[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH07312558A - シリアル/パラレル変換器、パラレル/シリアル変換器および演算処理装置 - Google Patents

シリアル/パラレル変換器、パラレル/シリアル変換器および演算処理装置

Info

Publication number
JPH07312558A
JPH07312558A JP6105139A JP10513994A JPH07312558A JP H07312558 A JPH07312558 A JP H07312558A JP 6105139 A JP6105139 A JP 6105139A JP 10513994 A JP10513994 A JP 10513994A JP H07312558 A JPH07312558 A JP H07312558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
parallel
circuit
register
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6105139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3214229B2 (ja
Inventor
Mitsuharu Oki
光晴 大木
Akihiko Hashiguchi
昭彦 橋口
Katsunao Furuno
克尚 古野
Masuyoshi Kurokawa
益義 黒川
Takao Yamazaki
孝雄 山崎
Seiichiro Iwase
清一郎 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10513994A priority Critical patent/JP3214229B2/ja
Publication of JPH07312558A publication Critical patent/JPH07312558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3214229B2 publication Critical patent/JP3214229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shift Register Type Memory (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1群のデータがシリアルに入力され、これら
の1群のデータが周期的に連続して、時間的余裕なしに
到来する場合でも、前のデータをオーバーライトを起こ
させず、パラレル変換可能なシリアル/パラレル変換器
を提供する。 【構成】 シリアル/パラレル変換器は、シリアル入力
したデータをパラレル出力する時間の間、1群のデータ
の一部のデータをシリアルに格納しパラレルに出力す
る、並列に設けられ選択的に動作する第1および第2の
シリアル/パラレル変換回路(S/P)と、これらS/
Pで格納しない残りのデータを格納してパラレル出力す
る第3のS/Pを有する。第1のS/Pと第2のS/P
とはバンク構成になっており、オーバーライトするデー
タを交互に格納する。第1のS/Pと第3のS/P、ま
たは、第2のS/Pと第3のS/Pとは作動的に直列接
続され、1群のデータをシリアルに入力しパラレルに出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号のディジタル
処理等に用いるシリアル/パラレル変換器、パラレル/
シリアル変換器、並びに、これらシリアル/パラレル変
換器およびパラレル/シリアル変換器を用いた並列プロ
セッサを有する演算処理装置に関する。特に、本発明は
映像信号の信号処理に好適な、シリアル/パラレル変換
器、パラレル/シリアル変換器およびディジタル映像信
号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のシリアル/パラレル変換器
について述べる。図13は従来のシリアル/パラレル変
換器の回路構成図である。このシリアル/パラレル変換
器は、この例では、9ワードのシリアル/パラレル変換
器であり、9個のレジスタR1〜R9、ライトポインタ
WPを遅延するする9個の1ビット単位時間遅延素子H
1〜H9、レジスタR1〜R9の入力側に設けられたた
9個のスイッチU1〜U9、レジスタR1〜R9の出力
側に設けられた9個のスイッチT1〜T9により構成さ
れている。まず、このシリアル/パラレル変換器の基本
動作を述べる。1ビット単位時間遅延素子H1〜H9は
直列に接続されており、スイッチU1〜U9を順次付勢
する(オンする)1ビットのライトポインタWPが入力
データINの印加と共に順次、1ビット単位時間遅延素
子H1〜H9を遅延されていく。印加されたライトポイ
ンタWPはスイッチU1を付勢し、さらに、順次、1ビ
ット単位時間遅延素子H1〜H8を遅延されていくライ
トポインタWPがスイッチU2〜U9を順次付勢してい
くことにより、入力データINを構成するデータDAT
A1〜DATA9が順次、レジスタRi(i=1〜9)
に格納されていく。たとえば、入力データINを映像信
号とした場合、個々のデータDATA1〜DATA9は
それぞれ映像信号を構成する1フレーム(1H)内の画
素データに該当し、レジスタRiにはこれら画素データ
が格納される。ライトポインタWPは1フレームの最初
の画素データの印加タイミングに応じて印加され、第2
番目の画素データの入力タイミングに応じて1ビット単
位時間遅延素子H1〜H9を遅延されていく。入力デー
タINを構成するデータDATA1〜DATA9(DA
TAi)がそれぞれレジスタRiに格納された後、ライ
トイネーブル信号WEを印加してレジスタRiの出力側
に設けられたスイッチTiを同時に付勢して、レジスタ
Riに格納されていたデータDATAiを出力データO
UTi(i=1〜9)として並列に出力する。これによ
り、シリアルに入力された9個のデータDATA1〜D
ATA9からなる入力データINがパラレルの出力デー
タOUT1〜OUT9として出力され、シリアル/パラ
レル変換が行われる。
【0003】上述したシリアル/パラレル変換器の動作
を図14を参照して詳述する。第1サイクル 入力データINを構成するデータDATA11〜DAT
A19が順次(シリアルに)入力される。たとえば、入
力データINを映像信号とした場合、個々のデータDA
TA11〜DATA19はそれぞれ映像信号を構成する
1フレーム毎の画素データに該当する。最初のデータD
ATA11が入力されると同時に1ビットのライトポイ
ンタWPも入力される。このライトポインタWPにより
スイッチU1がオンになるので、最初の入力データDA
TA11がレジスタR1に格納される。ライトポインタ
WPは第1の1ビット単位時間遅延素子H1に転送され
て遅延され、その出力ライトポインタWPによってスイ
ッチU2がオンになる。このとき、入力データINとし
て第2のデータDATA12が入力されてくるから、こ
の入力データDATA12がレジスタR2に格納され
る。以降、同様にして入力データDATA13〜DAT
A19がレジスタR3〜R9に格納される。レジスタR
1〜R9に格納されたデータDATA1〜DAT9を出
力するときは、入力データINの最後のデータDATA
9の格納後、ライトイネーブル信号WEを印加する。こ
のライトイネーブル信号WEの印加によりスイッチT1
〜T9(Ti)が同時にオンされ、9個のレジスタRi
(i=1〜9)に格納されている9個のデータDATA
1iが、9個のパラレル出力データOUTiとして同時
に出力される。但し、ここでは、このパラレルデータ出
力動作には、入力データINの個々のデータの入力を1
周期とした場合、その3周期分時間がかかるものとす
る。つまり、ライトイネーブル信号WEが入力されてか
ら3周期の間、レジスタRi(i=1〜9)にデータが
保持され続けた場合だけ、正しいデータを出力するもの
とする。
【0004】第2サイクル 第1サイクルにおける入力データINの最後のデータD
ATA9の印加から、3周期分たった後、入力データI
Nを構成する新しいデータDATA21〜DATA29
が入力される。ライトポインタWPを用いてスイッチU
1〜U9を順次付勢して、これらデータDATA21〜
DATA29をレジスタR1〜R9に格納する動作は上
記第1サイクルの動作と同様に行われる。その後、第1
サイクルと同様、ライトイネーブル信号WEが印加され
て、レジスタR1〜R9に格納されたデータDATA2
1〜DATA29がパラレルに出力される。このパラレ
ルデータ出力にも3周期分時間がかかる。
【0005】もし、第1サイクルのデータ群DATA1
1〜DATA19の最後の入力データDATA19と、
第2サイクルのデータ群DATA21〜DATA29の
最初の入力データDATA21との間の時間が3周期分
以上ない場合、このシリアル/パラレル変換器の回路構
成では第2サイクル以降のシリアル/パラレル変換を正
常に行うことが出来ない。その理由は、データDATA
11〜DATA19が全てレジスタR1〜R9に格納さ
れた直後に、ライトイネーブル信号WEを入力しても、
パラレルデータを出力するまでに3周期だけ時間がかか
るが、その3周期内に第2サイクルの最初のデータDA
TA21がライトポインタWPと共に入力されて、スイ
ッチU1を介してレジスタR1に格納され、それまで格
納されていたデータDATA1をオーバーライトしてし
まうからである。つまり、レジスタR1に格納されてい
るデータDATA11を完全に出力する前に、レジスタ
R1は新しいデータDATA21によりオーバーライト
されてしまう。
【0006】このように入力と出力との間のタイミング
余裕がなく、連続的にデータが到来する場合、従来から
使われている手段として、2バンク方式が挙げられる。
その2バンク方式は、2つのシリアル/パラレル変換器
を用いて交互に使用して、パラレル出力途中のタイミン
グにおいてレジスタの内容が新しいデータにオーバーラ
イトされてしまうということを回避している。つまり、
第1のシリアルデータ群DATA11〜DATA19は
第1のシリアル/パラレル変換器に入力してパラレル変
換を行い、続く第2のシリアルデータ群DATA21〜
DATA29は第2のシリアル/パラレル変換器に入力
してパラレル変換を行う。さらに続く第3のシリアルデ
ータ群DATA31〜DATA39は第1のシリアル/
パラレル変換器に入力してパラレル変換を行い、そし
て、さらに続く第4のシリアルデータ群DATA41〜
DATA49は第2のシリアル/パラレル変換器に入力
してパラレル化を行う。以降、同様である。このように
することで、それぞれのシリアル/パラレル変換器に着
目すると、次のデータ到来まで、9周期分の時間的余裕
がでてくる。これにより、それぞれのシリアル/パラレ
ル変換器において、オーバーライトされることなく、パ
ラレル変換を行うことが出来る。しかしながら、このよ
うな2バンク方式では回路規模が2倍になってしまうと
いう問題がある。
【0007】次に、従来のパラレル/シリアル変換器に
ついて述べる。図15は従来のパラレル/シリアル変換
器の回路図である。このパラレル/シリアル変換器は、
この例では、9ワードのパラレル/シリアル変換器であ
り、9個のレジスタQ1〜Q9、1ビットのリードポイ
ンタRPを順次遅延する9個の1ビット単位時間遅延素
子G1〜G9、レジスタQ1〜Q9の入力側に設けられ
た9個のスイッチS1〜S9、レジスタQ1〜Q9の出
力側に設けられた9個のスイッチV1〜V9により構成
されている。まず、このパラレル/シリアル変換器の基
本動作を述べる。1ビット単位時間遅延素子G1〜G9
は直列に接続されており、スイッチV1〜V9を順次付
勢(オン)する1ビットのリードポインタRPを順次遅
延していく。 入力データINを構成する9個のパラレ
ル入力データIN1〜IN9の入力とともに、ライトポ
インタWPが印加されると、スイッチSi(i=1〜
9)が同時にオンされ、9個のパラレル入力データIN
1〜IN9が同時にレジスタQiに格納される。レジス
タQiに格納されたデータを出力するときは、1ビット
のリードポインタRPが印加され、順次、1ビット単位
時間遅延素子G1〜G9を遅延されていく。このリード
ポインタRPによって、レジスタQiに格納されている
データが、順次、シリアルに出力データOUTとして出
力される。以上の動作により、パラレル/シリアル変換
が行われる。
【0008】このシリアル/パラレル変換器の動作を図
16を参照して詳述する。第1サイクル 9個のパラレル入力データIN1〜IN9として、9個
の第1群のパラレルデータDATA51〜DATA59
が、ライトイネーブル信号WEとともに入力される。こ
のライトイネーブル信号WEによってスイッチSiが同
時にオンになり、入力データDATA51〜DATA5
9が同時にレジスタQiに格納される。この格納動作に
3周期かかるものとする。つまり、ライトイネーブル信
号WEが入力されてから3周期たたないと、レジスタQ
i(i=1〜9)にデータが完全に保持されないものと
する。データDATA51〜DATA59の印加から3
周期分たった後、リードポインタRPを印加する。その
結果、リードポインタRPによって第1のスイッチV1
がオンされてレジスタQ1に格納されていた第1の入力
データDATA51が出力データOUTとして出力され
る。リードポインタRPは第1の1ビット単位時間遅延
素子G1で遅延され、遅延されたリードポインタRPが
スイッチV2をオンし、レジスタR2に格納されていた
入力データDATA52を出力データOUTとして出力
する。以降、同様にして入力データDATA53〜DA
TA59が順にシリアル出力される。この出力動作に9
周期かかる。
【0009】第2サイクル データDATA59を出力した後、3周期かけて、新し
い第2群のデータDATA61〜DATA69を入力
し、同時にライトイネーブル信号WEも印加する。その
結果、第1サイクルと同様に、データDATA61〜D
ATA9がレジスタQiに格納される。その後、リード
ポインタRPを印加して、レジスタQiに格納されてい
るデータDATA61〜DATA69をシリアル出力す
る。
【0010】もし、第1サイクルのデータ群DATA5
1〜DATA59と第2サイクルのデータ群DATA6
1〜DATA69との間が9周期分以上ない場合、この
パラレル/シリアル変換器においてはパラレル/シリア
ル変換を行うことが出来ない。なぜなら、データDAT
A11〜DATA19が3周期かけてレジスタQ1〜Q
9に格納された直後に、リードポインタRPを入力して
も9つのデータをシリアル出力するのに9周期だけ時間
がかかるが、その9周期内にレジスタQ9に次のデータ
DATA69がスイッチS9を介して入力されて、デー
タDATA59が格納されているレジスタQ9にオーバ
ーライトするからである。つまり、レジスタQ9に格納
されているデータDATA59を出力する前にレジスタ
Q9はデータDATA69によりオーバーライトされ
る。
【0011】このように連続的にデータが来る場合、従
来から使われている手段として、2バンク方式が挙げら
れる。この方式は、2つのパラレル/シリアル変換器を
用いて交互に使用することで、シリアル出力途中の時刻
において新しいデータにオーバーライトされてしまうと
いうことを回避している。つまり、第1のデータ群DA
TA51〜DATA59を第1のパラレル/シリアル変
換器に入力してシリアル変換を行い、続く第2のデータ
群DATA61〜DATA69を第2のパラレル/シリ
アル変換器に入力してシリアル変換を行い、さらに続く
第3のデータ群DATA71〜DATA79を第1のパ
ラレル/シリアル変換器に入力してシリアル変換を行
い、そして、さらに続く第4のデータ群DATA81〜
DATA89を第2のパラレル/シリアル変換器に入力
してシリアル変換を行う。以降、同様である。このよう
にすることで、それぞれのパラレル/シリアル変換器に
着目すると、入力されてくるデータ群同士の間に9周期
分以上のの時間的余裕がでてくる。これにより、オーバ
ーライトされずにパラレル/シリアル変換を行うことが
出来る。しかしながら、2バンク方式では回路規模が2
倍になってしまうという問題がある。
【0012】上述したシリアル/パラレル変換器および
パラレル/シリアル変換器は、たとえば、ディジタル映
像信号処理装置の入力データバッファおよび出力データ
バッファとして、好適に用いられる。そのディジタル映
像信号処理装置の構成例を、図17を参照して述べる。
このディジタル映像信号処理装置は、シリアル/パラレ
ル変換器(S/P)、複数のプロセッサエレメントおよ
びパラレル/シリアル変換器(P/S)で構成されてい
る。各プロセッサエレメントは、入力データINを映像
信号とした場合、映像信号の1フレーム内の各画素デー
タを信号処理する。つまり、プロセッサエレメントは1
フレーム内の画素数だけ設けられている。この例示にお
いては、図解の関係で、1フレーム内に9個の画素があ
ると仮定し、9個のプロセッサエレメントが設けられて
いる。入力端子から入力データINが、図13に図解し
たシリアル/パラレル変換器にシリアルに印加され、レ
ジスタに格納されたデータがプロセッサエレメントに印
加される。9個のプロセッサエレメントはそれぞれ、メ
モリと演算回路を有しており、所望の演算処理を行う。
9個のプロセッサエレメントの出力は、1水平期間(1
H)分の映像信号を構成する画素数、この例では9画素
分の数を有する、図15に図解したパラレル/シリアル
変換器から出力端子に出力される。このディジタル映像
信号処理装置において、1水平期間(1H)毎にシリア
ル/パラレル変換器に供給された映像信号の各画素のデ
ータは、その後の水平ブランキング期間内にプロセッサ
エレメントに渡される。このプロセッサエレメントに渡
された入力データが次の1水平期間の間に演算処理され
る。そして、その後の水平ブランキング期間内に、プロ
セッサエレメント内で演算処理されたデータがパラレル
/シリアル変換器に書き込まれ、続く水平期間に演算処
理されたデータ(映像信号)が出力端子から取り出され
る。このようにして例えば映像信号のディジタル処理が
行われる。なお、図17において、1水平期間(1H)
分のデータ容量を9個としているが、これは図解を簡単
化するためであり、実際には数百〜数千である。
【0013】入力データINを映像信号と仮定した場
合、映像信号の内、NTSC信号のように充分に水平ブ
ランキング期間が長ければ、その期間内にシリアル/パ
ラレル変換器でのパラレル化、パラレル/シリアル変換
器でのシリアル化がタイミング的に余裕をもって処理可
能である。しかしながら、例えば、図20に図解したM
USE信号のように、水平ブランキング期間の極端に短
い映像信号もある。このような場合、水平ブランキング
期間を利用して、データをシリアル/パラレル変換して
パラレルデータをプロセッサエレメントに入力すること
や、プロセッサエレメントで演算処理したデータを受け
取りパラレル/シリアル変換器でシリアル化をすること
はタイミング的に不可能である。なぜなら、先にも述べ
たように、連続的にデータが来る場合、時間的制約で、
シリアル/パラレル変換器でのシリアル/パラレル変
換、パラレル/シリアル変換器でのパラレル/シリアル
変換は行えないからである。勿論、シリアル/パラレル
変換器およびパラレル/シリアル変換器を2バンク式に
することで回避できるが、これでは回路規模が大きくな
り過ぎてしまう。
【0014】映像信号のディジタル処理装置として、例
えば、Jim Chiders, et al,"SVP:Serial Video Pro
cessor,Proceedings of the IEEE,1990,Custom Integra
tedCircuits Conference,pp.17.3.1 〜17.3.4" に記述
されている装置が知れている。そのディジタル映像信号
処理装置の構成を図18に示す。このディジタル映像信
号処理装置は、並列プロセッサで構成されている。その
並列プロセッサは、特に、1水平期間分のデータ数(画
素数)=M個と同じM個のプロセッサエレメントが並列
に設けられたSIMD(Sigle Instruction Multiple D
ata:単一命令多重データ処理) 方式のプロセッサであ
る。SIMD方式については後述する。図18に図解し
たディジタル映像信号処理装置の詳細を述べる。ディジ
タル映像信号処理装置は、シフトレジスタ回路100、
メモリ回路200、演算回路300、アドレスデコード
回路400および制御回路500を有する。ディジタル
映像信号処理装置の入力データINとしては1水平期間
についてM画素からなる映像信号がシリアルに印加され
る。各画素データはそれぞれ複数のビットで構成されて
いる。
【0015】シフトレジスタ回路100はシリアル/パ
ラレル相互変換回路として機能するものであり、M個の
直列に設けられた1ビット単位時間遅延素子G1〜G
m、M個の直列に接続された1ビット単位時間遅延素子
H1〜Hm、M個のレジスタR1〜Rm、これらM個の
レジスタの前後に設けられた2M対のスイッチ回路、た
とえば、1対のスイッチU1:S1および1対のスイッ
チV1:T1を有する。シフトレジスタ回路100は後
述するように、シリアル/パラレル変換回路として機能
する。M個の1ビット単位時間遅延素子G1〜Gmは、
リードポインタRPを順次遅延していく。リードポイン
タRPはレジスタR1〜Rmに格納されているデータを
読み出すために、スイッチV1〜Vmを制御するのに用
いるポインタ(制御データ)である。M個の1ビット単
位時間遅延素子H1〜Hmは、ライトポインタWPを順
次遅延していく。ライトポインタWPはレジスタR1〜
Rmにデータを書き込むために、スイッチU1〜Umを
付勢(オン)するのに用いるポインタである。入力デー
タINとしてのワード(画素)シリアルに印加される映
像信号を、ライトポインタWPに基づいて付勢されるス
イッチ、たとえば、第1段目のスイッチU1の付勢によ
ってその映像信号を第1段目のレジスタR1に記憶させ
る。この動作を2段目以降のレジスタについても順次行
うことにより、ワードシリアルに印加された映像信号が
順次、M個のレジスタR1〜Rmに保存されていく。レ
ジスタR1〜Rmに記憶された画素データは、演算回路
300で演算に使用するため、一旦、MのレジスタR1
〜Rmからメモリ回路200内の対応する並列に設けら
れたメモリ回路210、220、230、240に転送
された後、並列に設けられたメモリ回路に対応して並列
に設けられた演算回路310、320、330、340
に転送される、あるいは、レジスタR1〜Rmから直
接、並列に設けられたM個のメモリ回路210、22
0、230、240に、リードビット線RB1を介して
転送される。その転送は、アドレスデコード回路400
がスイッチT1〜Tmに読出制御データRWを印加し
て、スイッチT1〜Tmを同時的に付勢して行う。演算
回路310、320、330、340の演算結果、また
は、メモリ回路210、220、230、240に記憶
されている演算結果は、アドレスデコード回路400が
スイッチS1〜Smに書込制御データWPを印加してM
個のスイッチS1〜Smを同時的に付勢することによ
り、ライトビット線WB1を介してシフトレジスタ回路
100内のレジスタR1〜Rmに転送される。レジスタ
R1〜Rmに転送された演算結果は、リードポインタR
Pに基づいてスイッチV1〜Vmが順次付勢することに
より、出力データOUTとして出力される。
【0016】メモリ回路200は、M個の並列に設けら
れたメモリ回路210、220、230、240を有す
る。それぞれのメモリ回路、たとえば、メモリ回路21
0は、本例では、3段のレジスタR10、R11、R1
2と、これらレジスタの入力側にそれぞれ設けられたス
イッチT10、T11、T12と、これらレジスタの出
力側にそれぞれ設けられたスイッチS10、S11、S
12とを有する。スイッチS10、S11、S12の付
勢(オン)および消勢(オフ)はアドレスデコード回路
400からのワード書込信号WW0、WW1、WW2に
基づいて行われる。またスイッチT10、T11、T1
2の付勢および消勢はアドレスデコード回路400から
のワード読出信号RW0、RW1、RW2に基づいて行
われる。M本のリードビット線RBi(i=1〜m)
は、メモリ回路200のリードビット線を示しており、
シフトレジスタ回路100内のスイッチTiおよびメモ
リ回路200内のスイッチTi0、Ti1、Ti2のい
ずれかがオンすることにより、シフトレジスタ回路10
0内のレジスタRiおよびメモリ回路200内のレジス
タRi0、Ri1、Ri2に格納されているデータをリ
ードビット線RBi上に呼び出す。上述のスイッチを制
御することにより、シフトレジスタ回路100内のレジ
スタRiおよびメモリ回路200内のレジスタRi0、
Ri1、Ri2に格納されているデータを該当する演算
回路310、320、330、340のいずれかに供給
する。M本のライトビット線WBi(i=1〜m)はメ
モリ回路200のライトビット線を示しており、適切に
シフトレジスタ回路100内のスイッチSiおよびメモ
リ回路200内のスイッチSi0、Si1、Si2のい
ずれかがオンすることにより、ライトビット線WBi上
のデータをシフトレジスタ回路100内のレジスタRi
およびメモリ回路200内のレジスタRi0、Ri1、
Ri2に格納させることが出来る。つまり、上述のスイ
ッチを制御することにより、演算回路300の演算結果
をシフトレジスタ回路100内のレジスタRi、メモリ
回路200内のレジスタRi0、Ri1、Ri2に格納
させることが出来る。
【0017】演算回路300は、M個の演算回路31
0、320、330、340を有する。これらの演算回
路は並列に同時的に動作可能である。制御回路500が
演算回路300の動作制御に必要な制御信号CTRL、
および、アドレスデコード回路400にアドレス信号A
DRSを出力する。アドレスデコード回路400は、制
御回路500から入力されたアドレス信号ADRSをデ
コードして、上述したシフトレジスタ回路100に対す
るワード読出信号RWおよびワード書込信号WW、メモ
リ回路200に対するワード書込信号WW0〜WW2お
よびワード読出信号RW0〜RW2を出力する。
【0018】このディジタル映像信号処理装置において
は、映像信号の水平期間毎にシフトレジスタ回路100
に供給された映像信号の1フレーム(1H)ごとの各画
素のデータは、その後の水平ブランキング期間内にメモ
リ回路200内のレジスタに書き込まれる。このメモリ
回路200に書き込まれたデータが次の1水平期間の間
に演算回路300に供給され、演算回路300において
演算処理された値が再びメモリ回路200内のレジスタ
に書き込まれる。その後の水平ブランキング期間内に、
メモリ回路200のレジスタに記憶されているデータが
シフトレジスタ回路100内のレジスタに書き込まれ、
出力端子OUTから、各水平期間毎に演算回路300に
おいて演算処理された映像信号が取り出される。
【0019】このように、図18に示したディジタル映
像信号処理装置は、映像信号の1水平期間分の画素デー
タ数(M)と同じ個数(M個)のプロセッサエレメント
を有するSIMD(Sigle Instruction Multiple Data)
方式の並列プロセッサである。ビデオ信号処理において
は全ての画素に対して同じ演算処理をすることが多いの
で、全ての演算回路に同一の処理命令を与えるSIMD
方式で充分に対応でき、同じ演算処理をしても不便はな
い。そして、SIMD方式ならば制御が1つでよいから
制御回路500は1つで済み、ディジタル映像信号処理
装置の回路規模が小さくなるという利点がある。
【0020】図18に示したディジタル映像信号処理装
置の詳細な動作およびそのタイミングを、図19を参照
して述べる。図19はシフトレジスタ回路100内の動
作と、メモリ回路200と演算回路300と間の動作と
を、時系列的に示した図である。タイミングT1 映像信号は、1水平期間(1H)ごと周期内に、ディジ
タル映像信号処理装置に印加される入力データINとし
て映像信号がワード(画素)シリアルに印加される(タ
イミングT1)。映像信号の最初の画素データが印加さ
れると同時に1ビットのライトポインタWPも印加さ
れ、このライトポインタWPが第1のスイッチU1をオ
ン(付勢)する。これにより、スイッチU1が閉にな
り、映像信号の最初の画素データがレジスタR1に格納
される。ライトポインタWPは1ビット単位時間遅延素
子H1に印加されて遅延される。この遅延時間は、次の
画素データが入力される時間に設定してある。次の映像
信号伝送タイミングで、次の画素データが入力される
が、スイッチU1を付勢させたライトポインタWPが1
ビット単位時間遅延素子H1から出力されてスイッチU
2を付勢してスイッチU2を閉にして入力データINと
して印加された次の画素データをレジスタR2に格納す
る。以下、同様にして映像信号の画素データが順次、メ
モリ回路200内のレジスタR3〜Rmに格納される。
つまり、1水平期間(1H)分の映像信号が画素ごとレ
ジスタR1〜Rmに格納される(図19のタイミングT
9)。
【0021】タイミングT2 水平ブランキング期間(タイミングT2)内において、
アドレスデコード回路400からのワード読出信号RW
によってシフトレジスタ回路100内のスイッチT1〜
Tmを付勢し、これと同時的に、ワード読出信号RW0
〜RW2のいずれかによってメモリ回路200内のスイ
ッチTi0(i=1〜m)、Ti1、Ti2のいずれか
を付勢する。これにより、メモリ回路200内のレジス
タRiに格納された画素データは、リードビット線RB
iを介して対応する演算回路(ALU)310、32
0、330、340に入力され、それぞれの演算回路3
10、320、330、340において所定の画像処理
演算が行われる。本例では、SIMD式による演算が行
われる。演算処理後、アドレスデコード回路400から
のワード書込信号WWi(i=0〜2)によってメモリ
回路200内のスイッチSi0をオンにして、ライトビ
ット線WBiを介して演算回路310、320、33
0、340における演算結果をメモリ回路210、22
0、230、240内のレジスタRi0に格納する(タ
イミングT10)。
【0022】タイミングT3 次の1水平期間(タイミングT3)の間に、アドレスデ
コード回路400からのワード書込信号WWi(i=0
〜2)によって、メモリ回路210、220、230、
240内のスイッチSi0、Si1、Si2、および、
スイッチTi0、Ti1、Ti2をオンし、メモリ回路
210、220、230、240内のレジスタRi0、
Ri1、Ri2からデータを演算回路310、320、
330、340に転送し、演算回路310、320、3
30、340を介してメモリ回路210、220、23
0、240内のレジスタRi0、Ri1、Ri2に戻す
(タイミングT12)。そして、最終的な演算結果をメ
モリ回路210、220、230、240内のレジスタ
Ri2に格納する。この水平期間にディジタル映像信号
処理装置に印加される映像信号は、上記タイミングT1
と同じく、シフトレジスタ回路100内のM個のレジス
タR1〜Rmに格納される(タイミングT11)。
【0023】タイミングT4 水平ブランキング期間(タイミングT4)内において、
アドレスデコード回路400からのワード読出信号RW
2によってメモリ回路210、220、230、240
内のスイッチTi2をオンし、ワード書込信号WWによ
ってシフトレジスタ回路100内のスイッチSiをオン
にする。その結果、レジスタRi2に格納されている演
算結果のデータをリードビット線RBi、演算回路31
0、320、330、340を介してライトビット線W
Biを介してシフトレジスタ回路100内のレジスタR
iにそのデータを格納する(タイミングT13)。
【0024】タイミングT5 レジスタRiに演算回路310、320、330、34
0における演算結果を格納した後、次の1水平期間(タ
イミングT5)の最初において、スイッチV1をオンに
するリードポインタRPを入力する。その結果、シフト
レジスタ回路100内のスイッチV1がオンになり、レ
ジスタR1に格納されていた演算結果が出力データOU
Tとして出力される。スイッチV1はリードポインタR
Pが印加されている間だけ付勢され、その後、オフにな
る。その直後、ライトポインタWPが印加されスイッチ
U1を付勢してスイッチU1の接点を閉にする。このと
き、入力データINとして次の映像信号の画素データが
入力され、最初の画素データが出力データOUTとして
出力されて空の状態のレジスタR1に格納される。上記
リードポインタRPが1ビット単位時間遅延素子G1に
転送されてそこで遅延され、その出力によってスイッチ
V2がオンとなり、レジスタR2に格納されていた演算
結果が出力される。上記同様、スイッチV2はリードポ
インタRPが印加されている間だけ付勢されており、そ
の後、オフになる。その直後、1ビット単位時間遅延素
子G1からのライトポインタWPがスイッチU2に印加
され、スイッチU1を付勢して閉にする。映像信号の次
ぎの画素データが印加され、そのの画素データがレジス
タR2から出力されて空の状態になったレジスタR2に
格納される。以降、同様にしてレジスタR3〜Rmに格
納されていた演算結果が順次出力される。その結果、1
水平期間(1H)分の演算結果が出力データOUTがワ
ード(画素)シリアルに出力される(タイミングT1
5)。それと同時的に、レジスタR1〜Rmに次ぎの映
像信号の画素データが格納される。タイミングT15に
おいてレジスタR1〜Rmに格納された画素データは、
タイミングT16において、タイミングT12と同様、
データの転送および演算処理が行われる。
【0025】以下、上記同様に処理が行われる。タイミングT6 タイミングT17において、タイミングT13と同様の
処理が行われる。タイミングT7 タイミングT18およびタイミングT19において、タ
イミングT14およびタイミングT15と同様の処理が
行われる。タイミングT20において、タイミングT1
6と同様の処理が行われる。タイミングT8 タイミングT21において、タイミングT13およびタ
イミングT17と同様の処理が行われる。
【0026】また、図18に示したディジタル映像信号
処理装置においては、隣り合うメモリ内のデータを使用
して演算できない構成になっているが、例えば、リード
ビット線RBiとリードビット線RBi+1とをセレク
タ(図示せず)を介して、隣接する演算回路300に供
給するようにすれば、レジスタRij(j=0〜2)に
あるデータと、レジスタR(i+1)jにあるデータと
を用いて演算回路300で演算できる。このセレクタの
制御も制御回路500により行われる。しかし、メモリ
回路200内の隣り合うレジスタ(メモリ)内のデータ
同士の演算を行うためのセレクタは、本発明とは直接関
係ないので、図18においても省略しており、また、以
降で述べる本発明の説明においても省略する。
【0027】また、図18において、1つのメモリ回
路、たとえば、メモリ回路210は3個のレジスタによ
り構成されているが、通常、メモリ回路210は画素数
に応じて128〜1024個のレジスタにより構成され
る。ここでは、説明を簡略化するために、メモリ回路2
10内のレジスタ数を3個にしてある。
【0028】以上の映像信号の処理は、ブランキング期
間が充分長く存在する映像信号について述べたが、たと
えば、図20に示したように、MUSE信号のように、
水平ブランキング期間の極端に短い映像信号もある(た
とえば、「MUSE−ハイビジョン伝送方式、二宮佑一
著、電子情報通信学会発行」の第3章、45ページ、を参
照されたい)。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】図13に図解した従来
のシリアル/パラレル変換器の問題について述べる。デ
ータが連続的に来る場合、上述したシリアル/パラレル
変換器ではオーバーライトが発生し、データの破壊が生
ずる。このオーバーライトを解決する2バンク方式の回
路構成をとると回路構成が複雑になる。
【0030】図15に図解した従来のパラレル/シリア
ル変換器の問題について述べる。このパラレル/シリア
ル変換器においても、シリアル/パラレル変換器と同じ
オーバーライトの問題に遭遇している。このオーバーラ
イトを解決する2バンク方式の回路構成をとると回路構
成が複雑になる。
【0031】上述したシリアル/パラレル変換器オーバ
ーライトパラレル/シリアル変換器を用いた演算処理装
置は、上述した問題を抱えることになる。
【0032】図18に図解したディジタル映像信号処理
装置の問題を述べる。MUSE信号においては、水平ブ
ランキング期間は11サンプルの期間しかない。このよ
うに短いブランキング期間でシフトレジスタ回路100
内のM個のレジスタR1〜Rmからメモリ回路200内
のレジスタにデータを転送することは、タイミング的に
不可能である。同様に、短いブランキング期間に、メモ
リ回路200内のレジスタからシフトレジスタ回路10
0内のレジスタR1〜Rmにデータを書き込むとも、タ
イミング的に不可能である。
【0033】その理由を詳述する。アドレスデコード回
路400からの制御信号で、シフトレジスタ回路100
内のレジスタRiの前後のスイッチTi(i=1〜m)
およびスイッチSi0をオンにして、レジスタRiに格
納された映像信号の画素データをリードビット線RBi
に出力し、演算回路300に印加して演算を行わせ、そ
の結果をライトビット線WBiを介してメモリ回路20
0内のレジスタRi0に格納する。さらに、メモリ回路
200内のスイッチTi2およびシフトレジスタ回路1
00内のスイッチSiをオンにして、メモリ回路200
内のレジスタRi2に格納された演算結果をリードビッ
ト線RBi、演算回路300、ライトビット線WBiを
介してシフトレジスタ回路100内のレジスタRiに格
納するのに、MUSE信号において12サンプル(周
期)の時間以上かかるとする。ある1水平期間(1H)
分のデータがシフトレジスタ回路100内のレジスタR
1〜Rmに格納された直後、即ち、水平ブランキング期
間、例えば図19のタイミングT4の始まりからシフト
レジスタ回路100内のレジスタRiのデータをメモリ
回路200内のレジスタRi0に転送し、レジスタRi
2のデータをシフトレジスタ回路100内のレジスタR
iに転送するが(タイミングT13)が、この転送に1
2サンプルの時間以上かかるので、転送途中の時刻にお
いて新しい画素データが入力され、スイッチU1を介し
てレジスタR1に格納されてしまう(タイミングT1
4)。従って、シフトレジスタ回路100内のレジスタ
R1の既存のデータはメモリ回路200への転送完了前
に新しいデータにオーバーライトされてしまい、データ
の破壊が発生する。つまり、メモリ回路200へは本来
のデータを正常に転送できない。
【0034】このように、水平ブランキング期間の極端
に短い映像信号は、または、水平ブランキング期間が事
実上存在しない映像信号は、シフトレジスタ回路100
内のレジスタから、メモリ回路200に書き込む時間的
余裕がなく、そして、逆に、メモリ回路200からシフ
トレジスタ回路100内のレジスタに書き込む時間的余
裕もない。その結果として、従来のディジタル映像信号
処理装置においては、水平ブランキング期間の短い映像
信号の処理を行うことができないという問題に遭遇して
いる。
【0035】本発明の目的 したがって、本発明は、入力データが連続的に到来して
もオーバーライトに起因するデータの破壊を発生させ
ず、かつ、回路規模を増大させないシリアル/パラレル
変換器を提供することにある。
【0036】または本発明の目的は、入力データが連続
的に到来してもオーバーライトに起因するデータの破壊
を発生させず、かつ、回路規模を増大させないパラレル
/シリアル変換器を提供することにある。
【0037】さらに本発明の目的は、上記シリアル/パ
ラレル変換器オーバーライトパラレル/シリアル変換器
を用いる演算処理装置において、入力データが連続的に
到来してもオーバーライトに起因するデータの破壊を発
生させず、かつ、回路規模を増大させない演算処理装置
を提供することにある。
【0038】本発明の目的は、水平ブランキングが短い
映像信号、あるいは、水平ブランキング期間が事実上存
在しない映像信号についても、所定の処理を行うことが
可能なディジタル映像信号処理装置を提供することにあ
る。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明の、所定の時間あ
たりM=(m+n)個のデータからなる入力データをシ
リアルに入力し、それらのデータをパラレルに出力する
動作を周期的に行うシリアル/パラレル変換器は、m個
のデータをシリアルに入力してパラレルに出力する、m
個の第1のレジスタ回路と、該第1のレジスタ回路と並
列に設けられ、m個のデータをシリアルに入力してパラ
レルに出力するm個の第2のレジスタ回路と、n個のデ
ータをシリアルに入力してパラレルに出力するn個の第
3のレジスタ回路とを有する。
【0040】m個のレジスタ回路の数は、パラレル出力
の間、第1または第2のレジスタ回路が次の周期のデー
タを受入れ可能な数で規定される。特定的には、記m個
のレジスタ回路の数は、前記パラレル出力時間、およ
び、周期的に入力されるM=(m+n)個のデータの入
力時間間隔で規定される。
【0041】特定的には、第1のレジスタ回路、第2の
レジスタ回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、デー
タの各々を格納するレジスタと、該レジスタの入力側に
設けられライトポインタによって付勢される入力スイッ
チと、該レジスタの出力側に設けられたライトイネーブ
ル信号によって付勢される出力スイッチとを有する。
【0042】好適には、第1のレジスタ回路、第2のレ
ジスタ回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、前記入
力スイッチを付勢する1ビットのライトポインタを前記
データの入力タイミングに応じて遅延する1ビット単位
時間遅延素子を有する。各々のレジスタ回路内の1ビッ
ト単位時間遅延素子は直列に接続され、データ入力タイ
ミングに対応して1ビットの第1のライトポインタが順
次遅延されて第1のレジスタ回路および第2のレジスタ
回路内の該当する入力スイッチを連続的に付勢するよう
に、第1のレジスタ回路内の最終段の1ビット単位時間
遅延素子と前記第2のレジスタ回路内の初段の1ビット
単位時間遅延素子とが直列に接続される。また、データ
入力タイミングに対応して第1のライトポインタの印加
と交互に印加される1ビットの第2のライトポインタが
順次遅延されて第1のレジスタ回路および第3のレジス
タ回路内の該当する入力スイッチを連続的に付勢するよ
うに、第1のレジスタ回路内の最終段の1ビット単位時
間遅延素子と第3のレジスタ回路内の初段の1ビット単
位時間遅延素子とが直列に接続される。
【0043】特定的には、前記入力データが、M(=m
+n)個の画素データからなる1フレームの映像信号で
あり、前記入力時間間隔が、水平ブランキング期間であ
る。
【0044】また本発明の、所定の時間あたりM=(α
+β)個のデータからなる入力データをパラレル入力
し、それらのデータをシリアル出力する動作を周期的に
行うパラレル/シリアル変換器は、α個のデータをパラ
レルに入力してシリアルに出力するα個の第1のレジス
タ回路と、β個のデータをパラレルに入力してシリアル
に出力するβ個の第2のレジスタ回路と、該第2のレジ
スタ回路と並列に設けられ、β個のデータをパラレルに
入力してシリアルに出力するβ個の第3のレジスタ回路
とを有する。
【0045】前記β個のレジスタ回路の数は、パラレル
データ入力の間、次の周期のデータを受入れ可能な数で
規定される。特定的には、前記β個のレジスタ回路の数
は、パラレルデータ入力出力時間、および、周期的に入
力されるM=(α+β)個のデータの入力時間間隔で規
定される。
【0046】特定的には、第1のレジスタ回路、第2の
レジスタ回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、前記
データの各々を格納するレジスタと、該レジスタの入力
側に設けられライトイネーブル信号によって付勢される
入力スイッチと、該レジスタの出力側に設けられリード
ポインタによって付勢される出力スイッチとを有する。
【0047】また特定的には、第1のレジスタ回路、第
2のレジスタ回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、
前記出力スイッチを付勢する1ビットのリードポインタ
を前記データの入力タイミングに応じて遅延する1ビッ
ト単位時間遅延素子を有する。各々のレジスタ回路内の
該1ビット単位時間遅延素子が直列に接続されている。
前記データ出力タイミングに印加されるリードポインタ
が順次遅延されて第1のレジスタ回路および前記第2の
レジスタ回路内の該当する出力スイッチを付勢するよう
に、第1のレジスタ回路内の最終段の1ビット単位時間
遅延素子と第2のレジスタ回路内の初段の1ビット単位
時間遅延素子とが直列に接続される。また、前記データ
出力タイミングの次のデータ出力タイミングにリードポ
インタが順次遅延されて第1のレジスタ回路および第3
のレジスタ回路内の該当する出力スイッチを付勢するよ
うに、第1のレジスタ回路内の最終段の1ビット単位時
間遅延素子と第3のレジスタ回路内の初段の1ビット単
位時間遅延素子とが直列に接続される。
【0048】特定的には、前記入力データが、M(=α
+β)個の画素データからなる1フレームの映像信号で
あり、前記入力時間間隔が水平ブランキング期間であ
る。
【0049】さらに本発明によれば、所定の時間あたり
M=(m+n)=(α+β)個のデータからなる入力デ
ータをシリアルに入力し、それらのデータをパラレルに
演算処理する演算処理装置であって、上記シリアル/パ
ラレル変換器と、該シリアル/パラレル変換器から出力
されるデータを独立に演算処理するM個のプロセッサエ
レメントを有するプロセッサ手段と、該プロセッサ手段
のM個の演算結果をパラレルに入力してシリアルに出力
する上記パラレル/シリアル変換器とを有する演算処理
装置が提供される。
【0050】本発明の、第1形態の演算処理装置は、所
定の時間あたりM個のデータからなる入力データをシリ
アルに入力し、これらM個のデータをパラレルに演算処
理し、これらパラレルの演算結果をシリアルに出力する
演算処理装置であって、N=M/2個のデータをシリア
ルに入力してパラレルに出力し、N個のパラレルデータ
を入力してシリアルに出力する第1のレジスタ回路、N
=M/2個のデータをシリアルに入力してパラレルに出
力し、N個のパラレルデータを入力してシリアルに出力
する第2のレジスタ回路、および、前半のN個のデータ
を第1のレジスタ回路に入力してパラレル出力させ、後
半のN個のデータを第2のレジスタ回路に入力してパラ
レル出力させる制御手段を有するシリアル/パラレル相
互変換器と、前記第1のレジスタ回路からのN個のパラ
レルデータを受入れ、該受け入れたパラレルデータに所
定の演算を行ない、該演算結果を前記第1のレジスタ回
路に送出する第1の演算回路手段と、前記第2のレジス
タ回路からのN個のパラレルデータを受入れ、該受け入
れたパラレルデータに所定の演算を行ない、該演算結果
を前記第2のレジスタ回路に送出する第2の演算回路手
段とを有する。
【0051】特定的には、第1の演算回路手段は、第1
のレジスタ回路からのパラレルデータを受入れるN個の
メモリ回路と、該受け入れたパラレルデータに所定の演
算を行うN個の演算回路とを有し、該演算結果を前記メ
モリ回路を介してまたは直接前記第1のレジスタ回路に
送出する。第2の演算回路手段も、第2のレジスタ回路
からのパラレルデータを受入れるN個のメモリ回路と、
該受け入れたパラレルデータに所定の演算を行うN個の
演算回路とを有し、該演算結果を前記メモリ回路を介し
てまたは直接第2のレジスタ回路に送出する。
【0052】さらに、特定的には、第1のレジスタ回路
および第2のレジスタ回路はそれぞれ、前記データを格
納するレジスタ、シリアル入力データを対応する該レジ
スタに入力する第1の入力スイッチ、該レジスタに格納
されたデータを演算回路手段に出力する第1の出力スイ
ッチ、演算回路手段からの演算結果をレジスタに入力す
る第2の入力スイッチ、該レジスタに格納された演算結
果を出力する第2の出力スイッチを有する。第1の入力
スイッチは前記シリアル入力データの入力タイミングに
応答して付勢され、第1の出力スイッチは前記演算回路
手段へのパラレル出力タイミングに応じて付勢される。
第2の入力スイッチは前記演算回路手段の演算出力タイ
ミングに応答して付勢され、第2の出力スイッチは前記
シリアル出力タイミングに応じて付勢される。
【0053】本発明の演算処理装置の第2形態の演算処
理装置は、所定の時間あたりM個のデータからなる入力
データをシリアルに入力し、これらM個のデータをパラ
レルに演算処理し、これらパラレルの演算結果をシリア
ルに出力する演算処理装置であって、N=M/2個のデ
ータをシリアルに入力してパラレルに出力する第1のシ
リアル/パラレル変換器と、N=M/2個のデータをシ
リアルに入力してパラレルに出力する第2のシリアル/
パラレル変換器と、N個のパラレルデータを入力してシ
リアルに出力する第1のパラレル/シリアル変換器と、
N個のパラレルデータを入力してシリアルに出力する第
2のパラレル/シリアル変換器と、前記第1のシリアル
/パラレル変換器からのN個のパラレルデータを受入
れ、該受け入れたパラレルデータに所定の演算を行な
い、該演算結果を前記第1のパラレル/シリアル変換器
に送出する第1の演算回路手段と、前記第2のシリアル
/パラレル変換器からのN個のパラレルデータを受入
れ、該受け入れたパラレルデータに所定の演算を行な
い、該演算結果を前記第2のパラレル/シリアル変換器
に送出する第2の演算回路手段と、制御回路手段とを有
する。
【0054】特定的には、第1の演算回路手段は、第1
のシリアル/パラレル変換器からのパラレルデータを受
入れるN個のメモリ回路と、該受け入れたパラレルデー
タに所定の演算を行うN個の演算回路とを有し、該演算
結果を前記メモリ回路を介してまたは直接、第1のパラ
レル/シリアル変換器に送出し、第2の演算回路手段
は、第2のシリアル/パラレル変換器からのパラレルデ
ータを受入れるN個のメモリ回路と、該受け入れたパラ
レルデータに所定の演算を行うN個の演算回路とを有
し、該演算結果を前記メモリ回路を介してまたは直接前
記第2のパラレル/シリアル変換器に送出する。
【0055】特定的には、第1のシリアル/パラレル変
換器および第2のシリアル/パラレル変換器はそれぞ
れ、前記入力データを格納するレジスタ、シリアル入力
データを対応する該レジスタに入力する入力スイッチ、
該レジスタに格納されたデータを前記演算回路手段に出
力する出力スイッチを有し、第1のパラレル/シリアル
変換器および第2のパラレル/シリアル変換器はそれぞ
れ、演算結果を格納するレジスタ、演算結果を該レジス
タに入力する入力スイッチ、該レジスタに格納されたデ
ータをシリアル出力する出力スイッチを有する。第1の
パラレル/シリアル変換器および第2のパラレル/シリ
アル変換器はそれぞれ、演算回路手段からの演算結果を
前記レジスタに入力する入力スイッチ、該レジスタに格
納された演算結果を出力する出力スイッチを有する。シ
リアル/パラレル変換器の入力スイッチは前記シリアル
入力データの入力タイミングに応答して付勢され、シリ
アル/パラレル変換器の出力スイッチは演算回路手段へ
のパラレル出力タイミングに応じて付勢される。パラレ
ル/シリアル変換器の入力スイッチは演算回路手段の演
算出力タイミングに応答して付勢され、パラレル/シリ
アル変換器の出力スイッチはシリアル出力タイミングに
応じて付勢される。
【0056】また本発明の第3形態の演算処理装置は、
第1のシリアル/パラレル相互変換回路と、第2のシリ
アル/パラレル相互変換回路と、第2の入力データを第
1のシリアル/パラレル相互変換回路または第2のシリ
アル/パラレル相互変換回路に選択的に入力する入力デ
ータ選択回路と、第1のシリアル/パラレル相互変換回
路または第2のシリアル/パラレル相互変換回路からパ
ラレルデータを受け入れて、所定の演算を行い、再び、
第1のシリアル/パラレル相互変換回路または第2のシ
リアル/パラレル相互変換回路に送出する演算回路手段
と、第1のシリアル/パラレル相互変換回路または第2
のシリアル/パラレル相互変換回路のシリアル出力を選
択的に切り換えて出力する出力データ選択回路とを有す
る。
【0057】
【作用】本発明のシリアル/パラレル変換器において
は、m個のデータを周期的に交互に、第1のレジスタ回
路と第2のレジスタ回路にシリアル入力し、n個のデー
タを該シリアル入力に続けて第3のレジスタ回路にシリ
アル入力し、さらに、シリアル入力したデータを同時的
にパラレル出力する。第1のレジスタ回路と第2のレジ
スタ回路を交互に使用するので、オーバーライトは発生
しない。m個のレジスタ回路の数は、前記パラレル出力
の間、次の周期のデータを受入れ可能な数で規定される
が、従来の2バンク方式に比べると、回路構成が非常に
小さい。
【0058】本発明のパラレル/シリアル変換器におい
ては、α個のデータを第1のレジスタ回路にパラレル入
力した後、β個のデータを周期的に交互に、第2のレジ
スタ回路と第3のレジスタ回路にパラレル入力し、さら
に、第1のレジスタ回路および第2または第3のレジス
タ回路に入力したデータをシリアルに出力する。第2と
第3のレジスタ回路を交互に使用するので、オーバーラ
イトは発生しない。β個のレジスタ回路の数は、前記シ
リアル出力の間、次の周期のデータを受入れ可能な数で
規定されるが、従来のようにパラレル/シリアル変換器
を2バンクにする場合に比較して、回路構成は小さい。
【0059】本発明の演算処理装置は、上記シリアル/
パラレル変換器と上記パラレル/シリアル変換器を用い
るので、回路構成が簡単になり、オーバーライトの問題
も発生しない。
【0060】本発明の第1形態の演算処理装置の作用に
ついて述べる。シリアル/パラレル相互変換器内の、制
御手段は、前半のN個のデータを第1のレジスタ回路に
入力してパラレル出力させ、後半のN個のデータを第2
のレジスタ回路に入力してパラレル出力させる。さらに
制御手段は、第1のレジスタ回路と第2のレジスタ回路
を作動的に直列接続し、第1の演算回路手段から出力さ
れた演算結果を第1のレジスタ回路に受入れてシリアル
出力させ、第2の演算回路手段から出力された演算結果
を第2のレジスタ回路に受入れて第1のレジスタ回路の
シリアル出力に続けてシリアル出力させる。
【0061】本発明の第2形態の演算処理装置の作用に
ついて述べる。制御回路手段は、前半のN個のシリアル
入力データを前記第1のシリアル/パラレル変換器に入
力し、後半のN個のシリアル入力データを前記第2のシ
リアル/パラレル変換器に入力する。また制御回路手段
は、第1のパラレル/シリアル変換器に格納された演算
結果シリアル出力し、該演算結果のシリアル出力に続け
て、第2のパラレル/シリアル変換器に格納された演算
結果シリアル出力する。シリアル/パラレル相互変換器
内の、制御手段は、前半のN個のデータを第1のレジス
タ回路に入力してパラレル出力させ、後半のN個のデー
タを第2のレジスタ回路に入力してパラレル出力させ
る。さらに制御手段は、第1のレジスタ回路と第2のレ
ジスタ回路を作動的に直列接続し、第1の演算回路手段
から出力された演算結果を第1のレジスタ回路に受入れ
てシリアル出力させ、第2の演算回路手段から出力され
た演算結果を第2のレジスタ回路に受入れて第1のレジ
スタ回路のシリアル出力に続けてシリアル出力させる。
【0062】本発明の第3形態の演算処理装置の作用に
ついて述べる。この演算処理装置は2バンク構成のシリ
アル/パラレル相互変換回路を有するから、入力データ
と次の入力データとの時間余裕がないときは、通常の2
バンク方式で動作させる。一方、入力データと次の入力
データとの時間余裕が充分あるときは、入力データ選択
回路を動作させて交互に、第1のシリアル/パラレル相
互変換回路と第2のシリアル/パラレル相互変換回路と
に入力データを印加し、これらのデータを用いて複雑な
演算を可能とする。その演算結果は、出力データ選択回
路を選択して出力する。
【0063】
【実施例】先ず、シリアル/パラレル変換器について述
べる。図1は本発明のシリアル/パラレル変換器の第1
の実施例としてのシリアル/パラレル変換器の回路構成
図である。このシリアル/パラレル変換器は、本実施例
においては、9ワードのシリアル/パラレル変換器であ
り、第1群のレジスタR1A〜R3A、第2群のレジス
タR1B〜R3B、第3群のレジスタR4〜R9、第1
のライトポインタWPAを単位時間遅延する第1群の1
ビット単位時間遅延素子H1A〜H3A、第2のライト
ポインタWPBを単位時間遅延する1ビット単位時間遅
延素子H1B〜H3B、第1のライトポインタWPAお
よび第2のライトポインタWPBを単位時間遅延する第
3群の1ビット単位時間遅延素子H4〜H9、第1群の
入力スイッチU1A〜U3A、第2群の入力スイッチU
1B〜U3B、第3群のスイッチU4〜U9、第1群の
出力スイッチT1A〜T3A、第2群の出力スイッチT
1B〜T3B、第3群のスイッチT4〜T9、第1のオ
ア回路ORW、および第2のオア回路ORRにより、図
示の如く接続構成されている。上記1ビット単位時間遅
延素子H1A〜H3A、H1B〜H3B、H4〜H9
は、第1のライトポインタWPA、第2のライトポイン
タWPBによって、入力スイッチU1A〜U3Aまたは
U1B〜U3B、U4〜U9を順次付勢して、連続して
入力されるデータをレジスタに順次格納するため、連続
するデータの入力時間に相当するだけの単位時間を遅延
する。
【0064】第1のライトポインタWPAを遅延する第
1群の1ビット単位時間遅延素子H1A〜H3Aは直列
に接続されている。第2のライトポインタWPBを遅延
する第2群の1ビット単位時間遅延素子H1B〜H3B
も直列に接続されている。第1のライトポインタWPA
および第2のライトポインタWPBを遅延する第3群の
1ビット単位時間遅延素子H4〜H9も直列に接続され
ている。第1群の1ビット単位時間遅延素子H1A〜H
3Aと、第2群の1ビット単位時間遅延素子H1B〜H
3Bとは並列に設けられているが、第3群の1ビット単
位時間遅延素子H4は、第1のオア回路ORWを介し
て、1ビット単位時間遅延素子H3Aおよび1ビット単
位時間遅延素子H3Bに接続されている。つまり、1ビ
ット単位時間遅延素子H3Aから第1のライトポインタ
WPAが遅延されて出力されると、または、1ビット単
位時間遅延素子H3Bから第2のライトポインタWPB
が遅延されて出力されると、これらいずれかのライトポ
インタが1ビット単位時間遅延素子H4に入力される。
【0065】第1のライトポインタWPAが入力される
と、第1群の1ビット単位時間遅延素子H1A〜H3A
で順次遅延され、さらに、第3群の1ビット単位時間遅
延素子H4〜H9で順次遅延されていく。第1群のレジ
スタRiA(i=1〜3)および第3群のレジスタRj
(j=4〜9)の入力部には第1群の入力スイッチUi
A(i=1〜3)および第3群の入力スイッチUj(j
=4〜9)が設けられており、第1のリードポインタR
PAで第1群のスイッチUiAおよび第3群のスイッチ
Ujが順次オンされれば入力データINを構成するデー
タDATA1〜DATA9が順次、第1群のレジスタR
iAおよび第3群のレジスタRjに格納される。 同様
に、第2のライトポインタWPBが入力されると、第2
群の1ビット単位時間遅延素子H1B〜H3Bで順次遅
延され、さらに、第3群の1ビット単位時間遅延素子H
4〜H9で順次遅延されていく。第2群のレジスタRi
B(i=1〜3)および上述した第3群のレジスタRj
(j=4〜9)の入力部にも第2群の入力スイッチUi
B(i=1〜3)および上述した第3群の入力スイッチ
Uj(j=4〜9)が設けられており、第2のリードポ
インタRPBでスイッチUiBおよびスイッチUjがオ
ンされれば入力データINを構成するデータDATA1
〜DATA9がレジスタRiAおよびレジスタRjに順
次格納される。ただし、第1のライトポインタWPAと
第2のライトポインタWPBとは、交互のタイミングで
印加される。
【0066】第1群のレジスタRiAの出力部には第1
群の出力スイッチTiAがあり、第1のリードイネーブ
ル信号REAを与えるとスイッチTiA(i=1〜3)
がオンされ、レジスタRiAに格納されているデータが
出力データOUTi(i=1〜3)として出力される。
第2群のレジスタRiBの出力部にも第2群の出力スイ
ッチTiBがあり、第2のリードイネーブル信号REB
を与えるとスイッチTiB(i=1〜3)がオンされ、
レジスタRiBに格納されているデータが出力データO
UTi(i=1〜3)として出力される。第1のリード
イネーブル信号REAと第2のリードイネーブル信号R
EBとは交互のタイミングで印加される。第1のリード
イネーブル信号REAまたは第2のリードイネーブル信
号REBがオア回路ORRを介してスイッチTi(i=
4〜9)に印加されることにより、これらスイッチTj
(j=4〜9)がオンされて、レジスタR4〜R9に格
納されているデータが、上記出力データOUTi(i=
1〜3)の出力に続けて、出力データOUT4〜OUT
9として出力される。
【0067】上記シリアル/パラレル変換器の詳細動作
を図2を参照して述べる。入力データINを構成するデ
ータ群DATA11〜DATA19、データ群DATA
21〜DATA29、データ群DATA31〜DATA
39が順次入力される。これらのデータ群として、たと
えば、映像信号の1フレームごとの画像データである。
この例では、第1群のデータ群DATA11〜DATA
19の最後の入力データDATA19と、第2群のデー
タ群DATA21〜DATA29の最初の入力データD
ATA21との間が全くない場合、即ち、連続的にデー
タが来る場合を考えている。第1のデータDATA1の
入力とともに、第1のライトポインタWPAも入力され
る。ライトポインタWPAによりスイッチU1Aがオン
にされ、データDATA11がレジスタR1Aに格納さ
れる。第1の1ビット単位時間遅延素子H1Aで遅延さ
れた第1のライトポインタWPAによってスイッチU2
Aがオンにされ、第2の入力データDATA12がレジ
スタR2Aに格納される。第1の1ビット単位時間遅延
素子H2Aで遅延された第1のライトポインタWPAに
よってスイッチU3Aがオンにされ、第3の入力データ
DATA13がレジスタR3Aに格納される。第1のラ
イトポインタWPAはオア回路ORWを介して入力スイ
ッチU4をオンにする。それにより、第4の入力データ
DATA14がレジスタR4に格納される。第1のライ
トポインタWPAは第3群の1ビット単位時間遅延素子
H4に転送され入力スイッチU5をオンにして第5の入
力データDATA15をレジスタR5に格納させる。以
下、同様に、入力データDATA16〜DATA19
が、レジスタR6〜R9に格納される。データDATA
19が入力された直後に、第1のリードイネーブル信号
REAが印加される。これにより、スイッチTiA(i
=1〜3)およびスイッチTj(j=4〜9)が同時に
付勢(オン)されるので、レジスタRiA(i=1〜
3)およびレジスタRj(j=4〜9)に格納されてい
たデータDATA1iおよびデータDATAjが出力デ
ータOUTi(i=1〜9)としてパラレルに同時に出
力される。この実施例では、この出力時間として3周期
かかるとする。
【0068】この例では、入力データINとして映像信
号を考えた場合、水平ブランキング期間が存在しない例
のように、第1群のデータの最後の入力データDATA
19が入力され終わると、すぐに第2群のデータの最初
の入力データDATA21が入力される場合を想定して
いる。データDATA21が入力されると同時に第2の
ライトポインタWPBも入力される。ライトポインタW
PBによりスイッチU1Bがオンになり、データDAT
A21がレジスタR1Bに格納される。第1の1ビット
単位時間遅延素子H1Bで遅延された第2のライトポイ
ンタWPBによってスイッチU2Bがオンにされ、第2
の入力データDATA22がレジスタR2Bに格納され
る。第2の1ビット単位時間遅延素子H2Bで遅延され
た第2のライトポインタWPBによってスイッチU3B
がオンにされ、第3の入力データDATA23がレジス
タR3Bに格納される。第2のライトポインタWPBは
オア回路ORWを介して入力スイッチU4をオンにす
る。それにより、第4の入力データDATA24がレジ
スタR4に格納される。第2のライトポインタWPBは
第3群の1ビット単位時間遅延素子H4に転送され、入
力スイッチU5をオンにして第5の入力データDATA
25をレジスタR5に格納させる。以下、同様に、入力
データDATA26〜DATA29がレジスタR6〜R
9に格納される。データDATA29が入力された直後
に、第2のリードイネーブル信号REBが印加される。
これにより、スイッチTiB(i=1〜3)およびスイ
ッチTj(j=4〜9)が同時に付勢(オン)されるの
で、レジスタRiB(i=1〜3)およびレジスタRj
(j=4〜9)に格納されていたデータDATA2iお
よびデータDATAjが出力データOUTi(i=1〜
9)としてパラレルに同時に出力される。この出力にも
3周期かかるとしている。
【0069】上述した動作において、第2群のデータD
ATA21、DATA22、DATA23は、第1群の
最後のデータDATA19の後に続けて、水平ブランキ
ング期間のような入力空き時間なしに、入力されるが、
データDATA21〜DATA23はレジスタR1B〜
R3Bにそれぞれ格納されるので、第1群のレジスタR
1A〜R3Aに格納されているデータDATA11、D
ATA12、DATA13はこれら次のデータDATA
21、DATA22、DATA23によってオーバーラ
イトされず、破壊されない。また、共用する第3群のレ
ジスタR4〜R9に次のタイミングで入力される新たな
データDATA24〜DATA29が格納される時期に
は、これら第3群のレジスタR4〜R9に格納されてい
たデータDATA14〜DATA19は出力されてしま
っているので、第3群のレジスタR4〜R9についても
オーバーライトは発生しない。
【0070】さらに続くデータ群DATA31〜DAT
A39の最初の入力データDATA31が入力されると
同時に第1のライトポインタWPAが入力され、データ
DATA31〜DATA39が第1群のレジスタRiA
(i=1〜3)および第3群のレジスタRj(j=4〜
9)に格納される。データDATA29が入力された直
後に、第2のリードイネーブル信号REBが入力され、
レジスタRiB(i=1〜3)およびレジスタRj(j
=4〜9)に格納されていた入力データDATA2i
は、スイッチTiB(i=1〜3)およびスイッチTj
(j=4〜9)を介して、出力データOUTi(i=1
〜9)としてパラレル出力される。
【0071】データDATA31、DATA32、DA
TA33は、データDATA29の後に続けて入力され
るが、これらのデータDATA31〜DATA33はレ
ジスタR1A〜R3Aにそれぞれ格納されるので、レジ
スタR1B〜R3Bに格納されているデータDATA2
1、DATA22、DATA23はオーバーライトされ
ない。データ群DATA21〜DATA29のパラレル
出力は、データDATA29が入力した直後の3周期、
即ち、新たなデータDATA31、DATA32、DA
TA33が入力されている時刻で行われるが、この間、
先に述べたように、データDATA2i(i=1〜3)
はレジスタRiB(i=1〜3)に格納され続けている
のでオーバーライトは発生しない。また、レジスタR4
〜R9へのデータDATA34〜DATA39の格納
は、これらのレジスタR4〜R9に格納されているデー
タDATA24〜DATA29の出力の後なので、これ
らレジスタR4〜R9もオーバーライトは発生しない。
【0072】以降、上記同様に、入力データINのシリ
アル入力とともに第1のライトポインタWPAと第2の
ライトポインタWPBとを交互に与えてデータをレジス
タに格納し、その後、第1のリードイネーブル信号RE
Aと第2のリードイネーブル信号REBも交互に与えて
レジスタに格納されているデータをパラレル出力する。
このように、シリアル/パラレル変換器の入力側(添え
字が1〜3の部分)を部分的に2バンク式にすること
で、水平ブランキング期間が存在しないようなデータが
連続的に来る場合にもオーバーライトを生じさせず、問
題なくシリアル/パラレル変換できる。第1群のレジス
タR1A〜R1Aの数(m)、第2群のレジスタR1B
〜R3Bの数(m)、および、これらレジスタの入力側
と出力側に設けるスイッチの数(m)は、この例ではパ
ラレル出力に要する時間、つまり、オーバーライトを防
止する時間をかせぐ数として、m=3個にした。この数
mの最小値mminは、下記式で規定される。 mmin=Tpo−Ti ・・・(1) ただし、Tpoはパラレル出力時間であり、Tiは入力
データ時間間隔、つまり、あるデータ群の最後のデータ
のシリアル入力時間と、次のデータ群の最初のデータの
シリアル入力時間との時間間隔 勿論、パラレル出力時間Tpoより、入力データ時間間
隔Tiが長ければ、m個のレジスタ、スイッチを冗長に
設ける必要はない。このように、本発明のシリアル/パ
ラレル変換器の回路はm個の回路の冗長で済み、従来の
シリアル/パラレル変換器を丸々2つ用いる場合より回
路構成が簡単になる。
【0073】上述の説明では、9ワードのシリアル/パ
ラレル変換器について述べたが、その他のワード数につ
いても本発明は適用できることは言うまでもない。たと
えば、映像信号を例示すると、1フレーム内のデータ
数、たとえは、1024ワードになる。このような、大
量のデータを処理するとき、従来の2バンク方式だと、
1024のレジスタ、スイッチなどを2重に設ける必要
があるが、本発明においては、パラレル出力時間に相当
する冗長回路を設けるだけでよいから、処理するデータ
数が多いほど、本発明のシリアル/パラレル変換器の効
果が大きい。
【0074】次に本発明のパラレル/シリアル変換器に
ついて述べる。図3は本発明のパラレル/シリアル変換
器の実施例として回路図である。このパラレル/シリア
ル変換器は、本実施例では、9ワードのパラレル/シリ
アル変換器であり、6個の第1群のレジスタQ1〜Q
6、3個の第2群のレジスタQ7A〜Q9A、3個の第
3群のレジスタQ7B〜Q9B、6個の第1群の1ビッ
ト単位時間遅延素子G1〜G6、3個の第2群の1ビッ
ト単位時間遅延素子G7A〜G9A、3個の第3群の1
ビット単位時間遅延素子G7B〜G9B、6個の第1群
の入力スイッチS1〜S6、3個の第2群の入力スイッ
チS7A〜S9A、3個の第3群の入力スイッチS7B
〜S9B、6個の第1群の出力スイッチV1〜V6、3
個の第2群の出力スイッチV7A〜V9A、3個の第3
群の出力スイッチV7B〜V9B、および、第1のセレ
クタ回路SELW、第2のセレクタ回路SELRにより
構成されている。
【0075】リードポインタRPを遅延する6個直列に
接続された第1群の1ビット単位時間遅延素子G1〜G
6と、3個直列に接続された第2群の1ビット単位時間
遅延素子G7A〜G9Aとはセレクタ回路SELRを介
しては直列に接続される。同様に、第1群の1ビット単
位時間遅延素子G1〜G6と、3個直列に接続された第
3群の1ビット単位時間遅延素子G7B〜G9Bとはセ
レクタ回路SELRを介して直列に接続される。1ビッ
ト単位時間遅延素子G1〜G6と1ビット単位時間遅延
素子G7A〜G9Aとの直列接続、または、1ビット単
位時間遅延素子G1〜G6と1ビット単位時間遅延素子
G7B〜G9Bその直列接続は、セレクタ回路SELR
によって選択的に行われる。つまり、1ビット単位時間
遅延素子G6の出力がセレクタ回路SELRを介して1
ビット単位時間遅延素子G7Aまたは1ビット単位時間
遅延素子G7Bに入力される。セレクタ回路SELRの
選択は、制御回路CNTからの信号により制御される。
もし、セレクタ回路SELRが1ビット単位時間遅延素
子G7A側にセレクトされていれば、1ビット単位時間
遅延素子G6で遅延されたリードポインタRPが1ビッ
ト単位時間遅延素子G7Aに入力され、1ビット単位時
間遅延素子G7BにはリードポインタRPは入力されな
い。もし、セレクタ回路SELRが1ビット単位時間遅
延素子G7B側にセレクトされていれば、1ビット単位
時間遅延素子G6で遅延されたリードポインタRPは1
ビット単位時間遅延素子G7Bに入力され、1ビット単
位時間遅延素子G7Aには入力されない。リードポイン
タRPは、レジスタQ1〜Q6(Qi(i=1〜
6))、レジスタQ7A〜Q9A(QjA(j=7〜
9))、レジスタQ7B〜Q9B(QjB(j=7〜
9))の出力側に設けられた出力スイッチV1〜V6
(Vi(i=1〜6))、出力スイッチV7A〜V9A
(VjA(j=7〜9))、出力スイッチV7B〜V9
B(VjB(j=7〜9))の付勢(オン)に使用され
る。ただし、出力スイッチV7A〜V9A(VjA(j
=7〜9))と出力スイッチV7B〜V9B(VjB
(j=7〜9))とは選択的に付勢される。これらのス
イッチが付勢されると、レジスタQ1〜Q6、レジスタ
Q7A〜Q9AまたはレジスタQ7B〜Q9Bに格納さ
れたデータがシリアルに出力される。レジスタQ1〜Q
6(Qi(i=1〜6))、レジスタQ7A〜Q9A
(QjA(j=7〜9))またはレジスタQ7B〜Q9
B(QjB(j=7〜9))の入力部には入力スイッチ
Si(i=1〜6)、入力スイッチSjA(j=7〜
9)、入力スイッチSjB(j=7〜9)がある。ただ
し、入力スイッチSjA(j=7〜9)と入力スイッチ
SjB(j=7〜9)とは選択的に付勢される。スイッ
チSi、および、スイッチSjAまたはスイッチSjB
がライトイネーブル信号WEによって同時にオンされる
と、パラレル入力データINi(i=1〜9)がレジス
タQiおよびレジスタQjAまたはレジスタQjBに同
時に格納される。レジスタQjAまたはレジスタQjB
のいずれかにパラレル入力データIN7〜IN9が格納
されるかは、セレクタ回路SELWがいずれかに選択さ
れているかに依存する。セレクタ回路SELWは制御回
路CNTからの信号により制御される。もし、セレクタ
回路SELWがスイッチSjA側にセレクトされていれ
ば、ライトイネーブル信号WEによってスイッチSjA
(j=7〜9)がオンされレジスタRiAにデータが格
納され、スイッチSjB(j=7〜9)はオフのままで
ある。もし、セレクタ回路SELWがスイッチSjB側
にセレクトされていれば、ライトイネーブル信号WEに
よってスイッチSjB(j=7〜9)がオンされレジス
タRiBにデータが格納され、スイッチSjA(j=7
〜9)はオフのままである。
【0076】図4を参照して図3に図解したパラレル/
シリアル変換器の動作の詳細を述べる。ここでは、最初
のパラレルデータ群DATA51〜DATA59(DA
TA5i(i=1〜9))が3周期で入力され、6周期
後に、次のデータ群DATA61〜DATA69を3周
期で入力する場合を想定する。即ち、最初のデータ群と
次のデータ群の間は6周期であるとする。第1群のパラ
レル入力データIN1〜IN9として、データDATA
51〜DATA59(DATA5i(i=1〜9))が
入力される。データDATA51〜DATA59の入力
と同時にライトイネーブル信号WEが入力され、制御回
路CNTによってセレクタ回路SELWがスイッチSj
A側にセレクトされる。ライトイネーブル信号WEによ
ってスイッチSi(i=1〜6)とスイッチSjA(j
=7〜9)がオンになり、入力データDATA5i(i
=1〜9)がレジスタQi(i=1〜6)とレジスタQ
jA(j=7〜9)に格納される。これら第1のデータ
群DATA5iが入力され終わった直後に、リードポイ
ンタ入力端子RPが入力されてスイッチV1がオンさ
れ、レジスタQ1に格納されている入力データDATA
51が出力データOUTとして出力される。続いて、リ
ードポインタRPが1ビット単位時間遅延素子G1に送
られて遅延されスイッチV2をオンし、レジスタQ2に
格納されている入力データDATA52を出力する。以
降、同様にしてレジスタQi(i=3〜6)とレジスタ
QjA(j=7〜9)に格納されている入力データDA
TA53〜DATA59が順にシリアル出力される。な
お、これらデータを9周期かけてシリアル出力している
間、リードポインタRPが1ビット単位時間遅延素子G
6から出力された後、制御回路CNTによってセレクタ
回路SELRが1ビット単位時間遅延素子G7A側に選
択される。
【0077】データ群DATA5iが入力され終わって
6周期後に、次のデータ群DATA6iが入力される。
データDATA61〜DATA69が入力されると同時
にライトイネーブル信号WEが入力され、セレクタ回路
SELWはスイッチSiB側にセレクトされる。これに
より、スイッチSi(i=1〜6)とスイッチSjB
(j=7〜9)がオンになり、入力データDATA6i
(i=1〜9)が、レジスタQi(i=1〜6)とレジ
スタQjB(j=7〜9)に格納される。
【0078】このように、データDATA6i(i=1
〜9)は、データDATA57、DATA58、DAT
A59がまだ出力されないタイミングで入力されるが、
データDATA67〜DATA69はレジスタQ7B〜
Q9Bにそれぞれ格納されるので、レジスタQ7A〜Q
9Aにまだ格納されているデータDATA57〜DAT
A59にオーバーライトは発生しない。また、データD
ATA51〜DATA56が格納されているレジスタQ
1〜Q6には、新たなデータDATA61〜DATA6
6が格納されるが、データDATA51〜DATA56
はすでに出力してしまった後であり問題ない。つまり、
データDATA6i(i=1〜9)が入力されてくる前
にレジスタQi(i=1〜6)に格納されていたデータ
DATA51〜DATA56を出力し、データDATA
6i(i=1〜9)が入力されレジスタQi(i=1〜
6)とレジスタQiB(i=7〜9)に格納している3
周期の時間で、レジスタQjA(j=7〜9)に格納さ
れていたデータDATA57〜DATA59を出力する
ので、最初のデータ群DATA51〜DATA59のシ
リアル出力は正しく出力できる。
【0079】データ群DATA6iが入力され終わって
6周期後に、さらに次のデータ群DATA7iが入力さ
れる。データDATA71〜DATA79が入力される
と同時にライトイネーブル信号WEが入力され、セレク
タ回路SELWがスイッチSiA側にセレクトされる。
これにより、スイッチSi(i=1〜6)とスイッチS
jA(j=7〜9)がオンになり、入力データDATA
7i(i=1〜9)がレジスタQi(i=1〜6)とレ
ジスタQjA(j=7〜9)に格納される。データ群D
ATA6iが3周期かけて入力され終わった直後に、リ
ードポインタRPが入力される。これにより、スイッチ
V1がオンされて、レジスタQ1に格納されていた入力
データDATA61が出力される。続いて、リードポイ
ンタRPが1ビット単位時間遅延素子G1に転送されて
遅延され、スイッチV2をオンし、レジスタQ2に格納
されている入力データDATA62を出力させる。以
降、同様にしてレジスタQi(i=3〜6)とレジスタ
QjB(j=7〜9)に格納されているデータDATA
63〜DATA69を順にシリアル出力させる。但し、
これらデータを9周期かけてシリアル出力している間、
制御回路CNTがセレクタ回路SELRは1ビット単位
時間遅延素子G7B側に選択しておく。
【0080】データDATA7i(i=1〜9)は、デ
ータDATA67〜DATA69がまだ出力されていな
いタイミングに入力されるが、データDATA77はレ
ジスタQ7Aに、データDATA78はレジスタQ8A
に、データDATA79はレジスタQ9Aにそれぞれ格
納されるので、レジスタQ7B、Q8B、Q9Bにまだ
格納されているデータDATA67、DATA68、D
ATA69にオーバーライトの問題はない。また、デー
タDATA61〜DATA66が格納されているレジス
タQ1〜Q6には、新たなデータDATA71〜DAT
A76が格納されるが、データDATA61〜DATA
66は既にシリアル出力してしまった後であり問題な
い。
【0081】データDATA7i(i=1〜9)が入力
されてくる前にレジスタQi(i=1〜6)に格納され
ていたデータDATA61〜DATA66を出力し、デ
ータDATA7i(i=1〜9)が入力されレジスタQ
i(i=1〜6)とレジスタQiA(i=7〜9)に格
納している3周期の時間で、レジスタQiB(i=7〜
9)に格納されていたデータDATA67〜DATA6
9を出力するので、データ群DATA61〜DATA6
9のシリアル出力は正しく出力できる。以降、同様に、
セレクタ回路SELW、セレクタ回路SELRをそれぞ
れ交互に切り替えていく。
【0082】このように、本発明のパラレル/シリアル
変換器の出力側(添え字が7〜9の部分)を部分的に2
バンク式にすることで、オーバーライトを発生させず
に、パラレル/シリアル変換を行うことができる。本発
明においては、部分的に冗長を持たせる、部分的な2バ
ンク方式なので、回路は、従来のパラレル/シリアル変
換器を丸々2つ用いる場合よりも簡単である。第2群の
レジスタQ7A〜Q9Aの数(β)と、これらレジスタ
の前後のスイッチS7A〜S9Aの数(β)、スイッチ
V7A〜V9Aの数(β)、および、第3群のレジスタ
Q7B〜Q9Bの数(β)と、これらレジスタの前後の
スイッチS7B〜S9Bの数(β)と、スイッチV7B
〜V9Bの数(β)は、上記仁氏例では、上述したよう
に、パラレル入力時間で規定される。より一般的には、
上記数βの最小値βminは下記式で規定される。 βmin=Tpi−Ti ・・・(1) ただし、Tpiはパラレル入力時間であり、Tiは入力
データ時間間隔、つまり、あるデータ群の最後のデータ
のシリアル入力時間と、次のデータ群の最初のデータの
シリアル入力時間との時間間隔 勿論、パラレル入力時間Tpiより、入力データ時間間
隔Tiが長ければ、β個のレジスタ、スイッチを冗長に
設ける必要はない。このように、本発明のパラレル/シ
リアル変換器の回路はβ個の回路の冗長で済み、従来の
シリアル/パラレル変換器を丸々2つ用いる場合より回
路構成が簡単になる。
【0083】上述の説明では、9ワードのパラレル/シ
リアル変換器について述べたが、その他のワード数につ
いても本発明は適用できることは言うまでもない。たと
えば、映像信号を例示すると、1フレーム内のデータ
数、たとえは、1024ワードになる。このような、大
量のデータを処理するとき、従来の2バンク方式だと、
1024のレジスタ、スイッチなどを2重に設ける必要
があるが、本発明においては、パラレル入力時間に相当
する冗長回路を設けるだけでよいから、処理するデータ
数が多いほど、本発明のパラレル/シリアル変換器の効
果が大きい。
【0084】本発明の演算処理装置について述べる。上
述した本発明のシリアル/パラレル変換器及びパラレル
/シリアル変換器を用いて、従来例で述べた並列プロセ
ッサを有する演算処理装置を構成すれば、水平ブランキ
ング期間の短い映像信号、または、MUSEのように水
平ブランキング期間が殆どない場合にも、オーバーライ
トなしで対応できる。
【0085】図5および図6は本発明の演算処理装置の
好適例としてのディジタル映像信号処理装置の第1実施
例の構成図である。このディジタル映像信号処理装置
は、第1のシフトレジスタ回路(SRA)100A、第
1のメモリ回路200A、第1の演算回路300A、ア
ドレスデコード回路400A、制御回路500A、およ
び、ゲート回路600を有する。さらにディジタル映像
信号処理装置は、第2のシフトレジスタ回路(SRB)
100B、第2のメモリ回路200B、第2の演算回路
300Bを有する。第1のシフトレジスタ回路100A
は、シリアルに入力されるデータを受け入れて、第1の
演算回路300Aにパラレル出力し、第1の演算回路3
00Aの演算結果をパラレルに受け入れてシリアルに出
力する、シリアル/パラレル変換器とパラレル/シリア
ル変換器との両方の回路として機能するシリアル/パラ
レル相互変換回路として機能する。同様に、第2のシフ
トレジスタ回路100Bもシリアル/パラレル相互変換
回路として機能する。
【0086】第1のシフトレジスタ回路100A、第1
のメモリ回路200A、第1の演算回路300A、アド
レスデコード回路400A、制御回路500Aは、図1
8に図解したシフトレジスタ回路100、メモリ回路2
00、演算回路300、アドレスデコード回路400
A、制御回路500に対応しており、その基本構成は実
質的に同じである。ただし、N=M/2である。Mは1
水平期間分の映像信号の画素データの個数Mに等しい。
したがって、Nは1水平期間分の映像信号の画素データ
の個数Mの半分である。上述したシリアル/パラレル変
換器の画素数(m+n)と対応付けると、M=m+nと
なる。しかしながら、以下、シリアル/パラレル変換器
における個数m、nとは無関係にパラメータm、nを用
いる。また、この実施例の記述においては、パラメータ
M、Nを添字として表すときは、小文字のm、nを用い
る。さらに、上述したパラレル/シリアル変換器の画素
数(α+β)と対応付けると、M=α+βとなる。
【0087】シフトレジスタ回路100Aは、映像信号
の1水平期間におけるN画素データ分のリードポインタ
格納用1ビット単位時間遅延素子G1〜Gn、N(=M
/2)画素データ分のライトポインタ格納用1ビット単
位時間遅延素子H1〜Hn、N画素データ分のレジスタ
R1〜Rn、これらレジスタR1〜Rnの前段に設けら
れ対応する映像信号の画素データをレジスタR1〜Rn
に格納するためのスイッチ対U1:S1〜Un:Sn、
これらレジスタR1〜Rnの後段に設けられ対応する映
像信号の画素データをレジスタR1〜Rnから出力する
ためのスイッチ対V1:T1〜Vn:Tnを有する。メ
モリ回路200Aは、N個並列の設けられたメモリ回路
210、220、230、240を有している。メモリ
回路210、220、230、240のそれぞれは同じ
回路構成をしている。たとえば、メモリ回路210は、
3段のレジスタR10〜R12を有し、これらレジスタ
R10〜R12の両側にスイッチS10:T10〜S1
2:T12が設けられている。演算回路300Aは、N
個並列の設けられた演算回路310、320、330、
340を有する。
【0088】ディジタル映像信号処理装置は、図5に図
解した回路構成において、上述したシフトレジスタ回路
100A、メモリ回路200A、演算回路300Aにゲ
ート回路600を付加し、さらに、図2に図解した回
路、つまり、第2のシフトレジスタ回路(SRB)10
0B、第2のメモリ回路200B、第2の演算回路30
0Bを付加している。第2のシフトレジスタ回路100
B、第2のメモリ回路200B、および、第2の演算回
路300Bはそれぞれ、第1のシフトレジスタ回路10
0A、第1のメモリ回路200A、および、第1の演算
回路300Aに類似した構成をしている。シフトレジス
タ回路100Bは、M画素データ分のリードポインタ格
納用1ビット単位時間遅延素子G(n+1)〜Gm、M
画素データ分のライトポインタ格納用1ビット単位時間
遅延素子H(n+1)〜Hm、M画素データ分のレジス
タR(n+1)〜Rm、これらレジスタR(n+1)〜
Rmの前段に設けられ対応する映像信号の画素データを
レジスタR(n+1)〜Rmに格納するためのスイッチ
対Un+1:Sn+1〜Um:Sm、これらレジスタR
(n+1)〜Rmの後段に設けられ対応する映像信号の
画素データをレジスタR(n+1)〜Rmから出力する
ためのスイッチ対Vn+1:Tn+1〜Vm:Tmを有
する。メモリ回路200Bは、M個並列の設けられたメ
モリ回路250、260、270、280を有してい
る。メモリ回路250、260、270、280のそれ
ぞれは同じ回路構成をしている。たとえば、メモリ回路
250は、3段のレジスタR(n+1)0〜R(n+
1)2を有し、これらレジスタR(n+1)0〜R(n
+1)2の両側にスイッチS(n+1)0:T(n+
1)0〜S(n+1)2:T(n+1)2が設けられて
いる。演算回路300Bは、M個並列に設けられた演算
回路350、360、370、380を有する。
【0089】第1のシフトレジスタ回路100Aと第2
のシフトレジスタ回路100Bとは、連続している。つ
まり、シフトレジスタ回路100A内の最終段のリード
ポインタ格納用1ビット単位時間遅延素子Gnと、シフ
トレジスタ回路100B内の初段のリードポインタ格納
用1ビット単位時間遅延素子G(n+1)とはリードポ
インタを連続的に格納可能に接続されている。同様に、
シフトレジスタ回路100A内の最終段のライトポイン
タ格納用1ビット単位時間遅延素子Hnと、シフトレジ
スタ回路100B内の初段のライトポインタ格納用1ビ
ット単位時間遅延素子H(n+1)とはライトポインタ
を連続的に格納可能に接続されている。図1および図2
のディジタル映像信号処理装置においては、第1のシフ
トレジスタ回路100Aと第2のシフトレジスタ回路1
00Bとを分離した回路構成として示したが、これらを
一体構成することもできる。
【0090】本実施例においても、SIMD式の演算処
理が行われる。従って、制御回路500Aは1台のみ設
けられている。第1の演算回路300A内の並列に設け
られた演算回路310、320、330、340はそれ
ぞれ同じ回路構成である。第2の演算回路300B内の
並列に設けられた演算回路350、360、370、3
80もそれぞれ同じ回路構成である。
【0091】ゲート回路600は、第1のアンド回路6
01、第2のアンド回路602、第3のアンド回路60
3、第4のアンド回路604からなり、制御回路500
Aから出力されるイネーブル信号EN1〜EN4に応じ
て、アドレスデコード回路400Aから出力されたワー
ド書込信号WWおよびワード書込信号WW0をゲートす
る。第1のイネーブル信号EN1と第2のイネーブル信
号EN2とは制御回路500Aから排他的(交互に)に
出力され、アンド回路601またはアンド回路602か
ら、第1のシフトレジスタ回路100A内のレジスタR
1〜Rnに接続されたスイッチS1〜Snを付勢する第
1−0のワード書込信号WWA、または、第2のシフト
レジスタ回路100B内のレジスタR(n+1)1〜R
mに接続されたスイッチS(n+1)〜Smを付勢する
第2−0のワード書込信号WWBのいずれかを出力す
る。第3のイネーブル信号EN3と第4のイネーブル信
号EN4とは制御回路500Aから排他的(交互に)に
出力され、アンド回路603またはアンド回路604か
ら、第1のメモリ回路200内のそれぞれのメモリ回路
内の初段のレジスタR10〜Rn0に接続されたスイッ
チS10〜Sn0を付勢する第1−1のワード書込信号
WW0A、または、第2のシフトレジスタ回路100B
内の初段のレジスタR(n+1)0〜Rn0にスイッチ
S(n+1)0〜Sm0を付勢する第2−1のワード書
込信号WW0Bのいずれかを出力する。つまり、制御回
路500Aから「ライトビット線WBiからレジスタR
iに書き込みを行う」命令がアドレスデコード回路40
0Aに対して発生され、アドレスデコード回路400A
によりその命令がデコードされて「オン」状態のワード
書込信号WWが発生されても、イネーブル信号EN1が
「オフ(低レベル)ならば第1−0のワード書込信号W
Wはオフであり、画素データはレジスタRi(i=0〜
n)には書き込まれない。アンド回路602には、ワー
ド書込信号WWと第2のイネーブル信号EN2とが印加
されており、その出力は、第2のシフトレジスタ回路1
00B内のスイッチSn+1〜Smのオン信号として使
われている。もし、制御回路500Bから「ライトビッ
ト線WBiからレジスタRiに書き込みを行う」命令が
発生され、アドレスデコード回路400Aによりデコー
ドされて、オン状態のワード書込信号WWが発生して
も、アンド回路602に印加されているイネーブル信号
EN2がオフならば第1−0のワード書込信号WWBは
オン状態にはならず、画素データは第2のシフトレジス
タ回路100B内のレジスタRi(i=n+1〜m)に
は書き込まれない。アンド回路603には、ワード書込
信号WW0と第3のイネーブル信号EN3とが入力され
ており、その出力は、第1のメモリ回路200内のスイ
ッチS10〜Sn0のオン信号として使われている。制
御回路500Aから「ライトビット線WBiからレジス
タRi0に書き込みを行う」命令が発生され、アドレス
デコード回路400Aにおいてその命令がデコードされ
てオンのワード書込信号WW0が発生されても、第3の
イネーブル信号EN3がオフならば、オフのままのワー
ド書込信号WW0Aとなり、画素データはレジスタRi
0(i=0〜n)には書き込まれない。アンド回路60
4には、ワード書込信号WW0と第4のイネーブル信号
EN4とが入力されており、その出力は、スイッチSn
+10〜Sm0のオン信号として使われている。制御回
路500Aから「ライトビット線WBiからレジスタR
i0に書き込みを行う」命令が発生され、その命令がア
ドレスデコード回路400Aによりデコードされてオン
状態のワード書込信号WW0が発生されても、イネーブ
ル信号EN4がオフならばオフレベルのままのワード書
込信号WW0Bであり、画素データはレジスタRi0
(i=n+1〜m)には書き込まれない。
【0092】以下、一般的に述べるため、メモリ回路2
00Aおよび200B内のレジスタを、レジスタRij
(i=1〜m、j=0〜2)と表す。第1のシフトレジ
スタ回路100Aおよび第2のシフトレジスタ回路10
0B内のレジスタをレジスタRi(i=1〜n、n+1
〜m)、スイッチUi、Si、Vi、Tiと表す。第1
のメモリ回路200A内の回路内のレジスタおよびスイ
ッチ、第2のメモリ回路200B内の回路内の回路内の
レジスタおよびスイッチも上記同様、添字を用いて一般
的に述べる。
【0093】第1のシフトレジスタ回路100Aおよび
第2のシフトレジスタ回路100Bにおいて、スイッチ
Uiがオンされれば入力データINとしての画素データ
がレジスタRiに格納され、スイッチSiがオンされれ
ばライトビット線WBiからの画素データがレジスタR
iに格納される。レジスタRiの出力部に設けられたス
イッチViがオンされればレジスタRiに格納されてい
たデータが出力データOUTとして出力され、スイッチ
TiがオンされればレジスタRiに格納されていたデー
タがライトビット線RBiに出力される。
【0094】図5および図6に図解したディジタル映像
信号処理装置の動作を述べる。この例においては、図7
を参照して、水平ブランキング期間が全くない、一番厳
しい条件についつて述べる。図7において、タイミング
T1とタイミングT2との間、タイミングT2とタイミ
ングT3との間、タイミングT3とタイミングT4との
間、以下、同様、水平ブランキング期間がない。タイミングT1 (1)タイミングT11、12 映像信号は入力データINとしてワード(画素)シリア
ルに印加される。1水平期間(図2のタイミングT1)
の最初の画素データが入力されると同時に、ライトポイ
ンタWPが入力される。これにより、第1のシフトレジ
スタ回路100A内のスイッチU1がオンになるので最
初の画素データが、第1のシフトレジスタ回路100A
内のレジスタR1に格納される。ライトポインタWPは
1ビット単位時間遅延素子H1に転送され、そこで遅延
される。次いで、1ビット単位時間遅延素子H1で遅延
されたライトポインタWPによってスイッチU2がオン
となるので次ぎの画素データがレジスタR2に格納され
る。以降、同様にして画素データが、第1のシフトレジ
スタ回路100A内のレジスタR3〜Rn、および、第
2のシフトレジスタ回路100B内のレジスタR(n+
1)〜Rmに順次、格納される。このようにして、1水
平期間(1H)分の画素データがレジスタR1〜Rn、
および、レジスタR(n+1)〜Rmに格納される(タ
イミングT11、およびタイミングT12)。
【0095】(2)タイミングT13 タイミングT1の後半で、制御回路500Aは「レジス
タRiからリードビット線RBiにデータを読み出し、
演算回路ALUi、ライトビット線WBiを介して、レ
ジスタRi0に書き込みを行う」命令を発する。アドレ
スデコード回路400Aはその命令に応答して、オン状
態のワード読出信号RW、および、恩状態のワード書込
信号WW0を発生する。制御回路500Aはまたオン状
態の第3のイネーブル信号EN3と、オフ状態の第4の
イネーブルEN4を出力する。その結果、ワード書込信
号WW0Aはオンとなるが、ワード書込信号WW0Bは
オフとなる。従って、レジスタR1〜Rnに格納されて
いる入力データのみが第1のメモリ回路200A内のレ
ジスタR10〜Rn0に書き込まれ、レジスタRn+1
〜Rmに格納されているデータは第2のメモリ回路20
0B内のジスタRn+10〜Rm0に書き込まれない。
【0096】タイミングT2 (1)タイミングT14、15 次の1水平期間(タイミングT2)の初めに、制御回路
500Aは「レジスタRiからリードビット線RBiに
データを読み出し、演算回路ALUi、ライトビット線
WBiを介して、レジスタRi0に書き込みを行う」命
令を発する。アドレスデコード回路400Aはその命令
に応答して、オンレベルのワード読出信号RWおよびワ
ード書込信号WW0に出力する。同時に、制御回路50
0Aは、オンレベルの第4のイネーブル信号EN4およ
びオフレベルの第3のイネーブル信号EN3を出力す
る。その結果、ワード書込信号WW0Bはオンとなる
が、ワード書込信号WW0Aはオフのままである。従っ
て、第2のシフトレジスタ回路100B内のレジスタR
(n+1)〜Rmに格納されている画素データのみがレ
ジスタR(n+1)0〜Rm0に書き込まれ、レジスタ
R1〜Rnに格納されているデータはレジスタR10〜
Rn0に書き込まれない(タイミングT15)。タイミ
ングT15が終了した時点で、レジスタR10〜Rn0
及びレジスタRn+10〜Rm0に画素データが格納さ
れている。
【0097】(2)タイミングT16 次に、タイミングT2の中間のタイミングT16におい
て、制御回路500Aおよびアドレスデコード回路40
0Aからの信号によって、適切にスイッチSi0、Si
1、Si2、Ti0、Ti1、Ti2(i=0〜n、n
+1〜m)をオンし、演算回路ALUiにおける演算を
制御することで、レジスタRi0、Ri1、Ri2から
データを演算回路ALUiに供給し、演算回路ALUi
での演算結果をレジスタRi0、Ri1、Ri2に戻す
という操作を行う(タイミングT16)。そして、最終
的な演算結果をレジスタRi2に格納する。この操作
は、制御回路500Aにより制御される。また、この操
作期間中、イネーブル信号EN3、イネーブル信号EN
4はオンレベルにしておく。
【0098】(3)タイミングT19 タイミングT2の最後に、制御回路500Aは「レジス
タRi2からリードビット線RBiにデータを読み出
し、演算回路ALUi、ライトビット線WBiを介し
て、レジスタRiに書き込みを行う」命令を発する。そ
の命令に応答して、アドレスデコード回路400Aは、
ライトビット線RW2、WWにオン信号を与える。同時
に、制御回路500Aはオンレベルのイネーブル信号E
N1、および、オフレベルのイネーブル信号EN2を出
力する。その結果、ワード書込信号WWAはオンレベル
となるが、ワード書込信号WWBはオフレベルのままで
ある。従って、レジスタR12〜Rn2に格納されてい
る上述した演算結果のデータのみがレジスタR1〜Rn
に書き込まれ、レジスタRn+12〜Rm2に格納され
ているデータはレジスタRn+1〜Rmに書き込まれな
い(タイミングT19)。
【0099】タイミングT3 続く次の1水平期間(タイミングT3)の最初におい
て、リードポインタRPが入力される。これにより、ス
イッチV1がオンになるのでレジスタR1に格納されて
いた演算結果が出力データOUTとして出力される。続
いて、リードポインタRPが1ビット単位時間遅延素子
G1に転送されて遅延され、その出力によってスイッチ
V2がオンとなり、レジスタR2に格納されていた演算
結果が出力される。以降、同様にしてレジスタR3〜R
nに格納されていた演算結果のデータが出力される。こ
れによって、1水平期間(1H)分の前半部分(n=m
/2)の演算結果がワード(画素)シリアルに出力され
る(タイミングT21)。
【0100】タイミングT21と同一のタイミング(時
間)において、即ち、タイミングT3の前半で、制御回
路500Aは「レジスタRi2からリードビット線RB
iにデータを読み出し、演算回路ALUi、ライトビッ
ト線WBiを介して、レジスタRiに書き込みを行う」
命令を発する。アドレスデコード回路400Aはその命
令に応答して、リードビット線RW2にオン信号を与
え、オンレベルのワード書込信号WWを出力する。同時
に、制御回路500Aは、オンレベルの第2のイネーブ
ル信号EN2、オフレベルの第1のイネーブル信号EN
1を出力する。その結果として、ワード書込信号WWB
はオンレベルとなるが、ワード書込信号WWAはオフレ
ベルのままである。従って、レジスタRn+12〜Rm
2に格納されている上述の演算結果のみがのレジスタR
(n+1)〜Rmに書き込まれ、レジスタR12〜Rn
2格納れているデータはレジスタR1〜Rnに書き込ま
れない(タイミングT23)。
【0101】タイミングT3の中間において、リードポ
インタRPは、第2のシフトレジスタ回路100B内の
1ビット単位時間遅延素子G(n+1)に達する。その
結果、タイミングT3の後半で、スイッチV(n+1)
〜Vmが順次オンされて、レジスタR(n+1)〜Rm
に格納されていた演算結果が出力される。つまり、1水
平期間(1H)分の後半部分の演算結果がデータ出力端
子OUTからワード(画素)シリアルに出力される(タ
イミングT26)。
【0102】1水平期間遅れた次の画素データも、上記
同様の操作が行われる(タイミングT4、タイミングT
14、タイミングT17、タイミングT18、タイミン
グT22、タイミングT24、タイミングT28、タイ
ミングT30、タイミングT32、タイミングT3
5)。さらに、もう1水平期間遅れた次のデータも、上
記同様の操作が行われる(タイミングT20、タイミン
グT25、タイミングT27、タイミングT31、タイ
ミングT33、タイミングT37)。
【0103】上述した回路構成および動作によれば、水
平ブランキング期間が全く存在しない場合でも、映像信
号を演算処理することができる。つまり、本実施例にお
いては、(1)シリアル/パラレル変換とパラレル/シ
リアル変換とを行う、シリアル/パラレル相互変換回路
としてのシフトレジスタ回路として、M個の画像データ
のうちの前半のN個についてシリアル/パラレル変換と
パラレル/シリアル変換を行う第1の(前半の)シフト
レジスタ回路(SRA)100Aと、M個の画像データ
のうちの後半のN個についてシリアル/パラレル変換と
パラレル/シリアル変換を行う第2の(後半の)シフト
レジスタ回路(SRB)100Bとに分け、(2)ゲー
ト回路600を設け、さらに、アンド回路601、60
2によりメモリ回路200Aおよび200Bからシフト
レジスタ100Aおよび100Bへの画素データの書き
込みを前半のシフトレジスタと後半のシフトレジスタと
で独立に出来るようにし、(3)さらに、メモリ回路2
00Aおよび200B内のレジスタRi0も前半(i=
0〜n)と後半(i=n+1〜m)に分け、アンド回路
603、604によりシフトレジスタ100Aおよび1
00Bからメモリ回路200Aおよび200Bへの画素
データの書き込みを前半と後半で独立に出来るようにし
た。これにより、水平ブランキング期間が存在しない映
像信号に対しても、シフトレジスタ100A、100B
からメモリ回路200A、200への画素データの書き
込み、そして、メモリ回路200A、200Bからシフ
トレジスタ100A、100へへの画素データの書き込
みが可能となった。
【0104】本発明のディジタル映像信号処理装置の変
形形態を述べる。図5および図6においては、ライトポ
インタを単位時間遅延する単位時間遅延素子群、H1〜
Hmと、リードポインタの転送(格納)用の単位遅延素
子群、G1〜Gmとを有する。しかし、上述の説明から
も分かるように、リードポインタRPの入力タイミン
グ、および、ライトポインタWPの入力タイミングはと
もに、常に水平期間の最初であるので、同時刻における
リードポインタ転送用の単位遅延素子Giに格納されて
いるデータと、ライトポインタ転送用の単位遅延素子H
iのデータとは同じである。従って、単位遅延素子Gi
と単位遅延素子Hiを兼用することが可能である。その
兼用の回路構成を述べる。たとえば、リードポインタ入
力端子RPおよび単位遅延素子Gi(i=1〜m)を除
去し、スイッチViのオン信号は単位遅延素子H(i−
1)により与えても良い。
【0105】また、図5および図6においては、第1の
シフトレジスタ回路100A内のレジスタ、および、第
2のシフトレジスタ回路100B内のレジスタとを、入
力用シフトレジスタと出力用シフトレジスタとに兼用し
て用いている。つまり、レジスタRiは入力データIN
としての映像信号を受けメモリへデータを転送するため
のものであり、かつ、メモリからの演算結果のデータを
受け出力データOUTとしてデータを出力転送するため
のものであった。本発明においては、上記レジスタを入
力用シフトレジスタと出力用シフトレジスタを分けても
良い。その回路構成としては、入力データINを受けメ
モリへデータを転送するためのレジスタと、メモリから
の演算結果を転送するためのレジスタを独立に設ける。
つまり、その回路構成は、図18に図解したような構成
になる。ただし、この場合、シリアル/パラレル変換器
としては、1フレームのM=m+nの画像データについ
て、m=nとした場合の回路構成となる。つまり、1フ
レームの画素データMの半分のN画素データを処理する
2つのシリアル/パラレル変換器を設ける。同様に、パ
ラレル/シリアル変換器としては、1フレームのM=α
+βの画像データについて、α=βとした場合の回路構
成となる。つまり、1フレームの画素データMの半分の
N画素データを処理する2つのパラレル/シリアル変換
器を設ける。
【0106】このように、本発明においては、シフトレ
ジスタを前半(SRA)と後半(SRB)とに分け、ア
ンド回路AND1、AND2によりメモリからシフトレ
ジスタへの書き込みを前半と後半で独立に出来るように
し、さらに、メモリ内のレジスタRi0も前半(i=0
〜n)と後半(i=n+1〜m)に分け、アンド回路A
ND3、AND4によりシフトレジスタからメモリへの
書き込みを前半と後半で独立に出来るようにしてある。
これにより、水平ブランキング期間の極端に短い映像信
においても、シフトレジスタからメモリに書き込み、そ
して、メモリからフトレジスタに書き込むことが出来る
ようになった。
【0107】本発明の演算処理装置の例示としてのディ
ジタル映像信号処理装置の第2実施例を述べる。図8は
ディジタル映像信号処理装置の第2実施例の構成図であ
る。このディジタル映像信号処理装置は、並列に設けら
れた第1のシフトレジスタ回路100C、第2のシフト
レジスタ回路100D、メモリ回路200、演算回路3
00、アドレスデコード回路400B、制御回路500
Bを有する。
【0108】第1のシフトレジスタ回路100Cは、リ
ードポインタRPを格納するM個の1ビット単位時間遅
延素子G1A〜GmA(以下、一般的にGiA、i=1
〜m))、ライトポインタを格納するM個の1ビット単
位時間遅延素子H1A〜HmA(HiA)、映像信号の
画素データを保存してシリアル/パラレル変換を行いさ
らに入力/出力バッファとして機能するM個のレジスタ
R1A〜RmA、これらレジスタR1A〜RmA(Ri
A)の前後に設けられたM個のスイッチU1A〜UmA
(UiA)、M個のスイッチS1A〜SmA(Si
A)、M個のスイッチV1A〜VmA(ViA)、M個
のスイッチT1A〜TmA(TiA)を有する。1ビッ
ト単位時間遅延素子H1A〜HmAは直列に接続されて
おり、第1のライトポインタWPAが1ビット単位時間
遅延素子H1A〜HmAへと順次送られていく。同様
に、1ビット単位時間遅延素子G1A〜GmAも直列に
接続されており、第1のリードポインタRPAが1ビッ
ト単位時間遅延素子G1A〜GmAへと順次送られてい
く。スイッチUiAがオンされれば入力データINとし
ての映像信号の画素データがレジスタRiAに格納さ
れ、スイッチSiAがオンされればライトビット線WB
iからのデータがレジスタRiAに格納される。スイッ
チViAがオンされればレジスタRiAに格納されてい
たデータが出力データOUTとして出力され、スイッチ
TiAがオンされればレジスタRiAに格納されていた
データがライトビット線WBiに出力される。
【0109】第2のシフトレジスタ回路100Dは、第
1のシフトレジスタ回路100Cと同じ回路構成であ
り、リードポインタRPを格納するM個の1ビット単位
時間遅延素子G1B〜GmB(GiB、i=1〜m)、
ライトポインタを格納するM個の1ビット単位時間遅延
素子H1B〜HmB(HiB)、映像信号の画素データ
を保存してシリアル/パラレル変換を行いさらに入力/
出力バッファとして機能するM個のレジスタR1B〜R
mB(RiB)、これらレジスタR1B〜RmBの前後
に設けられたM個のスイッチU1B〜UmB(Ui
B)、M個のスイッチS1B〜SmB(SiB)、M個
のスイッチV1B〜VmB(ViB)、M個のスイッチ
T1B〜TmB(TiB)を有する。1ビット単位時間
遅延素子H1B〜HmBは直列に接続されており、第2
のライトポインタWPBが1ビット単位時間遅延素子H
1B〜HmBへと順次送られていく。同様に、1ビット
単位時間遅延素子G1B〜GmBも直列に接続されてお
り、第2のリードポインタRPBが1ビット単位時間遅
延素子G1B〜GmBへと順次送られていく。スイッチ
UiBがオンされれば映像信号の画素データがレジスタ
RiBに格納され、スイッチSiBがオンされればライ
トビット線WBiからの画素データがレジスタRiBに
格納される。スイッチViBがオンされればレジスタR
iBに格納されていたデータが出力データOUTとして
出力され、スイッチTiBがオンされればレジスタRi
Bに格納されていたデータがライトビット線RBiに出
力される。
【0110】メモリ回路200は、M個の並列に設けら
れたメモリ回路210、220、230、240を有す
る。メモリ回路210、220、230、240のそれ
ぞれは、図5に図解したメモリ回路210、220、2
30、240と同じ回路構成をしている。つまり、メモ
リ回路200は、レジスタRij(i=1〜m、j=0
〜2)、その前後に設けられたスイッチSij(i=1
〜m、j=0〜2)、スイッチTij(i=1〜m、j
=0〜2)を有する。演算回路300はM個の演算回路
310、320、330、340を有する。本実施例に
おいても、SIMD式の演算処理を行うから、演算回路
310、320、330、340は同じ回路構成であ
る。制御回路500Bは、アドレス信号ADRSと、演
算回路310、320、330、340(ALU1〜
m)での演算を制御するための制御信号CTRLを発生
する。アドレスデコード回路400Bは、制御回路50
0Aからのアドレス信号ADRSを受取り、それをデコ
ードし、第1のワード書込信号WWA、第1のワード読
出信号RWA、第2のワード書込信号WWB、第2のワ
ード読出信号RWB、ワード書込信号WW0〜WW2、
ワード読出信号RW0〜RW2を出力する。これらの信
号は、シフトレジスタ回路100B内のスイッチS1A
〜SmA、スイッチT1A〜TmA、シフトレジスタ回
路100D内のスイッチS1B〜SmB、スイッチT1
B〜TmB、メモリ回路200内のスイッチSij(i
=1〜m、j=0〜2)、スイッチTij(i=1〜
m、j=0〜2)を付勢および消勢の制御に使われる。
【0111】このディジタル映像信号処理装置は、2バ
ンク方式のディジタル映像信号処理装置である。つま
り、並列に設けられた2つのシフトレジスタ回路(第1
のシフトレジスタSRA)100Cとシフトレジスタ回
路(第2のシフトレジスタSRB)100Dとを交互に
使用して、図5および図6を参照して述べた第1実施例
のディジタル映像信号処理装置と同様に、水平ブランキ
ング期間が非常に短い、あるいは、水平ブランキング期
間が存在しない場合には発生する問題、「レジスタ相互
のデータ転送途中の時刻において新しいデータにオーバ
ーライトされてしまう」ことを防止している。ただし、
第1実施例のディジタル映像信号処理装置との相違は、
下記の通りである。 (1)第1のシフトレジスタ回路100Cと第2のシフ
トレジスタ回路100Dとがシリアルに接続されている
のではなくて、並列に設けられていること。それに関連
して、スイッチSiAとスイッチSiBとが同じライト
ビット線WBiに接続され、スイッチTiAとスイッチ
TiBとが同じリードビット線RBiに接続されている
こと。さらに、リードポインタを第1のシフトレジスタ
回路100Cに対する第1のリードポインタと、第2の
シフトレジスタ回路100Dに対する第2のリードポイ
ンタとの2種を用いること。 (2)メモリ回路200は1つであること。 (3)演算回路300も1つであること。 (4)アドレスデコード回路400Bは第1のシフトレ
ジスタ回路100C用のワード書込信号WWAとワード
読出信号RWA、第2のシフトレジスタ回路100D用
のワード書込信号WWBとワード読出信号RWBとを発
生すること。 (5)ゲート回路600が設けられていないこと。 このディジタル映像信号処理装置は、図5および図6に
図解したディジタル映像信号処理装置に比較すると、メ
モリ回路200および演算回路300が1系統で済むの
で、回路構成は簡単になっている。
【0112】図8に図解したディジタル映像信号処理装
置の動作を図9を参照して述べる。図9は水平ブランキ
ング期間が一番短い条件、即ち、水平ブランキング期間
が全くない場合の動作タイミング図である。タイミングT1 入力データINとして映像信号がワード(画素)シリア
ルに供給される。1水平期間(図5のタイミングT1)
に最初の画素データが入力されると同時に、ライトポイ
ンタWPAが入力されるとスイッチU1Aがオンになる
ので、最初の画素データがレジスタR1Aに格納され
る。次の入力画素データは、ライトポインタWPが1ビ
ット単位時間遅延素子H1Aに送られていてスイッチU
2AがオンとなるのでレジスタR2Aに格納される。以
降、同様にして入力データが、レジスタR3A〜RmA
に格納される。その結果、1水平期間(1H)分のデー
タがレジスタR1A〜RmAに格納される(タイミング
T11)。
【0113】タイミングT2 次の1水平期間(タイミングT2)の間に入力されてく
る画素データは、タイミングT2の最初にライトポイン
タWPBを入力することで、レジスタR1B〜RmBに
格納させる(タイミングT22)。これと同時に、タイ
ミングT2の最初において、スイッチTiA(i=1〜
m)をオンにする。これにより、レジスタRiAに格納
された上述の入力画素データは、レジスタRBiを介し
て演算回路ALUiに入力される。そして、スイッチS
i0をオンにすることで、リードビット線RBi、演算
回路ALUi、ライトビット線WBiを介して上述の入
力画素データをメモリ回路200内のレジスタRi0に
格納できる(タイミングT21)。アドレスデコード回
路400Bからのワード書込信号WW0〜WW2によっ
て、適切にメモリ回路200内のスイッチSi0、Si
1、Si2、Ti0、Ti1、Ti2をオンし、制御回
路500Bからの制御信号CTRLによって演算回路A
LUiでの演算を制御することで、レジスタRi0、R
i1、Ri2から画素データを演算回路ALUiに供給
し、演算回路ALUiでの演算結果をレジスタRi0、
Ri1、Ri2に戻すという操作を行う(タイミングT
23)。そして、最終的な演算結果をレジスタRi2に
格納する。タイミングT2の最後において、スイッチT
i2をオンにし、スイッチSiAをオンにすることで、
レジスタRi2に格納されている上述の演算結果をリー
ドビット線RBi、演算回路ALUi、ライトビット線
WBiを介してレジスタRiAに格納する(タイミング
T24)。
【0114】タイミングT3 シフトレジスタ回路100C内のレジスタに格納した後
の1水平期間(タイミングT3)の最初において、リー
ドポインタRPAを入力する。これにより、スイッチV
1AがオンになるのでレジスタR1Aに格納されていた
演算結果が出力データOUTとして出力される。続い
て、リードポインタRPAは1ビット単位時間遅延素子
G1Aに送られて遅延されその出力でスイッチV2Aが
オンとなり、レジスタR2Aに格納されていた演算結果
が出力データOUTとして出力される。以降、同様にし
てレジスタR3A〜RmAに格納されていた演算結果が
出力データOUTとして出力される。このようにして、
1水平期間(1H)分の演算結果が出力データOUTと
してワード(画素)シリアルに出力される(タイミング
T32)。つまり、最初の1水平期間の間に入力されて
くる画素データは、タイミングT11、タイミングT2
1、タイミングT23、タイミングT24、タイミング
T32の順に操作が行われ、次の1水平期間の間に入力
されてくる画素データは、タイミングT22、タイミン
グT33、タイミングT34、タイミングT35、タイ
ミングT43の順に操作が行われ、さらに次の1水平期
間の間に入力されてくるデータは、タイミングT31、
タイミングT41、タイミングT44、タイミングT4
5の順に操作が行われる。この一連の操作は、制御回路
500Bから出力される制御信号CTRLにより行われ
る。
【0115】このように、第1のシフトレジスタ回路1
00C(SRA)からメモリ回路200への入力データ
の転送(タイミングT21)と、メモリ回路200から
第1のシフトレジスタ回路100Aへの演算結果のデー
タの転送(タイミングT24)の期間に入力されてくる
画素データは、第2のシフトレジスタ回路100D(S
RB)へ入力される(タイミングT22)。第2のシフ
トレジスタ回路100D(SRB)からメモリ回路20
0への入力画素データの転送(タイミングT33)と、
メモリ回路200から第2のシフトレジスタ回路100
Dへの演算結果のデータの転送(タイミングT35)の
期間に入力されてくる画素データは、第1のシフトレジ
スタ回路100C(SRA)へ入力される(タイミング
T31)。従って、「転送途中の時刻において新しいデ
ータにオーバーライトされてしまう」ということが回避
できる。
【0116】本発明のディジタル映像信号処理装置の第
3実施例を述べる。以上、第1実施例および第2実施例
を参照して述べたように、全ての映像信号、つまり、水
平ブランキング期間の長い映像信号、水平ブランキング
期間の短い映像信号、水平ブランキング期間の殆どない
映像信号に対応できる構成にするためには、水平ブラン
キング期間の短い場合を考慮して、あるいは、水平ブラ
ンキング期間が殆どない場合を考慮して、図5および図
6に図解した回路構成、または、図8に図解したように
2バンク方式にしなくてはいけなかった。しかし、水平
ブランキング期間の長い映像信号に対して、これらのデ
ィジタル映像信号処理装置を適用すると、シフトレジス
タ回路を2つ設けるなど、回路構成が複雑であり、価格
的にも高くなるという不利益がある。つまり、水平ブラ
ンキング期間の長い映像信号に対しては、シフトレジス
タ回路は1つで良かったのに、図8に示したディジタル
映像信号処理装置においては、2つ用いており無駄であ
り、回路構成も複雑である。換言すれば、図8に示すよ
うに2バンク方式のディジタル映像信号処理装置の構成
では、水平ブランキング期間の短い映像信号に対しては
有効に働くが、水平ブランキング期間の長い映像信号に
対しては一方のシフトレジスタ回路、たとえば、第2の
シフトレジスタ回路100Dが有効に働いていなかっ
た。本発明の第3実施例は上述した問題を解決する。
【0117】図10は第3実施例のディジタル映像信号
処理装置の構成図である。第3実施例のディジタル映像
信号処理装置は、図8に図解した第2実施例のディジタ
ル映像信号処理装置に、入力画素データ選択スイッチ
(セレクタ)610と、出力画素データ選択スイッチ
(セレクタ)620とが付加されている。2つの入力端
子INA、INBが設けられており、第1の入力端子I
NAからの入力画素データは直接、第1のシフトレジス
タ回路100C(SRA)に入力されている。第1の入
力端子INAからの入力画素データ、および、第2の入
力端子INBからの入力画素データは、セレクタ610
を介して第2のシフトレジスタ回路100D(SRB)
に入力されている。また、2つの出力端子OUTA、O
UTBが設けられており、シフトレジスタ回路100
C、100Dの出力データはセレクタ620を介して第
1の出力端子OUTAに出力されており、第2のシフト
レジスタ回路100Dの出力は直接に第2の出力端子O
UTBに出力されている。このディジタル映像信号処理
装置も2バンク構成であり、その他の回路構成は、上述
した構成を除いて、第2実施例のディジタル映像信号処
理装置と同様である。セレクタ610およびセレクタ6
20の制御は、制御回路500Cからの制御信号CTR
Lを用いてもよいし、このディジタル映像信号処理装置
の外部から与えるようにしても良い。本実施例において
は、制御回路500Cがセレクタ610、およびセレク
タ620を制御する。
【0118】図10に図解したディジタル映像信号処理
装置の動作を、水平ブランキング期間の長い場合と短い
場合に分けて説明する。まず、水平ブランキング期間の
短い映像信号を対象とした場合の本発明の回路の動作説
明を図11を参照しながら述べる。この場合、セレクタ
610は第1の入力端子INA側に選択され、セレクタ
620は1水平期間毎に第1のシフトレジスタ回路10
0C(SRA)の出力と、第2のシフトレジスタ回路1
00D(SRB)の出力を交互に選択出力するように、
付勢される。タイミングT1 映像信号は第1のデータ入力端子INAからワード(画
素)シリアルに供給される。1水平期間(図7のタイミ
ングT1)の最初の画素データが入力されると同時に、
第1のライトポインタWPAが入力される。それによ
り、スイッチU1Aがオンになり、最初の入力画素デー
タがレジスタR1Aに格納される。ライトポインタWP
Aは1ビット単位時間遅延素子H1Aに格納される。次
の画素データ入力タイミングで、1ビット単位時間遅延
素子H1Aに格納されているライトポインタWPAによ
ってスイッチU2Aがオンになり、次の画素データがレ
ジスタR2Aに格納される。以降、同様にして入力画素
データが、レジスタR3A〜RmAに格納される。この
ようにして、1水平期間(1H)分のデータが第1のシ
フトレジスタ回路100C内のレジスタR1A〜RmA
に格納される(タイミングT11)。
【0119】タイミングT2 次の1水平期間(タイミングT2)の間に第1の入力端
子INAに入力され、セレクタ610を介して第2のシ
フトレジスタ回路100Dに入力されてくる画素データ
は、タイミングT2の最初に第2のライトポインタWP
Bが印加され1ビット単位時間遅延素子H1B〜HmB
を転送されていきスイッチU1B〜UmBを順次オンい
ていくことにより、レジスタR1B〜RmBに格納され
ていく(タイミングT22)。これと同時に、タイミン
グT2の最初において、アドレスデコード回路400B
からのワード読出信号RWAによって第1のシフトレジ
スタ回路100C内のスイッチTiA(i=1〜m)を
オンにして、タイミングT11においてレジスタR1A
〜RmAに格納された画素データを、リードビット線R
Biを介して演算回路ALUiに印加する。その後、ア
ドレスデコード回路400Bからのワード書込信号WW
0によってメモリ回路200内のスイッチSi0をオン
にして、リードビット線RBi、演算回路ALUi、ラ
イトビット線WBiを介して上述の画素データをレジス
タRi0に格納する(タイミングT21)。さらに、ア
ドレスデコード回路400Bからの信号によって適切に
スイッチSi0、Si1、Si2、スイッチTi0、T
i1、Ti2をオンにし、制御回路500Cからの制御
信号CTRLによって演算回路(ALUi)における演
算を制御して、メモリ回路200内のレジスタRi0、
Ri1、Ri2からデータを演算回路ALUiに供給
し、演算回路ALUiでの演算結果をレジスタRi0、
Ri1、Ri2に戻すという操作を行う(タイミングT
23)。最終的な演算結果はレジスタRi2に格納す
る。タイミングT2の最後において、メモリ回路200
内のスイッチTi2をオンにし、スイッチSiAをオン
にして、レジスタRi2に格納されている上述の演算結
果をリードビット線RBi、演算回路ALUi、ライト
ビット線WBiを介してシフトレジスタ回路100C内
のレジスタRiAに格納する(タイミングT24)。
【0120】タイミングT3 このタイミングでは、セレクタ620は制御回路500
Cからの制御信号によって第1のシフトレジスタ回路1
00Cからの出力を選択する位置に付勢されている。レ
ジスタRiAに画素データを格納した後の1水平期間
(タイミングT3)の最初において、リードポインタR
PAが印加される。その結果、スイッチV1Aがオンに
なり、レジスタR1Aに格納されていた演算結果がセレ
クタ620を介して出力データOUTAとして出力され
る。このリードポインタRPAは1ビット単位時間遅延
素子G1Aに転送されて遅延され、その結果スイッチV
2Aがオンとなり、レジスタR2Aに格納されていた演
算結果がセレクタ620を介して出力データOUTAと
して出力される。以降、同様にしてレジスタR3A〜R
mAに格納されていた演算結果がセレクタ620を介し
て出力データOUTAとして出力される。このように、
1水平期間(1H)分のレジスタR1A〜RmAに格納
されている演算結果が出力データOUTAとしてワード
(画素)シリアルに出力される(タイミングT32)。
【0121】以上述べたように、最初の1水平期間の間
に入力されてくるデータは、タイミングT11、タイミ
ングT21、タイミングT23、タイミングT24、タ
イミングT32の順に操作が行われる。タイミングT3
の期間においてタイミングT32の操作を行っている
間、セレクタ620は第1のシフトレジスタ回路100
Cの出力を選択させておく(タイミングT36)。これ
により、演算回路300の演算結果である第1のシフト
レジスタ回路100C(SRA)からのデータが出力デ
ータOUTAとして出力される。次の1水平期間の間に
入力されてくる画素データは、タイミングT22、タイ
ミングT33、タイミングT34、タイミングT35、
タイミングT43の順に操作が行われる。タイミングT
4の期間においてタイミングT43の操作を行っている
間、セレクタ620は第2のシフトレジスタ回路100
D(SRB)の出力が選択されるように付勢されている
(タイミングT46)。これにより、演算回路300の
演算結果を保持している第2のシフトレジスタ回路10
0D(SRB)からの出力がセレクタ620から出力さ
れる。さらに次の1水平期間の間に入力されてくるデー
タは、タイミングT31、タイミングT41、タイミン
グT44、タイミングT45の順に操作が行われる。以
降、同様である。このように、制御回路500Cによっ
て、セレクタ620を1水平期間毎に第1のシフトレジ
スタ回路100C(SRA)の出力側と、第2のシフト
レジスタ回路100D(SRB)の出力側に切り替える
事を除けば、図8に示した実施例と同じ操作で、演算処
理が行われていく。
【0122】次に、水平ブランキング期間の長い映像信
号を対象とした場合の本発明の回路の動作説明を図12
を参照して述べる。ここでは、映像信号としては、2種
類の信号を入力とし、これら2つの信号を用いて演算を
行い、2種類の演算結果の映像信号を出力する場合を考
える。なお、上述したディジタル映像信号処理装置にお
いては、入出力端子は1つしかないため、このような2
種類の映像信号を入力して複雑な演算処理を行うことは
出来なかった。この場合、セレクタ610は第2の入力
端子INB側にセットされ、セレクタ620は第1のシ
フトレジスタ回路100C(SRA)の出力側にセット
される。
【0123】タイミングT2 第1の映像信号はデータ入力端子INAからワード(画
素)シリアルに印加される。1水平期間(タイミングT
1)の最初に映像信号の最初の画素データが入力される
と同時に、ライトポインタWPAが入力され、スイッチ
U1Aがオンになり、最初の入力画素データがレジスタ
R1Aに格納される。次の入力画素データは、ライトポ
インタWPAが1ビット単位時間遅延素子H1Aに送ら
れていて、その出力によってスイッチU2Aをオンする
ことにより、レジスタR2Aに格納される。以降、同様
にして入力画素データが順次、レジスタR3A〜RmA
に格納される。これで、1水平期間(1H)分の画素デ
ータがレジスタR1A〜RmAに格納される(タイミン
グT11)。
【0124】同時に、第2の映像信号もデータ入力端子
INBからワード(画素)シリアルに印加される。1水
平期間(タイミングT1)の最初のタイミングで映像信
号の最初の画素データが入力されると同時に、ライトポ
インタWPBが入力されて、スイッチU1Bをオンに
し、最初の画素データをレジスタR1Bに格納する。次
の入力画素データは、ライトポインタWPBが1ビット
単位時間遅延素子H1Bに転送され、その出力でスイッ
チU2BをオンにするのでレジスタR2Bに格納され
る。以降、同様にして入力画素データが順次、レジスタ
R3B〜RmBに格納される。このように、1水平期間
(1H)分のデータがレジスタR1B〜RmBに格納さ
れる(タイミングT13)。その後の水平ブランキング
期間(タイミングT2)内の初めにおいて、アドレスデ
コード回路400へからのワード読出信号RWBで第2
のシフトレジスタ回路100D内のスイッチTiA(i
=1〜m)をオンにする。これにより、レジスタRiA
に格納された第1の入力画素データは、リードビット線
RBiを介して演算回路ALUiに入力される。そし
て、アドレスデコード回路400からのワード書込信号
WW0によってスイッチSi0をオンにすることで、リ
ードビット線RBi、演算回路ALUi、ライトビット
線WBiを介して上述の第1の入力画素データをレジス
タRi0に格納できる(タイミングT12)。タイミン
グT2の終りにおいて、アドレスデコード回路400B
からのワード読出信号RWBによってスイッチTiB
(i=1〜m)をオンにする。これにより、レジスタR
iBに格納された上述の第2の入力画素データは、リー
ドビット線RBiを介して演算回路ALUiに入力され
る。そして、アドレスデコード回路400Bからのワー
ド書込信号WW1に用いてスイッチSi1をオンにする
ことで、リードビット線RBi、演算回路ALUi、ラ
イトビット線WBiを介して第2の入力画素データをレ
ジスタRi1に格納する(タイミングT33)。
【0125】タイミングT3 次の1水平期間(タイミングT3)の間に、適切にスイ
ッチSi0、Si1、Si2、スイッチTi0、Ti
1、Ti2をオンし、演算回路(ALUi)での演算を
制御することで、レジスタRi0、Ri1、Ri2から
データを演算回路ALUiに供給し、演算回路ALUi
での演算結果をレジスタRi0、Ri1、Ri2に戻す
という操作を行う(タイミングT32)。最終的な第1
の演算結果をレジスタRi1に、第2の演算結果をレジ
スタRi2に格納する。
【0126】タイミングT4 その後の水平ブランキング期間(タイミングT4)内の
初めにおいて、上述した制御方法と同様に、スイッチT
i1をオンにし、スイッチSiAをオンにすることで、
レジスタRi1に格納されている第1の演算結果をリー
ドビット線RBi、演算回路ALUi、ライトビット線
WBiを介してレジスタRiAに格納する(タイミング
T41)。タイミングT4の終りにおいて、スイッチT
i2をオンにし、スイッチSiBをオンにしてレジスタ
Ri2に格納されている第2の演算結果をリードビット
線RBi、演算回路ALUi、ライトビット線WBiを
介してレジスタRiBに格納する(タイミングT4
2)。
【0127】タイミングT5 上記演算結果を格納した後の1水平期間(タイミングT
5)の最初において、リードポインタRPAが印加され
る。それにより、スイッチV1Aがオンになり、レジス
タR1Aに格納されていた第1の演算結果が出力データ
OUTAとして出力される。続いて、リードポインタR
PAが1ビット単位時間遅延素子G1Aに転送され、そ
の出力でスイッチV2Aがオンとなり、レジスタR2A
に格納されていた演算結果が出力データOUTAとして
出力される。以降、同様にしてレジスタR3A〜RmA
に格納されていた一方の演算結果が出力データOUTA
として出力される。このようにして、1水平期間(1
H)分の一方の演算結果が出力データOUTAとしてワ
ード(画素)シリアルに出力される(タイミングT5
2)。
【0128】同時に、リードポインタRPBが印加され
る。これにより、スイッチV1Bがオンになりレジスタ
R1Bに格納されていた他方の演算結果が出力データO
UTBとして出力される。続いて、リードポインタRP
Bは1ビット単位時間遅延素子G1Bに転送され、その
出力でスイッチV2Bがオンとなり、レジスタR2Bに
格納されていた他方の演算結果が出力データOUTBと
して出力される。以降、同様にしてレジスタR3B〜R
mBに格納されていた他方の演算結果が出力データOU
TBとして出力される。このように、1水平期間(1
H)分の他方の演算結果が出力データOUTBとしてワ
ード(画素)シリアルに出力される(タイミングT5
5)。
【0129】1水平期間遅れた次のデータも、同様の操
作が行われる(タイミングT31、タイミングT34、
タイミングT41、タイミングT42、タイミングT5
3、タイミングT61、タイミングT62、タイミング
T72、タイミングT75)。さらに、もう1水平期間
遅れた次のデータも、同様の操作が行われる(タイミン
グT51、タイミングT54、タイミングT61、タイ
ミングT62、タイミングT73、タイミングT81、
タイミングT82)。
【0130】このディジタル映像信号処理装置において
は、ライトポインタWPAを転送する単位遅延素子群H
1A〜HmAと、リードポインタRPAを転送する単位
遅延素子群G1A〜GmAとを別個独立に設けている。
上述の説明からも分かるように、リードポインタRPA
の印加のタイミング、および、ライトポインタWPAの
印加のタイミングは、両方とも常に水平期間の最初であ
るので、同時刻における1ビット単位時間遅延素子Gi
Aと1ビット単位時間遅延素子HiAとに転送される値
は同じである。従って、1ビット単位時間遅延素子Gi
Aと1ビット単位時間遅延素子HiAを兼用することが
可能である。たとえば、リードポインタRPAの入力端
子、および、1ビット単位時間遅延素子GiA(i=1
〜m)を取り除き、スイッチViAのオン信号は1ビッ
ト単位時間遅延素子HiAにより与えても良い。同じこ
とが、1ビット単位時間遅延素子H1B〜HmBと1ビ
ット単位時間遅延素子G1B〜GmBについても適用で
き、たとえば、リードポインタRPBの入力端子、およ
び、1ビット単位時間遅延素子GiB(i=1〜m)を
取り除き、スイッチViBのオン信号は1ビット単位時
間遅延素子HiBにより与えても良い。
【0131】また、上述したディジタル映像信号処理装
置において、レジスタR1A〜RmAおよびレジスタR
1B〜RmBをそれぞれ、入力用シフトレジスタと出力
用シフトレジスタとして兼用していたが、入力用シフト
レジスタと出力用シフトレジスタを分けても良い。つま
り、レジスタRiA(B)は入力データを受けメモリ回
路200へ入力画素データを転送するためのものであ
り、かつ、メモリ回路200からの演算結果のデータを
受け出力端子へデータを転送するためのものであった
が、入力データを受けメモリ回路200へ画素データを
転送するためのレジスタと、メモリ回路200からの演
算結果を受け出力端子へデータを転送するためのレジス
タを分けても良い。
【0132】このように、本発明においては、入力セレ
クタ(SIN)610、出力セレクタ(SOUT)62
0を付加するだけで、水平ブランキング期間の短い映像
信号を対象とした場合には、2バンク方式として動作さ
せることが出来、水平ブランキング期間の長い映像信号
を対象とした場合には、2種類の信号を入力とし、これ
ら2つの信号を用いて演算を行い、2種類の演算結果の
映像信号を出力するという従来にない複雑な演算操作が
可能となる。即ち、従来、水平ブランキング期間の長い
映像信号を対象とした場合、シフトレジスタ1つ分がオ
ーバースペックであったが、本発明においては、このオ
ーバースペック分で2種類の信号を入出力できるように
してある。また、2種類の映像信号を入力する代わり
に、語調の長い信号を上位側は第1の入力端子INAか
ら入力して、下位側は第2の入力端子INBから入力す
るようにしても良い。例えば、入力端子INA、INB
がそれぞれ8ビット幅を持っているとすると、水平ブラ
ンキング期間の長い映像信号を対象とした場合は、16
ビットの語調を有する映像信号を入力することが可能で
ある。
【0133】
【発明の効果】本発明のシリアル/パラレル変換器によ
れば、簡単な回路構成でオーバーライトを防止でき、正
常にシリアル/パラレル変換を行うことができる。
【0134】本発明のパラレル/シリアル変換器によれ
ば、簡単な回路構成でオーバーライトを防止でき、正常
にパラレル/シリアル変換を行うことができる。
【0135】本発明の、上記シリアル/パラレル変換器
およびパラレル/シリアル変換器を用いる演算処理装置
は、回路構成を複雑にすることなく、所定のパラレル演
算を行うことができる。
【0136】本発明の演算処理装置によれば、次の入力
データが到来するまでの時間がない場合、または、非常
に短い場合でも、オーバーライトを防止して、シリアル
に入力されたデータをパラレルに演算して、その結果を
シリアルに出力することができる。
【0137】さらに本発明の2バンク構成のシリアル/
パラレル相互変換回路を有し、さらに、これらシリアル
/パラレル相互変換回路の入力と出力に入力セレクタ回
路と出力セレクタ回路とを設けた演算処理装置によれ
ば、次の入力データが到来するまでの時間がない場合、
または、非常に短い場合でも、オーバーライトを防止し
て、シリアルに入力されたデータをパラレルに演算し
て、その結果をシリアルに出力することができる他、次
の入力データが到来するまでの時間が充分ある場合には
2つのシリアル/パラレル相互変換回路を活用して、複
雑な演算処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリアル/パラレル変換器の実施例の
回路構成図である。
【図2】図2に図解したシリアル/パラレル変換器の動
作を説明する動作タイミング図である。
【図3】本発明のパラレル/シリアル変換器の実施例の
回路構成図である。
【図4】図3に図解したパラレル/シリアル変換器の動
作を説明する動作タイミング図である。
【図5】本発明のディジタル映像信号処理装置の第1例
の第1の部分回路構成図である。
【図6】本発明のディジタル映像信号処理装置の第1例
の第2の部分回路構成図である。
【図7】図5および図6に図解したディジタル映像信号
処理装置の動作を説明する動作タイミング図である。
【図8】本発明のディジタル映像信号処理装置の第2例
の回路構成図である。
【図9】図8に図解したディジタル映像信号処理装置の
動作を説明する動作タイミング図である。
【図10】本発明のディジタル映像信号処理装置の第3
例の回路構成図である。
【図11】図10に図解したディジタル映像信号処理装
置の動作を説明する第1の動作タイミング図である。
【図12】図10に図解したディジタル映像信号処理装
置の動作を説明する第2の動作タイミング図である。
【図13】従来のシリアル/パラレル変換器の回路構成
図である。
【図14】図13に図解したシリアル/パラレル変換器
の動作を説明する動作タイミング図である。
【図15】従来のパラレル/シリアル変換器の回路構成
図である。
【図16】図14に図解したパラレル/シリアル変換器
の動作を説明する動作タイミング図である。
【図17】演算処理装置の構成図である。
【図18】従来のディジタル映像信号処理装置の回路構
成図である。
【図19】図18に図解したディジタル映像信号処理装
置の動作を説明する動作タイミング図である。
【図20】MUSEのフォーマットである。
【符号の説明】
100、100A、100B・・シフトレジスタ回路 200、200A、200B・・メモリ回路 300、300A、300B・・演算回路 400、400A・・アドレスデコード回路 500、500A・・制御回路 R・・レジスタ H、G・・1ビット単位時間遅延素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00 G06F 15/80 G11C 19/00 B (72)発明者 黒川 益義 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山崎 孝雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 岩瀬 清一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の時間あたりM=(m+n)個のデー
    タからなる入力データをシリアルに入力し、それらのデ
    ータをパラレルに出力する動作を周期的に行うシリアル
    /パラレル変換器であって、 m個のデータをシリアルに入力してパラレルに出力す
    る、m個の第1のレジスタ回路と、 該第1のレジスタ回路と並列に設けられ、m個のデータ
    をシリアルに入力してパラレルに出力するm個の第2の
    レジスタ回路と、 n個のデータをシリアルに入力してパラレルに出力する
    n個の第3のレジスタ回路とを有し、 m個のデータを周期的に交互に前記第1のレジスタ回路
    または第2のレジスタ回路にシリアル入力し、該m個の
    シリアルデータ入力に続けてn個のデータを前記第3の
    レジスタ回路にシリアル入力し、さらに、該シリアル入
    力したM=(m+n)個のデータを同時的にパラレル出
    力するように構成し、 前記m個のレジスタ回路の数は、前記パラレル出力の
    間、前記第1または第2のレジスタ回路が次の周期のデ
    ータを受入れ可能な数で規定されるシリアル/パラレル
    変換器。
  2. 【請求項2】前記m個のレジスタ回路の数は、前記パラ
    レル出力時間、および、周期的に入力されるM=(m+
    n)個のデータの入力時間間隔で規定される請求項1記
    載のシリアル/パラレル変換器。
  3. 【請求項3】前記第1のレジスタ回路、第2のレジスタ
    回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、前記データの
    各々を格納するレジスタと、該レジスタの入力側に設け
    られたライトポインタによって付勢される入力スイッチ
    と、該レジスタの出力側に設けられたライトイネーブル
    信号によって付勢される出力スイッチとを有する、請求
    項1または2記載のシリアル/パラレル変換器。
  4. 【請求項4】前記第1のレジスタ回路、第2のレジスタ
    回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、前記入力スイ
    ッチを付勢する1ビットのライトポインタを前記データ
    の入力タイミングに応じて遅延する1ビット単位時間遅
    延素子を有し、 各々のレジスタ回路内の1ビット単位時間遅延素子は直
    列に接続され、 前記データ入力タイミングに対応して1ビットの第1の
    ライトポインタが順次遅延されて前記第1のレジスタ回
    路および前記第3のレジスタ回路内の該当する入力スイ
    ッチを連続的に付勢するように、前記第1のレジスタ回
    路内の最終段の1ビット単位時間遅延素子と前記第3の
    レジスタ回路内の初段の1ビット単位時間遅延素子とが
    直列に接続され、 前記データ入力タイミングに対応して前記第1のライト
    ポインタの印加と交互に印加される1ビットの第2のラ
    イトポインタが順次遅延されて前記第2のレジスタ回路
    および前記第3のレジスタ回路内の該当する入力スイッ
    チを連続的に付勢するように、前記第2のレジスタ回路
    内の最終段の1ビット単位時間遅延素子と前記第3のレ
    ジスタ回路内の初段の1ビット単位時間遅延素子とが直
    列に接続される請求項1〜3いずれか記載のシリアル/
    パラレル変換器。
  5. 【請求項5】前記入力データがM(=m+n)個の画素
    データからなる1水平期間の映像信号であり、 前記入力時間間隔が水平ブランキング期間である請求項
    4記載のシリアル/パラレル変換器。
  6. 【請求項6】所定の時間あたりM=(α+β)個のデー
    タからなる入力データをパラレル入力し、それらのデー
    タをシリアル出力する動作を周期的に行うパラレル/シ
    リアル変換器であって、 α個のデータをパラレルに入力してシリアルに出力する
    α個の第1のレジスタ回路と、 β個のデータをパラレルに入力してシリアルに出力する
    β個の第2のレジスタ回路と、 該第2のレジスタ回路と並列に設けられ、β個のデータ
    をパラレルに入力してシリアルに出力するβ個の第3の
    レジスタ回路とを有し、 α個のデータを前記第1のレジスタ回路にパラレル入力
    すると共に、β個のデータを周期的に交互に前記第2の
    レジスタ回路または第3のレジスタ回路にパラレル入力
    し、さらに、前記第1のレジスタ回路および前記第2ま
    たは第3のレジスタ回路に入力したデータをシリアルに
    出力するように構成し、 前記β個のレジスタ回路の数は、前記パラレルデータ入
    力の間、次の周期のデータを受入れ可能な数で規定され
    るパラレル/シリアル変換器。
  7. 【請求項7】前記β個のレジスタ回路の数は、前記パラ
    レルデータ入力出力時間、および、周期的に入力される
    M=(α+β)個のデータの入力時間間隔で規定される
    請求項6記載のパラレル/シリアル変換器。
  8. 【請求項8】前記第1のレジスタ回路、第2のレジスタ
    回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、前記データの
    各々を格納するレジスタと、該レジスタの入力側に設け
    られライトイネーブル信号によって付勢される入力スイ
    ッチと、該レジスタの出力側に設けられリードポインタ
    によって付勢される出力スイッチとを有する、請求項6
    または7記載のパラレル/シリアル変換器。
  9. 【請求項9】前記第1のレジスタ回路、第2のレジスタ
    回路と第3のレジスタ回路のそれぞれが、前記出力スイ
    ッチを付勢する1ビットのリードポインタを前記データ
    の入力タイミングに応じて遅延する1ビット単位時間遅
    延素子を有し、 各々のレジスタ回路内の該1ビット単位時間遅延素子が
    直列に接続され、 前記データ出力タイミングに印加される前記リードポイ
    ンタが順次遅延されて前記第1のレジスタ回路および前
    記第2のレジスタ回路内の該当する出力スイッチを付勢
    するように、前記第1のレジスタ回路内の最終段の1ビ
    ット単位時間遅延素子と前記第2のレジスタ回路内の初
    段の1ビット単位時間遅延素子とが直列に接続され、 前記データ出力タイミングの次のデータ出力タイミング
    にリードポインタが順次遅延されて前記第1のレジスタ
    回路および前記第3のレジスタ回路内の該当する出力ス
    イッチを付勢するように、前記第1のレジスタ回路内の
    最終段の1ビット単位時間遅延素子と前記第3のレジス
    タ回路内の初段の1ビット単位時間遅延素子とが直列に
    接続される請求項6〜8いずれか記載のパラレル/シリ
    アル変換器。
  10. 【請求項10】前記入力データがM(=α+β)個の画
    素データからなる1水平期間の映像信号であり、 前記入力時間間隔が水平ブランキング期間である請求項
    9記載のパラレル/シリアル変換器。
  11. 【請求項11】所定の時間あたりM=(m+n)=(α
    +β)個のデータからなる入力データをシリアルに入力
    し、それらのデータをパラレルに演算処理し、該演算結
    果をシリアルに出力する演算処理装置であって、 請求項1〜5いずれか記載のシリアル/パラレル変換器
    と、 該シリアル/パラレル変換器から出力されるデータを独
    立に演算処理するM個のプロセッサエレメントを有する
    プロセッサ手段と、 該プロセッサ手段のM個の演算結果をパラレルに入力し
    てシリアルに出力する請求項6〜10いずれか記載のパ
    ラレル/シリアル変換器とを有する演算処理装置。
  12. 【請求項12】所定の時間あたりM個のデータからなる
    入力データをシリアルに入力し、これらM個のデータを
    パラレルに演算処理し、これらパラレルの演算結果をシ
    リアルに出力する演算処理装置であって、 N=M/2個のデータをシリアルに入力してパラレルに
    出力し、N個のパラレルデータを入力してシリアルに出
    力する第1のレジスタ回路、N=M/2個のデータをシ
    リアルに入力してパラレルに出力し、N個のパラレルデ
    ータを入力してシリアルに出力する第2のレジスタ回
    路、および、前半のN個のデータを第1のレジスタ回路
    に入力してパラレル出力させ、後半のN個のデータを第
    2のレジスタ回路に入力してパラレル出力させる制御手
    段を有するシリアル/パラレル相互変換器と、 前記第1のレジスタ回路からのN個のパラレルデータを
    受入れ、該受け入れたパラレルデータに所定の演算を行
    ない、該演算結果を前記第1のレジスタ回路に送出する
    第1の演算回路手段と、 前記第2のレジスタ回路からのN個のパラレルデータを
    受入れ、該受け入れたパラレルデータに所定の演算を行
    ない、該演算結果を前記第2のレジスタ回路に送出する
    第2の演算回路手段とを有し、 前記制御手段は、前記第1のレジスタ回路と前記第2の
    レジスタ回路を作動的に直列接続し、前記第1の演算回
    路手段から出力された演算結果を前記第1のレジスタ回
    路に受入れてシリアル出力させ、前記第2の演算回路手
    段から出力された演算結果を前記第2のレジスタ回路に
    受入れて前記第1のレジスタ回路のシリアル出力に続け
    てシリアル出力させる演算処理装置。
  13. 【請求項13】前記第1の演算回路手段は、前記第1の
    レジスタ回路からのパラレルデータを受入れるN個のメ
    モリ回路と、該受け入れたパラレルデータに所定の演算
    を行うN個の演算回路とを有し、該演算結果を前記メモ
    リ回路を介してまたは直接前記第1のレジスタ回路に送
    出し、 前記第2の演算回路手段は、前記第2のレジスタ回路か
    らのパラレルデータを受入れるN個のメモリ回路と、該
    受け入れたパラレルデータに所定の演算を行うN個の演
    算回路とを有し、該演算結果を前記メモリ回路を介して
    または直接前記第2のレジスタ回路に送出する請求項1
    2記載の演算処理装置。
  14. 【請求項14】前記第1のレジスタ回路および前記第2
    のレジスタ回路はそれぞれ、前記データを格納するレジ
    スタ、前記シリアル入力データを対応する該レジスタに
    入力する第1の入力スイッチ、該レジスタに格納された
    データを前記演算回路手段に出力する第1の出力スイッ
    チ、前記演算回路手段からの演算結果を前記レジスタに
    入力する第2の入力スイッチ、該レジスタに格納された
    演算結果を出力する第2の出力スイッチを有し、 前記第1の入力スイッチは前記シリアル入力データの入
    力タイミングに応答して付勢され、 前記第1の出力スイッチは前記演算回路手段へのパラレ
    ル出力タイミングに応じて付勢され、 前記第2の入力スイッチは前記演算回路手段の演算出力
    タイミングに応答して付勢され、 前記第2の出力スイッチは前記シリアル出力タイミング
    に応じて付勢される請求項13記載の演算処理装置。
  15. 【請求項15】所定の時間あたりM個のデータからなる
    入力データをシリアルに入力し、これらM個のデータを
    パラレルに演算処理し、これらパラレルの演算結果をシ
    リアルに出力する演算処理装置であって、 N=M/2個のデータをシリアルに入力してパラレルに
    出力する第1のシリアル/パラレル変換器と、 N=M/2個のデータをシリアルに入力してパラレルに
    出力する第2のシリアル/パラレル変換器と、 N個のパラレルデータを入力してシリアルに出力する第
    1のパラレル/シリアル変換器と、 N個のパラレルデータを入力してシリアルに出力する第
    2のパラレル/シリアル変換器と、 前記第1のシリアル/パラレル変換器からのN個のパラ
    レルデータを受入れ、該受け入れたパラレルデータに所
    定の演算を行ない、該演算結果を前記第1のパラレル/
    シリアル変換器に送出する第1の演算回路手段と、 前記第2のシリアル/パラレル変換器からのN個のパラ
    レルデータを受入れ、該受け入れたパラレルデータに所
    定の演算を行ない、該演算結果を前記第2のパラレル/
    シリアル変換器に送出する第2の演算回路手段と、 前半のN個のシリアル入力データを前記第1のシリアル
    /パラレル変換器に入力し、後半のN個のシリアル入力
    データを前記第2のシリアル/パラレル変換器に入力
    し、前記第1のパラレル/シリアル変換器に格納された
    演算結果シリアル出力し、該演算結果のシリアル出力に
    続けて、前記第2のパラレル/シリアル変換器に格納さ
    れた演算結果シリアル出力する制御手段を有する演算処
    理装置。
  16. 【請求項16】前記第1の演算回路手段は、前記第1の
    シリアル/パラレル変換器からのパラレルデータを受入
    れるN個のメモリ回路と、該受け入れたパラレルデータ
    に所定の演算を行うN個の演算回路とを有し、該演算結
    果を前記メモリ回路を介してまたは直接前記第1のパラ
    レル/シリアル変換器に送出し、 前記第2の演算回路手段は、前記第2のシリアル/パラ
    レル変換器からのパラレルデータを受入れるN個のメモ
    リ回路と、該受け入れたパラレルデータに所定の演算を
    行うN個の演算回路とを有し、該演算結果を前記メモリ
    回路を介してまたは直接前記第2のパラレル/シリアル
    変換器に送出する請求項15記載の演算処理装置。
  17. 【請求項17】前記第1のシリアル/パラレル変換器お
    よび前記第2のシリアル/パラレル変換器はそれぞれ、
    前記入力データを格納するレジスタ、前記シリアル入力
    データを対応する該レジスタに入力する入力スイッチ、
    該レジスタに格納されたデータを前記演算回路手段に出
    力する出力スイッチを有し、 前記第1のパラレル/シリアル変換器および前記第2の
    パラレル/シリアル変換器はそれぞれ、前記演算結果を
    格納するレジスタ、前記演算結果を該レジスタに入力す
    る入力スイッチ、該レジスタに格納されたデータをシリ
    アル出力する出力スイッチを有し、 前記シリアル/パラレル変換器の入力スイッチは前記シ
    リアル入力データの入力タイミングに応答して付勢さ
    れ、 前記シリアル/パラレル変換器の出力スイッチは前記演
    算回路手段へのパラレル出力タイミングに応じて付勢さ
    れ、 前記パラレル/シリアル変換器の入力スイッチは前記演
    算回路手段の演算出力タイミングに応答して付勢され、 前記パラレル/シリアル変換器の出力スイッチは前記シ
    リアル出力タイミングに応じて付勢される請求項16記
    載の演算処理装置。
  18. 【請求項18】所定の時間あたりM個のデータからなる
    入力データをシリアルに入力し、これらM個のデータを
    パラレルに演算処理し、これらパラレルの演算結果をシ
    リアルに出力する演算処理装置であって、 M個のデータをシリアルに入力してパラレルに出力し、
    M個のパラレルデータを入力してシリアルに出力する第
    1のシリアル/パラレル相互変換回路と、 M個のデータをシリアルに入力してパラレルに出力し、
    M個のパラレルデータを入力してシリアルに出力する第
    2のシリアル/パラレル相互変換回路と、 第1の入力データまたは第2の入力データを選択して該
    第2のシリアル/パラレル相互変換回路に出力する入力
    データ選択回路と、 前記第1のシリアル/パラレル相互変換回路または前記
    第2のシリアル/パラレル相互変換回路からのM個のパ
    ラレルデータを受入れ、該受け入れたパラレルデータに
    所定の演算を行ない、該演算結果を前記第1のシリアル
    /パラレル相互変換回路または前記第2のシリアル/パ
    ラレル相互変換回路に送出する演算回路手段と、 前記第1のシリアル/パラレル相互変換回路または前記
    第2のシリアル/パラレル相互変換回路からのシリアル
    出力データを選択する出力データ選択回路とを有する演
    算処理装置。
  19. 【請求項19】前記演算回路手段は、前記第1または第
    2のシリアル/パラレル相互変換回路からのパラレルデ
    ータを受入れるM個のメモリ回路と、該受け入れたパラ
    レルデータに所定の演算を行うN個の演算回路とを有
    し、該演算結果を前記メモリ回路を介してまたは直接前
    記第1または第2のシリアル/パラレル相互変換回路に
    送出する、請求項17記載の演算処理装置。
  20. 【請求項20】前記第1または第2のシリアル/パラレ
    ル相互変換回路はそれぞれ、前記データを格納するレジ
    スタ、前記シリアル入力データを対応する該レジスタに
    入力する第1の入力スイッチ、該レジスタに格納された
    データを前記演算回路手段に出力する第1の出力スイッ
    チ、前記演算回路手段からの演算結果を前記レジスタに
    入力する第2の入力スイッチ、該レジスタに格納された
    演算結果を出力する第2の出力スイッチを有し、 前記第1の入力スイッチは前記シリアル入力データの入
    力タイミングに応答して付勢され、 前記第1の出力スイッチは前記演算回路手段へのパラレ
    ル出力タイミングに応じて付勢され、 前記第2の入力スイッチは前記演算回路手段の演算出力
    タイミングに応答して付勢され、 前記第2の出力スイッチは前記シリアル出力タイミング
    に応じて付勢される請求項18記載の演算処理装置。
JP10513994A 1994-05-19 1994-05-19 シリアル/パラレル変換器、パラレル/シリアル変換器および演算処理装置 Expired - Fee Related JP3214229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10513994A JP3214229B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 シリアル/パラレル変換器、パラレル/シリアル変換器および演算処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10513994A JP3214229B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 シリアル/パラレル変換器、パラレル/シリアル変換器および演算処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07312558A true JPH07312558A (ja) 1995-11-28
JP3214229B2 JP3214229B2 (ja) 2001-10-02

Family

ID=14399427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10513994A Expired - Fee Related JP3214229B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 シリアル/パラレル変換器、パラレル/シリアル変換器および演算処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3214229B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8643918B2 (en) 2008-02-04 2014-02-04 Seiko Epson Corporation Image reading device and image reading method used therein

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8643918B2 (en) 2008-02-04 2014-02-04 Seiko Epson Corporation Image reading device and image reading method used therein

Also Published As

Publication number Publication date
JP3214229B2 (ja) 2001-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4228497A (en) Template micromemory structure for a pipelined microprogrammable data processing system
US4472788A (en) Shift circuit having a plurality of cascade-connected data selectors
US4930066A (en) Multiport memory system
US4858113A (en) Reconfigurable pipelined processor
US4916606A (en) Pipelined parallel data processing apparatus for directly transferring operand data between preceding and succeeding instructions
US4725973A (en) Vector processor
JPS6240740B2 (ja)
JPH0374434B2 (ja)
US5870581A (en) Method and apparatus for performing concurrent write operations to a single-write-input register file and an accumulator register
JPH0652102A (ja) データ転送装置
JPH0877002A (ja) 並列プロセッサ装置
US4766535A (en) High-performance multiple port memory
JPS60129840A (ja) 情報処理装置
JP2001084229A (ja) Simd型プロセッサ
EP1137983B1 (en) Digital signal processor with bit fifo
US6282558B1 (en) Data processing system and register file
JPH07312558A (ja) シリアル/パラレル変換器、パラレル/シリアル変換器および演算処理装置
JPH08123769A (ja) 並列プロセッサ
EP0334131B1 (en) Data processor performing operation on data having length shorter than one-word length
JPH0345420B2 (ja)
EP0224691B1 (en) A multiple read/write access memory system
US5101343A (en) Microprocessor with word memory for selectively processing data
US4467413A (en) Microprocessor apparatus for data exchange
JPH05173778A (ja) データ処理装置
EP4254176A1 (en) System for managing a group of rotating registers defined arbitrarily in a processor register file

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees