JPH08127673A - クロロプレン系ゴム組成物 - Google Patents
クロロプレン系ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH08127673A JPH08127673A JP26743794A JP26743794A JPH08127673A JP H08127673 A JPH08127673 A JP H08127673A JP 26743794 A JP26743794 A JP 26743794A JP 26743794 A JP26743794 A JP 26743794A JP H08127673 A JPH08127673 A JP H08127673A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- vibration
- chloroprene
- dynamic
- rubber composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 title claims abstract description 46
- 239000005060 rubber Substances 0.000 title claims abstract description 46
- YACLQRRMGMJLJV-UHFFFAOYSA-N chloroprene Chemical compound ClC(=C)C=C YACLQRRMGMJLJV-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 20
- 239000000203 mixture Substances 0.000 title claims abstract description 17
- 229920001084 poly(chloroprene) Polymers 0.000 claims abstract description 30
- 239000006229 carbon black Substances 0.000 claims abstract description 9
- 239000004902 Softening Agent Substances 0.000 claims abstract description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 13
- 206010044565 Tremor Diseases 0.000 abstract 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 6
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 5
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 description 3
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 3
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 3
- -1 mercaptan modified chloroprene Chemical class 0.000 description 3
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 description 3
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 description 3
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 3
- 229920004394 Baypren® Polymers 0.000 description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 2
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 235000021355 Stearic acid Nutrition 0.000 description 1
- XLOMVQKBTHCTTD-UHFFFAOYSA-N Zinc monoxide Chemical compound [Zn]=O XLOMVQKBTHCTTD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- ORFPWVRKFLOQHK-UHFFFAOYSA-N amicarbazone Chemical compound CC(C)C1=NN(C(=O)NC(C)(C)C)C(=O)N1N ORFPWVRKFLOQHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000003963 antioxidant agent Substances 0.000 description 1
- 238000013329 compounding Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 1
- 238000009472 formulation Methods 0.000 description 1
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 1
- 239000000395 magnesium oxide Substances 0.000 description 1
- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N magnesium oxide Inorganic materials [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N magnesium;oxygen(2-) Chemical compound [O-2].[Mg+2] AXZKOIWUVFPNLO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- QIQXTHQIDYTFRH-UHFFFAOYSA-N octadecanoic acid Chemical compound CCCCCCCCCCCCCCCCCC(O)=O QIQXTHQIDYTFRH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- OQCDKBAXFALNLD-UHFFFAOYSA-N octadecanoic acid Natural products CCCCCCCC(C)CCCCCCCCC(O)=O OQCDKBAXFALNLD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000010734 process oil Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000008117 stearic acid Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011593 sulfur Substances 0.000 description 1
- 239000011787 zinc oxide Substances 0.000 description 1
- 235000014692 zinc oxide Nutrition 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低硬度はもとより高硬度でも低動倍率が得ら
れ、しかも、常時微動下での動倍率も低い、防振ゴム材
として有用なクロロプレン系ゴム組成物を提供する。 【構成】 (A)キサントゲン酸変性クロロプレンゴム
をベースゴムとし、かつこのゴム成分 100重量部に対し
て、(B)カーボンブラック10〜200 重量部、(C)軟
化剤 0〜30重量部を含有する。
れ、しかも、常時微動下での動倍率も低い、防振ゴム材
として有用なクロロプレン系ゴム組成物を提供する。 【構成】 (A)キサントゲン酸変性クロロプレンゴム
をベースゴムとし、かつこのゴム成分 100重量部に対し
て、(B)カーボンブラック10〜200 重量部、(C)軟
化剤 0〜30重量部を含有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や一般産業機械
などの振動や騒音を防止するために使用される防振ゴム
の材料として有用な、低動倍率のクロロプレン系ゴム組
成物に関する。
などの振動や騒音を防止するために使用される防振ゴム
の材料として有用な、低動倍率のクロロプレン系ゴム組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車や一般産業機械などの
振動や騒音を防止するために防振ゴムが使用されてい
る。また、建築や音響設備の防振および防音対策として
も防振ゴムが使用されている。
振動や騒音を防止するために防振ゴムが使用されてい
る。また、建築や音響設備の防振および防音対策として
も防振ゴムが使用されている。
【0003】このような防振ゴムにおいては、支持性能
に優れること、すなわち許容荷重が大きいこと、また、
防振性能に優れること、すなわち、振動伝達率が小さい
ことが要求される。支持性能を高めるためには、静的バ
ネ定数KS を大きくすれば良く、また、防振性能を高め
るためには、動的バネ定数KD を小さくすれば良い。そ
して、防振ゴムに使用するゴム材は、動的バネ定数KD
と静的バネ定数KS の比、すなわち動倍率ができるだけ
1に近いことが望ましい。
に優れること、すなわち許容荷重が大きいこと、また、
防振性能に優れること、すなわち、振動伝達率が小さい
ことが要求される。支持性能を高めるためには、静的バ
ネ定数KS を大きくすれば良く、また、防振性能を高め
るためには、動的バネ定数KD を小さくすれば良い。そ
して、防振ゴムに使用するゴム材は、動的バネ定数KD
と静的バネ定数KS の比、すなわち動倍率ができるだけ
1に近いことが望ましい。
【0004】しかして、防振ゴムには、従来より様々な
ゴム材が使用されているが、低動倍率を発現するものと
しては、純ゴムでの動倍率の低い天然ゴムをベースとし
たものに限られている(例えば、特開平 5-32825号)。
ゴム材が使用されているが、低動倍率を発現するものと
しては、純ゴムでの動倍率の低い天然ゴムをベースとし
たものに限られている(例えば、特開平 5-32825号)。
【0005】しかしながら、かかる天然ゴムベースの防
振材は、材料の硬度の上昇にともない、動倍率も急激に
増大してしまうため、低硬度の範囲でしか低動倍率を実
現できないという欠点があった。また、従来の防振材で
は、建築や音響設備などの用途で問題となる、常時微動
のような振幅の非常に小さい(数μm程度)振動に対し
ては、動倍率はさらに高くなる傾向にあり、このような
常時微動下での低動倍率の達成は、さらに困難であっ
た。
振材は、材料の硬度の上昇にともない、動倍率も急激に
増大してしまうため、低硬度の範囲でしか低動倍率を実
現できないという欠点があった。また、従来の防振材で
は、建築や音響設備などの用途で問題となる、常時微動
のような振幅の非常に小さい(数μm程度)振動に対し
ては、動倍率はさらに高くなる傾向にあり、このような
常時微動下での低動倍率の達成は、さらに困難であっ
た。
【0006】一方、クロロプレンゴムは、良好なゴム物
性と耐候性を備えたものとして知られており、このよう
なクロロプレンゴムをべースとした低動倍率のゴム材の
開発が求められている。
性と耐候性を備えたものとして知られており、このよう
なクロロプレンゴムをべースとした低動倍率のゴム材の
開発が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、未だ、
クロロプレンゴムを低動倍率化する有効な技術はほとん
どなく、天然ゴム材に匹敵する低動倍率、特に高硬度で
あっても動倍率の低いゴム材は得られていないのが実状
である。
クロロプレンゴムを低動倍率化する有効な技術はほとん
どなく、天然ゴム材に匹敵する低動倍率、特に高硬度で
あっても動倍率の低いゴム材は得られていないのが実状
である。
【0008】本発明はこのような従来の事情に対してな
されたもので、低硬度のものから高硬度のものまで幅広
く低動倍率を達成することができ、しかも、常時微動下
での動倍率も低いクロロプレン系ゴム組成物を提供する
ことを目的とする。
されたもので、低硬度のものから高硬度のものまで幅広
く低動倍率を達成することができ、しかも、常時微動下
での動倍率も低いクロロプレン系ゴム組成物を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
クロロプレン系ゴム組成物を得るべく鋭意検討を重ねた
結果、ベースゴムとして、キサントゲン酸変性クロロプ
レンゴムを用いるとともに、これに配合するカーボンブ
ラックと軟化剤の量を特定することにより、上記目的が
達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
クロロプレン系ゴム組成物を得るべく鋭意検討を重ねた
結果、ベースゴムとして、キサントゲン酸変性クロロプ
レンゴムを用いるとともに、これに配合するカーボンブ
ラックと軟化剤の量を特定することにより、上記目的が
達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明のクロロプレン系ゴム組
成物は、(A)キサントゲン酸変性クロロプレンゴムを
ベースゴムとし、かつこのゴム成分 100重量部に対し
て、(B)カーボンブラック10〜200 重量部、(C)軟
化剤 0〜30重量部を含有することを特徴とするものであ
る。
成物は、(A)キサントゲン酸変性クロロプレンゴムを
ベースゴムとし、かつこのゴム成分 100重量部に対し
て、(B)カーボンブラック10〜200 重量部、(C)軟
化剤 0〜30重量部を含有することを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明に用いられる(A)成分のキサント
ゲン酸変性クロロプレンゴムは、ムーニー粘度 ML1+4(1
00℃) 40〜90の常温で固体のものである。市販品として
は、バイエル社製の BAYPREN #116 、 #126 、 #216 、
#226 (以上、商品名)などが例示される。
ゲン酸変性クロロプレンゴムは、ムーニー粘度 ML1+4(1
00℃) 40〜90の常温で固体のものである。市販品として
は、バイエル社製の BAYPREN #116 、 #126 、 #216 、
#226 (以上、商品名)などが例示される。
【0012】本発明においては、このようなキサントゲ
ン酸変性クロロプレンゴムのみをゴム成分とすることが
望ましい。クロロプレンゴム以外のゴム、あるいはキサ
ントゲン酸変性以外のクロロプレンゴムを併用すると、
常時微動における動倍率が大きくなる傾向がある。
ン酸変性クロロプレンゴムのみをゴム成分とすることが
望ましい。クロロプレンゴム以外のゴム、あるいはキサ
ントゲン酸変性以外のクロロプレンゴムを併用すると、
常時微動における動倍率が大きくなる傾向がある。
【0013】また、本発明においては、(A)キサント
ゲン酸変性クロロプレンゴムに配合する(B)成分のカ
ーボンブラックおよび(C)成分の軟化剤の配合量が、
本発明の効果を得る上で重要である。すなわち、ゴム成
分 100重量部に対して、(B)カーボンブラック 5〜20
0 重量部、(C)軟化剤 0〜30重量部の範囲で配合する
必要がある。カーボンブラックの配合量が 5重量部未満
では、十分な硬度が得られず、また、200 重量部を越え
ると動倍率が高くなる。また、(C)成分の軟化剤は、
低動倍率化の点からは未配合とすることが望ましいが、
加工性を改善する目的で、30重量部を越えない範囲であ
れば配合してもよい。
ゲン酸変性クロロプレンゴムに配合する(B)成分のカ
ーボンブラックおよび(C)成分の軟化剤の配合量が、
本発明の効果を得る上で重要である。すなわち、ゴム成
分 100重量部に対して、(B)カーボンブラック 5〜20
0 重量部、(C)軟化剤 0〜30重量部の範囲で配合する
必要がある。カーボンブラックの配合量が 5重量部未満
では、十分な硬度が得られず、また、200 重量部を越え
ると動倍率が高くなる。また、(C)成分の軟化剤は、
低動倍率化の点からは未配合とすることが望ましいが、
加工性を改善する目的で、30重量部を越えない範囲であ
れば配合してもよい。
【0014】本発明のクロロプレン系ゴム組成物には、
上記各成分の他、この種のゴム組成物に一般に使用され
ている加硫促進剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤
その他の添加剤が必要に応じて配合される。
上記各成分の他、この種のゴム組成物に一般に使用され
ている加硫促進剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤
その他の添加剤が必要に応じて配合される。
【0015】
【作用】本発明のクロロプレン系ゴム組成物は、ベース
ゴムとしてキサントゲン酸変性クロロプレンゴムを用
い、かつ、これに配合するカーボンブラックと軟化剤の
量を特定したことにより、低硬度のものから高硬度のも
のまで幅広く低動倍率を達成することができる。また、
常時微動下での動倍率も低くすることができる。
ゴムとしてキサントゲン酸変性クロロプレンゴムを用
い、かつ、これに配合するカーボンブラックと軟化剤の
量を特定したことにより、低硬度のものから高硬度のも
のまで幅広く低動倍率を達成することができる。また、
常時微動下での動倍率も低くすることができる。
【0016】したがって、自動車や一般産業機械用か
ら、建築や音響設備用まで、各種防振ゴムのゴム材とし
て広く用いることができ、優れた防振効果を発揮する。
ら、建築や音響設備用まで、各種防振ゴムのゴム材とし
て広く用いることができ、優れた防振効果を発揮する。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0018】実施例1〜10 キサントゲン酸変性クロロプレンゴム(バイエル社製
商品名 BAYPREN #116)、カーボンブラック(中部カー
ボン社製 商品名HTC #20)、プロセスオイル(日本
石油社製 商品名コーモレックス 2号)、ステアリン
酸、酸化マグネシウム(神島化学工業社製 商品名スタ
ーマグM)、亜鉛華、加硫促進剤(川口化学社製 商品
名 NA-22R )を用い、これらを表1に示す配合で均一に
混練してコンパウンドを得た。
商品名 BAYPREN #116)、カーボンブラック(中部カー
ボン社製 商品名HTC #20)、プロセスオイル(日本
石油社製 商品名コーモレックス 2号)、ステアリン
酸、酸化マグネシウム(神島化学工業社製 商品名スタ
ーマグM)、亜鉛華、加硫促進剤(川口化学社製 商品
名 NA-22R )を用い、これらを表1に示す配合で均一に
混練してコンパウンドを得た。
【0019】次いで、上記各コンパウンドを、温度 150
℃、時間 20 分の条件で加硫成型し、長さ30mm、幅10m
m、厚さ 2mmの短冊状の試験片を作製した後、これらの
各試験片について動倍率を求めた。結果を組成とともに
表1に示す。なお、ここでの動倍率は、ポリマーラボラ
トリーズ社製のDMTA(Dinamic Mechanical Thermal
Analyser)を用いて、振幅 160μm、周波数0.1Hz の条
件で測定したヤング率E 160μm,0.1Hzと、振幅10μ
m、周波数50Hz の条件で測定したヤング率E10μm,5
0Hz から、それらの値の比(E10μm,50Hz/E 160μ
m,0.1Hz)を動倍率として算出したものである。
℃、時間 20 分の条件で加硫成型し、長さ30mm、幅10m
m、厚さ 2mmの短冊状の試験片を作製した後、これらの
各試験片について動倍率を求めた。結果を組成とともに
表1に示す。なお、ここでの動倍率は、ポリマーラボラ
トリーズ社製のDMTA(Dinamic Mechanical Thermal
Analyser)を用いて、振幅 160μm、周波数0.1Hz の条
件で測定したヤング率E 160μm,0.1Hzと、振幅10μ
m、周波数50Hz の条件で測定したヤング率E10μm,5
0Hz から、それらの値の比(E10μm,50Hz/E 160μ
m,0.1Hz)を動倍率として算出したものである。
【0020】また、上記各コンパウンドを用いて、実際
に、円筒状のゴムの両面に金属板を加硫接着した構造の
防振ゴム(直径 25mm 、ゴム厚 25mm )を作製し、常時
微動(振幅 数μm)下での動倍率を求めた。これらの
結果も、表1に合わせ示す。なお、ここでの動倍率は、
作製した防振ゴムを 4個 1組で床面にセットし、その上
に所定の重量の重りを置き、強制加振を行わず、建物内
の常時微動下で振動伝達率を測定し、その値から逆算し
て求めた動的バネ定数KD と、JIS K 6385(5)より求ま
る静的バネ定数KS との比 KD / KS を常時微動下で
の動倍率として算出したものである。
に、円筒状のゴムの両面に金属板を加硫接着した構造の
防振ゴム(直径 25mm 、ゴム厚 25mm )を作製し、常時
微動(振幅 数μm)下での動倍率を求めた。これらの
結果も、表1に合わせ示す。なお、ここでの動倍率は、
作製した防振ゴムを 4個 1組で床面にセットし、その上
に所定の重量の重りを置き、強制加振を行わず、建物内
の常時微動下で振動伝達率を測定し、その値から逆算し
て求めた動的バネ定数KD と、JIS K 6385(5)より求ま
る静的バネ定数KS との比 KD / KS を常時微動下で
の動倍率として算出したものである。
【0021】さらに、本発明との比較のために、表2お
よび表3に示すような配合で、各成分を混練してコンパ
ウンドを得、これらのコンパウンドについて、同様に動
倍率を求め、結果を表2および表3に併せ示した。すな
わち、比較例1〜5は、キサントゲン酸変性クロロプレ
ンゴムに代えて、メルカプタン変性クロロプレンゴム
(昭和電工デュポン社製 商品名ネオプレン WRT)を使
用した例、また、比較例6〜10は、硫黄変性クロロプ
レンゴム(昭和電工デュポン社製 商品名ネオプレン G
N )を使用した例、比較例11〜13は、キサントゲン
酸変性クロロプレンゴムとメルカプタン変性クロロプレ
ンゴムとを併用した例である。
よび表3に示すような配合で、各成分を混練してコンパ
ウンドを得、これらのコンパウンドについて、同様に動
倍率を求め、結果を表2および表3に併せ示した。すな
わち、比較例1〜5は、キサントゲン酸変性クロロプレ
ンゴムに代えて、メルカプタン変性クロロプレンゴム
(昭和電工デュポン社製 商品名ネオプレン WRT)を使
用した例、また、比較例6〜10は、硫黄変性クロロプ
レンゴム(昭和電工デュポン社製 商品名ネオプレン G
N )を使用した例、比較例11〜13は、キサントゲン
酸変性クロロプレンゴムとメルカプタン変性クロロプレ
ンゴムとを併用した例である。
【0022】
【表1】
【表2】
【表3】 なお、図1および図2は、以上の結果をグラフにまとめ
たもので、図1は、動倍率の硬さ依存性を示したもの、
また、図2は、キサントゲン酸変性クロロプレンゴム
と、硫黄変性クロロプレンゴムと、メルカプタン変性ク
ロロプレンゴムをそれぞれゴム成分として用いた場合
の、加振下から常時微動下への動倍率の変化を示したも
のであり、加振時の動倍率の値は、DMTAを用いて測
定した動倍率(E10μm,50Hz/E 160μm,0.1Hz)であ
る。
たもので、図1は、動倍率の硬さ依存性を示したもの、
また、図2は、キサントゲン酸変性クロロプレンゴム
と、硫黄変性クロロプレンゴムと、メルカプタン変性ク
ロロプレンゴムをそれぞれゴム成分として用いた場合
の、加振下から常時微動下への動倍率の変化を示したも
のであり、加振時の動倍率の値は、DMTAを用いて測
定した動倍率(E10μm,50Hz/E 160μm,0.1Hz)であ
る。
【0023】上記各表およびグラフからも明らかなよう
に、本発明に係るクロロプレンゴム組成物より得られた
試験片の動倍率は、同硬度で比較した場合、比較例のも
のよりいずれも低く、しかも、硬度が高くなっても動倍
率の変化は小さく、低い動倍率を維持していた。また、
防振ゴムを試作して測定した常時微動下での動倍率も、
実施例のものは、比較例のものに比べ低く、かつ、加振
下から常時微動下への動倍率の変化率も小さかった。
に、本発明に係るクロロプレンゴム組成物より得られた
試験片の動倍率は、同硬度で比較した場合、比較例のも
のよりいずれも低く、しかも、硬度が高くなっても動倍
率の変化は小さく、低い動倍率を維持していた。また、
防振ゴムを試作して測定した常時微動下での動倍率も、
実施例のものは、比較例のものに比べ低く、かつ、加振
下から常時微動下への動倍率の変化率も小さかった。
【0024】さらに、特に、カーボンブラックの配合量
がゴム成分に対し150 重量部以下である実施例1〜9に
ついては、防振ゴムに要求される引張強度(100kg/cm2
以上)、伸び( 200%以上)、硬度(20〜90)をいずれ
も満足するものであった。
がゴム成分に対し150 重量部以下である実施例1〜9に
ついては、防振ゴムに要求される引張強度(100kg/cm2
以上)、伸び( 200%以上)、硬度(20〜90)をいずれ
も満足するものであった。
【0025】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明のクロロプレン系ゴム組成物によれば、高硬度でも
低い動倍率を有し、さらに、常時微動下での動倍率も低
いクロロプレン系ゴム成形品を得ることができる。
発明のクロロプレン系ゴム組成物によれば、高硬度でも
低い動倍率を有し、さらに、常時微動下での動倍率も低
いクロロプレン系ゴム成形品を得ることができる。
【0026】したがって、自動車や一般産業機械などの
防振ゴム材として、また、建築や音響設備用の防振ゴム
材などとして非常に有用である。
防振ゴム材として、また、建築や音響設備用の防振ゴム
材などとして非常に有用である。
【図1】本発明の実施例および比較例により得られた試
験片の硬度と動倍率の関係を示すグラフ。
験片の硬度と動倍率の関係を示すグラフ。
【図2】常時微動下および加振下の動倍率の変化を示す
グラフ。
グラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 直樹 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 山崎 久仁雄 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)キサントゲン酸変性クロロプレン
ゴムをベースゴムとし、かつこのゴム成分 100重量部に
対して、(B)カーボンブラック10〜200 重量部、
(C)軟化剤 0〜30重量部を含有することを特徴とする
クロロプレン系ゴム組成物。 - 【請求項2】 硬化後のゴム硬度(JIS-A)が20〜100 で
あることを特徴とする請求項1記載のクロロプレン系ゴ
ム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26743794A JPH08127673A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | クロロプレン系ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26743794A JPH08127673A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | クロロプレン系ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08127673A true JPH08127673A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17444835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26743794A Pending JPH08127673A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | クロロプレン系ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08127673A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100572192B1 (ko) * | 1998-02-19 | 2006-04-18 | 덴끼 가가꾸 고교 가부시키가이샤 | 클로로프렌 고무 조성물 |
WO2009035109A1 (ja) * | 2007-09-14 | 2009-03-19 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | クロロプレンゴム組成物およびその用途 |
WO2012124442A1 (ja) * | 2011-03-11 | 2012-09-20 | 電気化学工業株式会社 | クロロプレンゴム組成物およびその加硫ゴム、並びに該加硫ゴムを用いたゴム型物、防振ゴム部材、エンジンマウントおよびホース |
JP2013072035A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Tokai Rubber Ind Ltd | 防振ゴム組成物 |
JP2013155333A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Bridgestone Corp | 防振ゴム組成物及び防振ゴム |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26743794A patent/JPH08127673A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100572192B1 (ko) * | 1998-02-19 | 2006-04-18 | 덴끼 가가꾸 고교 가부시키가이샤 | 클로로프렌 고무 조성물 |
WO2009035109A1 (ja) * | 2007-09-14 | 2009-03-19 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | クロロプレンゴム組成物およびその用途 |
US8530547B2 (en) | 2007-09-14 | 2013-09-10 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Chloroprene rubber composition and its application |
JP5525817B2 (ja) * | 2007-09-14 | 2014-06-18 | 電気化学工業株式会社 | クロロプレンゴム組成物およびその用途 |
KR101530726B1 (ko) * | 2007-09-14 | 2015-06-22 | 덴끼 가가꾸 고교 가부시키가이샤 | 클로로프렌 고무 조성물 및 그 용도 |
WO2012124442A1 (ja) * | 2011-03-11 | 2012-09-20 | 電気化学工業株式会社 | クロロプレンゴム組成物およびその加硫ゴム、並びに該加硫ゴムを用いたゴム型物、防振ゴム部材、エンジンマウントおよびホース |
US9574062B2 (en) | 2011-03-11 | 2017-02-21 | Denka Company Limited | Chloroprene rubber composition and vulcanized rubber thereof, and rubber molded product, vibration-damping rubber member, engine mount, and hose using vulcanized rubber |
JP2013072035A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Tokai Rubber Ind Ltd | 防振ゴム組成物 |
JP2013155333A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Bridgestone Corp | 防振ゴム組成物及び防振ゴム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08127673A (ja) | クロロプレン系ゴム組成物 | |
WO1998016580A1 (fr) | Composition a base de caoutchouc hautement amortissante | |
DE69907578T2 (de) | Abriebfeste und flammwidrige Harzzusammensetzungen | |
US4374218A (en) | Resilient sealing compositions | |
JP2902088B2 (ja) | 振動減衰材料 | |
JPH02225549A (ja) | 電線コア用ゴム組成物 | |
JP2902468B2 (ja) | 振動減衰材料 | |
JP2005146256A (ja) | 難燃性ゴム | |
JP2938517B2 (ja) | 振動減衰材料 | |
JP2001310973A (ja) | 振動減衰材料 | |
JP3700893B2 (ja) | 高減衰材料組成物 | |
JP3370596B2 (ja) | 高密度防振ゴムとその製造方法 | |
JP2893661B2 (ja) | 振動減衰材料 | |
JP3325775B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP2979700B2 (ja) | 防振ゴム用ゴム組成物 | |
JPS631979B2 (ja) | ||
JP5043310B2 (ja) | 低反撥ゴム組成物及びそれを用いた免震構造体 | |
JP2726947B2 (ja) | 防制振ゴム組成物 | |
JPH04216836A (ja) | 振動減衰材料 | |
JP2006045325A (ja) | 高減衰ゴム組成物及びそれを用いた免震構造体 | |
WO1993012176A1 (en) | High-loss rubber composition containing aromatic hydrocarbon/formaldehyde resin | |
JPH0485353A (ja) | 低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物 | |
JPH01178539A (ja) | 水素添加ニトリルゴム系配合物 | |
JP2726944B2 (ja) | 防制振ゴム組成物 | |
JPH10330544A (ja) | 防振ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030225 |