JPH0755671B2 - 二輪車用ブレーキ装置 - Google Patents
二輪車用ブレーキ装置Info
- Publication number
- JPH0755671B2 JPH0755671B2 JP1280618A JP28061889A JPH0755671B2 JP H0755671 B2 JPH0755671 B2 JP H0755671B2 JP 1280618 A JP1280618 A JP 1280618A JP 28061889 A JP28061889 A JP 28061889A JP H0755671 B2 JPH0755671 B2 JP H0755671B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cantilever
- shaft
- mounting
- brake
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62L—BRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
- B62L1/00—Brakes; Arrangements thereof
- B62L1/02—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements
- B62L1/06—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged
- B62L1/10—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis
- B62L1/14—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis the elements being mounted on levers pivotable about different axes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自転車等の二輪車用のブレーキ装置に関す
る。
る。
(従来の技術) 自転車等の二輪車に用いられるブレーキ装置として、第
5図にその左半分を示すようにカンチレバー式のものが
ある。
5図にその左半分を示すようにカンチレバー式のものが
ある。
このブレーキ装置は、従来、前輪1を支持するフォーク
の前側に台座を介して左右一対のカンチレバー2を枢支
すると共に、この各カンチレバー2上端のワイヤー連結
部3間にアーチワイヤー4を連結し、各カンチレバー2
の中途部に前側から取付軸5を挿入して締結して、この
各取付軸5に、左右一対のブレーキシュー6の軸部7を
カンチレバー2の前側で挿入して固定した構造であっ
て、制動時にはアーチワイヤー4を介して左右一対のカ
ンチレバー2を台座の軸部廻りに前輪1側に回動させ、
そのブレーキシュー6を前輪1のリムに対して左右両側
から押付けて制動するようになっている。
の前側に台座を介して左右一対のカンチレバー2を枢支
すると共に、この各カンチレバー2上端のワイヤー連結
部3間にアーチワイヤー4を連結し、各カンチレバー2
の中途部に前側から取付軸5を挿入して締結して、この
各取付軸5に、左右一対のブレーキシュー6の軸部7を
カンチレバー2の前側で挿入して固定した構造であっ
て、制動時にはアーチワイヤー4を介して左右一対のカ
ンチレバー2を台座の軸部廻りに前輪1側に回動させ、
そのブレーキシュー6を前輪1のリムに対して左右両側
から押付けて制動するようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、従来のブレーキ装置は、次の三点で問題があ
る。先ず第1に、従来はブレーキシュー6の軸部7が前
後方向の中央部にあるため、制動時に、シュー8を受け
るシューホルダー9と軸部7との固定部分に強大な応力
が発生し、破損する惧れがある。即ち、制動時にはリム
とシュー8との摩擦によって、左右一対のブレーキシュ
ー6の前側が仮想線のように外方に広がるあおり現象が
生じるが、従来は軸部7が前後方向の中央部にあるた
め、その時のモーメントが大となり、軸部7のシューホ
ルダー9に対する固定部分の負担が大きくなる欠点があ
る。
る。先ず第1に、従来はブレーキシュー6の軸部7が前
後方向の中央部にあるため、制動時に、シュー8を受け
るシューホルダー9と軸部7との固定部分に強大な応力
が発生し、破損する惧れがある。即ち、制動時にはリム
とシュー8との摩擦によって、左右一対のブレーキシュ
ー6の前側が仮想線のように外方に広がるあおり現象が
生じるが、従来は軸部7が前後方向の中央部にあるた
め、その時のモーメントが大となり、軸部7のシューホ
ルダー9に対する固定部分の負担が大きくなる欠点があ
る。
第2に、従来は取付軸5をカンチレバー2に前側から挿
入し、その後端に取付ナット10を螺合して締結している
ので、カンチレバー2とフォークとの間の狭い空間で取
付ナット10を廻さなければならなくなり、その作業が構
造上、非常に困難である。
入し、その後端に取付ナット10を螺合して締結している
ので、カンチレバー2とフォークとの間の狭い空間で取
付ナット10を廻さなければならなくなり、その作業が構
造上、非常に困難である。
第3に、従来のカンチレバー2は枢支部から上方に向か
って側面視において略直線状であって、ワイヤー連結部
3とブレーキシュー6の軸部7とが前後方向に間隔Lだ
け離れていたので、アーチワイヤー4を上方に引上げて
制動する際に、これらの間にも間隔Lに相当するモーメ
ントが生じ、カンチレバー2の撓み等によって十分な制
動効果を発揮し得ない欠点がある。
って側面視において略直線状であって、ワイヤー連結部
3とブレーキシュー6の軸部7とが前後方向に間隔Lだ
け離れていたので、アーチワイヤー4を上方に引上げて
制動する際に、これらの間にも間隔Lに相当するモーメ
ントが生じ、カンチレバー2の撓み等によって十分な制
動効果を発揮し得ない欠点がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、制動時におけ
る軸部の固定部分の負担を軽減すると共に、取付軸の組
立時の作業性を良くし、更には十分な制動効果を発揮で
きるようにすることを目的とする。
る軸部の固定部分の負担を軽減すると共に、取付軸の組
立時の作業性を良くし、更には十分な制動効果を発揮で
きるようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、第1の手段として、前輪11を支持するフロン
トフォーク12の前方側に台座13を介して左右一対のカン
チレバー18を枢支すると共に、この左右一対のカンチレ
バー18の上端部にアーチワイヤー39を連結し、各カンチ
レバー18に、前後方向の取付軸26を挿入し締結し、この
各取付軸26に、左右一対のブレーキシュー27の軸部30を
挿支した二輪車用ブレーキ装置において、前記各軸部30
をブレーキシュー27の前後方向の中央よりも後部側に設
け、各取付軸26を各カンチレバー18に後方から挿入して
前部側の取付ナット35で締結し、この各取付軸26に、カ
ンチレバー18の後方側で各ブレーキシュー27の軸部30を
挿入し、各カンチレバー18のワイヤー連結部25と各ブレ
ーキシュー27の軸部30とが側面視においてアーチワイヤ
ー39の延長線上の近傍に夫々位置するように、各カンチ
レバー18の中途部を前方側に弯曲させたものである。
トフォーク12の前方側に台座13を介して左右一対のカン
チレバー18を枢支すると共に、この左右一対のカンチレ
バー18の上端部にアーチワイヤー39を連結し、各カンチ
レバー18に、前後方向の取付軸26を挿入し締結し、この
各取付軸26に、左右一対のブレーキシュー27の軸部30を
挿支した二輪車用ブレーキ装置において、前記各軸部30
をブレーキシュー27の前後方向の中央よりも後部側に設
け、各取付軸26を各カンチレバー18に後方から挿入して
前部側の取付ナット35で締結し、この各取付軸26に、カ
ンチレバー18の後方側で各ブレーキシュー27の軸部30を
挿入し、各カンチレバー18のワイヤー連結部25と各ブレ
ーキシュー27の軸部30とが側面視においてアーチワイヤ
ー39の延長線上の近傍に夫々位置するように、各カンチ
レバー18の中途部を前方側に弯曲させたものである。
また本発明は、第2の手段として、後輪を支持するリヤ
フォークの後方側に台座13を介して左右一対のカンチレ
バー18を枢支すると共に、この左右一対のカンチレバー
18の上端部にアーチワイヤー(39)を連結し、各カンチ
レバー(18)に、前後方向の取付軸26を挿入し締結し、
この各取付軸26に、左右一対のブレーキシュー27の軸部
30を挿支した二輪車用ブレーキ装置において、前記各軸
部30をブレーキシュー27の前後方向の中央よりも後部側
に設け、各取付軸26を各カンチレバー18に前方から挿入
して後部側の取付ナット35で締結し、この各取付軸26
に、カンチレバー18の前方側で各ブレーキシュー27の軸
部30を挿入し、各カンチレバー18のワイヤー連結部25と
各ブレーキシュー27の軸部30とが側面視においてアーチ
ワイヤー39の延長線上の近傍に夫々位置するように、各
カンチレバー18の中途部を後方側に弯曲させたものであ
る。
フォークの後方側に台座13を介して左右一対のカンチレ
バー18を枢支すると共に、この左右一対のカンチレバー
18の上端部にアーチワイヤー(39)を連結し、各カンチ
レバー(18)に、前後方向の取付軸26を挿入し締結し、
この各取付軸26に、左右一対のブレーキシュー27の軸部
30を挿支した二輪車用ブレーキ装置において、前記各軸
部30をブレーキシュー27の前後方向の中央よりも後部側
に設け、各取付軸26を各カンチレバー18に前方から挿入
して後部側の取付ナット35で締結し、この各取付軸26
に、カンチレバー18の前方側で各ブレーキシュー27の軸
部30を挿入し、各カンチレバー18のワイヤー連結部25と
各ブレーキシュー27の軸部30とが側面視においてアーチ
ワイヤー39の延長線上の近傍に夫々位置するように、各
カンチレバー18の中途部を後方側に弯曲させたものであ
る。
(作用) 前輪用ブレーキにおいては、制動時にアーチワイヤー39
を上方に引上げると、左右のカンチレバー18が台座13廻
りに回動し、左右のブレーキシュー27を前輪11に押付け
て前輪11を制動する。この時、各ブレーキシュー27はあ
おり現象を生じるが、軸部30が中央よりも後側にあるた
め、その軸部30の固定部分に作用する応力は小さい。ま
た、各カンチレバー18のワイヤー連結部25とブレーキシ
ュー27の軸部30は、アーチワイヤー39の延長線上の近傍
にあり、前後に大きくずれていないので、両者間に発生
するモーメントは小さくなる。
を上方に引上げると、左右のカンチレバー18が台座13廻
りに回動し、左右のブレーキシュー27を前輪11に押付け
て前輪11を制動する。この時、各ブレーキシュー27はあ
おり現象を生じるが、軸部30が中央よりも後側にあるた
め、その軸部30の固定部分に作用する応力は小さい。ま
た、各カンチレバー18のワイヤー連結部25とブレーキシ
ュー27の軸部30は、アーチワイヤー39の延長線上の近傍
にあり、前後に大きくずれていないので、両者間に発生
するモーメントは小さくなる。
取付軸26は、カンチレバー18に後側から挿入し、前端の
取付ナット35を締付けてカンチレバー18に締結し固定す
る。
取付ナット35を締付けてカンチレバー18に締結し固定す
る。
後輪用ブレーキ装置においても同様である。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図及び第2図は前輪用ブレーキ装置における実施例
を示す。第1図及び第2図において、11は前輪、12は前
輪11を支持するフロントフォークであり、このフロント
フォーク12の前側には左右一対の台座13が溶接等によっ
て固定されている。各台座13は、第3図及び第4図に示
すように、調節孔14付きのフランジ部15と軸部16とを有
し、その軸部16上にパイプコロ17を介して各カンチレバ
ー18のボス部19が回動自在に套嵌し枢支されている。各
カンチレバー18のボス部19は、台座13の軸部16内に螺挿
されたボルト20により平座金21を介して抜止めされ、ま
たボス部19と台座13のフランジ部15との間には、カンチ
レバー18戻し用のバネ22が介在されている。バネ22はつ
る巻型であって、パイプカラー17に套嵌されると共に、
バネカバー23により保護されている。そして、このバネ
22の一端はボス部19の係合孔24に、他端はフランジ部15
の調節孔14に夫々係合されており、カンチレバー18を外
方に付勢するようになっている。なお、バネ22の調節孔
14に対する係合位置を選択することにより、カンチレバ
ー18の戻し力を任意に調節できる。各カンチレバー18は
ボス部19と上端のワイヤー連結部25とを結ぶ線分がフロ
ントフォーク12と側面視において略平行であって、中途
部が前方に弯曲するように形成されており、その中途部
に、取付軸26を介して左右一対のブレーキシュー27が取
付けられている。なお、各カンチレバー18は、中途部か
ら上部側が斜め上方に弯曲する正面視く字状である。
を示す。第1図及び第2図において、11は前輪、12は前
輪11を支持するフロントフォークであり、このフロント
フォーク12の前側には左右一対の台座13が溶接等によっ
て固定されている。各台座13は、第3図及び第4図に示
すように、調節孔14付きのフランジ部15と軸部16とを有
し、その軸部16上にパイプコロ17を介して各カンチレバ
ー18のボス部19が回動自在に套嵌し枢支されている。各
カンチレバー18のボス部19は、台座13の軸部16内に螺挿
されたボルト20により平座金21を介して抜止めされ、ま
たボス部19と台座13のフランジ部15との間には、カンチ
レバー18戻し用のバネ22が介在されている。バネ22はつ
る巻型であって、パイプカラー17に套嵌されると共に、
バネカバー23により保護されている。そして、このバネ
22の一端はボス部19の係合孔24に、他端はフランジ部15
の調節孔14に夫々係合されており、カンチレバー18を外
方に付勢するようになっている。なお、バネ22の調節孔
14に対する係合位置を選択することにより、カンチレバ
ー18の戻し力を任意に調節できる。各カンチレバー18は
ボス部19と上端のワイヤー連結部25とを結ぶ線分がフロ
ントフォーク12と側面視において略平行であって、中途
部が前方に弯曲するように形成されており、その中途部
に、取付軸26を介して左右一対のブレーキシュー27が取
付けられている。なお、各カンチレバー18は、中途部か
ら上部側が斜め上方に弯曲する正面視く字状である。
各ブレーキシュー27はゴム製のシュー28をシューホルダ
ー29に固着したものであり、そのシューホルダー29に
は、ブレーキシュー27の前後方向の中央よりも後部側に
偏位した位置に、ローレット加工された軸部30が直角に
固定されている。各取付軸26は孔31付きの頭部32とねじ
部33とを備えたものであって、その頭部32の孔31にブレ
ーキシュー27の軸部30が挿入されている。そして、取付
軸26は軸部30を挿支した頭部32がカンチレバー18の後側
となるように、その軸部30がカンチレバー18の長孔34に
後側から挿入され、ねじ部33の前端に螺合された取付ナ
ット35により前座金36、平座金37を介して締結し固定さ
れている。なお、カンチレバー18の後側には後座金38が
介在され、取付ナット35の締結時に、この後座金38にブ
レーキシュー27の軸部30が当接して固定されるようにな
っている。各カンチレバー18の上端のワイヤー連結部25
には、係合具、ボルト等を介してアーチワイヤー39の両
端が連結され、またアーチワイヤー39は、制動時に中央
部を上方に引上げるように吊り具40を介してブレーキワ
イヤー41に連結されている。そして、各カンチレバー18
のボス部19及びワイヤー連結部25と各ブレーキシュー27
の軸部30は、側面視において、アーチワイヤー39の延長
線上の極近傍に位置するように配置されている。
ー29に固着したものであり、そのシューホルダー29に
は、ブレーキシュー27の前後方向の中央よりも後部側に
偏位した位置に、ローレット加工された軸部30が直角に
固定されている。各取付軸26は孔31付きの頭部32とねじ
部33とを備えたものであって、その頭部32の孔31にブレ
ーキシュー27の軸部30が挿入されている。そして、取付
軸26は軸部30を挿支した頭部32がカンチレバー18の後側
となるように、その軸部30がカンチレバー18の長孔34に
後側から挿入され、ねじ部33の前端に螺合された取付ナ
ット35により前座金36、平座金37を介して締結し固定さ
れている。なお、カンチレバー18の後側には後座金38が
介在され、取付ナット35の締結時に、この後座金38にブ
レーキシュー27の軸部30が当接して固定されるようにな
っている。各カンチレバー18の上端のワイヤー連結部25
には、係合具、ボルト等を介してアーチワイヤー39の両
端が連結され、またアーチワイヤー39は、制動時に中央
部を上方に引上げるように吊り具40を介してブレーキワ
イヤー41に連結されている。そして、各カンチレバー18
のボス部19及びワイヤー連結部25と各ブレーキシュー27
の軸部30は、側面視において、アーチワイヤー39の延長
線上の極近傍に位置するように配置されている。
なお、42は座金である。
上記構成のブレーキ装置において、制動時にブレーキレ
バー(図示せず)を操作すると、ブレーキワイヤー41を
介してアーチワイヤー39の中央部が上方に引上げられる
ので、左右一対のカンチレバー18が台座13の軸部16廻り
にバネ22に抗して夫々内側に回動し、各ブレーキシュー
27を前輪11のタイヤリムに押付け、前輪11を制動する。
バー(図示せず)を操作すると、ブレーキワイヤー41を
介してアーチワイヤー39の中央部が上方に引上げられる
ので、左右一対のカンチレバー18が台座13の軸部16廻り
にバネ22に抗して夫々内側に回動し、各ブレーキシュー
27を前輪11のタイヤリムに押付け、前輪11を制動する。
この制動時に、左右のブレーキシュー27は前側が広がる
あおり現象を生じるが、その軸部30がブレーキシュー27
の前後方向の中央よりも後側に偏位した位置にあり、シ
ュー28の後端までの長さが短かくなっているので、あお
り現象に伴なって発生するモーメントは従来に比べて小
さくなる。従って、シューホルダー29と軸部30との固定
部分に作用する応力が小さくなり、その負担が軽くなる
ので、固定部分の変形、亀裂等の破損を防止できる。
あおり現象を生じるが、その軸部30がブレーキシュー27
の前後方向の中央よりも後側に偏位した位置にあり、シ
ュー28の後端までの長さが短かくなっているので、あお
り現象に伴なって発生するモーメントは従来に比べて小
さくなる。従って、シューホルダー29と軸部30との固定
部分に作用する応力が小さくなり、その負担が軽くなる
ので、固定部分の変形、亀裂等の破損を防止できる。
また、この制動時に、各ブレーキシュー27は、アーチワ
イヤー39の引上げによってカンチレバー18、取付軸26を
介して前輪11のタイヤリム側に押付けられるが、各カン
チレバー18のワイヤー連結部25と各ブレーキシュー27の
軸部30が側面視において、アーチワイヤー39の延長線上
の極く近傍にあるため、これら両者間に発生するモーメ
ントは従来に比べて極めて小さくなる。このため制動時
におけるカンチレバー18の撓み等が極く小さくなり、十
分な制動効果が得られる。
イヤー39の引上げによってカンチレバー18、取付軸26を
介して前輪11のタイヤリム側に押付けられるが、各カン
チレバー18のワイヤー連結部25と各ブレーキシュー27の
軸部30が側面視において、アーチワイヤー39の延長線上
の極く近傍にあるため、これら両者間に発生するモーメ
ントは従来に比べて極めて小さくなる。このため制動時
におけるカンチレバー18の撓み等が極く小さくなり、十
分な制動効果が得られる。
組立に際しては、ブレーキシュー27の軸部30を取付軸26
の孔31に挿入した状態で、その取付軸26のねじ部33をカ
ンチレバー18の長孔34に後側から挿入する。そして、ね
じ部33の前端に取付ナット35を螺合し、この取付ナット
35を締付けて取付軸26及びブレーキシュー27をカンチレ
バー18に固定する。このように取付軸26をカンチレバー
18に後側から挿入し、前側で取付ナット35を廻して締付
けることにより、取付ナット35を廻すための作業空間が
広くなり、作業性が良好になる。
の孔31に挿入した状態で、その取付軸26のねじ部33をカ
ンチレバー18の長孔34に後側から挿入する。そして、ね
じ部33の前端に取付ナット35を螺合し、この取付ナット
35を締付けて取付軸26及びブレーキシュー27をカンチレ
バー18に固定する。このように取付軸26をカンチレバー
18に後側から挿入し、前側で取付ナット35を廻して締付
けることにより、取付ナット35を廻すための作業空間が
広くなり、作業性が良好になる。
本発明は、後輪用ブレーキにおいても同様に実施でき
る。この後輪用ブレーキの場合には、リヤフォークの後
方側に台座13を介して左右一対のカンチレバー18を枢支
する。そして、取付軸26をカンチレバー18に前方から挿
入して後部側の取付ナット35で締結し、この取付軸26
に、カンチレバー18の前方側でブレーキシュー27の軸部
30を挿入し、カンチレバー18のワイヤー連結部25とブレ
ーキシュー27の軸部30とが側面視においてアーチワイヤ
ー39の延長線上の近傍に夫々位置するように、カンチレ
バー18の中途部を後方側に弯曲させれば良い。
る。この後輪用ブレーキの場合には、リヤフォークの後
方側に台座13を介して左右一対のカンチレバー18を枢支
する。そして、取付軸26をカンチレバー18に前方から挿
入して後部側の取付ナット35で締結し、この取付軸26
に、カンチレバー18の前方側でブレーキシュー27の軸部
30を挿入し、カンチレバー18のワイヤー連結部25とブレ
ーキシュー27の軸部30とが側面視においてアーチワイヤ
ー39の延長線上の近傍に夫々位置するように、カンチレ
バー18の中途部を後方側に弯曲させれば良い。
(発明の効果) 本発明によれば、ブレーキシュー27の軸部30が前後方向
の中央よりも後側にあるので、制動時における軸部30の
固定部分の応力が小さくなり、その負担を軽減して破損
を防止できる。また前輪用ブレーキ装置では、取付軸26
をカンチレバー18に後側から挿入して前部側の取付ナッ
ト35で締付けるようにしているため、取付ナット35の操
作が容易であり、作業性が良好になる。同様に後輪用ブ
レーキ装置では、取付軸26をカンチレバー18に前側から
挿入して後部側の取付ナット35で締付けるようにしてい
るので、前述と同様、作業性が良好になる。更に、カン
チレバー18のワイヤー連結部25とブレーキシュー27の軸
部30とが側面視においてアーチワイヤー39の延長線上の
近傍に位置するように、カンチレバー18の中途部を前方
に弯曲させているため、制動時に発生するワイヤー連結
部25と軸部30との間のモーメントが小さくなり、十分な
制動効果を発揮できる。
の中央よりも後側にあるので、制動時における軸部30の
固定部分の応力が小さくなり、その負担を軽減して破損
を防止できる。また前輪用ブレーキ装置では、取付軸26
をカンチレバー18に後側から挿入して前部側の取付ナッ
ト35で締付けるようにしているため、取付ナット35の操
作が容易であり、作業性が良好になる。同様に後輪用ブ
レーキ装置では、取付軸26をカンチレバー18に前側から
挿入して後部側の取付ナット35で締付けるようにしてい
るので、前述と同様、作業性が良好になる。更に、カン
チレバー18のワイヤー連結部25とブレーキシュー27の軸
部30とが側面視においてアーチワイヤー39の延長線上の
近傍に位置するように、カンチレバー18の中途部を前方
に弯曲させているため、制動時に発生するワイヤー連結
部25と軸部30との間のモーメントが小さくなり、十分な
制動効果を発揮できる。
第1図は本発明の一実施例を示す全体の側面図、第2図
は同全体の正面図、第3図は同分解斜視図、第4図は同
カンチレバー枢支部の断面図、第5図は従来例を示す平
面図である。 11…前輪、12…フロントフォーク、13…台座、18…カン
チレバー、19…ボス部、25…ワイヤー連結部、26…取付
軸、27…ブレーキシュー、30…軸部、35…取付ナット、
39…アーチワイヤー。
は同全体の正面図、第3図は同分解斜視図、第4図は同
カンチレバー枢支部の断面図、第5図は従来例を示す平
面図である。 11…前輪、12…フロントフォーク、13…台座、18…カン
チレバー、19…ボス部、25…ワイヤー連結部、26…取付
軸、27…ブレーキシュー、30…軸部、35…取付ナット、
39…アーチワイヤー。
Claims (2)
- 【請求項1】前輪(11)を支持するフロントフォーク
(12)の前方側に台座(13)を介して左右一対のカンチ
レバー(18)を枢支すると共に、この左右一対のカンチ
レバー(18)の上端部にアーチワイヤー(39)を連結
し、各カンチレバー(18)に、前後方向の取付軸(26)
を挿入し締結し、この各取付軸(26)に、左右一対のブ
レーキシュー(27)の軸部(30)を挿支した二輪車用ブ
レーキ装置において、前記各軸部(30)をブレーキシュ
ー(27)の前後方向の中央よりも後部側に設け、各取付
軸(26)を各カンチレバー(18)に後方から挿入して前
部側の取付ナット(35)で締結し、この各取付軸(26)
に、カンチレバー(18)の後方側で各ブレーキシュー
(27)の軸部(30)を挿入し、各カンチレバー(18)の
ワイヤー連結部(25)と各ブレーキシュー(27)の軸部
(30)とが側面視においてアーチワイヤー(39)の延長
線上の近傍に夫々位置するように、各カンチレバー(1
8)の中途部を前方側に弯曲させたことを特徴とする二
輪車用ブレーキ装置。 - 【請求項2】後輪を支持するリヤフォークの後方側に台
座(13)を介して左右一対のカンチレバー(18)を枢支
すると共に、この左右一対のカンチレバー(18)の上端
部にアーチワイヤー(39)を連結し、各カンチレバー
(18)に、前後方向の取付軸(26)を挿入し締結し、こ
の各取付軸(26)に、左右一対のブレーキシュー(27)
の軸部(30)を挿支した二輪車用ブレーキ装置におい
て、前記各軸部(30)をブレーキシュー(27)の前後方
向の中央よりも後部側に設け、各取付軸(26)を各カン
チレバー(18)に前方から挿入して後部側の取付ナット
(35)で締結し、この各取付軸(26)に、カンチレバー
(18)の前方側で各ブレーキシュー(27)の軸部(30)
を挿入し、各カンチレバー(18)のワイヤー連結部(2
5)と各ブレーキシュー(27)の軸部(30)とが側面視
においてアーチワイヤー(39)の延長線上の近傍に夫々
位置するように、各カンチレバー(18)の中途部を後方
側に弯曲させたことを特徴とする二輪車用ブレーキ装
置。
Priority Applications (4)
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JP1280618A JPH0755671B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 二輪車用ブレーキ装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1280618A JPH0755671B2 (ja) | 1989-10-27 | 1989-10-27 | 二輪車用ブレーキ装置 |
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JPH03143796A JPH03143796A (ja) | 1991-06-19 |
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Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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