JPH0810792B2 - 多層配線基板の製造方法 - Google Patents
多層配線基板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0810792B2 JPH0810792B2 JP3105533A JP10553391A JPH0810792B2 JP H0810792 B2 JPH0810792 B2 JP H0810792B2 JP 3105533 A JP3105533 A JP 3105533A JP 10553391 A JP10553391 A JP 10553391A JP H0810792 B2 JPH0810792 B2 JP H0810792B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring board
- wiring
- thick film
- thin film
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚膜配線基板部と薄膜
配線基板部とからなる混成構成の多層配線基板の製造方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】電子計算機等に用いる大容量の混成集積
回路用多層配線基板として、一般に配線を厚膜印刷焼結
方式で形成し、基板および層間絶縁物としてアルミナセ
ラミックを用いた基板が用いられている。ところが近
年、電子計算機において高機能,高速化の要請が強く、
この結果大配線容量の混成集積回路用基板が要求される
ようになった。厚膜アルミナセラミック基板では、配線
密度が印刷工程の精度で限定され(最小可能配線ピッチ
150μm)るため、配線層5〜10層、絶縁層5〜1
0層の多層で基板寸法100mm の基板が出現してい
る。層数の増大は各層間の接続点数を大幅に増すため、
基板製造歩留の大幅低下をもたらすという欠点がある。
また基板の大型化は、信号伝送路の増大をきたすため高
速化が図れない。 【0003】そこで、配線形成を半導体工業のプロセス
である薄膜ホトプロセスを用いることが試みられてい
る。薄膜プロセスを用いて多層化した基板では、電子計
算機用混成集積回路基板として必要なコネクタの着脱に
耐える数百本の端子をとりだすことは一般に困難であ
る。この端子に関しては基板裏面全域に焼結タングステ
ンにNiメッキしたピン接続部を配列し、この接続部に
銀ろうあるいははんだろうでリードピンを接続している
従来の厚膜多層配線基板が適している。ところで高密
度,高速化を要する回路領域は論理信号回路である。電
源回路グランド層は、従来の厚膜多層配線の配線密度で
十分余裕がある。したがって、論理信号層を薄膜基板部
として形成し、電源グランド層やリードピン端子部を厚
膜基板部として形成した薄膜−厚膜混成方式で高密度,
高速基板を達成できる。 【0004】薄膜−厚膜混成方式の多層配線基板の製造
は、第1図に示す工程でできる。焼結タングステンから
なる電源・グランド層2・リードピン端子部3を含む厚
膜基板部10を通常の厚膜多層基板の製法であるグリー
ンシート法で形成する。薄膜基板部の配線と接続する厚
膜基板部の配線端子4をアルミナ絶縁層5のスルーホー
ルに穴うめして形成しておく。この厚膜基板部10の上
面に薄膜基板部の配線となる整合層6を通常の薄膜プロ
セスである抵抗加熱蒸着あるいはスパッタにてAlある
いはCr/Cu/Crで形成し、ネガ型レジストを用い
るホトリソエッチングで整合層6をパターン化する。こ
のとき、配線端子4と整合層6を必ず重ねあわせる。厚
膜基板部10は製造時の焼結収縮にばらつきがあり、配
線端子4の位置ばらつきは基板中心からみてその位置の
中心からの距離の0.6〜1.0%となる。このため、
両基板部の接続を基板全域で図るためには、位置ばらつ
きの幅を配線端子4あるいは整合層6の接続部に与えな
ければならない。このため、整合層6は高密度配線化が
図れるホトリソエッチング工程を用いながら、厚膜配線
基板部の配線密度と同じにしなければならない。この上
に通常の薄膜プロセスで形成するSiO2やポリイミド
膜を絶縁層7とし、そのスルーホール8をホトリソエッ
チングで形成する。こののち、絶縁層7の上面に薄膜基
板部の配線61を整合層6と同様に形成し、更に絶縁層
71、スルーホール81を絶縁層7、スルーホール8と
同様に形成する。これらの工程を繰返して薄膜基板部1
1を形成し、高密度、高速用の多層配線基板となる。 【0005】この多層配線基板では、高密度化になんら
寄与しない厚膜−薄膜接続の適合のための層が整合層6
および絶縁層7と2層要しており、このため、工程が冗
長され、歩留まり低下の原因となっている。 【0006】また、第1図の配線端子4には、整合層6
で覆われない個所が必ず発生する。これは整合層6のパ
ターン化時の金属エッチング用のエッチング液が配線端
子4に触れるため、配線端子4を酸化(腐食)させ、信頼
性を落す原因となる。また、厚膜基板部10の表面粗さ
は通常3〜4μmあるため、整合層6のホトリソエッチ
ングが困難であり、配線抵抗の安定性が悪いことがわか
っている。 【0007】本発明の目的は、以上の製造上の欠点を除
き、厚膜配線基板部と薄膜配線基板部とからなる混成構
成の多層配線基板の製造方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的は、厚膜配線基
板部のスルーホールを焼結収縮による位置ずれ量を見込
んだ大きさとし、該スルーホールに配線端子を形成し、
該厚膜配線基板部の上部面に整合層を介することなく絶
縁層を直に形成し、該絶縁層の一部にホトリソエッチン
グ法によりスルーホールを形成し、該スルーホールを介
して前記配線端子と薄膜配線基板部との接続を行なうこ
とを特徴とする厚膜配線基板部と薄膜配線基板部とから
なる混成構成の多層配線基板の製造方法により達成され
る。 【0009】 【作用】本発明は、従来技術の整合層が担っていた厚膜
配線基板部の焼結収縮による位置ずれによっても該厚膜
配線基板部と薄膜配線基板部とを適合できるという機能
を厚膜配線基板部のスルーホールに形成した配線端子に
担わせることにした。即ち、厚膜配線基板部のスルーホ
ールの大きさを、該厚膜配線基板部の焼結収縮による位
置ずれ量を見込んだ大きさとしたのである。その結果、
本発明では、従来技術において必要であった適合のため
の整合層が不要となり、整合層の形成時に薄膜プロセ
スとして用いる金属エッチング用のホトリソエッチング
液が厚膜配線基板部の配線端子4に触れて酸化(腐食)を
引き起こし、信頼性を低下させるという問題はなくな
り、また、表面が粗い厚膜配線基板部上に苦労して薄
膜プロセスであるホトリソエッチングを行ない、整合層
を形成する必要がなくなった。 【0010】 【実施例】以下第2図に示す実施例により、本発明を具
体的に説明する。同図(a)は厚膜配線基板部を作る方
法を説明する図、同図(b)は厚膜配線基板部に薄膜配
線基板部を形成する方法を説明する図である。 【0011】 【実施例】第2図に示す10は、タングステンの焼結体
からなる電源配線層やグランド層2を含む、グリーンシ
ート法で製造したアルミナ厚膜多層配線基板部10であ
る。配線端子4はアルミナ絶縁層5のスルーホールにタ
ングステンペーストを穴うめ焼結して形成されている。
配線端子4の径は、接続する薄膜のスルーホール径に寸
法ばらつきを加えた径とする。寸法ばらつきの式は、 (寸法ばらつき)=(グリーンシート法での焼結収縮ばらつき)×(基板の長辺寸法) ×1/2 であり、ここで、(グリーンシート法での焼結収縮ばら
つき)を0.6〜1.0%、(基板の長辺寸法)を50m
mとすると、 (寸法ばらつき)=(0.6〜1.0%)×(50mm)×1/2 =0.15〜0.25mm となる。そして、薄膜のスルーホール径を50μmとす
ると、配線端子4の径は、200〜300μmとなる。
基板部10の裏面には焼結タングステンパッドに銀ろう
で接続されたリードピン9がついている。配線端子4
は、アルミナ絶縁層5の上面と同一平面もしくは10μ
m以下で突出するように形成されている。この基板部1
0にポリイミド樹脂をスピンコーティング方式で塗布
し、熱硬化して絶縁層7を形成する。この絶縁層7にネ
ガ型レジスト(例えば、東京応化製のOMR83)をコー
ティングし、レジストを紫外線露光でパターン化し、湿
式エッチングで配線端子4の上部の絶縁層7にスルーホ
ール8を形成する。ここで用いるエッチング液は絶縁膜
用のものであり、金属用のものとはエッチング液の種類
が異なる。このため、絶縁膜用のエッチング液は金属で
構成される配線端子4には実質的に悪影響を与えない。
また、スルーホール8の形成にネガ型レジストを用いる
のは、厚膜基板部10が硬く、そり、うねりがあるた
め、硬くて壊れやすいポジ型レジストでは露光時にマス
クとの接触でレジストがはく離し、絶縁層7にピンホー
ルが発生するのを避けることにある。そして配線端子4
の上面をアルミナ絶縁層の上面より沈めないのは、ネガ
型レジストを用いるので、露光時にマスクと間隔があく
と紫外光のまわりこみでスルーホール8が形成できなく
なるのを避けるためである。スルーホール8の形成後、
抵抗加熱あるいは、エレクトロンビーム蒸着スパッタな
どでアルミあるいはチタン+銅+チタンからなる配線6
1を形成し、通常のホトリソ工程でパターン化する。こ
の配線61のパターン化は、表面粗さの大きい厚膜多層
配線基板部10(表面粗さ4〜6μm)上ではなく、滑ら
かな絶縁層7の上で行なうため、20〜40μmピッチ
での高密度な配線化ができ、かつ、ピンホールの発生を
抑制できる。また、前述したように、配線61のパター
ン化は絶縁層7の上で行なわれるものであり、従来技術
のように配線端子4上にて整合層6を金属用のエッチン
グ液を用いてパターン化することで配線端子4をもエッ
チングするような心配はない。以降、この上部にポリイ
ミド樹脂層71と配線61を繰返し形成し、薄膜多層配
線基板部11を形成する。なお、リードピン9は、薄膜
配線基板部11を形成したあとに付けてもよい。 【0012】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
厚膜多層配線基板より2〜3倍の高密度化図れる。ま
た、配線総数、スルーホール接続数が大幅に低減でき、
製品歩留まりが向上する。
配線基板部とからなる混成構成の多層配線基板の製造方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】電子計算機等に用いる大容量の混成集積
回路用多層配線基板として、一般に配線を厚膜印刷焼結
方式で形成し、基板および層間絶縁物としてアルミナセ
ラミックを用いた基板が用いられている。ところが近
年、電子計算機において高機能,高速化の要請が強く、
この結果大配線容量の混成集積回路用基板が要求される
ようになった。厚膜アルミナセラミック基板では、配線
密度が印刷工程の精度で限定され(最小可能配線ピッチ
150μm)るため、配線層5〜10層、絶縁層5〜1
0層の多層で基板寸法100mm の基板が出現してい
る。層数の増大は各層間の接続点数を大幅に増すため、
基板製造歩留の大幅低下をもたらすという欠点がある。
また基板の大型化は、信号伝送路の増大をきたすため高
速化が図れない。 【0003】そこで、配線形成を半導体工業のプロセス
である薄膜ホトプロセスを用いることが試みられてい
る。薄膜プロセスを用いて多層化した基板では、電子計
算機用混成集積回路基板として必要なコネクタの着脱に
耐える数百本の端子をとりだすことは一般に困難であ
る。この端子に関しては基板裏面全域に焼結タングステ
ンにNiメッキしたピン接続部を配列し、この接続部に
銀ろうあるいははんだろうでリードピンを接続している
従来の厚膜多層配線基板が適している。ところで高密
度,高速化を要する回路領域は論理信号回路である。電
源回路グランド層は、従来の厚膜多層配線の配線密度で
十分余裕がある。したがって、論理信号層を薄膜基板部
として形成し、電源グランド層やリードピン端子部を厚
膜基板部として形成した薄膜−厚膜混成方式で高密度,
高速基板を達成できる。 【0004】薄膜−厚膜混成方式の多層配線基板の製造
は、第1図に示す工程でできる。焼結タングステンから
なる電源・グランド層2・リードピン端子部3を含む厚
膜基板部10を通常の厚膜多層基板の製法であるグリー
ンシート法で形成する。薄膜基板部の配線と接続する厚
膜基板部の配線端子4をアルミナ絶縁層5のスルーホー
ルに穴うめして形成しておく。この厚膜基板部10の上
面に薄膜基板部の配線となる整合層6を通常の薄膜プロ
セスである抵抗加熱蒸着あるいはスパッタにてAlある
いはCr/Cu/Crで形成し、ネガ型レジストを用い
るホトリソエッチングで整合層6をパターン化する。こ
のとき、配線端子4と整合層6を必ず重ねあわせる。厚
膜基板部10は製造時の焼結収縮にばらつきがあり、配
線端子4の位置ばらつきは基板中心からみてその位置の
中心からの距離の0.6〜1.0%となる。このため、
両基板部の接続を基板全域で図るためには、位置ばらつ
きの幅を配線端子4あるいは整合層6の接続部に与えな
ければならない。このため、整合層6は高密度配線化が
図れるホトリソエッチング工程を用いながら、厚膜配線
基板部の配線密度と同じにしなければならない。この上
に通常の薄膜プロセスで形成するSiO2やポリイミド
膜を絶縁層7とし、そのスルーホール8をホトリソエッ
チングで形成する。こののち、絶縁層7の上面に薄膜基
板部の配線61を整合層6と同様に形成し、更に絶縁層
71、スルーホール81を絶縁層7、スルーホール8と
同様に形成する。これらの工程を繰返して薄膜基板部1
1を形成し、高密度、高速用の多層配線基板となる。 【0005】この多層配線基板では、高密度化になんら
寄与しない厚膜−薄膜接続の適合のための層が整合層6
および絶縁層7と2層要しており、このため、工程が冗
長され、歩留まり低下の原因となっている。 【0006】また、第1図の配線端子4には、整合層6
で覆われない個所が必ず発生する。これは整合層6のパ
ターン化時の金属エッチング用のエッチング液が配線端
子4に触れるため、配線端子4を酸化(腐食)させ、信頼
性を落す原因となる。また、厚膜基板部10の表面粗さ
は通常3〜4μmあるため、整合層6のホトリソエッチ
ングが困難であり、配線抵抗の安定性が悪いことがわか
っている。 【0007】本発明の目的は、以上の製造上の欠点を除
き、厚膜配線基板部と薄膜配線基板部とからなる混成構
成の多層配線基板の製造方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的は、厚膜配線基
板部のスルーホールを焼結収縮による位置ずれ量を見込
んだ大きさとし、該スルーホールに配線端子を形成し、
該厚膜配線基板部の上部面に整合層を介することなく絶
縁層を直に形成し、該絶縁層の一部にホトリソエッチン
グ法によりスルーホールを形成し、該スルーホールを介
して前記配線端子と薄膜配線基板部との接続を行なうこ
とを特徴とする厚膜配線基板部と薄膜配線基板部とから
なる混成構成の多層配線基板の製造方法により達成され
る。 【0009】 【作用】本発明は、従来技術の整合層が担っていた厚膜
配線基板部の焼結収縮による位置ずれによっても該厚膜
配線基板部と薄膜配線基板部とを適合できるという機能
を厚膜配線基板部のスルーホールに形成した配線端子に
担わせることにした。即ち、厚膜配線基板部のスルーホ
ールの大きさを、該厚膜配線基板部の焼結収縮による位
置ずれ量を見込んだ大きさとしたのである。その結果、
本発明では、従来技術において必要であった適合のため
の整合層が不要となり、整合層の形成時に薄膜プロセ
スとして用いる金属エッチング用のホトリソエッチング
液が厚膜配線基板部の配線端子4に触れて酸化(腐食)を
引き起こし、信頼性を低下させるという問題はなくな
り、また、表面が粗い厚膜配線基板部上に苦労して薄
膜プロセスであるホトリソエッチングを行ない、整合層
を形成する必要がなくなった。 【0010】 【実施例】以下第2図に示す実施例により、本発明を具
体的に説明する。同図(a)は厚膜配線基板部を作る方
法を説明する図、同図(b)は厚膜配線基板部に薄膜配
線基板部を形成する方法を説明する図である。 【0011】 【実施例】第2図に示す10は、タングステンの焼結体
からなる電源配線層やグランド層2を含む、グリーンシ
ート法で製造したアルミナ厚膜多層配線基板部10であ
る。配線端子4はアルミナ絶縁層5のスルーホールにタ
ングステンペーストを穴うめ焼結して形成されている。
配線端子4の径は、接続する薄膜のスルーホール径に寸
法ばらつきを加えた径とする。寸法ばらつきの式は、 (寸法ばらつき)=(グリーンシート法での焼結収縮ばらつき)×(基板の長辺寸法) ×1/2 であり、ここで、(グリーンシート法での焼結収縮ばら
つき)を0.6〜1.0%、(基板の長辺寸法)を50m
mとすると、 (寸法ばらつき)=(0.6〜1.0%)×(50mm)×1/2 =0.15〜0.25mm となる。そして、薄膜のスルーホール径を50μmとす
ると、配線端子4の径は、200〜300μmとなる。
基板部10の裏面には焼結タングステンパッドに銀ろう
で接続されたリードピン9がついている。配線端子4
は、アルミナ絶縁層5の上面と同一平面もしくは10μ
m以下で突出するように形成されている。この基板部1
0にポリイミド樹脂をスピンコーティング方式で塗布
し、熱硬化して絶縁層7を形成する。この絶縁層7にネ
ガ型レジスト(例えば、東京応化製のOMR83)をコー
ティングし、レジストを紫外線露光でパターン化し、湿
式エッチングで配線端子4の上部の絶縁層7にスルーホ
ール8を形成する。ここで用いるエッチング液は絶縁膜
用のものであり、金属用のものとはエッチング液の種類
が異なる。このため、絶縁膜用のエッチング液は金属で
構成される配線端子4には実質的に悪影響を与えない。
また、スルーホール8の形成にネガ型レジストを用いる
のは、厚膜基板部10が硬く、そり、うねりがあるた
め、硬くて壊れやすいポジ型レジストでは露光時にマス
クとの接触でレジストがはく離し、絶縁層7にピンホー
ルが発生するのを避けることにある。そして配線端子4
の上面をアルミナ絶縁層の上面より沈めないのは、ネガ
型レジストを用いるので、露光時にマスクと間隔があく
と紫外光のまわりこみでスルーホール8が形成できなく
なるのを避けるためである。スルーホール8の形成後、
抵抗加熱あるいは、エレクトロンビーム蒸着スパッタな
どでアルミあるいはチタン+銅+チタンからなる配線6
1を形成し、通常のホトリソ工程でパターン化する。こ
の配線61のパターン化は、表面粗さの大きい厚膜多層
配線基板部10(表面粗さ4〜6μm)上ではなく、滑ら
かな絶縁層7の上で行なうため、20〜40μmピッチ
での高密度な配線化ができ、かつ、ピンホールの発生を
抑制できる。また、前述したように、配線61のパター
ン化は絶縁層7の上で行なわれるものであり、従来技術
のように配線端子4上にて整合層6を金属用のエッチン
グ液を用いてパターン化することで配線端子4をもエッ
チングするような心配はない。以降、この上部にポリイ
ミド樹脂層71と配線61を繰返し形成し、薄膜多層配
線基板部11を形成する。なお、リードピン9は、薄膜
配線基板部11を形成したあとに付けてもよい。 【0012】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
厚膜多層配線基板より2〜3倍の高密度化図れる。ま
た、配線総数、スルーホール接続数が大幅に低減でき、
製品歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】薄膜混成多層基板の従来製造方法を説明する
図。 【図2】本発明の実施例を説明する図。 【符号の説明】 10…厚膜多層配線基板部、11…薄膜多層配線基板
部、4…厚膜基板部の配線端子、5…厚膜基板部の絶縁
層、7,71…薄膜基板部の絶縁層、6…整合層、61
…薄膜基板部の配線、9…リードピン。
図。 【図2】本発明の実施例を説明する図。 【符号の説明】 10…厚膜多層配線基板部、11…薄膜多層配線基板
部、4…厚膜基板部の配線端子、5…厚膜基板部の絶縁
層、7,71…薄膜基板部の絶縁層、6…整合層、61
…薄膜基板部の配線、9…リードピン。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 亀井 常彰
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式
会社 日立製作所生産技術研究所内
(56)参考文献 特開 昭56−42399(JP,A)
特開 昭50−28655(JP,A)
特開 昭53−28266(JP,A)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.厚膜配線基板部のスルーホールを焼結収縮による位
置ずれ量を見込んだ大きさとし、該スルーホールに配線
端子を形成し、該厚膜配線基板部の上部面に整合層を介
することなく絶縁層を直に形成し、該絶縁層の一部にホ
トリソエッチング法によりスルーホールを形成し、該ス
ルーホールを介して前記配線端子と薄膜配線基板部との
接続を行なうことを特徴とする厚膜配線基板部と薄膜配
線基板部とからなる混成構成の多層配線基板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3105533A JPH0810792B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 多層配線基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3105533A JPH0810792B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 多層配線基板の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17141281A Division JPS5873193A (ja) | 1981-10-28 | 1981-10-28 | 多層配線基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04226097A JPH04226097A (ja) | 1992-08-14 |
JPH0810792B2 true JPH0810792B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=14410230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3105533A Expired - Lifetime JPH0810792B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 多層配線基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810792B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6753595B1 (en) * | 2003-01-14 | 2004-06-22 | Silicon Integrated Systems Corp | Substrates for semiconductor devices with shielding for NC contacts |
JP6375121B2 (ja) * | 2014-02-27 | 2018-08-15 | 新光電気工業株式会社 | 配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5632800B2 (ja) * | 1973-07-17 | 1981-07-30 | ||
JPS5328266A (en) * | 1976-08-13 | 1978-03-16 | Fujitsu Ltd | Method of producing multilayer ceramic substrate |
JPS5642399A (en) * | 1979-09-13 | 1981-04-20 | Fujitsu Ltd | System for producing multilayer wiring board |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP3105533A patent/JPH0810792B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04226097A (ja) | 1992-08-14 |
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