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JPH08106574A - 飲料自動販売機 - Google Patents

飲料自動販売機

Info

Publication number
JPH08106574A
JPH08106574A JP24426594A JP24426594A JPH08106574A JP H08106574 A JPH08106574 A JP H08106574A JP 24426594 A JP24426594 A JP 24426594A JP 24426594 A JP24426594 A JP 24426594A JP H08106574 A JPH08106574 A JP H08106574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
coffee
vending machine
extraction
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24426594A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Chigira
登 千木良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP24426594A priority Critical patent/JPH08106574A/ja
Publication of JPH08106574A publication Critical patent/JPH08106574A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1杯当たりの販売時間を短縮することができ
ると共に、飲料の品質の低下および売れ残りを極力少な
くし、飲料の味や香りの低下を防止し得る飲料自動販売
機を提供することを目的とする。 【構成】 飲料原料と湯との混合液から飲料を抽出する
抽出装置5を備えた飲料自動販売機において、抽出した
飲料を販売するために貯蔵する飲料貯蔵部6と、飲料貯
蔵部6に貯蔵されている飲料の貯蔵量を検出する貯蔵量
検出部16と、貯蔵量検出部16により検出された貯蔵
量が第1の所定量以下のときに、抽出装置5に第2の所
定量の飲料を抽出させる抽出制御を行う抽出制御部21
とを備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料原料と湯との混合
液から飲料を抽出して販売する飲料自動販売機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】抽出装置を有する飲料自動販売機では、
通常、抽出装置が、販売毎に1杯分の飲料を抽出し、こ
の抽出された飲料が販売されるようになっている。とこ
ろが、このような飲料自動販売機には、一般に販売が集
中する時間帯があり、1販売毎に1杯分の飲料を抽出す
るのでは、そのような集中的な販売に迅速に対応しきれ
ないという問題がある。この問題を解消する飲料自動販
売機として、特開平6−52435号公報に記載された
ものがある。
【0003】この従来の飲料自動販売機は、販売が集中
するとして予め設定された設定時間帯での販売量を予測
する演算手段と、飲料を抽出する抽出装置と、抽出装置
が抽出した飲料を貯蔵する貯蔵部と、貯蔵部の飲料を供
給・販売するように制御する販売制御部とを備えてい
る。この飲料自動販売機では、上記設定時間帯になる前
に、抽出装置が、演算手段によって予測された販売量
(例えば、35杯)の飲料を予め抽出し、抽出した飲料
を貯蔵部に貯蔵する。そして、設定時間帯では、販売制
御部が、貯蔵部に貯蔵した飲料を供給・販売するように
制御することによって、設定時間帯での飲料1杯当たり
の販売時間を短縮するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の飲料自動販売機には以下のような問題点がある。
すなわち、演算手段が販売量を予測するためには、飲料
自動販売機の設置場所の環境条件、人間の活動情報、お
よび暦情報などが最低限必要である。しかし、環境条件
や活動情報を取り込むために、センサ等を飲料自動販売
機に設けると、製造コストが上昇してしまう。また、暦
情報、特に休日情報や休憩時間情報などは、設置場所
(例えば、工場や繁華街など)によって異なるため、そ
の暦情報を、設置場所に合わせて修正したり、設置後に
入力したりするのに、多大な労力を必要とする。さら
に、上記のような情報をきめ細かく入力したとしても、
販売量の正確な予測は実際には困難である。このため、
設定時間帯のために用意した飲料が、大量に売れ残る場
合(最大35杯分の飲料が売れ残る)があり、その場合
には、品質や衛生の面から廃棄せざるを得ないため、ラ
ンニングコストの上昇を招いている。また、予め大量に
抽出した飲料を設定時間内に販売するようにしているた
め、飲料の味や香りが低下してしまうという問題があっ
た。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たものであり、1杯当たりの販売時間を短縮することが
できると共に、飲料の品質の低下および売れ残りを極力
少なくし、飲料の味や香りの低下を防止し得る飲料自動
販売機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1に係る飲料自動販売機は、飲料原料と湯との混合
液から飲料を抽出する抽出装置を備えた飲料自動販売機
において、抽出した飲料を販売するために貯蔵する飲料
貯蔵部と、飲料貯蔵部に貯蔵されている飲料の貯蔵量を
検出する貯蔵量検出部と、貯蔵量検出部により検出され
た貯蔵量が第1の所定量以下のときに、抽出装置に第2
の所定量の飲料を抽出させる抽出制御を行う抽出制御部
とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項2に係る飲料自動販売機は、請求項
1記載の飲料自動販売機において、飲料販売命令を出力
する販売命令出力手段をさらに備え、抽出制御部は、販
売命令出力手段から飲料販売命令が出力されたときに抽
出制御を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3に係る飲料自動販売機は、請求項
1または2記載の飲料自動販売機において、特定期間を
設定する設定部をさらに備え、抽出制御部は、設定され
た特定期間内に抽出制御を行うことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に係る飲料自動販売機によれば、貯蔵
量検出部が、飲料貯蔵部に貯蔵されている飲料の貯蔵量
を検出し、検出された貯蔵量が第1の所定量以下のとき
に、抽出制御部が、抽出装置に第2の所定量の飲料を抽
出させる。つまり、抽出制御部は、飲料貯蔵部の貯蔵量
を監視し、貯蔵量が第1の所定量、例えばカップ2杯分
以下になったときに、第2の所定量、例えばカップ2杯
分の飲料を抽出部に抽出させ、飲料貯蔵部に補充させ
る。このように、この飲料自動販売機によれば、予測さ
れた販売量に基づく大量の飲料を予め一度に抽出するの
ではなく、実際に貯蔵されている貯蔵残量に応じて、次
の販売に支障のない程度の少量の飲料を随時抽出するこ
とが可能になる。このため、連続して販売が行われるよ
うな場合でも、飲料貯蔵部に貯蔵されている飲料を直ち
に販売することができるので、販売の都度、飲料を抽出
するのと比較して迅速に販売することができる。また、
仮に売れ残ったとしても、売残り量は、最大、第1の所
定量に第2の所定量を加えた量であり、予め大量に抽出
しておく場合に比較して、無駄になる飲料の量が少なく
なる。また、少量の飲料が、随時、抽出されるため、飲
料の味や香りの低下がほとんどない。
【0010】請求項2に係る飲料自動販売機によれば、
抽出制御部は、販売命令出力手段から飲料販売命令が出
力され、かつ、貯蔵量検出部によって検出された貯蔵量
が第1の所定量以下のときに抽出制御を行うため、貯蔵
量が第1の所定量になったとしても、抽出装置は、第2
の所定量を直ちには抽出しない。このため、所定時間内
に販売されず廃棄されたとしても、最大、第1の所定量
から販売された量を差し引いた量に、第2の所定量を加
えた量であり(前述の例で3杯分)、請求項1に係る飲
料自動販売機と比較して、より無駄になる飲料の量が少
なくなる。
【0011】請求項3に係る飲料自動販売機によれば、
設定部が、例えば、休憩時間など販売数量が多いと予測
される期間を特定期間として設定すると、抽出制御部
は、設定された特定期間内にのみ抽出制御を行う。この
ため、特定期間内においては、迅速に販売することがで
きる一方、通常販売時には、その都度飲料を抽出して販
売するので、飲料の無駄はまったく生じないと共に、入
れたての飲料を販売できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る好適な実施例を詳細に説
明する。図1は、カップ式の飲料自動販売機の調理部1
の構成を示しており、この調理部1は、カップCを供給
するカップ供給装置2と、湯を貯蔵する湯タンク3と、
コーヒーの粉末原料(飲料原料)を貯蔵するコーヒーキ
ャニスタ4と、粉末原料と湯を混合してコーヒーを抽出
する抽出装置5と、抽出したコーヒーを貯蔵する飲料貯
蔵部6と、砂糖を貯蔵する砂糖キャニスタ7と、クリー
ムを貯蔵するクリームキャニスタ8と、飲料貯蔵部6、
砂糖キャニスタ7およびクリームキャニスタ8から、販
売命令に従ってそれぞれ排出されたコーヒー、砂糖およ
びクリームを混合するミキシングボール9と、氷を製造
する製氷装置10とを備えている。
【0013】抽出装置5は、混合器11、チャンバー1
2およびペーパーフィルタ部13を備えている。混合器
11は、コーヒーキャニスタ4および湯タンク3からそ
れぞれ供給された粉末飲料および湯を混合してチャンバ
ー12に送る。チャンバー12内には、その上部から加
圧空気が送り込まれて、混合液に圧力が加えられる。ペ
ーパーフィルタ部13は、チャンバー12の下部から加
圧空気によって排出される混合液をろ過してコーヒーを
抽出する。
【0014】飲料貯蔵部6は、抽出されたコーヒーを少
なくとも3杯分貯蔵可能な容量を有し、図2に示すよう
に、コーヒーを加熱するヒータ14と、貯蔵されたコー
ヒーの温度を検出するためのサーモスタット15と、貯
蔵されたコーヒーの残量を、コーヒーの重量による圧力
で検出する圧力センサ(貯蔵量検出部)16と、貯蔵さ
れたコーヒーを分与するための分与弁17とを備えてい
る。分与弁17は、電源が遮断された時に弁を開放する
ようになっている。これによって、停電などが起きた場
合、弁が開放されて、コーヒーが排出される結果、飲料
貯蔵部6に長時間貯蔵されて品質が劣化したコーヒーを
販売することが防止される。
【0015】圧力センサ16は、図3に示すように、飲
料貯蔵部6内部に貯蔵されたコーヒーの液面の高さが、
例えば、H1(1杯分)、H2(2杯分)およびH3
(3杯分)のときに、圧力値Q1、Q2およびQ3をそ
れぞれ検出する。
【0016】この飲料自動販売機は、通常の販売時間帯
では、商品選択ボタン(販売命令出力手段)24(図4
参照)が押される毎に、抽出装置5に1杯分のコーヒー
を抽出させ、飲料貯蔵部6に貯蔵することなく、カップ
Cに注いで販売する。一方、販売量が多いと予測される
として、データ設定部23によって設定された特定時間
帯(特定期間)については、この特定時間帯になる直前
に、抽出装置5に予め2杯分のコーヒーを抽出させ、そ
のコーヒーを飲料貯蔵部6に貯蔵しておく。その後、特
定時間帯において商品選択ボタン24が押されると、飲
料貯蔵部6に貯蔵されているコーヒーを1杯分販売する
と共に、商品選択ボタン24が押される前に飲料貯蔵部
6に貯蔵されているコーヒーの量が第1の所定量(本実
施例では2杯分)のときには、第2の所定量(本実施例
では2杯分)のコーヒーを抽出装置5に抽出させ、その
コーヒーを飲料貯蔵部6に貯蔵して補充するようになっ
ている。これにより、連続的な販売を可能にしている。
なお、調理部1の調理は、すべて制御部(抽出制御部、
図4参照)21によって管理されている。
【0017】制御部21は、CPUを主要構成要素と
し、制御部21には、図4に示すように、ROM22、
データ設定部(設定部)23、商品選択ボタン24、抽
出装置5、分与弁17、ヒータ14、圧力センサ16お
よびサーモスタット15などが接続されている。
【0018】ROM22は、CPUの動作プログラム
や、前述した第1および第2の所定量などを記憶する。
第1および第2の所定量は、1杯当たりの販売時間が最
短でかつ売れ残りが最も少なくなるような数値が予め選
択されている。具体的には、この第1および第2の所定
量は、抽出装置5の抽出時間、および、硬貨が投入され
てから、飲料貯蔵部6内のコーヒーが供給・販売される
までの時間などを基に決定される結果、連続して販売が
行われても、少なくとも1杯分のコーヒーが飲料貯蔵部
6に常に貯蔵されているような数値に設定されている。
本実施例では、上述のように、それぞれ2杯分としてい
る。
【0019】データ設定部23は、テンキーや特殊キー
により構成され、特定時間帯を設定する。なお、データ
設定部23では、特定の時間帯のみならず、1年のうち
の特定の期間、および特定の期間内の特定の時間帯な
ど、自由に設定することができる。この場合、特定時間
帯は、例えば、工場やオフィスなどに飲料自動販売機が
設置される場合には、毎日10時〜10時15分および
15時〜15時15分などの休息時間が該当し、本実施
例では、この時間帯に設定されているものとする。な
お、特定時間帯は、データ設定部23によってできるほ
か、図示しないリモートコントローラによっても指定で
きるようになっている。
【0020】商品選択ボタン(販売命令出力部)24
は、購入者が、購入商品を指定するものであり、複数種
類の商品にそれぞれ対応して複数設けられている。な
お、本実施例では、ホットコーヒーおよびアイスコーヒ
ーの商品選択ボタンに限定して説明する。
【0021】次いで、制御部21の商品販売時における
制御動作について説明する。最初に、通常の販売時間帯
では、商品選択ボタン24が押されると、スイッチ信号
(飲料販売命令)が制御部21に出力され、制御部21
は、カップ1杯分のコーヒーを抽出させる1カップ抽出
命令を抽出装置5に出力する。そして、抽出装置5が、
1カップ抽出命令に従って、コーヒーキャニスタ4から
供給された粉末原料と、湯タンク3から供給された湯と
をチャンバー12内で混合すると共に、チャンバー12
に加圧空気を送り、チャンバー12の下部から排出され
た混合液をペーパーフィルタでろ過し、抽出したコーヒ
ーが飲料貯蔵部6に供給される(以下、この工程を「抽
出工程」という)。
【0022】次いで、制御部21は、分与弁17を開放
すると共に、砂糖キャニスタ7の排出弁7aおよびクリ
ームキャニスタ8の排出弁8aをそれぞれ開放する(以
下、この制御を「弁開放制御」という)。この結果、抽
出されたコーヒーが、飲料貯蔵部6を通過し、砂糖キャ
ニスタ7から供給された砂糖、および、クリームキャニ
スタ8から供給されたクリームとミキシングボール9で
混合された後、カップCに注がれて顧客に販売される
(以下、この工程を「販売工程」という)。なお、この
場合、飲料貯蔵部6は、コーヒーを貯蔵せずに、ディフ
ューザの機能を果たしている。これにより、チャンバー
12内で加圧空気との混合体にされたコーヒーが、加圧
空気と分離され減圧されるため、ミキシングボール9に
注入される際に飛散することがない。
【0023】なお、以上の工程では、カードまたは硬貨
が投入された後、商品選択ボタン24が押されるまでに
一般的に5秒、抽出工程に25秒、販売工程に7秒、購
入者がカップCを取り除くのに3秒、それぞれかかり、
合計で約40秒の時間を必要としている。
【0024】次に、制御部21は、特定時間帯の所定時
間(例えば、1分)前の時間(本実施例では、毎日の9
時59分および14時59分)になると、以下の制御を
行う。
【0025】制御部21は、2杯分のコーヒーの抽出命
令を抽出させる2カップ抽出命令を抽出装置5に出力す
ると共に分与弁17に閉塞命令を出力する。この結果、
抽出装置5が、2杯分のコーヒーを抽出し、抽出された
2杯分のコーヒーが、飲料貯蔵部6に貯蔵される。
【0026】その後、特定時間帯において、カードまた
は硬貨が投入され、商品選択ボタン24が押されると、
制御部21にスイッチ信号が入力される。制御部21
は、圧力センサ16の圧力信号(残量データ)をチェッ
クする。この場合には、飲料貯蔵部6に2杯分のコーヒ
ーを貯蔵した直後であるので、カップ2杯分であると判
定し、商品選択ボタン24の選択に応じて、弁開放制御
を行うと共に、これと並行して、抽出装置5に2カップ
抽出命令を出力することにより、抽出工程を行わせる。
この結果、飲料貯蔵部6に3杯分のコーヒーが貯蔵され
ることになる。
【0027】次に、この状態で、商品選択ボタン24が
押されたときは、圧力センサ16が3杯分の圧力信号を
出力するため、制御部21は、2カップ抽出命令を出力
せずに、弁開放命令のみを出力する。したがって、この
販売後は、飲料貯蔵部6に2杯分のコーヒーが貯蔵され
た状態になる。以降、制御部21は、圧力センサ16か
ら2杯分の圧力信号が出力されている状態で、商品選択
ボタン24が押される毎に、弁開放命令と2カップ抽出
命令を出力する。特定時間帯が経過すると、制御部21
は、通常の販売時間帯の制御に戻り、特定時間から所定
時間、例えば、30分を経過しても、販売が行われず、
飲料貯蔵部6にコーヒーが貯蔵されている場合には、貯
蔵されているコーヒーは、品質確保の面から廃棄され
る。この場合、飲料貯蔵部6に貯蔵されているコーヒー
が廃棄されたとしても、最大カップ3杯分であり、予め
大量に抽出して貯蔵させておく場合と比較して、飲料の
無駄が極めて少なくなる。また、飲料貯蔵部6に貯蔵さ
れるコーヒーは、ホットコーヒーおよびアイスコーヒー
に共用できるため、廃棄されるコーヒーの量は、ホット
およびアイスコーヒーの両者を合わせても合計が3杯分
となり、飲料の無駄がより少なくなる。
【0028】以上のように、本実施例によれば、制御部
21は、飲料貯蔵部6の貯蔵量を監視し、貯蔵量がカッ
プ2杯分以下になったときに、カップ2杯分の飲料を抽
出装置5に抽出させて補充する。このように、制御部2
1は、抽出装置5に、予測された販売量に基づく大量の
飲料を予め抽出させるのではなく、実際に貯蔵されてい
る貯蔵残量に応じて、次の販売に支障のない程度の少量
の飲料を随時抽出し、飲料貯蔵部に補充する。このた
め、連続して販売が行われるような場合でも、飲料貯蔵
部6に貯蔵されている飲料を直ちに販売することができ
る。
【0029】より具体的には、特定時間帯では、2カッ
プ抽出命令でコーヒーを抽出するのに25秒かかるのに
対し、貯蔵されているコーヒーを供給・販売するのに1
0秒かかる(販売工程に7秒、購入者がカップCを取り
除くために3秒)。また、次の販売に要する時間は、貯
蔵されたコーヒーが販売されるまでの時間(10秒)
に、カードまたは硬貨が投入された後、商品選択ボタン
24が押されるまでの時間(5秒)を加算した時間(1
5秒)であるから、連続して2杯分のコーヒーが販売さ
れるときは、全体として25秒必要とする。したがっ
て、2杯分のコーヒーが連続的に販売されるのと(10
秒と15秒を加算した25秒)ほぼ同時に、2杯分のコ
ーヒーが抽出されて飲料貯蔵部6に貯蔵される。このた
め、特定時間帯では、飲料貯蔵部6に1〜3杯分のコー
ヒーが常に貯蔵されているので、連続的な販売が可能に
なる。
【0030】1杯当たりの販売時間について従来の自動
販売機と具体的に比較すると、1杯分の飲料をその都度
抽出して販売する通常の飲料自動販売機では、販売に要
する時間は、本実施例で説明した通常の時間帯での販売
時間(40秒)であるのに対し、本実施例の特定時間帯
では、1杯分の飲料を15秒で販売することができる。
このように、販売の都度、飲料を抽出するのと比較して
迅速に販売することができる。
【0031】また、大量の飲料を予め抽出して貯蔵して
おく自動販売機と比較して、貯蔵している時間が短いた
め、飲料の味や香りがほとんど低下しない。
【0032】また、上記実施例においては、圧力センサ
16が2杯分の残量を検出したときに2杯分のコーヒー
を抽出させているが、これに限定されず、例えば、抽出
済みのコーヒーを販売するに必要な時間が15秒で、抽
出工程に要する時間が45秒の場合には、5杯分のコー
ヒーを貯蔵できるように飲料貯蔵部6を構成し、残量が
3杯分になったことを検出したときに、3杯分のコーヒ
ーを抽出するように制御することにより、抽出時間を、
実質的に0時間にすることができる。なお、飲料貯蔵部
6に貯蔵できる量が5杯分でよいのは、残量が3杯分あ
っても、抽出後の3杯分のコーヒーが飲料貯蔵部6に貯
蔵されるころには、既に1杯分のコーヒーは販売されて
おり、飲料貯蔵部6に貯蔵される最大量は、2杯分に3
杯分を加算した量、すなわち5杯分でよいためである。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、抽出した後に販売する紅茶等のす
べての飲料を販売する自動販売機に適用が可能である。
【0034】また、本実施例においては、貯蔵量検出部
として圧力センサを使用しているが、これに限定され
ず、例えば、制御部21が、既に抽出した量および販売
した量に基づいて演算することによって、飲料貯蔵部6
に貯蔵されているコーヒーの貯蔵量を求めてもよい。
【0035】また、本実施例においては、商品選択ボタ
ン24が押されたときに、飲料貯蔵部6に貯蔵されてい
る貯蔵量が第1の所定量か否かを判定しているが、これ
に限定されず、例えば、販売する商品が1種類の場合に
は、硬貨が投入されたときに、判定するようにしてもよ
い。
【0036】また、本実施例では、商品選択ボタン24
が押された時に、圧力センサ16の圧力信号をチェック
し、圧力信号が2杯分以下の圧力値である場合、2カッ
プ抽出命令を出力するように構成しているが、圧力セン
サ16の圧力信号が2杯分の圧力値を出力したときに直
ちに2カップ抽出命令を出力するように制御してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、抽出制御
部が、貯蔵量検出部により検出された貯蔵量が第1の所
定量のときに、抽出装置に第2の所定量の飲料を抽出さ
せる抽出制御を行うため、販売毎に飲料を抽出する場合
と比較して、1杯当たりの販売時間を大幅に短縮するこ
とができる。また、貯蔵する飲料の量も少量のため、販
売されるまでの時間が比較的短く、この結果、飲料の味
や香りの低下を防止することができると共に、比較的販
売されずに売れ残った場合であっても、貯蔵した飲料を
廃棄する量が極めて少なく、ランニングコストの上昇を
避けることができる。
【0038】また、販売命令出力手段から販売命令が出
力されたときに、前記抽出制御を行うので、貯蔵した飲
料の廃棄量をより少なくできる。
【0039】さらに、設定された特定期間内にのみ前記
抽出制御を行うことができるので、特定期間内において
は、迅速に販売することができる一方、通常の販売時に
は、その都度飲料を抽出して販売するので、飲料が無駄
になる量がさらに少なくなり、ランニングコストをさら
に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る調理部の斜視図である。
【図2】本実施例に係る飲料貯蔵部の断面図である。
【図3】本実施例に係る圧力センサの特性を示す図であ
る。
【図4】本実施例に係る制御回路のブロック図である。
【符号の説明】 5 抽出装置 6 飲料貯蔵部 16 圧力センサ 21 制御部 23 データ設定部 24 商品選択ボタン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料原料と湯との混合液から飲料を抽出
    する抽出装置を備えた飲料自動販売機において、 抽出した飲料を販売するために貯蔵する飲料貯蔵部と、 当該飲料貯蔵部に貯蔵されている飲料の貯蔵量を検出す
    る貯蔵量検出部と、 当該貯蔵量検出部により検出された貯蔵量が第1の所定
    量以下のときに、前記抽出装置に第2の所定量の飲料を
    抽出させる抽出制御を行う抽出制御部とを備えることを
    特徴とする飲料自動販売機。
  2. 【請求項2】 飲料販売命令を出力する販売命令出力手
    段をさらに備え、前記抽出制御部は、前記販売命令出力
    手段から飲料販売命令が出力されたときに前記抽出制御
    を行うことを特徴とする請求項1記載の飲料自動販売
    機。
  3. 【請求項3】 特定期間を設定する設定部をさらに備
    え、 前記抽出制御部は、前記設定された特定期間内に前記抽
    出制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の
    飲料自動販売機。
JP24426594A 1994-10-07 1994-10-07 飲料自動販売機 Pending JPH08106574A (ja)

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