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JPH08110363A - フラットパネルの検査装置 - Google Patents

フラットパネルの検査装置

Info

Publication number
JPH08110363A
JPH08110363A JP6245299A JP24529994A JPH08110363A JP H08110363 A JPH08110363 A JP H08110363A JP 6245299 A JP6245299 A JP 6245299A JP 24529994 A JP24529994 A JP 24529994A JP H08110363 A JPH08110363 A JP H08110363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe unit
probe
grooves
positioning
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6245299A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Yuzutori
登明 柚鳥
Akio Ishida
昭夫 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Maruho Hatsujyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Maruho Hatsujyo Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Maruho Hatsujyo Kogyo Co Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP6245299A priority Critical patent/JPH08110363A/ja
Publication of JPH08110363A publication Critical patent/JPH08110363A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でプローブユニットを精度良く位
置決めでき、ひいては導体ピッチの狭小化,プローブユ
ニットの配置個数増大に対応できるフラットパネルの検
査装置を提供する。 【構成】 液晶パネルAの表面に所定ピッチでパターン
形成された導体の外部接点に、プローブユニット3の上
記導体ピッチに対応して配置されたプローブピン7を当
接させて上記液晶パネルAの良否を検査するフラットパ
ネルの検査装置1を構成する場合に、該検査装置1の基
台2に上記ピッチ方向Xに延びる第1位置決め溝11
と、ピッチ方向Xと直交方向Yに延びる第2位置決め溝
12とを形成し、上記プローブユニット3の基台対向面
に上記第1,第2位置決め溝11,12に対応する第
1,第2被位置決め溝13,14を形成する。そしてプ
ローブユニット3の第1,第2被位置決め溝13,14
と上記基台2の第1,第2位置決め溝11,12との間
に円形ピン15を介在させて位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、多数の回路素子と該素子を外部
接点に導出する導体とを備えたフラットパネル、例えば
液晶ディスプレイ(LCD),半導体集積回路(IC)
等の電気的導通性を検査するようにしたフラットパネル
の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコン,テレビ等の表示装置と
して、小型化,薄形化に対応できる液晶ディスプレイが
広く活用されている。この液晶ディスプレイは、液晶パ
ネルの表面に所定ピッチで電極線(導体)を格子状にパ
ターン形成し、該電極線の交点に液晶素子(回路素子)
を配設した構造となっている。
【0003】このような液晶ディスプレイを製造する場
合、その製造工程で各種の製品検査が行われている。例
えば、液晶パネルの導通検査を行う場合、プローブユニ
ットを備えた検査装置が採用されており、該検査装置
は、液晶パネルに対して垂直方向に昇降するボードと、
該ボードに取付けられた複数個のプローブユニットとを
備えている。このプローブユニットは絶縁性基台に上記
電極線の外部接点に対応したピッチでプローブピンを配
置固定して構成されている(例えば、特願平4−272
865号,特願平4−281938号参照)。そして上
記ボードを下降させて各プローブピンの先端を液晶パネ
ルの電極線の外部接点に当接させ、これにより電気的導
通性をチェックし、製品の良否を判定する。
【0004】ところで、上記液晶パネルの各電極線の外
部接点にプローブピンを確実に当接させるには、該プロ
ーブピンのピッチ精度,及びプローブユニットのボード
への取付け精度が重要である。なかでもプローブユニッ
トの取付け精度は装置全体の検査精度に対する信頼性を
得るうえで重要となっている。
【0005】このようなプローブユニットの取付け構造
として、従来、プローブユニットの取付け用ボルト挿通
孔をボルト径に比して大径に形成し、該ユニットを上記
孔径とボルト径との隙間の範囲で動かすことにより位置
決めを行い、この状態でボルト締め固定する方法、ある
いは各プローブユニットをマニュプレータのステージ上
に配設し、該ステージを左右,上下方向に移動させるこ
とにより位置決めを行う方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構造では、熟練者による勘に頼った手間のかかる作業
となることから、作業性が低く、安定した取付け精度が
得られないという問題がある。
【0007】特に、近年の液晶ディスプレイにおいては
高画質化による画素数の増大に伴って電極線ピッチの狭
小化が進んでおり、また画面自体の大型化が進んでい
る。このようなピッチの狭小化に対応するには、プロー
ブユニットの取付け精度をさらに向上させる必要があ
り、また画面の大型化に伴うプローブユニットの配置個
数の増大に対応するには、取付け時の位置決め作業性を
改善する必要がある。上記従来構造ではこれらの要求に
応えられない。
【0008】ここで、例えば上記ボードに位置決め用ノ
ックピンを植設し、該ノックピンをプローブユニットの
ピン孔に圧入嵌合させる、いわゆるピン嵌合による位置
決めが考えられる。しかしこの構造ではノックピン,及
びピン孔を複数組設ける必要があるが、特にノックピン
間の寸法精度を確保するのは難しく、またプローブユニ
ットの交換を繰り返すと磨耗によりノックピンとピン孔
との嵌合度に狂いが生じ易いという問題があり、結果的
に上記ピッチの狭小化,及び配置個数の増大には対応が
困難である。
【0009】また画面の大型化に伴い、プローブユニッ
ト取付台の熱膨張量が大きくなり、それだけプローブユ
ニットの取付ピッチが変化し、結果的にプローブピンの
ピッチ精度が低下する懸念がある。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造で、かつ位置決め作業を精度良く容易に
行うことができ、また熱膨張によるプローブユニットの
取付ピッチの変化を抑制でき、ひいてはピッチの狭小
化,及びプローブユニットの配置個数の増大に対応でき
るフラットパネルの検査装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多数
の回路素子と、該回路素子を所定ピッチで配列された外
部接点に導出する導体とを備えたフラットパネルの良否
を、上記外部接点に、プローブユニットの上記接点のピ
ッチに対応して配置されたプローブピンを当接させて検
査するようにしたフラットパネルの検査装置において、
上記プローブユニットを支持する基台に上記ピッチ方向
に延びる第1位置決め溝と、上記ピッチ方向と直交する
方向に延びる第2位置決め溝とを形成し、上記プローブ
ユニットの基台対向面に上記第1,第2位置決め溝に対
応する第1,第2被位置決め溝を形成し、該プローブユ
ニットの第1,第2被位置決め溝と上記基台の第1,第
2位置決め溝とのそれぞれの間に円形棒体,又は球体か
らなる調芯部材を介在させて上記プローブユニットを上
記基台に固定したことを特徴としている。
【0012】請求項2の発明は、請求項1において、上
記第1,第2位置決め溝及び第1,第2被位置決め溝が
中心線に対して等角度の傾斜面を有するV字形溝であ
り、該V字形溝の傾斜面に上記調芯部材が当接し、該調
芯部材の軸線が上記V字形溝の中心線と上記ピッチ方向
及び上記直交方向において一致していることを特徴とし
ている。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記基台が上記フラットパネルと略同等の熱膨張係
数を有する材料で構成され、かつ複数に分割されている
ことを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明においてプローブユニットを取付けるに
は、基台の第1,第2位置決め溝内にそれぞれ調芯部材
を配置し、プローブユニットを該ユニットの第1,第2
被位置決め溝が上記第1,第2位置決め溝内の調芯部材
に当接するよう配置し、この状態で例えばボルト締め固
定する。この場合、まず上記調芯部材の軸線が上記第
1,第2位置決め溝の中心線と自動的に一致し、次にこ
の調芯部材に第1,第2被位置決め溝が自動的に調芯さ
れ、その結果、プローブユニットがピッチ方向,及びピ
ッチ直交方向の両方に同時に位置決めされる。
【0015】このように請求項1の発明によれば、検査
装置の基台にピッチ方向及びピッチ直交方向に延びる位
置決め溝を形成し、プローブユニットに該位置決め溝に
対応する被位置決め溝を形成し、この対応する位置決め
溝間に円形棒体,又は球体からなる調芯部材を介在させ
たので、簡単な構造でかつプローブユニットを精度良く
位置決めでき、従来の熟練者による作業を不要にでき、
作業性を向上できるとともに安定した取付け精度が得ら
れる。その結果、上述の画素数の増大に伴う電極線(導
体)ピッチの狭小化、及び画面の大型化に伴うプローブ
ユニットの増大に対応できる。
【0016】また本発明では、各位置決め溝の内面と円
形棒体等の調芯部材とを線接触又は点接触させて位置決
めする構造であるので、仮に調芯部材の径に誤差が生じ
ても位置決め精度への影響はほとんどなく、従って上記
ピン嵌合のようにピン外周面とピン孔内周面と全周にわ
たって接触させる場合と比べて加工精度を緩和でき、ま
た上記位置決め溝の内面と調芯部材との接触点はプロー
ブユニットの交換のたびに変化するので磨耗による位置
決め精度の低下の問題は生じない。
【0017】請求項2の発明では、位置決め溝をV字形
溝とし、該V字形溝の内面に円形棒体,球体等の調芯部
材を当接させたので、位置決め精度をさらに向上でき
る。
【0018】熱膨張によるプローブピンのピッチ精度の
悪化を抑制するには、基台を、フラットパネルと略同じ
熱膨張係数を有する材質のもので構成すれば良い。フラ
ットパネルと略同じ熱膨張係数を有するものとしては、
セラミック系のものがある。しかしセラミック系は加工
が困難であり、画面の大型化に対応したサイズの基台を
精度良く製作するのは困難である。そこで請求項3の発
明では基台を複数に分割したので、分割された基台は比
較的小型となり、従って上述のセラミック系の材質を採
用し、かつ寸法精度を高く保持できる。また、複数に分
割したので、基台1個あたりの熱膨張量が小さくなり、
この点からもプローブピンピッチを高精度に保持でき
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図に基づいて説
明する。図1ないし図7は、請求項1,2の発明の一実
施例によるフラットパネルの検査装置を説明するための
図であり、図1は本実施例装置の要部を示す側面図、図
2はプローブピンの斜視図、図3,図4は上記実施例装
置の側面図,底面図、図5,図6は上記実施例装置のプ
ローブユニットの取付け状態を示す分解斜視図,斜視
図、図7はプローブユニットの組立時の位置決め装置を
示す正面図である。本実施例では、液晶ディスプレイの
液晶パネル(フラットパネル)の導通検査に使用される
検査装置を例にとって説明する。
【0020】図において、1は本実施例の検査装置であ
り、この検査装置1は垂直方向(図1矢印a方向)に昇
降する矩形枠状のボード2と、該ボード2の下面2aに
配設された8個のプローブユニット3と、図示しない測
定機器とを備えている。上記ボード2の開口2bは液晶
パネルAの外形より少し大きく形成されており、該開口
2bの各辺部にそれぞれ一対のプローブユニット3が配
設されている。なお、プローブユニット3の個数は8個
に限定されないのは勿論である。また上記液晶パネルA
は回路基板の上面に多数の回路素子としての液晶素子を
配設するとともに、該各液晶素子を回路基板の周縁に所
定ピッチで配置形成された外部接点に電極線(導体)で
導出した構造のものである。
【0021】上記プローブユニット3は、直方体状のホ
ルダ5でピンユニット6を支持した構造のもので、この
ピンユニット6は80〜300本のプローブピン7を3
00μm 以下のピッチで、かつピッチ誤差±20μm 以
下に配列し、これらを熱可塑性樹脂基台(絶縁性基台)
8上に固着して構成されている。
【0022】上記プローブピン7は、線径20〜50μ
m の低炭素二相組織鋼線の表面にNi膜を電気めっき等
により被覆形成し、該Ni膜の表面にAu,Ag,Pt
等からなる導電性貴金属膜を同じくめっきにより被覆形
成した構造である。上記低炭素二相組織鋼線は、Feを
主成分とし、これにC,Si,Mnを添加してなる線材
を冷間伸線により強加工して製造されたものであり、こ
れにより生じた加工セルが一方向に繊維状に配列された
繊維状微細金属組織を有しており、引張強度が300〜
600Kgf/mm2 である(特開昭62−20824号公報
参照)。なお、上記プローブピン用金属極細線には、上
記鋼線の他にステンレス線,ピアノ線,アモルファス線
が採用できる。
【0023】上記プローブピン7は絶縁性基台としての
樹脂基台8上に位置する本体部7aと該基台8から外方
に突出する突出部7bとから構成されている。上記本体
部7aの直径方向の略1/2は樹脂基台8内に埋め込ま
れており、残りの部分は基台8の表面に露出している。
これは以下の方法により製造されたものである。上記樹
脂基台8のプローブピン7が当接する部分に凹溝を上述
のピッチ精度で形成し、該凹溝の両縁角で上記プローブ
ピン7の下部を挟持支持する。そしてプローブピン7を
緊張状態に張力を作用させ、この状態で接着固定したも
のである。なお、上記張力を作用させた状態で本体部7
aを通電により加熱することにより該本体部7aを当接
する樹脂基台8の凹溝部分に溶融埋設固定するようにし
ても良い。なお、係る製造方法は上述の特願平4−28
1938号に詳細に記載されている。
【0024】このようにして各プローブピン7を樹脂基
台8に保持したので、300μm 以下のファインピッチ
で、かつピッチ精度の誤差範囲±20μm 以下が可能と
なり、近年の画素数の増大に対応できる。ちなみに、上
記液晶パネル4の画素数が80万画素の場合、要求され
るプローブピンピッチは150μm となるが、本実施例
によればプローブピン7の線径を100μm とすること
により実現できる。また300万画素の場合、要求され
るプローブピンピッチは80μm 程度となるが、本実施
例によれば線径を50μm とすることで実現できる。さ
らに上記プローブピン7の線径を20μm にすることも
可能であり、この場合は液晶パネル4の電極線ピッチ2
5μm に対応できる。
【0025】また上記ピンユニット6の各プローブピン
7の本体部7aには、図示しないTAB(Tape Automat
ed Bondig)が貼着されており、該TABは上記検査装置
1の測定機器に接続されている。上記TABは可撓性フ
ィルムに各プローブピン7が接続される配線をエッチン
グ法等によりパターン形成してなるもので、このTAB
の各配線と各プローブピン7とは一括にかつ同時に熱圧
着より接続されている。なお、上記TABの他にフレキ
シブルプリント基板,ガラス基板等が採用できる。
【0026】上記プローブピン7は本体部7aから突出
部7bにかけて直線をなしており、該突出部7bの液晶
パネルAに当接する先端部7cは基台8側にR状に屈曲
形成されている。この先端部7cは金型により押圧成形
して形成されたもので、該先端部7cのR外周面が接触
子となっている。
【0027】上記ホルダ5の下面には上記樹脂基台8を
液晶パネルAに対する傾斜各θで支持する切欠き部5a
が形成されている。該切欠き部5aには上記樹脂基台8
が上記プローブピン7が下側に位置するように配置さ
れ、後述する方法でピッチ方向に位置決めされた後接着
固定されている。なお、上記樹脂基台8の傾斜角度θは
例えば30度に設定されている。また上記プローブピン
7は突出部7bの先端部7cが液晶パネルに当接した状
態からさらにボード2を下降させた分だけ弾性変形する
自己弾性を有しており、また上記先端部7cは液晶パネ
ルAに当接した位置から前方(矢印b方向)に摺動する
こととなる。
【0028】また上記樹脂基台8の突出部7b側には面
取り部8aが略垂直をなすように切り欠き形成されてい
る。これにより該検査装置1の垂直上方からプローブピ
ン7の先端部7cが見えるようになっており、その結
果、先端部7cが電極線の外部接点に外れることなく当
接しているか否かの判定が可能となっている。
【0029】上記ボード2は、液晶パネルAと熱膨張係
数の略等しい材質のもの、例えばセラミック系のものが
望ましい。そして図4に示すように、上記ボード2の下
面2aには該ボード2の各外縁2cに沿う4本の第1位
置決め溝11が形成されており、該第1位置決め溝11
はボード下面2aに配置されたプローブユニット3のプ
ローブピン7のピッチ方向(X方向)に延びている。ま
た上記ボード2の下面2aには上記第1位置決め溝11
に直交する2本の第2位置決め溝12が平行に形成され
ており、該第2位置決め溝12は各プローブピン7のピ
ッチ方向と直交方向(Y方向)に延びている。これら全
ての第1,第2位置決め溝11,12はそのX,Y方向
の直角精度を高めるために、加工機械にセットした後、
全ての加工が終了するまで取り外すことなく加工するこ
とにより形成されたものである。
【0030】上記第1,第2位置決め溝11,12は横
断面で見た角度Bが90度で、かつ中心線cに対称の角
度をなすようV字形に形成されており、この各位置決め
溝11,12の内面には研磨加工が施されている。な
お、11a,12aは研磨時の砥石の逃げ溝である。
【0031】上記各ホルダ5のボード2との対向面には
上記第1,第2位置決め溝11,12に対応した第1,
第2被位置決め溝13,14が形成されている。この各
被位置決め溝13,14は同じく90度で中心線cに対
称の角度をなすようにV字形に形成されており、これの
内面には研磨加工が施されている。なお、13a,14
aは砥石の逃げ溝である。
【0032】上記ボード2の第1,第2位置決め溝1
1,12とホルダ5の第1,第2被位置決め溝13,1
4との間にはそれぞれ調芯部材としての円形棒状のピン
15,15が介設されており、各ピン15は上記各位置
決め溝11〜14の内面に線接触している。そして上記
各ホルダ5はボード2の上面側から螺挿されたボルト1
6により締め付け固定されている。なお、上記各位置決
め溝11,13、又は12,14の深さ及び各ピン15
の直径は、両溝11,13又は12,14間にピン15
を介在させたときボード2の下面2dとホルダ5の対向
面5bとの間にホルダ5の調芯動作を妨げない程度の隙
間が生じるように設定される。
【0033】ここで、上記ピンユニット6のホルダ5へ
の位置決めは、図7に示す位置決め装置20により行っ
たものである。これは位置決め装置20の固定ベース2
1の上面に上記第1,第2位置決め溝11,12に対応
した位置決め溝を形成し、これらの溝11,12と上記
ホルダ5の第1,第2被位置決め溝13,14との間に
ピン15を介在させて該ホルダ5を位置決め固定する。
そしてホルダ5の切欠き部5aにピンユニット6の樹脂
基台8を載置し、ピッチ方向中心に位置するプローブピ
ン7がホルダ5全体のピッチ方向中心に位置するように
合わせる。この位置合わせ作業は上記中心ピンとなるプ
ローブピンを顕微鏡で見ながら、左右のマイクロメータ
22,23でピンユニット6をピッチ方向に移動させて
行う。そして樹脂基台8を位置決めした状態で樹脂接着
剤により接着固定する。
【0034】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の検査装置1にプローブユニット3を組み
付けるには、ボード2の第1,第2位置決め溝11,1
2の交差部分にピン15,15をそれぞれ配置し、プロ
ーブユニット3のホルダ5をこれの第1,第2被位置決
め溝13,14が上記ピン15,15に当接するように
配置する。次いでこの状態でボード2に挿着したボルト
16によりホルダ5を引き締めて固定する(図5,図6
参照)。このようにしてプローブユニット3を順次組み
付ける(図4参照)。
【0035】上記プローブユニット3の組み付けにおい
て、まずピン15を各位置決め溝11,12上に載置す
るとその軸線c´が溝11,12の中心線cと一致する
ように自動調芯され、このピン15にホルダ5の被位置
決め溝13,14を当接させると、この溝13,14の
中心線cが上記軸線c´に自動調芯され、結局溝11,
13又は12,14の中心線cが一致する。
【0036】そして上記検査装置1により液晶パネルA
の導通検査を行うには、該液晶パネルAを検査装置1の
所定位置に搬送し、ボード2を下降させて各プローブピ
ン7の先端部7cを液晶パネルAの各電極線に当接させ
る。これにより電気的導通性をチェックして製品の良否
を判定する。次いで、ボード2を上昇させ、次の液晶パ
ネルA´を搬送する(図3参照)。
【0037】この場合、図1に示すように、ピンユニッ
ト6のプローブピン7は液晶パネルAに対して角度θで
傾斜しており、かつ先端部7cがR状に屈曲している。
そのため、接触子である先端部7cが液晶パネルAの電
極線に当接した状態からボード2をさらに下降させる
と、この下降に相当するオーバドライブ量の分だけ上記
プローブピン7の突出部7bが上方に屈曲変位するとと
もに、上記先端部7cが電極線上をb方向に摺動する。
これにより良好な接触が得られるとともに、液晶パネル
Aにかかる荷重を一定にできる。
【0038】図8は、本実施例のプローブピン7の屈曲
変位量(オーバドライブ量)と接触抵抗との関係を示す
特性図である。同図からも明らかなように、本実施例の
場合、上記プローブピン7の傾斜角度θを30度とする
とともに先端部をR状にすることにより、プローブピン
7の屈曲変位量、つまり上記オーバドライブ量を100
μm 程度とすることにより、接触抵抗を1Ω以下にする
ことができ、安定した検査性能が得られることがわか
る。
【0039】このように本実施例によれば、ボード2の
ピッチ方向X及びこれと直交方向YにそれぞれV字形の
第1,第2位置決め溝11,12を形成し、プローブユ
ニット3のホルダ5に上記各位置決め溝11,12に対
応する第1,第2被位置決め溝13,14を形成し、該
各位置決め溝11,12と被位置決め溝13,14との
間に円形のピン15を介在させて固定したので、該ピン
15を配置してホルダ5をボルト締めするだけでプロー
ブユニット3を精度良く位置決めでき、熟練による作業
を不要にして作業性及び生産性を向上できる。これによ
り液晶パネルAの画素数の増大に伴う電極線ピッチの狭
小化に対応できるとともに、画面の大型化に伴ってプロ
ーブユニット3の個数が増大しても安定した取付け精度
が得られる。
【0040】また上記各位置決め溝11〜14の内面に
円形のピン15を線接触させて位置決めする構造であ
り、ピンの圧入による位置決めに比べて加工性,加工精
度を向上できる。ここで、上記ピン15の外径が変化し
ても位置決め溝の中心線cとピン軸線c´とのX,Y方
向の位置関係は変わらないので、配置位置が狂うという
ことはない。この場合、ピン15の外径が変化した分だ
けプローブユニット3の上下方向の取付け位置が変化す
るが、この変化分は上述のオーバドライブ量に対応した
プローブピンの自己弾性により吸収され、接触抵抗への
影響はほとんど生じない。
【0041】また、本実施例では、プローブピン7の突
出部7bを樹脂基台8から直線状に突出させ、該突出部
7bが液晶パネルAに対して傾斜するように樹脂基台8
を支持したので、当接時の荷重を一定にし、かつ接触抵
抗を低減しながら、従来の突出部を自己弾性を有するよ
うに屈曲成形する場合に比べてピッチ精度への信頼性を
向上できる。
【0042】さらに上記樹脂基台8に面取り部8aを形
成し、プローブピン7の先端部7cが垂直上方から見え
るようにしたので、該突出部7bの接触状態をセンサ等
により物理的に確認することが可能となり、接触不良に
よる誤認を回避できる。また上記突出部7bの突出量を
必要最小限にできるので、接触圧に対する強度,剛性を
確保できる。
【0043】ここで、液晶パネルの大型化に伴って、プ
ローブユニット3の必要個数が増大するとともに上記ボ
ード2も大型になるが、ボード2にセラミック系のもの
を採用した場合、大型になるほど加工精度を保持するこ
とが困難になる。このような場合には、請求項3の発明
のように、ボードを分割することが有効である。例えば
図4に示す額縁状のボードの場合は各辺毎に、4つに分
割することが考えられる。このようにした場合には、各
ボードを共通の例えば鉄系のベース部材に取り付けるよ
うにすることとなる。
【0044】このようにボードを分割した場合は、液晶
パネルが大型となっても各分割されたボードは比較的小
型で済むので、セラミック系のものであっても加工精度
を保持できる。また、分割したこと自体により各ボード
の熱膨張量が少なくて済み、この点からもプローブピン
のピッチ精度を保持できる。
【0045】なお、上記実施例では、ホルダ5とピンユ
ニット6とを別個に形成した場合を例にとったが、両者
を一体形成してプローブユニットを構成してもよい。ま
た上記実施例では、液晶ディスプレイの検査装置を例に
とって説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、半導体集積回路等の高密度接点の導通検査を行う装
置に適用できる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係るフラ
ットパネルの検査装置によれば、基台にプローブピンの
ピッチ方向に延びる第1位置決め溝と、ピッチ方向と直
交方向に延びる第2位置決め溝とを形成し、プローブユ
ニットの基台対向面に上記第1,第2位置決め溝に対応
する第1,第2被位置決め溝を形成し、該第1,第2被
位置決め溝と上記第1,第2位置決め溝との間に円形棒
体,又は球体からなる調芯部材を介在させて位置決めし
たので、簡単な構造でかつプローブユニットを精度良く
位置決めでき、作業性の向上を図りながら安定した取付
け精度が得られる効果があり、ひいては導体ピッチの狭
小化,プローブユニットの配置個数増大に対応できる効
果がある。
【0047】請求項2の発明では、上記位置決め溝をV
字形溝とし、該V字形溝の内面に円形棒体,球体等を当
接させたので、位置決め精度をさらに向上できる効果が
ある。
【0048】また請求項3の発明では、基台をフラット
パネルと熱膨張係数の略等しい材料で構成するとともに
複数に分割したので、難加工性材料であっても必要な加
工精度を確保でき、プローブピンのピッチ精度を保持で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による液晶パネルの検査装置
を説明するための側面図である。
【図2】上記実施例装置のプローブピンを示す斜視図で
ある。
【図3】上記実施例装置の側面図である。
【図4】上記実施例装置の底面図である。
【図5】上記実施例装置のプローブユニットの取付け状
態を示す分解斜視図である。
【図6】上記実施例装置のプローブユニットの取付け状
態を示す斜視図である。
【図7】上記実施例装置のピンユニットの位置決め装置
を示す正面図である。
【図8】プローブピンの屈曲変位量と接触抵抗との関係
を示す特性図である。
【符号の説明】
1 検査装置 2 ボード(基台) 3 プローブユニット 7 プローブピン 11 第1位置決め溝 12 第2位置決め溝 13 第1被位置決め溝 14 第2被位置決め溝 15 円形ピン(調芯部材) A 液晶パネル(フラットパネル) X ピッチ方向 Y ピッチ直交方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の回路素子と、該回路素子を所定ピ
    ッチで配列された外部接点に導出する導体とを備えたフ
    ラットパネルの良否を、上記外部接点に、プローブユニ
    ットの上記接点のピッチに対応して配置されたプローブ
    ピンを当接させて検査するようにしたフラットパネルの
    検査装置において、上記プローブユニットを支持する基
    台に上記ピッチ方向に延びる第1位置決め溝と、上記ピ
    ッチ方向と直交する方向に延びる第2位置決め溝とを形
    成し、上記プローブユニットの基台対向面に上記第1,
    第2位置決め溝に対応する第1,第2被位置決め溝を形
    成し、該プローブユニットの第1,第2被位置決め溝と
    上記基台の第1,第2位置決め溝とのそれぞれの間に円
    形棒体,又は球体からなる調芯部材を介在させて上記プ
    ローブユニットを上記基台に固定したことを特徴とする
    フラットパネルの検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記第1,第2位置
    決め溝及び第1,第2被位置決め溝が中心線に対して等
    角度の傾斜面を有するV字形溝であり、該V字形溝の傾
    斜面に上記調芯部材が当接し、該調芯部材の軸線が上記
    V字形溝の中心線と上記ピッチ方向及び上記直交方向に
    おいて一致していることを特徴とするフラットパネルの
    検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記基台が上
    記フラットパネルと略同等の熱膨張係数を有する材料で
    構成され、かつ複数に分割されていることを特徴とする
    フラットパネルの検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005274487A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Micronics Japan Co Ltd プローブ装置
JP2006255790A (ja) * 2006-05-17 2006-09-28 Janome Sewing Mach Co Ltd 携帯型電動プレス
JP2007316022A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Micronics Japan Co Ltd 可動式プローブユニット機構及び電気検査装置
CN100443908C (zh) * 2005-06-15 2008-12-17 群康科技(深圳)有限公司 检测装置和使用该检测装置的检测方法

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