JPH0747619Y2 - プロペラシャフト用等速ジョイント - Google Patents
プロペラシャフト用等速ジョイントInfo
- Publication number
- JPH0747619Y2 JPH0747619Y2 JP1989041376U JP4137689U JPH0747619Y2 JP H0747619 Y2 JPH0747619 Y2 JP H0747619Y2 JP 1989041376 U JP1989041376 U JP 1989041376U JP 4137689 U JP4137689 U JP 4137689U JP H0747619 Y2 JPH0747619 Y2 JP H0747619Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- track
- constant velocity
- angle
- outer ring
- inner ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車のプロペラシャフト用等速ジョイン
トに関する。
トに関する。
〔従来の技術〕 自動車用の等速ジョイントには、使用場所に応じたいく
つかの形式があり、従来プロペラシャフトにはドライブ
シャフト用のクロスグルーブジョイントが内部すきまを
変えるのみで使用されている。
つかの形式があり、従来プロペラシャフトにはドライブ
シャフト用のクロスグルーブジョイントが内部すきまを
変えるのみで使用されている。
従来のクロスグルーブジョイントは、第2図乃至第4図
に示すように、内輪1の外周面と外輪2の内周面の各々
に複数のトラック3、4を交叉状の配置で設け、両トラ
ック3と4の交叉部分にボール5を組込み、このボール
5をケージ6のポケットで保持した構造になっており、
第4図の如く、トルクTが負荷されると、ボール5から
内輪1と外輪2のトラック3、4に垂直荷重Pが作用す
る以外に第2図のようにボール5からケージ6のポケッ
ト面7a、7bにも軸方向荷重Qが作用する。
に示すように、内輪1の外周面と外輪2の内周面の各々
に複数のトラック3、4を交叉状の配置で設け、両トラ
ック3と4の交叉部分にボール5を組込み、このボール
5をケージ6のポケットで保持した構造になっており、
第4図の如く、トルクTが負荷されると、ボール5から
内輪1と外輪2のトラック3、4に垂直荷重Pが作用す
る以外に第2図のようにボール5からケージ6のポケッ
ト面7a、7bにも軸方向荷重Qが作用する。
このケージポケット面7a、7bの軸方向荷重Qはトラック
交又角Lが大きい程大きくなる。
交又角Lが大きい程大きくなる。
上記ケージポケット面7a、7bの軸方向荷重Qは、ボール
5がトラック3、4の軸方向に動こうとする場合のボー
ル5の動きに対する拘束力として作用し、これが大きい
程、スライド抵抗及び屈曲抵抗が大きくなる。
5がトラック3、4の軸方向に動こうとする場合のボー
ル5の動きに対する拘束力として作用し、これが大きい
程、スライド抵抗及び屈曲抵抗が大きくなる。
一方、クロスグルーブジョイントは、その構造上、トラ
ック交叉角Lとトラック接触角αから決まる限界作動角
をもっており、この限界作動角以上で運転すると、異常
摩耗を生じたり異音を発生したりすることが一般的に知
られている。
ック交叉角Lとトラック接触角αから決まる限界作動角
をもっており、この限界作動角以上で運転すると、異常
摩耗を生じたり異音を発生したりすることが一般的に知
られている。
そのため、最大作動角に20°が必要なドライブシャフト
用クロスグルーブジョイントでは、通常、実用的なトラ
ック接触角35°〜45°に対し、内輪1のトラック3及び
外輪2のトラック4のトラック交叉角Lは14°〜18°に
各々設定されている。
用クロスグルーブジョイントでは、通常、実用的なトラ
ック接触角35°〜45°に対し、内輪1のトラック3及び
外輪2のトラック4のトラック交叉角Lは14°〜18°に
各々設定されている。
ところが現実的には、プロペラシャフト用クロスグルー
ブジョイントはドライブシャフトの場合に比べて高速回
転で使用されるため、その焼付問題から最大作動角が制
限され、実用的な最大作動角は10°〜13°で十分であ
る。
ブジョイントはドライブシャフトの場合に比べて高速回
転で使用されるため、その焼付問題から最大作動角が制
限され、実用的な最大作動角は10°〜13°で十分であ
る。
上記のように、ドライブシャフト用クロスグルーブジョ
イントは、最大作動角20°に対応するようトラック交叉
角Lを14°〜18°に設定しているため、スライド抵抗及
び屈曲抵抗が大きく、このクロスグルーブジョイント
を、高速回転すると共に最大作動角が10°〜13°と小さ
なプロペラシャフトにそのまま使用すると、上記スライ
ド抵抗及び屈曲抵抗によって自動車のNVH特性を低下さ
せると共に、高速回転によって温度が上昇し耐久性も低
下するという問題がある。
イントは、最大作動角20°に対応するようトラック交叉
角Lを14°〜18°に設定しているため、スライド抵抗及
び屈曲抵抗が大きく、このクロスグルーブジョイント
を、高速回転すると共に最大作動角が10°〜13°と小さ
なプロペラシャフトにそのまま使用すると、上記スライ
ド抵抗及び屈曲抵抗によって自動車のNVH特性を低下さ
せると共に、高速回転によって温度が上昇し耐久性も低
下するという問題がある。
この考案の課題は、上記のような問題点を解決するた
め、スライド抵抗及び屈曲抵抗を低減し、異常摩耗,異
音発生のない耐久性に優れたプロペラシャフト用等速ジ
ョイントを提供することを目的としている。
め、スライド抵抗及び屈曲抵抗を低減し、異常摩耗,異
音発生のない耐久性に優れたプロペラシャフト用等速ジ
ョイントを提供することを目的としている。
上記のような課題を解決するため、この考案は、内輪の
トラック及び外輪のトラックのトラック交叉角を7°〜
12°に設定した構成としたものである。
トラック及び外輪のトラックのトラック交叉角を7°〜
12°に設定した構成としたものである。
内輪と外輪に設けたトラックのトラック交叉角を7°〜
12°に設定したので、等速性を維持しつつスライド抵抗
及び屈曲抵抗が低減し、温度上昇を抑えて耐久性を向上
させることができる。
12°に設定したので、等速性を維持しつつスライド抵抗
及び屈曲抵抗が低減し、温度上昇を抑えて耐久性を向上
させることができる。
以下、この考案の実施例を添付図面の第1図に基づいて
説明する。なお、等速ジョイントの基本的な構造は第2
図乃至第4図の従来例と同一であるので、同一部分には
同一符号を付して説明に代え、その相違点のみを詳述す
る。
説明する。なお、等速ジョイントの基本的な構造は第2
図乃至第4図の従来例と同一であるので、同一部分には
同一符号を付して説明に代え、その相違点のみを詳述す
る。
第1図のように、プロペラシャフト用クロスグルーブシ
ョイントは、内輪1と外輪2の実用的な最大作動角が10
°〜13°で、トラック接触角が35°〜45°に対し、内輪
1の外周面に設けたトラック3及び外輪2の内周面に設
けたトラック4の各トラック交叉角L1が7°〜12°の範
囲に設定されている。
ョイントは、内輪1と外輪2の実用的な最大作動角が10
°〜13°で、トラック接触角が35°〜45°に対し、内輪
1の外周面に設けたトラック3及び外輪2の内周面に設
けたトラック4の各トラック交叉角L1が7°〜12°の範
囲に設定されている。
上記のように、トラック3及び4の各トラック交叉角L1
を7°〜12°と、従来のドライブシャフト用クロスグル
ーブジョイントよりも小さく設定したので、トラク荷重
Pと釣り合うために発生するケージ6のポケット面7a、
7bに使用する軸方向荷重Qが減少し、クロスグルーブジ
ョイントのスライド抵抗及び屈曲抵抗が小さくなり、 その最大作動角範囲内において高速回転しても、異常摩
耗、異音発生がなく、耐久性が向上する。
を7°〜12°と、従来のドライブシャフト用クロスグル
ーブジョイントよりも小さく設定したので、トラク荷重
Pと釣り合うために発生するケージ6のポケット面7a、
7bに使用する軸方向荷重Qが減少し、クロスグルーブジ
ョイントのスライド抵抗及び屈曲抵抗が小さくなり、 その最大作動角範囲内において高速回転しても、異常摩
耗、異音発生がなく、耐久性が向上する。
即ち、クロスグルーブジョイントでは、トラックからボ
ールを制御する力は、作動角が小さいほど大きく、作動
角が大きくなると小さくなる。また、トラック交叉角が
小さいほど小さい。従って、トラック接触角が35°〜45
°でトラック交叉角L1を7°〜12°とすれば、最大作動
角が10°〜13°でもトラックからボールを制御する保持
力は失われず、異常摩耗、異音発生を防止できる。
ールを制御する力は、作動角が小さいほど大きく、作動
角が大きくなると小さくなる。また、トラック交叉角が
小さいほど小さい。従って、トラック接触角が35°〜45
°でトラック交叉角L1を7°〜12°とすれば、最大作動
角が10°〜13°でもトラックからボールを制御する保持
力は失われず、異常摩耗、異音発生を防止できる。
なお、トラック3、4の各トラック交叉角L1を7°以下
に設定すると、等速性が低下すると共に、最大作動角範
囲内で高速回転すると、異常摩耗、異音発生を生じるた
め好ましくない。
に設定すると、等速性が低下すると共に、最大作動角範
囲内で高速回転すると、異常摩耗、異音発生を生じるた
め好ましくない。
以上のように、この考案によると、最大作動角が10°〜
13°のプロペラシャフト用クロスグルーブ形等速ジョイ
ントにおいて、内輪のトラック及び外輪のトラックの接
触角が35°〜45°でトラック交叉角を7°〜12°に設定
したことで、ボールのケージボケットに対する荷重が小
さくなると共に、トラックからボールを制御する保持力
を失わない範囲でスライド抵抗及び屈曲抵抗を低減する
ことができるので、最大作動角範囲内で高速回転しても
異常摩耗、異音発生がない。
13°のプロペラシャフト用クロスグルーブ形等速ジョイ
ントにおいて、内輪のトラック及び外輪のトラックの接
触角が35°〜45°でトラック交叉角を7°〜12°に設定
したことで、ボールのケージボケットに対する荷重が小
さくなると共に、トラックからボールを制御する保持力
を失わない範囲でスライド抵抗及び屈曲抵抗を低減する
ことができるので、最大作動角範囲内で高速回転しても
異常摩耗、異音発生がない。
また、スライド抵抗及び屈曲抵抗が低減するため、ジョ
イントの温度上昇を抑えて耐久性を向上させ、自動車の
NVH特性が向上する。
イントの温度上昇を抑えて耐久性を向上させ、自動車の
NVH特性が向上する。
第1図はこの考案に係るプロペラシャフト用等速ジョイ
ントの平面図、第2図は従来のクロスグルーブジョイン
トを示す縦断面図、第3図は同上の平面図、第4図は同
上におけるトラックとボールの部分を示す拡大断面図で
ある。 1……内輪、2……外輪、3、4……トラック、5……
ボール、6……ケージ、L1……トラック交叉角。
ントの平面図、第2図は従来のクロスグルーブジョイン
トを示す縦断面図、第3図は同上の平面図、第4図は同
上におけるトラックとボールの部分を示す拡大断面図で
ある。 1……内輪、2……外輪、3、4……トラック、5……
ボール、6……ケージ、L1……トラック交叉角。
Claims (1)
- 【請求項1】内輪の外周面と外輪の内周面の各々にトラ
ックを交叉状の配置で設け、両トラックの交叉部分にボ
ールを組込み、該ボールを前記内輪の外周面と外輪の内
周面との間に配置したケージにより保持し、内輪と外輪
の最大作動角を10°〜13°としたプロペラシャフト用ク
ロスグルーブ形等速ジョイントにおいて、内輪のトラッ
ク及び外輪のトラックのトラック接触角が35°〜45°で
トラック交叉角を7°〜12°に設定したことを特徴とす
るプロペラシャフト用等速ジョイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989041376U JPH0747619Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | プロペラシャフト用等速ジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989041376U JPH0747619Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | プロペラシャフト用等速ジョイント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02132129U JPH02132129U (ja) | 1990-11-02 |
JPH0747619Y2 true JPH0747619Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=31551990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989041376U Expired - Fee Related JPH0747619Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | プロペラシャフト用等速ジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747619Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030855A1 (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-23 | Ntn Corporation | 車両用軸継手 |
WO2007046227A1 (ja) * | 2005-10-19 | 2007-04-26 | Ntn Corporation | クロスグルーブ型等速自在継手 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3102871C2 (de) * | 1981-01-29 | 1984-01-12 | Löhr & Bromkamp GmbH, 6050 Offenbach | "Gleichlaufdrehgelenk" |
-
1989
- 1989-04-06 JP JP1989041376U patent/JPH0747619Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030855A1 (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-23 | Ntn Corporation | 車両用軸継手 |
JP2006083962A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Ntn Corp | 車両用軸継手 |
WO2007046227A1 (ja) * | 2005-10-19 | 2007-04-26 | Ntn Corporation | クロスグルーブ型等速自在継手 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02132129U (ja) | 1990-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |