JPH0755100Y2 - 手帳カバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は筆記具の取付部分と改良を加えた手帳カバーに関
する。

従来の技術 従来、表表紙と、背表紙と、裏表紙とを一連に形成し、
前記表表紙と裏表紙の内面に、背表紙側で開口するポケ
ット部を夫々設けると共に、背表紙の内面或いは裏表紙
の外側部内面に筒条の保持部を設けて成る例えば合成樹
脂製の手帳カバーの前記表表紙側のポケット部に、例え
ば日記帳やメモ帳の裏表紙を、また、裏表紙側のポケッ
ト部に、例えば電話記入欄を有した住所帳の裏表紙を夫
々挿入すると共に、前記筒状の保持部内に、ポールペン
或いはシャープペンシュル等の筆記具を係挿して成る手
帳は公知である。

考案が解決しようとする課題 ところが、上記した従来の手帳カバーによれば、背表紙
の内面或いは裏表紙の外側部内面に、筆記具を係挿する
筒状の保持部を有しているので、該保持部に係挿する筆
記具の太さが制限され、従って各種の太さの筆記具が多
く存在する今日の現状にそぐわないという欠陥を有する
ばかりでなく、保持部に対する筆記具の係脱操作も不便
であり、また後者の場合、携帯状態で筆記が露出状態に
おかれるなどの不都合があった。

課題を解決するための手段 そこで本願は上記した従来のものの不都合を改善するた
めに、表表紙と、背表紙と、裏表紙とを一連に形成し、
表表紙及び裏表紙の内面に背表紙側で開口して、日記帳
などの表紙を挿入するポケット部を夫々設けて成る手帳
カバーにおいて、裏表紙の外側部に、内面にポケット部
を形成した補カバーの１側縁に延長して設けた所要幅の
連設部の１側縁を連設すると共に、この連設部に、上下
方向に延びる複数条の筋を並設し、かつその上部に、上
縁で開口して下方に延びる細幅の切欠部を形成したこと
を特徴とするものである。

作用 しかして、使用にあたり、ボールペンやシャープペンシ
ュルなどの筆記具に有するクリップを切欠部に係挿し
て、筆記具本体を補助カバーの連設部内面に位置させ、
この状態で補助カバーを、裏表紙の内面に折畳み、、次
いで表表紙と裏表紙とを閉じて携帯するものである。

実施例 以下図面に基づいて本願の実施例を詳述すると、（１）
は表表紙（２）、背表紙（３）及び裏表紙（４）を一連
に形成した例えば黒色の合成樹脂シートから成る表装
板、（５），（６）は前記表表紙（２）及び裏表紙
（４）の内面に重合された内面板（７），（８）を背表
紙（３）側で開口するように、その三周縁を表装板
（１）に熔着（９）して成るポケット部、（10）は背表
紙（３）の内面に重合されて、左右側部が前記ポケット
部（５），（６）内に臨む覆板で、その上下縁が、表装
板（１）に夫々熔着（11）されると共に、幅方向の中間
部が上下方向に延びる複数の平行する条線に沿って熔着
（12）されている。（13）は前記した表装板（１）と同
様に、黒色の合成樹脂シートから成る前記裏表紙（４）
とほぼ等しい大きさのシート板（14）の一側に、連設部
（15）を延長し、かつ、前記シート板（14）の内面に透
明の内面板（16）を重合して、これを連設部（15）側で
開口するようにその三周縁を熔着（17）して、例えば大
形のカード類を収納するポケット部（18）を、またその
下半部上面に、透明の副板（19）を重合し、その三周縁
を熔着（20）して、上縁で開口する例えば名刺など小型
のカード類を収納する副ポケット部（21）を夫々設ける
と共に、前記ポケット部（18）の中央部に、下向きコ字
状の切込線（22）により遊離され、下縁が副ポケット部
（21）内に臨む蓋片（23）を有して成る補助カバーで、
これが、前記連設代（15）の端縁を、前記裏表紙（４）
の外側部内面に熔着（24）することにより、手帳カバー
に連設される。（25）は前記補助カバー（13）の連結部
（15）の上部に設けた上縁が開口して下方に延びるＵ字
状の切欠部、（26）は連設部（15）に屈曲し易いように
設けた上下方向に延びる複数条の筋である。

なお（27）は裏表紙（27）′が、表表紙（２）側のポケ
ット部（５）に挿入されて、該ポケット部（５）に重合
される日記帳、（28）は裏表紙（28）′が裏表紙（４）
側のポケット部（６）に挿入されて、該ポケット部
（６）に重合される住所帳、（29）はクリップ（29）′
を有した筆記具、（30）は表表紙（２）の上面側縁部に
設けた止具、（31）は前記裏表紙（４）の外縁部に延設
され、かつ、前記止具（30）と係止する止具（30）′を
先端に有した舌片である。

しかして、使用に際しては、日記帳及び住所帳を備えた
状態で表表紙（２）、背表紙（３）、裏表紙（４）及び
補助カバー（13）を展開して筆記具（29）のクリップ
（29）′を切欠部（25）に係挿して筆記具（29）を連設
部（15）の内面に位置させ、この状態で補助カバー（1
3）を、裏表紙（４）の内面に折畳み、次いで、表表紙
（２）と、裏表紙（４）を閉じ、止具（30），（30）′
を止着して携帯するものである。

考案の効果 以上のように、本願によれば、補助カバーを連設して成
るので、さらにポケット部が増加し、カード類などの収
納に便利であると共に、筋を並設した連設部の存在によ
って、充分な幅方向の融通性と屈曲性とを有するので太
さの異なる筆記具に対しても有効に対応でき、また上端
からクリップの位置までの長さが異なる筆記具を係挿し
た場合でも、筆記具の上部が切欠部内に納まって手帳カ
バーの上縁から突出する惧れもなく、携帯に至便である
などの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は一部切欠し
た総体内面図、第２図は使用状態の内面図、第３図は使
用状態を線図で表わした断面図である。 図中、（１）は表装板、（２）は表表紙、（３）は背表
紙、（４）は裏表紙、（５），（６），（18），（21）
はポケット部、（13）補助カバー、（14）はシート板、
（15）は連設部、（25）は切欠部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表表紙と、背表紙と、裏表紙とを一連に形
   成し、表表紙及び裏表紙の内面に背表紙側で開口して、
   日記帳などの表紙を挿入するポケット部を夫々設けて成
   る手帳カバーにおいて、裏表紙の外側部に、内面にポケ
   ット部を形成した補助カバーの１側縁に延長して設けた
   所要幅の連設部の１側縁を連設すると共に、この連設部
   に、上下方向に延びる複数条の筋を並設し、かつその上
   部に、上縁で開口して下方に延びる細幅の切欠部を形成
   したことを特徴とする手帳カバー。