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JPH08122626A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

Info

Publication number
JPH08122626A
JPH08122626A JP6265618A JP26561894A JPH08122626A JP H08122626 A JPH08122626 A JP H08122626A JP 6265618 A JP6265618 A JP 6265618A JP 26561894 A JP26561894 A JP 26561894A JP H08122626 A JPH08122626 A JP H08122626A
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JP
Japan
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focus
focus detection
photoelectric conversion
conversion element
element array
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Granted
Application number
JP6265618A
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English (en)
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JP3550601B2 (ja
Inventor
Masamitsu Ozawa
正光 小澤
Seiichi Yasukawa
誠一 安川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP26561894A priority Critical patent/JP3550601B2/ja
Publication of JPH08122626A publication Critical patent/JPH08122626A/ja
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Publication of JP3550601B2 publication Critical patent/JP3550601B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体像信号に重畳するノイズ成分の影響を
排除して正確な焦点検出を行う。 【構成】 被写体像信号の増幅率に応じて撮影レンズの
合焦許容範囲を変更し、焦点検出演算結果の焦点調節状
態を変更後の合焦許容範囲と比較して撮影レンズの合焦
/非合焦を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮影レンズの焦点調節状
態を検出する焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体の視差を有する一対の像を1対の
イメージセンサー上に導き、これらのイメージセンサー
の画像出力に基づいて一対の像の相対的なずれ量を算出
し、撮影レンズの焦点調節状態を検出する位相差検出方
式の焦点検出装置が知られている。図4により、この種
の焦点検出装置の概要を説明する。撮影レンズ1の領域
21を介して入射した被写体からの光束は、フィルム等
価面6上で焦点を結んだ後、バンドパスフィルター7、
視野マスク2、フィールドレンズ3、絞り開口部41お
よび再結像レンズ51から構成される焦点検出光学系8
を通り、イメージセンサー9のセンサー列9A上に結像
する。同様に、撮影レンズ1の領域31を介して入射し
た被写体からの光束は、フィルム等価面6上で焦点を結
んだ後、バンドパスフィルター7、視野マスク2、フィ
ールドレンズ3、絞り開口部42および再結像レンズ5
2から構成される焦点検出光学系8を通り、イメージセ
ンサー9のセンサー列9B上に結像する。ここで、撮影
レンズ1の領域21の大きさは絞り開口部41のフィー
ルドレンズ3による逆投影像に等しく、同様に、領域3
1の大きさは絞り開口部42のフィールドレンズ3によ
る逆投影像に等しい。
【0003】焦点検出光学系8によりイメージセンサー
9のセンサー列9A、9B上に結像した一対の被写体像
の2次像は、撮影レンズ1により結像される被写体の鮮
鋭像が予定焦点面よりも前に像を結ぶいわゆる前ピン状
態では互いに近づき、逆に予定焦点面よりも後に像を結
ぶいわゆる後ピン状態では互いに遠ざかる。また、撮影
レンズ1により結像される被写体の鮮鋭像が予定焦点面
に像を結ぶいわゆる合焦時には、イメージセンサー9の
センサー列9A、9B上の被写体像は相対的に一致す
る。したがって、焦点検出光学系8により結像される一
対の被写体像の2次像をイメージセンサー9のセンサー
列9A、9Bで光電変換して電気信号に換え、これらの
一対の被写体像信号を相関演算処理して一対の被写体像
の2次像の相対位置を求めることにより、撮影レンズ1
の焦点調節状態、ここでは合焦状態から離れている量と
その方向(以下、デフォーカス量と呼ぶ)を検出する。
なお、焦点検出領域は、イメージセンサー9のセンサー
列9A,9Bが焦点検出光学系8により逆投影されて予
定焦点面近傍で重なった部分となる。
【0004】次に、デフォーカス量を求める演算処理方
法について述べる。イメージセンサー9のセンサー列9
A、9Bはそれぞれ複数の光電変換素子から成り、図5
(a)、(b)に示すように複数の光電変換出力a
1...an、b1...bnを出力する。そして、そ
れぞれのデータ列を相対的に所定のデータ分Lずつシフ
トしながら相関演算を行う。具体的には相関量C(L)
を次式により算出する。
【数1】C(L)=Σ|ai−bj| ここで、Σはi=k〜rの総和演算を表わす。また、L
はデータ列のシフト量に当たる整数であり、j−i=
L、L=-lmax,...,-2,-1,0,1,2,...,lmax。なお、数式
1において、初項kと最終項rはシフト量Lに依存して
変化させてもよい。
【0005】こうして得られた相関量C(L)の中で、
極小値となる相関量を与えるシフト量に図4に示す光学
系およびイメージセンサーの光電変換素子のピッチ幅に
よって定まる定数を掛けたものがデフォーカス量とな
る。しかしながら、相関量C(L)は図5(c)に示す
ように離散的な値であり、検出可能なデフォーカス量の
最小単位はイメージセンサー9のセンサー列9A、9B
の光電変換素子のピッチ幅によって制限されてしまう。
そこで、離散的な相関量C(L)に基づいて補間演算を
行うことにより新たに極小値Cexを算出し、正確な焦
点検出を行う方法が特開昭60−37513号公報に提
案されている。これは、図6に示すように、極小値であ
る相関量C(0)とその両側のシフト量での相関量C
(1)、C(−1)によって算出する方法で、極小値C
exを与えるシフト量Fmとデフォーカス量DFは次式
により求まる。
【数2】DF=Kf*Fm, Fm=L+DL/E, DL={C(−1)−C(1)}/2, Cex=C(0)−|DL|, E=MAX[{C(1)−C(0)},{C(−1)−
C(0)}] ここで、MAX{Ca,Cb}はCaとCbの内の大き
い方を選択することを意味し、Kfは図6に示す光学系
およびイメージセンサー9の光電変換素子のピッチ幅に
よって定まる定数である。
【0006】こうして得られたデフォーカス量が真にデ
フォーカス量を示しているのか、それともノイズなどに
よる相関量の揺らぎによるものなのかを判定する必要が
あり、次の条件を満たした時にデフォーカス量は信頼あ
りとする。
【数3】E>E1 且つ Cex/E<G1 ここで、E1,G1は所定値である。数式3において、
Eは被写体のコントラストに依存する値であり、値が大
きいほどコントラストが高く信頼性が高いことになり、
Cex/Eは像の一致度に主に依存し、0に近いほど信
頼性が高いことになる。そして、信頼性ありと判定され
るとデフォーカス量DFに基づいて撮影レンズ1が駆動
される。
【0007】イメージセンサー9のセンサー列9A、9
Bにより光電変換された被写体像信号は、被写体の輝度
に応じて出力レベルが異なる。そのため、被写体の輝度
に関わらず、被写体像信号が焦点検出演算に適するレベ
ルになるように、被写体像信号を増幅する必要がある。
また、電荷蓄積時間を制御することにより、被写体像信
号を焦点検出演算に適したレベルにすることも可能であ
る。上述した位相差検出方式による焦点検出動作を繰り
返し行うことにより、撮影レンズのデフォーカス量を繰
り返し検出する。そして、検出されたデフォーカス量が
信頼性有りと判定されると、検出されたデフォーカス量
に基づいて撮影レンズの駆動を行い、撮影レンズの焦点
調節状態が合焦または合焦状態と見なせるデフォーカス
量となるまで駆動を行う。また、撮影レンズの焦点調節
状態が合焦または合焦状態と見なせるデフォーカス量に
あると判定された後も、繰り返し焦点検出動作を行うこ
とによって、撮影レンズの焦点調節状態が合焦状態であ
ると見なせるデフォーカス量を越えたと判定されたとき
には、ただちに合焦または合焦状態と見なせるデフォー
カス量になるまで撮影レンズを駆動することができる。
このように、繰り返し焦点検出動作を行うことにより撮
影レンズは常に合焦状態を維持する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イメー
ジセンサー9のセンサー列9A、9Bから出力される被
写体像信号には、種々の電気回路からのノイズ成分や、
光電変換素子の暗電流によるノイズ成分などが光電変換
素子ごとにランダムに重畳している。また、光電変換素
子の暗電流は動作温度が高くなるほど増加することが知
られている。そこで、例えば、信号増幅回路により、イ
メージセンサー9のセンサー列9A、9Bから出力され
る被写体像信号を焦点検出演算に適するレベルとなるよ
うに増幅すると、被写体像信号だけでなく被写体像信号
に重畳するノイズ成分も増幅される。
【0009】この問題を図3により詳細に説明する。図
3に示すグラフは、被写体像信号にノイズ成分が重畳し
ている様子を示す図である。図において、縦軸は信号出
力の大きさを示し、vを付した破線は焦点検出演算に適
した出力レベルを示す。また、横軸はイメージセンサー
9のセンサー列9Aの光電変換素子a1...anの並
びを示す。なお以下では、被写体像信号には被写体像の
信号成分とノイズ成分とが含まれているものとし、これ
らをそれぞれ被写体像成分およびノイズ成分と呼ぶ。図
3(a)、(b)−1、(c)−1は被写体像信号の増
幅前の信号出力を示し、図3(b)−2、(c)−2は
被写体像信号の増幅後の信号出力を示す。図3に示すグ
ラフ中のAn1、Bn1、Bn2、Cn1、Cn2はノ
イズ成分の大きさを表し、As1、Bs1、Bs2、C
s1、Cs2は被写体像成分の大きさを表す。図3
(a)に示すイメージセンサー9からの出力信号は焦点
検出演算に適切なレベルであるから、この被写体像信号
を増幅する必要はない(増幅率1倍)。一方、図3
(b)−1に示す被写体像信号の出力は、図3(a)の
被写体像信号の出力の約半分であるから、焦点検出演算
に適する出力レベルにするためには、約2倍の増幅率で
増幅する必要がある。2倍の増幅率で増幅した結果を図
3(b)−2に示す。図3(b)−1に示す被写体像成
分の大きさBs1を2倍に増幅したたので、Bs2はB
s1の約2倍の大きさになる。ところが、被写体像信号
と同様にノイズ成分も増幅されるので、Bn1も約2倍
のBn2の大きさになる。つまり、図3(a)における
被写体像成分As1に対するノイズ成分An1の割合よ
りも、図3(b)−2における被写体像成分Bs2に対
するノイズ成分Bn2の割合の方が大きくなる。
【0010】同様に、図3(c)−1に示す被写体増信
号の出力は図3(a)に示す被写体増信号の出力の約1
/4であるから、焦点検出演算に適する出力レベルにす
るためには、約4倍の増幅率で増幅する必要がある。4
倍の増幅率で増幅した結果を図3(c)−2に示す。図
3(c)−1に示す被写体像成分の大きさCs1を4倍
に増幅したので、Cs2はCS1の約4倍の大きさにな
る。ところが、被写体像成分と同様にノイズ成分も増幅
されるから、Cn1も約4倍のCn2の大きさになる。
つまり、図3(b)−2における被写体像信号Bs2に
対するノイズ成分Bn2の割合よりも、図3(c)−2
における被写体像信号Cs2に対するノイズ成分Cn2
の割合の方が大きくなる。以上のことから、被写体像信
号に対する増幅率が高くなるほど、被写体像成分に対す
るノイズ成分の割合が大きくなることが分かる。上述し
たノイズはイメージセンサー9の一対のセンサー列9
A、9Bの複数の光電変換素子にランダムに現れるの
で、上述した相関演算を行うと対の2次像の一致度に大
きな影響を与えることになり、焦点検出演算結果は大き
くばらついてしまう。
【0011】また、蓄積時間を長くした場合にもノイズ
成分が増える。これを図3を用いて詳細に説明する。こ
こで、図3(a)、(b)−1、(c)−1は同じ蓄積
時間で電荷の蓄積を行ったものとし、図3(b)−2、
(c)−2は、図3(b)−1、(c)−1に示す被写
体像信号が焦点検出演算に適する出力レベルとなる蓄積
時間を設定して、電荷の蓄積を行なったものとする。ま
た、An1、Bn1、Bn2、Cn1、Cn2は暗電流
の大きさを表し、他の符号は上述したとおりとする。図
3(a)は、イメージセンサー9の出力が焦点検出演算
に適したレベルとなる蓄積時間で電荷蓄積を行なったも
のとする。図3(b)−1に示す被写体像信号の出力
は、図3(a)の場合と同じ蓄積時間で蓄積を行ったに
もかかわらず、図3(a)の被写体像信号の出力の約半
分である。したがって、図3(b)−1の場合は、焦点
検出演算に適した出力レベルにするために、図3(a)
に比べ約2倍の蓄積時間で蓄積を行う必要がある。2倍
の蓄積時間で蓄積を行った結果を図3(b)−2に示
す。図3(b)−2に示す被写体像成分の大きさBs2
は、2倍の蓄積時間で蓄積を行ったのでBs1の約2倍
のBs2の大きさになる。ところが、暗電流も2倍の蓄
積時間で蓄積されるので、Bn1も約2倍のBn2の大
きさになる。つまり、図3(a)における被写体像成分
As1に対する暗電流An1の割合よりも、図3(b)
−2における被写体像成分Bs2に対する暗電流Bn2
の割合の方が大きくなることが分かる。
【0012】同様に、図3(c)−1に示す被写体像信
号の出力は、図3(a)に示す被写体像信号の出力の約
1/4であるから、焦点検出演算に適する出力レベルに
するためには約4倍の蓄積時間で蓄積を行う必要があ
る。4倍の蓄積時間で電荷の蓄積を行なった結果を図3
(c)−2に示す。図3(c)−2に示す被写体像成分
の大きさCs2は、4倍の蓄積時間で蓄積を行ったので
Cs1の約4倍のCs2の大きさになる。ところが、暗
電流も4倍の蓄積時間で蓄積されるので、Cn1も約4
倍のCn2の大きさになる。つまり、図3(b)−2に
示す被写体像信号Bs2に対する暗電流Bn2の割合よ
りも、図3(c)−2に示す被写体像信号Cs2に対す
る暗電流Cn2の割合の方が大きくなる。以上のことか
ら、蓄積時間が長くなるほど、被写体像成分に対する暗
電流の割合が大きくなることが分かる。つまり、蓄積時
間を長くした場合にも被写体像信号に占める暗電流のノ
イズ成分が増えるので、上述した相関演算を行うと対の
2次像の一致度に大きく影響を与え、焦点検出演算結果
は大きくばらついてしまう。
【0013】このように、被写体像信号に重畳するノイ
ズ成分によって焦点検出演算結果がばらつき、撮影レン
ズがいったん合焦した後も合焦近傍で細かく駆動される
上に、撮影レンズの焦点調節状態を示すファインダー内
の表示も不安定になるので、撮影者に煩わしさを与え
る。また、撮影レンズが合焦した時だけシャッターレリ
ーズが許可される、いわゆる合焦優先の撮影時には、ノ
イズ成分の重畳によって焦点検出演算結果がばらつき、
撮影レンズが合焦近傍にあってもシャッターレリーズが
禁止されることになり、シャッターチャンスを逃すこと
もある。
【0014】本発明の目的は、被写体像信号に重畳する
ノイズ成分の影響を排除して正確な焦点検出を行うよう
にした焦点検出装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被写体像の光強度分布に応じた
被写体像信号を出力する光電変換素子列と、撮影レンズ
を通過した被写体からの光束を前記光電変換素子列へ導
き、前記被写体像を結像する焦点検出光学系と、前記光
電変換素子列から出力される被写体像信号を増幅する信
号増幅手段と、この信号増幅手段により増幅された被写
体像信号に基づいて前記撮影レンズの焦点調節状態を演
算する焦点検出演算手段と、この焦点検出演算手段によ
り演算された焦点調節状態を所定の合焦許容範囲と比較
して前記撮影レンズの合焦/非合焦を判定する合焦判定
手段とを備えた焦点検出装置であって、前記信号増幅手
段の増幅率に応じて前記合焦判定手段の合焦許容範囲を
変更する合焦許容範囲変更手段を備える。請求項2の発
明は、被写体像の光強度分布に応じた被写体像信号を出
力する光電変換素子列と、撮影レンズを通過した被写体
からの光束を前記光電変換素子列へ導き、前記被写体像
を結像する焦点検出光学系と、前記光電変換素子列の電
荷蓄積時間を制御する蓄積制御手段と、前記光電変換素
子列から出力された被写体像信号に基づいて前記撮影レ
ンズの焦点調節状態を演算する焦点検出演算手段と、こ
の焦点検出演算手段により演算された焦点調節状態を所
定の合焦許容範囲と比較して前記撮影レンズの合焦/非
合焦を判定する合焦判定手段とを備えた焦点検出装置で
あって、前記蓄積制御手段の電荷蓄積時間に応じて前記
合焦判定手段の合焦許容範囲を変更する合焦許容範囲変
更手段を備える。請求項3の発明は、被写体像の光強度
分布に応じた被写体像信号を出力する光電変換素子列
と、撮影レンズを通過した被写体からの光束を前記光電
変換素子列へ導き、前記被写体像を結像する焦点検出光
学系と、前記光電変換素子列から出力される被写体像信
号を増幅する信号増幅手段と、前記光電変換素子列の電
荷蓄積時間を制御する蓄積制御手段と、前記信号増幅手
段により増幅された被写体像信号に基づいて前記撮影レ
ンズの焦点調節状態を演算する焦点検出演算手段と、こ
の焦点検出演算手段により演算された焦点調節状態を所
定の合焦許容範囲と比較して前記撮影レンズの合焦/非
合焦を判定する合焦判定手段とを備えた焦点検出装置で
あって、前記信号増幅手段の増幅率と前記蓄積制御手段
の電荷蓄積時間とに応じて前記合焦判定手段の合焦許容
範囲を変更する合焦許容範囲変更手段を備える。請求項
4の発明は、被写体像の光強度分布に応じた被写体像信
号を出力する光電変換素子列と、撮影レンズを通過した
被写体からの光束を前記光電変換素子列へ導き、前記被
写体像を結像する焦点検出光学系と、前記光電変換素子
列から出力された被写体像信号に基づいて前記撮影レン
ズの焦点調節状態を演算する焦点検出演算手段と、この
焦点検出演算手段により演算された焦点調節状態を所定
の合焦許容範囲と比較して前記撮影レンズの合焦/非合
焦を判定する合焦判定手段とを備えた焦点検出装置であ
って、前記光電変換素子列の周囲温度を検出する温度検
出手段と、この温度検出手段により検出された周囲温度
に応じて前記合焦判定手段の合焦許容範囲を変更する合
焦許容範囲変更手段とを備える。請求項5の焦点検出装
置は前記光電変換素子列の周囲温度を検出する温度検出
手段を備え、前記合焦許容範囲変更手段によって、前記
蓄積制御手段の電荷蓄積時間に応じて変更した合焦許容
範囲を、前記温度検出手段により検出された周囲温度に
基づいて補正するようにしたものである。請求項6の焦
点検出装置は、前記光電変換素子列の周囲温度を検出す
る温度検出手段を備え、前記合焦許容範囲変更手段によ
って、前記信号増幅手段の増幅率と前記蓄積制御手段の
電荷蓄積時間とに応じて変更した合焦許容範囲を、前記
温度検出手段により検出された周囲温度に基づいて補正
するようにしたものである。
【0016】
【作用】請求項1の焦点検出装置では、被写体像信号の
増幅率に応じて撮影レンズの合焦許容範囲を変更し、焦
点検出演算結果の焦点調節状態を変更後の合焦許容範囲
と比較して撮影レンズの合焦/非合焦を判定する。これ
により、被写体像信号の増幅率が高くなって被写体像信
号のノイズ成分が増加し、焦点検出演算結果が大きくば
らついても、そのばらつきをキャンセルするように合焦
許容範囲が変更されるので、正確な合焦/非合焦の判定
がなされ、合焦近傍での撮影レンズの動きと表示器によ
る合焦表示が安定する。請求項2の焦点検出装置では、
光電変換素子列の電荷蓄積時間に応じて撮影レンズの合
焦許容範囲を変更し、焦点検出演算結果の焦点調節状態
を変更後の合焦許容範囲と比較して撮影レンズの合焦/
非合焦を判定する。これにより、電荷蓄積時間が長くな
って被写体像信号のノイズ成分が増加し、焦点検出演算
結果が大きくばらついても、そのばらつきをキャンセル
するように合焦許容範囲が変更されるので、正確な合焦
/非合焦の判定がなされ、合焦近傍での撮影レンズの動
きと表示器による合焦表示が安定する。請求項3の焦点
検出装置では、被写体像信号の増幅率と光電変換素子列
の電荷蓄積時間とに応じて撮影レンズの合焦許容範囲を
変更し、焦点検出演算結果の焦点調節状態を変更後の合
焦許容範囲と比較して撮影レンズの合焦/非合焦を判定
する。これにより、増幅率が高くなり、且つ電荷蓄積時
間が長くなって光電変換素子列から出力される被写体像
信号のノイズ成分が増加し、焦点検出演算結果が大きく
ばらついても、そのばらつきをキャンセルするように合
焦許容範囲が変更されるので、正確な合焦/非合焦の判
定がなされ、合焦近傍での撮影レンズの動きと表示器に
よる合焦表示が安定する。請求項4の焦点検出装置で
は、光電変換素子列の周囲温度に応じて撮影レンズの合
焦許容範囲を変更し、焦点検出演算結果の焦点調節状態
を変更後の合焦許容範囲と比較して撮影レンズの合焦/
非合焦を判定する。これにより、周囲温度が高くなって
光電変換素子列から出力される被写体像信号の暗電流の
ノイズ成分が増加し、焦点検出演算結果が大きくばらつ
いても、そのばらつきをキャンセルするように合焦許容
範囲が変更されるので、正確な合焦/非合焦の判定がな
され、合焦近傍での撮影レンズの動きと表示器による合
焦表示が安定する。請求項5の焦点検出装置では、電荷
蓄積時間に応じて変更した合焦許容範囲を、光電変換素
子列の周囲温度に基づいて補正する。これにより、正確
な合焦/非合焦の判定がなされ、合焦近傍での撮影レン
ズの動きと表示器による合焦表示が安定する。請求項6
の焦点検出装置では、被写体像信号の増幅率と光電変換
素子列の電荷蓄積時間とに応じて変更した合焦許容範囲
を、光電変換素子列の周囲温度に基づいて補正する。こ
れにより、正確な合焦/非合焦の判定がなされ、合焦近
傍での撮影レンズの動きと表示器による合焦表示が安定
する。
【0017】
【実施例】本発明の焦点検出装置を一眼レフレックスカ
メラに適用した一実施例を説明する。図1は焦点検出装
置を備えた一眼レフレックスカメラの断面図である。な
お、図4に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号
を付して説明を省略する。図において、10は信号増幅
回路、11は焦点検出演算回路、12は蓄積制御回路、
13はモータ駆動制御回路、14はモータ、15はメイ
ンミラー、16はサブミラー、17はフィルム面、18
はファインダースクリーン、19はペンタダハプリズ
ム、20は接眼レンズ、22は温度検出装置である。撮
影レンズ1を通過した被写体からの光束はメインミラー
15により上方に偏向され、ファインダースクリーン1
8、ペンタダハプリズム19、接眼レンズ20からなる
ファインダー光学系に導かれる。メインミラー15の後
方に配置されたフィルム面17には、感光フィルムが配
置される。撮影時にはメインミラー15とサブミラー1
6が撮影レンズ1とフィルム面17の光路から退避さ
れ、撮影レンズ1を通過した被写体からの光束によりフ
ィルム面17に配置された感光フィルムが露光される。
【0018】また、メインミラー15の一部分は半透過
になっており、この半透過部の後方にはサブミラー16
が取り付けてある。メインミラー15の半透過部を透過
した被写体からの光束は、サブミラー16によりカメラ
ボディの底方向に偏向され、撮影レンズ1のフィルム等
価面6の近傍に配置された焦点検出光学系8へ導かれ
る。さらに、焦点検出光学系8を通過した被写体からの
光束は電荷蓄積型イメージセンサー9へ導かれる。な
お、焦点検出光学系8とイメージセンサー9は、撮影画
面上に設定された焦点検出領域において焦点検出が可能
なように構成されている。イメージセンサー9は、セン
サー列9A、9B上に形成された被写体像の2次像を光
電変換し、被写体像の光強度分布に対応する電気的な被
写体像信号を発生して信号増幅回路10へ送る。
【0019】信号増幅回路10は、イメージセンサー9
から出力される被写体像信号を増幅し、焦点検出演算回
路11へ送る。蓄積制御回路12は、この信号増幅回路
10の増幅率を制御する。焦点検出演算回路11は、被
写体像信号を上述した焦点検出演算により処理し、撮影
レンズ1の結像面とフィルム等価面6との間のデフォー
カス量を算出する。また、焦点検出演算回路11は増幅
された被写体像信号の情報を蓄積制御回路12へ送る。
蓄積制御回路12は次回の電荷蓄積時間と増幅率を決定
し、イメージセンサー9のセンサー列A、Bの電荷蓄積
動作を制御する。モータ駆動制御回路13は、焦点検出
演算回路11により算出されたデフォーカス量に基づい
てモータ14の駆動方向および駆動量を制御する。モー
タ14は撮影レンズ1と機械的に結合しており、モータ
駆動制御回路13により駆動量と駆動速度が制御され、
撮影レンズ1を合焦状態にする。
【0020】以上の実施例の構成において、イメージセ
ンサー9が光電変換素子列を、焦点検出演算回路11が
焦点検出演算手段、合焦判定手段および合焦許容範囲変
更手段を、蓄積制御回路12が蓄積制御手段を、温度検
出装置22が温度検出手段をそれぞれ構成する。なお、
これらの各手段は上記実施例に限定されない。
【0021】図2は焦点検出動作を示すフローチャート
である。図2により、実施例の焦点検出動作を説明す
る。ステップ(以下、図面では単にSと記述する)10
0において、不図示のカメラのメインスイッチが投入さ
れるか、あるいは不図示のレリーズボタンが半押しされ
ると、焦点検出動作を開始する。ステップ101で、蓄
積制御回路12に設定された蓄積時間でイメージセンサ
ー9の蓄積制御を行い、蓄積制御回路12に設定された
増幅率で信号増幅回路10により被写体像信号の増幅を
行う。なお、焦点検出動作を開始した直後には蓄積制御
を行うための情報がないので、初期設定に従って蓄積制
御を行う。ステップ102で、焦点検出演算回路11に
より、被写体像信号の増幅率に応じて合焦許容範囲の設
定を行う。例えば、基準合焦許容範囲をDo、増幅率の
倍率をGn、所定値をαとすると、合焦許容範囲Dは次
式により求められる。
【数4】D=±{Do+α*(Gn−1)}
【0022】ステップ103で、焦点検出演算回路11
により、信号増幅回路10から被写体像信号を読み込ん
で撮影レンズ1のデフォーカス量を算出する。続くステ
ップ104で、焦点検出演算回路11により算出された
デフォーカス量がステップ102で設定された合焦許容
範囲内にあるか否かを判定する。合焦許容範囲内にあれ
ばステップ106へ進み、許容範囲外であればステップ
105へ進む。合焦許容範囲外の時はステップ105
で、焦点検出演算回路11により算出されたデフォーカ
ス量にしたがって、モータ駆動制御回路13によりモー
タ14を駆動制御し、撮影レンズ1を合焦位置へ駆動す
る。一方、合焦許容範囲内の時は、ステップ106でシ
ャッターレリーズを許可する。このように、被写体像信
号の増幅率が高い場合に被写体像信号のノイズ成分によ
る焦点検出演算結果のばらつきが発生しても、安定した
撮影動作が可能になる。
【0023】上述した実施例ではいわゆる合焦優先と
し、ステップ106でレリーズ許可を与えたが、いわゆ
るレリーズ優先とする場合は、ステップ106で表示器
に合焦表示を行うようにしてもよい。
【0024】また、上述した実施例では被写体像信号の
増幅率に基づいて合焦許容範囲を設定したが、電荷蓄積
時間に基づいて合焦許容範囲を設定してもよい。この場
合は、基準合焦許容範囲をDo、基準蓄積時間をTo、
蓄積時間をTn、所定値をβとすると、合焦許容範囲D
は次式により求められる。
【数5】D=±{Do+β*(Tn−To)}, ただし、Tn<Toの時、Tn=To
【0025】さらに、被写体像信号の増幅率と蓄積時間
とに基づいて合焦許容範囲を設定するようにしてもよ
い。この場合は、基準合焦許容範囲をDo、増幅率の倍
率をGn、所定値をα、基準蓄積時間をTo、蓄積時間
をTn、所定値をβとすると、合焦許容範囲Dは次式に
より求められる。
【数6】D=±{Do+α*(Gn−1)+β*(Tn
−To)}, ただし、Tn<Toの時、Tn=To
【0026】さらにまた、暗電流はイメージセンサー9
の動作温度が高いほど大きくなるので、温度検出装置2
2による検出温度に基づいて合焦許容範囲Dを設定する
ようにしてもよい。この場合は、数式5または数式6の
所定値βを、温度が高いほど大きな値になる、温度kに
依存する変数β(k)としてそれぞれ数式7または数式
8により合焦許容範囲Dを求める。
【数7】D=±{Do+β(k)*(Tn−To)}, ただし、Tn<Toの時、Tn=To
【数8】D=±{Do+α*(Gn−1)+β(k)*
(Tn−To)}, ただし、Tn<Toの時、Tn=To
【0027】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、被写体像信号の増幅率に応じて撮影レンズの合焦
許容範囲を変更し、焦点検出演算結果の焦点調節状態を
変更後の合焦許容範囲と比較して撮影レンズの合焦/非
合焦を判定するようにしたので、被写体像信号の増幅率
が高くなって被写体像信号のノイズ成分が増加し、それ
により焦点検出演算結果が大きくばらついても、そのば
らつきをキャンセルするように合焦許容範囲が変更され
て正確な合焦/非合焦の判定がなされ、合焦近傍での撮
影レンズの動きと表示器による合焦表示が安定する。請
求項2の発明によれば、光電変換素子列の電荷蓄積時間
に応じて撮影レンズの合焦許容範囲を変更し、焦点検出
演算結果の焦点調節状態を変更後の合焦許容範囲と比較
して撮影レンズの合焦/非合焦を判定するようにしたの
で、電荷蓄積時間が長くなって被写体像信号のノイズ成
分が増加し、それにより焦点検出演算結果が大きくばら
ついても、そのばらつきをキャンセルするように合焦許
容範囲が変更されて正確な合焦/非合焦の判定がなさ
れ、合焦近傍での撮影レンズの動きと表示器による合焦
表示が安定する。請求項3の発明によれば、被写体像信
号の増幅率と光電変換素子列の電荷蓄積時間とに応じて
撮影レンズの合焦許容範囲を変更し、焦点検出演算結果
の焦点調節状態を変更後の合焦許容範囲と比較して撮影
レンズの合焦/非合焦を判定するようにしたので、増幅
率が高くなり、且つ電荷蓄積時間が長くなって光電変換
素子列から出力される被写体像信号のノイズ成分が増加
し、それにより焦点検出演算結果が大きくばらついて
も、そのばらつきをキャンセルするように合焦許容範囲
が変更されて正確な合焦/非合焦の判定がなされ、合焦
近傍での撮影レンズの動きと表示器による合焦表示が安
定する。請求項4の発明によれば、光電変換素子列の周
囲温度に応じて撮影レンズの合焦許容範囲を変更し、焦
点検出演算結果の焦点調節状態を変更後の合焦許容範囲
と比較して撮影レンズの合焦/非合焦を判定するように
したので、周囲温度が高くなって光電変換素子列から出
力される被写体像信号の暗電流のノイズ成分が増加し、
それにより焦点検出演算結果が大きくばらついても、そ
のばらつきをキャンセルするように合焦許容範囲が変更
されて正確な合焦/非合焦の判定がなされ、合焦近傍で
の撮影レンズの動きと表示器による合焦表示が安定す
る。請求項5の発明によれば、電荷蓄積時間に応じて変
更した合焦許容範囲を、光電変換素子列の周囲温度に基
づいて補正するようにしたので、正確な合焦/非合焦の
判定がなされ、合焦近傍での撮影レンズの動きと表示器
による合焦表示が安定する。請求項6の発明によれば、
被写体像信号の増幅率と光電変換素子列の電荷蓄積時間
とに応じて変更した合焦許容範囲を、光電変換素子列の
周囲温度に基づいて補正するようにしたので、正確な合
焦/非合焦の判定がなされ、合焦近傍での撮影レンズの
動きと表示器による合焦表示が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】一実施例の焦点検出動作を示すフローチャー
ト。
【図3】被写体像信号の説明図。
【図4】位相差検出方式の焦点検出装置の光学系および
イメージセンサーを示す図。
【図5】相関演算の説明図。
【図6】相関演算の説明図。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 視野マスク 3 フィールドレンズ 6 フィルム等価面 7 バンドパスフィルター 8 焦点検出光学系 9 イメージセンサー 15 メインミラー 16 サブミラー 17 フィルム面 18 ファインダースクリーン 19 ペンタダハプリズム 20 接眼レンズ 21,31 絞り開口部の逆投影像 22 温度検出装置 41,42 絞り開口部 51,52 再結像レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/00 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像の光強度分布に応じた被写体像
    信号を出力する光電変換素子列と、 撮影レンズを通過した被写体からの光束を前記光電変換
    素子列へ導き、前記被写体像を結像する焦点検出光学系
    と、 前記光電変換素子列から出力される被写体像信号を増幅
    する信号増幅手段と、 この信号増幅手段により増幅された被写体像信号に基づ
    いて前記撮影レンズの焦点調節状態を演算する焦点検出
    演算手段と、 この焦点検出演算手段により演算された焦点調節状態を
    所定の合焦許容範囲と比較して前記撮影レンズの合焦/
    非合焦を判定する合焦判定手段とを備えた焦点検出装置
    であって、 前記信号増幅手段の増幅率に応じて前記合焦判定手段の
    合焦許容範囲を変更する合焦許容範囲変更手段を備える
    ことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 被写体像の光強度分布に応じた被写体像
    信号を出力する光電変換素子列と、 撮影レンズを通過した被写体からの光束を前記光電変換
    素子列へ導き、前記被写体像を結像する焦点検出光学系
    と、 前記光電変換素子列の電荷蓄積時間を制御する蓄積制御
    手段と、 前記光電変換素子列から出力された被写体像信号に基づ
    いて前記撮影レンズの焦点調節状態を演算する焦点検出
    演算手段と、 この焦点検出演算手段により演算された焦点調節状態を
    所定の合焦許容範囲と比較して前記撮影レンズの合焦/
    非合焦を判定する合焦判定手段とを備えた焦点検出装置
    であって、 前記蓄積制御手段の電荷蓄積時間に応じて前記合焦判定
    手段の合焦許容範囲を変更する合焦許容範囲変更手段を
    備えることを特徴とする焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 被写体像の光強度分布に応じた被写体像
    信号を出力する光電変換素子列と、 撮影レンズを通過した被写体からの光束を前記光電変換
    素子列へ導き、前記被写体像を結像する焦点検出光学系
    と、 前記光電変換素子列から出力される被写体像信号を増幅
    する信号増幅手段と、 前記光電変換素子列の電荷蓄積時間を制御する蓄積制御
    手段と、 前記信号増幅手段により増幅された被写体像信号に基づ
    いて前記撮影レンズの焦点調節状態を演算する焦点検出
    演算手段と、 この焦点検出演算手段により演算された焦点調節状態を
    所定の合焦許容範囲と比較して前記撮影レンズの合焦/
    非合焦を判定する合焦判定手段とを備えた焦点検出装置
    であって、 前記信号増幅手段の増幅率と前記蓄積制御手段の電荷蓄
    積時間とに応じて前記合焦判定手段の合焦許容範囲を変
    更する合焦許容範囲変更手段を備えることを特徴とする
    焦点検出装置。
  4. 【請求項4】 被写体像の光強度分布に応じた被写体像
    信号を出力する光電変換素子列と、 撮影レンズを通過した被写体からの光束を前記光電変換
    素子列へ導き、前記被写体像を結像する焦点検出光学系
    と、 前記光電変換素子列から出力された被写体像信号に基づ
    いて前記撮影レンズの焦点調節状態を演算する焦点検出
    演算手段と、 この焦点検出演算手段により演算された焦点調節状態を
    所定の合焦許容範囲と比較して前記撮影レンズの合焦/
    非合焦を判定する合焦判定手段とを備えた焦点検出装置
    であって、 前記光電変換素子列の周囲温度を検出する温度検出手段
    と、 この温度検出手段により検出された周囲温度に応じて前
    記合焦判定手段の合焦許容範囲を変更する合焦許容範囲
    変更手段とを備えることを特徴とする焦点検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記光電変換素子列の周囲温度を検出する温度検出手段
    を備え、 前記合焦許容範囲変更手段は、前記蓄積制御手段の電荷
    蓄積時間に応じて変更した合焦許容範囲を、前記温度検
    出手段により検出された周囲温度に基づいて補正するこ
    とを特徴とする焦点検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記光電変換素子列の周囲温度を検出する温度検出手段
    を備え、 前記合焦許容範囲変更手段は、前記信号増幅手段の増幅
    率と前記蓄積制御手段の電荷蓄積時間とに応じて変更し
    た合焦許容範囲を、前記温度検出手段により検出された
    周囲温度に基づいて補正することを特徴とする焦点検出
    装置。
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JPWO2021010022A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21
WO2021010022A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21 ソニー株式会社 撮像装置、絞り機構制御方法
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