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JPH08196505A - 内視鏡用管路切換え装置 - Google Patents

内視鏡用管路切換え装置

Info

Publication number
JPH08196505A
JPH08196505A JP7012484A JP1248495A JPH08196505A JP H08196505 A JPH08196505 A JP H08196505A JP 7012484 A JP7012484 A JP 7012484A JP 1248495 A JP1248495 A JP 1248495A JP H08196505 A JPH08196505 A JP H08196505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
endoscope
liquid
conduit
syringe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7012484A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Toyama
隆一 外山
Hidehiro Joko
英洋 上甲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7012484A priority Critical patent/JPH08196505A/ja
Publication of JPH08196505A publication Critical patent/JPH08196505A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/12Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
    • A61B1/121Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use
    • A61B1/125Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use using fluid circuits
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/12Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
    • A61B1/121Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use
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    • A61B1/123Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use using washing machines

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は洗浄、消毒等の作業時に気泡が付着し
たままの状態で保持される部分をなくして内視鏡用管路
切換え装置全体の洗浄、消毒等の作業を容易に行うこと
を最も主要な特徴とする。 【構成】指当て部材52の内部にピストン部26を所定
の方向に付勢するためのばね部材55の収納空間59を
設けるとともに、指当て部材52にばね部材55の収納
空間59と指当て部材52の外部との間を連通する連通
口58を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡内に配設された送
気用管路、送水用管路、吸引用管路等の複数の各種管路
の接続状態を切換え操作する内視鏡用管路切換え装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、消化器用の内視鏡で
は、内視鏡検査中に患者の体腔内に挿入される挿入部の
先端構成部に配設された観察光学系の対物レンズに体腔
内の粘液等が付着し、視野を妨げることがある。
【0003】そこで、このような場合には内視鏡の操作
部に設けられた送気・送水用の管路切換え装置を操作す
ることにより、先端構成部に設けられたノズル側に送気
・送水チャンネルを介して空気や、洗浄水を供給し、ノ
ズルから対物レンズの表面に空気や、洗浄水を吹き付
け、レンズ表面に付着した粘液等を除去するようにして
いる。
【0004】その代表的な例が実開平2−88603号
公報に示されている。この装置には内視鏡の操作部に埋
設されたシリンダと、このシリンダ内に進退自在に嵌挿
され、送気及び送水の切換えを行う剛体からなるピスト
ンとが設けられている。ここで、ピストンは取付部材に
よってシリンダに着脱自在に装着されている。
【0005】また、シリンダには気体供給源からの供給
源側送気管路及び洗浄水供給源からの供給源側送水管路
がそれぞれ接続されているとともに、それぞれ共通のノ
ズルに連通するノズル側送気管路およびノズル側送水管
路がそれぞれ接続されている。
【0006】そして、送気・送水用の管路切換え装置で
はシリンダ内でピストンを進退させることにより、供給
源側送気管路とノズル側送気管路との間を連通させた状
態と、供給源側送水管路とノズル側送水管路との間を連
通させた状態とを切換えるようになっている。
【0007】また、ピストンの頭頂部は内視鏡の操作部
の外部側に延出されている。そして、このピストンの頭
頂部には指当て部が取り付けられている。この指当て部
の内部にはこの指当て部を上方(操作部の外部側)に付
勢するためのばね部材を収納するための空間が設けられ
ている。
【0008】なお、内視鏡用管路切換え装置としては上
記送気・送水用の管路切換え装置の他、上記送気送水切
換え装置の機能に加えて、CO2 ガス等の不活性ガスを
圧送する機能を持つ送気送水ガス切換え装置、或いは内
視鏡の先端構成部から汚物等を吸引するための吸引操作
装置等もある。そして、これらの送気送水ガス切換え装
置、吸引操作装置等も上記送気送水切換え装置と略同じ
構成になっており、各装置のピストンの頭頂部に取り付
けられた指当て部の内部にも同様のばね部材の収納空間
が設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内視鏡は使
用後(術後)に洗浄、消毒等の作業を行う必要がある。
この内視鏡の洗浄、消毒等の作業時には上記送気送水切
換え装置、送気送水送ガス切換え装置、吸引操作装置に
も同時に洗浄、消毒等の作業が行われる。
【0010】しかしながら、上記送気送水切換え装置、
送気送水送ガス切換え装置、吸引操作装置等のピストン
に装着された指当て部内の付勢ばね部材の収納空間は開
口部の面積が狭いため、それらのピストンを洗浄液や、
消毒液に浸漬した際に指当て部内のばね部材の収納空間
には空気が溜まり易い問題がある。このように、指当て
部内のばね部材の収納空間に空気溜まりが形成されたま
まの状態で、洗浄、消毒等の作業を行った場合には洗
浄、消毒等の作業時の洗浄液や、消毒液が指当て部内の
ばね部材収納空間内全体に十分に行きわたらない問題が
ある。すなわち、ピストンを洗浄液や、消毒液に浸漬し
た際に指当て部内のばね部材収納空間等の気泡の付着し
ている部分には洗浄液や、消毒剤が触れないため、その
部分は洗浄、消毒等の作業を行うことができない問題が
ある。
【0011】そこで、通常は、指当て部内のばね部材収
納空間の内部に注射器等の他の器具を使用して洗浄液
や、消毒液を送るなどの特別な作業を行うことにより、
指当て部のばね部材収納空間の内部の気泡を取り除いて
いるが、これは面倒な作業であり、作業者の負担が大き
くなる問題がある。
【0012】本発明は前記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、洗浄、消毒等の作業時に気泡が付着し
たままの状態で保持される部分をなくして装置全体の洗
浄、消毒等の作業を容易に行うことができる内視鏡用管
路切換え装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】内視鏡に配設された複数
の管路に連結されたシリンダと、このシリンダ内に進退
自在に嵌挿され、外端部に指当て部が設けられたピスト
ンとを備え、前記シリンダ内における前記ピストンの移
動動作にともない前記各管路の連通状態を切換える内視
鏡用管路切換え装置において、前記指当て部の内部に前
記ピストンを所定の方向に付勢するための付勢部材が収
納される空間を設けるとともに、前記指当て部に前記付
勢部材の収納空間と前記指当て部の外部との間を連通す
る連通口を設けたものである。
【0014】
【作用】内視鏡使用後に洗浄、消毒等の作業を行う場合
には切換え装置本体からピストンを外し、このピストン
を洗浄液や、消毒液に浸漬させる。この際に指当て部の
付勢部材収納空間に入り込んだ空気が指当て部の開口部
を通って指当て部の外部側に排出されるようにしたもの
である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図5
を参照して説明する。図2は内視鏡1の装置全体の概略
構成を示すもので、参照符号2は内視鏡1の操作部であ
る。この操作部2にはこれを手で保持する為のグリップ
部2aが設けられている。さらに、操作部2には挿入部
3の基端部とユニバーサルコード4の基端部とが接続さ
れている。
【0016】ユニバーサルコード4の先端部にはコネク
タ5が設けられている。このコネクタ5は照明光を供給
する光源装置6に接続されている。また、挿入部3の先
端部には湾曲部8を介して先端構成部9が設けられてい
る。ここで、挿入部3の湾曲部8は操作部2に設けたア
ングルノブ7により遠隔的に湾曲操作されるようになっ
ている。
【0017】また、挿入部3の先端構成部9には挿入部
3に内挿された鉗子チャンネルの開口9dが設けられて
いる。鉗子チャンネルの他方の開口は操作部2に設けら
れた鉗子開口部10と連通されている。この鉗子開口部
10には必要に応じて鉗子栓11が取り付けられてい
る。なお、挿入部3の基端部の操作部2との連結部には
破損を防止するための折れ止めカバー12が設けられて
いる。
【0018】更に、先端構成部9には、観察窓9bと、
観察窓9bに向かって送気や送水を行うことができるノ
ズル9aと、観察対象物を照明するための照明窓9cと
が設けられている。
【0019】また、ユニバーサルコード4のコネクタ5
にはさらに送気装置13と、送水装置14および送ガス
装置15がそれぞれ接続されているとともに、映像信号
を処理するビデオプロセッサ16が接続アダプタ16a
を介して接続されている。ビデオプロセッサ16には信
号処理された映像信号による被写体像を表示するモニタ
ー17と、映像信号を記録再生するVTRデッキ18
と、映像信号により被写体像を印刷するビデオプリンタ
19と、映像信号を記録する大容量の記録装置であるビ
デオディスク20等が接続されている。
【0020】ビデオプロセッサ16を操作するスイッチ
21は操作部2に設けられている。更に操作部2には挿
入部3の先端構成部9に開口するノズル9aへ連なり、
送気、送水するための送気送水切換え装置22と、吸引
するための吸引操作装置23と、CO2 等の不活性ガス
などのガスを圧送するための送ガス操作装置24とが設
けられている。これらの送気送水切換え装置22、吸引
操作装置23、送ガス操作装置24はそれぞれ内視鏡用
管路切換え装置を構成するものである。
【0021】次に、内視鏡1の内部に配設された各管路
の配設状態について図3を参照して説明する。図3に示
すように内視鏡1内の操作部2には送気送水切換え装置
22の送気・送水の切り換えのためのシリンダ部25
と、吸引操作装置23の吸引流体切換シリンダ部23c
と、送ガス操作装置24のガスシリンダ部24cとが一
列に配置されている。
【0022】なお、シリンダ部25と、それに連通する
管路の構成は後で説明する。吸引流体切換シリンダ23
cの側壁部には挿入部3内に延設した挿入部側吸引管路
23aの基端部が連結されている。さらに、この吸引流
体切換シリンダ23cの低部にはユニバーサルコード4
内に延設されたコネクタ側吸引管路23bの基端部が連
結されている。
【0023】また、ガスシリンダ24cの低部には送気
管路31に連通する挿入部側ガス管路24aの基端部
と、ユニバーサルコード4内のコネクタ側ガス管路24
bの基端部とが連結されている。
【0024】さらに、ユニバーサルコード4内にはコネ
クタ側ガス管路24bの他、送気管路32と、送水管路
34と、吸引管路23bとがコネクタ側管路として配設
されている。ここで、送気管路32の先端部はコネクタ
5の送気口金79aに連結され、送水管路34の先端部
はコネクタ5の送水口金79bに連結され、吸引管路2
3bの先端部は吸引口金23eに連結されている。な
お、ガス管路24bの先端部はガス口金24eに連結さ
れている。
【0025】また、挿入部9内には送気管路31と、送
水管路33と、吸引管路23aとが挿入部側管路として
配設されている。ここで、送気管路31の先端部は先端
構成部9のノズル9aに連結されている。さらに、送水
管路33の先端部は送気管路31の先端部側に連結され
ている。また、吸引管路23aの先端部は先端構成部9
の鉗子チャンネル用開口9dに連結されている。さら
に、この吸引管路23aの中途部には鉗子管路10aの
一端部が連結されている。この鉗子管路10aの他端部
は操作部2の鉗子開口部10に連結されている。
【0026】また、図1は送気送水切換え装置22の概
略構成を示すものである。この送気送水切換え装置22
にはシリンダ部25と、このシリンダ部25の内部に着
脱自在に嵌挿されたピストン部26とが設けられてい
る。ここで、シリンダ部25は操作部2のケーシング2
7に穿設された取付け孔28に後述する手段によって固
定されている。
【0027】さらに、シリンダ部25には段差のある金
属製の略有底円筒状のシリンダ本体30が設けられてい
る。このシリンダ本体30の側壁には開口面側から底部
側に向かって順に、気体出口である送気管路31との連
通口30a、気体入り口である送気管路32との連通口
30b、液体出口である送水管路33との連通口30
c、液体入り口である送水管路34との連通口30dが
それぞれ設けられている。ここで、送気管路31および
送水管路33との各連通口30a,30cは挿入部3の
方向に向けて配置されており、送水管路34および送気
管路32との連通口30d,30bは操作部2に設けら
れたスイッチ21の方向に向けて配置されている。
【0028】また、シリンダ本体30の開口面側の端部
外周面には雄ねじ状のネジ部35が形成されている。こ
のネジ部35には操作部2のケーシング27の外側から
取付け孔28よりも大径な口金36がねじ込まれてい
る。これにより、シリンダ本体30がケーシング27に
固定されている。
【0029】さらに、シリンダ本体30の口金36には
上部フランジ36aと下部フランジ36bとが設けられ
ている。ここで、ケーシング27の外面には取付け孔2
8の周囲に口金36の下部フランジ36bが嵌合される
環状溝37が形成されている。この環状溝37の内底部
にはOリング38が装着されている。そして、シリンダ
本体30がケーシング27に固定される際に、下部フラ
ンジ36bによって環状溝37の内部のOリング38が
圧縮され、取付け孔28を密封することにより、操作部
2への気体、液体の侵入を防止するようになっている。
【0030】また、ピストン部26には金属または合成
樹脂の剛性を有する材料からなる略円筒状のピストン本
体40が設けられている。このピストン本体40の軸心
部には外端面(上端面)側が開口され、内端面(下端
面)側が閉塞された連通路41が形成されている。この
連通路41の下端部には左右方向に開口する開口部42
が形成されている。この開口部42の開口縁には環状の
上部当接部43と、環状の下部当接部44とが一体に設
けられている。更にピストン本体40の下端部には同軸
的に下方へ突出する突出軸部45が一体に設けられてい
る。
【0031】また、ピストン本体40の外周面には上部
当接部43の上に後述する環状の第1のパッキン支持部
材46が嵌合されている。さらに、ピストン本体40の
下部当接部44より下の突出軸部45の外周面には後述
する環状の第2のパッキン支持部材47が嵌合されてい
る。
【0032】ここで、第1のパッキン支持部材46の上
部には、ピストン本体40の外周面に嵌合される金属製
の抜け止め筒体48が嵌合されている。この抜け止め筒
体48の下端部には第1のパッキン支持部材46の端面
に当接するフランジ部49が一体に設けられている。
【0033】さらに、この抜け止め筒体48の上端部内
周面にはネジ穴部50が形成されている。この抜け止め
筒体48のネジ穴部50には略傘状の回転体形状の指当
て部材52がねじ込み固定されている。
【0034】この指当て部材52の下面の軸心部には軸
部52aが突設されている。この軸部52aの外周面に
はネジ穴部50に螺着される雄ねじ部52bが形成され
ている。また、指当て部材52の軸部52aの軸心部に
はピストン本体40の連通路41に連通するリーク孔5
1が形成されている。
【0035】さらに、指当て部材52の上面には略平滑
な指当て部52cが形成されている。この指当て部52
cの外周面にはシリンダ本体30側に向けて突出された
リング状の周壁部52dが形成されている。そして、こ
の指当て部材52の周壁部52dの内側空間によって後
述するばね部材55の収納空間59が形成されている。
【0036】また、抜け止め筒体48の外側には円筒状
のピストン支持部材53が嵌合されている。このピスト
ン支持部材53の下端部には内側に突出するピストンス
トッパ54が一体に設けられている。このピストンスト
ッパ54の下面はシリンダ本体30の開口端面に当接さ
れている。
【0037】さらに、ピストンストッパ54と指当て部
材52の指当て部52cの下面との間にはコイルスプリ
ングからなるばね部材(付勢部材)55が装着されてい
る。そして、このばね部材55によって指当て部材52
が上方(シリンダ本体30から離れる方向)に付勢され
ている。なお、ばね部材55が自然状態で保持されてい
る場合にはピストン支持部材53のピストンストッパ5
4が抜け止め筒体48のフランジ部49に当接されてピ
ストン本体40が係止されている。そして、指当て部材
52が外部から押込み操作されることにより、ピストン
本体40がばね部材55のばね力に抗して下方向に移動
操作されるようになっている。なお、図1において、ピ
ストン部26は左側が自然状態、右側が押し込み状態を
示している。
【0038】さらに、ピストン支持部材53の外側に
は、弾性体からなる覆い部材56が一体に設けられてい
る。この覆い部材56の下端部内周面には口金36の上
部フランジ36aと下部フランジ36bとの間の環状の
係合溝部内に係合するフック57が設けられている。
【0039】また、第1のパッキン支持部材46は、同
一外径の上部部材46aと下部部材46bとに2分割さ
れている。これらの上部部材46aと下部部材46bと
は金属または合成樹脂等の剛性を有する材料によって円
筒状に形成されている。
【0040】さらに、上部部材46aおよび下部部材4
6bの内径寸法は、ピストン本体40の外周面に密に嵌
合する大きさに設定されている。また、上部部材46a
および下部部材46bの外周面には環状溝61,63が
それぞれ形成されている。ここで、上部部材46aの外
周面には図5に示すように環状溝61に嵌着されるパッ
キン60がこの環状溝61に対して隙間無く、一体に形
成されていて、その継ぎ目は段差無く、滑らかに形成さ
れている。さらに、下部部材46bの外周面には環状溝
63に嵌着される弁体62がこの環状溝63に対して隙
間無く、一体に形成されていて、その継ぎ目は段差無
く、滑らかに形成されている。なお、パッキン60およ
び弁体62の外端部にはシリンダ本体30の内周面に弾
性的に密接する接触部60a,62aが形成されてい
る。
【0041】また、上部部材46aおよび下部部材46
bは、組立時にはピストン本体40の外周面に接着剤を
塗布した後、ピストン本体40の上端部から下部部材4
6bおよび上部部材46aが順に嵌合され、下部部材4
6bの下端面が上部当接部43に当接される。続いて、
ピストン本体40の上端側から抜け止め筒体48を嵌合
した後、この抜け止め筒体48のネジ穴部50に指当て
部材52の軸部52aの雄ねじ部52bをねじ込むこと
により、上部部材46aと下部部材46bが、上部当接
部43と抜け止め筒体48のフランジ部49との間で挟
持され、ピストン本体40に対して接着固定される。
【0042】そして、シリンダ部25に対し、ピストン
部26がばね部材55による付勢位置で保持されている
状態ではこれらのパッキン60および弁体62によって
コネクタ側送気管路32がピストン本体40の開口部4
2、連通路41を介してリーク孔51に連通された状態
で保持されるようになっている。このとき、弁体62の
接触部62aがシリンダ本体30の内周面に当接された
状態で保持され、コネクタ側送気管路32と挿入部側送
気管路31との間が遮断状態で保持されるようになって
いる。さらに、この状態で、リーク孔51が閉塞される
ことにより、コネクタ側送気管路32側からの送気圧力
によって弁体62の接触部62aが弾性変形し、コネク
タ側送気管路32と挿入部側送気管路31との間が連通
状態に切換えられるようになっている。
【0043】また、シリンダ部25に対し、ピストン部
26がばね部材55のばね力に抗して押込み操作された
場合には弁体62全体がシリンダ本体30の内周面に形
成された弁受け面30eに当接されることにより、コネ
クタ側送気管路32と挿入部側送気管路31との間の連
通が遮断されるようになっている。
【0044】また、第2のパッキン支持部材47も、同
一外径の上部部材47aと下部部材47bとに2分割さ
れ、これらは金属または合成樹脂等の剛性を有する材料
によって上部部材47aは円筒状に、下部部材47bは
有底円筒状に形成されている。
【0045】上部部材47aと下部部材47bはピスト
ン本体40の突出軸部45の外周面に密に嵌合する大き
さに設定されている。また、上部部材47aおよび下部
部材47bの外周面には環状溝65,67がそれぞれ形
成されている。ここで、上部部材47aの外周面にはパ
ッキン64が環状溝65に対して隙間無く一体に形成さ
れていて、その継ぎ目は段差無く、滑らかに形成されて
いる。同様に、下部部材47bの外周面にはパッキン6
6が環状溝67に対して隙間無く一体に形成されてい
て、その継ぎ目は段差無く、滑らかに形成されている。
そして、パッキン64および66の外端部にはシリンダ
本体30の内周面に弾性的に密接する接触部64a,6
6aが形成されている。
【0046】また、上部部材47aと下部部材47b
は、組立時にはピストン本体40の突出軸部45の外周
面に接着剤を塗布した後、突出軸部45の下端部から上
部部材47aおよび下部部材47bが順に嵌合され、上
部部材47aの上端面が下部当接部44に当接されるこ
とにより、突出軸部45に対して接着固定される。な
お、パッキン60,64,66および弁体62はゴム等
の弾性材料によって形成されている。
【0047】また、抜け止め筒体48のフランジ部49
と第1のパッキン支持部材46における上部部材46a
との間の環状の当接面の全周、上部部材46aと下部部
材46bとの間の環状の当接面の全周、上部部材46a
および下部部材46bの内周面とピストン本体40の外
周面との間の環状の当接面の全周及び、下部部材46b
と上部当接部43との間の環状の当接面の全周は、それ
ぞれ封止手段68によって隙間無く封止されている。
【0048】同様に、第2のパッキン支持部材47にお
ける上部部材47aと下部当接部44との間の環状の当
接面の全周、上部部材47aと下部部材47bとの間の
環状の当接面の全周及び上部部材47aおよび下部部材
47bの内周面と突出軸部45の外周面との間の環状の
当接面の全周は、それぞれ封止手段68によって隙間無
く封止されている。
【0049】ここで、封止手段68は、第2のパッキン
支持部材47を例として説明すると、図4に示すように
形成されている。すなわち、第2のパッキン支持部材4
7を構成する上部部材47aの下端面69と下部部材4
7bの上端面70との間は当接しているが、上部部材4
7aの下端面69と下部部材47bの上端面70との当
接面間には微少な間隙71が存在している。さらに、上
部部材47aの下端面69と下部部材47bの上端面7
0との間の当接部の外部側にはバリなどを除去した際に
形成されるテーパ面取り部69a,70aによってV字
状の凹部72が形成されている。
【0050】そして、これらの間隙71及び凹部72に
は封止手段68が注入され、隙間無く封止されている。
つまり、上部部材47aの外周面と下部部材47bの外
周面との間を凹凸無く、滑らかに結ぶように成形されて
いて、凹部72も上部部材47a及び下部部材47bの
外周面と凹凸無く、滑らかに結ぶように埋められてい
る。
【0051】また、シリンダ部25に対し、ピストン部
26がばね部材55による付勢位置で保持されている状
態ではパッキン64および66によってコネクタ側送水
管路34と挿入部側送水管路33との間が遮断状態で保
持されるようになっている。さらに、シリンダ部25に
対し、ピストン部26がばね部材55のばね力に抗して
押込み操作された場合には下方のパッキン66がシリン
ダ本体30の内周面から離れてコネクタ側送水管路34
と挿入部側送水管路33との間が連通状態に切換えられ
るようになっている。
【0052】また、送気送水切換え装置22の指当て部
材52の指当て部52cにはばね部材55の収納空間5
9と指当て部52cの外部との間を連通する連通口58
が設けられている。この連通口58は1つに限定される
ものではなく、複数の連通口58を設けてもよいうえ、
この連通口58の形状や、大きさも送気送水切換え装置
22の機能を損なわないものであればどのようなもので
も良く、例えば切欠きでも良い。
【0053】なお、連通口58は図1中では指当て部材
52の指当て部52cに設けてあるが、例えば連通口5
8を指当て部材52の周壁部52dに設けたり、または
連通口58を指当て部52cと周壁部52dの両方に設
けることにより、指当て部材52の内部空間59と指当
て部材52の外部空間との間の連通性が向上する構成に
するのも良い。
【0054】また、上記送気送水切換え装置22の他の
内視鏡用管路切換え装置である吸引操作装置23、送ガ
ス操作装置24も上記送気送水切換え装置22と略同様
な構造となっている。
【0055】すなわち、吸引操作装置23の吸引切換シ
リンダ部23cの内部には外部から切換え操作可能な図
示しない切換弁部材が装着されている。そして、この切
換弁部材の切換え操作にともない挿入部側吸引管路23
aとコネクタ側吸引管路23bとの間を必要に応じて互
いに連通し、あるいは遮断するようになっている。
【0056】また、送ガス操作装置24のガスシリンダ
部24cの内部には同様に外部から切換え操作可能な図
示しないガスシリンダ弁機構が装着されている。そし
て、このガスシリンダ弁機構の切換え操作にともない挿
入部側ガス管路24aとコネクタ側ガス管路24bとの
間を連通し、あるいは遮断するようになっている。な
お、図3中で、参照符号23d,24dはそれぞれ吸引
切換シリンダ部23c、ガスシリンダ部24cの外端部
に設けられた口金を示す。
【0057】そして、吸引操作装置23の吸引流体切換
シリンダ部23cに装着される図示しないピストン本体
の頭頂部や、送ガス操作装置24のガスシリンダ部24
cに装着される図示しないピストン本体の頭頂部に設け
られる指当て部材にも上記送気送水切換え装置22の指
当て部材52と同様の連通口58が設けられている。
【0058】また、図3は内視鏡1の操作部2から送気
送水切換え装置22、吸引操作装置23、送ガス操作装
置24の全てのピストン部26を取り外した後に、各シ
リンダ部25,23c,24cの口金36,23d,2
4dに内視鏡管路洗浄装置82(図9参照)を同図中で
仮想線で示すコネクタ装置78を介して着脱自在に水密
に装着した状態を示すものである。
【0059】このコネクタ装置78には吸引管路用の洗
浄液供給チューブ77aおよび送気送水管路用の洗浄液
供給チューブ77bが設けられている。これらのチュー
ブ77a,77bは直接、あるいは図示しない共通チュ
ーブを介して適宜の洗浄液の送液手段に接続されてい
る。また、コネクタ装置78内にはシリンダ部25,2
3c,24cに適切な量の流体が流れ込むように、流量
調整用の図示しないオリフィスが設けられている。
【0060】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、内視鏡1の使用後(術後)に内視鏡1の洗浄、消
毒等の作業を行う場合には図3に示すように内視鏡1の
操作部2から送気送水切換え装置22、吸引操作装置2
3、送ガス操作装置24の全てのピストン部26が取り
外される。このとき、例えば送気送水切換え装置22の
ピストン部26は覆い部材56の下端部のフック57が
シリンダ部25における口金36の上,下のフランジ3
6a,36b間の係合溝部から引き抜かれて係合が解除
された状態で、ピストン部26全体がシリンダ部25の
外側に引き抜かれる。さらに、吸引操作装置23、送ガ
ス操作装置24でも同様の操作により、ピストン部全体
がシリンダ部23c,24cの外側に引き抜かれる。
【0061】続いて、各シリンダ部25,23c,24
cの口金36,23d,24dに内視鏡管路洗浄装置8
2が図3中で仮想線で示すコネクタ装置78を介して着
脱自在に水密に装着される。この状態で、洗浄液供給用
チューブ77a,77bからコネクタ装置78を介して
各シリンダ部25,23c,24c内に洗浄液、消毒液
等が供給されて内視鏡1内の各管路内の洗浄、消毒等の
作業が行われる。
【0062】また、送気送水切換え装置22、吸引操作
装置23、送ガス操作装置24の各シリンダ部25,2
3c,24cから取り外されたピストン部26は洗浄、
消毒容器81(図7参照)内の洗浄液中や、消毒液中に
浸漬されてピストン部26全体の洗浄、消毒等の作業が
行われる。このとき、洗浄、消毒容器81内の洗浄液中
や、消毒液中にピストン部26が浸漬された際に、指当
て部材52の内部空間59である指当て部材52の指当
て部52cおよび周壁部52dと抜け止め筒体48の外
周面との間の環状のばね部材55の収納空間59や、ピ
ストン支持部材53の内周面と抜け止め筒体48の外周
面との間の環状のばね部材55の収納空間に空気が入り
込んでも、指当て部材52の内部空間59内の空気は空
気抜き用の連通口58から完全に指当て部材52の外部
に排出される。
【0063】そのため、洗浄、消毒等の作業時に洗浄、
消毒容器81内の洗浄液中や、消毒液中にピストン部2
6を浸漬させた際に、指当て部52c内のばね部材55
の収納空間59の内部に気泡が付着したままの状態で保
持されることをなくすことができるので、注射器等の他
の器具を使用して洗浄液や、消毒液を送ることにより、
指当て部52cのばね部材55の収納空間59の内部の
気泡を取り除くなどの面倒な作業を行う場合に比べて送
気送水切換え装置22、吸引操作装置23、送ガス操作
装置24の各シリンダ部25,23c,24cから取り
外されたピストン部26全体の洗浄、消毒等の作業を容
易に行うことができる。
【0064】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、送気送水切換え装置22、吸引
操作装置23、送ガス操作装置24の各シリンダ部2
5,23c,24cから取り外されたピストン部26全
体の洗浄、消毒等の作業時に洗浄、消毒容器81内の洗
浄液中や、消毒液中にピストン部26を浸漬させた際
に、指当て部52c内のばね部材55の収納空間59の
内部に気泡が付着したままの状態で保持されるおそれが
ないので、ピストン部26の抜け止め筒体48、指当て
部材52、ピストン支持部材53、ピストンストッパ5
4およびばね部材55が消毒不完全となるおそれがな
い。
【0065】さらに、指当て部材52の頭頂部の指当て
部52cに連通口58を設けた場合には使用者が手指で
指当て部材52を押し込む際に、この連通口58の周辺
部位が滑り止めとなるので、手指で指当て部材52を押
し込む際の作業性をよくすることができる。
【0066】なお、指当て部材52の周壁部52dに連
通口58を設けた場合には使用者が手指で指当て部材5
2を押し込む際に、連通口58が指に触れないので、そ
の操作に違和感がない。
【0067】また、指当て部材52の周壁部52dと頭
頂部の指当て部52cにそれぞれ連通口58を設けた場
合には指当て部材52の2方向(上方向および横方向)
に対して空気抜きが可能なので、空気抜き作業を確実に
行える。
【0068】さらに、指当て部材52の連通口58を切
欠き部によって形成した場合には連通口58の加工が容
易になる。なお、指当て部材52の連通口58を穿孔に
よって形成した場合には切欠き部の場合よりも指当て部
52cの強度が高い。
【0069】また、複数の連通口58を設けた場合には
1つの連通口58を設けた場合よりも空気抜き作業を一
層確実に行える。なお、連通口58を1つだけ設けた場
合には加工費が少なくて済むので、コストダウンを図る
ことができる。
【0070】また、図6および図7は本発明の第2の実
施例を示すものである。これは、第1の実施例の送気送
水切換え装置22におけるピストン部26の指当て部材
52の空気抜き用の連通口58を指当て部材52の頭頂
部の指当て部52cと周壁部52dとの間の境界域近傍
の角部52eに設けたものである。
【0071】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、内視鏡1の使用後(術後)に内視鏡1の洗浄、消
毒等の作業を行う場合には、内視鏡1の操作部2から送
気送水切換え装置22、吸引操作装置23、送ガス操作
装置24の全てのピストン部26が取り外され、ここで
取り外されたピストン部26は図7に示す洗浄、消毒容
器81内の洗浄液中や、消毒液中に浸漬されてピストン
部26全体の洗浄、消毒等の作業が行われる。そして、
洗浄、消毒容器81内の洗浄液中や、消毒液中に浸漬さ
れたピストン部26は通常は図7に示すように斜めに傾
斜された状態で洗浄、消毒容器81の内底部に沈む。こ
のとき、指当て部材52の空気抜き用の連通口58は指
当て部材52の頭頂部の指当て部52cと周壁部52d
との間の境界域近傍の角部52eに配置されているの
で、消毒容器81の内底部のピストン部26における指
当て部材52の空気抜き用の連通口58をピストン部2
6の傾斜状態に合わせて斜め上方に向けることができ
る。そのため、洗浄、消毒容器81内の洗浄液中や、消
毒液中に浸漬されたピストン部26が消毒容器81の内
底部に沈んだ状態であっても指当て部材52の内部空間
59に入っている空気をこの指当て部材52の空気抜き
用の連通口58からスムーズに空気抜きすることができ
る。
【0072】そこで、上記構成のものにあっては上記第
1の実施例の効果に加えて、洗浄、消毒容器81内の洗
浄液中や、消毒液中に浸漬されたピストン部26を液中
で格別に動かす必要がなく、洗浄、消毒容器81内の洗
浄液中や、消毒液中にピストン部26を浸漬するだけで
指当て部材52の内部空間59に入っている空気をスム
ーズに抜くことができる。そのため、ピストン部26の
洗浄、消毒作業の作業性を一層高めることができ、作業
者の負担を一層軽減することができる。
【0073】なお、本実施例では指当て部材52の頭頂
部の指当て部52cと周壁部52dとの間の境界域近傍
の角部52eにのみ空気抜き用の連通口58が設けられ
ているが、これに加えて指当て部材52の頭頂部の指当
て部52cや、周壁部52dのいずれか一方にも連通口
58を設けても良い。
【0074】ここで、指当て部材52の頭頂部の指当て
部52cと周壁部52dとの間の境界域近傍の角部52
eと、周壁部52dとにそれぞれ連通口58を設けた場
合には使用者が手指で指当て部材52を押し込む際に、
連通口58が使用者の手指に触れないので、ピストン部
26の操作に違和感がなく、しかも指当て部材52の頭
頂部の指当て部52cと周壁部52dとの間の境界域近
傍の角部52eのみに連通口58を設けた場合より空気
の抜けがよい。また、境界域52cと頭頂部52bとに
開口部を設けた場合、指で指当て部材を押し込む際に滑
り止めとなり、しかも境界域52cのみに開口部58を
設けた場合より空気の抜けがよい。
【0075】また、指当て部材52の頭頂部の指当て部
52cと周壁部52dとの間の境界域近傍の角部52
e、指当て部材52の頭頂部の指当て部52cおよび周
壁部52dの全てに連通口58を設けてもよい。この場
合には洗浄、消毒容器81内の洗浄液中や、消毒液中に
浸漬されたピストン部26をどの向きに浸漬しても指当
て部材52の内部空間59に入っている空気を抜け易く
することができる。
【0076】さらに、連通口58の形状、大きさも、送
気送水切換え装置22の機能を損なわない程度であれば
どのようなものでも良く、例えば切欠きや、穿孔でも良
い。また、複数の連通口58を設けても良い。
【0077】ここで、連通口58を切欠きとした場合に
は連通口58を孔形状に加工する場合と比べてその作業
を容易に行うことができる。また、連通口58を穿孔に
よって形成した場合には連通口58を切欠きによって形
成した場合よりも指当て部の強度が高い。さらに、複数
の連通口58を設けた場合には1つの連通口58を設け
た場合よりも指当て部材52の内部空間59に入った空
気を一層抜き易くすることができる。また、連通口58
を1つだけ設けた場合には加工費が少なくて済むので、
コストダウンを図ることができる。
【0078】また、図8(A),(B)乃至図10は上
記第1,第2の各実施例の内視鏡用管路切換え装置であ
る送気送水切換え装置22、吸引操作装置23、送ガス
操作装置24に装着され、使用後の内視鏡1の送気・送
水・吸引などの各種管路に洗浄液を供給して、各種管路
を洗浄する一般的な内視鏡管路洗浄装置82の一例を示
すものである。
【0079】この内視鏡管路洗浄装置82には図9に示
すように内視鏡1の操作部2側に連結されるコネクタ装
置78が設けられている。このコネクタ装置78には内
視鏡1の吸引流体切換シリンダ部23cに挿嵌される吸
引注入口金78aと、内視鏡1の送気送水シリンダ部2
5に挿嵌される送気送水注入口金78bとが設けられて
いるとともに、吸引注入口金78aに接続された吸引管
路用の洗浄液供給チューブ77aおよび送気送水注入口
金78bに接続された送気送水管路用の洗浄液供給チュ
ーブ77bの各一端部が接続されている。洗浄液供給チ
ューブ77a,77bの各他端部はY字状の分岐管83
を介して洗浄液供給チューブ77cの一端部に連結され
ている。
【0080】さらに、洗浄液供給チューブ77cの他端
部は中空状の送液手段コネクタ127の一端部の送液口
金84に接続されている。この送液手段コネクタ127
の他端部にはシリンジ129が取り付けられるシリンジ
取付口金128が設けられている。このシリンジ取付口
金128は図10に示すように送液手段コネクタ127
の内部管路を通して洗浄液供給チューブ77cと連通さ
れている。
【0081】また、シリンジ取付口金128のシリンジ
挿入孔の内周面にはシリンジ129の射出口部130の
外周面のテーパ角と略同一のテーパ角となるテーパ面が
形成されている。そして、このシリンジ取付口金128
のシリンジ挿入孔にシリンジ129の射出口部130が
挿入され、シリンジ挿入孔のテーパ面と射出口部130
のテーパ面とが接合された状態でシリンジ129がシリ
ンジ取付口金128のシリンジ挿入孔に取り付けられる
ようになっている。
【0082】また、この内視鏡管路洗浄装置82には図
10に示すように送液手段コネクタ127とシリンジ1
29との間に内視鏡管路洗浄装置アダプタ90が介設さ
れている。この内視鏡管路洗浄装置アダプタ90には図
8(A)に示すように円筒状のアダプタ本体93が設け
られている。このアダプタ本体93の一端部には雄ねじ
状のねじ部133が設けられている。そして、このアダ
プタ本体93のねじ部133には略筒状の洗浄装置コネ
クト部91の基端部が螺着されている。
【0083】さらに、洗浄装置コネクト部91のねじ穴
91aの奥部には弁部100aおよび逆止部材132a
が配設されている。そして、アダプタ本体93のねじ部
133に洗浄装置コネクト部91のねじ穴91aが螺着
される際に洗浄装置コネクト部91のねじ穴91aの奥
部の段差部とアダプタ本体93の端縁部との間で弁部1
00a、逆止部材132aを挟んで固定するようになっ
ている。
【0084】また、洗浄装置コネクト部91の先端部に
はシリンジ129の射出口部130と略同形状の洗浄液
射出口部124が一体に設けられている。そして、この
洗浄装置コネクト部91の洗浄液射出口部124は送液
手段コネクタ127のシリンジ取付口金128のシリン
ジ挿入孔に挿入され、シリンジ挿入孔のテーパ面と洗浄
液射出口部124のテーパ面とが接合された状態で洗浄
装置コネクト部91がシリンジ取付口金128のシリン
ジ挿入孔に取り付けられるようになっている。
【0085】なお、本実施例に於いてはアダプタ本体9
3と洗浄装置コネクト部91との間は螺着されて結合さ
れているが、アダプタ本体93と洗浄装置コネクト部9
1との間の結合部の水密性が確保できれば他のどのよう
な結合手段によって結合しても良い。
【0086】また、アダプタ本体93の他端部(シリン
ジ129側の端部)にはフランジ部95がアダプタ本体
93と一体に設けられている。このフランジ部95は必
ずしもアダプタ本体93の端部に設ける必要はなく、ア
ダプタ本体93の外周面のどの部分に設けても良く、ま
たこれを設けなくても良い。
【0087】さらに、アダプタ本体93の内部にはアダ
プタ内部管路97が形成されている。このアダプタ内部
管路97のシリンジ129側の端部はフランジ部95の
略中央に設けられたアダプタ側取付口金96の挿入孔と
連通されている。このアダプタ側取付口金96の挿入孔
の内周面にはシリンジ129の射出口部130の外周面
のテーパ角と略同一のテーパ角となるテーパ面が形成さ
れている。そして、この取付口金96の挿入孔にシリン
ジ129の射出口部130が挿入され、取付口金96の
挿入孔のテーパ面と射出口部130のテーパ面とが接合
された状態でシリンジ129が取付口金96の挿入孔に
取り付けられるようになっている。
【0088】また、アダプタ本体93の中間部には吸液
口部94が設けられている。この吸液口部94の内部に
はアダプタ内部管路97と連通する吸液管路98が形成
されている。この吸液管路98の他端部は吸液口部94
の外部に開口されている。
【0089】また、吸液口部94には雄ねじ状のねじ部
134が設けられている。そして、この吸液口部94の
ねじ部134には略筒状の吸液口接続部99の基端部が
螺着されている。
【0090】さらに、吸液口接続部99のねじ穴99a
の奥部には弁部100bおよび逆止部材132bが配設
されている。そして、吸液口部94のねじ部134に吸
液口接続部99のねじ穴99aが螺着される際に吸液口
接続部99のねじ穴99aの奥部の段差部と吸液口部9
4の端縁部との間で弁部100b、逆止部材132bを
挟んで固定するようになっている。
【0091】また、吸液口接続部99の先端部には中空
円筒状の吸液管路取付部120が一体に形成されてい
る。この吸液管路取付部120には弾性部材よりなる吸
液管121の一端部が連結されている。ここで、吸液管
路取付部120の円筒部の外径寸法は大部分が吸液管1
21の内径寸法と略同一寸法に形成されているが、その
一部に吸液管121の内径寸法よりも大きい大径部12
0aが形成されている。そのため、吸液管121を吸液
管路取付部120に接続した際に、吸液管121の弾性
力により吸液管121の内壁面と吸液管路取付部120
の外周面とが圧接され、その摩擦力によって吸液管12
1が吸液管路取付部120に取り付け固定されている。
【0092】さらに、吸液管121の他端部は例えば洗
浄液収納容器内の洗浄液中に浸漬された吸液口部123
に一体に形成された吸液口部側吸液管路取付部122に
連結されている。この吸液口部側吸液管路取付部122
は上記吸液管路取付部120と同様の構成によって吸液
管121と連結されている。
【0093】また、吸液口部123の開口端部には目の
粗い網で形成されたフィルタ124が接着固定されてい
る。ただし、吸液口部123から吸引される洗浄液が十
分清浄な場合にはフィルタ124は格別に取り付け無く
ても良いし、吸液口部123を設けることなく、吸液管
121によって洗浄液収納容器内の洗浄液を直接吸引す
る構成にしても良い。
【0094】また、洗浄装置コネクト部91の弁部10
0aおよび吸液口接続部99の弁部100bには図8
(B)に示すように円板状の弾性部材によって形成され
るベース板85が設けられている。このベース板85に
は略C字状(馬蹄状)のスリット126が形成されてい
る。そして、このベース板85におけるスリット126
の内側部分によって開閉可能な舌部131が形成されて
いる。
【0095】また、洗浄装置コネクト部91の逆止部材
132aおよび吸液口接続部99の逆止部材132bは
リング状の部材によって形成されている。この逆止部材
132a,132bのリングの外径寸法は弁部100
a,100bのベース板85の外径寸法と略同一寸法に
設定されているとともに、このリングの内径寸法は舌部
131の外径寸法より小さい寸法に設定されている。
【0096】次に、上記構成の内視鏡管路洗浄装置82
の内視鏡管路洗浄装置アダプタ90による作用について
説明する。内視鏡管路洗浄装置82の使用時にはこの内
視鏡管路洗浄装置82の送液手段コネクタ127に内視
鏡管路洗浄装置アダプタ90の洗浄装置コネクト部91
を取り付け、さらに内視鏡管路洗浄装置アダプタ90の
アダプタ側取付口金96にシリンジ129のシリンジ射
出口部130を接続する。
【0097】また、内視鏡1の操作部2から送気送水切
換え装置22、吸引操作装置23、送ガス操作装置24
の全てのピストン部26が取り外されたのち、各シリン
ダ部25,23c,24cの口金36,23d,24d
に内視鏡管路洗浄装置82がコネクタ装置78を介して
着脱自在に水密に装着される。
【0098】続いて、内視鏡管路洗浄装置アダプタ90
の吸液口部123を図示しない洗浄液収納容器内の洗浄
液中に浸漬させる。この状態で、シリンジ129のピス
トン135を引っ張ると、アダプタ内部管路97を介し
て吸液管路98内に吸引圧力が作用するので、弁部10
0bの舌部131が図8(A)中で上方に引き上げら
れ、吸液口部123と、吸液管121と、アダプタ内部
管路97と、シリンジ129内との間が連通し、シリン
ジ129内に洗浄液が引き込まれる。
【0099】この時、弁部100aの舌部131はシリ
ンジ129からの吸引圧力により図8(A)中で右方向
に引っ張られるが、逆止部材132aによってこの弁部
100aの舌部131の動きが止められているので、洗
浄液供給用チューブ77cの方向からはアダプタ内部管
路97側に流体が吸引されることはない。このようにし
てシリンジ129内に洗浄液が満たされる。
【0100】次に、洗浄液で満たされたシリンジ129
のシリンダピストン135を押し込むと、アダプタ内部
管路97内には図8(A)中で左方向に押圧力が作用す
る。この押圧力により弁部100aの舌部131は通常
状態より、洗浄液供給用チューブ77cの方向に押し出
され、洗浄液供給用チューブ77cと、アダプタ内部管
路97と、シリンジ129の内部との間が連通する。そ
のため、この経路を通ってシリンジ129内の洗浄液が
洗浄液供給用チューブ77c内に送液され、更に洗浄液
供給チューブ77a,77bに分配された状態で、コネ
クタ装置78を通して内視鏡1内の各管路系に洗浄液が
送液される。
【0101】この時、内視鏡管路洗浄装置アダプタ90
の弁部100bの舌部131はアダプタ内部管路97内
に作用する押圧力により図8(A)中で下方向に押さ
れ、逆止部材132bに圧接されることにより、弁部1
00bの舌部131が閉塞位置で保持されるので、吸液
管121の方向へは洗浄液は送液されない。
【0102】また、上記洗浄液の送液作業後、再び、シ
リンジ129のピストン135を引っ張り操作すること
により、シリンジ129内に洗浄液が充填され、その後
シリンジ129のピストン135を押し込み操作するこ
とにより、内視鏡1内の各管路系への洗浄液の送液作業
が行なわれる。したがって、シリンジ129のピストン
135の引っ張り操作と、押し込み操作とを交互に繰り
返すことにより、シリンジ129内への洗浄液の充填作
業と、内視鏡1内の各管路系への洗浄液の送液作業とを
交互に繰り返すことができる。
【0103】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、内視鏡管路洗浄装置82の送液
手段コネクタ127とシリンジ129との間に内視鏡管
路洗浄装置アダプタ90を介設したので、内視鏡1側に
洗浄液を送液する毎に内視鏡管路洗浄装置82から送液
手段をいちいち外さずとも送液手段内に繰り返し洗浄液
が充填できる。そのため、洗浄液を送液する毎に内視鏡
管路洗浄装置から送液手段を取り外して送液手段に洗浄
液を補充する場合に比べて内視鏡1の各管路に洗浄液を
送液する作業の労力が軽減される。
【0104】さらに、複数種類の内視鏡管路洗浄装置の
それぞれの送液手段コネクタ127に適合した構造の内
視鏡管路洗浄装置アダプタ90の洗浄装置コネクト部9
1を設けることによって、全ての内視鏡管路洗浄装置
に、簡単に弁機能を付加できる。
【0105】また、洗浄装置コネクト部91をシリンジ
129の射出口部130と略同一形状に形成した場合に
は送液手段コネクタ127にシリンジ129が接続可能
な内視鏡管路洗浄装置82に対して内視鏡管路洗浄装置
アダプタ90を確実に接続可能である。しかも、内視鏡
管路洗浄装置アダプタ90の洗浄装置コネクト部91の
先端部にシリンジ129の射出口部130と略同じテー
パ形状の洗浄液射出口部124を設け、この洗浄装置コ
ネクト部91の洗浄液射出口部124が送液手段コネク
タ127のシリンジ取付口金128のシリンジ挿入孔に
挿入され、シリンジ挿入孔のテーパ面と洗浄液射出口部
124のテーパ面とが接合された状態で洗浄装置コネク
ト部91がシリンジ取付口金128のシリンジ挿入孔に
取り付けられる構造となっているので、内視鏡管路洗浄
装置アダプタ90と送液手段コネクタ127との間の接
続部のテーパ形状部分の洗浄がしやすくなる。
【0106】また、本実施例ではアダプタ側取付口金9
6の挿入孔の内周面にはシリンジ129の射出口部13
0の外周面のテーパ角と略同一のテーパ角となるテーパ
面が形成され、この取付口金96の挿入孔にシリンジ1
29の射出口部130が挿入された際にシリンジ挿入孔
のテーパ面と射出口部130のテーパ面とが接合された
状態でシリンジ129が取付口金96の挿入孔に取り付
けられる構成になっているので、アダプタ側取付口金9
6とシリンジ129の射出口部130とがしっかりと接
合され、しかも接続部分がテーパ形状で簡単な構造とな
っているので、その部分の洗浄がしやすい。
【0107】なお、本実施例においては内視鏡管路洗浄
装置82のシリンジ取付口金128はテーパ孔となって
いるが、図11に示すルアーロック式シリンジ86が螺
合可能な構造のシリンジ取付口金87を設けても良い。
【0108】ここで、ルアーロック式シリンジ86には
同心軸上に配置された大径な円筒状の外筒部86aと、
この外筒部86aよりも小径な円筒状の射出部86bと
が設けられている。さらに、外筒部86aの内周面には
ねじ穴部86cが形成されている。
【0109】また、シリンジ取付口金87の先端部には
ルアーロック式シリンジ86に対する接続部となるフラ
ンジ部87aが設けられている。このフランジ部87a
の外周面にはルアーロック式シリンジ86のねじ穴部8
6cと螺合する雄ねじ状のねじ部87bが設けられてい
る。なお、シリンジ取付口金87とルアーロック式シリ
ンジ86との結合時にはシリンジ取付口金87のシリン
ジ挿入孔内にはルアーロック式シリンジ86の射出部8
6bが挿入されるようになっている。
【0110】また、上記実施例ではシリンジ取付口金8
7の先端部にフランジ部87aを設け、このフランジ部
87aの外周面にルアーロック式シリンジ86のねじ穴
部86cと螺合する雄ねじ状のねじ部87bを設けた構
成のものを示したが、シリンジ取付口金87の先端部に
ルアーロック式シリンジ86のねじ穴部86cと螺合す
る雄ねじ状のねじ部87bを直接設ける構成にしても良
い。
【0111】上記以外の方法としては、例えばシリンジ
取付口金96のシリンジ挿入孔の内周面にシリンジ12
9の射出口部130の外径よりやや小さい内径をもつ輪
状、または管状の弾性部材を設け、その弾性部材とシリ
ンジ129の射出口部130との間に生じる摩擦力によ
ってシリンジ129を取り付け、固定する構造をとって
も良い。この場合にはシリンジ取付口金96のシリンジ
挿入孔の内周面とシリンジ129の射出口部130との
間の接続部分からの液の漏れが無くなるので、効率の良
い送液ができる。
【0112】また、本実施例においては送液手段コネク
タ127にシリンジ129を取り付ける構成になってい
るが、送液手段コネクタ127に取り付ける送液手段と
しては特にシリンジ129に限定する必要はなく、送液
手段であればどのようなものでもよい。
【0113】また、本実施例では内視鏡管路洗浄装置ア
ダプタ90の弁部100b及び逆止部材132bは吸液
口接続部99内に設けられているが、これは同様の機能
を有するものであればどのような構造の弁であっても良
く、また取り付け位置も特にここに限定される必要はな
く、例えば吸液管121、吸液口部123等に取り付け
ても良い。
【0114】また、本実施例では吸液管121の数は1
本であるが、複数の吸液管121を設けても良い。ま
た、吸液口部123と吸液管121との間の接続方法も
上記の摩擦力による方法によらなくても、どのような接
続手段を設けても良く、例えば接着、糸縛り等の接続手
段を設けても良い。また、吸液口部123と吸液管12
1を一体に成形しても良い。
【0115】また、本実施例ではアダプタ側取付口金9
6の挿入孔の内周面にはシリンジ129の射出口部13
0の外周面のテーパ角と略同一のテーパ角となるテーパ
面が形成され、この取付口金96の挿入孔にシリンジ1
29の射出口部130が挿入された際にシリンジ挿入孔
のテーパ面と射出口部130のテーパ面とが接合された
状態でシリンジ129が取付口金96の挿入孔に取り付
けられる構成になっているが、例えば、シリンジ129
の射出口部130の外径寸法よりもやや小さい内径を持
つリング状または管状の弾性部材をアダプタ側取付口金
96の挿入孔の内周面の一部、もしくは内周面全体に設
けることにより、取付口金96の挿入孔にシリンジ12
9の射出口部130が挿入された際にその弾性部材とシ
リンジ129の射出口部130の外周面との間に生じる
摩擦力によってシリンジ129を取り付け固定する構成
にしても良い。
【0116】また、内視鏡管路洗浄装置アダプタ90の
取付口金96は図11に示すようなルアーロック付きシ
リンジ86と結合可能な構造としても良い。この場合に
はルアーロック式シリンジ86とアダプタ側取付口金9
6との間の結合部分が強固となる。
【0117】更に、本実施例においてはアダプタ側取付
口金96にはシリンジ129を取り付ける構造となって
いるが、アダプタ側取付口金96に接続するものは送液
手段であればどのようなものでも良く、特にシリンジ1
29に限定する必要はない。
【0118】また、本実施例では内視鏡管路洗浄装置ア
ダプタ90の洗浄液射出口部124をシリンジ129の
射出口部130と略同一形状に形成したが、洗浄液射出
口部124の外径をシリンジ129の射出口部130よ
り小さい外径とし、洗浄液射出口部124の外表面の一
部、または全面にシリンジ取付口金128のシリンジ挿
入孔の内径よりやや大きい外径をもつ図示しないリング
状または管状の弾性部材を設けることにより、その弾性
部材とシリンジ取付口金128との間に生じる摩擦力に
よって洗浄液射出口部124をシリンジ取付口金128
に取り付け、固定する構造にして本実施例と同等の機能
を持たせても良い。
【0119】この場合には内視鏡管路洗浄装置アダプタ
90の洗浄液射出口部124とシリンジ取付口金128
のシリンジ挿入孔との間の接続部分からの液の漏れが無
くなるので、効率の良い送液ができる。
【0120】また、図11に示すルアーロック式シリン
ジ86と結合可能なシリンジ取付口金87をもつ内視鏡
管路洗浄装置82に対しては、内視鏡管路洗浄装置アダ
プタ90の洗浄液射出口部124をこのシリンジ取付口
金87と結合可能なルアーロック式シリンジ86と同じ
構造に変更しても良い。
【0121】この場合には内視鏡管路洗浄装置82のシ
リンジ取付口金87と内視鏡管路洗浄装置アダプタ90
の洗浄液射出口部124との間の結合部分が上記テーパ
式の結合部分よりも強固になるので、洗浄作業中、洗浄
装置コネクト部91が送液手段コネクタ127から外れ
にくくすることができる。
【0122】また、図12は図9の内視鏡管路洗浄装置
82の変形例を示すものである。これは、内視鏡管路洗
浄装置アダプタ90の洗浄装置コネクト部91に接続可
能な構造のアダプタ取付口金111を設け、このアダプ
タ取付口金111を内視鏡管路洗浄装置82にシリンジ
取付口金128の代わりに取付けたものである。
【0123】すなわち、図12に示すように種類の異な
る複数の内視鏡管路洗浄装置112、113にそれぞれ
同じ接続構造を有するアダプタ取付口金111が装着さ
れている。そして、このアダプタ取付口金111が装着
されている全ての内視鏡管路洗浄装置112、113に
対して内視鏡管路洗浄装置アダプタ90の洗浄装置コネ
クト部91が接続可能となっている。ここで、アダプタ
取付口金111と洗浄装置コネクト部91との接続方法
は接続部が水密となる構造であれば特に限定されるもの
ではない。
【0124】なお、上記内視鏡管路洗浄装置112,1
13の例としては内視鏡1の挿入部3の先端の観察窓9
bにその近傍に設けられたノズル9aにより送水する機
能をもつ送水管路33に接続する送水管路洗浄装置、観
察窓9bに付いた水滴の除去、または観察の為に体腔を
膨張させるために設けられた送気・送ガス管路31に接
続する送気・送ガス管路洗浄装置、上記送気管路31、
送水管路33の機能を併せ持つ送気・送水管路に接続す
る送気・送水管路洗浄装置、上記送水管路33の送水圧
を高める為に送水管路33と送水手段とを連通する副送
水管路に接続する副送水管路洗浄装置、挿入部3の先端
から粘液等を吸引したり、処置器具を挿通するための吸
引管路23aに接続する吸引管路洗浄装置、内視鏡1の
先端部から血液等で視界不良となっている患部に送液し
て洗浄する為の前方送水管路に接続する前方送水管路洗
浄装置、また上記した種々の洗浄装置のうちの複数の機
能を併せ持つ複合型洗浄装置等がある。
【0125】そこで、上記構成のものにあっては1つの
内視鏡管路洗浄装置アダプタ90を種類の異なる複数の
内視鏡管路洗浄装置に対して接続することができる。そ
のため、異なる種類の複数の内視鏡管路洗浄装置にそれ
ぞれに対応した内視鏡管路洗浄装置アダプタ90を製造
する必要がないので、コストダウンにつながる。
【0126】また、図13は図8(A)の内視鏡管路洗
浄装置アダプタ90の変形例を示すものである。これ
は、図8(A)の内視鏡管路洗浄装置アダプタ90のア
ダプタ本体93の先端部に略筒状の弁支持部材114を
設け、この弁支持部材114と洗浄装置コネクト部91
との間を可撓性のチューブ115によって接続したもの
である。
【0127】ここで、弁支持部材114の基端部のねじ
穴114aはアダプタ本体93の先端部の雄ねじ部13
3に螺着されている。そして、アダプタ本体93のねじ
部133に弁支持部材114のねじ穴114aが螺着さ
れる際に弁支持部材114のねじ穴114aの奥部の段
差部とアダプタ本体93の端縁部との間で弁部100
a、逆止部材132aを挟んで固定するようになってい
る。他の部分は図8(A)の内視鏡管路洗浄装置アダプ
タ90と同様であり、ここではその説明を省略する。
【0128】そこで、上記構成のものにあっては弁支持
部材114と洗浄装置コネクト部91との間の可撓性チ
ューブ115を変形させて内視鏡管路洗浄装置アダプタ
90の洗浄装置コネクト部91を任意の方向に向けて使
用することができるので、図8(A)の内視鏡管路洗浄
装置アダプタ90と比較して内視鏡管路洗浄装置アダプ
タ90の洗浄装置コネクト部91を内視鏡管路洗浄装置
82に接続して送液する際の作業性がよい。
【0129】また、図14(A),(B)は第1の実施
例の送気送水切換え装置22の他の構成例を示すもので
ある。これは、第1の実施例の送気送水切換え装置22
の指当て部材52の頭頂部の指当て部52cにばね部材
55の収納空間59内の気泡を外部から観察する4つの
気泡観察窓141を設けたものである。
【0130】この気泡観察窓141は指当て部材52の
頭頂部の指当て部52cにおけるリーク孔51の周囲に
4つの開口部141aを形成し、各開口部141aに例
えば透明ガラス、透明プラスチック等の透明な材料、或
いは半透明な材料によって形成された透光性部材141
bを埋設して形成されている。ここで、4つの開口部1
41aには透明材料製の透光性部材141bと半透明材
料製の透光性部材141bを適宜選択的に組み合わせて
使用してもよい。
【0131】そこで、上記構成のものにあっては送気送
水切換え装置22、吸引操作装置23、送ガス操作装置
24の各シリンダ部25,23c,24cから取り外さ
れたピストン部26が洗浄、消毒容器81内の洗浄液中
や、消毒液中に浸漬されてピストン部26全体の洗浄、
消毒等の作業が行われる際に、指当て部材52のばね部
材収納空間59に空気が入り込んでも、この指当て部材
52のばね部材収納空間59に入り込んだ気泡が目視に
より気泡観察窓141を通して確認できる。そして、指
当て部材52のばね部材収納空間59に空気が入り込ん
だ状態が確認された場合にはこれを除去する操作を行な
うことができる。
【0132】そのため、ピストン部26全体の洗浄、消
毒等の作業時に指当て部材52のばね部材収納空間59
に空気が入り込んだままの状態で保持されることを確実
に防止できるので、空気が指当て部材52のばね部材収
納空間59内における気泡の付着している壁面のように
消毒剤が接触しない部分が発生することを防止して消毒
作業が完全に行える。
【0133】なお、この気泡観察窓141は指当て部材
52の頭頂部の指当て部52cに少なくとも1つ設ける
構成にしてもよい。また、気泡観察窓141は必ずしも
指当て部材52の頭頂部の指当て部52cに設ける必要
はなく、例えば指当て部材52の周壁部52dに設けた
り、または指当て部材52の頭頂部の指当て部52cと
周壁部52dの両方に設けても良い。
【0134】さらに、気泡観察窓141は必ずしも透光
性部材141bの表面を指当て部材52における気泡観
察窓141用の開口部141aの周縁部分と同一平面に
配置する必要はなく、例えば透光性部材141bの表面
側を指当て部52cの外に突出状態で装着したり、或い
は指当て部52cの開口部141a内に透光性部材14
1bを陥没状態で装着することにより、指当て部52c
の気泡観察窓141の装着部分に凸部または凹部を設け
て操作者の手指の滑り止めとしたり、気泡観察窓141
の凸部または凹部によりレンズ機能をもたせることもで
きる。
【0135】また、図15に示すように第1の実施例の
送気送水切換え装置22の指当て部材52全体を例えば
透明ガラス、透明プラスチック等の透明な材料、或いは
半透明な材料によって形成してもよい。
【0136】この場合には送気送水切換え装置22、吸
引操作装置23、送ガス操作装置24の各シリンダ部2
5,23c,24cから取り外されたピストン部26が
洗浄、消毒容器81内の洗浄液中や、消毒液中に浸漬さ
れてピストン部26全体の洗浄、消毒等の作業が行われ
る際に、指当て部材52のばね部材収納空間59に空気
が入り込んでも、この指当て部材52のばね部材収納空
間59に入り込んだ気泡が透明な指当て部材52の本体
を通して目視により確認できる。そして、指当て部材5
2のばね部材収納空間59に空気が入り込んだ状態が確
認された場合にはこれを除去する操作を行なうことがで
きる。
【0137】そのため、この場合にも図14(A),
(B)の指当て部材52と同様にピストン部26全体の
洗浄、消毒等の作業時に指当て部材52のばね部材収納
空間59に空気が入り込んだままの状態で保持されるこ
とを確実に防止できるので、空気が指当て部材52のば
ね部材収納空間59内における気泡の付着している壁面
のように消毒剤が接触しない部分が発生することを防止
して消毒作業が完全に行える。さらに、指当て部材52
全体を透明材料、或いは半透明な材料によって形成した
場合には図14(A),(B)の指当て部材52と比較
して観察方向に死角が少なく、指当て部材52のばね部
材収納空間59の内部の気泡の有無をより確実に確認で
きる。
【0138】また、図16および図17(A),(B)
は図9に示す内視鏡管路洗浄装置82の洗浄液供給チュ
ーブ77a等の管路内に流れる液体の流量を調節する流
量調節具151を示すものである。この流量調節具15
1には金属材料、もしくはプラスチック材等で形成され
た流量調節具本体152が設けられている。
【0139】この流量調節具本体152には図9に示す
内視鏡管路洗浄装置82の洗浄液供給チューブ77aを
挿通する挿通孔153が形成されている。さらに、この
流量調節具本体152には一端部側(図16中で上端部
側)に大径部152a、他端部側(図16中で下端部
側)に細径部152bがそれぞれ形成されている。
【0140】また、流量調節具本体152の細径部15
2bには金属材料、もしくはプラスチック材等で形成さ
れた操作リング(回転体)154が回転可能に装着され
ている。この操作リング154には流量調節具本体15
2の軸心方向と直交する方向に貫通孔155が穿設され
ている。この貫通孔155には管路径調節ピン156が
挿入されている。
【0141】この管路径調節ピン156には小径なピン
本体156aと、このピン本体156aの外周面に突設
されたリング状のフランジ部156bとが設けられてい
る。ここで、フランジ部156bの外形寸法は流量調節
具本体152の貫通孔155と略同径に形成されてい
る。そして、このピン本体156aはフランジ部156
bが貫通孔155の内周面に沿う状態でこの貫通孔15
5の内外方向に移動可能になっている。
【0142】さらに、貫通孔155の内部にはピン本体
156aを内方向に押圧する方向に付勢するばね部材1
57が装着されている。ここで、貫通孔155の外端部
にはばね部材157の抜け止め用の抜け止めリング15
8がねじ止めされている。
【0143】また、流量調節具本体152の細径部15
2bには管路径調節ピン156のピン本体156aの先
端部156cが挿入される3つのピン挿入孔159a,
159b,159cが形成されている。これらの3つの
ピン挿入孔159a,159b,159cは操作リング
154の回転方向に沿って配置されている。なお、各ピ
ン挿入孔159a,159b,159cの孔径は管路径
調節ピン156のフランジ部156bよりも小径に設定
されている。
【0144】さらに、3つのピン挿入孔159a,15
9b,159cのうち、1つのピン挿入孔159bの外
端部には管路径調節ピン156のフランジ部156bが
挿入される凹陥状の浅い第1のフランジ受部160、他
の1つのピン挿入孔159cの外端部には第1のフラン
ジ受部160よりも深い第2のフランジ受部161がそ
れぞれ形成されている。ここで、管路径調節ピン156
のピン本体156aの先端部156cの長さは例えば図
16および図17(A)に示すようにこの管路径調節ピ
ン156の先端部156cがフランジ受部160、16
1が形成されていないピン挿入孔159aに挿入された
状態で管路径調節ピン156の先端部156cが挿通孔
153内の洗浄液供給チューブ77aと接触する程度の
長さに設定されている。
【0145】また、流量調節具本体152の大径部15
2aの外周面上にはこの流量調節具本体152と管路径
調節ピン156との位置関係を示す指標162が少なく
とも1箇所に刻印、または印刷されている。なお、この
指標162は内視鏡1の機種名であってもよい。
【0146】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、図17(A)に示すように管路径調節ピン156
の先端部156cがピン挿入孔159aに挿入された状
態では管路径調節ピン156の先端部156cが挿通孔
153内の洗浄液供給チューブ77aと接触する状態で
保持される。この状態では挿通孔153内の洗浄液供給
チューブ77aの内部管路は自然状態の管路径で保持さ
れる。
【0147】そして、洗浄液供給チューブ77aの内部
管路の管路径を変更する場合にはまず、管路径調節ピン
156を外方向に引っ張り操作してピン本体156aの
先端部156cを流量調節具本体152のピン挿入孔1
59aから引き抜く。このとき、管路径調節ピン156
はピン本体156aの先端部156cが流量調節具本体
152の細径部152bの外側に引き抜かれる。
【0148】このままの状態で、流量調節具本体152
に対して操作リング154が回転操作される。このと
き、管路径調節ピン156を流量調節具本体152の大
径部152aの指標162に合わせることにより、操作
リング154の回転位置が所望の管路径調節位置に位置
決めされる。
【0149】また、この操作リング154の回転位置で
管路径調節ピン156を手放すことにより、ばね部材1
57のばね力によってピン本体156aが内方向に押込
み操作される。このとき、ピン本体156aの先端部1
56cが例えば図17(B)に示すように流量調節具本
体152の細径部152bのピン挿入孔159b内に挿
入されるとともに、このピン本体156aのフランジ部
156bが第1のフランジ受部160に挿入される。こ
のようにピン本体156aのフランジ部156bが第1
のフランジ受部160に挿入される動作にともないピン
本体156aの先端部156cが挿通孔153の内部側
に突出され、このピン本体156aの先端部156cの
突出部分によって内視鏡管路洗浄装置82の洗浄液供給
チューブ77aが局部的に圧潰され、洗浄液供給チュー
ブ77aの内部管路の管路径が自然状態よりも縮小され
て洗浄液供給チューブ77aの管路抵抗が所望の値に変
更される。
【0150】なお、ピン本体156aの先端部156c
が流量調節具本体152の細径部152bのピン挿入孔
159c内に挿入されるとともに、このピン本体156
aのフランジ部156bが第2のフランジ受部161に
挿入された場合にはピン本体156aの先端部156c
が流量調節具本体152の細径部152bのピン挿入孔
159b内に挿入され、かつこのピン本体156aのフ
ランジ部156bが第1のフランジ受部160に挿入さ
れた場合に比べてピン本体156aの先端部156cが
挿通孔153の内部側に突出される際の突出量が大きく
なるので、このピン本体156aの先端部156cの突
出部分によって圧潰される内視鏡管路洗浄装置82の洗
浄液供給チューブ77aの変形量が大きくなる。そのた
め、この場合には洗浄液供給チューブ77aの内部管路
の管路径がさらに縮小されて洗浄液供給チューブ77a
の管路抵抗がさらに大きい状態に変更される。
【0151】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、洗浄液供給チューブ77aの内
部管路の管路径の調節時には管路径調節ピン156のピ
ン本体156aの先端部156cを挿通孔153の内部
側に突出させ、このピン本体156aの先端部156c
の突出部分によって内視鏡管路洗浄装置82の洗浄液供
給チューブ77aを局部的に圧潰させて洗浄液供給チュ
ーブ77aの内部管路の管路径を縮小させる構成にした
ので、洗浄液供給チューブ77aの内部管路の液体が流
れる部分に複雑な形状がなく、滑らかな形状変化にとど
めることができる。そのため、内視鏡管路洗浄装置82
自体の洗浄性を損なうことなく洗浄液供給チューブ77
aの内部管路の管路径を調節することができる。
【0152】なお、上記流量調節具151は内視鏡管路
洗浄装置82の一方の洗浄液供給チューブ77aに装着
した構成を示したが、他方の洗浄液供給チューブ77b
にも同様に上記流量調節具151を設けて最適なバラン
スを得られる管路抵抗に調節してもよい。
【0153】また、図18および図19(A),(B)
は図16の流量調節具151の第1の変形例を示すもの
である。本変形例では流量調節具本体152の細径部1
52bの外周面に図19(A)に示すカム溝171が設
けられている。このカム溝171は細径部152bの外
周面の周方向に対して斜めに傾斜させた状態で形成され
ている。さらに、カム溝171の下縁部には位置決め用
の複数の係止凹部172が形成されている。
【0154】また、流量調節具本体152の細径部15
2bに回転可能に装着された操作リング154の外周面
には流量調節具本体152と操作リング154との間の
回転位置を規制するピン173が固定されている。この
ピン173の内端部は操作リング154の内方向に向け
て突設され、流量調節具本体152のカム溝171内に
このカム溝171に沿って移動可能に係合されている。
【0155】また、操作リング154の下端部には内方
向に向けて屈曲されたリング状の受部174が突設され
ている。このリング状受部174の内径寸法は流量調節
具本体152の挿通孔153と略同径に設定されてい
る。
【0156】さらに、流量調節具本体152の下端部と
操作リング154のリング状受部174との間にはリン
グ状のゴム等の弾性部材175が介設されている。そし
て、この弾性部材175の弾性力により、ピン173は
カム溝210aのいずれかの位置決め用の係止凹部17
2に係止されている。なお、弾性部材175の内径寸法
はこの弾性部材175が図18に示すように自然状態
(非圧縮状態)で保持されている場合には流量調節具本
体152の挿通孔153と略同径に設定されている。そ
して、内視鏡管路洗浄装置82の洗浄液供給チューブ7
7a等の管路は流量調節具本体152の挿通孔153、
弾性部材175の中心口175aおよび操作リング15
4のリング状受部174の中心口174a内に挿通され
ている。
【0157】また、流量調節具本体152の大径部15
2aの外周面上には流量調節具本体152と操作リング
154との間の回転位置関係、すなわち弾性部材175
の潰れ状況を示す指標176が刻印または印刷されてい
る。
【0158】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、ピン173の内端部がカム溝171の上端部位置
の係止凹部172に係合された状態では弾性部材175
は図18に示すように自然状態(非圧縮状態)で保持さ
れ、この弾性部材175の中心口175aは流量調節具
本体152の挿通孔153と略同径の状態で保持され
る。この状態では弾性部材175の中心口175a内の
洗浄液供給チューブ77aの内部管路は自然状態の管路
径で保持される。
【0159】そして、洗浄液供給チューブ77aの内部
管路の管路径を変更する場合にはまず、弾性部材175
の弾性力に抗して操作リング154を図18中で上方向
に押し上げ、ピン173の内端部を係止凹部172の外
部に引き抜いてピン173と係止凹部172との係合を
解除する。この状態で、流量調節具本体152に対して
操作リング154を回転させる。このとき、ピン173
を流量調節具本体152の大径部152aの指標176
に合わせることにより、操作リング154の回転位置が
所望の管路径調節位置に位置決めされる。
【0160】また、操作リング154の回転時にはピン
173はカム溝171に沿って移動し、この操作リング
154全体が図18中で上方向に移動する。そのため、
流量調節具本体152の下端部と操作リング154のリ
ング状受部174との間の弾性部材175が圧潰され
る。このとき、弾性部材175は外方向への変形は操作
リング154によって規制されているため、図19
(B)に示すように内方向に突出する状態に変形され
る。そして、この弾性部材175の内方向の突出部分に
よって内視鏡管路洗浄装置82の洗浄液供給チューブ7
7aが局部的に圧潰され、洗浄液供給チューブ77aの
内部管路の管路径が自然状態よりも縮小されて洗浄液供
給チューブ77aの管路抵抗が所望の値に変更される。
【0161】そこで、上記構成のものにあっても図16
の流量調節具151と同様の効果が得られる他、本変形
例では図16の流量調節具151よりも構成部材を少な
くでき、製品価格が安くなる。
【0162】また、図20(A)〜(C)は流量調節具
の第2の変形例を示すものである。本変形例の流量調節
具181には金属材料、もしくはプラスチック材等で形
成された略箱型の流量調節具本体182が設けられてい
る。この流量調節具本体182には図9に示す内視鏡管
路洗浄装置82の吸引管路用の洗浄液供給チューブ77
aおよび送気送水管路用の洗浄液供給チューブ77bを
それぞれ挿通する2つの挿通孔184a,184bが形
成されている。
【0163】さらに、この流量調節具本体182の内部
には2つの挿通孔184a,184bの上側に管路径調
節部材185が配設されている。この管路径調節部材1
85は図20(B)に示すように流量調節具本体182
に接着等で固定された調節部材保持部材186によって
図20(A)中で左右方向に移動可能に保持されてい
る。
【0164】また、管路径調節部材185の下面には三
角形状等に成形された2つのチューブ押圧部材187
a,187bが固定されている。さらに、流量調節具本
体182の内部には2つの挿通孔184a,184bの
下側にチューブ77a,77bに働く力を受ける略半円
形状のチューブ受部188がそれぞれ配設されている。
【0165】また、流量調節具本体182の一側部には
管路径調節部材185を移動操作する回転操作部材18
9が回転可能に支持されている。この回転操作部材18
9の一端部には流量調節具本体182の外部側に延出さ
れた操作つまみ190が設けられている。
【0166】さらに、回転操作部材189の外周面上に
はカム溝191およびラチェット溝192が設けられて
いる。ここで、カム溝191には管路径調節部材185
の一端部に固定されているピン193の先端部が移動可
能に係合されている。また、ラチェット溝192には流
量調節具本体182に固定されたラチェット爪194の
先端部が係合されている。
【0167】なお、流量調節具本体182の外面および
回転操作部材189の操作つまみ190には各チューブ
77a,77bの管路の圧潰状態を表示する指標が印
刷、または刻印されている。
【0168】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、流量調節具本体182の2つの挿通孔184a,
184bに挿通されている吸引管路用の洗浄液供給チュ
ーブ77a、送気送水管路用の洗浄液供給チューブ77
bの内部管路を適当な管路抵抗とするために、操作つま
み190の指標を流量調節具本体182の外面側の指標
に合わせる。
【0169】このときの回転操作部材189の回転によ
り、ピン193がカム溝191に沿って図20(A)中
で、左右方向に移動する。このとき、ピン193ととも
に管路径調節部材185も同時に移動する。そのため、
この管路径調節部材185の移動にともない2つのチュ
ーブ押圧部材187a,187bがそれぞれ吸引管路用
の洗浄液供給チューブ77a、送気送水管路用の洗浄液
供給チューブ部材77bを潰すことによってこれら2つ
のチューブ77a,77bの各管路径が調節される。
【0170】そこで、上記構成のものにあっても吸引管
路用の洗浄液供給チューブ77a、送気送水管路用の洗
浄液供給チューブ77bの内部管路の管路径の調節時に
は2つのチューブ押圧部材187a,187bによって
それぞれ吸引管路用の洗浄液供給チューブ77a、送気
送水管路用の洗浄液供給チューブ77bを潰すことによ
りこれら2つのチューブ77a,77bの各管路径を調
節させる構成にしたので、吸引管路用の洗浄液供給チュ
ーブ77a、送気送水管路用の洗浄液供給チューブ77
bの内部管路の液体が流れる部分に複雑な形状がなく、
滑らかな形状変化にとどめることができ、図16の流量
調節具151と同様の効果を得ることができることは勿
論、本変形例では特に2つのチューブ77a,77bの
各管路径を同時に調節するため最適な管路バランスを得
やすい。
【0171】また、図21(A),(B)は流量調節具
の第3の変形例を示すものである。これは、図9に示す
内視鏡管路洗浄装置82のコネクタ装置78の吸引注入
口金78aおよび送気送水注入口金78bと、Y字状の
分岐管83との間に着脱自在に接続される吸引管路用の
洗浄液供給チューブ77aおよび送気送水管路用の洗浄
液供給チューブ77bの内部管路にオリフィスの役目を
する突起部201a,201bをそれぞれ設けたもので
ある。
【0172】これらの突起部201a,201bは各チ
ューブ77a,77bの一部をそれぞれ塑性変形させて
形成したものである。なお、糸等で各チューブ77a,
77bの一部を縛り、必要なオリフィス径に調節しても
よい。
【0173】さらに、各チューブ77a,77bの外周
面にはそれぞれのチューブ77a,77bの管路抵抗を
表示する指標部材202が設けられている。この指標部
材202には管路抵抗を示す記号、符号、数値等が表示
されている。なお、突起部201a,201bの内径が
異なる複数種類のチューブが予め用意されている。
【0174】そこで、上記構成のものにあっては洗浄方
法に合わせ、使用するチューブ77a,77bを適正に
選択し、適宜交換して内視鏡管路洗浄装置82のコネク
タ装置78の吸引注入口金78aおよび送気送水注入口
金78bと、Y字状の分岐管83との間に接続すること
ができるので、装置全体の構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0175】また、図22(A),(B)は生体内等に
挿入される内視鏡の第1の変形例を示すものである。図
22(A)は側視形内視鏡211の挿入部212の先端
構成部213を示すものである。この先端構成部213
には金属製の先端構成部本体214の外周面に合成樹脂
製のカバー215が嵌着されている。
【0176】さらに、先端構成部213には上面に開口
部216aが形成された収納室216が設けられてい
る。この収納室216の内部には処置具誘導子217が
収納されている。この処置具誘導子217の基端部は収
納室216の底部に設けた枢着軸体218によって枢着
されている。
【0177】また、処置具誘導子217は側方から見て
回動先端側が幅広く形成され、いわば略扇状に構成され
ている。この処置具誘導子217の上面には処置具を案
内するために円弧状に湾曲する誘導溝219が形成され
ている。
【0178】さらに、処置具誘導子217の先端側部分
には取付け穴220が形成されている。この取付け穴2
20には取付け具221を介して操作ワイヤ222の先
端が取着されている。この操作ワイヤ222は、処置具
誘導子217の片方の側面部分から導出したのち、後方
に90度向きを変えて、収納室216の基端側上部に位
置するワイヤ案内孔223に向けて導かれ、挿入部21
2の内部に配置されたワイヤガイド管224のガイドを
通じて内視鏡211の操作部に導かれて起上操作機構に
連結される。つまり、処置具誘導子217の片方の側面
部分から導出される操作ワイヤ222は円弧を描くよう
にして上方に走行して収納室216の基端側上部のワイ
ヤ案内孔223に導かれる。
【0179】そして、処置具は挿入部212内に設けら
れた処置具挿通チャンネル225を通じて収納室216
内に導かれ、処置具誘導子217の誘導溝219に沿っ
て案内されて収納室216の開口部216aから外部に
導出される。この状態で、操作部における前記起上操作
機構によって操作ワイヤ222を押し引き操作すること
により処置具誘導子217を枢着軸体218の回りに回
動させて処置具の導出方向を変えることができる。
【0180】ここで、本変形例では、ワイヤ案内孔22
3に導かれる操作ワイヤ222に対して先端カバー21
5の内壁が円弧状に接近してくる位置であり、操作ワイ
ヤ222が先端カバー215の内壁と最も干渉しやすい
位置でもある収納室216の基端側上部には、先端カバ
ー215の内壁に凹部226が設けられている。
【0181】なお、先端構成部213には、収納室21
6の側方に図示しないライトガイドが配置されていると
ともに、この先端構成部213の上面には図22(B)
に示すように収納室216の上面開口部216aの隣に
照明光を照射する照明窓227およびCCDを含む撮像
ユニットを備えた観察窓228が配設されている。
【0182】また、先端構成部213の前面には収納室
216と外部とを連通させる洗浄具取付開口部229が
形成されている。ここで、内視鏡211の洗浄作業時に
先端構成部213の洗浄具取付開口部229に挿入され
る洗浄液送液手段、または洗浄液吸液手段等の洗浄具2
30に設けられている接続部231の外周面には先細状
のテーパ面231aが形成されている。そして、洗浄具
取付開口部229の洗浄具挿入孔の内周面には洗浄具2
30の接続部231のテーパ面231aと対応するテー
パ形状の接合面が形成されている。
【0183】次に、上記構成の側視形内視鏡211の先
端構成部213の洗浄方法について説明する。まず、先
端構成部213を洗浄液中に浸漬しながら、洗浄液送液
手段または洗浄液吸引手段等の洗浄具230の接続部2
31を洗浄具取付開口部229に挿入する。このとき、
接続部231の外表面と、洗浄具取付開口部229の洗
浄具挿入孔の内周面は、略同一のテーパとなっているた
め、お互いにしっかりと接続される。
【0184】さらに、洗浄具230の接続部231を洗
浄具取付開口部229に接続した後、接続部231を介
して収納室216内に送液、もしくは吸液する。このと
き、収納室216の容積は比較的小さいため、十分な流
量を送液または吸液すれば、洗浄液は高速な流れとなっ
て収納室216を通過する。その際、収納室216に大
きな乱流が形成され、収納室216の細部構造部分に付
着した汚物も除去される。
【0185】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、洗浄液送液手段、または洗浄液
吸液手段等の洗浄具230の接続部231を先端構成部
213の洗浄具取付開口部229に接続した状態で、洗
浄具230の接続部231より、送液または吸液する
と、簡単に収納室216の内部の汚物を除去することが
できる。また、本変形例では洗浄時に先端構成部213
の一部の部品を脱着する手間がなく、作業者の労力が軽
減される。
【0186】さらに、接続部231の外表面と、洗浄具
取付開口部229の洗浄具挿入孔の内周面は、略同一の
テーパとなっているため、お互いにしっかりと接続され
るので、接続部231を洗浄具取付開口部229から外
れ難くすることができる。そのため、洗浄液を送液また
は吸液する際に、接続部231が外れることによって作
業が中断することがない。
【0187】また、先端構成部213の洗浄具取付開口
部229を孔にした場合には加工が単純なので、側視形
内視鏡211全体の原価の低減が図れる。なお、先端構
成部213への洗浄具の取付・接続方法がテーパのはめ
あいによるので、洗浄具取付開口部229を切り欠きに
した場合にはこれを孔にした場合よりも構造が簡単で接
続部231及び開口部229自体の洗浄性が良い。
【0188】なお、本変形例では洗浄具取付開口部22
9は孔となっているが、孔の代わりに収納室216と外
部とを連通させる切り欠きを設けてもよい。また、図2
2(A),(B)では洗浄具取付開口部229は樹脂製
カバー215の先端部に設けられているが、これは樹脂
製カバー215上であればどこに設けてもよく、また複
数設けることも可能である。
【0189】また、図23(A),(B)は内視鏡の第
2の変形例を示すものである。これは、図23(B)に
示す洗浄液送液手段または、洗浄液吸液手段等の洗浄具
241における内視鏡211との連結部分にルアーロッ
ク式接続部241Aを設けるとともに、第1の変形例と
略同じ構成の側視形内視鏡211の先端構成部213の
前面に洗浄具241のルアーロック式接続部241Aと
連結可能な連結部242を設けたものである。
【0190】ここで、洗浄具241のルアーロック式接
続部241Aは中空円筒の射出口部243と、この射出
口部243の外径寸法より大きい内径寸法をもつ中空円
筒である接続円筒244と、この接続円筒244の内周
面に設けられた図示しないねじ穴部によって構成され
る。
【0191】また、先端構成部213の連結部242に
は樹脂製カバー215の前面に形成された凹陥部245
が設けられている。この凹陥部245の内底部246に
は中央収納室216と外部との間の射出口部246aが
設けられている。
【0192】さらに、凹陥部245の内底部246には
支持円筒247の基端部が射出口部246aに連通され
た状態で接着されている。この支持円筒247の先端部
にはリング状のフランジ部248が突設されている。こ
のフランジ部248の外周面には洗浄具241のルアー
ロック式接続部241Aの接続円筒244のねじ穴部と
螺合可能な雄ねじ部が形成されている。
【0193】そこで、上記構成のものにあっては洗浄液
送液手段または洗浄液吸引手段等の洗浄具241におけ
る内視鏡211との連結部分にルアーロック式接続部2
41Aを設けるとともに、側視形内視鏡211の先端構
成部213の前面に洗浄具241のルアーロック式接続
部241Aと連結可能な連結部242を設け、洗浄具2
41と内視鏡211との連結時には洗浄具241のルア
ーロック式接続部241Aにおける接続円筒244のね
じ穴部と、内視鏡211の連結部242におけるフラン
ジ部248の雄ねじ部との間の螺合部を介して連結した
ので、洗浄具241と内視鏡211との間を一層確実に
連結することができる。そのため、側視形内視鏡211
の先端構成部213から洗浄具241が外れ難くするこ
とができるので、洗浄液を送液または吸液する際に、接
続部241Aが外れることによって作業が中断すること
がない。
【0194】また、先端構成部213の収納部216の
洗浄性に関する効果、先端構成部213の一部の部品を
脱着する手間がないという効果は第1の変形例と同じで
ある。さらに、本変形例では特に洗浄具241と内視鏡
211との間を螺合部を介して連結したので、洗浄具2
41と内視鏡211との間の連結部の構造が簡単で、し
かも第1の変形例と比較してより確実に接続ができる。
【0195】また、図23(A),(B)では連結部2
42の凹陥部245は樹脂製カバー215の先端部に設
けられているが、これは樹脂製カバー215上であれば
どこに設けてもよく、また複数設けることも可能であ
る。
【0196】また、図24(A),(B)は内視鏡の第
3の変形例を示すものである。これは、図24(B)に
示す洗浄液送液手段または、洗浄液吸液手段等の洗浄具
251における内視鏡211との連結部分に雄ねじ状の
接続部252を設けるとともに、第1の変形例と略同じ
構成の側視形内視鏡211の樹脂製カバー215の前面
に洗浄具251の雄ねじ状の接続部252と螺合可能な
ねじ穴部253を設けたものである。
【0197】ここで、先端構成部213の樹脂製カバー
215には収納室216と外部との間を連通する孔であ
る洗浄具取付開口部254が設けられており、この洗浄
具取付開口部254の内周面に雌ねじ状のねじ部が形成
され、この雌ねじ状のねじ部によって洗浄具251の雄
ねじ状の接続部252と螺合可能なねじ穴部253が形
成されている。
【0198】なお、図24(A),(B)では洗浄具取
付開口部254は樹脂製カバー215の先端部に設けら
れているが、これは樹脂製カバー215上であればどこ
に設けてもよく、また複数設けることも可能である。
【0199】そこで、上記構成のものにあっては洗浄液
送液手段または洗浄液吸引手段等の洗浄具251におけ
る内視鏡211との連結部分に雄ねじ状の接続部252
を設けるとともに、側視形内視鏡211の先端構成部2
13の前面に洗浄具251の雄ねじ状の接続部252と
螺合可能なねじ穴部253を設け、洗浄具241と内視
鏡211との連結時には洗浄具251の雄ねじ状の接続
部252と、内視鏡211のねじ穴部253との間の螺
合部を介して連結したので、洗浄具251と内視鏡21
1との間を一層確実に連結することができる。そのた
め、第2の変形例と同様に側視形内視鏡211の先端構
成部213から洗浄具251が外れ難くすることができ
るので、洗浄液を送液または吸液する際に、接続部25
2が外れることによって作業が中断することがない。さ
らに、本変形例では特に洗浄具251の雄ねじ状の接続
部252と、内視鏡211のねじ穴部253との間の螺
合部のねじのかみ合い山数をある程度自由に設計できる
ので、接続強度が調整できる。
【0200】また、図25(A),(B)は内視鏡の第
4の変形例を示すものである。本変形例では、図25
(B)に示す洗浄液送液手段または、洗浄液吸液手段等
の洗浄具261における内視鏡211との連結部分に円
筒状の接続部262が設けられている。
【0201】さらに、第1の変形例と略同じ構成の側視
形内視鏡211の先端構成部213の樹脂製カバー21
5の前面には収納室216と外部とを連通し、洗浄具2
61の接続部262が挿入可能な洗浄具挿入孔263が
形成されるとともに、この洗浄具挿入孔263の内周面
にリング状溝264が形成され、このリング状溝264
にリング状の弾性部材265が取付けられている。
【0202】この弾性部材265の内径寸法は洗浄具2
61の円筒状の接続部262の外径寸法よりも小径に設
定されている。そして、洗浄具261の円筒状の接続部
262が洗浄具挿入孔263に挿入接続された際に、弾
性部材265が弾性変形して接続部262に圧接される
ようになっている。
【0203】そこで、上記構成のものにあっては洗浄液
送液手段または洗浄液吸引手段等の洗浄具261におけ
る内視鏡211との連結部分に円筒状の接続部262を
設けるとともに、側視形内視鏡211の先端構成部21
3の樹脂製カバー215の前面に洗浄具挿入孔263を
形成し、この洗浄具挿入孔263のリング状溝264に
リング状の弾性部材265を取付けたので、洗浄具26
1の接続部262が洗浄具挿入孔263に挿入接続され
た際に、弾性部材265を弾性変形させて接続部262
に圧接させることができる。そのため、洗浄具261の
接続部262と洗浄具挿入孔263のリング状溝264
の弾性部材265との間の摩擦力によって洗浄具261
と内視鏡211との間を確実に連結することができるの
で、側視形内視鏡211の先端構成部213から洗浄具
261が外れ難くすることができる。
【0204】また、先端構成部213の収納部216の
洗浄性に関する効果、先端構成部213の一部の部品を
脱着する手間がないという効果は第1の変形例と同じで
ある。さらに、本変形例では特に洗浄具261の接続部
262と洗浄具挿入孔263の内周面との間が柔らかい
弾性部材265を介して接触するようにしているので、
洗浄具261の接続部262と洗浄具挿入孔263の内
周面との間の摩耗が減少され、長期間の使用に耐える。
【0205】なお、本変形例ではリング状の弾性部材2
65を用いたが、これは洗浄具261の円筒状の接続部
262を押し付けて摩擦力を発生するものであればどの
ような形状をしていてもよい。また、弾性部材265を
取り付ける部分は洗浄具挿入孔263の内周面に限るも
のではなく、洗浄具261の円筒状の接続部262に設
けてもよく、それらの両方に設けてもよい。また、弾性
部材265の個数も1つに限定するものではなく複数設
けてもよい。
【0206】ここで、洗浄具261の接続部262に弾
性部材265を設けた場合は、弾性部材265の交換が
容易である。また、先端構成部213の洗浄具挿入孔2
63に弾性部材265を設けた場合は、弾性部材265
が外部に現れていないので、外観上優れている。
【0207】さらに、本変形例では樹脂製カバー215
の洗浄具挿入孔263は孔となっているが、孔の代わり
に収納室216と外部とを連通させる切り欠きを設けて
もよい。また、洗浄具挿入孔263は樹脂製カバー21
5の先端部に設けられているが、これは樹脂製カバー2
15上であればどこに設けてもよく、また複数設けるこ
とも可能である。
【0208】また、図26(A)〜(C)は内視鏡の第
5の変形例を示すものである。本変形例では、図26
(B)に示す洗浄液送液手段または、洗浄液吸液手段等
の洗浄具271における内視鏡211との連結部分に円
筒状の接続部272が設けられている。この円筒状接続
部272の先端部外周面には円周方向の位置決め用のキ
ー273が突設されている。
【0209】さらに、第1の変形例と略同じ構成の側視
形内視鏡211の先端構成部213の樹脂製カバー21
5の前面には収納室216と外部とを連通し、洗浄具2
71の接続部272が挿入可能な洗浄具挿入孔274が
形成されるとともに、この洗浄具挿入孔274の内周面
に洗浄具271のキー273と対応するキー溝275が
形成されている。
【0210】このキー溝275の内端部には図26
(C)に示すように洗浄具挿入孔274の軸心方向と直
交する方向に屈曲された係止部275aが形成されてい
る。そして、洗浄具271の円筒状接続部272が洗浄
具挿入孔274に挿入される際に、洗浄具271のキー
273が洗浄具挿入孔274のキー溝275にガイドさ
れながら孔内に挿入され、図26(C)中に矢印で示す
ようにキー273がキー溝275の奥の係止部275a
内に挿入されて係止されることにより、キー273が簡
単には抜けないようになっている。
【0211】そこで、上記構成のものにあっては洗浄液
送液手段または洗浄液吸引手段等の洗浄具271におけ
る内視鏡211との連結部分に円筒状接続部を設け、こ
の円筒状接続部272の先端部外周面にキー273を突
設するとともに、先端構成部213の樹脂製カバー21
5の前面の洗浄具挿入孔274の内周面に洗浄具271
のキー273と対応するキー溝275を形成し、洗浄具
271と内視鏡211との連結時にはこれらの円筒状接
続部272のキー273と樹脂製カバー215のキー溝
275とを結合させるようにしたので、洗浄具271と
内視鏡211との間を確実に連結することができ、側視
形内視鏡211の先端構成部213から洗浄具271が
外れ難くすることができる。
【0212】また、先端構成部213の収納部216の
洗浄性に関する効果、先端構成部213の一部の部品を
脱着する手間がないという効果は第1の変形例と同じで
ある。さらに、本変形例では特に洗浄具271と内視鏡
211との間の接続方法がキー273によるので構造が
簡単で、頻繁に着脱する際にも耐性が高い。
【0213】なお、キー273を樹脂製カバー215の
洗浄具挿入孔274に設け、キー溝275を洗浄具27
1の円筒状接続部272に設けてもよい。この場合に
は、洗浄しにくいキー溝275が洗浄具271の円筒状
接続部272の外表面に露出されるので、キー溝275
の洗浄性向上につながる。
【0214】さらに、洗浄具271の円筒状接続部27
2にキー273を設け、先端構成部213の樹脂製カバ
ー215の洗浄具挿入孔274にキー溝275を設けた
場合には、接続部272に突起が無いので、その突起に
より内視鏡211の先端構成部213に設けられたレン
ズ類を傷つける恐れがない。
【0215】また、本変形例では樹脂製カバー215の
洗浄具挿入孔274は孔となっているが、孔の代わりに
収納室216と外部とを連通させる切り欠きを設けても
よい。また、洗浄具挿入孔274は樹脂製カバー215
の先端部に設けられているが、これは樹脂製カバー21
5上であればどこに設けてもよく、また複数設けること
も可能である。
【0216】また、図27(A),(B)は内視鏡の第
6の変形例を示すものである。本変形例では、第1の変
形例と略同じ構成の側視形内視鏡211の先端構成部2
13の樹脂製カバー215の前面には収納室216と外
部とを連通する洗浄具挿入孔281が形成されている。
さらに、樹脂製カバー215の外周面には洗浄具取付け
用の雄ねじ部282が形成されている。この雄ねじ部2
82は樹脂製カバー215の上面開口部216aよりも
後方位置(手元側)に配置されている。
【0217】また、側視形内視鏡211に連結される洗
浄液送液手段または、洗浄液吸液手段等の洗浄具283
における内視鏡211との連結部分には内視鏡211の
先端構成部213の樹脂製カバー215全体を覆う有底
円筒状の大径なカバー部材284が設けられている。こ
のカバー部材284の内底部には略軸心位置に内視鏡2
11の洗浄具挿入孔281内に挿入される円筒状接続部
285が突設されている。
【0218】ここで、洗浄具283のカバー部材284
の先端部内周面には樹脂製カバー215の雄ねじ部28
2に螺合するねじ穴部286が形成されている。さら
に、このカバー部材284の外周面には内視鏡211の
先端構成部213の上面開口部216aと対応する位置
に水ぬき開口部287が形成されている。なお、この水
ぬき開口部287は形状、数とも特に限定されるもので
はない。
【0219】そして、洗浄具283を内視鏡211の先
端構成部213に連結させる場合には洗浄具283の円
筒状接続部285が内視鏡211の洗浄具挿入孔281
内に挿入された状態で、洗浄具283のカバー部材28
4のねじ穴部286が樹脂製カバー215の雄ねじ部2
82に螺着されるようになっている。
【0220】そこで、上記構成のものにあっては洗浄液
送液手段または洗浄液吸引手段等の洗浄具283に内視
鏡211の先端構成部213の樹脂製カバー215全体
を覆うカバー部材284を設け、このカバー部材284
の内底部に内視鏡211の洗浄具挿入孔281内に挿入
される円筒状接続部285を突設するとともに、このカ
バー部材284の先端部内周面に樹脂製カバー215の
雄ねじ部282に螺合するねじ穴部286を形成し、洗
浄具283と内視鏡211との連結時には洗浄具283
の円筒状接続部285を内視鏡211の洗浄具挿入孔2
81内に挿入させた状態で、洗浄具283のカバー部材
284のねじ穴部286を樹脂製カバー215の雄ねじ
部282に螺着させるようにしたので、洗浄具283と
内視鏡211との間を確実に連結することができる。そ
のため、側視形内視鏡211の先端構成部213から洗
浄具283が外れ難くすることができるので、洗浄液を
送液または吸液する際に、洗浄具283の円筒状接続部
285が外れることによって作業が中断することがな
い。
【0221】また、本変形例では図24(A),(B)
に示す第3の変形例と同様の効果に加えて、内視鏡21
1の洗浄具挿入孔281のように狭い空間にねじ穴部を
設ける必要がないので、加工が容易となり、コストダウ
ンにつながる。
【0222】なお、本変形例では内視鏡211の洗浄具
挿入孔281は孔となっているが、孔の代わりに収納室
216と外部とを連通させる切り欠きを設けてもよい。
また、洗浄具挿入孔281は樹脂製カバー215の先端
部に設けられているが、これは樹脂製カバー215上で
あればどこに設けてもよく、また複数設けることも可能
である。
【0223】また、図28(A),(B)は内視鏡の第
7の変形例を示すものである。これは、図27(A),
(B)の第6の変形例の側視形内視鏡211とこの側視
形内視鏡211に連結される洗浄液送液手段または、洗
浄液吸液手段等の洗浄具283との間の連結部の構成を
一部を変更したものである。すなわち、第6の変形例で
は内視鏡211の樹脂製カバー215の外周面に洗浄具
取付け用の雄ねじ部282を設けた代りに本変形例で
は、内視鏡211の樹脂製カバー215の外周面に円周
方向の位置決め用のキー291が突設されている。
【0224】さらに、第6の変形例における洗浄具28
3のカバー部材284の先端部内周面にはねじ穴部28
6に代えて樹脂製カバー215のキー291と対応する
キー溝292が形成されている。このキー溝292の内
端部には先端構成部213の軸心方向と直交する方向に
屈曲された係止部292aが形成されている。そして、
洗浄具283のカバー部材284に内視鏡211の先端
構成部213が挿入される際に、樹脂製カバー215の
キー291が洗浄具283のカバー部材284のキー溝
292にガイドされながら孔内に挿入され、キー291
がキー溝292の奥の係止部292a内に挿入されて係
止されることにより、キー291が簡単には抜けないよ
うになっている。
【0225】そこで、上記構成のものにあっては内視鏡
211の樹脂製カバー215の外周面に円周方向の位置
決め用のキー291を突設するとともに、洗浄具283
のカバー部材284の先端部内周面に樹脂製カバー21
5のキー291と対応するキー溝292を形成し、洗浄
具283と内視鏡211との連結時にはこれらの樹脂製
カバー215のキー291と洗浄具283のカバー部材
284のキー溝292とを結合させるようにしたので、
洗浄具283と内視鏡211との間を確実に連結するこ
とができ、側視形内視鏡211の先端構成部213から
洗浄具283が外れ難くすることができる。
【0226】さらに、本変形例では図26(A)〜
(C)の第5の変形例の効果に加えて、第5の変形例の
ように内視鏡211の洗浄具挿入孔281のように狭い
空間にキー溝を設ける必要がないので、加工が容易とな
り、コストダウンにつながる。
【0227】また、先端構成部213の収納部216の
洗浄性に関する効果、先端構成部213の一部の部品を
脱着する手間がないという効果は第1の変形例と同じで
ある。さらに、本変形例では特に洗浄具283と内視鏡
211との間の接続方法がキー291によるので構造が
簡単で、頻繁に着脱する際にも耐性が高い。
【0228】なお、本変形例では内視鏡211の洗浄具
挿入孔281は孔となっているが、孔の代わりに収納室
216と外部とを連通させる切り欠きを設けてもよい。
また、洗浄具挿入孔281は樹脂製カバー215の先端
部に設けられているが、これは樹脂製カバー215上で
あればどこに設けてもよく、また複数設けることも可能
である。また、本変形例では洗浄具283と内視鏡21
1との間の接続方法がキー291による構成となってい
るが、上記抜け止めの機能を有するものであればどの様
なものでもよい。
【0229】また、キー溝292を内視鏡211の樹脂
製カバー215の外周面に設けるとともに、キー291
を洗浄具283のカバー部材284の先端部内周面に設
けてもよい。
【0230】この場合には洗浄しにくいキー溝292が
樹脂製カバー215の外周面に露出されるので、キー溝
292の洗浄性向上につながる。なお、樹脂製カバー2
15にキー291を設け、洗浄具283のカバー部材2
84にキー溝292を設けた場合には洗浄具283のカ
バー部材284に突起が無いので、その突起により内視
鏡211の先端部に設けられたレンズ類を傷つける恐れ
がない。
【0231】また、図29(A),(B)は内視鏡の第
8の変形例を示すものである。これは、図27(A),
(B)の第6の変形例の側視形内視鏡211とこの側視
形内視鏡211に連結される洗浄液送液手段または、洗
浄液吸液手段等の洗浄具283との間の連結部の構成を
一部をさらに変更したものである。すなわち、第6の変
形例では内視鏡211の樹脂製カバー215の外周面に
洗浄具取付け用の雄ねじ部282を設けた代りに本変形
例では、内視鏡211の樹脂製カバー215の外周面に
平滑面301が形成されている。
【0232】さらに、第6の変形例における洗浄具28
3のカバー部材284の先端部内周面にはねじ穴部28
6に代えてリング状溝302が形成され、このリング状
溝302にリング状の弾性部材303が嵌着されてい
る。このリング状弾性部材303の内径寸法は樹脂製カ
バー215の平滑面301の外径寸法よりも小径に設定
されている。そして、洗浄具261のカバー部材284
内に内視鏡211の樹脂製カバー215が挿入接続され
た際に、弾性部材303が弾性変形して樹脂製カバー2
15の平滑面301に圧接されるようになっている。
【0233】そこで、上記構成のものにあっては内視鏡
211の樹脂製カバー215の外周面に平滑面301を
形成するとともに、洗浄具283のカバー部材284の
先端部内周面にリング状溝302を形成し、このリング
状溝302にリング状の弾性部材303を嵌着したの
で、洗浄具283のカバー部材284内に内視鏡211
の樹脂製カバー215が挿入接続された際に、弾性部材
303が弾性変形して樹脂製カバー215の平滑面30
1に圧接させることができる。そのため、洗浄具283
のカバー部材284の弾性部材303と樹脂製カバー2
15の平滑面301との間の摩擦力によって洗浄具28
3と内視鏡211との間を確実に連結することができる
ので、側視形内視鏡211の先端構成部213から洗浄
具283が外れ難くすることができる。
【0234】また、先端構成部213の収納部216の
洗浄性に関する効果、先端構成部213の一部の部品を
脱着する手間がないという効果は第1の変形例と同じで
ある。さらに、本変形例では特に洗浄具283のカバー
部材284と樹脂製カバー215の平滑面301との間
が柔らかい弾性部材303を介して接触するようにして
いるので、洗浄具283のカバー部材284と樹脂製カ
バー215の平滑面301との間の摩耗が減少され、長
期間の使用に耐える。
【0235】なお、本変形例では弾性部材303は洗浄
具283のカバー部材284に設けられているが、これ
は樹脂製カバー215の外周面上に設けてもよいし、そ
れらの両者に設けてもよい。また、弾性部材303を複
数設けてもよい。
【0236】ここで、樹脂製カバー215の外周面上に
弾性部材303を設けた場合には弾性部材303の交換
が容易である。また、弾性部材303を洗浄具283の
カバー部材284に設けた場合には、弾性部材303が
外部に現れていないので外観上優れている。
【0237】さらに、本変形例では第4の変形例のよう
に内視鏡211の洗浄具挿入孔281のように狭い空間
に弾性部材303を設ける必要がないので、加工が容易
となり、コストダウンにつながる。
【0238】また、図30(A),(B)は内視鏡の第
9の変形例を示すものである。これは、図27(A),
(B)の第6の変形例の側視形内視鏡211とこの側視
形内視鏡211に連結される洗浄液送液手段または、洗
浄液吸液手段等の洗浄具283との間の連結部の構成を
一部をさらに変更したものである。すなわち、第6の変
形例では内視鏡211の樹脂製カバー215の外周面に
洗浄具取付け用の雄ねじ部282と、洗浄具283のカ
バー部材284の先端部内周面にねじ穴部286との間
を螺合させる螺合部を設けた代りに本変形例では、内視
鏡211の樹脂製カバー215の外周面に先細状のテー
パ面311を設けるとともに、洗浄具283のカバー部
材284の先端部内周面に内視鏡211のテーパ面31
1と対応するテーパ状の接合面312を設けたものであ
る。
【0239】そこで、上記構成のものにあっては洗浄具
283のカバー部材284内に内視鏡211の樹脂製カ
バー215が挿入接続された際に、内視鏡211のテー
パ面311に洗浄具261のカバー部材284のテーパ
状の接合面312が接合されるようになっているので、
洗浄具283と内視鏡211との間を確実に連結するこ
とができ、側視形内視鏡211の先端構成部213から
洗浄具283が外れ難くすることができる。
【0240】さらに、本変形例では第1の変形例のよう
に内視鏡211の洗浄具挿入孔281のように狭い空間
にテーパ面を設ける必要がないので加工が容易となり、
コストダウンにつながる。また、接続方法がテーパによ
るはめ合いなので構造が簡単で、洗浄しやすい。
【0241】また、図31(A),(B)は内視鏡の第
10の変形例を示すものである。これは、図27
(A),(B)の第6の変形例の側視形内視鏡211と
この側視形内視鏡211に連結される洗浄液送液手段ま
たは、洗浄液吸液手段等の洗浄具283との間の連結部
の構成を一部をさらに変更したものである。すなわち、
第6の変形例では内視鏡211の樹脂製カバー215の
外周面に洗浄具取付け用の雄ねじ部282と、洗浄具2
83のカバー部材284の先端部内周面にねじ穴部28
6との間を螺合させる螺合部を設けた代りに本変形例で
は、内視鏡211の樹脂製カバー215の外周面にリン
グ状の溝部321を設けるとともに、洗浄具283のカ
バー部材284の後端部(手元側端部)に後方に向けて
延出された複数のアーム部322を設け、このアーム部
322の先端部内周面に内視鏡211のリング状溝部3
21と係合する凸部323を設けたものである。
【0242】そこで、上記構成のものにあっては洗浄具
283のカバー部材284内に内視鏡211の樹脂製カ
バー215が挿入接続された際に、内視鏡211のリン
グ状溝部321にカバー部材284の各アーム部322
の凸部323が係合されるようになっているので、洗浄
具283と内視鏡211との間を確実に連結することが
でき、側視形内視鏡211の先端構成部213から洗浄
具283が外れ難くすることができる。
【0243】さらに、本変形例では内視鏡211のリン
グ状溝部321や、カバー部材284の各アーム部32
2の凸部323は小さいものでもよいので、第7の変形
例のキー溝、キーを設ける場合のように大きなスペース
をとられることがない。
【0244】また、本変形例ではリング状溝部321を
内視鏡211の樹脂製カバー215に設け、アーム部3
22の凸部323を洗浄具283のカバー部材284に
設けた構成のものを示したが、リング状溝部321を洗
浄具283のカバー部材284の内周面に設け、内視鏡
211の樹脂製カバー215の外周面に凸部323を設
けてもよい。さらに、樹脂製カバー215および洗浄具
283のカバー部材284のそれぞれにリング状溝部3
21および凸部323の両方を設けてもよい。またリン
グ状溝部321、凸部323の数、形状は、特に限定さ
れるものではない。
【0245】また、図32(A)は第1の実施例の内視
鏡1の送気管路31,32、送水管路33,34、吸引
管路23a,32b等の内部管路331を内視鏡管路洗
浄装置82を通して供給される特殊な第1の洗浄液を使
用して洗浄する場合の内視鏡1の内部管路331の洗浄
状態を示すものである。
【0246】ここで使用される第1の洗浄液は硬質粒子
入洗浄液である。この硬質粒子入洗浄液はベースの洗浄
液332中に、高分子材料製の硬質粒子333を多数混
入したものである。この硬質粒子333の大きさは内視
鏡1の内部管路331及び、洗浄液供給チューブ77
a,77b、コネクタ装置78の内部管路(図示しな
い)に詰まりを発生させない程度に十分に小さい。
【0247】次に、使用済の内視鏡1の内部管路331
を上記硬質粒子入洗浄液で洗浄する方法について説明す
る。まず、内視鏡管路洗浄装置82を操作部2に接続し
た後、送液手段から硬質粒子入洗浄液を送液すると、洗
浄液供給用チューブ77aから送られる硬質粒子入洗浄
液はコネクタ装置78の内部管路(図示しない)を介し
てシリンダ部25内に入り、このシリンダ部25から更
に挿入部側の送気管路31および送水管路33、および
コネクタ5側の送気管路32、送水管路34に流れ、こ
れらの管路内を洗浄する。
【0248】ここで、挿入部側送気管路31および送水
管路33の洗浄を終えた洗浄液は先端構成部9の開口9
dから外部に流出し、コネクタ5側の送気管路32およ
び送水管路34を洗浄した洗浄液はコネクタ5の送気送
水口金79b、送気口金79aから流出する。
【0249】更に、送気管路31からこれに連通する挿
入部側ガス管路24aを介してガスシリンダ部24cに
流れ、ガスシリンダ栓80で解放されている弁機構(図
示しない)を介してコネクタ側ガス管路24bを洗浄し
た後、ガス口栓24eから流出する。
【0250】また、洗浄液供給用チューブ77bから送
られる洗浄液はコネクタ78の内部管路(図示しない)
を介して、挿入部側吸引管路23a、およびコネクタ側
の吸引管路23bに流れる。挿入部側吸引管路23aか
らはこれに連通する鉗子管路10aにも洗浄液が送られ
る。
【0251】このようにして全ての内視鏡1の内部管路
331に硬質粒子入洗浄液が送液されるが、その中に多
数混入されている硬質粒子333は、内視鏡管路331
の内壁331aに衝突しながら洗浄液332と共に管路
331内を流れている。その衝突時に内視鏡1の内部管
路331の内壁143上に付着した汚物334は一部、
内壁331aより剥離され、その剥離された汚物334
は洗浄液332の流れに乗って、管路331の外部まで
運ばれる。
【0252】ここで、硬質粒子333は洗浄液332の
中に多数混入されているので、硬質粒子入洗浄液をある
一定時間以上送液することにより、以上の作用が管路系
全体にわたって繰り返され、内視鏡1の内部管路331
の内壁331aに付着した汚物334を全て除去するこ
とができる。
【0253】そこで、上記第1の洗浄液を使用して内視
鏡1の内部管路331を洗浄する場合には内視鏡1に内
蔵されている全ての内部管路331の内壁331aに付
着した汚物に対して、ブラッシングを施して洗浄液で洗
い流したのと同等かそれ以上の洗浄効果が得られる。
【0254】なお、本実施例では硬質粒子333は高分
子材料製であるが、管路331に大きな損傷を与えない
のであればどのような材質を用いても良い。また、上記
管路331に詰まりが発生せず、管路331に大きな損
傷を与えないのであれば、硬質粒子333はどの様な形
状でもよい。
【0255】さらに、本実施例では洗浄液332中に硬
質粒子333を混入したが、洗浄液332の代わりに、
水、アルコール等の内視鏡管路331に損傷を与えない
液体に混入しても洗浄効果が得られる。また、硬質粒子
333を混入した液体中に更に気泡を混入して送液して
も良い。
【0256】また、第1の洗浄液中に混入されている硬
質粒子333の材質のみを強化ガラスに変更してもよ
い。さらに、硬質粒子333の材質のみをセラミック
や、金属を用いても良い。また、高分子材料でも耐摩耗
性、耐熱性、耐薬性等が優れており、十分再使用に耐え
うるもので有れば硬質粒子333の材質として使用して
も良い。この場合には使用後の硬質粒子333に洗浄・
消毒を施すことにより硬質粒子333の再使用ができる
効果がある。
【0257】また、図32(B)は第2の洗浄液を使用
した場合の内視鏡1の内部管路331の洗浄状態を示す
ものである。この第2の洗浄液は、ベースの洗浄液34
1中に、軟性粒子342が多数混入されたものである。
この軟性粒子342の大きさは内視鏡1の内部管路33
1及び、洗浄液供給チューブ77a,77b、コネクタ
装置78の内部管路(図示しない)に詰まりを発生させ
ない程度に十分に小さい。また、上記管路331に詰ま
りが発生しないのであればどの様な形状でもよい。
【0258】また、軟性粒子342の硬さは管路系のな
かで最も柔らかい部分と同等か、もしくはそれよりも柔
らかいものである。これを洗浄液341中に多数混入し
たものを第2の洗浄液の軟性粒子入洗浄液として使用す
る。
【0259】次に、使用済の内視鏡1の内部管路331
の内壁331aに付着した汚物343を上記軟性粒子入
洗浄液で洗浄する方法について説明する。まず、内視鏡
1の内部管路331に送液された軟性粒子入洗浄液中に
混入されている軟性粒子342は、内視鏡1の内部管路
331の内壁331aに衝突しながら洗浄液341と共
に管路331内を流れている。
【0260】内視鏡1の内部管路331の内壁331a
上に付着した汚物343はその衝突時に一部、内壁33
1aより剥離され、その剥離された汚物343´は洗浄
液341の流れに乗って、管路系の外部まで運ばれる。
ただし、第1の洗浄液を使用した場合と異なり、洗浄を
行う軟性粒子342は内視鏡1の内部管路331の内壁
331aに衝突する際に弾性変形するので、内視鏡1の
内部管路331の内壁331aを傷付ける恐れがない。
【0261】そこで、上記第2の洗浄液を使用して内視
鏡1の内部管路331を洗浄する場合には内視鏡1に内
蔵されている全ての内部管路331の内壁331aに付
着した汚物343に対して、ブラッシングを施して洗浄
液で洗い流したのと同等かそれ以上の洗浄効果が得ら
れ、しかも内視鏡1の内部管路331に損傷を与えな
い。
【0262】なお、本実施例では洗浄液341中に軟性
粒子342を混入したが、洗浄液341の代わりに水、
アルコール等の内視鏡1の内部管路331に損傷を与え
ない液体に混入しても洗浄効果が得られる。また、軟性
粒子342を混入した液体中に更に気泡を混入して送液
しても良い。
【0263】また、図32(C)は第3の洗浄液を使用
した場合の内視鏡1の内部管路331の洗浄状態を示す
ものである。この第3の洗浄液は、ベースの洗浄液35
1中に、崩壊性粒子352が多数混入されたものであ
る。この崩壊性粒子352の大きさは内視鏡1の内部管
路331及び、洗浄液供給チューブ77a,77b、コ
ネクタ装置78の内部管路(図示しない)に詰まりを発
生させない程度に十分に小さい。また、上記管路331
に詰まりが発生しないのであればどの様な形状でもよ
い。
【0264】また、崩壊性粒子352はそれより更に微
小な粒子要素の集合体であり、それらを焼結もしくは接
着することにより、成形されている。ただし、その微小
粒子要素間の結合力は弱く、内視鏡管路系のなかで最も
柔らかい部分に傷つく恐れのある圧力以上の力が粒子3
52に加わると、粒子要素間の結合が一部外れて崩壊性
粒子352の形状が崩壊するようになっている。これ
を、洗浄液351中に多数混入したものを第3の洗浄液
の崩壊性粒子入洗浄液として使用する。
【0265】次に、使用済の内視鏡1の内部管路331
の内壁331aに付着した汚物353を上記崩壊性粒子
入洗浄液で洗浄する方法について説明する。まず、内視
鏡1の内部管路331に送液された崩壊性粒子入洗浄液
中に混入されている崩壊性粒子352は、内視鏡1の内
部管路331の内壁331aに衝突しながら洗浄液35
1と共に管路331内を流れている。
【0266】内視鏡1の内部管路331の内壁331a
上に付着した汚物353はその衝突時に一部、内壁33
1aより剥離され、その剥離された汚物353´は洗浄
液351の流れに乗って、管路系の外部まで運ばれる。
ただし、第1の洗浄液を使用した場合と異なり、洗浄を
行う崩壊性粒子352は内視鏡1の内部管路331の内
壁331aを傷つける恐れのある圧力以上の力が加わる
と形状が崩壊してしまうため、内視鏡1の内部管路33
1の内壁331aを傷つける恐れがない。
【0267】なお、本実施例では洗浄液351中に崩壊
性粒子352を混入したが、洗浄液の代わりに水、アル
コール等の内視鏡1の内部管路331に損傷を与えない
液体に混入しても洗浄効果が得られる。また、崩壊性粒
子352を混入した液体中に更に気泡を混入して送液し
ても良い。
【0268】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。
【0269】次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下
記の通り付記する。
【0270】記 (付記項1) シリンダとこのシリンダに進退自在に嵌
合されたピストンとからなり、内視鏡に配設された管路
を切り換える内視鏡管路切換え装置において、前記ピス
トンを進退させる為の弾性部材が配設される空間を内部
に持つ指当て部に、指当て部の外部と前記空間とを連通
する少なくとも一つの開口部を有することを特徴とした
内視鏡管路切換え装置。
【0271】(付記項1の効果) 指当て部内部空間お
よび指当て部内部空間に隣接する部材が、空気が指当て
部内部空間に入り込んだことにより消毒不完全となる恐
れがない。
【0272】(付記項2) 上記付記項1において、指
当て部の頭頂部に少なくとも一つの開口部を設けたこと
を特徴とする内視鏡管路切換え装置。
【0273】(付記項2の効果) 上記付記項1の効果
に加えて、頭頂部に開口部を設けたことにより、指で指
当て部材を押し込む際に滑り止めとなる。
【0274】(付記項3) 上記付記項1において、指
当て部の側壁部に少なくとも一つの開口部を設けたこと
を特徴とする内視鏡管路切換え装置。
【0275】(付記項3の効果) 上記付記項1の効果
に加えて、側壁部に開口部を設けたことにより、指で指
当て部材を押し込む際に、開口部が指に触れないので、
操作に違和感がない。
【0276】(付記項4) 上記付記項1において、指
当て部の頭頂部及び側壁部に少なくともそれぞれ一つず
つの開口部を設けたことを特徴とする内視鏡管路切換え
装置。
【0277】(付記項4の効果) 上記付記項1の効果
に加えて、側壁部と頭頂部にそれぞれ開口部を設けたこ
とにより、2方向に対して空気抜きが可能なので、上記
付記項1と比較して空気抜き作業を確実に行える。
【0278】(付記項5) 上記付記項1において、指
当て部の頭頂部と側壁部の境界域近傍に少なくとも一つ
の開口部を設けたことを特徴とする内視鏡管路切換え装
置。
【0279】(付記項5の効果) 上記付記項1の効果
に加えて、斜めに開口部が設けて有るので、浸漬時には
開口部が上方を向くため、上記付記項1と比較して空気
がより抜け易くなる。
【0280】(付記項6) 上記付記項1において、指
当て部の頭頂部と側壁部の境界域近傍と、指当て部の頭
頂部とに、それぞれ少なくとも一つの開口部を設けたこ
とを特徴とする内視鏡管路切換え装置。
【0281】(付記項6の効果) 上記付記項5の効果
に加えて、頭頂部に開口部を設けたことにより、指で指
当て部材を押し込む際に滑り止めとなる。
【0282】(付記項7) 上記付記項1において、指
当て部の頭頂部と側壁部の境界域近傍と、指当て部の側
壁部とに、それぞれ少なくとも一つの開口部を設けたこ
とを特徴とする内視鏡管路切換え装置。
【0283】(付記項7の効果) 上記付記項5の効果
に加えて、側壁部に開口部を設けたことにより、指で指
当て部材を押し込む際に、開口部が指に触れないので、
操作に違和感がない。
【0284】(付記項8) 上記付記項1において、指
当て部の頭頂部と側壁部の境界域近傍と、指当て部の頭
頂部と、指当て部の側壁部に、それぞれ少なくとも一つ
の開口部を設けたことを特徴とする内視鏡管路切換え装
置。
【0285】(付記項8の効果) 上記付記項5の効果
に加えて、どの方向に浸漬しても空気が抜け易い。
【0286】(付記項9) 上記付記項1において、開
口部を切り欠きとしたことを特徴とする内視鏡管路切換
え装置。
【0287】(付記項9の効果) 上記付記項1の効果
に加えて、開口部が切り欠きとなっているため、加工が
楽である。
【0288】(付記項10) 上記付記項1において、
開口部を孔としたことを特徴とする内視鏡管路切換え装
置。
【0289】(付記項10の効果) 上記付記項1の効
果に加えて、開口部が孔となっているので、上記付記項
9のように切り欠きにした場合よりも指当て部の強度が
高い。
【0290】(付記項11) 一端で内視鏡の各種管路
と連通する送液管路を有し、その送液管路と連通し他端
が外部に開口している管路を持ち、その開口部に送液手
段を接続可能で、送液手段接続時は上記送液管路と送液
手段の管路を連通する洗浄装置側送液手段接続部を具備
する内視鏡管路洗浄装置の上記洗浄装置側送液手段接続
部に接続可能な開口部を持ち、その開口部と一端で連通
する管路を持ち、その管路は上記洗浄装置側送液手段に
接続した際には、上記内視鏡管路洗浄装置の送液管路と
連通する洗浄装置接続部と、上記洗浄装置接続部の管路
と一端で連通するアダプタ内部管路と、一端が上記アダ
プタ内部管路の他端と連通しており、他端が外部に開口
している管路を有し、その開口部で送液手段が着脱可能
で、送液手段が接続された状態では送液手段の管路とア
ダプタ内部管路が連通するアダプタ側送液手段接続部
と、アダプタ内部管路とその途中で連通する吸液管路
と、吸液管路とアダプタ内部管路の連通部分より洗浄装
置取付部側に寄ったアダプタ管路の一部に設けられ、ア
ダプタ内部管路に押圧がかかったときのみ開き、それ以
外のときは水密を保つ少なくとも一つの供給管路側弁
と、アダプタ内部管路と吸液管路の連通部分か、吸液管
路の一部か、またはその両者に設けられ、アダプタ内部
管路に引圧がかかったときのみ開き、それ以外は水密を
保つ少なくとも一つの吸液管路側弁と、を具備すること
を特徴とした内視鏡管路洗浄装置アダプタ。
【0291】(付記項11の従来技術) 内視鏡管路洗
浄装置は、使用後の内視鏡の送気・送水・吸引などの各
種管路に洗浄液を供給して、各種管路を洗浄する事で知
られている。その代表的な例が特公平3−8213号公
報に示されている。その構成は内視鏡の各種管路開口部
の口金部分に内視鏡管路洗浄装置を接続するためのコネ
クタ装置と、そのコネクタ装置と連通する洗浄液供給チ
ューブと、洗浄液供給チューブと連通しその開放端にシ
リンジテーパもしくはルアーロックを有した送液手段コ
ネクタと、送液手段コネクタと連通した吸液管路と、吸
液管路の他端に取り付けられ、フィルターを内蔵した吸
液口部から成っている。送液手段コネクタの内部には吸
液管路側弁と洗浄液管路側弁の二つの弁が設けられてい
る。これは送液手段コネクタにシリンジを接続して吸引
した際は吸液管路側を開いて洗浄液管路側を閉じ、シリ
ンジで圧送した際は吸液管路側を閉じて洗浄液供給管路
側を開くようになっている。これを用いて洗浄液を各種
管路に送液するには、まず送液手段コネクタにシリンジ
を接続し、吸液口部を洗浄液の中に浸漬する。シリンジ
で吸引すると上記弁の作用により、吸液管路のみから流
体が吸引されるため、洗浄液が吸液管路を通ってシリン
ジ内部に引き込まれる。その後シリンジを押し込むと、
上記弁の作用により洗浄液が吸液管路には流れなくな
り、洗浄液供給チューブにのみ流れる。洗浄液は更に送
液手段コネクタを介して洗浄液供給管路に流入し、そこ
から内視鏡管路系に送液され、洗浄が行われるようにな
っている。このように特公平3−8213号公報に示さ
れている例では、複数の弁の作用により、いちいちシリ
ンジを外さずとも内視鏡管路系に送液ができるようにな
っている。
【0292】(付記項11の技術が解決しようとする課
題) ところが一般的に全ての内視鏡管路洗浄装置にお
いて上記の弁の機能が付いているわけではないので、弁
の付いていない管路洗浄具を使用する場合には、送液時
に毎回コネクタからシリンジを外して、それに洗浄液を
充填し、再度コネクタに接続してから送液する必要があ
った。これは複数回の送液を行わなければならない場
合、作業者にとって大きな負担となっていた。また全て
の内視鏡管路洗浄具に前記弁機能を付加すると、部品点
数が多くなり原価の上昇につながるという問題があっ
た。
【0293】(付記項11の目的) 付記項11の目的
はシリンジを用いて洗浄液を内視鏡管路に圧送する全て
の管路洗浄装置に対して、上記弁の機能を簡単に付加さ
せることのできる内視鏡管路洗浄装置アダプタを提供す
ることにある。
【0294】(付記項11の作用) 本来、洗浄液を送
液する毎にシリンジを内視鏡管路洗浄装置より取り外し
て、シリンジに洗浄液を補充しなければならない内視鏡
管路洗浄装置に対して、本願発明である内視鏡管路洗浄
装置アダプタをそのシリンジ取り付け部に装着すること
により、アダプタにシリンジを装着したまま吸引する
と、吸引時の引圧で吸液管路側弁のみが開いて洗浄液が
吸液口部よりシリンジに吸引でき、その後シリンジで圧
送すると、その押圧で洗浄液供給管路側弁のみが開き、
洗浄液を洗浄供給管路方向に送液することができる。
【0295】(付記項11の効果) 本来、洗浄液を送
液する毎に送液手段を内視鏡管路洗浄装置より取り外し
て、送液手段に洗浄液を充填しなければならない内視鏡
管路洗浄装置に対して、内視鏡管路洗浄装置アダプタを
装着することにより、送液手段をいちいち外さずとも送
液手段内に洗浄液が充填でき、内視鏡管路に洗浄液を送
液する作業の労力が軽減される。また各内視鏡管路洗浄
装置の送液手段コネクタに適合する洗浄装置コネクト部
を設けることによって、全ての内視鏡管路洗浄装置に、
弁機能を付加できる。
【0296】(付記項12) 上記付記項11におい
て、アダプタ側送液手段接続部の開口部に、ルアーロッ
ク式のシリンジを螺合可能としたことを特徴とする内視
鏡管路洗浄装置アダプタ。
【0297】(付記項12の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、アダプタ側送液手段コネクタの開口部
を、ルアーロック式のシリンジを螺合可能としているの
で、ルアーロック式シリンジとアダプタ側送液手段コネ
クタの間の結合が強固である。
【0298】(付記項13) 上記付記項11におい
て、アダプタ側送液手段接続部の開口部を、シリンジの
射出部と略同一のテーパ角をもつテーパ孔としたことを
特徴とする内視鏡管路洗浄装置アダプタ。
【0299】(付記項13の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、アダプタ側送液手段コネクタの開口部
を、シリンジの射出部と略同一のテーパ角をもつテーパ
孔としているので、アダプタ側送液手段コネクタとシリ
ンジとがしっかりと接合され、しかも接続部分がテーパ
形状で簡単な構造となっているので、その部分の洗浄が
しやすい。
【0300】(付記項14) 上記付記項11におい
て、アダプタ側送液手段接続部の開口部の内壁に、少な
くとも一つの輪状、または管状の弾性部材を有したこと
を特徴とする内視鏡管路洗浄装置アダプタ。
【0301】(付記項14の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、アダプタ側送液手段コネクタ96の開口
部の内壁に、少なくとも一つの輪状、または管状の弾性
部材を有しているので、接続部分からの液の漏れが無く
なる為、効率の良い送液ができる。
【0302】(付記項15) 上記付記項11におい
て、洗浄装置接続部の開口部分が、シリンジの射出部と
略同一のテーパ角をもつ筒状部材となっていることを特
徴とする内視鏡管路洗浄装置アダプタ。
【0303】(付記項15の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、洗浄装置コネクト部を、シリンジの射出
口部と略同一の形状となっているので、送液手段コネク
タにシリンジが接続可能な内視鏡管路洗浄装置に対し
て、しっかりと接続可能である。しかも接続部がテーパ
形状で簡単な構造となっているので、その部分の洗浄が
しやすい。
【0304】(付記項16) 上記付記項11におい
て、洗浄装置接続部の開口部分が、その外周に少なくと
も一つの輪状、または管状の弾性部材を有した筒状部材
であることを特徴とする内視鏡管路洗浄装置アダプタ。
【0305】(付記項16の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、洗浄装置コネクト部の外周に、少なくと
も一つの輪状、または管状の弾性部材を設けているの
で、接続部分からの液の漏れが無くなる為、効率の良い
送液ができる。
【0306】(付記項17) 上記付記項11におい
て、洗浄装置側送液手段接続部の開口部にルアーロック
式シリンジが螺合可能な内視鏡管路洗浄装置に対して、
その洗浄装置側送液手段接続部に螺合可能な洗浄装置接
続部を有することを特徴とする内視鏡管路洗浄装置アダ
プタ。
【0307】(付記項17の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、ルアーロック式シリンジと螺合可能な送
液手段コネクタをもつ内視鏡管路洗浄装置に対して、洗
浄装置コネクト部を、上記送液手段コネクタに螺合可能
な構造とした場合、接続が上記テーパ式のものよりも強
固になり、洗浄作業中、洗浄装置コネクタが送液手段コ
ネクタから外れにくい。
【0308】(付記項18) 上記付記項11におい
て、洗浄装置接続部の開口部を複数の内視鏡管路洗浄装
置の洗浄装置側送液手段接続部の開口部に対して接続可
能としたことを特徴とする内視鏡管路洗浄装置アダプ
タ。
【0309】(付記項18の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、異なる種類の内視鏡管路洗浄装置に対し
て、それぞれに対応した内視鏡管路洗浄装置アダプタを
製造する必要がないので、コストダウンにつながる。
【0310】(付記項19) 上記付記項11におい
て、洗浄装置接続部の管路とアダプタ内部管路との間に
それらを連通するチューブを設けたことを特徴とする内
視鏡管路洗浄装置アダプタ。
【0311】(付記項19の効果) 上記付記項11の
効果に加えて、内視鏡管路洗浄装置アダプタを手元に引
き寄せて使用することができるので、送液手段を内視鏡
管路洗浄装置アダプタに接続して送液する際の作業性が
よい。
【0312】(付記項20) 一端で内視鏡の第1の管
路と連通する送液管路を有し、その送液管路と連通し他
端が外部に開口している管路を持ち、その開口部に送液
手段を接続可能で、送液手段接続時は上記送液管路と送
液手段の管路を連通する洗浄装置側送液手段接続部を有
する第1の内視鏡管路洗浄装置と、一端で内視鏡の第2
の管路と連通する送液管路と連通し、他端が外部に開口
している管路を持ち、その開口部に送液手段を接続可能
で、送液手段接続時は上記送液管路と送液手段の管路を
連通する洗浄装置側送液手段接続部を有する第2の内視
鏡管路洗浄装置と、一端が外部に開口しており、その開
口部において上記第1の内視鏡管路洗浄装置の洗浄装置
側送液手段接続部及び第2の内視鏡管路洗浄装置の洗浄
装置送液手段接続部に接続可能で、接続時は上記内視鏡
管路洗浄装置の送液管路と連通する管路を有する洗浄装
置接続部と、上記洗浄装置接続部の管路と一端で連通す
るアダプタ内部管路と、一端が上記アダプタ内部管路の
他端と連通しており、他端が外部に開口している管路を
有し、その開口部で送液手段が着脱可能で、送液手段が
接続された状態では送液手段の管路とアダプタ内部管路
が連通するアダプタ側送液手段接続部と、アダプタ内部
管路とその途中で連通する吸液管路と、吸液管路とアダ
プタ内部管路の連通部分より洗浄装置取付部側に寄った
アダプタ管路の一部に設けられ、アダプタ内部管路に押
圧がかかったときのみ開き、それ以外のときは水密を保
つ少なくとも一つの供給管路側弁と、アダプタ内部管路
と吸液管路の連通部分か、吸液管路の一部か、またはそ
の両者に設けられ、アダプタ内部管路に引圧がかかった
ときのみ開き、それ以外は水密を保つ少なくとも一つの
吸液管路側弁と、を具備することを特徴とした内視鏡管
路洗浄装置。
【0313】(付記項20の効果) 上記付記項11の
効果と同じ。
【0314】(付記項21) シリンダとこのシリンダ
に進退自在に嵌合されたピストンとからなり、内視鏡に
配設された管路を切り換える内視鏡管路切換え装置にお
いて、前記ピストンが、ピストンとシリンダの間に設け
られた弾性部材と、その弾性部材を受けるための空間を
内部にもつ指当て部と、前記指当て部に少なくとも一つ
設けられ、前記弾性部材を受けるための空間を外部より
観察できる透明か半透明な観察窓と、を具備したことを
特徴とする内視鏡管路切換え装置。
【0315】(付記項21の従来技術) 例えば、消化
器用の内視鏡では、内視鏡検査中に対物レンズに粘液等
が付着し、視野を妨げることがある。そこで、内視鏡の
操作部に設けられた送気・送水用の管路切換え装置を操
作し、送気・送水チャンネルを介して先端構成部に設け
られたノズルから対物レンズの表面に空気や洗浄水を吹
き付け、付着した粘液等を除去するようにしている。
【0316】その代表的な例が実開平2−88603号
公報に示されている。その構成は、内視鏡の操作部に埋
設されたシリンダと、シリンダ内に進退自在に嵌挿され
送気及び送水の切り換えを行う剛体からなるピストンか
らなる。前記ピストンは嵌挿される取付部材によって着
脱自在にシリンダによって装着される。シリンダには気
体供給源及び洗浄水供給源からの送気管路および送水管
路と、ノズルに連通する送気管路および送水管路が接続
されている。
【0317】前記ピストンの頭頂部は指当て部が取り付
けられており、その内部には指当て部を上方に付勢する
ためのバネを収納するための空間が設けられている。
【0318】また、上記送気送水切換え装置の機能に加
えて、CO2 ガス等の不活性ガスを圧送する機能を持つ
送気送水送ガス切換え装置、内視鏡先端構成部から汚物
等を吸引するための吸引操作装置の指当て部内部にも同
様の空間が設けられている。
【0319】(付記項21の技術が解決しようとする課
題) しかしながら実開平2−88603号公報では上
記送気送水切換え装置、送気送水送ガス切換え装置、吸
引操作装置の指当て部内の付勢バネを収納する空間に、
それらピストンを消毒液に浸漬した際に空気がたまり易
い。
【0320】空気がたまった状態のまま消毒を行うと、
気泡の付着している部分には消毒剤が触れないため、そ
の部分は消毒できない。そこで通常は、注射器で内部に
消毒液を送るなどの作業によりその気泡を取り除いてい
るが、指当て部内部は外部から見えないために、気泡が
完全にとれたかどうかの確認ができなかった。
【0321】(付記項21の目的) 前記管路切換え装
置の消毒作業が上手く行えたかどうかを、目視にて確認
できるようにすることにある。
【0322】(付記項21の作用) 内視鏡管路切換え
装置を消毒液に浸漬した際、指当て部の内部空間に空気
が残留しているかどうかを目視で判断できるため、消毒
作業を仕損じることが少ない。
【0323】(付記項21の効果) 空気が指当て部材
内部空間に入り込むと、気泡の付着している壁面は消毒
剤が接触しないため消毒できない恐れがあるが、観察窓
により目視により内部の気泡の有無を確認できるため、
消毒作業が完全に行える。
【0324】(付記項22) シリンダとこのシリンダ
に進退自在に嵌合されたピストンとからなり、内視鏡に
配設された管路を切り換える内視鏡管路切換え装置にお
いて、前記ピストンが、ピストンとシリンダの間に設け
られた弾性部材と、その弾性部材を受けるための空間を
内部にもち、全体が透明か半透明である指当て部と、を
具備したことを特徴とする内視鏡管路切換え装置。
【0325】(付記項22の効果) 上記付記項21の
効果に加え、上記付記項21と比較して観察方向に死角
が少なく、より確実に内部の気泡の有無を確認できる。
【0326】(付記項23) 内視鏡の各種管路に洗浄
液を送液するための送液手段と、上記送液手段に接続さ
れ、送液された洗浄液を上記内視鏡の各種管路と連通す
る各種口金まで導く送液管路と、上記送液管路に接続さ
れ、上記内視鏡の各種口金に接続する為の接続手段とを
備えた内視鏡管路洗浄装置において、上記送液管路部に
管路内径を可変にする調節手段を具備した。
【0327】(付記項23の従来技術) 従来装置とし
ては特公平3−8213号公報がある。内視鏡の管路を
洗浄する場合、その手段としては注射器状の器具を送液
手段として、内視鏡の各種管路につながる口金へ送液す
る簡易送液装置と、電動ポンプを送液手段に用いて同様
に内視鏡の口金の洗浄液を送液するようにしたタイプの
2つの分類される。
【0328】ところで内視鏡は管路により流動抵抗及び
管路内容積に差があり、上記の簡易タイプの場合、1回
の動作による送液量が多くないことから、管路容積に差
があると容積の小さい方には行き渡るものの、容積の大
きい方には行き渡らない不都合がある。
【0329】また、電動ポンプを用いて洗浄液を送液す
る場合では、連続的に洗浄液を送液する事はできるが内
視鏡には各管路の流動抵抗に差があることから、流動抵
抗の少ない方ばかりに洗浄液が流れ、流動抵抗の大きい
方にはあまり流れないという不都合があった。
【0330】そこで、従来装置は図33(A)〜(C)
に示す構成になっている。すなわち、内視鏡の各種管路
開口部の口金部分に内視鏡管路洗浄装置を接続するため
のコネクター300と、前記コネクター300に装着さ
れ内視鏡の吸引シリンダー(図示しない)に挿嵌される
吸引注入口金301aと、内視鏡の送気送水シリンダー
(図示しない)に挿嵌される送気送水注入口金301b
と、前記それぞれの注入口金301に接続されたチュー
ブ302a,302bと、Y字状に形成され前記チュー
ブ302a,302bが接続される分岐管302と、分
岐管302の残る他端に接続される洗浄液供給チューブ
303と、前記洗浄液供給チューブ303と接続され、
他端にシリンジテーパもしくはルアーロックを有したシ
リンジコネクタ304と、シリンジコネクタ304に接
続される送液手段305と、シリンジコネクタ304と
連通した吸液管路306と、吸液管路306の他端に取
り付けられ、フィルターを内蔵した吸液口部307から
成っている。
【0331】シリンジコネクタ304の内部には、流体
の流れを制御する吸液管路側弁(図示しない)が吸液管
路306側に、また洗浄液管路側弁(図示しない)が洗
浄液供給チューブ303側に設けられている。
【0332】さらに、内視鏡管路の流動抵抗、管路内容
積にあった洗浄液の供給を行うため、図33(B),
(C)に示すように送気送水シリンダー注入口金301
b、もしくは吸引シリンダー注入口金301aの下端部
に、その下端部から外部に対し進退することによりオリ
フィス309aの開口面積が可変となるオリフィス部材
309が設けられている。
【0333】そして、使用時には洗浄液等の入った槽3
08に吸液口部307を浸漬する。シリンジコネクタ3
02に送液手段305を接続して吸引したとき、シリン
ジコネクタ303の内部の吸液管路側弁を開き、かつ洗
浄液管路側弁を閉じて送液手段305内部が液で満たさ
れる。
【0334】送液手段305内部に満たされた液を送液
するため圧力をかけると、吸液管路側弁を閉じて洗浄液
供給管路側を開き、液が洗浄液供給チューブから各吸引
供給口金を通り、内視鏡の各管路に液が送られる。
【0335】この時、オリフィス306aの開口面積
は、内視鏡の各管路への流量バランスを適切にするよう
に調節されている。
【0336】(付記項23の技術が解決しようとする課
題) 従来技術の様なオリフィス径を調節する手段では
構造が複雑なため、オリフィス調節手段部に、内視鏡洗
浄時に発生する汚物等が堆積し易いという欠点があっ
た。
【0337】さらに、オリフィス径を調節する場合、各
管路毎に調節しなければならないため、調整が煩雑にな
るという欠点があった。
【0338】(付記項23〜26の目的) 内視鏡洗浄
具の洗浄性を損なわず、送液管路のオリフィス径を可変
にすること。
【0339】(付記項23〜26の作用) 送液チュー
ブを潰しオリフィス径を調節するという作用である。
【0340】(付記項23〜26の効果) 洗浄装置自
体の洗浄性を損なわず、送液管路径を可変にできること
である。
【0341】(付記項24) 調整手段は洗浄液が流れ
る流路の形状を滑らかに変化させる調整手段である付記
項23の内視鏡管路洗浄装置。
【0342】(付記項25) 付記項24における調節
手段が、上記送液管路を潰す手段からなることを特徴と
する。
【0343】(付記項26) 付記項25における調節
手段が、1つの管路を潰す手段からなることを特徴とす
る。
【0344】(付記項27) 付記項25における調節
手段が、少なくとも2つ以上の管路を潰す手段からなる
ことを特徴とする。
【0345】(付記項27の目的) 付記項23〜26
の目的に加え、少なくとも2つ以上ある送液管路のオリ
フィス径を一度調節すること。
【0346】(付記項27の作用) 付記項23〜26
の作用に加え、個別にある送液管路のオリフィス径を同
時に調整する作用である。
【0347】(付記項27の効果) 各管路毎の管路径
を1度に調節できるため最適な管路バランスを調節しや
すい。
【0348】(付記項28) 付記項24における調節
手段が、上記接続手段および送液手段に着脱自在なオリ
フィスを備えた管路からなることを特徴とする。
【0349】(付記項28の目的) 付記項23〜26
の目的に加え、オリフィス調整手段を安価にすること。
【0350】(付記項28の作用) 付記項23〜26
の作用に加え、送液チューブ自体を交換してオリフィス
径を調節するという作用である。
【0351】(付記項28の効果) 構成が簡単で安く
できる。
【0352】(付記項29) 挿入部の先端構成部に処
置具誘導子を設置する収納室を設け、この収納室に設置
された処置具誘導子を駆動することにより処置具挿通チ
ャンネルを通じて導入された処置具の導出方向を制御す
る内視鏡において、先端構成部に、前記収納室と連通
し、洗浄液送液手段もしくは洗浄液吸引手段またはその
両者とも接続可能で、接続時に容易にそれらが抜けない
構造をもつ洗浄具取付開口部を少なくとも一つ有したこ
とを特徴とする内視鏡。
【0353】(付記項29の従来技術) 周知のように
ガストロスコープ、十二指腸スコープ等の医療用内視鏡
は、挿入部を患者の体腔内に挿通して、患部の観察や処
置等を行なうものである。患部を観察しながら鉗子を用
いて生検組織の採取や治療を行なう際、所望の患部に鉗
子を向ける機構が鉗子起上装置である。基本的に鉗子起
上装置は、挿入部の先端部に回転可能に設けた鉗子起上
台と、これに連結した操作ワイヤーとで構成され、操作
ワイヤーを手元操作部で進退させて鉗子起上台の角度を
調整することにより鉗子の方向を定めている。
【0354】内視鏡の使用時、鉗子起上台を収納してい
る鉗子起上台収納室には体腔内液が浸入する。従って、
使用後には洗浄する必要があるが、鉗子起上台収納室は
袋小路になっているため、洗浄には大変手間がかかる。
【0355】これに対処するものとして、鉗子起上台、
操作ワイヤー、内層管状部材(案内管は外層管状部材
(チューブ体)と内層管状部材(密着巻きコイル体)か
らなっている)を着脱可能にして洗浄の容易化を図った
ものが、特開昭56−8030号公報に開示されてい
る。
【0356】また、先端部カバーを着脱自在にすること
によって鉗子起上台収納室の洗浄を行ない易くしたもの
が、特開平4−314439号公報、特公昭62−42
606号公報に開示されている。
【0357】別の例として、先端部カバーと鉗子起上台
と操作ワイヤーとを着脱自在にすることによって、洗浄
を行ないやすくしたものが提案されている。
【0358】(付記項29の技術が解決しようとする課
題) 特開昭56−8030号公報では、鉗子起上台収
納室が袋小路になっているため鉗子起上台収納室内の洗
浄に手間がかかるため、実開昭52−67790号公
報、実開昭52−38986号公報に比べて鉗子起上台
収納室内の洗浄が極端に容易になったとは言えない。
【0359】また、特開平4−314439号公報、特
公昭62−42606号公報等では、構造が複雑化し、
また着脱作業の手間がかかる。
【0360】(付記項29の目的) 付記項29の目的
とするところは、鉗子起上台収納室内の洗浄作業を容易
にし、作業者の労力を軽減することにある。
【0361】(付記項29の作用) 先端構成部を洗浄
液中に浸漬しながら、洗浄液送液手段または洗浄液吸引
手段を洗浄具取付開口部に接続し、送液もしくは吸液す
ると、収納室内の容積は比較的小さいため、十分な流量
を送液または吸液すれば、洗浄液は高速な流れとなって
収納室内を通過する。その際収納室内に大きな乱流が形
成され、収納室の細部構造に付着した汚物を除去する。
この時、洗浄具取付開口部に接続された洗浄液送液また
は洗浄液吸引手段は、抜け止め防止機構により容易には
洗浄具取付開口部から外れない。
【0362】(付記項29の効果) 洗浄液送液手段ま
たは洗浄液吸液手段により、送液または吸液すると、簡
単に収納室内部の汚物を除去することができる。また本
技術では洗浄時に先端構成部の一部の部品を脱着する手
間がなく、作業者の労力が軽減される。さらに接続部が
容易に洗浄具取付開口部から外れないので、洗浄液を送
液または吸液する際に、接続部が外れることによって作
業が中断することがない。
【0363】(付記項30) 上記付記項29におい
て、前記洗浄具取付開口部をシリンジの射出口部のテー
パ形状と略同一のテーパ形状をもつ開口部としたことを
特徴とする内視鏡。
【0364】(付記項30の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、接続方法がテーパのはめあいによるの
で、構造が簡単で接続部及び洗浄具取付開口部自体の洗
浄性が良い。
【0365】(付記項31) 上記付記項29におい
て、洗浄具取付開口部をルアーロック式シリンジの射出
口部と接続可能なフランジ部を有する開口部としたこと
を特徴とする内視鏡。
【0366】(付記項31の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、接続方法がルアーロックによるので、構
造が簡単で、しかも上記付記項29と比較してより確実
に接続ができる。
【0367】(付記項32) 上記付記項29におい
て、外周面に雄ネジを有した接続部を具備する洗浄液送
液手段、または洗浄液吸引手段に対して、洗浄具取付開
口部に前記雄ネジと螺合可能な雌ネジをその内壁に設け
たことを特徴とする内視鏡。
【0368】(付記項32の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、接続方法がネジによるので確実に接続で
き、また付記項31と異なり、ネジのかみ合い山数をあ
る程度自由に設計できるので、接続強度が調整できる。
【0369】(付記項33) 上記付記項29におい
て、外周面にキーを有した接続部を具備する洗浄液送液
手段、または洗浄液吸引手段に対して、洗浄具取付開口
部に前記キーと対応したキー溝をその内壁に設けたこと
を特徴とする内視鏡。
【0370】(付記項33の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、接続方法がキーによるので構造が簡単
で、頻繁に着脱する際にも耐性が高い。
【0371】また接続部にキーを、洗浄具取付開口部に
キー溝を設けているので、接続部に突起が無く、その突
起により内視鏡先端部に設けられたレンズ類を傷つける
恐れがない。
【0372】(付記項34) 上記付記項29におい
て、外周面にキー溝を有した接続部を具備する洗浄液送
液手段、または洗浄液吸引手段に対して、洗浄具取付開
口部に前記キー溝と対応したキーをその内壁に設けたこ
とを特徴とする内視鏡。
【0373】(付記項34の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、接続方法がキーによるので構造が簡単
で、頻繁に着脱する際にも耐性が高い。
【0374】また接続部にキー溝を、洗浄具取付開口部
にキーを設けているので、洗浄しにくいキー溝が接続部
の外表面にあらわになり、キー溝の洗浄性向上につなが
る。
【0375】(付記項35) 上記付記項29におい
て、外周面に弾性部材を有した接続部を具備する洗浄液
送液手段、または洗浄液吸引手段に対して、洗浄具取付
開口部が、前記接続部を前記洗浄具取付開口部に挿入し
た際に、前記弾性部材が洗浄具取付開口部を押圧するこ
とを特徴とする内視鏡。
【0376】(付記項35の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、付記項29のように直接洗浄具取付開口
部と接続部が摩擦するわけではなく、それらの部材より
柔らかい弾性部材を介しているので、洗浄具取付開口部
と接続部の摩耗が減少され、長期間の使用に耐える。更
に接続部に弾性部材を設けているので弾性部材の交換が
容易である。
【0377】(付記項36) 上記付記項29におい
て、接続部を具備する洗浄液送液手段、または洗浄液吸
引手段に対して、洗浄具取付開口部に弾性部材が設けら
れており、前記弾性部材が前記接続部を前記洗浄具取付
開口部に挿入した際に、前記弾性部材が接続部を押圧す
ることを特徴とする内視鏡。
【0378】(付記項36の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、付記項29のように直接洗浄具取付開口
部と接続部が摩擦するわけではなく、それらの部材より
柔らかい弾性部材を介しているので、洗浄具取付開口部
と接続部の摩耗が減少され、長期間の使用に耐える。更
に洗浄具取付開口部に弾性部材を設けているので、弾性
部材が外部に現れておらず、外観上優れている。
【0379】(付記項37) 挿入部の先端構成部に処
置具誘導子を設置する収納室を設け、この収納室に設置
された処置具誘導子を駆動することにより処置具挿通チ
ャンネルを通じて導入された処置具の導出方向を制御す
る内視鏡において、先端構成部に、前記収納室と連通す
る少なくとも一つの洗浄具取付開口部と、先端構成部に
設けられ、洗浄液送液手段もしくは洗浄液吸引手段また
はその両者とも接続可能で、接続時に容易にそれらが抜
けないようにする洗浄具外れ防止部と、を有したことを
特徴とする内視鏡。
【0380】(付記項37の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、上記付記項32のように洗浄具取付開口
部内部の狭い空間に加工を施す事が無いので加工が容易
となり、コストダウンにつながる。
【0381】(付記項38) 上記付記項37におい
て、洗浄具取付開口部に接続する接続部と、雌ネジを有
する接続本体と、を具備する洗浄液送液手段、または洗
浄液吸引手段に対して、洗浄具外れ防止部を前記雌ネジ
と累合する雄ネジとしたことを特徴とする内視鏡。
【0382】(付記項38の効果) 上記付記項37の
効果に加えて、接続方法がネジによるので確実に接続で
き、またネジのかみ合い山数をある程度自由に設計でき
るので、接続強度が調整できる。
【0383】(付記項39) 上記付記項37におい
て、洗浄具取付開口部に接続する接続部と、キーを有す
る接続本体と、を具備する洗浄液送液手段、または洗浄
液吸引手段に対して、洗浄具外れ防止部を前記キーに対
応するキー溝としたことを特徴とする内視鏡。
【0384】(付記項39の効果) 上記付記項37の
効果に加えて、接続方法がキーによるので構造が簡単
で、頻繁に着脱する際にも耐性が高い。また樹脂製カバ
ーにキー溝を、接続本体にキーを設けているので、洗浄
しにくいキー溝が樹脂製カバーの外表面にあらわにな
り、キー溝の洗浄性向上につながる。
【0385】(付記項40) 上記付記項37におい
て、洗浄具取付開口部に接続する接続部と、キー溝を有
する接続本体と、を具備する洗浄液送液手段、または洗
浄液吸引手段に対して、洗浄具外れ防止部を前記キー溝
に対応するキーとしたことを特徴とする内視鏡。
【0386】(付記項40の効果) 上記付記項37の
効果に加えて、接続方法がキーによるので構造が簡単
で、頻繁に着脱する際にも耐性が高い。また樹脂製カバ
ーにキーを、接続本体にキー溝を設けているので、接続
本体に突起が無く、その突起により内視鏡先端部に設け
られたレンズ類を傷つける恐れがない。
【0387】(付記項41) 上記付記項37におい
て、洗浄具取付開口部に接続する接続部と、前記先端構
成部を不完全に覆うような接続本体と、接続本体の内壁
に設けた弾性部材と、を有する洗浄液送液手段、または
洗浄液吸引手段に対して、前記接続本体と前記先端構成
部とを接続した際に、洗浄具外れ防止部が前記弾性部材
を弾性変形させる外径をもつことを特徴とする内視鏡。
【0388】(付記項41の効果) 上記付記項37の
効果に加えて、直接接続本体と樹脂製カバーとが摩擦す
るわけではなく、それらの部材より柔らかい弾性部材を
介しているので、接続本体と樹脂製カバーの摩耗が減少
され、長期間の使用に耐える。また接続本体に弾性部材
を設けているので、弾性部材が外部に現れず、外観上優
れている。
【0389】(付記項42) 上記付記項37におい
て、洗浄具取付開口部に接続する接続部と、前記先端構
成部を不完全に覆うような形状をした接続本体と、を有
する洗浄液送液手段、または洗浄液吸引手段に対して、
洗浄具外れ防止部が、前記接続本体と前記先端構成部と
を接続した際に弾性変形する外径をもつ弾性部材により
構成されていることを特徴とする内視鏡。
【0390】(付記項42の効果) 上記付記項37の
効果に加えて、直接接続本体と樹脂製カバーとが摩擦す
るわけではなく、それらの部材より柔らかい弾性部材を
介しているので、接続本体と樹脂製カバーの摩耗が減少
され、長期間の使用に耐える。また樹脂製カバーに弾性
部材を設けているので、弾性部材の交換が容易である。
【0391】(付記項43) 上記付記項37におい
て、洗浄具取付開口部に接続する接続部と、前記先端構
成部を不完全に覆い、その内壁がテーパ形状をなす接続
本体と、を有する洗浄液送液手段、または洗浄液吸引手
段に対して、洗浄具外れ防止部が、前記接続本体内壁の
テーパ形状とはめ合うようなテーパ形状を有しているこ
とを特徴とする内視鏡。
【0392】(付記項43の効果) 上記付記項37の
効果に加えて、テーパによるはめ合いなので構造が簡単
であり、洗浄性がよい。
【0393】(付記項44) 上記付記項37におい
て、洗浄具取付開口部に接続する接続部と、少なくとも
一つの凸部か凹部、あるいは凸部と凹部の両方を有する
接続本体と、を具備する洗浄液送液手段、または洗浄液
吸引手段に対して、洗浄具外れ防止部を、前記凸部また
は凹部とはめ合う少なくとも一つの凹部または凸部とし
たことを特徴とする内視鏡。
【0394】(付記項44の効果) 上記付記項37の
効果に加えて、凹部、凸部は小さいものでもよいので、
上記付記項40のようにキー溝、キーを設けるために大
きなスペースをとられることがない。
【0395】(付記項45) 上記付記項29において
洗浄具取付開口部を切り欠きとしたことを特徴とする内
視鏡。
【0396】(付記項45の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、洗浄具取付開口部を切り欠きにした場
合、孔にした場合よりも洗浄具取付開口部の洗浄性がよ
い。
【0397】(付記項46) 上記付記項29において
洗浄具取付開口部を孔としたことを特徴とする内視鏡。
【0398】(付記項46の効果) 上記付記項29の
効果に加えて、洗浄具取付開口部を孔にした場合、加工
が単純なので原価の低減が図れる。
【0399】(付記項47) 少なくとも内視鏡の管路
内で詰まりを起こさない大きさ・形状をもつ粒子を液体
に多数混入し、これを少なくとも1つの管路を有する内
視鏡の管路内に送液することにより、内視鏡の管路内に
付着した汚物の洗浄を行うことを特徴とする内視鏡管路
洗浄法。
【0400】(付記項47の従来技術) 例えば消化器
用の内視鏡には、内視鏡検査中に先端挿入部の観察窓に
付着した粘液等の汚物を洗浄するための洗浄ノズル、汚
物等を吸引するための吸引機構、体腔内に不活性ガスを
圧送するための送ガス操作装置の機能が備わっている。
それ故に一般的に内視鏡には水、空気、不活性ガス、汚
物等を通すための複雑な管路系が内蔵されている。
【0401】従来この管路系を洗浄するには、専用の内
視鏡管路洗浄具を用いて、管路系に洗浄剤を流し込んだ
り、専用の洗浄ブラシで洗浄する方法が用いられてき
た。
【0402】(付記項47の技術が解決しようとする課
題) しかしながら、専用ブラシによる管路系の洗浄方
法は、有る程度簡単な構成で、しかも内径の比較的太い
管路にしか使用できない。また専用の内視鏡管路洗浄具
により洗浄液を管路に流し込み洗浄する方法では、複雑
な管路も洗浄できるという長所がある反面、ブラシによ
り直接汚物を擦り落とす方法に比べて洗浄効果が劣ると
いう欠点があった。
【0403】(付記項47の目的) 付記項47の目的
は内視鏡の全ての管路に対して、ブラッシングを施した
後に洗浄液で洗い流したのと、同等以上の洗浄効果を得
ることが可能な内視鏡管路の洗浄方法を提供することに
ある。
【0404】(付記項47の作用) 上記付記項47
は、内視鏡に内蔵されている全ての管路内壁に付着した
汚物に対して、ブラッシングを施して洗浄液で洗い流し
たのと同等かそれ以上の洗浄効果が得られる。
【0405】(付記項47の効果) 上記付記項47
は、内視鏡に内蔵されている全ての管路内壁に付着した
汚物に対して、ブラッシングを施して洗浄液で洗い流し
たのと同等かそれ以上の洗浄効果が得られる。
【0406】(付記項48) 上記付記項47において
液体に多数混入する粒子を、再使用可能な耐性をもつも
のとしたことを特徴とする内視鏡管路洗浄法。
【0407】(付記項48〜52の作用) 上記付記項
48〜52は、上記付記項47の作用に加えて、洗浄に
利用した粒子が再使用可能であることを特徴とする。
【0408】(付記項48〜52の効果) 上記付記項
48〜52は、上記付記項47の作用に加えて、洗浄に
利用した粒子が再使用可能である。
【0409】(付記項49) 上記付記項48において
液体に多数混入する粒子を強化ガラス製とし、再使用可
能としたことを特徴とする内視鏡管路洗浄法。
【0410】(付記項50) 上記付記項48において
液体に多数混入する粒子を高分子材料製とし、再使用可
能としたことを特徴とする内視鏡管路洗浄法。
【0411】(付記項51) 上記付記項48において
液体に多数混入する粒子をセラミック製とし、再使用可
能としたことを特徴とする内視鏡管路洗浄法。
【0412】(付記項52) 上記付記項48において
液体に多数混入する粒子を金属製とし、再使用可能とし
たことを特徴とする内視鏡管路洗浄法。
【0413】(付記項53) 上記付記項47において
液体に多数混入する粒子を、流入させる内視鏡管路のう
ち最も柔らかい管路の硬さと比較して、同等以下の硬さ
をもつ弾性部材から構成したことを特徴とする内視鏡管
路洗浄法。
【0414】(付記項53〜56の作用) 上記付記項
53〜56は、上記付記項47の作用に加えて、洗浄に
利用した粒子が内視鏡管路の内壁に損傷を与えないこと
を特徴とする。
【0415】(付記項53〜56の効果) 上記付記項
53〜56は、上記付記項47の作用に加えて、洗浄に
利用した粒子が内視鏡管路の内壁に損傷を与えない。
【0416】(付記項54) 上記付記項47において
液体に混入する粒子を、流入させる内視鏡管路のうち最
も柔らかい管路が損傷を受ける可能性のある衝突圧力以
下の衝突圧力で粒子が内視鏡管路内壁に衝突した際に、
その粒子が崩壊することを特徴とする内視鏡管路洗浄
法。
【0417】(付記項55) 上記付記項54において
液体に混入する粒子を、それを構成する更に小さい複数
の構成粒子と、それらの構成粒子間を結合する接着剤と
で構成したことを特徴とする内視鏡管路洗浄方法。
【0418】(付記項56) 上記付記項54において
液体に混入する粒子を、更に小さい複数の構成粒子をゆ
るく焼結することによって構成したことを特徴とする内
視鏡管路洗浄方法。
【0419】
【発明の効果】本発明によれば指当て部の内部にピスト
ンを所定の方向に付勢するための付勢部材が収納される
空間を設けるとともに、指当て部に付勢部材の収納空間
と指当て部の外部との間を連通する連通口を設けたの
で、洗浄、消毒等の作業時に気泡が付着したままの状態
で保持される部分をなくして切換え装置全体の洗浄、消
毒等の作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の内視鏡用送気送水切
換え装置の概略構成を示す縦断面図。
【図2】 内視鏡装置全体の概略構成図。
【図3】 内視鏡の内部に配設された各管路の配設状態
を示す概略構成図。
【図4】 送気送水切換え装置のピストン本体の第1の
パッキン支持部材の上部部材に対するパッキンの取付け
構造を示す縦断面図。
【図5】 送気送水切換え装置のピストン本体の第2の
パッキン支持部材の下部部材に対するパッキンの取付け
構造を示す縦断面図。
【図6】 本発明の第2の実施例の内視鏡用送気送水切
換え装置の概略構成を示す縦断面図。
【図7】 洗浄、消毒容器内の液中にピストン部が浸漬
された状態を示す縦断面図。
【図8】 (A)は内視鏡管路洗浄装置アダプタの縦断
面図、(B)は同アダプタに用いられている弁部の平面
図。
【図9】 内視鏡管路洗浄装置の概略構成を示す側面
図。
【図10】 内視鏡管路洗浄装置とシリンジとの間に内
視鏡管路洗浄装置アダプタを介設させた状態を示す縦断
面図。
【図11】 ルアーロックによるシリンジ接続部分の縦
断面図。
【図12】 内視鏡管路洗浄装置の変形例を示す概略構
成図。
【図13】 内視鏡管路洗浄装置アダプタの変形例を示
す縦断面図。
【図14】 送気送水切換え装置の指当て部材の他の構
成例を示すもので、(A)は指当て部材の平面図、
(B)は内視鏡用送気送水切換え装置の指当て部材の取
付け部分を示す縦断面図。
【図15】 送気送水切換え装置の指当て部材のさらに
別の構成例を示す要部の縦断面図。
【図16】 内視鏡管路洗浄装置の洗浄液供給チューブ
の流量調節具の一部を断面にして示す要部の側面図。
【図17】 (A)は図16のL1 −L1 線断面図、
(B)は洗浄液供給チューブの内部管路の管路径を変更
した状態を示す流量調節具の横断面図。
【図18】 流量調節具の第1の変形例の一部を断面に
して示す要部の側面図。
【図19】 (A)は流量調節具本体の斜視図、(B)
は洗浄液供給チューブの内部管路の管路径を変更した状
態を示す流量調節具の要部の縦断面図。
【図20】 (A)は流量調節具の第2の変形例の概略
構成図、(B)は(A)のL1 −L1 線断面図、(C)
は洗浄液供給チューブの内部管路の管路径を変更した状
態を示す要部の横断面図。
【図21】 (A)は流量調節具の第3の変形例の要部
の縦断面図、(B)はチューブの一部を断面にして示す
要部の側面図。
【図22】 (A)は内視鏡の第1の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図23】 (A)は内視鏡の第2の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図24】 (A)は内視鏡の第3の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図25】 (A)は内視鏡の第4の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図26】 (A)は内視鏡の第5の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図、(C)は洗浄具挿
入孔のキー溝と洗浄具のキーとの係合状態を示す概略構
成図。
【図27】 (A)は内視鏡の第6の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図28】 (A)は内視鏡の第7の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図29】 (A)は内視鏡の第8の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図30】 (A)は内視鏡の第9の変形例の要部構成
を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図31】 (A)は内視鏡の第10の変形例の要部構
成を示す縦断面図、(B)は同斜視図。
【図32】 (A)は第1の洗浄液を使用した場合の内
視鏡の内部管路の洗浄状態を説明するための縦断面図、
(B)は第2の洗浄液を使用した場合の内視鏡の内部管
路の洗浄状態を説明するための縦断面図、(C)は第3
の洗浄液を使用した場合の内視鏡の内部管路の洗浄状態
を説明するための縦断面図。
【図33】 (A)は内視鏡管路洗浄装置の概略構成を
示す側面図、(B)はオリフィス部材がシリンダー注入
口金内に収納された状態を示す要部の縦断面図、(C)
はオリフィス部材がシリンダー注入口金の外部に突出さ
れた状態を示す要部の縦断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡、25…シリンダ部、26…ピストン部、3
1,32…送気管路、33,34…送水管路、52…指
当て部材、55…ばね部材(付勢部材)、58…連通
口、59…収納空間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡に配設された複数の管路に連結さ
    れたシリンダと、このシリンダ内に進退自在に嵌挿さ
    れ、外端部に指当て部が設けられたピストンとを備え、
    前記シリンダ内における前記ピストンの移動動作にとも
    ない前記各管路の連通状態を切換える内視鏡用管路切換
    え装置において、前記指当て部の内部に前記ピストンを
    所定の方向に付勢するための付勢部材が収納される空間
    を設けるとともに、前記指当て部に前記付勢部材の収納
    空間と前記指当て部の外部との間を連通する連通口を設
    けたことを特徴とする内視鏡用管路切換え装置。
JP7012484A 1995-01-30 1995-01-30 内視鏡用管路切換え装置 Withdrawn JPH08196505A (ja)

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