JPH0747270Y2 - ベル装置 - Google Patents
ベル装置Info
- Publication number
- JPH0747270Y2 JPH0747270Y2 JP1991046867U JP4686791U JPH0747270Y2 JP H0747270 Y2 JPH0747270 Y2 JP H0747270Y2 JP 1991046867 U JP1991046867 U JP 1991046867U JP 4686791 U JP4686791 U JP 4686791U JP H0747270 Y2 JPH0747270 Y2 JP H0747270Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support shaft
- sleeve
- bell
- fitted
- striking lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【産業上の利用分野】本考案はベル装置に関し、特に自
転車や三輪車等に用いて好適なベル装置に関する。
転車や三輪車等に用いて好適なベル装置に関する。
【従来の技術】自転車や三輪車等に用いられるベル装置
として、ベルの下方から突出する打撃レバーをばねの弾
撥力に抗して下方に押下げ、該打撃レバーの押下げを解
除することにより上記ばねの復元力で打撃レバーをベル
に衝突させ、それによってベルを鳴らすようにしたもの
が知られている。
として、ベルの下方から突出する打撃レバーをばねの弾
撥力に抗して下方に押下げ、該打撃レバーの押下げを解
除することにより上記ばねの復元力で打撃レバーをベル
に衝突させ、それによってベルを鳴らすようにしたもの
が知られている。
【考案が解決しようとする課題】しかるに、従来のベル
装置は部品点数が多く、製造工程が複雑で高価になると
という欠点があった。すなわち、ハンドルにベル装置を
取付けるための取付け金具は、通常、ハンドルの半周部
分を囲む金具と、ハンドルの残りの半周部分を囲む金具
と、さらに一方の金具に溶接やカシメによって連結され
た支持軸とを備えている。また、半球形状のベルの中心
部内側にボルトを一体に溶接し、該ボルトを上記取付け
金具の支持軸の先端軸部に螺設した雌ねじ部に螺着する
ことにより、ベルを取付け金具に連結していた。またこ
の他に、打撃レバーおよびばねも当然に必要となる。し
たがって、従来のベル装置の構成部品は、取付け金具の
2つの金具、支持軸、半球形状のベル、ベルの中心部の
ボルト、さらに打撃レバーとばねが必要となり、その部
品点数が多くなっていた。そしてさらに、上記取付け金
具の一方の金具に支持軸を溶接したりカシメ付けたりす
るとともに、ベルの中心部にボルトを溶接し、さらに支
持軸の先端軸部に雌ねじ部を螺設する必要があるのでそ
の製造工程が複雑となり、部品点数が多いことと相まっ
て高価になっていた。本考案はそのような事情に鑑み、
部品点数が少なく、しかも製造工程を簡素化することが
できるベル装置を提供するものである。
装置は部品点数が多く、製造工程が複雑で高価になると
という欠点があった。すなわち、ハンドルにベル装置を
取付けるための取付け金具は、通常、ハンドルの半周部
分を囲む金具と、ハンドルの残りの半周部分を囲む金具
と、さらに一方の金具に溶接やカシメによって連結され
た支持軸とを備えている。また、半球形状のベルの中心
部内側にボルトを一体に溶接し、該ボルトを上記取付け
金具の支持軸の先端軸部に螺設した雌ねじ部に螺着する
ことにより、ベルを取付け金具に連結していた。またこ
の他に、打撃レバーおよびばねも当然に必要となる。し
たがって、従来のベル装置の構成部品は、取付け金具の
2つの金具、支持軸、半球形状のベル、ベルの中心部の
ボルト、さらに打撃レバーとばねが必要となり、その部
品点数が多くなっていた。そしてさらに、上記取付け金
具の一方の金具に支持軸を溶接したりカシメ付けたりす
るとともに、ベルの中心部にボルトを溶接し、さらに支
持軸の先端軸部に雌ねじ部を螺設する必要があるのでそ
の製造工程が複雑となり、部品点数が多いことと相まっ
て高価になっていた。本考案はそのような事情に鑑み、
部品点数が少なく、しかも製造工程を簡素化することが
できるベル装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】すなわち本考案は、第1
の構成として、合成樹脂材料から製造され、ハンドルを
囲繞してこれに連結されるグリップ部と該グリップ部か
ら突出する支持軸とを一体に有する取付部材と、合成樹
脂材料から製造されて上記支持軸の外周に嵌装され、か
つ支持軸の半径方向外方に伸びる可撓性打撃レバーを一
体に有するスリーブと、中心部が上記スリーブの先端部
に載置され、外周面が上記打撃レバーに対向するベル
と、上記支持軸の先端部に圧入固着され、上記ベルをス
リーブに連結する連結部材とを設けたものである。また
本考案は、第2の構成として、合成樹脂材料から製造さ
れ、ハンドルを囲繞してこれに連結されるグリップ部と
該グリップ部から突出する支持軸とを一体に有する取付
部材と、一端部に形成したリング部を上記支持軸の外周
に嵌装し、かつ該リング部から上記支持軸の半径方向外
方に伸びる他端部に打撃レバーを一体に連結したばね
と、上記支持軸の外周に嵌装され、その支持軸の基部と
の間で上記ばねのリング部を挟持するスリーブと、中心
部が上記スリーブの先端部に載置され、外周面が上記打
撃レバーに対向するベルと、上記支持軸の先端部に圧入
固着され、上記ベルをスリーブに連結する連結部材とを
設けたものである。
の構成として、合成樹脂材料から製造され、ハンドルを
囲繞してこれに連結されるグリップ部と該グリップ部か
ら突出する支持軸とを一体に有する取付部材と、合成樹
脂材料から製造されて上記支持軸の外周に嵌装され、か
つ支持軸の半径方向外方に伸びる可撓性打撃レバーを一
体に有するスリーブと、中心部が上記スリーブの先端部
に載置され、外周面が上記打撃レバーに対向するベル
と、上記支持軸の先端部に圧入固着され、上記ベルをス
リーブに連結する連結部材とを設けたものである。また
本考案は、第2の構成として、合成樹脂材料から製造さ
れ、ハンドルを囲繞してこれに連結されるグリップ部と
該グリップ部から突出する支持軸とを一体に有する取付
部材と、一端部に形成したリング部を上記支持軸の外周
に嵌装し、かつ該リング部から上記支持軸の半径方向外
方に伸びる他端部に打撃レバーを一体に連結したばね
と、上記支持軸の外周に嵌装され、その支持軸の基部と
の間で上記ばねのリング部を挟持するスリーブと、中心
部が上記スリーブの先端部に載置され、外周面が上記打
撃レバーに対向するベルと、上記支持軸の先端部に圧入
固着され、上記ベルをスリーブに連結する連結部材とを
設けたものである。
【作用】上記第1の構成によれば、構成部品は取付部
材、スリーブ、ベルおよび連結部材となり、従来のベル
装置に比較して部品点数を遙かに少なくすることがで
き、しかも各部品の製造に溶接やねじ加工を必要としな
いため、安価に製造することができる。また組立て工程
にしても、取付部材の支持軸にスリーブを嵌装し、次に
上記スリーブの先端部にベルを載置して連結部材を上記
支持軸の先端部に圧入固着すればよく、きわめて容易に
組立てを行なうことができる。また、第2の構成によれ
ば、構成部品は取付部材、ばね、打撃レバー、スリー
ブ、ベルおよび連結部材となり、第1の構成に比較すれ
ば部品点数は多くなるが、それでも従来のベル装置に比
較して部品点数を少なくすることができ、しかも各部品
の製造に溶接やねじ加工を必要としないため、安価に製
造することができる。また組立て工程にしても、取付部
材の支持軸に、上記ばねのリング部を嵌装した後にスリ
ーブを嵌装し、次に上記スリーブの先端部にベルを載置
して連結部材を上記支持軸の先端部に圧入固着すればよ
く、きわめて容易に組立てを行なうことができる。
材、スリーブ、ベルおよび連結部材となり、従来のベル
装置に比較して部品点数を遙かに少なくすることがで
き、しかも各部品の製造に溶接やねじ加工を必要としな
いため、安価に製造することができる。また組立て工程
にしても、取付部材の支持軸にスリーブを嵌装し、次に
上記スリーブの先端部にベルを載置して連結部材を上記
支持軸の先端部に圧入固着すればよく、きわめて容易に
組立てを行なうことができる。また、第2の構成によれ
ば、構成部品は取付部材、ばね、打撃レバー、スリー
ブ、ベルおよび連結部材となり、第1の構成に比較すれ
ば部品点数は多くなるが、それでも従来のベル装置に比
較して部品点数を少なくすることができ、しかも各部品
の製造に溶接やねじ加工を必要としないため、安価に製
造することができる。また組立て工程にしても、取付部
材の支持軸に、上記ばねのリング部を嵌装した後にスリ
ーブを嵌装し、次に上記スリーブの先端部にベルを載置
して連結部材を上記支持軸の先端部に圧入固着すればよ
く、きわめて容易に組立てを行なうことができる。
【実施例】以下図示実施例について本考案を説明する
と、図1において、ベル装置1は取付部材2によって自
転車のハンドル3に取付けている。上記取付部材2は合
成樹脂材料によって製造され、ハンドル3を囲繞してこ
れに連結されるグリップ部4と該グリップ部4から上記
ハンドル3の半径方向外方に突出する支持軸5とを一体
に備えている。上記取付部材2のグリップ部4は上記ハ
ンドル3を囲繞しているが、上記支持軸5とは反対側で
切断されており、その一方の端部4aにナット6を埋設
するとともに、他方の端部4bにボルト7の頭部を当接
させ、かつ該ボルト7のねじ部を上記ナット6に螺合さ
せて締付けることにより、グリップ部4を上記ハンドル
3に固定している。上記取付部材2の支持軸5の外周に
スリーブ11を嵌装してあり、このスリーブ11の上方
先端部に金属製の半球形状ベル12を設けている。上記
スリーブ11の外周部中間高さ位置には、僅かに下方に
突出する円錐形状の円板部13を形成してあり、この円
板部13は半球形状のベル12の内部に位置してその下
端開口部を閉鎖している。この円板部13の外周部は、
ベル12に接触することがないようにベルから離隔させ
ている。上記スリーブ11には、上記円板部13の下方
位置に、スリーブ11の半径方向外方に伸びる可撓性打
撃レバー14を設けるとともに、この打撃レバー14の
下部に、該打撃レバー14が必要以上に下方に湾曲され
て破損されるのを阻止するストッパ15を設けている。
上記打撃レバー14はベル12の外周下端面に対向して
おり、該打撃レバー14を自己の弾性に抗して下方に押
下げ、かつ該打撃レバー14の押下げを解除して上記弾
性による復元力で打撃レバー4をベル12に衝突させる
ことにより、ベル12を鳴らすことができるようにして
いる。また、上記スリーブ11の下方の基部内周面円周
方向と、これに対向する上記取付部材2のグリップ部4
の上面円周方向にそれぞれ鋸刃状の係合部16を形成し
てあり、各係合部16の係合位置を適宜に選択すること
により、ハンドル3の長手方向に対する打撃レバー14
の突出方向を適宜の方向に設定することができるように
するとともに、打撃レバー14が不用意に移動すること
がないようにしている。上記スリーブ11、円板部1
3、打撃レバー14、ストッパ15および係合部16は
合成樹脂材料によって一体に製造してあり、また取付部
材2側の係合部16も、当該取付部材2に一体に形成し
ている。次に、上記ベル12はその中央部に貫通穴20
を穿設してあり、該貫通穴20内に上記支持軸5の上方
先端部を貫通させることにより、該ベル12の貫通穴2
0の周縁部分を上記スリーブ11の上方先端部に載置し
ている。そして上記ベル12をスリーブ11に連結する
連結部材21は、円板状の押え部22と、この押え部の
中央部下面から下方に伸びる平板状の圧入部23とを備
えており、上記圧入部23を支持軸5の上方先端部に形
成した軸方向に伸びるスリット24内に圧入固着するこ
とにより、該連結部材21を支持軸5に一体に連結して
いる。この状態では、上記ベル12の貫通穴20の周縁
部分は連結部材21の押え部22の下端面とスリーブ1
1の上端面との間で挟持され、それによってスリーブ1
1に連結されている。以上の構成において、ベル装置1
を組立てる際には、上記取付部材2の支持軸5の外周に
スリーブ11を嵌装し、この状態で取付部材2のグリッ
プ部4に対する打撃レバー14の突出方向を所要の方向
に向けたら、スリーブ11の係合部16とグリップ部4
の係合部16とを係合させる。そして次に、上記スリー
ブ11の上方先端部にベル12の中央部を載置し、さら
に連結部材21の圧入部23を支持軸5のスリット24
内に圧入固着すれば、ベル装置1の組立てが完了する。
そして上記ベル装置1は、取付部材2、スリーブ11、
ベル12および連結部材21とから構成されており、従
来のベル装置に比較して部品点数を遙かに少なくするこ
とができる。そして各構成部品の製造に従来のように溶
接やねじ加工を必要としないため、それらを必要として
いた従来装置よりも製造工程が簡素化でき、それによっ
て安価に製造することができる。なお、図2に示すよう
に、スリーブ11に一体に形成した打撃レバー14の根
本部分に長手方向に沿ってスリット25を形成したり、
図3に示すように、波状湾曲部26を形成してもよく、
或いは図示しないが、打撃レバーの先端部分より根本部
分の方が太くなるようにテーパ状に形成してもよい。次
に、図4、図5は本考案の他の実施例を示したもので、
本実施例ではスリーブ11と打撃レバー14とを別体に
構成している。すなわち本実施例では、打撃レバー14
はコイルばね31の一端部に一体に連結固定してあり、
このコイルばね31の他端部にリング部32を一体に形
成している。上記リング部32は支持軸5の外周に嵌装
され、リング部32の上下に設けた一対のワッシャ33
を介して上記支持軸5の基部とスリーブ11との間で挟
持固定されている。そして本実施例では、第1実施例の
ストッパ15および係合部16を省略している。上記コ
イルばね31のリング部32側端部は、スリーブ11の
外周に形成した半円筒状の穴34内に嵌合してあり、そ
れによって打撃レバー14がスリーブ11に対して円周
方向に移動することがないようにしている。また、コイ
ルばね31のリング部32側端部とリング部32とを連
結する部分は、スリーブ11の下端部に形成したスリッ
ト部35を貫通して支持軸5の半径方向に伸びている。
上記スリーブ11の下端部内周面には、上記コイルばね
31のリング部32およびワッシャ33よりも下方位置
に、円周方向に多数の凹凸を形成したローレット部36
を形成している。そして上記支持軸5の外周面には、上
記ローレット部36の各凹部に係合する半球状突起37
を複数箇所、例えば支持軸5の円周方向等間隔位置の4
箇所に設けている。上記ローレット部36および半球状
突起37は合成樹脂によってスリーブ11又は支持軸5
と一体に形成されているので、支持軸5側の半球状突起
37に対してスリーブ11側のローレット部36を強制
的に回転させることができ、所要の回転位置で各半球状
突起37をローレット部36の凹部にそれぞれ係合させ
ることにより、支持軸5に対してスリーブ11を、した
がって打撃レバー14を位置決めすることができる。さ
らに、本実施例では連結部材21は円板状の押え部22
とその下面から下方に伸びる円筒状の圧入部23とを備
えており、上記圧入部23は支持軸5の上方に形成した
小径部41とスリーブ11との間で、小径部41に圧入
されて支持軸5に固定されている。このとき、上記スリ
ーブ11の上端面内周側には、図6に示すように八角形
状の係合部42を形成してあり、ベル12の中央部に形
成した八角形状の貫通穴20を上記係合部42に係合さ
せることにより、両者を円周方向に一体に連結してい
る。そして上記ベル12の中央部は、連結部材21の押
え部22の下端面とスリーブ11の上端面との間で挟持
されてスリーブ11に連結されている。その他の構成
は、図1に示す第1実施例と概略同様に構成してあり、
同一若しくは相当部分には図1と同一の符合を付して示
してある。本実施例においてベル装置1を組立てる場合
には、先ず一方のワッシャ33、コイルばね31のリン
グ部32、他方のワッシャ33およびスリーブ11を支
持軸5の外周に順次嵌装する。そして次に、上記打撃レ
バー14の突出方向を取付部材2のグリップ部4に対し
て所要の方向に向けたら、上記スリーブ11の上方先端
部にベル12の中央部を載置し、さらに連結部材21の
圧入部23を支持軸5の小径部38に圧入固着すればよ
い。この状態では、半球状突起37とローレット部36
の凹部との係合によって打撃レバー14を所要の位置に
位置決めすることができるが、ベル12を比較的強い力
で回転させることにより、該ベル12の八角形状の貫通
穴20とスリーブ11の八角形状の係合部42との係合
を介してスリーブ11を支持軸5に対して回転させるこ
とができ、それによって打撃レバー14の位置を変更す
ることができる。そして本実施例のベル装置1は、基本
構成部品として取付部材2、スリーブ11、ベル12、
連結部材21、コイルばね31および打撃レバー14か
ら構成できるので、従来のベル装置に比較して部品点数
を少なくすることができる。そして各構成部品の製造に
溶接やねじ加工を必要としないため、それらを必要とし
ていた従来装置よりも製造工程が簡素化でき、それによ
って安価に製造することができる。なお、上記リング部
32を形成するコイルばねの線材の末端縁をグリップ部
4に向けてリング部32を含む平面から僅かに下方に突
出させて係合部を形成してもよい。そしてこの係合部
を、上記グリップ部4に支持軸5の円周方向に形成した
複数の係合穴のいずれか1つに係合させれば、打撃レバ
ー14の位置決めを行なうことができる。また上記ばね
31はコイルばねに限定されるものではなく、平板状の
ばね材を所要形状に切断してもよく、この場合にもばね
のリング部に係合部を形成することができる。
と、図1において、ベル装置1は取付部材2によって自
転車のハンドル3に取付けている。上記取付部材2は合
成樹脂材料によって製造され、ハンドル3を囲繞してこ
れに連結されるグリップ部4と該グリップ部4から上記
ハンドル3の半径方向外方に突出する支持軸5とを一体
に備えている。上記取付部材2のグリップ部4は上記ハ
ンドル3を囲繞しているが、上記支持軸5とは反対側で
切断されており、その一方の端部4aにナット6を埋設
するとともに、他方の端部4bにボルト7の頭部を当接
させ、かつ該ボルト7のねじ部を上記ナット6に螺合さ
せて締付けることにより、グリップ部4を上記ハンドル
3に固定している。上記取付部材2の支持軸5の外周に
スリーブ11を嵌装してあり、このスリーブ11の上方
先端部に金属製の半球形状ベル12を設けている。上記
スリーブ11の外周部中間高さ位置には、僅かに下方に
突出する円錐形状の円板部13を形成してあり、この円
板部13は半球形状のベル12の内部に位置してその下
端開口部を閉鎖している。この円板部13の外周部は、
ベル12に接触することがないようにベルから離隔させ
ている。上記スリーブ11には、上記円板部13の下方
位置に、スリーブ11の半径方向外方に伸びる可撓性打
撃レバー14を設けるとともに、この打撃レバー14の
下部に、該打撃レバー14が必要以上に下方に湾曲され
て破損されるのを阻止するストッパ15を設けている。
上記打撃レバー14はベル12の外周下端面に対向して
おり、該打撃レバー14を自己の弾性に抗して下方に押
下げ、かつ該打撃レバー14の押下げを解除して上記弾
性による復元力で打撃レバー4をベル12に衝突させる
ことにより、ベル12を鳴らすことができるようにして
いる。また、上記スリーブ11の下方の基部内周面円周
方向と、これに対向する上記取付部材2のグリップ部4
の上面円周方向にそれぞれ鋸刃状の係合部16を形成し
てあり、各係合部16の係合位置を適宜に選択すること
により、ハンドル3の長手方向に対する打撃レバー14
の突出方向を適宜の方向に設定することができるように
するとともに、打撃レバー14が不用意に移動すること
がないようにしている。上記スリーブ11、円板部1
3、打撃レバー14、ストッパ15および係合部16は
合成樹脂材料によって一体に製造してあり、また取付部
材2側の係合部16も、当該取付部材2に一体に形成し
ている。次に、上記ベル12はその中央部に貫通穴20
を穿設してあり、該貫通穴20内に上記支持軸5の上方
先端部を貫通させることにより、該ベル12の貫通穴2
0の周縁部分を上記スリーブ11の上方先端部に載置し
ている。そして上記ベル12をスリーブ11に連結する
連結部材21は、円板状の押え部22と、この押え部の
中央部下面から下方に伸びる平板状の圧入部23とを備
えており、上記圧入部23を支持軸5の上方先端部に形
成した軸方向に伸びるスリット24内に圧入固着するこ
とにより、該連結部材21を支持軸5に一体に連結して
いる。この状態では、上記ベル12の貫通穴20の周縁
部分は連結部材21の押え部22の下端面とスリーブ1
1の上端面との間で挟持され、それによってスリーブ1
1に連結されている。以上の構成において、ベル装置1
を組立てる際には、上記取付部材2の支持軸5の外周に
スリーブ11を嵌装し、この状態で取付部材2のグリッ
プ部4に対する打撃レバー14の突出方向を所要の方向
に向けたら、スリーブ11の係合部16とグリップ部4
の係合部16とを係合させる。そして次に、上記スリー
ブ11の上方先端部にベル12の中央部を載置し、さら
に連結部材21の圧入部23を支持軸5のスリット24
内に圧入固着すれば、ベル装置1の組立てが完了する。
そして上記ベル装置1は、取付部材2、スリーブ11、
ベル12および連結部材21とから構成されており、従
来のベル装置に比較して部品点数を遙かに少なくするこ
とができる。そして各構成部品の製造に従来のように溶
接やねじ加工を必要としないため、それらを必要として
いた従来装置よりも製造工程が簡素化でき、それによっ
て安価に製造することができる。なお、図2に示すよう
に、スリーブ11に一体に形成した打撃レバー14の根
本部分に長手方向に沿ってスリット25を形成したり、
図3に示すように、波状湾曲部26を形成してもよく、
或いは図示しないが、打撃レバーの先端部分より根本部
分の方が太くなるようにテーパ状に形成してもよい。次
に、図4、図5は本考案の他の実施例を示したもので、
本実施例ではスリーブ11と打撃レバー14とを別体に
構成している。すなわち本実施例では、打撃レバー14
はコイルばね31の一端部に一体に連結固定してあり、
このコイルばね31の他端部にリング部32を一体に形
成している。上記リング部32は支持軸5の外周に嵌装
され、リング部32の上下に設けた一対のワッシャ33
を介して上記支持軸5の基部とスリーブ11との間で挟
持固定されている。そして本実施例では、第1実施例の
ストッパ15および係合部16を省略している。上記コ
イルばね31のリング部32側端部は、スリーブ11の
外周に形成した半円筒状の穴34内に嵌合してあり、そ
れによって打撃レバー14がスリーブ11に対して円周
方向に移動することがないようにしている。また、コイ
ルばね31のリング部32側端部とリング部32とを連
結する部分は、スリーブ11の下端部に形成したスリッ
ト部35を貫通して支持軸5の半径方向に伸びている。
上記スリーブ11の下端部内周面には、上記コイルばね
31のリング部32およびワッシャ33よりも下方位置
に、円周方向に多数の凹凸を形成したローレット部36
を形成している。そして上記支持軸5の外周面には、上
記ローレット部36の各凹部に係合する半球状突起37
を複数箇所、例えば支持軸5の円周方向等間隔位置の4
箇所に設けている。上記ローレット部36および半球状
突起37は合成樹脂によってスリーブ11又は支持軸5
と一体に形成されているので、支持軸5側の半球状突起
37に対してスリーブ11側のローレット部36を強制
的に回転させることができ、所要の回転位置で各半球状
突起37をローレット部36の凹部にそれぞれ係合させ
ることにより、支持軸5に対してスリーブ11を、した
がって打撃レバー14を位置決めすることができる。さ
らに、本実施例では連結部材21は円板状の押え部22
とその下面から下方に伸びる円筒状の圧入部23とを備
えており、上記圧入部23は支持軸5の上方に形成した
小径部41とスリーブ11との間で、小径部41に圧入
されて支持軸5に固定されている。このとき、上記スリ
ーブ11の上端面内周側には、図6に示すように八角形
状の係合部42を形成してあり、ベル12の中央部に形
成した八角形状の貫通穴20を上記係合部42に係合さ
せることにより、両者を円周方向に一体に連結してい
る。そして上記ベル12の中央部は、連結部材21の押
え部22の下端面とスリーブ11の上端面との間で挟持
されてスリーブ11に連結されている。その他の構成
は、図1に示す第1実施例と概略同様に構成してあり、
同一若しくは相当部分には図1と同一の符合を付して示
してある。本実施例においてベル装置1を組立てる場合
には、先ず一方のワッシャ33、コイルばね31のリン
グ部32、他方のワッシャ33およびスリーブ11を支
持軸5の外周に順次嵌装する。そして次に、上記打撃レ
バー14の突出方向を取付部材2のグリップ部4に対し
て所要の方向に向けたら、上記スリーブ11の上方先端
部にベル12の中央部を載置し、さらに連結部材21の
圧入部23を支持軸5の小径部38に圧入固着すればよ
い。この状態では、半球状突起37とローレット部36
の凹部との係合によって打撃レバー14を所要の位置に
位置決めすることができるが、ベル12を比較的強い力
で回転させることにより、該ベル12の八角形状の貫通
穴20とスリーブ11の八角形状の係合部42との係合
を介してスリーブ11を支持軸5に対して回転させるこ
とができ、それによって打撃レバー14の位置を変更す
ることができる。そして本実施例のベル装置1は、基本
構成部品として取付部材2、スリーブ11、ベル12、
連結部材21、コイルばね31および打撃レバー14か
ら構成できるので、従来のベル装置に比較して部品点数
を少なくすることができる。そして各構成部品の製造に
溶接やねじ加工を必要としないため、それらを必要とし
ていた従来装置よりも製造工程が簡素化でき、それによ
って安価に製造することができる。なお、上記リング部
32を形成するコイルばねの線材の末端縁をグリップ部
4に向けてリング部32を含む平面から僅かに下方に突
出させて係合部を形成してもよい。そしてこの係合部
を、上記グリップ部4に支持軸5の円周方向に形成した
複数の係合穴のいずれか1つに係合させれば、打撃レバ
ー14の位置決めを行なうことができる。また上記ばね
31はコイルばねに限定されるものではなく、平板状の
ばね材を所要形状に切断してもよく、この場合にもばね
のリング部に係合部を形成することができる。
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、従来に
比較して部品点数を少なくすることができ、しかも各部
品の製造に溶接やねじ加工を必要としないため安価に製
造することができ、さらにきわめて容易にベル装置を組
立ることができるという効果が得られる。
比較して部品点数を少なくすることができ、しかも各部
品の製造に溶接やねじ加工を必要としないため安価に製
造することができ、さらにきわめて容易にベル装置を組
立ることができるという効果が得られる。
【図1】本考案の第1実施例を示す断面図。
【図2】第1実施例の変形例を示す要部の断面図。
【図3】第1実施例の他の変形例を示す要部の断面図。
【図4】本考案のさらに他の実施例を示す断面図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】図4の要部の分解斜視図。
1…ベル装置 2…取付部材 3…ハンドル
4…グリップ部 5…支持軸 11…スリーブ 12…ベル
14…打撃レバー 21…連結部材 31…コイルばね 32…リング部
4…グリップ部 5…支持軸 11…スリーブ 12…ベル
14…打撃レバー 21…連結部材 31…コイルばね 32…リング部
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂材料から製造され、ハンドルを
囲繞してこれに連結されるグリップ部と該グリップ部か
ら突出する支持軸とを一体に有する取付部材と、合成樹
脂材料から製造されて上記支持軸の外周に嵌装され、か
つ支持軸の半径方向外方に伸びる可撓性打撃レバーを一
体に有するスリーブと、中心部が上記スリーブの先端部
に載置され、外周面が上記打撃レバーに対向するベル
と、上記支持軸の先端部に圧入固着され、上記ベルをス
リーブに連結する連結部材とを備えることを特徴とする
ベル装置。 - 【請求項2】 合成樹脂材料から製造され、ハンドルを
囲繞してこれに連結されるグリップ部と該グリップ部か
ら突出する支持軸とを一体に有する取付部材と、一端部
に形成したリング部を上記支持軸の外周に嵌装し、かつ
該リング部から上記支持軸の半径方向外方に伸びる他端
部に打撃レバーを一体に連結したばねと、上記支持軸の
外周に嵌装され、その支持軸の基部との間で上記ばねの
リング部を挟持するスリーブと、中心部が上記スリーブ
の先端部に載置され、外周面が上記打撃レバーに対向す
るベルと、上記支持軸の先端部に圧入固着され、上記ベ
ルをスリーブに連結する連結部材とを備えることを特徴
とするベル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046867U JPH0747270Y2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | ベル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046867U JPH0747270Y2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | ベル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519082U JPH0519082U (ja) | 1993-03-09 |
JPH0747270Y2 true JPH0747270Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=12759294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991046867U Expired - Lifetime JPH0747270Y2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | ベル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747270Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4591045B2 (ja) * | 2004-11-08 | 2010-12-01 | 株式会社東京ベル製作所 | ベル装置の打撃機構 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5828033Y2 (ja) * | 1980-07-30 | 1983-06-18 | 出光興産株式会社 | 簡易マンホ−ル蓋移動用器具 |
JPH02108685U (ja) * | 1989-02-17 | 1990-08-29 |
-
1991
- 1991-05-24 JP JP1991046867U patent/JPH0747270Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0519082U (ja) | 1993-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU634455B2 (en) | End connector assembly with ball head captive in socket bearing and shell housing and method of assembly | |
JPS6252324B2 (ja) | ||
JPH0747270Y2 (ja) | ベル装置 | |
JP2653354B2 (ja) | ベル装置 | |
JPH0616181U (ja) | ベル装置 | |
JPH0722010Y2 (ja) | 自動車用スイッチの取付装置 | |
JP2524196Y2 (ja) | 部品の取付構造 | |
JPS6373602A (ja) | 回転抵抗体 | |
JPH01166843U (ja) | ||
JPS5839206Y2 (ja) | 自転車用車輪 | |
JPH0610195Y2 (ja) | ボ−ルジヨイントのボ−ルシ−ト | |
JPS6020807Y2 (ja) | ワンタツチロツククランプ | |
JPS6118253Y2 (ja) | ||
JPH0142899Y2 (ja) | ||
JPH0619271Y2 (ja) | コンデンサマイクロホンユニツト | |
JPH05124552A (ja) | ベル装置 | |
JPS5815686Y2 (ja) | つまみの取付装置 | |
JPS5844057Y2 (ja) | ステアリングホイ−ル | |
JPH0445521U (ja) | ||
JPH0643560Y2 (ja) | フライホイル | |
JPH0735167Y2 (ja) | ラバーベースバルブ | |
JPH078901Y2 (ja) | 両持ちボールジョイント | |
JP2002070831A (ja) | ボールジョイントとアームとの結合構造 | |
JPS5842221Y2 (ja) | ステアリングホィ−ルのホ−ンスイッチ | |
JPH07310720A (ja) | 取付け具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960423 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |