JPH0742289A - 中空押出成形板及びその取付構造 - Google Patents
中空押出成形板及びその取付構造Info
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- JPH0742289A JPH0742289A JP19359493A JP19359493A JPH0742289A JP H0742289 A JPH0742289 A JP H0742289A JP 19359493 A JP19359493 A JP 19359493A JP 19359493 A JP19359493 A JP 19359493A JP H0742289 A JPH0742289 A JP H0742289A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、中空押出成形板と、その中空押出成
形板を安定した状態で構造躯体側に取り付けることが出
来る取付構造を目的としている。 【構成】中空押出成形板10の上下部の巾方向の中央で
上下小口面より一定の距離を有する位置に夫々ボルト結
合穴13を穿設し、かつこのボルト結合用穴13に挿通
された結合ボルト15を介してZ型金物14を取り付
け、躯体梁17に固定された定規アングル18にZ型金
物14を溶接して中空押出成形板10を上下部中央の2
点で定規アングル18に取り付けた構造である。
形板を安定した状態で構造躯体側に取り付けることが出
来る取付構造を目的としている。 【構成】中空押出成形板10の上下部の巾方向の中央で
上下小口面より一定の距離を有する位置に夫々ボルト結
合穴13を穿設し、かつこのボルト結合用穴13に挿通
された結合ボルト15を介してZ型金物14を取り付
け、躯体梁17に固定された定規アングル18にZ型金
物14を溶接して中空押出成形板10を上下部中央の2
点で定規アングル18に取り付けた構造である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空押出成形板とこの
中空押出成形板を用いて建物の外壁を構成する際に、中
空押出成形板を安定して建物躯体に取り付ける取付構造
に関するものである。
中空押出成形板を用いて建物の外壁を構成する際に、中
空押出成形板を安定して建物躯体に取り付ける取付構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の中空押出成形板の取付構
造としては、例えば特開平3ー28351号公報が例示
できる。この例にも見られるように、従来の中空押出成
形板の構造躯体への取付構造は、中空押出成形板に設け
られた多数の貫通孔の内の、板材の左右に設けられた貫
通孔の上下部に夫々回転できない大きさの角ナット等の
取付プレートを挿入してZ型金物をボルトで取り付け、
中空押出成形板を左右両側で上下の位置、即ち4個所
で、該Z型金物を躯体側に固定された定規アングルに取
付固定していた。
造としては、例えば特開平3ー28351号公報が例示
できる。この例にも見られるように、従来の中空押出成
形板の構造躯体への取付構造は、中空押出成形板に設け
られた多数の貫通孔の内の、板材の左右に設けられた貫
通孔の上下部に夫々回転できない大きさの角ナット等の
取付プレートを挿入してZ型金物をボルトで取り付け、
中空押出成形板を左右両側で上下の位置、即ち4個所
で、該Z型金物を躯体側に固定された定規アングルに取
付固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述の如く、
中空押出成形板を上部及び下部の夫々の2個所で躯体側
に取り付ける構造は、中空押出成形板の1枚に対して4
個所で固定しなければならないので、現場加工及び取付
作業が煩雑であって作業性が悪く、取付金物をその数だ
け使用するので不経済であった。
中空押出成形板を上部及び下部の夫々の2個所で躯体側
に取り付ける構造は、中空押出成形板の1枚に対して4
個所で固定しなければならないので、現場加工及び取付
作業が煩雑であって作業性が悪く、取付金物をその数だ
け使用するので不経済であった。
【0004】図7に示す如く、中空押出成形板1を4個
所の取付支点2で構造躯体3に取り付けた場合には、風
圧や地震等の外力によって構造躯体3が大きく躯体変形
すると、構造躯体3に取り付けられた中空押出成形板1
が、面内方向の外力に対して左右に回転角が異なって来
るので、これ等の外力に対して容易にロッキングが出来
ず、破損する問題があった。
所の取付支点2で構造躯体3に取り付けた場合には、風
圧や地震等の外力によって構造躯体3が大きく躯体変形
すると、構造躯体3に取り付けられた中空押出成形板1
が、面内方向の外力に対して左右に回転角が異なって来
るので、これ等の外力に対して容易にロッキングが出来
ず、破損する問題があった。
【0005】本発明に係る中空押出成形板及びその取付
構造は、上述の如き従来の問題点に鑑み開発された全く
新しい技術であって、特に中空押出成形板の上下部の巾
方向の中央にボルト結合用穴を穿設した中空押出成形板
と、この中空押出成形板を上下部の巾方向の中央で夫々
構造躯体に取り付けると共に、その上部両端を構造躯体
に支持して、構造躯体が外力で大きく躯体変形した場合
にも、構造躯体に取り付けられた中空押出成形板を容易
にロッキングさせて、破損を防止し得るようにした全く
新しい中空押出成形板の取付構造の技術を提供するもの
である。
構造は、上述の如き従来の問題点に鑑み開発された全く
新しい技術であって、特に中空押出成形板の上下部の巾
方向の中央にボルト結合用穴を穿設した中空押出成形板
と、この中空押出成形板を上下部の巾方向の中央で夫々
構造躯体に取り付けると共に、その上部両端を構造躯体
に支持して、構造躯体が外力で大きく躯体変形した場合
にも、構造躯体に取り付けられた中空押出成形板を容易
にロッキングさせて、破損を防止し得るようにした全く
新しい中空押出成形板の取付構造の技術を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1発明の
中空押出成形板は、前述の従来の問題点に鑑み開発され
た全く新しい技術であって、その要旨は、押出方向に平
行に貫通する複数の貫通孔が対向する上下の小口面に配
列された中空押出成形板に於いて、上下部の巾方向の中
央に夫々ボルト結合用穴が設けられていることを特徴と
した中空押出成形板である。
中空押出成形板は、前述の従来の問題点に鑑み開発され
た全く新しい技術であって、その要旨は、押出方向に平
行に貫通する複数の貫通孔が対向する上下の小口面に配
列された中空押出成形板に於いて、上下部の巾方向の中
央に夫々ボルト結合用穴が設けられていることを特徴と
した中空押出成形板である。
【0007】本発明に係る第2発明の中空押出成形板の
要旨は、押出方向に平行に貫通する複数の貫通孔が対向
する上下の小口面に配列された中空押出成形板に於い
て、上下部の中央の上下小口面より一定の距離を保って
夫々ボルト結合用穴が設けられていることを特徴とした
中空押出成形板である。
要旨は、押出方向に平行に貫通する複数の貫通孔が対向
する上下の小口面に配列された中空押出成形板に於い
て、上下部の中央の上下小口面より一定の距離を保って
夫々ボルト結合用穴が設けられていることを特徴とした
中空押出成形板である。
【0008】本発明に係る中空押出成形板の取付構造
は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、その要旨は、中空押出成形板を取付部材を介して上
下に並列して構造躯体に取り付ける構造であって、前記
中空押出成形板の上下部の巾方向の中央で上下小口面か
ら一定の距離を保って夫々設けたボルト結合用穴に、結
合ボルトを介して中間部材が夫々取り付けられて構成さ
れていることを特徴とした中空押出成形板の取付構造で
ある。
は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であっ
て、その要旨は、中空押出成形板を取付部材を介して上
下に並列して構造躯体に取り付ける構造であって、前記
中空押出成形板の上下部の巾方向の中央で上下小口面か
ら一定の距離を保って夫々設けたボルト結合用穴に、結
合ボルトを介して中間部材が夫々取り付けられて構成さ
れていることを特徴とした中空押出成形板の取付構造で
ある。
【0009】
【作用】本発明に係る第1発明の中空押出成形板は、上
述の如く、上下部の巾方向の中央に夫々ボルト結合用穴
を設けたので、このボルト結合用穴を用いることによっ
て、中空押出成形板を中央部の上下2点で構造躯体に取
り付けることが出来る。また、本発明に係る第2発明の
中空押出成形板は、上下部の巾方向の中央の上下小口面
より一定の距離を保って夫々ボルト結合用穴を設けたの
で、中央の上下対象的な2個所で中空押出成形板を構造
躯体に取り付けることが出来る。
述の如く、上下部の巾方向の中央に夫々ボルト結合用穴
を設けたので、このボルト結合用穴を用いることによっ
て、中空押出成形板を中央部の上下2点で構造躯体に取
り付けることが出来る。また、本発明に係る第2発明の
中空押出成形板は、上下部の巾方向の中央の上下小口面
より一定の距離を保って夫々ボルト結合用穴を設けたの
で、中央の上下対象的な2個所で中空押出成形板を構造
躯体に取り付けることが出来る。
【0010】本発明に係る中空押出成形板の取付構造
は、上述の如く、中空押出成形板の上下部の巾方向の中
央で上下小口面から一定の距離を保って夫々設けたボル
ト結合用穴を利用し、このボルト結合用穴に挿入された
結合ボルトを介して中間部材が夫々取り付けられてお
り、かつ該中間部材が構造躯体に取り付けられているの
で、中空押出成形板はその中央の対象的な上下2点で結
合ボルトを軸として構造躯体に取り付けられている。
は、上述の如く、中空押出成形板の上下部の巾方向の中
央で上下小口面から一定の距離を保って夫々設けたボル
ト結合用穴を利用し、このボルト結合用穴に挿入された
結合ボルトを介して中間部材が夫々取り付けられてお
り、かつ該中間部材が構造躯体に取り付けられているの
で、中空押出成形板はその中央の対象的な上下2点で結
合ボルトを軸として構造躯体に取り付けられている。
【0011】従って、構造躯体が外力で大きく躯体変形
した場合にも、構造躯体に取り付けられた中空押出成形
板を上下対象的位置に設けられていた結合ボルトを支軸
として容易にロッキングさせることが出来る。また、中
空押出成形板には、その上下部の巾方向の中央でかつ上
下小口面から一定の距離を保ってボルト結合用穴が穿設
されているので、中空押出成形板には方向性がなく、上
下逆にして構造躯体に取り付けることも出来る。
した場合にも、構造躯体に取り付けられた中空押出成形
板を上下対象的位置に設けられていた結合ボルトを支軸
として容易にロッキングさせることが出来る。また、中
空押出成形板には、その上下部の巾方向の中央でかつ上
下小口面から一定の距離を保ってボルト結合用穴が穿設
されているので、中空押出成形板には方向性がなく、上
下逆にして構造躯体に取り付けることも出来る。
【0012】
【実施例】図により本発明に係る中空押出成形板の取付
構造について説明すると、図1(A),(B)は本発明
に係る中空押出成形板の取付構造の取付位置及び支持位
置を示す説明図、図2(A),(B)は中空押出成形板
に穿設されたボルト結合用穴の位置を示す説明図、図3
(A)は中空押出成形板が構造躯体側に取り付けられる
構造を示す縦断面図、図3(B)は使用される自重受け
金物の説明図、図4(A),(B),(C)は各種のク
リップ片を有する支持金物の説明図、図5は構造躯体が
変形した際に中空押出成形板がロッキングする状態を示
す正面図、図6は他例の角ナットの説明図である。
構造について説明すると、図1(A),(B)は本発明
に係る中空押出成形板の取付構造の取付位置及び支持位
置を示す説明図、図2(A),(B)は中空押出成形板
に穿設されたボルト結合用穴の位置を示す説明図、図3
(A)は中空押出成形板が構造躯体側に取り付けられる
構造を示す縦断面図、図3(B)は使用される自重受け
金物の説明図、図4(A),(B),(C)は各種のク
リップ片を有する支持金物の説明図、図5は構造躯体が
変形した際に中空押出成形板がロッキングする状態を示
す正面図、図6は他例の角ナットの説明図である。
【0013】図1乃至図3に於いて、10は中空押出成
形板であって、その両側には凸リブ11と、この凸リブ
11が嵌入し得る凹溝12とが設けられている。また、
13はボルト結合用穴であって、中空押出成形板の裏側
板の上下部の中央に夫々穿設されており、中空押出成形
板10の中央部に設けた貫通孔10aに連通している。
このボルト結合用穴13の正確な位置は、中空押出成形
板10の凹溝12のある端部から他方の凸リブ11があ
る端部の、この凸リブ11の高さを除いた面までの間隔
の中央であって、かつ上下小口面から一定の距離を保っ
た位置に設けられている。
形板であって、その両側には凸リブ11と、この凸リブ
11が嵌入し得る凹溝12とが設けられている。また、
13はボルト結合用穴であって、中空押出成形板の裏側
板の上下部の中央に夫々穿設されており、中空押出成形
板10の中央部に設けた貫通孔10aに連通している。
このボルト結合用穴13の正確な位置は、中空押出成形
板10の凹溝12のある端部から他方の凸リブ11があ
る端部の、この凸リブ11の高さを除いた面までの間隔
の中央であって、かつ上下小口面から一定の距離を保っ
た位置に設けられている。
【0014】14はZ型金物であって、前記中空押出成
形板10の上下部の巾方向の中央に設けられたボルト結
合用穴13に、結合ボルト15と角ナット16とを介し
て取り付けられている。このようにボルト結合用穴13
に結合ボルト15と角ナット16とを介してZ型金物1
4が取り付けれられた中空押出成形板10を構造躯体側
に取り付けるに当たっては、図3に示す如く、取り付け
ることが出来る。
形板10の上下部の巾方向の中央に設けられたボルト結
合用穴13に、結合ボルト15と角ナット16とを介し
て取り付けられている。このようにボルト結合用穴13
に結合ボルト15と角ナット16とを介してZ型金物1
4が取り付けれられた中空押出成形板10を構造躯体側
に取り付けるに当たっては、図3に示す如く、取り付け
ることが出来る。
【0015】ここでは、下方の中空押出成形板10が躯
体側に建て込まれ、その中空押出成形板10を建て込む
際の作業手順について説明する。即ち、図3に於いて、
躯体梁17に1本の定規アングル18を固定し、下方の
中空押出成形板10の上部中央に取り付けられたZ型金
物14を定規アングル18に溶接固定する。それと共に
例えば図3(B)に示すような構造の中空押出成形板1
0の自重を受ける自重受け金物19を、上記Z型金物1
4を挟み込むように前記定規アングル18に溶接固定す
る。この自重受け金物19で上方の中空押出成形板10
の下部小口面を支持し、上方の中空押出成形板10の下
部中央部に取り付けられたZ型金物14を、定規アング
ル18に掛け止めして溶接固定する。このように上方の
中空押出成形板10の下部と下方の中空押出成形板10
の上部とを、夫々1本の定規アングル18を介して構造
躯体梁17に取付固定することが出来る。
体側に建て込まれ、その中空押出成形板10を建て込む
際の作業手順について説明する。即ち、図3に於いて、
躯体梁17に1本の定規アングル18を固定し、下方の
中空押出成形板10の上部中央に取り付けられたZ型金
物14を定規アングル18に溶接固定する。それと共に
例えば図3(B)に示すような構造の中空押出成形板1
0の自重を受ける自重受け金物19を、上記Z型金物1
4を挟み込むように前記定規アングル18に溶接固定す
る。この自重受け金物19で上方の中空押出成形板10
の下部小口面を支持し、上方の中空押出成形板10の下
部中央部に取り付けられたZ型金物14を、定規アング
ル18に掛け止めして溶接固定する。このように上方の
中空押出成形板10の下部と下方の中空押出成形板10
の上部とを、夫々1本の定規アングル18を介して構造
躯体梁17に取付固定することが出来る。
【0016】尚、Z型金物14による固定を行う前に、
自重受け金物19で下部小口面を支持された中空押出成
形板10の上部を、後述のクリップ片を有する支持金物
で支持し、中空押出成形板10が倒れないようにし、そ
の後にZ型金物14による固定を行った方がZ型金物に
よる固定作業がし易い。
自重受け金物19で下部小口面を支持された中空押出成
形板10の上部を、後述のクリップ片を有する支持金物
で支持し、中空押出成形板10が倒れないようにし、そ
の後にZ型金物14による固定を行った方がZ型金物に
よる固定作業がし易い。
【0017】また、前記取付構造とする場合は、中空押
出成形板10を水平に置いた状態でZ型金物14を中空
押出成形板10に取り付ける際に、上部のZ型金物14
は中空押出成形板10にボルト等で図1に示した方向を
向けて固定し、下部のZ型金物14を横向きあるいは逆
向きにボルトで取り付け、自重受け金物19の上に建て
込んだ後、ボルトを少し緩めてZ型金物14の向きを図
示した向きに回転させボルトを締めるという工程を取る
と、躯体への中空押出成形板10の取り付け作業等に支
障を生じなく好ましい。
出成形板10を水平に置いた状態でZ型金物14を中空
押出成形板10に取り付ける際に、上部のZ型金物14
は中空押出成形板10にボルト等で図1に示した方向を
向けて固定し、下部のZ型金物14を横向きあるいは逆
向きにボルトで取り付け、自重受け金物19の上に建て
込んだ後、ボルトを少し緩めてZ型金物14の向きを図
示した向きに回転させボルトを締めるという工程を取る
と、躯体への中空押出成形板10の取り付け作業等に支
障を生じなく好ましい。
【0018】図4(A),(B),(C)に於いて、2
0a,20b,20cはクリップ片を有する支持金物で
あって、面受け板21の両側には折曲片22が後方に突
設されている。この折曲片22の下部には定規アングル
18に係止し得る切溝23が穿設されている。また、面
受け板21の前面には、L状押さえクリップ24a、或
いは逆L状押さえクリップ24b、又はその両方の押さ
えクリップ24a,24bが夫々突設されている。この
押さえクリップ24a,24bは、面受け板21の切欠
部25a,25bの切抜き部材を湾曲させることによっ
て形成されている。このような各種の構造を持った支持
金物20a,20b,20cは、夫々中空押出成形板1
0の下部両端、上部両端或いはその両方を支持し得るよ
うに構成されている。このように両端を押さえクリップ
により支持すると、中空押出成形板10の両端部のブレ
を抑えることができる。なお、面受け板21は上方に施
工される中空押出成形板10の下方裏面、および下方に
施工される中空押出成形板10の上方裏面とに接し、施
工途中、施工後でも該中空押出成形板10の室内側への
移動を制限する役割を果たす。
0a,20b,20cはクリップ片を有する支持金物で
あって、面受け板21の両側には折曲片22が後方に突
設されている。この折曲片22の下部には定規アングル
18に係止し得る切溝23が穿設されている。また、面
受け板21の前面には、L状押さえクリップ24a、或
いは逆L状押さえクリップ24b、又はその両方の押さ
えクリップ24a,24bが夫々突設されている。この
押さえクリップ24a,24bは、面受け板21の切欠
部25a,25bの切抜き部材を湾曲させることによっ
て形成されている。このような各種の構造を持った支持
金物20a,20b,20cは、夫々中空押出成形板1
0の下部両端、上部両端或いはその両方を支持し得るよ
うに構成されている。このように両端を押さえクリップ
により支持すると、中空押出成形板10の両端部のブレ
を抑えることができる。なお、面受け板21は上方に施
工される中空押出成形板10の下方裏面、および下方に
施工される中空押出成形板10の上方裏面とに接し、施
工途中、施工後でも該中空押出成形板10の室内側への
移動を制限する役割を果たす。
【0019】本発明に於いては、上述の如く、中空押出
成形板10がその中央の上下に於いて結合ボルト15、
角ナット16、Z型金物14を介して夫々躯体側の定規
アングル18に取り付けられているので、図5に示す如
く、地震、風圧等の外力によって構造躯体17aが変形
しても、これに取り付けられた各中空押出成形板10は
その中央上下の結合ボルト15を支軸として容易にロッ
キング追従するので、中空押出成形板10が破壊される
ことがない。
成形板10がその中央の上下に於いて結合ボルト15、
角ナット16、Z型金物14を介して夫々躯体側の定規
アングル18に取り付けられているので、図5に示す如
く、地震、風圧等の外力によって構造躯体17aが変形
しても、これに取り付けられた各中空押出成形板10は
その中央上下の結合ボルト15を支軸として容易にロッ
キング追従するので、中空押出成形板10が破壊される
ことがない。
【0020】また、上記実施例に於いては、中空押出成
形板10の貫通孔10aに角ナット16を挿入し、ボル
ト結合用穴13に挿通された結合ボルト15をこの角ナ
ット16で固定したが、前記角ナットの代わりに、図6
に示すような貫通孔10aからの脱落防止の役割をする
スプリング26が取り付けられたナット27も使用する
ことができる。
形板10の貫通孔10aに角ナット16を挿入し、ボル
ト結合用穴13に挿通された結合ボルト15をこの角ナ
ット16で固定したが、前記角ナットの代わりに、図6
に示すような貫通孔10aからの脱落防止の役割をする
スプリング26が取り付けられたナット27も使用する
ことができる。
【0021】尚、特に図1に示すように、上方および下
方の中空押出成形板10のそれぞれ下部および上部のZ
型金物14を中空押出成形板10の小口端面よりも突出
させ、かつ上方の中空押出成形板10の下部に取り付け
るZ型金物14の構造躯体側に接する裏側の面から中空
押出成形板10の面までの距離を、下方の中空押出成形
板10の上部に取り付けるZ型金物14の構造躯体側に
接する面までの距離より大きくした場合は、上方の中空
押出成形板10の下部のZ型金物14と下方の中空押出
成形板10の上部のZ型金物14とを1本の定規アング
ル18に固定できる。従って上方の中空押出成形板10
の下部のZ型金物14と、下方の中空押出成形板10の
上部のZ型金物14を、別々の定規アングル18に固定
する場合よりも施工が一個所で済み、必要とする定規ア
ングルの本数も少なくできる。
方の中空押出成形板10のそれぞれ下部および上部のZ
型金物14を中空押出成形板10の小口端面よりも突出
させ、かつ上方の中空押出成形板10の下部に取り付け
るZ型金物14の構造躯体側に接する裏側の面から中空
押出成形板10の面までの距離を、下方の中空押出成形
板10の上部に取り付けるZ型金物14の構造躯体側に
接する面までの距離より大きくした場合は、上方の中空
押出成形板10の下部のZ型金物14と下方の中空押出
成形板10の上部のZ型金物14とを1本の定規アング
ル18に固定できる。従って上方の中空押出成形板10
の下部のZ型金物14と、下方の中空押出成形板10の
上部のZ型金物14を、別々の定規アングル18に固定
する場合よりも施工が一個所で済み、必要とする定規ア
ングルの本数も少なくできる。
【0022】そして上方および下方の中空押出成形板1
0の夫々下部および上部のZ型金物14の上部を中空押
出成形板10の小口端面よりも突出させると共に、上方
の中空押出成形板10の下部に取り付けるZ型金物14
の構造躯体側に接する裏側の面から中空押出成形板10
の面までの距離を、下方の中空押出成形板10の上部に
取り付けるZ型金物14の構造躯体側に接する面までの
距離より大きくした自重受け金物を使用する場合は、自
重受け金物19の水平面の構造躯体側に開口部を設け、
この開口部から下方の中空押出成形板10の上部に取り
付けたZ型金物14の上部が差し込まれるような構造に
すると、図3に示すように自重受け金物19を使用して
も、上方の中空押出成形板10の下部に取り付けたZ型
金物14と、下方の中空押出成形板10の上部に取り付
けたZ型金物14とを一つの定規に固定することが可能
となる。
0の夫々下部および上部のZ型金物14の上部を中空押
出成形板10の小口端面よりも突出させると共に、上方
の中空押出成形板10の下部に取り付けるZ型金物14
の構造躯体側に接する裏側の面から中空押出成形板10
の面までの距離を、下方の中空押出成形板10の上部に
取り付けるZ型金物14の構造躯体側に接する面までの
距離より大きくした自重受け金物を使用する場合は、自
重受け金物19の水平面の構造躯体側に開口部を設け、
この開口部から下方の中空押出成形板10の上部に取り
付けたZ型金物14の上部が差し込まれるような構造に
すると、図3に示すように自重受け金物19を使用して
も、上方の中空押出成形板10の下部に取り付けたZ型
金物14と、下方の中空押出成形板10の上部に取り付
けたZ型金物14とを一つの定規に固定することが可能
となる。
【0023】尚、本発明では自重受け金物の使用は必須
としないが、自重受け金物を使用した場合は上述したよ
うに中空押出成形板10の仮置き台になり、また実施例
に示したように中空押出成形板10の巾方向中央部で中
空押出成形板10を支持する構造にして中空押出成形板
10の巾方向中央下部で自重を受ける構造とし、図5に
示すロッキング状態でもその自重受け金物19を中心に
中空押出成形板10が回転する構造とすることができ
る。
としないが、自重受け金物を使用した場合は上述したよ
うに中空押出成形板10の仮置き台になり、また実施例
に示したように中空押出成形板10の巾方向中央部で中
空押出成形板10を支持する構造にして中空押出成形板
10の巾方向中央下部で自重を受ける構造とし、図5に
示すロッキング状態でもその自重受け金物19を中心に
中空押出成形板10が回転する構造とすることができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る中空押出成形板及びその取
付構造は、上述の如き構造と作用とを有するので、次の
ような効果を有している。
付構造は、上述の如き構造と作用とを有するので、次の
ような効果を有している。
【0025】(1)本発明中空押出成形板及びその取付
構造は、中空押出成形板をその中央の上下2点で、構造
躯体に取り付けることが出来る。(2)地震、風圧等の
外力によって構造躯体が変形しても、これに取り付けら
れた各中空押出成形板は、その中央上下の結合ボルトを
支軸として容易にロッキング追従するので、中空押出成
形板の破壊を防止することが出来る。(3)中空押出成
形板を2個所で構造躯体に取り付けられるので、現場で
の取付作業を容易にすることが出来る。(4)中空押出
成形板は上下を逆さにして取り付けることも出来るの
で、使い勝手が良い。
構造は、中空押出成形板をその中央の上下2点で、構造
躯体に取り付けることが出来る。(2)地震、風圧等の
外力によって構造躯体が変形しても、これに取り付けら
れた各中空押出成形板は、その中央上下の結合ボルトを
支軸として容易にロッキング追従するので、中空押出成
形板の破壊を防止することが出来る。(3)中空押出成
形板を2個所で構造躯体に取り付けられるので、現場で
の取付作業を容易にすることが出来る。(4)中空押出
成形板は上下を逆さにして取り付けることも出来るの
で、使い勝手が良い。
【図1】本発明に係る中空押出成形板の取付構造の取付
位置及び支持位置を示す説明図である。
位置及び支持位置を示す説明図である。
【図2】中空押出成形板の穿設されたボルト結合用穴の
位置を示す説明図である。
位置を示す説明図である。
【図3】中空押出成形板が構造躯体側に取り付けられる
構造を示す縦断面図と及び自重受け金物の説明図であ
る。
構造を示す縦断面図と及び自重受け金物の説明図であ
る。
【図4】各種のクリップ片を有する支持金物の説明図で
ある。
ある。
【図5】構造躯体が変形した際に中空押出成形板がロッ
キングする状態を示す正面図である。
キングする状態を示す正面図である。
【図6】他例のナットの説明図である。
【図7】構造躯体が変形した際に、従来の取付構造で取
り付けられた中空押出成形板が、ロッキングする状態を
示す正面図である。
り付けられた中空押出成形板が、ロッキングする状態を
示す正面図である。
1 中空押出成形板 2 取付支点 3 構造躯体 10 中空押出成形板 10a 貫通孔 11 凸リブ 12 凹溝 13 ボルト結合穴 14 Z型金物 15 結合ボルト 16 角ナット 17 躯体梁 18 定規アング
ル 19 自重受け金物 20a,20b,20c クリッ
プを有する支持金物 21 面受け板 22 折曲片 23 切溝 24 押さえクリ
ップ 25a,25b 切欠部 26 スプリング 27 ナット
ル 19 自重受け金物 20a,20b,20c クリッ
プを有する支持金物 21 面受け板 22 折曲片 23 切溝 24 押さえクリ
ップ 25a,25b 切欠部 26 スプリング 27 ナット
Claims (3)
- 【請求項1】押出方向に平行に貫通する複数の貫通孔が
対向する上下の小口面に配列された中空押出成形板に於
いて、上下部の巾方向の中央に夫々ボルト結合用穴が設
けられていることを特徴とした中空押出成形板。 - 【請求項2】押出方向に平行に貫通する複数の貫通孔が
対向する上下の小口面に配列された中空押出成形板に於
いて、上下部の巾方向の中央の上下小口面より一定の距
離を保って夫々ボルト結合用穴が設けられていることを
特徴とした中空押出成形板。 - 【請求項3】中空押出成形板を取付部材を介して上下に
並列して構造躯体に取り付ける構造であって、前記中空
押出成形板の上下部の巾方向の中央で上下小口面から一
定の距離を保って夫々設けたボルト結合用穴に、結合ボ
ルトを介して中間部材が夫々取り付けられており、かつ
該中間部材が構造躯体に取り付けられて構成されている
ことを特徴とした中空押出成形板の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19359493A JPH0742289A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 中空押出成形板及びその取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19359493A JPH0742289A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 中空押出成形板及びその取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742289A true JPH0742289A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16310559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19359493A Withdrawn JPH0742289A (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 中空押出成形板及びその取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742289A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010275693A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Sumitomo Metal Mining Siporex Kk | コンクリート系パネルの取付構造 |
JP2013028999A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Nozawa Corp | 建築用パネル取付補助具及び建築用パネルの取付構造 |
-
1993
- 1993-08-04 JP JP19359493A patent/JPH0742289A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010275693A (ja) * | 2009-05-26 | 2010-12-09 | Sumitomo Metal Mining Siporex Kk | コンクリート系パネルの取付構造 |
JP2013028999A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Nozawa Corp | 建築用パネル取付補助具及び建築用パネルの取付構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |