JPH08158810A - 蒸気タービンのドレン排出装置 - Google Patents
蒸気タービンのドレン排出装置Info
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- JPH08158810A JPH08158810A JP30411294A JP30411294A JPH08158810A JP H08158810 A JPH08158810 A JP H08158810A JP 30411294 A JP30411294 A JP 30411294A JP 30411294 A JP30411294 A JP 30411294A JP H08158810 A JPH08158810 A JP H08158810A
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Abstract
ドレンを排出するドレン通路を形成すること。 【構成】 中空ノズル板(9)を支持する。下半部のノ
ズル外輪(5)には通路(12)が形成されている。この
通路(12)を通じた排出口(14)をノズル外輪(5)の
軸方向下流側に設ける。スリット(10)で捕捉されたド
レン(8)は中空ノズル板(9)を通り、ノズル外輪
(5)の通路(12)を通って排出口(14)から排気室の
方向に排出される。
Description
特にノズルの外表面に流れる水滴を集めてドレンとして
排出するドレン排出装置に関するものである。
図3に示す。図1は、蒸気タービンの代表的な段落の構
造を示す。車室6内にはノズル板3、ノズル内輪4、ノ
ズル外輪5からなるノズルがある。ノズルを通過し、流
速が上昇した蒸気はノズル後方にある羽根2にぶつか
り、羽根2の取付けられたロータ1を回転させる。
が低下すると、湿り度が高くなり、蒸気中の水分がノズ
ル板3の表面に付着し、ドレン8となる。このドレン8
は周囲の蒸気流に押されて、ノズル板3の出口端より下
流の羽根2の方向へ飛び出す。ところがドレン8は周囲
の高流速の蒸気流と比較して速度が遅いため、羽根2の
先端部近傍に衝突し、長期間運転するうちに、浸食を生
じさせる。
るために、図2および図3に示すような技術が用いられ
ている。図2(a)(b)において、中空ノズル板9に
設けたスリット10より外表面に付着したドレン8を中空
ノズル板9内に取り入れる。中空ノズル板9内に入った
ドレン8のうち、上半部に生じたものはノズル内輪4内
に設けた通路11により下半部へ導き、下半部の中空ノズ
ル板9の一部を通してノズル外輪5にある通路12(図3
参照)を周方向に流して、車室6を貫通する通路13に導
き、排気室(図示せず)へ排出するようにしている。
根2の浸食を防止する技術は新たに蒸気タービンを製作
する場合にはノズル車室6を含むすべてのドレン通路を
形成することは容易である。しかし、使用中の蒸気ター
ビンに同じようなドレン通路を形成しようとすると、特
に車室6については大形の圧力容器であることからこれ
を分解することも、また加工のために運搬すること容易
でない。
ドレン通路として最後まで完成できないため、蒸気ター
ビンにドレン通路を持つこと自体が難しくなり、羽根2
の浸食を防止するのにこの技術を役立てることができな
い。そこで、本発明の目的は車室部に新たに手を加えず
ドレン通路を形成することのできる蒸気タービンのドレ
ン排出装置を提供することにある。
ズルの外表面を移動する水滴をスリットを通してノズル
外輪の通路に導き、ドレンとして外部へ排出するように
した蒸気タービンにおいて、ノズル外輪に通路と通じた
透孔を設け、スリットより抽出されたドレンを透孔を通
して直接排気室へ導くようにしたことを特徴とするもの
である。
設けた透孔の前方にあるスチームガイドに穴を穿設した
ことを特徴とするものである。さらに、請求項3に係る
発明はノズルの外表面を移動する水滴をスリットを通し
てノズル外輪通路に導き、ドレンとして外部へ排出する
ようにした蒸気タービンにおいて、ノズルを構成するノ
ズル板内に前記スリットと通じた小部屋を形成し、小部
屋の最下部からノズル外輪を経て排気室へドレンを導く
導管を接続したことを特徴とするものである。
近のノズル外輪に斜面を形成したことを特徴とするもの
である。さらに、請求項5に係る発明はノズル外輪とス
チームガイドとの間にスロート部を形成したことを特徴
とするものである。
ノズル板のノズル外輪内側端で、スリットより下流側の
低圧部に設けたことを特徴とするものである。さらに、
請求項7に係る発明は導管の出口をノズル板出口端に設
けたことを特徴とするものである。
ル外輪内の通路と通じたドレンの排出用の出口をノズル
外輪の軸方向後方へ設けており、車室に加工を施すこと
なく、ドレンを外部に排出することができる。
す。下半部のノズル外輪5の通路12と通じた排出口14を
ノズル外輪5の軸方向下流側に設けている。スリット10
にて捕捉されたドレン8は中空ノズル板9を通り、ノズ
ル外輪5の通路12を通った後、ノズル外輪5の下部の軸
方向下流側に設けられた排出口14より排気室の方向に排
出される。これによりドレン8は羽根2に衝突すること
なく、確実に排除される。
す。下半部のノズル外輪5の排出口14と対向しているス
チームガイド7に開口部15を設ける。ドレンはノズル外
輪5の排出口14からスチームガイド7に衝突するが、浸
食を受け易い箇所に開口部15を穿つことで浸食をなくす
ことができる。ちなみにスチームガイド7に開口部15を
加工することは既設の蒸気タービンにおいても容易であ
る。
す。ノズル板3の内部に、スリット10と通じた小部屋16
を形成し、ドレンを小部屋16の最下部からノズル外輪5
を経て排気室へ導く導管17を接続する。
より小部屋16に入る。ノズル板3表面の圧力分布によ
り、ノズル外輪5にある導管17出口部の圧力はスリット
10のある部分の圧力より低いため、小部屋16に抽出され
たドレンは導管17を通じて排気室の方向へ吸い出され
る。導管17は小部屋16の最下部に接続されているため
に、小部屋16に入ったドレンは全て導管17により排出さ
れる。
す。導管17の出口付近のノズル外輪5に斜面18を形成し
たものである。ノズル出口から排気室へ向かう蒸気流が
斜面18に沿って流れると、斜面18の端にある導管17の出
口部の静圧を下げ、導管17が小部屋16からドレンが流出
するのを助長している。
す。ドレン排出用の導管17の出口に合わせてノズル外輪
5とスチームガイド7との間にスロート部19を形成す
る。
7との間を蒸気が排気室側へ流されるとき、スロート部
19で流速が上昇し、導管17の出口付近の静圧が低下す
る。このため小部屋16からのドレンを効果的に排出する
ことができる。
す。導管17の出口20をノズル板3のノズル外輪内側端
で、スリット10より下流の圧力のより低い位置に設けて
いる。
ズル板3内を通過する高速の蒸気流によりノズル外輪5
の内側へ押し付けられたまま、ノズル外輪5に沿って排
気室の方向へ流れて行く。
す。導管17の出口20をノズル板3のノズル外輪5の内側
で、ノズル板3の出口端部に設けている。導管17の出口
20から流出したドレンは、ノズル板3内を通過する高速
の蒸気流によりノズル外輪5の内側面に押し付けられた
まま、排気室の方向へ流出する。
はノズル外輪に通路と通じた透孔を設けているので、ス
リットを通して抽出されたドレンを車室を通過させずに
直接排気室に排出することができる。
リットと通じた小部屋を形成し小部屋の最下部からノズ
ル外輪を経て排気室へドレンを導く導管を接続したの
で、スリットを通して抽出したドレンを車室を通過させ
ずに直接排気室に排出することができる。
に手を加えずにドレン通路を完成することができ、既設
の蒸気タービンにおいて羽根が浸食を受けることを防止
することが可能である。
断面図。
す横断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 ノズルの外表面を移動する水滴をスリッ
トを通してノズル外輪の通路に導き、ドレンとして外部
へ排出するようにした蒸気タービンにおいて、前記ノズ
ル外輪に前記通路と通じた透孔を設け、前記スリットよ
り抽出されたドレンを前記透孔を通して直接排気室へ導
くようにしたことを特徴とする蒸気タービンのドレン排
出装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のドレン排出装置におい
て、前記ノズル外輪に設けた前記透孔の前方にあるスチ
ームガイドに穴を穿設したことを特徴とする蒸気タービ
ンのドレン排出装置。 - 【請求項3】 ノズルの外表面を移動する水滴をスリッ
トを通してノズル外輪通路に導き、ドレンとして外部へ
排出するようにした蒸気タービンにおいて、前記ノズル
を構成するノズル板内に前記スリットと通じた小部屋を
形成し、前記小部屋の最下部から前記ノズル外輪を経て
排気室へドレンを導く導管を接続したことを特徴とする
蒸気タービンのドレン排出装置。 - 【請求項4】 請求項3記載のドレン排出装置におい
て、前記導管の出口付近の該ノズル外輪に斜面を形成し
たことを特徴とする蒸気タービンのドレン排出装置。 - 【請求項5】 請求項3記載のドレン排出装置におい
て、前記ノズル外輪とスチームガイドとの間にスロート
部を形成したことを特徴とする蒸気タービンのドレン排
出装置。 - 【請求項6】 請求項3記載のドレン排出装置におい
て、前記導管の出口を前記ノズル板のノズル外輪内側端
で、前記スリットより下流側の低圧部に設けたことを特
徴とする蒸気タービンのドレン排出装置。 - 【請求項7】 請求項6記載のドレン排出装置におい
て、前記導管の出口を前記ノズル板出口端に設けたこと
を特徴とする蒸気タービンのドレン排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30411294A JP3630740B2 (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | 蒸気タービンのドレン排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30411294A JP3630740B2 (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | 蒸気タービンのドレン排出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08158810A true JPH08158810A (ja) | 1996-06-18 |
JP3630740B2 JP3630740B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=17929179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30411294A Expired - Lifetime JP3630740B2 (ja) | 1994-12-08 | 1994-12-08 | 蒸気タービンのドレン排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3630740B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103161512A (zh) * | 2011-12-12 | 2013-06-19 | 诺沃皮尼奥内有限公司 | 蒸汽涡轮、叶片和方法 |
JP2015010482A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 株式会社東芝 | 蒸気タービン |
WO2015198853A1 (ja) * | 2014-06-27 | 2015-12-30 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 静翼ユニット及び蒸気タービン |
CN107208491A (zh) * | 2014-11-03 | 2017-09-26 | 诺沃皮尼奥内股份有限公司 | 用于涡轮的级的组件的区段和对应的制造方法 |
JP2018135837A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 蒸気タービンプラント |
-
1994
- 1994-12-08 JP JP30411294A patent/JP3630740B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
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US10267150B2 (en) | 2014-06-27 | 2019-04-23 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Vane unit and steam turbine |
CN107208491A (zh) * | 2014-11-03 | 2017-09-26 | 诺沃皮尼奥内股份有限公司 | 用于涡轮的级的组件的区段和对应的制造方法 |
CN107208491B (zh) * | 2014-11-03 | 2019-08-06 | 诺沃皮尼奥内股份有限公司 | 用于涡轮的级的组件的区段和对应的制造方法 |
US11008893B2 (en) | 2014-11-03 | 2021-05-18 | Nuovo Pignone Srl | Sector for the assembly of a stage of a turbine and corresponding manufacturing method |
JP2018135837A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 蒸気タービンプラント |
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---|---|
JP3630740B2 (ja) | 2005-03-23 |
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