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JPH08198761A - ポリカルボフィルカルシウム含有製剤 - Google Patents

ポリカルボフィルカルシウム含有製剤

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Publication number
JPH08198761A
JPH08198761A JP2727295A JP2727295A JPH08198761A JP H08198761 A JPH08198761 A JP H08198761A JP 2727295 A JP2727295 A JP 2727295A JP 2727295 A JP2727295 A JP 2727295A JP H08198761 A JPH08198761 A JP H08198761A
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JP
Japan
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preparation
calcium
pullulan
polycarbophil
calcium polycarbophil
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JP2727295A
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Inventor
Yasuo Ito
安夫 伊藤
Hideo Kato
日出男 加藤
Osamu Nagata
治 永田
Masahiro Yamazaki
昌弘 山崎
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Abbott Japan Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリカルボフィルカルシウムを含む製剤であっ
て、ポリカルボフィルカルシウム,プルランを含んで成
る、酸性条件で崩壊可能な製剤。製剤の形態としては例
えば粒剤、錠剤、カプセル剤、散剤等が例示される。 【効果】胃内の酸性条件下で容易に崩壊し、カルシウム
が脱離後、ポリカルボフィルが消化管内に均一に分散さ
れ、確実な薬効が期待できる。また、不快な味覚や舌ざ
わりがないので、過敏性腸症候群並びに下部消化管の機
能障害により起こる便秘及び下痢の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカルボフィルカル
シウム含有製剤に関し、過敏性腸症候群並びに下部消化
管の機能障害により起こる便秘及び下痢の治療に使用さ
れる製剤に関する。更に詳細には、本発明はバルク形成
緩下剤及び止瀉剤として繁用されるポリカルボフィルカ
ルシウムを含有し、酸性条件で崩壊可能な製剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリカルボフィルカルシウム(メルクイ
ンデックス、11版、No. 1704) はジビニルグリコール
で架橋したポリアクリル酸のカルシウム塩である。ポリ
カルボフィルカルシウムの便秘及び下痢の治療における
使用は米国特許第 3297664号明細書等に記載されてい
る。ポリカルボフィルカルシウムの薬効発現には次のよ
うな物理的効果が関与していると考えられている。すな
わち、本剤が経口投与されると、胃液による酸性条件
下、胃内でカルシウムが脱離してポリアクリル酸部分の
カルボキシル基が遊離型であるポリカルボフィルとな
り、更に中性ないし弱アルカリ性の腸内に移行した後に
当該カルボキシル基がイオン化し、架橋高分子が吸水し
てコロイド状態が形成される。このコロイド状態が、便
秘症状では糞便中の水分保持による便の硬さの低減と体
積増加をもたらし、排便を容易にする。また、下痢症状
では腸内水分の流動性を低下させることにより止瀉作用
をもたらす(Pharmacotherapy 2(1)、18〜28頁、1982年)
。従って、ポリカルボフィルカルシウムの胃内でのカ
ルシウムの脱離、及び消化管内での均一な分散が薬効発
現に重要な役割を担っている。
【0003】しかし、カルボキシル基が遊離型であるポ
リカルボフィルの付着性は極めて強く、この性質を利用
して粘膜付着性徐放性基剤としても使用できることが報
告されている(J.Pharm.Sci.1985,74,399-405)。この様
な性質のためにポリカルボフィルカルシウム製剤を酸性
溶液 (例えば人工胃液: pH約1.2)中に投入した場合
に、該製剤が容易に崩壊しないという問題があった。す
なわち、ポリカルボフィルカルシウム製剤が酸性溶液に
接触すると、製剤表面のポリカルボフィルカルシウムか
らカルシウムが脱離してポリカルボフィルとなり、製剤
表面に極めて粘着性の高いポリカルボフィル層が形成さ
れるので、製剤内への水分侵入が困難になり、製剤の崩
壊性及びカルシウムの脱離が著しく悪化する。この結
果、ポリカルボフィルカルシウム製剤を経口投与しても
製剤が充分に崩壊しないために、胃内でのカルシウムの
脱離や消化管内での均一な分散が妨げられ、十分な薬効
が発揮されないという問題があった。
【0004】この様な問題点の解決を目的としたポリカ
ルボフィルカルシウム製剤として、エイ・エイチ・ロビ
ンス社のチュアブル錠 (ミトロラン (商品名))が市販さ
れている。チュアブル錠は口中で噛み砕きながら、崩壊
後の製剤を胃内へ送ることにより、胃内での製剤崩壊の
問題を解決している。しかし、噛み砕くことによる不快
な味覚や、ざらざらした舌ざわりのために、患者が受け
入れ難いという問題があった。
【0005】また、アメリカン・サイアナミド・カンパ
ニー社からは錠剤(特開昭63-253027 号公報) が提示さ
れている。この製剤は、ポリカルボフィルカルシウムに
ミクロクリスタリンセルロース (結晶セルロース) 、ス
テアリン酸マグネシウム、架橋したポリビニルピロリド
ン(クロスポビドン)、ポリビニルピロリドン、シリカ
ゲル(無水ケイ酸)及びステアリン酸を含んで成る製剤
で、更にカラメル粉を包含し、服用を容易にするために
錠剤をフィルムで被覆したものである。尚、該錠剤の市
販品としてはレダリー社のファイバーコン(商品名)が
知られている。しかしながら、いずれの製剤も崩壊性に
問題があった。尚、既に本発明者らにより、ポリカルボ
フィルカルシウムにセルロース誘導体を添加することに
より、崩壊性の良い製剤を得られることが見い出されて
いるが(特開平5-246861号公報)、さらに崩壊性に改良
を加えた製剤の開発が望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリカルボフ
ィルカルシウムを含み酸性条件でも容易に崩壊する製剤
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、驚くべきことに結合剤
として知られているプルランを成分中に配合することに
より、ポリカルボフィルカルシウム製剤が酸性条件下で
も急速に崩壊すること、及びその結果として容易にカル
シウムの脱離をおこし、均一な分散を生じさせることを
見い出し、経口投与した場合、充分な崩壊性を有するポ
リカルボフィルカルシウム製剤を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、ポリカルボフィルカル
シウムを含む製剤であって、ポリカルボフィルカルシウ
ム,プルランを含んで成る、酸性条件で崩壊可能な製剤
を提供するものである。本発明の製剤に含まれるポリカ
ルボフィルカルシウムとしては、種々の重合度のものが
使用できるが、例えば米国薬局方収載品(USP23
259 〜260 頁)を使用することが好ましい。
【0009】本発明の製剤に含有されるプルランは医薬
品添加物規格に記載された添加剤成分であり、医薬品添
加物規格で定める基準に適合するものを使用することが
好ましい。
【0010】本発明の製剤には、上記の成分の他、例え
ば医薬品添加剤として汎用される添加剤、例えば、賦形
剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、光沢化剤,矯味剤,帯電
防止剤として有用な乳糖, 結晶セルロース,カルボキシ
メチルセルロース,カルボキシメチルセルロースカルシ
ウム,カルボキシメチルセルロースナトリウム,クロス
カルメロースナトリウム,ヒドロキシプロピルセルロー
ス,低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース,メチルセルロース,D-マ
ンニトール,デンプン,白糖,クロスポビドン,カルボ
キシメチルスターチナトリウム,ステアリン酸,ステア
リン酸マグネシウム,ステアリン酸カルシウム,タル
ク,カルナウバロウ,サラシミツロウ,ポリビニルアセ
タールジエチルアミノアセテート,ステアリン酸ポリオ
キシル40,サッカリンナトリウム,アスパルテーム,メ
ントール等を添加することもできる。これらの添加剤は
ポリカルボフィルカルシウムに対して 300重量%以下で
使用される。本発明の製剤における好ましい組成として
は、例えば、 (1)ポリカルボフィルカルシウム及びプルラン (2)ポリカルボフィルカルシウム,プルラン及びセル
ロース誘導体 (3)ポリカルボフィルカルシウム,プルラン及びD-マ
ンニトール (4)ポリカルボフィルカルシウム,プルラン,セルロ
ース誘導体及びD-マンニトール の様な組成物及び必要に応じ、さらに上記医薬品添加剤
を添加した組成物が挙げられる。
【0011】本発明の製剤を製造するには、所定量のポ
リカルボフィルカルシウムにプルラン及び必要に応じて
他の医薬品添加剤として汎用される添加剤を加えてV型
混合機等により混合して均一な分散体を製造した後に、
該分散体を含む製剤を製造するか、あるいはあらかじめ
白糖,結晶セルロース等よりなる核(ノンパレル,セル
フィア(いずれも商品名))または適切な添加剤の造粒
物を核としてポリカルボフィルカルシウム及び必要に応
じて他の添加剤をプルラン溶液を用いてコーティングす
ればよい。本発明の製剤としては、粒剤,錠剤,カプセ
ル剤,散剤等の形態の製剤を例示することができる。
【0012】上記の分散体は必要に応じて造粒してもよ
い。造粒にあたっては、上記の様にして得られた粉体状
の分散体を、水,エタノール,イソプロパノール等の溶
媒をポリカルボフィルカルシウムに対して 100重量%以
下で使用して破砕,押出,攪拌,転動等の操作により造
粒し、40〜80℃で1〜24時間乾燥するか、流動層造粒乾
燥機により40〜80℃で15〜 120分間造粒、乾燥した後、
必要に応じて整粒すればよい。一般には粒度が約50〜2,
000 μm の造粒物が好ましい。尚、この造粒物にさらに
プルラン及び必要に応じて他の医薬品添加剤として汎用
される添加剤を混合することもできる。また、上記造粒
物は必要に応じてコーティング剤等の他の添加剤でコー
ティングしてもよい。
【0013】本発明の製剤を製造するには、上記の様に
して得られる粉体状の分散体若しくは造粒物をそのまま
散剤,粒剤とするか、あるいは当業者に周知の手段によ
り打錠して錠剤とするか、ゼラチン硬カプセル,軟カプ
セル等のカプセルに充填することによりカプセル剤を製
造すればよい。また、粒剤は上記の造粒物のコーティン
グ物を用いてもよい。
【0014】本発明の製剤の好ましい製造方法の1例と
しては、ポリカルボフィルカルシウムに対して20重量%
以下のプルランを添加し、ポリカルボフィルカルシウム
に対して2〜 100重量%の水あるいはエタノールを添加
して造粒し、50〜60℃で5〜20時間乾燥した後、50〜 5
00μm の造粒物を得、さらに必要ならばポリカルボフィ
ルカルシウムに対して総量が1〜100 重量%となる様に
他の添加剤を混合し、さらに 0.5〜5重量%のステアリ
ン酸マグネシウム等を混合し、打錠あるいはカプセル充
填して錠剤またはカプセル剤を製造する方法を例示する
ことができる。
【0015】錠剤あるいは粒剤を製造するにあたり、当
業者に周知の方法でフィルムコート等の剤皮を施すこと
もできる。コーティング剤としてはヒドロキシプロピル
メチルセルロース,マクロゴール6000,酸化チタン,タ
ルク,糖類等を例示することができ、コーティング剤は
錠剤重量に対して20重量%以下で使用される。上記の製
造方法は、本発明の製剤を製造する方法の一態様として
例示されたものであり、本発明の製剤の製造方法は上記
の方法に限定されることはない。さらに、上記の方法に
は当業者に周知の改良が加えられてもよい。
【0016】この様にして製造される本発明の製剤は、
酸性条件で崩壊可能な製剤であり、例えば pH1〜4の
酸性条件下、好ましくは第12改正日本薬局方記載の第1
液を用いて崩壊試験法で試験した場合に60分以内、好ま
しくは20分以内に崩壊する製剤である。本発明の製剤は
消化管疾患、例えば過敏性腸症候群並びに便秘及び下痢
の治療剤として有用であり、一般的には、ポリカルボフ
ィルカルシウムとして、一日当り1〜8gを1〜4回に
分けて経口投与すればよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の製剤は、胃内の酸性条件下にお
いて急速に崩壊し、消化管内に均一に分散される為、確
実な薬効が期待でき、しかも不快な味覚や舌ざわりがな
く、さらに医薬品として耐え得る十分な安定性を有する
為、過敏性腸症候群並びに便秘及び下痢の治療剤として
極めて有用である。
【0018】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明はこれらの実施例の特定の細部に限定される
ものではない。
【0019】実施例1 上記成分を処方の比に量り、ポリカルボフィルカルシウ
ムにプルランを加えて室温で混合した後、ポリカルボフ
ィルカルシウムに対して7重量%の水を用いて造粒し、
50℃で10時間乾燥した。この造粒物を18メッシュの篩で
整粒した後に、トウモロコシデンプン及び結晶セルロー
スを加えて混合し、更にステアリン酸マグネシウムを加
えて混合し打錠用粉末とした。これを1錠中ポリカルボ
フィルカルシウムを 500mg含有するように打錠し、錠剤
を得た。
【0020】実施例2 上記成分を処方の比に量り、ポリカルボフィルカルシウ
ムにプルランとカルボキシメチルセルロースの一部分
(全量の約3分の1)を加えて室温で混合した後、ポリ
カルボフィルカルシウムに対して10重量%の水を用いて
造粒し、50℃で10時間乾燥した。この造粒物を18メッシ
ュの篩で整粒した後に、残りのカルボキシメチルセルロ
ース及び結晶セルロースを加えて混合し、更にステアリ
ン酸マグネシウムを加えて混合し打錠用粉末とした。こ
れを1錠中ポリカルボフィルカルシウム 500mg含有する
ように打錠し、錠剤を得た。
【0021】実施例3 上記成分を処方の比に量り、ポリカルボフィルカルシウ
ムにプルランとカルボキシメチルセルロースの一部分
(全量の約3分の1)を加えて室温で混合した後、ポリ
カルボフィルカルシウムに対して10重量%の水を用いて
造粒し、50℃で10時間乾燥した。この造粒物を18メッシ
ュの篩で整粒した後に、残りのカルボキシメチルセルロ
ース及び結晶セルロースを加えて混合し、更にステアリ
ン酸マグネシウムを加えて混合し打錠用粉末とした。こ
れを1錠中ポリカルボフィルカルシウム 500mg含有する
ように打錠し、錠剤を得た。これにヒドロキシプロピル
メチルセルロース, マクロゴール6000及び酸化チタンを
用いフィルムコートを施し、フィルムコート錠とした。
【0022】実施例4 上記成分を処方の比に量り、ポリカルボフィルカルシウ
ム,プルラン,乳糖及び低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロースを室温で混合した後、ポリカルボフィルカルシ
ウムに対して9重量%の水を用いて造粒し55℃で10時間
乾燥した。この造粒物を18メッシュの篩で整粒した後
に、ステアリン酸マグネシウムを加えて混合した。これ
を1カプセル中ポリカルボフィルカルシウムを 250mg含
有するようにカプセル充てんし、カプセル剤を得た。
【0023】実施例5 上記成分を処方の比に量り、ポリカルボフィルカルシウ
ムに乳糖及びトウモロコシデンプンを加えて室温で混合
した後、プルランを溶解した水(ポリカルボフィルカル
シウムに対して15重量%) を用いて造粒し、50℃で5時
間乾燥した。この造粒物を16メッシュの篩で整粒して顆
粒を得た。
【0024】実施例6 上記成分を処方の比に量り、ノンパレル103 (商品名)
にプルランの水溶液を噴霧しながらポリカルボフィルカ
ルシウムとトウモロコシデンプンの混合物を散布した。
これを50℃で30分間乾燥して顆粒を得た。
【0025】実施例7 上記成分を処方の比に量り、ノンパレル103 (商品名)
にプルランの水溶液を噴霧しながらポリカルボフィルカ
ルシウムとトウモロコシデンプンの混合物を散布した。
これを50℃で1時間乾燥して得た顆粒にヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース,マクロゴール6000及びタルクを
用いてフィルムコートを施し、顆粒を得た。
【0026】実施例8 上記成分を処方の比に量り、核成分のD−マンニトール
をプルランの水溶液で造粒し、50℃で3時間乾燥して42
メッシュで整粒して得た核に、顆粒成分のポリカルボフ
ィルカルシウムとD−マンニトール,カルボキシメチル
セルロースの混合物をプルランの水溶液を噴霧しながら
散布した。これを50℃で1時間乾燥して得た顆粒に、プ
ルランの水溶液を噴霧しながらD−マンニトールを散布
して剤皮となし、顆粒を得た。
【0027】比較例としてプルランを含有しない製剤を
以下のとおり調製した。 比較例1 上記成分を処方の比に量り、ポリカルボフィルカルシウ
ムにポリビニルピロリドンを加えて室温で混合した後、
ポリカルボフィルカルシウムに対して8重量%の水を用
いて造粒し、50℃で10時間乾燥した。この造粒物を18メ
ッシュの篩で整粒した後に、トウモロコシデンプン及び
結晶セルロースを加えて混合し、更にステアリン酸マグ
ネシウムを加えて混合し打錠用粉末とした。これを1錠
中ポリカルボフィルカルシウムを 500mg含有するように
打錠し、錠剤を得た。
【0028】特開昭63-253027 号公報記載の方法に従
い、以下のとおり比較例を調製した。 比較例2 上記成分を処方の比に量り、ポリカルボフィルカルシウ
ムにカラメル、ポリビニルピロリドンを加え、更にクロ
スポビドンの一部分 (全量の5分の3)を加えて混合
し、約50〜65℃に加熱した水を用いて造粒後50℃で6時
間乾燥した。この造粒物を18メッシュの篩で整粒した後
に、残りのクロスポビドン、結晶セルロース及び無水ケ
イ酸を加えて混合し、更にステアリン酸マグネシウムと
ステアリン酸を加えて混合して打錠用粉末とした。これ
を1錠中ポリカルボフィルカルシウムを 625mg含有する
ように打錠し、錠剤を得た。
【0029】比較例3 比較例2の錠剤に1錠あたりヒドロキシプロピルメチル
セルロース20mg、マクロゴール6000 5mg及び酸化チタン
5mgを用いてフィルムコートを施し、フィルムコート錠
とした。
【0030】以上のようにして得られた製剤について崩
壊性を検討した。 崩壊試験法 日本薬局方崩壊試験法の操作法(2)適当なコーティン
グ剤で剤皮を施した錠剤、(4)カプセル剤及び(5)
顆粒剤に従い、第1液を用いて崩壊試験を行った。
【0031】各製剤の試験結果を表1に示す。本発明の
製剤は素錠,フィルムコート錠,カプセル剤,顆粒剤い
ずれの場合にも優れた崩壊性を示した。これに対し、比
較例1(実施例1の処方のうち、プルランを同じ結合剤
であるポリビニルピロリドンに代えた製剤)、比較例2
(特開昭63-253027 号に記載の製剤)、比較例3(比較
例2のフィルムコート錠)及びファイバーコン(登録商
標)はいずれも、試験器のガラス管内でゲル化が起こ
り、60分以内には崩壊しなかった。
【0032】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/48 A 47/36 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカルボフィルカルシウムを含む製剤で
    あって、ポリカルボフィルカルシウム,プルランを含ん
    で成る、酸性条件で崩壊可能な製剤。
  2. 【請求項2】製剤が粒剤の形態である請求項1に記載の
    製剤。
  3. 【請求項3】製剤が錠剤の形態である請求項1に記載の
    製剤。
  4. 【請求項4】製剤がカプセル剤の形態である請求項1に
    記載の製剤。
  5. 【請求項5】製剤が散剤の形態である請求項1に記載の
    製剤。
  6. 【請求項6】消化管疾患治療剤である請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の製剤。
JP02727295A 1995-01-24 1995-01-24 ポリカルボフィルカルシウム含有製剤 Expired - Lifetime JP3836893B2 (ja)

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