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JPH08192515A - インク噴射装置 - Google Patents

インク噴射装置

Info

Publication number
JPH08192515A
JPH08192515A JP644195A JP644195A JPH08192515A JP H08192515 A JPH08192515 A JP H08192515A JP 644195 A JP644195 A JP 644195A JP 644195 A JP644195 A JP 644195A JP H08192515 A JPH08192515 A JP H08192515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
electrode
wall
actuator
ejecting apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP644195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Takahashi
高橋  義和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP644195A priority Critical patent/JPH08192515A/ja
Publication of JPH08192515A publication Critical patent/JPH08192515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量生産性、信頼性に優れ、容易に電気的接
続が行えるインク噴射装置を提供すること。 【構成】前記アクチュエータ板101は、例えば深さ4
00μm、幅240μmの複数の溝117が形成されて
いる。また、その溝117の側面となる隔壁111は、
例えば幅80μmである。この溝117の内面にはその
側面の上半分のみに電極124が形成される。高さ40
0μm、幅80μm、長さ9mmの側壁112と前記側
壁112に挟まれたキャビティ119とを有する樹脂製
のキャビティ板102を射出成形法にて作製する。前記
アクチュエータ板101と、前記キャビティ板102と
を、前記溝117の中央部に前記側壁112、前記キャ
ビティ119の中央部に前記隔壁111とが対応するよ
うに接着する。すると、溝117は、横方向に互いに間
隔を有する複数のインク液室121となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク噴射装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタヘッドに圧電式インクジ
ェットを利用したものが提案されている。これは、ドロ
ップオンデマンド方式と呼ばれているものであり、且つ
圧電トランスデューサの圧電効果による形状変化によっ
てインク流路の容積を変化させることにより、その容積
減少時にインク流路内のインクをオリフィスから噴射
し、容積増大時に他方の弁からインク流路内にインクを
導入するようにしたものである。そして、このような噴
射装置を複数互いに近接して配置し、所定の位置の噴射
装置からインクを噴射させることにより、所望する文字
や画像を形成するものである。
【0003】この種の液滴噴射装置としては、例えば特
開昭63−247051号公報および特開昭63−25
2750号公報に記載されているものがある。図12お
よび図13にそれら従来例の概略図を示す。以下、アレ
イの一部の断面図を示す図12によって従来例を具体的
に説明すると、複数の側壁2a、2b、2c、2d、2
eを有し、かつ矢印51の方向に分極処理を施した圧電
セラミックス板1と、金属材料、ガラス材料またはセラ
ミックス材料等からなるカバー板21とを、接合層12
を介して接合することで、横方向に互いに間隔を有する
多数のインク流路31a、31b、31c、31dが構
成される。インク流路31a、31b、31c、31d
は長方形断面の細長い形状であり、側壁2a、2b、2
c、2d、2eは流路の全長にわたって伸び、流路軸お
よび分極方向に垂直方向に変形可能で流路内のインク圧
を変化させる。該側壁2a、2b、2c、2d、2eの
表面には駆動電界印加用の金属電極11a、11b、1
1c、11dが形成してあり、該金属電極11a、11
b、11c、11d、11eの表面にはインクによる腐
食防止のための表面処理を施してある。
【0004】該アレイにおいて、所定の印字データに従
って例えば噴射装置31bが選択されると、金属電極1
1a、11bと金属電極11c、11dの各々の間に駆
動電界が印加される。このとき駆動電界方向と分極方向
とが直交しているため、側壁2bと側壁2cは圧電厚み
すべり効果によってインク流路31bの内部方向に変形
する。この変形によってインク流路31b内の容積が減
少してインク圧が増大し、図示されていないオリフィス
からインク液滴が噴射される。また、駆動電界の印加を
停止すると、側壁は変形前の位置に戻るため流路内のイ
ンク圧が低下し、図示されていないインク供給部から流
路内にインクが供給される。
【0005】前記アレイは以下の製造法によって製造さ
れる。図13に示すように、矢印51方向に分極処理を
施した圧電セラミックス板1に、ダイヤモンドカッティ
ング円板の回転による研削加工等によって、前記の形状
の流路を形成する平行な溝3を作製する。この溝3の表
面には、前記の金属電極をスパッタリング等によって形
成する。該圧電セラミックス板1の溝側の上面4aにカ
バー板21を接着する。また、圧電セラミックス板の溝
のインク噴射側の端面4bに、流路の位置に対応した位
置にオリフィス42が設けられたオリフィス板41を接
着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の液滴噴射装置は、製造工程において圧電トラン
スデューサにインク流路を形成するために細かい溝加工
を行う必要があり、インク液滴の集積度を向上させるた
めに隣接するインク流路の間隔を小さくする場合に圧電
セラミックスの溝加工が困難となり、加工コストが著し
く高くなるという問題点があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、製造コストを低減したインク噴
射装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインク噴射装置は、分極された圧電材料で少
なくとも一部が形成されたアクチュエータ壁と、圧電効
果を持たない非アクチエータ壁とを、交互に配設して構
成された側壁からなる複数の噴射チャンネルと、前記ア
クチュエータ壁に形成され、電圧印加によって前記圧電
材料に駆動電界を発生させるための電極とを有し、1つ
の前記アクチュエータ壁が、隣り合った2つの前記噴射
チャンネルより夫々インクを噴射させる圧力発生手段と
して構成されている。
【0009】尚、前記電極には、立ち上がりが急峻で、
且つ立ち下がりが緩やかな電圧パルスが印加されるもの
でもよい。
【0010】また、前記電極には、立ち上がりが緩やか
で、且つ立ち下がりが急峻な電圧パルスが印加されるも
のでもよい。
【0011】尚、前記アクチュエータ壁は、その壁面の
起立方向へ分極された圧電材料により形成されており、
前記電極は、前記各アクチュエータ壁の側面両側に、前
記壁面の起立方向端部から略中央部までを覆うように設
けられていてもよい。
【0012】尚、前記電圧パルスの印加方向を交互に切
り替えながら、前記電極に前記電圧パルスを印加させる
ことにより、前記隣り合った2つの噴射チャンネルの各
々からインクを独立して噴射させるものでもよい。
【0013】
【作用】 上記の構成を有する本発明の請求項1に係る
インク噴射装置おいては、複数の噴射チャンネルが形成
されており、その噴射チャンネルは、側壁の一方が分極
された圧電材料で少なくとも一部が形成されたアクチュ
エータ壁、もう一方が圧電効果を持たない非アクチエー
タ壁より構成され、前記アクチュエータ壁には、電圧印
加によって前記圧電材料に駆動電界を発生させる電極が
形成されている。そして、このアクチュエータ壁は隣合
った2つの噴射チャンネル双方にとっての圧力発生手段
として構成されており、前記電極から駆動電界を受けて
駆動し、前記2つの噴射チャンネルより夫々インクを噴
射させる。
【0014】請求項2に係るインク噴射装置において
は、電極に、立ち上がりが急峻で、且つ立ち下がりが緩
やかな電圧パルスが印加される。よって、アクチュエー
タ壁は前記電圧パルスの印加を受けると、速やかに変形
を起こし、隣合った2つの噴射チャンネルの一方のチャ
ンネル内の圧力を急激に増大させ、インクの噴射を行わ
せる。その際、他方の噴射チャンネルには負圧が生じ、
その分インクが充填される。また、インク噴射の後、ア
クチュエータ壁は元の形状に戻り、インクを噴射した前
記噴射チャンネルは負圧によりインクを補給する。但
し、アクチュエータ壁はゆっくりと復元するので、前記
インクを充填した他方の噴射チャンネルには大きな圧力
が生じず、そのチャンネルから無用なインクが噴射され
ることが無い。
【0015】請求項3に係るインク噴射装置において
は、電極には、立ち上がりが緩やかで、且つ立ち下がり
が急峻な電圧パルスが印加される。よって、アクチュエ
ータ壁は前記電圧パルスの印加を受けると、変形を起こ
し、隣合った2つの噴射チャンネルの一方のチャンネル
内に負圧を生じさせ、その分インクを充填させる。その
際、他方の噴射チャンネルは加圧されるが、アクチュエ
ータ壁はゆっくりと変形するので、前記他方の噴射チャ
ンネルには大きな圧力が生じず、そのチャンネルから無
用なインクが噴射されることが無い。また、インク充填
の後、アクチュエータ壁は速やかに元の形状に戻り、前
記インクを充填した前記噴射チャンネル内の圧力を急激
に増大させて、インクの噴射を行わせる。その際、他方
の噴射チャンネルには負圧が生じ、その分インクが補給
される。
【0016】請求項4に係るインク噴射装置において
は、アクチュエータ壁は、その壁面の起立方向へ分極さ
れた圧電材料により形成され、前記電極は、前記各アク
チュエータ壁の側面両側に、前記壁面の起立方向端部か
ら略中央部までを覆うように設けられる。よって、簡易
な構成でもって、せん断モード型のインク噴射装置が構
成される。
【0017】請求項5に係るインク噴射装置において
は、前記電圧パルスの印加方向を交互に切り替えなが
ら、前記電極に前記電圧パルスを印加させることによ
り、前記隣り合った2つの噴射チャンネルの各々からイ
ンクを独立して噴射させる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。但し、従来技術と同一の部材につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0019】図1に示すように、矢印105の方向に分
極されたアクチュエータ板101は、チタン酸ジルコン
酸鉛系(PZT)の圧電セラミックス材料で形成されて
いる。
【0020】前記アクチュエータ板101は、ダイヤモ
ンドブレード等により切削加工され、例えば深さ400
μm、幅240μmの複数の溝117が形成されてい
る。また、その溝117の側面となる隔壁111は、例
えば幅80μmである。前記溝117は、例えば互いに
平行に設けられた長さ10mmの溝であるが、その一端
面114に近づくにつれて徐々に浅くなり、端面114
付近では浅く平行な浅溝115となるように形成され
る。この溝117及び、浅溝115の内面には、図2に
示すように、電極124,125が、スパッタリング等
によって形成される。溝117の内面にはその側面の上
半分のみに電極124が形成されるが、浅溝115の内
面にはその側面及び底面全体に電極125が形成され
る。この時、各電極125は隣接する電極124とそれ
ぞれ導通している。尚、図中矢印105が本発明におけ
る壁面の起立方向に相当する。
【0021】そして、図3に示すように、前記浅溝11
5の幅方向中央部に前記浅溝115よりも幅が狭く、か
つ溝117の深さの半分よりも深い分割溝118をダイ
ヤモンドブレード等により切削加工する。本実施例にお
いては幅80μmを有する分割溝118が形成されてい
る。この浅溝115により、電極125は中央部で分割
され、その分割された各々は隣接する電極124と1対
1に対応して導通する駆動電極126となる。尚、キャ
ビティ119の幅は240μmである。
【0022】次に、図4に示すように、高さ400μ
m、幅80μm、長さ9mmの側壁112と前記側壁1
12に挟まれたキャビティ119とを有する樹脂製のキ
ャビティ板102を射出成形法にて作製する。
【0023】そして、図5に示すように、前記アクチュ
エータ板101と前記キャビティ板102とを、前記溝
117の中央部に前記側壁112が、前記キャビティ1
19の中央部に前記隔壁111が対応するように、エポ
キシ系樹脂からなる接着層120(図6)を介して接着
する。このとき、前記浅溝115には、キャビティ板1
02の側壁112が嵌合され、封止される。また、溝1
17は横方向に互いに間隔を有する複数のインク液室1
21となる。一方、前記溝117が浅溝115へと徐々
に浅くなる部分は、インク供給口130となる。
【0024】前記アクチュエータ板101において、図
6に示すように、チャンネル方向で浅溝115が形成さ
れていない側の端面113側に、前記インク液室121
に対応する位置にノズル132を有するノズル板131
を図示しないエポキシ系接着剤にて接合する。このノズ
ルプレートは、ポリアルキレン(例えばエチレン)テレ
フタレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネイ
ト、酢酸セルロース等のプラスチックによって形成され
ている。
【0025】これにより、インク液室121と、少なく
とも一部が圧電セラミックスからなる隔壁111と、電
極124とを複数備えたインク噴射装置100が作製さ
れる。
【0026】また前記アクチュエータ板101の下部
に、パターン電極142を形成した基板141を図示し
ないエポキシ樹脂系の接着剤にて接合する。接合後、図
6に示すように溝117内の駆動電極126と、前記基
板141上のパターン電極142とを、ワイヤボンディ
ング法などの既知の方法により電気的に結合する。
【0027】次に、制御部のブロック図を示す図7によ
って、本実施例の制御部の構成を説明する。同図に示す
ように、前記基板141上のパターン142は、各々個
々にLSIチップ51に接続され、クロックライン5
2、データライン53、電圧ライン54及びアースライ
ン55もLSIチップ51に接続されている。LSIチ
ップ51は、クロックライン52から供給された連続す
るクロックパルスに基づいて、データライン53上に現
れるデータから、どのノズル132からインク液滴の噴
射を行うべきかを判断する。そして、LSIチップ51
は、駆動するインク液室121内の電極124に導通す
る駆動電極パターン141に、電圧ライン54の電圧V
を印加し、前記インク液室121以外のインク液室12
1内の電極124に導通する駆動電極パターン141に
アースライン55を接続して接地する。
【0028】次に、本実施例によるインク噴射装置10
0の動作を図8乃至図11を用いて説明する。図8に示
すインク液室121cからインク液滴を噴射するため
に、当インク液室121c内の電極124cに対し図1
1(a)に示すようなグランドから電圧Vまで、例え
ば、3μsの立ち上がり部107、電圧Vを15μs保
持する保持部108、電圧Vからグランドまで15μs
の立ち下がり部109からなる電圧パルス103を与え
る(ここで、ある電極124対して電圧を与えること
は、その電極124に電圧パルス103を印加し、指示
しない電極124を接地することを言う)。すると、前
記立ち上がり部107のとき、図9に示すように、隔壁
111には矢印106方向の電界が発生し、隔壁111
bが圧電厚みすべり効果により、速やかに図中左方向
に”く”の字型に動く。すると、インク液室121cの
容積が減少して、ノズル132c付近を含むインク液室
121c内の圧力が急激に増加する。これにより、イン
ク液室121c内のインクがインク液滴となり、ノズル
132cから噴射される。その際、隣接のインク液室1
21dには負圧が生じ、その分インクが充填される。
【0029】次に、前記保持部108の間だけ駆動電圧
が保持された後に、駆動電圧が、前記立ち下がり部10
9のように、グランドに下がると、インク液室121c
の容積を前記減少状態から自然状態へと緩やかに増加さ
せ、インク室112c内に図示しないインク供給源から
図示しないマニホールドを介してインク液室121cに
インクが供給される。このとき、隔壁111bに隣接す
る、インク液室121dの容積は減少するが、前記立ち
上がり部107と比べて前記立ち下がり部109での前
記隔壁111bの動きは十分緩やかであるため、ノズル
132dからインク液滴が噴射することはない。
【0030】次に、前記隔壁111bを共通の圧力発生
手段として有する、前記インク液室121dからインク
液滴を噴射する場合は、当インク液室121d内の電極
124dに対し図11(a)に示すようなグランドから
電圧Vまで、例えば、3μsの立ち上がり部107、電
圧Vを15μs保持する保持部108、電圧Vからグラ
ンドまで15μsの立ち下がり部109からなる電圧パ
ルス103を与える(ここで、ある電極124対して電
圧を与えることは、その電極124に電圧パルス103
を印加し、指示しない電極124を接地することを言
う)。すると、前記立ち上がり部107のとき、図10
に示すように、隔壁111には矢印206方向の電界が
発生し、隔壁111bが圧電厚みすべり効果により、図
中右方向に逆”く”の字型に速やかに動く。すると、イ
ンク液室121dの容積が減少して、ノズル132d付
近を含むインク液室121d内の圧力が急激に増加す
る。これにより、インク液室121d内のインクがイン
ク液滴となり、ノズル132dから噴射される。その
際、隣接のインク液室121cには負圧が生じ、その分
インクが充填される。
【0031】次に、前記保持部108の間、駆動電圧が
保持された後に駆動電圧が、前記立ち下がり部109の
ように、グランドに下がると、インク液室121dの容
積を前記減少状態から自然状態へと緩やかに増加させ、
インク室112d内に図示しないインク供給源から図示
しないマニホールドを介してインク液室121dにイン
クが供給される。このとき、隔壁111bに隣接する、
インク液室121cの容積は減少するが、前記立ち上が
り部107と比べて前記立ち下がり部109での前記隔
壁111bの動きは十分緩やかであるため、ノズル13
2cからインク液滴が噴射することはない。
【0032】共通の隔壁111bを有するインク液室1
21cとインク液室121dからインク液滴を噴射する
場合は、図11(a)の電圧パルス103をインク液室
121cに与えた後、同一形状でタイミングを例えば4
5μsずらした、図11(b)に示すような電圧パルス
203を、インク液室121dに与えればよい。
【0033】また、前記実施例においては、まず、駆動
電圧をインク液室121の容積が減少する方向に印加し
インク液滴を噴射し、次に駆動電圧の印加を停止しイン
ク液室121の容積を自然状態に増加してインク液室1
21にインクを供給していたが、まず駆動電圧をインク
液室121の容積が増加するように印加してインク液室
121にインクを供給してから、駆動電圧の印加を停止
して、インク液室121の容積を前記増加状態から自然
状態へと減少させ、インク液室121内のインクをイン
ク液滴として噴射してもよく、この場合は、電圧パルス
103の立ち上がり部107を例えば15μs、立ち下
がり部を5μsとすればよい。
【0034】上述したように、本実施例のインク噴射装
置100は、隔壁111が形成され、圧電セラミックス
材料からなるアクチュエータ板101と、射出成形法に
より側壁112が形成された樹脂製のキャビティ板10
2とを、前記隔壁111と側壁112とが交互に配列さ
れるように組み合わせた構成を有しているので、アクチ
ュエータ板101の溝加工の幅がインク液室121の幅
よりも大きくなり、インク液滴の集積度を向上させるた
めに隣接するインク流路の間隔を小さくする場合には、
従来の方法と比較して溝加工が容易となる共に加工部が
減少し、それに伴い加工コストも低減することができ
る。
【0035】
【発明の効果】上述したように、本発明によるインク噴
射装置は、アクチュエータ壁の配置を従来の2倍にする
ことができるため、前記アクチュエータ壁形成のための
加工が容易となると共に加工コストを低減することがで
きる。よって、大量生産性に優れ、信頼性が向上する。
ひいては、インク液滴の集積度を更に向上させることも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインク噴射装置の製造工程
を示す斜視図である。
【図2】同インク噴射装置の製造工程を示す斜視図であ
る。
【図3】同インク噴射装置の製造工程を示す斜視図であ
る。
【図4】同インク噴射装置の製造工程を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例のインク噴射装置の構成を示
す斜視図である。
【図6】同インク噴射装置の製造工程を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施例のインク噴射装置の制御部を
示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施例のインク噴射装置の動作を示
す説明図である。
【図9】同インク噴射装置の動作を示す説明図である。
【図10】同インク噴射装置の動作を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の一実施例の駆動電圧波形を示す説明
図である
【図12】従来例のインク噴射装置を示す断面図であ
る。
【図13】従来例のインク噴射装置の構成示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
100 インク噴射装置 101 アクチュエータ板 102 カバー板 103 電圧パルス 111 隔壁 112 側壁 121 インク液室 124 電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極された圧電材料で少なくとも一部が
    形成されたアクチュエータ壁と、圧電効果を持たない非
    アクチエータ壁とを、交互に配設して構成された側壁か
    らなる複数の噴射チャンネルと、 前記アクチュエータ壁に形成され、電圧印加によって前
    記圧電材料に駆動電界を発生させるための電極とを有
    し、 1つの前記アクチュエータ壁が、隣り合った2つの前記
    噴射チャンネルより夫々インクを噴射させる圧力発生手
    段として構成されていることを特徴とするインク噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電極には、立ち上がりが急峻で、且
    つ立ち下がりが緩やかな電圧パルスが印加されることを
    特徴とする請求項1に記載のインク噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記電極には、立ち上がりが緩やかで、
    且つ立ち下がりが急峻な電圧パルスが印加されることを
    特徴とする請求項1に記載のインク噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータ壁は、その壁面の起
    立方向へ分極された圧電材料により形成されており、 前記電極は、前記各アクチュエータ壁の側面両側に、前
    記壁面の起立方向端部から略中央部までを覆うように設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のインク
    噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧パルスの印加方向を交互に切り
    替えながら、前記電極に前記電圧パルスを印加させるこ
    とにより、前記隣り合った2つの噴射チャンネルの各々
    からインクを独立して噴射させることを特徴とする請求
    項2または3に記載のインク噴射装置。
JP644195A 1995-01-19 1995-01-19 インク噴射装置 Pending JPH08192515A (ja)

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