JPH0731526A - シートバックフレーム - Google Patents
シートバックフレームInfo
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- JPH0731526A JPH0731526A JP11760794A JP11760794A JPH0731526A JP H0731526 A JPH0731526 A JP H0731526A JP 11760794 A JP11760794 A JP 11760794A JP 11760794 A JP11760794 A JP 11760794A JP H0731526 A JPH0731526 A JP H0731526A
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
を具備するシートバックフレーム。 【構成】 シートバックフレーム1におけるフレーム本
体2のアッパーフレーム3と各サイドフレーム5を、共
に、平板からプレス加工で一体に打ち抜かれた第1フレ
ーム材20を曲げ加工することにより形成する。また、
アッパーフレーム3をスリット6を有する閉断面のパイ
プ形状に形成するとともに、各曲げ部3B、及び、水平
部3Cにおいて各凹部9が設けられた部分に対応して、
アッパーフレーム3のスリット6の端縁部を相互に溶接
固定してスリット連結部10を形成する。シートバック
フレーム1に着座者の荷重が偏ってかけられた場合にお
いても、アッパーフレーム3は、複数の各スリット連結
部10に基づいて付与される高い剛性を介して、着座者
の荷重により生じるねじりモーメントに対抗してシート
バックが大きくねじり変形するのを防止し得る。
Description
ける座席シートの背部の骨格を構成し、フレーム本体に
おけるアッパーフレーム部とロアフレーム部との間に着
座者を両側から支持する一対のサイドフレームを有する
シートバックフレームに関し、特に、少なくともアッパ
ーフレーム部とサイドフレームとが平板からなるフレー
ム材に対してプレス一体成形およびベンダー曲げ加工を
施すことにより製造され得るシートバックフレームに関
するものである。
が提案されており、例えば、フレーム本体のアッパーフ
レーム部とロアフレーム部との間に一対のサイドフレー
ムを有するシートバックフレームとしては、図20に示
すような構造を有するシートバックフレームが知られて
いる。
成について図20に基づき説明すると、図20は従来の
シートバックフレームの斜視図であり、シートバックフ
レーム100は、基本的に、アッパーフレーム102
(図20中上側のフレーム)とロアフレーム103(図
20中下側のフレーム)とを一体に有するフレーム本体
101、及び、アッパーフレーム102に取り付けられ
た一対のサイドフレーム104から構成されている。
を介して1本の中空状のパイプを各2つの第1曲げ部1
01A、第2曲げ部101B、第3曲げ部101Cにて
所定のシートバック形状(図20に示すような左右対称
のほぼ四角形状)に折り曲げることにより形成されてお
り、また、かかるフレーム本体101において、アッパ
ーフレーム102は各第3曲げ部101Cよりも上方部
分で構成され、ロアフレーム103は各第3曲げ部10
1Cから内方へ曲げられた一対のロアパイプ103A、
103Bから構成されている。そして、各ロアパイプ1
03A、103Bの端縁は、相互に突き合わされて溶接
により固着されている。
ーフレーム102における相互に対向する位置に、一対
のサポートワイヤの各両端部を溶接により固定すること
により構成され、かかる各サイドフレーム104は着座
者を両側から支持するためのものである。
4の下部位置(アッパーフレーム102の右側下部位
置)には、リクライニング装置を取り付けるためのリク
ライニングブラケット105が、溶接により固着されて
いる。また、同図中左側のサイドフレーム104の下部
位置(アッパーフレーム102の左側下部位置)には、
前記リクライニング装置と協働してシートバックをリク
ライニングさせるためのヒンジを構成するヒンジプレー
ト106が、溶接により固着されている。
たアッパーフレーム102の内側面には、クッションパ
ッド(図示せず)を弾性的に支持するSバネ107を取
り付けるための二対のSバネクランプ108が、溶接に
より固着されている。そして、2本のSバネ107が、
二対のSバネクランプ108間に取り付けられるととも
に、もう一本のSバネ107がヒンジプレート106と
リクライニングブラケット105にそれぞれ一体に形成
された一対のSバネクランプ109(図20中には一方
のSバネクランプ109のみを示す)間に取り付けられ
ている。
ーフレーム102の上方水平部には、図示しないヘッド
レストを取り付けるための一対のヘッドレストブラケッ
ト110が溶接により、固着されている。
フレーム100の製造方法を説明する。先ず、フレーム
本体101を構成すべく中空状のパイプをベンダーによ
り左右対称に前記各2つの第1曲げ部101A、第2曲
げ部101B、第3曲げ部101Cにて3箇所づつ、計
6箇所折り曲げられる。続いて、各第3曲げ部101C
から内方へ曲げられた一対のロアパイプ103A、10
3Bの端縁が相互に突き合わせられて溶接により固着さ
れる。これにより、フレーム本体101が形成される。
ーフレーム102の相互に対向する位置にて、それぞれ
の内側面にスポット溶接により、二対のSバネクランプ
108、及び、各サイドフレーム104が固着され、次
いで、アッパーフレーム102の右側下部位置にて、リ
クライニングブラケット105がアーク溶接により固着
されるとともに、アッパーフレーム102の左側下部位
置にて、ヒンジプレート106が溶接により固着され
る。この後、フレーム本体101におけるアッパーフレ
ーム102の上方水平部において、一対のヘッドレスト
ブラケット110が溶接により固着される。
が二対のSバネクランプ108のそれぞれの間に取り付
けられ、また、もう一本のSバネ107がヒンジプレー
ト106とリクライニングブラケット105にそれぞれ
一体に形成された一対のSバネクランプ109の間に取
り付けられる。これにより、シートバックフレーム10
0の製造が完了する。
来のシートバックフレーム100では、フレーム本体1
01に付設される部品としてフレーム本体101とは別
体に形成された一対のサイドフレーム104、リクライ
ニングブラケット105、ヒンジプレート106、Sバ
ネクランプ108が必要とされることから、シートバッ
クフレーム100を構成する部品点数が多くなり、従っ
て、各部品に要する費用を合計すると極めて高くなって
コストアップを招来する。また、サイドフレーム104
等の各部品は溶接によりフレーム本体101に固着され
ることから、溶接工程が多くなってシートバックフレー
ム100を組み立てるための組立コストも高騰し、部品
点数が多いこととも相まって、更にコストアップを生じ
るという問題がある。
するための溶接箇所が増大するので、各部品相互間にお
ける取付精度を正確に保持することが困難であり、従っ
て、シートバックフレーム100をリクライニング装置
に連結した場合、各部品間で必然的に発生する取付誤差
に基づいて、リクライニングの回転動作をスムーズに行
なうことができなくなる等のトラブルが発生する虞があ
る。
て、例えば実公平3−21638号公報には、シートバ
ックフレームの側辺に平板状の一対の側部フレーム板が
固設されるとともに、各側部フレーム板の内側に取り付
けられた二対のバネクランプ部材間にジクザグバネが架
設され、更に、一方の側部フレーム板にリクライニング
装置用のヒンジプレートが固設されてなる車両用シート
が記載されているが、かかる車両用シートにおける各側
部フレーム板、バネクランプ部材、ヒンジプレートは、
それぞれシートバックフレームとは別体に構成されてお
り、従って、各側部フレーム板等の部品を溶接等により
固設する必要が存在し、これより前記したと同様の問題
点がまだ尚残存するものである。
シートバックフレームの骨格を平板状に形成された2つ
のサイドフレームをスポット溶接等により接合すること
により構成し、各サイドフレームに形成した係止穴間に
Sバネを架設したシートバックフレームが記載されてい
る。しかし、かかるシートバックフレームでは、全体と
しての部品点数を少なくすることができるものの、各サ
イドフレームはそれぞれ別体に形成され、各サイドフレ
ーム相互をスポット溶接等により接合するものであるか
ら、シートバックフレーム全体としての強度が十分では
なく、また、各サイドフレームの溶接工程が必要とな
り、まだ尚加工の手間がかかりコストアップの問題が残
存するものである。更に、各サイドフレームを接合する
ことにより形成されるアッパーフレーム部は、平板状に
形成されており、これよりシートバックフレームに負荷
されるねじりモーメントに対して十分に対抗する強度は
有し得ないことから、運転者等がシートバックの上部の
左右どちらかの端部に手をついて体重をかけた場合等
に、シートバックが大きくねじれてしまう不具合があっ
た。
めになされたものであり、平板状に形成されたフレーム
材からシートバックフレームの主要構成部品を形成する
ことにより、部品点数及び組立工数を少なくしてコスト
ダウンを図ることができるとともに、各構成部品間に正
確な精度を保持しつつ十分な強度を具備することができ
るシートバックフレームを提供することを目的とする。
本願に係る第1発明は、請求項1に記載されるように、
アッパーフレーム部とロアフレーム部とからなるフレー
ム本体と、アッパーフレーム部とロアフレーム部との間
でフレーム本体に形成されるとともに着座者を両側から
支持する一対のサイドフレームとを有するシートバック
フレームにおいて、前記フレーム本体のアッパーフレー
ム部と各サイドフレームは、平板からプレス加工で一体
に打ち抜かれたフレーム材を曲げ加工することにより形
成され、前記アッパーフレーム部はスリットを有する閉
断面のパイプ状に形成されるとともにスリットの端縁部
における複数箇所が溶接された構成とされる。
スリットはアッパーフレームを2つの曲げ部で曲げ加工
する際にアッパーフレームの内側面にて連続的に形成さ
れる。更に、請求項3及び請求項4に記載されるよう
に、前記アッパーフレーム部には2つの凹部が形成さ
れ、各凹部にはヘッドレストブラケットが前記各凹部の
4箇所にて溶接固定されてる。また、請求項5に記載さ
れるように、前記スリットの端縁部は前記2つの各曲げ
部及び前記各凹部に対応して溶接されている。更に、請
求項6に記載されるように、前記各サイドフレームには
リクライニング装置と連結される取付部が形成されてい
る。
サイドフレームの内一方のサイドフレームには挿通孔が
形成されるとともに前記ロアフレーム部はパイプからな
り、そのパイプの一端は他方のサイドフレームに溶接固
定されるとともに、パイプの他端は各サイドフレーム間
の間隔がシートバックフレームの所定幅に対応するまで
挿通孔に挿通された位置にて一方のサイドフレームに溶
接固定されている。
ロアフレーム部は前記各サイドフレームの下端から延設
されるとともにスリットを有する閉断面のパイプ状に形
成された一対の第1ロア部材の各端部を相互に溶接固定
することにより形成された構成とされる。また、請求項
7に記載されるように、前記シートバックフレームに配
設されたクッションパッドと、クッションパッドを被覆
するシートカバーと、シートカバーに取り付けられると
ともに係止部が設けられた係止部材と、係止部材に近接
してシートカバーに取り付けられるとともに前記第1ロ
ア部材のスリットに係合する第1係合部及び係止部材の
係止部に係合される第2係合部が形成された係合部材と
を有し、シートカバーが係止部材及び係合部材を介して
シートバックフレームに取り付けられた構成とされる。
に記載されるように、アッパーフレーム部と、ロアフレ
ーム部と、アッパーフレーム部の一端に形成されリクラ
イニング装置に連結される連結部と、アッパーフレーム
部の他端とロアフレーム部の一端との間に形成され着座
者を一方の側から支持するサイドフレームとを備え、前
記連結部、アッパーフレーム部、サイドフレーム、及
び、ロアフレーム部は、平板からプレス加工で一体に打
ち抜かれたフレーム材を曲げ加工することにより形成さ
れるとともに、ロアフレーム部の他端が連結部に溶接固
定された構成とされる。
載されるように、アッパーフレーム部とロアフレーム部
とからなるフレーム本体と、アッパーフレーム部とロア
フレーム部との間でフレーム本体に形成されるとともに
着座者を両側から支持する一対のサイドフレームとを有
するシートバックフレームにおいて、前記アッパーフレ
ーム部は一方のサイドフレームの上端から延設された第
1アッパー部材と、他方のサイドフレームの上端から延
設さた第2アッパー部材と、第1アッパー部材と第2ア
ッパー部材とを連結する第3アッパー部材とからなり、
前記一方のサイドフレームと第1アッパー部材、及び、
他方のサイドフレームと第2アッパー部材は平板からプ
レス加工で一体に打ち抜かれたフレーム材を曲げ加工す
ることにより形成されるとともに、第3アッパー部材は
各第1アッパー部材と第2アッパー部材とのそれぞれに
溶接固定された構成とされる。
記ロアフレーム部は一方のサイドフレームの下端から延
設された第2ロア部材と、他方のサイドフレームの下端
から延設さた第3ロア部材と、第2ロア部材と第3ロア
部材とを連結する第4ロア部材とからなり、第4ロア部
材は各第2ロア部材と第3ロア部材とのそれぞれに溶接
固定されている。
シートバックフレームは、クッションパッド及びクッシ
ョンパッドを被覆するシートカバーが組み合わせられて
シートバックを形成する。そして、着座者がシートに着
座した際着座者は、アッパーフレーム部とロアフレーム
部との間でフレーム本体に形成された一対のサイドフレ
ームを介して、シートバックの両側から支持される。
ックフレームにおけるフレーム本体のアッパーフレーム
部と各サイドフレームは、共に、平板からプレス加工で
一体に打ち抜かれたフレーム材を曲げ加工することによ
り形成され、また、アッパーフレーム部はスリットを有
する閉断面のパイプ形状に形成されるとともに、スリッ
トの端縁部における複数箇所が溶接されているので、ア
ッパーフレーム部と各サイドフレームとは、相互に別体
に形成して溶接固定することなく、1つのフレーム材か
ら同時に形成することが可能となり、また、シートバッ
クフレームに着座者の荷重が偏ってかけられた場合にお
いても、アッパーフレーム部は、そのパイプ構造が有す
る高い剛性に基づいて、着座者の荷重により生じるねじ
りモーメントに対抗してシートバックが大きくねじり変
形するのを防止し得る。更に、部品点数が少なく溶接工
程も少ないため、コストダウンが実現可能である。
ッパーフレームを2つの曲げ部で曲げ加工する際に、ア
ッパーフレームの内側面にて連続的に形成されるので、
フレーム材の曲げ加工方向を一定の同一方向に少ない工
程で曲げ加工が可能となり、また、アッパーフレームの
曲げ加工を容易に行なうことが可能となるとともに、ア
ッパーフレームのねじれを殆どなくして曲げ精度の確保
を容易に行なうことが可能てなる。更に、各ヘッドレス
トブラケットは、アッパーフレーム部に形成された2つ
の各凹部の4箇所にて溶接固定されていることから、ア
ッパーフレーム部に対してヘッドレストブラケットは強
固に固定され得る。
スリットは、アッパーフレームにおける2つの各曲げ部
及び各凹部に対応して4箇所にて溶接されており、これ
に基づきシートバックフレームの上部に対して着座者の
荷重が偏ってかけられた場合においても、溶接箇所を少
なくしてシートバックフレームがねじり変形することを
効率的に防止し得る。
グ装置と連結される取付部が形成されており、これより
シートバックフレームをリクライニング装置に取り付け
るについて、別体に形成されたリクライニング装置の取
付部材を溶接等によりシートバックフレームに取り付け
る必要は全くなく、また、部品点数を減少することが可
能となる。更に、リクライニング装置の取付部も一体的
なプレス加工で形成されるので、位置精度が高く、リク
ライニング装置によりシートバックをリクライニングさ
せるときにスムーズである。
を形成し、ロアフレーム部となるパイプの一端は他方の
サイドフレームに溶接固定されているとともに、パイプ
の他端は各サイドフレームの間隔がシートバックフレー
ムの所定幅に対応するまで挿通孔に挿通された位置にて
一方のサイドフレームに溶接固定されており、かかる構
成によれば各サイドフレーム間の間隔を調整してシート
バックフレームの幅方向のバラツキを吸収することが可
能となる。
ムの下端から延設されるとともに、スリットを有する閉
断面のパイプ状に形成された一対の第1ロア部材の各端
縁を相互に溶接固定して形成されていることから、ロア
フレーム部をアッパーフレーム部及び各サイドフレーム
と一体に形成することが可能となり、従って、かかる点
からも部品点数を減少することが可能である。
カバーは、それぞれシートカバーに取り付けられた係止
部材と係合部材との協働によりシートバックフレームに
取り付けられており、各第1ロア部材のスリットを利用
してシートカバーをシートバックフレームに取り付け得
る。
フレームを構成するアッパーフレーム部とロアフレーム
部とからなるフレーム本体、リクライニング装置に連結
される連結部、及び、サイドフレームが、平板からプレ
ス加工で一体に打ち抜かれたフレーム材を曲げ加工する
ことにより形成され、ロアフレーム部と連結部とを溶接
固定してシートバックフレームが形成されることから、
シートバックフレームを構成する各部材を一体に形成し
て、部品点数の減少を図ることが可能となるものであ
る。
のアッパーフレーム部を第1アッパー部材、第2アッパ
ー部材、第3アッパー部材から構成し、各サイドフレー
ムの内一方のサイドフレームと第1アッパー部材、及
び、他方のサイドフレームと第2アッパー部材とは、プ
レス加工で一体に打ち抜かれたフレーム材を曲げ加工す
ることにより形成されるとともに、第3アッパー部材を
介して各第1アッパー部材と第2アッパー部材とを溶接
固定することによりシートバックフレームが形成されて
おり、このようにアッパー部を分割することにより各種
の幅を有するシートバックのシートバックフレームに対
応することが可能となる。
に、一方のサイドフレームから延設された第2ロア部
材、他方のサイドフレームから延設された第3ロア部
材、各第2ロア部材と第3ロア部材とを連結する第4ロ
ア部材の3つの部材に分割した場合には、各ロア部材を
各サイドフレームと一体に形成することが可能となり、
部品点数が減少され得る。
て図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施例
に係るシートバックフレームについて図1乃至図7に基
づき説明する。ここに、図1は第1実施例に係るシート
バックフレームの斜視図、図2はシートバックフレーム
の正面図、図3はシートバックフレームの側面図、図4
はアッパーフレーム及び一対のサイドフレームとなるフ
レーム材とロアフレームのフレーム材を原料材からプレ
ス加工により材料取りを行なう状態を示す説明図、図5
はフレーム材からアッパーフレームと各サイドフレーム
を曲げ加工により形成する状態を示す説明図、図6はロ
アフレームを固定する前のシートバックフレームの斜視
図、図7はヘッドレストブラケットを溶接固定する固定
部を示す説明図である。
ーム1は、ほぼ四角形状に形成されたフレーム本体2か
らなり、フレーム本体2は、シートバックフレーム1の
上部を構成するアッパーフレーム3、シートバックフレ
ーム1の下部を構成するロアフレーム4、及び、アッパ
ーフレームとロアフレーム4との間に形成された一対の
サイドフレーム5を有する。
レーム5は、後述するように、平板状の鉄板等の薄板か
らプレス加工で一体に打ち抜かれた第1フレーム材20
に所定の曲げ加工を行なうことにより一体に同時成形さ
れており、アッパーフレーム3はスリット6を有する閉
断面のパイプ形状に形成されるとともに、各サイドフレ
ーム5は平板状に形成されている。スリット6は、図
1、図3に示すように、アッパーフレーム3の内側面の
ほぼ中央部にて連続的に形成されており、このようにス
リット6をアッパーフレーム3の内側面に形成すること
により、アッパーフレーム3の曲げ加工方向を同一方向
として少ない工程によりアッパーフレーム3の曲げ加工
を行なうことができ、また、アッパーフレーム3の曲げ
加工を行なう際に、ねじれを生じることなく精度良くア
ッパーフレーム3の曲げ加工を行なうことができる。ま
た、各サイドフレーム5は、シートバックに座った着座
者をシートバックフレーム1の両側から支持するもので
ある。また、ロアフレーム4は、後述するように、第1
フレーム材20を原料材から材料取りする際に、同時に
材料取りされる第2フレーム材21をパイプ状に曲げ加
工して得られるパイプから構成され、かかるロアフレー
ム4はその両端を各サイドフレーム5の下端に折り曲げ
形成された取付部7に溶接固定されている。
ドフレーム5の上端から連続して図1中上方に延設され
た立ち上がり部3A、及び、各曲げ部3Bを介して各立
ち上がり部3A間を水平方向に連結する水平部3Cから
なる。水平部3Cには、一対のヘッドレスト(図示せ
ず)を支持するヘッドレストブラケット8を固定するた
めの凹部9(図2、図3等参照)が形成されており、各
凹部9にはヘッドレストブラケット8が溶接により固定
されている。これらの各ヘッドレストブラケット8は、
後述するように(図7参照)、各凹部9において4箇所
にて溶接固定されている。更に、各曲げ部3B、及び、
水平部3Cにおいて各凹部9が設けられた部分に対応し
て、アッパーフレーム3のスリット6の端縁部は、図2
に示すように、相互に溶接されてスリット連結部10が
形成されている。これらの各スリット連結部10は、ア
ッパーフレーム3に対して高いねじれ剛性を付与するた
めのものであり、これより着座者を介してシートバック
の上部に偏って荷重がかけられた場合においても、シー
トバックが大きく傾いてしまうことが確実に防止される
ものである。
ーフレーム3の各立ち上がり部3Aの下端から連続的に
形成されており、平板部5Aと前記スリット6が開放さ
れて平板部5Aの周囲に形成された周壁5Bとから構成
されている。また、平板部5Aには補強ビード5Cが形
成されている。尚、平板部5Aに形成された周壁5B及
び補強ビード5Cは、共に、平板部5Aの剛性を強化す
るためのものである。また、各サイドフレーム5の平板
部5Aには、それぞれ3箇所において平板部5Aを内側
に切り起こすことによりSバネクランプ11が形成され
ており、これらの各三対のSバネクランプ11には3本
のSバネ12が取り付けられている。
て、リクライニング装置(図示せず)を取り付けるため
のリクライニング取付部13が一体に形成され、各リク
ライニング取付部13の取付孔13Aにはナット13B
が溶接固定されている(図3参照)。そして、かかるリ
クライニング取付部13には、取付孔13A、ナット1
3Bを介してリクライニング装置が取り付けられるもの
である。
フレーム1を製造する方法について図4乃至図7に基づ
き説明する。先ず、図4に示すように、アッパーフレー
ム3と各サイドフレーム5とを一体に形成するための第
1フレーム材20、及び、ロアフレーム4を形成するた
めの第2フレーム材21が、平板状の原料材からプレス
加工で一体に打ち抜かれることにより材料取りされる。
レーム材20の形状を利用して各第1フレーム材20の
間に生じる隙間部分から材料取りされ、これにより原料
材の節約が図られる。また、かかる材料取りの際、第1
フレーム材20において各サイドフレーム5を形成する
部分は、後工程で周壁5Bを形成するための曲げ代を加
えた大きさにて打ち抜かれており、また、各サイドフレ
ーム5にはそれぞれ3箇所にてSバネクランプ11を形
成する「コ」字状の孔、及び、リクライニング取付部1
3の取付孔13Aが打ち抜かれている。
て絞り加工が行なわれ、図5(B)に示すように、各サ
イドフレーム5の周囲に周壁5Bが形成されるととも
に、アッパーフレーム3となる部分についても壁が形成
される。また、かかる絞り加工と同時に、各サイドフレ
ーム5の両端部(下端部)が折り曲げられて取付部7が
形成される。更に、Sバネクランプ11が折り曲げ加工
により形成される。
ーフレーム3となる部分に形成された壁がパイプ形状に
丸く曲げられ、アッパーフレーム3が閉断面のパイプ形
状に形成される。
ーフレーム3に2つの曲げ部3Bを形成して立ち上がり
部3A、水平部3Cが設けられ、更に、水平部3Cの2
箇所にヘッドレストブラケット8を取り付けるための凹
部9が形成される。この状態が図6に示されている。そ
して、各サイドフレーム5の下端部に形成された各取付
部7に対して、前記第2フレーム材21をパイプ加工す
ることにより得られたロアフレーム4の両端部が溶接固
定される。
水平部3Cの各凹部9に嵌合され(図3参照)、スポッ
ト溶接により各凹部9の4箇所にて溶接固定される。か
かる各ヘッドレストブラケット8と各凹部9とを溶接固
定する方法について図7に基づき説明する。ここに、図
7(A)は凹部9を拡大して示す水平部3Cの斜視図、
図7(B)は図7(A)を矢印A方向から見て示す平面
図、図7(C)は図7(A)を矢印Bからみて示す側面
図である。
部3Cを横方向に押圧して形成され、凹部9の上側及び
下側にはそれぞれ溶接部9A、9Bが設けられている。
また、各溶接部9A、9Bには、それぞれ分離溝9C、
9Dが形成されるとともに、各溶接部9A、9B間の部
分は水平部3Cの内方に入り込んでいる。かかる凹部9
にパイプ状のヘッドレストブラケット8を嵌合すると、
ヘッドレストブラケット8は、各分離溝9C、9Dの両
側において、各溶接部9A、9Bにて2箇所ずつ接触さ
れることとなる。従って、ヘッドレストブラケット8を
凹部9に嵌合した状態でスポット溶接を行なえば、ヘッ
ドレストブラケット8は凹部9の4箇所にて溶接固定さ
れる。このようにスポット溶接によりヘッドレストブラ
ケット8と凹部9とを溶接固定する場合には、極めて短
時間で両者の溶接固定が行なわれ得るとともに、ヘッド
レストブラケット8は凹部9にて4点で固定されること
に基づきヘッドレストブラケット8が凹部9から不用意
に外れてしまうことを防止することが可能となる。
ット8を各凹部9に溶接固定した後、各曲げ部3B、及
び、水平部3Cにおいて各凹部9が設けられた部分に対
応して、アッパーフレーム3のスリット6の端縁部が相
互に溶接固定されてスリット連結部10が形成される。
これらの各スリット連結部10を介してアッパーフレー
ム3に対して高いねじれ剛性が付与され、これより着座
者を介してシートバックの上部に偏って荷重がかけられ
た場合においても、シートバックが大きく傾いてしまう
ことが確実に防止され得る。続いて、3本のSバネ12
が各Sバネクランプ11間に取り付けられ、これにより
シートバックフレーム1が完成されるものである。
レーム1の作用を説明すると、シートバックフレーム1
は、クッションパッド及びクッションパッドを被覆する
シートカバーが組み合わせられてシートバックを形成す
る。そして、着座者がシートに着座した際着座者は、ア
ッパーフレーム3とロアフレーム4との間に形成された
一対のサイドフレーム5を介して、シートの両側から支
持される。
るシートバックフレーム1では、シートバックフレーム
1におけるフレーム本体2のアッパーフレーム3と各サ
イドフレーム5は、共に、平板からプレス加工で一体に
打ち抜かれた第1フレーム材20を曲げ加工することに
より形成されているので、平板状の第1フレーム材20
からアッパーフレーム3、各サイドフレーム5、Sバネ
クランプ11、リクライニング取付部13等のシートバ
ックフレーム1を構成する主要構成部品を形成すること
ができ、これによりシートバックフレーム1の部品点数
及び組立工数を少なくしてコストダウンを容易に図るこ
とができる。
有する閉断面のパイプ形状に形成されるとともに、各曲
げ部3B、及び、水平部3Cにおいて各凹部9が設けら
れた部分に対応して、アッパーフレーム3のスリット6
の端縁部が相互に溶接固定されてスリット連結部10が
形成されているので、シートバックフレーム1に着座者
の荷重が偏ってかけられた場合においても、アッパーフ
レーム3は、複数の各スリット連結部10に基づいて付
与される高い剛性を介して、着座者の荷重により生じる
ねじりモーメントに対抗してシートバックが大きくねじ
り変形するのを防止し得る。
の内側面のほぼ中央部にて連続的に形成されており、こ
のようにスリット6をアッパーフレーム3の内側面に形
成することにより、アッパーフレーム3の曲げ加工方向
を同一方向として少ない工程によりアッパーフレーム3
の曲げ加工を行なうことができ、また、アッパーフレー
ム3の曲げ加工を行なう際に、ねじれを生じることなく
精度良くアッパーフレーム3の曲げ加工を行なうことが
できる。
ッパーフレーム3の水平部3Cに形成された2つの各凹
部9における各溶接部9A、9Bの4箇所にて溶接固定
されていることから、アッパーフレーム3に対してヘッ
ドレストブラケット8を強固に固定することができる。
ング装置と連結されるリクライニング取付部13が一体
に形成されており、これよりシートバックフレーム1を
リクライニング装置に取り付けるについて、別体に形成
されたリクライニング装置の取付部材を溶接等によりシ
ートバックフレーム1に取り付ける必要は全くなく、従
って、かかる点においても部品点数を減少してコストダ
ウンを図ることができるものである。更に、リクライニ
ング取付部13は一体的なプレス加工で形成されるの
で、位置精度が高く、リクライニング装置によりシート
バック1をリクライニングさせるときにスムーズにリク
ライニング動作を行なうことができる。
5Aの全周に渡って周壁5Bが形成されるとともに、平
板部5Aに補強ビード5Cが形成されていることから、
各サイドフレーム5に外力が加えられた場合に変形して
しまうことを確実に防止することができる。更に、シー
トバックフレーム1の各サイドフレーム5の各々に設け
られたリクライニング取付部13にリクライニング装置
が付設されることにより、平板であるサイドフレーム5
の剛性が強化される。
ものではなく、種々の改良、変形が可能であることは勿
論である。
ーム3における各曲げ部3B、及び、水平部3Cにおい
て各凹部9が設けられた部分に対応して、アッパーフレ
ーム3のスリット6の端縁部を相互に溶接固定してスリ
ット連結部10を形成し、アッパーフレーム3のねじれ
剛性を高くするようにしたが、これ以外の他の方法によ
ってもアッパーフレーム3の剛性を高めることが可能で
ある。
き説明する。ここに、図8はアッパーフレーム及び各サ
イドフレームとなるフレーム材の別の例を示す平面図、
図9は図8のフレーム材を使用して形成したロアフレー
ムを固定する前のシートバックフレームの斜視図、図1
0は図9のシートバックフレームにおけるアッパーフレ
ームの曲げ加工状態を示す説明図、図11は図9シート
バックフレームにおけるアッパーフレームの別の曲げ加
工状態を示す説明図である。尚、以下の説明において
は、前記第1実施例と異なる点に主眼を置いて説明する
ものとし、また、前記第1実施例におけると同一の部材
等については同一の番号を付して説明するものとする。
ム3及び各サイドフレーム5を形成するための第3フレ
ーム材23を原料材から材料取りする。図8にて、第3
フレーム材23は、アッパーフレーム3を形成する部分
において、アッパーフレーム3の各曲げ部3Bに対応す
る位置(両側の2箇所)のそれぞれに接合片24、25
が形成されており、また、各凹部9に対応する位置(内
側の2箇所)のそれぞれに接合片26、27が形成され
ている。ここに、各接合片24、25、26、27はア
ッパーフレーム3をパイプ状に曲げ加工を行なう際に相
互に溶接されて固定されるものであり、また、これらの
各接合片24、25、26、27が存在しないアッパー
フレーム3の部分は、図10に示すように、下面が開放
され断面がほぼ「U」字状に形成される。尚、その他の
構成については第1実施例におけると同一の構成を有す
る。
1実施例におけると同様の方法により曲げ加工すると、
図9に示すようなシートバックフレーム1の本体(ロア
フレーム4が取り付けられていない)が得られる。かか
るシートバックフレーム1の本体におけるアッパーフレ
ーム3の曲げ加工状態を図10に示す。図10におい
て、アッパーフレーム3の水平部3Cは、下面(図10
では上面)が開放されたほぼ「U」字状に形成されてお
り、アッパーフレーム3の各曲げ部3B、及び、各凹部
9(ヘッドレストブラケット8が溶接固定される)に対
応する位置では、各接合片24乃至27が折曲されると
ともに相互に溶接されて閉断面のパイプ形状に形成され
ている。尚、アッパーフレーム3の立ち上がり部3A
は、図9、図10に示すように、各サイドフレーム5に
向かって徐々に開放された形状に成形されている。
曲げ部3B及び各凹部9に対応する部位に、それぞれ接
合片24乃至27を形成し、アッパーフレーム3の曲げ
加工時に各接合片24乃至27を折曲して相互に溶接す
ることにより、アッパーフレーム3の各曲げ部3B及び
各凹部9における剛性を更に向上することができるもの
である。
アッパーフレーム3及び各サイドフレーム5を形成する
について、図11に示すように、アッパーフレーム3の
水平部3Cを、前記図10の場合と同様に、下面(図1
1では上面)が開放されたほぼ「U」字状に形成し、更
にアッパーフレーム3の各曲げ部3B、及び、各凹部9
(ヘッドレストブラケット8が溶接固定される)に対応
する位置にて、各接合片24乃至27を円筒状に曲げる
ともに相互に溶接して閉断面の円筒状パイプ形状に形成
するようにしてもよい。
曲げ部3B及び各凹部9に対応する部位に、それぞれ接
合片24乃至27を形成し、アッパーフレーム3の曲げ
加工時に各接合片24乃至27を円筒状に曲げ加工して
相互に溶接することにより、前記と同様に、アッパーフ
レーム3の各曲げ部3B及び各凹部9における剛性を向
上することができるものである。
12に示すように、一方の取付部7(図12中左側の取
付部7)に挿通孔7Aを形成し、ロアフレーム4の一端
(図12中右端)を他方の取付部7(図12中右側の取
付部7)に溶接固定するとともに、ロアフレーム4の他
端(図12中左端)をシートバックフレーム1の所定幅
に対応するまで挿通孔7A挿通した後、溶接固定するよ
うにしてもよい。このような構成によれば、シートバッ
クフレーム1を形成する際に生じる幅方向におけるバラ
ツキを吸収して微調整することができる。ここに、図1
2は第1実施例の他の変形例を示す正面図である。
6の端縁の全域に渡って溶接することによりスリット連
結部10を形成するようにしてもよい。
乃至図15に基づき説明する。ここに、図13は第2実
施例に係るシートバックフレームの斜視図、図14はシ
ートバックフレームを構成する第4フレーム材の曲げ加
工を行なう状態を示す説明図、図15はシートバックフ
レームから構成されるシートバックの下部を模式的に示
す断面図である。尚、以下の説明においては前記第1実
施例のシートバックフレーム1と異なる点に主眼を置い
て説明することとする。
1は、ほぼ四角形状に形成されたフレーム本体31から
なり、フレーム本体32は、シートバックフレーム31
の上部を構成するアッパーフレーム33、シートバック
フレーム31の下部を構成するロアフレーム34、及
び、アッパーフレーム33とロアフレーム34との間に
形成された一対のサイドフレーム35を有する。
フレーム35、及び、ロアフレーム34は、後述するよ
うに、平板状の鉄板等の薄板からプレス加工で一体に打
ち抜かれた第4フレーム材44に所定の曲げ加工を行な
うことにより一体に同時成形されており、アッパーフレ
ーム33及びロアフレーム34はスリット36を有する
閉断面のパイプ形状に形成されるとともに、各サイドフ
レーム35は平板状に形成されている。これらの各サイ
ドフレーム35は、シートバックに座った着座者をシー
トバックフレーム31の両側から支持するものである。
また、ロアフレーム34は各サイドフレーム35の下端
から延設された一対のロア部材34Aからなり、各ロア
部材34Aの端部は相互に溶接固定されている。
イドフレーム35の上端から連続して図13中上方に延
設された立ち上がり部33A、及び、各曲げ部33Bを
介して各立ち上がり部33A間を水平方向に連結する水
平部33Cからなる。水平部33Cには、一対のヘッド
レストを支持するヘッドレストブラケット(図示省略)
を固定するための凹部39が形成されており、各凹部3
9にはヘッドレストブラケットが溶接により固定されて
いる。これらの各ヘッドレストブラケットは、前記第1
実施例におけると同様の方法を介して、各凹部39にお
いて4箇所にて溶接固定されている。更に、各曲げ部3
3B、及び、水平部33Cにおいて各凹部39が設けら
れた部分に対応して、アッパーフレーム33のスリット
36の端縁部は、前記第1実施例と同様、相互に溶接さ
れてスリット連結部(図示省略)が形成されている。こ
れらの各スリット連結部は、アッパーフレーム33に対
して高いねじれ剛性を付与するためのものであり、これ
より着座者を介してシートバックの上部に偏って荷重が
かけられた場合においても、シートバックが大きく傾い
てしまうことが確実に防止されるものである。
パーフレーム33の各立ち上がり部33Aの下端から連
続的に形成されており、平板部35Aと前記スリット6
が開放されて平板部35Aの周囲に形成された周壁35
Bとから構成されている。また、平板部35Aには補強
ビード(図示省略)が形成されており、平板部35Aに
形成された周壁35B及び補強ビードは、共に、平板部
35Aの剛性を強化するためのものである点は、前記第
1実施例と同じである。また、各サイドフレーム35の
平板部35Aには、それぞれ3箇所において平板部35
Aを内側に切り起こすことによりSバネクランプ41が
形成されており、これらの各三対のSバネクランプ41
には3本のSバネ(図示省略)が取り付けられている。
て、リクライニング装置(図示せず)を取り付けるため
のリクライニング取付部43が一体に形成され、各リク
ライニング取付部43の取付孔43Aにはナットが溶接
固定されている。そして、かかるリクライニング取付部
43には、取付孔43A、ナットを介してリクライニン
グ装置が取り付けられるものである。尚、かかるリクラ
イニング取付部43の構成については第1実施例と同様
に形成されている。
係るシートバックフレーム31を製造する方法について
図14に基づき説明する。先ず、図14(A)に示すよ
うに、アッパーフレーム33、各サイドフレーム35、
及び、ロアフレーム34を一体に形成するための第4フ
レーム材44が、平板状の原料材からプレス加工で一体
に打ち抜かれることにより材料取りされる。かかる材料
取りの際、第4フレーム材44において各サイドフレー
ム35を形成する部分は、後工程で周壁35Bを形成す
るための曲げ代を加えた大きさにて打ち抜かれており、
また、各サイドフレーム35にはそれぞれ3箇所にてS
バネクランプ41を形成する「コ」字状の孔、及び、リ
クライニング取付部43の取付孔43Aが打ち抜かれて
いる。かかる点については、前記第1実施例における第
フレーム材20と同様である。
分の両側には、それぞれロアフレーム34を形成するロ
ア部材34Aとなる部分が一体に形成されており、これ
によりアッパーフレーム33、各サイドフレーム35、
及び、ロアフレーム34は、共に同一の第4フレーム材
44から同時に一体に形成されるものである。かかる点
は、前記第1実施例でロアフレーム4が別体に形成され
て取付部7に溶接固定されるのとは異なるものである。
て絞り加工が行なわれ、図14(B)に示すように、各
サイドフレーム35の周囲に周壁35Bが形成されると
ともに、アッパーフレーム33となる部分についても壁
が形成される。また、かかる絞り加工と同時に、各ロア
部材34Aを構成する部分についても同様に壁が形成さ
れる。更に、Sバネクランプ41が折り曲げ加工により
形成される。
パーフレーム33となる部分に形成された壁、及び、ロ
アフレーム34の各第ロア部材34Aとなる部分が、パ
イプ形状に丸く曲げられ、これによりアッパーフレーム
3及びロアフレーム34は閉断面のパイプ形状に形成さ
れる。
ーフレーム33に2つの曲げ部33Bを形成して立ち上
がり部33A、水平部33Cが設けられ、更に、水平部
33Cの2箇所にヘッドレストブラケットを取り付ける
ための凹部39が形成される。そして、各サイドフレー
ム35の下端部に形成された各ロア部材34Aが曲げ部
33Dを介して曲げ加工された後、各ロア部材34Aの
端部が相互に溶接固定される。
ヘッドレストブラケットが溶接固定され、更に、水平部
33Cにおいて各凹部39に対応する部位、及び、曲げ
部33Bに対応する部位にはスリット連結部が形成され
るが、ヘッドレストブラケットの溶接固定方法、スリッ
ト連結部の形成方法については前記第1実施例における
と同様の方法により行なわれるので、ここではその説明
を省略する。
クフレーム31は、クッションパッド及びクッションパ
ッドを被覆するシートカバーが組み合わせられてシート
バックを形成する。このようにシートバックを形成した
場合に、シートカバーをロアフレーム34を利用して取
り付ける構成について図15に基づき説明する。
ートバックフレーム31にて各Sバネクランプ41間に
取り付けられたSバネを介してクッションパッド46が
配設されるとともに、クッションパッド46をシートカ
バー47により被覆することにより構成される。また、
シートバック45の下部にはロアフレーム34が配置さ
れ、ロアフレーム34に形成されたスリット36が斜め
上方位置に開口されている。
シートカバー47の内側で係止部材48が縫製により取
り付けられており、かかる係止部材48はシートバック
45の幅方向のほぼ全域に渡る長さを有する。更に、係
止部材48には側面視「U」字状の係止部48Aが形成
されている。
に近接して係合部材49が、係止部材48と同様に、縫
製によりシートカバー47に取り付けられており、この
係合部材49は係止部材48と同等の長さを有してシー
トバック45の幅方向のほぼ全域に渡って設けられてい
る。また、係合部材49のロアフレーム34側(図15
中左側)には、ロアフレーム34のスリット36に係合
する第1係合部49Aが一体に形成されるとともに、係
止部材48側(図15中右側)には、係止部材48の係
止部48Aに係合する第2係合部49Bが形成されてい
る。
ム31を構成するロアフレーム34に形成されたスリッ
ト36を介してシートカバー47を取り付けることが可
能となる。
バックフレーム31では、1つの第4フレーム材44か
らアッパーフレーム33、各サイドフレーム35、及
び、ロアフレーム34を同時一体に形成することがで
き、従って、シートバックフレーム31を構成する部品
点数を減少するとともに、組立工数を少なくしてコスト
ダウンを図ることができる。
ートカバー47は、それぞれシートカバー47に取り付
けられた係止部材48の係止部48A及び係合部材49
の第1係合部49A、第2係合部49Bとロアフレーム
34のスリット36との協働により、シートバックフレ
ーム31のロアフレーム34に確実、且つ、容易に取り
付けることができる。
に基づき説明する。ここに、図16は第3実施例に係る
シートバックフレームを示す斜視図、図17はシートバ
ックフレームを構成する第5フレーム材の曲げ加工を行
なう状態を示す説明図である。尚、以下においては、前
記第1実施例と異なる点に主眼を置いて説明することと
する。
1は、ほぼ四角形状に形成されたフレーム本体52から
なり、フレーム本体52は、シートバックフレーム51
の上部を構成するアッパーフレーム53、シートバック
フレーム51の左側においてアッパーフレーム53に連
続して形成されるとともに下端にリクライニング装置を
取り付けるためのリクライニング取付部63が設けられ
たパイプ状の左側フレーム65、シートバックフレーム
51の下部を構成するロアフレーム54、及び、シート
バックフレーム51の右側においてアッパーフレーム5
3とロアフレーム54との間に形成された1つのサイド
フレーム55を有する。
フレーム65、アッパーフレーム53、サイドフレーム
55、及び、ロアフレーム54は、後述するように、平
板状の鉄板等の薄板からプレス加工で一体に打ち抜かれ
た第5フレーム材64に所定の曲げ加工を行なうことに
より一体に同時成形されており、アッパーフレーム5
3、ロアフレーム54、及び、左側フレーム65はスリ
ット56を有する閉断面のパイプ形状に形成されるとと
もに、サイドフレーム55は平板状に形成されている。
これらのサイドフレーム55は、シートバックに座った
着座者をシートバックフレーム51の一方の側から支持
するものである。また、ロアフレーム54はサイドフレ
ーム55の下端から延設されて、その端部がリクライニ
ング取付部63に溶接固定されている。
ドフレーム55の上端及び左側フレーム65から連続し
て図16中上方に延設された立ち上がり部53A、及
び、各曲げ部53Bを介して各立ち上がり部53A間を
水平方向に連結する水平部53Cからなる。水平部53
Cには、一対のヘッドレストを支持するヘッドレストブ
ラケット(図示省略)を固定するための凹部59が形成
されており、各凹部59にはヘッドレストブラケットが
溶接により固定される。これらの各ヘッドレストブラケ
ットは、前記第1実施例におけると同様の方法を介し
て、各凹部59において4箇所にて溶接固定されてい
る。更に、各曲げ部53B、及び、水平部53Cにおい
て各凹部59が設けられた部分に対応して、アッパーフ
レーム53のスリット56の端縁部は、前記第1実施例
と同様、相互に溶接されてスリット連結部(図示省略)
が形成されている。これらの各スリット連結部は、アッ
パーフレーム53に対して高いねじれ剛性を付与するた
めのものであり、これより着座者を介してシートバック
の上部に偏って荷重がかけられた場合においても、シー
トバックが大きく傾いてしまうことが確実に防止される
ものである。
ーフレーム53の一方(右側)の立ち上がり部53Aの
下端から連続的に形成されており、平板部55Aと前記
スリット56が開放されて平板部55Aの周囲に形成さ
れた周壁55Bとから構成されている。また、平板部5
5Aには補強ビード(図示省略)が形成されており、平
板部55Aに形成された周壁55B及び補強ビードは、
共に、平板部55Aの剛性を強化するためのものである
点は、前記第1実施例と同じである。また、サイドフレ
ーム55の平板部55Aには、それぞれ3箇所において
平板部55Aを内側に切り起こすことによりSバネクラ
ンプ61が形成されており、また、左側フレーム65に
は各Sバネクランプ61に対応して3つのクランプ部材
66が取り付けられている。そして、これらの各Sバネ
クランプ61と各クランプ部材66との間には3本のS
バネ(図示省略)が取り付けられている。
トが溶接固定された取付孔63Aが設けられており、か
かるリクライニング取付部63には、取付孔63A、ナ
ットを介してリクライニング装置が取り付けられるもの
である。尚、かかるリクライニング取付部63の構成に
ついては第1実施例と同様に形成されている。これによ
り、第3実施例のシートバックフレーム51によれば片
側にリクライニング装置が連結されるシートバックに対
応することが可能となる。
係るシートバックフレーム51を製造する方法について
図17に基づき説明する。先ず、図17(A)に示すよ
うに、リクライニング取付部63、左側フレーム65、
アッパーフレーム53、サイドフレーム55、及び、ロ
アフレーム54を一体に形成するための第5フレーム材
64が、平板状の原料材からプレス加工で一体に打ち抜
かれることにより材料取りされる。かかる材料取りの
際、第5フレーム材64においてサイドフレーム55を
形成する部分は、後工程で周壁55Bを形成するための
曲げ代を加えた大きさにて打ち抜かれており、また、サ
イドフレーム55にはそれぞれ3箇所にてSバネクラン
プ61を形成する「コ」字状の孔、及び、リクライニン
グ取付部63の取付孔63Aが打ち抜かれている。かか
る点については、前記第1実施例における第フレーム材
20と同様である。
に連続してロアフレーム54を形成する部分が一体に形
成されている。かかる点は、前記第1実施例でロアフレ
ーム4が別体に形成されて取付部7に溶接固定されるの
とは異なるものである。
て絞り加工が行なわれ、図17(B)に示すように、サ
イドフレーム55の周囲に周壁55Bが形成されるとと
もに、アッパーフレーム53となる部分についても壁が
形成される。また、かかる絞り加工と同時に、左側フレ
ーム65を構成する部分、リクライニング取付部63を
構成する部分、及び、ロアフレーム54を構成する部分
についても同様に壁が形成される。更に、Sバネクラン
プ61が折り曲げ加工により形成される。
フレーム65となる部分に形成された壁、アッパーフレ
ーム53となる部分に形成された壁、及び、ロアフレー
ム54となる部分に形成され壁が、パイプ形状に丸く曲
げられ、これにより左側フレーム65、アッパーフレー
ム53及びロアフレーム54は閉断面のパイプ形状に形
成される。
ーフレーム53に2つの曲げ部53Bを形成して立ち上
がり部53A、水平部53Cが設けられ、更に、水平部
53Cの2箇所にヘッドレストブラケットを取り付ける
ための凹部59が形成される。そして、サイドフレーム
35の下端部に形成された部材が曲げ部53Dを介して
曲げ加工された後、ロアフレーム54の端部がリクライ
ニング取付部63に溶接固定される。
ヘッドレストブラケットが溶接固定され、更に、水平部
33Cにおいて各凹部39に対応する部位、及び、曲げ
部33Bに対応する部位にはスリット連結部が形成され
るが、ヘッドレストブラケットの溶接固定方法、スリッ
ト連結部の形成方法については前記第1実施例における
と同様の方法により行なわれるので、ここではその説明
を省略する。また、左側フレーム65に3つのクランプ
部材66が取り付けられ、この後、サイドフレーム55
に設けられた各Sバネクランプ61と各クランプ部材6
6間に3本のSバネが取り付けられる。
バックフレーム51では、シートバックフレーム51を
構成するリクライニング取付部63、左側フレーム6
5、アッパーフレーム53、サイドフレーム55、及
び、ロアフレーム54が、平板からプレス加工で一体に
打ち抜かれた第5フレーム材64を曲げ加工することに
より形成され、ロアフレーム54の端部をリクライニン
グ取付部63に溶接固定してシートバックフレーム51
を形成するようにしたので、シートバックフレーム51
を構成する各部材を一体に形成して、部品点数の減少を
図ることができるものである。また、このシートバック
フレーム51によれば、片側リクライニング装置に対応
することができる。
レームについて図18、図19に基づき説明する。ここ
に、図18は第4実施例に係るロアフレームを除いたシ
ートバックフレームの斜視図、図19は第4実施例の他
の変形例に係るシートバックフレームを示す斜視図であ
る。
1は、ほぼ四角形状に形成されたフレーム本体72から
なり、フレーム本体72は、シートバックフレーム71
の上部を構成するアッパーフレーム73、シートバック
フレーム71の下部を構成するロアフレーム(図示せ
ず)、及び、アッパーフレーム73とロアフレームとの
間に形成された一対のサイドフレーム75を有する。
ドフレーム75の一方(図18中左側のサイドフレーム
75)の上端から延設され曲げ部73Bを介して水平部
73Cまで一体に形成された第1アッパー部材73A、
他方のサイドフレーム75(図18中右側のサイドフレ
ーム75)の上端から延設され曲げ部73Eを介して水
平部73Fまで一体に形成された第2アッパー部材73
D、及び、各水平部73C、73Fの各端部に溶接固定
された第3アッパー部材73Gから構成されている。第
3アッパー部材73Gはスリットを有する閉断面のパイ
プからなり、かかる第3アッパー部材73Gには、前記
各実施例と同様、ヘッドレストブラケットを固定するた
めの2つの凹部79が形成されており、ヘッドレストブ
ラケットは、前記第1実施例におけると同様の方法を介
して、各凹部79において4箇所にて溶接固定されてい
る。
ッパー部材73A、及び、右側のサイドフレーム75と
第2アッパー部材73Dは、それぞれ平板状の鉄板等の
薄板からプレス加工で一体に打ち抜かれたフレーム材
(図示せず)に所定の曲げ加工を行なうことにより一体
に同時成形されており、アッパーフレーム73はスリッ
ト76を有する閉断面のパイプ形状に形成されるととも
に、各サイドフレーム75は平板状に形成されている。
これらの各サイドフレーム75は、シートバックに座っ
た着座者をシートバックフレーム71の両側から支持す
るものである。
けると同様パイプからなり、かかるパイプの両端が各サ
イドフレーム75の下端に設けられた取付部77に溶接
固定されることにより構成される。
3B、第2アッパー部材73Dの曲げ部73E、及び、
第3アッパー部材73Gにおける各凹部79が設けられ
た部位に対応して、アッパーフレーム73のスリット7
6の端縁部、第3アッパー部材73Gのスリットの端縁
部は、前記第1実施例と同様、相互に溶接されてスリッ
ト連結部(図示省略)が形成されている。これらの各ス
リット連結部は、アッパーフレーム73に対して高いね
じれ剛性を付与するためのものであり、これより着座者
を介してシートバックの上部に偏って荷重がかけられた
場合においても、シートバックが大きく傾いてしまうこ
とが確実に防止されるものである。
アッパー部材73Aの下端、及び、第2アッパー部材7
3Dの下端から連続的に形成されており、平板部75A
と前記スリット76が開放されて平板部75Aの周囲に
形成された周壁75Bとから構成されている。また、平
板部75Aには補強ビード(図示省略)が形成されてお
り、平板部75Aに形成された周壁75B及び補強ビー
ドは、共に、平板部75Aの剛性を強化るためのもので
ある点は、前記第1実施例と同じである。また、各サイ
ドフレーム75の平板部75Aには、それぞれ3箇所に
おいて平板部75Aを内側に切り起こすことによりSバ
ネクランプ81が形成されており、これらの各三対のS
バネクランプ81には3本のSバネ(図示省略)が取り
付けられている。
て、リクライニング装置(図示せず)を取り付けるため
のリクライニング取付部83が一体に形成され、各リク
ライニング取付部83の取付孔83Aにはナットが溶接
固定されている。そして、かかるリクライニング取付部
83には、取付孔83A、ナットを介してリクライニン
グ装置が取り付けられるものである。尚、かかるリクラ
イニング取付部83の構成については第1実施例と同様
に形成されている。
ーム71は、前記第1実施例、第2実施例におけると同
様の方法により製造されるものであり、従って、その製
造方法については各第1実施例、第2実施例の製造方法
を参照することとして、ここではその説明を省略する。
バックフレーム71では、フレーム本体72のアッパー
フレーム73を第1アッパー部材73A、第2アッパー
部材73D、第3アッパー部材73Gから構成し、各サ
イドフレーム75の内一方(左側)のサイドフレーム7
5と第1アッパー部材73A、及び、他方(右側)のサ
イドフレーム75と第2アッパー部材73Dとは、プレ
ス加工で一体に打ち抜かれたフレーム材を曲げ加工する
ことにより形成されるとともに、第3アッパー部材73
Gを介して各第1アッパー部材73Aと第2アッパー部
材73Dとを溶接固定することによりシートバックフレ
ーム71が形成されており、このようにアッパーフレー
ム73を分割することにより各種の幅を有するシートバ
ックのシートバックフレームに対応することができる。
て図19を参照して説明する。この変形例では、前記第
4実施例がロアフレームを第1実施例と同様にパイプの
両端部を各取付部77に溶接固定することにより構成し
ているに対して、ロアフレーム84を3つのロア部材に
分割した点に特徴を有する。尚、その他の構成について
は図18に示す第4実施例と同様であり、ここでは説明
を省略する。
73が第1アッパー部材73A、第2アッパー部材73
D、第3アッパー部材73Gの3つの部材に分割されて
いることに対応して、ロアフレーム材84は、一方(左
側)のサイドフレーム75の下端から曲げ部84Bを介
して水平部84Cまで一体に形成された第1ロア部材8
4A、他方(右側)のサイドフレーム75の下端から延
設され曲げ部84Eを介して水平部84Fまで一体に形
成された第2ロア部材84D、及び、各水平部84C、
84Fの各端部に溶接固定された第3ロア部材84Gか
ら構成されている。また、第3ロア部材84Gはスリッ
トを有する閉断面のパイプからなる。
れば、ロアフレーム84をアッパーフレーム73と同様
に、一方(左側)のサイドフレーム75から延設された
第1ロア部材84A、他方(右側)のサイドフレーム7
5から延設された第2ロア部材84D、各第1ロア部材
84Aと第2ロア部材84Dとを連結する第3ロア部材
84Gの3つの部材に分割したので、各アッパー部材7
3A、73Dに加えて、各ロア部材84A、84Dを各
サイドフレーム75と一体に形成することが可能とな
り、これによりシートバックフレーム71を構成する部
品点数を減少してコストダウンを図ることができる。
成されたフレーム材からシートバックフレームの主要構
成部品を形成することにより、部品点数及び組立工数を
少なくしてコストダウンを図ることができるとともに、
各構成部品間に正確な精度を保持しつつ十分な強度を具
備することができるシートバックフレームを提供するこ
とができ、その産業上奏する効果は大である。
図である。
なるフレーム材とロアフレームのフレーム材を原料材か
らプレス加工により材料取りを行なう状態を示す説明図
である。
レームを曲げ加工により形成する状態を示す説明図であ
る。
ームの斜視図である。
を示す説明図である。
フレーム材の別の例を示す平面図である。
ームを固定する前のシートバックフレームの斜視図であ
る。
ーフレームの曲げ加工状態を示す説明図である。
フレームの別の曲げ加工状態を示す説明図である。
る。
視図である。
ム材の曲げ加工を行なう状態を示す説明図である。
バックの下部を模式的に示す断面図である。
す斜視図である。
ム材の曲げ加工を行なう状態を示す説明図である。
トバックフレームの斜視図である。
クフレームを示す斜視図である
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 アッパーフレーム部とロアフレーム部
とからなるフレーム本体と、アッパーフレーム部とロア
フレーム部との間でフレーム本体に形成されるとともに
着座者を両側から支持する一対のサイドフレームとを有
するシートバックフレームにおいて、 前記フレーム本体のアッパーフレーム部と各サイドフレ
ームは、平板からプレス加工で一体に打ち抜かれたフレ
ーム材を曲げ加工することにより形成され、 前記アッパーフレーム部はスリットを有する閉断面のパ
イプ状に形成されるとともにスリットの端縁部における
複数箇所が溶接されたことを特徴とするシートバックフ
レーム。 - 【請求項2】 前記スリットはアッパーフレームを2
つの曲げ部で曲げ加工する際にアッパーフレームの内側
面にて連続的に形成されることを特徴とする請求項1記
載のシートバックフレーム。 - 【請求項3】 前記アッパーフレーム部には2つの凹
部が形成され、各凹部にはヘッドレストブラケットが溶
接固定されたことを特徴とする請求項2記載のシートバ
ックフレーム。 - 【請求項4】 前記各ヘッドレストブラケットは前記
各凹部の4箇所にて溶接固定されていることを特徴とす
る請求項3記載のシートバックフレーム。 - 【請求項5】 前記スリットの端縁部は前記2つの各
曲げ部及び前記各凹部に対応して溶接されていることを
特徴とする請求項3記載のシートバックフレーム。 - 【請求項6】 前記各サイドフレームにはリクライニ
ング装置と連結される取付部が形成されたことを特徴と
する請求項1記載シートバックフレーム。 - 【請求項7】 前記各サイドフレームの内一方のサイ
ドフレームには挿通孔が形成されるとともに前記ロアフ
レーム部はパイプからなり、そのパイプの一端は他方の
サイドフレームに溶接固定されるとともに、パイプの他
端は各サイドフレーム間の間隔がシートバックフレーム
の所定幅に対応するまで挿通孔に挿通された位置にて一
方のサイドフレームに溶接固定されたことを特徴とする
請求項1記載のシートバックフレーム。 - 【請求項8】 前記ロアフレーム部は前記各サイドフ
レームの下端から延設されるとともにスリットを有する
閉断面のパイプ状に形成された一対の第1ロア部材の各
端部を相互に溶接固定することにより形成されたこと特
徴とする請求項1記載のシートバックフレーム。 - 【請求項9】 前記シートバックフレームに配設され
たクッションパッドと、クッションパッドを被覆するシ
ートカバーと、シートカバーに取り付けられるとともに
係止部が設けられた係止部材と、係止部材に近接してシ
ートカバーに取り付けられるとともに前記第1ロア部材
のスリットに係合する第1係合部及び係止部材の係止部
に係合される第2係合部が形成された係合部材とを有
し、シートカバーが係止部材及び係合部材を介してシー
トバックフレームに取り付けられたことを特徴とする請
求項8記載のシートバックフレーム。 - 【請求項10】 アッパーフレーム部と、ロアフレー
ム部と、アッパーフレーム部の一端に形成されリクライ
ニング装置に連結される連結部と、アッパーフレーム部
の他端とロアフレーム部の一端との間に形成され着座者
を一方の側から支持するサイドフレームとを備え、 前記連結部、アッパーフレーム部、サイドフレーム、及
び、ロアフレーム部は、平板からプレス加工で一体に打
ち抜かれたフレーム材を曲げ加工することにより形成さ
れるとともに、ロアフレーム部の他端が連結部に溶接固
定されたことを特徴とするシートバックフレーム。 - 【請求項11】 アッパーフレーム部とロアフレーム
部とからなるフレーム本体と、アッパーフレーム部とロ
アフレーム部との間でフレーム本体に形成されるととも
に着座者を両側から支持する一対のサイドフレームとを
有するシートバックフレームにおいて、 前記アッパーフレーム部は一方のサイドフレームの上端
から延設された第1アッパー部材と、他方のサイドフレ
ームの上端から延設さた第2アッパー部材と、第1アッ
パー部材と第2アッパー部材とを連結する第3アッパー
部材とからなり、 前記一方のサイドフレームと第1アッパー部材、及び、
他方のサイドフレームと第2アッパー部材は平板からプ
レス加工で一体に打ち抜かれたフレーム材を曲げ加工す
ることにより形成されるとともに、第3アッパー部材は
各第1アッパー部材と第2アッパー部材とのそれぞれに
溶接固定されていることを特徴とするシートバックフレ
ーム。 - 【請求項12】 前記ロアフレーム部は一方のサイドフ
レームの下端から延設された第2ロア部材と、他方のサ
イドフレームの下端から延設さた第3ロア部材と、第2
ロア部材と第3ロア部材とを連結する第4ロア部材とか
らなり、 第4ロア部材は各第2ロア部材と第3ロア部材とのそれ
ぞれに溶接固定されていることを特徴とする請求項11
記載のシートバックフレーム。
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