JPH07317948A - 蒸気圧力鍋のための安全弁 - Google Patents
蒸気圧力鍋のための安全弁Info
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- JPH07317948A JPH07317948A JP5217814A JP21781493A JPH07317948A JP H07317948 A JPH07317948 A JP H07317948A JP 5217814 A JP5217814 A JP 5217814A JP 21781493 A JP21781493 A JP 21781493A JP H07317948 A JPH07317948 A JP H07317948A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract
ならず機能が確実で正確に作動し、それにもかかわらず
構造が簡単で堅牢に構成された蒸気圧力鍋の圧力弁を提
供する。 【構成】 弁箱(3)の中に弁ばね(5)の作用のもと
にある突出しピン(2)が軸方向に限定して移動できる
ように支承されている。突出しピン(2)と並んで弁箱
(3)の中に位置決めセンサ(23)が固定配置されて
おり、これが突出しピン(2)の中に配置された磁石
(15)に曝されている。蒸気圧力鍋の圧力の変化の際
に、突出しピン(2)が移動し、この時対応して磁束密
度が磁気位置決めセンサの箇所で変化する。位置決めセ
ンサ(23)でピックアップできる電圧は、蒸気圧力鍋
の中を支配する圧力の直接の量である。
Description
移動できるように支持され、弁ばねの作用下にある突出
しピンを備える、蒸気圧力鍋のための安全弁に関する。
のと同種の、既知の安全弁の場合、突出しピンの軸方向
移動は主として蒸気圧力鍋の中の圧力に比例している。
突出しピンは蒸気圧力鍋の内部と連結しており、過圧の
際にゼロ位置から出発して弁ばねのばね力に抗して移動
する。CH−A−411272号公報には、上記に類似
した安全弁が示されている。ここでは、鍋の中の圧力を
表示するため、聴覚または視覚に訴えるための信号装置
を備えている。
では、蒸気圧力鍋の圧力を聴覚または視覚に訴えるため
の信号装置を備えている。このような信号装置を備えた
圧力弁では、鍋の中の圧力を、たとえば、笛の音色等で
表示したり、突出しピンの突出長さで表示したりする。
このため、簡便な機構で鍋の中の圧力を表示することが
できる。しかし、これらの安全弁は、蒸気圧力鍋の圧力
を高い精度で検出し、さらに、これを数値化して表示す
ることが困難である。この発明の目的は、電気信号に基
づく圧力表示を可能とし、のみならず機能が確実で正確
に作動し、それにもかかわらず構造が簡単で堅牢に構成
された蒸気圧力鍋の圧力弁を提供することにある。
鍋の圧力弁は、弁箱(3)と、弁箱(3)の中に収納さ
れた弁ばね(5)と、弁箱(3)の軸方向に移動可能に
支持され、弁ばね(5)のばね力に抗して配置された突
出しピン(2、30)とを備える、蒸気圧力鍋のための
安全弁である。この安全弁は、磁気位置決めセンサ(2
3、32)と磁石(15、31)とが、それぞれ、弁箱
(3)側と突出しピン(2、30)側とに別れて、また
は突出しピン(2、30)側と弁箱(3)側とに別れ
て、互いに対向するよう設置され、磁石(15、31)
が磁気位置決めセンサ(23、32)に働く磁界を作
り、その磁束密度が磁気位置決めセンサ(23、32)
の箇所で突出しピン(2、30)の移動の際に変化する
よう構成することができる。
は、上記の蒸気圧力鍋の圧力弁の突出しピン(2)が、
少なくとも上部領域において磁石(15)を備え、これ
が突出しピン(2)の運動方向に分極されてなるのが好
ましい。また、この発明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁は、
上記の蒸気圧力鍋の圧力弁の磁石(15)が、突出しピ
ン(2)の柄(25,35)の少なくとも一部を形成す
るのが好ましい。また、この発明に係る蒸気圧力鍋の圧
力弁は、上記の蒸気圧力鍋の圧力弁の磁気位置決めセン
サ(23、32)が、半導体位置決めセンサにより構成
されているのが好ましい。
は、上記の蒸気圧力鍋の圧力弁の磁気位置決めセンサ
(23、32)が、ホールセンサであるのが好ましい。
また、この発明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁は、上記の蒸
気圧力鍋の圧力弁の磁石(15)が、腐蝕防止として、
また機械的保護として被覆または被膜されているのが好
ましい。また、この発明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁は、
上記の蒸気圧力鍋の圧力弁の磁気位置決めセンサ(2
3、32)が、アナログ位置決めセンサであるのが好ま
しい。
は、上記の蒸気圧力鍋の圧力弁の突出しピン(30)
が、円錐形の強力磁石(31)を備え、強力磁石(3
1)が対称の留め金(36、39)の空隙の中に配置さ
れており、またこの空隙の中に磁気位置決めセンサ(3
2)が配置されていて、磁気位置決めセンサ(32)に
よって検出された磁界が、突出しピン(30)の移動の
際に、強力磁石(31)が中に配置されている空隙の中
央の磁気透過性の変化とともに変化するよう構成される
のが好ましい。
は、上記蒸気圧力鍋の圧力弁の磁気位置決めセンサ(2
3,32)が、パルス作動できるのが好ましい。さら
に、この発明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁は、上記蒸気圧
力鍋の圧力弁の磁束密度が、磁気位置決めセンサ(2
3,32)の箇所において、突出しピン(2,30)の
移動の際に直線的に変化するよう構成するのが好まし
い。
出しピン(30)が弁ばね(5)のばね力に抗して弁箱
(3)の中を軸方向に移動する。弁箱(3)側と突出し
ピン(2、30)側とに、または突出しピン(2、3
0)側と弁箱(3)側とに別れた磁気位置決めセンサ
(23、32)と磁石(15、31)とが、磁気位置決
めセンサ(23、32)に働く磁界を作り、その磁束密
度が磁気位置決めセンサ(23、32)の箇所で突出し
ピン(2、30)の移動に対応して変化する。
圧力鍋の圧力弁の突出しピン(2)が、少なくとも上部
領域において磁石(15)を備え、磁石(15、31)
が磁気位置決めセンサ(23、32)に働く磁界を作
る。突出しピンの移動の際には、その磁束密度が磁気位
置決めセンサ(23、32)の箇所で突出しピン(2、
30)の移動に対応して変化する。このとき、磁石(1
5)は突出しピン(2、30)の運動方向に分極されて
なるので、磁石(15)は磁気位置決めセンサ(23、
32)に対して直角方向に磁界を加えることができる。
圧力鍋の圧力弁の磁石(15)が、磁気位置決めセンサ
(23、32)に働く磁界を作る。突出しピン(2、3
0)の移動の際には、その磁束密度が磁気位置決めセン
サ(23、32)の箇所で突出しピン(2、30)の移
動に対応して変化する。このとき、磁石(15)は突出
しピン(2、30)の柄の少なくとも一部を形成し、こ
れが位置決めセンサに働く磁界を作る。この突出しピン
(2、30)は外見上、それ自体が公知の突出しピンと
全く同じに構成することができる。著しく腐蝕に弱い棒
棒磁石は、突出しピン(2、30)の中に機械的また化
学的に保護して収容されるので、磁石(15)の劣化が
防止され、安全弁の寿命が延ばすことができる。なお、
磁石(15)は、たとえば、突出しピン(2、30)の
柄の中に挿入されている。
係る蒸気圧力鍋の圧力弁の磁気位置決めセンサ(23、
32)が、磁石(15)との間に磁界を作る。突出しピ
ンの移動の際には、その磁束密度が磁気位置決めセンサ
(23、32)の箇所で突出しピン(2、30)の移動
に対応して変化する。このとき、磁気位置決めセンサ
(23、32)が半導体位置決めセンサにより構成され
ているので、その熱的な不良導体性により熱の影響を受
けにくいセンサを構成することができる。
圧力鍋の圧力弁の磁気位置決めセンサ(23、32)
が、磁石(15)との間に磁界を作る。突出しピンの移
動の際には、その磁束密度が磁気位置決めセンサ(2
3、32)の箇所で突出しピン(2、30)の移動に対
応して変化する。このとき、磁気位置決めセンサ(2
3、32)がホールセンサであるので、磁石(15)か
ら発する磁界は、磁気位置決めセンサ(23、32)の
箇所において利用される領域で突出しピン(2、30)
の移動に対応してほぼ直線的に決定されて変化する。請
求項6では、請求項2から5までのうちのいずれかの1
つの発明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁の磁石(15)が、
腐蝕保護として、また機械的保護として被覆または被膜
されているので、著しく腐蝕に弱い磁石(15)の劣化
が防止され、安全弁の寿命が延ばすことができる。
のいずれかの1つの発明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁の磁
気位置決めセンサ(23、32)が、磁石(15)との
間に磁界を作る。突出しピンの移動の際には、その磁束
密度が磁気位置決めセンサ(23、32)の箇所で突出
しピン(2、30)の移動に対応して変化する。このと
き、磁気位置決めセンサ(23、32)がアナログ位置
決めセンサであるので、パルス作動により磁気的に突出
しピンの位置を走査することができる。これは特にバッ
テリに過度の負担を与えない測定を可能にする。また、
小型の電池を用いてもこの場合、長い測定時間持続が可
能である。
圧力鍋の圧力弁の突出しピン(30)が、円錐形の強力
磁石(31)を備え、この強力磁石(31)は対称の磁
気システム(36、39)の空隙の中に配置されてい
る。また、この空隙の中に磁気位置決めセンサ(32)
が配置されていて、磁気位置決めセンサ(32)によっ
て検出された磁界が、突出しピン(30)の移動の際
に、強力磁石(31)が中に配置されている空隙の中央
の磁気透過性の変化とともに変化する。位置決めセンサ
(32)によって検出された磁界は、したがってここで
は主として突出しピンからなる空隙の中央の磁気透過性
の変化によって変化する。このような対称的な配置によ
り、突出しピン30が片側に引かれず、突出しピン30
の移動可能性が保持される。したがって、突出しピン3
0の両側にある空隙領域の総量は一定となり、弁箱3の
中の突出しピン30の遊びによって測定が影響されるこ
とがない。
のいずれかの1つの発明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁の磁
気位置決めセンサ(23、32)が、磁石(15)との
間に磁界を作る。突出しピンの移動の際には、その磁束
密度が磁気位置決めセンサ(23、32)の箇所で突出
しピン(2、30)の移動に対応して変化する。このと
き、磁気位置決めセンサ(23、32)がパルス作動で
きるので、磁気的に突出しピンの位置を走査することが
できる。これは特にバッテリに過度の負担を与えない測
定を可能にする。また、小型の電池を用いてもこの場
合、長い測定時間持続が可能である。
弁は、請求項1から8までのうちのいずれかの1つの発
明に係る蒸気圧力鍋の圧力弁の磁束密度が、磁気位置決
めセンサ(23、32)の箇所において、突出しピンの
移動の際に直線的に変化する。したがって、突出しピン
の移動の際には、その磁束密度が磁気位置決めセンサ
(23、32)の箇所で突出しピン(2、30)の移動
に対応して安定して変化する。上記した構成の安全弁の
利点は、この種の通常の弁に比して機械的機能を変更す
る必要がなく、また原則として機械的構造を僅かしか変
更する必要がない点にも見い出される。この弁によりゼ
ロから上限圧力までの、ほぼすべての圧力を測定するこ
とができる。
さらに詳細に説明する。図1から図3までは、この発明
による蒸気鍋の中でそれぞれ異なった圧力を受ける安全
弁の縦断面図であり、図4はこの発明の一変形例による
安全弁の縦断面図であり、図5は図4のV−V断面に沿
った断面図である。また、図6は蒸気圧力鍋の中の圧力
下における、ホールセンサでピックアップできる電圧の
変化を任意の単位で示したものである。
箱3を備えており、これは弁箱3の外ねじ山22の上に
ねじ止めしてあるナット7によって、鍋蓋6に固定され
ている。弁箱3の穿孔部14の中には突出しピン2が軸
方向に移動可能に支承されている。突出しピン2の上端
部は弁箱3を越えて突出し、ここで公知の方法でねじ止
めしたキャップナット1が設けられている。突出しピン
2の他端は弁ピストン20を備え、これは穿孔部14の
弁座8と共に働き、また同じく公知の弁ばね5の支持の
ための段部12を備えている。弁箱3上部の内部肩部1
3は弁ばね5の対向する支持を形成している。圧力ばね
5は弁箱3の内部室9にあり、吐出口10を通じて外気
と連結している。別の吐出口11は内部室9の圧縮され
た空気の圧力放出に用いられる。安全弁のここまで述べ
た構造は、すでに既知の弁の構造に相当する。
るための直線状の穿孔24を備える弁箱上部16を備え
ている。弁箱3の弁箱上部16には、ここではホールセ
ンサ23として構成された磁気半導体位置決めセンサな
らびにバッテリ40が配置されている。ホールセンサ2
3は直流電源のためのコネクタ17,18を介してバッ
テリ40と連結している。バッテリ40は、たとえば蓋
のグリップまたは、弁箱3の中に収容することができ
る。ホールセンサ23が突出しピン2の中に配置されて
いる場合、バッテリ40はキャップナット1の中にも収
容することができる。電圧のピックアップのためにホー
ルセンサ23は公知の方法でホール電極19を備えてい
る。
されており、たとえば弁箱3の対応する切欠き部の中に
収容されている。ホールセンサ23とコネクタ17,1
8ならびにホール電極19は、1つのマウントの中にも
鋳込むことができる。ホールセンサ23には棒磁石15
の磁界が働き、これは突出しピン22の柄25の上部に
配置されている。この棒磁石15は永久磁石からなり、
その運動方向、または、縦方向で分極されている。棒磁
石15から発する磁界は、ホールセンサ23の設置箇所
において測定に利用される領域で、ほぼ直線的に弁箱3
の中を移動する突出しピン2の動きに対応して決定され
変化する。突出しピン2の移動には、弁ばね5のばね力
が対抗して働き、このばね力は蒸気圧力鍋の中の圧力に
比例している。
い蒸気圧力鍋の内部側に突出し、キャットナット1側が
蒸気圧力鍋に対して外向きとなるように密閉されてい
る。したがって、鍋の中に圧力を構成できる位置を示し
ている。ホールセンサ23は棒棒磁石15の一方の極の
近くに1つまたはそれ以上の個数が設けられ、個々で最
大電圧をピックアップすることができる。次に、図1か
ら図3及び図6を参照しながら安全弁の動作を説明す
る。なお、図6では、ホールセンサ23でピックアップ
できる電圧Uと、蒸気圧力鍋の中の蒸気圧Pの関係をし
めしている。この中で、P1は図1による初期位置での
突出しピン2の位置に相当し、P2は図2の中間位置
に、最後にP3は蒸気圧力鍋中の著しい過圧の場合の突
出しピン2の位置に相当する。したがって、ホールセン
サ23でピックアップできる電圧Uは、蒸気圧力鍋の中
を支配する蒸気圧Pと直接的に対応している。
突出しピン2は弁ばね5のばね力に抗して上へと移動
し、たとえば図1から図2で示した位置へと移動する。
このとき、ホールセンサ23は、突出しピン2の移動に
対応して、ここではAと記したゼロ位置から離れ、比較
的僅かな磁束密度の磁界に曝される。ホール電極19で
ピックアップできるP1における電圧Uは、図1でしめ
した初期位置における蒸気圧P1における電圧Uに比較
して低く、たとえば0である。蒸気圧力鍋の中の蒸気圧
Pは、この場合は、たとえば0.8バールである。
なると、突出しピン2は図3に示した位置へと移動し、
ここで吐出口10が蒸気圧力鍋の内部室9を外気と連通
させる。したがって、吐出口10を通じて蒸気圧力鍋の
中の圧力は減少される。棒磁石15はこの場合、最大の
磁束密度でホールセンサ23に働く位置にある。ホール
センサ23でピックアップできる電圧Uの量はしたがっ
て同じく最大である(図3のP3)。上記構成において
重要なことは、ホールセンサ23でピックアップできる
電圧Uが、蒸気圧Pの測定に利用される測定領域Mで、
蒸気圧力鍋の中に支配する蒸気圧Pに対して十分直線的
であることである。
の変形例を示す。この安全弁は、弁箱3を備え、その上
部にリング状のマウント37が取り付けてある。マウン
ト37の中央には、ピン孔38が形成され、このピン孔
38を中心とした並べられた鏡対称の位置に2つの鉄製
の留め金36,39が配置されている。両留め金36と
39の間にあって上記留め金36,39と同様に対称を
形成する位置には、永久磁石33,33が配置されてい
る。永久磁石33,33の間の空隙には、突出しピン3
0が配置されている。突出しピン30と留め金36の間
には、ホールセンサ32が配置されている。また、突出
しピン30の柄35の中には円錐形の強力磁石31が備
えられている。これは強力磁石31の形状に対応して、
柄35の上部の円錐形状に開かれた切欠き部34の中に
納められている。図4から明らかなように、強力磁石3
1は柄35の縦方向に延びている。
ピン30が図中の上向き方向に動く時、この突出しピン
30の動作に対応して常に空隙の中間の磁気透過性が変
化し、これに応じてホールセンサ32によって検出され
た磁界が変化する。磁気位置決めセンサ23、32は、
上記構成において、好ましくはアナログホールセンサで
あるのがよい。アナログセンサを用いることにより、パ
ルス作動により磁気的に突出しピンの位置を走査するこ
とができる。これにより、特にバッテリに過度の負担を
与えない測定を可能にする。したがって、たとえば、丸
電池R9等の小型のボタン形電池を用いてもこの場合、
長い測定時間の持続が可能である。
ックアップが可能となり、ピックアップされた電圧は蒸
気圧力鍋の中の圧力に直線的に変化する。さらに測定は
このような弁に通常の比較的大きい公差にもかかわらず
十分に正確であり、また安定している。上記した磁石3
1,33と磁気位置決めセンサ23、32により構成さ
れ、留め金36,39を中心とした対称構成は、突出し
ピン30が片側に引かれず、このため、突出しピン30
の移動可能性が損なわれない利点を有している。突出し
ピン30の両側にある空隙領域の総量は一定であり、弁
箱3の中の突出しピン30の遊びによって影響されるこ
とがない。なお、位置決めセンサまたはホールセンサ3
2の測定領域における十分な直線的な特性曲線は、強力
磁石31の適切な成形及び配置によって修正することが
できる。
は、磁気位置決めセンサ23,32が突出しピン2,3
0の中に収容され、棒磁石15が弁箱3の中に収容され
たものがある。この場合、小型のボタン形電池として構
成されたバッテリ40を突出しピン2,30のキャップ
ナット1の中に収容することができよう。さらにバッテ
リが太陽電池によって代用される実施例が可能である。
位置決めセンサの信号はたとえば制御信号としてなんら
かの制御量の調整に利用することができる。このような
構成により、測定が磁気位置決めセンサ23、32と磁
石15、31との間で無接触で行われるので、弁の清掃
がこれらの測定部材によって妨げられにくく、また安全
性が高められる。さらに、磁気位置決めセンサ23、3
2と磁石15、31とを取り付けるための弁構造の変更
が少ないので、通常の弁に対しても容易に磁気位置決め
センサ23、32と磁石15、31とを取り付けること
ができる。
は、磁石15、31が磁気位置決めセンサ23、32に
働く磁界を作り、その磁束密度が磁気位置決めセンサ2
3、32の箇所で突出しピン2、30の移動に対応して
変化するので、蒸気圧力鍋内の蒸気圧を高い精度で検出
し、さらに、これを数値化して表示することができる。
弁では、磁石15が磁気位置決めセンサ23、32に対
して直角方向に磁界を加えることができるので、磁束密
度の微小な変化を効率的に捕らえることができる。ま
た、この発明の蒸気圧力鍋のための安全弁では、突出し
ピン2、30を外見ではそれ自体公知の突出しピンと全
く同じに構成することができる。
弁では、蒸気圧力鍋内の蒸気温度の上昇及び通電による
センサ温度の上昇等に起因するセンサ特性の変化を抑え
ることができる。また、この発明の蒸気圧力鍋のための
安全弁では、著しく腐蝕に弱い磁石15の劣化が防止さ
れ、安全弁の寿命が延ばすことができる。
弁では、強力磁石31,留め金36、39及び磁気位置
決めセンサ32の対称的な配置により、突出しピン30
が片側に引かれず、突出しピン30の移動可能性が保持
される。したがって、突出しピン30の両側にある空隙
領域の総量は一定となり、弁箱3の中の突出しピン30
の遊びによって測定が影響されることがない。また、こ
の発明の蒸気圧力鍋のための安全弁では、パルス作動に
より磁気的に突出しピンの位置を走査することができ
る。このため、バッテリに過度の負担を生じない測定を
可能にする。また、ボタン形の小型電池を用いてもこの
場合、長い測定時間の持続が可能である。
全弁では、突出しピンの移動の際には、その磁束密度が
磁気位置決めセンサ23、32の箇所で突出しピン2、
30の移動に対応して安定して変化する。このような構
成の安全弁の利点は、この種の通常の弁に比して機械的
機能を変更の必要がなく、また原則として機械的構造を
僅かしか変更する必要がない点にも見い出される。ま
た、ゼロから上限圧力までの、ほぼすべての圧力を測定
することができる。さらに、このような安全弁に特有の
比較的大きい公差にも係わらず、直線的な測定領域を有
している。
能とし、のみならず機能が確実で正確に作動し、それに
もかかわらず構造が簡単で堅牢に構成された蒸気圧力鍋
のための安全弁を提供することができる。
安全弁の作動前の状態を表す、縦断面図である。
応する縦断面図である。
する縦断面図である。
の安全弁の縦断面図である。
る。
圧力鍋内の蒸気圧と、この蒸気圧に対応する、この発明
のホールセンサで検出された電圧とを測定した結果をし
めすグラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 弁箱(3)と、弁箱(3)の中に収納さ
れた弁ばね(5)と、弁箱(3)の軸方向に移動可能に
支持され、弁ばね(5)のばね力に抗して配置された突
出しピン(2、30)とを備える、蒸気圧力鍋のための
安全弁であって、 磁気位置決めセンサ(23、32)と磁石(15、3
1)とが、それぞれ、弁箱(3)側と突出しピン(2、
30)側とに別れて、または突出しピン(2、30)側
と弁箱(3)側とに別れて、互いに対向するよう設置さ
れ、 磁石(15、31)が磁気位置決めセンサ(23、3
2)に働く磁界を作り、その磁束密度が磁気位置決めセ
ンサ(23、32)の箇所で突出しピン(2、30)の
移動の際に変化することを特徴とする安全弁。 - 【請求項2】 突出しピン(2)が、少なくとも上部領
域において磁石(15)を備え、これが突出しピン
(2)の運動方向に分極されてなる、請求項1記載の安
全弁。 - 【請求項3】 磁石(15)が、突出しピン(2)の柄
(25,35)の少なくとも一部を形成する、請求項2
記載の安全弁。 - 【請求項4】 磁気位置決めセンサ(23、32)が、
半導体位置決めセンサである、請求項2または3に記載
の安全弁。 - 【請求項5】 磁気位置決めセンサ(23、32)が、
ホールセンサである、請求項1に記載の安全弁。 - 【請求項6】 磁石(15)が、腐蝕防止として、また
機械的保護として被覆または被膜されている、請求項2
から5までのうちいずれか一つの項に記載の安全弁。 - 【請求項7】 磁気位置決めセンサ(23、32)が、
アナログ位置決めセンサである、請求項1から6までの
うちいずれか一つの項に記載の安全弁。 - 【請求項8】 突出しピン(30)が、円錐形の強力磁
石(31)を備え、この強力磁石(31)が対称の留め
金(36、39)の空隙の中に配置されており、またこ
の空隙の中に磁気位置決めセンサ(32)が配置されて
おり、磁気位置決めセンサ(32)によって検出された
磁界が、突出しピン(30)の移動の際に、強力磁石
(31)が中に配置されている空隙の中央の磁気透過性
の変化とともに変化する、請求項1に記載の安全弁。 - 【請求項9】 磁気位置決めセンサ(23、32)が、
パルス作動できる、請求項1から8までのうちいずれか
一つの項に記載の安全弁。 - 【請求項10】 磁束密度が、磁気位置決めセンサ(2
3、32)の箇所において、突出しピンの移動の際に直
線的に変化する、請求項1から9までのうちいずれか一
つの項に記載の安全弁。
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