鉄系材料やアル
ミニウム系材料からなる円筒状部材によって形成され、
前述したねじ部12bによりパイプ体7の外方端にねじ
込み固定されている。しかし、このような金属製のラッ
ク支持用ブッシュ12では、重量が大きく、加工が面倒
で、またコスト面でも問題であり、近年ではこのような
ラック支持用ブッシュを、加工性、軽量化、低コスト
化、さらに金属同士の打音防止等を考慮し、合成樹脂材
からなる成形品によって形成することが考えられてい
る。
【0011】特に、このような合成樹脂材によるラック
支持用ブッシュ12では、その保持孔12a内に貫通配
置されるラック軸6を円滑に摺動動作可能に保持できる
という利点があり、ラック支持用ブッシュとしての機能
を発揮する。
支持用ブッシュ12では、その保持孔12a内に貫通配
置されるラック軸6を円滑に摺動動作可能に保持できる
という利点があり、ラック支持用ブッシュとしての機能
を発揮する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなラック支持用ブッシュ12を、合成樹脂材のみで形
成すると、前述したボディ3側の金属製パイプ体7への
ねじ込み用のねじ部12bやこの金属製パイプ体7の外
方端部に当接するストッパ面となるフランジ部12cの
側面において強度不足となり、破損等の問題を招くおそ
れがある。
うなラック支持用ブッシュ12を、合成樹脂材のみで形
成すると、前述したボディ3側の金属製パイプ体7への
ねじ込み用のねじ部12bやこの金属製パイプ体7の外
方端部に当接するストッパ面となるフランジ部12cの
側面において強度不足となり、破損等の問題を招くおそ
れがある。
【0013】特に、このようなラック支持用ブッシュ1
2には、ラック軸6の軸線方向での摺動動作に伴ない、
軸線方向への力が作用する。このとき、ブッシュ12の
抜け方向への力は、前記金属製パイプ体7に螺合されて
いるねじ部12bで受けて移動を規制するとともに、他
方への力はこのねじ部12bとパイプ体7の端部に係止
されるフランジ部12cがストッパとなって受けている
もので、このようなねじ部12bやフランジ部12cの
側面での強度を確保することが望まれる。
2には、ラック軸6の軸線方向での摺動動作に伴ない、
軸線方向への力が作用する。このとき、ブッシュ12の
抜け方向への力は、前記金属製パイプ体7に螺合されて
いるねじ部12bで受けて移動を規制するとともに、他
方への力はこのねじ部12bとパイプ体7の端部に係止
されるフランジ部12cがストッパとなって受けている
もので、このようなねじ部12bやフランジ部12cの
側面での強度を確保することが望まれる。
【0014】さらに、上述したような強度上での問題
は、ブッシュ12外方端側のナット部12dの端面のよ
うに、タイロッド16,16側のソケットとの当接部で
あるストッパ部分においても同様に生じるので、このよ
うな機械的強度が要求される部分での強度アップに対し
ての何らかの対策を講じることが必要である。
は、ブッシュ12外方端側のナット部12dの端面のよ
うに、タイロッド16,16側のソケットとの当接部で
あるストッパ部分においても同様に生じるので、このよ
うな機械的強度が要求される部分での強度アップに対し
ての何らかの対策を講じることが必要である。
【0015】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ラック支持用ブッシュの一部を軽量化、低
コスト化のために合成樹脂材により形成するとともに、
強度が要求される部分を金属材または強化合成樹脂材等
の強度部材で形成し、強度を向上させ、破損等の不具合
を解消するとともに、ラック軸の摺動自在な保持機能や
打音防止機能も得られる舵取り装置におけるラック支持
構造を得ることを目的としている。
ものであり、ラック支持用ブッシュの一部を軽量化、低
コスト化のために合成樹脂材により形成するとともに、
強度が要求される部分を金属材または強化合成樹脂材等
の強度部材で形成し、強度を向上させ、破損等の不具合
を解消するとともに、ラック軸の摺動自在な保持機能や
打音防止機能も得られる舵取り装置におけるラック支持
構造を得ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る舵取り装置におけるラック支持構造
は、ステアリングボディの一端部に設けられラックを摺
動自在に支持するラック支持用ブッシュを、合成樹脂材
によって形成した本体部と、機械的強度が要求される部
分、たとえば金属製パイプ体とのねじ込み固定用のねじ
部、金属製パイプ体の端部に当接するフランジ部側面、
タイロッド側が当接する外方端の端面部分を強化合成樹
脂材または鉄系等の金属材からなる強度部材によって形
成した補強部とで構成し、かつこれらを一体的に結合す
ることによって形成したものである。
ために本発明に係る舵取り装置におけるラック支持構造
は、ステアリングボディの一端部に設けられラックを摺
動自在に支持するラック支持用ブッシュを、合成樹脂材
によって形成した本体部と、機械的強度が要求される部
分、たとえば金属製パイプ体とのねじ込み固定用のねじ
部、金属製パイプ体の端部に当接するフランジ部側面、
タイロッド側が当接する外方端の端面部分を強化合成樹
脂材または鉄系等の金属材からなる強度部材によって形
成した補強部とで構成し、かつこれらを一体的に結合す
ることによって形成したものである。
【0017】また、本発明に係る舵取り装置におけるラ
ック支持構造は、ステアリングボディの一端部に設けら
れラックを摺動自在に支持するラック支持用ブッシュ
を、強化合成樹脂材または鉄系等の金属材からなる強度
部材によって形成した本体部と、ラック軸を摺動自在に
支持する保持孔の内壁部分を合成樹脂材によって形成し
た摺動保持部とから構成し、かつこれらを一体的に組合
わせて形成したものである。
ック支持構造は、ステアリングボディの一端部に設けら
れラックを摺動自在に支持するラック支持用ブッシュ
を、強化合成樹脂材または鉄系等の金属材からなる強度
部材によって形成した本体部と、ラック軸を摺動自在に
支持する保持孔の内壁部分を合成樹脂材によって形成し
た摺動保持部とから構成し、かつこれらを一体的に組合
わせて形成したものである。
【0018】
【作用】本発明によれば、ラック支持用ブッシュのほと
んどを合成樹脂材製の本体部によって構成するととも
に、この本体部に強度を要求される部分を強化合成樹脂
材または鉄系等の金属材からなる強度部材によって形成
した補強部を接着、嵌め込み、かしめ、インサート成形
で一体的に結合することにより形成される。
んどを合成樹脂材製の本体部によって構成するととも
に、この本体部に強度を要求される部分を強化合成樹脂
材または鉄系等の金属材からなる強度部材によって形成
した補強部を接着、嵌め込み、かしめ、インサート成形
で一体的に結合することにより形成される。
【0019】また、本発明によれば、ラック支持用ブッ
シュのほとんどを強化合成樹脂材、金属材等の強度部材
によって形成した本体部によって構成するとともに、ラ
ック軸を摺動自在に支持する保持孔内壁部分を合成樹脂
材によって形成した摺動保持部を、前記本体部の保持孔
内壁部分に移動可能な状態で一体的に組合わせることに
より形成される。
シュのほとんどを強化合成樹脂材、金属材等の強度部材
によって形成した本体部によって構成するとともに、ラ
ック軸を摺動自在に支持する保持孔内壁部分を合成樹脂
材によって形成した摺動保持部を、前記本体部の保持孔
内壁部分に移動可能な状態で一体的に組合わせることに
より形成される。
【0020】
【実施例】図1ないし図3は本発明に係る舵取り装置に
おけるラック支持構造の一実施例を示すものであり、こ
れらの図において、前述した図10、図11および図1
2と同一または相当する部分には同一番号を付してその
説明は省略する。
おけるラック支持構造の一実施例を示すものであり、こ
れらの図において、前述した図10、図11および図1
2と同一または相当する部分には同一番号を付してその
説明は省略する。
【0021】本発明によれば、ラックピニオン型舵取り
装置におけるステアリングボディの一端側(金属製パイ
プ体7の外方端)に装着されラック軸6を摺動自在に支
持するラック支持用ブッシュ20を、合成樹脂材によっ
て形成した本体部21と、機械的強度が要求される部
分、たとえば金属製パイプ体7とのねじ込み固定用のね
じ部20b、金属製パイプ体7の端部に当接するフラン
ジ部20c側面、タイロッド16側が当接する外方端の
六角形ナット部20dでの端面部分を強化合成樹脂材ま
たは鉄系等の金属材からなる強度部材によって形成した
補強部22a,22b,23とで構成し、かつこれらを
嵌め込みおよびかしめ等によって一体的に結合すること
により形成したところを特徴としている。なお、図中2
0aはラック支持用ブッシュ20内に形成されるラック
軸6を保持する保持孔である。
装置におけるステアリングボディの一端側(金属製パイ
プ体7の外方端)に装着されラック軸6を摺動自在に支
持するラック支持用ブッシュ20を、合成樹脂材によっ
て形成した本体部21と、機械的強度が要求される部
分、たとえば金属製パイプ体7とのねじ込み固定用のね
じ部20b、金属製パイプ体7の端部に当接するフラン
ジ部20c側面、タイロッド16側が当接する外方端の
六角形ナット部20dでの端面部分を強化合成樹脂材ま
たは鉄系等の金属材からなる強度部材によって形成した
補強部22a,22b,23とで構成し、かつこれらを
嵌め込みおよびかしめ等によって一体的に結合すること
により形成したところを特徴としている。なお、図中2
0aはラック支持用ブッシュ20内に形成されるラック
軸6を保持する保持孔である。
【0022】ここで、この実施例では、金属製パイプ体
7とのねじ込み固定用のねじ部20bと金属製パイプ体
7の端部に当接するフランジ部20cの側面とを補強す
る補強部22a,22bを一体に形成した鍔付き筒状体
22を用いている。このような鍔付き筒状体22は、図
3の(a),(b)から明らかなように、ねじ部20b
を形成する補強部22a部分を回転方向で固定するため
に、本体部21に対しセレーション結合またはキー結合
で連結している。なお、図3中24はセレーション結合
部、25aはキー結合を行なうためのキー部、25bは
このキー部25aが係合するキー溝である。
7とのねじ込み固定用のねじ部20bと金属製パイプ体
7の端部に当接するフランジ部20cの側面とを補強す
る補強部22a,22bを一体に形成した鍔付き筒状体
22を用いている。このような鍔付き筒状体22は、図
3の(a),(b)から明らかなように、ねじ部20b
を形成する補強部22a部分を回転方向で固定するため
に、本体部21に対しセレーション結合またはキー結合
で連結している。なお、図3中24はセレーション結合
部、25aはキー結合を行なうためのキー部、25bは
このキー部25aが係合するキー溝である。
【0023】前記六角形ナット部20d部分に付設され
る補強部23は、リング状キャップとして形成され、こ
の補強部23も上述した鍔付き筒状体22と同様に、本
体部21の他方の円筒部外周にセレーション結合または
キー結合によって連結されている。
る補強部23は、リング状キャップとして形成され、こ
の補強部23も上述した鍔付き筒状体22と同様に、本
体部21の他方の円筒部外周にセレーション結合または
キー結合によって連結されている。
【0024】前記本体部21におけるフランジ部20c
に近接する部分には、図2に示すように、周方向の複数
個所または全周にわたって凹部26が凹設されている。
このような凹部26は、フランジ部20cにおけるブッ
シュ20の内方端側の部分、さらにブッシュ20の外方
端側の部分(図2では図示せず)の両方に形成するとよ
い。このような凹部26は、上述した鍔付き筒状体22
やリング状キャップである補強部23を、本体部21の
外周部に嵌装した状態で、図1中符号27で示すかしめ
部を形成することにより、軸線方向での抜けを防止する
部分である。
に近接する部分には、図2に示すように、周方向の複数
個所または全周にわたって凹部26が凹設されている。
このような凹部26は、フランジ部20cにおけるブッ
シュ20の内方端側の部分、さらにブッシュ20の外方
端側の部分(図2では図示せず)の両方に形成するとよ
い。このような凹部26は、上述した鍔付き筒状体22
やリング状キャップである補強部23を、本体部21の
外周部に嵌装した状態で、図1中符号27で示すかしめ
部を形成することにより、軸線方向での抜けを防止する
部分である。
【0025】このような構造によれば、合成樹脂材製の
本体部21と補強部22a,22bとからなる鍔付き筒
状体22、リング状キャップである補強部23を一体的
に結合し、必要部位を補強した樹脂製のラック支持用ブ
ッシュ20を形成できる。
本体部21と補強部22a,22bとからなる鍔付き筒
状体22、リング状キャップである補強部23を一体的
に結合し、必要部位を補強した樹脂製のラック支持用ブ
ッシュ20を形成できる。
【0026】このようなラック支持用ブッシュ20で
は、従来のような鉄系あるいはアルミニウム系等の金属
材からなるものに比べて軽量化や低コスト化が図れ、ま
たラック軸6を保持孔20a内で摺動自在に保持する上
で効果を発揮する。しかも、この保持孔20aを形成し
ている本体部21が合成樹脂材製であることから、ラッ
ク軸6との打音を防止することもできる。
は、従来のような鉄系あるいはアルミニウム系等の金属
材からなるものに比べて軽量化や低コスト化が図れ、ま
たラック軸6を保持孔20a内で摺動自在に保持する上
で効果を発揮する。しかも、この保持孔20aを形成し
ている本体部21が合成樹脂材製であることから、ラッ
ク軸6との打音を防止することもできる。
【0027】また、このようなラック支持用ブッシュ2
0では、ステアリングボディ3側の金属製パイプ体7と
の結合をねじ結合で行なっていることから、従来一般的
であるインロー結合とは異なり、パイプ体7とブッシュ
との間の隙間によるがたでラック軸6に無用な振れが生
じることを防止できるという利点がある。
0では、ステアリングボディ3側の金属製パイプ体7と
の結合をねじ結合で行なっていることから、従来一般的
であるインロー結合とは異なり、パイプ体7とブッシュ
との間の隙間によるがたでラック軸6に無用な振れが生
じることを防止できるという利点がある。
【0028】さらに、上述したようなラック支持用ブッ
シュ20において、補強部22a,22b,23を形成
する強度部材として、強化合成樹脂材を用いて形成する
と、従来問題であった金属製パイプ体7やタイロッド1
6側とのストッパ部で衝突によって生じていた打音の発
生を防止することができるという利点もある。
シュ20において、補強部22a,22b,23を形成
する強度部材として、強化合成樹脂材を用いて形成する
と、従来問題であった金属製パイプ体7やタイロッド1
6側とのストッパ部で衝突によって生じていた打音の発
生を防止することができるという利点もある。
【0029】なお、上述した実施例では、合成樹脂材製
の本体部21に対しての鍔付き筒状部22(補強部22
a,22b)とリング状キャップである補強部23と
を、嵌め込みおよびかしめによって一体化しているが、
本発明はこれに限定されず、図4〜図7に示すような変
形例が考えられる。
の本体部21に対しての鍔付き筒状部22(補強部22
a,22b)とリング状キャップである補強部23と
を、嵌め込みおよびかしめによって一体化しているが、
本発明はこれに限定されず、図4〜図7に示すような変
形例が考えられる。
【0030】すなわち、図4は本体部21に対し、鍔付
き筒状部22とリング状キャップである補強部23とを
接着剤28で一体的に結合した場合を示す。ここで、こ
のような構成で、本体部21とリング状キャップである
補強部23とを接着固定する際には、図5に示すよう
に、本体部21側に嵌合用の溝部29を形成し、回転方
向の規制を行なうとともに、接着面積を大きくして接着
強度を高めるとよい。
き筒状部22とリング状キャップである補強部23とを
接着剤28で一体的に結合した場合を示す。ここで、こ
のような構成で、本体部21とリング状キャップである
補強部23とを接着固定する際には、図5に示すよう
に、本体部21側に嵌合用の溝部29を形成し、回転方
向の規制を行なうとともに、接着面積を大きくして接着
強度を高めるとよい。
【0031】図6は合成樹脂材製の本体部21に対し、
補強部22a,22bとなる鍔付き筒状体22、リング
状キャップである補強部23をインサート成形によって
一体に形成した場合を示している。この場合、筒状体2
2や補強部23と本体部21との回り止めおよび接着面
積を増やすために、図2に示したセレーション結合、キ
ー結合、嵌合用溝部結合を適宜採用することは自由であ
る。
補強部22a,22bとなる鍔付き筒状体22、リング
状キャップである補強部23をインサート成形によって
一体に形成した場合を示している。この場合、筒状体2
2や補強部23と本体部21との回り止めおよび接着面
積を増やすために、図2に示したセレーション結合、キ
ー結合、嵌合用溝部結合を適宜採用することは自由であ
る。
【0032】図7は合成樹脂材製の本体部21に対し、
金属材等の強度部材で薄肉状に形成した補強部22a,
22bとなる鍔付き筒状体22、リング状キャップであ
る補強部23を嵌め込み式で一体的に固定した場合を示
す。なお、図中27は本体部21側の凹部26に係止さ
れる係止部としてのかしめ部であるが、このような係止
部を鍔付き筒状体22、補強部23の先端側に予め一体
に形成してもよい。
金属材等の強度部材で薄肉状に形成した補強部22a,
22bとなる鍔付き筒状体22、リング状キャップであ
る補強部23を嵌め込み式で一体的に固定した場合を示
す。なお、図中27は本体部21側の凹部26に係止さ
れる係止部としてのかしめ部であるが、このような係止
部を鍔付き筒状体22、補強部23の先端側に予め一体
に形成してもよい。
【0033】図8の(a),(b),(c)は本発明の
別の実施例を示すものであり、この実施例では、ラック
支持用ブッシュ30の本体部31を、強化合成樹脂材や
鉄系等の金属材による強度部材で形成するとともに、ブ
ッシュ30の保持孔30a内に貫通して保持されるラッ
ク軸6との摺動自在な保持部を、合成樹脂材を始めとす
る軸受に適した材料で形成した筒状体32によって構成
した点を特徴としている。ここで、この筒状体32は、
本体部31に対し軸線方向への移動が可能な状態で組み
付けられており、組付けが容易に行なえるようになって
いる。また、この筒状体32は、たとえば図8の(c)
で示されるように、周方向の一部にスリット33を形成
するか、あるいは周面部に螺旋状溝を形成することによ
り、径方向での縮小化が可能となるように形成した薄肉
状筒体として形成されている。
別の実施例を示すものであり、この実施例では、ラック
支持用ブッシュ30の本体部31を、強化合成樹脂材や
鉄系等の金属材による強度部材で形成するとともに、ブ
ッシュ30の保持孔30a内に貫通して保持されるラッ
ク軸6との摺動自在な保持部を、合成樹脂材を始めとす
る軸受に適した材料で形成した筒状体32によって構成
した点を特徴としている。ここで、この筒状体32は、
本体部31に対し軸線方向への移動が可能な状態で組み
付けられており、組付けが容易に行なえるようになって
いる。また、この筒状体32は、たとえば図8の(c)
で示されるように、周方向の一部にスリット33を形成
するか、あるいは周面部に螺旋状溝を形成することによ
り、径方向での縮小化が可能となるように形成した薄肉
状筒体として形成されている。
【0034】図中32a,32aは筒状体32の両端に
形成した脱落防止用の鍔部であり、本体部31の保持孔
30a内に縮径して組込んだ筒状体32が、ラック軸6
の動きで脱落しないようにするストッパ機能をもつ部分
である。この場合、本実施例では、図8の(b)から明
らかなように、本体部31の保持孔30a側に、筒状体
32の軸線方向の長さよりも小さい間隔をおいてテーパ
部35,35を形成し、これに所定間隙をおいて対向す
るように略同角度のテーパをもって形成されている鍔部
32a,32aを形成している。このようなテーパをも
って形成する理由は、鍔部32aがテーパ部35に当接
した場合に剪断力が作用しにくいようにし、耐久性を向
上させるためである。なお、図中R部はできるだけ曲面
形状に形成した方がよい部分である。しかし、これに限
定されず、図9に示すように、直角に立ち上げた鍔部で
あってもよい。
形成した脱落防止用の鍔部であり、本体部31の保持孔
30a内に縮径して組込んだ筒状体32が、ラック軸6
の動きで脱落しないようにするストッパ機能をもつ部分
である。この場合、本実施例では、図8の(b)から明
らかなように、本体部31の保持孔30a側に、筒状体
32の軸線方向の長さよりも小さい間隔をおいてテーパ
部35,35を形成し、これに所定間隙をおいて対向す
るように略同角度のテーパをもって形成されている鍔部
32a,32aを形成している。このようなテーパをも
って形成する理由は、鍔部32aがテーパ部35に当接
した場合に剪断力が作用しにくいようにし、耐久性を向
上させるためである。なお、図中R部はできるだけ曲面
形状に形成した方がよい部分である。しかし、これに限
定されず、図9に示すように、直角に立ち上げた鍔部で
あってもよい。
【0035】なお、上述した鍔部32aとテーパ部35
との間に間隙を設けたのは、組付け性をよくするため
と、この筒状部32の内径がラック軸6との関係で寸法
精度が要求され、本体部31に固定した場合に筒状体3
2が内径側に変形するのを避けるためである。さらに、
上述した鍔部32aの位置は、テーパ部35に対し間隙
をおいて対向するとともに、ブッシュ30の端部からは
保持孔30a内に入り込むようにして組み付けられてい
る。これは、上述したように移動する筒状部32では、
ブッシュ30の外側に突出しないように配慮する必要が
あるためである。
との間に間隙を設けたのは、組付け性をよくするため
と、この筒状部32の内径がラック軸6との関係で寸法
精度が要求され、本体部31に固定した場合に筒状体3
2が内径側に変形するのを避けるためである。さらに、
上述した鍔部32aの位置は、テーパ部35に対し間隙
をおいて対向するとともに、ブッシュ30の端部からは
保持孔30a内に入り込むようにして組み付けられてい
る。これは、上述したように移動する筒状部32では、
ブッシュ30の外側に突出しないように配慮する必要が
あるためである。
【0036】このような構成を採用すると、ラック支持
用ブッシュ30として、ラック軸6の摺動自在な保持機
能をもち、しかも必要部位は金属材等からなり、強度を
確保できるもので、ラック軸6との打音問題も少なく、
ラック支持部材として充分に機能する。
用ブッシュ30として、ラック軸6の摺動自在な保持機
能をもち、しかも必要部位は金属材等からなり、強度を
確保できるもので、ラック軸6との打音問題も少なく、
ラック支持部材として充分に機能する。
【0037】なお、本発明は、上述した実施例構造に限
定されず、各部の形状、構造等を必要に応じて適宜変
形、変更することは自由で、種々の変形例が考えられ
る。また上述した実施例では、本発明に係るラック支持
構造を、パワーステアリング用の舵取り装置(動力舵取
装置1)に適用した場合を説明したが、本発明はこれに
限定されず、マニュアルステアリング用の舵取り装置に
も適用することができる。
定されず、各部の形状、構造等を必要に応じて適宜変
形、変更することは自由で、種々の変形例が考えられ
る。また上述した実施例では、本発明に係るラック支持
構造を、パワーステアリング用の舵取り装置(動力舵取
装置1)に適用した場合を説明したが、本発明はこれに
限定されず、マニュアルステアリング用の舵取り装置に
も適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る舵取り
装置におけるラック支持構造によれば、ステアリングボ
ディの一端部に設けられラックを摺動自在に支持するラ
ック支持用ブッシュを、合成樹脂材によって形成した本
体部と、機械的強度が要求される部分、たとえばボディ
への固定用ねじ部、ボディ端部に当接するフランジ部側
面、タイロッド側が当接する外方端側の端面を強化合成
樹脂材または鉄系等の金属材からなる強度部材によって
形成した補強部とで構成し、かつこれらを接着、嵌め込
み、かしめ、インサート成形等で一体的に結合すること
により形成したので、簡単な構成であるにもかかわら
ず、ラック支持用ブッシュの加工性を向上させ、軽量
化、低コスト化を図るとともに、ラックの摺動自在な保
持機能を発揮させ、また強度が要求される部分の強度ア
ップを図り、破損といった不具合を一掃することができ
る。
装置におけるラック支持構造によれば、ステアリングボ
ディの一端部に設けられラックを摺動自在に支持するラ
ック支持用ブッシュを、合成樹脂材によって形成した本
体部と、機械的強度が要求される部分、たとえばボディ
への固定用ねじ部、ボディ端部に当接するフランジ部側
面、タイロッド側が当接する外方端側の端面を強化合成
樹脂材または鉄系等の金属材からなる強度部材によって
形成した補強部とで構成し、かつこれらを接着、嵌め込
み、かしめ、インサート成形等で一体的に結合すること
により形成したので、簡単な構成であるにもかかわら
ず、ラック支持用ブッシュの加工性を向上させ、軽量
化、低コスト化を図るとともに、ラックの摺動自在な保
持機能を発揮させ、また強度が要求される部分の強度ア
ップを図り、破損といった不具合を一掃することができ
る。
【0039】また、本発明に係る舵取り装置におけるラ
ック支持構造によれば、テアリングボディの一端部に設
けられラックを摺動自在に支持するラック支持用ブッシ
ュを、強化合成樹脂材または鉄系等の金属材からなる強
度部材によって形成した本体部と、ラック軸を摺動自在
に支持する保持孔内壁部分に移動可能に付設される合成
樹脂材によって形成した摺動保持部とで構成するように
したので、簡単な構成であるにもかかわらず、ラック支
持用ブッシュにおけるラックの摺動自在な保持機能を発
揮させることができるという利点を奏する。
ック支持構造によれば、テアリングボディの一端部に設
けられラックを摺動自在に支持するラック支持用ブッシ
ュを、強化合成樹脂材または鉄系等の金属材からなる強
度部材によって形成した本体部と、ラック軸を摺動自在
に支持する保持孔内壁部分に移動可能に付設される合成
樹脂材によって形成した摺動保持部とで構成するように
したので、簡単な構成であるにもかかわらず、ラック支
持用ブッシュにおけるラックの摺動自在な保持機能を発
揮させることができるという利点を奏する。
【図1】 本発明に係る舵取り装置におけるラック支持
構造の一実施例を示す要部であるラック支持用ブッシュ
の拡大断面図である。
構造の一実施例を示す要部であるラック支持用ブッシュ
の拡大断面図である。
【図2】 図1に示したラック支持用ブッシュにおける
合成樹脂材製の本体部の概略斜視図である。
合成樹脂材製の本体部の概略斜視図である。
【図3】 (a),(b)はラック支持用ブッシュを構
成する本体部と鍔付き筒状部との係合状態を説明するた
めの図1のIII−III線断面図である。
成する本体部と鍔付き筒状部との係合状態を説明するた
めの図1のIII−III線断面図である。
【図4】 本発明に係る舵取り装置におけるラック支持
構造の別の実施例を示すラック支持用ブッシュの拡大断
面図である。
構造の別の実施例を示すラック支持用ブッシュの拡大断
面図である。
【図5】 図4に示したラック支持用ブッシュにおける
合成樹脂材製の本体部の概略斜視図である。
合成樹脂材製の本体部の概略斜視図である。
【図6】 本発明に係る舵取り装置におけるラック支持
構造のさらに別の実施例を示すラック支持用ブッシュの
拡大断面図である。
構造のさらに別の実施例を示すラック支持用ブッシュの
拡大断面図である。
【図7】 本発明に係る舵取り装置におけるラック支持
構造の他の実施例を示すラック支持用ブッシュの拡大断
面図である。
構造の他の実施例を示すラック支持用ブッシュの拡大断
面図である。
【図8】 本発明に係る舵取り装置におけるラック支持
構造のさらに別の実施例を示し、(a)はラック支持用
ブッシュの拡大断面図、(b)はその要部拡大図、
(c)は薄肉状筒状体の端面図である。
構造のさらに別の実施例を示し、(a)はラック支持用
ブッシュの拡大断面図、(b)はその要部拡大図、
(c)は薄肉状筒状体の端面図である。
【図9】 図8の変形例を示す図である。
【図10】 従来のラック支持構造を説明するためのラ
ックピニオン型動力舵取装置の概略構成を示す図であ
る。
ックピニオン型動力舵取装置の概略構成を示す図であ
る。
【図11】 図10におけるラック支持部を拡大して示
す要部拡大断面図である。
す要部拡大断面図である。
【図12】 (a),(b)は従来のラック支持部に用
いられるラック支持用ブッシュの断面図および端面図で
ある。
いられるラック支持用ブッシュの断面図および端面図で
ある。
1…ラックピニオン型動力舵取装置、3…ステアリング
ボディ、3a…ボディ筒状部、4…舵取リンク機構、5
…ラック、6…ラック軸、6a…ピストン、7…金属製
パイプ体、8…パワーシリンダ、10,11…オイルシ
ール、14…蛇腹状ブーツ、16…タイロッド、17…
ボールジョイント、20…ラック支持用ブッシュ、20
a…保持孔、20b…ねじ部、20c…フランジ部、2
0d…六角形ナット部、21…合成樹脂製本体部、22
a,22b,23…金属製補強部、24…セレーション
結合部、25a…キー部、25b…キー溝、26…凹
部、27…かしめ部、28…接着剤、29…嵌合用溝
部、30…ラック支持用ブッシュ、31…本体部、32
…筒状部、32a…鍔部、33…スリット、35…テー
パ部。
ボディ、3a…ボディ筒状部、4…舵取リンク機構、5
…ラック、6…ラック軸、6a…ピストン、7…金属製
パイプ体、8…パワーシリンダ、10,11…オイルシ
ール、14…蛇腹状ブーツ、16…タイロッド、17…
ボールジョイント、20…ラック支持用ブッシュ、20
a…保持孔、20b…ねじ部、20c…フランジ部、2
0d…六角形ナット部、21…合成樹脂製本体部、22
a,22b,23…金属製補強部、24…セレーション
結合部、25a…キー部、25b…キー溝、26…凹
部、27…かしめ部、28…接着剤、29…嵌合用溝
部、30…ラック支持用ブッシュ、31…本体部、32
…筒状部、32a…鍔部、33…スリット、35…テー
パ部。
Claims (3)
- 【請求項1】 ステアリングボディの一端部に設けられ
ラックを摺動自在に支持するラック支持用ブッシュを備
え、 このブッシュを、合成樹脂材によって形成した本体部
と、強化合成樹脂材または金属材による強度部材によっ
て形成した補強部とから構成し、 かつこれらの本体部と補強部とを一体的に結合したこと
を特徴とする舵取り装置におけるラック支持構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の舵取り装置におけるラッ
ク支持構造において、 補強部を、機械的強度が要求されるステアリングボディ
端部へのねじ込み固定用のねじ部、ステアリングボディ
端部と当接するフランジ部側面部分、舵取り装置を構成
するタイロッド側と当接する外方端側の端面部分の少な
くとも一個所に形成したことを特徴とする舵取り装置に
おけるラック支持構造。 - 【請求項3】 ステアリングボディの一端部に設けられ
ラックを摺動自在に支持するラック支持用ブッシュを備
え、 このブッシュを、強化合成樹脂材または金属材による強
度部材によって形成した本体部と、ラックを摺動自在に
支持する保持孔内壁部分に可動自在に付設された合成樹
脂材によって形成した摺動保持部とから構成したことを
特徴とする舵取り装置におけるラック支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1384895A JPH08207790A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 舵取り装置におけるラック支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1384895A JPH08207790A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 舵取り装置におけるラック支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207790A true JPH08207790A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11844707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1384895A Pending JPH08207790A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 舵取り装置におけるラック支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08207790A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT412988B (de) * | 2000-05-19 | 2005-09-26 | Wohlfarth Klaus | Verstellring und verfahren zu seiner herstellung |
JP2005331034A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Ntn Corp | 動圧軸受装置 |
US7798721B2 (en) | 2004-03-30 | 2010-09-21 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing device |
US7828110B2 (en) * | 2007-09-21 | 2010-11-09 | Kwang Yang Motor Co., Ltd. | Constraint mechanism for steering device of four-wheeled vehicle |
JP2017222361A (ja) * | 2017-09-19 | 2017-12-21 | 株式会社ショーワ | ステアリング装置 |
WO2019031100A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2019-02-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ステアリング装置 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP1384895A patent/JPH08207790A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT412988B (de) * | 2000-05-19 | 2005-09-26 | Wohlfarth Klaus | Verstellring und verfahren zu seiner herstellung |
US7798721B2 (en) | 2004-03-30 | 2010-09-21 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing device |
JP2005331034A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Ntn Corp | 動圧軸受装置 |
US7828110B2 (en) * | 2007-09-21 | 2010-11-09 | Kwang Yang Motor Co., Ltd. | Constraint mechanism for steering device of four-wheeled vehicle |
WO2019031100A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2019-02-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ステアリング装置 |
JPWO2019031100A1 (ja) * | 2017-08-10 | 2020-07-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ステアリング装置 |
JP2017222361A (ja) * | 2017-09-19 | 2017-12-21 | 株式会社ショーワ | ステアリング装置 |
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