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JPH08151574A - 残光性蛍光体 - Google Patents

残光性蛍光体

Info

Publication number
JPH08151574A
JPH08151574A JP22284395A JP22284395A JPH08151574A JP H08151574 A JPH08151574 A JP H08151574A JP 22284395 A JP22284395 A JP 22284395A JP 22284395 A JP22284395 A JP 22284395A JP H08151574 A JPH08151574 A JP H08151574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
afterglow
range
composition formula
mol
Prior art date
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Granted
Application number
JP22284395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3232549B2 (ja
Inventor
Yoshinori Murazaki
嘉典 村崎
Hiroto Tamaoki
寛人 玉置
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Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP22284395A priority Critical patent/JP3232549B2/ja
Publication of JPH08151574A publication Critical patent/JPH08151574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3232549B2 publication Critical patent/JP3232549B2/ja
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  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 りん光輝度の高いアルミン酸塩残光性蛍光体
の耐熱性、耐水性、及び生産性を改良する。 【構成】 2価のユーロピウムで付活されたアルミン酸
塩蛍光体において、その化学組成式が下記の範囲にある
ことを特徴とする残光性蛍光体。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、Ba、及び
Znからなる2価金属の群より選ばれた少なくとも1種
であり、Qは共付活剤でありMn、Zr、Nb、Pr、
Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及
びLuからなる群より選ばれた少なくとも1種。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蓄光蛍光体に利用できる
残光性蛍光体に関し、特に耐熱性、耐水性に優れたユー
ロピウムで付活されたアルミン酸塩残光性蛍光体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】蛍光体の中には、太陽光や人工照明の光
を照射すると、暗所で比較的長い時間残光をもつものが
あり、この現象を何回も繰り返すことができることから
蓄光蛍光体と呼ばれる。近年、社会生活が高度化し複雑
さが増すとともに、防災に関する関心が一層高まり、特
に、暗所で光る蓄光蛍光体の防災分野での利用が広がり
つつある。また、最近は蓄光蛍光体をプラスチックに混
入して、プレート、シートなどに加工することにより、
多方面に用途が広がりつつある。
【0003】従来より、蓄光蛍光体としてZnS:Cu
蛍光体が使用されてきたが、必ずしも十分満足されてい
なかった。それはこの蛍光体が次のような本質的な欠点
を有しているためである。一つは、そのりん光輝度(残
光の輝度)が数十時間にわたって確認できるほど高くな
いこと。もう一つは、紫外線により光分解し蛍光体結晶
表面にコロイド状亜鉛金属を析出し外観が黒色に変色
し、りん光輝度が著しく低下する問題がある点である。
このような劣化は高温高湿の条件下で特に起こりやす
く、通常この欠点を改善するのにZnS:Cu蛍光体の
表面には耐光処理を施してあるが完全に防止することは
難しい。その為、ZnS:Cu蛍光体は屋外など直射日
光にさらされるような場所に用いることを避けなければ
ならない。
【0004】硫化亜鉛蛍光体母体に希土類イオンを含有
させることにより、残光性を示すことが最近報告されて
いる。("Rare earth effect in nonrioactivenight lu
minous phosphor ZnS:Pb,Cu" Hunan Shifan Daxue,Zira
n Kexue XuebaoVol.14,No.1,page47-51 1991,X May and
M.Hong,(Acta ScientiariumNaturalium Univ.Normalis
Hunanensis))
【0005】また、Bi、Cu付活硫化カルシウム蛍光
体に希土類元素を含有させることにより、残光性を示す
ことが報告されている。("Study on effect of rare e
arthin blue-purple night-luminous phosphor CaS:Bi,
Cu" Hunan Shifan Daxue,Ziran Kexue XuebaoVol.15,N
o.2,page145-148,1992, X Mao, S.Lian and Z.Wu (Huna
n Normal Univ.,Hunan,CHN))
【0006】しかし、これらの蛍光体は硫化物である以
上既に述べたような欠点を持ち、屋外での使用はできな
いことが容易に想像できる。
【0007】これに対し、2価のEuで付活されたMA
24で表される化合物で、Mはカルシウム、ストロン
チウム、バリウムからなる群から選ばれる少なくとも1
つ以上の金属元素からなる化合物を母結晶にした蓄光性
蛍光体が特開平7−11250号に開示されている。こ
の蛍光体は上述した硫化亜鉛蛍光体の本質的な欠点を解
決したとしている。また、この蛍光体の母体は米国特許
公報2392814号、米国特許公報3294699号
で既に知られているものである。
【0008】2価のEuは間接遷移によりブロードなス
ペクトルの発光を示し、調製条件及び母体結晶の構造に
影響され、例えば母体結晶がアルミネート、ガレート、
ボレート或いはアルミニウムガレートであるかにより、
紫外域から黄色までの広い範囲で発光することは一般的
に知られている。
【0009】本発明者等は硼アルミン酸のアルカリ土類
金属塩を蛍光体母体とし、2価のユーロピウムで付活さ
れ、特定の希土類元素で共付活された残光性蛍光体を開
発し、米国特許出願し、特許許可された。(USP53
76303号)また、本発明者等は同様の蛍光体母体を
使用し、さらに多くの共付活剤の試験を行い、新たに得
た知見を特許出願した。(特願平6−147912号)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】蓄光蛍光体をプラスチ
ック、セラミックに混入させて使用する場合、これらを
溶融させるため、蓄光蛍光体は300〜700℃程度の
温度にさらされる。それで、このような高温下で成形さ
れる工程がある場合でも、発光性能が低下しない蓄光蛍
光体が要求される。また、屋外で使用する場合、特に水
分との接触が起こりやすくなり、そのような環境で使わ
れる場合耐水性も重用である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は上述の課題を
解決する目的で、残光性蛍光体の結晶成長を促進し、結
晶を安定化させる成分について鋭意検討した結果、硼酸
と燐酸を同時に含有させることで課題を解決できること
を見いだした。
【0012】すなわち、本発明の残光性蛍光体は、2価
のユーロピウムで付活されたアルミン酸塩蛍光体におい
て、その化学組成式が下記の範囲にあることを特徴とす
る。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、Ba、及び
Znからなる2価金属の群より選ばれた少なくとも1種
であり、Qは共付活剤でありMn、Zr、Nb、Pr、
Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及
びLuからなる群より選ばれた少なくとも1種である。
【0013】上記した組成をさらに以下の特定範囲に調
整することで、蛍光色及び残光色を選択することができ
る。
【0014】発光ピーク波長が520nm付近の緑色発
光の残光性蛍光体を調製する場合、次のような組成範囲
に選択する。すなわち、2価のユーロピウムで付活され
たアルミン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下記
の範囲にある結晶構造が単斜晶系を主体とする残光性蛍
光体とする。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦1.5 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはSrが70モル%以上である。
【0015】発光ピーク波長が440nm付近の青色発
光の残光性蛍光体を調製する場合、次のような組成範囲
に選択する。すなわち、2価のユーロピウムで付活され
たアルミン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下記
の範囲にあり、結晶構造が単斜晶系を主体とすることを
特徴とする残光性蛍光体とする。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦1.5 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはCaが70モル%以上である。
【0016】発光ピーク波長が490nm付近の青緑色
発光の残光性蛍光体を調製する場合、次のような組成範
囲に選択する。すなわち、2価のユーロピウムで付活さ
れたアルミン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下
記の範囲にあり、結晶構造が斜方晶系を主体とすること
を特徴とする残光性蛍光体とする。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 1.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはSrが70モル%以上である。
【0017】発光ピーク波長が490nm付近の青緑色
発光の残光性蛍光体は、特に、次のような組成範囲に選
択することが発光輝度、残光輝度の点で好ましい。すな
わち、2価のユーロピウムで付活されたアルミン酸塩蛍
光体において、その化学組成式が下記の範囲にあり、結
晶構造が斜方晶系を主体とすることを特徴とする残光性
蛍光体とする。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 1.7≦n≦1.8 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはSrである。
【0018】本発明の残光性蛍光体に導入する付活剤お
よび共付活剤は、蛍光色および残光輝度に大きく影響す
る。実用上、それぞれ次に示すような範囲に調整する。
【0019】付活剤のEuの濃度pについては、蛍光体
1モルに対し、母体のSrを0.0001モル以上、
0.5モル以下置換する範囲に調整する。なぜなら0.
0001モルより少ないと光吸収が悪くなり、その結果
残光輝度が低くなり、逆に、0.5モルよりも多くなる
と、濃度消光を起こし残光輝度が低下するからだ。pの
さらに好ましい範囲は0.001≦p≦0.06のであ
り、この範囲で残光輝度がさらに高くなる。
【0020】共付活剤を導入することによりEuの発光
は残光性を示すようになる。共付活剤としてMn、Z
r、Nb、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、E
r、Tm、Yb、及びLuからなる群より選ばれた少く
とも一種が有効である。
【0021】Dyは蛍光体母体の2価金属Mが特にSr
の場合に残光性向上に効果的であり、Dy濃度qの最適
濃度範囲は0.0005以上、0.03以下の範囲であ
る。
【0022】Ndは蛍光体母体の2価金属Mが特にCa
の場合に残光輝度向上に特に効果があり、Nd濃度qの
最適範囲は0.0005以上、0.03以下の範囲であ
る。
【0023】これら共付活剤Dy、Ndに、他の第2に
共付活剤を付活することにより相乗効果を発揮する。
【0024】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第2の共付活剤のMn濃度qの好ましい範囲は0.
0001以上、0.06以下で、更に好ましいのは0.
0005以上、0.02以下の範囲である。
【0025】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第2の共付活剤のTm濃度qの好ましい範囲は0.
0003以上、0.02以下で、更に好ましいのは0.
0004以上、0.01以下の範囲である。
【0026】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第2の共付活剤のLu濃度qの好ましい範囲は0.
0001以上、0.06以下で、更に好ましいのは0.
0004以上、0.04以下の範囲である。
【0027】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第2の共付活剤のNb濃度qの好ましい範囲は0.
0001以上、0.08以下で、更に好ましいのは0.
0003以上、0.04以下の範囲である。
【0028】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第2の共付活剤のYb濃度qの好ましい範囲は0.
0002以上、0.04以下で、更に好ましいのは0.
0003以上、0.01以下の範囲である。
【0029】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第2の共付活剤のZr濃度qの好ましい範囲は0.
002以上、0.70以下である。
【0030】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第二の共付活剤のEr濃度qの好ましい範囲は0.
0001以上、0.03以下である。更に好ましいのは
0.0005以上、0.02以下の範囲である。
【0031】第一の共付活剤としてDyを選択する場
合、第2の共付活剤のPr濃度qの好ましい範囲は0.
0001以上、0.04以下である。更に好ましいのは
0.0005以上、0.03以下の範囲である。
【0032】第一の共付活剤としてNdを導入する場
合、第2の共付活剤のTm濃度qの好ましい範囲は0.
0001以上、0.06以下で、更に好ましいのは0.
0005以上、0.02以下の範囲である。
【0033】第一の共付活剤としてNdを導入する場
合、第2の共付活剤のPr濃度qの好ましい範囲は0.
0001以上、0.06以下で、更に好ましいのは0.
0005以上、0.02以下の範囲である。
【0034】第一の共付活剤としてNdを以下導入する
場合、第2の共付活剤のHo濃度qの好ましい範囲は
0.0001以上、0.06以下で、更に好ましいのは
0.0005以上、0.02以下の範囲である。
【0035】第一の共付活剤としてNdを以下導入する
場合、第2の共付活剤のDy濃度qの好ましい範囲は
0.0001以上、0.06以下で、更に好ましいのは
0.0005以上、0.02以下の範囲である。
【0036】本発明の残光性蛍光体の母体組成について
は、アルミニウムの一部をホウ素で置換することによ
り、残光特性はさらに大きく改善される。ホウ素はアル
ミニウムの総モル数の0.0001モルから0.5モル
置換する範囲が適当であり、より好ましくは、0.00
5モルから0.25モルになる範囲であり、最も好まし
いのは、0.05モル付近である。ホウ素を導入するに
は、アルミニウムをそれに見合う量だけ差し引いて仕込
むことが好ましい。
【0037】リン酸化合物濃度kは0.001以上、
0.2以下の範囲が好ましく、0.01以上、0.1以
下の範囲がさらに好ましく、0.03以上、0.05以
下の範囲が最も好ましい。
【0038】本発明の残光性蛍光体は、原料として例え
ばSrO、MgO、Al23、Eu 23のような金属酸
化物、或いはCaCO3、SrCO3、BaCO3のよう
な高温で焼成することで容易に酸化物になるような化合
物を選択する。このような化合物として炭酸塩の他には
硝酸塩、シュウ酸塩、水酸化物などがある。また、ホウ
素化合物としてはホウ酸あるいはアルカリ土類のホウ酸
塩が使用でき、特に、ホウ酸が好ましい。また、本残光
性蛍光体の組成にリン酸を導入させるには、リン酸、無
水リン酸、リン酸アンモニウム、アルカリ土類元素のリ
ン酸塩等が好ましく使用できる。
【0039】原料の純度は残光輝度に大きく影響し、9
9.9%以上であることが好ましく、99.99%以上
であることがさらに好ましい。これらのフラックスを混
合した原料を、還元雰囲気下1200℃以上1600℃
以下の温度で焼成し、焼成品を粉砕、篩することで本発
明の残光性蛍光体が得られる。尚、原料の混合比率は、
目的の組成を得る為の理論量を混合することで決定でき
る。
【0040】これらを混合した原料を、還元雰囲気下1
200℃以上1600℃以下の温度範囲で焼成し、焼成
品を粉砕、篩することで本発明の残光性蛍光体が得られ
る。尚、原料の混合比率は、目的の組成を得る為の理論
量を混合することで決定できる。
【0041】
【作用】本発明の残光性蛍光体は基本的に付活剤の2価
のEuによる強い発光を呈するが、2価のEuは可視光
から紫外域の広範囲に吸収があり、従って、自然光のよ
うな広範囲な波長域で励起され高効率の発光(蛍光)を
示す。また、共付活剤として、Mn、Zr、Nb、P
r、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b、及びLuからなる群より選ばれた少なくとも1種を
蛍光体母体にドープさせることで残光現象が現れる。
【0042】本発明の残光性蛍光体においてはホウ素を
含有することで、アルミネートの結晶性を良好にし、発
光中心と捕獲中心を安定化させることで残光時間、残光
輝度の改善に有効に働いていると推定できる。また、ホ
ウ素は同時にフラックスとして働き蛍光体の結晶成長を
促進し、りん光輝度が大幅に改善できる。
【0043】2価金属、付活剤、共付活剤の酸化物の総
モル数とアルミナ及びホウ酸の総モル数がほぼ1:1す
なわちn=1である場合、X線回折により解析した結
果、結晶構造はSrAl24型の単斜晶系となり、波長
520nmにピークのある緑色発光を示す。
【0044】これらを1:2すなわちn=2に仕込み焼
成した場合、ホウ素の置換が1モル%程度の低濃度で
は、仕込み組成から生成すべきSrAl47の構造を示
すが、ホウ素がこれよりも高濃度では、Sr4Al14
25とSrAl1219の混合物となる。すなわち、ホウ素
を含有することにより、結晶構造が変化し、残光性が改
善されている。
【0045】特に、n=1.75の場合、ピーク波長4
90nmの青緑色発光が最も強くなり、X線回折の結
果、原料仕込み量から期待される通りのSr4Al14
25単品を得る。
【0046】しかしながら、この残光性蛍光体は耐熱性
が悪く、しかもこの硼酸の添加とともに耐熱性はさらに
悪くなり、しかも焼成品は固くなり、後工程での粉砕及
び篩等の処理が困難となる。これに対し、組成原料とし
て、リン酸化合物を加えて焼成することで、耐熱性、耐
水性が向上する。
【0047】加えたホウ酸の大半がアルミナと混晶をつ
くり蛍光体組成に組み込まれるが、一部の過剰となった
ホウ酸は、リン酸化合物及び2価金属と混晶をつくり蛍
光体粒子間の溶融反応を防ぐ働きがあると考えられ、そ
のことが耐熱性向上に寄与している。また、この混晶は
水に不溶性で残光性蛍光体の粒子表面を被覆するため、
残光性蛍光体に耐水性を付与する。
【0048】残光性蛍光体の焼成時にリン酸化合物を添
加して焼成すると、大半はリン酸化合物としてその組成
中に含有される。その含有量とりん光輝度、耐熱性、耐
水性への影響をみるため、(Sr0.955Eu0.03Dy0.015)O・0.
91(Al0.95B0.05)2O3・kP2O5残光性蛍光体を試作し、リン
酸化合物の含有量kに対するそれぞれの特性を評価し
た。ここで耐熱性、耐水性については次のような方法で
行った。
【0049】耐熱性については、石英ルツボに残光性蛍
光体を10g入れ、マッフル炉中600℃で30分間酸
化焼成を行い、焼成品のりん光輝度を測定し、焼成前の
残光性蛍光体のりん光輝度対する百分率を算出し維持率
として求める。
【0050】耐水性については、250mlのプラスチ
ック容器に残光性蛍光体を10g、純水を200g入
れ、ローラーで30rpmの速度で72時間回転させ
る。次に固液分離し乾燥し、残光性蛍光体のりん光輝度
を測定し、水に接触させる前のりん光輝度対する百分率
を算出し維持率として求める。
【0051】これらの測定結果をもとに図1〜3に、そ
れぞれりん光輝度、耐熱性、耐水性のリン酸含有量kと
の関係を示す。図1から分かるようにリン酸の含有がk
≦0.1の広い範囲で励起停止20分後りん光輝度向上
に効果があり、k=0.05付近が最も高くなる。k>
0.1の範囲ではりん光輝度はリン酸化合物を含有しな
いものよりも低くなる。
【0052】図2に示す耐熱試験の結果より、リン酸化
合物の含有は広い濃度範囲で耐熱性に効果があることが
分かり、k≧0.00005で耐熱性に効果があり、特
にk≧0.01が好ましく、0.02≦k≦0.05の
範囲が最も好ましい。
【0053】リン酸化合物を含まない残光性蛍光体の耐
水性は何れも0%であって、これは蛍光体結晶が破壊さ
れてしまい、全く光らなくなってしまうことによる。図
3に示すように、耐水性に及ぼすリン酸の効果は広い範
囲に渡り、実際0<kであれば効果があるが、0.00
1≦k≦0.6の範囲で維持率が20%を越え、0.0
2≦k≦0.1の範囲で維持率が40%を越え、k=
0.05付近が特に維持率が50%を越えて最も好まし
い。
【0054】これらを総合して判断すると、リン酸化合
物濃度kは0.001≦k≦0.2の範囲が好ましく、
0.01≦k≦0.1の範囲がさらに好ましく、0.0
3≦k≦0.05の範囲が最も好ましいといえる。しか
し、どのような環境で使用するかにより、kの値を選択
すべきである。
【0055】2価金属MがSrである場合の蛍光体結晶
構造をX線回折により解析した結果、リン酸化合物を含
有しない残光性蛍光体の結晶はSrAl24の単斜晶系
の構造を示すが、硼酸と同時に少しでもリン酸を含有す
ると、α−Sr328の異種の型の結晶が混在してく
るようになる。さらにリン酸が増えn/4≦kとなる
と、完全にα−Sr325だけの結晶になる。また、
2価金属MがCaである場合、リン酸化合物を含有しな
い残光性蛍光体の結晶はCaAl24の単斜晶系構造を
示すが、少しでもリン酸を含有すると、CaP26の異
種の型の結晶が混在するようになる。
【0056】
【実施例】
[実施例1]蛍光体原料として、SrCO3を140.
98g(0.955mol)、Al23を88.14g
(0.865mol)、Eu23を5.28g(0.0
15mol)、Dy23を2.80g(0.0075m
ol)、H3BO3を5.63g(0.091mol)、
及び(NH42HPO4を7.92g(0.060mo
l)を、混合媒体としてアルミナボール入りのセラミッ
クポットに入れ、ローラーで2時間混合し蛍光体焼成前
混合原料(以下原料生粉という)を得る。次に、原料生
粉をアルミナルツボに入れ、還元雰囲気下1400℃で
5時間焼成し蛍光体焼成品を得る。次に焼成品を粉砕
し、200メッシュの篩を通し、本発明の(Sr0.955Eu
0.03Dy0.015)O・0.91(Al0.95B0.05)2O3・0.03P2O5蛍光体
を得る。
【0057】得られた蛍光体は可視から紫外域の広い範
囲において励起発光し、ブラックライト、殺菌灯によっ
ても励起され発光し、よって、蛍光水銀灯、低圧水銀蒸
気放電灯にも応用できるが、ここでは、蓄光蛍光体の用
途に応じた試験をJIS K 5120に従い行う。
【0058】蛍光体試料1gにアクリル樹脂ワニスを
0.5g加え、試料をすりつぶさないように注意して十
分練り合わせ、アルミニウム板に試料が100mg/cm2
上の厚さになるように塗り、乾燥したものを試験片とし
た。この試験片は、蛍光色、りん光輝度、及び耐光性の
測定に用いる。
【0059】蛍光色の測定については、253.7nm
の紫外線を試料に当て、蛍光を分光光度計によりスペク
トル分布を求め、CIE表色系の色度を算出した。蛍光
色度はx=0.248,y=0.561で、視感度の高
い緑色系を呈し、蓄光蛍光体として優れた基本特性を有
することが明らかである。
【0060】りん光輝度の測定については、JIS Z 9100
(蓄光安全標識板のりん光輝度の測定方法)を参考に行
った。試験片を暗所に3時間以上外光を遮断した状態で
保管した後、試験片に常用光源D65の光を200ルクス
の照度で4分間照射し、照射を止めてから20分後のり
ん光輝度を(Sr0.955Eu0.03Dy0.015Tm0.003)O・(Al0.95B
0.05)2O3蛍光体のりん光輝度を100%とした相対値と
して測定した。本発明の残光性蛍光体(Sr0.952Eu0.03Dy
0.015)O・0.91(Al0.95B0.05)2O3・0.03P2O5のりん光輝度
は98%であった。
【0061】耐光性の試験については、JIS K 5671中の
発光塗料の耐光性の試験方法を参考に次のように行っ
た。先ず、劣化源として300Wの高圧水銀灯の光を試
験片に20cm離し100時間照射した後、暗所に1時間
以上外光を遮断した状態で保管し、その後常用光源D65
の光を200ルクスの照度で4分間照射し、照射を止め
てから5分後のりん光輝度を測定する。次に高圧水銀灯
による照射してない基準品の5分後のりん光輝度に対す
る相対値として維持率を求め、この結果より耐光性を評
価した。この値が大きい方が耐光性が良いことになる。
従来のZnS:Cu蛍光体のりん光輝度が23%で,高
圧水銀灯の照射により著しく低下しているのに対して、
本発明の残光性蛍光体のりん光輝度は95%とほとんど
劣化せず極めて耐光性に優れている。
【0062】耐熱性については、石英ルツボに残光性蛍
光体を10g入れ、マッフル炉中600℃で30分間酸
化焼成を行い、焼成品のりん光輝度を測定し、焼成前の
残光性蛍光体のりん光輝度対する百分率を算出し維持率
として求める。本発明の残光性蛍光体は76.6%の維
持率を示した。
【0063】耐水性については、250mlのプラスチ
ック容器に残光性蛍光体を10g、純水を200g入
れ、ローラーで30rpmの速度で72時間回転させ
る。次に固液分離し乾燥し、残光性蛍光体のりん光輝度
を測定し、水に接触させる前のりん光輝度対する百分率
を算出し維持率として求める。本発明の残光性蛍光体は
49.1%の維持率を示した。
【0064】[比較例1](NH42HPO4を添加し
ない以外実施例1と同様にして、比較例の残光性蛍光体
(Sr0.955Eu0.03Dy0.015)O・0.91(Al0.95B0.05)2O3を試作
する。励起停止20分後のりん光輝度は61%、耐熱性
試験の維持率は25.1%、耐水性については維持率は
0%で全く発光しなかった。
【0065】2価金属MがSrである場合の他の実施例
2〜13、リン酸化合物を含まない比較例2〜10につ
いても同様に試作し、同様に測定し、実施例1、比較例
1を含めて結果を表1及び表2にまとめる。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】[実施例14]蛍光体原料として、CaC
3を95.59g(0.955mol)、Al2 3
94.01g(0.922mol)、Eu23を2.6
4g(0.0075mol)、Nd23を5.05g
(0.015mol)、H3BO3を6.00g(0.0
97mol)、及び(NH42HPO4を7.92g
(0.060mol)を、混合媒体としてアルミナボー
ル入りのセラミックポットに入れ、ローラーで2時間混
合し蛍光体焼成前混合原料(以下原料生粉という)を得
る。次に、原料生粉をアルミナルツボに入れ、還元雰囲
気下1400℃で5時間焼成し蛍光体焼成品を得る。次
に焼成品を粉砕し、200メッシュの篩を通し、本発明
の(Ca0.955Eu0.015Nd0.03)O・0.97(Al0.95B0.05)2O3・0.0
3P2O5蛍光体を得る。
【0069】2価金属MがCaである場合の他の実施例
15〜18、リン酸化合物を含まない比較例15〜18
についても同様に試作し、同様に測定し、実施例14、
比較例14を含めて結果を表3、表4にまとめる。
【0070】これらより、本発明の残光性蛍光体は2価
金属MがSrの緑色系の場合も、MがCaの青色系の場
合も、りん光輝度、耐熱性、及び耐水性において優れて
いる。特に、耐水性に対するリン酸化合物の効果は絶大
であり、MがSrの場合、リン酸化合物を加えない比較
例では維持率がすべて0%であるのに対し、本発明品は
大きく改善されている。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】[実施例19]蛍光体原料として、SrC
3を140.98g(0.955mol)、Al23
を169.40g(1.663mol)、Eu23
5.28g(0.015mol)、Dy23を2.80
g(0.0075mol)、H3BO3を10.8g
(0.175mol)、及び(NH42HPO4を7.
92g(0.060mol)を、混合媒体としてアルミ
ナボール入りのセラミックポットに入れ、ローラーで2
時間混合し蛍光体焼成前混合原料(以下原料生粉とい
う)を得る。次に、原料生粉をアルミナルツボに入れ、
還元雰囲気下1400℃で5時間焼成し蛍光体焼成品を
得る。次に焼成品を粉砕し、200メッシュの篩を通
し、本発明の(Sr0.955Eu0.03Dy0.015)O・1.75(Al0.95B
0.05)2O3・0.03P2O5蛍光体を得る。
【0074】2価金属MがCaである場合の他の実施例
15〜18、リン酸化合物を含まない比較例15〜18
についても同様に試作し、同様に測定し、実施例14、
比較例14を含めて結果を表3、表4にまとめる。
【0075】[実施例20、21]原料調合時に他の共
付活剤原料を仕込む以外実施例19と同様の方法で残光
性蛍光体を調製し、同様に測定し、結果を表5、表6に
まとめる。
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】
【0078】これらより、本発明の残光性蛍光体は2価
金属MがSrの緑色系の場合、MがCaの青色系の場
合、2価金属と硼アルミン酸の比が大きい青緑色系の場
合についても、りん光輝度、耐熱性、及び耐水性におい
て優れている。特に、耐水性に対するリン酸化合物の効
果は絶大であり、MがSrの場合、リン酸化合物を加え
ない比較例では維持率がすべて0%であるのに対し、本
発明品は大きく改善されている。特に、
【0079】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0080】蓄光蛍光体をプラスチック、セラミックに
混入させて使用する場合、これらを溶融させるため、蓄
光蛍光体は300〜700℃程度の温度下にさらされ
る。また、屋外で使用する場合、特に水分との接触は起
こりやすくなる。これに対し、本発明の残光性蛍光体は
耐熱性、耐水性が向上され、さらに耐光性においても優
れているため、このような条件下においても実用するこ
とができる。
【0081】また、本発明残光性蛍光体は焼成工程でで
きる焼成品は柔らかく、後工程での粉砕、フルイ等の処
理を簡単化でき、収率を向上することができる。さら
に、予期せぬ効果としてりん光輝度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残光性蛍光体のリン酸化合物含有量と
励起停止20分後りん光輝度の関係を示す特性図であ
る。
【図2】本発明の残光性蛍光体の耐熱試験におけるリン
酸化合物含有量と維持率の関係を示す特性図である。
【図3】本発明の残光性蛍光体の耐水試験におけるリン
酸化合物含有量と維持率の関係を示す特性図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2価のユーロピウムで付活されたアルミ
    ン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下記の範囲に
    あることを特徴とする残光性蛍光体。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
    5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはMg、Ca、Sr、Ba、及び
    Znからなる2価金属の群より選ばれた少なくとも1種
    であり、Qは共付活剤でありMn、Zr、Nb、Pr、
    Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、及
    びLuからなる群より選ばれた少なくとも1種である。
  2. 【請求項2】 2価のユーロピウムで付活されたアルミ
    ン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下記の範囲に
    あり、その結晶構造が単斜晶系を主体とすることを特徴
    とする請求項1に記載の残光性蛍光体。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
    5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦1.5 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはSrが70モル%以上である。
  3. 【請求項3】 2価のユーロピウムで付活されたアルミ
    ン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下記の範囲に
    あり、その結晶構造が単斜晶系を主体とすることを特徴
    とする請求項1に記載の残光性蛍光体。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
    5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 0.5≦n≦1.5 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはCaが70モル%以上である。
  4. 【請求項4】 2価のユーロピウムで付活されたアルミ
    ン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下記の範囲に
    あり、その結晶構造が斜方晶系を主体とすることを特徴
    とする請求項1に記載の残光性蛍光体。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
    5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 1.5≦n≦3.0 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはSrが70モル%以上である。
  5. 【請求項5】 2価のユーロピウムで付活されたアルミ
    ン酸塩蛍光体において、その化学組成式が下記の範囲に
    あり、その結晶構造が斜方晶系であることを特徴とする
    請求項1に記載の残光性蛍光体。 (M1-p-qEupq)O・n(Al1-mm23・kP2
    5 0.0001≦p≦0.5 0.0001≦q≦0.5 1.7≦n≦1.8 0.0001≦m≦0.5 0<k≦0.2 0.0002≦p+q≦0.75 ただし、組成式中のMはSrである。
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