JPH081189B2 - ポンプ - Google Patents
ポンプInfo
- Publication number
- JPH081189B2 JPH081189B2 JP60020637A JP2063785A JPH081189B2 JP H081189 B2 JPH081189 B2 JP H081189B2 JP 60020637 A JP60020637 A JP 60020637A JP 2063785 A JP2063785 A JP 2063785A JP H081189 B2 JPH081189 B2 JP H081189B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- frame
- rotor
- back casing
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は給湯装置やソーラシステムなどの循環ポン
プとして利用可能なポンプに関する。
プとして利用可能なポンプに関する。
(ロ)従来の技術 従来のポンプは実開昭48-69107号公報に開示されてい
るように、固定子と、この固定子の内側に配設された回
転子とをバックケーシングで区画するとともに、固定子
外周をフレームで被覆し、バックケーシングとフロント
ケーシングとでポンプ室を形成して構成されており、バ
ックケーシングやフレームには耐蝕性および経済性の向
上を図るために樹脂材料が使用されるようになってき
た。しかしながら、バックケーシングやフレームが別々
に作られているため、部品点数が多くなり、組立てに手
間取るとともに、金型の種類が増加し、金型の製作日数
が掛かるなど、十分なコストダウンが図れなかった。ま
た、固定子のコイルが空気断熱されているため、コイル
の熱がポンプ室の冷温水や大気中に放散されにくく、厳
重な絶縁処理(例えばF種絶縁)を行なう必要があっ
た。
るように、固定子と、この固定子の内側に配設された回
転子とをバックケーシングで区画するとともに、固定子
外周をフレームで被覆し、バックケーシングとフロント
ケーシングとでポンプ室を形成して構成されており、バ
ックケーシングやフレームには耐蝕性および経済性の向
上を図るために樹脂材料が使用されるようになってき
た。しかしながら、バックケーシングやフレームが別々
に作られているため、部品点数が多くなり、組立てに手
間取るとともに、金型の種類が増加し、金型の製作日数
が掛かるなど、十分なコストダウンが図れなかった。ま
た、固定子のコイルが空気断熱されているため、コイル
の熱がポンプ室の冷温水や大気中に放散されにくく、厳
重な絶縁処理(例えばF種絶縁)を行なう必要があっ
た。
一方、実開昭48-69107号公報には固定子と固定子を収
納する固定子ハウジングと回転子と回転子を収納する回
転子ハウジングとこれらの部品を覆うケーシングとを備
えた電動ポンプが開示され、特開昭55-155530号公報に
はコイルエンド部にエポキシ粉体組成物を充填して加熱
することにより樹脂層を形成したキャンドモータが開示
され、特開昭58-163241号公報には円筒キャン内に充填
するモールド材として変性エポキシ樹脂に高熱伝導性の
充填剤を配合したキャスティングコンパウンドを使用し
た高耐水性固定子が開示されている。
納する固定子ハウジングと回転子と回転子を収納する回
転子ハウジングとこれらの部品を覆うケーシングとを備
えた電動ポンプが開示され、特開昭55-155530号公報に
はコイルエンド部にエポキシ粉体組成物を充填して加熱
することにより樹脂層を形成したキャンドモータが開示
され、特開昭58-163241号公報には円筒キャン内に充填
するモールド材として変性エポキシ樹脂に高熱伝導性の
充填剤を配合したキャスティングコンパウンドを使用し
た高耐水性固定子が開示されている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 上記技術にあっては、バックケーシングやフレームが
別々に作られ且つ別々に組み立てられているためその作
業性に難があり、しかも組立時に固定子と回転子との距
離(隙間)を均一化しにくく固定子のコイルに対しては
厳重な絶縁処理を施さなければならないなどの問題があ
った。
別々に作られ且つ別々に組み立てられているためその作
業性に難があり、しかも組立時に固定子と回転子との距
離(隙間)を均一化しにくく固定子のコイルに対しては
厳重な絶縁処理を施さなければならないなどの問題があ
った。
そこで本発明では、一体成形で固定子と回転子との隙
間を小さくすること及び突条形成とモールド材の充填で
固定子を回り止めできるポンプを提供することを目的と
する。
間を小さくすること及び突条形成とモールド材の充填で
固定子を回り止めできるポンプを提供することを目的と
する。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、一端に開口を有する円筒状のフレームと、
このフレームの内側に設けられた固定子と、この固定子
の内側に設けられ回転軸を有する回転子と、これら固定
子と回転子との間に設けられて前記フレーム内を固定子
収容部と回転子収容部とに区画する前記開口側に底のあ
る有底筒状のバックケーシングとを備えたポンプにおい
て、前記フレーム、バックケーシング及び回転子の回転
軸を支える軸支部を樹脂で一体成形し、前記フレームの
内壁面及びバックケーシングの外壁面にそれぞれ軸方向
の突条を設け、前記固定子収容部内に熱伝導性の良好な
モールド材を充填したものである。
このフレームの内側に設けられた固定子と、この固定子
の内側に設けられ回転軸を有する回転子と、これら固定
子と回転子との間に設けられて前記フレーム内を固定子
収容部と回転子収容部とに区画する前記開口側に底のあ
る有底筒状のバックケーシングとを備えたポンプにおい
て、前記フレーム、バックケーシング及び回転子の回転
軸を支える軸支部を樹脂で一体成形し、前記フレームの
内壁面及びバックケーシングの外壁面にそれぞれ軸方向
の突条を設け、前記固定子収容部内に熱伝導性の良好な
モールド材を充填したものである。
(ホ)作用 本発明によれば、フレーム、バックケーシング及び回
転子の回転軸を支える軸支部を樹脂で一体成形して一体
化することで、フレームとバックケーシングとの接続部
におけるシールを良好としシール材及び固定部等部品が
削除され、フレームそのものの強度が向上されつつコス
トダウンが図れる一方、フレームの内壁面及びバックケ
ーシングの外壁面にそれぞれ軸方向に突条を設けること
により、フレームとバックケーシングの補強が図れると
共にバックケーシングの薄肉化で固定子と回転子との隙
間が小さくなりモータ(特に固定子)の放熱効率及び作
動効率が向上され、さらにこの突条とモールド材とによ
り絶縁処理を従来のF種絶縁からE種絶縁に落としてよ
く、固定子に発生する磁束による固定子自身の回転がよ
り強固に抑制される。
転子の回転軸を支える軸支部を樹脂で一体成形して一体
化することで、フレームとバックケーシングとの接続部
におけるシールを良好としシール材及び固定部等部品が
削除され、フレームそのものの強度が向上されつつコス
トダウンが図れる一方、フレームの内壁面及びバックケ
ーシングの外壁面にそれぞれ軸方向に突条を設けること
により、フレームとバックケーシングの補強が図れると
共にバックケーシングの薄肉化で固定子と回転子との隙
間が小さくなりモータ(特に固定子)の放熱効率及び作
動効率が向上され、さらにこの突条とモールド材とによ
り絶縁処理を従来のF種絶縁からE種絶縁に落としてよ
く、固定子に発生する磁束による固定子自身の回転がよ
り強固に抑制される。
(へ)実施例 以下、この発明の実施例を第1図ないし第6図につい
て説明する。
て説明する。
第1図ないし第6図において、(1)は軸支部
(2)、吸込み口ホース継手(3)および吐出口ホース
継手(4)を一体に有し、ガラスを30容量%含むポリフ
ェニレンオキサイド(PPO)を用いて樹脂成形されたポ
ンプ室(5)のフロントケーシング、(6)は固定子、
(7)は固定子(6)の内側に配設され、フロントケー
シング(1)と同じ樹脂を用いてインペラ(8)と一体
に樹脂成形された回転子であり、ロータマグネット
(9)および鉄芯(10)が埋込まれている。また、回転
子(7)の軸挿入孔(11)にはセラミックス軸受(12)
(13)が嵌め込まれている。(14)はセラミックス軸受
(12)(13)を会して回転子(7)の軸挿入孔(11)に
挿入されたセラミックスシャフフト、(15)は固定子
(6)の外周を被覆するフレーム(16)、固定子(6)
と回転子(7)との間を水密に区画するポンプ室(5)
のバックケーシング(17)、および軸支部(18)をフロ
ントケーシング(1)と同じ樹脂で一体成形した本体ケ
ース、(19)は固定子(6)のステータコイル(20)を
被覆するモールド材であり、硅砂等の熱伝導性の良い充
填材を70容量%以上含むポリエステル系樹脂を使用して
いる。(21)は本体ケース(15)の開口端部を封止する
端蓋であり、フロントケーシング(1)と同じ樹脂で作
られている。(22)はフロントケーシング(1)と本体
ケース(15)との接合部を水密に保持するOリング、
(23)および(24)はフロントケーシング(1)と本体
ケース(15)とを結合するビスおよびナット、(25)は
セラミックスシャフト(14)に嵌合され、軸受(13)と
フロントケーシング(1)の軸支部(2)との間に介在
させたセラミックス製のスラストカラー、(26)は本体
ケース(15)の下部にビス等で固着された取付金具であ
る。
(2)、吸込み口ホース継手(3)および吐出口ホース
継手(4)を一体に有し、ガラスを30容量%含むポリフ
ェニレンオキサイド(PPO)を用いて樹脂成形されたポ
ンプ室(5)のフロントケーシング、(6)は固定子、
(7)は固定子(6)の内側に配設され、フロントケー
シング(1)と同じ樹脂を用いてインペラ(8)と一体
に樹脂成形された回転子であり、ロータマグネット
(9)および鉄芯(10)が埋込まれている。また、回転
子(7)の軸挿入孔(11)にはセラミックス軸受(12)
(13)が嵌め込まれている。(14)はセラミックス軸受
(12)(13)を会して回転子(7)の軸挿入孔(11)に
挿入されたセラミックスシャフフト、(15)は固定子
(6)の外周を被覆するフレーム(16)、固定子(6)
と回転子(7)との間を水密に区画するポンプ室(5)
のバックケーシング(17)、および軸支部(18)をフロ
ントケーシング(1)と同じ樹脂で一体成形した本体ケ
ース、(19)は固定子(6)のステータコイル(20)を
被覆するモールド材であり、硅砂等の熱伝導性の良い充
填材を70容量%以上含むポリエステル系樹脂を使用して
いる。(21)は本体ケース(15)の開口端部を封止する
端蓋であり、フロントケーシング(1)と同じ樹脂で作
られている。(22)はフロントケーシング(1)と本体
ケース(15)との接合部を水密に保持するOリング、
(23)および(24)はフロントケーシング(1)と本体
ケース(15)とを結合するビスおよびナット、(25)は
セラミックスシャフト(14)に嵌合され、軸受(13)と
フロントケーシング(1)の軸支部(2)との間に介在
させたセラミックス製のスラストカラー、(26)は本体
ケース(15)の下部にビス等で固着された取付金具であ
る。
本体ケース(15)は第4図および第5図に示すよう
に、バックケーシング(17)の外周壁とフレーム(16)
の内周壁とに軸方向に延びる複数の突条(27)(28)が
所定間隔で設けられている。そして、第6図に示すよう
に、これらの突条(27)(28)をそれぞれ固定子(6)
内周のスロット(29)の開口と固定子(6)外周の溶接
溝(30)とに嵌合させてある。また、バックケーシング
(17)の外周壁およびフレーム(16)の内周壁には固定
子(6)の軸方向の位置決め用の段部(31)(32)が形
成されている。また、端蓋(21)にはダボ出し突起(3
3)(33)が設けられている。
に、バックケーシング(17)の外周壁とフレーム(16)
の内周壁とに軸方向に延びる複数の突条(27)(28)が
所定間隔で設けられている。そして、第6図に示すよう
に、これらの突条(27)(28)をそれぞれ固定子(6)
内周のスロット(29)の開口と固定子(6)外周の溶接
溝(30)とに嵌合させてある。また、バックケーシング
(17)の外周壁およびフレーム(16)の内周壁には固定
子(6)の軸方向の位置決め用の段部(31)(32)が形
成されている。また、端蓋(21)にはダボ出し突起(3
3)(33)が設けられている。
このように構成されたポンプの組立てについて説明す
る。まず、フレーム(16)とバックケーシング(17)と
で区画される固定子収容部としての固定子収容空間に予
めモールド材(19)を充填した後、固定子(6)を本体
ケース(15)内に開口端部側から挿入する。このとき、
スロット(29)の開口と溶接溝(30)とに突条(27)
(28)を嵌合させつつ、固定子(6)の挿入側端部がバ
ックケーシング(17)およびフレーム(16)の段部(3
1)(32)に係止するまで挿入を行なう。その後、さら
にモールド材(19)を補充し、ステータコイル(20)を
モールド材(19)で完全に被覆したのち、本体ケース
(15)の開口端部に端蓋(21)を嵌め込み、モールド材
(19)を熱硬化させる。このとき、端蓋(21)のダボ出
し突起(33)(33)がモールド材(19)に食い込むた
め、モールド材(19)の硬化後、端蓋(21)は強固にモ
ールド材(19)と結合される。
る。まず、フレーム(16)とバックケーシング(17)と
で区画される固定子収容部としての固定子収容空間に予
めモールド材(19)を充填した後、固定子(6)を本体
ケース(15)内に開口端部側から挿入する。このとき、
スロット(29)の開口と溶接溝(30)とに突条(27)
(28)を嵌合させつつ、固定子(6)の挿入側端部がバ
ックケーシング(17)およびフレーム(16)の段部(3
1)(32)に係止するまで挿入を行なう。その後、さら
にモールド材(19)を補充し、ステータコイル(20)を
モールド材(19)で完全に被覆したのち、本体ケース
(15)の開口端部に端蓋(21)を嵌め込み、モールド材
(19)を熱硬化させる。このとき、端蓋(21)のダボ出
し突起(33)(33)がモールド材(19)に食い込むた
め、モールド材(19)の硬化後、端蓋(21)は強固にモ
ールド材(19)と結合される。
このようにして、固定子(6)を本体ケース(15)内
に組み込んだ後、回転子(7)の軸挿通孔(11)に軸受
(12)(13)を介してシャフト(14)を挿入する。そし
て、この回転子(7)を回転子収容部となるバックケー
シング(17)内に収容し、シャフト(14)の一端部を軸
支部(18)に嵌合させる。次に、シャフト(14)の他端
部にスラストカラー(25)を嵌合させ、さらにシャフト
(14)を軸支部(2)に挿入しつつ、本体ケース(15)
とフロントケーシング(1)とをOリング(22)を介し
て接合させ、これらをビス(23)およびナット(24)で
固定する。最後に、本体ケース(15)の下部にビス等で
取付金具(26)を固定し、ポンプの組立てが終了する。
に組み込んだ後、回転子(7)の軸挿通孔(11)に軸受
(12)(13)を介してシャフト(14)を挿入する。そし
て、この回転子(7)を回転子収容部となるバックケー
シング(17)内に収容し、シャフト(14)の一端部を軸
支部(18)に嵌合させる。次に、シャフト(14)の他端
部にスラストカラー(25)を嵌合させ、さらにシャフト
(14)を軸支部(2)に挿入しつつ、本体ケース(15)
とフロントケーシング(1)とをOリング(22)を介し
て接合させ、これらをビス(23)およびナット(24)で
固定する。最後に、本体ケース(15)の下部にビス等で
取付金具(26)を固定し、ポンプの組立てが終了する。
本実施例は、以上説明したように、一端に開口を有す
るフレーム(16)の開口には、この開口の開口端を嵌合
する突起(33)(33)有する端蓋(21)を配設し、か
つ、フレーム(16)、バックケーシング(17)および回
転子(7)の軸支部(18)を樹脂で一体成形し、固定子
(6)収容部内を熱伝導性の良好なモールド材(19)に
て充填し、前記端蓋(21)に設けられた突起(33)(3
3)をモールド材(19)に結合されるようにしたので、
部品点数が減少して組立てが簡単になるとともに、金型
の種類の減少によるコストダウンが図れる。また、ステ
ータコイル(20)の熱がモールド材(19)を介してバッ
クケーシング(17)やフレーム(16)に伝わり、ポンプ
室(5)内の冷温水や大気中に効率良く放散されるた
め、固定子(6)の絶縁処理を従来のF種絶縁(耐熱温
度150℃)からE種絶縁(耐熱温度115℃)とし、絶縁
紙、ウェッジ、口出し線の被覆などに安価な汎用材料を
使用することができるばかりでなく、端蓋(21)に設け
られた突起(33)(33)がモールド材(19)に結合され
るため、端蓋(21)の本体ケース(15)への装着が簡
単、かつ、強固に行える。また、バックケーシング(1
7)やフレーム(16)がモールド材(19)と突条(27)
(28)とで補強されているため、これらの肉厚を薄く
し、樹脂の使用量を少なくできるとともに、固定子
(6)と回転子(7)との間隔を狭くし、モータ効率を
高めることもできる。さらにまた、端蓋(21)に設けた
ダボ出し突起(33)(33)をモールド材(19)の熱硬化
時に埋込み、モールド材(19)と結合させたので、端蓋
(21)の本体ケース(15)への装着を簡単、かつ強固に
行なうことができる。
るフレーム(16)の開口には、この開口の開口端を嵌合
する突起(33)(33)有する端蓋(21)を配設し、か
つ、フレーム(16)、バックケーシング(17)および回
転子(7)の軸支部(18)を樹脂で一体成形し、固定子
(6)収容部内を熱伝導性の良好なモールド材(19)に
て充填し、前記端蓋(21)に設けられた突起(33)(3
3)をモールド材(19)に結合されるようにしたので、
部品点数が減少して組立てが簡単になるとともに、金型
の種類の減少によるコストダウンが図れる。また、ステ
ータコイル(20)の熱がモールド材(19)を介してバッ
クケーシング(17)やフレーム(16)に伝わり、ポンプ
室(5)内の冷温水や大気中に効率良く放散されるた
め、固定子(6)の絶縁処理を従来のF種絶縁(耐熱温
度150℃)からE種絶縁(耐熱温度115℃)とし、絶縁
紙、ウェッジ、口出し線の被覆などに安価な汎用材料を
使用することができるばかりでなく、端蓋(21)に設け
られた突起(33)(33)がモールド材(19)に結合され
るため、端蓋(21)の本体ケース(15)への装着が簡
単、かつ、強固に行える。また、バックケーシング(1
7)やフレーム(16)がモールド材(19)と突条(27)
(28)とで補強されているため、これらの肉厚を薄く
し、樹脂の使用量を少なくできるとともに、固定子
(6)と回転子(7)との間隔を狭くし、モータ効率を
高めることもできる。さらにまた、端蓋(21)に設けた
ダボ出し突起(33)(33)をモールド材(19)の熱硬化
時に埋込み、モールド材(19)と結合させたので、端蓋
(21)の本体ケース(15)への装着を簡単、かつ強固に
行なうことができる。
なお、上述した実施例ではバックケーシング(17)お
よびフレーム(16)に突条(27)(28)を設け、これら
の突条(27)(28)を固定子(6)内外周の凹所に嵌合
させて固定子(6)の回り止めを行なったが、フレーム
の突条は外周壁に設け、放熱フィンとして利用しても良
い。このように、バックケーシング(17)やフレーム
(16)に軸方向に伸びる突条を設けることにより、成形
時の樹脂の流れが良くなり、樹脂成形を良好に行なうこ
とができる。
よびフレーム(16)に突条(27)(28)を設け、これら
の突条(27)(28)を固定子(6)内外周の凹所に嵌合
させて固定子(6)の回り止めを行なったが、フレーム
の突条は外周壁に設け、放熱フィンとして利用しても良
い。このように、バックケーシング(17)やフレーム
(16)に軸方向に伸びる突条を設けることにより、成形
時の樹脂の流れが良くなり、樹脂成形を良好に行なうこ
とができる。
(ト)発明の効果 本発明によれば、フレーム、バックケーシング及び回
転子の回転軸を支える軸支部を樹脂で一体成形して一体
化することでフレームとバックケーシングとの接続部に
おけるシールが良好となりシール材及び固定部等部品の
削除が可能となり、フレームそのものの強度を向上しつ
つコストダウンが図れる一方、フレームの内壁面及びバ
ックケーシングの外壁面にそれぞれ軸方向に突条を設け
ることによりフレームとバックケーシングの補強が図れ
ると共にバックケーシングの薄肉化で固定子と回転子と
の隙間を小さくしてモータ(特に固定子)の放熱効率及
び作動効率を向上でき、さらにこの突条とモールド材と
により絶縁処理を従来のF種絶縁からE種絶縁に落とす
ことができるのはもとより固定子に発生する磁束による
固定子自身の回転をより強固に抑制防止できる。
転子の回転軸を支える軸支部を樹脂で一体成形して一体
化することでフレームとバックケーシングとの接続部に
おけるシールが良好となりシール材及び固定部等部品の
削除が可能となり、フレームそのものの強度を向上しつ
つコストダウンが図れる一方、フレームの内壁面及びバ
ックケーシングの外壁面にそれぞれ軸方向に突条を設け
ることによりフレームとバックケーシングの補強が図れ
ると共にバックケーシングの薄肉化で固定子と回転子と
の隙間を小さくしてモータ(特に固定子)の放熱効率及
び作動効率を向上でき、さらにこの突条とモールド材と
により絶縁処理を従来のF種絶縁からE種絶縁に落とす
ことができるのはもとより固定子に発生する磁束による
固定子自身の回転をより強固に抑制防止できる。
第1図はこの発明の一実施例を示すポンプの縦断面図、
第2図は同じくポンプの斜視図、第3図は同じくポンプ
の分解斜視図、第4図は本体ケースの正面図、第5図は
本体ケースの斜視図、第6図は固定子を収容した本体ケ
ースの半断面図である。 (1)……フロントケーシング、(5)……ポンプ室、
(6)……固定子、(7)……回転子、(16)……フレ
ーム、(17)……バックケーシング、(18)……軸支
部、(19)……モールド材、(20)……ステータコイ
ル、(21)……端蓋、(33)……突起。
第2図は同じくポンプの斜視図、第3図は同じくポンプ
の分解斜視図、第4図は本体ケースの正面図、第5図は
本体ケースの斜視図、第6図は固定子を収容した本体ケ
ースの半断面図である。 (1)……フロントケーシング、(5)……ポンプ室、
(6)……固定子、(7)……回転子、(16)……フレ
ーム、(17)……バックケーシング、(18)……軸支
部、(19)……モールド材、(20)……ステータコイ
ル、(21)……端蓋、(33)……突起。
Claims (1)
- 【請求項1】一端に開口を有する円筒状のフレームと、
このフレームの内側に設けられた固定子と、この固定子
の内側に設けられ回転軸を有する回転子と、これら固定
子と回転子との間に設けられて前記フレーム内を固定子
収容部と回転子収容部とに区画する前記開口側に底のあ
る有底筒状のバックケーシングとを備えたポンプにおい
て、前記フレーム、バックケーシング及び回転子の回転
軸を支える軸支部を樹脂で一体成形し、前記フレームの
内壁面及びバックケーシングの外壁面にそれぞれ軸方向
の突条を設け、前記固定子収容部内に熱伝導性の良好な
モールド材を充填したことを特徴とするポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60020637A JPH081189B2 (ja) | 1985-02-05 | 1985-02-05 | ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60020637A JPH081189B2 (ja) | 1985-02-05 | 1985-02-05 | ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61178595A JPS61178595A (ja) | 1986-08-11 |
JPH081189B2 true JPH081189B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=12032738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60020637A Expired - Lifetime JPH081189B2 (ja) | 1985-02-05 | 1985-02-05 | ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081189B2 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0550099U (ja) * | 1991-12-04 | 1993-07-02 | 日本サーボ株式会社 | キャンドモータポンプ |
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